JP7035360B2 - スパンボンド不織布 - Google Patents
スパンボンド不織布 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7035360B2 JP7035360B2 JP2017146244A JP2017146244A JP7035360B2 JP 7035360 B2 JP7035360 B2 JP 7035360B2 JP 2017146244 A JP2017146244 A JP 2017146244A JP 2017146244 A JP2017146244 A JP 2017146244A JP 7035360 B2 JP7035360 B2 JP 7035360B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber
- nonwoven fabric
- based resin
- core
- spunbonded nonwoven
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Multicomponent Fibers (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Description
ポリエチレン系樹脂のメルトフローレートは、ASTM D-1238により、荷重が2160gで、温度が190℃の条件で測定される。また、ポリエチレン系樹脂以外のポリオレフィン系樹脂のメルトフローレートも、ASTM D-1238により、荷重が2160gで、温度が230℃の条件で測定される。
キャピラリーレオメーターRHEOSOL -G3000を用い、20mmパラレルプレート、ギャップ0.5mm、温度230℃、ひずみ34.9%、振動数0.3~63rad/secにおける不織布シートの複素粘度(Pa/sec)を測定した。
エジェクターで牽引し、延伸した後、ネット上に捕集した不織ウェブからランダムに小片サンプル10個を採取し、マイクロスコープで500~1000倍の表面写真を撮影し、各サンプルから10本ずつ、計100本の繊維の幅を測定し、平均値から単繊維繊維径(μm)を算出した。
上記の単繊維繊維径と使用する樹脂の固形密度から長さ10,000m当たりの質量を単繊維繊度として、小数点以下第二位を四捨五入して算出した。単繊維繊度(dtex)と、各条件で設定した紡糸口金単孔から吐出される樹脂の吐出量(以下、単孔吐出量と略記する。)(g/分)から、次の式に基づき、紡糸速度を算出した。
・紡糸速度=(10000×単孔吐出量)/単繊維繊度。
JIS L1913(2010年)6.2「単位面積当たりの質量」に基づき、20cm×25cmの試験片を、試料の幅1m当たり3枚採取し、標準状態におけるそれぞれの質量(g)を量り、その平均値を1m2当たりの質量(g/m2)で表した。
JIS L1913(2010年)フラジール形法に準じて、15cm角にカットした繊維シート10枚を、テクステスト社製の通気性試験機FX3300を用いて試験圧力1
25Paで測定した。得られた値の変動係数の百分率から通気量CV値(%)とした。
カトーテック(株)製の自動化表面試験機 KES-FB4 AUTO-Aを用いて、各サンプルの100mm×100mmの範囲を、ピアノ線を巻いた端子に50gf/cm2の荷重をかけ、1.0mm/secの速さで滑らせ、摩擦係数の標準偏差 MMDを測定した。
示差走査熱量計(TA Instruments社製DSCQ1000)で昇温速度10℃/分の条件で示差走査熱量測定を行い、吸熱している融解ピークの個数を計測した。
メルトフローレート(MFR)が170g/10分のポリプロピレン単独重合体樹脂と、MFRが100g/10分のポリエチレン単独重合体樹脂(LLDPE)を、それぞれ押出機で溶融し、紡糸温度が235℃で、孔径φが0.30mmの矩形芯鞘口金から、単孔吐出量が0.43g/分で、ポリプロピレン系樹脂を芯成分に配置し、ポリエチレン系樹脂を鞘成分に配置した芯鞘型断面にて紡出した糸条を、冷却固化した後、矩形エジェクターでエジェクターの圧力を0.50MPaとした圧縮エアによって、牽引し延伸し、移動するネット上に捕集して芯鞘型複合繊維の長繊維からなる不織繊維ウェブを得た。得られた芯鞘型複合繊維の長繊維の特性は、単繊維繊維径は10.9μmであり、これから換算した紡糸速度は5,049m/分であった。紡糸性については、1時間の紡糸において糸切れが0回と良好であった。
ポリプロピレン樹脂のMFRを300g/10分にしたこと以外は、実施例1と同じ方法により、スパンボンド不織布を得た。得られた芯鞘型複合繊維からなる長繊維の特性は、単繊維繊維径が10.5μmであり、これから換算した紡糸速度は5,457m/分であった。紡糸性については、1時間の紡糸において糸切れが0回と良好であった。得られたスパンボンド不織布について、複素粘度、通気量CV値、摩擦係数の標準偏差MMDおよび融解ピークを測定、評価した。結果を表1に示す。
ポリプロピレン樹脂のMFRを850g/10分にしたこと以外は、実施例1と同じ方法により、スパンボンド不織布を得た。得られた芯鞘型複合繊維からなる長繊維の特性は、単繊維繊維径が9.8μmであり、これから換算した紡糸速度は6,264m/分であった。紡糸性については、1時間の紡糸において糸切れが0回と良好であった。得られたスパンボンド不織布について、複素粘度、通気量CV値、摩擦係数の標準偏差MMDおよび融解ピークを測定、評価した。結果を表1に示す。
ポリプロピレン樹脂のMFRを60g/10分とし、エジェクター圧力を0.15MPaにしたこと以外は、実施例1と同じ方法により、スパンボンド不織布を得た。芯鞘長繊維の特性は、単繊維繊維径が18.0μmであり、これから換算した紡糸速度は1,857m/分であった。紡糸性については、1時間の紡糸において糸切れが10回と不良であった。得られたスパンボンド不織布について、複素粘度、通気量CV値、摩擦係数の標準偏差MMDおよび融解ピークを測定し、評価した。結果を表1に示す。
ポリエチレン樹脂のMFRを20g/10分とし、エジェクター圧力を0.15MPaにしたこと以外は、実施例1と同じ方法により、スパンボンド不織布を得た。得られた芯鞘型複合繊維の長繊維の特性は、単繊維繊維径が17.4μmであり、これから換算した紡糸速度は1,899m/分であった。紡糸性については、1時間の紡糸において糸切れが8回と不良であった。得られたスパンボンド不織布について、複素粘度、通気量CV値、摩擦係数の標準偏差MMDおよび融解ピークを測定し、評価した。結果を表1に示す。
(b):鞘部
(c):第1成分
(d):第2成分
Claims (1)
