JP7028392B2 - 陸屋根の設備設置構造 - Google Patents

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Description

本発明は、陸屋根の設備設置構造に関する。
特許文献1の屋上の防水構造では、屋上床に設置された集光器の光ファイバーケーブルが、屋上床に固定された筒状体の内部に挿通され、屋内へ向けて配設されている。
特許第4322234号
上記技術では、陸屋根上の設備の配線が陸屋根に設けられた構造体を通して建物の屋内に引込まれる構造となっている。ここで、陸屋根上で利用可能な空間の大きさは限られている。このため、陸屋根上で設備と構造体とを別々の場所に設ける場合には、空間の一部が構造体の設置に利用されることで設備の利用可能な空間が小さくなり、設備の設置の自由度が低下する。また、構造体の上に設備を設ける場合には、設備が上方へ突出されることで建物としての見栄えが損なわれるので、建物の外部から見え難くなる場所に設備を配置しなくてはならず、設備の設置の自由度が低下する。つまり、陸屋根上の設備の設置の自由度が低下することを抑制するには、改善の余地がある。
本発明は、陸屋根上の設備の設置の自由度が低下することを抑制することができる陸屋根の設備設置構造を得ることが目的である。
第1態様に係る陸屋根の設備設置構造は、建物の陸屋根の外縁部で該建物の内外方向に間隔をあけて立設された一組の壁材と、前記一組の壁材を前記内外方向に連結する連結部材と、前記一組の壁材及び前記連結部材を前記建物の高さ方向の上側から覆う笠木部材と、前記陸屋根に設置された設備に接続された接続部材を前記壁材と前記笠木部材との間から前記一組の壁材の間へ挿通させる挿通部と、を有する。
第1態様に係る陸屋根の設備設置構造では、陸屋根上に設置された設備に接続された接続部材が、陸屋根の外縁部に立設された壁材に向けて延ばされ、挿通部を通って一組の壁材の間に挿通される。これにより、陸屋根上に設備以外の構造体を設けずに済み、設備の配置可能な空間が小さくなることが抑制されると共に設備が陸屋根から上方へ突出することが抑制されるので、陸屋根上の設備の設置の自由度が低下することを抑制することができる。
第2態様に係る陸屋根の設備設置構造の前記連結部材は、前記高さ方向と前記内外方向とに直交する直交方向に延在され、前記挿通部は、前記連結部材に前記直交方向に間隔をあけて複数形成されている。
第2態様に係る陸屋根の設備設置構造では、連結部材の延在方向に挿通部が複数形成されている。このため、設備から一の挿通部までの接続部材の長さと、設備から他の挿通部までの接続部材の長さとを比較して、いずれか短い方を選択することができるので、接続部材の長さが長くなることを抑制することができる。
第3態様に係る陸屋根の設備設置構造の前記壁材と前記笠木部材との間には、前記接続部材と接触すると共に液体の浸入を制限する制限部材が設けられている。
第3態様に係る陸屋根の設備設置構造では、制限部材が挿通部に対して上流側に位置する壁材と笠木部材との間への液体の浸入を制限するので、液体が挿通部を通って屋内に浸入するのを抑制することができる。
以上説明したように、本発明に係る陸屋根の設備設置構造では、陸屋根上の設備の設置の自由度が低下することを抑制することができる。
本実施形態に係るユニット建物を模式的に示した構成図である。 本実施形態に係るパラペット構造の縦断面図である。 本実施形態に係る陸屋根上の太陽光パネルユニットの配置を示す説明図である。 本実施形態に係るパラペット構造の一部を分解した斜視図である。 本実施形態の変形例に係るパラペット構造の縦断面図である。
本実施形態に係る陸屋根の設備設置構造の一例について説明する。
〔全体構成〕
図1には、本実施形態の建物の一例としてのユニット建物10の一部が示されている。ユニット建物10は、一例として、二階建てとされている。以後の説明では、ユニット建物10の桁方向をY方向、妻方向をX方向、高さ方向をZ方向と称する。X方向、Y方向及びZ方向は、互いに直交する。X方向及びY方向は、ユニット建物10の内外方向の一例である。
