JP7032363B2 - 移動通信システム、基地局間制御装置、基地局間制御方法及びプログラム - Google Patents

移動通信システム、基地局間制御装置、基地局間制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、移動可能な端末による通信を行うことができる移動通信システム、並びに、その移動通信システムに用いられる基地局間制御装置、基地局間制御方法及びプログラムに関するものである。
近年の移動通信システムにおけるトラフィックの急増に対応すべく、従来のマクロセル基地局よりもセル(無線通信エリア)が狭いスモールセル基地局(「極小セル基地局」、「ピコセル基地局」、「フェムトセル基地局」などとも呼ばれる)の需要が高まっている。特に、トラフィック対策として、従来のマクロセル基地局のマクロセル内のホットスポット等の多くのトラフィックが集中しているエリアにスモールセルを面的に配置する異種セルサイズ混在型のヘテロジーニアスセルラネットワーク(HetNet:Heterogeneous Network)構成が有効である。
従来、マクロセルとスモールセルとの間のセル間干渉を低減する技術として、マクロセル基地局とスモールセル基地局とが互いに時間同期していることを前提とした時間領域(サブフレーム単位)で無線フレームを調整制御するセル間干渉制御技術が知られている(例えば、特許文献1、非特許文献1参照)。このセル間干渉制御技術は、LTE(Long Term Evolution)-Advanced標準に準拠した技術であり、eICIC(enhanced Inter-Cell Interference Coordination)とも呼ばれる。
特開2012-129793号公報
「Overview of 3GPP」,Release 10,V0.2.1(2014-06).
また、上記HetNet構成において上記従来のセル間干渉制御技術を適用しようとすると、マクロセルとスモールセルで割り当てる時間リソース(タイムスロット)を完全に分けていることから、マクロセルとスモールセルとの間の干渉は回避できるが、マクロセルとスモールセルの最大伝送レート(ピークスループット)が低下するという課題がある。特に、スモールセルの伝送レートを上げるためにスモールセルに多くの時間リソースを割り当てると、ユーザが多く存在するマクロセルに割り当てる時間リソースが減少しマクロセルの伝送レートが低減する課題がある。そこで、本出願人は、マクロセル(第1セル)内に少なくともアンテナが配置されマクロセルと少なくとも一部が重複するスモールセル(第2セル)内に位置する移動局(端末)が受信するマクロセルからの干渉信号を抑圧するための送信ウェイトを計算し、マクロセルの基地局(第1基地局)からの送信信号に送信ウェイトを掛けてスモールセルの基地局(第2基地局)から送信する技術を提案した(特願2018-023559号)。この技術によれば、マクロセル及びスモールセルの伝送レートを低下させることなく、マクロセルからスモールセルへの送信干渉を抑制することができる。しかしながら、マクロセルに複数のスモールセルが重複している場合、マクロセル基地局からの送信信号に送信ウェイトを掛けてスモールセルの基地局から送信する送信信号が、自セル(スモールセル)以外の他のスモールセルへの干渉信号となり、各スモールセルでの通信品質(伝送レート)を劣化させるおそれがある。
本明細書に開示された一態様に係る移動通信システムは、第1セルを形成する第1基地局と、前記第1セル内に少なくともアンテナが配置され前記第1セルと少なくとも一部が重複する複数の第2セルをそれぞれ形成する複数の第2基地局とを備え、前記第1基地局と前記複数の第2基地局とは互いに送信タイミングに関して時間同期制御された移動通信システムであって、前記複数の第2セルそれぞれについて、前記第2セル内に位置する端末が受信する前記第1セルからの干渉信号と、他の第2セルで前記第1セルからの干渉信号を抑圧するように前記他の第2セルの第2基地局が送信して前記端末が受信する干渉抑圧信号とを考慮し、前記第1セルからの干渉信号を抑圧するための送信ウェイトを計算し、前記複数の第2セルそれぞれについて、前記第1基地局からの送信信号に前記送信ウェイトを掛けて前記第2基地局から送信する。
前記移動通信システムにおいて、前記複数の第2セルそれぞれについて、前記第1基地局から受信した送信信号に前記送信ウェイトを掛けて送信干渉抑圧信号を作成し、前記第1基地局からの前記送信信号の送信時刻と前記第2基地局からの前記送信干渉抑圧信号の送信時刻とが同一時刻となるように送信時間を調整して、前記送信干渉抑圧信号を前記第2基地局から送信してもよい。
前記移動通信システムにおいて、前記第1基地局と前記複数の第2基地局との間の制御を行う基地局間制御装置を更に備えてもよい。
前記基地局間制御装置は、前記複数の第2セルそれぞれについて、前記送信ウェイトを計算し、前記第1基地局から受信した前記送信信号に前記送信ウェイトを掛けて送信干渉抑圧信号を作成し、前記第1基地局からの前記送信信号に同期させて前記送信干渉抑圧信号を前記第2基地局に送信し、前記複数の第2基地局はそれぞれ、前記基地局間制御装置から受信した前記送信干渉抑圧信号を送信してもよい。
また、前記基地局間制御装置は、前記複数の第2セルそれぞれについて、前記送信ウェイトを計算して前記第2基地局に送信し、前記複数の第2基地局はそれぞれ、前記基地局間制御装置から前記送信ウェイトを受信し、前記第1基地局から受信した前記送信信号に前記送信ウェイトを掛けて送信干渉抑圧信号を作成し、前記第1基地局からの前記送信信号に同期させて前記送信干渉抑圧信号を送信してもよい。
前記基地局間制御装置において、前記複数の第2セルそれぞれについて、前記第2セル内に位置する端末によって測定された前記第1基地局からの第1受信信号の伝搬路特性と前記複数の第2基地局からの第2受信信号の伝搬路特性の情報を、前記第2基地局を介して受信し、前記第2基地局を介して受信した前記情報に基づいて前記送信ウェイトを計算してもよい。
前記移動通信システムにおいて、前記第1基地局及び前記複数の第2基地局それぞれに通信回線を介して接続された共通のベースバンド処理部を更に備え、前記第1基地局及び前記複数の第2基地局はそれぞれ、前記ベースバンド処理部で生成された送信信号を通信回線を介して受信し、各基地局のアンテナから送信してもよい。
