JP7037719B2 - 小便器 - Google Patents

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Description

本発明は、小便器に係り、特に、吐水された洗浄水により洗浄される小便器に関する。
小便器として、尿の流れによって小便動作を検知する尿検知センサと、ボウル部への給水を調整する調整手段とを備え、この小便器の尿検知センサが尿流を検知すると同時に調整手段が尿の濃度を下げるためにボウル部への給水を行い、尿を希釈する小便器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012-149415号公報
上述した小便器は、尿の濃度を下げるためのボウル部への給水と、ボウル部へと着水した尿とが干渉し、水はねが生じる懸念がある。水はねが生じた場合、小便器周囲の床面や壁面を汚すことや、使用者を濡らしてしまう懸念がある。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、尿の希釈を行うことができるとともに、水はねが生じることを抑制することが可能な小便器を提供することを目的とする。
本発明は、上下方向に延びる立位面、及び、上記立位面の下方に形成され排水口が設けられるボウル形状の底部を有するボウル部と、上記ボウル部の上記排水口と連通する排水トラップと、上記ボウル部に設けられる第1吐水部であって、上記ボウル部の上記立位面へ洗浄水を吐水する第1の吐水口を形成し、上記第1の吐水口からの洗浄水により上記立位面の左右方向の中央を含む上記立位面の第1領域に水膜を形成する上記第1の吐水部と、上記第1領域と重ならない上記ボウル部の第2領域に第2の吐水口を形成し、上記第2の吐水口から洗浄水を吐水する第2吐水部と、使用者の前記小便器の使用を検知する検知センサと、上記第1の吐水部及び上記第2の吐水部による洗浄水の吐水を制御する制御部と、を備え、上記制御部は、上記検知センサが使用者の使用を検知している間において上記第2の吐水口から吐水を行う第2吐水モードと、上記検知センサが使用者の使用を検知しなくなった後に、上記第1の吐水口から吐水を行う第1吐水モードと、を有し、上記第2吐水モードにおける上記第2の吐水口から吐水の瞬間流量は、上記第1吐水モードにおける上記第1の吐水口から吐水の瞬間流量よりも、低くなるように構成される小便器である。

このように構成された本発明においては、ボウル部における、立位面の左右方向の中央側の第1領域と重ならない第2領域に、第2の吐水口を形成することで、第2吐水モードにおける吐水を、尿が着水しやすいと考えられる第1領域でない領域へと流しやすくすることができる。そのため、第2吐水モードにより吐水される洗浄水で尿を希釈しつつ排水口から流下させることができ、尿石の発生を抑制することができるとともに、第2吐水モードにより吐水される洗浄水と尿とが干渉して水はねが生じることを抑制することができる。
本発明は、好ましくは、上記第2の吐水口は上記ボウル部の上記底部に設けられる。
このように構成された本発明においては、第2の吐水口はボウル部の底部に設けられるため、第2吐水モードにおける吐水を、尿が着水しやすいと考えられる第1領域でない領域へとさらに流しやすくすることができる。そのため、第2吐水モードにより吐水される洗浄水により尿を希釈しつつ排水口から流下させることができ、尿石の発生を抑制することができるとともに、第2吐水モードにより吐水される洗浄水と尿とが干渉して水はねが生じることをさらに抑制することができる。
本発明は、好ましくは、上記第2の吐水口は後方へ向けて洗浄水を吐水する。
このように構成された本発明においては、第2の吐水口は後方へ向けて洗浄水を吐水するよう構成されるため、通常、尿が着水し広がりやすいと考えられる後方へとより洗浄水を流すことができる。そのため、第2吐水モードにより吐水される洗浄水と尿とが干渉して水はねが生じることを抑制しつつ、第2吐水モードにより吐水される洗浄水で尿をより希釈しつつ排水口から流下させることができる。
本発明は、好ましくは、上記第2の吐水口は上記排水口より前方に設けられる。
このように構成された本発明においては、第1の吐水口は排水口より前方に設けられるため、通常、尿が着水し広がりやすいと考えられる後方へとさらに洗浄水を流すことができる。そのため、第2吐水モードにより吐水される洗浄水と尿とが干渉して水はねが生じることを抑制しつつ、第2吐水モードにより吐水される洗浄水で尿をより確実に希釈しつつ排水口から流下させることができる。
本発明は、好ましくは、上記第2の吐水口は上記ボウル部の上記底部の前端に設けられる。
このように構成された本発明においては、第1の吐水口はボウル部の底部の前端に設けられるため、通常、尿が着水し広がりやすいと考えられる後方へとさらに洗浄水を流すことができる。そのため、第2吐水モードにより吐水される洗浄水と尿とが干渉して水はねが生じることを抑制しつつ、第2吐水モードにより吐水される洗浄水で尿をより確実に希釈しつつ排水口から流下させることができる。
本発明の小便器によれば、尿の希釈を行うことができるとともに、水はねが生じることを抑制することが可能となる。
本発明の第1実施形態による小便器を示す正面図。 本発明の第1実施形態による小便器を示す図1のII-II線に沿って見た断面図。 本発明の第1実施形態による小便器を示す平面図。 本発明の第1実施形態による小便器の水路構成を示す図。 本発明の第1実施形態による小便器において、使用者がこの小便器を使用する使用回毎のコントローラの制御動作を示すフローチャート。 本発明の第1実施形態による小便器を使用する使用回毎の、検知センサの状態、使用者の使用状態、コントローラの制御動作を示すタイミングチャート。 本発明の第2実施形態による小便器を示す正面図。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係る洗小便器について説明する。