- メルトフローレートが155~850g/10分であるポリプロピレン系樹脂を芯成分とし、メルトフローレートが50~200g/10分であるポリエチレン系樹脂を鞘成分とし、かつ、横断面において、前記芯成分からなる芯部と前記鞘成分からなる鞘部の中心が同一である芯鞘型複合繊維で構成されてなるスパンボンド不織布であって、前記複合繊維の単繊維繊維径が6.5~14.5μmであって、前記スパンボンド不織布の、通気量CV値が7%以下であり、温度が230℃で6.28rad/secにおける複素粘度が100Pa・sec以下であることを特徴とするスパンボンド不織布。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017146244A JP7035360B2 (ja) | 2017-07-28 | 2017-07-28 | スパンボンド不織布 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017146244A JP7035360B2 (ja) | 2017-07-28 | 2017-07-28 | スパンボンド不織布 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019026955A JP2019026955A (ja) | 2019-02-21 |
JP7035360B2 true JP7035360B2 (ja) | 2022-03-15 |
Family
ID=65475773
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017146244A Active JP7035360B2 (ja) | 2017-07-28 | 2017-07-28 | スパンボンド不織布 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7035360B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7035359B2 (ja) * | 2017-07-28 | 2022-03-15 | 東レ株式会社 | ポリエチレンスパンボンド不織布 |
JP2020139245A (ja) * | 2019-02-28 | 2020-09-03 | 東レ株式会社 | 積層不織布 |
JP2020139244A (ja) * | 2019-02-28 | 2020-09-03 | 東レ株式会社 | 積層不織布 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003518205A (ja) | 1999-12-21 | 2003-06-03 | キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド | 細いデニールの多成分繊維 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5672415A (en) * | 1995-11-30 | 1997-09-30 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Low density microfiber nonwoven fabric |
-
2017
- 2017-07-28 JP JP2017146244A patent/JP7035360B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003518205A (ja) | 1999-12-21 | 2003-06-03 | キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド | 細いデニールの多成分繊維 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019026955A (ja) | 2019-02-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5289459B2 (ja) | 捲縮複合繊維、及び当該繊維からなる不織布 | |
JP5484564B2 (ja) | 捲縮複合繊維、及び当該繊維からなる不織布 | |
JP7081502B2 (ja) | スパンボンド不織布 | |
JP7035360B2 (ja) | スパンボンド不織布 | |
KR102552774B1 (ko) | 스펀본드 부직포, 스펀본드 부직포의 제조 방법, 엠보스 롤 | |
JP6904260B2 (ja) | スパンボンド不織布およびその製造方法 | |
JP7182693B2 (ja) | 不織布積層体及び衛生用品 | |
JP7247884B2 (ja) | スパンボンド不織布 | |
JP6907560B2 (ja) | スパンボンド不織布 | |
JP7156033B2 (ja) | 捲縮繊維、スパンボンド不織布、およびそれらの製造方法 | |
JPWO2009063889A1 (ja) | 偏芯中空複合長繊維、それからなる長繊維不織布及びその用途 | |
JP7040122B2 (ja) | スパンボンド不織布 | |
WO2021140906A1 (ja) | スパンボンド不織布 | |
JP6798223B2 (ja) | スパンボンド不織布 | |
WO2024143162A1 (ja) | 濾過用積層体及び濾過用積層体の製造方法 | |
US20230119301A1 (en) | High Loft Nonwoven Fabrics | |
JP6809290B2 (ja) | 分割型複合繊維を用いた不織布 | |
JP7028695B2 (ja) | 嵩高柔軟不織布 | |
WO2022181590A1 (ja) | スパンボンド不織布および複合繊維 | |
KR20240105379A (ko) | 스펀본드 부직포 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200722 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210428 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210601 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20210719 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210927 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20210927 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220201 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220214 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7035360 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |