以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の要素を、必要に応じてリモートUE300A、300B及び300Cのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、リモートUE300A、300B及び300Cを特に区別する必要が無い場合には、単にリモートUE300と称する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.はじめに
1.1.全体構成
1.2.リレー通信に関する要求
1.3.定義
1.4.各装置の構成例
2.第1の実施形態
2.1.技術的課題
2.2.技術的特徴
3.第2の実施形態
3.1.技術的課題
3.2.技術的特徴
4.実施例
4.1.第1の実施例
4.2.第2の実施例
4.3.第3の実施例
4.4.第4の実施例
4.5.第5の実施例
4.6.第6の実施例
4.7.第7の実施例
4.8.第8の実施例
5.応用例
6.まとめ
<<1.はじめに>>
<1.1.全体構成>
図1は、本開示の一実施形態に係るシステム1の構成の一例を説明するための図である。図1に示すように、本実施形態に係るシステム1は、基地局100、端末装置200、及び端末装置300(300A及び300B)を含む。
基地局100は、セルを運用し、セルの内部に位置する1つ以上の端末装置へ無線サービスを提供する。例えば、基地局100は、端末装置200及び300の各々に無線サービスを提供する。セルは、例えば4G、5G、LTE又はNR(New Radio)等の任意の無線通信方式に従って運用され得る。
端末装置200及び端末装置300は、基地局100による制御に基づいて基地局100と無線通信する。端末装置200及び端末装置300は、いわゆるユーザ端末(UE:User Equipment)であってもよい。端末装置200及び端末装置300は、基地局100との間でリンク(例えば、ダウンリンク又はアップリンク)を形成する。そして、端末装置200及び端末装置300は、基地局100にアップリンク信号を送信して、基地局100からダウンリンク信号を受信する。このように、基地局100との間で他の装置を介さずに通信することを、直接通信とも称する。
ここで、端末装置200は、他の装置からの又は他の装置への通信を中継(即ち、リレー)する機能を有する、移動可能に構成されたリレー通信装置である。例えば、端末装置200は、基地局100と端末装置300との通信をリレー可能である。換言すると、基地局100は、端末装置200による通信の中継を介して端末装置300と通信可能である。具体的には、端末装置200は、基地局100へのアップリンク信号を端末装置300から受信して基地局100に転送し、端末装置300へのダウンリンク信号を基地局100から受信して端末装置300に転送する。このように、基地局100との間で他の装置を介して通信することを、リレー通信とも称する。端末装置300は、リレー通信を用いることで、典型的には直接通信と比較して低消費電力で通信することが可能である。端末装置200と端末装置300との間で形成されるリンクは、サイドリンクとも称される。また、基地局100と端末装置200との間で形成されるリンクは、バックホールリンクとも称される。なお、図1では、1台の端末装置200がリレー通信を中継する例を示したが、2台以上の端末装置200がリレー通信を中継してもよい。
以下では、リレー機能を有する移動可能に構成された端末装置200をリレー端末又はリレーUE(Relay UE)とも称し、リレーUE200を介して通信する端末装置300をリモート端末又はリモートUEとも称する。リモートUE300は、例えば低頻度な通信を行うIoTデバイスである。他にも、リモートUE300は、スマートフォン、車載端末又はドローン等であってもよい。リレーUE200も同様に、例えばリレー専用の装置、IoTデバイス、スマートフォン、車載端末又はドローン等として実現され得る。
リレーUEに類似する装置として、リレー基地局がある。リレー基地局に関しては、これまで3GPPで規格化されている。以下、リレー基地局とリレーUEとの相違について説明する。
第1に、モビリティに関する相違がある。リレー基地局は位置が固定される。これに対し、リレーUEはモビリティを有する。
第2に、所有者に関する相違がある。リレー基地局は、典型的にはオペレータの所有物であり、基地局と同等の権限で動作する。これに対し、リレーUEは、典型的にはユーザの所有物であり、リレー基地局と比較して制限された権限で動作する可能性がある。例えば、リレーUEは、基地局による管理下で動作する場合がある。
第3に、想定されるユースケースに関する相違がある。リレー基地局は、スマートフォンへのリレー通信の提供が想定されている。これに対し、リレーUEは、スマートフォン以外にも、MTC端末及びNB-IoT端末等へのリレー通信の提供が想定されており、小パケットデータを含む様々な通信トラフィックをサポートすることが求められる。
第4に、リモートUEの配置(Deployment)に関する相違がある。リレー基地局では、カバレッジ内にリモートUEが一様に分布することが想定されている。これに対し、リレーUEでは、リモートUEが一様に分布するとは限らない。
第5に、リレー基地局、リレーUE間の物理的制約に相違がある。リレーUEでは、実装スペースが限られるため、リレー基地局と同等の機能を実装することは難しい。そのため、リレーUEは基地局のサポート下で動作することが望ましい。
<1.2.リレー通信に関する要求>
リレー通信を利用するIoT端末の代表的な例として、ウェアラブル端末が挙げられる。ウェアラブル端末には、低消費電力及び高信頼通信が求められ、時には大容量通信が求められる。このようなユースケースをカバーするために、3GPPではFeD2D(Further enhancement D2D)の規格化が2016年にスタートした。ウェアラブル端末は、典型的にはユーザの周辺に存在する。そのため、ウェアラブル端末は、スマートフォンのようなユーザ端末からリレー通信の提供を受けることで、通信距離を短くし低消費電力で高信頼な通信を実現することが可能になる。
このようなウェアラブル端末向けのリレー通信においては、基地局とリモートUEとの間のエンドツーエンド(End to end)の通信品質(QoS:Quality of Service)の保証が重要になるので、高信頼な通信経路が確立されることが望ましい。さらには、ウェアラブル端末がリモートUEとなる場合、リレー通信は、低複雑性(Low complexity)、低コスト(Low cost)、且つ低消費電力(Low power consumption)であることが望ましい。これらを実現するためには、以下の要求項目の実現が求められる。
第1の要求項目は、サイドリンク通信の改善である。サイドリンクでは、再送などを行うための閉ループフィードバック(Closed loop feedback)通信は行われていない。しかしながら、第1の要求項目を満たすためには、例えばQoS及び高信頼通信の実現のために、フィードバックを用いたリンクアダプテーション及びHARQ(Hybrid automatic repeat request)等の機能がサポートされることが望ましい。
第2の要求項目は、低消費電力化である。第2の要求項目を満たすためには、例えば送信電力制御及びDRX(Discontinuous Reception)等の機能がサポートされることが望ましい。
第3の要求項目は、サービス継続性(Service continuity)である。ウェアラブル端末に関しては、リンク品質が動的に変化する。そのため、第3の要求項目を満たすためには、ハンドオーバ及びパススイッチングの最適化等の機能がサポートされることが望ましい。
<1.3.定義>
D2D通信において、通信している2つのデバイスは、アソシエーション(association)の状態にある、又はアソシエーション関係がある、とも称される。
これに対し、本明細書では、信頼関係があるリレーUE200とリモートUE300とを、アソシエーションの状態にある、又はアソシエーション関係がある、と称する。また、アソシエーション関係があるリレーUE200とリモートUE300とを対応付ける情報を、アソシエーション情報とも称する。アソシエーション情報は、例えばアソシエーション関係があるリレーUE200及びリモートUE300の識別情報の組み合わせを含む。
ここで、アソシエーション関係がある(即ち、信頼関係がある)リレーUE200及びリモートUE300には、多様な形態が考えられる。以下、その一例を説明する。
例えば、同じオーナーに所有されるリレーUE200及びリモートUE300は、アソシエーション関係があると言える。
例えば、互いの情報を共有しているリレーUE200及びリモートUE300は、アソシエーション関係があると言える。この場合、共有される情報としては、例えば互いの識別情報(例えば、IMSI(International Mobile Subscriber Identity))、互いのアソシエーション関係があるエンティティのリスト、その他リレーUE200又はリモートUE300を特定可能なパラメータが考えられる。
例えば、エンコードせずに、サイドリンク通信を行うことが可能なリレーUE200及びリモートUE300は、アソシエーション関係があると言える。
例えば、距離が近く、相対位置が変化せず、且つ同一のモビリティを有するリレーUE200及びリモートUE300は、アソシエーション関係があると言える。なぜならば、同じユーザがリレーUE200及びリモートUE300を携行する場合があると考えられるためである。
例えば、セキュアな通信が可能なリレーUE200及びリモートUE300は、アソシエーション関係があると言える。
以上、アソシエーション関係の一例を説明した。
リモートUEとアソシエーション関係があるリレーUEを、アソシエイテッドな(associated)リレーUE又はアソシエイテッドリレーとも称する。リモートUEとアソシエーション関係があるリレーUE以外のリレーUEを、アソシエーション関係がないリレーUEとも称する。また、リモートUEとアソシエーション関係がないリレーUEを、ノンアソシエイテッドな(non-associated)リレーUE又はノンアソシエイテッドリレーとも称する。
また、基地局100とリレーUE200又はリモートUE300との間のUuインタフェースにおいては、ダウンリンク及びアップリンクといったリンクが形成され得る。このUuインタフェースにおけるリンクをUuリンクとも総称する。他方、リレーUE200とリモートUE300との間のPC5インタフェースにおいては、サイドリンクが形成され得る。
リモートUE300は、基地局100へのメッセージを、基地局100とのアップリンクを介して直接的に、又はリレーUE200とのサイドリンクを介して間接的に送信可能である。ただし、リモートUE300は、基地局100とのアップリンクを介して送信するよりも、アソシエーション関係があるリレーUE200とのサイドリンクを介して送信することが望ましい。これにより、安全に消費電力を抑制することが可能になる。
アップリンク又はサイドリンクのいずれを用いるべきか、及びどのサイドリンクを用いるべきかは、いずれもリンク品質に依存する。そのため、典型的には、リモートUE300は、接続候補のリンクの各々を監視及びメジャメントして、メッセージの送信のために相対的に良いリンクに接続する。
なお、本明細書においては、「接続」とは、キャンプオンした状態になること、RRC接続を確立すること、及びアタッチ手続きを完了したことを含む概念であるものとする。また、以下の説明における「接続」は、「キャンプオン」「RRC接続」又は「アタッチ」の少なくともいずれかに読み替えられてもよい。なお、キャンプオンとは、UEがセル選択/セル再選択処理を行い、システム情報及びページング情報をモニタリングするセルを選択した状態、あるいはリモートUEがリレー選択/リレー再選択処理を行い、サイドリンクをモニタリングするリレーを選択した状態になることを指す。
<1.4.各装置の構成例>
<1.4.1.基地局の構成例>
図2は、本実施形態に係る基地局100の構成の一例を示すブロック図である。図2を参照すると、基地局100は、アンテナ部110、無線通信部120、ネットワーク通信部130、記憶部140及び制御部150を備える。
(1)アンテナ部110
アンテナ部110は、無線通信部120により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部110は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部120へ出力する。
(2)無線通信部120
無線通信部120は、信号を送受信する。例えば、無線通信部120は、端末装置へのダウンリンク信号を送信し、端末装置からのアップリンク信号を受信する。
(3)ネットワーク通信部130
ネットワーク通信部130は、情報を送受信する。例えば、ネットワーク通信部130は、他のノードへの情報を送信し、他のノードからの情報を受信する。例えば、上記他のノードは、他の基地局及びコアネットワークノードを含む。
(4)記憶部140
記憶部140は、基地局100の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
(5)制御部150
制御部150は、基地局100の様々な機能を提供する。制御部150は、設定部151及び通信制御部153を含む。設定部151は、リレーUE200及びリモートUE300にリソースを設定する。ここでのリソースとは、サイドリンク又はUuリンクにおけるディスカバリ又は通信のためのリソースである。通信制御部153は、設定したリソースにおけるリレーUE200又はリモートUE300との通信処理を行う。例えば、通信制御部153は、リレーUE200又はリモートUE300との間で、データ信号、制御信号、参照信号及び発見信号を送受信する。設定部151及び通信制御部153による処理に基づく基地局100の動作は、後に詳しく説明する。なお、制御部150は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、制御部150は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
<1.4.2.リレーUEの構成例>
図3は、本実施形態に係るリレーUE200の構成の一例を示すブロック図である。図3を参照すると、リレーUE200は、アンテナ部210、無線通信部220、記憶部230及び制御部240を備える。
(1)アンテナ部210
アンテナ部210は、無線通信部220により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部210は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部220へ出力する。
(2)無線通信部220
無線通信部220は、信号を送受信する。例えば、無線通信部220は、基地局からのダウンリンク信号を受信し、基地局へのアップリンク信号を送信する。
本実施形態では、無線通信部220は、基地局100へのアップリンク信号を基地局100又はリレーUE200へ送信し、基地局100からのダウンリンク信号を基地局100又はリレーUE200から受信する。
本実施形態では、無線通信部220は、リモートUE300から基地局100へのアップリンク信号を受信して基地局100に転送し、基地局100からリモートUE300へのダウンリンク信号を受信してリモートUE300に転送し得る。
(3)記憶部230