本明細書に開示された他の態様に係る基地局間制御装置は、第1セルを形成する第1基地局と、前記第1セルと少なくとも一部が重複する複数の第2セルをそれぞれ形成する複数の第2基地局との間の制御を行う基地局間制御装置であって、前記複数の第2セルそれぞれについて、前記第2セル内に位置する端末が受信する第1セルからの干渉信号と、他の第2セルで前記第1セルからの干渉信号を抑圧するように前記他の第2セルの第2基地局が送信して前記端末が受信する干渉抑圧信号とを考慮し、前記第1セルからの干渉信号を抑圧するための送信ウェイトを計算し、前記複数の第2セルそれぞれについて、前記第1基地局から受信した送信信号に前記送信ウェイトを掛けて送信干渉抑圧信号を作成し、前記複数の第2セルそれぞれについて、前記第1基地局からの前記送信信号の送信時刻と前記第2基地局からの前記送信干渉抑圧信号の送信時刻とが同一時刻となるように送信時間を調整して、前記送信干渉抑圧信号を前記第2基地局に送信する。
また、本明細書に開示された更に他の態様に係る基地局間制御方法は、第1セルを形成する第1基地局と、前記第1セルと少なくとも一部が重複する複数の第2セルをそれぞれ形成する複数の第2基地局との間の制御を行う基地局間制御方法であって、前記複数の第2セルそれぞれについて、前記第2セル内に位置する端末が受信する第1セルからの干渉信号と、他の第2セルで前記第1セルからの干渉信号を抑圧するように前記他の第2セルの第2基地局が送信して前記端末が受信する干渉抑圧信号とを考慮し、前記第1セルからの干渉信号を抑圧するための送信ウェイトを計算することと、前記複数の第2セルそれぞれについて、前記第1基地局からの送信信号に前記送信ウェイトを掛けて前記第2基地局から送信することと、を含む。
前記基地局間制御方法において、前記複数の第2セルそれぞれについて、前記第1基地局から受信した送信信号に前記送信ウェイトを掛けて送信干渉抑圧信号を作成することと、前記複数の第2セルそれぞれについて、前記第1基地局からの前記送信信号の送信時刻と前記第2基地局からの前記送信干渉抑圧信号の送信時刻とが同一時刻となるように送信時間を調整して、前記送信干渉抑圧信号を前記第2基地局から送信することと、を含んでもよい。
また、本明細書に開示された更に他の態様に係るプログラムは、第1セルを形成する第1基地局と、前記第1セル内に少なくともアンテナが配置され前記第1セルと少なくとも一部が重複する複数の第2セルをそれぞれ形成する複数の第2基地局との間の制御をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記複数の第2セルそれぞれについて、前記第2セル内に位置する端末が受信する第1セルからの干渉信号と、他の第2セルで前記第1セルからの干渉信号を抑圧するように前記他の第2セルの第2基地局が送信して前記端末が受信する干渉抑圧信号とを考慮し、前記第1セルからの干渉信号を抑圧するための送信ウェイトを計算する工程と、前記複数の第2セルそれぞれについて、前記第1基地局から受信した送信信号に前記送信ウェイトを掛けて送信干渉抑圧信号を作成する工程と、前記複数の第2セルそれぞれについて、前記第1基地局からの前記送信信号の送信時刻と前記第2基地局からの前記送信干渉抑圧信号の送信時刻とが同一時刻となるように送信時間を調整して、前記送信干渉抑圧信号を前記第2基地局に送信する工程と、を前記コンピュータに実行させる。
前記移動通信システム、基地局間制御装置、基地局間制御方法及びプログラムにおいて、前記複数の第2セルそれぞれについて、前記送信ウェイトは、前記第2セル内に位置する端末によって測定された前記第1基地局からの第1受信信号の伝搬路特性と前記複数の第2基地局からの第2受信信号の伝搬路特性とに基づいて計算してもよい。
また、前記移動通信システム、基地局間制御装置、基地局間制御方法及びプログラムにおいて、前記送信ウェイトは、前記送信ウェイトのベクトル方向を維持しながら所定の最大値を超えないように計算してもよい。
また、前記移動通信システム、基地局間制御装置、基地局間制御方法及びプログラムにおいて、前記複数の第2セルそれぞれについて、前記送信ウェイトは、前記第2基地局から送信される総送信電力が所定の最大送信電力を越えない条件下で前記端末における信号電力対(雑音電力+干渉電力)比であるSINR(Signal power to Interference power and Noise power Ratio)を最大化するように計算してもよい。
前記第1基地局は、前記第1セルとしてマクロセルを形成するように少なくともアンテナが地上又は海上に配置されたマクロセル基地局であり、前記複数の第2基地局はそれぞれ、前記第2セルとしてスモールセルを形成するように少なくともアンテナが地上又は海上に配置されたスモールセル基地局であってもよい。
また、前記第1基地局は、前記第1セルを形成するように上空に位置する飛行体又は浮揚体又に設けられ、前記複数の第2基地局はそれぞれ、前記第2セルを形成するように少なくともアンテナが地上又は海上に配置されたマクロセル基地局又はスモールセル基地局であってもよい。ここで、前記飛行体は、バッテリー及び太陽光発電システムの少なくとも一方を備え、電力で飛行するものであってもよい。
また、前記第1基地局は、人工衛星、HAPS、飛行船、気球又はドローンに設けられていてもよい。
本明細書に開示された移動通信システム、基地局間制御装置、基地局間制御方法及びプログラムによれば、第1セル(マクロセル)に複数の第2セル(スモールセル)が重複しているHetNet構成において、マクロセル及びスモールセルの伝送レートを低下させることなく、マクロセルから複数のスモールセルそれぞれへの送信干渉を確実に抑制して各スモールセルでの通信品質(伝送レート)の劣化を防止することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る移動通信システムの全体構成の一例を示す図である。 図2は、従来例のセル間干渉制御技術(eICIC)におけるマクロセル及びスモールセルそれぞれに設定される無線リソースの時間スロットの配置例を示す図である。 図3は、本実施形態に係る移動通信システムにおけるマクロセル及びスモールセルそれぞれに設定される無線リソースの時間スロットの配置例を示す図である。 図4は、本実施形態に係る送信干渉抑圧技術を導入可能な通信システムの一構成例を示す説明図である。 図5は、本実施形態に係る送信干渉抑圧制御の基本動作(下り回線)の一例を示す説明図である。 図6は、本実施形態に係る送信干渉抑圧制御の基本動作(上り回線)の一例を示す説明図である。 図7は、本実施形態に係る送信干渉抑圧制御の他の例を示すブロック図である。 図8は、本実施形態に係る送信干渉抑圧制御の更に他の例を示すブロック図である。 図9は、本実施形態に係る送信干渉抑圧制御の更に他の例を示すブロック図である。 図10は、本発明の他の実施形態に係る移動通信システムの全体構成の一例を示す図である。 図11は、図10の移動通信システムにおける送信干渉抑圧制御の一例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して様々な実施形態について説明する。なお、各図は本発明の内容を理解でき得る程度に形状、大きさ及び位置関係を概略的に示してあるに過ぎず、従って、本発明は各図で例示された形状、大きさ及び位置関係のみに限定されるものではない。また、後述において例示する数値は、本発明の好適な例に過ぎず、従って、本発明は例示された数値に限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る移動通信システム(携帯電話システム)における異種セルサイズ混在型のヘテロジーニアスセルラネットワーク(HetNet)の構成の一例を示す図である。図1において、本実施形態の移動通信システムは、端末10と無線通信可能な複数の基地局として、マクロセル基地局(第1基地局)20A,20B及びスモールセル基地局(第2基地局)30A,30Bとを備えている。一方のマクロセル基地局20Aのマクロセル(第1セル)200A内の4箇所にそれぞれスモールセル基地局30Aの少なくともアンテナが配置され、他方のマクロセル基地局20Bのマクロセル200B内の6箇所にそれぞれスモールセル基地局30Bの少なくともアンテナが配置されている。
図1の移動通信システムの構成は、マクロセル200A,200B内のホットスポット等の多くのトラフィックが集中しているエリアにスモールセル(第2セル)300A,300Bを面的に配置した、トラフィック対策として有効な「HetNet構成」である。本システムではマクロセルとスモールセルは同一周波数を利用する。特に、図1の例のように高層ビル40が立ち並ぶ市街地などでは、高層階の大規模オフィス内でトラフィックが集中的に発生するケースが多々あり、そのような場所にスモールセルを配置する「三次元空間HetNet構成(三次元空間セル構成)」が非常に有効である。図1の三次元空間セル構成では、面方向に複数の屋外スモールセルが配置され、高さ方向に複数の屋内スモールセルが配置されている。
端末10は、携帯電話機、スマートフォン、移動通信機能を有する携帯パソコン等であり、ユーザ装置(UE)、移動局、移動機、携帯型の通信端末とも呼ばれている。端末10は、一方のマクロセル200A内に位置するときには、そのマクロセル200Aに対応するマクロセル基地局20Aを介して移動通信網側と通信する。また、端末10は、マクロセル200A内で重複しているスモールセル300Aのいずれかに移動すると、スモールセル基地局30Aのいずれかを介して移動通信網側と通信する。同様に、端末10は、もう一方のマクロセル200B内に位置するときには、そのマクロセル200Bに対応するマクロセル基地局20Bを介して移動通信網側と通信する。また、端末10は、マクロセル200B内で重複しているスモールセル300Bのいずれかに移動すると、スモールセル基地局30Bを介して移動通信網側と通信する。
なお、図1において、マクロセル基地局及びスモールセル基地局それぞれの数は任意であり、例えば、マクロセル基地局は1箇所又は3箇所以上に設けてもよいし、スモールセル基地局は各マクロセル内において複数の2箇所~3箇所又は7箇所以上に設けてもよい。また、マクロセル基地局及びスモールセル基地局は互いに時間同期制御されている。
マクロセル基地局20A,20Bはそれぞれ、移動通信網において屋外に設置されている通常の半径数百m乃至数km程度の広域エリアであるマクロセルをカバーする広域の基地局であり、「マクロセル基地局」、「Macro e-Node B」、「MeNB」等と呼ばれる場合もある。マクロセル基地局20A,20Bは、他の基地局と例えば有線の通信回線で接続され、所定の通信インターフェースで通信可能になっている。また、マクロセル基地局20A,20Bは、回線終端装置及び光回線や専用回線などの通信回線を介して移動通信網のコアネットワークに接続され、コアネットワーク上のサーバ装置などの各種ノードとの間で所定の通信インターフェースにより通信可能になっている。
スモールセル基地局30A,30Bはそれぞれ、広域のマクロセル基地局とは異なり、無線通信可能距離が数十m乃至数百m程度であり、一般家庭、店舗、オフィス等の屋内にも設置することができる小容量の基地局である。スモールセル基地局30A,30Bは、移動通信網における広域のマクロセル基地局がカバーするエリアよりも小さなエリアをカバーするように設けられるため「スモールセル基地局」と呼ばれたり、「Small e-Node B」や「Small eNB」と呼ばれたりする場合もある。スモールセル基地局30A,30Bについても、回線終端装置及び光回線や専用回線などの通信回線を介して移動通信網のコアネットワークに接続され、コアネットワーク上のサーバ装置などの各種ノードとの間で所定の通信インターフェースにより通信可能になっている。
マクロセル基地局20A,20B及びスモールセル基地局30A,30Bそれぞれと端末10との間の無線通信には、同一無線伝送方式及び同一周波数帯が使用されている。無線伝送方式としては、例えば、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)やCDMA-2000等の第3世代移動通信システム(3G)の通信方式、LTE(Long Term Evolution)やLTE-Advancedの通信方式、第4世代携帯電話の通信方式、第5世代携帯電話の通信方式などを採用することができる。
端末10は、例えばCPUやメモリ等を有するコンピュータ装置、無線通信部などのハードウェアを用いて構成され、所定のプログラムが実行されることによりマクロセル基地局20A,20B及びスモールセル基地局30A,30Bそれぞれとの間の無線通信等を行うことができる。また、マクロセル基地局20A,20B及びスモールセル基地局30A,30Bはそれぞれ、例えばCPUやメモリ等を有するコンピュータ装置、コアネットワークに対する外部通信インターフェース部、無線通信部などのハードウェアを用いて構成され、所定のプログラムが実行されることにより、端末10との間の無線通信やコアネットワーク側との通信を行ったりすることができる。
端末10は、自動車やドローンなどの移動体に組み込まれたモジュール状の移動局であってもよいし、IoT(Internet of Things)向けデバイスの端末装置であってもよい。
図1のような三次元空間セル構成では、図中矢印で示すように、マクロセル間、マクロセルとスモールセルと間及びスモールセル間における予干渉、被干渉の推定が非常に複雑である。また、空間的にセル間の離隔距離を取ることで、相互に干渉を回避する三次元空間セル構成の構築は極めて困難である。三次元空間セル構成を実現するためには、高度な干渉制御が不可欠である。
上記HetNet構成に適用可能なセル間干渉制御技術として、前述のLTE-Advanced標準に準拠したeICICと呼ばれるセル間干渉制御技術が知られている。
図2は、従来例のセル間干渉制御技術(eICIC)におけるマクロセル及びスモールセルそれぞれに設定される無線リソースの時間スロットの配置例を示す図である。図2に示すように、前述のeICICと呼ばれるセル間干渉制御技術では、同一周波数帯の無線リソースを時分割して、マクロセル及びスモールセルそれぞれに互いに異なる時間スロットを割り当てる。これにより、マクロセルとスモールセルとの間の同一周波数帯における干渉を回避することができる。しかしながら、従来のセル間干渉制御技術(eICIC)では、マクロセル及びスモールセルそれぞれにおいて無線リソース(時間スロット)を分割し、相互にその一部を使用しないため、マクロセル及びスモールセルの最大伝送レート(ピークスループット)が低下するという課題がある。例えば、図2の例では、マクロセル及びスモールセルの最大伝送レートはともに無線リソースをすべて使用した場合に比して5/10=1/2に低下する。そのため、マクロセル及びスモールセルの最大伝送レートの低下を改善できる技術が望まれる。特に、ユーザ(端末)が多く存在するマクロセルの伝送レート(スループット)の低下を改善できる技術が望まれる。
そこで、本実施形態では、セル間の干渉を回避するとともにマクロセル及びスモールセルの最大伝送レートの低下を改善するという課題を解決するため、図3に示すようにマクロセル及びスモールセルそれぞれにおいて全無線リソース(全タイムスロット)の同時利用を実現しつつ、以下に示すようにマクロセルからスモールセルへの干渉を確実に抑圧(キャンセル)する送信干渉抑圧技術(送信干渉キャンセル技術)を全てのスモールセルに導入している。
図4は、本実施形態に係る送信干渉抑圧技術を導入可能な通信システムの一構成例を示す説明図である。なお、図4の通信システムは、C-RAN(集中型無線アクセスネットワーク)構成を基本とした例を示しているが、D-RAN(分散型無線アクセスネットワーク)などの他の構成の通信システムであってもよい。
本実施形態のC-RAN構成の通信システムにおいて、マクロセル基地局20及びスモールセル基地局30はそれぞれ、光ファイバ、基地局間インターフェース(例えばLTEではx2インターフェース)等の有線通信回線又は無線通信回線などの通信回線90を介して互いに接続された、RRH(遠隔無線ヘッダ)(「張り出し基地局」、「光張り出し装置」ともいう。)21,31と、ベースバンド信号処理部を含む基地局送受信機(ベースバンド処理部)とを有する。各基地局20,30の基地局送受信機は、1箇所に設置された共通のBBU(ベースバンドユニット)50に集約されている。各基地局20,30のRRH21,31は、基地局間ネットワーク連携制御装置(以下「基地局間制御装置」という。)60と通信回線90とを介してBBU50に接続されている。RRH21,31は、張り出し基地局とも呼ばれ、RF部や増幅装置等を有する。RRH21,31は、BBU50からの送信信号を無線信号に変換して所定の送信電力でアンテナから送信したり、アンテナで受信した無線信号を受信信号に変換してBBU50に送ったりする。基地局間制御装置60は、以下に例示するマクロセルからスモールセルへの干渉を抑制する送信干渉キャンセラを実行する。
上記送信干渉キャンセラは、例えば、基地局間制御装置60に設けられたプロセッサやメモリ等からなるコンピュータがプログラムを読み込んで動作することにより実行することができる。プログラムは、記録媒体に記録する方法やネットワークを介して送受信する方法などで供給してコンピュータに組み込むことができる。プログラムは、ネットワーク上のコンピュータとしてのサーバに組み込んでおき、基地局間制御装置60などから遠隔的に実行してもよい。
図5は、本実施形態に係る送信干渉抑圧制御の基本動作(下り回線)の一例を示す説明図である。ここで、マクロセル200の基地局番号を「0」とし、複数のスモールセル300の基地局番号をn(n=1,2,---,N)とする。なお、図5では、図示の都合上、n=1,2としている。
図5において、各スモールセル300の送信信号(スモールセル送信信号)s(n=1,2,---,N)は、BBU50から基地局間制御装置60を介して、各スモールセル基地局のRRH31に送信される。マクロセル200の送信信号(マクロセル送信信号)sは、BBU50から基地局間制御装置60を介して、マクロセル基地局のRRH21に送信されるとともに、各スモールセル基地局のRRH31に送信される。n番目のスモールセル基地局のRRH31は、基地局間制御装置60から受信したスモールセル送信信号sをアンテナから送信する。更に、各スモールセル基地局のRRH31は、基地局間制御装置60から受信したマクロセル送信信号sに所定の送信ウェイトwを掛けて送信干渉抑圧信号(w)(「送信干渉キャンセル信号」ともいう。)を生成してアンテナから送信する。この送信干渉抑圧信号(w)により、スモールセル300内に位置する端末10が受信するマクロセル基地局20からのマクロセル干渉信号(マクロセル送信信号s)を抑圧又はキャンセルすることができる。
本実施形態では、各スモールセル300の各端末10が受信するすべてのマクロセル干渉信号を抑圧又はキャンセルできるように送信ウェイトw(n=1,2,---,N)を決定している。すなわち、以下に示すように、マクロセル基地局20から直接送信されるマクロセル干渉信号(s)と、各スモールセル300でマクロセル干渉信号を抑圧又はキャンセルするように送信されたマクロセル信号の送信干渉キャンセル信号(w)を同時に考慮して、各スモールセル300の各端末10が受信するすべてのマクロセル干渉信号を抑圧又はキャンセルするように各スモールセル300の送信ウェイトwnを決定する。