まず、図1~図4により本発明の第1実施形態による小便器の構成について説明する。図1は本発明の第1実施形態による小便器を示す正面図、図2は本発明の第1実施形態による小便器を示す図1のII-II線に沿って見た側面断面図、図3は本発明の第1実施形態による小便器を示す平面図、図4は本発明の第1実施形態による小便器の水路構成を示す図である。なお、図3においては目皿を外した状態を示す。
図1~図3に示すように、小便器1は、陶器製の便器本体2と、この便器本体2を洗浄するための洗浄水を自動的に便器本体2に吐水する吐水装置である自動洗浄ユニット4を備えている。
なお、本実施形態の小便器1については、便器本体2の最下部が床面(図示せず)から所定距離上方に位置し且つ便器本体2の背面がその背後の壁面Wに沿って取付けられる、いわゆる壁掛け式の小便器について説明するが、便器本体2が床面上に配置される床置き式の小便器であってもよい。
以下、本発明の実施形態において、床面側を下側とし、小便器1を挟んで床面と逆側を上側とし、壁面Wの表側と小便器1を挟んで向かい合う側を正面側とし、正面側から見て、左側を左側、右側を右側とする。
便器本体2の正面側には、排尿を受けるボウル部6が形成されており、このボウル部6よりも背面側の便器本体2の上方領域には、自動洗浄ユニット4の一部を収納するための収納室8が形成されている。
また、ボウル部6は、上下方向に延びる立位面6a、及び、立位面6aの下方に形成されるボウル形状の底部6bを有する。ボウル部6の底部6aには、排水口10が設けられている。排水口10には、目皿12が配置されている。便器本体2は、さらに、排水口10の下流側に、その内部に封水を形成する排水トラップである排水トラップ管路14を備えている。排水トラップ管路14は排水口10と連通している。この排水トラップ管路14の下流側には、壁面Wを貫通する流路を形成する排水ソケット15等を介して、横引配管3が接続されている。
ボウル部6の正面には、立位面6a及び底部6bを形成する底面からなる、排尿を受けるボウル面48が形成され、ボウル面48は、側面視で概ねJ字形の形状を形成している。ボウル面48は、便器本体2の収納室8の前面7まで延びるように形成されている。
ボウル面48は、その上部から下部まで、前面が使用者に対向するように開いた円弧形状の正面部48aを有している。ボウル面48は、スプレッダ30が設けられている上方領域において、従来のようなボウル面から前方に壁状に突出する側面部が設けられておらず、正面部48aのみから形成されている。このような正面部48aは自身の曲面の接線の垂線が便器本体2の前方に立つ使用者の立ち位置に向かうような前向きの曲面を形成している。即ち、水平断面において、正面部48aはその全ての位置にて水平方向に延びる接線に対する水平方向に延びる垂線が、ボウル面48の左側端部48bと右側端部48cとを結び水平方向に延びる線分と交差する。
ボウル面48の上部領域の正面部48aは、水平断面において、ボウル面48の左側端部48bから右側端部48cまでほぼ単一の曲率半径Rの円弧(曲率半径Rが途中で概ね変化しないような1つの円弧であり、シングルRと称される円弧)に沿って形成される。上部領域より下方の下部領域のボウル面48は、2種類の曲率半径Rを有する円弧の組み合わせ、又は円弧と直線との組み合わせによる複合的な曲面形状を形成している。ボウル面48の正面部48aは、ボウル面48の上端48dから下方に向けて後方に向かって傾斜して形成されている。
ボウル部6のボウル面48は、その水平断面の曲率半径が下方ほど小さくなるように形成されている。ボウル面48の上端48dから下方に向かうにつれて、水平断面の円弧の曲率半径が徐々に減少するように形成され、下方に向かうにつれて徐々にボウル面48の左右方向の幅(ボウル面48の正面視で投影される幅)が小さくなるように形成されている。なお、曲率半径の上限はほぼ無限大でもよく、すなわちボウル面48の上端48dの水平断面が直線状に形成されていてもよい。
具体的には、ボウル面48の正面部48aは、ボウル面48の上端48dからの距離L1(L1=150mm)の位置、すなわちスプレッダ30を横切る水平断面の高さ位置において、平面視で、比較的大きな曲率半径である曲率半径R1(R1=300mm)による単一の曲率半径の円弧により形成されている。
さらに、ボウル面48の上端48dからの距離L2(L2=300mm)の位置において、平面視で、曲率半径R1よりも小さな曲率半径である曲率半径R2(R2=200mm)による単一の曲率半径の円弧により形成されている。
なお、正面部48aの曲率半径は、例えば、200~500mmの範囲、好ましくは200~400mmの範囲に設定されるようになっている。このような範囲とすることで、使用者の局部を把持する手や腕が、ボウル面に接触することを抑制できるため、使用者が用足し時に小便器に近づきやすくなり、結果として尿垂れにより床を汚してしまうという事態の発生を抑制することができる。
また、ボウル面48の正面部48aは、下部領域における、ボウル面48の上端48dからの距離L3(L3=450mm)の位置において、平面視で、曲率半径R2よりも小さな曲率半径である曲率半径R3と他の円弧を組み合わせた複合的な円弧形状により形成されている。これらの円弧の曲率半径は、曲率半径R2よりも小さくなっている。