図2に示すユニット建物10は、床梁14、天井梁16及び図示しない柱を含んで構成される建物ユニット12を、図示しない基礎上に複数組み上げることで構築されている。ユニット建物10の最上部には、屋根部20が設けられている。屋根部20は、X方向及びY方向に沿った略水平の陸屋根22と、陸屋根22の外縁部24に設けられたパラペット構造40とを有する。パラペット構造40は、陸屋根の設備設置構造の一例である。なお、陸屋根22におけるパラペット構造40側の端部には、水等の液体が流れ込む溝部19が形成されている。
陸屋根22は、既述の床梁14と、床梁14の上面に取付けられた床板18と、床板18の上面に載置された断熱材26と、断熱材26の上面を覆う防水シート28とを含んで構成されている。床梁14の外側面には、床梁14からZ方向に沿って上側に延びる縦フレーム15が取付けられている。縦フレーム15は、Y方向に間隔をあけて複数取付けられている。また、陸屋根22上には、陸屋根22に設置された設備の一例としての太陽光パネルユニット30(図1参照)が設けられている。
<太陽光パネルユニット>
図1に示す太陽光パネルユニット30は、一例として、ユニット本体32と、ユニット本体32を陸屋根22上に取付けるための架台34と、ユニット本体32に接続された接続部材の一例としての配線36とを有する。
図3に示すように、1つのユニット本体32は、一例として、X方向及びY方向にそれぞれ3枚並べられた合計9枚の太陽光パネル33を有する。太陽光パネル33は、Z方向から見た場合に、X方向を長手方向としY方向を短手方向とする矩形状に形成されている。なお、陸屋根22上には、X方向及びY方向にそれぞれ複数の太陽光パネルユニット30が並べられている。
図1に示すように、架台34は、ユニット本体32をZ方向の下側から支持している。これにより、ユニット本体32と陸屋根22の上面との間には空間部38が形成されている。
配線36は、一例として、ユニット本体32のX方向及びY方向の中央部に接続されており、該中央部から空間部38を通って外側(パラペット構造40側)へ延ばされている。配線36の長さは、Z方向から見た場合にユニット本体32の中央から後述するパラペット構造40までの最も短い長さよりも長い。本実施形態では、一例として、複数の配線36がコネクタ39を用いて接続されることにより、配線36が延長されている。
〔要部構成〕
次に、パラペット構造40について説明する。
図2に示すパラペット構造40は、一組の壁材の一例としてのサイディング材42、43と、連結部材の一例としての上フレーム材44と、笠木部材46と、挿通部48と、制限部材の一例としてのゴム材52とを有する。
図3に示すように、パラペット構造40は、陸屋根22上の外縁部24において、Z方向から見た場合に(平面視で)Y方向に延在された部位とX方向に延在された部位とが繋がった形状(四角枠状)に形成されている。Y方向に延在するパラペット構造40とX方向に延在するパラペット構造40とは、同様の構造とされている。このため、基本的な構成については、Y方向に延在するパラペット構造40を用いて説明し、X方向に延在するパラペット構造40の説明を省略する。
なお、図示は省略するが、陸屋根22のX方向中央でかつY方向の中央となる位置を中央位置と称する。また、中央位置を通りX方向又はY方向に沿った直線と、ユニット建物10の外周との交点となる位置を外端位置と称する。ここで、陸屋根22の外縁部24とは、中央位置と外端位置とを結ぶ線分において、該線分の中央よりも外端位置側となる範囲をX方向及びY方向に延ばした場合に、この範囲内に含まれる部位を意味する。
<サイディング材>
