JP7036204B2 - キャパシタおよびHfO2膜の製造方法 - Google Patents

キャパシタおよびHfO2膜の製造方法 Download PDF

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Description

本発明はキャパシタに関し、さらに詳しくは、誘電体層を構成する金属酸化物にHfを含むキャパシタに関する。
また、本発明は、本発明のキャパシタの製造に用いるのに適したHfO膜の製造方法に関する。
高温下で使用したり、静電気などによって高電圧が印加されたりしても、故障することのない信頼性の高いキャパシタが、車載用途を始めとして、各種用途のキャパシタとして求められている。
そのような信頼性の高いキャパシタの誘電体層の材料として、高絶縁性、高強度、高靭性などを備えたHfOが有望な候補にあげられる。しかしながら、従来のHfOは、誘電率が20程度と低いため、これまでは、キャパシタの誘電体層の材料に使用するためには、電極の面積を大きくする必要があった。
本発明は、HfOを含む金属酸化物の誘電率を向上させることを目的とし、更には高信頼性(高絶縁性など)と高誘電率の両方を兼ね備えたキャパシタを提供することを目的としている。
HfOを含む金属酸化物をキャパシタの誘電体層の材料に使用することを検討する上で、以下のような技術情報が参考になる。
まず、非特許文献1(Nano Letters, 12, 4318 (2012))には、ALD(Atomic Layer Deposition;原子層堆積)法によって作製したHfOの薄膜が、強誘電性を示すことが開示されている。
また、非特許文献2(Journal of Solid State Science and Technology, 4 (12), 419(2015))には、スピンコートで作製したHfOの薄膜であっても、Hfの一部をLaで置換することによって、強誘電性を示すことが開示されている。
また、誘電体層に反強誘電体を用い、バイアス電界下で高誘電率を発現するキャパシタが、特許文献1(特表2013-518400号公報)、特許文献2(特表2015-518459号公報)、特許文献3(特開昭52-153200号公報)などに開示されている。たとえば、特許文献1には、Pb1-1.5yLaTi1-zZrからなる反強誘電体の正バイアス特性を用いたキャパシタ(コンデンサ)が開示されている。
さらに、非特許文献3(Journal of Applied Physics 122, 144105 (2017))には、HfOの薄膜においても、反強誘電性を示す場合があることが報告されている。具体的には、Siを添加したHfOの薄膜が、反強誘電性を示すことが開示されている。さらに具体的には、ALD法によって作製した、Siを添加したHfOの薄膜が反強誘電性を示し、バイアス電界下で誘電率が増加したことが開示されている。
特表2013-518400号公報 特表2015-518459号公報 特開昭52-153200号公報
「Nano Letters, 12, 4318 (2012)」(J. Muller et al,) 「Journal of Solid State Science and Technology, 4 (12), 419(2015)」(S. Starschich et al,) 「Journal of Applied Physics 122, 144105 (2017)」(F. Ali etal,)
上述したように、HfOを含む金属酸化物が反強誘電性を示す場合があることが報告されている(非特許文献3)。しかしながら、実際に、HfOを含む金属酸化物をキャパシタの誘電体層に使用するためには、小さいバイアス電界の印加で誘電率が向上することが望まれる。また、バイアス電界の印加による誘電率の増加幅が大きいことが望まれる。さらに、バイアス電界を印加していない状態であっても、高い誘電率を備えることが望まれる。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、その手段として本発明の一実施態様にかかるキャパシタは、第1電極層と、第1電極層上に形成された誘電体層と、誘電体層上に形成された第2電極層と、を備え、誘電体層が、金属酸化物からなり、金属酸化物は、Hf、Bi、および、5価以上の元素を含み、金属酸化物は、蛍石構造を有し、Oを除いた金属酸化物の総量を100mol%としたとき、Bi、および、5価以上の元素の添加量が、それぞれ、5mol%以上、10mol%以下であるものとする。なお、Hf、Bi、および、5価以上の元素を含む金属酸化物は、たとえば、Hfの一部が、Bi、および、5価以上の元素によって置換されたHfOを含んでいる。