また、ボウル面48のさらに下部領域においては、ボウル面48の上端48dからの距離L4(L4=500mm)の位置において、平面視で、使用者に向かう方向に開くような円弧形状部分の正面部48aとその両側で使用者に向かって突出する直線部分48jとにより形成されている。円弧形状部分の曲率半径R4は、曲率半径R3よりも小さくなっている。
さらに、ボウル面48の左側端部48bと右側端部48cとが、下方に向かうにつれ徐々に前方側に突出するように形成される。また、ボウル部6の下部の前方においては、ボウル面48の左側端部48bと右側端部48cとが、排水口10の前方側において左右方向中央側に向かうことにより互いに結合され、先端48fを形成している。なお、本実施形態において、ボウル部6の底部6bは、先端48fより下方である。
ボウル面48は、ボウル面48の左右両側から前方側まで下降しながら延びる棚42を備えている。棚42は、後述する本洗浄吐水モード(第1吐水モード)においてボウル面48の左右両側近傍まで到達する洗浄水の一部をボウル面48の左右両側から前方側に向けて導くようになっている。
棚42は、ボウル面48の下部領域から先端48fの下方側に向かって延びている。棚42は、ボウル面48から内側に横向きに突出し、この棚42上を水が流れやすいような平面部を上面に形成している。従って、本洗浄吐水モードにおいては、洗浄水の水量が低減された場合においても、棚42により、洗浄水をボウル面48の前方部分まで到達させてボウル面48を従来よりも広範囲に確実に洗浄することができる。
ボウル面48の上方領域における左右方向の中央部には立位面6aへ洗浄水を吐水する第1の吐水部であるスプレッダ30が設けられ、底部6bの前端(先端48f)の壁面には下方かつ後方へ向けて洗浄水を吐水する第2の吐水部37が設けられる。
排水トラップ管路14は、排水トラップ管路14内に封水を形成するように貯留される洗浄水の容積が、200ml以下となるような節水型トラップとして形成されている。このような節水型トラップの排水トラップ管路14は、従来の700ml程度の容積の排水トラップ管路に比べて少ない洗浄水の水量により排水トラップ管路内の洗浄水を置換することができる。節水型の排水トラップ管路14の容積は、好ましくは、40ml~200mlの範囲内であり、より好ましくは、120ml~200mlの範囲内であり、より好ましくは120mlである。このような節水型の排水トラップ管路は、使用者の排尿の尿量よりも少ない容積を有していることから、排水トラップ管路14内の洗浄水の尿濃度が高くなりやすく、この尿を希釈することが排水トラップ管路14及び横引配管3内の尿石付着の抑制に効果的となる。
排水トラップ管路14は、下向きに延びる下降管路14aと、横に延びる折返し管路14bと、上向きに延びる上昇管路14cとを備えている。下降管路14aと上昇管路14cとが共通壁14dにより隔てられている。共通壁14dの前後で排水トラップ管路が折り返すため、排水トラップ管路14が小型化され、排水トラップ管路14の容積も低減される。図8に示す中央断面において、下降管路14aの下端部の前後方向の幅14eと、上昇管路14cの下端部の前後方向の幅14fとがほぼ同じ幅に形成され、排水トラップ管路14が前後方向に小型化されている。また、図1の中央断面において、上昇管路14cの下端部の幅14fから上端部の幅14gまでの前後方向の幅はほぼ一定に形成され、排水トラップ管路14が前後方向に小型化されている。
図3に示すように、自動洗浄ユニット4は、水道等の給水源(図示せず)から洗浄水が供給される主給水路16aを形成する主給水管16と、この主給水管16を止水する止水栓18と、主給水管16の下流側端部に接続されて且つ主給水管16を第1の給水管20と第2の給水管22に分岐する分岐部である管継手24とを備えている。
管継手24によって主給水管16から分岐された一方の第1の給水管20には、その内部の給水路(第1の給水路20a)内を通過する洗浄水の瞬間流量について第1の所定の瞬間流量Q1[リットル/分]に調整する第1の定流量弁26が設けられている。
さらに、この第1の定流量弁26の下流側には、第1の給水路20aを開閉する第1の開閉弁28が設けられている。この第1の開閉弁28の下流側の第1の給水路20aの下流側端部には、ボウル部6内に洗浄水を吐水するスプレッダ30が設けられており、このスプレッダ30の第1の吐水口32が第1の給水路20aの下流側端部と接続されている。なお、本実施形態では、第1の所定の瞬間流量Q1[リットル/分]は、好ましくは8[リットル/分]~17[リットル/分]、より好ましくは8[リットル/分]~12[リットル/分]、さらにより好ましくは9[リットル/分]に設定される。
一方、管継手24によって主給水管16から分岐された他方の第2の給水管22には、その内部の給水路(第2の給水路22a)内を通過する洗浄水の瞬間流量について、第1の所定の瞬間流量Q1[リットル/分]よりも低い第2の所定の瞬間流量Q2[リットル/分]に調整する第2の定流量弁34が設けられている。
また、この第2の定流量弁34の下流側には、第2の給水路22aを開閉する第2の開閉弁36が設けられている。この第2の開閉弁36の下流側の第2の給水路22aの下流側端部には、第2の吐水部37の第2の吐水口38が接続されている。なお、本実施形態では、第2の所定の瞬間流量Q2[リットル/分]は、好ましくは0.1[リットル/分]~8.0[リットル/分]に設定され、より好ましくは0.1[リットル/分]~0.6[リットル/分]に設定され、さらにより好ましくは0.3[リットル/分]に設定される。なお、第1の所定の瞬間流量Q1[リットル/分]と第2の所定の瞬間流量Q2[リットル/分]との瞬間流量差は、好ましくは1.0[リットル/分]~8.9[リットル/分]に設定される。また、第2の給水路22aは本実施形態においては収納室8を含む小便器本体2内部にて第2の吐水部37にまで延びるホースである。
また、自動洗浄ユニット4は、スプレッダ30に設けられて便器本体2の正面側に立つ使用者の有無を検知する人体検知センサとしての検知センサ44と、この検知センサ44から送信される検知信号を受信すると共に所定の制御プログラム等に基づいて第1の開閉弁28及び第2の開閉弁36のそれぞれの動作を制御する制御部であるコントローラ46を備えている。
検知センサ44は、赤外線式の人体検知センサである。検知センサ44は、使用者の小便器の使用(使用しているという使用状態)を検知する他の検知センサ、例えば、マイクロ波を使用したドップラー式のセンサ、又は使用者の小便器の使用による尿の流れを検知する流量検知センサ等であってもよい。ドップラー式のセンサは、使用者の人体の検知だけでなく尿流の検知も可能となるため、ボウル面への排尿の有無をより正確に特定することができる。
コントローラ46は、CPU及びメモリ等を内蔵し、所定の制御プログラム等に基づいて他の機器の制御を行うことができる。コントローラ46は、第1の開閉弁28の開閉動作を制御することにより、第1の吐水部32からの本洗浄吐水モード(第1吐水モード)又は有機物汚れ抑制吐水モードの吐水の開始及び終了を制御する。コントローラ46は、第2の開閉弁36の開閉動作を制御することにより、第2の吐水口38からの尿希釈吐水モード(第2吐水モード)の吐水の開始及び終了を制御する。
コントローラ46は、検知センサ44が使用者の使用を検知している間のうち所定の期間において第2の吐水口38から吐水を行う尿希釈吐水モード(第2吐水モード)と、検知センサ44が使用者の使用を検知しなくなった後に、第1の吐水口32から吐水を行う本洗浄吐水モード(第1吐水モード)と、設定されたスケジュールに基づいて定期的に第1の吐水部32から洗浄水を吐水して排水トラップ管路14及び横引配管3におけるバイオフィルムを含む有機物汚れの形成を抑制する有機物汚れ抑制吐水モードと、検知センサ44が使用者の使用を検知して検知状態となった時刻t0から尿希釈吐水モードを実行する時刻t3までの間に所定の待機時間Pにわたって待機する待機モードと、検知センサ44による使用者の検知状態が継続する検知時間が待機時間Pより短く設定された使用確定時間Qより短い時間で終了した場合に、尿希釈吐水モード及び本洗浄吐水モードのいずれも実行しない不使用モードと、検知センサ44による検知状態が継続する検知時間が使用確定時間Qより長く且つ待機時間Pより短い強制洗浄時間L内の時間で終了した場合に、本洗浄吐水モードを強制的に実行する強制洗浄モードと、を備えている。なお、図6に示すように、待機時間Pは、時刻t0から時刻t3までの時間である。使用確定時間Qは、時刻t0から時刻t1までの時間である。強制洗浄時間Lは、時刻t1から時刻t3までの時間である。
なお、本実施形態では、自動洗浄ユニット4の第1の給水路20a及び第2の給水路22aのそれぞれの洗浄水の瞬間流量Q1,Q2を調整する流量調整手段として、第1の定流量弁26と第2の定流量弁34のそれぞれを採用した形態について説明するが、これらの形態に限られず、例えば、定流量弁以外にも、流量センサ等を使用して洗浄水を適正な流量に調整する他の流量調整手段を採用し、この他の流量調整手段の動作をコントローラ46により制御するようにしてもよい。
また、本実施形態では、スプレッダ30は、第1の吐水口32を形成し、第1の吐水口32から洗浄水を吐水するが、本発明はこのような形態に限定されるものではなく、例えば、第1の吐水口とは別に第3の吐水口を形成し、さらに、電解除菌水を生成する電解除菌ユニットを備え、第3の吐水口に電解除菌水を供給し、第3の吐水口から除菌水を吐水する構成としてもよい。また、第1の吐水口及び/又は第2の吐水口から除菌水を吐水可能に構成してもよい。
図1に示すように、第1の給水路20aから供給された洗浄水は、第1の吐水口60からボウル面48上で左右方向に広がるように第1の所定の瞬間流量Q1[リットル/分]の洗浄水W1として吐水されるようになっている。
その結果、第1の吐水口60からの洗浄水により立位面6aの左右方向の中央を含む第1領域Aに水膜を形成する。なお、左右方向の中央とは、ボウル面48の左側端部48bと右側端部48cとの正面視における左右方向の中央であり、左右方向の中心線であり上下方向に延びる中心線Dと正面視にて重なる位置である。本実施形態においては、第1領域Aは正面視で棚42まで左右方向に広がり、先端48fの高さ位置が下端となる。ボウル部6における第1領域Aと正面視にて重ならない領域が第2領域Bであり、本実施形態においては、立位面6aにおける第1領域Aを除く領域(図1にて一点鎖線で示す第1領域Aの端よりも外側の領域)、及び、底部6bである。
一方、図3に示すように、第2の吐水口38は、第2領域Bであるボウル部6の底部6bの前端(先端48fの後方で正面視にて重なる位置)に形成され、ボウル部6の底部6bの底面の左右方向に広がるように後方へ向けて第2の所定の瞬間流量Q2[リットル/分]の洗浄水W2として吐水されるようになっている。
