JP7031646B2 - 検出装置及び検出装置の製造方法 - Google Patents

検出装置及び検出装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、検出装置及び検出装置の製造方法に関する。
従来、鼓膜温度計として、例えば、人の耳の外耳道に挿入するプローブと、プローブの先端近くに、鼓膜に臨むように設けたセンサ素子と、を備えたもの(例えば、特許文献1参照)が知られている。センサ素子は、鼓膜付近から放射される赤外線を検出する。
特開2002-340681号公報
上述した従来の鼓膜温度計によると、センサ素子を外耳道に挿入配置するため、センサ素子に耳垢や水分が付着することは避けられない。このため、センサ素子の一部に錆が発生して、配線がショートしたり、配線が断線したりするおそれがあり、緑青などの有害物質が発生するおそれもあった。
本発明の目的は、検出を確実に保護することができる検出装置及び検出装置の製造方法を提供することである。
本発明に係る検出装置は、所定の検出面を有したセンサと、前記検出面が露出するように前記センサが先端部に取り付けられた支持部材と、前記支持部材における前記先端部側の側面に縁部が位置するように前記センサを前記検出面側から覆うカバーと、筒の形状に形成され、前記筒の収縮によって前記筒内に配置された前記縁部に密着することにより前記縁部を前記支持部材に押し当てるチューブと、を備えることを特徴とする。
本発明に係る検出装置の製造方法は、所定の検出面を有したセンサを前記検出面が露出するように支持部材の先端部に取り付ける工程と、前記支持部材における前記先端部側の側面に縁部が位置するように前記センサを前記検出面側からカバーで覆う工程と、筒形状に形成されたチューブ内に配置された前記縁部に前記チューブを当該チューブの収縮により密着させることで前記縁部を前記支持部材に押し当てる工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、検出を確実に保護することができる検出装置及び検出装置の製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る検出装置の要部の構造を示す斜視図。 図1の構造をF2-F2に沿って切断した断面図。 図1の熱収縮チューブと支持部材の間の段差を示す部分拡大斜視図。 図2とともに検出装置の製造方法について説明するための断面図。 図2とともに検出装置の製造方法について説明するための断面図。 図1のカバーの製造方法の一例について説明するための図。 図1のカバーに薄肉部分を形成する変形例について説明するための図。 図1のカバーの他の変形例について説明するための図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、実施形態に係る検出装置1は、支持部材2(支持部)と、温度センサ4(対象部、検出部)と、フレキシブル印刷基板6(以下、FPC6と称する)と、カバー8と、熱収縮チューブ10(密着部)と、を有する。検出装置1は、上記の構成要素2、4、6、8、10を収容した図示しないケースを有する。カバー8が図示しない検出対象(本実施形態では人の耳の鼓膜)に対向する側にはケースや熱収縮チューブ10などの物体は設けられていない。
支持部材2は、金属や樹脂などにより形成された柱状部分11を含んでいる。柱状部分11は、円柱や角柱の他に断面D字形の柱状体などとすることができる。本実施形態では、柱状部分11を略角柱とし、その4つの稜部に丸みを持たせた形状とした。柱状部分11の形状は、任意に選択することができ、人の耳の外耳道に挿通可能な太さ及び形状であればよい。支持部材2の他の部分は、検出装置1を装着する耳の形に合わせた形状のケース(図示せず)内に収容可能な形状であればよい。
温度センサ4は、FPC6の表面に実装されている。FPC6は、補強板13を間に挟んで柱状部分11の先端11aに取り付けられている。言い換えると、温度センサ4は、FPC6及び補強板13を間に挟んで柱状部分11の先端11aに取り付けられている。FPC6の表面には、図示しない印刷配線(銅箔の配線パターン)が設けられており、温度センサ4は、半田により印刷配線に電気的に接続されている。