また、本発明の一実施態様にかかるHfO膜の製造方法は、HfO、または、HfとOと他の元素を含んだHfOを含むHfO膜の製造方法であって、成膜対象物を用意する工程と、HfO膜の原料となる化学溶液を用意する工程と、化学溶液を成膜対象物上にスピンコートする工程と、熱処理により、成膜対象物上にスピンコートされた化学溶液から、正方晶および斜方晶の少なくとも一方の結晶相を含むHfO膜を析出させる工程と、を備えたものとする。なお、HfとOと他の元素を含んだHfOは、たとえば、Hfの一部が他の元素に置換されたHfOである。
本発明のキャパシタは、高い信頼性を備えている。また、バイアス電界を印加していない状態であっても、誘電体層が高い誘電率を備えている。さらに、小さいバイアス電界の印加であっても、誘電体層の誘電率が大きく向上する。
また、本発明のHfO膜の製造方法によれば、本発明のキャパシタを容易に製造することができる。
第1実施形態にかかるキャパシタ100の断面図である。 キャパシタ100の誘電体層のX線回折スペクトルである。 キャパシタ100と比較例のキャパシタ1100、1200の比誘電率-電界曲線である。 比較例にかかるキャパシタ210、第2実施形態にかかるキャパシタ220~270の比誘電率-電界曲線である。 第3実施形態にかかるキャパシタ310、320の比誘電率-電界曲線である。 第4実施形態にかかるキャパシタ410~440の比誘電率-電界曲線である。 第5実施形態にかかるキャパシタ500の比誘電率-電界曲線である。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
上述したとおり、本発明の一実施態様にかかるキャパシタは、第1電極層と、第1電極層上に形成された誘電体層と、誘電体層上に形成された第2電極層と、を備え、誘電体層が、金属酸化物からなり、金属酸化物は、Hf、Bi、および、5価以上の元素を含むものとする。なお、Hf、Bi、および、5価以上の元素を含む金属酸化物は、たとえば、Hfの一部が、Bi、および、5価以上の元素によって置換されたHfOを含んでいる。当該実施態様のキャパシタは、誘電体層を構成する金属酸化物が高い誘電率を備える。これは、Hfの一部をBiによって置換したことにより、結晶構造が歪みやすくなり、誘電率が向上したものと考えられる。また、Biで置換するにあたり、Bi単独であれば価数が合わずに酸素空孔が発生して特性が劣化する虞があるが、5価以上の元素も同時に添加させたことにより、価数が調整されて酸素空孔の発生が抑制され、高い誘電率を得ることができたものと考えられる。
なお、金属酸化物は、たとえば、蛍石構造を有するものとすることができる。
5価以上の元素は、たとえば、Nb、Ta、Mo、Wの中から選ばれた、1種類または複数種類の元素とすることができる。
Oを除いた金属酸化物の総量を100mol%としたとき、Bi、および、5価以上の元素の添加量を、それぞれ、15mol%以下とすることができる。この場合には、絶縁性の低下が抑制される。
5価以上の元素が5価の元素である場合は、Biと当該5価の元素とのmol比が、1:1であり、5価以上の元素が6価の元素である場合は、Biと当該6価の元素とのmol比が、2:1とすることができる。この場合には、元素の価数が調整され、酸素空孔の発生が良好に抑制される。
更に、金属酸化物にIV族の元素が添加されたものとすることができる。この場合には、誘電率を、更に向上させることができる。IV族の元素は、たとえば、Si、Geの一方または両方の元素とすることができる。また、Oを除いた金属酸化物の総量を100mol%としたとき、IV族の元素の添加量を3mol%以下とすることができる。この場合には、誘電率を、良好に向上させることができる。また、IV族の元素の添加量を2mol%以下とすることができる。この場合には、誘電率を、更に良好に向上させることができる。そして、IV族の元素の添加量を1mol%以下にすると、誘電率を、更に良好に向上させることができる。
