JP7039589B6 - 電池の保護回路とこの保護回路を備える電源装置 - Google Patents

電池の保護回路とこの保護回路を備える電源装置 Download PDF

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Description

本発明は、電池や負荷の異常な状態を検出して電池と直列に接続している放電用FETをオフに切り換えて電流を遮断する電池の保護回路とこの保護回路を備える電源装置に関する。
電池と直列に放電用FETを接続して異常時に電池の電流を遮断する保護回路を備える電池パックは開発されている。(特許文献1参照)
この電池パックは、電池と直列に接続している放電用FETと充電用FETとを備え、放電用FETと充電用FETを制御回路でオンオフに切り換える。制御回路は電池や負荷の異常な状態を検出し、異常時に放電用FETをオフ状態に切り換えて電流を遮断し、また充電用FETをオフ状態に切り換えて充電電流を遮断する。
特開2009-296873号公報
このように保護回路を備える電池パックは、制御回路で電池や負荷の異常な状態を検出する。制御回路が、電流を遮断する異常な状態と判定すると、放電用FETのゲートにオフ電圧を入力して、放電用FETをオフ状態に切り換える。制御回路から放電用FETにオフ電圧が入力されて、放電用FETがオフに切り換えられるタイミングで遅延時間が発生する。この遅延時間は、放電用FETの入力側の静電容量が大きくなって、制御回路の出力インピーダンスが大きくなると長くなる。オン状態にある放電用FETは、入力側に存在するキャパシタンスと電圧との積に比例する電荷がチャージされている。制御回路はオフ信号で、この電荷を放電して放電用FETのゲート電圧をオフ電圧まで低下させる。オン状態でキャパシタンスにチャージされている電荷を放電する時間は、制御回路の出力インピーダンスに比例して長くなるので、出力インピーダンスの高い制御回路は、電荷の放電に時間がかかり、放電用FETのゲート電圧がオフ電圧まで低下するのに時間がかかる。放電用FETはゲート電圧がオフ電圧に低下してオフ状態に切り換えられるので、キャパシタンスを放電してオフ電圧に低下するまでの時間遅れは、放電用FETがオフ状態に切り換えられる遅延時間となる。制御回路の出力インピーダンスを低くして、放電用FETの遅延時間を短くできる。しかしながら、汎用のICのFETオフ能力は、そのICの特性(ICの内部抵抗等)に左右され、抵抗を上げることに関しては、外付けで対応可能だが、抵抗を下げることはICの変更が必要になり、コストアップにつながる。また、この時の速度は、FETの入力容量や、並列数によっても左右される為、特性が固定された汎用ICでは、調整が難しい。
放電用FETがオフに切り換えられる遅延時間は、電流を速やかに遮断できないことから安全性を低下させる弊害に加えて、さらに放電用FETのピーク電力を極めて大きくして損傷する原因ともなる。オンからオフに切り換えるタイミングにおいて、放電用FETの電力損失が瞬時的に相当に大きくなるからである。放電用FETは、オン状態とオフ状態における電力損失を小さくできるが、オンからオフに切り換えるタイミングにおいて電力損失が急激に大きくなる。電力損失が電流の二乗と内部抵抗の積に比例して大きくなるからである。放電用FETは、オン状態において実質的な内部抵抗はほぼ0Ω、オフ状態において内部抵抗が実質的に無限大となって電力損失が小さくなる。しかしながら、オンからオフに切り換えられるタイミングにおいては、放電用FETのゲート電圧が次第に低下して内部抵抗が次第に増加するので、この間の内部抵抗が電力損失の原因となる。このため、放電用FETがオフ状態に切り換えられる際の遅延時間は、瞬時的に大きくなる内部抵抗による電力損失で放電用FETが損傷する原因となる。
本発明は、従来の以上の欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、小電力のFETを使用して、速やかに放電用FETをオフ状態に切り換えして、高い安全性を確保しながら、切り換え時における放電用FETの電力損失による損傷を確実に防止できる保護回路とこの保護回路を備える電源装置とを提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明のある形態にかかる電池の保護回路は、電池1と直列に接続されて電池1の放電電流を遮断する放電用FET3と、放電用FET3をオンオフに切り換える制御回路5とを備える電池の保護回路であって、放電用FET3のG-S間と並列に接続され、制御回路5から入力されるオン信号でオン状態に切り換えられて放電用FET3のゲート電圧をオフ電圧とする第1の小信号FET6と、放電用FET3のG-S間と並列に接続され、かつ放電用FET3のD-S間の電圧を検出して、放電用FET3のD-S間の電圧が設定電圧よりも高い状態でオン状態に切り換えられて、放電用FET3のゲート電圧をオフ電圧とする第2の小信号FET7を備えている。