n番目のスモールセル300内の端末をMとし、m番目のスモールセル基地局30からn番目のスモールセル300内の端末Mへの伝搬路特性(チャネル特性)をhnmとする。h10,h20,---,hN0は、マクロセル基地局20から送信されて各スモールセル300内の端末で受信されるマクロセル干渉信号である。
また、m番目のスモールセル基地局30に対する送信ウェイトをwとおくと、m番目のスモールセル基地局30から送信されてn番目のスモールセル300内の端末で受信される送信干渉キャンセル信号は、hnm(n=1,2,---,N,m=1,2,---,N)で表される。例えば、すべてのスモールセル基地局30(m=1,2,---,N)から送信されて1番目のスモールセル300内の端末で受信される送信干渉キャンセル信号は、h11,h12,---,h1Nで表される。
従って、各スモールセル300の各端末10が受信するすべてのマクロセル干渉信号を抑圧又はキャンセルするための条件は、次式(1)で表される。
Figure 0007032363000001
上記式(1)を行列で表現すると、次式(2)で表される。
Figure 0007032363000002
上記式(2)を送信ウェイトw(n=1,2,---,N)に関して解くと、次式(3)となる。ここで、H-1は行列Hの逆行列を与える。
Figure 0007032363000003
上記式(3)の送信ウェイトw(n=1,2,---,N)のいくつかはチャネル行列Hの特性によっては非常に大きくなり、その結果、スモールセル300の送信干渉キャンセル信号の送信電力が非常に大きくなることがある。一般にスモールセル300の基地局送信電力は制限があり、それを越えた送信電力で送信することはできない。そこで、現実な値として、送信ウェイトwに制限を設けてもよい。この場合、スモールセル300の送信ウェイトwの最大値をw maxとおくと、制限された送信ウエイトwlimは次式で与えられる。ここで、Max(a,b)、Min(a,b)はそれぞれ、a、bの最大値、最小値を与える関数である。
Figure 0007032363000004
上記送信ウェイトwをwlimに制限する制限制御は、送信ウェイトのベクトル方向を変えないことが特徴であり、各スモールセル300の送信ウェイトwがw maxを越えることはない。
図6は、本実施形態に係る送信干渉抑圧制御の基本動作(上り回線)の一例を示す説明図である。
図6において、n番目のスモールセル300の端末10(M)は、マクロセル基地局20(B)のRRH21との間の伝搬路特性hn0と、m番目のスモールセル基地局30(B)との間の伝搬路特性hnm(m=1,2,---,N)を測定する。例えば、LTEでは、各基地局から送信される送信信号内の制御信号にある基地局個別信号(パイロット信号)を基にして、伝搬路特性hn0とhnm(m=1,2,---,N)を測定する。
n番目のスモールセルの端末Mは、n番目のスモールセル基地局Bに、測定した伝搬路特性hn0,hnmの情報(フィードバック情報FB)を上り回線信号で送信する。
n番目のスモールセル基地局Bは、端末Mから受信した伝搬路特性hn0,hnmの情報(フィードバック情報FB)を、基地局間制御装置60内に設けられたスモールセルの送信ウェイト計算部61に送信する。
スモールセルの送信ウェイト計算部61は、スモールセル基地局Bから受信した伝搬路特性hn0,hnmの情報(フィードバック情報FB)に基づいて送信ウェイトwを計算し、その送信ウェイトwをマクロセル送信信号sに掛けて送信干渉キャンセル信号(送信干渉抑圧信号)wを生成する。
図7は、本実施形態に係る送信干渉抑圧制御の他の例を示すブロック図である。図7の例は、基地局間制御装置60が送信ウェイトwを計算して送信干渉抑圧信号(w・s)を生成する例である。なお、図7において、前述の図1及び図4~図6と共通する部分については同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
図7において、基地局間制御装置60は、スモールセルの送信ウェイト計算部61と送信信号処理部62とを備える。送信ウェイト計算部61は、スモールセル基地局B,B, ...から受信した前述のフィードバック情報FB, ...,FB, ...に基づいて送信ウェイトw, ...,w, ...を計算する。
送信信号処理部62は、送信ウェイト計算部61で計算された送信ウェイトw1,...,w, ...にマクロセル送信信号sを掛けて送信干渉抑圧信号w・s, ...,w・s, ...を生成する。そして、その送信干渉抑圧信号w・s, ...,w・s, ...に、BBU61から受信した各スモールセルの送信信号(希望信号)s,s, ...を加算してスモールセル送信信号s’(=w・s+s), ...,s’(=w・s+s), ...を生成する。
更に、送信信号処理部62は、マクロセル送信信号s及びスモールセル送信信号s’, ...,s’, ...について、マクロセル送信信号sと送信干渉抑圧信号w・s, ...,w・s, ...の送信時刻が同一となるように送信タイミングに関して時刻同期調整制御を行う。この時刻同期調整制御は、例えば、マクロセル送信信号s及びスモールセル送信信号s1’, ...,s’, ...それぞれを各セル対応の遅延調整器(ソフトウェアによる遅延時間設定)を介して所定の遅れ時間τ,τ,・・・,τ, ...だけずらして各基地局B,B,・・・,B, ...に送信する。例えば、マクロセル送信信号sの遅れ時間τ及びスモールセル送信信号s’, ...,s, ...の遅れ時間τ, ...,τ, ...は、マクロセル基地局Bとスモールセル基地局B, ...,B, ...との間の空間的な位置関係に関する情報や各基地局と端末との間の伝搬遅れ時間差などの情報に基づいて予め決定しておくことができる。マクロセル送信信号sの遅れ時間τは0秒に設定しておいてもよい。
本制御例によれば、干渉送信電力に制限がないため、端末M, ...,M, ...の受信信号におけるマクロセルからの干渉を完全に抑圧(キャンセル)できる。
図8は、本実施形態に係る送信干渉抑圧制御の更に他の例を示すブロック図である。図8の例は、基地局間制御装置60が、前述の制限された送信ウェイトを用いて送信干渉抑圧信号(wlim・s, ..., wlim・s, ...)を生成する例である。なお、図8において、前述の図1及び図4~図7と共通する部分については同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
