JP7038307B2 - マイクロホン - Google Patents

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Description

本発明は、マイクロホンに関する。
一般に静電気の対策として、筐体を金属製にして、静電気が筐体表面にのみ伝わるようにして筐体内部への侵入を防ぐ手法や、電子部品の筐体からの沿面距離を確保して、静電気が直接電子部品に印加されないようにする手法が用いられている。しかしながら、このような手法は、製品の質量、外径形状を増大させ、製品としての特長、訴求力を損なうものである。
マイクロホンモジュールでは、音孔と呼ばれる穴が筐体内に開けられて、ECM(Electret Condenser Microphone)、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)マイクロホン等の音響素子に対する音の伝わりを円滑かつ効率的に行うようにしている。音孔と音響素子との間には通常、何も設置されないことから、音孔より印加された静電気はマイクロホンモジュールの内部に侵入してしまう課題がある。
従来、この種のマイクロホンモジュールにおける静電気対策の一例として、特許文献1及び特許文献2に記載されたものがある。特許文献1に記載されたマイクロホン構造では、マイクロホンの信号側電極端子とアース側電極端子の中心を筐体の収音孔の中心とずらして配置するようにしている。特許文献2に記載されたマイクロホン装置では、集音孔とマイクロホンの音声入力面との間に、導電性を有する材料を用いた導電性ネットを設けて、集音孔を塞いで筐体の内外を遮断するようにしている。
特開平10-098790号公報 特開2005-086231号公報
特許文献1に記載されたマイクロホン構造においては、マイクロホンモジュールの感度の低下や周波数特性への影響が懸念されるという課題がある。また、特許文献2に記載されたマイクロホン装置においては、導電性ネットそのものの費用及びそれを組み込むための作業費用がかかり、製品価格を上昇させてしまう。更に特許文献1と同様、音響性能に及ぼす影響が皆無では無いといった課題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、感度の低下や周波数特性への影響を懸念することなく、簡単な回路構成で静電気によって機能が消失するのを防止できるマイクロホンを提供することを目的とする。
本発明のマイクロホンは、信号側電極端子とアース側電極端子を有し、音を電気信号に変換し出力するマイクロホン素子と、前記マイクロホン素子の出力信号に対して、指向性制御、周波数特性制御、雑音抑圧、レベル調整及び出力フォーマット変換を含む各種信号処理を行うデジタルシグナルプロセッサと、電源電圧を前記マイクロホン素子及び前記デジタルシグナルプロセッサを駆動するのに好適な電圧に変換するレギュレータと、少なくとも前記マイクロホン素子、前記デジタルシグナルプロセッサ及び前記レギュレータを収容する筐体と、正極側端子と負極側端子を有するコンデンサと、を備えたマイクロホンであって、前記筐体には、前記マイクロホン素子に外部からの音を導くための音孔が形成されており、前記マイクロホン素子は、前記信号側電極端子と前記アース側電極端子の中心が前記筐体の前記音孔の中心と略一致するように配置され、前記コンデンサは、前記筐体内において前記音孔の近傍で、高さが周辺チップ部品よりも高く、前記正極側端子が前記レギュレータの1次側に接続され、前記負極側端子がグランドに接続された。
上記構成によれば、筐体に、外部からの音をマイクロホン素子に導くための音孔を形成し、マイクロホン素子を、その信号側電極端子とアース側電極端子の中心が筐体の音孔の中心と略一致するように筐体内に配置し、高さが周辺チップ部品よりも高いコンデンサを筐体の音孔の近傍に配置するとともに、該コンデンサの正極側端子をレギュレータの1次側に接続し、負極側端子をグランドに接続したので、感度の低下や周波数特性への影響を懸念することなく、簡単な回路構成で静電気による機能の消失を防止できる。
上記構成において、前記マイクロホン素子及び前記デジタルシグナルプロセッサは、プリント基板の一方の面側に実装され、前記コンデンサは、前記プリント基板の他方の面側に実装され、前記プリント基板には、前記マイクロホン素子が実装される部分に前記プリント基板の両面を貫通する貫通孔が形成されており、前記プリント基板は、前記他方の面側が前記筐体の前記音孔側に向けて配置される。
上記構成によれば、筐体に形成された音孔に向けて放電された静電気をコンデンサに誘導させることができ、またコンデンサの正極側端子をレギュレータの1次側に接続し、負極側端子をグランドに接続しているので、レギュレータの2次側が被雷することはない。したがって、レギュレータの2次側にあるマイクロホン素子やデジタルシグナルプロセッサが被雷することはなく、マイクロホンの機能が消失することはない。
本発明のマイクロホンは、信号側電極端子とアース側電極端子を有し、音を電気信号に変換し出力するマイクロホン素子と、前記マイクロホン素子の出力信号に対して、指向性制御、周波数特性制御、雑音抑圧、レベル調整及び出力フォーマット変換を含む各種信号処理を行うデジタルシグナルプロセッサと、電源電圧を前記マイクロホン素子及び前記デジタルシグナルプロセッサを駆動するのに好適な電圧に変換するレギュレータと、少なくとも前記マイクロホン素子、前記デジタルシグナルプロセッサ及び前記レギュレータを収容する筐体と、ツェナーダイオードと、を備えたマイクロホンであって、前記筐体には、前記マイクロホン素子に外部からの音を導くための音孔が形成されており、前記マイクロホン素子は、前記信号側電極端子と前記アース側電極端子の中心が前記筐体の前記音孔の中心と略一致するように配置され、前記ツェナーダイオードは、前記筐体内において前記音孔の近傍で、高さが周辺チップ部品よりも高く、カソード端子が前記レギュレータの1次側に接続され、アノード端子がグランドに接続された。
上記構成によれば、筐体に、外部からの音をマイクロホン素子に導くための音孔を形成し、マイクロホン素子を、その信号側電極端子とアース側電極端子の中心が筐体の音孔の中心と一致するように筐体内に配置し、高さが周辺チップ部品よりも高いツェナーダイオードを筐体の音孔の近傍に配置するとともに、該ツェナーダイオードのカソード端子をレギュレータの1次側に接続し、アノード端子をグランドに接続したので、感度の低下や周波数特性への影響を懸念することなく、簡単な回路構成で静電気による機能の消失を防止できる。
上記構成において、前記マイクロホン素子及び前記デジタルシグナルプロセッサは、プリント基板の一方の面側に実装され、前記ツェナーダイオードは、前記プリント基板の他方の面側に実装され、前記プリント基板には、前記マイクロホン素子が実装される部分に前記プリント基板の両面を貫通する貫通孔が形成されており、前記プリント基板は、前記他方の面側が前記筐体の前記音孔側に向けて配置される。
上記構成によれば、筐体に形成された音孔に向けて放電された静電気をツェナーダイオードに誘導させることができ、またツェナーダイオードのカソードをレギュレータの1次側に接続し、アノードをグランドに接続しているので、レギュレータの2次側が被雷することはない。したがって、レギュレータの2次側にあるマイクロホン素子やデジタルシグナルプロセッサが被雷することはなく、マイクロホンの機能が消失することはない。
本発明のマイクロホンは、信号側電極端子とアース側電極端子を有し、音を電気信号に変換し出力するマイクロホン素子と、前記マイクロホン素子の出力信号に対して、指向性制御、周波数特性制御、雑音抑圧、レベル調整及び出力フォーマット変換を含む各種信号処理を行うデジタルシグナルプロセッサと、電源電圧を前記マイクロホン素子及び前記デジタルシグナルプロセッサを駆動するのに好適な電圧に変換するレギュレータと、少なくとも前記マイクロホン素子、前記デジタルシグナルプロセッサ及び前記レギュレータを収容する筐体と、バリスタと、を備えたマイクロホンであって、前記筐体には、前記マイクロホン素子に外部からの音を導くための音孔が形成されており、前記マイクロホン素子は、前記信号側電極端子と前記アース側電極端子の中心が前記筐体の前記音孔の中心と略一致するように配置され、前記バリスタは、前記筐体内において前記音孔の近傍で、高さが周辺チップ部品よりも高く、前記レギュレータの1次側とグランドとの間に接続された。
