JP7042086B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収性物品に関する。
吸収性物品として、経血等の***液を吸収する生理用ナプキンが知られている。特許文献1には、吸収性部材、及び、吸収性部材から両外方に延出する2つのフラップ部を備えるナプキンが開示されている。
特開昭60-199446号公報
フラップ部の前方部において下着から延出する部位は、着用者の太腿に挟まれるため、太腿に沿って略直角に折れ曲がる。一方、フラップ部の後方部において下着から延出する部位は、着用者の臀部と太腿の境界部分に沿って緩やかに折れ曲がる。つまり、フラップ部の前方部及び後方部はねじれて装着される。そのため、特許文献1のように幅方向の外側に凸である略円弧形状のフラップ部の場合、フラップ部の前方部と後方部の変形が相互に影響し、フラップ部のねじれ部分において隙間が生じやすく、***液が漏れるという問題が生じていた。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、***液の漏れを抑制するフラップ部を有する吸収性物品を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、長手方向及び幅方向を有し、吸収性本体部と、前記吸収性本体部から前記幅方向の両外側に延出した一対のフラップ部とを有する吸収性物品であって、前記吸収性物品を折り畳むための複数の折り線のうち前記長手方向の前側から1番目と2番目の折り線の間の領域の少なくとも一部は、下着のクロッチに装着され、前記フラップ部は、前記下着の非肌側面に接着される接着剤を有さず、かつ、前記長手方向における前方部及び後方部の変形が相互に伝達されることを抑止する抑止部を有し、前記抑止部は、前記1番目と前記2番目の前記折り線の間の領域に配置されていること、を特徴とする吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、***液の漏れを抑制するフラップ部を有する吸収性物品を提供することができる。
ナプキン1の肌側平面図である。 ナプキン1の非肌側平面図である。 第2折り線F2でのナプキン1の概略断面図である。 着用者の背側から見た着用状態のナプキン1を示す図である。 着用状態のナプキン1の概略斜視図である。 フラップ部20の形状を説明する図である。 フラップ部20の凹部23のへこみ具合を説明する図である。 フラップ部20の凹部23のへこみ具合を説明する図である。 フラップ部20の凹部23のへこみ具合を説明する図である。 フラップ後方部から前方部への力の働きを説明する図である。 図11Aから図11Cは第2実施形態のナプキンの説明図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
長手方向及び幅方向を有し、吸収性本体部と、前記吸収性本体部から前記幅方向の両外側に延出した一対のフラップ部とを有する吸収性物品であって、前記吸収性物品を折り畳むための複数の折り線のうち前記長手方向の前側から1番目と2番目の折り線の間の領域の少なくとも一部は、下着のクロッチに装着され、前記フラップ部は、前記下着の非肌側面に接着される接着剤を有さず、かつ、前記長手方向における前方部及び後方部の変形が相互に伝達されることを抑止する抑止部を有し、前記抑止部は、前記1番目と前記2番目の前記折り線の間の領域に配置されていること、を特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、下着から延出するフラップ部を着用者の脚に沿わせることができる。また、着用者の太腿に挟まれるフラップ部の前方部の変形と、着用者の臀部に沿うフラップ部の後方部の変形とが、抑止部で断ち切られる。よって、フラップ部の変形が切り替わる位置での隙間の発生を抑えられ、***液の漏れを抑制できる。
かかる吸収性物品であって、前記フラップ部は、前記幅方向の外側に突出した第1凸部と、前記第1凸部よりも前記長手方向の後側において、前記幅方向の外側に突出した第2凸部とを有し、前記抑止部は、前記長手方向における前記第1凸部及び前記第2凸部の間において、前記幅方向の内側にへこんだ凹部であること、を特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、フラップ部の前方部の変形と後方部の変形とが凹部で断ち切られる。
かかる吸収性物品であって、前記第1凸部及び前記第2凸部の一方が他方よりも前記幅方向の外側に突出していること、を特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、長手方向の一方側に***液が拡散しやすい場合にも、幅方向の外側により突出した凸部によって***液の漏れを抑制できる。
かかる吸収性物品であって、前記第2凸部の方が前記第1凸部よりも前記幅方向の外側に突出していること、を特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、着用者の臀部側に***液が拡散しやすい場合にも、第2凸部によって***液の漏れを抑制できる。一方、第1凸部が下着から延出し過ぎることがなく、着け心地の低下を抑制できる。
かかる吸収性物品であって、前記第1凸部の頂点から前記凹部の頂点までの前記長手方向の長さよりも、前記凹部の頂点から前記第2凸部の頂点までの前記長手方向の長さの方が長いこと、を特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、着用者の臀部側にフラップ部が延びるため、臀部側に***液が拡散しやすい場合にも、***液の漏れを抑制できる。
かかる吸収性物品であって、前記1番目の前記折り線と前記吸収性物品の前記幅方向の側縁との交点を通るとともに、前記長手方向に沿う第1仮想線を有し、かつ、前記交点と前記凹部の頂点とを繋ぐ第2仮想線を有し、前記第1仮想線と前記第2仮想線との成す角度が7度以上45度以下であること、を特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、下着から延出するフラップ部の幅を適当な長さにしつつ、フラップ部の変形が切り替わる位置に凹部(抑止部)を配置できる。
かかる吸収性物品であって、前記1番目の前記折り線と前記吸収性物品の前記幅方向の側縁との交点を通るとともに、前記長手方向に沿う第1仮想線を有し、かつ、前記凹部の頂点を通るとともに、前記幅方向に沿う第3仮想線を有し、前記第2凸部の前記長手方向の前側の端点における前記第2凸部に対する接線が、前記第1仮想線と、前記第3仮想線と、前記吸収性物品の前記側縁とで囲われる領域を通過すること、を特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、臀部に沿って引き上げられるフラップ部の後方部の力を、フラップ部の前方部に伝達できる。よって、フラップ部の前方部が下着の非肌側面へ折れ返ってしまうことを抑制できる。
かかる吸収性物品であって、前記1番目の前記折り線と前記吸収性物品の前記幅方向の側縁との交点と、前記凹部の頂点とを繋ぐ第2仮想線を有し、前記第2凸部の前記長手方向の前側の端点における前記第2凸部に対する接線が、前記第2仮想線と、前記吸収性物品の前記側縁とで囲われる領域を通過しないこと、を特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、臀部に沿って引き上げられるフラップ部の後方部の力が、下着から延出するフラップ部の前方部の先端部に過度に伝達されて先端部がよれてしまうことを抑制できる。
かかる吸収性物品であって、前記1番目の前記折り線よりも前記長手方向の前側の前記吸収性物品の部位において最も幅が広い幅広部よりも、前記凹部の頂点の方が、前記幅方向の外側に位置していること、を特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、フラップ部の凹部が下着から延出し、下着の側端をフラップ部で覆うことができる。
かかる吸収性物品であって、前記フラップ部は、吸収性コアを有し、前記抑止部において、前記吸収性コアが前記幅方向の内側にへこんでいること、を特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、フラップ部まで拡散した***液を吸収性コアで吸収できる。
かかる吸収性物品であって、前記第1凸部よりも前記長手方向の前側に、前記幅方向の内側にへこんだ第2凹部を有すること、を特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、下着のクロッチにフラップ部が装着されやすく、フラップ部の変形が切り替わる位置に抑止部が配置される。
かかる吸収性物品であって、前記長手方向における前記1番目と前記2番目の前記折り線の中心に対して前後30mm以内の範囲に、前記抑止部が配置されていること、を特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、フラップ部の変形が切り替わる位置に抑止部が配置される。
かかる吸収性物品であって、前記フラップ部は、前記抑止部よりも前記長手方向の後側において、前記下着の肌側面に接着される別の接着剤を有すること、を特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、下着に対するフラップ部の位置がずれにくく、フラップ部の変形が切り替わる位置に抑止部が配置された状態が維持される。
かかる吸収性物品であって、前記フラップ部の非肌側面は、前記吸収性本体部の非肌側面よりも摩擦係数が高い領域を有すること、を特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、下着に対するフラップ部の位置がずれにくく、フラップ部の変形が切り替わる位置に抑止部が配置された状態が維持される。
以下、本発明に係る吸収性物品の一例として生理用ナプキンを例に挙げて実施形態を説明する。ただし、本発明に係る吸収性物品は生理用品として利用されるに限らず、例えば軽失禁用パッドやおりものシート等としても利用可能である。
===第1実施形態===
<<生理用ナプキン1の構成>>
図1は、生理用ナプキン1(以下、ナプキン)の肌側平面図である。図2は、ナプキン1の非肌側平面図である。図2には下着Sの外形線を示し、下着Sに対するナプキン1の装着位置を示す。図3は、図1の第2折り線F2でのナプキン1の概略断面図である。
ナプキン1は、互いに直交する長手方向、幅方向、及び、厚さ方向を有する。長手方向は、ナプキン1の使用時に着用者の腹側となる「前側」と、着用者の背側となる「後側」とを有する。厚さ方向は、ナプキン1の使用時に着用者の肌と当接する「肌側」と、その反対側の「非肌側」とを有する。
また、ナプキン1は、吸収性本体部10と、吸収性本体部10から幅方向の両外側に延出した一対のフラップ部20とを有する。吸収性本体部10とフラップ部20は図1に示す境界部1Aで区画される。吸収性本体部10は、長手方向の中央部が幅方向の内側にくびれた略砂時計形状を成す。フラップ部20の形状は後述する。
ナプキン1は、幅方向に沿って延びる複数の折り線F1~F3で折り畳まれた状態で、個別又は複数個ごとに包装される。図1のナプキン1は、長手方向の前側から1番目の第1折り線F1と、2番目の第2折り線F2と、3番目の第3折り線F3とを有する。なお、ナプキン1は4つ折りされるに限らず、例えば3つ折りされてもよい。その場合、ナプキン1は、図1に示す第1折り線F1、及び、括弧で示す第2折り線(F2)の位置で折り畳まれる。
また、ナプキン1は、図3に示すように、吸収性コア2と、吸収性コア2よりも厚さ方向の肌側に配置された液透過性のトップシート3と、吸収性コア2よりも厚さ方向の非肌側に配置された液不透過性のバックシート4とを有する。
吸収性コア2は、経血等の***液を吸収保持する部材であり、高吸収性ポリマー(SAP)を含むパルプ等の液体吸収性繊維が所定の形状に成形されたものを例示できる。吸収性本体部10の吸収性コア2Aは、吸収性本体部10とほぼ同一の平面形状をなす。フラップ部20の吸収性コア2Bも、フラップ部20とほぼ同一の平面形状をなす。吸収性本体部10とフラップ部20の境界部1Aにおいて、吸収性コア2は非存在とする。
ただし上記に限らず、ナプキン1の平面全域に亘り吸収性コア2が存在してもよい。その場合、ナプキン1の幅方向の側縁1aと第1折り線F1との交点から長手方向に沿って後側に延びる仮想線(参照:後述の図7のLa)を、吸収性本体部10とフラップ部20の幅方向の境界線とする。また、フラップ部20において吸収性コア2が非存在であってもよい。
トップシート3及びバックシート4は、その平面形状が同形状であり、ナプキン1の外形形状を構成する。つまり、吸収性本体部10及びフラップ部20は、図3に示すように連続するトップシート3及びバックシート4で形成されている。なお、図示しないが、トップシートの幅方向の側縁部から幅方向の外側へ延出したサイドシート(例えば疎水性又は撥水性を有するシート)、及び、バックシート4によって、フラップ部20が形成されていてもよい。
トップシート3としては、エアスルー不織布等の柔軟なシートを例示できる。バックシート4としては、ポリエチレン(PE)等の樹脂フィルムを例示できる。トップシート3及びバックシート4は非延伸性のシートであり、フラップ部20は非延伸性とする。また、フラップ部20は平坦であり、フラップ部20の一部と別の一部とが厚さ方向に重なっていない。具体的には、フラップ部20は折り畳まれていない。また、長手方向におけるフラップ部20の前方部と後方部が別部材から構成されて一部が重なることはなく、フラップ部20の前方部と後方部は連続する一体物である。
また、ナプキン1の非肌側面には、図2に示すように、下着Sの肌側面(着用者の肌と当接する内側面)に接着される内側接着剤5(別の接着剤)が設けられている。内側接着剤5によりナプキン1は下着Sに固定される。
<<フラップ部20の構成>>
図4は、着用者の背側から見た着用状態のナプキン1を示す図である。図5は、着用状態のナプキン1の概略斜視図である。図6は、フラップ部20の形状を説明する図である。
フラップ部20は、幅方向の外側に突出した第1凸部21と、第1凸部21よりも長手方向の後側において、幅方向の外側に突出した第2凸部22と、長手方向における第1凸部21及び第2凸部22の間において、幅方向の内側にへこんだ凹部23とを有する。
詳しくは、図6に示すように、第1凸部21は、フラップ部20の幅方向の側縁20aが幅方向の外側に凸である円弧で形成された部位である。第2凸部22は、フラップ部20の側縁20aが幅方向の外側に凸である円弧で形成された部位である。凹部23は、フラップ部20の側縁20aが幅方向の内側に凸である円弧で形成された部位である。
第1凸部21において幅方向の外側に最も突出した点を第1凸部21の頂点21cという。第2凸部22において幅方向の外側に最も突出した点を第2凸部22の頂点22cという。凹部23において幅方向の内側に最もへこんだ点を凹部23の頂点23cという。
また、第1凸部21の頂点21cの幅方向の位置と、凹部23の頂点23cの幅方向の位置との中心において、長手方向に沿う中心線を第1中心線CL1とする。この第1中心線CL1よりも幅方向の外側の部位を第1凸部21(円弧21a~21b)とする。
同様に、第2凸部22の頂点22cの幅方向の位置と、凹部23の頂点23cの幅方向の位置との中心において、長手方向に沿う中心線を第2中心線CL2とする。この第2中心線CL2よりも幅方向の外側の部位を第2凸部22(円弧22a~22b)とする。
そして、第1凸部21の長手方向後側の端21bと、第2凸部22の長手方向前側の端22aとの間の部位を、凹部23(円弧23a~23b)とする。
なお、第1凸部21、第2凸部22、凹部23は、それらの側縁が円弧形状であるものに限定されず、例えば、略台形形状、略長方形形状、楕円弧形状等の任意の形状であってよい。第1凸部21等が略台形形状等である場合、幅方向の外側に最も突出した部位や、幅方向の内側に最もへこんだ部位は長手方向に長さを有する。その場合、その長さの中心点を、第1凸部21の頂点21c、第2凸部22の頂点22c、凹部23の頂点23cとする。
また、本実施形態のナプキン1では、図1に示すように、長手方向において、第1折り線F1の位置をフラップ部20の前端とし、フラップ部20のコア2Bの後端2B1の位置をフラップ部20の後端とする。そして、フラップ部20において、凹部23の頂点23cよりも長手方向の前側の部位をフラップ前方部201といい、後側の部位をフラップ後方部202という。
また、一対のフラップ部20間の幅は着用者の股間幅より広く、フラップ部20は着用者の鼠蹊部の外側に延出するものとする。よって、図2に示すように、フラップ部20は、その一部が下着Sのクロッチから幅方向の外側に延出する。
そして、フラップ部20は、下着Sの非肌側面(着用者の肌と当接しない外側面)に接着される接着剤を有さないものとする。そのため、フラップ部20は、下着Sの非肌側面に折り返されて接着されることなく、図4に示すように着用者の脚に沿って下方に延びるように装着される。
そのため、ナプキン1の使用中に、下着Sの側端が着用者の鼠蹊部から離れてしまっても、フラップ部20が着用者の脚に沿っているため、着用者とナプキン1との間に隙間が生じにくく、横流れした***液が漏れにくい。また、フラップ部20が着用者の脚に沿い、着用者との接触面積が増えることで、漏れにくいという安心感を着用者に付与できる。また、フラップ部20が下着Sの非肌側面に接着されないので、フラップ部20まで拡散した***液で下着Sが汚れてしまうことを防止できる。
また、図4や図5に示すように、フラップ前方部201において下着Sから延出する部位は着用者の太腿に挟まれるため、太腿に沿って略直角に折れ曲がる(矢印B1)。一方、フラップ後方部202において下着Sから延出する部位は、着用者の臀部と太腿の境界部分に沿って緩やかに折れ曲がる(矢印B2)。つまり、フラップ前方部201及びフラップ後方部202はねじれて装着される。
ただし、本実施形態のフラップ部20は、フラップ前方部201及びフラップ後方部202の変形が相互に伝達されることを抑止する凹部23(抑止部)を有する。フラップ前方部201の変形とフラップ後方部202の変形は凹部23で断ち切られるため、フラップ前方部201及びフラップ後方部202が独立して変形しやすい。よって、フラップ部20の曲がり方向が切り替わる位置でフラップ部20がよれて隙間が生じてしまうことを防止でき、***液の漏れを抑制できる。
標準体型(BMIが22前後)の女性の場合、おおよそ***口(膣口)から***口よりも臀部側に20mmずれた位置までの範囲において、フラップ部20の曲がり方向が切り替わる。そのため、***口当接領域(***口当接位置及びその周辺)に、凹部23を配置するとよい。
本実施形態のナプキン1では、図1に示すように、ナプキン1を折り畳むための第1折り線F1と第2折り線F2の間の領域A1に凹部23が配置されており、領域A1にフラップ部20が位置する。なお、凹部23の少なくとも一部が領域A1に配置されていればよい。
通常、着用者はフラップ部20を下着Sのクロッチに合わせてナプキン1を装着する。そのため、図2に示すように、第1折り線F1と第2折り線F2の間の領域A1の少なくとも一部が、下着Sのクロッチに装着される。つまり、第1折り線F1と第2折り線F2の間の領域A1が着用者の股下部に当接する領域、すなわち、***口当接領域となる。よって、***口当接領域に凹部23が配置され、フラップ部20の曲がり方向が切り替わる位置に凹部23が配置される。
また、第1折り線F1と第2折り線F2の間の領域A1が下着Sのクロッチに装着されるので、その領域A1の長手方向の中心C(図1参照)に着用者の***口が当接しやすい。よって、より好ましくは、その中心Cに対して長手方向の前後30mm以内の範囲に凹部23(の少なくとも一部)を配置するとよい。そうすることで、フラップ部20の曲がり方向が切り替わる位置に凹部23が配置される。
また、図6に示すように、第1凸部21よりも長手方向の前側に、幅方向の内側にへこんだ第2凹部1Cを設けるとよい。より好ましくは、長手方向における第1折り線F1の位置に第2凹部1Cを設けるとよい。本実施形態では、ナプキン1の側縁1aが幅方向の内側に凸である円弧で形成された部位を第2凹部1Cとするが、第2凹部1Cの形状は円弧に限らない。
一般的なウィング(折り返されて下着Sの非肌側面に接着されるウィング)を有するナプキンを装着する際に、着用者は、下着Sの前身頃とクロッチの結合ラインに、ウィングの前側の根元を合わせることが多い。そのため、ナプキン1に第2凹部1Cを設けることで、第2凹部1Cが下着Sの結合ラインに合わされやすい。その結果、第2凹部1Cよりも長手方向後側のフラップ部20が下着Sのクロッチに装着され、フラップ部20の曲がり方向が切り替わる位置に凹部23が配置される。
特に本実施形態のフラップ部20は、一般的なナプキンのウィングに比べて長手方向に長い。そのため、第2凹部1Cをナプキン1に設けることで、下着Sに対する適切な位置にナプキン1が装着されやすくなる。
また、フラップ部20は吸収性コア2Bを有し、凹部23において、吸収性コア2Bも幅方向の内側にへこんでいること(図6の2B2参照)が好ましい。
そうすることで、フラップ部20まで拡散した***液が吸収性コア2Bで吸収され、***液の漏れを抑制できる。その一方で、フラップ部20が吸収性コア2Bを有すると、フラップ部20の剛性が高まり、フラップ前方部201及びフラップ後方部202の変形が互いに影響しやすくなる。そのため、フラップ部20及び吸収性コア2Bを幅方向の内側にへこませて、フラップ前方部201及びフラップ後方部202の変形を断ち切ることがより有効となる。
また、第1凸部21及び第2凸部22の一方が他方よりも幅方向の外側に突出しているとよい。本実施形態のナプキン1では、第2凸部22の方が第1凸部21よりも幅方向の外側に突出している。具体的には、図6に示すように、ナプキン1を幅方向に2等分する長手方向に沿う中心線CLから第2凸部22の頂点22cまでの幅方向の長さW1が、中心線CLから第1凸部21の頂点21cまでの幅方向の長さW2よりも長くなっている。
そうすることで、着用者が仰向けで横になる等して、臀部側に***液が拡散しやすい場合にも、幅広の第2凸部22により***液の横漏れを抑制できる。また、図2に示すように、下着Sはクロッチから後身頃に向かって幅広となる。よって、フラップ部20も下着Sの形状に合わせることで、フラップ後方部202も、フラップ前方部201と同様に下着Sから延出し、臀部側でも***液の横漏れを抑制できる。一方、第1凸部21を幅狭にすることで、フラップ前方部201が下着Sから過度に延出することがなく、着け心地の低下を防止できる。
ただし、上記に限らない。第1凸部21の方が第2凸部22よりも幅方向の外側に突出していてもよい。その場合、着用者がうつ伏せで横になる等して腹側に拡散した***液の横漏れや、***口から横流れした***液の漏れを、幅広の第1凸部21で抑制できる。また、第1凸部21の頂点21cと第2凸部22の頂点22cの幅方向の位置が揃っていてもよい。
また、図6に示すように、第1凸部21の頂点21cから凹部23の頂点23cまでの長手方向の長さL1よりも、凹部23の頂点23cから第2凸部22の頂点22cまでの長手方向の長さL2を長くするとよい。
そうして、第1凸部21の長手方向の長さよりも第2凸部22の長手方向の長さを長くし、また、フラップ前方部201の長手方向の長さよりもフラップ後方部202の長手方向の長さを長くするとよい。そうすることで、フラップ部20が着用者の臀部側まで延び、臀部側でもフラップ部20が下着Sから延出するため、臀部側に***液が拡散しやすい場合にも***液の横漏れを抑制できる。
また、着用者の臀部側でもフラップ部20が下着Sから延出することで、下着Sの脚繰りのゴムとフラップ後方部202とが厚さ方向に重なる。そのため、着用者の臀部に対するナプキン1の密着性が高まる。
また、臀部側では下着Sの幅が広いので、フラップ後方部202の一部は延出し、一部は延出しない。このようにフラップ部20の全てが下着Sから延出しないことで、フラップ部20は、下着Sの非肌側面に折り返されにくくなり、図4に示すように着用者の脚に沿いやすくなる。
ただし、上記に限らない。第1凸部21の頂点21cから凹部23の頂点23cまでの長手方向の長さが、凹部23の頂点23cから第2凸部22の頂点22cまでの長さ以上であってもよい。また、フラップ部20が長手方向において対称な形状であってもよい。
また、上記のように、フラップ後方部202の一部が下着Sから延出しない場合、図2に示すように、凹部23よりも長手方向の後側のフラップ部20に、下着Sの肌側面に接着される内側接着剤5,5A(別の接着剤)を設けてもよい。
そうすることで、下着Sに対するフラップ部20の位置がずれにくく、フラップ部20の曲がり方向が切り替わる位置に凹部23が配置された状態が維持される。その他、ナプキン1の装着のため、着用者がナプキン1を下着Sに貼り付けて下着Sを引き上げる際に、フラップ部20が内側に倒れてしまうことを防止でき、スムーズに装着できる。
ただし、フラップ部20が内側接着剤5,5Aを有していなくてもよい。その場合、フラップ部20は下着Sよりも着用者の体に追従しやすく、着用者とナプキン1との間に隙間が生じにくくなる。
また、図2に示すように、ナプキン1は、長手方向における第1凸部21の頂点21cと第2凸部22の頂点22cの間において、幅方向の全域に亘り内側接着剤5が存在しない領域A1を有している。そのため、着用者の股間部から臀部に沿ってナプキン1の領域A1が立ち上がりやすく、領域A1が着用者に密着しやすい。
また、ナプキン1は、前記領域A1よりも後側であり、吸収性本体部10の幅方向の中央部に、長手方向に沿って内側接着剤5が存在しない領域A2を有している。そのため、着用者の臀部の割れ目にナプキン1の領域A2が密着しやすい。
また、フラップ部20の非肌側面に、吸収性本体部10の非肌側面よりも摩擦係数が高い領域を設けるとよい。摩擦係数が高い領域は、少なくとも、フラップ部20が下着Sの肌側面に当接する領域に設けるものとする。そうすることで、下着Sに対するフラップ部20の位置がずれにくく、フラップ部20の曲がり方向が切り替わる位置に凹部23が配置された状態が維持される。
本実施形態のナプキン1では、図3に示すように、吸収性本体部10の非肌側面を樹脂フィルム等のバックシート4とし、フラップ部20の非肌側面をバックシート4よりも摩擦係数の高いシート6とする。具体的には、フラップ部20では、非肌側面が凹凸賦形されたSMS不織布6が、バックシート4の非肌側面に貼り付けられている。
その他、フラップ部20の吸収性コア2Bの坪量(g/m)を変化させて、吸収性コア2Bに凹凸を形成したり、フラップ部20の非肌側面にエンボス加工を施して凹凸を形成したりすることで、摩擦係数を高めてもよい。
