JP7042033B2 - Excavator - Google Patents
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Description
本発明は、ショベルに関する。 The present invention relates to a shovel.
シリーズ式のハイブリッド型ショベルでは、発電用のエンジンが停止した場合であっても、蓄電装置からの電力だけで電動アクチュエータを駆動することができる(例えば、特許文献1等参照)。 In the series type hybrid excavator, even when the engine for power generation is stopped, the electric actuator can be driven only by the electric power from the power storage device (see, for example, Patent Document 1 and the like).
しかしながら、油圧ショベルでは、例えば、エンジンが停止する等すると、油圧アクチュエータに作動油を供給する油圧ポンプにエンジンからの動力が伝達されなくなる。そのため、このような場合であっても、エンジンの動力を用いずに油圧アクチュエータを動作させ、退避動作可能であることが望ましい。 However, in the hydraulic excavator, for example, when the engine is stopped, the power from the engine is not transmitted to the hydraulic pump that supplies hydraulic oil to the hydraulic actuator. Therefore, even in such a case, it is desirable that the hydraulic actuator can be operated without using the power of the engine to enable the retracting operation.
そこで、上記課題に鑑み、油圧アクチュエータに作動油を供給する油圧ポンプにエンジンからの動力が伝達されない異常が発生した場合であっても、エンジンの動力を用いずに退避動作を行うことが可能なショベルを提供することを目的とする。 Therefore, in view of the above problems, even if an abnormality occurs in which the power from the engine is not transmitted to the hydraulic pump that supplies hydraulic oil to the hydraulic actuator, it is possible to perform the retracting operation without using the power of the engine. The purpose is to provide excavators.
上記目的を達成するため、本発明の一実施形態では、
油圧ポンプと、
前記油圧ポンプから供給される作動油で駆動する油圧アクチュエータと、
前記油圧ポンプを駆動するエンジンと、
前記油圧ポンプを駆動可能な第1電動機と、
前記第1電動機に電力を供給する蓄電装置と、を備え、
前記油圧アクチュエータを動作させるために前記エンジン及び前記第1電動機の動力の双方を利用可能な通常運転モードと、前記エンジンで前記油圧ポンプを駆動できる状況では選択できず、前記エンジンで前記油圧ポンプを駆動できない状況になると選択可能になる、前記エンジン及び前記第1電動機のうちの前記第1電動機の動力だけを用いて前記油圧アクチュエータを動作させる非常運転モードとを有する、
ショベルが提供される。
In order to achieve the above object, in one embodiment of the present invention,
With a hydraulic pump,
A hydraulic actuator driven by hydraulic oil supplied from the hydraulic pump,
The engine that drives the hydraulic pump and
The first electric motor capable of driving the hydraulic pump and
A power storage device that supplies electric power to the first electric motor is provided.
It cannot be selected between the normal operation mode in which both the power of the engine and the power of the first motor can be used to operate the hydraulic actuator and the situation where the hydraulic pump can be driven by the engine, and the hydraulic pump is operated by the engine. It has an emergency operation mode in which the hydraulic actuator is operated using only the power of the first electric motor of the engine and the first electric motor, which can be selected in a situation where the engine cannot be driven.
Excavator is provided.
本実施形態によれば、油圧アクチュエータに作動油を供給する油圧ポンプにエンジンからの動力が伝達されない異常が発生した場合であっても、エンジンの動力を用いずに退避動作を行うことが可能なショベルを提供することができる。 According to the present embodiment, even when an abnormality occurs in which the power from the engine is not transmitted to the hydraulic pump that supplies hydraulic oil to the hydraulic actuator, it is possible to perform the retracting operation without using the power of the engine. Excavators can be provided.
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。 Hereinafter, embodiments for carrying out the invention will be described with reference to the drawings.
[ショベルの基本構成]
まず、図1、図2を参照して、本実施形態に係るショベルの基本的な構成について説明をする。
[Basic structure of excavator]
First, the basic configuration of the excavator according to the present embodiment will be described with reference to FIGS. 1 and 2.
図1は、本実施形態に係るショベルの一例を示す側面図である。 FIG. 1 is a side view showing an example of a shovel according to the present embodiment.
本実施形態に係るショベルは、下部走行体1と、旋回機構2を介して旋回可能に下部走行体1に搭載される上部旋回体3と、アタッチメント(作業装置)としてのブーム4、アーム5、及びバケット6と、オペレータが搭乗するキャビン10を備える。
The excavator according to the present embodiment includes a lower traveling body 1, an upper rotating
下部走行体1は、例えば、左右1対のクローラを含み、それぞれのクローラが走行油圧モータ1A,1B(図2参照)で油圧駆動されることにより、自走する。
The lower traveling body 1 includes, for example, a pair of left and right crawlers, and each crawler is hydraulically driven by traveling
上部旋回体3は、後述する旋回用電動機21(図2参照)により電気駆動されることにより、下部走行体1に対して旋回する。
The upper
ブーム4は、上部旋回体3の前部中央に俯仰可能に枢着され、ブーム4の先端には、アーム5が上下回動可能に枢着され、アーム5の先端には、バケット6が上下回動可能に枢着される。ブーム4、アーム5、及びバケット6は、それぞれ、油圧アクチュエータとしてのブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9によりそれぞれ油圧駆動される。
The boom 4 is pivotally attached to the center of the front portion of the
キャビン10は、上部旋回体3の前部左側に搭載される。
The
図2は、本実施形態に係るショベルの駆動系を中心とする構成の一例を示すブロック図である。 FIG. 2 is a block diagram showing an example of a configuration centered on the drive system of the excavator according to the present embodiment.
尚、図中、機械的動力ラインは二重線、高圧油圧ラインは太い実線、パイロットラインは破線、電気駆動・制御ラインは細い実線でそれぞれ示される。 In the figure, the mechanical power line is shown by a double line, the high-pressure hydraulic line is shown by a thick solid line, the pilot line is shown by a broken line, and the electric drive / control line is shown by a thin solid line.
本実施形態に係るショベルの油圧駆動系は、エンジン11と、減速機13と、メインポンプ14と、コントロールバルブ17を含む。また、本実施形態に係る油圧駆動系は、上述の如く、下部走行体1、ブーム4、アーム5、及びバケット6のそれぞれを油圧駆動する走行油圧モータ1A,1B、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9等を含む。
The hydraulic drive system of the excavator according to the present embodiment includes an engine 11, a
エンジン11は、油圧駆動系におけるメイン動力源であり、例えば、上部旋回体3の後部に搭載される。エンジン11は、エンジンコントロールモジュール(ECM:Engine Control Module)11Aによる制御の下、予め設定される目標回転数で定回転する。エンジン11は、例えば、軽油を燃料とするディーゼルエンジンであり、減速機13を介してメインポンプ14、パイロットポンプ15を駆動する。また、エンジン11は、減速機13を介して電動発電機12を駆動し、電動発電機12に発電させる。
The engine 11 is a main power source in the hydraulic drive system, and is mounted on the rear part of the
また、エンジン11と減速機13との間の動力伝達経路上には、クラッチ11Bが設けられる。クラッチ11Bは、後述の如く、コントローラ30によりその動作が制御され、エンジン11と減速機13との間を連結状態と非連結状態との間で切り替えることができる。クラッチ11Bは、例えば、コントローラ30の信号で直接制御される電磁式であってよい。
Further, a
尚、クラッチ11Bは、省略されてもよい。
The
減速機13は、例えば、エンジン11と同様、上部旋回体3の後部に搭載され、エンジン11及び後述する電動発電機12が接続される2つの入力軸と、メインポンプ14及びパイロットポンプ15が直列に同軸接続される1つの出力軸を有する。減速機13は、エンジン11及び電動発電機12の動力を所定の減速比でメインポンプ14及びパイロットポンプ15に伝達することができる。また、減速機13は、エンジン11の動力を所定の減速比で、電動発電機12とメインポンプ14及びパイロットポンプ15とに分配して伝達することができる。
Like the engine 11, the
メインポンプ14は、例えば、エンジン11と同様、上部旋回体3の後部に搭載され、高圧油圧ライン16を通じてコントロールバルブ17に作動油を供給する。メインポンプ14は、エンジン11、或いは、エンジン11及び電動発電機12により駆動される。メインポンプ14は、例えば、可変容量式油圧ポンプであり、後述するコントローラ30による制御の下、レギュレータ(不図示)が斜板の角度(傾転角)を制御することでピストンのストローク長を調整し、吐出流量(吐出圧)を制御することができる。
Like the engine 11, the
コントロールバルブ17は、例えば、上部旋回体3の中央部に搭載され、オペレータによる操作装置26に対する操作に応じて、油圧駆動系の制御を行う油圧制御装置である。コントロールバルブ17は、上述の如く、高圧油圧ライン16を介してメインポンプ14と接続され、メインポンプ14から供給される作動油を、操作装置26の操作状態に応じて、油圧アクチュエータである走行油圧モータ1A(右用),1B(左用)、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9に選択的に供給する。具体的には、コントロールバルブ17は、メインポンプ14から油圧アクチュエータのそれぞれに供給される作動油の流量と流れる方向を制御する複数の油圧制御弁(方向切換弁)を含むバルブユニットである。
The
また、本実施形態に係る電気駆動系は、電動発電機12と、旋回用電動機21と、旋回減速機24と、電流センサ21sと、レゾルバ22と、メカニカルブレーキ23と、蓄電系120を含む。
Further, the electric drive system according to the present embodiment includes a
電動発電機12(第1電動機の一例)は、エンジン11をアシストしてメインポンプ14を駆動する、油圧駆動系に対するアシスト動力源であり、例えば、エンジン11及び減速機13と共に一体として上部旋回体3の後部に搭載される。電動発電機12は、アシスト動力源であるため、通常、電動発電機12の出力は、エンジン11の出力よりも比較的小さく、例えば、電動発電機12は、エンジン11の出力の約20%程度である。電動発電機12は、インバータ18Aを介してキャパシタ19を含む蓄電系120と接続され、インバータ18Aを介してキャパシタ19や旋回用電動機21から供給される三相交流電力で力行運転し、減速機13を介してメインポンプ14及びパイロットポンプ15を駆動する。また、電動発電機12は、エンジン11により駆動されることにより発電運転を行い、発電電力をキャパシタ19や旋回用電動機21に供給することができる。電動発電機12の力行運転と発電運転との切替制御は、後述するコントローラ30によってインバータ18Aが駆動制御されることにより実現される。
The motor generator 12 (an example of the first motor) is an assist power source for the hydraulic drive system that assists the engine 11 to drive the
旋回用電動機21(第2電動機、アクチュエータの一例)は、下部走行体1に対して上部旋回体3を旋回自在に接続する旋回機構2を駆動する。旋回用電動機21は、コントローラ30による制御の下、上部旋回体3を旋回駆動する力行運転、及び回生電力を発生させて上部旋回体3を旋回制動する回生運転を行う。旋回用電動機21は、インバータ18Bを介して蓄電系120に接続され、インバータ18Bを介してキャパシタ19や電動発電機12から供給される三相交流電力により駆動される。また、旋回用電動機21は、インバータ18Bを介して、回生電力をキャパシタ19や電動発電機12に供給する。これにより、回生電力で、キャパシタ19を充電したり、電動発電機12を駆動したりすることができる。旋回用電動機21の力行運転と回生運転との切替制御は、コントローラ30によってインバータ18Bが駆動制御されることにより実現される。旋回用電動機21の回転軸21Aには、レゾルバ22、メカニカルブレーキ23、及び旋回減速機24が接続される。
The turning electric motor 21 (second electric motor, an example of an actuator) drives a turning mechanism 2 that rotatably connects the
旋回減速機24は、旋回用電動機21の回転軸21Aと接続され、旋回用電動機21の出力(トルク)を所定の減速比で減速させることにより、トルクを増大させて、上部旋回体3を旋回駆動する。即ち、力行運転の際、旋回用電動機21は、旋回減速機24を介して、上部旋回体3を旋回駆動する。また、旋回減速機24は、上部旋回体3の慣性回転力を増速させて旋回用電動機21に伝達し、回生電力を発生させる。即ち、回生運転の際、旋回用電動機21は、旋回減速機24を介して伝達される上部旋回体3の慣性回転力により回生発電を行い、上部旋回体3を旋回制動する。
The
電流センサ21sは、旋回用電動機21の3相(U相、V相、W相)のそれぞれの電流を検出する。電流センサ21sは、例えば、旋回用電動機21とインバータ18Bの間の電力経路に設けられる。電流センサ21sによる旋回用電動機21の3相それぞれの電流に対応する検出信号は、インバータ18Bに取り込まれ、インバータ18Bからコントローラ30に送信される。
The
レゾルバ22は、旋回用電動機21の回転位置(回転角)等を検出する。レゾルバ22は、検出した回転角に対応する検出信号をコントローラ30に送信する。
The
メカニカルブレーキ23は、コントローラ30による制御の下、上部旋回体3(具体的には、旋回用電動機21の回転軸21A)に対して、機械的に制動力を発生させ、上部旋回体3を旋回制動すると共に、上部旋回体3の停止状態を維持させる。
Under the control of the
尚、図2中において、旋回減速機24とメカニカルブレーキ23とは、簡単のため、別のブロック要素として記載されるが、メカニカルブレーキ23は、例えば、旋回減速機24に含まれる複数の減速機の間に組み込まれる態様の油圧式ブレーキであってもよいし、旋回減速機24と別体に設けられる態様の電磁式ブレーキであってもよい。
In FIG. 2, the
蓄電系120は、キャパシタ19と、DCバス100と、昇降圧コンバータ110を含み、例えば、インバータ18A,18Bと共に、上部旋回体3の右側前部に搭載される。
The
キャパシタ19(蓄電装置の一例)は、電動発電機12、旋回用電動機21に電力を供給すると共に、DCバス100及び昇降圧コンバータ110を介して供給される電動発電機12、旋回用電動機21の発電電力を充電する。
The capacitor 19 (an example of a power storage device) supplies power to the
尚、本実施形態に係るショベルは、通常、エンジン11を油圧駆動系の主たる動力源とし、電動発電機12による消費エネルギは比較的小さい。また、旋回用電動機21は、旋回駆動時の消費エネルギの大部分を旋回制動時の回生発電による回生エネルギとしてキャパシタ19に戻すことができる。そのため、キャパシタ19の容量は、比較的小さい場合が多い。
In the excavator according to the present embodiment, the engine 11 is usually used as the main power source of the hydraulic drive system, and the energy consumed by the
DCバス100は、インバータ18A,18Bと昇降圧コンバータ110との間に配設され、キャパシタ19、電動発電機12、及び旋回用電動機21の間での電力の授受を制御する。
The
昇降圧コンバータ110は、電動発電機12、及び旋回用電動機21の運転状態に応じて、DCバス110の電圧値が一定の範囲内に収まるように昇圧動作と降圧動作を切り替える。昇降圧コンバータ110の昇圧動作と降圧動作の切替制御は、DCバス100の電圧検出値、キャパシタ19の電圧検出値、及びキャパシタ19の電流検出値に基づき、HBコントローラ30Bにより実現される。
The buck-
また、本実施形態に係るショベルの操作系は、パイロットポンプ15、操作装置26、圧力センサ29等を含む。
The shovel operation system according to the present embodiment includes a
パイロットポンプ15は、上部旋回体3の後部に搭載され、パイロットライン25を介して操作装置26にパイロット圧を供給する。パイロットポンプ15は、例えば、固定容量式油圧ポンプであり、エンジン11、或いはエンジン11及び電動発電機12により駆動される。
