JP7017133B2 - 欠陥評価装置の調整状態評価方法及び調整方法 - Google Patents

欠陥評価装置の調整状態評価方法及び調整方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7017133B2
JP7017133B2 JP2018179991A JP2018179991A JP7017133B2 JP 7017133 B2 JP7017133 B2 JP 7017133B2 JP 2018179991 A JP2018179991 A JP 2018179991A JP 2018179991 A JP2018179991 A JP 2018179991A JP 7017133 B2 JP7017133 B2 JP 7017133B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
defect
index
evaluation device
image
adjustment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018179991A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020051836A (ja
Inventor
繁 梅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumco Corp
Original Assignee
Sumco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumco Corp filed Critical Sumco Corp
Priority to JP2018179991A priority Critical patent/JP7017133B2/ja
Priority to HUE19190432A priority patent/HUE059232T2/hu
Priority to EP19190432.5A priority patent/EP3629012B1/en
Publication of JP2020051836A publication Critical patent/JP2020051836A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7017133B2 publication Critical patent/JP7017133B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/84Systems specially adapted for particular applications
    • G01N21/88Investigating the presence of flaws or contamination
    • G01N21/95Investigating the presence of flaws or contamination characterised by the material or shape of the object to be examined
    • G01N21/9501Semiconductor wafers
    • G01N21/9505Wafer internal defects, e.g. microcracks
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/84Systems specially adapted for particular applications
    • G01N2021/8477Investigating crystals, e.g. liquid crystals