温度センサ4は、例えばサーモパイルやボロメータ素子などであり、検出対象から放射される赤外線を非接触で検出して電圧に変換する。検出装置1は、温度センサ4を介して検出した赤外線の強度に基づいて検出対象の温度を測定し、図示しない表示部を介して測定結果を表示する。
温度センサ4を実装したFPC6は、L字状に折り曲げられて、柱状部分11の側面11bに接着部材12を介して貼設されている。接着部材12は、柱状部分11の側面11bおよび先端11aに分割して設けてもよい。先端11aに設けた接着部材12は、補強板13を先端11aに接着している。補強板13は、温度センサ4に対向する位置に設けられている。FPC6の裏面と補強板13は、図示しない接着剤などにより固定されている。
カバー8は、赤外線を透過可能な材料により形成されている。本実施形態では、カバー8は、支持部材2の柱状部分11より一回り大きい略矩形筒状の周壁8aと周壁8aの軸方向の一端を塞いだ略矩形板状の天壁8bを一体に有する。本実施形態では、カバー8をポリエチレンにより形成し、少なくとも天壁8bの厚みを50μm~300μmの範囲内に設定した。カバー8の材料として、ポリエチレンの代わりにポリプロピレンを使うこともできる。この他に、赤外線を良好に透過させることができる材料として、シリコンの単結晶やゲルマニウムの結晶などがある。
カバー8は、天壁8bの裏面が温度センサ4の検出対象側の面に対向する向きで、温度センサ4を覆うように支持部材2の柱状部分11の先端11aに被せられている。本実施形態では、カバー8の天壁8bの裏面を温度センサ4に接触させてカバー8を柱状部分11の先端11aに取り付けたが、温度センサ4とカバー8の天壁8bとの間に隙間を設けてもよい。いずれにしても、カバー8は、温度センサ4の全体を覆うとともに、柱状部分11の先端11a側の一部及びFPC6の一部を覆う。カバー8の天壁8bと反対側の環状の縁部8cと柱状部分11の側面11bの間には、熱軟化性を持つ樹脂等による環状のシール材14が設けられている。
熱収縮チューブ10は、ポリエチレンを含む熱収縮性の材料により、カバー8の周壁8aより一回り大きい筒状に形成されている。熱収縮チューブ10の軸方向に沿った長さは、柱状部分11の長さと略同じである。熱収縮チューブ10は、少なくともカバー8の縁部8c(及びシール材14)に重なるようにカバー8の周壁8aの外側に被せて取り付けられる。言い換えると、熱収縮チューブ10は、温度センサ4と検出対象との間に配置されるカバー8の天壁8b以外のカバー8の部分(すなわち周壁8a)に密着して重ねて配置される。熱収縮チューブ10は、加熱後の収縮した状態で、柱状部分11の側面11b(外周面)、カバー8の周壁8a、カバー8の縁部8c、及びFPC6に密着する。
熱収縮チューブ10のカバー8から離間した図示下端縁10aの近くには、環状のシール材15(図1では図示省略)が設けられている。このシール材15は、図3に示すように、柱状部分11の側面11bに貼設したFPC6と柱状部分11の側面11bとの間の段差16を介して水分が浸入しないようにシールする。図3は、熱収縮チューブ10が収縮する前の状態を示している。シール材15は、少なくとも上述した段差16を塞ぐ位置に設ければよく必ずしも環状に設ける必要はない。シール材15は、例えば熱軟化性を持つ樹脂等である。
ここで、図2とともに図4及び図5を参照しながら、検出装置1の組み立て方法について説明する。
上述した構造の検出装置1を組み立てる場合、まず、温度センサ4を実装したFPC6を接着部材12を介して支持部材2の柱状部分11の先端11a及び側面11bに貼設する。このとき、FPC6は、柱状部分11に対して仮留する程度でよく、接着部材12も例えば両面テープなどであってもよい。また、このとき、FPC6と柱状部分11の先端11aとの間には、補強板13が取り付けられる。
この後、温度センサ4を覆うようにカバー8を被せて、カバー8の縁部8cと柱状部分11の側面11bとの間にシール材14を設ける。さらに、少なくともカバー8の縁部8c(及びシール材14)の外側に熱収縮チューブ10が重なるように、カバー8の周壁8aの外側に熱収縮チューブ10を重ねて配置する。そして、熱収縮チューブ10の下端縁10a(図2)に沿ってシール材15を環状に設ける。この状態を図4に示す。
図4の状態から、熱収縮チューブ10を加熱して収縮させると同時に軟化させ、熱収縮チューブ10を、支持部材2の柱状部分11の側面11b、FPC6、カバー8の周壁8a、縁部8c、及びシール材14に密着させる。この状態を図5に示す。
さらに、熱収縮チューブ10の加熱によりカバー8も加熱されて軟化されることと、熱収縮チューブ10のさらなる収縮とによって、柱状部分11の側面11b、及びFPC6にカバー8(周壁8a、縁部8c)が密着されるとともに、カバー8と熱収縮チューブ10との間の界面における接着性が向上される。この状態を図2に示す。本実施形態では、カバー8及び熱収縮チューブ10がポリエチレンを含む材料により形成されているため、材料同士の親和性がよく、カバー8と熱収縮チューブ10を互いに良好に密着させることができる。
また、熱収縮チューブ10を加熱すると、熱軟化性を持つシール材14、15も軟化され、カバー8の縁部8cと柱状部分11の側面11bとの間の隙間がシールされ、且つ熱収縮チューブ10の下端縁10aと柱状部分11の側面11bとの間の隙間がシールされ、FPC6との間の段差16が埋められる。
これにより、温度センサ4を確実に保護することができ、水分等によってFPC6の印刷配線や半田に錆が発生することを防止でき、配線が断線したりショートしたりする不具合を防止することができる。
実際には、シール材15の部分は、外耳道の外部に位置するため、水分の侵入に対しての危険性は相当に低い部分である。よって、シール材15は、本発明に必須の構成ではない。同様に、シール材14も、本発明に必須の構成ではない。また、熱収縮チューブ10の収縮により、FPC6が柱状部分11の側面11bに強く押し付けられる(締め付けられる)ため、接着部材12によるFPC6の柱状部分11への接着は仮留め程度でよく、場合によっては接着部材12を省略することもできる。
この他に、印刷配線や半田を防水するため、接着剤などをFPC6の表面に塗布する方法なども考えられるが、温度センサ4の外形の管理が困難なことから、温度センサ4の受光部に接着剤が付着してしまう可能性があり、品質を安定させることが難しい。また、接着剤の塗布厚や塗布位置を一定にすることが難しく、防水の信頼性を確保することが難しい。このため、接着剤をFPC6の表面に直接塗布する防水方法を採用することは非現実的である。
ところで、本実施形態の検出装置1は、人の耳の外耳道に柱状部分11を挿入して人の体温を計る鼓膜温度計である。この場合、生体情報は人の体温であり、検出対象は外耳道の奥にある鼓膜及びその周辺の皮膚となる。温度センサ4は、鼓膜及びその周辺から放出される波長10μm程度の遠赤外線を非接触で検出する。検出対象の温度が人の体温程度である場合、検出される赤外線の波長は10μm程度となる。
よって、温度センサ4を覆うカバー8は、10μm程度の波長を有する遠赤外線を良好に透過させるものである必要がある。本実施形態では、赤外線を透過可能なポリエチレンによりカバー8を形成し、その上で、赤外線の透過率を十分に高めるとともにカバー8の十分な機械強度を維持するため、少なくともカバー8の天壁8bの厚みを50μm~300μmの範囲内に設定した。カバー8の天壁8bの厚みは、カバー8自体に所定の機械強度を持たせるため50μm以上であることが望ましく、温度検出に必要な赤外線の十分な透過量を確保するため300μm以下にすることが望ましい。
上述したカバー8を設けることにより、温度センサ4を確実に保護することができ、その上、温度センサ4による赤外線の検出を可能にすることができる。また、本実施形態によると、温度センサ4の防水の信頼性を高めることができるため、温度センサ4を柱状部分11の先端11aに取り付けることにより、温度センサ4を鼓膜の近くに配置することができ、温度センサ4による検出感度をより高めることができる。
しかし、上述した厚みの天壁8bを有するカバー8をポリエチレンにより製造することは容易ではない。例えば、射出成型によりカバー8を製造した場合、カバー8の厚みは500μm程度が限界であり、それ以上薄くすることができない。よって、本実施形態では、薄いシート状のポリエチレンに熱を加えて絞る、真空成型や圧空成形などの熱プレスにより、上述した厚みのカバー8を製造するようにした。
ここで、図6を参照して、カバー8の製造方法の一例について簡単に説明する。
カバー8を製造する場合、まず、図6(a)に示すように、矩形柱状の凸部21を有する雄型22と、凸部21よりも大きい横断面を有する矩形の凹部23を有する雌型24との間に、0.2mm程度の厚みのポリエチレンシートSを配置する。次に、その状態で、図6(b)に示すように、ポリエチレンシートSを、雄型22と雌型24により挟持して、熱プレスにより押圧する。これにより、雌型24の凹部23と同じ外形の有底の筒状部25がポリエチレンシートSに形成される。
そして、図6(c)に示すように、筒状部25の側面を図示矢印方向から切断することにより、カバー8を得ることができる。この場合、仮に、筒状部25の縁に連続したポリエチレンシートSの部位を切断すると、カバー8の縁にフランジ(図示せず)が形成されてしまい、熱収縮チューブ10を被せたときに、カバー8に熱収縮チューブ10を適切に密着させることができなくなる。よって、本実施形態では、熱収縮チューブ10との間の密着性を高めるため、筒状部25の側面を切断するようにした。
以上のように、本実施形態によると、ポリエチレンシートSの熱プレスによりカバー8を形成することで、所望の厚みを有するカバー8を得ることができる。
防水の観点から、カバー8をその軸方向に十分に長くして柱状部分11の略全長をカバー8で覆うことが望ましい。しかし、上述した熱プレスでは、カバー8の筒状の周壁8aは天壁8bの1辺の長さ程度までしか長くすることができない。このため、本実施形態では、防水機能と赤外線の透過機能を有するカバー8の他に、熱収縮チューブ10を用いてカバー8の長さを補うようにした。
なお、カバー8の天壁8bの厚みは、赤外線の透過量に関係するため、個体差が無い一定の厚さに形成することが望ましい。しかし、上述した熱プレスによりポリエチレンシートSを絞り加工する方法では、天壁8bの厚みにわずかなばらつきを生じる可能性がある。天壁8bの厚みにばらつきを生じると、温度センサ4による赤外線の検出感度にばらつきを生じてしまう。
よって、図7に示す変形例のように、ポリエチレンシートSを絞り加工する金型に天壁8bの厚みを部分的に薄くするための突起35、36を設ける方法が考えられる。つまり、雄型32の凸部31の頂部31aに突起35を設けて、この突起35に対向して雌型34の凹部33の底33aに突起36を設け、2つの突起35、36の間のポリエチレンシートSの肉厚を他の部分の肉厚より薄くするようにしてもよい。
これにより、肉厚を薄くした部分S’のシートの厚みを所望する厚みに制御することができ、温度センサ4による検出感度を一定にすることができる。また、このように、カバー8に薄肉部分S’を設けることで、この部分における赤外線の透過量を多くすることができ、その分、温度センサ4による赤外線の検出感度を高めることができる。
また、上述した変形例のように、カバー8の天壁8bの一部を薄くするのではなく、図8に示す他の変形例のように、天壁8bの全体を周壁8aより薄くすることも有効である。このように周壁8aの厚みより天壁8bの厚みを薄くしたカバー8は、雄型32の凸部31の高さと雌型34の凹部33の深さを調整することにより製造することができる。つまり、この変形例によると、カバー8の天壁8bの厚みを赤外線を透過し易い50μm~300μmにした上で、周壁8aの厚みを300μmより厚くすることもできる。この場合、赤外線を良好に透過させることができることに加え、カバー8の機械的な剛性を所望する程度に高めることができ、支持部材2の柱状部分11に対するカバー8の取付強度を高めることができる。
以上のように、本実施形態に係る検出装置1によると、支持部材2に設けた温度センサ4を覆うように、薄いポリエチレンシートの熱プレスによる絞り加工により形成したカバー8を取り付けたため、鼓膜付近から放射された赤外線を透過させて温度センサ4で検出することができ、温度センサ4を確実に保護することができる。このため、本実施形態によると、温度センサ4に耳垢や水分が付着することを防止することができ、温度センサ4を実装したFPC6の印刷配線や半田に錆を生じる不具合を防止することができる。
また、本実施形態によると、支持部材2の柱状部分11の先端11aに温度センサ4を取り付けて、検出対象となる鼓膜やその周辺の皮膚に温度センサ4を近付けて配置することができ、温度センサ4による検出感度を高めることができる。さらに、本実施形態によると、温度センサ4の防水を確実にすることができるので、検出装置1を長時間連続して耳に装着して使用することができ、人の体温を連続して正確に測定することができる。