つぎに、図5及び図6を参照して、本発明の第1実施形態による小便器の動作(作用)について説明する。図5は本発明の第1実施形態による小便器において、使用者がこの小便器を使用する使用回毎のコントローラの制御動作を示すフローチャートであり、図6は本発明の第1実施形態による小便器を使用する使用回毎の、検知センサの状態、使用者の使用状態、コントローラの制御動作を示すタイミングチャートである。
まず、本発明の第1実施形態による小便器1における通常の便器洗浄の動作(作用)について説明する。
図5に示すように、S0において、使用者が小便器1の便器本体2のボウル部6の前に立つと、検知センサ44が使用者の使用を検知している検知状態となり(時刻t0)、その検知信号がコントローラ46に送信され、コントローラ46が使用者の存在を認識する。この時点では第1の開閉弁28は閉弁された状態であり、第2の開閉弁36も閉弁された状態となっている。コントローラ46は、検知センサ44が検知状態となった時刻t0から所定の待機時間Pにわたって待機する待機モードを実行する。コントローラ46は、時刻t0からすぐに尿希釈吐水モードを開始せず、先行する待機モードを実行することにより、使用者の排尿が始まる前における尿の希釈に貢献しにくい洗浄水の吐水を抑制し、尿を希釈する洗浄水を節約することができる。所定の待機時間Pは、コントローラ46に記録されたプログラム等により目的達成のため意図的に実現される待機時間であり、信号の伝送の遅れや弁体の動作等の遅れによりわずかに生じる吐水動作の遅れ時間とは区別される。
S1において、コントローラ46は、検知センサ44による使用者の検知状態が継続されたまま使用確定時間Q(例えば約5秒)が経過したか否かを判定する。使用確定時間Qは待機時間Pより短く設定されている。コントローラ46は、検知センサ44による使用者の検知状態の継続が使用確定時間Qより短い時間で終了した場合には、使用者が小便器1に排尿をせずに立ち去ったと判断して、無駄な洗浄水の使用を防ぐため、待機モードを中断するとともに不使用モードを実行し、尿希釈吐水モード及び本洗浄吐水モードのいずれも実行せずに、S12に進み、一連の動作を終了する。コントローラ46は、検知センサ44の検知状態が継続する検知時間が使用確定時間Q以上の時間となる場合には、使用者が小便器1を使用していると判断して、S2に進み、待機モードを継続する。
図6に示すように、使用者は、排尿する前の時刻t0から時刻t2までの間、ボウル部6の前に立った状態で着衣を脱いで排尿する準備を整える。時刻t2は、時刻t0から平均的な大人の使用者が着衣を脱いで排尿する準備を整えると想定される平均的な服脱ぎ時間Eを経過した時刻として設定される。服脱ぎ時間Eは約8秒間と設定される。時刻t2になると、使用者の排尿が開始される。
S2において、コントローラ46は、待機モードを継続している。
S3において、コントローラ46は、待機モードにおいて時刻t0から待機時間Pを経過したか否かを判定する。コントローラ46は、時刻t0から待機時間Pを経過していない場合には、S4に進む。コントローラ46は、時刻t0から待機時間Pを経過した場合には、待機モードを終了して、S5に進む。
ここで、本発明の第1実施形態の小便器において尿希釈吐水モードを待機時間P経過後に実行する場合について説明する。
時刻t0においては、使用者の使用の検知が開始される。時刻t0においては、使用者の排尿が開始されておらず、コントローラ46は、尿希釈吐水モードに先立って待機モードを開始させる。
時刻t2においては、コントローラ46は、待機モードを継続中であり、尿希釈吐水モードは実行されていない。時刻t2において、使用者の排尿が開始される。時刻t2~時刻t4に示すように、尿流がボウル部6内に流入し排水トラップ管路14内の尿濃度が徐々に上昇する。このように、仮に待機モードの待機中に使用者の排尿が開始されたとしても、排尿初期においては排尿の水勢は比較的弱く、流量も比較的少ないため、排水トラップ管路14内の洗浄水の尿濃度は、緩やかに上昇し、尿石が発生する程度にまでは直ちに上昇されない。
時刻t3において、待機モードの待機時間Pが終了し、尿希釈吐水モードの実行が開始される。このように検知センサ44が使用者を検知している間において尿希釈吐水モードが実行される。時刻t3以後も、尿希釈吐水モードにより希釈された状態の尿濃度Mまで、洗浄水の尿濃度はわずかに上昇する。
時刻t4において、尿希釈吐水モードの機能によりボウル面48で希釈された洗浄水が排水トラップ管路14内に流入し、排水トラップ管路14内の洗浄水の尿濃度は、尿石が発生しにくくなる程度の一定の尿濃度Mに保たれる。時刻t4以降は、尿希釈吐水モードが実行されるので、排水トラップ管路14内の尿濃度の上昇は抑制される。このように、尿希釈吐水モードを待機時間P経過後に実行しても、排水トラップ管路14内の洗浄水の尿濃度を上昇しすぎないように所定の尿濃度M以下にコントロールすることが可能となる。このように、排水トラップ管路14内の洗浄水の尿濃度を上昇しすぎないようにするためには、待機時間Pを時刻t0から6秒間~11秒間の範囲内の時間に設定することが好ましい。また、待機時間Pは、時刻t0から想定される排尿開始タイミングの2、3秒後の時刻までの時間として設定されてもよい。よって、尿希釈吐水モードの実行開始を、排尿開始予定時間以上の待機時間Pにわたって待機させる。従って、排尿の水勢が比較的弱い排尿初期において、尿の希釈に貢献しにくい洗浄水の吐水を抑制し、尿を希釈する洗浄水を節約することができる。
また、仮に待機モードの待機中に使用者の排尿が開始されたとしても、排尿初期は排水トラップ管路14内に前回の洗浄による洗浄水が存在し、尿が流入しても洗浄水の尿濃度が比較的低い状態で保たれる。従って、尿石の発生が抑制される。さらに、待機モードに続く尿希釈吐水モードの実行により排水トラップ管路14内の尿濃度を低減させて尿石の発生を抑制することができる。よって、待機モードにより、尿の希釈に貢献しにくい洗浄水の吐水を抑制し、尿を希釈する洗浄水を節約することができる。