以上の保護回路は、小電力のFETを使用して、速やかに放電用FETをオフ状態に切り換えして、高い安全性を確保しながら、切り換え時における放電用FETの電力損失による損傷を確実に防止できる特徴がある。それは、以上の保護回路が、放電用FETのG-S間と並列に、制御回路でオン状態に切り換えられて放電用FETのゲート電圧をオフ電圧とする第1の小信号FETと、放電用FETのG-S間と並列に接続されて、かつ放電用FETのD-S間の電圧が設定電圧よりも高い状態でオン状態に切り換えられて、放電用FETのゲート電圧をオフ電圧とする第2の小信号FETとを備えているからである。
以上の保護回路は、制御回路が電池電流を遮断する際には、第1の小信号FETをオン状態に切り換えて放電用FETのG-S間を短絡することで、放電用FETのゲート電圧を速やかにオフ電圧まで低下させてオフ状態に切り換えできると共に、オフ状態に切り換えられる放電用FETのD-S間の電圧が設定電圧よりも高くなると、第2の小信号FETがオン状態に切り換えられて放電用FETのG-S間を短絡するので放電用FETのゲート電圧をオフ電圧に保持できる。すなわち、以上の保護回路は、制御回路が電池電流を遮断する際には、オン状態に切り換えられる第1の小信号FETで放電用FETのゲート電圧を速やかにオフ電圧まで低下させ、オフ状態に切り換えられて放電用FETのD-S間の電圧が設定電圧よりも高くなるとオン状態に切り換えられる第2の小信号FETで放電用FETのゲート電圧をオフ電圧に保持できる。したがって、放電用FETを速やかに遮断しながら、放電用FETをオフ状態に保持して電池を保護できる。
また、放電用FETの切り換え時においては、第1の小信号FET及び第2の小信号FETにより放電用FETのゲート電圧を速やかにオフ電圧まで低下させてオフ状態に切り換えできるので、放電用FETがオフ状態に切り換えられる際の遅延時間に起因する電力損失を低減して、放電用FETが損傷するのを確実に防止できる。
本発明の他の形態にかかる電池の保護回路によれば、第2の小信号FET7の入力側に、放電用FET3のD-S間を接続してなる第3の小信号FET8を備えて、この第3の小信号FET8が、ゲートに入力されるオフ信号で第2の小信号FET7をオフ状態に切り換えることができる。
以上の保護回路は、第2の小信号FETの入力側に、放電用FETのD-S間を接続してなる第3の小信号FETを備えており、第3の小信号FETが、ゲートに入力されるオフ信号で第2の小信号FETをオフ状態に切り換えるようにしているので、オフ状態に切り換えられた放電用FETのD-S間の電圧を検出してオン状態に切り換えられた第2の小信号FETを、第3の小信号FETでオフ状態とすることができる。このため、放電用FETは、G-S間の短絡状態が解除されて、制御回路からのオン信号でオン状態に切り換えられて放電を許容することができる。
また、本発明の他の形態にかかる電池の保護回路によれば、第3の小信号FET8のゲートにオフ信号を入力する入力回路9を備えることができる。
上記構成によれば、第3の小信号FETのゲートにオフ信号を入力する入力回路を制御することで、第3の小信号FETをオフ状態に切り換えて、第2の小信号FETをオフ状態に切り換えできる。このように、入力回路で第2の小信号FETをオフ状態に制御することで、制御回路による放電用FETの制御を有効にして放電用FETをオン状態に切り換えできる。
また、本発明の他の形態にかかる電池の保護回路によれば、制御回路5が、電池電流を遮断する電流遮断状態を検出して、放電用FET3にオフ信号を出力する第1の制御回路5Aと、電流遮断状態を検出して第1の小信号FET6にオン信号を出力する第2の制御回路5Bとを備え、第1の制御回路5Aが出力するオフ信号で放電用FET3をオフ状態に切り換え、第2の制御回路5Bが出力するオン信号で第1の小信号FET6をオン状態に切り換えて、オン状態の第1の小信号FET6が放電用FET3をオフ状態に切り換えることができる。
上記構成によると、制御回路が、電流遮断状態を検出して放電用FETにオフ信号を出力する第1の制御回路と、電流遮断状態を検出して第1の小信号FETにオン信号を出力する第2の制御回路とを備えることで、第1の制御回路の特性にかかわらず放電用FETのFETオフ速度を調整する事が容易に可能となる。このため、第1の制御回路として汎用のICを使用する場合においても、汎用のICのFETオフ能力に左右されることなく、第2の制御回路による第1の小信号FETの制御により放電用FETのFETオフ速度を容易に調整できる。
さらに、本発明の他の形態にかかる電池の保護回路によれば、第1の制御回路5Aまたは第2の制御回路5Bが、電池情報と負荷情報の少なくともひとつを検出して、電流遮断状態を検出することができる。
上記構成により、電池情報から検出される電池の異常や、負荷情報から得られる負荷の異常を検出して電流遮断状態を検出するので、電池や負荷の異常時において、速やかに放電用FETをオフ状態に切り換えて放電電流を確実に遮断できる。
さらに、本発明の他の形態にかかる電池の保護回路によれば、放電用FET3が互いに並列に接続してなる複数のパワーMOSFETで構成することができる。