上記構成によれば、筐体に、外部からの音をマイクロホン素子に導くための音孔を形成し、マイクロホン素子を、その信号側電極端子とアース側電極端子の中心が筐体の音孔の中心と略一致するように筐体内に配置し、高さが周辺チップ部品よりも高いバリスタを筐体の音孔の近傍に配置するとともに、該バリスタをレギュレータの1次側とグランドとの間に接続したので、感度の低下や周波数特性への影響を懸念することなく、簡単な回路構成で静電気による機能の消失を防止できる。
上記構成において、前記マイクロホン素子及び前記デジタルシグナルプロセッサは、プリント基板の一方の面側に実装され、前記バリスタは、前記プリント基板の他方の面側に実装され、前記プリント基板には、前記マイクロホン素子が実装される部分に前記プリント基板の両面を貫通する貫通孔が形成されており、前記プリント基板は、前記他方の面側が前記筐体の前記音孔側に向けて配置される。
上記構成によれば、筐体に形成された音孔に向けて放電された静電気をバリスタに誘導させることができ、またバリスタをレギュレータの1次側とグランドとの間に接続しているので、レギュレータの2次側が被雷することはない。したがって、レギュレータの2次側にあるマイクロホン素子やデジタルシグナルプロセッサが被雷することはなく、マイクロホンの機能が消失することはない。
本発明によれば、感度の低下や周波数特性への影響を懸念することなく、簡単な回路構成で静電気による機能の消失を防止できる。
本発明の第1実施形態に係るマイクロホンの概略構成を示す図 第1実施形態に係るマイクロホンにおけるコンデンサの実装状態の一例を示す斜視図 第1実施形態に係るマイクロホンのプリント基板のコンデンサ実装面側を示す斜視図 第1実施形態に係るマイクロホンのプリント基板のマイクロホン素子実装面側を示す斜視図 本発明の第2実施形態に係るマイクロホンの概略構成を示す図 本発明の第3実施形態に係るマイクロホンの概略構成を示す図
以下、本発明を実施するための好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るマイクロホンの概略構成を示す図である。同図において、第1実施形態に係るマイクロホン100は、筐体101と、レギュレータ103と、2つのマイクロホン素子104A,104Bと、DSP(Digital Signal Processor、デジタルシグナルプロセッサ)105と、アンプ106と、コンデンサ107と、電源端子108と、マイクロホン出力端子109と、グランド(GND)端子110と、を有する。
筐体101は、レギュレータ103、マイクロホン素子104A,104B、DSP105、アンプ106、コンデンサ107、電源端子108、マイクロホン出力端子109及びグランド端子110等を収容する。筐体101には、マイクロホン素子104A,104Bに外部からの音を導くための音孔102A,102Bが形成されている。電源端子108には電源電圧が印加され、レギュレータ103は、電源端子108に印加された電源電圧をマイクロホン素子104A,104B及びDSP105を駆動するのに好適な電圧に変換する。ここで、マイクロホン素子104A,104B及びDSP105を駆動するのに好適な電圧は、例えば3.3V、1.8V等である。
マイクロホン素子104A,104Bは、それぞれ信号側電極端子とアース側電極端子(いずれも図示略)を有し、音を電気信号に変換して出力する。マイクロホン素子104A,104Bは、信号側電極端子とアース側電極端子の中心が筐体101の音孔102A,102Bの中心と略一致するように筐体101内に配置される。なお、マイクロホン素子104A,104Bそれぞれの出力フォーマットはアナログであってもデジタルであっても良い。DSP105は、マイクロホン素子104A,104Bそれぞれの出力信号に対して、指向性制御、周波数特性制御、雑音抑圧、レベル調整及び出力フォーマット変換を含む各種信号処理を行う。アンプ106は、DSP105のアナログ出力を所望のレベルにまで増幅し出力する。マイクロホン出力端子109は、アンプ106にて増幅されたDSP105の出力を外部に出力する。