摩擦係数(静摩擦係数)の測定方法は、周知の方法で行うとよい。例えば、吸収性本体部10及びフラップ部20からそれぞれサンプルを切り出し、各サンプルの非肌側面について、新東科学株式会社製のHEIDONトライボギアμs(ミューズ)TYPE:94i等の測定器を用いて測定する方法を例示できる。
図7から図9は、フラップ部20の凹部23のへこみ具合を説明する図である。図7は本実施形態のナプキン1であり、図8及び図9は変形例のナプキン1である。
図7に示すように、ナプキン1は、第1折り線F1よりも長手方向の前側のナプキン1の部位において最も幅が広い幅広部1Bを有する。その幅広部1Bよりも、凹部23の頂点23cの方が、幅方向の外側に位置するとよい。
この場合、フラップ部20の凹部23がより確実に下着Sから延出するため、下着Sの側端をフラップ部20で覆うことができ、***液による汚れを防止できる。また、下着Sから延出したフラップ前方部201及びフラップ後方部202の変形を凹部23にて断ち切ることができる。
また、一般的な下着Sのクロッチの最狭幅は50~100mmである。下着Sの側端で折られるナプキン1の厚さを考慮すると(幅方向の片側で10mm、両側で20mm程度)、ナプキン1において70mm~120mmよりも幅広の部分が下着Sから延出する。そこで、一対の凹部23の頂点23c間長さ(図7~図9のW3~W5)を110mm~160mmにするとよい。
この場合、幅方向の片側において下着Sから延出するフラップ部20の長さが20mm程度となる。よって、***液の漏れを抑制でき、視覚的にも着用者に安心感を付与できる。また、フラップ部20が下着Sから延出し過ぎることによる着け心地の低下を防止できる。一対の凹部23の頂点23c間長さについて、具体的には、図7(W3)は135mm、図8(W4)は110mm、図9(W5)は160mmである。
ここで、図7~図9に示すように、ナプキン1において、第1折り線F1、及び、ナプキン1の幅方向の側縁1aの交点1Dを通るとともに、長手方向に沿う仮想線を第1仮想線Laとする。また、前記交点1Dと凹部23の頂点23cとを繋ぐ仮想線を第2仮想線Lbとする。
そして、第1仮想線Laと第2仮想線Lbとの成す角度θを7度以上45度以下にするとよい。より好ましくは角度θを15度以上35度以下にするとよい。具体的には、図7の角度θは21度であり、図8の角度θは7度であり、図9の角度θは45度である。
仮に、角度θが7度よりも小さいと、図8のナプキン1よりも凹部23がへこみ、一対の凹部23の頂点23c間長さが短くなるため、下着Sから延出するフラップ部20の長さが短くなってしまう。また、一対の凹部23の頂点23c間長さを長くするために、第2仮想線Lb上の後側に凹部23をずらすと、フラップ部20の曲がり方向が切り替わる位置から凹部23がずれてしまう。
逆に、角度θが45度よりも大きいと、フラップ部20全体の幅が図9のナプキン1よりも広くなり、フラップ部20が下着Sから延出し過ぎてしまう。また、一対の凹部23の頂点23c間長さを短くするために、第2仮想線Lb上の前側に凹部23をずらすと、フラップ部20の曲がり方向が切り替わる位置から凹部23がずれてしまう。また、フラップ前方部201が小さくなり過ぎてしまう。
つまり、角度θを7度以上45度以下にすることで、下着Sから延出するフラップ部20の幅を適当な長さ(20mm程度)にしつつ、フラップ部20の曲がり方向が切り替わる位置に凹部23を配置できる。
また、フラップ前方部201は着用者の太腿に挟まれる。そのため、太腿の肉のせり出しによって、フラップ前方部201が下着Sの非肌側面に折り返される方向付け(図4及び図5の矢印C1)が生じることがある。その状態で、着用者がパンツタイプのアウター等を着用すると、フラップ部20が下着Sの非肌側面に折り返されるおそれがある。
一方、フラップ後方部202には、着用者の臀部に沿って長手方向の後側上方への引き上げ力が生じる(図5の矢印C2)。そこで、上記の角度θを7度以上にして、凹部23をへこませ過ぎないようにするとよい。
そうすることで、フラップ後方部202の引き上げ力(矢印C2)をフラップ前方部201に伝達でき、フラップ前方部201が折り返される力に対する抗力(図5の矢印C3)が、フラップ前方部201に作用する。つまり、フラップ前方部201は、フラップ後方部202によって、幅方向の外側、かつ、長手方向の後側上方へ引っ張られ、着用者の脚に沿うことができる。
図10は、フラップ後方部202からフラップ前方部201への力の働きを説明する図である。図10には、前述の第1仮想線La及び第2仮想線Lbに加えて、凹部23の頂点23cを通るとともに幅方向に沿う第3仮想線Lcを示す。
フラップ後方部202がフラップ前方部201を引っ張る力(矢印C3)は、第2凸部22の長手方向前側の側縁部に沿って強く伝達される。具体的には、第2凸部22の長手方向前側の端点22aにおける第2凸部22(円弧22a~22b)に対する接線Ldに沿って強く伝達される。
また、フラップ前方部201のうち、第1仮想線Laと第3仮想線Lcとナプキン1の幅方向の側縁1aとで囲われる領域D1が、主に下着Sから延出する部位となる。
そこで、図10に示すように、第2凸部22の前側の端点22aにおける接線Ldが、フラップ前方部201の領域D1を通過するようにするとよい。そうすることで、フラップ前方部201が折り返される力に対する抗力(矢印C3)を、フラップ前方部201に作用させることができる。その結果、フラップ前方部201を着用者の脚に沿わせることができる。