The
操作装置26は、レバー26A,26Bと、ペダル26Cを含む。操作装置26は、キャビン10の操縦席付近に設けられ、オペレータが各動作要素(下部走行体1、上部旋回体3、ブーム4、アーム5、バケット6等)の操作を行うための操作入力手段である。換言すれば、操作装置26は、各動作要素を駆動する各油圧アクチュエータ(走行油圧モータ1A,1B、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ9等)や電動アクチュエータ(旋回用電動機21等)の操作を行うための操作入力手段である。操作装置26(レバー26A,26B、及びペダル26C)は、油圧ライン27を介して、コントロールバルブ17にそれぞれ接続される。これにより、コントロールバルブ17には、操作装置26における下部走行体1、ブーム4、アーム5、及びバケット6等の操作状態に応じたパイロット信号(パイロット圧)が入力される。そのため、コントロールバルブ17は、操作装置26における操作状態に応じて、各油圧アクチュエータを駆動することができる。また、操作装置26は、油圧ライン28を介して圧力センサ29に接続される。
The operating
圧力センサ29は、上述の如く、油圧ライン28を介して操作装置26と接続され、操作装置26の二次側のパイロット圧、即ち、操作装置26における各動作要素の操作状態に対応するパイロット圧を検出する。圧力センサ29は、コントローラ30に接続され、操作装置26における下部走行体1、上部旋回体3、ブーム4、アーム5、及びバケット6等の操作状態に応じた圧力信号(圧力検出値)がコントローラ30に入力される。
As described above, the
また、本実施形態に係るショベルの制御系は、コントローラ30、ECM11A等を含む。コントローラ30、ECM11Aは、その機能が任意のハードウェア、ソフトウェア、或いはその組み合わせにより実現されてよく、例えば、CPU、ROM、RAM、I/O等を含むマイクロコンピュータで構成され、ROMに格納される各種プログラムをCPU上で実行することにより各種機能が実現される。また、コントローラ30、ECM11A等は、例えば、CAN(Controller Area Network)、イーサネット(登録商標)等の通信規格に基づく通信ネットワーク(LAN:Local Area Network)で相互に接続される。
Further, the shovel control system according to the present embodiment includes the
コントローラ30は、ショベルの駆動制御を行う。例えば、コントローラ30は、圧力センサ29から送信される、操作装置26に対する操作状態に対応する検出値に基づき、電気駆動系の駆動制御を行う。
The
また、コントローラ30は、油圧アクチュエータ、即ち、走行油圧モータ1A,1B、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ等に作動油を供給するメインポンプ14、及び操作装置26にパイロット圧を供給するパイロットポンプ15をエンジン11の動力で駆動できない異常(以下、「ポンプ動力伝達異常」)が発生した場合、後述の如く、緊急対応として、アシスト動力源である電動発電機12だけでメインポンプ14を駆動し、ショベルの運転(以下、緊急運転と称する)を行うための異常処理(以下、緊急運転処理と称する)を行う。本実施形態に係るショベルは、予め規定される運転モードとして、通常の作業を行うための通常運転モードと、通常運転モードにおけるポンプ伝達異常の発生時に選択可能な、電動発電機12だけでメインポンプ14を駆動する緊急運転モードとを有する。詳細は、後述する。
Further, the
ポンプ動力伝達異常には、エンジン11の故障の他、エンジン11と減速機14との間の機械的な連結構造、例えば、カップリング(軸継手)やクラッチ11B等の破損等が含まれる。コントローラ30は、各種センサから入力される検出信号等に基づき、任意の方法を用いて、ポンプ動力伝達異常を検出する。例えば、コントローラ30は、ECM11Bから入力される故障信号に基づき、エンジン11の故障によるポンプ動力伝達異常を検出してよい。また、例えば、コントローラ30は、ECM11Mから入力されるエンジン11の回転数の検出信号やメインポンプ14の吐出圧センサ(不図示)から入力される検出信号等に基づき、エンジン11からメインポンプ14、パイロットポンプ15への動力伝達経路の異常(破損等)によるポンプ動力伝達異常を検出してよい。
The pump power transmission abnormality includes, in addition to the failure of the engine 11, a mechanical connection structure between the engine 11 and the
尚、コントローラ30の機能の一部は、他のコントローラにより実現されてもよい。即ち、コントローラ30の機能は、複数のコントローラにより分散される態様で実現されてもよい。
It should be noted that some of the functions of the
ECM11Aは、エンジン11、具体的には、エンジン11に含まれる各種機器(例えば、燃料噴射装置等)を制御し、エンジン11を所定の回転数で定回転させる(定回転制御)。
The
また、ECM11Aは、エンジン11の各種状態を検出する図示しないセンサ(例えば、回転数センサ)等の検出信号をコントローラ30に送信する。また、ECM11Aは、当該センサの検出信号に基づき、エンジン11の故障を検出する機能(ダイアグ機能)を有し、エンジン11に停止するような故障が発生した場合、コントローラ30に対して故障が発生した旨の信号(故障信号)を送信する。
Further, the
また、本実施形態に係るショベルは、上述の緊急運転に関連する構成として、表示装置32、モード切替スイッチ(モード切替SW)34、緊急運転開始スイッチ(緊急運転開始SW)36を含む。
Further, the excavator according to the present embodiment includes a
表示装置32は、コントローラ30と通信可能に接続され、コントローラ30による制御の下、オペレータ等に対する各種情報(例えば、後述するショベルの緊急運転時における操作ガイダンスに関するガイダンス情報等)を表示する。表示装置32は、例えば、液晶ディスプレイである。
The
モード切替SW34は、通常運転モードと緊急運転モードとの間で運転モードを切り替えるための操作手段である。モード切替SW34における操作は、ポンプ動力伝達異常が発生している場合だけ有効になる。モード切替SW34は、例えば、押しボタン式のハードウェアスイッチであってもよいし、表示装置32の画面に表示される仮想的なボタン(アイコン)としてのソフトウェアスイッチであってもよい。また、モード切替SW34は、通常運転モードにおいて、他の機能を果たす既存のハードウェアスイッチを兼用する態様であってもよい。
The mode switching SW34 is an operation means for switching the operation mode between the normal operation mode and the emergency operation mode. The operation in the mode switching SW34 is effective only when a pump power transmission abnormality has occurred. The
緊急運転開始SW36は、オペレータが、緊急運転モードへの移行後に、キャパシタ19を電源として、電動発電機12の動力だけでメインポンプ14、パイロットポンプ15を駆動する緊急運転を実際に開始させるための操作手段である。後述の如く、モード切替SW34の操作に応じて、運転モードが緊急運転モードに切り替わると、表示装置32に操作ガイダンスが表示され、オペレータに当該操作ガイダンスを把握してもらう必要がある。そのため、モード切替SW34の他、実際に、緊急運転を開始させるトリガとなる緊急運転開始SW36が設けられる。緊急運転開始SW36は、モード切替SW34と同様、ハードウェアスイッチであってもよいし、ソフトウェアスイッチであってもよい。また、緊急運転開始SW36は、他の機能を果たす既存のハードウェアスイッチを兼用する態様であってもよい。
The emergency operation start SW36 is for the operator to actually start the emergency operation in which the
[ショベルの緊急運転に関する機能構成]
次に、図3を参照して、ショベルの緊急運転に関するコントローラ30の機能構成について説明をする。
[Functional configuration for emergency operation of excavator]
Next, with reference to FIG. 3, the functional configuration of the
図3は、ショベルの緊急運転に関するコントローラ30の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。コントローラ30は、例えば、ROMに格納される1以上のプログラムをCPU上で実行することにより実現される機能部として、操作無効化処理部301、モード切替処理部302、操作有効化処理部303、クラッチ切断処理部304、緊急運転開始処理部305、ガイダンス処理部306、動作制限処理部307を含む。また、コントローラ30は、内部メモリ等に規定される所定の記憶領域としての記憶部309を含む。
FIG. 3 is a functional block diagram showing an example of the functional configuration of the
操作無効化処理部301は、通常運転モードにおいて、ポンプ動力伝達異常が発生した場合、或いは、モード切替処理部302により運転モードが緊急運転モードから通常運転モードに切り替えられた場合に、操作装置26(レバー26A,26B、ペダル26C)に対するオペレータの操作が行われても、当該操作を無効化する。即ち、操作無効化処理部301は、操作装置26に対する操作が行われても、各種アクチュエータ(即ち、走行油圧モータ1A,1B、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ9等の油圧アクチュエータ、及び旋回用電動機21等の電動アクチュエータ等)が作動しない状態(以下、「操作不可状態」と称する)に各種アクチュエータを移行させる。具体的には、操作無効化処理部301は、パイロットポンプ15と操作装置26との間のパイロットラインに設けられる図示しないゲートロック弁の電磁ソレノイドに閉弁信号を送信することにより閉弁させ、パイロットラインを遮断する。これにより、操作装置26の操作状態に依らず、操作装置26の二次側にパイロット圧が発生しないため、各種アクチュエータに対する操作を無効化することができる。