記憶部230は、リレーUE200の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
(4)制御部240
制御部240は、リレーUE200の様々な機能を提供する。制御部240は、通信制御部241を含む。例えば、通信制御部241は、基地局100による制御に基づいて、基地局100と通信したり、基地局100とリモートUE300との通信を中継したりする。また、例えば、通信制御部241は、基地局100又はリモートUE300との間で、データ信号、制御信号、参照信号及び発見信号を送受信する。通信制御部241による処理に基づくリレーUE200の動作は、後に詳しく説明する。なお、制御部240は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、制御部240は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
<1.4.3.リモートUEの構成例>
図4は、本実施形態に係るリモートUE300の構成の一例を示すブロック図である。図4を参照すると、リモートUE300は、アンテナ部310、無線通信部320、記憶部330及び制御部340を備える。
(1)アンテナ部310
アンテナ部310は、無線通信部320により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部310は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部320へ出力する。
(2)無線通信部320
無線通信部320は、信号を送受信する。例えば、無線通信部320は、基地局からのダウンリンク信号を受信し、基地局へのアップリンク信号を送信する。
本実施形態では、無線通信部320は、基地局100へのアップリンク信号を基地局100又はリレーUE200へ送信し、基地局100からのダウンリンク信号を基地局100又はリレーUE200から受信する。
(3)記憶部330
記憶部330は、リモートUE300の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
(4)制御部340
制御部340は、リモートUE300の様々な機能を提供する。制御部340は、測定処理部341及び通信制御部343を含む。測定処理部341は、基地局100とのリンク又はリレーUE200とのリンクのメジャメント処理を制御する。通信制御部343は、メジャメント結果に基づいて基地局100又はリレーUE200との通信処理を行う。また、例えば、通信制御部343は、基地局100又はリレーUE200との間で、データ信号、制御信号、参照信号及び発見信号を送受信する。測定処理部341及び通信制御部343による処理に基づくリモートUE300の動作は、後に詳しく説明する。なお、制御部340は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、制御部340は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
<<2.第1の実施形態>>
<2.1.技術的課題>
リモートUEは、FeD2Dにより、リレーUEを介して基地局にパケットを送信可能である。しかしながら、リモートUEの電力消費を多大にする2つの要因があった。
第1の要因は、OOC(Out of coverage)のリモートUEに関する。D2Dに関する標準規格によれば、OOCのリモートUEのみが、基地局と通信するリレーUEに接続可能である。ただし、OOCであるリモートUEは、どのサイドリンクに接続するかを選択するために、全ての候補のサイドリンクをモニタして、リンク品質をメジャメントすべきとされていた。従って、全ての候補のサイドリンクをモニタしてリンク品質をメジャメントするための多大な電力消費が要されていた。
第2の要因は、IC(In coverage)のリモートUEに関する。D2Dに関する標準規格によれば、ICのリモートUEは、アップリンクを常に使用すべきとされていた。そのため、ICのリモートUEは、アップリンク送信による多大な電力消費が要されていた。
これらの2つの要因を考慮すると、ICのリモートUE及びOOCのリモートUEの両方が、リレーUEを介した通信が可能であり、且つ、メジャメントに関する消費電力が抑制可能な仕組みが提供されることが望ましい。
<2.2.技術的特徴>
リモートUE300は、アソシエーション情報に基づいてメジャメントを行う。メジャメントにアソシエーション情報が用いられることで、メジャメントするリンクが限定されることに伴いメジャメント回数が削減されて、消費電力が削減される。さらに、メジャメントにアソシエーション情報が用いられることで、メジャメントするリソースが限定されて、消費電力が削減される。
そして、リモートUE300は、アソシエーション情報及びメジャメント結果に基づいて、接続先(例えば、キャンプオン先の)リンクを選択する。これにより、リモートUE300は、適切な接続先リンクを選択することが可能となる。以下、本実施形態の技術的特徴を詳細に説明する。
(1)メジャメント
まず、図5及び図6を参照して、メジャメント手続きの流れの一例を説明する。
図5は、本実施形態に係るシステム1において実行されるメジャメント手続きの流れの一例を示すシーケンス図である。図5に示すように、本シーケンスには、基地局100、リレーUE200及びリモートUE300が関与する。ここで、リレーUE200及びリモートUE300は、基地局100のカバレッジ内に位置する、即ちインカバレッジであるものとする。
まず、リレーUE200及びリモートUE300は、アソシエーション関係を確立する(ステップS12)。
次いで、リレーUE200は、セルサーチを行い基地局100に接続して、アソシエーション情報を基地局100に通知する(ステップS14)。例えば、リレーUE200は、自身の識別情報と、アソシエーション関係があるリモートUE300の識別情報とを対応付けた情報を、アソシエーション情報として基地局100に通知する。アソシエーション情報の通知には、例えばPUCCH又はPUSCHが用いられ得る。
次に、基地局100は、リレーUE200とリモートUE300との間のサイドリンクリソースを割り当てて、割り当て結果をリレーUE200に通知する(ステップS16)。ここで、サイドリンクリソースとは、サイドリンクディスカバリ又はサイドリンク通信のためのリソースである。
次いで、リモートUE300は、セルサーチを行い基地局100に接続して、アソシエーション情報を基地局100に通知する(ステップS18)。例えば、リモートUE300は、自身の識別情報と、アソシエーション関係があるリレーUE200の識別情報とを対応付けた情報を、アソシエーション情報として基地局100に通知する。アソシエーション情報の通知には、例えばPUCCH又はPUSCHが用いられ得る。ここで、リモートUE300は、セルサーチを行う際に、Uuリンクをメジャメントする。
次に、基地局100は、リモートUE300とアソシエーション関係があるリレーUE200に割り当てたサイドリンクリソースを、リモートUE300に通知する(ステップS20)。
そして、リレーUE200及びリモートUE300は、割り当てられたリソースを用いてサイドリンクディスカバリ及びサイドリンク通信を行う(ステップS22)。その際、サイドリンクディスカバリは、リレーUE200側から行われてもよいし(例えばディスカバリ信号(discovery signal)を送信)、リモートUE300側から行われてもよい(例えば、ディスカバリ要請(discovery solicitation)を送信)。
次いで、リモートUE300は、メジャメントを行う(ステップS24)。
図6は、本実施形態に係るシステム1において実行されるメジャメント手続きの流れの一例を示すシーケンス図である。図6に示すように、本シーケンスには、基地局100、リレーUE200及びリモートUE300が関与する。ここで、リレーUE200は、基地局100のカバレッジ内に位置する、即ちインカバレッジであるものとする。また、リモートUE300は、基地局100のカバレッジ外に位置する、即ちアウトオブカバレッジであるものとする。
まず、基地局100は、リレーUE200とリモートUE300との間のサイドリンク通信用又はディスカバリ用のリソースを事前に設定する(ステップS32)。この事前の設定は、少なくともリモートUE300に対して行われることが望ましい。他方、この事前の設定は、リレーUE200に対して行われてもよいし、行われなくてもよい。
次いで、リレーUE200及びリモートUE300は、アソシエーション関係を確立する(ステップS34)。
次に、リレーUE200は、セルサーチを行い基地局100に接続して、アソシエーション情報を基地局100に通知する(ステップS36)。例えば、リレーUE200は、自身の識別情報と、アソシエーション関係があるリモートUE300の識別情報とを対応付けた情報を、アソシエーション情報として基地局100に通知する。アソシエーション情報の通知には、例えばPUCCH又はPUSCHが用いられ得る。
次に、基地局100は、サイドリンクリソースをリレーUE200に割り当てる(ステップS38)。ただし、リレーUE200のサイドリンクリソースを事前に設定した場合、本ステップは省略されてもよい。
そして、リレーUE200及びリモートUE300は、割り当てられたリソースを用いてサイドリンクディスカバリ及びサイドリンク通信を行う(ステップS40)。その際、サイドリンクディスカバリは、リレーUE200側から行われてもよいし(例えばディスカバリ信号を送信)、リモートUE300側から行われてもよい(例えば、ディスカバリ要請を送信)。
次いで、リモートUE300は、メジャメントを行う(ステップS42)。
以上、メジャメント手続きの流れの一例を説明した。以下では、リモートUE300により行われるメジャメントについて詳しく説明する。
・Uuリンクのメジャメント
以下、Uuリンクのメジャメントについて説明する。とりわけ、リモートUE300は、ダウンリンクのメジャメントを行う。
メジャメントされる項目(又は内容)、即ち品質測定の項目(Measurement object)については、多様に考えられる。例えば、品質測定の項目として、ダウンリンクのRSRP(Reference Signal Received Power)、ダウンリンクのBLER(Block Error Rate)、リモートUE300と基地局100との間のTA(Timing Advance)又はパスロスの少なくともいずれかであってもよい。
また、メジャメントの対象となるリンク、即ち品質の測定対象のリンクは、多様に考えられる。例えば、測定対象のリンクは、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)又はPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)の少なくともいずれかであってもよい。
メジャメントタイミング(Measurement Timing)は、多様に考えられる。
リモートUE300は、周期的に(Periodically)ダウンリンクをメジャメントしてもよい。その場合、例えば、メジャメント開始時間及び測定期間(duration)は、リレーUE200若しくは基地局100から通知され得、又は基地局100により事前に設定され得る。また、測定周期(period)は、リレーUE200若しくは基地局100から通知され得、又は基地局100により事前に設定され得る。
他方、リモートUE300は、イベントトリガに基づいてダウンリンクをメジャメントしてもよい。例えば、リモートUE300は、リレーUE200又は基地局100からのメジャメントリクエストを受信してからXサブフレーム後に、メジャメントし得る。また、リモートUE300は、リンク品質が閾値αを下回った場合にメジャメントし得る。閾値αは、リレーケイパビリティ(例えば、リレーUE200に接続可能なリモートUE300の最大数)又はネットワークの密度等に応じて、基地局100又はリレーUE200により適宜通知されてもよいし、事前に設定されてもよい。また、閾値αは、リモートUE300の電池情報(例えば、電池残量及び電池容量(即ち、最大値))に応じて、動的に又は静的に決定されてもよい。
なお、本明細書において、Xは、所定値であってもよいし、任意の手段で動的に設定されてもよい。また、本明細書において記載される複数のXは、互いに異なる値であってもよいものとする。
・サイドリンクのメジャメント
以下、サイドリンクのメジャメントについて説明する。
メジャメントされる項目(又は内容)、即ち品質測定の項目は、多様に考えられる。例えば、品質測定の項目は、サイドリンクのRSRP、サイドリンクのBLER、リモートUE300とリレーUE200との間のTA又はパスロスの少なくともいずれかであってもよい。
また、メジャメントの対象となるリンク、即ち品質の測定対象のリンクは、多様に考えられる。例えば、測定対象のリンクは、PSDCH(Physical Sidelink Discovery Channel)、PSCCH(Physical Sidelink Control Channel)又はPSSCH(Physical Sidelink Shared Channel)の少なくともいずれかであってもよい。
メジャメントタイミングは、多様に考えられる。
リモートUE300は、周期的に(Periodically)サイドリンクをメジャメントしてもよい。その場合、例えば、測定周期(period)は、リレーUE200若しくは基地局100から通知され得、又は基地局100により事前に設定され得る。
他方、リモートUE300は、イベントトリガに基づいてサイドリンクをメジャメントしてもよい。例えば、リモートUE300は、リレーUE200又は基地局100からのメジャメントリクエストを受信してからXサブフレーム後に、メジャメントし得る。また、リモートUE300は、リンク品質が閾値αを下回った場合にメジャメントし得る。閾値αは、リレーケイパビリティ(例えば、リレーUE200に接続可能なリモートUE300の最大数)又はネットワークの密度等に応じて、基地局100又はリレーUE200により適宜通知されてもよいし、事前に設定されてもよい。また、閾値αは、リモートUE300の電池残量及び電池容量(即ち、最大値)に応じて、動的に又は静的に決定されてもよい。また、閾値αは、すべてのリモートUE300間で同一に設定されてもよいしよいし、UEグループに属するリモートUE300間に設定されてもよいし、個々のリモートUE300ごとに設定されてもよい。
また、メジャメント頻度及び精度は、更新されてもよい。例えば、リンク品質が所定値を下回った場合、メジャメントがより頻繁に且つより精密に実施される。
・リソース設定
アソシエーション情報は、サイドリンクディスカバリ又はサイドリンク通信のためのリソース設定のために使用されてもよい。例えば、アソシエーション関係があるリレーUE200(第1のリレー通信装置に相当)とアソシエーション関係がないリレーUE200(第2のリレー通信装置に相当)とで、ディスカバリ又は通信のために異なるリソースが設定されてもよい。換言すると、基地局100は、アソシエーション関係があるリレーUE200及びリモートUE300と、アソシエーション関係がないリレーUE200及びリモートUE300とで、異なるリソースを設定する。そして、リレーUE200は、自身とアソシエーション関係があるリモートUE300への信号とアソシエーション関係がないリモートUE300への信号とを、異なるリソースを用いて送信する。ここで送信される信号は、例えば発見信号又は参照信号である。
