JP7015799B2 - 可変剛性ブッシュ - Google Patents
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Description
本開示は、振動源、及び振動源を支持する支持部材の間に介装される弾性ブッシュであって、その剛性を変化させることのできる可変剛性ブッシュに関する。
磁場によって粘性が変化する液体が封入された液室を備えたクッション組立体(可変剛性ブッシュ)が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1のクッション組立体は、ゴムによって円筒状に形成されたクッションと、クッションの外周面に接着された薄肉な中間筒と、中間筒の外径よりも大きな内径を有し、中間筒を外囲する筒状の外周筒とを含んでいる。
クッションは円周方向に配置された4つの液室を備えている。クッションの各液室の外周縁にはそれぞれ径方向に貫通する孔が形成されている。中間筒にはクッションに形成された孔に対応する位置に径方向に貫通する微小な開口であるオリフィスが設けられている。中間筒の外周面及び外筒の内周面の間には環状の通路が画定され、通路はオリフィスを経て4つの液室を連通している。
オリフィスの近傍にはコイルが配置されている。コイルを流れる電流の大きさを変えるとコイルにおいて発生する磁場が変化する。この磁場の変化によってオリフィスを流れる液体の粘性が変化する。これにより、液室間の液体の移動し易さが変化し、クッションの剛性(ばね特性)が変化する。
特許文献1のクッション組立体において、より大きな剛性変化を得るためには、オリフィスにより大きな磁場を印加すればよい。コイルが発生する磁場はその内部において大きくなるため、より強い磁場をオリフィスに印加するためにはオリフィスをコイルの内部に設けることが考えられる。しかし、オリフィスをコイルの内部に設けることは難しく、コイルの内部に流路を設けることなく、磁性流体の流路に磁場を印加することのできる構造を備えた可変剛性ブッシュの開発が望まれている。
本発明は、このような背景に鑑み、可変剛性ブッシュにおいて、磁性流体の流路をコイルの内部に設けることなく、磁性流体の流路に磁場を印加可能とすることを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明のある実施形態は、可変剛性ブッシュ(12)であって、筒状をなす内筒部材(21)と、前記内筒部材と同軸をなし、隙間を介して前記内筒部材を外囲する筒状の外筒部材(23)と、前記内筒部材及び前記外筒部材を連結する弾性部材(24)とを有し、前記内筒部材は円筒状をなす内側ヨーク(25)と、前記内側ヨークの外周に同軸的に巻回されたコイル(26)と、それぞれ円筒状をなし、一端において前記コイルの互いに離反する側において前記内側ヨークに結合され、他端において互いに近接する方向に延び、互いに対峙する一対の外側ヨーク(27)とを含み、前記弾性部材は前記内筒部材と前記外筒部材との間の隙間を一対の液室(40)に区画し、前記液室は一対の前記外側ヨークの間を通過する連通路(45)によって接続され、一対の前記液室及び前記連通路には磁場によって粘性が変化する磁性流体(50)が封入されていることを特徴とする。
この構成によれば、内筒部材、及び一対の外側ヨークによって、コイルで発生した磁場を連通路に集中させる磁気回路が形成される。これによって、コイルで発生した磁場がコイルの外側に位置する連通路に集中し、コイルに流す電流に対して可変剛性ブッシュの剛性を変化させることができる。
また、上記構成において、一対の前記液室が前記内筒部材の軸線を中心に対向しているとよい。
この構成によれば、一対の液室が周方向に離間した位置に設けられるため、それらを接続する連通路を周方向に長くすることができる。これによって、連通路に磁場が印加され易くなり、可変剛性ブッシュの剛性が変化し易くなる。
