JP7017834B2 - アスファルトプラントの骨材貯蔵ビンの骨材貯蔵量表示方法 - Google Patents

アスファルトプラントの骨材貯蔵ビンの骨材貯蔵量表示方法 Download PDF

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Description

本発明は、アスファルトプラントのプラント本体の骨材貯蔵ビンにおける骨材貯蔵量の表示方法に関する。
従来、アスファルトプラントにおいては、各種骨材を種別毎に貯蔵する複数の骨材ホッパからフィーダにて所望割合で骨材を切り出し、加熱装置であるドライヤにて加熱後、プラント本体上部の振動篩にて粒径毎に篩い分け、下位の骨材貯蔵ビンの各区画室に粒径別に貯蔵している。そして、製造するアスファルト合材の配合に応じて各粒径の骨材を前記各区画室より払い出し、下位の計量槽にて所定量ずつ計量後、アスファルト等の他の材料と共にミキサにて混合して所望のアスファルト合材を製造している。
このとき、プラントオペレータは、前記各区画室内の骨材貯蔵量(残量)とアスファルト合材の出荷計画とに基づき、運転中に骨材切れやオーバーフローが生じないように配慮しながら前記各骨材ホッパから骨材を適宜切り出して供給する必要がある。ただし、前記各骨材ホッパから切り出した骨材は、前記のように、振動篩での篩い分けを経て前記各区画室に供給されるため、各区画室内の骨材貯蔵量を正確に把握することは難しく、従来、例えば各区画室の上下部にそれぞれパドル式のレベルスイッチを備え、該各レベルスイッチの検出・非検出に応じて骨材量の過不足等を判断し、それに応じて各骨材ホッパから骨材を切り出すようにしている。
なお、各区画室内に連続式のレベルセンサを備えて区画室毎のリアルタイムの骨材貯蔵量を検出し、それに応じて出荷予定のアスファルト合材の配合・出荷量に見合った適正な骨材量を各区画室に過不足なく供給するように図った提案もされている(特許文献1、2参照)。
特開平8-170304号公報 特開平8-170305号公報
しかしながら、前記連続式のレベルセンサは骨材貯蔵ビンのように粉塵や水蒸気等が充満した雰囲気下では測定誤差を生じることがあり、骨材貯蔵量を安定して正確に検出できない場合があった。また、粉塵や水蒸気等の影響を受けにくい前記パドル式のレベルスイッチを各区画室の上下方向に所定間隔にて多数設置することも考えられるが、この場合においても、骨材貯蔵量を段階的に(非連続的に)しか検出できないため、やはりリアルタイムの骨材貯蔵量を把握することはできない。
本発明は上記の点に鑑み、骨材貯蔵ビンの各区画室内のリアルタイムの骨材貯蔵量を表示可能とし、それに応じて出荷予定のアスファルト合材の配合・出荷量に見合った適正量の骨材を過不足なく供給できるようにしたアスファルトプラントの骨材貯蔵ビンの骨材貯蔵量表示方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る請求項1記載のアスファルトプラントの骨材貯蔵ビンの骨材貯蔵量表示方法では、骨材を種別毎に貯蔵する複数の骨材ホッパからフィーダにて骨材を所定量ずつ切り出し、ドライヤでの加熱後に振動篩にて粒径毎に篩い分けて骨材貯蔵ビンの複数の区画室に粒径別に貯蔵し、該各区画室から払い出した各粒径の骨材を計量槽にて所定量ずつ計量し、ミキサにてアスファルト等と混合してアスファルト合材を製造するアスファルトプラントにおいて、プラントの操作盤には前記各骨材ホッパ内に貯蔵する骨材種毎に前記振動篩にかけたときに前記各区画室へ篩い分けられる比率を設定した篩い分け比率表を登録し、プラント運転時には先ず前記各骨材ホッパから切り出した骨材種毎の切り出し量と、前記篩い分け比率表中の同じ骨材種の篩い分け比率とをそれぞれ乗算し、この各乗算結果を区画室単位で合計して各区画室毎の骨材投入量を求め、次いでこの骨材投入量より前記各区画室からの骨材排出量をそれぞれ減算して各区画室のリアルタイムの骨材貯蔵量を求め、この演算で求めた骨材貯蔵量を前記操作盤の表示画面上に表示すると共に、前記各区画室の所定位置にパドル式レベルスイッチを備え、該パドル式レベルスイッチの骨材検出時の実骨材貯蔵量を予め求めておいて設定骨材貯蔵量として前記操作盤に登録しておき、前記パドル式レベルスイッチが骨材を検出したときには演算で求めた前記骨材貯蔵量を前記設定骨材貯蔵量に補正することを特徴としている。
また、請求項記載のアスファルトプラントの骨材貯蔵ビンの骨材貯蔵量表示方法では、一日のプラントの運転中に前記各区画室から払い出した各区画室毎の総骨材排出量と、運転終了時に前記各区画室に残った残骨材量とをそれぞれ合計して各区画室毎の実総骨材投入量を求め、この実総骨材投入量と、演算で求めた各区画室毎の前記骨材投入量の一日分の総量である総骨材投入量とを各区画室毎に比較してそれぞれの誤差割合を求め、この誤差割合が所定割合以上のときには、各区画室へ篩い分けられる比率の高い骨材種の篩い分け比率に対して手動または自動にて前記誤差割合に応じた所定の補正係数を掛けて補正することを特徴としている。
本発明に係る請求項1記載のアスファルトプラントの骨材貯蔵ビンの骨材貯蔵量表示方法によれば、プラントの操作盤には各骨材ホッパ内に貯蔵する骨材種毎に振動篩にかけたときに骨材貯蔵ビンの各区画室へ篩い分けられる比率を設定した篩い分け比率表を登録し、プラント運転時には先ず前記各骨材ホッパから切り出した骨材種毎の切り出し量と、前記篩い分け比率表中の同じ骨材種の篩い分け比率とをそれぞれ乗算し、この各乗算結果を区画室単位で合計して各区画室毎の骨材投入量を求め、次いでこの骨材投入量より前記各区画室からの骨材排出量をそれぞれ減算して各区画室のリアルタイムの骨材貯蔵量を求め、この演算で求めた骨材貯蔵量を前記操作盤の表示画面上に表示すると共に、前記各区画室の所定位置にパドル式レベルスイッチを備え、該パドル式レベルスイッチの骨材検出時の実骨材貯蔵量を予め求めておいて設定骨材貯蔵量として前記操作盤に登録しておき、前記パドル式レベルスイッチが骨材を検出したときには演算で求めた前記骨材貯蔵量を前記設定骨材貯蔵量に補正するので、プラントオペレータは骨材貯蔵ビンの各区画室内のリアルタイムの骨材貯蔵量を把握でき、それに応じて出荷予定のアスファルト合材の配合・出荷量に見合った適正量の骨材を過不足なく供給できる。これにより、プラント運転中の骨材切れやオーバーフロー等の不具合を防止でき、出荷計画通りに余裕を持ったプラントの運転が可能となってオペレータの負担を軽減できる。また、運転終了時における各区画室内の未使用の残骨材量も抑えられ、煩わしい抜き取り作業や無駄となる熱エネルギー量等の削減効果も期待できる。
また、プラント運転中に演算で求めた各区画室毎の骨材貯蔵量に例え誤差が生じても、前記パドル式レベルスイッチにて骨材を検出する度に予め求めた適正値に補正でき、前記操作盤の表示画面上には誤差の少ないより適正な骨材貯蔵量を表示できる。
また、請求項記載のアスファルトプラントの骨材貯蔵ビンの骨材貯蔵量表示方法によれば、一日のプラントの運転中に前記各区画室から払い出した各区画室毎の総骨材排出量と、運転終了時に前記各区画室に残った残骨材量とをそれぞれ合計して各区画室毎の実総骨材投入量を求め、この実総骨材投入量と、演算で求めた各区画室毎の前記骨材投入量の一日分の総量である総骨材投入量とを各区画室毎に比較してそれぞれの誤差割合を求め、この誤差割合が所定割合以上のときには、各区画室へ篩い分けられる比率の高い骨材種の篩い分け比率に対して手動または自動にて前記誤差割合に応じた所定の補正係数を掛けて補正するので、骨材貯蔵量の算出基準となる篩い分け比率をプラントの運転実績に基づいて日々更新でき、これにより各骨材ホッパに貯蔵する骨材種毎の粒径の変動や、振動篩の目詰まり等の影響による誤差を低減でき、前記操作盤の表示画面上には誤差の少ないより適正な骨材貯蔵量を表示できる。