これにより、リモートUE300は、アソシエーション関係があるリレーUE200とのリンク品質をメジャメントする場合、アソシエーション情報に基づいて限定されたリソースにおいてメジャメントすればよくなる。よって、リモートUE300は、リソース全体においてメジャメント(即ち、ブラインド検出(blind detection))する必要がなくなるので、消費電力を抑制することが可能となる。
例えば、アソシエーション関係があるリレーUE200とリモートUE300のペアには、アソシエーション関係がない他のペアと直交するリソースが設定される。アソシエーション関係があるペアの一方によるディスカバリアナウンスメントのためのリソース設定は、ディスカバリモニタリングを行う他方に通知される。
ここで、設定されるリソースは、リソースプールであってもよいし、リソースブロックであってもよい。
リソース設定は、動的な方法で調整されてもよい。例えば、サイドリンクディスカバリ又はサイドリンク通信のためのリソースは、基地局100により動的に設定されてもよい。
なお、アソシエーション情報は、サイドリンクを介して送信されるパケットに含まれてもよい。例えば、アソシエーション情報は、SA(Scheduling Assignment)又はデータに含まれる。
・メジャメントスキップ
既存技術としては、接続中のリンク以外の他のリンクの品質を常時メジャメントして、現在接続中のリンクより品質が良いリンクがあれば、当該リンクに接続を切り替えるものがある。
これに対し、本実施形態に係るリモートUE300は、アソシエーション情報に基づいて、サイドリンクディスカバリ又はサイドリンク通信のためのメジャメントを行う。具体的には、リモートUE300は、アソシエーション情報に基づいてリレーUE200とのアソシエーション関係の有無を判断し、判断結果に基づいてメジャメントするリンクを選択する。例えば、リモートUE300は、アソシエーション関係があるリレーUE200とのリンクを、他のリンクよりも優先的に選択してメジャメントする。そして、リモートUE300は、基地局100及びアソシエーション関係がないリレーUE200とのリンクを、低い優先度でメジャメントする。優先的にメジャメントすることは、他よりも高い頻度でメジャメントすること、メジャメントする順序が早いこと等であってもよい。また、低い優先度でメジャメントすることは、メジャメントをスキップすることであってもよい。なお、メジャメントをスキップするとは、所定の条件が満たされた場合に、メジャメントを行わずに現在接続中のリンクとの接続を継続することである。なお、低い優先度でメジャメントすることは、メジャメントを行う頻度を下げることであってもよい。いずれにせよ、アソシエーション関係があるリレーUE200とのリンク以外のリンクに関するメジャメント回数が既存技術と比較して削減されるので、消費電力の抑制が可能となる。
例えば、リモートUE300は、アソシエーション関係があるリレーUE200に接続して通信している場合、他のリンクのメジャメントをスキップする。これにより、アソシエーション関係がないリレーUE200とのリンク、及び基地局100とのリンクのメジャメントがスキップされるので、メジャメント回数が削減され、消費電力の抑制が可能となる。とりわけ、受信装置(Rx chain)をひとつしか有さないリモートUE300は、リンクスイッチングを行って他のリンクをメジャメントせずに済むので、サービスの連続性を維持することが可能である。
所定の条件が満たされる場合、スキップがキャンセルされてもよい。例えば、リモートUE300は、アソシエーション関係があるリレーUE200に接続して通信している場合、当該アソシエーション関係があるリレーUE200とのリンクの品質又は他のリンクのメジャメントリクエストに基づいて、他のリンクのメジャメントをスキップするか否かを選択する。より簡易には、リモートUE300は、例外が発生しない限り、接続中のサイドリンクのみをモニタリングして、他のリンクのメジャメントをスキップする。例外としては、接続中のサイドリンクの品質が悪化して閾値よりも悪くなることが挙げられる。なお、閾値は、リレーUE200から通知されてもよいし、基地局100により事前に設定されてもよいし、リレーUE200と過去に通信していた際に用いられていた閾値が流用されてもよい。また、例外としては、メジャメントリクエストをリレーUE200から受信したこと等が挙げられる。なお、メジャメントリクエストとは、現在接続中のサイドリンク以外のリンクをメジャメントするようリクエストするメッセージである。
リモートUE300は、OOCであり、且つアソシエーション関係があるどのリレーUE200も近隣で発見できなかった場合、アソシエーション関係がないリレーUE200と通信することも可能である。アソシエーション関係がないリレーUE200とのリンク品質をメジャメントするか否かを決定するために、タイマーが用いられてもよい。例えば、リモートUE300は、基地局100又はアソシエーション関係があるリレーUE200からのリファレンス信号又はディスカバリ信号のいずれも発見できなかった場合、アソシエーション関係がないリレーUE200のためのリソースプールをメジャメントする。
なお、リレーUE200とリモートUE300との間のサイドリンクディスカバリ又はサイドリンク通信のためのリソースは、基地局100又はリレーUE200により通知される、又は基地局100により事前に設定される。
他方、リモートUE300は、アソシエーション関係があるリレーUE200(第1のリレー通信装置に相当)に接続して通信していない場合、アソシエーション関係があるリレーUE200とのリンクを優先的に選択して、メジャメントを行う。例えば、リモートUE300は、アソシエーション関係があるリレーUE200のためのリソースを優先的にモニタリングして、リンク品質をメジャメントする。これにより、リモートUE300は、アソシエーション関係があるリレーUE200への接続先の切り替えを、より早くに実現することが可能となる。
以下、図7を参照して、上述したメジャメントスキップに関する処理の流れの一例を説明する。
図7は、本実施形態に係るリモートUE300において実行されるメジャメント実施判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。本処理は、いずれかのリンクに接続中のリモートUE300により実行される。
図7に示すように、まず、リモートUE300は、現在接続中のリンクをメジャメントする(ステップS52)。
次いで、リモートUE300は、アソシエーション関係があるリレーUE200と通信しているか否かを判定する(ステップS54)。アソシエーション関係があるリレーUE200と通信していないと判定された場合(ステップS54/NO)、リモートUE300は、他のリンクをメジャメントする(ステップS60)。
アソシエーション関係があるリレーUE200と通信していると判定された場合(ステップS54/YES)、リモートUE300は、現在接続中のリンクの品質は所定の閾値より良いか否かを判定する(ステップS56)。現在接続中のリンクの品質は所定の閾値より悪いと判定された場合(ステップS56/NO)、リモートUE300は、他のリンクをメジャメントする(ステップS60)。
現在接続中のリンクの品質は所定の閾値より良いと判定された場合(ステップS56/YES)、リモートUE300は、他のリンクをメジャメントするようリクエストされたか否かを判定する(ステップS58)。他のリンクをメジャメントするようリクエストされたと判定された場合(ステップS58/YES)、リモートUE300は、他のリンクをメジャメントする(ステップS60)。
他のリンクをメジャメントするようリクエストされていないと判定された場合(ステップS58/NO)、処理は終了する。
(2)接続先リンクの選択
(2.1)選択主体
リモートUE300の接続先リンクの選択は、任意のエンティティにより行われる。なお、接続先リンクの選択のことを、決定(ディシジョン(decision))とも称する場合がある。また、ここでの接続先とは、キャンプオン先を意味するものとする。
・リモートUE300
リモートUE300の接続先リンクの決定は、リモートUE300により行われてもよい。その場合、リモートUE300は、メジャメント結果(例えば、ダウンリンクのRSRP及びサイドリンクのRSRP等)に基づいて、自身で接続先のリンクを決定する。
・リレーUE200
リモートUE300の接続先リンクの決定は、リレーUE200により行われてもよい。その場合、リモートUE300は、少なくともメジャメント結果を示す情報をリレーUE200に報告する。そして、リレーUE200は、リモートUE300からの報告に基づいて、リモートUE300の接続先のリンクを決定する。
報告内容は多様に考えられる。例えば、報告内容は、メジャメント結果を示す情報を含む。報告内容は、電池情報又はアソシエーション情報等の他の情報を含んでいてもよい。
報告タイミングは多様に考えられる。例えば、周期的に報告されてもよい。また、メジャメントしてからXサブフレーム後に報告されてもよい。このXの値は、所定値であってもよいし、基地局100又はリレーUE200により通知されてもよいし、リモートUE300により決定されてもよい。また、リレーUE200又は基地局100からの報告リクエストが受信されたタイミングで報告されてもよい。
報告経路は、サイドリンクである。
・基地局100
リモートUE300の接続先リンクの決定は、基地局100により行われてもよい。その場合、リモートUE300は、少なくともメジャメント結果を示す情報を基地局100に報告する。そして、基地局100は、リモートUE300からの報告に基づいて、リモートUE300の接続先のリンクを決定する。
報告内容は多様に考えられる。例えば、報告内容は、メジャメント結果を示す情報を含む。報告内容は、電池情報又はアソシエーション情報等の他の情報を含んでいてもよい。
報告タイミングは多様に考えられる。例えば、周期的に報告されてもよい。また、メジャメントしてからXサブフレーム後に報告されてもよい。このXの値は、所定値であってもよいし、基地局100又はリレーUE200により通知されてもよいし、リモートUE300により決定されてもよい。また、リレーUE200又は基地局100からの報告リクエストが受信されたタイミングで報告されてもよい。
報告経路は、リレーUE200を介して間接的に、即ちサイドリンク及びアップリンクであってもよい。また、報告経路は、直接的に、即ちアップリンクのみであってもよい。
(2.2)決定方法
アソシエーション情報に基づいて、接続先のリンク(例えば、キャンプオンするリンク)が決定される。具体的には、接続先リンクは、アソシエーション情報に基づく優先順位に従って決定される。アソシエーション関係があるリレーUE200とのリンクが、接続先のリンクとして優先的に決定される。これにより、リモートUE300は、電力消費を抑制しつつ、安全な通信を行うことが可能となる。また、基地局100とのリンクが、アソシエーション関係があるリレーUE200とのリンクに次ぐ優先度で、接続先のリンクとして決定される。これにより、リモートUE300は、少なくとも安全な通信を行うことが可能となる。また、アソシエーション関係がないリレーUE200とのリンクが、基地局100とのリンクに次ぐ優先度で、接続先のリンクとして決定される。これにより、リモートUE300は、電力消費を抑制することが可能となる。このように、接続先は、アソシエーション関係があるリレーUE200に最も優先的に決定され、そうでなければ基地局100に決定され、そうでなければアソシエーション関係がないリレーUE200に決定される。
接続先のリンクは、上述したようなアソシエーション情報に基づく優先順位に従い、メジャメント結果に基づいて決定される。以下、その決定条件の一例を説明する。
・アソシエーション関係があるリレーUE200
例えば、アソシエーション関係があるリレーUE200とのリンク品質が閾値Qsidelinkより良く、基地局100とのリンク品質が閾値QUu_linkよりも悪い場合、接続先はアソシエーション関係があるリレーUE200に決定される。
例えば、アソシエーション関係があるリレーUE200とのリンク品質が閾値Qsidelinkより良く、基地局100とのリンク品質が閾値QUu_linkよりも良いが、Uuリンクの品質がサイドリンクの品質よりも良い倍率Xが閾値θを超えない場合、接続先はアソシエーション関係があるリレーUE200に決定される。ここで、X=QUu_link/Qsidelinkである。
例えば、アソシエーション関係があるリレーUE200とのリンク品質が閾値Qsidelinkより良く、基地局100とのリンク品質が閾値QUu_linkよりも良いが、Uuリンクの品質がサイドリンクの品質よりも良い倍率Xが閾値θを超える場合、接続先は基地局100に決定される。ここで、X=QUu_link/Qsidelinkである。
・基地局100
例えば、基地局100とのリンク品質が閾値QUu_linkより良く、アソシエーション関係があるリレーUE200とのリンク品質が閾値Qsidelinkより悪い場合、接続先は基地局100に決定される。
・アソシエーション関係がないリレーUE200
例えば、アソシエーション関係があるリレーUE200とのリンク品質が閾値Qsidelinkより悪く、基地局100とのリンク品質が閾値QUu_linkより悪く、アソシエーション関係がないリレーUE200とのリンク品質が閾値Qsidelinkより良い場合、接続先は基地局100に決定される。
以上、接続先リンクの決定条件の一例を説明した。上述した閾値QUu_link、閾値Qsidelink及び閾値θは、基地局100又はリレーUE200により通知又は事前に設定されてもよいし、決定主体により決定されてもよい。さらには、これらの閾値は、メジャメント結果に応じて動的に変更されてもよい。
<<3.第2の実施形態>>
<3.1.技術的課題>
D2D通信では、各々のUEが個別にメジャメントを行う。いくつかのリモートUEは、他のリモートUEと非常に近接して位置することが想定される。その場合には、各々のリモートUEのメジャメント結果は非常に類似するものと考えられる。そうすると、全てのリモートがメジャメントすることは、無線リソース及び電力の無駄であると考えられる。
そこで、本実施形態では、メジャメント結果が類似すると想定される複数のリモートUEの間でメジャメント結果を共有することで、複数のリモートUE全体の消費電力を抑制する仕組みを提案する。
<3.2.技術的特徴>
近隣に位置する複数のリモートUE300は、メジャメント結果を共有する。
そのために、近隣に位置する複数のリモートUE300のうち、ひとつ又は少数のリモートUE300が代表となってメジャメントを行い、その結果を他のリモートUE300との間で共有する。具体的には、リモートUE300は、近隣に他のリモートUE300が存在する場合、代表として選択された場合はメジャメント行ってメジャメント結果に基づく共有情報を生成して近隣の他のリモートUE300と共有し、代表として選択されなかった場合は代表として選択された近隣の他のリモートUE300から共有情報の共有を受ける。これにより、共有した複数のリモートUE全体の消費電力を抑制することが可能となる。なお、近隣の複数のリモートUE300とは、メジャメント結果が類似する範囲に位置する複数のリモートUE300である。具体的には、近隣の複数のリモートUE300とは、同じオーナーに所有されている、相対位置が変化せず且つ同一のモビリティを有する、又は互いに所定の距離以内である、等の所定の条件を満たす複数のリモートUE300である。