The operation
モード切替処理部302は、モード切替SW34から入力される操作信号に応じて、通常運転モードと緊急運転モードとの間で、ショベルの運転モードを切り替える。モード切替SW34は、運転モードが通常運転モードである状態で、ポンプ動力伝達故障が発生した場合、モード切替SW34が操作された旨の操作信号が入力されたときに、運転モードを通常運転モードから緊急運転モードに切り替える。また、モード切替処理部302は、緊急運転モードにおいて、モード切替SW34が操作された旨の操作信号が入力されたときに、運転モードを緊急運転モードから通常運転モードに切り替える。より具体的には、モード切替処理部302は、例えば、運転モードを表すフラグ等を管理することにより、運転モードの切替を行ってよい。
The mode
尚、モード切替処理部302は、ポンプ動力伝達故障が発生していない状態で、モード切替SW34から操作された旨の操作信号が入力されても、運転モードの切替を行わず、当該操作を無効化する。
The mode
操作有効化処理部303は、モード切替処理部302により運転モードが通常運転モードから緊急運転モードに切り替えられた場合、操作無効化処理部301により操作不可状態に移行された各種アクチュエータを、操作装置26に対する操作に応じて作動する状態(以下、「操作可能状態」と称する)に移行させる。具体的には、上述したゲートロック弁の電磁ソレノイドに開弁信号を送信することにより開弁させ、パイロットラインを連通させる。
When the operation mode is switched from the normal operation mode to the emergency operation mode by the mode
クラッチ切断処理部304は、モード切替処理部302により運転モードが通常運転モードから緊急運転モードに切り替えられた場合、クラッチ11Bに指令信号を出力し、クラッチ11Bを切断する。これにより、エンジン11と減速機13との動力伝達経路が切断されるため、電動発電機12の動力だけで減速機13を介してメインポンプ14を駆動する際に、停止しているエンジン11を一緒に回転させる必要がなくなるため、無駄なエネルギ消費を抑制し、電動発電機12によるメインポンプ14を駆動可能な時間をより長くすることができる。
When the operation mode is switched from the normal operation mode to the emergency operation mode by the mode
尚、クラッチ切断処理部304は、緊急運転開始SW36が操作された旨の操作信号が入力された場合に、クラッチ11Bを切断してもよい。
The clutch
緊急運転開始処理部305は、緊急運転開始SW36が操作された旨の操作信号が入力された場合、インバータ18Aを制御し、電動発電機12の駆動を開始させる。これにより、電動発電機12の動力によりメインポンプ14、パイロットポンプ15が駆動される。そのため、操作装置26から操作状態に応じた二次側のパイロット圧が出力されると共に、メインポンプ14からコントロールバルブ17を通じて、操作装置26における操作状態に応じた作動油が油圧アクチュエータに供給され、油圧アクチュエータが駆動されうる。また、操作装置26から操作状態に応じた二次側のパイロット圧が出力される状態になるため、圧力センサ29の検出信号(圧力信号)に基づき、電動アクチュエータとしての旋回用電動機21が駆動されうる。
The emergency operation start processing
ガイダンス処理部306は、オペレータに対して、緊急運転モードにおけるショベルの各種アクチュエータの操作に関するガイダンス(以下、「操作ガイダンス」と称する)を行う。例えば、ガイダンス処理部306は、表示装置32に緊急運転モードにおける操作に関するガイダンス情報を表示させることにより、オペレータに対する操作ガイダンスを行う。これにより、上述の如く、キャパシタ19の容量が小さい場合が多く、操作装置26に対する操作状態に依っては、オペレータが期待するショベルの退避動作を適切に完了させることができないうちにキャパシタ19の容量が尽きてしまう可能性があるところ、オペレータに対して、適切な操作を促し、所望のショベルの退避動作を完了させることができるように仕向けることができる。
The
例えば、ガイダンス処理部306は、ショベルに退避動作を行わせる前提として、各種アクチュエータをどの程度動かすことが可能かを示すガイダンス情報を表示装置32に表示させる。これにより、オペレータは、動かすことが可能な量(動作可能量)を把握することができるため、オペレータが動作可能量の範囲を逸脱するような操作方法を行い、ショベルの退避動作を完了させることができないような事態を抑制できる。以下、当該操作ガイダンスを「第1操作ガイダンス」と称する。ガイダンス処理部306は、例えば、モード切替処理部302により運転モードが通常運転モードから緊急運転モードに切り替えられると、第1操作ガイダンスに関するガイダンス情報を表示装置32に表示させ始めてよい。
For example, the
また、例えば、ガイダンス処理部306は、消費エネルギを抑制可能な効率的な操作を促す一般的なガイダンス情報を表示装置32に表示させる。これにより、オペレータに対して、効率的な操作を促し、退避動作が適切に完了するように仕向けることができる。以下、当該操作ガイダンスを「第2操作ガイダンス」と称する。第2操作ガイダンスに関するガイダンス情報には、例えば、レバー26A,26Bをゆっくり操作するように促す通知、複数のアクチュエータを同時に操作する複合操作を行わないように促す通知、アタッチメントを動作させる前にバケット6からの排土を促す通知、上部旋回体3を旋回させる前に、アタッチメントを上部旋回体3により近い姿勢にするように促す通知等を含む。ガイダンス処理部306は、例えば、第1操作ガイダンスの場合と同様、モード切替処理部302により運転モードが通常運転モードから緊急運転モードに切り替えられると、第2操作ガイダンスに関するガイダンス情報を表示装置32に表示させ始めてよい。
Further, for example, the
また、例えば、ガイダンス処理部306は、予め規定される特定の退避動作(以下、「特定退避動作」と称する)をショベルに行わせるための具体的な操作方法等を示すガイダンス情報を表示装置32に表示させる。これにより、ポンプ動力伝達異常の発生時において、ショベルが置かれている具体的な状況に応じて、より具体的な操作方法等を案内することができるため、オペレータは、より適切な退避動作をショベルに行わせることができる。以下、当該操作ガイダンスを「第3操作ガイダンス」と称する。記憶部309には、予め複数の特定退避動作に関するガイダンス情報が格納されており、ガイダンス処理部306は、例えば、モード切替処理部302により運転モードが通常運転モードから緊急運転モードに切り替えられた場合、オペレータの所定操作(選択操作等)に応じて、オペレータにより選択された特定退避動作に関するガイダンス情報を表示装置32に表示させてよい。
Further, for example, the
特定退避動作には、例えば、ショベルが作業の障害になる状態でエンジン11が停止したような場合に、ショベルを作業の障害にならない状態に退避させる退避動作(以下、「第1特定退避動作」と称する)が含まれる。 The specific evacuation operation includes, for example, an evacuation operation for retracting the excavator to a state where it does not interfere with work when the engine 11 is stopped while the excavator becomes an obstacle to work (hereinafter, "first specific evacuation operation"). ) Is included.
例えば、図4は、特定退避動作の一例を説明する図である。具体的には、図4は、第1特定退避動作の具体例を説明する図である。より具体的には、図4(a)は、通常運転モードにおいて、ポンプ動力伝達異常が発生し、作業の障害になる状態で停止したショベルを示す図であり、図4(b)は、緊急運転モードにおいて、図4(a)の状態から作業の障害にならない状態にショベルを退避させる退避動作を示す図である。 For example, FIG. 4 is a diagram illustrating an example of a specific evacuation operation. Specifically, FIG. 4 is a diagram illustrating a specific example of the first specific evacuation operation. More specifically, FIG. 4A is a diagram showing an excavator stopped in a state where a pump power transmission abnormality occurs and an obstacle to work occurs in the normal operation mode, and FIG. 4B is an emergency diagram. It is a figure which shows the evacuation operation which evacuates the excavator from the state of FIG. 4A to the state which does not hinder the work in the operation mode.
図4(a)に示すように、ショベルがトラックの荷台401に排土している状態で、ポンプ動力伝達異常が発生し、停止してしまった場合、ショベルのアタッチメント(例えば、バケット6)が邪魔になり、トラックを移動させることができなくなり、ショベルが作業の邪魔になってしまう場合が有りうる。
As shown in FIG. 4A, when a pump power transmission abnormality occurs and the excavator stops while the excavator is discharging soil to the
これに対して、図4(b)に示すように、緊急運転モードにおいて、ショベルは、図4(a)の状態(点線の状態)からブーム4を少し持ち上げる退避動作を行うことにより、トラックが移動可能な状態まで退避することができる。 On the other hand, as shown in FIG. 4 (b), in the emergency operation mode, the excavator performs a retracting operation of slightly lifting the boom 4 from the state of FIG. 4 (a) (dotted line state), whereby the truck moves. It can be evacuated to a movable state.