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Description

本発明は欠陥評価装置の調整状態評価方法及び調整方法に関し、特に、単結晶に光を照射し、単結晶に含まれる結晶欠陥によって生じる散乱光を検出することによって結晶欠陥を評価する欠陥評価装置の調整状態評価方法及び調整方法に関する。
シリコンウェーハなどの単結晶に含まれる結晶欠陥を評価する方法として、赤外線トモグラフ装置を用いた評価方法が知られている。例えば、特許文献1には、中央部を劈開したシリコンウェーハの主面にレーザー光を照射し、劈開面から出射する散乱光をカメラで検出することによって、シリコンウェーハの内部に存在する微小な結晶欠陥を評価する方法が提案されている。
国際公開第2006/080271号パンフレット
しかしながら、この種の欠陥評価装置は、散乱光によって得られる画像のシャープさが主に光学系の調整状態によって大きく変動するため、実際に測定を行う前には、最もシャープな画像が得られるよう、欠陥評価装置を微調整する必要がある。従来、この微調整は、レーザー光の入射位置や入射角度などを種々変えながら目視によって画像を評価し、最もシャープな画像が得られる入射位置や入射角度を決定することにより行っていたが、このような方法は操作者の感覚に依存するものであり、安定した調整結果を得ることは困難であった。
したがって、本発明は、操作者の感覚に依存することなく、欠陥評価装置を正しく調整するための調整状態評価方法を提供することを目的とする。また、本発明は、このような調整状態評価方法を用いた欠陥評価装置の調整方法を提供することを目的とする。
本発明者は、散乱光によって得られる画像のシャープさを定量的に評価する方法について鋭意検討を行った結果、調整状態が一定であれば、各結晶欠陥によって得られる散乱光のピーク強度と積算強度の比は、結晶欠陥のサイズにかかわらず一定であることを見いだした。これは、結晶欠陥のサイズにかかわらず、散乱光のピーク強度と積算強度の比を指標とすれば、欠陥評価装置の現在の調整状態を評価できることを意味する。
本発明は、このような技術的知見に基づき成されたものであって、本発明による欠陥評価装置の調整状態評価方法は、単結晶に光を照射し、単結晶に含まれる結晶欠陥によって生じる散乱光を検出することによって結晶欠陥を評価する欠陥評価装置の調整状態評価方法であって、散乱光のピーク強度と積算強度の比を指標として、欠陥評価装置の調整状態を評価することを特徴とする。
本発明によれば、散乱光のピーク強度と積算強度の比を指標として、欠陥評価装置の調整状態を評価していることから、操作者の感覚に依存することなく、最もシャープな画像を得ることが可能となる。例えば、ピーク強度/積算強度を指標とするならば、この値が大きいほど画像がシャープであると言えることから、この値が最大となるよう欠陥評価装置を調整すれば良い。逆に、積算強度/ピーク強度を指標とするならば、この値が小さいほど画像がシャープであると言えることから、この値が最小となるよう欠陥評価装置を調整すれば良い。
本発明による欠陥評価装置の調整方法は、上記の方法によって指標を取得し、この指標に基づいて単結晶への光の入射位置を調整するものであっても構わない。これによれば、最もシャープな画像が得られる入射位置を定量的に特定することが可能となる。
本発明による欠陥評価装置の調整方法は、上記の方法によって指標を取得し、この指標に基づいて単結晶への光の入射角度を調整するものであっても構わない。これによれば、最もシャープな画像が得られる入射角度を定量的に特定することが可能となる。
本発明による欠陥評価装置の調整方法は、上記の方法によって指標を取得し、この指標に基づいて単結晶への光のスキャン方向を調整するものであっても構わない。これによれば、最もシャープな画像が得られるスキャン方向を定量的に特定することが可能となる。
本発明において、上記指標に基づいて散乱光のブレを評価することも可能である。これによれば、例えば単結晶を載置するステージの微小な振動の有無を評価することができることから、制振対策を施すことによって、よりシャープな画像を得ることが可能となる。
このように、本発明によれば、散乱光のピーク強度と積算強度の比を指標として欠陥評価装置の調整状態を評価していることから、最もシャープな画像を得るための調整作業を定量的に行うことが可能となる。
図1は、本発明の好ましい実施形態による欠陥評価装置10の構成を説明するためのブロック図である。 図2は、モニタ14に表示される散乱像の強度分布を模式的に示す図であり、(a)は結晶欠陥に焦点が合っていないか、或いは、散乱像にブレが生じている場合を示し、(b)は結晶欠陥に焦点が合っており、且つ、散乱像にブレが生じていない場合を示している。 図3は、入射位置△Y及び入射角度θYを説明するための模式図である。 図4は、入射位置△Yを調整する方法を示すフローチャートである。 図5は、入射角度θYを調整する方法を示すフローチャートである。 図6は、スキャン方向θXを説明するための模式図である。 図7は、スキャン方向θXを調整する方法を示すフローチャートである。 図8は、制震部材の種類・位置を決定する方法を示すフローチャートである。 図9は、実施例1の結果を示すグラフである。 図10は、実施例2の結果を示すグラフである。 図11は、実施例3の結果を示すグラフである。 図12は、実施例4の結果を示すグラフである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい実施形態による欠陥評価装置10の構成を説明するためのブロック図である。
図1に示すように、本実施形態による欠陥評価装置10は、評価対象となるシリコンウェーハWに赤外レーザー光L1を照射するレーザー照射部11と、シリコンウェーハWから発せられる散乱光L2を検出する検出器12と、図示しないステージ上に載置されたシリコンウェーハWをX方向、Y方向及びZ方向に駆動する駆動機構13と、検出器12によって得られた散乱光の画像を表示するモニタ14と、操作者が入力を行うための入力部15と、欠陥評価装置10の全体の動作を制御する制御部16とを有している。