他方、基地局100及びリレーUE200は、互いに近隣に位置する複数のリモートUE300のうち、代表として選択されたリモートUE300によるメジャメント結果に基づいて生成された共有情報の、代表として選択されなかったリモートUE300への共有を中継する。これにより、代表として選択されたリモートUE300とそれ以外のリモートUE300との、情報共有が実現される。
このように、複数のリモートUE300のうち一部のリモートUE300によるメジャメント結果がその他のリモートUE300に共有される。従って、複数のリモートUE全体におけるメジャメント回数を削減することができ、それに伴い全体の消費電力を抑制することが可能となる。
代表としての役割を担うリモートUE300を、代表リモートUE300とも称する。リモートUE300を、単に代表とも称する場合がある。また、近隣の複数のリモートUE300を、リモートUE群とも称する。リモートUE群の中で代表が選択されて、メジャメント結果が共有される。
以下、図8を参照して、メジャメント結果の共有に関する処理の流れの一例を説明する。
図8は、本実施形態に係るリモートUE群において実行されるメジャメント処理の流れの一例を示すフローチャートである。図8に示す処理は、近隣に位置する複数のリモートUE300から成るリモートUE群により実行されるものとする。図8に示すように、リモートUE群は、代表リモートUE300を選択する(ステップS62)。次いで、代表リモートUE300は、メジャメントを行い(ステップS64)、メジャメント結果をリモートUE群に含まれる他のリモートUE300と共有する(ステップS66)。そして、リモートUE群に含まれる複数のリモートUE300は、個々に接続先リンクを決定する(ステップS68)。
なお、本図では、メジャメント結果が共有されてから接続先リンクの決定が行われる例を示したが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、メジャメント結果に基づく接続先のリンクの決定が行われてから、その決定結果が共有されてもよい。
(1)代表リモートUE300の選択
代表としての役割を担うよう選択されたリモートUE300は、代表リモートUE300として動作するようになる。以下、代表リモートUE300の選択について説明する。
・選択主体
まず、代表リモートUE300の選択主体について説明する。
代表リモートUE300は、基地局100又はリレーUE200による指示に基づいて選択されてもよい。基地局100からの指示は、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、DCI(Downlink Control Information)又はシステム情報(例えば、SIB(System Information Block))を用いて送信され得る。また、リレーUE200からの指示は、SA又はデータパケットを用いて送信され得る。
代表リモートUE300は、交代で選択されてもよい。例えば、タイマーがセットされて、リモートUE300は、代表としての役割をタイマーが満了するまで担い、満了後は次のリモートUE300が代表としての役割を担う。タイマー及び交代順序は、基地局100により通知又は事前に設定されてもよいし、リレーUE200により通知されてもよいし、リモートUE300により設定されてもよい。
リモートUE300は、自発的に代表になってもよい。例えば、リモートUE300は、基地局100又はリレーUE200にリクエストを送信して承認を受けることで、自発的に代表になる。同一のリモートUE群に含まれるひとつ以上のリモートUE300が代表となるためのリクエストを送信した場合、基地局100又はリレーUE200はリクエストを承認するか否かを決定する。同一のリモートUE群からはひとつのリモートUE300のみが代表として承認されてもよい。例えば、自発的に代表になろうとする複数のリモートUE300間で位置情報及び電池情報等の状態を比較することで、代表として承認されるリモートUE300が決定される。他方、同一のリモートUE群から複数のリモートUE300が代表として承認されてもよい。その場合、基地局100又はリレーUE200は、代表として承認された複数のリモートUE300の振る舞いを指示し得る。例えば、複数の代表リモートUE300が、互いに異なるタイミングで(例えば、交代で)メジャメントを行うように、又は互いに異なるリモートUE300を共有先とするように、振る舞いが指示され得る。
どのリモートUE300が代表として選択されるかは、基地局100により事前に設定されてもよい。
・選択タイミング
次いで、代表リモートUE300の選択(又は再選択)タイミングについて説明する。
代表リモートUE300は、周期的に選択されてもよい。例えば、選択周期は、基地局100又はリレーUE200により通知されてもよい。また、選択周期は、リモートUE300により決定されてもよい。また、選択周期は、基地局100により事前に設定されてもよい。
代表リモートUE300は、非周期的に選択されてもよい。例えば、基地局100又はリレーUE200が、代表を選択するようリクエストを送信することで、代表リモートUE300が選択されてもよい。また、現在の代表リモートUE300が所定の条件(例えば、後述する代表の解除基準)が満たした場合に、新たに代表リモートUE300が選択されてもよい。この所定の条件は、後述する解除基準のように、電池残量の低下、タイマー満了又はセルからの離脱若しくは現在所属するリモートUE群からの離脱等の、これ以上代表としてメジャメントを行うことが困難になる条件である。また、リモートUE群において代表の選択の解除が発生してからXサブフレーム後に、代表リモートUE300が選択されてもよい。
・選択基準
次いで、代表リモートUE300の選択基準について説明する。
リモートUE群に含まれる各リモートUE300のケイパビリティ(例えば、電池情報及び処理能力情報(例えば、計算能力及び記憶能力))に基づいて、代表が選択されてもよい。例えば、電池残量及び処理能力が高いリモートUE300が、代表として選択される。
リモートUE群に含まれる各リモートUE300の地理位置情報に基づいて、代表が選択されてもよい。例えば、メジャメントが容易な地点に位置するリモートUE300が、代表として選択される。
リモートUE群に含まれる各リモートUE300の相対的な位置情報に基づいて、代表が選択されてもよい。例えば、リモートUE群の中心付近に位置するリモートUE300が、代表として選択される。
リモートUE群に含まれる各リモートUE300の、基地局100及び/又はリレーUE200とのリンク品質に基づいて、代表が選択されてもよい。例えば、リンク品質が最も良い、悪い、平均値に近い又は中央値であるリモートUE300が、代表として選択される。
リモートUE群に含まれる各リモートUE300のセキュリティ要件に基づいて、代表が選択されてもよい。例えば、セキュリティ要件が最も高いリモートUE300が、代表として選択される。
リモートUE群に含まれる各リモートUE300のアソシエーション情報に基づいて、代表が選択されてもよい。例えば、同一のリレーUE200とアソシエーション関係がある複数のリモートUE300の中から、ひとつの代表リモートUE300が選択されてもよい。
(2)代表の選択の解除
代表の選択は解除され得る。代表としての役割を担っていた代表リモートUE300は、代表の選択を解除されると、代表でない通常のリモートUE300として動作するようになる。以下、代表の選択の解除について説明する。
・解除主体
まず、代表の選択の解除主体について説明する。
代表の選択は、基地局100又はリレーUE200による指示に基づいて解除されてもよい。
代表の選択は、代表リモートUE300自身により解除されてもよい。
・解除タイミング
次いで、代表の選択の解除タイミングについて説明する。
代表の選択は、周期的に解除されてもよい。解除周期は、基地局100又はリレーUE200により通知されてもよい。また、解除周期は、リモートUE300により決定されてもよい。また、解除周期は、基地局100により事前に設定されてもよい。
代表の選択は、非周期的に解除されてもよい。例えば、基地局100又はリレーUE200が、代表を選択するようリクエストを送信したタイミングで、現在の代表リモートUE300が担っていた代表の選択が解除されてもよい。例えば、現在の代表リモートUE300が所定の条件(例えば、後述する代表の解除基準)が満たした場合に、代表の選択が解除されてもよい。この所定の条件は、後述する解除基準のように、電池残量の低下、タイマー満了又はセルからの離脱若しくは現在所属するリモートUE群からの離脱等の、これ以上代表としてメジャメントを行うことが困難になる条件である。
・解除基準
次いで、代表の選択の解除基準について説明する。
代表リモートUE300のケイパビリティ(例えば、電池情報及び処理能力情報(例えば、計算能力及び記憶能力))に基づいて、代表の選択が解除されてもよい。例えば、代表リモートUE300の電池残量及び処理能力が閾値以下になった場合に、代表の選択が解除される。
代表リモートUE300が選択されてからの経過時間に基づいて、代表の選択が解除されてもよい。例えば、代表リモートUE300が選択されてから所定のタイマーが満了した場合に、代表の選択が解除される。
代表リモートUE300の地理位置情報及び予測される将来の位置に基づいて、代表の選択が解除されてもよい。例えば、代表リモートUE300が、メジャメントが困難な地点に位置している、セルから離脱した又は将来的に位置し得ると予測された場合に、代表の選択が解除される。
代表リモートUE300と同一のリモートUE群に含まれる他のリモートUE300との相対的な位置情報に基づいて、代表の選択が解除されてもよい。例えば、代表リモートUE300の位置が、他のリモートUE300と離れた場合に、代表の選択が解除される。
代表リモートUE300の、基地局100及び/又はリレーUE200とのリンク品質に基づいて、代表の選択が解除されてもよい。例えば、代表リモートUE300の基地局100及び/又はリレーUE200とのリンク品質が閾値より悪くなった場合に、代表の選択が解除される。
代表リモートUE300のセキュリティ要件に基づいて、代表の選択が解除されてもよい。例えば、代表リモートUE300のセキュリティ要件を満たすことが困難な状況になった場合に、代表の選択が解除される。
(3)メジャメント結果の共有
・共有される情報
共有情報は、多様な情報を含み得る。
例えば、共有情報は、メジャメント結果を含んでいてもよい。
また、共有情報は、メジャメント結果に基づいて行われた、接続先リンクのディシジョン結果を含んでいてもよい。ディシジョン結果は、例えば接続先リンク、接続先の基地局100又はリレーUE200の識別情報を含む。
また、共有情報は、代表リモートUE300の状態を示す情報を含んでいてもよい。代表リモートUE300の状態を示す情報としては、UID、地理位置情報、電池情報、アソシエーション関係があるリレーUE200の識別情報、接続中のセルID、及びリレーUE200又は基地局100との現在の通信状態を示す情報等が挙げられる。
また、共有情報は、メジャメント結果の有効期限を示す情報を含んでいてもよい。例えば、メジャメント結果は、メジャメントが行われてからXサブフレーム後までの間、有効であってもよい。
また、共有情報は、前回に共有された情報からの変化量を含んでいてもよい。例えば、共有情報は、前回に共有されたRSRPからの低下量又は改善量を含んでいてもよい。
・共有経路
共有経路は多様に考えられる。
共有経路は、サイドリンクのみを含んでいてもよい。例えば、共有情報は、代表リモートUE300からリレーUE200を介して他のリモートUE300へ共有される。
共有経路は、Uuリンク(即ち、アップリンク及びダウンリンク)のみを含んでいてもよい。例えば、共有情報は、代表リモートUE300から基地局100を介して他のリモートUE300へ共有される。
共有経路は、サイドリンクとUuリンク(即ち、アップリンク及びダウンリンク)とを含んでいてもよい。例えば、共有情報は、代表リモートUE300から基地局100、次いでリレーUE200を介して他のリモートUE300へ共有されてもよい。また、共有情報は、例えば代表リモートUE300からリレーUE200、次いで基地局100を介して他のリモートUE300へ共有されてもよい。また、共有情報は、例えば代表リモートUE300から第1のリレーUE200、次いで基地局100、さらに第2のリレーUE200を介して、他のリモートUE300へ共有されてもよい。
共有経路上の装置(基地局100又はリレーUE200)は、共有情報を受信した後、共有情報を、いつ、どのリモートUE300に、どう転送するか(例えば、直接送信するか、他の装置をさらに経由させるか)を決定する。
・共有タイミング
共有タイミングは多様に考えられる。
共有情報は、周期的に共有されてもよい。例えば、共有周期は、基地局100又はリレーUE200により通知されてもよい。また、共有周期は、基地局100により事前に設定されてもよい。
共有情報は、非周期的に共有されてもよい。例えば、共有情報は、メジャメントが行われてからXサブフレーム後に共有されてもよい。なお、Xは、所定値であってもよいし、基地局100又はリレーUE200により通知されてもよい。また、代表リモートUE300は、リレーUE200又は基地局100からの共有リクエストを受信したタイミングで、共有情報を共有してもよい。
<<4.実施例>>
<4.1.第1の実施例>
本実施例は、アソシエーション関係の有無に応じたリソース設定に関する。
図9は、第1の実施例を説明するための図である。図9に示すように、基地局100は、セル101を運用しており、そのカバレッジ内にリレーUE200(200A~200C)及びリモートUE300が位置している。
リモートUE300は、基地局100に接続しており、リレーUE200A及びリレーUE200Bとのアソシエーション関係があり、リレーUE200Cとのアソシエーション関係がないものとする。ただし、リモートUE300は、アソシエーション関係があるどのリレーUE200とも通信を行っていないものとする。
アソシエーション情報は、サイドリンクリソースの割り当てのために用いられる。リレーUE200及びリモートUE300には、アソシエーション情報に基づいて、ディスカバリアナウンスメント及びモニタリングのためのリソース設定が行われる。リソース設定は、基地局100により通知される、動的に調整される、又は事前に行われる。例えば、リソース設定は、リモートUE300及び3つのリレーUE200の各々が基地局100に接続したときに基地局100により行われてもよい。
また、アソシエーション情報は、メジャメントのために用いられる。なお、ダウンリンク及びサイドリンクのBLERが、メジャメントのための評価基準であるものとする。
以下、図9に示した状況におけるリソース設定及びメジャメントの一例を、図10及び図11を参照して説明する。
図10は、本実施例におけるリソース設定及びメジャメントの一例を説明するための図である。図10に示した例では、アソシエーション関係があるか否かに応じて、異なるリソースプールが設定されている。アソシエーション関係があるリレーUE向けのリソースプールは周波数f1~f2までであり、アソシエーション関係がないリレーUE向けのリソースプールは周波数f2~f3までである。リモートUE300とのアソシエーション関係があるリレーUE200A及びリレーUE200Bは、周波数f1~f2を用いて、サイドリンクディスカバリを行う。他方、リモートUE300とのアソシエーション関係がないリレーUE200Cは、周波数f2~f3を用いて、サイドリンクディスカバリを行う。この場合、リモートUE300は、周波数f1~f2までのみをモニタすればよい。これにより、リモートUE300は、周波数f2~f3までのモニタが不要となるので、消費電力が抑制される。
