JP7039872B2 - 車両の走行記録装置及び閲覧装置 - Google Patents
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Description
また、車両走行中に所定の状態変化が生じると、リクエスト部(22)が、乗員に対し状況説明をリクエストし、音声認識部(24)が、そのリクエストに対し乗員が発話した発話内容を認識する。
本実施形態の走行記録装置10は、自動車等の車両に搭載され、車両走行中に発生したヒヤリハットを検出して、そのときの映像や車両状態を走行情報として不揮発性の記録媒体に記録するためのものである。
図1に示すように、走行記録装置10には、走行情報記録部12、ヒヤリハット一次判定部16、走行シーン一次記録部18、状況説明リクエスト部22、音声認識部24、ヒヤリハット二次判定部32、及び、走行シーン二次記録部38が備えられている。
中心とする電子制御装置(ECU)にて構成されている。そして、上記各部は、CPUが図2~図10に例示するフローチャートに沿って各種プログラムを実行することにより、実現される。
次に、ヒヤリハット一次判定部16は、走行情報DB14に記録された走行情報に基づき、ヒヤリハットが発生したか否かを一次判定するものであり、図3に示すヒヤリハット一次判定処理を所定周期で繰り返し実行する。
なお、S220の判定処理は、車両の状態変化からヒヤリハットを検知するためのものであるため、車両の減速度を含む加速度の絶対値が閾値を超えたか否かを判断する。また、S220ではヒヤリハット発生時に生じる車両の状態変化からヒヤリハットを判定できればよく、例えば、車速やステアリングの操舵角を用いてヒヤリハットを判定するように
してもよい。また、ヒヤリハットの判定に用いる閾値は、予め固定値を設定してもよく、運行管理者等が任意に設定できるようにしてもよい。
このリクエスト文生成処理は、ヒヤリハット一次判定部16がヒヤリハットを判定したときの走行情報に基づき、運転者に状況説明を促すためのリクエスト文を生成するための処理であり、例えば図6に示す手順で実行される。
行して、車両に最も近い物体の属性を取得する。つまり、S434では、車両に最も近い物体がヒヤリハットの原因となる原因物体であると推定して、その物体の属性を取得する。
なお、リクエスト文の出力は、例えば、車両のフロントガラス等にリクエスト文を表示することで、運転者に対し状況説明を促すようにしてもよく、音声出力と表示の両方で、状況説明を促すようにしてもよい。
図9に示すように、ヒヤリハット二次判定スコア計算処理では、S622にて、ヒヤリハット一次判定部16にてヒヤリハットの一次判定に用いた加速度の値を、スコア1として取得する。
定スコアとして設定する。
次に、走行シーン二次記録部38は、ヒヤリハット二次判定部32でヒヤリハットが発生したと判定されたときに、その判定された走行シーンを走行シーン一次記録DB20から取得し、走行シーン二次記録DB40に記録するためのものである。
図10に示すように走行シーン二次記録処理では、まずS710にて、二次記録フラグが「TRUE」であるか否かを判断する。そして、二次記録フラグが「TRUE」であれば、S720に移行し、二次記録フラグが「TRUE」でなければ、走行シーン二次記録処理を終了する。
ンが記録されると、S740に移行して、二次記録フラグを「FALSE」にし、当該走行シーン二次記録処理を終了する。
図1に示すように閲覧装置50は、走行シーン二次記録DB40から、運行管理者が指定したクエリに応じた走行シーン抽出する走行シーン抽出部52と、その抽出された走行シーンをディスプレイに表示する走行シーン表示部54とを備える。
すなわち、走行シーン抽出・表示処理では、S810にて、運行管理者が指定したクエリに合致する走行シーンを走行シーン二次記録DB40から抽出する、走行シーン抽出部52としての処理を実行する。
次に、S820では、走行シーンの表示形態は、一覧表示であるか、個別表示であるかを判断する。この表示形態の判定は、運行管理者からの表示指令に従い実施され、一覧表示する場合には、S830に移行し、個別表示する場合には、S840に移行する。
そして、S850では、その選択した走行シーンに含まれている各種情報に従い、ドライバID、自車挙動、映像、位置、周辺物体属性、音声、及び、発話単語をディスプレイに表示する。なお、音声については、スピーカから出力させる。
例えば、上記実施形態では、音声認識部24は、S530、S540の処理で、乗員が発した発話言語を認識するものとして説明したが、S530、S540では、発話以外に、クラクションや衝突音などの事故音声を認識するようにしてもよい。
また、音声認識部24での音声認識は、状況説明リクエスト部22が状況説明のリクエストを終了する前、例えば、ヒヤリハット一次判定部16でヒヤリハットが判定された直後、から開始するようにしてもよい。
また、音声認識部24での音声認識は、状況説明リクエスト後、t秒間実施するものとして説明したが、この時間は、10秒などの固定時間であってもよいし、無音区間に応じて設定してもよい。
また次に、上記実施形態では、走行記録装置10はマイクロコンピュータにて構成される電子制御装置にて構成されており、図1に示す各部は、CPUがプログラムを実行する
ことにより実現されるものとして説明した。
Claims (10)
- 車両走行中に車両周囲の映像を含む走行情報を取得して記録する走行情報記録部(12、14)と、
車両走行中に所定の状態変化が生じると乗員に対し状況説明をリクエストするリクエスト部(22)と、
前記リクエスト部のリクエストに対し乗員が発話した発話内容を認識する音声認識部(24)と、
前記音声認識部にて認識された乗員の発話内容に基づき、前記走行情報記録部に記録された走行情報がヒヤリハットシーンかどうかを判定するヒヤリハット判定部(32)と、
前記ヒヤリハット判定部にてヒヤリハットシーンであると判定された走行情報、及び、前記ヒヤリハット判定部が前記ヒヤリハットシーンであると判定するのに用いた前記発話内容を、不揮性記録媒体(40)に記録するシーン記録部(38)と、
を備え、
前記シーン記録部は、前記不揮発性記録媒体に前記発話内容を記録する際には、前記音声認識部にて認識された前記発話内容のテキストデータを、前記不揮発性記録媒体に記録するよう構成されている、車両の走行記録装置。 - 前記走行情報記録部は、車両周辺に存在する物体の状況を前記走行情報の一つとして取得して記録し、
前記リクエスト部は、前記走行情報記録部に記録された前記物体の状況に基づいて前記リクエストの内容を決定する、
よう構成されている、請求項1に記載の車両の走行記録装置。 - 前記リクエスト部は、前記物体の状況からヒヤリハットの原因物体を推定し、該推定結果に基づいて前記リクエストの内容を決定するよう構成されている、請求項2に記載の走行記録装置。
- 前記リクエスト部は、自車に最も近い周辺物体をヒヤリハットの原因物体として推定するよう構成されている、請求項3に記載の走行記録装置。
- 前記音声認識部が前記乗員の発話内容として認識する音声は、ヒヤリハットに関連する語と否定語に制限されている、請求項1~請求項4の何れか1項に記載の走行記録装置。
- 車両走行中の車両の状態変化から前記走行情報記録部に記録された走行情報がヒヤリハットシーンかどうかを判定する一次判定部(16)を備え、
前記リクエスト部は、前記一次判定部にて前記走行情報がヒヤリハットシーンであると判定されると、乗員に対し状況説明をリクエストするよう構成されている、請求項1~請求項5の何れか1項に記載の走行記録装置。 - 前記ヒヤリハット判定部は、前記音声認識部にて認識された乗員の発話内容に基づき、ヒヤリハットらしさを表すスコアを求め、該スコアと、前記一次判定部が前記車両の状態変化から前記ヒヤリハットシーンを判定するのに用いたスコアとを重み付け加算した加重和に基づき、前記走行情報記録部に記録された走行情報がヒヤリハットシーンかどうかを判定するよう構成されている、請求項6に記載の走行記録装置。
- 車両走行中に生じたヒヤリハットの情報として、車両周囲の映像を含む走行情報及び乗員の発話内容を表すテキストデータが記録された記録媒体から、ヒヤリハットの情報を取得してヒヤリハットシーンを閲覧するための閲覧装置(50)であって、
前記記録媒体(40)から、外部から指定されたクエリに対応するヒヤリハットの情報を抽出する抽出部(52)と、
前記抽出部にて抽出されたヒヤリハットの情報に基づき、ヒヤリハットシーンを表示する表示部(54)と、
を備え、
前記表示部は、前記抽出部にて抽出されたヒヤリハットの情報に含まれる前記発話内容のテキストデータに基づき、発話内容と発話内容の発生頻度を一覧表示可能に構成されている、閲覧装置。 - 車両走行中に生じたヒヤリハットの情報として、車両周囲の映像を含む走行情報及び乗員の発話内容を表すテキストデータが記録された記録媒体から、ヒヤリハットの情報を取得してヒヤリハットシーンを閲覧するための閲覧装置であって、
前記記録媒体から、外部から指定されたクエリに対応するヒヤリハットの情報を抽出する抽出部と、
前記抽出部にて抽出されたヒヤリハットの情報に基づき、ヒヤリハットシーンを表示する表示部と、
を備え、
前記抽出部は、前記クエリを指定することにより、該クエリに対応した発話内容のテキストデータが含まれる情報を抽出可能に構成されている、閲覧装置。 - 車両走行中に生じたヒヤリハットの情報として、車両周囲の映像を含む走行情報及び乗員の発話内容を表すテキストデータが記録された記録媒体から、ヒヤリハットの情報を取得してヒヤリハットシーンを閲覧するための閲覧装置であって、
前記記録媒体から、外部から指定されたクエリに対応するヒヤリハットの情報を抽出する抽出部と、
前記抽出部にて抽出されたヒヤリハットの情報に基づき、ヒヤリハットシーンを表示する表示部と、
を備え、
前記表示部は、前記抽出部にて抽出されたヒヤリハットの情報からヒヤリハットシーンを表示する際には、該情報に含まれるテキストデータに基づき前記発話内容を表示可能に構成されている、閲覧装置。
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