JP7036564B2 - 車両制御システム - Google Patents

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Description

本発明は車両制御システムに関し、例えば積載物等を有する車両の後進時の衝突判定のための技術に関する。
自動車のルーフにキャリア等を積載する場合がある。下記特許文献1では、積載物の上方にカメラを取り付けることができるようにし、運転者がカメラで得られる映像をモニタすることで、高架道路をくぐるときなどに接触しないようにする技術が開示されている。
特開2001-239883号公報
ところで近年、衝突回避や安全走行のための運転支援機能の発展により、周囲環境に応じた自動ブレーキ制御やドライバへの情報告知が種々可能となっている。
このような技術を利用すると、例えば車両をガレージ等に入れるために後進させるときに、車両の後方に取り付けられたカメラによってガレージ天井の高さを検知し、車両がガレージ天井に衝突しないかどうか判定することが可能で、衝突可能性がある場合は衝突回避のための処理が実行できるようにすることが考えられる。
ところが、このような処理は、自車両の高さ(車高)が既知であることが前提となる。通常、車高は変動しないため、予め既知の値として車両制御システム内で記憶しておけばよいが、ルーフキャリア等を載置する場合がある。すると、車高の値がルーフキャリアの高さを反映していないものとなるため、衝突判定が正しく行われなくなる恐れがある。
本発明は、積載物等により車高が変化した場合でも適切に対応して正確な衝突判定ができるようにすることを目的とする。
本発明に係る車両制御システムは、車両の後方進行時の進路に存在する物体の高さ位置判定のための情報を得る後方物体情報取得部と、車両のルーフ上の配置物を含めた車両の総合車高を求めるための情報を得る算出用情報検出部と、前記後方物体情報取得部で得られた情報を用いて求めた前記物体の高さ位置と、前記算出用情報検出部で得られた情報を用いて求めた総合車高の情報を用いて衝突判定を行い、判定結果に応じた対応処理を行う制御ユニットとを備える。
後方物体情報取得部により、例えば車両の後方のガレージの天井位置(高さ)など、後進時に衝突する可能性のある物体の高さ位置を検出する。これとともにルーフキャリア(以下、単に「キャリア」ともいう)等、車両のルーフ上の積載物等を含めた車高(総合車高)を、算出用情報検出部からの情報で求める。これにより、積載物等を含めて、後方物体への衝突可能性が判定できる。
上記した車両制御システムにおいては、前記算出用情報検出部は、ベース部と、車両のルーフ上の配置物の上端に接触される状態にまで前記ベース部から引き出されて延伸される延伸部を有し、前記総合車高を求めるための情報として、前記延伸部の延伸長を検出できる構造体であることが考えられる。
例えばルーフ上に積載するキャリアを固定保持する構造体などとして、ベース部と延伸部を備えた構造体を想定する。延伸部がキャリアの上面に接触する状態となることで、延伸長の情報は、キャリアを含めた総合車高を算出するための情報となる。
上記した車両制御システムにおいては、前記算出用情報検出部は、車両のルーフ上の配置物の上端の高度を検出し、前記総合車高を求めるための情報として出力することが考えられる。
例えばルーフ上に積載するキャリアを固定保持する構造体などにおいて、キャリアの上面に接触する部位で高度検出を行うようにし、その検出した高度情報を制御ユニットに提供する。
上記した車両制御システムにおいては、前記算出用情報検出部は、車両のルーフ上の配置物の上端から前記ルーフまでの高さを検出し、前記総合車高を求めるための情報として出力することが考えられる。
例えばルーフ上に積載するキャリアを固定保持する構造体などにおいて、キャリアの上面に接触する部位と同じ高さ位置から、ルーフ上面までの高さ方向の距離を検出するようにし、検出した情報を制御ユニットに提供する。
上記した車両制御システムにおいては、前記算出用情報検出部は、他の車両と通信を行うことのできる通信部により構成され、前記通信部は他の車両から送信されてきた自車の高さ情報を、前記総合車高を求めるための情報として出力することが考えられる。
例えば後続車両と車車間通信を行い、後続車両の前方カメラの画像から自車の積載物等を含めた高さを計測してもらう。そしてその計測値を受信し、制御ユニットに提供する。
本発明によればルーフ上の配置物を含めた総合車高を求めることができるようにしているため、後方物体との衝突可能性を適切に判定できる。これにより適切な対応処理をとることができ、積載物等が後方物体と接触、衝突するような事態を防止できる。
本発明の第1の実施の形態の構成及び動作の説明図である。 実施の形態の車両制御システムのブロック図である。 第1の実施の形態の総合車高記憶処理のフローチャートである。 第1の実施の形態の衝突防止処理のフローチャートである。 第2の実施の形態の総合車高記憶処理の説明図及びフローチャートである。 第3の実施の形態の総合車高記憶処理の説明図及びフローチャートである。 第4の実施の形態の総合車高記憶処理の説明図である。 第4の実施の形態の総合車高記憶処理のフローチャートである。 第5の実施の形態の総合車高記憶処理の説明図及びフローチャートである。 第6の実施の形態の衝突防止動作の説明図である。 第6の実施の形態の衝突防止処理のフローチャートである。
<第1の実施の形態>
第1の実施の形態について図1から図4を用いて説明する。
図1Aは車両50とガレージ100を側面方向から示している。車両50はキャリア90をルーフ20に積載した状態としている。ガレージ100は模式的に示しており、地面からガレージ100内の天井101までの高さを高さHgとして示している。
図1Bはキャリア90を積載した状態での車両50の平面図、図1Cはキャリア90を搭載していない状態での車両50の平面図である。
車両50においてルーフ20、Aピラー21、Bピラー22、Cピラー23を示している。ルーフ20上にキャリア90を取り付けるための構造の一例として、ルーフレール34と一体化された状態のキャリアストッパ30が設けられている。