図2に示すサイディング材42、43は、それぞれ平板状に形成されている。サイディング材42は、縦フレーム15のX方向の内側面にX方向を板厚方向として取付けられている。サイディング材43は、縦フレーム15のX方向の外側面にX方向を板厚方向として取付けられている。サイディング材42のZ方向の高さは、サイディング材43のZ方向の高さよりも低い。なお、サイディング材42のZ方向の上端と、サイディング材43のZ方向の上端とは、高さが揃えられている。サイディング材42の内側面には、防水シート28が取付けられている。
このように、サイディング材42とサイディング材43とは、縦フレーム15に取付けられることにより、陸屋根22の外縁部24でX方向に間隔をあけて立設されている。以後の説明では、サイディング材42とサイディング材43との間の空間部を中空部54と称する。中空部54には、既述の配線36がZ方向に挿通されている。
<上フレーム材>
上フレーム材44は、サイディング材42とサイディング材43とをX方向に連結している。言い換えると、上フレーム材44は、サイディング材42の上端部とサイディング材43の上端部との間をZ方向の上側から覆っている。上フレーム材44は、一例として、Y方向から見た場合の断面形状が略U字状のチャンネル鋼で構成されており、Y方向に延在されている。
図3に示すように、上フレーム材44は、Z方向から見た場合にY方向を長手方向としX方向を短手方向とする矩形板状の平坦部44Aを有する。平坦部44Aには、後述する挿通部48がY方向に間隔をあけて形成されている。図2に示す平坦部44Aの挿通部48を除く部位(Y方向にずれた部位)には、後述する笠木部材46を固定するための笠木留金具56が、図示しないビスにより取付けられている。
<笠木部材>
笠木部材46は、笠木留金具56に取付けられることで、サイディング材42、サイディング材43及び上フレーム材44をZ方向の上側から覆っている。具体的には、笠木部材46は、Y方向から見た場合に、X方向に間隔をあけて配置されZ方向に直立する側壁46A、46Bと、側壁46Aの上端と側壁46Bの上端とを繋ぐ傾斜壁46Cとを有する。側壁46Aは、サイディング材42とX方向に対向している。側壁46Bは、サイディング材43とX方向に対向している。
側壁46Aのサイディング材42と対向する側の側面には、後述するゴム材52が固定されている。一方、側壁46Bのサイディング材43と対向する側の側面には、ゴム製のシール材58が取付けられている。傾斜壁46Cには、笠木留金具56と係合する係合部46Dが設けられている。
<挿通部>
図2に示す挿通部48は、一例として、平坦部44AをZ方向に貫通する貫通孔62を有する。貫通孔62は、一例として、Z方向から見た場合に円形状に形成されている。また、貫通孔62の直径は、配線36の直径に対して大径とされている。このように、挿通部48は、配線36をZ方向に挿通可能に形成されている。そして、配線36は、挿通部48に挿通されることで、サイディング材42と笠木部材46との間からサイディング材42とサイディング材43との間へ挿通されている。
図3に示すように、挿通部48は、上フレーム材44にY方向に間隔をあけて複数形成されている。ここで、1つの太陽光パネルユニット30に着目して、この太陽光パネルユニット30の配線36が接続された位置を点Aとする。また、この太陽光パネルユニット30に近い場所に位置する上フレーム材44において、2つの挿通部48に着目して、一方の挿通部48の中央位置を点Bとし、他方の挿通部48の中央位置を点Cとする。
図3では、線分ABの長さが線分ACの長さよりも短くなっている。そして、配線36は、点B側の挿通部48に挿通されている。つまり、配線36は、太陽光パネルユニット30に対して最も近い場所にある挿通部48に挿通されている。なお、太陽光パネルユニット30に対して、Y方向に延在されている上フレーム材44よりも、X方向に延在されている上フレーム材44の方が近い場合には、X方向に延在されている上フレーム材44の挿通部48に配線36が挿通される。
<ゴム材>