本発明に係る骨材貯蔵ビンの骨材貯蔵量表示方法を採用するアスファルトプラントの概略構成を示す説明図である。 本発明に係る骨材貯蔵ビンの骨材貯蔵量の表示手順を示すフローチャート1である。 本発明に係る骨材貯蔵ビンの骨材貯蔵量の表示手順を示すフローチャート2である。 篩い分け比率表を表示した状態の操作盤の表示画面を示す図である。 骨材貯蔵ビンの一部切り欠き要部拡大図である。 骨材貯蔵ビンの各区画室の骨材貯蔵量を表示した状態の操作盤の表示画面を示す図である。 各区画室の実骨材投入量と演算値との誤差割合のデータを表示した状態の操作盤の表示画面を示す図である。 篩い分け比率表に補正係数を掛けて補正した状態の図4に相当する図である。
本発明に係るアスファルトプラントの骨材貯蔵ビンの骨材貯蔵量表示方法にあっては、アスファルトプラントの操作盤に、複数の骨材ホッパ内に貯蔵する骨材種毎にプラント本体の振動篩にかけたときに骨材貯蔵ビンの各区画室へ篩い分けられる比率を設定した篩い分け比率表を登録する。前記篩い分け比率表は、例えば、前記各骨材ホッパから一種類ずつ骨材を切り出した場合に、何れの区画室にどのような比率で篩い分けられるかを予めテスト等にて求めておき、それを全骨材種に亘って行った結果等を基に作成する。
そして、プラント運転時には、先ず各骨材ホッパから切り出した骨材種毎の切り出し量と、前記篩い分け比率表中の同じ骨材種の篩い分け比率とをそれぞれ乗算し、この各乗算結果を区画室単位で合計して各区画室毎の骨材投入量を求める。次いで、前記骨材投入量より前記各区画室からの骨材排出量(計量槽での実計量値)をそれぞれ減算し、各区画室のリアルタイムの骨材貯蔵量を求める。そして、この演算で求めた各区画室の骨材貯蔵量を前記操作盤の表示画面上に、例えばトン数や区画室の容量に対する割合(%)等で表示する。
また、好ましくは、前記骨材貯蔵ビンの各区画室の所定位置に粉塵や水蒸気等の影響を受けにくいパドル式レベルスイッチを備え、該パドル式レベルスイッチの骨材検出時の実骨材貯蔵量を予めテスト等で求めておいて設定骨材貯蔵量として前記操作盤に登録しておく。そして、プラント運転中に前記パドル式レベルスイッチが骨材を検出したときには、演算で求めた前記骨材貯蔵量を前記設定骨材貯蔵量に補正し、前記操作盤の表示画面上にはこの補正後の骨材貯蔵量を表示する。これにより、演算で求めた骨材貯蔵量に誤差が生じても、前記パドル式レベルスイッチにて骨材を検出する度に適正値に補正でき、誤差の少ないより適正な骨材貯蔵量を表示できる。
なお、前記パドル式レベルスイッチの設置位置は特に限定するものではないが、例えば各区画室の略中間高さ位置に設置すると、パドル式レベルスイッチはプラント運転中に高頻度で骨材を検出することになり、そのたびに骨材貯蔵量を適正値に補正できて好ましい。また、各区画室に対してパドル式レベルスイッチを設置高さをずらして複数設置するようにすれば、補正頻度をより高められて好ましい。
更に、好ましくは、一日のプラントの運転中に前記各区画室から払い出した各区画室毎の総骨材排出量と、運転終了時に前記各区画室に未使用のまま残った残骨材量とをそれぞれ合計して各区画室毎の実総骨材投入量を求める。次いで、前記実総骨材投入量と、演算で求めた各区画室毎の前記骨材投入量の一日分の総量である総骨材投入量とを各区画室毎に比較し、これら実測値と演算値との誤差割合を求める。そして、前記誤差割合が所定割合以上のときには(場合によっては、少しでも誤差があれば)、各区画室へ篩い分けられる比率の高い骨材種の篩い分け比率に対し、手動または自動にて前記誤差割合に応じた所定の補正係数を掛けて補正する。
これにより、各区画室の骨材貯蔵量の算出基準となる篩い分け比率をプラントの運転実績に基づいて日々更新でき、各骨材ホッパに貯蔵する骨材種毎の粒径の変動や、振動篩の目詰まり等の影響による誤差を効果的に低減でき、誤差の少ないより適正な骨材貯蔵量を表示できる。