また、本実施形態によると、ポリエチレン製(又はポリプロピレン製)のカバー8は、難接着材料として知られているが、熱収縮チューブ10のカバー8及び支持部材2への密着により、カバー8を支持部材2に適切に固定することができる。
また、本実施形態によると、熱収縮チューブ10を収縮させてカバー8及び支持部材2へ密着させるため、外耳道へ挿通する、柱状部分11、FPC6、カバー8、及び熱収縮チューブ10を含むプローブの横断面の寸法を小さくすることができる。このため、プローブの外耳道への挿入を容易にすることができ、温度センサ4を外耳道の奥まで確実に挿入することができ、検出精度を高めることができる。
以上、実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
例えば、上述した実施形態では、人の耳に装着して体温を測定する検出装置1に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、人の体内にプローブを挿通して体温以外の生体情報(例えば脈波など)を検出する装置などに本発明を適用することもできる。また、これ以外に、エアコンの人感センサやトイレ照明の人感センサのセンサ部分、IR調理器等に設置されている水温や油温を検出する温度計、屋外におけるランニングや海水浴などの際の紫外線受光量センサのセンサ部、土壌の深部温度センサのセンサ部、可視光を用いた照度計、火災発生時などに火炎から放射される紫外線を検出するセンサのセンサ部などを保護するカバー構造や、他の適当な対象物を保護するカバー構造に、本発明を適用することもできる。
また、上述した実施形態では、ポリエチレンシートを加工してカバー8を製造した場合について説明したが、これに限らず、例えば、赤外線を透過可能なポリプロピレンによりカバー8を形成してもよい。なお、検出する生体情報が体温ではない場合、生体情報を検出部にて検出することができる素材を適宜選択して所定の厚みを有するカバーを形成すればよい。いずれにしても、検出部の保護のため、熱収縮チューブ10を支持部材2及びカバー8に密着させて、カバー8の縁部8cを柱状部分11の側面11bに密着させればよい。
また、上述した実施形態では、カバー8を比較的薄いポリエチレンシートにより形成し、熱収縮チューブ10の収縮に伴いカバー8を変形させて、柱状部分11の側面11bにカバー8を密着させた場合について説明したが、これに限らず、赤外線を透過可能な剛体によりカバー8を形成してカバー8と柱状部分11との間の隙間を熱収縮チューブ10によって覆うようにしてもよい。つまり、カバー8の材質や硬さによらず、熱により収縮した熱収縮チューブ10をカバー8及び柱状部分11の双方に密着させて、カバー8の内部空間を気密に封止すればよい。
また、上述した実施形態では、カバー8及び柱状部分11に密着する熱収縮チューブ10を略円筒形状に形成した場合について説明したが、これに限らず、横断面がC字状やU字状の熱収縮部材を用いてもよい。また、上述した実施形態では、熱収縮チューブ10が密着する相手がカバー8及び柱状部分11である場合について説明したが、特許請求の範囲における「支持部」にはFPC6も含まれており、熱収縮チューブ10をFPC6に密着させることによりカバー8の気密を保つことを含むものとする。
また、熱収縮チューブ10の代わりに、加熱を必要とすることなく常温で収縮する常温収縮チューブを用いてもよい。常温収縮チューブは、チューブの収縮を内側から抑えるコア材と弾性部材からなるチューブ状の収縮材を含む。常温収縮チューブは、収縮材を内側から径方向の外側へ引き延ばした状態でコア材の外側に配置することで形成されている。施工時には、コア材の内部に被覆対象となる柱状部分11とカバー8を配置し、コア材を取り除いて、収縮材を収縮させる。これにより、柱状部分11とカバー8をかけ渡すように収縮材が取り付けられる。
本発明の一実施形態を説明したが、本発明は特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
対象部を覆うカバーと、
前記対象部を支持する支持部及び前記カバーに、収縮によって密着した密着部と、
を備えるカバー構造。
[付記2]