図2に示すゴム材52は、一例として、Y方向に延在する直方体状に形成されている。また、ゴム材52は、一例として、EPDMゴム(エチレンプロピレンジエンゴム)を主成分としてスポンジ状に形成されている。ゴム材52をY方向から見た場合に、ゴム材52のX方向の長さは、側壁46Aとサイディング材42との間隔の長さとほぼ同じとされている。ゴム材52のX方向における一方側の側面は、図示しない接着剤を用いて側壁46Aに固定されている。これにより、配線36を挿通部48に挿通した後で笠木部材46が笠木留金具56に取付けたられときに、サイディング材42と笠木部材46との間にゴム材52が設けられる(配置される)ようになっている。
ゴム材52は、笠木部材46が笠木留金具56に取付けられることで、配線36又はサイディング材42と接触してX方向に圧縮状態とされる。これにより、ゴム材52は、サイディング材42と笠木部材46との間への水等の液体の浸入を制限するようになっている。なお、配線36のコネクタ39は、一例として、ゴム材52に対してZ方向の下側に配置されている。また、配線36の一部は、サイディング材42及び防水シート28にX方向の内側(ユニット建物10の中央側)から接触した状態で、Z方向に沿って延びている。
図1に示すように、サイディング材42とサイディング材43との間に挿通された配線36は、一例として、ユニット建物10の1階部分の外壁13に設けられた制御ユニット60に接続されている。
制御ユニット60は、直流を交流に変換する図示しないパワーコンディショナと、パワーコンディショナで交流に変換された電力を分配する図示しない分電盤とを含んで構成されている。そして、制御ユニット60は、太陽光パネルユニット30から供給された電力を、分電盤を介してユニット建物10の屋内の各部に供給するように構成されている。
〔作用〕
次に、本実施形態のパラペット構造40の作用について説明する。
図4に示すように、陸屋根22が構築されると共にサイディング材42とサイディング材43とが上フレーム材44で連結される。そして、陸屋根22上に架台34が固定され、架台34に太陽光パネルユニット30が取付けられる。このときに、太陽光パネルユニット30の配線36が、太陽光パネルユニット30に対して最も近い場所にあるサイディング材42及び挿通部48に向けて延ばされる。
配線36は、必要に応じてコネクタ39を用いて他の配線36に接続され延長される。さらに、配線36は、挿通部48を通ってサイディング材42とサイディング材43との間に挿通される。そして、配線36は、制御ユニット60(図1参照)に接続される。配線36が挿通部48に挿通された後で、笠木留金具56と係合部46Dとが係合されることで笠木部材46が取付けられる。このときに、ゴム材52と配線36とが接触すると共に、サイディング材42と笠木部材46の側壁46Aとの間にゴム材52が配置され、パラペット構造40が完成する。
このように、パラペット構造40では、陸屋根22上の太陽光パネルユニット30に接続された配線36が、外縁部24に立設されたサイディング材42に向けて延ばされ、挿通部48を通って、サイディング材42とサイディング材43との間に挿通される。これにより、配線36をユニット建物10の屋内に引込む場合に、陸屋根22上に太陽光パネルユニット30以外の引込み用の構造体を設けずに済む。
そして、陸屋根22上に他の構造体を設けずに済むことにより、陸屋根22上における太陽光パネルユニット30の配置可能な空間が小さくなることを抑制することができる。さらに、陸屋根22上に他の構造体を設けずに済むことにより、他の構造体の上側に太陽光パネルユニット30を配置しなくて済むので、太陽光パネルユニット30が陸屋根22から上方へ突出することが抑制される。これらの理由により、パラペット構造40では、配線36の引込み用として他の構造体を設ける構成に比べて、陸屋根22上の太陽光パネルユニット30の設置の自由度が低下することを抑制することができる。
加えて、パラペット構造40では、それぞれの太陽光パネルユニット30の配線36が、1箇所に集約されずに、最も近い場所の挿通部48に挿通されている。これにより、それぞれの太陽光パネルユニット30の配線36が1箇所に集約される構成に比べて、1つの太陽光パネルユニット30に対して必要とされる配線36の長さを短くすることができる。