なお、前記補正係数としては、日々の誤差割合をそのまま補正係数としてもよいが(例えば、演算値が実測値よりも5%少なければ、所定の骨材種の篩い分け比率に補正係数1.05を掛けて演算値を実測値に近づけるように補正)、誤差割合の数値が毎日大きくばらつくようであれば、例えば直近の数日分の誤差割合の平均値をとり、それを補正係数としてもよい。また、前記篩い分け比率表を前記操作盤の表示画面上に表示させ、プラントオペレータが前記表示画面上で補正係数を直接入力して篩い分け比率表を補正するようにしてもよい。
このように、本発明のアスファルトプラントの骨材貯蔵ビンの骨材貯蔵量表示方法によれば、プラントオペレータは操作盤の表示画面を介して骨材貯蔵ビンの各区画室内のリアルタイムの骨材貯蔵量を把握でき、それに応じて出荷計画に見合った適正量の骨材を遅滞なくかつ過不足なく供給・補充できる。これにより、運転中における骨材切れやオーバーフロー等の不具合を防止できると共に、運転終了時の残骨材量を減らせ、計画通りに余裕を持ったプラントの運転が可能となってオペレータの負担軽減に寄与できる。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
図中の1a~1dは骨材ホッパであり、例えば、砂、7号砕石、6号砕石、5号砕石等の骨材を種別毎に貯蔵している。そして、前記各骨材ホッパ1a~1d下位に備えた可変速フィーダ2a~2dにより所定割合で骨材を切り出し、コンベヤ3を介して骨材加熱装置であるドライヤ4に投入し、ドライヤ4内を通過させる間にバーナ5からの熱風により所定の温度まで加熱昇温する。
加熱した骨材はバケットエレベータ6によりプラント本体7の上部まで持ち上げ、振動篩8により粒径毎に篩い分け、骨材貯蔵ビン9の複数の区画室9a~9dに粒径別に貯蔵する。そして、前記各区画室9a~9d下部の排出ゲート10から払い出した各粒径の骨材を下位の計量槽11にて所定量ずつ累積計量し、ミキサ12にて所定量のアスファルトや石粉等と混合して所望配合のアスファルト合材を製造するようにしている。
また、前記計量槽11には計量手段であるロードセル13を備えていると共に、前記骨材貯蔵ビン9の各区画室9a~9dの略中間高さ位置には骨材検出手段であるパドル式レベルスイッチ14a~14dをそれぞれ備えている。
図中の15はプラント制御用の操作盤であって、該操作盤15には、プラントの各種装置への制御信号や、前記ロードセル13からの計量値データ、前記パドル式レベルスイッチ14a~14dからの骨材検出信号等を入出力する入出力部16、アスファルト合材の品種毎の配合や、前記各骨材ホッパ1a~1dにて貯蔵する骨材種毎に前記振動篩8にかけたときに前記各区画室9a~9dへ篩い分けられる比率を設定した篩い分け比率表、前記パドル式レベルスイッチ14a~14dでの骨材検出時の実骨材貯蔵量である設定骨材貯蔵量等を記憶格納する記憶部17、前記各骨材ホッパ1a~1dからの骨材切り出し量や前記篩い分け比率表等に基づいて各区画室9a~9dのリアルタイムの骨材貯蔵量等を演算する演算部18、各種データを入力したり設定する設定入力部19、前記演算部18にて算出した各区画室9a~9dのリアルタイムの骨材貯蔵量等を表示する表示部20、及び前記各部を制御する制御部21等を備えている。
次に、図2~図3のフローチャートに基づき、プラント運転時における骨材貯蔵ビン9の各区画室9a~9dのリアルタイムの骨材貯蔵量を表示する手順について説明する。なお、図中のS1、S2、…は各ステップを表している。
先ず、前記各骨材ホッパ1a~1dから一種類ずつ骨材を切り出した場合に、何れの区画室9a~9dにどのような比率(%)で篩い分けられるかをテスト等にて求め、それを全骨材種に亘って行った結果を基に、例えば図4に示すような篩い分け比率表Aを作成する。なお、図4中のホッパ1、ホッパ2、…は前記各骨材ホッパ1a、1b、…を、またAG1、AG2、…は前記各区画室9a、9b、…をそれぞれ表している。そして、プラントの運転を開始する前の初期設定として、前記篩い分け比率表Aを前記操作盤15の記憶部17に設定登録する(S1)。