ただし、下着Sから延出する領域D1の先端部、具体的には、第2仮想線Lbとナプキン1の側縁1aとで囲われる先端領域D2に、フラップ後方部202からの力が強く作用すると、先端領域D2がよれてしまうおそれがある。
そこで、より好ましくは、図10に示すように、第2凸部22の前側の端点22aにおける接線Ldが、先端領域D2を通過しないようにするとよい。そうすることで、フラップ前方部201における先端領域D2がよれることなく、着用者の脚に沿うことができる。
つまり、下着Sから延出する領域D1の根元部分(第1仮想線Laと第2仮想線Lbと第3仮想線Lcとで囲われる領域D3)を、接線Ldが通過し、領域D1の根元部分(領域D3)に、フラップ後方部202からの力が作用するようにするとよい。そのように、第2凸部22の長手方向前側の側縁部の傾斜を調整するとよい。
なお、第2凸部22が略台形形状等であり、第2凸部22の長手方向前側の端点22aを通る側縁部が直線である場合、その直線を接線Ldとする。
===第2実施形態===
図11Aから図11Cは、第2実施形態におけるナプキン1の説明図である。第1実施形態のナプキン1と第2実施形態のナプキン1とでは、フラップ前方部201及びフラップ後方部202の変形が相互に伝達されることを抑止する抑止部が異なる。
ただし、第1実施形態の凹部23と同様に、第2実施形態の抑止部30~32も、フラップ部20の側縁部であり、長手方向においてフラップ部20の曲がり方向が切り替わる位置に設けられている。また、フラップ部20が吸収性コア2Bを有する場合、第2実施形態の抑止部30~32において吸収性コア2は非存在とする。
図11Aに示す抑止部30は、フラップ部20の側縁20aから幅方向の内側に向かって延びた破断線30である。破断線30とは、多数の穴部(シートが厚さ方向に凹んだ部位、又は、貫通した部位)が間隔を空けて並んだものや、連続した穴部(溝)である。
図11Bに示す抑止部31は、フラップ部20の側縁20aから幅方向の内側に向かって延びた切込み31である。
図11Aの場合、ナプキン1の装着時に破断線30が破断し、破断線30において、フラップ前方部201及びフラップ後方部202の変形が断ち切られる。また、図11Bの場合、切込み31において、フラップ前方部201及びフラップ後方部202の変形が断ち切られる。よって、フラップ前方部201及びフラップ後方部202の曲がり方向が切り替わる位置においてフラップ部20がよれて隙間が生じてしまうことを防止でき、***液の漏れを抑制できる。
図11Cに示す抑止部32は、幅方向の内側に凸となるようにトップシート3及びバックシート4が切欠かれた部分に配された伸縮性シート32である。伸縮性シート32は少なくとも長手方向に伸縮するものとする。この場合、フラップ前方部201及びフラップ後方部202の曲がり方向が切り替わる位置において、伸縮性シート32が伸長し、フラップ部20が着用者の体に追従する。そのため、隙間の発生を防止でき、***液の漏れを抑制できる。
なお、伸縮性シート32としては、ポリウレタン系エラストマー等の略弾性を示すエラストマー繊維とポリオレフィン系樹脂等の略非弾性を示す熱可塑性樹脂繊維とを有した不織布に対して所謂ギア延伸加工を施して伸縮性が発現した不織布や、ゴム系樹脂などのエラストマー材料を含む伸縮性フィルム等を例示できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。
1 生理用ナプキン(吸収性物品)、1C 第2凹部、
2 吸収性コア、3 トップシート、4 バックシート、
5 内側接着剤(別の接着剤)、6 摩擦シート、
10 吸収性本体部、
20 フラップ部、
21 第1凸部、22 第2凸部、23 凹部(抑止部)、
30 破断線(抑止部)、31 切込み(抑止部)、
32 伸縮性シート(抑止部)、
La 第1仮想線、Lb 第2仮想線、
Lc 第3仮想線、Ld 接線、
F1~F3 折り線、S 下着、

Claims (14)

  1. 長手方向及び幅方向を有し、吸収性本体部と、前記吸収性本体部から前記幅方向の両外側に延出した一対のフラップ部とを有する吸収性物品であって、
    前記吸収性物品を折り畳むための複数の折り線のうち前記長手方向の前側から1番目と2番目の折り線の間の領域の少なくとも一部は、下着のクロッチに装着され、
    前記フラップ部は、
    前記下着の非肌側面に接着される接着剤を有さず、かつ、
    前記長手方向における前方部及び後方部の変形が相互に伝達されることを抑止する抑止部を有し、
    前記抑止部は、前記1番目と前記2番目の前記折り線の間の領域に配置されていること、を特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記フラップ部は、前記幅方向の外側に突出した第1凸部と、前記第1凸部よりも前記長手方向の後側において、前記幅方向の外側に突出した第2凸部とを有し、
    前記抑止部は、前記長手方向における前記第1凸部及び前記第2凸部の間において、前記幅方向の内側にへこんだ凹部であること、を特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項2に記載の吸収性物品であって、