また、図3に示すパラペット構造40では、上フレーム材44の延在方向に挿通部48が複数形成されている。このため、太陽光パネルユニット30から一の挿通部48までの配線36の長さと、太陽光パネルユニット30から他の挿通部48までの配線36の長さとを比較して、いずれか短い方を選択することができる。これにより、挿通部48が1箇所のみに形成された構成に比べて、配線36の長さが長くなることを抑制することができる。
さらに、図2に示すパラペット構造40では、ゴム材52が、配線36の引回し方向における挿通部48に対して上流側に位置するサイディング材42と笠木部材46との間への液体(例えば水)の浸入を制限する。つまり、陸屋根22上から挿通部48に向かう液体が、ゴム材52によって制限されるので、液体が挿通部48を通って屋内に浸入するのを抑制することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されない。
<変形例>
図5には、変形例(陸屋根の設備設置構造の一例)として、パラペット構造70が示されている。パラペット構造70は、パラペット構造40(図2参照)において、ゴム材52(図2参照)に換えて、制限部材の一例としての水切材72と、シーリングゴム76とが設けられた構成とされている。なお、パラペット構造40と同様の部材及び部位については、パラペット構造40と同一の符号を用いて説明を省略する。
水切材72は、Y方向から見た場合に、一例として、底壁72Aと、内側壁72Bと、外側壁72Cと、傾斜壁72Dと、上壁72Eとを含んで構成されている。底壁72Aは、X方向及びY方向に沿うと共にY方向に延在された矩形板状に形成されている。また、底壁72Aには、Z方向に貫通した貫通孔73が形成されている。内側壁72Bは、底壁72AにおけるX方向のサイディング材42側の端部にZ方向に沿って立設されている。
外側壁72Cは、底壁72AにおけるX方向の笠木部材46側の端部にZ方向に沿って立設され、内側壁72BとX方向に対向している。外側壁72Cの下端部は、笠木部材46に形成された係合部47と係合されるようになっている。傾斜壁72Dは、外側壁72Cの上部から内側壁72Bに向けて、内側壁72B側の端部が外側壁72C側の端部よりも下側に位置するように傾斜されている。
上壁72Eは、X方向及びY方向に沿うと共にY方向に延在された矩形板状に形成されている。また、上壁72Eは、底壁72AとZ方向に対向している。さらに、上壁72Eには、Z方向に貫通した貫通孔74が形成されている。貫通孔73と貫通孔74とは、Z方向に並んでいる。また、貫通孔73と貫通孔74との間には、傾斜壁72Dが位置している。
水切材72では、貫通孔73から流入した外気が、傾斜壁72Dの先端側を回り込んで略S字状に流れ、貫通孔74を通って笠木部材46と挿通部48との間へ流れるようになっている。また、水切材72では、水等の液体が貫通孔73から内部へ浸入しようとした場合に、液体が傾斜壁72Dと接触することによって、上方への液体の移動が制限されるようになっている。
パラペット構造70は、笠木留金具56に笠木部材46が係合された(組付けられた)状態で、ユニット建物10が構築される現場へ搬送される。また、パラペット構造70では、配線36のうち笠木部材46から屋内までの部分が、貫通孔73から貫通孔74まで略S字状に水切材72内を挿通され、挿通部48を通ってサイディング材42とサイディング材43との間に挿通されている。そして、サイディング材42とサイディング材43との間に予め挿通されている配線36に、コネクタ39を介して、太陽光パネルユニット30の配線36が接続されるようになっている。なお、図5では、配線36を分かり易くするために水切材72と配線36とが非接触状態で示されているが、実際は、水切材72と配線36の一部とが接触している。