なお、図10では、FDDの例を示しているが、TDDの場合でも同様の設定が行われてもよい。
図11は、本実施例におけるリソース設定及びメジャメントの一例を説明するための図である。図11に示した例では、リソースプールと比較して細かい粒度のリソース(例えば、リソースブロック)が、個々のリレーUE200に対して専用に割り当てられている。リモートUE300は、各々のリレーUE200に割り当てられたリソースを示す情報を、基地局100から通知されたものとする。この場合、リモートUE300は、リレーUE200A及びリレーUE200Bの各々に専用に割り当てられたリソースのみをメジャメントする。これにより、リモートUE300は、メジャメントを行うリソースを最小限に抑制することができるので、消費電力が抑制される。
<4.2.第2の実施例>
本実施例は、アソシエーション関係の有無に応じたリソース設定に関する。
図12は、第2の実施例を説明するための図である。図12に示すように、基地局100は、セル101を運用しており、そのカバレッジ内にリレーUE200A及び200Bが位置し、カバレッジ外にリモートUE300が位置している。ただし、リレーUE200AはリモートUE300から遠く、通信は困難であるものとする。
リモートUE300は、基地局100に接続しており、リレーUE200Aとはアソシエーション関係があり、リレーUE200Bとはアソシエーション関係がないものとする。ただし、リモートUE300は、アソシエーション関係があるどのリレーUE200とも通信を行っていないものとする。
本実施例においても、第1の実施例と同様に、アソシエーション情報は、サイドリンクリソースの割り当て及びメジャメントのために用いられる。その一例を、図13を参照して説明する。
図13は、本実施例におけるリソース設定及びメジャメントの一例を説明するための図である。図13に示した例では、アソシエーション関係があるか否かに応じて、異なるリソースプールが設定されている。アソシエーション関係があるリレーUE向けのリソースプールは周波数f1~f2までであり、アソシエーション関係がないリレーUE向けのリソースプールは周波数f2~f3までである。このため、リレーUE200Aは、周波数f1~f2においてディスカバリアナウンスメントを行い、リレーUE200Bは、周波数f2~f3においてディスカバリアナウンスメントを行う。
例えば、40msのタイマーが事前に設定されたものとする。リモートUE300は、まず、アソシエーション関係があるリレーUE200Aに割り当てられたリソースプールである、周波数f1~f2のサブフレーム及びPRB(Physical Resource Block)においてメジャメントを行う。しかし、リレーUE200Aからのディスカバリアナウンスメントを検出できないまま40msが経過したものとする。すると、リモートUE300は、メジャメントする周波数を切り替える。詳しくは、リモートUE300は、アソシエーション関係がないリレーUE200Bに割り当てられたリソースプールである、周波数f2~f3のサブフレーム及びPRBにおいてメジャメントを行う。これにより、リモートUE300は、リレーUE200Bからのディスカバリアナウンスメントの検出に成功することになる。
<4.3.第3の実施例>
本実施例は、メジャメントスキップの実施/不実施の具体例に関する。
本実施例における各シナリオの内容を、下記の表1に示す。
リンク性能(即ち、リンク品質)の評価は、BLERにより行われるものとする。なお、BLERは小さいほど良く、大きいほど悪い。例えば、リモートUE300は、BLERが1%より小さいときはリンク品質が良いと判断し、そのリンクで通信可能であると評価するものとする。
シナリオ1について説明する。リモートUE300は、アソシエーション関係があるリレーUE200と通信している。また、リンク品質は、BLERが1%以下であるので良い。また、リモートUE300は、メジャメントリクエストを受けていない。そのため、リモートUE300は、他のリンクのメジャメントをスキップする。
シナリオ2について説明する。リモートUE300は、アソシエーション関係があるリレーUE200と通信している。また、リンク品質は、BLERが1%以下であるので良い。しかし、リモートUE300は、メジャメントリクエストを受けている。そのため、リモートUE300は、他のリンクのメジャメントを行う。
シナリオ3について説明する。モートUE300は、アソシエーション関係があるリレーUE200と通信している。また、リモートUE300は、メジャメントリクエストを受けていない。しかし、リンク品質は、BLERが1%以上であるので悪い。そのため、リモートUE300は、他のリンクのメジャメントを行う。
シナリオ4~7について説明する。リモートUE300は、アソシエーション関係がないリレーUE200と通信している。そのため、リモートUE300は、リンク品質及びメジャメントリクエストの有無によらず、他のリンクのメジャメントを行う。
<4.4.第4の実施例>
本実施例は、接続先リンクを決定する主体の具体例に関する。
以下、図14~図18を参照して説明するように、決定主体は、基地局100、リレーUE200又はリモートUE300のいずれかにより行われ得る。
図14は、本実施例の第1のシナリオを説明するためのシーケンス図である。図14に示すように、本シナリオでは、リモートUE300が、メジャメント及びディシジョン(即ち、接続先リンクの決定)を行う(ステップS102)。なお、閾値等の接続先リンクの決定基準は、事前に設定されるものとする。このように、リモートUE300がディシジョンを行ってもよい
図15は、本実施例の第2のシナリオを説明するためのシーケンス図である。本シナリオでは、リモートUE300は、リレーUE200との通信が可能であるものとする。例えば、リモートUE300は、リレーUE200に接続しているか、カバレッジ内のリレーUE200及びリモートUE300に接続している。図15に示すように、まず、リモートUE300は、メジャメントを行い(ステップS112)、メジャメント結果を含むメジャメントレポートをリレーUE200に送信する(ステップS114)。そして、リレーUE200は、ディシジョンを行い(ステップS116)、ディシジョン結果をリモートUE300に送信する(ステップS118)。このように、リレーUE200がディシジョンを行ってもよい。
図16は、本実施例の第3のシナリオを説明するためのシーケンス図である。本シナリオでは、リモートUE300は、基地局100との通信が可能であるものとする。図16に示すように、まず、リモートUE300は、メジャメントを行い(ステップS122)、メジャメント結果を含むメジャメントレポートを、基地局100を介してリレーUE200に送信する(ステップS124、S126)。そして、リレーUE200は、ディシジョンを行い(ステップS128)、ディシジョン結果を、基地局100を介してリモートUE300に送信する(ステップS130、S132)。このように、リレーUE200がディシジョンを行ってもよい。
図17は、本実施例の第4のシナリオを説明するためのシーケンス図である。本シナリオでは、リモートUE300は、リレーUE200との通信が可能であるものとする。例えば、リモートUE300は、リレーUE200に接続しているか、カバレッジ内のリレーUE200及びリモートUE300に接続している。図17に示すように、まず、リモートUE300は、メジャメントを行い(ステップS142)、メジャメント結果を含むメジャメントレポートを、リレーUE200を介して基地局100に送信する(ステップS144、S146)。そして、基地局100は、ディシジョンを行い(ステップS148)、ディシジョン結果を、リレーUE200を介してリモートUE300に送信する(ステップS150、S152)。このように、基地局100がディシジョンを行ってもよい。
図18は、本実施例の第5のシナリオを説明するためのシーケンス図である。本シナリオでは、リモートUE300は、基地局100との通信が可能であるものとする。図18に示すように、まず、リモートUE300は、メジャメントを行い(ステップS162)、メジャメント結果を含むメジャメントレポートを基地局100に送信する(ステップS164)。そして、基地局100は、ディシジョンを行い(ステップS166)、ディシジョン結果をリモートUE300に送信する(ステップS168)。このように、基地局100がディシジョンを行ってもよい。
<4.5.第5の実施例>
本実施例は、接続先リンクの優先順位に関する
本実施例における各シナリオの内容を、下記の表2に示す。
以下では、上記表2に示した第1~第5のメジャメント結果が得られた場合の、接続先リンクの決定について説明する。UuリンクのBLERの閾値を10%とし、サイドリンクのBLERの閾値を30%とする。また、Uuリンクの品質がサイドリンクの品質よりも良い倍率Xに対する閾値θは、1.2であるものとする。
第1のメジャメント結果によれば、アソシエーション関係があるリレーUE200とのサイドリンクのBLERは閾値以下である。また、UuリンクのBLERも閾値以下ではあるが、サイドリンクのBLERの方がUuリンクのBLERよりも良い。従って、リモートUE300は、アソシエーション関係があるリレーUE200に接続する。
第2のメジャメント結果によれば、アソシエーション関係があるリレーUE200とのサイドリンクのBLER、及びUuリンクのBLERは閾値以下である。他方、アソシエーション関係があるリレーUE200とのサイドリンクのBLERは、UuリンクのBLERの1.02倍である。しかし、倍率1.02は閾値θ以下である。従って、リモートUE300は、アソシエーション関係があるリレーUE200に接続する。
第3のメジャメント結果によれば、アソシエーション関係があるリレーUE200とのサイドリンクのBLER、及びUuリンクのBLERは閾値以下である。他方、アソシエーション関係があるリレーUE200とのサイドリンクのBLERは、UuリンクのBLERの1.41倍である。そして、倍率1.02は閾値θを超える。従って、リモートUE300は、基地局100に接続する。
第4のメジャメント結果によれば、アソシエーション関係があるリレーUE200とのサイドリンクのBLERは閾値以上である。一方で、UuリンクのBLERは閾値以下である。従って、リモートUE300は、基地局100に接続する。
第5のメジャメント結果によれば、アソシエーション関係があるリレーUE200とのサイドリンクのBLER、及びUuリンクのBLERは閾値以上である。一方で、アソシエーション関係がないリレーUE200とのサイドリンクのBLERは閾値以下である。従って、リモートUE300は、アソシエーション関係がないリレーUE200に接続する。
<4.6.第6の実施例>
本実施例は、代表としての役割を担うリモートUE300の選択に関する。
図19は、本実施例を説明するための図である。図19の左図に示すように、基地局100は、セル101を運用しており、そのカバレッジ内にリレーUE200が位置している。そして、リレーUE200の周囲には、6台のリモートUE300(300A~300F)が、互いに近隣に位置している。ここでは、リレーUE200が、どのリモートUE300が代表としての役割を担うかを決定するものとする。そして、決定基準は、電池残量であるものとする。各々のリモートUE300の電池残量の一例を、下記の表3に示す。
上記表3に示した例では、リモートUE300Aが最も電池残量が多い。そこで、リレーUE200は、図19の右図に示すように、リモートUE300Aを代表として決定する。リモートUE300Aは、基地局100とのUuリンク及びリレーUE200とのサイドリンクの各々のリンク品質をメジャメントする。そして、リモートUE300Aは、近隣の他のリモートUE300(300B~300F)にメジャメント結果を共有する。
<4.7.第7の実施例>
本実施例は、代表の選択の解除及び代表の再選択に関する。
図20は、本実施例を説明するための図である。図20の左図に示すように、図19の右図に示した状況において、代表であるリモートUE300Aが他のリモートUE300から遠くに移動した場合を想定する。この場合、リモートUE300Aのメジャメント結果と他のリモートUE300が仮にメジャメントを行った場合のメジャメント結果とが、類似しなくなる可能性がある。そこで、代表の再選択が行われる。
例えば、上記表3を参照すると、リモートUE300A以外では、リモートUE300Fが最も電池残量が多い。そこで、リレーUE200は、図20の右図に示すように、リモートUE300Fを代表として決定する。リモートUE300Fは、基地局100とのUuリンク及びリレーUE200とのサイドリンクの各々のリンク品質をメジャメントする。そして、リモートUE300Fは、近隣の他のリモートUE300(300B~300E)にメジャメント結果を共有する。
<4.8.第8の実施例>
本実施例は、共有情報の共有に関する。
以下、図21~図23を参照して説明するように、共有情報はサイドリンクのみを経由して共有されてもよい。なお、ノーマルリモートUEとは、代表としての役割を担わないリモートUEである。代表リモートUE300A及びノーマルリモートUE300Bは、共にリレーUE200に接続しているものとする。
図21は、本実施例の第1のシナリオを説明するためのシーケンス図である。図21に示すように、代表リモートUE300Aは、メジャメント及びディシジョン(即ち、接続先リンクの決定)を行う(ステップS202)。そして、代表リモートUE300Aは、リレーUE200を介してノーマルリモートUE300Bに、ディシジョン結果を送信する(ステップS204、S206)。このように、ディシジョンは、代表リモートUE300Aにより行われてもよい。
図22は、本実施例の第2のシナリオを説明するためのシーケンス図である。図22に示すように、代表リモートUE300Aは、メジャメントを行い(ステップS212)、メジャメント結果をリレーUE200に送信する(ステップS214)。そして、リレーUE200は、メジャメント結果に基づいてディシジョンを行い(ステップS216)、ディシジョン結果を代表リモートUE300A及びノーマルリモートUE300Bの各々に送信する(ステップS218、S220)。このように、ディシジョンは、リレーUE200により行われてもよい。
図23は、本実施例の第3のシナリオを説明するためのシーケンス図である。図23に示すように、代表リモートUE300Aは、メジャメント及びディシジョン(即ち、接続先リンクの決定)を行う(ステップS232)。次いで、代表リモートUE300Aは、リレーUE200を介してノーマルリモートUE300Bに、メジャメント結果を送信する(ステップS234、S236)。そして、ノーマルリモートUE300Bは、メジャメント結果に基づいてディシジョンを行う(ステップS238)。このように、ディシジョンは、代表リモートUE300A及びノーマルリモートUE300Bの両方により行われてもよい。
以下、図24~図26を参照して説明するように、共有情報はUuリンクのみを経由して共有されてもよい。なお、代表リモートUE300A及びノーマルリモートUE300Bは、共に基地局100に接続しているものとする。
図24は、本実施例の第4のシナリオを説明するためのシーケンス図である。図24に示すように、代表リモートUE300Aは、メジャメント及びディシジョンを行う(ステップS242)。そして、代表リモートUE300Aは、基地局100を介してノーマルリモートUE300Bに、ディシジョン結果を送信する(ステップS244、S246)。このように、ディシジョンは、代表リモートUE300Aにより行われてもよい。
図25は、本実施例の第5のシナリオを説明するためのシーケンス図である。図25に示すように、代表リモートUE300Aは、メジャメントを行い(ステップS252)、メジャメント結果を基地局100に送信する(ステップS254)。そして、基地局100は、メジャメント結果に基づいてディシジョンを行い(ステップS256)、ディシジョン結果を代表リモートUE300A及びノーマルリモートUE300Bの各々に送信する(ステップS258、S260)。このように、ディシジョンは、基地局100により行われてもよい。
図26は、本実施例の第6のシナリオを説明するためのシーケンス図である。図26に示すように、代表リモートUE300Aは、メジャメント及びディシジョンを行う(ステップS272)。次いで、代表リモートUE300Aは、基地局100を介してノーマルリモートUE300Bに、メジャメント結果を送信する(ステップS274、S276)。そして、ノーマルリモートUE300Bは、メジャメント結果に基づいてディシジョンを行う(ステップS278)。このように、ディシジョンは、代表リモートUE300A及びノーマルリモートUE300Bの両方により行われてもよい。
以下、図27~図30を参照して説明するように、共有情報はUuリンク及びサイドリンクを経由して共有されてもよい。なお、代表リモートUE300AはリレーUE200に接続し、ノーマルリモートUE300Bは基地局100に接続しているものとする。
図27は、本実施例の第7のシナリオを説明するためのシーケンス図である。図27に示すように、代表リモートUE300Aは、メジャメント及びディシジョンを行う(ステップS282)。次いで、代表リモートUE300Aは、まずリレーUE200、その次に基地局100を介して、ノーマルリモートUE300Bにディシジョン結果を送信する(ステップS284、S286、S288)。このように、ディシジョンは、代表リモートUE300Aにより行われてもよい。
図28は、本実施例の第8のシナリオを説明するためのシーケンス図である。図28に示すように、代表リモートUE300Aは、メジャメントを行い(ステップS292)、メジャメント結果をリレーUE200に送信する(ステップS294)。そして、リレーUE200は、メジャメント結果に基づいてディシジョンを行い(ステップS296)、ディシジョン結果を代表リモートUE300Aに送信する(ステップS298)。また、リレーUE200は、基地局100を介してノーマルリモートUE300Bに、ディシジョン結果を送信する(ステップS300、S302)。このように、ディシジョンは、リレーUE200により行われてもよい。
図29は、本実施例の第9のシナリオを説明するためのシーケンス図である。図29に示すように、代表リモートUE300Aは、メジャメントを行い(ステップS312)、リレーUE200を介して基地局100にメジャメント結果を送信する(ステップS314、S316)。そして、基地局100は、メジャメント結果に基づいてディシジョンを行い(ステップS318)、リレーUE200を介して代表リモートUE300Aに、ディシジョン結果を送信する(ステップS320、S322)。また、基地局100は、ノーマルリモートUE300Bにディシジョン結果を送信する(ステップS324)。このように、ディシジョンは、基地局100により行われてもよい。
図30は、本実施例の第10のシナリオを説明するためのシーケンス図である。図30に示すように、代表リモートUE300Aは、メジャメント及びディシジョンを行う(ステップS332)。次いで、代表リモートUE300Aは、まずリレーUE200、その次に基地局100を介して、ノーマルリモートUE300Bにメジャメント結果を送信する(ステップS334、S336、S338)。そして、ノーマルリモートUE300Bは、メジャメント結果に基づいてディシジョンを行う(ステップS340)。このように、ディシジョンは、代表リモートUE300A及びノーマルリモートUE300Bの両方により行われてもよい。
以下、図31~図34を参照して説明するように、共有情報はUuリンク及びサイドリンクを経由して共有されてもよい。なお、代表リモートUE300Aは基地局100に接続し、ノーマルリモートUE300BはリレーUE200に接続しているものとする。
図31は、本実施例の第11のシナリオを説明するためのシーケンス図である。図31に示すように、代表リモートUE300Aは、メジャメント及びディシジョンを行う(ステップS352)。次いで、代表リモートUE300Aは、まず基地局100、その次にリレーUE200を介して、ノーマルリモートUE300Bにディシジョン結果を送信する(ステップS354、S356、S358)。このように、ディシジョンは、代表リモートUE300Aにより行われてもよい。
図32は、本実施例の第12のシナリオを説明するためのシーケンス図である。図32に示すように、代表リモートUE300Aは、メジャメントを行い(ステップS362)、基地局100を介してリレーUE200にメジャメント結果を送信する(ステップS364、S366)。次いで、リレーUE200は、メジャメント結果に基づいてディシジョンを行う(ステップS368)。そして、リレーUE200は、ノーマルリモートUE300Bにディシジョン結果を送信し(ステップS370)、基地局100を介して代表リモートUE300Aにディシジョン結果を送信する(ステップS372、S374)。このように、ディシジョンは、リレーUE200により行われてもよい。
図33は、本実施例の第13のシナリオを説明するためのシーケンス図である。図33に示すように、代表リモートUE300Aは、メジャメントを行い(ステップS382)、基地局100にメジャメント結果を送信する(ステップS384)。次いで、基地局100は、メジャメント結果に基づいてディシジョンを行う(ステップS386)。そして、基地局100は、代表リモートUE300Aにディシジョン結果を送信し(ステップS388)、リレーUE200を介してノーマルリモートUE300Bにディシジョン結果を送信する(ステップS390、S392)。このように、ディシジョンは、基地局100により行われてもよい。
図34は、本実施例の第14のシナリオを説明するためのシーケンス図である。図34に示すように、代表リモートUE300Aは、メジャメント及びディシジョンを行う(ステップS402)。次いで、代表リモートUE300Aは、まず基地局100、その次にリレーUE200を介して、ノーマルリモートUE300Bにメジャメント結果を送信する(ステップS404、S406、S408)。そして、ノーマルリモートUE300Bは、メジャメント結果に基づいてディシジョンを行う(ステップS410)。このように、ディシジョンは、代表リモートUE300A及びノーマルリモートUE300Bの両方により行われてもよい。
以下、図35~図40を参照して説明するように、共有情報はUuリンク及びサイドリンクを経由して共有されてもよい。なお、代表リモートUE300AはリレーUE200Aに
接続し、ノーマルリモートUE300BはリレーUE200Bに 接続しているものとする。
図35は、本実施例の第15のシナリオを説明するためのシーケンス図である。図35に示すように、代表リモートUE300Aは、メジャメント及びディシジョンを行う(ステップS422)。次いで、代表リモートUE300Aは、まずリレーUE200A、その次に基地局100、その次にリレーUE200Bを介して、ノーマルリモートUE300Bにディシジョン結果を送信する(ステップS424、S426、S428、S430)。このように、ディシジョンは、代表リモートUE300Aにより行われてもよい。
図36は、本実施例の第16のシナリオを説明するためのシーケンス図である。図36に示すように、代表リモートUE300Aは、メジャメントを行い(ステップS442)、メジャメント結果をリレーUE200Aに送信する(ステップS444)。そして、リレーUE200Aは、メジャメント結果に基づいてディシジョンを行い(ステップS446)、ディシジョン結果を代表リモートUE300Aに送信する(ステップS448)。また、リレーUE200Aは、まず基地局100、その次にリレーUE200Bを介して、ノーマルリモートUE300Bにディシジョン結果を送信する(ステップS450、S452、S454)。このように、ディシジョンは、リレーUE200Aにより行われてもよい。
図37は、本実施例の第17のシナリオを説明するためのシーケンス図である。図37に示すように、代表リモートUE300Aは、メジャメントを行い(ステップS462)、まずリレーUE200A、その次に基地局100を介して、メジャメント結果をリレーUE200Bに送信する(ステップS464、S466、S468)。そして、リレーUE200Bは、メジャメント結果に基づいてディシジョンを行い(ステップS470)、ディシジョン結果をノーマルリモートUE300Bに送信する(ステップS472)。また、リレーUE200Bは、まず基地局100、その次にリレーUE200Aを介して、代表リモートUE300Aにディシジョン結果を送信する(ステップS474、S476、S478)。このように、ディシジョンは、リレーUE200Bにより行われてもよい。
図38は、本実施例の第18のシナリオを説明するためのシーケンス図である。図38に示すように、代表リモートUE300Aは、メジャメントを行い(ステップS482)、メジャメント結果をリレーUE200Aに送信する(ステップS484)。そして、リレーUE200Aは、メジャメント結果に基づいてディシジョンを行い(ステップS486)、ディシジョン結果を代表リモートUE300Aに送信する(ステップS488)。また、リレーUE200Aは、基地局100を介してリレーUE200Bに、メジャメント結果を送信する(ステップS490、S492)。そして、リレーUE200Bは、メジャメント結果に基づいてディシジョンを行い(ステップS494)、ディシジョン結果をノーマルリモートUE300Bに送信する(ステップS496)。このように、ディシジョンは、リレーUE200A及びリレーUE200Bの両方により行われてもよい。
図39は、本実施例の第19のシナリオを説明するためのシーケンス図である。図39に示すように、代表リモートUE300Aは、メジャメントを行い(ステップS502)、リレーUE200Aを介して基地局100に、メジャメント結果を送信する(ステップS504、S506)。次いで、基地局100は、メジャメント結果に基づいてディシジョンを行う(ステップS508)。そして、基地局100は、リレーUE200Aを介して代表リモートUE300Aにディシジョン結果を送信し(ステップS510、S512)、リレーUE200Bを介してノーマルリモートUE300Bにディシジョン結果を送信する(ステップS514、S516)。このように、ディシジョンは、基地局100により行われてもよい。
図40は、本実施例の第20のシナリオを説明するためのシーケンス図である。図40に示すように、代表リモートUE300Aは、メジャメント及びディシジョンを行う(ステップS522)。次いで、代表リモートUE300Aは、まずリレーUE200A、その次に基地局100、その次にリレーUE200Bを介して、ノーマルリモートUE300Bにメジャメント結果を送信する(ステップS524、S526、S528、S530)。そして、ノーマルリモートUE300Bは、メジャメント結果に基づいてディシジョンを行う(ステップS532)。このように、ディシジョンは、代表リモートUE300A及びノーマルリモートUE300Bの両方により行われてもよい。
<<5.応用例>>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、基地局100は、マクロeNB又はスモールeNBなどのいずれかの種類のeNB(evolved Node B)として実現されてもよい。スモールeNBは、ピコeNB、マイクロeNB又はホーム(フェムト)eNBなどの、マクロセルよりも小さいセルをカバーするeNBであってよい。その代わりに、基地局100は、NodeB又はBTS(Base Transceiver Station)などの他の種類の基地局として実現されてもよい。基地局100は、無線通信を制御する本体(基地局装置ともいう)と、本体とは別の場所に配置される1つ以上のRRH(Remote Radio Head)とを含んでもよい。また、後述する様々な種類の端末が一時的に又は半永続的に基地局機能を実行することにより、基地局100として動作してもよい。
また、例えば、端末装置200又300は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末、携帯型/ドングル型のモバイルルータ若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、端末装置200又300は、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、端末装置200又300は、これら端末に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
<5.1.基地局に関する応用例>
(第1の応用例)
図41は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。eNB800は、1つ以上のアンテナ810、及び基地局装置820を有する。各アンテナ810及び基地局装置820は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。
アンテナ810の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、基地局装置820による無線信号の送受信のために使用される。eNB800は、図41に示したように複数のアンテナ810を有し、複数のアンテナ810は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図41にはeNB800が複数のアンテナ810を有する例を示したが、eNB800は単一のアンテナ810を有してもよい。
基地局装置820は、コントローラ821、メモリ822、ネットワークインタフェース823及び無線通信インタフェース825を備える。
コントローラ821は、例えばCPU又はDSPであってよく、基地局装置820の上位レイヤの様々な機能を動作させる。例えば、コントローラ821は、無線通信インタフェース825により処理された信号内のデータからデータパケットを生成し、生成したパケットをネットワークインタフェース823を介して転送する。コントローラ821は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンドルドパケットを生成し、生成したバンドルドパケットを転送してもよい。また、コントローラ821は、無線リソース管理(Radio Resource Control)、無線ベアラ制御(Radio Bearer Control)、移動性管理(Mobility Management)、流入制御(Admission Control)又はスケジューリング(Scheduling)などの制御を実行する論理的な機能を有してもよい。また、当該制御は、周辺のeNB又はコアネットワークノードと連携して実行されてもよい。メモリ822は、RAM及びROMを含み、コントローラ821により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