評価対象となるシリコンウェーハWは、研磨もしくはエッチング等により鏡面処理が施された主面S1及びその反対側に位置する裏面S2がXY平面を構成するよう、図示しないステージ上に載置されている。図1に示すように、シリコンウェーハWは約1/2に劈開されており、主面S1側から赤外レーザー光L1が入射され、劈開面S3から出射する散乱光L2を検出器12によって検出する。実際の欠陥評価時においては、駆動機構13を用いてシリコンウェーハWをX方向に移動させ、これにより検出位置をX方向にスキャンする。その結果、シリコンウェーハWの内部の領域Aに存在する結晶欠陥の画像がモニタ14に表示される。
図2は、モニタ14に表示される散乱像の強度分布を模式的に示す図であり、(a)は結晶欠陥に焦点が合っていないか、或いは、散乱像にブレが生じている場合を示し、(b)は結晶欠陥に焦点が合っており、且つ、散乱像にブレが生じていない場合を示している。
図2に示すように、散乱像は2次元的な広がりを有しており、(a)のケースでは中心に位置するピーク強度が低く、且つ、2次元的な広がりが大きいのに対し、(b)のケースでは中心に位置するピーク強度が高く、且つ、2次元的な広がりが小さい。したがって、ピーク強度(最も強度の高い画素の強度)をP1とし、積算強度(2次元的な広がりを有する散乱像の各画素の強度の合計値)をP2とした場合、P1/P2で得られる合焦指標Fが大きいほど画像がシャープであり、結晶欠陥に焦点がより合っていると判定することができる。もちろん、合焦指標FをP2/P1によって算出することも可能であり、この場合には、合焦指標Fが小さいほど画像がシャープであり、結晶欠陥に焦点がより合っていると判定することができる。
ここで、ピーク強度P1は、結晶欠陥のサイズの6乗に比例するとともに、結晶欠陥と焦点との関係によって大きく変動する。このため、ピーク強度P1のみを指標として合焦判定することはできない。これに対し、合焦指標Fの値は、結晶欠陥と焦点との位置関係が同じであれば、結晶欠陥のサイズにかかわらず一定となる。つまり、ピーク強度P1及び積算強度P2は、いずれも結晶欠陥のサイズの6乗に比例するため、両者の比は結晶欠陥のサイズにかかわらず一定となる。このことは、結晶欠陥のサイズにかかわらず、合焦指標Fに基づいて、欠陥評価装置10の現在の調整状態、例えば光学系の調整パラメータが適切であるか否かを評価できることを意味する。
欠陥評価装置10の調整パラメータとしては、赤外レーザー光L1の入射位置、入射角度、スキャン角度などが挙げられる。
例えば、図3に示すように、シリコンウェーハWの劈開面S3から赤外レーザー光L1の入射位置までのY方向における距離△Yが変化すると、散乱像のシャープさが変化する。このため、最もシャープな画像が得られる距離△Yに赤外レーザー光L1を入射しなければ、微小な結晶欠陥が散乱像に現れることなく消えてしまい、欠陥密度を正しく評価することができなくなってしまう。最もシャープな画像が得られる距離△Yを特定するためには、図4に示すように、入力部15を介して距離△Yを変えながら検出器12によって得られる散乱像を複数取得し(S11)、これを制御部16によって画像処理し(S12)、1又は2以上の結晶欠陥に対してピーク強度P1と積算強度P2の比を演算することにより合焦指標Fを算出する(S13)。その結果、合焦指標Fが最大となる距離△Yを実際の欠陥評価時における入射位置として選択すれば(S14)、より正確な欠陥密度を評価することが可能となる。
また、図3に示すように、赤外レーザー光L1の入射角度はZ軸と一致している必要があり、Z軸方向に対するY方向への角度θYが大きくなると、Z方向における散乱像のシャープさに差が生じる。このため、Z方向における全領域でシャープな画像が得られる角度θYに設定して赤外レーザー光L1を入射しなければ、微小な結晶欠陥が散乱像に現れることなく消えてしまい、欠陥密度を正しく評価することができなくなってしまう。Z方向における全領域でシャープな画像が得られる角度θYを特定するためには、図5に示すように、入力部15を介して角度θYを変えながら検出器12によって得られる散乱像を取得し(S21)、これを制御部16によって画像処理し(S22)、1又は2以上の結晶欠陥に対してピーク強度P1と積算強度P2の比を演算することにより合焦指標Fを算出する(S23)。その結果、合焦指標Fが最大となる角度θYを実際の欠陥評価時における入射角度として選択すれば(S24)、より正確な欠陥密度を評価することが可能となる。
さらに、図6に示すように、赤外レーザー光L1のスキャン方向はX軸と一致している必要があり、X軸方向に対するスキャン方向に角度θXが存在すると、スキャン位置によって散乱像のシャープさが変化する。このため、スキャン位置にかかわらずシャープな画像が得られる角度θXに設定して赤外レーザー光L1を入射しなければ、スキャン位置によって欠陥密度が変化してしまう。スキャン位置にかかわらずシャープな画像が得られる角度θXを特定するためには、図7に示すように、入力部15を介して角度θXを変えながら検出器12によって得られる散乱像を取得し(S31)、これを制御部16によって画像処理し(S32)、1又は2以上の結晶欠陥に対してピーク強度P1と積算強度P2の比を演算することにより合焦指標Fを算出する(S33)。その結果、合焦指標Fが大きく、且つ、スキャン位置による合焦指標Fの変化が最も少ない角度θXを実際の欠陥評価時におけるスキャン方向として選択すれば(S34)、より正確な欠陥密度を評価することが可能となる。
また、合焦指標Fを用いた欠陥評価装置10の調整は、赤外レーザー光L1の入射位置、入射角度、スキャン角度だけでなく、シリコンウェーハWを載置するステージの振動に起因する画像のブレの低減にも応用することができる。例えば、図8に示すように、ステージ上に載置する制震部材の種類・位置などを変えながら検出器12によって得られる散乱像を取得し(S41)、これを制御部16によって画像処理し(S42)、1又は2以上の結晶欠陥に対してピーク強度P1と積算強度P2の比を演算することにより合焦指標Fを算出する(S43)。その結果、合焦指標Fが最大となる制震部材の種類・位置などを選択すれば(S44)、画像のブレが最も抑制された状態で欠陥密度を評価することが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態では、シリコンウェーハに含まれる結晶欠陥を評価する欠陥評価装置に本発明を適用した例について説明したが、本発明の適用対象がこれに限定されるものではなく、シリコンウェーハ以外の単結晶を評価する評価装置に適用することも可能である。また、単結晶に照射する光も赤外レーザー光である点は必須でなく、他の波長の光であっても構わない。
直径300mm、面方位(100)、抵抗率10Ω・cm、酸素濃度12×1017cm-3のCZシリコンウェーハに800℃で4時間、1000℃で16時間の2段熱処理を施して、ウェーハ内部に結晶欠陥(酸素析出物)を発生させた。このウェーハを<110>面で1/2に劈開して、図1に示す欠陥評価装置10(赤外線トモグラフ装置)の光学系調整用の試料とした。光学系調整用の試料を図示しないステージに載せて、赤外レーザー光L1を入射する位置(劈開面S3からのY方向距離△Y)の調整を下記の手順で行った。
(比較例1)
赤外レーザー光L1を入射する位置(△Y)を1μmずつ変更して撮影した散乱像をモニタ14に表示し、散乱像のシャープさを作業者の視覚で判断した。そして、散乱像が最もシャープとなる位置に赤外レーザー光L1が入射されるよう調整し、調整後の状態で得られる欠陥密度を測定した。上記の一連の調整作業を5人の作業者が5回ずつ行って得た調整後の欠陥密度を表1に示す。表中のR(%)はばらつきの指標であり、5回繰り返し、または、5人の平均値の最大値と最小値の差を平均値で除した値である。
Figure 0007017133000001
(実施例1)
赤外レーザー光L1を入射する位置(△Y)を1μmずつ変更して撮影した散乱像を制御部16によって画像処理し、個々の結晶欠陥に起因する散乱光の積算強度P2に対するピーク強度P1の比(P1/P2)を演算し、これによって個々の結晶欠陥に対応する合焦指標Fを得た。そして、全ての結晶欠陥に対応する合焦指標Fの平均値を求め、これが最大となる位置△Yに再び赤外レーザー光L1が入射されるよう調整し、調整後の状態で得られる欠陥密度を測定した。位置△Yと合焦指標Fとの関係は、図9に示すとおりである。図9に示すように、本実施例では、赤外レーザー光L1の入射位置△Yが70μmである場合に合焦指標Fの最大値(約0.18)が得られた。上記の一連の調整作業を5人の作業者で5回ずつ行って得た調整後の欠陥密度を表2に示す。
Figure 0007017133000002
表1と表2を比較すれば明らかなように、同一作業者による繰り返し調整のばらつきも、作業者間のばらつきも、実施例1の方法の方が小さいことが確認できた。
直径300mm、面方位(100)、抵抗率10Ω・cm、酸素濃度13×1017cm-3のCZシリコンウェーハに800℃で4時間、1000℃で16時間の2段熱処理を施して、ウェーハ内部に結晶欠陥(酸素析出物)を発生させた。このウェーハを<110>面で1/2に劈開して、図1に示す欠陥評価装置10(赤外線トモグラフ装置)の光学系調整用の試料とした。光学系調整用の試料を図示しないステージに載せて、赤外レーザー光L1の入射角度(Z軸に対するY方向への角度θY)の調整を下記の手順で行った。
(比較例2)
モニタ14に表示される散乱像のシャープさが深さ方向で均等になるよう、作業者が視覚で判断して、赤外レーザー光L1の入射角度θYを調整して欠陥密度を測定した。この作業を5回繰り返した際の欠陥密度を表3の上段に示す。
(実施例2)
撮影した散乱像を制御部16によって画像処理し、個々の結晶欠陥に起因する散乱光の積算強度P2に対するピーク強度P1の比(P1/P2)を演算し、これによって個々の結晶欠陥に対応する合焦指標Fを得た。そして、全ての結晶欠陥に対応する合焦指標Fの平均値を求め、これが最大となるように赤外レーザー光L1の入射角度θYを調整し、調整後の状態で得られる欠陥密度を測定した。結果を表3の下段に示す。
Figure 0007017133000003
表3に示すように、比較例2の方法では、5回の作業で得られる欠陥密度の値にばらつきが生じ、その最大値が5.14×10cm-3であったが、実施例2の方法では、1回の作業で上記最大値を超える値(5.19×10cm-3)が直ちに得られた。
さらに、合焦具合の深さ方向変化を示す為に、深さ方向10μmごとの個々の欠陥の合焦指標の平均値を求めた。結果を図10に示す。図10において○で示すプロットは実施例2における合焦指標Fであり、△で示すプロットは比較例2(表3の1回目)における合焦指標Fである。図10に示すように、実施例2の方が、全体的に合焦指標Fの値が大きく、且つ、深さ方向での変動が小さいことが分かる。このことは、本発明による方法が赤外レーザー光L1の入射角度調整に適していることを示している。
実施例2と同じシリコンウェーハWをスキャン方向調整用の試料とした。試料を図示しないステージに載せ、スキャン方向を調整した。調整の前後で得られた個々の結晶欠陥について、積算強度P2に対するピーク強度P1の比(P1/P2)を演算し、これによって個々の結晶欠陥に対応する合焦指標Fを得た。そして、X座標を20μm間隔で区切って、各区間の合焦指標Fの平均値を求めた。この平均値をX座標に対してプロットした結果を図11に示す。
スキャン方向の調整では、スキャン範囲の中心位置にて焦点合わせを行うため、スキャン方向を調整する前でもスキャン範囲の中心付近では合焦指標Fの値が大きい。しかしながら、スキャン方向の調整前では、スキャン範囲の両端における合焦指標Fの値が小さくなっている。スキャン方向の調整後は、スキャン範囲全体で焦点が合うようになり、合焦指標Fが全体的に大きく、且つ、ほぼ一定になっている。このように、合焦指標Fは、スキャン方向の調整に有効である。
実施例2と同じシリコンウェーハWを画像のブレの低減効果確認のための試料とした。試料を図示しないステージに載せて、ウェーハの中心、中心から75mmの位置、中心から140mmの位置、中心から145mmの位置の4箇所で欠陥の散乱像を撮影した。そして、制御部16により画像処理を行って個々の欠陥の合焦指標Fを求め、その平均値を各測定位置の合焦指標Fとした。結果を図12に示す。図12において△で示すプロットはステージに振動対策を行わなかった場合の合焦指標Fであり、○で示すプロットは振動対策としてステージの端の裏側に重りを取り付けた場合の合焦指標Fである。図12に示すように、振動対策を行った場合、シリコンウェーハWの外周部における合焦指標Fが上昇した。このように、合焦指標Fは、画像のブレの評価にも有効である。
10 欠陥評価装置
11 レーザー照射部
12 検出器
13 駆動機構
14 モニタ
15 入力部
16 制御部
L1 赤外レーザー光
L2 散乱光
S1 主面
S2 裏面
S3 劈開面
W シリコンウェーハ
θX スキャン方向
θY 入射角度
△Y 入射位置