キャリアストッパ30は左右のBピラー22、及び左右のCピラー23の各内部に配置された、筒状の4つのベース部31と、各ベース部31の筒内に収納された4本の延伸部32を有している。延伸部32の先端は爪部33とされている。
図1A、図1Bでは延伸部32がベース部31から上方に引き出されて、キャリア90の上面を爪部33で押さえつけることでキャリア90を固定保持している状態を示している。
また、例えばベース部31の上端の筒孔がルーフレール34上に位置することで、キャリア90を搭載していないときは、図1Cに示すようにルーフレール上に延伸部32の先端の爪部33が表出するような形態となる。
車両50の後方のバンパー付近には後方カメラ40が装着されており、後方の画像撮像を行う。特に後方カメラ40が後方の光景を撮像することで、その撮像画像の解析により例えばガレージ100の天井101の高さHgを算出できるようにしている。
また、車両50自体の車高は予めわかっているが、図1Aのようにキャリア90を積載した状態での高さ(積載物等、ルーフ20上に配置される物を含めた総合的な高さ)としての総合車高Hcは、その積載物によって変化する。この例の場合、キャリア90及びキャリア90の上面を抑える爪部33までを含めた高さが総合車高Hcとなる。
本実施の形態では、総合車高Hcをキャリアストッパ30で得られた情報により算出できるようにする。
このためキャリアストッパ30では、例えばベース部31の内部に回転角度センサ、或いは段階的に配置される位置センサなどを備えるようにし、延伸部32の延伸長を検出できるようにしている。延伸長を検出することで、ベース部31の上端あたりから爪部33の上面までの長さが求められる。正確には、延伸部32が延伸されずにベース部31に収納されている状態での車両30の最高点(例えば収納状態の爪部33の上面)を基準としての、延伸部32が延伸された状態での爪部33の上面までの高さHbを求めることができる。
一方、積載物が無い状態での車両30の最高点(例えば延伸部32の収納状態での爪部33の上面)までの高さHa、いわゆる通常の車高は既知である。高さHaを予め記憶保持していることで、Ha+Hbにより総合車高Hcを求めることができる。
なお図1の例ではベース部31がBピラー22、Cピラー23に内蔵されるとしたが、車種によりBピラー22、Cピラー23は必ずしも垂直ではない。つまりベース部31を必ずしも垂直に配置できるわけではない。そのため延伸部32も若干傾いてキャリア90の上面に達する場合がある。すると、延伸部32の延伸長は必ずしも高さHbとはならない。従って、高さHbを求めるには、延伸部32の傾斜角度を用いて換算することが必要な場合もある。ただし、後述する図4の衝突防止処理において総合車高Hcとして若干の誤差が許容されるようにされていれば、少々傾いた状態での延伸長をそのまま高さHbとして扱って良い場合もある。これらは車種に応じて決められれば良い。
図2により車両50に備えられる車両制御システム1の構成を説明する。
なお図2では、車両制御システム1の構成のうち主に本発明に係る要部の構成のみを抽出して示しており、実際に備えられる車両制御システム1の全てを示しているわけではない。
車両制御システム1は、運転支援制御ユニット2、エンジン制御ユニット3、ブレーキ制御ユニット4、表示制御ユニット5、通信制御ユニット6を備えている。これらの各制御ユニットは、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等を有するマイクロコンピュータを備えて構成され、それぞれがバス配線7を介して接続されることで互いに通信可能とされている。
例えばバス配線7を介した各制御ユニット間の通信は、CAN(Controller Area Network)通信規格に従った方式などにより行われる。
運転支援制御ユニット2は、例えば衝突防止のための自動ブレーキ制御、オートクルーズ制御、操舵支援制御等、各種の運転支援制御を行う。運転支援制御ユニット2は、これら運転支援制御を行うにあたって車外環境センサによる検出値を用いる。ここでは車外環境センサの例として前方カメラ14と後方物体情報取得部15を示している。
前方カメラ14は例えば車両50のフロントガラス上方に取り付けられたカメラであり、前方の車両、道路、歩行者、交通信号機等の認識を行うための画像撮像を行う。運転支援制御ユニット2は前方カメラ14の撮像画像を解析することで前方状況を認識し、必要な運転支援制御を行う。
後方物体情報取得部15は後方環境を認識する手段を示すもので、第1の実施の形態においては図1A等に示した後方カメラ40が、この後方物体情報取得部15に該当する。
運転支援制御ユニット2は後方カメラ40による撮像画像を解析することで、後方環境を認識できる。また運転支援制御ユニット2は、後方カメラ40からの画像の解析により後方の空間の高さ(例えばガレージ100の天井101の高さHg)を算出することができる。
なお後方物体情報取得部15としてはカメラ(撮像素子)に限定されない。例えば後述する第6の実施の形態では後方物体情報取得部15としてレーザセンサ41を用いる例を説明する。さらには例えばミリ波レーダ等の他のセンサを用いることもできる。後方物体情報取得部15は、少なくとも後方空間の高さ求めるための情報を運転支援制御ユニット2に供給できるものであればよい。
また運転支援制御ユニット2には算出用情報検出部16からの情報が入力される。この算出用情報検出部16は、総合車高Hcを算出するための情報を検出し、運転支援制御ユニット2に供給する。第1の実施の形態の場合、キャリアストッパ30が算出用情報検出部16に該当することになり、上述の延伸長の情報を運転支援制御ユニット2に供給する。運転支援制御ユニット2は延伸長の情報を受信することで、総合車高Hcを求めることができる。
なお算出用情報検出部16としては各種考えられる。後述の第2の実施の形態の場合、キャリアストッパ30及びGNSS(Global Navigation Satellite System:全球測位衛星システム)受信器35a,35bが算出用情報検出部16に該当する。第3の実施の形態では高さセンサ36が算出用情報検出部16に該当する。