図8の例では、送信ウェイト計算部61で計算された前述の制限された送信ウェイトwlim, ..., wlim, ...にマクロセル送信信号sを掛けて送信干渉抑圧信号wlim・s,wlim・s, ...を生成する。
本例の制御例によれば、制限された送信ウェイトwlimにより送信ウェイトwがw maxを越えないようにすることができるので、スモールセル基地局B, ..., B, ...の送信電力を所定以下にするとともに、端末M,・・・,M, ...の受信信号におけるマクロセル200からの干渉を制限された送信電力内で適宜抑圧(キャンセル)できる。
図9は、本実施形態に係る送信干渉抑圧制御の更に他の例を示すブロック図である。図9の例は、基地局間制御装置60が、前述の端末M, ..., M, ...のSINRを最大化するように送信干渉抑圧信号(α・w・s, ..., α・w・s, ...)を生成するとともにスモールセル送信信号(β・s, ..., β・s, ...)を生成する例である。なお、図9において、前述の図1及び図4~図7と共通する部分については同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
図9の例において、送信ウェイト計算部61は、前述の端末M, ..., M, ...のSINRを最大化するように計算した補正後の送信ウェイトα・w, ..., α・w, ...、及び、補正係数β, ..., β, ...を決定し、マクロセル送信信号sを掛けて補正後の送信干渉抑圧信号α・w・s, ..., α・w・s, ...を生成し、また及びBBU61からの補正前のスモールセル送信信号s, ..., s, ...を掛けて、補正後のスモールセル送信信号β・s,β・s, ...を生成する。送信信号処理部62は、これらの補正後の信号を用いて、各スモールセル基地局B,B, ...に実際に送信する補正後のスモールセル送信信号s’(=β・s+α・w・s), ..., s’(=β・s+α・w・s), ...を生成する。
本制御例によれば、端末M, ...,M, ...のSINRを最大化する条件の下で、端末M,M, ...の受信信号におけるマクロセル200からの干渉を制限された送信電力内で最適に抑圧(キャンセル)できる。
図10は、本発明の他の実施形態に係る移動通信システムの全体構成の一例を示す図である。図11は、図10の移動通信システムにおける送信干渉抑圧制御の一例を示すブロック図である。なお、図10及び図11において、前述の図1及び図4~図9と共通する部分については同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
一般のマクロセル基地局Bは地上に設置されているが、人工衛星71、ソーラプレーン型のHAPS(「高高度疑似衛星」、「高高度プラットフォーム局」)72、飛行船型のHAPS73、ドローン74、気球75、飛行機など、様々な高度に浮揚する浮揚体や飛行体などの機体70に、中継無線装置700を搭載してもよい。機体70は、バッテリー及び太陽光発電システム等を備えてもよい。
中継無線装置700は、第1基地局としてのマクロセル基地局711(B)と、中継用送受信機712とを有する。機体70に搭載された中継無線装置700のマクロセル基地局711(B)により、広域の二次元又は三次元の第1セルとしてのマクロセル701を構成することができる。なお、マクロセル701に含まれる地上の第2セルは、図11に示すように地上のスモールセル基地局30で形成されるスモールセル300でもよいし、前述の地上のマクロセル基地局20で形成されるマクロセル200であってもよい。
マクロセル基地局711(B)と基地局間制御装置60とは光ファイバ等の有線の通信回線で接続することはできないので、無線中継システムを利用する。無線中継システムは、例えば、アンテナと中継用送受信機で構成されるゲート局(「ゲートウェイ局」、「GW局」、「リピータ親機」、「フィーダ局」ともいう。)80と、アンテナと中継用送受信機で構成され上空の機体70に搭載された中継無線装置700の中継用送受信機712とを用いて構成される。ゲート局80と中継用送受信機712との間のフィーダリンクの中継周波数f1としては、マクロセル基地局711(B)とマクロセル701内の端末10との通信で使用するサービスリンクの周波数f2とは異なる周波数を用いてもよい。
中継無線装置700を搭載する機体70は、例えば、自律制御又は外部から制御により地面又は海面から100[km]以下の高高度の空域(浮揚空域)に浮遊あるいは飛行して位置するように制御されてもよい。機体70の位置する空域は、例えば、高度が11[km]以上及び50[km]以下の成層圏の空域であってもよい。この空域は、気象条件が比較的安定している高度15[km]以上25[km]以下の空域であってもよく、特に高度がほぼ20[km]の空域であってもよい。
以上、各実施形態によれば、HetNet構成のマクロセル200から複数のスモールセル300への送信干渉を抑制することができるため、マクロセル200と複数のスモールセル300で割り当てる時間リソース(タイムスロット)を分ける必要がなくなり、マクロセル200及び複数のスモールセル300の最大伝送レート(ピークスループット)の低下を確実に抑制することができる。
なお、本明細書で説明された処理工程並びに通信システム、無線装置、基地局、無線中継局(フィーダ局)及び端末(ユーザ装置、移動局、移動機)の構成要素は、様々な手段によって実装することができる。例えば、これらの処理工程及び構成要素は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又は、それらの組み合わせで実装されてもよい。
ハードウェア実装については、実体(例えば、各種の無線通信装置、無線中継装置、NodeB、サーバ、ゲートウェイ、交換機、コンピュータ、ハードディスクドライブ装置、又は、光ディスクドライブ装置)において上記工程及び構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段は、1つ又は複数の、特定用途向けIC(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブル・ロジック・デバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明された機能を実行するようにデザインされた他の電子ユニット、コンピュータ、又は、それらの組み合わせの中に実装されてもよい。