また、時刻t2において服脱ぎ時間Eが経過するまでは、使用者が排尿していないので排水トラップ管路14内の洗浄水の尿濃度は上昇しない。よって、待機モードの実行開始まで待機させることにより、尿希釈吐水モードの開始を遅らせ、尿の希釈に貢献しにくい洗浄水の吐水を抑制し、尿を希釈する洗浄水を節約することができる。
次に、本発明の第1実施形態の小便器において尿希釈吐水モードを排尿開始とほぼ同時に実行する場合について説明する。尿希釈吐水モードを待機時間P経過後に実行する場合と重複する動作については説明を省略する。時刻t2において、使用者の排尿が開始される。時刻t2において、コントローラ46は、待機モードを終了させ、尿希釈吐水モードを実行させる。尿希釈吐水モードが開始されるので、尿流が主にボウル面48で希釈され、洗浄水の尿濃度は比較的緩やかに上昇する。このように排水トラップ管路14内の洗浄水の尿濃度の上昇は緩やかに抑制され、尿希釈吐水モードにより希釈された洗浄水の尿濃度まで上昇する。尿希釈吐水モードが排尿開始と同時に実行された場合にも、排水トラップ管路14内の洗浄水の尿濃度は所定の尿濃度M以下にコントロールされる。
次に、比較例として尿希釈吐水モードを実行しない場合について説明する。
時刻t2以後、尿希釈吐水モードは実行されない。時刻t3~時刻t4における排尿初
期においては、洗浄水の尿濃度は徐々に上昇する。時刻t4以後、尿希釈吐水モードは実
行されないため、排水トラップ管路14内の洗浄水の尿濃度は所定の尿濃度Mを超えて上
昇する。このような比較例においては、本洗浄吐水モードが実行されるまでに、排水トラ
ップ管路14内の洗浄水がほぼ使用者の尿で置換され、洗浄水の尿濃度は、ほぼ100%
となる。
再び、図5に戻ってフローチャートを説明する。
S4において、コントローラ46は、検知センサ44が検知状態を維持したままであるか否かを判定する。検知センサ44による使用者の検知状態が継続しなくなった場合、すなわち、検知状態が終了した場合には、コントローラ46は尿希釈吐水モードを実行しないこととなるため、仮に使用者が排尿を行っていた場合、尿の希釈及びボウル部6及び排水トラップ管路14の洗浄も行われないままとなる可能性がある。従って、コントローラ46は使用者がボウル部6に排尿をわずかに行っている可能性があると判断して、ボウル部6に尿が流入したままとなることを防ぐため、待機モードを中断し、強制洗浄モードを実行し、S11に進む。強制洗浄モードによりS11において予備的に本洗浄吐水モードを実行させ、確実に尿の希釈及びボウル部6及び排水トラップ管路14の洗浄の洗浄を行ってボウル部6を衛生的に保つことができる。S4においてコントローラ46は、検知センサ44が検知状態を継続している場合には、S2に戻る。
S5において、コントローラ46は、時刻t0から待機時間Pを経過した時刻t3において、尿希釈吐水モードを実行する。図4に示すように、コントローラ46は、尿希釈吐水モードの開始により、第2の開閉弁36を開弁させ、主給水管16の主給水路16aの洗浄水を、第2の給水管22の第2の給水路22aに供給する。コントローラ46は、第1の開閉弁28を閉弁した状態のままとしている。第2の給水路22aに流れた洗浄水W2は、第2の定流量弁34を通過することにより、比較的低い第2の所定の瞬間流量Q2[リットル/分]に調整され、第2の吐水部37の第2の吐水口38から吐水される。
S6において、コントローラ46は、尿希釈吐水モードにより吐水される水流の水量の積算量Wvへの積算を開始し、S7に進む。コントローラ46が積算した尿希釈吐水モード吐水の積算量Wvは、コントローラ46のメモリ等の記憶装置に記憶される。
S7において、コントローラ46は、検知センサ44が検知状態を維持したままであるか否かを判定する。コントローラ46は、検知センサ44が検知状態を維持したままである場合には、S8に進む。コントローラ46は、検知センサ44が使用者の使用を検知しなくなった場合には、使用者が排尿を終え、便器本体2の前から立ち去ったと判断して、尿希釈吐水の無駄な消費を抑制し、排水トラップ管路14及び横引配管3を十分に洗浄して以降の尿石の発生を抑制させる本洗浄吐水モードを実行するため、S9に進む。
S8において、コントローラ46は、時刻t0から異常使用時間を経過したか否かを判定する。コントローラ46は、異常使用時間を経過している場合には、検知センサ44の故障又は使用者の排尿とは違う便器本体2の使用状態であると判断し、尿希釈吐水モードによる吐水の無駄な消費を抑制するため、S9に進む。コントローラ46は、異常使用時間を経過していない場合には、使用者の排尿が続いていると判断し、使用者の排尿中に尿希釈吐水モードを適切に実行できるように、S7に戻る。
S9において、コントローラ46は、尿希釈吐水モードを終了させ、S10に進む。図4に示すように、コントローラ46は、尿希釈吐水モードの終了により、第2の開閉弁36を閉弁させ、洗浄水の第2の給水路22aへの供給を停止する。よって、第2吐水部37の第2の吐水口38からの吐水が停止される。
図17に示すように、S10において、コントローラ46は、尿希釈吐水モードによる
吐水量の積算量Wvへの積算を終了し、S11に進む。
S11において、コントローラ46は、本洗浄吐水モードを実行する。