誘電体層の膜厚が10nm以上である場合は、更に、安定化剤が添加されることが好ましい。誘電体層の膜厚が10nm未満である場合は、安定化剤を添加しなくても、金属酸化物が主に正方晶、斜方晶、立方晶の1つまたは複数の結晶構造になり、良好な反強誘電性を発現させることができる。しかしながら、誘電体層の膜厚が10nm以上である場合には、金属酸化物の結晶構造が単斜晶になる虞があり、良好な反強誘電性が発現しない虞がある。そのため、誘電体層の膜厚が10nm以上である場合は、上記のように、安定化剤を添加し、金属酸化物の結晶構造が単斜晶になることを抑制することが好ましい。安定化剤としては、たとえば、La、Al、Y、Zr、Ceの中から選ばれた、1種類または複数種類の元素を使用することができる。なお、誘電体層の膜厚が10nm未満である場合においても、安定化剤を添加させても良い。この場合も、金属酸化物の結晶構造が単斜晶になることを抑制することができる。
以下に、複数の実施形態について説明する。ただし、各実施形態は、本発明の実施の形態を例示的に示したものであり、本発明が実施形態の内容に限定されることはない。また、異なる実施形態に記載された内容を組合せて実施することも可能であり、その場合の実施内容も本発明に含まれる。また、図面は、明細書の理解を助けるためのものであって、模式的に描画されている場合があり、描画された構成要素または構成要素間の寸法の比率が、明細書に記載されたそれらの寸法の比率と一致していない場合がある。また、明細書に記載されている構成要素が、図面において省略されている場合や、個数を省略して描画されている場合などがある。
[第1実施形態]
図1に、第1実施形態にかかるキャパシタ100を示す。ただし、図1は、キャパシタ100の断面図である。
キャパシタ100は、基板1を備える。基板1の材質、特性、厚みなどは任意であるが、本実施形態においては、厚み500μmのSi(100)基板を使用した。
基板1の上に、第1電極層2が形成されている。第1電極層2の材質、特性、厚みなども任意であるが、本実施形態においては、厚み100nmのPt(111)膜を形成した。
第1電極層2の上に、誘電体層3が形成されている。誘電体層3は、蛍石構造を有する金属酸化物によって構成されている。そして、金属酸化物は、Hfの一部が、Biおよび5価以上の元素で置換されたHfOを含んでいる。
本実施形態においては、5価以上の元素として、5価のNbを用いた。すなわち、金属酸化物は、4価のHfの一部が、3価のBiと、5価のNbとで置換されている。Biは、主に、誘電率を向上させるために添加されている。Nbは、主に、元素の価数を調整して酸素空孔の発生を抑制し、特性の劣化(誘電率の低下)を抑制するために添加されている。
さらに、本実施形態においては、金属酸化物に、安定化剤としてLaが添加されている。安定化剤(La)は、金属酸化膜の結晶構造が単斜晶になり、良好な反強誘電性が発現しなくなることを回避するために添加されている。なお、誘電体層3の厚みが10nm未満である場合には、安定化剤を添加しなくても、良好な反強誘電性が得られるものと考えられる。安定化剤は、Laには限られず、たとえば、La、Ce、Al、Ti、Sn、Zr、Sc、Mg、Zn、Y、Ca、Sr、Baの中から選ばれた、1種類または複数種類の元素を使用することができる。
本実施形態においては、誘電体層3の厚みを60nmとした。なお、以下において、誘電体層3をHfO膜という場合がある。
誘電体層3は、反強誘電性を備えている。したがって、誘電体層3は、バイアス電界を印加することによって、高い誘電率を示す。
誘電体層3の上に、第2電極層4が形成されている。第2電極層4の材質、特性、厚みなども任意であるが、本実施形態においては、厚み100nmのPt(111)膜を形成した。
以上の構造からなる第1実施形態にかかるキャパシタ100は、バイアス電界を印加することによって、高い静電容量を発現するキャパシタとして使用することができる。なお、キャパシタ100は、バイアス電界を印加しない状態においても、高い静電容量を発現する。
第1実施形態にかかるキャパシタ100は、たとえば、次の方法で製造することができる。
まず、基板1を用意する。
また、基板1の用意と並行して、化学溶液を作製する。
化学溶液の原料塩として、ハフニウムイソプロポキシドを0.952g、酢酸ビスマスを0.052g、ニオブイソプロポキシドを0.052g、ランタンイソプロポキシドを0.042g用意する。
また、化学溶液の溶媒として、酢酸を2mlと、2-メトキシエタノールを4mlと用意する。
容器に、酢酸と、2-メトキシエタノールとを入れて撹拌する。さらに、容器に各原料塩を追加し、撹拌して化学溶液を得る。
