本願は、関連する技術における問題を解決するための肯定応答フレーム遅延期間設定方法及び装置を開示する。技術的解決法は、次のとおりである。
第1の態様に従って、肯定応答フレーム遅延期間設定方法が提供される。方法は、ネットワークデバイスに適用され、方法は、
第1移動局STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間を取得することと、
第1STAが、データフレームを受信する場合に、第1肯定応答フレーム遅延期間の遅延の後に肯定応答フレームをフィードバックするように、第1STAに対して、第1肯定応答フレーム遅延期間を運ぶ第1指示フレームを送ることと
を含む。
第1の態様を参照して、第1の態様の第1の可能な実施において、本願のこの実施形態で提供される肯定応答フレーム遅延期間設定方法に従って、ネットワークデバイスは、第1STAに対して、第1肯定応答フレーム遅延期間を運ぶ第1指示フレームを送り、それにより、第1STAに関連する第1APによって送信されたデータフレームを受信するとき、第1STAは、第1肯定応答フレーム遅延期間の遅延の後に肯定応答フレームを第1APへフィードバックする。同じグループ内のSTAは、通常、異なる肯定応答フレーム遅延期間を有しているので、同じAPは、同じグループ内のSTAによって送信された肯定応答フレームを同時に受信しない。これは、APが、肯定応答フレームとデータフレームとの間の衝突及び肯定応答フレーム間の衝突により、STAによって送信された肯定応答フレームをAPは受信していないと誤って決定することを防ぎ、それによって、APのポーリングオーバーヘッドを取り除き、無線通信リソースの無駄を回避する。
第1の態様又は第1の態様の第1の可能な実施に従って、第1の態様の第2の可能な実施において、方法は、第2STAに対応する第2肯定応答フレーム遅延期間を取得し、第2STA及び第1STAは同じグループ内のSTAである、ことと、第2STAが、データフレームを受信する場合に、第2肯定応答フレーム遅延期間の遅延の後に肯定応答フレームをフィードバックするように、第2STAに対して、第2肯定応答フレーム遅延期間を運ぶ第2指示フレームを送ることとを更に含む。
第1の態様又は第1の態様の第2の可能な実施に従って、第1の態様の第3の可能な実施において、MIMOコントローラは、第1STAがネットワーク遅延を許容する程度に基づいて、対応する第1肯定応答フレーム遅延期間を、第1STAがネットワーク遅延を許容する程度内で第1STAへランダムに割り当てる。ネットワークデバイスは、MIMOコントローラであり、第1移動局STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間を取得することより前に、方法は、第1肯定応答フレーム遅延期間を第1STAに割り当てることを更に含み、第1肯定応答フレーム遅延期間を運ぶ第1指示フレームを第1STAへ送ることは、第1肯定応答フレーム遅延期間を第1アクセスポイントAPへ送ることを含み、それにより、第1APは、第1肯定応答フレーム遅延期間を第1STAへ転送し、このとき、第1APは、第1STAに関連するAPである。
第1の態様、第1の態様の第1の可能な実施、又は第1の態様の第3の可能な実施に従って、第1の態様の第4の可能な実施において、MIMOコントローラは、STAが、データフレームを受信した後に、肯定応答フレーム遅延期間を使用する回数を制御するために、肯定応答フレーム遅延期間の使用数を別に設定してよい。従って、第1肯定応答フレーム遅延期間を第1STAに割り当てることの後で、方法は、第1肯定応答フレーム遅延期間の使用数を設定することと、第1APが使用数を第1STAへ転送するように、使用数を第1APへ送ることとを更に含む。
第1の態様又は第1の態様の第1乃至第4の可能な実施に従って、第1の態様の第5の可能な実施において、先行技術では、STAは、通常、データフレームを受信した後のショート・インターフレーム・スペース(Short-Inter Frame Space,SIFS)の後に肯定応答フレームをAPへフィードバックする必要があるので、APの肯定応答タイムアウト時間は、ショート・インターフレーム・スペースに対して設定される。従って、MIMOコントローラは、APが、データが失われていると時期尚早に決定し、再送プロシージャを開始することを防ぐために、各STAへ肯定応答フレーム遅延期間を割り当てた後、各STAの肯定応答フレーム遅延期間に基づいて、各STAに対応する肯定応答タイムアウト時間を更に設定する必要がある。具体的に言えば、ネットワークデバイスは第1APであり、第1移動局STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間を取得することより前に、方法は、MIMOコントローラによって送られる、第1STAに対応する第1肯定応答タイムアウト期間を受け取り、第1STA及び第1肯定応答タイムアウト期間を、STAと肯定応答タイムアウト期間との間の事前記憶された対応に加えることと、第1肯定応答タイムアウト期間に基づいて、第1STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間を設定することとを更に含み、このとき、第1肯定応答タイムアウト期間は第1肯定応答フレーム遅延期間よりも長い。
第1の態様又は第1の態様の第1乃至第5の可能な実施に従って、第1の態様の第6の可能な実施において、フレームプリアンブル、フレームヘッダ、及びそのようなもののオーバーヘッドは、集約フレームの使用により低減され、それにより、ネットワークオーバーヘッドは有効に低減され得る。従って、第1肯定応答フレーム遅延期間を運ぶ第1指示フレームを第1STAへ送ることは、第1STAに対して、集約フレームの形で、第1肯定応答フレーム遅延期間を運ぶ第1指示フレームを送ることを含み、このとき、集約フレームはデータフレームを更に含む。
第1の態様又は第1の態様の第1乃至第6の可能な実施に従って、第1の態様の第7の可能な実施において、方法は、データフレームを第1STAへ送った後に、第1STAによってフィードバックされたデータフレームを第1肯定応答タイムアウト期間内に受信しない場合にデータフレームを第1STAへ再送することを更に含む。
第1の態様又は第1の態様の第1乃至第7の可能な実施に従って、第1の態様の第8の可能な実施において、STAに対する肯定応答タイムアウト時間は、MIMOコントローラによって、STAの肯定応答フレーム遅延期間に基づいて設定されるので、APが、MIMOコントローラがSTAに対する肯定応答タイムアウト時間をキャンセルした後に、データが失われていると時期尚早に決定し、再送プロシージャを開始することを防ぐために、STAの肯定応答フレーム遅延期間は更に、STAに対する肯定応答タイムアウト時間がキャンセルされた後にキャンセルされる必要があり、それにより、STA及びAPは両方とも、デフォルトのメカニズムに戻る。方法は、MIMOコントローラによって送られる、第1STAに対する第1肯定応答タイムアウト期間キャンセルメッセージを受け取る場合に、第1STAが記憶された第1肯定応答フレーム遅延期間を削除するように第1肯定応答フレーム遅延期間キャンセルメッセージを第1STAへ送ることと、第1STA及び第1肯定応答タイムアウト期間を対応から削除することとを更に含む。
第2の態様に従って、肯定応答フレーム遅延期間設定方法が提供される。方法は第1STAに適用され、方法は、
第1STAに関連するAPである第1APによって送られた第1指示フレームを受信し、第1指示フレームにおいて運ばれる、第1STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間を取得及び記憶することと、
第1APによって送られたデータフレームを受信するたび、第1肯定応答フレーム遅延期間の遅延の後に肯定応答フレームを第1APへフィードバックすることと
を含む。
本願のこの実施形態で提供される肯定応答フレーム遅延期間設定方法に従って、ネットワークデバイスは、第1STAに対して、第1肯定応答フレーム遅延期間を運ぶ第1指示フレームを送り、それにより、第1STAに関連する第1APによって送信されたデータフレームを受信するとき、第1STAは、第1肯定応答フレーム遅延期間の遅延の後に肯定応答フレームを第1APへフィードバックする。同じグループ内のSTAは、通常、異なる肯定応答フレーム遅延期間を有しているので、同じAPは、同じグループ内のSTAによって送信された肯定応答フレームを同時に受信しない。これは、APが、肯定応答フレームとデータフレームとの間の衝突及び肯定応答フレーム間の衝突により、STAによって送信された肯定応答フレームをAPは受信していないと誤って決定することを防ぎ、それによって、APのポーリングオーバーヘッドを取り除き、無線通信リソースの無駄を回避する。
第2の態様に従って、第2の態様の第1の可能な実施において、フレームプリアンブル、フレームヘッダ、及びそのようなもののオーバーヘッドは、集約フレームの使用により低減され、それにより、ネットワークオーバーヘッドは有効に低減され得る。従って、第1APによって送られた第1指示フレームを受信することは、第1APによって送られた集約フレームを受信して、集約フレームに含まれている第1指示フレーム及びデータフレームを取得し、第1肯定応答フレーム遅延期間の遅延の後に肯定応答フレームを第1APへフィードバックすることを含む。
第2の態様又は第2の態様の第1の可能な実施に従って、第2の態様の第2の可能な実施において、MIMOコントローラは、STAが、データフレームを受信した後に、肯定応答フレーム遅延期間を使用する回数を制御するために、肯定応答フレーム遅延期間の使用数を別に設定してよい。従って、第1指示フレームは、第1肯定応答フレーム遅延期間に対応する使用数を更に運び、第1指示フレームにおいて運ばれる、第1STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間を取得及び記憶することは、第1指示フレームにおいて運ばれる、第1STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間及び第1肯定応答フレーム遅延期間に対応する前記使用数を取得及び記憶することを含み、第1肯定応答フレーム遅延期間の遅延の後に肯定応答フレームを第1APへフィードバックすることは、第1肯定応答フレーム遅延期間に対応する記憶された使用数から1を減じることと、第1肯定応答フレーム遅延期間に対応する記憶された使用数から1が減じられた後に得られる結果が0よりも小さい場合には、第1肯定応答フレーム遅延期間及び第1肯定応答フレーム遅延期間に対応する使用数を削除し、デフォルト遅延期間の遅延の後に肯定応答フレームを第1APへフィードバックし、あるいは、第1肯定応答フレーム遅延期間に対応する記憶された使用数から1が減じられた後に得られる結果が0よりも小さくない場合には、第1肯定応答フレーム遅延期間の遅延の後に肯定応答フレームを第1APへフィードバックすることとを含む。
第3の態様に従って、肯定応答フレーム遅延期間設定装置が提供される。装置はネットワークデバイスに適用され、装置は、
第1移動局STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間を取得するよう構成される取得モジュールと、
第1STAが、データフレームを受信する場合に、第1肯定応答フレーム遅延期間の遅延の後に肯定応答フレームをフィードバックするように、第1肯定応答フレーム遅延期間を第1STAへ送るよう構成される送信モジュールと
を含む。
第4の態様に従って、肯定応答フレーム遅延期間設定装置が提供される。装置は第1STAに適用され、装置は、
第1STAに関連するAPである第1APによって送られた第1指示フレームを受信し、第1指示フレームにおいて運ばれる、第1STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間を取得及び記憶するよう構成される受信モジュールと、
第1APによって送られたデータフレームが受信されるたび、第1肯定応答フレーム遅延期間の遅延の後に肯定応答フレームを第1APへフィードバックするよう構成されるフィードバックモジュールと
を含む。
第5の態様に従って、ネットワークデバイスが提供される。ネットワークデバイスは、プロセッサ及びメモリを含み、メモリは少なくとも1つの命令を記憶し、少なくとも1つの命令は、第1の態様に従う肯定応答フレーム遅延期間設定方法における対応するステップを実装するようプロセッサによってロード及び実行される。
第6の態様に従って、第1STAが提供される。第1STAは、プロセッサ及びメモリを含み、メモリは少なくとも1つの命令を記憶し、少なくとも1つの命令は、第2の態様に従う肯定応答フレーム遅延期間設定方法における対応するステップを実装するようプロセッサによってロード及び実行される。
第7の態様に従って、肯定応答フレーム遅延期間設定システムが提供される。システムは、ネットワークデバイス及びSTAを含み、
ネットワークデバイスは、第3の態様に従う肯定応答フレーム遅延期間設定装置を含むか、あるいは、ネットワークデバイスは、第5の態様に従うネットワークデバイスを含み、
STAは、第4の態様に従う肯定応答フレーム遅延期間設定装置を含むか、あるいは、STAは、第6の態様に従う第1STAを含む。
第8の態様に従って、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、少なくとも1つの命令を記憶し、少なくとも1つの命令は、第1の態様又は第1の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに従う肯定応答フレーム遅延期間設定方法を実装するようプロセッサによってロード及び実行される。
第9の態様に従って、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、少なくとも1つの命令を記憶し、少なくとも1つの命令は、第2の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに従う肯定応答フレーム遅延期間設定方法を実装するようプロセッサによってロード及び実行される。
本願の実施形態における技術的解決法をより明らかに説明するために、以下は、実施形態を説明するために必要な添付の図面について簡単に説明する。明らかに、以下の説明の中の添付の図面は、単に、本願のいくつかの実施形態を示し、当業者であれば、創造的な努力なしで、依然として、それらの添付の図面から他の図面を導き出し得る。
本願の目的、技術的解決法、及び利点をより明らかにするために、以下は、添付の図面を参照して詳細に本願の実施について更に記載する。
本明細書で言及されている「モジュール」は、メモリに記憶されておりいくつかの機能を実施することができるプログラム又は命令である。本願で言及されている「ユニット」は、ロジックに基づいた分割を通じて得られる機能構造である。「ユニット」は、ハードウェアのみによって実装されるか、あるいは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実装されてよい。
図2Aは、本願の実施形態が適用される肯定応答フレーム遅延期間設定システムのシステムアーキテクチャの概略図である。本願の肯定応答フレーム遅延期間設定方法は、肯定応答フレーム遅延期間設定システムに適用される。肯定応答フレーム遅延期間設定システムは、複数のネットワークデバイスと、複数のSTAを含む。ネットワークデバイスは、少なくとも1つのMIMOコントローラと、少なくとも1つのAPとを含む。
APは、STAへ無線により接続され、APは、スイッチを使用することによってMIMOコントローラへ接続される。スイッチは、AP及びMIMOコントローラの両方へ有線/無線方式で接続される。有線接続方式には、光ファイバ接続及びイーサネット接続がある。
APとMIMOコントローラとの間のスイッチの数は、肯定応答フレーム遅延期間設定システムのシステムアーキテクチャにおいて制限されないことが留意されるべきである。図2Bは、APがMIMOコントローラへ接続され、本願の実施形態が適用される様態の概略図である。APは、1つのスイッチを使用することによって(図2B(1)に示されるように、AP1及びAP2は両方とも、1つのスイッチを使用することによってMIMOコントローラへ接続される)、あるいは、複数のスイッチを使用することによって(図2B(2)に示されるように、AP2は、2つのスイッチを使用することによってMIMOコントローラへ接続され、図2B(3)に示されるように、AP2は、3つのスイッチを使用することによってMIMOコントローラへ接続される)、MIMOコントローラへ接続される。APが複数のスイッチを使用することによってMIMOコントローラへ接続されるとき、2つずつのスイッチが直接接続されてよく(図2B(2)に示されるように、スイッチ1はスイッチ2へ直接接続され、図2B(3)に示されるように、スイッチ3は、スイッチ1及びスイッチ2の両方へ直接接続される)、あるいは、ルータを使用することによって接続されてよい(図2B(4)に示されるように、スイッチ1は、ルータ1を使用することによってスイッチ2へ接続される)。スイッチ間の接続及びスイッチとルータとの間の接続は、有線/無線接続である。
MIMOコントローラは、独立したデバイスであってよく、あるいは、アクセス・ポイント・コントローラ(Access Point Controller,AC)に組み込まれてよい。MIMOコントローラが独立したデバイスであるとき、MIMOコントローラは、通常、汎用コンピュータで実行され、例えば、コンピュータの中央演算処理装置(Central Processing Unit,CPU)で実行され、ハードウェア(例えば、CPUハードコア、グラフィクス処理ユニット(Graphics Processing Unit,GPU)、又はフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array,FPGA))アクセラレーションを実行する。MIMOコントローラがACに組み込まれるとき、MIMOコントローラは、通常、ACの機能モジュールとして使用される。MIMOコントローラは、APとACとの間の通信トンネルを使用することによってAPと通信する。
図3は、本願の例となる実施形態が適用されるネットワークデバイスの略構造図である。ネットワークデバイスは、プロセッサ31、ネットワークインターフェース32、キャッシュ33、メモリ34、及びバス35を含む。
プロセッサ31は、1つ以上のプロセッシングコアを含む。プロセッサ31は、様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実装するように、ソフトウェアプログラム及びモジュールを実行する。
ネットワークインターフェース32は、ネットワークデバイスによって、他のネットワークデバイスと通信するために使用される。
メモリ34及びキャッシュ33は両方とも、バス35を通じてプロセッサ31へ接続されている。
メモリ34は、ソフトウェアプログラム及びモジュールを記憶するよう構成されてよい。
メモリ34は、少なくとも1つの機能によって必要とされるアプリケーションプログラムモジュール36を記憶してよい。アプリケーションプログラムモジュール36は、少なくとも、取得モジュールプログラム361、送信モジュールプログラム362、設定モジュールプログラム363、受信モジュールプログラム364、及び削除モジュールプログラム365を含む。
取得モジュールプログラム361は、第1移動局STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間を取得し、第2STAに対応する第2肯定応答フレーム遅延期間を取得するよう構成され、このとき、第2STA及び第1STAは、同じグループ内のSTAである。
送信モジュールプログラム362は、第1STAが、データフレームを受信するとき、第1肯定応答フレーム遅延期間の遅延の後に肯定応答フレームをフィードバックするように、第1STAに対して、第1肯定応答フレーム遅延期間を運ぶ第1指示フレームを送信し;第2STAが、データフレームを受信するとき、第2肯定応答フレーム遅延期間の遅延の後に肯定応答フレームをフィードバックするように、第2STAに対して、第2肯定応答フレーム遅延期間を運ぶ第2指示フレームを送信し;第1STAに関連するAPである第1APが第1肯定応答フレーム遅延期間を第1STAへ転送するように、第1肯定応答フレーム遅延期間を第1アクセスポイントAPへ送り;第1APが使用数を第1STAへ転送するように、使用数を第1APへ送り;第1STAに対して、データフレームを更に含む集約フレームの形で、第1肯定応答フレーム遅延期間を運ぶ第1指示フレームを送信し;データフレームを第1STAへ送信した後、第1STAによってフィードバックされたデータフレームが第1肯定応答タイムアウト期間内に受信されない場合に、データフレームを第1STAへ送信し;MIMOコントローラによって送られる、第1STAについての第1肯定応答タイムアウト期間キャンセルメッセージが受け取られるとき、第1STAが記憶された肯定応答フレーム遅延期間を削除するように第1STAへ第1肯定応答フレーム遅延期間キャンセルメッセージを送るよう構成される。
設定モジュールプログラム363は、第1移動局STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間が取得される前に、第1肯定応答フレーム遅延期間を第1STAに割り当て、第1肯定応答フレーム遅延期間を第1STAに割り当てた後、第1肯定応答フレーム遅延期間の使用数を設定し、第1肯定応答タイムアウト期間に基づいて、第1STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間を設定するよう構成され、このとき、第1肯定応答タイムアウト期間は第1肯定応答フレーム遅延期間よりも長い。
受信モジュールプログラム364は、第1移動局STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間が取得される前に、MIMOコントローラによって送られる、第1STAに対応する第1肯定応答タイムアウト期間を受け取り、第1STA及び第1肯定応答タイムアウト期間を、STAと肯定応答タイムアウト期間との間の事前記憶された対応に加えるよう構成される。
削除モジュールプログラム365は、第1STA及び第1肯定応答タイムアウト期間を対応から削除するよう構成される。
メモリ34は、静的ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)、電気的消去可能なプログラム可能リード・オンリー・メモリ(EEPROM)、消去可能なプログラム可能リード・オンリー・メモリ(EPROM)、プログラム可能リード・オンリー・メモリ(PROM)、リード・オンリー・メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、又は光ディスクなどの如何なるタイプの揮発性若しくは不揮発性記憶デバイス又はそれらの組み合わせによって実装されてよい。
当業者であれば、図3に示されるネットワークデバイスの構造が、ネットワークデバイスに対する制限を構成せず、ネットワークデバイスが図示されているよりも多い又は少ない構成要素を含んでも、いくつかの構成要素を組み合わせても、あるいは、異なった構成要素配置を有してもよいと理解し得る。
図4は、本願の例となる実施形態が適用される第1STAの略構造図である。第1STAは、プロセッサ41、ネットワークインターフェース42、キャッシュ43、メモリ44、及びバス45を含む。
プロセッサ41は、1つ以上のプロセッシングコアを含む。プロセッサ41は、様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実装するように、ソフトウェアプログラム及びモジュールを実行する。
ネットワークインターフェース42は、第1STAによって、他のネットワークデバイスと通信するために使用される。
メモリ44及びキャッシュ43は両方とも、バス45を通じてプロセッサ41へ接続されている。
メモリ44は、ソフトウェアプログラム及びモジュールを記憶するよう構成されてよい。
メモリ44は、少なくとも1つの機能によって必要とされるアプリケーションプログラムモジュール46を記憶してよい。アプリケーションプログラムモジュール46は、少なくとも、受信モジュールプログラム461、フィードバックモジュールプログラム462、削除モジュールプログラム463、及び計算モジュールプログラム464を含む。
受信モジュールプログラム461は、第1STAに関連するAPである第1APによって送信された第1指示フレームを受信し、第1指示フレームにおいて運ばれる、第1STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間を取得及び記憶し、かつ、第1指示フレームにおいて運ばれる、第1STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間及び第1肯定応答フレーム遅延期間に対応する使用数を取得及び記憶するよう構成される。
フィードバックモジュールプログラム462は、第1APによって送信されたデータフレームが受信されるたび、第1肯定応答フレーム遅延期間の遅延の後に肯定応答フレームを第1APへフィードバックし、第1肯定応答フレーム遅延期間に対応する使用数から1を減じ、第1肯定応答フレーム遅延期間に対応する使用数から1が減じられた後に得られる結果が0よりも小さい場合には、第1肯定応答フレーム遅延期間及び第1肯定応答フレーム遅延期間に対応する使用数を削除し、デフォルトの遅延期間の遅延の後に肯定応答フレームを第1APへフィードバックし、あるいは、第1肯定応答フレーム遅延期間に対応する使用数から1が減じられた後に得られる結果が0よりも小さくない場合には、第1肯定応答フレーム遅延期間の遅延の後に肯定応答フレームを第1APへフィードバックするよう構成される。
削除モジュールプログラム463は、第1APによって送信された第1肯定応答フレーム遅延期間キャンセルメッセージが受信されるとき、記憶された第1肯定応答フレーム遅延期間を削除するよう構成される。
計算モジュールプログラム464は、第1APによって送信されたデータフレームが受信されるたび、第1肯定応答フレーム遅延期間に対応する記憶された使用数から1を減じるよう構成される。
メモリ44は、静的ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)、電気的消去可能なプログラム可能リード・オンリー・メモリ(EEPROM)、消去可能なプログラム可能リード・オンリー・メモリ(EPROM)、プログラム可能リード・オンリー・メモリ(PROM)、リード・オンリー・メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、又は光ディスクなどの如何なるタイプの揮発性若しくは不揮発性記憶デバイス又はそれらの組み合わせによって実装されてよい。
当業者であれば、図4に示されるネットワークデバイスの構造が、ネットワークデバイスに対する制限を構成せず、ネットワークデバイスが図示されているよりも多い又は少ない構成要素を含んでも、いくつかの構成要素を組み合わせても、あるいは、異なった構成要素配置を有してもよいと理解し得る。
図5Aは、本願の例となる実施形態に従う肯定応答フレーム遅延期間設定方法のフローチャートである。この実施形態では、方法が図2Aに示される肯定応答フレーム遅延期間設定システムにおいて使用されるところの例が、説明のために使用される。図5Aに示されるように、方法は、次のいくつかのステップを含む。
ステップ501:ネットワークデバイスは、第1STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間を取得する。
ネットワークデバイスは、MIMOコントローラ又は第1APであり、第1APは、第1STAに関連するAPである。
ネットワークデバイスがMIMOコントローラである場合に、第1STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間を取得する前に、ネットワークデバイスは、第1肯定応答フレーム遅延期間を第1STAに割り当てる。
任意に、MIMOコントローラは、第1STAのネットワーク遅延に基づいて、対応する第1肯定応答フレーム遅延期間を第1STAに割り当てる。
ネットワークデバイスが第1APである場合に、ネットワークデバイスは、MIMOコントローラによって送られる、第1STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間を受け取る。
第1STAは、関連付け要求を第1APへ送る。第1STAによって送られた関連付け要求を受け取った後、第1APは、第1STAが第1APに関連付けられるべきであると決定する。この場合に、第1APは、第1STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間を取得する。
ステップ502:ネットワークデバイスは、第1STAに対して、第1肯定応答フレーム遅延期間を運ぶ第1指示フレームを送る。
ネットワークデバイスがMIMOコントローラである場合に、ネットワークデバイスは、第1肯定応答フレーム遅延期間を第1APへ送り、それにより、第1APは、第1肯定応答フレーム遅延期間を第1STAへ転送する。
ネットワークデバイスが第1APである場合に、ネットワークデバイスは、第1STAに対して、第1肯定応答フレーム遅延期間を運ぶ第1指示フレームを送る。
管理フレームサブタイプ1101(Action)及び1110(Action No ACK)は、第1肯定応答フレーム遅延期間を運ぶ第1指示フレームのために使用される。2つのサブタイプの間の違いは、Actionフレームを受信する場合に、第1STAは肯定応答フレームにより第1APに応答する必要があるが、Action No ACKフレームを受信する場合に、第1STAは肯定応答フレームにより第1APに応答する必要がない点にある。Actionフレームは、信頼できる伝送を提供するのを助け、Action No ACKフレームは、ネットワークオーバーヘッドを低減するのを助ける。
第1指示フレームがActionタイプであるところの例が、以下、説明のために使用される。Action No ACKタイプは、Actionタイプと類似した原理を有しており、従って、この実施形態では説明されない。
Actionフレームは2つのメインフィールド、すなわち、Actionフレームの特定のサブタイプを示すために使用されるカテゴリ(Category)フィールド、及びActionフレームを記述するために使用される記述(Action Details)フィールドを含む。
表1は、Actionフレームのカテゴリフィールド内のコードのとり得る値を示す。
既存のプロトコルでは定義されていないか又は同意された意味を有していない表1中のコードの如何なる値も、Actionフレームのカテゴリフィールドにおいて使用されてよいことが留意されるべきである。例えば、Actionフレームのカテゴリフィールド内のコードは、16である。
可能な実施において、第1STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間を取得した後、データフレームを第1STAへ送信した後、第1APは、第1指示フレーム及びデータフレームを使用することによって、集約フレームを形成し、次いで、集約フレームを第1STAへ送信してよい。フレームプリアンブル、フレームヘッダ、及びそのようなもののオーバーヘッドは、集約フレームの使用により低減され、それにより、ネットワークオーバーヘッドは、有効に低減され得る。
ネットワークデバイスが第1APである場合に、ステップ502は、次のステップで置換され得る。第1APは、第1STAに対して、集約フレームの形で、第1肯定応答フレーム遅延期間を運ぶ第1指示フレームを送信し、このとき、集約フレームはデータフレームを更に含む。
具体的に、第1指示フレーム及びデータフレームは、アグリゲートMACプロトコルデータユニット(Aggregate MAC Protocol Data Unit,A-MPDU)を使用することによってアグリゲーションを通じて送信される。
例えば、第1APが第1STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間を決定した後、第1STAへ送信される必要がある2つのデータフレームがあると仮定される。この場合に、第1APは、表2に示されるように、ダウンリンクデータを取得するように2つのデータフレームを集約する。
表3は、第1指示フレーム及びデータフレームが集約された後に得られる集約フレーム内のデータフレームの中の第1指示フレームのとり得る位置を示す。データフレームの中の第1指示フレームの位置は、この実施形態において制限されないことが留意されるべきである。
最初のデータフレームを第1STAへ送信するとき、第1APは、データフレーム及び第1指示フレームを第1STAに対してアグリゲーションにより送信する。フレームプリアンブル、フレームヘッダ、及びそのようなもののオーバーヘッドは、集約フレームの使用により低減可能であり、それにより、ネットワークオーバーヘッドは、有効に低減され得る。
その上、ネットワークMIMOモードが終わるときに第1APが第1STAと情報を交換しない場合に、第1指示フレームを送信するステップは、ネットワークオーバーヘッドを低減するために、省略されてもよい。
ステップ503:第1STAは、第1APによって送信された第1指示フレームを受信し、第1指示フレームにおいて運ばれる、第1STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間を取得及び記憶する。
第1APが、第1STAに対して集約フレームの形で、第1肯定応答フレーム遅延期間を運ぶ第1指示フレームを送信するとき、第1STAは、第1APによって送信された集約フレームを受信して、集約フレームに含まれている第1指示フレーム及びデータフレームを取得し、第1肯定応答フレーム遅延期間の遅延の後に肯定応答フレームを第1APへフィードバックすることが留意されるべきである。
ステップ504:第1APによって送信されたデータフレームを受信するたび、第1STAは、第1肯定応答フレーム遅延期間の遅延の後に肯定応答フレームを第1APへフィードバックする。
STAは、通常、異なる肯定応答フレーム遅延期間に対応する。第1APによって送信されたデータフレームを受信した後、各STAは、対応する肯定応答フレーム遅延期間の遅延の後に肯定応答フレームを第1APへフィードバックする。各STAがデータフレームを受信する時点と、STAが肯定応答フレームを第1APへ送ると決定する時点との間のインターバルは、非常に短く、0でさえあるので、第1APは、クエリ要求を各STAへ送る必要がない。従って、膨大な量のブロック肯定応答要求(Block Acknowledgement Request,BAR)の占有時間、BARとブロック肯定応答(Block Acknowledgement,BA)メッセージとの間のSIFS、肯定応答フレーム間のバックオフ時間、及びデータ衝突によりメッセージ再送が発生した後に第1APによって、STAが再び応答する肯定応答フレームを受信するための時間は、有効に節約され得る。
図5Bは、本願の例となる実施形態に従って第1APによって受信される肯定応答フレームの概略図である。第1APは、STA1に対応する肯定応答フレーム遅延期間を16μsに設定し、STA2に対応する肯定応答フレーム遅延期間を40μsに設定する。図5Bに示されるように、第1APは、データフレームをSTA1及びSTA2へ同時に送信し、データストリーム長さは、500μsである。データフレームを受信した後、STA1は、16μsの遅延の後に肯定応答フレームを第1APへフィードバックする。データフレームを受信した後、STA2は、40μsの遅延の後に肯定応答フレームを第1APへフィードバックする。
本願のこの実施形態で提供される肯定応答フレーム遅延期間設定方法に従って、ネットワークデバイスは、第1STAに対して、第1肯定応答フレーム遅延期間を運ぶ第1指示フレームを送信し、それにより、第1STAに関連する第1APによって送信されたデータフレームを受信する場合に、第1STAは、第1肯定応答フレーム遅延期間の遅延の後に肯定応答フレームを第1APへフィードバックする。同じグループ内のSTAは異なる肯定応答フレーム遅延期間を有しているので、同じAPは、同じグループ内のSTAによって送信された肯定応答フレームを同時に受信しない。これは、APが、肯定応答フレームとデータフレームとの間の衝突及び肯定応答フレーム間の衝突により、STAによって送信された肯定応答フレームをAPは受信していないと誤って決定することを防ぎ、それによって、APのポーリングオーバーヘッドを取り除き、無線通信リソースの無駄を回避する。
先行技術では、データフレームを受信した後、STAは、通常、SIFSの後に肯定応答フレームを第1APへフィードバックする必要がある。第1APの肯定応答タイムアウト時間は、ショート・インターフレーム・スペースに対して設定されるので、第1APが、データが失われていると時期尚早に決定し、再送プロシージャを開始することを防ぐために、肯定応答フレーム遅延期間が各STAに割り当てられた後、各STAの肯定応答フレーム遅延期間に基づいて、各STAについての第1APの肯定応答タイムアウト時間が更に設定される必要がある。
図6A及び図6Bは、本願の他の例となる実施形態に従う肯定応答フレーム遅延期間設定方法のフローチャートである。この実施形態では、方法が図2Aに示される肯定応答フレーム遅延期間設定システムのシステムアーキテクチャで使用されるところの例が、説明のために使用される。方法は、次のいくつかのステップを含む。
ステップ601:第1APは、MIMOコントローラによって送られる、第1STAに対応する第1肯定応答タイムアウト期間を受け取り、第1STA及び第1肯定応答タイムアウト期間を、STAと肯定応答タイムアウト期間との間の事前記憶された対応に加える。
例えば、第1APは、MIMOコントローラによって送られる、第1STAに対応する80μsの第1肯定応答フレーム遅延期間を受け取り、第1肯定応答フレーム遅延期間に基づいて、第1STAに対応する第1肯定応答タイムアウト期間を100μsに設定する。
MIMOコントローラは、異なるSTAごとに異なる肯定応答タイムアウト期間を設定してよく、あるいは、異なるSTAごとに同じ肯定応答タイムアウト期間を設定してもよいことが留意されるべきである。同じ肯定応答タイムアウト期間が異なるSTAに対して設定される場合に、肯定応答タイムアウト期間は、最も長い肯定応答フレーム遅延期間を有しているSTAに対応する肯定応答フレーム遅延期間よりも長い。
表4は、MIMOコントローラが、同じAPへ接続されている異なるSTAごとに異なる肯定応答タイムアウト期間を設定し得ることを示す。
表5は、MIMOコントローラが、同じAPへ接続されている異なるSTAごとに同じ肯定応答タイムアウト期間を設定し得ることを示す。
任意に、MIMOコントローラは、第1APに対してTLVフォーマットで、第1STAに対応する第1肯定応答タイムアウト期間を送る。
任意に、MIMO通信の信頼性を改善するために、MIMOコントローラによって送られる、第1STAに対応する第1肯定応答タイムアウト期間を受け取った後、第1APは、肯定応答設定メッセージをMIMOコントローラへフィードバックする。
MIMO通信の信頼性を確かにするために、第1APは、第1STAに関する情報を運ぶ複合肯定応答メッセージによりMIMOコントローラに応答してもよいことが留意されるべきである。ネットワークオーバーヘッドを低減するために、第1APは、代替的に、オリジナルの設定を運ばない簡易肯定応答メッセージによりMIMOコントローラに応答してもよい。
例えば、MIMOコントローラは、第1APに対して、第1STAに対応する第1肯定応答タイムアウト期間及び第1肯定応答フレーム遅延期間を送り、このとき、第1STAのMACアドレスは0x0A1122334455であり、第1肯定応答フレーム遅延期間は50μsであり、第1肯定応答タイムアウト期間は100μsである。
MIMOコントローラは、第1APに対して、第1肯定応答タイムアウト期間を運び、第1APが肯定応答設定メッセージをフィードバックする必要がないことを示す設定メッセージを送る。表6は、設定メッセージのとり得るメッセージフォーマットを示す(時間単位はμsである)。
MIMOコントローラは、第1APに対して、第1肯定応答タイムアウト期間を運び、第1APが複合肯定応答メッセージをフィードバックする必要があることを示す設定メッセージを送る。表7は、設定メッセージのとり得るメッセージフォーマットを示す(時間単位はμsである)。
MIMOコントローラは、第1APに対して、第1肯定応答タイムアウト期間を運び、第1APが簡易肯定応答メッセージをフィードバックする必要があることを示す設定メッセージを送る。表8は、設定メッセージのとり得るメッセージフォーマットを示す(時間単位はμsである)。
表6から表8中のタイプ、長さ及び値の各値の意味は、可能性がある表現にすぎず、タイプ、長さ及び値の各値は、この実施形態において制限されないことが留意されるべきである。
相応して、第1APが、MIMOコントローラによって送信され、第1APが複合肯定応答メッセージをフィードバックする必要があることを示す設定メッセージを受信する場合に、第1APによってフィードバックされる複合肯定応答メッセージのとり得るメッセージフォーマットは、表9に示される(時間単位はμsである)。
相応して、第1APが、MIMOコントローラによって送信され、第1APが簡易肯定応答メッセージをフィードバックする必要があることを示す設定メッセージを受信する場合に、第1APによってフィードバックされる簡易肯定応答メッセージのとり得るメッセージフォーマットは、表10に示される(時間単位はμsである)。
任意に、第1APは、肯定応答設定メッセージをTLVフォーマットでMIMOコントローラへフィードバックする。
可能な実施において、各STAの肯定応答タイムアウト期間はまた、MIMOコントローラに加えて、各STAに関連する第1APによって設定されてもよい。具体的に言えば、第1APは、MIMOコントローラによって送られる、第1STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間を受け取り、第1肯定応答フレーム遅延期間に基づいて、第1STAに対応する第1肯定応答タイムアウト期間を設定し、第1STA及び第1肯定応答タイムアウト期間を、STAと肯定応答タイムアウト期間との間の事前記憶された対応に加える。
第1肯定応答タイムアウト期間は、第1肯定応答フレーム遅延期間よりも長いことが留意されるべきである。
ステップ602:第1APは、第1肯定応答タイムアウト期間に基づいて、第1STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間を設定する。
例えば、第1APは、MIMOコントローラによって送られる、第1STAに対応する100μsの第1肯定応答タイムアウト期間を受け取り、第1肯定応答タイムアウト期間に基づいて、第1STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間を設定する。
可能な実施において、第1STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間はまた、第1APに加えて、MIMOコントローラによって設定されてもよい。具体的に言えば、第1APは、MIMOコントローラによって送られる、第1STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間を受け取り、第1肯定応答フレーム遅延期間を第1STAへ送る。
ステップ603:第1APは、第1STAに対して、第1肯定応答フレーム遅延期間を運ぶ第1指示フレームを送る。
ステップ604:第1STAは、第1APによって送られた第1指示フレームを受信し、第1指示フレームにおいて運ばれる、第1STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間を取得及び記憶する。
ステップ605:第1APは、データフレームを第1STAへ送る。
任意に、第1AP及び第1STAは夫々、2つのインターフェース、すなわち、第1インターフェース及び第2インターフェースを設けられている。第1インターフェースでの電力消費は、第2インターフェースでの電力消費よりも多い。
第1APは、第1APの電力消費を減らすために、第1指示フレーム及びデータフレームを第1インターフェースによりSTAへ送り、第2インターフェースにより、各STAによってフィードバックされた肯定応答フレームをリッスンし受信する。
同様に、第1STAは、肯定応答フレームを第1インターフェースにより第1APへフィードバックし、第2インターフェースにより、各第1APによって送られる指示フレーム及びデータフレームをリッスンし受信する。第1STAの電力消費を減らすように、第1インターフェースでの電力消費は第2インターフェースでの電力消費よりも多く、
可能な実施シナリオにおいて、第1APがスリープ状態に入るとき、第1APは、第2インターフェースによりリッスンすることを実行する。リッスンすることにより、第1STAによって送信されたPS-Pollフレームを取得する場合に、第1APは、第2インターフェースにより肯定応答フレームを第1STAはへフィードバックする。
リッスンすることにより、第1STAによって送信されたPS-Pollフレームを取得する場合に、第1APは、直ちに肯定応答フレームを第1STAへフィードバックしてよく、あるいは、環境が許すまでは肯定応答フレームを第1STAへフィードバックしなくてもよく、あるいは、第1APがアイドル状態にあるときに肯定応答フレームを第1STAへフィードバックしてよいことが留意されるべきである。第1APが肯定応答フレームを第1STAへフィードバックする機会は、この実施形態において制限されない。
他の可能な実施シナリオでは、第1STAがスリープ状態に入るとき、第1STAは、第2インターフェースによりリッスンすることを実行する。リッスンすることにより第1APによって送信されたウェイクアップフレームを取得する場合に、第1STAは、第1肯定応答フレーム遅延期間の遅延の後に第2インターフェースにより肯定応答フレームを第1APへフィードバックする。
同じAPに関連する複数のSTAが同じ動作バンドを有しており、複数のSTAが同じ肯定応答フレーム遅延期間を有している場合に、複数のSTAが同時に肯定応答フレームを第1APへフィードバックしないように、第1APは、データフレーム又は指示フレームを複数のSTAへ同時に送信しなくてもよい。
相応して、ステップ602の後、第1APは、第1STA及び第1肯定応答フレーム遅延期間を、STAと肯定応答フレーム遅延期間との間の事前記憶された対応に加える。その上、ステップ603の前に、第1APは、次のステップを実行する必要がある。
S1:第1APがデータを他のSTAへ同時に送る必要があるかどうかを判定する。
S2:第1APがデータを他のSTAへ同時に送る必要がある場合に、STAと肯定応答フレーム遅延期間との間の対応に基づいて、第1STAと同じ肯定応答フレーム遅延期間に対応するSTAが、第1APがデータフレームを同時に送る必要があるSTAの中に存在するかどうかを判定する。
S3:第1APがデータフレームを同時に送る必要があるSTAが異なった肯定応答フレーム遅延期間に対応する場合に、データフレームを第1STAへ送るステップを実行する。
S4:第1STAと同じ肯定応答フレーム遅延期間に対応するSTAが、第1APがデータフレームを同時に送る必要があるSTAの中に存在する場合に、第1STAと同じ肯定応答フレーム遅延期間を有しているSTAへデータフレームを順次送信するか、あるいは、第1STAと同じ肯定応答フレーム遅延期間に対応するSTAが、第1APがデータフレームを同時に送る必要があるSTAの中に存在する場合に、最初に、第1STAと同じ肯定応答フレーム遅延期間を有しているSTAの肯定応答フレーム遅延期間を異なった肯定応答フレーム遅延期間に設定し、次いで、肯定応答フレーム遅延期間が設定し直されたSTAへデータフレームを送る。
再び、肯定応答フレーム遅延期間を運ぶ第1指示フレームを受信するとき、第1STAは、ローカルに記憶されている肯定応答フレーム遅延期間を、第1指示フレーム内の肯定応答フレーム遅延期間で置き換える。
例えば、第1STAは、90μsの肯定応答フレーム遅延期間を記憶しており、120μsの肯定応答フレーム遅延期間を運ぶ、第1APによって送信される第1指示フレームを受信するとき、第1STAは、第1指示フレームにおいて運ばれた120μsの肯定応答フレーム遅延期間を取得し、記憶のために90μsを120μsで置き換える。
ステップS4で、STAの肯定応答フレーム遅延期間は、MIMOコントローラによってリセットされてよく、あるいは、STAの肯定応答フレーム遅延期間は、APによってリセットされてよいことが留意されるべきである。
データフレームを順次送信するための時間インターバルの具体的な値は、この実施形態において制限されないことが留意されるべきである。
ステップ606:第1APによって送信されたデータフレームを受信するたび、第1TAは、第1肯定応答フレーム遅延期間の遅延の後に肯定応答フレームを第1APへフィードバックする。
ステップ607:データフレームを第1STAへ送信した後、第1APは、第1STAによってフィードバックされたデータフレームを第1肯定応答タイムアウト期間内に受信しない場合に、データフレームを第1STAへ再送する。
第1STAに対応する第1肯定応答タイムアウト期間内に、第1STAによってフィードバックされたデータフレームを受信しない場合に、第1APは、STAへ送信されたデータフレームが失われていると決定する。この場合に、第1APは、データフレームを第1STAへ再送する。
本願のこの実施形態で提供される解決法では、ネットワークデバイスは、第1STAに対して、第1肯定応答フレーム遅延期間を運ぶ第1指示フレームを送信し、それにより、第1STAに関連する第1APによって送信されたデータフレームを受信する場合に、第1STAは、第1肯定応答フレーム遅延期間の遅延の後に肯定応答フレームを第1APへフィードバックする。同じグループ内のSTAは、通常、異なる肯定応答フレーム遅延期間を有しているので、同じAPは、同じグループ内のSTAによって送信された肯定応答フレームを同時に受信しない。これは、APが、肯定応答フレームとデータフレームとの間の衝突及び肯定応答フレーム間の衝突により、STAによって送信された肯定応答フレームをAPは受信していないと誤って決定することを防ぎ、それによって、APのポーリングオーバーヘッドを取り除き、無線通信リソースの無駄を回避する。
この実施形態では、第1APが、データが失われていると時期尚早に決定し、再送プロシージャ開始することを防ぐために、肯定応答フレーム遅延期間が各STAに割り当てられた後、各STAの肯定応答遅延期間に基づいて、各STAについての第1APの肯定応答タイムアウト期間が更に設定される必要がある。
可能な実施において、依然として図6A及び図6Bを参照して、MIMOコントローラは、第1APへ接続されているSTAの一部又は全てについての肯定応答タイムアウト期間をキャンセルするよう第1APを制御するために、要件に従って(例えば、ネットワークMIMOフェーズが終了した後に)第1肯定応答タイムアウト期間キャンセルメッセージを第1APへ能動的に送信してよい。
ステップ608:MIMOコントローラによって送信される、第1STAに対する第1肯定応答タイムアウト期間キャンセルメッセージを受信する場合に、第1APは、第1肯定応答フレーム遅延期間キャンセルメッセージを第1STAへ送信する。
STAに対する肯定応答タイムアウト時間は、STAの肯定応答フレーム遅延期間に基づいてMIMOコントローラによって設定される。第1APが、MIMOコントローラがSTAに対する肯定応答タイムアウト時間をキャンセルした後に、データが失われていると時期尚早に決定し、再送プロシージャ開始することを防ぐために、第1APは更に、第1STAに対応する肯定応答タイムアウト時間をキャンセルした後に第1STAの肯定応答フレーム遅延期間をキャンセルする必要があり、それにより、第1STA及び第1APは両方とも、デフォルトのメカニズムに戻る。
第1肯定応答タイムアウト期間キャンセルメッセージのとり得るメッセージフォーマットには、少なくとも次の2つがある。
第1のとり得るメッセージフォーマットは、表11に示され、新しい符号化様式は、第1肯定応答タイムアウト期間キャンセルメッセージのメッセージフォーマットのために使用される。
任意に、第1STA及び第1肯定応答タイムアウト期間を対応から削除した後、第1APは、肯定応答キャンセルメッセージをMIMOコントローラへフィードバックする。
MIMO通信の信頼性を確かにするために、第1APは、第1STAに関する情報を運ぶ複合肯定応答メッセージによりMIMOコントローラに応答してよいことが留意されるべきである。ネットワークオーバーヘッドを低減するために、第1APは、代替的に、オリジナルの設定を運ばない簡易肯定応答メッセージによりMIMOコントローラに応答してよい。
相応して、複合肯定応答メッセージのとり得るメッセージフォーマットは、表12に示される(時間単位はμsである)。
相応して、簡易肯定応答メッセージのとり得るメッセージフォーマットは、表13に示される(時間単位はμsである)。
第2のとり得るメッセージフォーマットは、表14に示されている。設定メッセージのメッセージフォーマットは、第1肯定応答タイムアウト期間キャンセルメッセージのメッセージフォーマットのために使用されるが、第1肯定応答タイムアウト期間は0μsに設定される。
MIMOコントローラによって送信される、第1STAに対する第1肯定応答タイムアウト期間キャンセルメッセージを受信する場合に、第1APは、第1肯定応答タイムアウト期間キャンセルメッセージで運ばれている第1肯定応答タイムアウト期間(0μs)を取得し、第1STA及び第1肯定応答タイムアウト期間を対応から削除する。
任意に、第1STA及び第1肯定応答タイムアウト期間を対応から削除した後、第1APは、肯定応答キャンセルメッセージをMIMOコントローラへフィードバックする。
複合肯定応答メッセージのとり得るメッセージフォーマットは、表15に示される(時間単位はμsである)。
簡易肯定応答メッセージのとり得るメッセージフォーマットは、表16に示される(時間単位はμsである)。
任意に、MIMOコントローラは、TLVフォーマットで第1肯定応答タイムアウト期間キャンセルメッセージを第1APへ送信し、第1APは、TLVフォーマットで肯定応答キャンセルメッセージをMIMOコントローラへフィードバックする。
任意に、第1肯定応答フレーム遅延期間キャンセルメッセージのメッセージタイプは、0μsの肯定応答フレーム遅延期間を運ぶ第1指示フレームである。
任意に、第1肯定応答フレーム遅延期間キャンセルメッセージのメッセージタイプは、Actionフレームである。例えば、カテゴリフィールドが16でありかつ記述フィールドが3であるActionフレームは、肯定応答フレーム遅延期間をキャンセルするための第1指示フレームとして定義される。MIMOコントローラによって送信される、第1STAに対する第1肯定応答タイムアウト期間キャンセルメッセージを受信する場合に、第1APは、第1STAに対して、カテゴリフィールドが16でありかつ記述フィールドが3であるActionフレームを送信する。
ステップ609:第1APによって送信された第1肯定応答フレーム遅延期間キャンセルメッセージを受信する場合に、第1STAは、記憶されている第1肯定応答フレーム遅延期間を削除する。
第1STAが記憶されている第1肯定応答フレーム遅延期間を削除した後、第1STAはデフォルトのメカニズムに戻り、具体的に言えば、第1APによって送信されたデータフレームを受信するたび、第1STAは、SIFSの後で肯定応答フレームを第1APへフィードバックする。
任意に、記憶されている第1肯定応答フレーム遅延期間を削除した後、第1STAは、肯定応答キャンセルメッセージを第1APへフィードバックする。
STAは、ACKフレームを使用することによって媒体アクセス制御(Media Access Control,MAC)レイヤで肯定応答キャンセルメッセージを第1APへフィードバックしてよく、あるいは、Actionフレームを使用することによってプロトコルインタラクションレイヤで肯定応答キャンセルメッセージを第1APへフィードバックしてよいことが留意されるべきである。
ステップ610:第1APは、第1STA及び第1肯定応答タイムアウト期間を対応から削除する。
図6Bに示されるステップ608乃至ステップ610の実行位置は、可能性がある実施にすぎないことが留意されるべきである。実際の応用中、ステップ608乃至ステップ610は、ステップ601の後のいかなる位置でも実施されてよい。ステップ601からステップ607の中のステップ608乃至ステップ610の実行位置は、この実施形態において制限されない。
他の可能な実施では、依然として図6A及び図6Bを参照して、MIMOコントローラは、肯定応答フレーム遅延期間をキャンセルするようSTAを制御するために、要件に従って(例えば、ネットワークMIMOフェーズが終了した後に)、第1APを使用することによって、第1肯定応答フレーム遅延期間キャンセルメッセージを第1STAへ能動的に送信してよい。MIMOコントローラが、要件に従って、第1APを使用することによって、第1肯定応答フレーム遅延期間キャンセルメッセージを第1STAへ能動的に送信し得る場合に、方法は次のステップを含む。
ステップ611:MIMOコントローラによって送信される、第1STAについての第2肯定応答フレーム遅延期間キャンセルメッセージを受信する場合に、第1APは、第1肯定応答フレーム遅延期間キャンセルメッセージを第1STAへ送信する。
相応して、第1APによって送信された第1肯定応答フレーム遅延期間キャンセルメッセージを受信する場合に、第1STAは、記憶されている第1肯定応答フレーム遅延期間を削除する。
任意に、第1APは、第1STAに対して集約フレームの形で、肯定応答フレーム遅延期間をキャンセルするための第1指示フレームを送信し、このとき、集約フレームはデータフレームを更に含む。
任意に、第1STAに対応する第1肯定応答タイムアウト期間により第1STAのネットワーク遅延が増大することを防ぐために、第1APが第1肯定応答フレーム遅延期間キャンセルメッセージを第1STAへ送信した後に、第1APは、第1STA及び第1肯定応答タイムアウト期間を対応から削除する。
ステップ611はステップ609の前に実施されることが留意されるべきである。
MIMOコントローラは、STAがデータフレームを受信した後に肯定応答フレーム遅延期間を使用する回数を制御するために、肯定応答フレーム遅延期間の使用数を別に設定してよい。
図7A及び図7Bは、本願の更なる他の実施形態に従う肯定応答フレーム遅延期間設定方法のフローチャートである。この実施形態では、方法が図1に示される肯定応答フレーム遅延期間設定システムのシステムアーキテクチャにおいて使用されるところの例が、説明のために使用される。方法は、次のいくつかのステップを含む。
ステップ701:MIMOコントローラは、第1肯定応答フレーム遅延期間を第1STAに割り当て、第1肯定応答フレーム遅延期間の使用数を設定する。
ステップ702:MIMOコントローラは、使用数を第1APへ送る。
第1APは、第1STAに関連するAPである。
ステップ703:MIMOコントローラは、第1STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間を取得する。
ステップ704:MIMOコントローラは、第1肯定応答フレーム遅延期間を第1APへ送る。
MIMOコントローラは、第1肯定応答フレーム遅延期間及び第1肯定応答フレーム遅延期間の使用数を別々に第1APへ送信してよく、あるいは、第1肯定応答フレーム遅延期間及び第1肯定応答フレーム遅延期間の使用数を1つのメッセージにまとめて、そのメッセージを第1APへ送信してもよいことが留意されるべきである。
ステップ705:第1APは、第1STAに対して、第1STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間及び第1肯定応答フレーム遅延期間に対応する使用数を運ぶ第1指示フレームを送信する。
任意に、第1指示フレームは、1回の遅延を示すために使用されてよく、あるいは、複数回の遅延を示すために使用されてもよい。第1指示フレームが1回の遅延を示す場合に、第1指示フレームにおいて運ばれる第1肯定応答フレーム遅延期間は、ただ一度しか使用され得ず、あるいは、第1指示フレームが複数回の遅延を示す場合に、第1指示フレームは、第1肯定応答フレーム遅延期間に対応する使用数を運ぶ。
第1指示フレームは、肯定応答フレーム遅延期間をキャンセルする機能を有し、異なる機能は、第1指示フレームのAction Detailsフィールド内のACK遅延時間フィールド(タイプ)に基づいて区別されることが留意されるべきである。
表17は、第1指示フレームの記述フィールド内のACK遅延時間フィールドのとり得る意味を示し、ACK遅延時間フィールドの意味は、第1指示フレームの意味である。ACK遅延時間フィールドと表17中の意味との間の対応は、ACK遅延時間フィールドに対応する意味に対する制限を構成しないことが留意されるべきである。
表18は、第1指示フレームが一回の遅延を示すために使用される場合に第1指示フレームのとり得るフレームフォーマットを示す。
表19は、第1指示フレームが複数回の遅延を示すために使用される場合に第1指示フレームのとり得るフレームフォーマットを示す。
使用数は、MIMOコントローラが対応する第1肯定応答フレーム遅延期間を第1STAに割り当てるときにMIMOコントローラによって設定されることが留意されるべきである。
ステップ706:第1STAは、第1APによって送信された第1指示フレームを受信し、第1指示フレームにおいて運ばれる第1STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間及び第1肯定応答フレーム遅延期間に対応する使用数を取得及び記憶する。
ステップ707:第1APによって送信されたデータフレームを受信するたび、第1STAは、第1肯定応答フレーム遅延期間に対応する記憶されている使用数から1を減じる。
ステップ708:第1肯定応答フレーム遅延期間に対応する使用数から1が減じられた後に得られる結果が0よりも小さい場合に、第1STAは、第1肯定応答フレーム遅延期間及び第1肯定応答フレーム遅延期間に対応する使用数を削除し、デフォルトの遅延期間の遅延の後に肯定応答フレームを第1APへフィードバックする。
第1肯定応答フレーム遅延期間に対応する使用数から1が減じられた後に得られる結果が0よりも小さい場合に、それは、使用数から1が減じられる前に使用数が使い尽くされていることを示す。この場合に、第1STAは、第1肯定応答フレーム遅延期間及び第1肯定応答フレーム遅延期間に対応する使用数を削除し、デフォルトのメカニズムを実行し、具体的に言えば、デフォルトの遅延期間の後に肯定応答フレームを第1APへフィードバックする。
この実施形態では、第1STAが、第1APによって送信された第1肯定応答フレーム遅延期間キャンセルメッセージを受信する場合に、たとえ第1肯定応答フレーム遅延期間に対応する使用数が0よりも大きいとしても、第1STAは、やはり、記憶されている第1肯定応答フレーム遅延期間を削除し、そしてデフォルトのメカニズムを実行することが留意されるべきである。
ステップ709:第1肯定応答フレーム遅延期間に対応する使用数から1が減じられた後に得られる結果が0よりも小さくない場合に、第1STAは、第1肯定応答フレーム遅延期間の遅延の後に肯定応答フレームを第1APへフィードバックする。
第1肯定応答フレーム遅延期間に対応する使用数から1が減じられた後に得られる結果が0よりも小さくない場合に、それは、使用数から1が減じられる前に使用数が使い尽くされていないことを示す。この場合に、第1STAは、第1肯定応答フレーム遅延期間の遅延の後に肯定応答フレームを第1APへフィードバックする。
この実施形態では、使用数が使い尽くされているかどうかが判定される前に、減算動作が使用数に対して実行されることが留意されるべきである。実際の応用中に、使用数が使い尽くされているかどうかは、減算動作が使用数に対して実行される前に判定されてもよい。この場合に、ステップ707乃至ステップ709は、次のステップQ1乃至ステップQ3で置換されてよい。
ステップQ1:第1APによって送信されたデータフレームを受信するたび、第1STAは、第1肯定応答フレーム遅延期間に対応する記憶されている使用数が0であるかどうかを判定する。
ステップQ2:第1肯定応答フレーム遅延期間に対応する記憶されている使用数が0である場合に、第1STAは、第1肯定応答フレーム遅延期間及び第1肯定応答フレーム遅延期間に対応する使用数を削除し、デフォルトの遅延期間の遅延の後に肯定応答フレームを第1APへフィードバックする。
ステップQ3:第1肯定応答フレーム遅延期間に対応する記憶されている使用数が0でない場合に、第1STAは、第1肯定応答フレーム遅延期間に対応する記憶されている使用数から1を減じ、第1肯定応答フレーム遅延期間の遅延の後に肯定応答フレームを第1APへフィードバックする。
本願のこの実施形態で提供される解決法では、ネットワークデバイスは、第1STAに対して、第1肯定応答フレーム遅延期間を運ぶ第1指示フレームを送信し、それにより、第1STAに関連する第1APによって送信されたデータフレームを受信する場合に、第1STAは、第1肯定応答フレーム遅延期間の遅延の後に肯定応答フレームを第1APへフィードバックする。同じグループ内のSTAは、通常、異なる肯定応答フレーム遅延期間を有しているので、同じAPは、同じグループ内のSTAによって送信された肯定応答フレームを同時に受信しない。これは、APが、肯定応答フレームとデータフレームとの間の衝突及び肯定応答フレーム間の衝突により、STAによって送信された肯定応答フレームをAPは受信していないと誤って決定することを防ぎ、それによって、APのポーリングオーバーヘッドを取り除き、無線通信リソースの無駄を回避する。
この実施形態では、MIMOコントローラは、STAがデータフレームを受信した後に肯定応答フレーム遅延期間を使用する使用回数を制御するために、肯定応答フレーム遅延期間の使用数を別に設定し得る。
複数のSTAが同じグループ内のSTAである場合に、APへ複数のSTAによって同時にフィードバックされた肯定応答フレームの間で衝突が発生する可能性がある。同じグループ内のSTAがAPへ同時に肯定応答フレームをフィードバックしないように、複数のSTAは、異なる肯定応答フレーム遅延期間に対応する。図8は、本願の別の他の例となる実施形態に従う肯定応答フレーム遅延期間設定方法のフローチャートである。
ステップ801:ネットワークデバイスは、第1移動局STAに対応する第1肯定応答フレーム遅延期間を取得する。
ステップ802:ネットワークデバイスは、第1肯定応答フレーム遅延期間を第1STAへ送り、それにより、第1STAは、データフレームを受信する場合に、第1肯定応答フレーム遅延期間の遅延の後に肯定応答フレームをフィードバックする。
ステップ803:ネットワークデバイスは、第2STAに対応する第2肯定応答フレーム遅延期間を取得する。
ステップ804:ネットワークデバイスは、第2肯定応答フレーム遅延期間を第2STAへ送り、それにより、第2STAは、データフレームを受信する場合に、第2肯定応答フレーム遅延期間の遅延の後に肯定応答フレームをフィードバックする。
第1STA及び第2STAは、同じグループ内のSTAであり、2つのSTAは、次の場合のうちの少なくとも1つを満足することが留意されるべきである。
第1の場合に、第1STA及び第2STAは、同じAPに関連し、APは、第1STA及び第2STAへ同時にデータフレームを送信すべきである。
第2の場合に、第1STAに関連する第1AP及び第2STAに関連する第2APは、同じ動作バンドを有し、第1APがデータフレームを第1STAへ送信する場合に、第2APもデータフレームを第2STAへ送信する。
第1STA及び第2STAが同じグループ内のSTAである場合に、ネットワークデバイスは、第1STA及び第2STAに対して異なる肯定応答フレーム遅延期間を設定しても(すなわち、第1肯定応答フレーム遅延期間は第2肯定応答フレーム遅延期間とは異なる)、あるいは、第1STA及び第2STAに対して同じ肯定応答フレーム遅延期間を設定しても(すなわち、第1肯定応答フレーム遅延期間は第2肯定応答フレーム遅延期間と同じである)よいが、第1STA及び第2STAへ同時にデータフレームを送信しない。
本願のこの実施形態で提供される解決法では、第1APは、第1STAに対して、第1肯定応答フレーム遅延期間を運ぶ第1指示フレームを送信し、それにより、第1APによって送信されたデータフレームを受信する場合に、第1STAは、第1肯定応答フレーム遅延期間の遅延の後に肯定応答フレームを第1APへフィードバックする。同じグループ内のSTAは、異なる肯定応答フレーム遅延期間を有しているので、同じAPは、同じグループ内のSTAによって送信された肯定応答フレームを同時に受信しない。これは、第1APが、肯定応答フレームとデータフレームとの間の衝突及び肯定応答フレーム間の衝突により、STAによって送信された肯定応答フレームを第1APは受信していないと誤って決定することを防ぎ、それによって、APのポーリングオーバーヘッドを取り除き、無線通信リソースの無駄を回避する。
この実施形態では、同じグループ内のSTAがAPは同時に肯定応答フレームをフィードバックしないように、複数のSTAは、異なる肯定応答フレーム遅延期間に対応する。
図9A及び図9Bは、本願の例となる実施形態に従って、既存のデータ伝送プロシージャと本願のデータ伝送プロシージャとの間の比較の概略図である。図9に示されるように、2つのAP、2つのSTA、及び500μsのデータストリーム長さが一例として使用される。
既存のデータ伝送プロシージャでは、AP1及びAP2が夫々ネットワークMIMOフェーズでSTA1及びSTA2へデータを送信した(500μs)後、STA1及びSTA2は肯定応答フレームをフィードバックする(24μs)。この場合に、STA1及びSTA2によってフィードバックされた肯定応答フレーム間でACK衝突が発生する。AP1もAP2も、対応するSTAによって送信された肯定応答フレームを受信しないので、AP1及びAP2は、エアインターフェース媒体を奪い合い始める(34μs+63μs)。AP1は、媒体アクセス権を取得した後にBAR(24μs)を送信し、STA1は、BARが送信された後にSIFS後にBA(24μs)を送信し、そして、STA1によって送信されたBAを受信した後、AP1は、ネットワークMIMOフェーズでAP1によって送信されるデータをSTA1が受信すると決定する、と仮定される。AP2は、バックオフ(34μs+63μs)後にBARをSTA2へ送信し(24μs)、STA2は、BARが送信された後にSIFS後に(24μs)を送信し、そして、STA2によって送信されるBAを受信した後、AP2は、ネットワークMIMOフェーズでAP2によって送信されるデータをSTA2が受信すると決定する。
既存のデータ伝送プロシージャでACK衝突が発生すると、STA1及びSTA2がデータを受信しているかどうかを、BAR及びBAを交換することによって、判定するために必要な期間は、362μsであることが分かる。
本願のデータ伝送プロシージャでは、AP1及びAP2は夫々、STA1及びSTA2へ、データと、肯定応答フレーム遅延期間を運ぶ対応する第1指示フレームとを送信する(504μs)。STA1に対応する肯定応答フレーム遅延期間は16μsであり、STA2に対応する肯定応答フレーム遅延期間は40μsである。AP1によって送信されるデータ及び第1指示フレームを受信した後、STA1は、16μsの遅延後にAP1への肯定応答フレーム(24μs)をフィードバックする。AP2によって送信されるデータ及び第1指示フレームを受信した後、STA2は、40μsの遅延後にAP2への肯定応答フレーム(24μs)をフィードバックする。AP1及びAP2は両方とも、対応するSTAによって送信された肯定応答フレームを受信する。
本願のデータ伝送プロシージャでは、ACK衝突は有効に回避され得、STA1及びSTA2がデータを受信しているかどうかを判定するために必要な期間は、64μであることが分かる。
既存のデータ伝送プロシージャと比較して、本願のデータ伝送プロシージャでは、4μsがデータ送信フェーズで付加され、298(362-64)μsが、STA1及びSTA2がデータを受信するかどうかを判定するフェーズで節約され、従って、全部で294μsがプロシージャ全体では節約される。
本願の実施形態で提供される解決法は、ネットワークデバイスとSTAとの間の相互作用の観点から上述されているにすぎない。上記の機能を実装するために、ネットワークデバイス及びSTAは、機能を実行するための対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含むことが理解され得る。本願で開示されている実施形態を参照して記載されている、例となるユニット及びアルゴリズムステップは、本願の実施形態においてハードウェア又はハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせの形で実装され得る。機能がハードウェア又はコンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるかどうかは、技術的解決法の特定の応用及び設計制約に依存する。当業者であれば、夫々の特定の応用のために、記載される機能を実装するために種々の方法を使用し得るが、実施は、本願の実施形態における技術的解決法の範囲を超える事は考えられるべきではない。
図10は、本願の実施形態に従うネットワークデバイス1000の可能な略構造図である。
ネットワークデバイス1000は、送信器/受信器1001及びプロセッサ1002を含む。プロセッサ1002は、コントローラであってもよく、図10では「コントローラ/プロセッサ1002」と表されている。送信器/受信器1001は、上記の実施形態においてネットワークデバイスがSTAへ情報を送信しかつSTAから情報を受信することを支援し、STAが他のSTAとの無線通信を実行することを支援するよう構成される。プロセッサ1002は、STAとの通信のための様々な機能を実行する。アップリンクで、STAからのアップリンク信号は、アンテナを通じて受信され、受信器1001によって復調され(例えば、高周波信号は、ベースバンド信号に復調される)、更に、プロセッサ1002によって、STAによって送信されるサービスデータ及びシグナリング情報を回復するように処理される。ダウンリンクで、サービスデータ及びシグナリングメッセージは、プロセッサ1002によって処理され、ダウンリンク信号を生成するように送信器1001によって変調され(例えば、ベースバンド信号は、高周波信号に変調される)、ダウンリンク信号は、アンテナを通じてSTAへ送信される。復調又は変容機能は、代替的に、プロセッサ1002によって完了されてよいことが留意されるべきである。例えば、プロセッサ1002は、本願で記載される技術的解決法における他のプロセスを実行するよう更に構成される。
更に、ネットワークデバイス1000は、メモリ1003を更に含んでよい。メモリ1003は、ネットワークデバイス1000のプログラムコード及びデータを記憶するよう構成される。その上、ネットワークデバイスは、トランシーバ1004を更に含んでよい。トランシーバ1004は、ネットワークデバイスが他のネットワークエンティティ(例えば、コアネットワーク内のネットワークデバイス)と通信することを支援するよう構成される。例えば、LTEシステムでは、トランシーバ1004は、ネットワークデバイスがサービング・ゲートウェイ(Serving Gateway,略してSGW)と通信することを支援するよう構成されたS1-Uインターフェースであってよく、あるいは、トランシーバ1004は、ネットワークデバイスがモビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity,略してMME)と通信することを支援するよう構成されたS1-MMEインターフェースであってよい。
図10は、ネットワークデバイス1000の簡略化された設計を示すにすぎないことが理解され得る。実際の応用中、ネットワークデバイス1000は、送信器、受信器、プロセッサ、コントローラ、メモリ、トランシーバ、又はそのようなものをいくつでも含んでよく、本願の実施形態を実装することができる全てのネットワークデバイスは、本願の実施形態の保護範囲内にあるべきである。
図11は、本願の実施形態に従う第1STA1100の可能な設計構造の略構造図である。第1STA1100は、送信器1101、受信器1102、及びプロセッサ1103を含む。プロセッサ1103は、コントローラであってもよく、図11では「コントローラ/プロセッサ1103」と表されている。任意に、第1STA1100は、モデムプロセッサ1104を更に含んでよい。モデムプロセッサ1104は、符号器1105、変調器1106、復号器1107、及び復調器1108を含んでよい。
例において、送信器1101は、出力サンプルを調整し(例えば、アナログ変換、フィルタ処理、増幅、及びアップコンバージョンを実行し)、アップリンク信号を生成する。アップリンク信号は、アンテナを通じて上記の実施形態におけるネットワークへ送信される。ダウンリンクで、アンテナは、上記の実施形態におけるネットワークによって送信されたダウンリンク信号を受信する。受信器1102は、アンテナから受信された信号を調整し(例えば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバージョン、及びデジタル化を実行し)、入力サンプルを供給する。モデムプロセッサ1104において、符号器1105は、アップリンクで送信されるべきであるサービスデータ及びシグナリングメッセージを受信し、サービスデータ及びシグナリングメッセージを処理する(例えば、フォーマット化、符号化、及びインターリーブする)。変調器1106は、符号化されたサービスデータ及び符号化されたシグナリングメッセージを処理し(例えば、シンボルマッピング及び変調を実行し)、出力サンプルを供給する。復調器1108は、入力サンプルを処理し(例えば、復調し)、シンボル推定を供給する。復号器1107は、シンボル推定を処理し(例えば、デインターリーブ及び復号し)、第1STA1100へ送信されるべきである復号化されたデータ及び復号化されたシグナリングメッセージを供給する。符号器1105、変調器1106、復調器1108、及び復号器1107は、複合モデムプロセッサ1104によって実装されてよい。これらのユニットは、無線アクセスネットワークで使用される無線アクセス技術(例えば、LTE及び他の進化したシステムのアクセス技術)に基づく処理を実行する。第1STA1100がモデムプロセッサ1104を含まない場合に、モデムプロセッサ1104の上記の機能は、プロセッサ1103によって実装されてもよいことが留意されるべきである。
プロセッサ1103は、第1STA1100の動作を制御及び管理し、本願の上記の実施形態で第1STA1100によって実行される処理プロセスを実行するよう構成される。例えば、プロセッサ1103は、図6Aのステップ604でのプロセス及び/又は本願で記載される技術的解決法における他のプロセスを実行するよう更に構成される。
更に、第1STA1100は、メモリ1109を更に含んでよい。メモリ1109は、第1STA1100に使用されるプログラムコード及びデータを記憶するよう構成される。
本願の実施形態における上記のネットワークデバイス又は第1STAの機能を実行するよう構成されたプロセッサは、中央演算処理装置(Central Processing Unit,CPU)、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor,DSP)、特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit,ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array,FPGA)若しくは他のプログラム論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェア部品、又はそれらの任意の組み合わせであってよい。プロセッサは、本願の実施形態で開示される内容を参照して記載されている様々な例となる論理ブロック、モジュール及び回路を実装又は実行してよい。代替的に、プロセッサは、コンピューティング機能を実装する組み合わせ、例えば、1つ以上のマイクロプロセッサを含む組み合わせ、又はDSP及びマイクロプロセッサの組み合わせであってよい。
本願の実施形態で開示されている内容を参照して記載されている方法又はアルゴリズムステップは、ハードウェアによって実装されてよく、あるいは、ソフトウェア命令を実行することによってプロセッサによって実装されてよい。ソフトウェア命令は、対応するソフトウェアモジュールを含んでよい。ソフトウェアモジュールは、ランダム・アクセス・メモリ(Random Access Memory,RAM)、フラッシュメモリ、リード・オンリー・メモリ(Read Only Memory,ROM)、消去可能なプログラム可能リード・オンリー・メモリ(Erasable Programmable ROM,EPROM)、電気的消去可能なプログラム可能リード・オンリー・メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルハードディスク、コンパクト・ディスク・リード・オンリー・メモリ(CD-ROM)、又は当該技術でよく知られているあらゆる他の形態の記憶媒体で記憶されてよい。例となる記憶媒体はプロセッサへ結合され、それにより、プロセッサは、記憶媒体から情報を読み出すことができ、情報を記憶媒体に書き込むことができる。確かに、記憶媒体は、プロセッサの構成要素であってよい。プロセッサ及び記憶媒体はASICに位置してもよい。その上、ASICは、ネットワークデバイス又は第1STAに位置してよい。確かに、プロセッサ及び記憶媒体は、ディスクリート部品としてネットワークデバイス又は第1STAに存在してよい。
図12Aは、本願の実施形態に従う肯定応答フレーム遅延期間設定装置のブロック図である。肯定応答フレーム遅延期間設定装置は、ソフトウェア、ハードウェア、又はそれらの組み合わせを使用することによって、ネットワークデバイスの全部又は部分として実装されてよい。肯定応答フレーム遅延期間設定装置は、取得モジュール1201及び送信モジュール1202を含んでよい。
取得モジュール1201は、ステップ501の機能を実装するよう構成される。
送信モジュール1202は、ステップ502の機能を実装するよう構成される。
関連する詳細については、上記の方法の実施形態を参照されたい。
他の任意の実施形態では、取得モジュール1201は、ステップ703、ステップ801、及びステップ803のうちの少なくとも1つの機能を実装するよう構成される。
送信モジュール1202は、ステップ603、ステップ607、ステップ608、ステップ611、ステップ702、ステップ704、ステップ705、ステップ802、及びステップ804のうちの少なくとも1つの機能を実装するよう構成される。
図12Bは、本願の実施形態に従う肯定応答フレーム遅延期間設定装置のブロック図である。肯定応答フレーム遅延期間設定装置は、取得モジュール1201、送信モジュール1202、受信モジュール1203、設定モジュール1204、及び削除モジュール1205を含んでよい。
受信モジュール1203は、ステップ601の機能を実装するよう構成される。
設定モジュール1204は、ステップ602及びステップ701のうちの少なくとも1つの機能を実装するよう構成される。
削除モジュール1205は、ステップ610の機能を実装するよう構成される。
取得モジュール1201は、メモリ34内の取得モジュールプログラム361を実行することによって図3のプロセッサ31によって実装されてよく、送信モジュール1202は、メモリ34内の送信モジュールプログラム362を実行することによって図3のプロセッサ31によって実装されてよく、受信モジュール1203は、メモリ34内の受信モジュールプログラム364を実行することによって図3のプロセッサ31によって実装されてよく、設定モジュール1204は、メモリ34内の設定モジュールプログラム363を実行することによって図3のプロセッサ31によって実装されてよく、削除モジュール1205は、メモリ34内の削除モジュールプログラム365を実行することによって図3のプロセッサ31によって実装されてよいことが留意されるべきである。
図13Aは、本願の他の実施形態に従う肯定応答フレーム遅延期間設定装置のブロック図である。肯定応答フレーム遅延期間設定装置は、ソフトウェア、ハードウェア、又はそれらの組み合わせを使用することによって、第1STAの全部又は部分として実装されてよい。肯定応答フレーム遅延期間設定装置は、受信モジュール1301及びフィードバックモジュール1302を含んでよい。
受信モジュール1301は、ステップ503の機能を実装するよう構成される。
フィードバックモジュール1302は、ステップ504の機能を実装するよう構成される。
関連する詳細については、上記の方法の実施形態を参照されたい。
他の任意の実施形態では、受信モジュール1301は、ステップ604及びステップ706のうちの少なくとも1つの機能を実装するよう構成される。
フィードバックモジュール1302は、ステップ606、ステップ708、及びステップ709のうちの少なくとも1つの機能を実装するよう構成される。
図13Bは、本願の他の実施形態に従う肯定応答フレーム遅延期間設定装置のブロック図である。肯定応答フレーム遅延期間設定装置は、受信モジュール1301、フィードバックモジュール1302、削除モジュール1303及び計算モジュール1304を含んでよい。
削除モジュール1303は、ステップ609の機能を実装するよう構成される。
計算モジュール1304は、ステップ707の機能を実装するよう構成される。
受信モジュール1301は、メモリ44内の受信モジュールプログラム461を実行することによって図4のプロセッサ41によって実装されてよく、フィードバックモジュール1302は、メモリ44内のフィードバックモジュールプログラム462を実行することによって図4のプロセッサ41によって実装されてよく、削除モジュール1303は、メモリ44内の削除モジュールプログラム463を実行することによって図4のプロセッサ41によって実装されてよく、計算モジュール1304は、メモリ44内の計算モジュールプログラム464を実行することによって図4のプロセッサ41によって実装されてよいことが留意されるべきである。
上記の実施形態で提供される肯定応答フレーム遅延期間設定装置が肯定応答フレーム遅延期間を設定する場合に、上記の機能モジュールの分割は単に、説明のための例として使用されていることが留意されるべきである。実際の応用中、上記の機能は、要件に従って実施のために異なる機能モジュールに割り当てられ得、具体的に言えば、上記の機能の全て又は一部を実装するために、ネットワークデバイスの内部構造は異なる機能モジュールに分けられ、STAの内部構造は異なる機能モジュールに分けられる。その上、上記の実施形態で提供される肯定応答フレーム遅延期間設定装置は、肯定応答フレーム遅延期間設定方法の実施形態と同じ概念に属する。装置の具体的な実施プロセスについては、方法の実施形態を参照されたい。詳細は、ここで再び記載されない。
本願の上記の実施形態の順序番号は、実例のためにすぎず、実施形態の優先度を示す意図はない。
当業者であれば、上記の実施形態におけるステップの全て又は一部がハードウェア又は関連するハードウェアに命令するプログラムによって実装されてよいと理解し得る。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。記憶媒体は、リード・オンリー・メモリ、磁気ディスク、光ディスク、又はそのようなものであってよい。
上記の説明は、本願の任意の実施形態にすぎず、本願を制限する意図はない。本願の原理から外れることなしに行われる如何なる変更、均等置換、改善、又はそのようなものは、本願の保護範囲の中に入るべきである。
本願は、2017年11月2日付けで「ACKNOWLEDGEMENT FRAME DELAY DURATION SETTING METHOD, APPARATUS, AND SYSTEM」と題されて出願された中国特許出願第201711064953.4号に基づく優先権を主張する。なお、先の中国特許出願は、その全文を参照により本願に援用される。