図4に示すように、コントローラ46は、本洗浄吐水モードの実行により、まず、第1の開閉弁28に制御信号を送信し、第1の開閉弁28を開弁させる。主給水管16の主給水路16aの洗浄水は、管継手24を経て第1の給水路20aのみに流れる。
つぎに、第1の給水路20aに流れた洗浄水W1は、第1の定流量弁26を通過することにより、比較的高い第1の所定の瞬間流量Q1[リットル/分]に調整され、その後、第1の開閉弁28を通過し、スプレッダ30の第1の吐水口32に供給される。コントローラ46は、本洗浄吐水モードにおいては、各使用回ごとに0.5[リットル]の吐水流量を吐水するように、第1の開閉弁28を一定時間開弁させる。
図1に示すように、第1の吐水口60から吐水された洗浄水W1は、ボウル面48に沿って左右方向に広がるように吐水され、ボウル面48の中央部から左右両端部方向まで広がる水流を形成する。従って、洗浄水W1は、ボウル面48を従来よりも広範囲に洗浄することができる。洗浄水W1は、ボウル面48の左右両側近傍まで広がるととともにボウル部6の外部へ飛び出すことなく下方側に流下する。
第1の吐水口60から吐水された洗浄水W1のうちの一部は、棚42に沿って、ボウル面48の前方に向けて導かれながら流下することができる。よって、ボウル面48の前方部分まで洗浄水を到達させてボウル面48を従来よりも広範囲に洗浄することができ、ボウル面48の洗えない部分を低減することができる。
ボウル面48を流下した洗浄水W1は、排水口10から排水トラップ管路14内に流入する。洗浄水W1は、この排水トラップ管路14の下流側の横引配管3に向かって流れることにより、排水トラップ管路14や横引配管3内の尿を下流側に排出させる。洗浄水W1は、比較的高い瞬間流量Q1で流れるとともに、排水トラップ管路14内の希釈された尿を新しい洗浄水で置換して、排水トラップ管路14内の洗浄水の尿濃度を比較的大きく低減することができる。コントローラ46が、所定時間が経過した後、第1の開閉弁28を閉弁し、スプレッダ30による吐水動作を停止させて、本洗浄吐水モードの動作を終了させ、S12に進む。
S12において、コントローラ46は、検知センサ44が使用者の使用を検知してから始まる各使用回ごとの制御動作を終了し、検知センサ44を待機状態とする。コントローラ46は、再び検知センサ44が使用者の使用を検知した場合にはS0から各使用回毎の制御動作を開始する。
先ず、図22に示すように、S20において、コントローラ46は、前回の有機物汚れ
抑制吐水モードが実行された時点から一定の所定時間Tのカウントを開始する。
つぎに、本発明の第1実施形態による小便器1における有機物汚れ抑制吐水モードの動作(作用)について説明する。
先ず、コントローラ46は、前回の有機物汚れ抑制吐水モードが実行された時点から一定の所定時間Tのカウントを開始する。
コントローラ46は、所定時間Tが経過したか否かを判定する。コントローラ46は、所定時間Tが経過している場合には、排水トラップ管路14及び横引配管3においてバイオフィルムを発生させる細菌の増殖を抑制するために吐水が有効であると判断して、今回の有機物汚れ抑制吐水モードを実行することを決定する。
コントローラ46は、前回の有機物汚れ抑制吐水モードが実行されてから今回の有機物汚れ抑制吐水モードが実行されることが決定されるまでに尿希釈吐水モードにより吐水された水量の積算量Wvに応じて汚れ抑制吐水モードの吐水水量を設定して、スプレッダ30の第1吐水部32から設定された吐水流量の洗浄水を吐水する。
上述した本発明の第1実施形態における小便器1では、ボウル部6における、立位面6aの左右方向の中央側の第1領域Aと正面視にて重ならない第2領域Bに、第2の吐水口38を形成することで、尿希釈吐水モードにおける吐水を、尿が着水しやすいと考えられる第1領域Aでない領域へと流しやすくすることができる。そのため、尿希釈吐水モードにより吐水される洗浄水で尿を希釈しつつ排水口10から流下させることができ、尿石の発生を抑制することができるとともに、尿希釈吐水モードにより吐水される洗浄水と尿とが干渉して水はねが生じることを抑制することができる。
また、上述した本発明の第1実施形態における小便器1では、第2の吐水口38はボウル部6の底部6bに設けられる。そのため、尿希釈吐水モードにおける吐水を、尿が着水しやすいと考えられる第1領域Aでない領域へとさらに流しやすくすることができる。従って、尿希釈吐水モードにより吐水される洗浄水により尿を希釈しつつ排水口10から流下させることができ、尿石の発生を抑制することができるとともに、尿希釈吐水モードにより吐水される洗浄水と尿とが干渉して水はねが生じることをさらに抑制することができる。また、底部6b以外に設けられる場合に比べて、使用者から第2吐水口38を視認しくくることができ、美観を高めることができる。
また、上述した本発明の第1実施形態における小便器1では、第2の吐水口38は後方へ向けて洗浄水を吐水するよう構成される。そのため、通常、尿が着水し広がりやすいと考えられる後方へとより多くの洗浄水を流すことができる。従って、尿希釈吐水モードにより吐水される洗浄水と尿とが干渉して水はねが生じることを抑制しつつ、尿希釈吐水モードにより吐水される洗浄水で尿をより希釈しつつ排水口10から流下させることができる。
また、上述した本発明の第1実施形態における小便器1では、第2の吐水口38は排水口10より前方に設けられる。そのため、通常、尿が着水し広がりやすいと考えられる後方へとさらに洗浄水を流すことができる。従って、尿希釈吐水モードにより吐水される洗浄水と尿とが干渉して水はねが生じることを抑制しつつ、尿希釈吐水モードにより吐水される洗浄水で尿をより確実に希釈しつつ排水口10から流下させることができる。