また独立した装置部としての算出用情報検出部16が設けられなくてもよく、第4の実施の形態では通信制御ユニット6が算出用情報検出部として機能する。第5の実施の形態の場合は前方カメラ14が算出用情報検出部として機能する。
エンジン制御ユニット3は、車速センサ10、エンジン回転数センサ11、アクセル開度センサ12、スロットル開度センサ13等の各種センサからの検出信号や図示しない操作子による運転者からの操作入力情報等に基づき、エンジン関連アクチュエータ9として設けられた各種アクチュエータを制御する。エンジン関連アクチュエータ9としては、例えばスロットル弁を駆動するスロットルアクチュエータや燃料噴射を行うインジェクタ等のエンジン駆動に係る各種のアクチュエータが設けられる。
例えば、エンジン制御ユニット3は、イグニッションスイッチの操作に応じてエンジンの始動/停止制御を行う。また、エンジン制御ユニット3は、エンジン回転数センサ11、アクセル開度センサ12、スロットル開度センサ13等の検出信号に基づき、燃料噴射タイミング、燃料噴射パルス幅、スロットル開度等の制御も行う。
ブレーキ制御ユニット4は、所定のセンサからの検出信号や運転者による操作入力情報等に基づき、ブレーキ関連アクチュエータ8として設けられた各種のアクチュエータを制御する。ブレーキ関連アクチュエータ8としては、例えば、ブレーキブースターからマスターシリンダへの出力液圧やブレーキ液配管内の液圧をコントロールするための液圧制御アクチュエータ等、ブレーキ関連の各種のアクチュエータが設けられる。
またブレーキ制御ユニット4は運転支援制御ユニット2からの指示に応じて衝突回避のための自動ブレーキ制御なども行う。
表示制御ユニット5は、車両50におけるメータパネル内等に設けられた各種の表示部17について表示制御を行う。表示部17としては、メータパネル内に設けられたスピードメータやタコメータ等の各種メータやMFD(Multi Function Display)、その他運転者に情報提示を行うための表示デバイスを挙げることができる。
なお表示制御ユニット5は、運転支援制御ユニット2からの指示に応じて、表示部17において運転者に対する警告表示が行われるように制御することもできる。
通信制御ユニット6は、車両の外部装置との間で通信を行うことが可能とされた制御ユニットである。通信制御ユニット6にはアンテナが備えられており、該アンテナを介して外部装置との間で無線による通信を行うことが可能とされている。特に第4の実施の形態では、通信制御ユニット6により、車車間通信として他の車両との間で通信を行う例を挙げる。
音声出力部18は運転者に警告音又は警告メッセージを出力するための構成として、音源、音声信号処理部、スピーカ等を含む部位として示している。音声出力部18は例えば運転支援制御ユニット2によって警告出力動作が制御される。
第1の実施の形態において以上の車両制御システム1において実行される処理例として、総合車高記憶処理と衝突防止処理を説明する。
図3は運転支援制御ユニット2が行う総合車高記憶処理の例である。運転支援制御ユニット2は算出用情報検出部16としてのキャリアストッパ30からの情報に基づいて総合車高Hcを算出する。
運転支援制御ユニット2は図3のステップS101で、キャリアストッパ30からの検出情報、即ち回転角度センサや接触センサ等による延伸長の情報をチェックしている。
そしてステップS102で運転支援制御ユニット2は、延伸長の変化及び変化後の安定を監視する。即ち延伸長の変化が検出され、さらに変化後に所定時間以上、延伸長の情報が一定値になったか否かを判定する。
これは、延伸部32がベース部31から引き出され、その後キャリアストッパ30を保持する状態になって或る延伸長で安定されたことを検出することになる。或いは、延伸長が短くなって延伸長ゼロとなり、その後その状態が継続して安定したこと、さらに或いは、延伸長が変化して或る延伸長の状態で安定したことを検出することにもある。これらは、キャリア90の積載、キャリア90の取り外し、異なるキャリア90への取り替えなどを検出することを意味する。つまり総合車高Hcが変化したタイミングをステップS102で監視していることになる。
延伸長の変化及びその後の安定を検出したら、運転支援制御ユニット2はステップS103に進み、総合車高Hcの計算を行う。即ち値が安定した後の延伸長の情報から図1Aに示した高さHbを求め、さらに規定値である高さHaをメモリから読み出して高さHbに加算することで総合車高Hcを算出する。
そしてステップS104で運転支援制御ユニット2は、算出した値を現在の総合車高Hcとしてメモリに記憶する。なおメモリとしては、例えば運転支援制御ユニット2に内蔵されるフラッシュメモリ等が用いられれば良い。
以上の図3の処理により、運転支援制御ユニット2は常に現在の総合車高Hcを認識できるものとなる。例えばルーフ20上へのキャリア90の取付、取り外し、異なるキャリア90への変更などがあれば、その都度、総合車高Hcが算出され、記憶される。
なお、図3の例ではステップS101,S102で総合車高Hcの高さ変化のタイミングを監視しているが、これを行わず、定期的なタイミングで、ステップS103,S104を行うようにしてもよい。或いは、イグニッションオンとなったとき、シフト操作としてR(Reverse)ポジションとされたとき、或いは運転者が所定の操作をしたときなど、特定のタイミングを検知してステップS103,S104を行うようにしてもよい。
続いて図4により運転支援制御ユニット2が行う衝突防止処理を説明する。これは自動車を後方に進行(後進)させるときに、ガレージ100に衝突するようなことを回避させる処理である。
シフト位置がRポジションとなった場合に、運転支援制御ユニット2は図4のステップS201からS202に進め、以降の衝突回避処理を行う。
ステップS202で運転支援制御ユニット2は、後方物体情報取得部15として機能する後方カメラ40の撮像画像を取得する。
ステップS203で運転支援制御ユニット2は、後方カメラ40の撮像画像を解析して、後方空間の高さHgを判定する。例えば図1Aのように車両50をガレージ100に入れる場合を想定すると、高さHgは天井101の高さとなる。