パラペット構造70では、太陽光パネルユニット30の配線36が、サイディング材42に向けて延ばされ、水切材72内を挿通されると共に挿通部48を通って、サイディング材42とサイディング材43との間に挿通される。これにより、配線36をユニット建物10の屋内に引込む場合に、陸屋根22上に太陽光パネルユニット30以外の引込み用の構造体を設けずに済むので、太陽光パネルユニット30の配置可能な空間が小さくなることを抑制することができる。さらに、他の構造体の上側に太陽光パネルユニット30を配置しなくて済むので、太陽光パネルユニット30が陸屋根22から上方へ突出することが抑制される。このように、パラペット構造70では、配線36の引込み用として他の構造体を設ける構成に比べて、陸屋根22上の太陽光パネルユニット30の設置の自由度が低下することを抑制することができる。
また、パラペット構造70では、水切材72が、挿通部48へ向かう液体(例えば水)の浸入を制限するので、液体が挿通部48を通って屋内に浸入するのを抑制することができる。水切材72では、貫通孔73及び貫通孔74が形成されていることによって、挿通部48の通気性を確保することができる。
<他の変形例>
建物は、ユニット建物10に限らず、鉄骨軸組み工法により構築された建物であってもよい。
設備は、太陽光パネルユニット30に限らず、例えば、エアコンの室外機であってもよい。
接続部材は、1本の配線36に限らず、複数本の配線であってもよい。また、接続部材は、配線36に限らず、内部を気体や液体が移動する管状部材(配管)であってもよい。さらに、接続部材は、配線及び配管で構成されていてもよい。配線36は、コネクタ39によって延長されたものに限らず、1本の長い配線であってもよい。
挿通部48は、貫通孔62のように上フレーム材44に形成されたものに限らず、Y方向、X方向に並んだ隣り合う上フレーム材44の間の空間部で構成されていてもよい。また、挿通部48は、上フレーム材44とは異なる筒状の部材で構成されていてもよい。貫通孔62は、Z方向から見た場合の形状が円形のものに限らず、楕円形、多角形のものであってもよい。
パラペット構造40、70において、挿通部48は1箇所のみであってもよい。さらに、パラペット構造40、70において、ゴム材52、水切材72が設けられていない構成とされていてもよい。
10 ユニット建物(建物の一例)
22 陸屋根
24 外縁部
30 太陽光パネルユニット(設備の一例)
36 配線(接続部材の一例)
40 パラペット構造(陸屋根の設備設置構造の一例)
42 サイディング材(一組の壁材の一例)
43 サイディング材(一組の壁材の一例)
44 上フレーム材(連結部材の一例)
46 笠木部材
48 挿通部
52 ゴム材(制限部材の一例)
70 パラペット構造
72 水切材(制限部材の一例)

Claims (2)

  1. 建物の陸屋根の外縁部で該建物の内外方向に間隔をあけて立設された一組の壁材と、
    前記一組の壁材を前記内外方向に連結する連結部材と、
    前記一組の壁材及び前記連結部材を前記建物の高さ方向の上側から覆う笠木部材と、
    前記陸屋根に設置された設備に接続された接続部材を前記壁材と前記笠木部材との間から前記一組の壁材の間へ挿通させる挿通部と、を有し、
    前記壁材と前記笠木部材との間から延出された前記接続部材と、前記陸屋根上に設置された設備から延出された接続部材とが、前記笠木部材の外方向側においてコネクタを用いて接続され
    前記壁材と前記笠木部材との間には、前記接続部材と接触して前記内外方向に圧縮状態とされると共に液体の浸入を制限するゴム材が設けられている陸屋根の設備設置構造。
  2. 前記連結部材は、前記高さ方向と前記内外方向とに直交する直交方向に延在され、
    前記挿通部は、前記連結部材に前記直交方向に間隔をあけて複数形成されている請求項1に記載の陸屋根の設備設置構造。
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