また、特定退避動作には、例えば、ショベルが不安定な姿勢でポンプ動力伝達異常が発生した場合に、ショベルを安定な姿勢に退避させる退避動作(以下、「第2特定退避動作」と称する)が含まれる。例えば、図5、図6は、特定退避動作の他の例、更に他の例を示す図である。具体的には、図5、図6は、第2特定退避動作の具体例を示す図である。より具体的には、図5(a)、図6(a)は、それぞれ、通常運転モードにおいて、ポンプ動力伝達異常が発生し、不安定な姿勢で停止したショベルを示す図であり、図5(b)、図6(b)は、それぞれ、緊急運転モードにおいて、ショベルを安定な姿勢に退避させる退避動作を示す図である。 Further, the specific evacuation operation includes, for example, an evacuation operation in which the excavator is retracted to a stable posture when a pump power transmission abnormality occurs in an unstable posture (hereinafter referred to as "second specific evacuation operation"). Is included. For example, FIGS. 5 and 6 are diagrams showing other examples of the specific evacuation operation and further other examples. Specifically, FIGS. 5 and 6 are diagrams showing specific examples of the second specific evacuation operation. More specifically, FIGS. 5 (a) and 6 (a) are diagrams showing excavators that have stopped in an unstable posture due to a pump power transmission abnormality in the normal operation mode, respectively. (B) and FIG. 6 (b) are diagrams showing the evacuation operation of retracting the excavator to a stable posture in the emergency operation mode, respectively.
図5(a)に示すように、ショベルが斜面501を登坂している途中で、ポンプ動力伝達異常が発生し、停止してしまった場合、ショベルは、後方、即ち、斜面501の下り方向に倒れてしまう可能性がある。また、図6(a)に示すように、ショベルが斜面601を横断している途中で、ポンプ動力伝達異常が発生し、停止してしまった場合についても、ショベルは、斜面601の下り方向に横倒しになってしまう可能性がある。
As shown in FIG. 5A, if a pump power transmission abnormality occurs and stops while the excavator is climbing the
これに対して、図5(b)に示すように、緊急運転モードにおいて、ショベルは、図5(a)の状態から上部旋回体3を約180°旋回させると共に、バケット6を斜面501に押し付ける状態までブーム4を下げる。また、図6(b)に示すように、緊急運転モードにおいて、ショベルは、図6(a)の状態から上部旋回体3を約90°斜面の下方向に旋回させると共に、バケット6を斜面601に押し付ける状態までブーム4を下げる。ことにより、斜面の下り方向に倒れうる不安定な状態から脱して、比較的安定な姿勢に移行することができる。
On the other hand, as shown in FIG. 5 (b), in the emergency operation mode, the excavator turns the
また、特定退避動作には、例えば、オペレータがキャビン10から安全に脱出するのが比較的困難な状態でポンプ動力伝達異常が発生したような場合に、オペレータがキャビン10から安全に脱出可能な状態にショベルを退避させる退避動作(以下、第3特定退避動作と称する)が含まれる。例えば、図7は、特定退避動作の更に他の例を示す図である。具体的には、第3特定退避動作の具体例を示す図である。より具体的には、図7(a)は、通常運転モードにおいて、ポンプ動力伝達異常が発生し、オペレータがキャビン10から安全に脱出するのが比較的困難な状態のショベルを示す図であり、図7(b)は、緊急運転モードにおいて、オペレータがキャビン10から安全に脱出可能な状態にショベルを退避させる退避動作を示す図である。
Further, in the specific evacuation operation, for example, when a pump power transmission abnormality occurs in a state where it is relatively difficult for the operator to safely escape from the
図7(a)に示すように、ショベルは、平地704から比較的低い崖703を上がった中腹の平面702から比較的高い崖701を掘削すると共に、上部旋回体3を180°旋回させて、崖703の下の平地704の上の排土置き場705に排土し、再度、上部旋回体3を180°旋回させて、崖701を掘削するという一連の工程を繰り返している。この一連の工程による作業中、ショベルが崖701で掘削した土を排土置き場705に排土するため、上部旋回体3の前方を崖703側に向けた状態で、ポンプ動力伝達異常が発生し、停止してしまった場合、ショベルは、上部旋回体3の前端部に位置するキャビン10の一部が、平面702よりも崖703側に飛び出した状態(図7(b)の点線参照)になる可能性がある。このような状況では、オペレータは、キャビン10から脱出する際に、崖703側に転落する危険性があり、キャビン10から安全に平面702に脱出するのが比較的困難な場合があり得る。
As shown in FIG. 7 (a), the excavator excavates a relatively
これに対して、図7(b)に示すように、緊急運転モードにおいて、図7(a)の状態(点線の状態)から、上部旋回体3を左方向に90°旋回させることにより、キャビン10を平面702の真上まで移動させることができ、オペレータは、キャビン10から安全に脱出することができる。
On the other hand, as shown in FIG. 7 (b), in the emergency operation mode, the cabin is swiveled 90 ° to the left from the state of FIG. 7 (a) (dotted line state). The 10 can be moved to just above the
尚、第3操作ガイダンスの対象となる特定退避動作には、第1特定退避動作~第3退避動作に該当しない他の種類の退避動作が含まれてもよい。また、第3操作ガイダンスの対象となる特定退避動作には、少なくとも第1特定退避動作~第3特定退避動作、或いは他の種類の退避動作のうちの少なくとも1つが含まれていればよい。 The specific evacuation operation that is the target of the third operation guidance may include other types of evacuation operations that do not correspond to the first specific evacuation operation to the third evacuation operation. Further, the specific evacuation operation that is the target of the third operation guidance may include at least one of the first specific evacuation operation to the third specific evacuation operation, or another type of evacuation operation.