ステップS204で運転支援制御ユニット2は、内部メモリから総合車高Hcの値を読み出す。即ち図3の処理で記憶した値である。
ステップS205で運転支援制御ユニット2は、Hc+Hm≧Hgであるか否かを判定する。ここで「Hm」は衝突判定のためのマージンとして設定した値である。例えば総合車高Hcの誤差、或いは後方カメラ40の撮像画像から求めた天井101の高さHgの算出誤差などを考慮し、多少の誤差があっても確実に衝突が生じないようにするために設定された値である。
従ってHc+Hm≧Hgでない場合は、総合車高Hc又は高さHgに多少の検出誤差があっても、接触や衝突の恐れがないと判定される場合となる。この場合は、ステップS205から図4の処理を終えることになる。つまり運転者がRポジションのまま後進させても問題ないということになる。
但し、後方カメラ40の撮像画像から後方空間の高さHgが計算できる範囲(後方の距離)は限られる。従って、Rポジション中は定期的に図4の処理を開始させることが望ましい。また、図4の処理はあくまで総合車高Hcによる衝突判定であり、これ以外の運転支援制御、例えば後方の物や人に対する接触・衝突回避のための運転支援制御は継続して行われればよい。
ステップS205でHc+Hm≧Hgであれば、総合車高Hcが天井101の高さHgより高いため、例えばキャリア90等がガレージ100に対して接触、衝突する恐れがあると判定することになる。
この場合、運転支援制御ユニット2はステップS206で警告処理を行う。例えば音声出力部18により警告音或いは警告メッセージを出力させる。また表示制御ユニット5に指示して、表示部17に警告表示を実行させる。これらの警告は、運転者に、このままバックすれば接触又は衝突が起こることを知らせるものとなる。
運転者が警告を理解し、Rポジションを終了させたら、運転支援制御ユニット2はステップS209から図4の処理を終える。
一方、Rポジションとされている限りはステップS209からS206に戻り、警告出力を継続させる。
また、警告にも関わらず、運転者が車両50を後進させた場合、運転支援制御ユニット2はステップS207からS208に進み、自動ブレーキ処理を行う。即ち運転支援制御ユニット2はブレーキ制御ユニット4に自動ブレーキを指示し、ブレーキ制御ユニット4が自動ブレーキ制御を実行する。
以上の図3、図4の処理により、キャリア90等の積載物によって総合車高Hcが変化しても、積載物等がガレージ100に接触,衝突するような事態を防止できることになる。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態を図5で説明する。これは算出用情報検出部16の構成が第1の実施の形態と異なる例である。
図5Aに示すように、キャリアストッパ30によりキャリア90を固定保持する例とする。このキャリアストッパ30の先端の爪部33の内部には、GNSS受信器35aが取り付けられている。GNSS受信器35aの例としてGPS(Global Positioning System)受信器が想定される。
また例えばルーフ20における適切な位置にもGNSS受信器35bが取り付けられている。
これらGNSS受信器35a,35bは、それぞれ高度情報を検出し、運転支援制御ユニット2に供給する。運転支援制御ユニット2はGNSS受信器35a,35bからの高度情報を受信することで総合車高Hcを求めることができる。
図5Bに総合車高記憶処理を示す。ステップS110,S111は図3のステップS101,S102と同じ目的の処理であり、キャリアストッパ30の延伸部32の延伸長の変化、及びその後の安定を監視するものである。つまり総合車高の変化が生じたことを検出する。なお、この第2の実施の形態の場合、延伸部32の延伸長の値自体は不要であり、従って例えばキャリアストッパ30には、延伸部32の動きのみが検知され、運転支援制御ユニット2に伝えられるようにすれば良い。
延伸部32の動き及びその後の安定により総合車高の変化が生じたことを検出したら、運転支援制御ユニット2はステップS112に進み、GNSS受信器35a,35bのそれぞれから高度情報を受信する。
そしてステップS113で運転支援制御ユニット2は総合車高Hcを算出する。この場合、GNSS受信器35aからの高度情報により、積載物を含めた一番高い位置の高度がわかる。またGNSS受信器35bからの高度情報により、ルーフ20の位置の高度がわかる。従ってGNSS受信器35aの検出高度からGNSS受信器35bの検出高度を減算することで、一番高い部分(爪部33)のルーフ20(つまりGNSS受信器35b)からの高さHb’が求められる。
ルーフ20までの高さ、つまりGNSS受信器35bの配置位置までの高さHa’は固定値であり、運転支援制御ユニット2は予め記憶保持している。
従って運転支援制御ユニット2は総合車高Hc=Ha’+Hb’として求めることができる。
ステップS114で運転支援制御ユニット2は、算出した総合車高Hcの値をメモリに記憶する。これにより、その後図4の処理で的確な衝突回避が実現できる。
なお、GNSS受信器35bの配置位置はルーフ20に限らず、車室内、エンジンルーム、トランク周り、バンパー付近などであっても良い。また車載用のナビゲーションシステムで使用するGPS受信器を、ここでいうGNSS受信器35bとして使用してもよい。一方、GNSS受信器35aは、積載物等を含めた車両50の最も高い箇所に配置するようにする。
いずれにしても、GNSS受信器35a,35bによる高度情報により、GNSS受信器35bの位置から車両の最高点までの高さがわかる。そしてGNSS受信器35bの配置箇所の高さ(地面からの高さ)は固定値である。従って、そのGNSS受信器35bの配置箇所がルーフ20でなくとも上記同様に総合車高Hcを求めることができる。
<第3の実施の形態>
算出用情報検出部16の構成が第1、第2の実施の形態と異なる第3の実施の形態を図6で説明する。図6A、図6Bはキャリア90を積載した車両50の側面図と平面図である。
図6Aに示すように、この例もキャリアストッパ30によりキャリア90を固定保持する例とする。但しこのキャリアストッパ30の場合、Cピラー23にベース部31が収納されている後ろ側の2本の延伸部32の先端の爪部33には、水平状態で後方に伸びる水平延長部33aが形成されている。この水平延長部33aの先端には高さセンサ36が配置されている。なお水平延長部33a及び高さセンサ36を設けるのは、後方左右の延伸部32のうちの一方のみでも良い。
水平延長部33aは、高さセンサ36をキャリア90よりも後方に配置できる長さとされており、高さセンサ36がルーフ20の一部に対向する状態となる。
高さセンサ36は例えばレーザセンサであり、ルーフ20に対してレーザ照射を行って、ルーフからの自身の高さHb”を検出し、運転支援制御ユニット2に通知することができるようにされている。高さセンサ36はレーザセンサに限らず超音波センサなどでもよい。
運転支援制御ユニット2は高さセンサ36からの高さ情報(Hb”)を受信することで総合車高Hcを求めることができる。
図5Cに総合車高記憶処理を示す。ステップS120,S121は図5BのステップS110,S111と同様の処理であり、キャリアストッパ30の延伸部32の延伸長の変化、及びその後の安定(つまり総合車高Hcの変化)を監視するものである。この場合も第2の実施の形態と同様に、延伸部32の延伸長の値は不要であり、キャリアストッパ30は、延伸部32の動きを運転支援制御ユニット2に伝えられるように構成されれば良い。
延伸部32の動き及びその後の安定により総合車高の変化が生じたことを検出したら、運転支援制御ユニット2はステップS122に進み、高さセンサ36で検出される高さHb”の値、つまり爪部33からルーフ20までの距離の値を取得する。なお正確には、高さセンサ36が水平延長部33aの下面に表出して検出を行うとすると、高さセンサ36で検出されるルーフ20までの距離も、水平延長部33a(爪部33)の厚みを加算した値を高さHb”の値とする。
そしてステップS123で運転支援制御ユニット2は総合車高Hcを算出する。この場合、ルーフ20までの高さHa”は固定値であって既知であるため、運転支援制御ユニット2は総合車高Hc=Ha”+Hb”として求めることができる。なお、高さHa”はルーフ20における、高さセンサ36の測定箇所の高さであることはいうまでもない。
ステップS124で運転支援制御ユニット2は、算出した総合車高Hcの値をメモリに記憶する。これにより、その後図4の処理で的確な衝突回避が実現できる。
<第4の実施の形態>
運転支援制御ユニット2が通信制御ユニット6を用いて総合車高Hcを求める例としての第4の実施の形態を図7,図8で説明する。
図7は、車両50、51を示している。ここでは区別のため「自車両50」「後続車51」と表記する。
自車両50は、自己の総合車高Hcを求めるために、後続車51との間で車車間通信を行う。即ち後続車51に自車両50の総合車高Hcを計測してもらい、その計測値を受信する例である。
後続車51に例えば前方カメラ52が備えられていることで、後続車51は前を走る自車両50を撮像し、その撮像画像を解析することで自車両50の総合車高Hcを求めることができる。
図8に自車両50の運転支援制御ユニット2の総合車高記憶処理例を示す。
ステップS130で運転支援制御ユニット2は、後方カメラ40による撮像画像を解析する。この場合、所定距離以内の後方に、後続車51が存在するか否かを撮像画像から判定する。
後続車51が存在しなければ、ステップS130に戻って後続車監視を継続する。
後続車51が存在する場合は、運転支援制御ユニット2はステップS131からS132に進み、撮像画像から、発見された後続車51が新規車両か否かを判定する。ここでいう新規車両とは、これまで(例えば今回の図8の処理を開始して以降)、通信要求又は総合車高計測のリクエストを行っていない車であるという意味である。具体的には後述のステップS141で処理対象外の車両として登録した車両ではないということである。なお、個々の車の判定の際には、例えば撮像画像からナンバープレートを抽出し、ナンバーをデータ化して判別することや登録することが考えられる。
ステップS141で登録する車両とは、例えば車車間通信に対応していない車両、或いは自車両50(後続車51にとっての前方車両)の総合車高算出機能を備えていない車両などである。
新規車両でなければ、図8の処理に対応不能な車両となるため、ステップS130に戻る。
以上のステップS130からS132により、図8の処理に対応不能な車両には重ねて車車間通信を試みないということになる。
後続車51として新規車両を発見したら、運転支援制御ユニット2はステップS132からS133に進み、通信制御ユニット6を介して、当該後続車51に対して通信要求を行う。そして運転支援制御ユニット2はステップS135でタイムオーバーとされるまでの所定時間、ステップS134で当該後続車51からの通信承認通知を待機する。
もし、通信承認等のなんらかのアクナレッジがない場合は、その後続車51は車車間通信機能が無い、もしくは何らかの事情で現在通信不能と判定し、ステップS135からS141に進んで、当該後続車51のナンバーの画像を抽出して数値データ化し、処理対象外の車両として登録する。つまり運転支援制御ユニット2は図8の処理に対応不能な車両として内部RAM等に登録する。
そしてステップS130に戻り、再び他の車両が後続車51となる機会を監視する。
ステップS134で通信承認の通知が受信されたら、当該後続車51が、車車間通信が可能な車両であるとして、運転支援制御ユニット2はステップS136に進み、通信制御ユニット6から当該後続車51に対して測定リクエストを送信させる。
そして運転支援制御ユニット2はステップS138でタイムオーバーとされるまでの所定時間、ステップS137で当該後続車51からの測定データの受信を待機する。
もし、測定データを受信できないままステップS138でタイムオーバーとなった場合、その後続車51は自車両50の総合車高を計測する機能がない、もしくは何らかの事情で現在計測不能と判定し、ステップS138からS141に進んで、当該後続車51のナンバーの画像を抽出して数値データ化し、処理対象外の車両として登録する。そしてステップS130に戻り、再び他の車両が後続車51となる機会を監視する。