上記構成によると、放電用FETを並列接続された複数のパワーMOSFETで構成することで、各放電用FETに通電される電流を少なくできる。これにより、許容電流が小さくて安価なFETを使用しながら、全体の許容電流を大きくできる。また、並列接続するFETの数が増加した場合でも、第1の小信号FETの電荷引き抜き速度を調整する事で、FETオフ速度の調整が可能となる。
さらに、本発明の他の形態にかかる電池の保護回路によれば、放電用FET3と直列に接続してなる充電用FET4を備えて、充電用FET4を制御回路5で制御することができる。
さらに、本発明のある形態にかかる電源装置によれば、上記のいずれかに記載される保護回路を備えることができる。
本発明の一実施形態にかかる電池の保護回路を備える電源装置の概略ブロック図である。 図1に示す電源装置のブロック回路図である。 本発明の他の実施形態にかかる電池の保護回路を備える電源装置の概略ブロック図である。 本発明の他の実施形態にかかる電池の保護回路を備える電源装置の概略ブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。ただ、上記の実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための例示であって、本発明は以下のものに特定されない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
本発明の一実施形態にかかる電池の保護回路を備える電源装置を図1と図2に示す。これらの図に示す電源装置100は、充放電できる電池1と、この電池1と直列に接続されて電池1の放電電流を遮断する放電用FET3と、この放電用FET3のオンオフに切り換える制御回路5と、電池電流を遮断する電流遮断状態において、放電用FET3をオフ状態に切り換えて放電電流を遮断する保護回路2とを備えている。さらに、図の電源装置100は、電池1と直列に接続されて電池1の充電電流を遮断する充電用FET4を備えており、この充電用FET4を制御回路5でオンオフに切り換えるようにしている。
(電池1)
電池1は、充放電できる二次電池である。電源装置100は、電池1としてリチウムイオン二次電池を使用している。リチウムイオン二次電池は、容量と重量に対する充放電容量が大きく、電源装置の外形を小さく、また軽量にして充放電容量を大きくできる。ただし、本発明の電源装置は、リチウムイオン二次電池に代わって、充放電できる他の全ての二次電池を使用することができる。図1と図2に示す電源装置100は、複数の電池1を備えており、これ等の電池1を直列に接続して電池ブロック10としている。図の電池ブロック10は複数の電池1を直列に接続しているが、本発明は、電池の個数及びその接続状態を特定するものではない。電池ブロックは、複数の電池を並列と直列に接続することもできる。
(放電用FET3)
放電用FET3は、電池1の出力側であって、電池1と出力端子11の間に直列に接続されている。この放電用FET3は、電池1の過放電状態が検出されるとオフ状態に切り換えられて電池1の放電電流を遮断する。放電用FET3には、例えば、パワーMOSFETが使用される。図に示す放電用FET3は、NチャンネルのパワーMOSFETで、ドレインを電池1側に、ソースを出力端子11側に接続すると共に、ゲートを制御回路5に接続している。さらに、放電用FET3は、ドレイン-ソース間(以下、D-S間と記載する)に寄生ダイオードを接続している。この寄生ダイオードは、充電電流を許容して放電電流を遮断する方向に接続されている。
さらに、放電用FET3は、図2に示すように、ゲート-ソース間(以下、G-S間と記載する)に並列に、第1抵抗21とツェナーダイオード31を接続している。このツェナーダイオード31は、G-S間のゲート電圧が所定の電圧となるように配置されている。G-S間に並列接続される第1抵抗21とツェナーダイオード31は、ゲート抵抗である第2抵抗22を介して放電用FET3のゲートに接続されている。この放電用FET3は、制御回路5からオン信号である“High”が入力される状態でオンに切り換えられ、オフ信号である“Low”が入力される状態でオフに切り換えられる。
(充電用FET4)
充電用FET4は、電池1と出力端子11の間に配置されて、放電用FET3と直列に接続されている。この充電用FET4は、電池1の過充電状態が検出されるとオフ状態に切り換えられて電池1の充電電流を遮断する。充電用FET4には、例えば、パワーMOSFETが使用される。図に示す充電用FET4は、NチャンネルのパワーMOSFETで、ドレインを出力端子11側に、ソースを電池1側に接続すると共に、ゲートを制御回路5に接続している。さらに、充電用FET4は、D-S間に寄生ダイオードを接続している。この寄生ダイオードは、放電電流を許容して充電電流を遮断する方向に接続されている。
さらに、図2に示す充電用FET4は、G-S間に並列に、第3抵抗23とツェナーダイオード32を接続している。このツェナーダイオード32は、G-S間のゲート電圧が所定の電圧となるように配置されている。G-S間に並列接続される第3抵抗23とツェナーダイオード32は、ゲート抵抗である第4抵抗24を介して充電用FET4のゲートに接続されている。この充電用FET4は、制御回路5からオン信号である“High”が入力される状態でオンに切り換えられ、オフ信号である“Low”が入力される状態でオフに切り換えられる。
以上の放電用FET3と充電用FET4は、互いに逆向きの姿勢で直列に接続されており、電池1の充放電状態において制御回路5にオンオフに制御される。放電用FET3は電池1の放電を停止する状態でオフに切り換えられ、充電用FETは、電池1の充電を停止する状態でオフに切り換えられる。電池1を充放電する状態では、放電用FET3と充電用FET4はオン状態に保持される。
図1と図2に示す電源装置100は、電池1の出力側の出力ラインに、放電用FET3と充電用FET4とを直列に接続している。この電源装置100は、充放電電流が直列接続された放電用FET3と充電用FET4を介して通電される。したがって、放電用FET3及び充電用FET4には、複数の電池1を備える電池ブロック10から通電される充放電時の最大電流を許容できるものが使用される。このとき、複数の電池1を直列接続してなる電池ブロック10を備える電源装置100においては、通電される充放電時の最大電流が大きくなるため、これらの放電用FET3及び充電用FET4には許容電流が大きいものを使用する必要がある。ただ、許容電流が大きなFETは高額であると共に、入力側の静電容量が大きくなり、絶縁回路を使用した構成では高額になるが、汎用IC(CP内蔵の制御回路)を使用することで、回路を簡素化できる。ただし、ICの特性に能力が左右されるため、後述するように第2の制御回路を追加している。
さらに、電源装置は、図示しないが、出力ラインに配置される放電用FET及び充電用FETを、互いに並列に接続してなる複数のパワーMOSFETで構成することもできる。この構成によると、出力ラインに通電される充放電の電流を並列接続された複数のFETで構成される放電用FETや充電用FETに分流できるので、各FETに通電される電流の最大値を小さくできると共に、各々のFETには、安価なものを使用できるので、製造コストを低減できる。
(制御回路5)
制御回路5は、放電用FET3と充電用FET4のオンオフを制御して電池1の充放電状態を制御すると共に、電池電流を遮断する電流遮断状態を検出して、放電用FET3をオフ状態に切り換える。制御回路5は、充放電される電池1の情報を検出すると共に、これ等の電池情報に基づいて電池1の充放電を制御し、かつ電池1の電流遮断状態を検出する。ここで、電池電流を遮断する電流遮断状態とは、電源装置100の出力端子11に接続される負荷90の異常や電池1の異常等により、電池1に過大な電流が流れる状態、あるいは、電池温度の異常な上昇等により電池電流を遮断することが好ましい状態を意味するものとする。以上のような電流遮断状態は、電池情報や負荷情報として制御回路5で検出される。なお、負荷90の異常の一例としては、負荷90の内部ショート等が挙げられる。このような負荷90の内部ショート時には、電池1には過大な放電電流が通電される。したがって、制御回路5は、過大な放電電流が検出されると負荷90の異常、または電池1の異常として電流遮断状態を検出する。
制御回路5は、電池情報として電池電圧、充放電電流、及び電池温度を検出して電池1の充放電状態を制御する第1の制御回路5Aを備えている。第1の制御回路3は、検出される電池情報から電池1の充放電状態を検出して放電用FET3及び充電用FET4をオンオフに切り換える。この第1の制御回路5Aは、図示しないが、電池1の電圧、電流、温度等を検出する検出部と、この検出部で検出する電池情報で放電用FET3及び充電用FET4をオンオフに制御する制御部と、検出された電池情報をマイコン5Cに伝送する通信部とを備えている。検出部は、互いに直列に接続される各電池1の電圧、及び直列接続された電池ブロック10全体の電圧を検出すると共に、電池1の出力ラインと直列に接続している電流検出抵抗12の電圧を検出して充放電電流を検出する。また、検出部は、電池1に熱結合状態に配置している温度センサ13から入力される信号から電池温度を検出する。
制御部は、検出部で検出される電池電圧や電池電流、温度などから電池1の状態を判定して、電池1を正常に充放電できる状態で、放電用FET3及び充電用FET4をオン状態に切り換え、電池1を正常に使用できない状態で放電用FET3または充電用FET4をオフ状態に切り換える。たとえば、制御部は、放電状態にある電池1の過放電状態が検出されると放電用FET3にオフ信号を出力して放電用FET3をオフ状態に切り換えて放電電流を遮断する。また、制御部は、充電状態にある電池1の過充電状態が検出されると充電用FET4にオフ信号を出力して充電用FET4をオフ状態に切り換えて充電電流を遮断する。
さらに、制御回路5は、電流遮断状態を検出して、放電用FET3をオフ状態に切り換える第2の制御回路5Bを備えている。この第2の制御回路5Bは、電池情報と負荷情報の少なくともひとつを検出して電流遮断状態を検出する。第2制御回路5Bは、マイコン5C、及びその他保護機能により、異常を検出し、第1の制御回路5Aの動作有無に関わらず保護動作が可能である。この第2の制御回路5Bは、放電用FET3に対して直接にオフ信号を出力するのではなく、後述する第1の小信号FET6を制御することにより、放電用FET3をオフ状態に切り換える。以上のように、制御回路5は、電池情報を検出して、これ等の情報に基づいて放電用FET3と充電用FET4のオンオフを切り換えて電池1の充放電状態を制御する第1の制御回路5Aと、第1の小信号FET6のオンオフ状態を制御する第2の制御回路5Bと、第1の制御回路5A及び第2の制御回路5Bをコントロールするマイコン5Cとを備えている。