次に、基板1の上に、スパッタリング法により、Pt(111)膜からなる第1電極層2を形成する。
次に、第1電極層2の上に、スピンコート法により、化学溶液をコーティングする。
具体的には、第1回目のコーティングとして、第1電極層2の形成された基板1を回転台に取付け、回転台を3000回転/秒で回転させた状態で、第1電極層2上に化学溶液を滴下し、第1電極層2上に厚み60nmの化学溶液の膜をコーティングする。なお、滴下する化学溶液は、作製した化学溶液の1/3の量とする。続いて、第1電極層2上に化学溶液の膜が形成された基板1を、酸素流量が200ml/分の酸素雰囲気下で、300℃/分の昇温速度で500℃まで加熱し、10分間保持する。この結果、第1電極層2上に、第1のHfO膜が形成される。
続いて、第1のHfO膜上に、第2回目のコーティングとして、第1回目と同一の条件で、スピンコート法により化学溶液をコーティングし、加熱して、第2のHfO膜を形成する。なお、滴下する化学溶液は、作製した化学溶液の1/3の量とする。
続いて、第2のHfO膜上に、第3回目のコーティングとして、第1回目および第2回目と同一の条件で、スピンコート法により化学溶液をコーティングし、加熱して、第3のHfO膜を形成する。なお、滴下する化学溶液は、作製した化学溶液の1/3の量とする。
この結果、第1電極層2の上に、同じ厚みの、第1のHfO膜、第2のHfO膜、第3のHfO膜が積層された、誘電体層3が形成される。
次に、誘電体層3上に、スパッタリング法により、Pt(111)膜からなる第2電極層4を形成する。
次に、誘電体層(HfO膜)3の結晶性を向上させるために、熱処理をおこなう。具体的には、第1電極層2、誘電体層3、第2電極層4が形成された基板1を、酸素流量が200ml/分の酸素雰囲気下で、300℃/分の昇温速度で700℃まで加熱し、10分間保持する。
以上により、キャパシタ100が完成する。
表1に、キャパシタ100の誘電体層の組成、原料塩の種類、重量を示す。
Figure 0007036204000001
完成したキャパシタ100の誘電体層(HfO膜)3のX線回折スペクトルを測定した。図2に、キャパシタ100の誘電体層3のX線回折スペクトルを示す。図2から、30°および35°付近に現れる回折線は立方晶、正方晶または斜方晶の蛍石構造に帰属でき、Hfの一部をBi、Nb、Laで置換した蛍石構造のHfO膜が形成されていることが確認できる。
また、キャパシタ100の誘電体層(HfO膜)3の比誘電率のバイアス特性を、LCRメーターを用いて測定した。図3に、キャパシタ100の比誘電率―バイアス電界曲線を示す。
比較のために、比較例にかかるキャパシタ1100、1200を作製した。キャパシタ1100、1200は、それぞれ、キャパシタ100の構成の一部に変更を加えた。具体的には、キャパシタ1100は、Biの代わりにInを添加した。キャパシタ1200は、Nbを添加しなかった。なお、キャパシタ1100、1200は、キャパシタ100と同じ方法で作製した。
表2に、キャパシタ1100、1200の誘電体層の組成を示す。
Figure 0007036204000002
図3に、キャパシタ1100、1200の誘電体層の比誘電率-バイアス電界曲線を示す。
第1実施形態にかかるキャパシタ100と、比較例にかかるキャパシタ1100、1200とを比較した。
キャパシタ100は、バイアス電界の印加によって比誘電率が上昇し、0.7MV/cmにおいて、75の比誘電率を示した。すなわち、小さなバイアス電界の印加によって、比誘電率が大きく向上し、良好な反強誘電性を示した。
これに対し、キャパシタ1100は、2MV/cmのバイアス電界の印加においても、36の比誘電率しか示さなかった。すなわち、キャパシタ1100の比誘電率は低く、かつ、比誘電率の最大値を示すバイアス電界が高かった。すなわち、キャパシタ1100は、良好な反強誘電性を示さなかった。
また、キャパシタ1200は、1.5MV/cmのバイアス電界の印加においても、35の比誘電率しか示さなかった。すなわち、キャパシタ1200の比誘電率も低く、かつ、比誘電率の最大値を示すバイアス電界が高かった。すなわち、キャパシタ1200も、良好な反強誘電性を示さなかった。
また、バイアス電界を印加していない状態において、キャパシタ100は比誘電率が50であり、高い値を示した。これに対し、バイアス電界を印加していない状態において、キャパシタ1100は比誘電率が28であり、キャパシタ1100は比誘電率が29であり、いずれも低い値であった。