ネットワークインタフェース823は、基地局装置820をコアネットワーク824に接続するための通信インタフェースである。コントローラ821は、ネットワークインタフェース823を介して、コアネットワークノード又は他のeNBと通信してもよい。その場合に、eNB800と、コアネットワークノード又は他のeNBとは、論理的なインタフェース(例えば、S1インタフェース又はX2インタフェース)により互いに接続されてもよい。ネットワークインタフェース823は、有線通信インタフェースであってもよく、又は無線バックホールのための無線通信インタフェースであってもよい。ネットワークインタフェース823が無線通信インタフェースである場合、ネットワークインタフェース823は、無線通信インタフェース825により使用される周波数帯域よりもより高い周波数帯域を無線通信に使用してもよい。
無線通信インタフェース825は、LTE(Long Term Evolution)又はLTE-Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、アンテナ810を介して、eNB800のセル内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース825は、典型的には、ベースバンド(BB)プロセッサ826及びRF回路827などを含み得る。BBプロセッサ826は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、各レイヤ(例えば、L1、MAC(Medium Access Control)、RLC(Radio Link Control)及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol))の様々な信号処理を実行する。BBプロセッサ826は、コントローラ821の代わりに、上述した論理的な機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ826は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよく、BBプロセッサ826の機能は、上記プログラムのアップデートにより変更可能であってもよい。また、上記モジュールは、基地局装置820のスロットに挿入されるカード若しくはブレードであってもよく、又は上記カード若しくは上記ブレードに搭載されるチップであってもよい。一方、RF回路827は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ810を介して無線信号を送受信する。
無線通信インタフェース825は、図41に示したように複数のBBプロセッサ826を含み、複数のBBプロセッサ826は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。また、無線通信インタフェース825は、図41に示したように複数のRF回路827を含み、複数のRF回路827は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図41には無線通信インタフェース825が複数のBBプロセッサ826及び複数のRF回路827を含む例を示したが、無線通信インタフェース825は単一のBBプロセッサ826又は単一のRF回路827を含んでもよい。
図41に示したeNB800において、図2を参照して説明した基地局100に含まれる1つ以上の構成要素(設定部151及び/又は通信制御部153)は、無線通信インタフェース825において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ821において実装されてもよい。一例として、eNB800は、無線通信インタフェース825の一部(例えば、BBプロセッサ826)若しくは全部、及び/又はコントローラ821を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがeNB800にインストールされ、無線通信インタフェース825(例えば、BBプロセッサ826)及び/又はコントローラ821が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてeNB800、基地局装置820又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図41に示したeNB800において、図2を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース825(例えば、RF回路827)において実装されてもよい。また、アンテナ部110は、アンテナ810において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部130は、コントローラ821及び/又はネットワークインタフェース823において実装されてもよい。また、記憶部140は、メモリ822において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図42は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。eNB830は、1つ以上のアンテナ840、基地局装置850、及びRRH860を有する。各アンテナ840及びRRH860は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。また、基地局装置850及びRRH860は、光ファイバケーブルなどの高速回線で互いに接続され得る。
アンテナ840の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、RRH860による無線信号の送受信のために使用される。eNB830は、図42に示したように複数のアンテナ840を有し、複数のアンテナ840は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図42にはeNB830が複数のアンテナ840を有する例を示したが、eNB830は単一のアンテナ840を有してもよい。
基地局装置850は、コントローラ851、メモリ852、ネットワークインタフェース853、無線通信インタフェース855及び接続インタフェース857を備える。コントローラ851、メモリ852及びネットワークインタフェース853は、図41を参照して説明したコントローラ821、メモリ822及びネットワークインタフェース823と同様のものである。
無線通信インタフェース855は、LTE又はLTE-Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、RRH860及びアンテナ840を介して、RRH860に対応するセクタ内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース855は、典型的には、BBプロセッサ856などを含み得る。BBプロセッサ856は、接続インタフェース857を介してRRH860のRF回路864と接続されることを除き、図41を参照して説明したBBプロセッサ826と同様のものである。無線通信インタフェース855は、図42に示したように複数のBBプロセッサ856を含み、複数のBBプロセッサ856は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図42には無線通信インタフェース855が複数のBBプロセッサ856を含む例を示したが、無線通信インタフェース855は単一のBBプロセッサ856を含んでもよい。
接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)をRRH860と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)とRRH860とを接続する上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
また、RRH860は、接続インタフェース861及び無線通信インタフェース863を備える。
接続インタフェース861は、RRH860(無線通信インタフェース863)を基地局装置850と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース861は、上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
無線通信インタフェース863は、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、典型的には、RF回路864などを含み得る。RF回路864は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、図42に示したように複数のRF回路864を含み、複数のRF回路864は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図42には無線通信インタフェース863が複数のRF回路864を含む例を示したが、無線通信インタフェース863は単一のRF回路864を含んでもよい。
図42に示したeNB830において、図2を参照して説明した基地局100に含まれる1つ以上の構成要素(設定部151及び/又は通信制御部153)は、無線通信インタフェース855及び/又は無線通信インタフェース863において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ851において実装されてもよい。一例として、eNB830は、無線通信インタフェース855の一部(例えば、BBプロセッサ856)若しくは全部、及び/又はコントローラ851を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがeNB830にインストールされ、無線通信インタフェース855(例えば、BBプロセッサ856)及び/又はコントローラ851が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてeNB830、基地局装置850又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図42に示したeNB830において、例えば、図2を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース863(例えば、RF回路864)において実装されてもよい。また、アンテナ部110は、アンテナ840において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部130は、コントローラ851及び/又はネットワークインタフェース853において実装されてもよい。また、記憶部140は、メモリ852において実装されてもよい。
<5.2.端末装置に関する応用例>
(第1の応用例)
図43は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912、1つ以上のアンテナスイッチ915、1つ以上のアンテナ916、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM及びROMを含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース912は、LTE又はLTE-Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース912は、典型的には、BBプロセッサ913及びRF回路914などを含み得る。BBプロセッサ913は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路914は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ916を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース912は、BBプロセッサ913及びRF回路914を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース912は、図43に示したように複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含んでもよい。なお、図43には無線通信インタフェース912が複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含む例を示したが、無線通信インタフェース912は単一のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース912は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN(Local Area Network)方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ913及びRF回路914を含んでもよい。
アンテナスイッチ915の各々は、無線通信インタフェース912に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ916の接続先を切り替える。
アンテナ916の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース912による無線信号の送受信のために使用される。スマートフォン900は、図43に示したように複数のアンテナ916を有してもよい。なお、図43にはスマートフォン900が複数のアンテナ916を有する例を示したが、スマートフォン900は単一のアンテナ916を有してもよい。