(保護回路2)
図1と図2に示す保護回路2は、電流遮断状態において、電池1の放電電流を遮断する放電用FET3と、放電用FET3をオンオフに切り換える制御回路5に加えて、放電用FET3のG-S間と並列に接続され、制御回路5から入力されるオフ信号でオン状態に切り換えられて放電用FET3のゲート電圧をオフ電圧とする第1の小信号FET6と、放電用FET3のG-S間と並列に接続され、かつ放電用FET3のD-S間の電圧を検出して、放電用FET3のD-S間の電圧が設定電圧よりも高い状態でオン状態に切り換えられて、放電用FET3のゲート電圧をオフ電圧とする第2の小信号FET7とを備えている。
この保護回路2は、電池電流を遮断する電流遮断状態が制御回路5で検出されると、放電用FET3をオフ状態に切り換えて放電電流を遮断する。ここで、保護回路2は、電流遮断状態が検出されると放電用FET3をオフ状態に切り換えて放電電流を遮断する。ただ、放電用FET3をオフ状態に切り換える制御において、前述のように、第1の制御回路5Aが単独で放電用FET3をオフ状態に切り換えようとすると、放電用FET3のキャパシタンスにチャージされている電荷の放電に時間がかかり、放電用FET3のゲート電圧をオフ電圧まで低下するのに時間がかかる。放電用FET3がオフに切り換えられる遅延時間は、放電用FET3のピーク電力を極めて大きくして損傷する原因となる。電池1の正常時における放電用FET3の切り換えにおいては、電流値が正常の範囲であるためこの遅延時間により放電用FET3が損傷するおそれはないが、電流遮断状態のように過大な電流が通電される状態では、放電用FET3がオフに切り換えられる遅延時間により、放電用FET3が損傷を受ける虞が生じる。そこで、この保護回路2では、電流遮断状態が検出される状態で、放電用FET3を短時間でオフ状態に切り換えるために、放電用FET3のG-S間と並列に第1の小信号FET6を接続している。
(第1の小信号FET6)
図2に示す第1の小信号FET6は、PチャンネルのFETで、ソースを放電用FET3のゲート側に、ドレインを放電用FET3のソース側に接続すると共に、ゲートを制御回路5に接続している。さらに、第1の小信号FET6は、ゲートを第5抵抗25を介して放電用FET3のゲートに接続している。この第1の小信号FET6は、第2の制御回路5Bから入力されるオン信号でオン状態に切り換えられる。第1の小信号FET6は、第2の制御回路5Bからオン信号として“Low”が入力されると、第5抵抗25にかかる電圧がゲート電圧として入力されてオン状態に切り換えられる。オン状態に切り換えられる第1の小信号FET6は、放電用FET3のG-S間を短絡して、放電用FET3のキャパシタンスにチャージされた電荷を速やかに放電する。これにより、放電用FET3は、短時間でゲート電圧がオフ電圧まで低下されてオフ状態に切り換えられる。
図に示す保護回路2は、放電用FET3のキャパシタンスにチャージされた電荷の放電にかかる時間を調整するために、第1の小信号FET6と直列に第6抵抗26を接続している。この第6抵抗26は、放電用FET3がオンからオフに切り換えられる時間が、最適な時間となるように抵抗値が調整されている。第6抵抗26は、放電用FET3がオンからオフに切り換えられる時間が、好ましくは1m秒以下、さらに好ましくは100μ秒以下となるように抵抗値が調整される。
以上のように、保護回路2は、電流遮断状態を検出して放電用FET3をオフ状態に切り換える状態では、第1の制御回路5Aが放電用FET3にオフ信号を出力すると共に、第2の制御回路5Bが第1の小信号FET6にオン信号を出力して第1の小信号FET6をオン状態に切り換えることで、放電用FET3のゲート電圧を速やかにオフ電圧まで低下させてオフ状態に切り換える。
ただし、保護回路2は、電流遮断状態の検出時において、放電用FET3をオフ状態に切り換える際に、必ずしも第1の制御回路5Aと第2の制御回路5Bの同時動作が必要ではなく、第2の制御回路5Bのみを動作させる設定、すなわち、放電用FET3のG-S間をショートさせる動作の優先を上げる設定とすることもできる。この場合、第1の制御回路5Aによる放電用FET3のFETオン能力よりも、第2の制御回路5Bによる放電用FET3のFETオフ能力を大きくすることで、第1の制御回路5Aによる放電用FET3のオン/オフ信号に関わらず、第2の制御回路5Bのオン信号で第1の小信号FET6をオン状態として、放電用FET3のG-S間を短絡して放電用FET3にオフ状態に切り換えできる。このように、電流遮断状態の検出時において、第2の制御回路5Bによる放電用FET3のオフ動作を優先させる構成にすることで、放電用FET3のFETオフ速度を要求されるような保護や、マイコン及び第1の制御回路の故障時においても、第2の制御回路5Bに単独で保護機能を持たす事ができ、安全性を向上できる。ただ、この場合においては、第2の制御回路5Bを動作させて第1の小信号FET6をオン状態に切り換えた後、好ましくは、第1の制御回路5Aによる放電用FET3の制御をオフ状態とする。放電用FET3が不用意にオン状態に切り換えられるのを阻止するためである。