Claims (5)

  1. 単結晶に光を照射し、前記単結晶に含まれる結晶欠陥によって生じる散乱光の散乱像を検出することによって前記結晶欠陥を評価する欠陥評価装置の調整状態評価方法であって、2次元的な広がりを有する前記散乱像の位置に対してのピーク強度と積算強度の比を指標として、前記欠陥評価装置の調整状態を評価することを特徴とする欠陥評価装置の調整状態評価方法。
  2. 請求項1に記載の調整状態評価方法によって前記指標を取得し、前記指標に基づいて前記単結晶への前記光の入射位置を調整することを特徴とする欠陥評価装置の調整方法。
  3. 請求項1に記載の調整状態評価方法によって前記指標を取得し、前記指標に基づいて前記単結晶への前記光の入射角度を調整することを特徴とする欠陥評価装置の調整方法。
  4. 請求項1に記載の調整状態評価方法によって前記指標を取得し、前記指標に基づいて前記単結晶への前記光のスキャン方向を調整することを特徴とする欠陥評価装置の調整方法。
  5. 前記指標に基づいて前記散乱光のブレを評価することを特徴とする請求項1に記載の調整状態評価方法。
JP2018179991A 2018-09-26 2018-09-26 欠陥評価装置の調整状態評価方法及び調整方法 Active JP7017133B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018179991A JP7017133B2 (ja) 2018-09-26 2018-09-26 欠陥評価装置の調整状態評価方法及び調整方法
HUE19190432A HUE059232T2 (hu) 2018-09-26 2019-08-07 Beállítási állapotot értékelõ eljárás és beállítási eljárás hibaértékelõ készülékhez
EP19190432.5A EP3629012B1 (en) 2018-09-26 2019-08-07 Adjustment state evaluation method and adjustment method for defect evaluation apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018179991A JP7017133B2 (ja) 2018-09-26 2018-09-26 欠陥評価装置の調整状態評価方法及び調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020051836A JP2020051836A (ja) 2020-04-02
JP7017133B2 true JP7017133B2 (ja) 2022-02-08