ガイダンス処理部306は、図4(b)、図5(b)、図6(b)、及び図7(b)に示すような特定退避動作に関するガイダンス情報を表示装置32に表示させることにより、オペレータ等は、特定退避動作をショベルに行わせるための具体的な操作方法等を把握し、より適切に退避動作を行わせることができる。ガイダンス処理部306により表示装置50に表示されるガイダンス情報の具体例については、後述する。
The
尚、ガイダンス処理部306は、表示装置32にガイダンス情報を表示するのに加えて、或いは、代えて、ガイダンス情報をスピーカ等の音声出力装置(不図示)から音声で出力することにより、オペレータに対する操作ガイダンスを行ってもよい。
In addition to displaying the guidance information on the
動作制限処理部307は、操作装置26に対する操作状態に依らず、緊急運転モードにおける各種アクチュエータの動作を制限する処理を行う。
The operation
例えば、動作制限処理部307は、各種アクチュエータの駆動速度を制限する。具体的には、操作装置26の二次側のパイロットラインに減圧弁(不図示)等を設けることにより、動作制限処理部307は、コントロールバルブ17及び圧力センサ29に入力されるパイロット圧を所定以下に制限してよい。これにより、コントロールバルブ17の各種アクチュエータに対応する方向切換弁の開度が制限されるため、メインポンプ14の仕事量を抑制し、電動発電機12のエネルギ消費を抑制することができると共に、旋回用電動機21の回転速度が制限されるため、旋回用電動機21のエネルギ消費を抑制することができる。また、動作制限処理部307は、操作装置26からのパイロット圧に依らず、通常運転モードのときよりも低い上限値以下で旋回用電動機21を駆動制御してもよいし、常に、比較的低い一定の速度で旋回用電動機21を駆動制御してもよい。これにより、操作装置26の二次側のパイロット圧を制限できない場合であっても、電動アクチュエータ、即ち、旋回用電動機21の速度を制限することができる。
For example, the operation limiting
また、例えば、動作制限処理部307は、各種アクチュエータの複合操作を制限してよい。具体的には、操作装置26の二次側のパイロットラインに連通/非連通を切替可能なバルブ(不図示)等を設けることにより、動作制限処理部307は、操作装置26から1つのアクチュエータに対応するパイロット圧しか出力されないように、バルブ等を制御してよい。これにより、操作装置26の操作状態に依らず、1つのアクチュエータしか操作できないようにすることができる、即ち、複合操作を禁止することができるため、各種アクチュエータによるエネルギ消費を更に抑制することができる。また、動作制限処理部307は、操作装置26に対して油圧アクチュエータの操作が行われている場合、操作装置26に対して電動アクチュエータ、即ち、旋回用電動機21の操作が行われても、旋回用電動機21の操作を無効にしてよい。これにより、操作装置26の二次側のパイロット圧を非連通にできない場合であっても、油圧アクチュエータが操作されている場合の油圧アクチュエータと電動アクチュエータとの間の複合操作を禁止することができるため、同時に操作可能なアクチュエータの数を制限することができる。
Further, for example, the operation limiting
尚、ガイダンス処理部306及び動作制限処理部307は、何れか一方だけが設けられてもよい。即ち、ガイダンス処理部306によるオペレータに対する操作ガイダンスにより、各種アクチュエータの動作によるエネルギ消費を抑制してもよいし、動作制限処理部307による強制的な各種アクチュエータの動作制限により、各種アクチュエータの動作によるエネルギ消費を抑制してもよいし、双方によって、エネルギ消費を抑制してもよい。
In addition, only one of the
[表示装置に表示されるガイダンス情報の具体例]
次に、図8、図9を参照して、表示装置32に表示されるガイダンス情報の具体例について説明をする。
[Specific example of guidance information displayed on the display device]
Next, a specific example of the guidance information displayed on the
まず、図8は、表示装置32に表示されるガイダンス情報の一例を示す図である。具体的には、図8は、表示装置32に表示される、上述した第1操作ガイダンス及び第2操作ガイダンスに関するガイダンス情報の具体例を示す図である。
First, FIG. 8 is a diagram showing an example of guidance information displayed on the
図8に示すように、本例では、表示装置32の画面の上部領域321に、左側のキャパシタ19を模した画像と共に、右側にキャパシタ19の残容量(パーセンテージ)がバーグラフ及び数値として表示されている。ガイダンス処理部306は、図示しない電圧センサによるキャパシタ19の電圧検出値からキャパシタ19の残容量を算出することができる。また、ガイダンス処理部306は、緊急運転開始SW36が操作されて、緊急運転が開始された後のメインポンプ14や各種アクチュエータの動作により変化するキャパシタ19の容量を表示内容に反映させる更新を逐次行ってよい。
As shown in FIG. 8, in this example, in the
また、本例では、表示装置32の画面の上下方向の中央領域322に、緊急運転開始SW36を操作することにより、キャパシタ19の電力でショベルを動作させることが可能であることを示す通知が表示されている。
Further, in this example, a notification indicating that the shovel can be operated by the electric power of the
尚、本例では、緊急運転開始SW36として、エンジン11をアイドル回転数に落とすためのアイドルスイッチが兼用されている。 In this example, as the emergency operation start SW36, an idle switch for lowering the engine 11 to the idle speed is also used.
また、本例では、表示装置32の画面の下部左側領域323に、第1操作ガイダンスに関する操作ガイダンス情報が表示されている。具体的には、上部旋回体3及びブーム4の
動作可能量が表示されている。ガイダンス処理部306は、例えば、キャパシタ19の残容量から出力可能なエネルギと、予め記憶部に格納される算出式やマップ(例えば、実験や解析シミュレーション等に基づき導出される)等に基づき、動作可能量を算出することができる。また、ガイダンス処理部306は、ショベルの具体的な姿勢(ブーム4、アーム5、バケット6の位置)やショベルの現在位置の傾斜等を考慮してもよい。この場合、ガイダンス処理部306は、ブーム4、アーム5、バケット6の基端部に設けられる角度センサ(不図示)等の検出信号に基づき、ショベルの姿勢を算出してよい。また、ガイダンス処理部306は、傾斜センサ(不図示)等の検出信号に基づき、傾斜角を算出してよい。また、記憶部309の算出式やマップ等は、ショベルの姿勢や傾斜角ごとに複数設けられる態様であってもよいし、ショベルの姿勢や傾斜角によって、予め規定される方法で補正される態様であってもよい。また、ガイダンス処理部306は、キャパシタ19の残容量の表示と同様、緊急運転開始SW36が操作されて、緊急運転が開始された後のメインポンプ14や各種アクチュエータの動作により変化するキャパシタ19の容量に応じて、動作可能量の表示内容を更新させてよい。これにより、オペレータは、今後、どれだけショベルを動作させることができるかをリアルタイムに把握することができる。
Further, in this example, the operation guidance information regarding the first operation guidance is displayed in the lower
尚、動作可能量として表示される値は、実際の限界値である必要はない。例えば、旋回用電動機21により上部旋回体3を旋回させる場合、平地では、上部旋回体3を旋回駆動する消費エネルギの大部分が上部旋回体3を停止させる際の回生電力としてキャパシタ19に回生されるため、360°以上旋回可能な場合が有りうる。そのため、キャパシタ19の容量が比較的少なくなるまでは、ショベルの退避動作として最低限必要な予め規定した値(例えば、本例では、1回転)を表示させるようにしてよい。
The value displayed as the operable amount does not have to be the actual limit value. For example, when the
また、本例では、表示装置32の画面の下部右側領域324に、第2操作ガイダンスに関するガイダンス情報が表示されている。具体的には、レバー26A,26Bの操作をゆっくり行うように促す通知と、複数のアクチュエータを動作させる複合操作を行わないように促す通知が表示されている。
Further, in this example, guidance information regarding the second operation guidance is displayed in the lower
本例に示すガイダンス情報は、例えば、上述の如く、モード切替処理部302により運転モードが通常運転モードから緊急運転モードに切り替えられた場合に、表示装置32に表示されてよい。これにより、中央領域322の通知を確認させることにより、オペレータに対して、緊急運転の開始を行うための具体的な操作を把握させることができると共に、下部左側領域323、下部右側領域324の第1操作ガイダンス及び第2操作ガイダンスに関するガイダンス情報を確認させることにより、オペレータに対して、緊急運転モードにおける適切な操作、即ち、エネルギ消費を極力抑制した操作を促すことができる。
The guidance information shown in this example may be displayed on the
続いて、図9は、表示装置32に表示されるガイダンス情報の他の例を示す図である。具体的には、図9は、表示装置32に表示される、上述した第3操作ガイダンスに関するガイダンス情報の具体例を示す図である。より具体的には、図9(a)は、特定退避動作の一部又は全部として、上部旋回体3を旋回させる操作を案内するガイダンス情報を示す図であり、図9(b)は、特定退避動作の一部又は全部として、アタッチメント(ブーム4、アーム5、及びバケット6の一部又は全部)の操作を案内するガイダンス情報を示す図である。
Subsequently, FIG. 9 is a diagram showing another example of the guidance information displayed on the
図9(a)に示すように、本例では、上部旋回体3を左方向に90°旋回させる操作を案内するガイダンス情報、即ち、上述した図7(b)に示す第3特定退避動作に関するガイダンス情報が表示装置32に表示されている。具体的には、表示装置32の画面の上部領域325には、上部旋回体3を左方向にゆっくり90°旋回させるように促す通知が表示され、画面の中央から下部に渡る中央下部領域326には、ショベルの平面図を模した画像と旋回方向を示す矢印が示されている。
As shown in FIG. 9A, in this example, the guidance information for guiding the operation of turning the
また、図9(b)に示すように、本例では、ブーム4を下げてバケット6を地面に押し付ける姿勢に移行させる操作を案内するガイダンス情報、即ち、上述した図5(b)、図6(b)に示す第2特定退避動作に関するガイダンス情報が表示装置32に表示されている。具体的には、表示装置32の画面の中央から下部に亘る中央下部領域328には、ショベルを模した側面図が示されると共に、第2特定退避動作によるアタッチメントの動作方向及び動作後におけるアタッチメントの姿勢(点線)、即ち、バケット6を地面に押し付ける姿勢が示される。そして、表示装置32の画面の上部領域327には、アタッチメントを中央下部領域328に示すショベルの点線の姿勢(動作後の姿勢)にゆっくり合わせる操作を行うように促す通知が表示されている。
Further, as shown in FIG. 9B, in this example, guidance information for guiding the operation of lowering the boom 4 to shift the bucket 6 to the posture of pressing the bucket 6 against the ground, that is, FIG. 5B and FIG. 6 described above. Guidance information regarding the second specific evacuation operation shown in (b) is displayed on the
本例に示すガイダンス情報は、例えば、上述の如く、モード切替処理部302により運転モードが通常運転モードから緊急運転モードに切り替えられた場合、オペレータによる選択操作が行われたときに、表示装置32に表示されてよい。これにより、オペレータに対して、所望の特定退避動作に関する操作方法等の具体的な内容を案内することができるため、緊急運転モードにおけるより適切な操作を促し、より適切な退避動作をショベルに行わせることができる。
The guidance information shown in this example is, for example, as described above, when the operation mode is switched from the normal operation mode to the emergency operation mode by the mode
[緊急運転処理の具体例]
次に、図10を参照して、コントローラ30による緊急運転に関する処理(緊急運転処理)の詳細について説明をする。
[Specific example of emergency operation processing]
Next, with reference to FIG. 10, the details of the processing (emergency operation processing) related to the emergency operation by the
図10は、コントローラ30による緊急運転処理の一例を概略的に示すフローチャートである。本フローチャートによる処理は、例えば、ショベルの起動後、ショベルの運転中において、所定時間毎に繰り返し実行されてよい。
FIG. 10 is a flowchart schematically showing an example of emergency operation processing by the
尚、ショベルの運転モードは、ショベルの起動時、即ち、図示しないイグニッションスイッチ(IGスイッチ)がONされた時(IG-ON時)に、当然の如く、初期設定としての通常運転モードに設定される。 The operation mode of the excavator is set to the normal operation mode as the initial setting as a matter of course when the excavator is started, that is, when the ignition switch (IG switch) (not shown) is turned ON (IG-ON). To.