第2の制御回路5Bでオン状態に制御された第1の小信号FET6が放電用FET3のG-S間を短絡することにより、放電用FET3は速やかにオフ状態に切り換えられる。ただ、オン状態の第1の小信号FET6によってG-S間が短絡され、放電用FET3のゲート電圧が低下して0に近づくと、第1の小信号FET6の駆動電圧が低下するため、第1の小信号FET6をオン状態に保持できなくなる。第1の小信号FET6がオフ状態になると、放電用FET3はオフ状態に保持されなくなる。オフ状態に保持されない放電用FET3は、不安定な状態となるので好ましくない。そこで、この保護回路2は、オフ状態に切り換えられた放電用FET3を継続的にオフ状態に保持するために、放電用FET3のG-S間と並列に第2の小信号FET7を接続すると共に、この第2の小信号FET7の入力側には、放電用FET3のD-S間の電圧を分圧して入力している。
(第2の小信号FET7)
図2に示す第2の小信号FET7は、NチャンネルのFETで、ドレインを放電用FET3のゲート側に、ソースを放電用FET3のソース側に接続すると共に、ゲートを放電用FET3のD-S間に接続して、D-S間の電圧を検出する端子としている。放電用FET3がオフ状態に切り換えられて抵抗が大きくなると、放電用FET3のD-S間には、電池出力と出力端子11間の電位差が生じる。この第2の小信号FET7は、オフ状態に切り換えられた放電用FET3のD-S間の電圧が設定電圧よりも高くなるとオン状態に切り換えられる。それは、放電用FET3のD-S間に直列に配置された抵抗の分圧が第2の小信号FET7にゲート電圧として入力されるからである。
図に示す保護回路2では、放電用FET3のD-S間に、第7抵抗27と第8抵抗28の直列回路が接続されており、第7抵抗27と第8抵抗28の中間点を放電用FET3の電圧検出点として第2の小信号FET7のゲートに接続している。この第7抵抗27は、第2の小信号FET7のG-S間に接続されており、放電用FET3のD-S間にかかる電圧を分圧して第2の小信号FET7のゲート電圧として入力している。したがって、放電用FET3のD-S間の電圧が設定電圧よりも高くなると、第2の小信号FET7は、ゲート電圧が入力されてオン状態に切り換えられる。
さらに、図に示す保護回路2は、第2の小信号FET7のG-S間に、第7抵抗と並列にツェナーダイオード33とコンデンサー34を接続している。このツェナーダイオード33は、G-S間のゲート電圧が所定の電圧となるように配置されている。また、コンデンサー34は、放電用FET3のD-S間の電圧が設定電圧以下となっても、所定の時間は第2の小信号FET7のG-S間にゲート電圧を供給する遅延回路として機能している。この保護回路2は、電源装置100から負荷90が取り外される等により、放電用FET3のD-S間の電圧が設定電圧以下となっても、遅延回路によりゲート電圧が保持されて所定の時間内は第2の小信号FET7をオン状態に保持できる。
以上の保護回路2は、放電用FET3のD-S間の電圧が設定電圧よりも高くなって第2の小信号FET7がオン状態に切り換えられると、放電用FET3がオフ状態に保持される。それは、電池1の出力電圧が、放電用FET3のD-S間に配置された第7抵抗27と第8抵抗28の直列回路を介して出力端子11に接続されるからである。このように、電流遮断状態が検出されて放電用FET3がオフ状態に切り換えられた後、継続して第2の小信号FET7がオン状態に保持される構造は、放電用FET3がオン状態に復帰するのを阻止して安全性を確保できる特徴がある。例えば、電源装置100の出力側が短絡されている場合に、放電用FET3がオン状態に切り換えられると過大なショート電流が流れて危険な状態になるからである。したがって、電流遮断状態が検出されてオフ状態に切り換えられた放電用FET3は、オン状態に復帰できないように保持されることが好ましい。
以上の保護回路2は、以下のようにして放電用FET3をオフに切り換える。
(1)制御回路5が電池情報又は負荷情報から電池電流を遮断する電流遮断状態を検出すると、第2の制御回路5Bが第1の小信号FET6にオン信号を出力する。なお、第1の制御回路5Aは、この動作の前後において、好ましくは、放電用FET3にオフ信号を出力する。
(2)オン信号が入力される第1の小信号FET6は、オン状態に切り換えられて、放電用FET3のG-S間を短絡する。
(3)放電用FET3は、オン状態の第1の小信号FET6でG-S間が短絡されることにより、ゲート電圧が速やかにオフ電圧まで低下してオフ状態に切り換えられて放電電流を遮断する。
(4)放電用FET3がオフ状態に切り換えられて抵抗が大きくなると、放電用FET3のD-S間に電位差が生じる。放電用FET3のD-S間の電圧が設定電圧よりも高くなると、D-S間に直列に配置された抵抗の分圧が第2の小信号FET7にゲート電圧として入力される。