なお図示していないが、タイムオーバーとなる前に、後続車51から測定不能の通知を受けたような場合にも、同様にステップS141→S130と進むようにしてもよい。
後続車51がリクエストに応じて測定データを送ってきた場合、運転支援制御ユニット2はステップS137からS139に進み、受信した測定データを総合車高Hcの値とする。なお、場合によっては測定データの補正処理などを行って総合車高Hcを求めても良い。
そして運転支援制御ユニット2はステップS140で総合車高Hcの値をメモリに記憶する。これにより、その後図4の処理で的確な衝突回避が実現できる。
なお、このような処理は定期的に行ったり、或いはイグニッションオンなどの機会で開始したりすることが考えられる。これにより運転支援制御ユニット2が現在の総合車高Hcを把握できる。
また、図8の処理の場合、一旦車車間通信を試みたり、或いは測定リクエストを送信したりしても、測定データが得られなかった車両に対しては、処理対象外の車両として登録し、ステップS132の判定により、再度の試行は行わないようにしている。これにより無駄な通信試行が行われることが回避でき、また処理も効率化される。
なお、ステップS141での処理対象外の車両の登録は、車両登録ナンバーによる登録以外に、車種、色、車両画像などで登録し、ステップS132では色比較、形状比較などにより新規車両であるか否かを判定することも考えられる。
ところで上記例では、後続車51に総合車高Hcを計測してもらうとものとしたが、後続車51から自車両50の撮像画像の供給を受けるようにしても良い。
即ち後続車51に前方撮像画像のリクエストを行い、撮像画像を受信する。運転支援制御ユニット2は自車両50の撮像画像を解析して、自車両50の総合車高Hcを算出する。例えば自車両50は自車両50のバンパー位置の高さなど、基準となる箇所の高さの値が既知であるため、それを基準にして撮像画像から最高点の高さ正確に算出できる。
このようにすれば、後続車51が総合車高Hcの算出機能のない車両であっても、自車両50は、少なくとも前方カメラが配備された後続車からの情報(撮像画像)に基づいて、総合車高Hcを得ることができる。
<第5の実施の形態>
運転支援制御ユニット2が前方カメラ14を用いて総合車高Hcを求める例としての第5の実施の形態を図9で説明する。
図9Aは、車両(自車両)50の前方にミラー面60が存在している様子を示している。
運転支援制御ユニット2はミラー面60により車両50が撮像できる状況において、撮像画像を解析し、総合車高Hcを求めるようにする。
ミラー面60は特定のミラーである必要は無く、車庫、駐車場、ビル等の壁面に設けられたミラー、或いはガラス面、金属面などで、ある程度鮮明に反射画像が得られるものであればよい。
図9Bに運転支援制御ユニット2の総合車高記憶処理例を示す。
ステップS150で運転支援制御ユニット2は、前方カメラ14による撮像画像を解析する。この場合、撮像画像に自車両50が写されているか否かを確認することになる。撮像された車両が自車両50であるか否かの判定は、例えば車両登録ナンバーと、ナンバープレート画像から判別された車両登録ナンバーの一致確認を行うことができる。
撮像画像に自車両50が含まれていなければステップS151からS150に戻る。つまりこのステップS150,S151では、前方にミラー面60が存在することを監視していることになる。
もし撮像画像に自車両50が含まれていれば運転支援制御ユニット2はステップS151からS152に進み、その撮像画像の画像歪みが許容範囲内であるか否かを確認する。例えば撮像画像が湾曲したガラス面、金属面などに自車両50が写ったもので、自車両50の画像が湾曲している場合もある。それが総合車高Hcの算出にとって許容できる範囲であるか否かを確認する。許容範囲内でなければ、ステップS150に戻って次の機会を待つことになる。
画像歪みが許容範囲内であれば、運転支援制御ユニット2はステップS153に進み、画像解析によって総合車高Hcを算出する。
自車両50のバンパー位置の高さ、ナンバープレート位置の高さなどは既知であるため、運転支援制御ユニット2はこれらの高さを基準に撮像画像を解析することで総合車高Hcを求めることができる。
そして運転支援制御ユニット2はステップS154で総合車高Hcの値をメモリに記憶する。これにより、その後図4の処理で的確な衝突回避が実現できる。
なお、このような処理は定期的に行ったり、或いはイグニッションオンなどの機会で開始したりすることが考えられる。これにより運転支援制御ユニット2が現在の総合車高Hcを把握できる。
また、図9Bの処理の場合、画像歪みを確認していることにより、誤差の多い総合車高Hcが算出されることを回避できる。
<第6の実施の形態>
第6の実施の形態を図10,図11で説明する。これは後方物体情報取得部15としてレーザセンサ41を用い、後進中も継続的に接触や衝突の可能性を判定する例である。
図10A、図10Bは、ガレージ100に入れるために車両50が後進している様子を示している。この例の場合、ガレージ100の奥の方に、天井101よりも低い高さとなる物体102が存在しているとする。例えば電灯などの設備や天井101自体の凸面などが想定される。
このような場合、図10Bのように、ある程度まではガレージ内に進んでも問題ない。そこでこの第6の実施の形態は、後進できる限りは後進させるようにする。
レーザセンサ41は例えば後方のバンパーに取り付けられ、後方の斜め上方にレーザ照射を行って、例えば天井101までの距離を得ることができるようにしている。運転支援制御ユニット2はレーザセンサ41から後方空間の高さ位置(例えば天井101)までの距離を求めることができるため、レーザ照射角度を考慮して、レーザセンサ41から天井101までの高さを求め、また地面からレーザセンサ41までの高さ(既知)を加算することで、後方空間の高さHgを求めることができる。
レーザセンサ41は、後方空間上方を、車幅をカバーする左右方向の範囲でレーザスキャンを継続して行い、そのスキャン結果で得られる距離情報を運転支援制御ユニット2に供給する。レーザセンサ41でスキャンされる前後方向の範囲は比較的狭くとなるが、車両50の後進に応じて、スキャンされる位置が徐々に後方に移動することになる。
なお、この第6の実施の形態では、総合車高Hcについては、これまでの第1~第5の実施の形態で説明したような手法で求めるようにすれば良い。
図11に第6の実施の形態の衝突防止処理例を示す。先の図4と同様に、運転支援制御ユニット2が行う、後進時にガレージ100等に衝突するようなことを回避させる処理である。
シフト位置がRポジションとなった場合に、運転支援制御ユニット2は図11のステップS220からS221に進め、以降の衝突回避処理を行う。
ステップS221で運転支援制御ユニット2は、内部メモリから総合車高Hcの値を読み出す。
ステップS222で運転支援制御ユニット2は、後方物体情報取得部15として機能するレーザセンサ41からの情報(天井101等までの距離情報)を取得する。上述のようにレーザセンサ41のレーザスキャンで距離が測定される範囲は、ガレージ100の天井全体ではなく、車両50の若干後方となる空間の天井面等となる。
ステップS223で運転支援制御ユニット2は、レーザセンサ41で得られた現在の距離情報から、後方空間の高さHgを算出する。つまり、車両50の多少後方(例えば1~2m程度後方)の空間の高さである。
ステップS224で運転支援制御ユニット2は、Hc+Hm≧Hgであるか否かを判定する。図4と同様、「Hm」は衝突判定のためのマージン値である。
Hc+Hm≧Hgでない場合は、接触や衝突の恐れがないと判定され、特に警告等は行わない。そして運転者がRポジションのまま後進させている間は、運転支援制御ユニット2はステップS225からS222に戻る。つまり特に問題ない場合でも、Rポジションの場合はステップS222、S223、S224をくり返し実行することになる。
このため特に衝突可能性がなければ運転者の運転により後進が行われる。またこれによってレーザセンサ41で距離が測定される箇所も、徐々に後方に移動していく。
なお、ある時点のステップS225でRポジション終了を確認したら、運転支援制御ユニット2はステップS225から図11の処理を終える。
ある時点のステップS224でHc+Hm≧Hgと判定されたら、運転支援制御ユニット2はステップS226で警告処理を行う。例えば音声出力部18により警告音或いは警告メッセージを出力させる。また表示制御ユニット5に指示して、表示部17に警告表示を実行させる。これにより運転者に、このままバックすれば接触又は衝突が起こることを知らせる。
運転者が警告を理解し、後進を止め、Rポジションを終了させたら、運転支援制御ユニット2はステップS229から図11の処理を終える。
また後進を止めたが、Rポジションとされている限りはステップS229からS226に戻り、警告出力を継続させる。
また、警告にも関わらず、運転者が車両50の後進を続行させた場合、運転支援制御ユニット2はステップS227からS228に進み、自動ブレーキ処理を行う。即ち運転支援制御ユニット2はブレーキ制御ユニット4に自動ブレーキを指示し、ブレーキ制御ユニット4が自動ブレーキ制御を実行する。
以上の処理により、キャリア90等の積載物によって総合車高Hcが変化しても、積載物等がガレージ100に接触,衝突するような事態を防止できることになる。特にこの場合、ある程度狭い範囲で継続的に後方空間の高さを検知していることで、ガレージ等に対して後進できるギリギリまでは後進を可能とする処理となっている。例えば図10Aの状況では、物体102によって後進を止めることはせず、図10Bのように、それ以上後進すれば衝突するというときに初めて警告又は自動ブレーキ制御が行われるようにしている。これによって、できるだけ後進させるといったことが可能となる。
なおこの例では後方物体情報取得部15としてレーザセンサ41を用いたが、レーザセンサの場合、画像解析による高さ判定よりも精度が高い場合が多い。一方で、スキャン範囲を広くすることは不利である。その意味で図11の処理には後方カメラ40よりもレーザセンサ41が適しているといえる。
<実施の形態の効果及び変形例>
以上の第1~第6の実施の形態によれば次のような効果がえられる。
各実施の形態の車両制御システム1は、車両50の後方進行時の進路に存在する物体の高さ位置判定のための情報を得る後方物体情報取得部15と、車両50のルーフ20上の配置物を含めた車両の総合車高Hcを求めるための情報を得る算出用情報検出部16を有する。又は算出用情報検出部16として機能する通信制御ユニット6や前方カメラ14を有する場合もある。そして運転支援制御ユニット2は、後方物体情報取得部15で得られた情報を用いて求めた後方空間の物体の高さ位置と、算出用情報検出部16(6,14)で得られた情報を用いて求めた総合車高Hcの情報を用いて衝突判定を行い、判定結果に応じた対応処理を行うようにしている。
キャリア90等の積載状態での総合車高Hcを必要に応じて検知できることで、現状において後退の際にガレージ100などに積載物等が衝突してしまうか否かも判定できる。これによって図4,図11のように警告制御やブレーキ制御など、必要な対応処理を実行でき、接触や衝突を回避できる。
特に単に車両自体の車高で衝突判定をするのではなく積載物等も含めた総合車高Hcにより衝突判定を行うことで、総合車高Hcが積載物等の有無や種類によって変化しても適切に衝突回避ができるという効果がある。
第1の実施の形態の衝突防止処理(図4)によれば、後方カメラ40で後方空間を広く確認し、接触や衝突が起こりえる場合の警告や自動ブレーキ制御を早い段階で行うことができる。また第6の実施の形態の衝突防止処理(図11)によれば、ギリギリまで後進させることができ、車両の一部のみでもガレージ100に入れたい場合などにも好適に対応できる。
第1の実施の形態では、算出用情報検出部16としてキャリアストッパ30を用いている。このキャリアストッパ30は、ベース部31と、ルーフ20上の配置物の上端に接触される状態にまでベース部31から引き出されて延伸される延伸部32を有し、総合車高Hcを求めるための情報として、延伸部32の延伸長を検出できる構造体である。
特にキャリアストッパ30がベース部31引き出された延伸部32の先端の爪部33がキャリア90の上面に接触する状態となってキャリア90を固定保持するようにしている。従って延伸部32の延伸長の値を用いれば、非延伸状態での延伸部先端(爪部33の上面)の位置からキャリア90の上面に接した爪部33の上面までの高さが求められる。そして非延伸状態での爪部33の上面の高さ位置が既知であることで、総合車高Hcを算出することができる。これにより積載物等を含めた総合車高Hcを正確に検出することができる。
特にベース部31には、回転角度センサや接触センサ等を配置して延伸部32の延伸長を判定するが、これらのセンサにより図3の処理のように延伸長の変化も検出し、延伸長が変化してその後に安定したら総合車高Hcを算出するようにすることで、総合車高Hcの変化に応じて現在の総合車高Hcを算出でき、確実な衝突回避に好適となる。
また実施の形態のように例えば4本のベース部31と延伸部32を有する構造となるが、複数の延伸部32によりそれぞれ計測できる総合車高は微妙に異なる場合もある。その場合は最大値を用いて総合車高Hcを算出することで、衝突防止判定に好適となる。
また例えば50cm程度など、比較的長くなる延伸部32を収納するためベース部31は長いサイズの部材となるが、Bピラー22,Cピラー23に内蔵させることでデザイン上無理なく車両50内に配置できる。
第2の実施の形態では、算出用情報検出部16は、車両50のルーフ20上の配置物の上端の高度を検出し、総合車高を求めるための情報として出力するようにしている。
例えばルーフ20上に積載するキャリア90を固定保持するキャリアストッパ30の爪部に内蔵したGNSS受信器35aで高度検出を行い、検出した高度情報を運転支援制御ユニット2に提供する。またもう1つのGNSS受信器35bでも高度検出を行う。これにより積載物等を含めた総合車高Hcを正確に検出することができる。
第3の実施の形態では、算出用情報検出部16は、車両50のルーフ20上の配置物の上端からルーフ20までの高さを検出し、総合車高Hcを求めるための情報として出力するようにしている。
例えばキャリアストッパ30の延伸部32の先端の爪部33に水平延長部33aを設け、そこに高さセンサ36(レーザセンサ等)を配置し、ルーフ20の上面までの距離を測定する。そして測定した距離の情報を運転支援制御ユニット2に提供する。これにより積載物等を含めた総合車高Hcを正確に検出することができる。
第4の実施の形態では、算出用情報検出部としての機能を、他の車両(後続車51)と通信を行うことのできる通信制御ユニット6が発揮する。通信制御ユニット6は後続車51から送信されてきた自車の高さの測定情報を、総合車高Hcを求めるための情報として運転支援制御ユニット2に出力する。即ち後続車51と通信を行って、後続車の前方カメラ52によって撮像された自車両50の画像から、自車両50の高さを算出してもらう。そしてその情報を受信する。これにより運転支援制御ユニット2は積載物等を含めた自車両50の総合車高Hcを正確に検出することができる。
なお後続車51と通信する例を述べたが、例えば前方の車両と通信を行ってもよい。例えば前方車両の後方カメラによって自車両50を撮像してもらう。そしてその画像解析で求められた自車両50の総合車高を受信したり、撮像した画像自体を受信することで、運転支援制御ユニット2が自車両50の総合車高の値を得ることができる。
第5の実施の形態では、算出用情報検出部としての機能を、前方カメラ14が発揮する。前方カメラ14により自車両50の鏡面反射画像が撮像された場合に、運転支援制御ユニット2はその画像解析で総合車高Hcを求める。
これにより運転支援制御ユニット2は積載物等を含めた自車両50の総合車高Hcを正確に検出することができる。
例えば第4の実施の形態と第5の実施の形態の両方の処理を行うようにすれば、総合車高Hcを取得できる機会を増やすことができる。
なお第1~第5の実施の形態として、総合車高Hcの算出用情報の検出のための各種の態様を示したが、算出用情報をどのように検出するかは、車種、ルーフ形状、キャリア形状などに応じて適切なものが採用されればよい。また実施の形態で例示した以外にも算出用情報検出部16の態様は各種考えられる。
また第1~第5の実施の形態の総合車高Hcの取得手法は組み合わせられて実行されてもよい。
またガレージ100に向かって後進する場合の例で述べたが、もちろん、後方に天井の低いトンネル、上方障害物、架線下通路などが存在する場合も、衝突回避が行われる。
また前方カメラの画像解析によって前方空間の高さを取得するようにすれば、前進時の処理としても実施の形態の各処理を適用できるものとなる。
1…車両制御システム、2…運転支援制御ユニット、3…エンジン制御ユニット、4…ブレーキ制御ユニット、5…表示制御ユニット、6…通信制御ユニット、7…エンジン関連アクチュエータ、8…ブレーキ関連アクチュエータ、14…前方カメラ、15…後方物体情報取得部、16…算出用情報検出部、17…表示部、18…音声出力部、20…ルーフ、22…Bピラー、23…Cピラー、30…キャリアストッパ、31…ベース部、32…延伸部、33…爪部、33a…水平延長部、34…ルーフレール、35a、35b…GNSS受信器、36…高さセンサ、40…後方カメラ、41…レーザセンサ、50…車両(自車両)、51…後続車、52…前方カメラ、60…ミラー面、90…キャリア、100…ガレージ、101…天井、102…障害物

Claims (1)

  1. 車両の後方進行時の進路に存在する物体の高さ位置判定のための情報を得る後方物体情報取得部と、
    車両のルーフ上の配置物を含めた車両の総合車高を求めるための情報を得る算出用情報検出部と、
    前記後方物体情報取得部で得られた情報を用いて求めた前記物体の高さ位置と、前記算出用情報検出部で得られた情報を用いて求めた総合車高の情報を用いて衝突判定を行い、判定結果に応じた対応処理を行う制御ユニットと、を備え、
    前記算出用情報検出部は、
    車両のルーフ上の配置物の上端の高度を検出し、前記総合車高を求めるための情報として出力する
    車両制御システム。
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