Family

ID=67551238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018179991A Active JP7017133B2 (ja) 2018-09-26 2018-09-26 欠陥評価装置の調整状態評価方法及び調整方法

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP3629012B1 (ja)
JP (1) JP7017133B2 (ja)
HU (1) HUE059232T2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111781243A (zh) * 2020-06-16 2020-10-16 天津中环领先材料技术有限公司 一种硅片微缺陷测试方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015531490A (ja) 2012-10-12 2015-11-02 ナノエフシーエム,インコーポレイテッド ナノ粒子検出法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0424541A (ja) * 1990-05-21 1992-01-28 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd 内部欠陥測定方法および装置
JP2722362B2 (ja) * 1992-03-27 1998-03-04 三井金属鉱業株式会社 粒子または欠陥の大きさ情報の測定方法および装置
JP2006208314A (ja) 2005-01-31 2006-08-10 Shin Etsu Handotai Co Ltd シリコン単結晶ウエーハの結晶欠陥の評価方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015531490A (ja) 2012-10-12 2015-11-02 ナノエフシーエム,インコーポレイテッド ナノ粒子検出法

Also Published As

Publication number Publication date
HUE059232T2 (hu) 2022-10-28
EP3629012B1 (en) 2022-06-15
EP3629012A1 (en) 2020-04-01
JP2020051836A (ja) 2020-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107272192B (zh) 摄像***和摄像方法
CN110270769B (zh) 非破坏检测方法
JP5281756B2 (ja) 走査型光学装置および観察方法
US20110025838A1 (en) Method and apparatus for inspecting defects in wafer
JP2016207651A5 (ja) 荷電粒子顕微鏡及びトモグラフィックイメージングのための方法
US10379335B2 (en) Illumination setting method, light sheet microscope apparatus, and recording medium
JP2021067697A (ja) ウエハ検査システム及び装置
US20150022651A1 (en) Predictive Focusing for Image Scanning Systems
JP7017133B2 (ja) 欠陥評価装置の調整状態評価方法及び調整方法
US9835837B2 (en) Method and apparatus for estimating an in-focus position
JP5546938B2 (ja) 観察点特定機能付きの工作機械
KR100926019B1 (ko) 결함 입자 측정 장치 및 결함 입자 측정 방법
JP6106547B2 (ja) 透過電子顕微鏡
JP5065189B2 (ja) オートフォーカス装置
KR20240026129A (ko) 레이저 가공 장치 및 레이저 가공 방법
JP2010182424A (ja) 荷電粒子線の光軸調整方法、及び荷電粒子線装置
US9658444B2 (en) Autofocus system and autofocus method for focusing on a surface
Bezzubik et al. Optimization of algorithms for autofocusing a digital microscope
JP2015210396A (ja) アライメント装置、顕微鏡システム、アライメント方法、及びアライメントプログラム
JP2018173338A (ja) 走査型白色干渉顕微鏡を用いた三次元形状計測方法
JP6185697B2 (ja) X線分析装置
US20220308331A1 (en) Microscope System
JP6552793B2 (ja) 標本観察装置
JP2022055463A (ja) 荷電粒子線装置及びそれを用いる試料観察方法
JP2016024079A (ja) 硬さ試験機及び硬さ試験方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210720

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210721

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210805

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211228

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7017133

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150