ステップS102にて、コントローラ30は、エンジン11でメインポンプ14、パイロットポンプ15を駆動できない状態が発生したか、即ち、ポンプ動力伝達異常が発生したか否かを判定する。コントローラ30は、ポンプ動力伝達異常が発生した場合、ステップS104に進み、ポンプ動力伝達異常が発生していない場合、今回の処理を終了する。
In step S102, the
ステップS104にて、操作無効化処理部301は、各種アクチュエータを操作不可状態に移行させる。
In step S104, the operation
ステップS106にて、モード切替処理部302は、モード切替SW34が操作されたか否か、即ち、モード切替SW34が操作された旨の操作信号が入力されたか否かを判定する。モード切替処理部302は、モード切替SW34が操作された旨の操作信号が入力されていない場合、ステップS108に進み、モード切替SW34が操作された旨の操作信号が入力された場合、ステップS110に進む。
In step S106, the mode
ステップS108にて、コントローラ30は、ショベルの運転が停止されたか否か、即ち、IGスイッチがOFF(IG-OFF)されたか否かを判定する。コントローラ30は、ショベルがIG-OFFされていない場合、ステップS106に戻って、処理を繰り返し、ショベルがIG-OFFされた場合、今回の処理を終了する。
In step S108, the
一方、ステップS110にて、モード切替処理部302は、運転モードを通常運転モードから緊急運転モードに切り替える。
On the other hand, in step S110, the mode
ステップS111にて、クラッチ切断処理部304は、指令信号をクラッチ11Bに送信し、クラッチ11Bを切断させる。
In step S111, the clutch
ステップS112にて、ガイダンス処理部306は、操作ガイダンスに関するガイダンス情報の表示装置32への表示を開始させる。
In step S112, the
ステップS114にて、緊急運転開始処理部305は、緊急運転開始SW36が操作されたか否か、即ち、緊急運転開始SW36から操作された旨の操作信号が入力されたか否かを判定する。緊急運転開始処理部305は、緊急運転開始SW36から操作された旨の操作信号が入力されていない場合、ステップS116に進み、入力された場合、ステップS122に進む。
In step S114, the emergency operation start processing
ステップS116にて、コントローラ30は、ショベルがIG-OFFされたか否かを判定する。コントローラ30は、ショベルがIG-OFFされていない場合、ステップS118に進み、IG-OFFされた場合、今回の処理を終了する。
In step S116, the
ステップS118にて、モード切替処理部302は、モード切替SW34が操作された旨の操作信号が入力されたか否かを判定する。モード切替処理部302は、モード切替SW34が操作された旨の操作信号が入力されていない場合、ステップS114に戻って処理を繰り返し、モード切替SW34が操作された旨の操作信号が入力された場合、ステップS120に進む。
In step S118, the mode
ステップS120にて、モード切替処理部302は、運転モードを緊急運転モードから通常運転モードに切り替えて、ステップS104に戻る。
In step S120, the mode
一方、ステップS122にて、操作有効化処理部303は、各種アクチュエータを操作不可状態から操作可能状態に移行させる。
On the other hand, in step S122, the operation
ステップS124にて、コントローラ30は、キャパシタ19の容量を使い切ったか否か、即ち、キャパシタ19の容量が電動発電機12、旋回用電動機21を駆動させることが可能な残容量に相当する所定閾値以下に低下したか否かを判定する。コントローラ30は、キャパシタ19の容量が所定閾値以下に低下していない場合、ステップS126に進み、所定閾値以下に低下している場合、ステップS130に進む。
In step S124, the
ステップS126にて、コントローラ30は、ショベルがIG-OFFされたか否かを判定する。コントローラ30は、ショベルがIG-OFFされていない場合、ステップS118に進み、IG-OFFされた場合、今回の処理を終了する。
In step S126, the
ステップS128にて、モード切替処理部302は、モード切替SW34が操作された旨の操作信号が入力されたか否かを判定する。モード切替処理部302は、モード切替SW34が操作された旨の操作信号が入力されていない場合、ステップS124に戻って処理を繰り返し、モード切替SW34が操作された旨の操作信号が入力された場合、ステップS120に進む。
In step S128, the mode
一方、ステップS130にて、モード切替処理部302は、運転モードを緊急運転モードから通常運転モードに切り替える。
On the other hand, in step S130, the mode
ステップS132にて、操作無効化処理部301は、各種アクチュエータを操作不可状態に移行させて、今回の処理を終了する。
In step S132, the operation
このように、本実施形態では、ショベルの運転モードとして、通常運転モードに加えて、エンジン11でメインポンプ14、パイロットポンプ15を駆動できない場合、即ち、ポンプ動力伝達異常の発生時に選択可能な、電動発電機12だけでメインポンプ14、パイロットポンプ15を駆動する緊急運転モードが設けられる。そのため、緊急運転モードが選択されることにより、ポンプ動力伝達異常が発生してしまった場合であっても、キャパシタ19からの電力だけでショベルに退避動作を行わせることができる。
As described above, in the present embodiment, the shovel operation mode can be selected when the
また、本実施形態では、通常運転モードから緊急運転モードに切り替えるモード切替SW34が設けられ、モード切替SW34がオペレータにより操作されることにより、運転モードが緊急運転モードに移行する。そのため、オペレータは、緊急運転モードへの移行したことを把握した上で各種アクチュエータの操作を行うため、例えば、通常時とは異なり、ゆっくり操作する等の適切な操作をオペレータに対して促すことができる。 Further, in the present embodiment, the mode switching SW34 for switching from the normal operation mode to the emergency operation mode is provided, and the mode switching SW34 is operated by the operator to shift the operation mode to the emergency operation mode. Therefore, since the operator operates the various actuators after knowing that the mode has been changed to the emergency operation mode, the operator may be urged to perform an appropriate operation such as a slow operation unlike the normal operation. can.