(5)第2の小信号FET7は、ゲート電圧を検出するとオン状態に切り換えられて放電用FET3のG-S間を短絡させる。放電用FET3は、オン状態の第2の小信号FET7でG-S間が短絡されることによりオフ状態に保持される。とくに、放電用FET3のオフ状態では放電用FET3のD-S間に電池電圧による電位差が生じ続けるので、第2の小信号FET7はオン状態に保持される。
以上のようにして、放電用FET3は、電池電流を遮断する電流遮断状態が検出されると、オン状態に切り換えられる第1の小信号FET6により、速やかにゲート電圧がオフ電圧まで低下されてオフ状態に切り換えられると共に、放電用FET3がオフ状態となって、D-S間の電圧が設定電圧以上になることでオン状態に切り換えられる第2の小信号FETによりオフ状態に保持され続けて、電流が遮断された状態が継続される。
この電源装置100は、電流遮断状態が検出されて放電用FET3がオフに切り換えられると、放電用FET3はオフ状態に継続される。例えば、第2の小信号FET7のオン状態においては、第1の制御回路5Aから放電用FET3にオン信号が入力されても放電用FET3はオン状態に切り換えられることはない。それは、放電用FET3のD-S間に生じる電圧により、第2の小信号FET7がオン状態に保持されて放電用FET3のG-S間を短絡しているからである。したがって、第2の小信号FET7がオンに切り換えられた後は、制御回路5は、第1の小信号FET6へのオン信号の入力を停止してもよい。
したがって、この電源装置100は、再び放電用FET3をオン状態に復帰させるには、第2の小信号FET7をオフ状態に切り換える必要がある。第2の小信号FET7は、例えば、電源装置100の電池1を充電することでオフに切り換えできる。電池1を充電する際には、出力端子11に電池電圧よりも大きな電圧が印加されるので、放電用FET3のD-S間の電位差がなくなるからである。出力端子11に充電電圧が印加されて第2の小信号FET7のオン状態が解除された状態で、第2の制御回路5Bから第1の小信号FET6にオフ信号が入力され、かつ第1の制御回路5Aから放電用FET3にオン信号が入力されると放電用FET3はオン状態に切り換えられて放電電流を許容する状態となる。
以上の電源装置100は、放電用FET3がオフ状態に切り換えられて放電電流が遮断されると、出力端子11に所定の電圧を印加して、放電用FET3のD-S間の電圧を設定電圧以下にすることで、第2の小信号FET7をオフ状態に切り換えて放電用FET3をオン状態に切り換え可能にできる。ただ、電源装置は、放電用FETがオフ状態に切り換えられて放電電流を遮断する状態で、出力端子に電圧を印加することなく放電用FETをオン状態に切り換える動作が要求されることもある。例えば、電源装置の設置時等において、放電用FETの動作確認や電源装置からの放電状態を検査する場合等である。
(他の実施形態)
図3と図4に示す電源装置200、300は、第2の小信号FET7をオフ状態に切り換えるために、第2の小信号FET7の入力側に放電用FET3のD-S間を接続してなる第3の小信号FET8を配置している。これらの図に示す保護回路2は、放電用FET3のD-S間に直列に第3の小信号FET8を接続している。第3の小信号FET8は、PチャンネルのFETで、ソースを放電用FET3のドレイン側に、ドレインを放電用FET3のソース側(出力端子11側)に接続しており、ゲートに入力される信号で
第3の小信号FET8をオンオフに制御するようにしている。
さらに、図3に示す電源装置200は、第3の小信号FET8のゲートを制御回路5に入力している。この保護回路2は、第3の小信号FET8のG-S間に第9抵抗29を接続すると共に、第3の小信号FET8のゲートを第10抵抗30を介して制御回路5に入力している。この回路構成によると、第3の小信号FET8は、制御回路5からオン信号として“Low”が入力される状態でオンに切り換えられ、オフ信号として“High”が入力される状態でオフに切り換えられる。制御回路5からオン信号が入力される状態では、第9抵抗29に生じる分圧がゲート電圧として第3の小信号FET8のG-S間に入力されるからである。したがって、この電源装置200は、制御回路5が第3の小信号FET8にオン信号を入力する状態では、第3の小信号FET8がオン状態となって、第2の小信号FET7がオン状態に保持される。また、制御回路5が第3の小信号FET8にオフ信号を入力する状態では、第3の小信号FET8がオフ状態となって、第2の小信号FET7がオフ状態に切り換えられる。ただし、図に示す第2の小信号FET7は、入力側にコンデンサー34からなる遅延回路を設けているので、第3の小信号FET8がオフ状態に切り換えられた後、所定の時間は第2の小信号FET7がオン状態に保持される。