前記カバーは、前記対象部及び前記支持部の前記対象部側の部分を覆う、
[付記1]に記載のカバー構造。
[付記3]
[付記1]又は[付記2]に記載のカバー構造と、
前記支持部と、
前記対象部としての、人の生体情報を検出するための検出部と、
を備える検出装置。
[付記4]
前記検出部は、前記人の生体情報として人の体温を検出し、
前記検出部及び前記支持部は、人の体温の検出中に人の外耳道に挿入される、
[付記3]に記載の検出装置。
[付記5]
前記検出部は、人の検出対象から放射される赤外線を前記人の生体情報として検出する温度センサであり、
前記カバーは、前記赤外線を透過する材料により形成されている、
[付記3]または[付記4]に記載の検出装置。
[付記6]
前記検出対象は、人の鼓膜及びその周辺の皮膚である、
[付記5]に記載の検出装置。
[付記7]
前記カバーは、50μm~300μmの厚みを有するポリエチレンまたはポリプロピレンを含む材料により形成され、
前記密着部は、ポリエチレンまたはポリプロピレンを含む材料により形成されている、
[付記5]または[付記6]に記載の検出装置。
[付記8]
前記支持部は、先端に前記温度センサを取り付けた柱状部分を含み、
前記カバーは、前記温度センサ及び前記柱状部分の先端を覆い、
前記密着部は、前記カバーの縁部を外側から囲んで前記柱状部分の外周面に沿って配置される筒状に形成されている、
[付記5]から[付記7]のいずれかに記載の検出装置。
[付記9]
前記カバーは、前記温度センサを覆う部分の少なくとも一部が前記柱状部分の外周面に沿って配置される部分よりも薄い、
[付記8]に記載の検出装置。
[付記10]
前記密着部は、前記温度センサと前記検出対象との間に配置される前記カバーの部分以外の部位に重ねて配置される、
[付記8]に記載の検出装置。
[付記11]
対象情報を検出する検出部を支持部に設ける工程と、
前記検出部をカバーで覆う工程と、
前記検出部を前記カバーで覆った状態で、密着部を、前記カバー及び前記支持部に重なるように配置する工程と、
前記カバー及び前記支持部に重なるように配置した前記密着部を収縮させることによって、前記カバー及び前記支持部に前記密着部を密着させる工程と、
を含む検出装置の製造方法。
1…検出装置、2…支持部材、4…温度センサ、6…印刷基板、8…カバー、8a…周壁、8b…天壁、8c…縁部、10…熱収縮チューブ、10a…下端縁、11…柱状部分、11a…先端、11b…側面、12…接着部材、13…補強板、14、15…シール材、16…段差、21…凸部、22…雄型、23…凹部、24…雌型、25…筒状部、35、36…突起。

Claims (4)

  1. 所定の検出面を有したセンサと、
    前記検出面が露出するように前記センサが先端部に取り付けられた支持部材と、
    前記支持部材における前記先端部側の側面に縁部が位置するように前記センサを前記検出面側から覆うカバーと、
    筒の形状に形成され、前記筒の収縮によって前記筒内に配置された前記縁部に密着することにより前記縁部を前記支持部材に押し当てるチューブと、
    を備える検出装置。
  2. 前記センサは、温度測定対象からの赤外線を受光することにより前記温度測定対象の温度を測定する温度センサであり、
    前記カバーは、前記赤外線を透過する材料により形成されている、
    請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記カバーは、50μm~300μmの厚みを有するポリエチレンまたはポリプロピレンを含む材料により形成され、
    前記チューブは、ポリエチレンを含む材料により形成されている、
    請求項1または2に記載の検出装置。
  4. 所定の検出面を有したセンサを前記検出面が露出するように支持部材の先端部に取り付ける工程と、
    前記支持部材における前記先端部側の側面に縁部が位置するように前記センサを前記検出面側からカバーで覆う工程と、
    筒形状に形成されたチューブ内に配置された前記縁部に前記チューブを当該チューブの収縮により密着させることで前記縁部を前記支持部材に押し当てる工程と、
    を含む検出装置の製造方法。
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