また、ファームウェア及び/又はソフトウェア実装については、上記構成要素を実現するために用いられる手段は、本明細書で説明された機能を実行するプログラム(例えば、プロシージャ、関数、モジュール、インストラクション、などのコード)で実装されてもよい。一般に、ファームウェア及び/又はソフトウェアのコードを明確に具体化する任意のコンピュータ/プロセッサ読み取り可能な媒体が、本明細書で説明された上記工程及び構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段の実装に利用されてもよい。例えば、ファームウェア及び/又はソフトウェアコードは、例えば制御装置において、メモリに記憶され、コンピュータやプロセッサにより実行されてもよい。そのメモリは、コンピュータやプロセッサの内部に実装されてもよいし、又は、プロセッサの外部に実装されてもよい。また、ファームウェア及び/又はソフトウェアコードは、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(PROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、FLASHメモリ、フロッピー(登録商標)ディスク、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、磁気又は光データ記憶装置、などのような、コンピュータやプロセッサで読み取り可能な媒体に記憶されてもよい。そのコードは、1又は複数のコンピュータやプロセッサにより実行されてもよく、また、コンピュータやプロセッサに、本明細書で説明された機能性のある態様を実行させてもよい。
また、前記媒体は非一時的な記録媒体であってもよい。また、前記プログラムのコードは、コンピュータ、プロセッサ、又は他のデバイス若しくは装置機械で読み込んで実行可能であれよく、その形式は特定の形式に限定されない。例えば、前記プログラムのコードは、ソースコード、オブジェクトコード及びバイナリコードのいずれでもよく、また、それらのコードの2以上が混在したものであってもよい。
また、本明細書で開示された実施形態の説明は、当業者が本開示を製造又は使用するのを可能にするために提供される。本開示に対するさまざまな修正は当業者には容易に明白になり、本明細書で定義される一般的原理は、本開示の趣旨又は範囲から逸脱することなく、他のバリエーションに適用可能である。それゆえ、本開示は、本明細書で説明される例及びデザインに限定されるものではなく、本明細書で開示された原理及び新規な特徴に合致する最も広い範囲に認められるべきである。
10 端末(移動局)
20,20A,20B マクロセル基地局
21 マクロセル基地局のRRH(遠隔無線ヘッダ)
200,200A,200B マクロセル
30,30A,30B スモールセル基地局
300,300A,300B スモールセル
31 RRH(遠隔無線ヘッダ)
40 高層ビル
50 BBU(ベースバンドユニット)
60 基地局間ネットワーク連携制御装置(基地局間制御装置)
61 送信ウェイト計算部
62 送信信号処理部
70 上空の機体
700 中継無線装置
701 マクロセル
711 マクロセル基地局のRRH(遠隔無線ヘッダ)
712 中継用送受信機
80 ゲート局
90 通信回線

Claims (13)

  1. 第1セルを形成する第1基地局と、前記第1セル内に少なくともアンテナが配置され前記第1セルと少なくとも一部が重複する複数の第2セルをそれぞれ形成する複数の第2基地局とを備え、前記第1基地局と前記複数の第2基地局とは互いに送信タイミングに関して時間同期制御された移動通信システムであって、
    前記複数の第2セルそれぞれについて、前記第2セル内に位置する端末に、前記第1基地局が送信した前記第1セルからの干渉信号と、当該第2セル以外の他の第2セルで前記第1セルからの干渉信号を抑圧するように前記他の第2セルの第2基地局が送信した前記他の第2セルからの干渉抑圧信号とが到達する場合に、当該端末に到達する前記第1セルからの干渉信号及び前記他の第2セルからの干渉抑圧信号の両方を抑圧するための送信ウェイトを計算し、
    前記複数の第2セルそれぞれについて、前記第1基地局からの送信信号に前記送信ウェイトを掛けて前記第2基地局から送信することを特徴とする移動通信システム。
  2. 請求項1の移動通信システムにおいて、
    前記複数の第2セルそれぞれについて、前記送信ウェイトは、前記第2セル内に位置する端末によって測定された前記第1基地局からの第1受信信号の伝搬路特性と前記複数の第2基地局からの第2受信信号の伝搬路特性とに基づいて計算されることを特徴とする移動通信システム。
  3. 請求項2の移動通信システムにおいて、
    前記複数の第2セルの数がNであり、
    m(m=1,2,---,N)番目の第2基地局からn(n=1,2,---,N)番目の第2セル内の端末への伝搬路特性をhnmとし、
    n番目の第2基地局において前記第1基地局からの送信信号に掛ける送信ウェイトをwとし、
    次式のh0、w、及びHの行列を定義し、
    Figure 0007032363000005
    -1を前記行列Hの逆行列としたとき、
    前記送信ウェイトw(n=1,2,---,N)を次式で算出する、ことを特徴とする移動通信システム。
    Figure 0007032363000006
  4. 請求項1乃至3のいずれかの移動通信システムにおいて、
    前記送信ウェイトは、前記送信ウェイトのベクトル方向を維持しながら所定の最大値を超えないように計算されることを特徴とする移動通信システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれかの移動通信システムにおいて、
    前記複数の第2セルそれぞれについて、前記送信ウェイトは、前記第2基地局から送信される総送信電力が所定の最大送信電力を越えない条件下で前記端末における信号電力対(雑音電力+干渉電力)比であるSINR(Signal power to Interference power and Noise power Ratio)を最大化するように計算されることを特徴とする移動通信システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれかの移動通信システムにおいて、