コンデンサ107は、極性を有するタイプのものであり、静電気対策に用いられる。コンデンサ107は、筐体101内において音孔102A,102Bの近傍で、高さが周辺チップ部品よりも高く、コンデンサ107の正極側端子がレギュレータ103の1次側(入力側)に接続され、負極側端子がグランドに接続される。ここで、コンデンサ107の高さが周辺チップ部品より高いとは、コンデンサ107そのものが高い場合もあれば、プリント基板のコンデンサ107の実装部分を高くすることが考えられるが、プリント基板を加工するにはコストが嵩むので、周辺チップ部品の高さよりも高いコンデンサ107を使用するのが望ましい。第1実施形態に係るマイクロホン100では、周辺チップ部品の高さよりも高いコンデンサ107を使用している。
ここで、図1を用いて、静電気の印加によるマイクロホンの故障のメカニズムについて説明する。静電気対策用のコンデンサ107が無い場合、音孔102A(又は102B)に向けて放電された静電気が筐体101内の任意の場所に放電する。その際、静電気がレギュレータ103の2次側のラインに被雷した場合、レギュレータ103の2次側(出力側)のラインにはマイクロホン素子104A,104B及びDSP105が接続されていることから、静電気の印加レベルによっては、マイクロホン素子104A,104Bの電源とグランド間、もしくはDSP105の電源とグランド間がショート性の不良を起こしてしまうことがあり、マイクロホン100の機能が消失することがある。
次に、コンデンサ107による静電気対策の効果について説明する。図2は、第1実施形態に係るマイクロホン100のコンデンサ107の実装状態の一例を示す図である。図3は、マイクロホン100のプリント基板115のコンデンサ実装面側(他方の面側)を示す斜視図である。また、図4は、マイクロホン100のプリント基板115のマイクロホン素子実装面側(一方の面側)を示す斜視図である。図3に示すように、プリント基板115の他方の面側には、コンデンサ107の他に周辺チップ部品(符号は省略している)が実装されている。また、図4に示すように、プリント基板115の一方の面側には、マイクロホン素子104A,104B、DSP105等のレギュレータ103の2次側のラインにある部品が、レギュレータ103も含めて実装されている。
また、図3に示すように、プリント基板115には、マイクロホン素子104A,104Bが実装される部分にプリント基板115の両面を貫通する2つの貫通孔116A,116Bが形成されている。即ち、マイクロホン素子104Aが実装される部分に貫通孔116Aが形成されており、またマイクロホン素子104Bが実装される部分に貫通孔116Bが形成されている。2つの貫通孔116A,116Bは、プリント基板115を筐体101に取り付けたときに、筐体101に形成されている音孔102A,102Bと同位置になるように形成されている。コンデンサ107は、プリント基板115の貫通孔116A,116B間の略中央(即ち、筐体101の音孔102A,102Bの略中央)に位置している。また、上述したようにコンデンサ107の高さが周辺チップ部品の高さよりも高くなっている。具体的には、受動部品及びIC(Integrated Circuit)の部品の高さが0.23~0.8mmに対して、コンデンサ107の高さを1.25mmとする。
コンデンサ107の高さが周辺チップ部品(上述した受動部品及びIC)の高さよりも高いことから、音孔102A(又は102B)に向けて放電された静電気がコンデンサ107に誘導される。コンデンサ107の正極側端子がレギュレータ103の1次側に接続され、負極側端子がグランドに接続されているので、音孔102A(又は102B)に向けて放電された静電気でレギュレータ103の2次側が被雷することはない。したがって、レギュレータ103の2次側のラインにあるマイクロホン素子104A,104BやDSP105が被雷することはなく、マイクロホン100の機能が消失することはない。
このように、第1実施形態に係るマイクロホン100によれば、筐体101に、外部からの音をマイクロホン素子104A,104Bに導くための音孔102A,102Bを形成し、マイクロホン素子104A,104Bを、信号側電極端子とアース側電極端子の中心が筐体101の音孔102A,102Bの中心と略一致するように筐体101内に配置し、高さが周辺チップ部品よりも高いコンデンサ107を筐体101の音孔102A,102Bの近傍に配置するとともに、コンデンサ107の正極側端子をレギュレータ103の1次側に接続し、負極側端子をグランドに接続したので、感度の低下や周波数特性への影響を懸念することなく、簡単な回路構成で静電気による機能の消失を防止できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るマイクロホンについて、図面を参照しながら説明する。図5は、本発明の第2実施形態に係るマイクロホン200の概略構成を示す図である。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図5に示すように、第2実施形態に係るマイクロホン200は、静電気対策用の部品として、ツェナーダイオード120を有している。周知の通りツェナーダイオード120は定電圧を得るためのデバイスであるが、印加電圧を上げても降伏電圧に変化を生じないことから静電気対策の部品として利用することができる。
なお、プリント基板115に対するマイクロホン素子104A,104B、DSP105及びレギュレータ103等の実装は、第1実施形態に係るマイクロホン100と同様である。また、ツェナーダイオード120はコンデンサ107と同様に、プリント基板115の他方の面側に実装される。
ツェナーダイオード120は、音孔102A,102Bの略中央に配置され、高さが周辺チップ部品の高さよりも高くなっている。ツェナーダイオード120のカソード端子は、レギュレータ103の1次側に接続され、アノード端子はグランドに接続される。ここで、ツェナーダイオード120の高さが周辺チップ部品より高いとは、ツェナーダイオード120そのものが高い場合もあれば、プリント基板のツェナーダイオード120の実装部分を高くすることが考えられるが、プリント基板を加工するにはコストが嵩むので、周辺チップ部品の高さよりも高いツェナーダイオード120を使用するのが望ましい。第2実施形態に係るマイクロホン200では、周辺チップ部品の高さよりも高いツェナーダイオード120を使用している。
ツェナーダイオード120の部品の高さが周辺チップ部品の高さよりも高いことから、音孔102A(又は102B)に向けて放電された静電気がツェナーダイオード120に誘導される。ツェナーダイオード120のカソード端子がレギュレータ103の1次側に接続されており、ツェナーダイオード120のアノード端子がグランドに接続されている。
ツェナーダイオード120を設けたことで、音孔102A(又は102B)に向けて放電された静電気は、レギュレータ103の2次側に被雷することはない。これにより、レギュレータ103の2次側のラインにあるマイクロホン素子104A,104BやDSP105に静電気が被雷することがないため、音孔102A(又は102B)に向けて静電気が放電されてもマイクロホン200の機能が消失してしまうことがない。
このように、第2実施形態に係るマイクロホン200によれば、筐体101に、外部からの音をマイクロホン素子104A,104Bに導くための音孔102A,102Bを形成し、マイクロホン素子104A,104Bを、信号側電極端子とアース側電極端子の中心が筐体101の音孔102A,102Bの中心と略一致するように筐体101内に配置し、高さが周辺チップ部品よりも高いツェナーダイオード120を筐体101の音孔102A,102Bの近傍に配置するとともに、ツェナーダイオード120のカソードをレギュレータ103の1次側に接続し、アノードをグランドに接続したので、感度の低下や周波数特性への影響を懸念することなく、簡単な回路構成で静電気による機能の消失を防止できる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係るマイクロホンについて、図面を参照しながら説明する。図6は、本発明の第3実施形態に係るマイクロホン300の構成を示す図である。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図6に示すように、第3実施形態に係るマイクロホン300は、静電気対策用の部品として、バリスタ130を有している。周知の通りバリスタは印加電圧によって抵抗値が変化し、スレッショルド電圧よりも大きい値で電流値が増大する特性により静電気対策の部品として利用できる。
なお、プリント基板115に対するマイクロホン素子104A,104B、DSP105及びレギュレータ103等の実装は、第1実施形態に係るマイクロホン100と同様である。また、バリスタ130はコンデンサ107と同様に、プリント基板115の他方の面側に実装される。
バリスタ130は、音孔102A,102Bの略中央に配置され、高さが周辺チップ部品の高さよりも高くなっている。バリスタ130は、レギュレータ103の1次側とグランドとの間に接続される。ここで、バリスタ130の高さが周辺チップ部品より高いとは、バリスタ130そのものが高い場合もあれば、プリント基板のバリスタ130の実装部分を高くすることが考えられるが、プリント基板を加工するにはコストが嵩むので、周辺チップ部品の高さよりも高いバリスタ130を使用するのが望ましい。第3実施形態に係るマイクロホン300では、周辺チップ部品の高さよりも高いバリスタ130を使用している。
バリスタ130の部品の高さが周辺チップ部品の高さよりも高いことから、音孔102A(又は102B)に向けて放電された静電気はバリスタ130に誘導される。バリスタ130の端子は、レギュレータ103の1次側とグランドに接続されており、音孔102A(又は102B)に向けて放電された静電気は、レギュレータ103の2次側に被雷することはない。これにより、レギュレータ103の2次側のラインにあるマイクロホン素子104A,104BやDSP105に静電気が被雷することなく、音孔102A(又は102B)に向けて静電気が放電されてもマイクロホン300の機能が消失してしまうことがない。
このように、第3実施形態に係るマイクロホン300によれば、筐体101に、外部からの音をマイクロホン素子104A,104Bに導くための音孔102A,102Bを形成し、マイクロホン素子104A,104Bを、信号側電極端子とアース側電極端子の中心が筐体101の音孔102A,102Bの中心と略一致するように筐体101内に配置し、高さが周辺チップ部品よりも高いバリスタ130を筐体101の音孔102A,102Bの近傍に配置するとともに、バリスタ130をレギュレータ103の1次側とグランドとの間に接続したので、感度の低下や周波数特性への影響を懸念することなく、簡単な回路構成で静電気による機能の消失を防止できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
例えば、第1~第3実施形態に係るマイクロホン100,200,300では、マイクロホン出力端子109の出力フォーマットをモノラルのアナログ出力としたが、ステレオのアナログ出力でも良いし、それ以上のチャンネル数があっても良い。また、デジタルのフォーマットとして出力することも可能で、その場合には、アンプ106を設置しないで直接マイクロホン出力端子109に出力する方法や、アンプ106を、ドライブ能力を高めるためのバッファ等に適宜、置き換えることができる。
本発明は、マイクロホンに有用である。
100,200,300 マイクロホン
101 筐体
102A,102B 音孔
103 レギュレータ
104A,104B マイクロホン素子
105 DSP
106 アンプ
107 コンデンサ
108 電源端子
109 マイクロホン出力端子
110 グランド端子
115 プリント基板
116A,116B 貫通孔
120 ツェナーダイオード
130 バリスタ

Claims (6)

  1. 信号側電極端子とアース側電極端子を有し、音を電気信号に変換し出力するマイクロホン素子と、
    前記マイクロホン素子の出力信号に対して、指向性制御、周波数特性制御、雑音抑圧、レベル調整及び出力フォーマット変換を含む各種信号処理を行うデジタルシグナルプロセッサと、
    電源電圧を前記マイクロホン素子及び前記デジタルシグナルプロセッサを駆動するのに好適な電圧に変換するレギュレータと、
    少なくとも前記マイクロホン素子、前記デジタルシグナルプロセッサ及び前記レギュレータを収容する筐体と、
    正極側端子と負極側端子を有するコンデンサと、