また、プラント運転中に骨材貯蔵量の補正を行う場合には、前記各パドル式レベルスイッチ14a~14d検出時の骨材貯蔵量である設定骨材貯蔵量を各区画室9a~9d毎に設定登録する(S2)。前記設定骨材貯蔵量は、前記パドル式レベルスイッチ14a~14dにて骨材を検出した際の実骨材貯蔵量を予めテスト等で求めておくとよい。そして、初期設定を終了するか否かを判断し(S3)、終了ならばENDに進んで設定操作を終了し、継続する場合はステップS1に戻って設定作業を行う。
そして、プラントの運転時には、事前に入力した出荷予定のアスファルト合材の品種や配合・出荷量を読み込み(S4)、それに見合った量の骨材を前記各骨材ホッパ1a~1dから所定量ずつ切り出す(S5)。次いで、前記篩い分け比率表Aを読み込み(S6)、前記各骨材ホッパ1a~1dから切り出した骨材種毎の切り出し量と、前記篩い分け比率表A中の同じ骨材種の篩い分け比率とをそれぞれ乗算する(S7)。例えば、砂の切り出し量が4tであれば、図4の篩い分け比率表A中のホッパ1(砂)の篩い分け比率に乗算すると、区画室9a(AG1)、区画室9b(AG2)、区画室9c(AG3)、区画室9d(AG4)には、それぞれ3648kg、352kg、0kg、0kgずつ篩い分けられることになり、これを残りの骨材種であるホッパ2(7号砕石)、ホッパ3(6号砕石)、ホッパ4(5号砕石)についても同様に乗算する。
次いで、前記各乗算結果を区画室単位で合計して各区画室毎の骨材投入量を求める(S8)。例えば、砂、7号砕石、6号砕石、5号砕石の切り出し量が、それぞれ4tずつであれば、区画室9a(AG1)には3648kg、208kg、280kg、160kgの合計値である4296kg(約4.3t)の骨材が投入されることになり、これを残りの区画室についても同様に演算すると、区画室9b(AG2)には約4.0t、区画室9c(AG3)には約3.9t、区画室9d(AG4)には約3.8tの骨材が投入されることになる。次いで、前記各区画室9a~9dからの骨材排出があれば、前記骨材投入量より骨材排出量(ロードセル13から取り込まれる実計量値)をそれぞれ減算し、各区画室9a~9dのリアルタイムの骨材貯蔵量を求める(S9)。
また、前記演算で求めた骨材貯蔵量を前記パドル式レベルスイッチ14a~14dでの骨材の検出によって補正する場合には、前記パドル式レベルスイッチ14a~14dが骨材を検出したか否かを判定し(S10)、検出した場合には予め設定した前記設定骨材貯蔵量を読み込み(S11)、演算で求めた前記骨材貯蔵量を前記設定骨材貯蔵量に補正する一方(S12)、未検出の場合には演算値を補正することなく次ステップS13に進む。なお、演算値の精度が高く、特に補正の必要がなければ、二点鎖線で囲んだステップS10~S12は省略するとよい。
また、前記パドル式レベルスイッチ14a~14dは、図5の(a)に示すように、二点鎖線で表した骨材レベルが実線位置まで上がってきた際に、モータ駆動にて回転するパドル部22が抵抗を受けて回転を停止し、それを契機に検出信号を発信するようにしている。一方、図5の(b)に示すように、下部排出ゲート10の開放と共に、二点鎖線で表した骨材レベルが実線位置まで下がってきた際には抵抗がなくなってパドル部22が回転を再開するが、そのときの骨材貯蔵量は、図に示すように(a)のときと若干差が生じるため、そのタイミングでは検出信号を発信せず、補正を行わないようにする。