    前記第1凸部及び前記第2凸部の一方が他方よりも前記幅方向の外側に突出していること、を特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項3に記載の吸収性物品であって、
    前記第2凸部の方が前記第1凸部よりも前記幅方向の外側に突出していること、を特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項4に記載の吸収性物品であって、
    前記第1凸部の頂点から前記凹部の頂点までの前記長手方向の長さよりも、前記凹部の頂点から前記第2凸部の頂点までの前記長手方向の長さの方が長いこと、を特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項2から請求項5の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記1番目の前記折り線と前記吸収性物品の前記幅方向の側縁との交点を通るとともに、前記長手方向に沿う第1仮想線を有し、かつ、
    前記交点と前記凹部の頂点とを繋ぐ第2仮想線を有し、
    前記第1仮想線と前記第2仮想線との成す角度が7度以上45度以下であること、を特徴とする吸収性物品。
  7. 請求項2から請求項6の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記1番目の前記折り線と前記吸収性物品の前記幅方向の側縁との交点を通るとともに、前記長手方向に沿う第1仮想線を有し、かつ、
    前記凹部の頂点を通るとともに、前記幅方向に沿う第3仮想線を有し、
    前記第2凸部の前記長手方向の前側の端点における前記第2凸部に対する接線が、前記第1仮想線と、前記第3仮想線と、前記吸収性物品の前記側縁とで囲われる領域を通過すること、を特徴とする吸収性物品。
  8. 請求項2から請求項7の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記1番目の前記折り線と前記吸収性物品の前記幅方向の側縁との交点と、前記凹部の頂点とを繋ぐ第2仮想線を有し、
    前記第2凸部の前記長手方向の前側の端点における前記第2凸部に対する接線が、前記第2仮想線と、前記吸収性物品の前記側縁とで囲われる領域を通過しないこと、を特徴とする吸収性物品。
  9. 請求項2から請求項8の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記1番目の前記折り線よりも前記長手方向の前側の前記吸収性物品の部位において最も幅が広い幅広部よりも、前記凹部の頂点の方が、前記幅方向の外側に位置していること、を特徴とする吸収性物品。
  10. 請求項2から請求項9の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記フラップ部は、吸収性コアを有し、
    前記抑止部において、前記吸収性コアが前記幅方向の内側にへこんでいること、を特徴とする吸収性物品。
  11. 請求項2から請求項10の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記第1凸部よりも前記長手方向の前側に、前記幅方向の内側にへこんだ第2凹部を有すること、を特徴とする吸収性物品。
  12. 請求項1から請求項11の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記長手方向における前記1番目と前記2番目の前記折り線の中心に対して前後30mm以内の範囲に、前記抑止部が配置されていること、を特徴とする吸収性物品。
  13. 長手方向及び幅方向を有し、吸収性本体部と、前記吸収性本体部から前記幅方向の両外側に延出した一対のフラップ部とを有する吸収性物品であって、
    前記吸収性物品を折り畳むための複数の折り線のうち前記長手方向の前側から1番目と2番目の折り線の間の領域の少なくとも一部は、下着のクロッチに装着され、
    前記フラップ部は、
    前記下着の非肌側面に接着される接着剤を有さず、かつ、
    前記長手方向における前方部及び後方部の変形が相互に伝達されることを抑止する抑止部を有し、
    前記抑止部は、前記1番目と前記2番目の前記折り線の間の領域に配置されており、
    前記フラップ部は、前記抑止部よりも前記長手方向の後側において、前記下着の肌側面に接着される別の接着剤を有すること、を特徴とする吸収性物品。
  14. 長手方向及び幅方向を有し、吸収性本体部と、前記吸収性本体部から前記幅方向の両外側に延出した一対のフラップ部とを有する吸収性物品であって、
    前記吸収性物品を折り畳むための複数の折り線のうち前記長手方向の前側から1番目と2番目の折り線の間の領域の少なくとも一部は、下着のクロッチに装着され、
    前記フラップ部は、
    前記下着の非肌側面に接着される接着剤を有さず、かつ、
    前記長手方向における前方部及び後方部の変形が相互に伝達されることを抑止する抑止部を有し、
    前記抑止部は、前記1番目と前記2番目の前記折り線の間の領域に配置されており、
    前記フラップ部の非肌側面は、前記吸収性本体部の非肌側面よりも摩擦係数が高い領域を有すること、を特徴とする吸収性物品。
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