また、上述した本発明の第1実施形態における小便器1では、第2の吐水口38はボウル部6の底部6bの前端に設けられる。そのため、通常、尿が着水し広がりやすいと考えられる後方へとさらに洗浄水を流すことができる。従って、尿希釈吐水モードにより吐水される洗浄水と尿とが干渉して水はねが生じることを抑制しつつ、尿希釈吐水モードにより吐水される洗浄水で尿をより確実に希釈しつつ排水口から流下させることができる。
また、通常、尿はボウル面48に着水後に尿流を形成し、排水口10の後方側の1箇所から排水口10を流下するが、本実施形態においては、第2の吐水口38は左右方向へ広がるように吐水するように構成されるため、排水口10の周囲を回りこみ、後方側の尿流と合流させることができる。そのため、より確実に尿希釈吐水モードにより吐水される洗浄水と尿とが干渉して水はねが生じることを抑制しつつ、尿希釈吐水モードにより吐水される洗浄水で尿をより確実に希釈しつつ排水口10から流下させることができる。
次に、図7により、本発明の第2実施形態による小便器を説明する。図7は本発明の第2実施形態による小便器を示す正面図である。
第2実施形態による小便器101について、上述した第1実施形態による小便器1とは異なる点のみを説明し、同様な部分については図面に同じ参照符号を付して説明を省略する。
図7に示すように、第2実施形態における第2の吐水口138は、第2領域Bの中でも立位面6aにおける第2領域Bに設けられる。より具体的には、本実施形態においては、第2の吐水口138を形成する第2の吐水部137は、スプレッダ30の側方であって棚42の上側に設けられる。
第2の吐水部137は、第2の吐水口138から吐水される洗浄水W2がボウル部6の左右方向における中心線Dへ向かう方向と逆側方向へと吐水されるように構成することで、棚42へ向けて洗浄水を吐水するよう構成される。このように構成することで、第2の吐水口138から吐水される洗浄水と、第1領域Aへと着水しやすい尿との干渉を抑制することができる。また、棚42によりボウル部6の底部6bの前方側へと第2の吐水口138から吐水する洗浄水を導くことができる。
上述した本発明の第2実施形態における小便器101では、第1実施形態における小便器1と同様に、ボウル部6における、立位面6aの左右方向の中央側の第1領域Aと正面視にて重ならない第2領域Bに、第2の吐水口138を形成することで、尿希釈吐水モードにおける吐水を、尿が着水しやすいと考えられる第1領域Aでない領域へと流しやすくすることができる。そのため、尿希釈吐水モードにより吐水される洗浄水で尿を希釈しつつ排水口10から流下させることができ、尿石の発生を抑制することができるとともに、尿希釈吐水モードにより吐水される洗浄水と尿とが干渉して水はねが生じることを抑制することができる。
1 小便器
2 便器本体
3 横引配管
4 自動洗浄ユニット
5 縦排水管
6 ボウル部
6a 立位面
6b 底部
7 前面
8 収納室
10 排水口
12 目皿
14 排水トラップ管路
15 排水ソケット
16 主給水管
16a 主給水路
18 止水栓
20 給水管
20a 給水路
22 給水管
22a 給水路
24 管継手
26 第1の定流量弁
28 開閉弁
30 スプレッダ(第1の吐水部)
32 第1の吐水口
34 第2の定流量弁
36 開閉弁
37 第2の吐水部
38 第2の吐水口
42 棚
44 検知センサ
46 コントローラ
48 ボウル面
48a 正面部
48b 左側端部
48c 右側端部
48d 上端
48f 先端
48j 直線部分
101 小便器
137 第2の吐水部
138 第2の吐水口
A 第1領域
B 第2領域
W 壁面

Claims (5)

  1. 吐水された洗浄水により洗浄される小便器であって、
    上下方向に延びる立位面、及び、上記立位面の下方に形成され排水口が設けられるボウル形状の底部を有するボウル部と、
    上記ボウル部の上記排水口と連通する排水トラップと、
    上記ボウル部に設けられる第1吐水部であって、上記ボウル部の上記立位面へ洗浄水を吐水する第1の吐水口を形成し、上記第1の吐水口からの洗浄水により上記立位面の左右方向の中央を含む上記立位面の第1領域に水膜を形成する上記第1の吐水部と、
    上記第1領域と重ならない上記ボウル部の第2領域に第2の吐水口を形成し、上記第2の吐水口から洗浄水を吐水する第2の吐水部と、
    使用者の前記小便器の使用を検知する検知センサと、
    上記第1の吐水部及び上記第2の吐水部による洗浄水の吐水を制御する制御部と、を備え、
    上記制御部は、
    上記検知センサが使用者の使用を検知している間において上記第2の吐水口から吐水を行う第2吐水モードと、
    上記検知センサが使用者の使用を検知しなくなった後に、上記第1の吐水口から吐水を行う第1吐水モードと、を有し、
    上記第2吐水モードにおける上記第2の吐水口から吐水の瞬間流量は、上記第1吐水モードにおける上記第1の吐水口から吐水の瞬間流量よりも、低くなるように構成される小便器。
  2. 上記第2の吐水口は上記ボウル部の上記底部に設けられる請求項1に記載の小便器。
  3. 上記第2の吐水口は後方へ向けて洗浄水を吐水する請求項2に記載の小便器。
  4. 上記第2の吐水口は上記排水口より前方に設けられる請求項3に記載の小便器。
  5. 上記第2の吐水口は上記ボウル部の上記底部の前端に設けられる請求項4に記載の小便器。
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