また、図5中の23は、上位振動篩8より落下してくる骨材が前記パドル式レベルスイッチ14a~14dのパドル部22に直撃して破損しないように保護する略傘状のカバー体であるが、骨材排出時に前記カバー体23と各区画室9a~9dの内壁とでブリッジを形成してしまい、前記カバー体23直下に位置するパドル部22の周囲に一時的に空隙が生じる場合がある。前記空隙は骨材の排出と共にブリッジが崩れると直ぐに無くなるものの、その際に前記パドル式レベルスイッチ14a~14dが骨材を検出すると、誤って補正を行ってしまう可能性がある。そのため、前記パドル式レベルスイッチ14a~14dが骨材を検出したときでも直ぐに補正を実行せず、タイマーにて所定時間(例えば約20~30秒程度)待機し、前記所定時間経過後も検出信号を発信し続けている場合に限り補正を実行するようにすると補正精度を高められて好ましい。
そして、前記一連の演算で求めた各区画室9a~9dのリアルタイムの骨材貯蔵量を前記操作盤15の表示画面である表示部20に、例えば図6に示すように、トン数や各区画室の容量に対する割合(%)等を数字やグラフィックにて表示する(S13)。そして、運転を終了するか否かを判断し(S14)、継続する場合はステップS4に戻って運転を続行する。このとき、プラントオペレータは操作盤15の前記表示画面を介して骨材貯蔵ビン9の各区画室9a~9d内のリアルタイムの骨材貯蔵量を把握でき、これとステップS4で読み込まれる次回出荷予定のアスファルト合材の配合・出荷量とに基づき、ステップS5では必要に応じて各骨材ホッパ1a~1dから適正量の骨材を過不足なく供給・補充する。一方、ステップS14にて終了を選択すれば、各区画室9a~9dに未使用のまま残った残骨材の有無を確認し(S15)、残骨材が有れば区画室9a~9d毎に残骨材を抜き取った後(S16)、ENDに進んで運転を終了する。
また、好ましくは、プラントの運転終了後に、一日のプラントの運転中に前記各区画室9a~9dから払い出した各区画室9a~9d毎の総骨材排出量と、残骨材量(ステップS16での抜き取り時に計量槽11にて計量)とをそれぞれ合計して各区画室9a~9d毎の実総骨材投入量を求める(S17)。次いで、前記実総骨材投入量と、演算で求めた各区画室9a~9d毎の前記骨材投入量の一日分の総量である総骨材投入量とを各区画室9a~9d毎に比較し、実測値と演算値との誤差割合を求める(S18)。そして、前記誤差割合が予め設定した所定割合以上か判断し(S19)、所定割合以上であれば(場合によっては、少しでも誤差があれば)各区画室9a~9dへ篩い分けられる比率の高い骨材種の篩い分け比率に対し、手動または自動にて前記誤差割合に応じた補正係数を掛けて補正する(S20)。なお、補正を行う骨材種は篩い分けられる比率の最も高い骨材種だけでもよく、或いは篩い分けられる比率の高い方から複数種に対して行ってもよい。
なお、前記各区画室9a~9d内には複数の骨材ホッパ1a~1dから切り出される複数種の骨材が篩い分けられるため、例え各区画室9a~9dの骨材投入量の実測値と演算値との誤差割合が判明しても、何れの骨材種の篩い分け誤差がどの程度影響しているのかは正確に判断できない。そこで、前記のように、各区画室9a~9dへ篩い分けられる比率の低い(影響の少ない)骨材種は敢えて無視し、篩い分けられる比率の高い(影響の大きい)骨材種の篩い分け比率に対してのみ所定の補正係数を掛けて補正するようにしている。
図7は区画室9a(AG1)の日毎の実測値と演算値との誤差割合を表示したデータであって、例えば7月3日分のデータで説明すると、前記総骨材排出量が表中の総計量値157174kg、実残骨材量が表中の貯蔵ビン残量の計量値1183kgであって、実総骨材投入量はこれらの合計値である158357kgとなる。また、演算で求めた総骨材投入量は、表中の総計量値に貯蔵ビン残量の演算値を合計した169863kgとなる。そして、これら実測値と演算値の誤差は表中の残量差で表される11506kgとなり、これを前記実総骨材投入量で割って誤差割合である約7%(演算値の方が実測値よりも約7%多い)を算出・表示している。