さらに、スマートフォン900は、無線通信方式ごとにアンテナ916を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ915は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図43に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図43に示したスマートフォン900において、図3を参照して説明したリレーUE200に含まれる1つ以上の構成要素(通信制御部241)、又は図4を参照して説明したリモートUE300に含まれる1つ以上の構成要素(測定処理部341及び/又は通信制御部343)は、無線通信インタフェース912において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。一例として、スマートフォン900は、無線通信インタフェース912の一部(例えば、BBプロセッサ913)若しくは全部、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがスマートフォン900にインストールされ、無線通信インタフェース912(例えば、BBプロセッサ913)、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてスマートフォン900又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図43に示したスマートフォン900において、例えば、図3を参照して説明した無線通信部220又は図4を参照して説明した無線通信部320は、無線通信インタフェース912(例えば、RF回路914)において実装されてもよい。また、アンテナ部210又はアンテナ部310は、アンテナ916において実装されてもよい。また、記憶部230又は記憶部330は、メモリ902において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図44は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、1つ以上のアンテナスイッチ936、1つ以上のアンテナ937及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、LTE又はLTE-Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、典型的には、BBプロセッサ934及びRF回路935などを含み得る。BBプロセッサ934は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路935は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ937を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース933は、BBプロセッサ934及びRF回路935を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、図44に示したように複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含んでもよい。なお、図44には無線通信インタフェース933が複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含む例を示したが、無線通信インタフェース933は単一のBBプロセッサ934又は単一のRF回路935を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース933は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ934及びRF回路935を含んでもよい。
アンテナスイッチ936の各々は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ937の接続先を切り替える。
アンテナ937の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送受信のために使用される。カーナビゲーション装置920は、図44に示したように複数のアンテナ937を有してもよい。なお、図44にはカーナビゲーション装置920が複数のアンテナ937を有する例を示したが、カーナビゲーション装置920は単一のアンテナ937を有してもよい。
さらに、カーナビゲーション装置920は、無線通信方式ごとにアンテナ937を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ936は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図44に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図44に示したカーナビゲーション装置920において、図3を参照して説明したリレーUE200に含まれる1つ以上の構成要素(通信制御部241)、又は図4を参照して説明したリモートUE300に含まれる1つ以上の構成要素(測定処理部341及び/又は通信制御部343)は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。一例として、カーナビゲーション装置920は、無線通信インタフェース933の一部(例えば、BBプロセッサ934)若しくは全部及び/又はプロセッサ921を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがカーナビゲーション装置920にインストールされ、無線通信インタフェース933(例えば、BBプロセッサ934)及び/又はプロセッサ921が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてカーナビゲーション装置920又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図44に示したカーナビゲーション装置920において、例えば、図3を参照して説明した無線通信部220又は図4を参照して説明した無線通信部320は、無線通信インタフェース933(例えば、RF回路935)において実装されてもよい。また、アンテナ部210又はアンテナ部310は、アンテナ937において実装されてもよい。また、記憶部230又は記憶部330は、メモリ922において実装されてもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
<<6.まとめ>>
以上、図1~図44を参照して、本開示の一実施形態について詳細に説明した。上記説明したように、第1の実施形態によれば、リモートUE300は、リレーUE200と自身とを対応付けるアソシエーション情報に基づいて、メジャメントするリンクを選択する。メジャメントするリンクが限定されるので、限定されない場合と比較してメジャメント回数を削減することが可能となり、その結果、リモートUE300の消費電力が抑制される。とりわけ、リモートUE300は、アソシエーション関係があるリモートUE300とのリンクを優先的にメジャメントすることで、信頼関係のあるリレーUE200を介した通信をより少ない消費電力で継続することが可能である。
また、アソシエーション関係があるリレーUE200とアソシエーション関係がないリレーUE200とで、ディスカバリ又は通信のために異なるリソースが設定される、よって、リモートUE300は、アソシエーション関係があるリモートUE300とのリンクをメジャメントする際に、限定されたリソースにおいてメジャメントすればよくなり、消費電力を抑制することが可能となる。
また、第2の実施形態によれば、リモートUE300は、近隣に他のリモートUE300が存在する場合、代表として選択された場合はメジャメント行ってメジャメント結果に基づく共有情報を生成して他のリモートUE300と共有し、代表として選択されなかった場合は代表として選択された他のリモートUE300から共有情報の共有を受ける。これにより、近隣に位置する複数のリモートUE300全体におけるメジャメント回数を削減することができ、それに伴い全体の消費電力を抑制することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本開示の第1の実施形態および第2の実施形態は適宜組み合わせることが可能である。例えば、代表リモートUE300は、自身とアソシエーション関係があるリレーUE200とのリンクを優先的にメジャメントして、メジャメント結果を他のリモートUE300に共有してもよい。
また、本明細書においてフローチャート及びシーケンス図を用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
移動可能に構成されたリレー通信装置による通信の中継を介して基地局と通信可能なリモート通信装置であって、
第1のリレー通信装置と前記リモート通信装置とを対応付けるアソシエーション情報に基づいて、メジャメントするリンクを選択する制御部、
を備えるリモート通信装置。
(2)
前記制御部は、前記第1のリレー通信装置とのリンクを、他のリンクよりも優先的に選択してメジャメントする、前記(1)に記載のリモート通信装置。
(3)
前記制御部は、前記第1のリレー通信装置に接続している場合、他のリンクのメジャメントをスキップする、前記(2)に記載のリモート通信装置。
(4)
前記制御部は、前記第1のリレー通信装置に接続している場合、前記第1のリレー通信装置とのリンクの品質又は他のリンクのメジャメントリクエストの有無に基づいて、前記他のリンクのメジャメントをスキップするか否かを選択する、前記(3)に記載のリモート通信装置。
(5)
前記第1のリレー通信装置と前記第1のリレー通信装置以外の第2のリレー通信装置とで、ディスカバリ又は通信のために異なるリソースが設定される、前記(1)~(4)のいずれか一項に記載のリモート通信装置。
(6)
前記リソースは、リソースプール又はリソースブロックである、前記(5)に記載のリモート通信装置。
(7)
前記リソースは、基地局により動的に設定される、前記(5)又は(6)に記載のリモート通信装置。
(8)
メジャメント結果、及び前記アソシエーション情報に基づいて、接続先のリンクが決定される、前記(1)~(7)のいずれか一項に記載のリモート通信装置。
(9)
前記第1のリレー通信装置とのリンクが、前記接続先のリンクとして優先的に決定される、前記(8)に記載のリモート通信装置。
(10)
前記基地局とのリンクが、前記第1のリレー通信装置とのリンクに次ぐ優先度で、前記接続先のリンクとして決定される、前記(9)に記載のリモート通信装置。
(11)
前記第1のリレー通信装置以外の第2のリレー通信装置とのリンクが、前記基地局とのリンクに次ぐ優先度で、前記接続先のリンクとして決定される、前記(10)に記載のリモート通信装置。
(12)
基地局とリモート通信装置との通信を中継する移動可能に構成されたリレー通信装置であって、
前記リレー通信装置と対応付けられた前記リモート通信装置への信号と対応付けられていない前記リモート通信装置への信号とを、異なるリソースを用いて送信する制御部、
を備えるリレー通信装置。
(13)
移動可能に構成されたリレー通信装置による通信の中継を介してリモート通信装置と通信可能な基地局であって、
対応付けられた前記リレー通信装置及び前記リモート通信装置と対応付けられていない前記リレー通信装置及び前記リモート通信装置とで、異なるリソースを設定する制御部、
を備える基地局。
(14)
移動可能に構成されたリレー通信装置による通信の中継を介して基地局と通信可能なリモート通信装置であって、
メジャメント処理を制御する制御部を備え、
前記制御部は、前記リモート通信装置の近隣に他のリモート通信装置が存在する場合、代表として選択された場合はメジャメント行ってメジャメント結果に基づく共有情報を生成して前記他のリモート通信装置と共有し、代表として選択されなかった場合は代表として選択された前記他のリモート通信装置から前記共有情報の共有を受ける、リモート通信装置。
(15)
前記代表は、前記リモート通信装置及び前記他のリモート通信装置のケイパビリティに基づいて選択される、前記(14)に記載のリモート通信装置。
(16)
前記代表は、前記リモート通信装置及び前記他のリモート通信装置の地理位置情報に基づいて選択される、前記(14)又は(15)に記載のリモート通信装置。
(17)
前記代表は、前記リモート通信装置及び前記他のリモート通信装置の相対的な位置情報に基づいて選択される、前記(14)~(16)のいずれか一項に記載のリモート通信装置。
(18)
前記代表は、前記リモート通信装置及び前記他のリモート通信装置の、基地局又はリレー通信装置とのリンク品質に基づいて選択される、前記(14)~(17)のいずれか一項に記載のリモート通信装置。
(19)
前記代表は、前記リモート通信装置及び前記他のリモート通信装置のセキュリティ要件に基づいて選択される、前記(14)~(18)のいずれか一項に記載のリモート通信装置。
(20)
前記代表は、前記リモート通信装置及び前記他のリモート通信装置のアソシエーション情報に基づいて選択される、前記(14)~(19)のいずれか一項に記載のリモート通信装置。
(21)
前記代表として選択されたリモート通信装置が所定の条件を満たした場合に、前記代表の選択が解除され、
前記所定の条件は、電池残量の低下、タイマー満了又はセルからの離脱の少なくともいずれかを含む、前記(14)~(20)のいずれか一項に記載のリモート通信装置。
(22)
前記共有情報は、前記メジャメント結果、前記メジャメント結果に基づく接続先リンクの決定結果、又は前記代表として選択されたリモート通信装置の状態を示す情報の少なくともいずれかを含む、前記(14)~(21)のいずれか一項に記載のリモート通信装置。
(23)
前記共有情報は、サイドリンクのみ、アップリンク及びダウンリンク、又はサイドリンク、アップリンク及びダウンリンクを用いて共有される、前記(14)~(22)のいずれか一項に記載のリモート通信装置。
(24)
移動可能に構成されたリレー通信装置による通信の中継を介して基地局と通信可能なリモート通信装置により実行される方法であって、
第1のリレー通信装置と前記リモート通信装置とを対応付けるアソシエーション情報に基づいて、メジャメントするリンクを選択すること、
を含む方法。
(25)
移動可能に構成されたリレー通信装置による通信の中継を介して基地局と通信可能なリモート通信装置のコンピュータを、
第1のリレー通信装置と前記リモート通信装置とを対応付けるアソシエーション情報に基づいて、メジャメントするリンクを選択する制御部、
として機能させるためのプログラムを記録した記録媒体。
(26)
基地局とリモート通信装置との通信を中継する移動可能に構成されたリレー通信装置により実行される方法であって、
前記リレー通信装置と対応付けられた前記リモート通信装置への信号と対応付けられていない前記リモート通信装置への信号とを、異なるリソースを用いて送信すること、
を含む方法。
(27)
基地局とリモート通信装置との通信を中継する移動可能に構成されたリレー通信装置のコンピュータを、
前記リレー通信装置と対応付けられた前記リモート通信装置への信号と対応付けられていない前記リモート通信装置への信号とを、異なるリソースを用いて送信する制御部、
として機能させるためのプログラムを記録した記録媒体。
(28)
移動可能に構成されたリレー通信装置による通信の中継を介してリモート通信装置と通信可能な基地局により実行される方法であって、
対応付けられた前記リレー通信装置及び前記リモート通信装置と対応付けられていない前記リレー通信装置及び前記リモート通信装置とで、異なるリソースを設定すること、
を含む方法。
(29)
移動可能に構成されたリレー通信装置による通信の中継を介してリモート通信装置と通信可能な基地局のコンピュータを、
対応付けられた前記リレー通信装置及び前記リモート通信装置と対応付けられていない前記リレー通信装置及び前記リモート通信装置とで、異なるリソースを設定する制御部、
として機能させるためのプログラムを記録した記録媒体。
(30)
移動可能に構成されたリレー通信装置による通信の中継を介して基地局と通信可能なリモート通信装置により実行される方法であって、
メジャメント処理を制御することを含み、
前記メジャメント処理を制御することは、前記リモート通信装置の近隣に他のリモート通信装置が存在する場合、代表として選択された場合はメジャメント行ってメジャメント結果に基づく共有情報を生成して前記他のリモート通信装置と共有し、代表として選択されなかった場合は代表として選択された前記他のリモート通信装置から前記共有情報の共有を受けることを含む、方法。
(31)
移動可能に構成されたリレー通信装置による通信の中継を介して基地局と通信可能なリモート通信装置のコンピュータを、
メジャメント処理を制御する制御部として機能させ、
前記制御部は、前記リモート通信装置の近隣に他のリモート通信装置が存在する場合、代表として選択された場合はメジャメント行ってメジャメント結果に基づく共有情報を生成して前記他のリモート通信装置と共有し、代表として選択されなかった場合は代表として選択された前記他のリモート通信装置から前記共有情報の共有を受ける、プログラムを記録した記録媒体。