さらに、図4に示す電源装置300は、第3の小信号FET8のゲートにオフ信号を入力する入力回路9を設けている。この電源装置300は、入力スイッチ9を操作することで第2の小信号FET7をオフ状態に切り換える。図の保護回路2は、第3の小信号FET8のG-S間に第9抵抗29を接続すると共に、第3の小信号FET8のゲートを第10抵抗30と開閉スイッチ14との直列回路を介して放電用FET3のソース側(出力端子11側)に接続している。この開閉スイッチ14は、電源装置300の外部に表出して設けた外部スイッチ15によりオンオフが制御されるようにしている。すなわち、この電源装置300は、第3の小信号FET8のゲート側に設けた開閉スイッチ14と外部スイッチ15とで入力回路9を構成している。
この入力回路9は、外部スイッチ15が操作される状態で開閉スイッチ14がオフ状態となり、外部スイッチ15が操作されない状態では開閉スイッチ14がオン状態となるようにしている。この保護回路2は、外部スイッチ15が操作されない状態では、第9抵抗29に生じる分圧がゲート電圧として第3の小信号FET8のG-S間に入力されて、第3の小信号FET8をオン状態とし、第2の小信号FET7がオン状態に保持される。また、外部スイッチ15が操作される状態では、開閉スイッチ14が開状態となることで第9抵抗29にゲート電圧が入力されなくなり、第3の小信号FET8がオフ状態となって、第2の小信号FET7がオフ状態に切り換えられる。
本発明は、載置型の蓄電用設備の電源として、あるいは種々の電池機器のバックアップ用電源として好適に利用できる。
100、200、300…電源装置
1…電池
2…保護回路
3…放電用FET
4…充電用FET
5…制御回路
5A…第1の制御回路
5B…第2の制御回路
5C…マイコン
6…第1の小信号FET
7…第2の小信号FET
8…第3の小信号FET
9…入力回路
10…電池ブロック
11…出力端子
12…電流検出抵抗
13…温度センサ
14…開閉スイッチ
15…外部スイッチ
21…第1抵抗
22…第2抵抗
23…第3抵抗
24…第4抵抗
25…第5抵抗
26…第6抵抗
27…第7抵抗
28…第8抵抗
29…第9抵抗
30…第10抵抗
31…ツェナーダイオード
32…ツェナーダイオード
33…ツェナーダイオード
34…コンデンサー
90…負荷

Claims (8)

  1. 電池と直列に接続されて電池の放電電流を遮断する放電用FETと、
    前記放電用FETをオンオフに切り換える制御回路とを備える電池の保護回路であって、
    前記放電用FETのG-S間と並列に接続され、前記制御回路から入力されるオン信号でオン状態に切り換えられて前記放電用FETのゲート電圧をオフ電圧とする第1の小信号FETと、
    前記放電用FETのG-S間と並列に接続され、かつ前記放電用FETのD-S間の電圧を検出して、前記放電用FETのD-S間の電圧が設定電圧よりも高い状態でオン状態に切り換えられて、前記放電用FETのゲート電圧をオフ電圧とする第2の小信号FETを備えることを特徴とする電池の保護回路。
  2. 請求項1に記載される電池の保護回路であって、
    前記第2の小信号FETの入力側に、前記放電用FETのD-S間を接続してなる第3の小信号FETを備え、
    前記第3の小信号FETが、ゲートに入力されるオフ信号で前記第2の小信号FETをオフ状態に切り換えるようにしてなる保護回路。
  3. 請求項2に記載される電池の保護回路であって、
    前記第3の小信号FETのゲートにオフ信号を入力する入力回路を備えることを特徴とする電池の保護回路。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載される電池の保護回路であって、
    前記制御回路が、
    電池電流を遮断する電流遮断状態を検出して、前記放電用FETにオフ信号を出力する第1の制御回路と、
    電流遮断状態を検出して前記第1の小信号FETにオン信号を出力する第2の制御回路とを備え、
    前記第1の制御回路が出力するオフ信号で前記放電用FETがオフ状態に切り換えられ、
    前記第2の制御回路が出力するオン信号で前記第1の小信号FETがオン状態に切り換えられて、オン状態の前記第1の小信号FETが前記放電用FETをオフ状態に切り換えることを特徴とする電池の保護回路。
  5. 請求項4に記載される電池の保護回路であって、
    前記第1の制御回路または前記第2の制御回路が、電池情報と負荷情報の少なくともひとつを検出して、電流遮断状態を検出することを特徴とする電池の保護回路。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載される電池の保護回路であって、前記放電用FETが互いに並列に接続してなる複数のパワーMOSFETからなることを特徴とする電池の保護回路。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載される電池の保護回路であって、
    前記放電用FETと直列に接続してなる充電用FETを備え、
    前記充電用FETが前記制御回路で制御されることを特徴とする電池の保護回路。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載される保護回路を備える電源装置。
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