    を備えたマイクロホンであって、
    前記筐体には、前記マイクロホン素子に外部からの音を導くための音孔が形成されており、前記マイクロホン素子は、前記信号側電極端子と前記アース側電極端子の中心が前記筐体の前記音孔の中心と略一致するように配置され、前記コンデンサは、前記筐体内において前記音孔の近傍で、高さが周辺チップ部品よりも高く、前記正極側端子が前記レギュレータの1次側に接続され、前記負極側端子がグランドに接続された、
    マイクロホン。
  2. 前記マイクロホン素子及び前記デジタルシグナルプロセッサは、プリント基板の一方の面側に実装され、前記コンデンサは、前記プリント基板の他方の面側に実装され、前記プリント基板には、前記マイクロホン素子が実装される部分に前記プリント基板の両面を貫通する貫通孔が形成されており、前記プリント基板は、前記他方の面側が前記筐体の前記音孔側に向けて配置される、
    請求項1に記載のマイクロホン。
  3. 信号側電極端子とアース側電極端子を有し、音を電気信号に変換し出力するマイクロホン素子と、
    前記マイクロホン素子の出力信号に対して、指向性制御、周波数特性制御、雑音抑圧、レベル調整及び出力フォーマット変換を含む各種信号処理を行うデジタルシグナルプロセッサと、
    電源電圧を前記マイクロホン素子及び前記デジタルシグナルプロセッサを駆動するのに好適な電圧に変換するレギュレータと、
    少なくとも前記マイクロホン素子、前記デジタルシグナルプロセッサ及び前記レギュレータを収容する筐体と、
    ツェナーダイオードと、
    を備えたマイクロホンであって、
    前記筐体には、前記マイクロホン素子に外部からの音を導くための音孔が形成されており、前記マイクロホン素子は、前記信号側電極端子と前記アース側電極端子の中心が前記筐体の前記音孔の中心と略一致するように配置され、前記ツェナーダイオードは、前記筐体内において前記音孔の近傍で、高さが周辺チップ部品よりも高く、カソード端子が前記レギュレータの1次側に接続され、アノード端子がグランドに接続された、
    マイクロホン。
  4. 前記マイクロホン素子及び前記デジタルシグナルプロセッサは、プリント基板の一方の面側に実装され、前記ツェナーダイオードは、前記プリント基板の他方の面側に実装され、前記プリント基板には、前記マイクロホン素子が実装される部分に前記プリント基板の両面を貫通する貫通孔が形成されており、前記プリント基板は、前記他方の面側が前記筐体の前記音孔側に向けて配置される、
    請求項3に記載のマイクロホン。
  5. 信号側電極端子とアース側電極端子を有し、音を電気信号に変換し出力するマイクロホン素子と、
    前記マイクロホン素子の出力信号に対して、指向性制御、周波数特性制御、雑音抑圧、レベル調整及び出力フォーマット変換を含む各種信号処理を行うデジタルシグナルプロセッサと、
    電源電圧を前記マイクロホン素子及び前記デジタルシグナルプロセッサを駆動するのに好適な電圧に変換するレギュレータと、
    少なくとも前記マイクロホン素子、前記デジタルシグナルプロセッサ及び前記レギュレータを収容する筐体と、
    バリスタと、
    を備えたマイクロホンであって、
    前記筐体には、前記マイクロホン素子に外部からの音を導くための音孔が形成されており、前記マイクロホン素子は、前記信号側電極端子と前記アース側電極端子の中心が前記筐体の前記音孔の中心と略一致するように配置され、前記バリスタは、前記筐体内において前記音孔の近傍で、高さが周辺チップ部品よりも高く、前記レギュレータの1次側とグランドとの間に接続された、
    マイクロホン。
  6. 前記マイクロホン素子及び前記デジタルシグナルプロセッサは、プリント基板の一方の面側に実装され、前記バリスタは、前記プリント基板の他方の面側に実装され、前記プリント基板には、前記マイクロホン素子が実装される部分に前記プリント基板の両面を貫通する貫通孔が形成されており、前記プリント基板は、前記他方の面側が前記筐体の前記音孔側に向けて配置される、
    請求項5に記載のマイクロホン。
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