    前記第1基地局と前記複数の第2基地局との間の制御を行う基地局間制御装置を更に備え、
    前記基地局間制御装置は、前記複数の第2セルそれぞれについて、
    前記第2セル内に位置する端末によって測定された前記第1基地局からの第1受信信号の伝搬路特性と前記第2基地局からの第2受信信号の伝搬路特性の情報を、前記第2基地局を介して受信し、
    前記第2基地局を介して受信した前記情報に基づいて前記送信ウェイトを計算し、
    前記第1基地局から受信した前記送信信号に前記送信ウェイトを掛けて送信干渉抑圧信号を作成し、
    前記第1基地局からの前記送信信号の送信時刻と前記第2基地局からの前記送信干渉抑圧信号の送信時刻とが同一時刻となるように、前記基地局間制御装置は送信時間を調整して前記第2基地局に送信し、
    前記複数の第2基地局はそれぞれ、前記基地局間制御装置から受信した前記送信干渉抑圧信号を送信することを特徴とする移動通信システム。
  7. 請求項1乃至6のいずれかの移動通信システムにおいて、
    前記第1基地局及び前記複数の第2基地局それぞれに通信回線を介して接続された共通のベースバンド処理部を更に備え、
    前記第1基地局及び前記複数の第2基地局はそれぞれ、前記ベースバンド処理部で生成された送信信号を、通信回線を介して受信し、各基地局のアンテナから送信することを特徴とする移動通信システム。
  8. 請求項1乃至7のいずれかの移動通信システムにおいて、
    前記第1基地局は、前記第1セルを形成するように上空に位置する飛行体又は浮揚体又に設けられ、
    前記複数の第2基地局はそれぞれ、前記第2セルを形成するように少なくともアンテナが地上又は海上に配置されたマクロセル基地局又はスモールセル基地局であることを特徴とする移動通信システム。
  9. 請求項8の移動通信システムにおいて、
    前記第1基地局は、人工衛星、HAPS、飛行船、気球又はドローンに設けられていることを特徴とする移動通信システム。
  10. 第1セルを形成する第1基地局と、前記第1セル内に少なくともアンテナが配置され前記第1セルと少なくとも一部が重複する複数の第2セルをそれぞれ形成する複数の第2基地局との間の制御を行う基地局間制御装置であって、
    前記複数の第2セルそれぞれについて、前記第2セル内に位置する端末に、前記第1基地局が送信した前記第1セルからの干渉信号と、当該第2セル以外の他の第2セルで前記第1セルからの干渉信号を抑圧するように前記他の第2セルの第2基地局が送信した前記他の第2セルからの干渉抑圧信号とが到達する場合に、当該端末に到達する前記第1セルからの干渉信号及び前記他の第2セルからの干渉抑圧信号の両方を抑圧するための送信ウェイトを計算し、
    前記複数の第2セルそれぞれについて、前記第1基地局から受信した送信信号に前記送信ウェイトを掛けて送信干渉抑圧信号を作成し、
    前記複数の第2セルそれぞれについて、前記第1基地局からの前記送信信号の送信時刻と前記第2基地局からの前記送信干渉抑圧信号の送信時刻とが同一時刻となるように送信時間を調整して、前記送信干渉抑圧信号を前記第2基地局に送信することを特徴とする基地局間制御装置。
  11. 第1セルを形成する第1基地局と、前記第1セル内に少なくともアンテナが配置され前記第1セルと少なくとも一部が重複する複数の第2セルをそれぞれ形成する複数の第2基地局との間の制御を行う基地局間制御方法であって、
    前記複数の第2セルそれぞれについて、前記第2セル内に位置する端末に、前記第1基地局が送信した前記第1セルからの干渉信号と、当該第2セル以外の他の第2セルで前記第1セルからの干渉信号を抑圧するように前記他の第2セルの第2基地局が送信した前記他の第2セルからの干渉抑圧信号とが到達する場合に、当該端末に到達する前記第1セルからの干渉信号及び前記他の第2セルからの干渉抑圧信号の両方を抑圧するための送信ウェイトを計算することと、
    前記複数の第2セルそれぞれについて、前記第1基地局からの送信信号に前記送信ウェイトを掛けて前記第2基地局から送信することと、を含むことを特徴とする基地局間制御方法。
  12. 請求項11の基地局間制御方法において、
    前記複数の第2セルそれぞれについて、前記第1基地局から受信した送信信号に前記送信ウェイトを掛けて送信干渉抑圧信号を作成することと、
    前記複数の第2セルそれぞれについて、前記第1基地局からの前記送信信号の送信時刻と前記第2基地局からの前記送信干渉抑圧信号の送信時刻とが同一時刻となるように送信時間を調整して、前記送信干渉抑圧信号を前記第2基地局から送信することと、を含むことを特徴とする基地局間制御方法。
  13. 第1セルを形成する第1基地局と、前記第1セル内に少なくともアンテナが配置され前記第1セルと少なくとも一部が重複する複数の第2セルをそれぞれ形成する複数の第2基地局との間の制御をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記複数の第2セルそれぞれについて、前記第2セル内に位置する端末に、前記第1基地局が送信した前記第1セルからの干渉信号と、当該第2セル以外の他の第2セルで前記第1セルからの干渉信号を抑圧するように前記他の第2セルの第2基地局が送信した前記他の第2セルからの干渉抑圧信号とが到達する場合に、当該端末に到達する前記第1セルからの干渉信号及び前記他の第2セルからの干渉抑圧信号の両方を抑圧するための送信ウェイトを計算する工程と、
    前記複数の第2セルそれぞれについて、前記第1基地局から受信した送信信号に前記送信ウェイトを掛けて送信干渉抑圧信号を作成する工程と、
    前記複数の第2セルそれぞれについて、前記第1基地局からの前記送信信号の送信時刻と前記第2基地局からの前記送信干渉抑圧信号の送信時刻とが同一時刻となるように送信時間を調整して、前記送信干渉抑圧信号を前記第2基地局に送信する工程と、を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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