以上より、第1実施形態にかかるキャパシタ100は、誘電体層(HfO膜)3が電界に対して応答しやすく、従来に比べて、低いバイアス電界下で高い比誘電率を示し、高い静電容量を発現することが分かった。キャパシタ100のこの効果は、Hfの一部を、BiとNbとで同時に置換したことによる効果であり、Bi単独の置換や、Biの代わりにInで置換した場合では得られない効果である。
BiとNbとで共置換することによって、バイアス電界のない状態および比較的低いバイアス電界下において高い誘電率を示すようになった理由は明らかではない。しかしながら、Biが結晶に歪みを発生させ、電界に対して結晶がより応答しやすくなったためではないかと考えられる。
比較例のキャパシタ1100では、Biの代わりにInで置換した。InはBiと同じ3価の元素であるが、Inで置換した場合には、誘電率は向上せず、良好な反強誘電性を示さなかった。Inに比べてBiの場合に顕著な誘電特性の向上がみられた理由については、Bi3+イオンが非共有電子対を有していて、結晶構造内でより歪んだ構造をとろうとするためではないかと考えられる。
比較例のキャパシタ1200では、BiとNbとで共置換することはせず、Biのみで置換した。しかしながら、Bi単独での置換では十分な効果は顕れなかった。BiとNbとの共置換によって高誘電率が得られた理由については、4価のHfを、3価のBiと、5価のNbとで置換したことにより、元素の価数が調整され、酸素空孔の発生が抑制され、特性の劣化(誘電率の低下)が抑制されたためではないかと考えられる。
なお、本実施形態においては、HfOの結晶構造を調整するために、安定化剤としてLaを添加している。しかしながら、安定化剤は、Laには限られず、Ceなど他の元素の添加でも同様の効果が得られる。したがって、本実施形態における特性向上(誘電率の向上、良好な反強誘電性の発現)は、Laの添加ではなく、Hfの一部をBiとNbとで共置換したことによるものであると考えられる。なお、安定化剤には、LaやCe以外でも、たとえば、Al、Ti、Sn、Zr、Sc、Mg、Zn、Y、Ca、Sr、Baなどを使用することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態にかかるキャパシタ210、220、230、240,250、260、270、280を作製した。符号210~280は試料番号である。図示しないが、いずれのキャパシタも、図1に示した第1実施形態にかかるキャパシタ100と同一の構造からなる。ただし、キャパシタ210~280のうち、キャパシタ210は比較例である。
第2実施形態にかかるキャパシタ210~280は、それぞれ、第1実施形態にかかるキャパシタ100の誘電体層(HfO膜)3を構成する金属酸化物に、添加量を変化させてBi、Nbを添加し、添加量に応じてLaの添加量を最適化したものである。しかがって、いずれの実施例、比較例においても、Hf、Bi、Nb、Laの合計量が100mol%になる。
具体的には、キャパシタ210は、Bi、Nbは添加せず、Laを5mol%添加した。キャパシタ220は、Bi、Nbをそれぞれ0.5mol%添加し、Laを5mol%添加した。キャパシタ230は、Bi、Nbをそれぞれ1mol%添加し、Laを5mol%添加した。キャパシタ240は、Bi、Nbをそれぞれ3mol%添加し、Laを5mol%添加した。キャパシタ250は、Bi、Nbをそれぞれ7.5mol%添加し、Laを5mol%添加した。キャパシタ260は、Bi、Nbをそれぞれ10mol%添加し、Laを3mol%添加した。キャパシタ270は、Bi、Nbをそれぞれ15mol%添加し、Laを1mol%添加した。キャパシタ280は、Bi、Nbをそれぞれ17.5mol%添加し、Laを1mol%添加した。
キャパシタ210~280のその他の事項、たとえば、化学溶液に用いた原料塩の種類、含まれる溶媒の種類、量や、製造方法は、キャパシタ100と同じにした。
表3に、キャパシタ210~280、それぞれの、誘電体層の組成を示す。なお、表3には、キャパシタ100の数値も示している。
Figure 0007036204000003
第2実施形態においては、誘電体層に含まれるHfOのHfの一部がBi、Nb、Laに置換されている。なお、Hfは4価の元素、La,Biは3価の元素,Nbは5価の元素である。
キャパシタ100、210~270の誘電体層の比誘電率-電界曲線を、それぞれ、図4に示す。なお、Bi、Nbをそれぞれ17.5mol%添加したキャパシタ280においては、絶縁性の低下がみられ比誘電率の測定ができなかった。
図4から分かるように、Bi、Nbを添加したキャパシタ220~270では、いずれも、Bi、Nbを添加していないキャパシタ210(比較例)に比べて比誘電率が増加した。キャパシタ210~270において、キャパシタ100と同等に大きく比誘電率が増加したものを◎、キャパシタ210より比誘電率が増加したものを○、キャパシタ210を×とした。評価結果を、表3に示す。
比誘電率は、Bi、Nbを添加することで増加し、最大約80まで増加させることができた。これは、Bi、Nbを同時に添加することによって、電荷中性を保ちつつ、Bi置換によって結晶に歪みが発生し、電界に対して結晶がより応答しやすくなったためではないかと考えられる。ただし、Bi、Nbの添加量が一定量を超えると、膜の絶縁性の低下が起こった。これはBi、NbがHfOのバンドギャップ中に不純物準位を形成し伝導キャリアが増加しているためではないかと考えられる。
以上のように、誘電体層(HfO膜)を構成する金属酸化膜のHfの一部を、Bi、Nbに置換することによって、誘電率を増加させ得ることが確認できた。ただし、Bi、Nbを置換しすぎると絶縁性が損なわれてしまうため、Bi、Nbは、それぞれ、15mol%以下で置換することが望ましいことが分かった。
[第3実施形態]
第3実施形態にかかるキャパシタ310、320を作製した。符号310、320は試料番号である。図示しないが、いずれのキャパシタも、図1に示した第1実施形態にかかるキャパシタ100と同一の構造からなる。
第3実施形態にかかるキャパシタ310、320は、それぞれ、第1実施形態にかかるキャパシタ100の構成の一部に変更を加えた。具体的には、キャパシタ100では、誘電体層(HfO膜)3を構成する金属酸化物に、Biと同時にNbを添加した。キャパシタ310はこれを変更し、Nbの代わりにTaを添加した。また、キャパシタ320はこれを変更し、Nbの代わりにWaを添加した。
具体的には、キャパシタ310は、Bi、Taをそれぞれ5mol%添加し、Laを5mol%添加した(Hfの量を15mol%減らし、代わりにBi、Taをそれぞれ5mol%添加し、Laを5mol%添加した)。キャパシタ320は、Biを6.6mol%添加し、Wを3.3mol%添加し、Laを5mol%添加した(Hfの量を14.9mol%減らし、代わりにBiを6.6mol%添加し、Wを3.3mol%添加し、Laを5mol%添加した)。
キャパシタ310では、Taの原料塩としてタンタルイソプロポキシドを使用した。キャパシタ320では、Wの原料塩としてタングステンエトキシドを使用した。
キャパシタ310、320のその他の事項、たとえば、化学溶液に含まれる溶媒の種類、量や、製造方法は、キャパシタ100と同じにした。
表4に、キャパシタ310、320、それぞれの、誘電体層の組成を示す。なお、表4には、比較のために、キャパシタ100の数値も示している。
Figure 0007036204000004
第3実施形態においては、キャパシタ310の誘電体層の金属酸化物に含まれるHfOのHfの一部が、Bi、Ta、Laに置換されている。また、キャパシタ320の誘電体層の金属酸化物に含まれるHfOのHfの一部が、Bi、W、Laに置換されている。
なお、Hfは4価の元素、Bi、Laは3価の元素、Taは5価の元素、Wは6価の元素である。3価の元素であるBiと、5価の元素であるTaとを同時に添加する場合は、BiとTaのmol比が1:1であることが好ましい。また、3価の元素であるBiと、6価の元素であるWとを同時に添加する場合は、BiとWのmol比が2:1であることが好ましい。元素の価数が調整され、酸素空孔の発生が抑制されるからである。
キャパシタ100、310、320の誘電体層の比誘電率-電界曲線を、それぞれ、図5に示す。
図5から分かるように、Bi、Taをそれぞれ5mol%添加したキャパシタ310は、バイアス電界を印加していない状態で、比誘電率が61と高い値を示した。そして、キャパシタ310にバイアス電界を印加すると比誘電率が向上し、バイアス電界0.7MV/cmにおいて、75の比誘電率を示した。Biを6.6mol%、Wを3.3mol%添加したキャパシタ320は、バイアス電界を印加していない状態で、比誘電率が42と高い値を示した。そして、キャパシタ320にバイアス電界を印加すると比誘電率が向上し、バイアス電界1.2MV/cmにおいて、62の比誘電率を示した。
キャパシタ310、320の比誘電率は、Nbを添加したキャパシタ100と同等の誘電率を示し、NbとTaとWの添加による効果は類似していると考えられる。
以上のように、誘電体層(HfO膜)にBi、TaまたはBi、Wを添加することによって、誘電率を増加させ得ることが確認できた。なお、Biと同時に添加する元素は、Nb、Ta、Wの他に、Moなどであっても良い。
[第4実施形態]
第4実施形態にかかるキャパシタ410、420、430、440を作製した。符号410~440は試料番号である。図示しないが、いずれのキャパシタも、図1に示した第1実施形態にかかるキャパシタ100と同一の構造からなる。
第4実施形態にかかるキャパシタ410~440は、それぞれ、第1実施形態にかかるキャパシタ100の誘電体層(HfO膜)3に、添加量を変化させてSiを添加したものである。
具体的には、キャパシタ410は、Bi、Nbをそれぞれ5mol%添加し、Laを5mol%添加し、Siを1mol%添加した(Hfの量を16mol%減らし、代わりにBi、Nbをそれぞれ5mol%添加し、Laを5mol%添加し、Siを1mol%添加した)。キャパシタ420は、Bi、Nbをそれぞれ5mol%添加し、Laを5mol%添加し、Siを2mol%添加した。キャパシタ430は、Bi、Nbをそれぞれ5mol%添加し、Laを5mol%添加し、Siを3mol%添加した。キャパシタ440は、Bi、Nbをそれぞれ5mol%添加し、Laを5mol%添加し、Siを4mol%添加した。
キャパシタ410~440では、Siの原料塩としてシリコンエトキシドを使用した。
キャパシタ410~440のその他の事項、たとえば、含まれる溶媒の種類、量や、製造方法は、キャパシタ100と同じにした。
表5に、キャパシタ410~440、それぞれの、誘電体層の組成を示す。なお、表5には、比較のために、キャパシタ100の数値も示している。
Figure 0007036204000005
第4実施形態においては、誘電体層に含まれるHfOのHfの一部が、Bi、Nb、La、Siに置換されている。なお、Hf、Siは4価の元素、La,Biは3価の元素,Nbは5価の元素である。
キャパシタ410~440の誘電体層の比誘電率-電界曲線を、それぞれ、図6に示す。
図6から分かるように、Siを1mol%添加したキャパシタ410において、大きく比誘電率の増加がみられた。Siを2mol%添加したキャパシタ420においては、比誘電率の増加量はキャパシタ100と同等であったが、比誘電率の増加に必要なバイアス電界が高くなった。Siを3mol%添加したキャパシタ430においては、比誘電率の増加量はキャパシタ100よりも小さくなり、かつ、比誘電率の増加に必要なバイアス電界も高くなった。Siを4mol%添加したキャパシタ440においては、比誘電率が大きく減少し、かつ、反強誘電性を示さなくなった。
表5に、キャパシタ100を○、キャパシタ100より大きく比誘電率が増加をしたものを◎、比誘電率がキャパシタ100と同等に増加したものを○、キャパシタ100より比誘電率が減少したものを△、キャパシタ100より比誘電率が大きく減少するとともに反強誘電性を示さなくなったものを×で示す。
比誘電率は、Siの添加量に対応して変化し、Siの添加によって最大約87まで増加させることができた。これは、Si置換によって結晶構造を揺らぎやすくすることができ、より電界に対して応答しやすくなったためだと考えられる。ただし、Siの添加量が一定量を超えると、比誘電率は逆に減少した。比誘電率が減少したのは、Siの添加量が一定量を超えると、SiがHfO中に固溶できなくなり結晶性が低下することが要因であると考えられる。Siの添加量は、3mol%以下が好ましく、2mol%以下が更に好ましい。
以上のように、Bi、Nbを添加した誘電体層(HfO膜)にSiを添加することによって、誘電率を増加させ得ることが確認できた。なお、誘電率を増加させるために添加する元素は、Siには限定されず、たとえば、Geなどであっても良い。
[第5実施形態]
第5実施形態にかかるキャパシタ500を作製した。符号500は試料番号である。図示しないが、キャパシタ500は、図1に示した第1実施形態にかかるキャパシタ100と同一の構造からなる。