尚、本実施形態では、所謂ハイブリッド型のショベルを例示して、エンジン11の動力を用いずに油圧アクチュエータを動作させる緊急運転モードについて説明を行ったが、旋回用電動機21の代わりに、旋回油圧モータが採用され、電動発電機12、キャパシタ19が省略される、通常の油圧ショベルでも、同様に、緊急運転モードが採用されてよい。
In this embodiment, a so-called hybrid excavator is illustrated to describe an emergency operation mode in which a hydraulic actuator is operated without using the power of the engine 11. However, instead of the turning
ポンプ動力伝達異常が発生し、エンジン11でパイロットポンプ15を駆動できない状態であっても、パイロットラインに設けられるアキュムレータから出力されるパイロット圧によって、操作装置26から操作状態に応じたパイロット圧をコントロールバルブ17に出力することができる。また、緊急運転モードの場合だけ動作する小型の緊急運転用ポンプを電装品用のバッテリで駆動し、パイロットラインに供給することによっても、操作装置26から操作状態に応じたパイロット圧をコントロールバルブ17に出力することができる。また、操作装置26として電気信号を出力する電気式の操作レバー等を採用すると共に、コントロールバルブ17に含まれる方向制御弁として電磁バルブを採用してもよい。これにより、パイロットポンプ15が省略され、ポンプ動力伝達異常が発生した場合でも、操作装置26からコントロールバルブ17に操作状態に応じた電気信号を入力することができる。
Even if the pump power transmission abnormality occurs and the
また、メインポンプ14を駆動できない状態であっても、例えば、上述した図5(b)、図6(b)に示す第2特定退避動作のように、上部旋回体3やアタッチメント(ブーム4、アーム5、バケット6)の自重で動作させることが可能な退避動作であれば、操作装置26に対するオペレータの操作により、ショベルに行わせることができる。
Further, even when the
そのため、通常の油圧ショベルについても、ポンプ動力伝達異常が発生した場合、本実施形態と同様、モード切替SW34の操作をトリガとして、運転モードが通常運転モードから緊急運転モードに切り替えられる構成を採用してよい。これにより、ポンプ動力伝達異常が発生した場合であっても、エンジン11の動力を用いることなく、上部旋回体3やアタッチメントの自重による退避動作をショベルに行わせることができる。
Therefore, as for the normal hydraulic excavator, when a pump power transmission abnormality occurs, the operation mode can be switched from the normal operation mode to the emergency operation mode by using the operation of the mode switching SW34 as a trigger, as in the present embodiment. It's okay. As a result, even when a pump power transmission abnormality occurs, the excavator can be made to perform the evacuation operation by its own weight of the
この場合、パイロットラインに設けられるアキュムレータからのパイロット圧を利用して操作装置26を機能させる状況では、モード切替SW34の操作をトリガにする代わりに、緊急運転開始SW36の操作をトリガにして、操作有効化処理部303によるゲートロック弁(不図示)の開弁が行われるとよい。これにより、実際に緊急運転を開始させる前に、ゲートロック弁が開弁され、パイロットラインが連通することにより、アキュムレータのパイロット圧の減圧が進行してしまうことが抑制できる。また、操作ガイダンスに関するガイダンス情報として、上部旋回体3やアタッチメントの自重による退避動作しか実施できない旨の注釈を表示装置50に表示させたり、実際に実施可能な退避動作の説明を表示させたりするとよい。これにより、オペレータに対して、実際に実施可能な退避動作を行わせるための適切な操作を促すことができる。
In this case, in the situation where the
以上、本発明を実施するための形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。 Although the embodiment for carrying out the present invention has been described in detail above, the present invention is not limited to such a specific embodiment and varies within the scope of the gist of the present invention described in the claims. Can be transformed / changed.
1A,1B 走行油圧モータ(アクチュエータ、油圧アクチュエータ)
3 上部旋回体(旋回体)
7 ブームシリンダ(アクチュエータ、油圧アクチュエータ)
8 アームシリンダ(アクチュエータ、油圧アクチュエータ)
9 バケットシリンダ(アクチュエータ、油圧アクチュエータ)
11 エンジン
11A エンジンコントロールモジュール
11B クラッチ
12 電動発電機(第1電動機)
14 メインポンプ(油圧ポンプ)
18A,18B インバータ
19 キャパシタ(蓄電装置)
21 旋回用電動機(第2電動機、アクチュエータ)
30 コントローラ
32 表示装置
34 モード切替スイッチ(操作部)
36 緊急運転開始スイッチ
301 操作無効化処理部
302 モード切替処理部
303 操作有効化処理部
304 クラッチ切断処理部
305 緊急運転開始処理部
306 ガイダンス処理部(ガイダンス部)
307 動作制限処理部
309 記憶部
1A, 1B traveling hydraulic motor (actuator, hydraulic actuator)
3 Upper swivel body (swivel body)
7 Boom cylinder (actuator, hydraulic actuator)
8 Arm cylinder (actuator, hydraulic actuator)
9 Bucket cylinder (actuator, hydraulic actuator)
11
14 Main pump (hydraulic pump)
18A,
21 Turning motor (second motor, actuator)
30
36 Emergency operation start
307 Operation
Claims (5)
前記油圧ポンプから供給される作動油で駆動する油圧アクチュエータと、
前記油圧ポンプを駆動するエンジンと、
前記油圧ポンプを駆動可能な第1電動機と、
前記第1電動機に電力を供給する蓄電装置と、を備え、
前記油圧アクチュエータを動作させるために前記エンジン及び前記第1電動機の動力の双方を利用可能な通常運転モードと、前記エンジンで前記油圧ポンプを駆動できる状況では選択できず、前記エンジンで前記油圧ポンプを駆動できない状況になると選択可能になる、前記エンジン及び前記第1電動機のうちの前記第1電動機の動力だけを用いて前記油圧アクチュエータを動作させる非常運転モードとを有する、
ショベル。 With a hydraulic pump,
A hydraulic actuator driven by hydraulic oil supplied from the hydraulic pump,
The engine that drives the hydraulic pump and
The first electric motor capable of driving the hydraulic pump and
A power storage device that supplies electric power to the first electric motor is provided.
It cannot be selected between the normal operation mode in which both the power of the engine and the power of the first motor can be used to operate the hydraulic actuator and the situation where the hydraulic pump can be driven by the engine, and the hydraulic pump is operated by the engine. It has an emergency operation mode in which the hydraulic actuator is operated using only the power of the first electric motor of the engine and the first electric motor, which can be selected in a situation where the engine cannot be driven.
Excavator.
前記エンジンで前記油圧ポンプを駆動できる場合、前記入力部に対する所定の入力が受け付けられても、前記非常運転モードへの移行を行わず、前記エンジンで前記油圧ポンプを駆動できない場合、前記入力部に対する前記所定の入力に応じて、前記通常運転モードから前記非常運転モードに移行する、
請求項1に記載のショベル。 It also includes an input section that accepts input from the operator.
When the hydraulic pump can be driven by the engine, even if a predetermined input to the input unit is received, the transition to the emergency operation mode is not performed, and when the hydraulic pump cannot be driven by the engine, the input unit is not driven. In response to the predetermined input , the mode shifts from the normal operation mode to the emergency operation mode.
The excavator according to claim 1.
請求項1又は2に記載のショベル。 In the normal operation mode, when the engine fails, the hydraulic actuator shifts to an inoperable state in which the hydraulic actuator does not operate even if an operation related to the hydraulic actuator is performed, and also shifts from the normal operation mode to the emergency operation mode. In the case, the operation shifts to an operable state in which the operation related to the hydraulic actuator can be performed.
The excavator according to claim 1 or 2.
前記蓄電装置から供給される電力で前記旋回体を駆動する第2電動機と、を更に備え、
前記第2電動機は、前記通常運転モードにおいて、前記エンジンが故障した場合、前記第2電動機に関する操作が行われても動作しない操作不可状態に移行すると共に、前記通常運転モードから前記非常運転モードに移行すると、前記第2電動機に関する操作に対する動作が可能な操作可能状態に移行する、
請求項1乃至3の何れか一項に記載のショベル。 With a swivel body
A second electric motor that drives the swivel body with the electric power supplied from the power storage device is further provided.
In the normal operation mode, when the engine fails, the second motor shifts to an inoperable state in which it does not operate even if an operation related to the second motor is performed, and also shifts from the normal operation mode to the emergency operation mode. When the transition is made, the operation shifts to an operable state in which the operation related to the second electric motor can be performed .
The excavator according to any one of claims 1 to 3 .
前記クラッチは、前記非常運転モードにおいて、切断状態にされる、
請求項1乃至4の何れか一項に記載のショベル。 Further provided with a clutch located between the hydraulic pump and the engine.
The clutch is disengaged in the emergency operation mode.
The excavator according to any one of claims 1 to 4 .
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