次いで、区画室9a(AG1)へ篩い分けられる比率の高い骨材種、この場合であれば図4中の篩い分け比率表Aよりホッパ1(砂)の篩い分け比率に対し、前記誤差割合に応じ、例えば0.93(1-0.07=0.93)を補正係数として掛け、演算値を実測値に近づけるように補正する。そして、残りの区画室9b~9dについても同様に補正を行い、例えば図8に示すような新たな篩い分け比率表A’に更新する。これにより、各区画室9a~9dの骨材貯蔵量の算出基準となる篩い分け比率をプラントの運転実績に基づいて日々更新でき、例え毎日のプラントの運転に伴って各骨材ホッパ1a~1dに貯蔵する骨材種毎の粒径に変動があったり、振動篩8に目詰まりが生じたりすることで同じ骨材種の骨材を切り出しても前日と同じように各区画室9a~9dへ篩い分けられなくても、操作盤15の表示部20には誤差の少ない適正な骨材貯蔵量を表示できる。なお、上記のごとき篩い分け比率表の補正の必要が特になければ、二点鎖線で囲んだステップS17~S20は省略するとよい。
また、図4に示す篩い分け比率表Aと、図7に示す毎日のプラント運転データの両方を操作盤15の表示部20に表示させた上で、プラントオペレータが前記プラント運転データ中の誤差割合等を基に補正係数を適宜決定し、表示画面上の篩い分け比率表Aを直接補正するようにしてもよいが、これら一連の補正を前記演算部18にて自動で行うようにしてもよい。
本発明は、アスファルトプラントの骨材貯蔵ビンの骨材貯蔵量を表示する場合に広く利用することができる。
1a~1d…骨材ホッパ 2a~2d…フィーダ
4…ドライヤ 7…プラント本体
8…振動篩 9…骨材貯蔵ビン
9a~9d…区画室(骨材貯蔵ビン)
11…計量槽 12…ミキサ
14a~14d…パドル式レベルスイッチ
15…操作盤 20…表示部(表示画面)
A、A’…篩い分け比率表

Claims (2)

  1. 骨材を種別毎に貯蔵する複数の骨材ホッパからフィーダにて骨材を所定量ずつ切り出し、ドライヤでの加熱後に振動篩にて粒径毎に篩い分けて骨材貯蔵ビンの複数の区画室に粒径別に貯蔵し、該各区画室から払い出した各粒径の骨材を計量槽にて所定量ずつ計量し、ミキサにてアスファルト等と混合してアスファルト合材を製造するアスファルトプラントにおいて、プラントの操作盤には前記各骨材ホッパ内に貯蔵する骨材種毎に前記振動篩にかけたときに前記各区画室へ篩い分けられる比率を設定した篩い分け比率表を登録し、プラント運転時には先ず前記各骨材ホッパから切り出した骨材種毎の切り出し量と、前記篩い分け比率表中の同じ骨材種の篩い分け比率とをそれぞれ乗算し、この各乗算結果を区画室単位で合計して各区画室毎の骨材投入量を求め、次いでこの骨材投入量より前記各区画室からの骨材排出量をそれぞれ減算して各区画室のリアルタイムの骨材貯蔵量を求め、この演算で求めた骨材貯蔵量を前記操作盤の表示画面上に表示すると共に、前記各区画室の所定位置にパドル式レベルスイッチを備え、該パドル式レベルスイッチの骨材検出時の実骨材貯蔵量を予め求めておいて設定骨材貯蔵量として前記操作盤に登録しておき、前記パドル式レベルスイッチが骨材を検出したときには演算で求めた前記骨材貯蔵量を前記設定骨材貯蔵量に補正することを特徴とするアスファルトプラントの骨材貯蔵ビンの骨材貯蔵量表示方法。
  2. 一日のプラントの運転中に前記各区画室から払い出した各区画室毎の総骨材排出量と、運転終了時に前記各区画室に残った残骨材量とをそれぞれ合計して各区画室毎の実総骨材投入量を求め、この実総骨材投入量と、演算で求めた各区画室毎の前記骨材投入量の一日分の総量である総骨材投入量とを各区画室毎に比較してそれぞれの誤差割合を求め、この誤差割合が所定割合以上のときには、各区画室へ篩い分けられる比率の高い骨材種の篩い分け比率に対して手動または自動にて前記誤差割合に応じた所定の補正係数を掛けて補正することを特徴とする請求項記載のアスファルトプラントの骨材貯蔵ビンの骨材貯蔵量表示方法。
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