第5実施形態にかかるキャパシタ500は、第1実施形態にかかるキャパシタ100の構成の一部に変更を加えた。具体的には、キャパシタ100では、誘電体層(HfO膜)3を構成する金属酸化物に、安定化剤としてLaを添加していた。キャパシタ500はこれを変更し、Laの代わりにCeを添加した。
キャパシタ500では、Ceの原料塩としてセリウムイソプロポキシドを使用した。
キャパシタ500のその他の事項、たとえば、化学溶液に含まれる溶媒の種類、量や、製造方法は、キャパシタ100と同じにした。
表6に、キャパシタ500の誘電体層の組成を示す。なお、表6には、比較のために、キャパシタ100の数値も示している。
Figure 0007036204000006
第5実施形態においては、キャパシタ500の誘電体層の金属酸化物に含まれるHfOのHfの一部が、Bi、Nb、Ceに置換されている。
キャパシタ100、500の誘電体層の比誘電率-電界曲線を、図7示す。
図7から分かるように、Laの代わりにCeを添加したキャパシタ500は、0.6MV/cmのバイアス電界の印加において、76の高い比誘電率を示しており、キャパシタ100と同等の優れた比誘電率-電界曲線を備えている。
LaやCeは、HfOの結晶構造を調整するための安定化剤として添加したものである。具体的には、LaやCeを添加することにより、結晶構造が単斜晶になることが抑制されるものと考えられる。安定化剤は、La、Ceには限定されず、Al、Y、Zrなどの元素であっても良い。また、1種類だけではなく、複数種類の元素を組み合わせて添加しても良い。
以上、第1実施形態~第5実施形態にかかるキャパシタ、HfO膜の製造方法について説明した。しかしながら、本発明が上述した内容に限定されることはなく、発明の趣旨に沿って、種々の変更をなすことができる。
たとえば、誘電体層の組成は、発明の規定の範囲内において任意であり、上述した内容には限定されない。
また、キャパシタの誘電体層を作製するための原料塩の種類、重量なども任意であり、他の種類の原料塩を使用することも可能である。たとえば、キャパシタ100では、Hfの原料塩としてハフニウムイソプロポキシドを使用したが、これに代えて、あるいはこれに加えて、ハフニウムエトキシド、ハフニウム-t-ブトキシド等の他のハフニウムアルコキシド、カルボン酸ハフニウム、塩化ハフニウム、硝酸ハフニウム、酢酸ハフニウムなどの1種類または複数種類を使用しても良い。
1・・・基板
2・・・第1電極層
3・・・誘電体層
4・・・第2電極層

Claims (9)

  1. 第1電極層と、
    前記第1電極層上に形成された誘電体層と、
    前記誘電体層上に形成された第2電極層と、を備えたキャパシタであって、
    前記誘電体層が、金属酸化物からなり、
    前記金属酸化物は、Hf、Bi、および、5価以上の元素を含み、
    前記金属酸化物は、蛍石構造を有し、
    Oを除いた前記金属酸化物の総量を100mol%としたとき、前記Bi、および、前記5価以上の元素の添加量が、それぞれ、5mol%以上、10mol%以下である、キャパシタ。
  2. 前記5価以上の元素が、Nb、Ta、Mo、Wの中から選ばれた、1種類または複数種類の元素である、請求項に記載されたキャパシタ。
  3. 前記5価以上の元素が5価の元素である場合は、前記Biと当該5価の元素とのmol比が、1:1であり、
    前記5価以上の元素が6価の元素である場合は、前記Biと当該6価の元素とのmol比が、2:1である、請求項1または2に記載されたキャパシタ。
  4. 更に、前記金属酸化物にIV族の元素が添加された、請求項1ないしのいずれか1項に記載されたキャパシタ。
  5. 前記IV族の元素が、Si、Geの一方または両方の元素である、請求項に記載されたキャパシタ。
  6. Oを除いた前記金属酸化物の総量を100mol%としたとき、
    前記IV族の元素の添加量が3mol%以下である、請求項またはに記載されたキャパシタ。
  7. 前記IV族の元素の添加量が2mol%以下である、請求項に記載されたキャパシタ。
  8. 前記誘電体層の膜厚が10nm以上であり、
    更に、安定化剤が添加された、請求項1ないしのいずれか1項に記載されたキャパシタ。
  9. 前記安定化剤が、La、Ce、Al、Ti、Sn、Zr、Sc、Mg、Zn、Y、Ca、Sr、Baの中から選ばれた、1種類または複数種類の元素である、請求項に記載されたキャパシタ。
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