また、上記構成において、前記内筒部材は2つの前記外側ヨークの前記他端それぞれに当接し、前記コイルを外囲する非磁性体によって形成された筒状の中間筒(29)を含み、前記液室はそれぞれ前記中間筒の径方向外側に設けられ、前記中間筒は前記液室のそれぞれに対応する位置に径方向に貫通する一対の開口(41)と、2つの前記開口の間において径内側に突出して前記コイルに当接する突出部(42)とを有しているとよい。
この構成によれば、内筒部材と外筒部材との間の隙間が周方向に突出部によって封じられて連通路が円弧状となる。これにより、液室が一つの連通路によって接続され、磁場を印加するべき連通路が一つになるため、磁場が連通路に印加し易くなり、剛性をより効果的に変化させることができる。
また、本発明のある実施形態は、可変剛性ブッシュ(112)であって、筒状をなす内筒部材(121)と、前記内筒部材と同軸をなし、隙間を介して前記内筒部材を外囲する筒状の外筒部材(23)と、前記内筒部材と前記外筒部材との間に設けられ、前記内筒部材と前記外筒部材との間の隙間を、軸線を介して互いに対向する2つの第1液室(140A、140B)からなる第1液室対(141A)と、軸線を介して互いに対向する2つの第2液室(140C、140D)からなる第2液室対(141B)とに区画する弾性部材(124)とを有し、前記内筒部材は円筒状をなす内側ヨーク(25)と、前記内側ヨークの外周に同軸的に巻回されたコイル(26)と、それぞれ円筒状をなし、一端において前記コイルの互いに離反する側において前記内側ヨークに結合され、他端において互いに近接する方向に延びて互いに対峙する一対の外側ヨーク(127)とを含み、前記第1液室対は一対の前記外側ヨークの間を通過する第1連通路(146A)によって接続され、前記第2液室対は一対の前記外側ヨークの間を通過する第2連通路(146B)によって接続され、前記第1液室対、前記第2液室対、前記第1連通路、及び前記第2連通路にはそれぞれ磁場によって粘性の変化する磁性流体(50)が封入されているとよい。
この構成によれば、可変剛性ブッシュにおいて、第1液室が対向する方向、及び第2液室が対向する方向の2つの方向の剛性を変化させることができる。
また、上記構成において、2つの前記第1液室は第1の方向(Y)に沿って並設され、2つの前記第2液室は、前記第1の方向に直交する第2の方向(Z)に沿って並設されているとよい。
この構成によれば、可変剛性ブッシュにおいて、軸線に直交する2つの方向において剛性を変化させることができる。
また、本発明のある実施形態は、可変剛性ブッシュ(212)であって、筒状をなす内筒部材(21)と、前記内筒部材と同軸をなし、隙間を介して前記内筒部材を外囲する筒状の外筒部材(23)と、前記内筒部材と前記外筒部材との間に設けられ、前記内筒部材と前記外筒部材との間の隙間を一対の液室に区画する弾性部材(24)とを有し、前記内筒部材は円筒状をなすヨーク(225)と、前記ヨークの外周にそれぞれ同軸的に巻回され、互いに対向する方向に磁場を発生し、隙間をおいて対峙する2つのコイル(226)とを含み、前記液室は2つの前記コイルの前記隙間又は前記隙間の径方向外側を通過する連通路(245)を介して接続され、一対の前記液室及び前記連通路にはそれぞれ磁場によって粘性の変化する磁性流体(50)が封入されていることを特徴とする。
この構成によれば、コイルの隙間とその隙間の径方向外側に位置する部分において、磁力線は径方向に延びるように形成される。連通路をコイルの内孔に配置させることなく、磁場を連通路に印加させることができる。
また、上記構成において、前記内筒部材は2つの前記コイルの隙間を外囲する円筒状の中間筒(229)を含み、前記液室は前記中間筒の径方向外側に設けられ、前記中間筒には前記液室のそれぞれの径内側において径方向に貫通する一対の開口(41)と、2つの前記開口の間において径内側に突出して前記内側ヨークに当接する突出部(242)とを有し、前記連通路の少なくとも一部は、2つの前記コイル、前記中間筒と前記ヨークとによって画定されているとよい。
この構成によれば、内筒部材と外筒部材との間の隙間が周方向に突出部によって封じられて連通路が円弧状となる。これにより、液室が一つの連通路によって接続され、磁場を印加するべき連通路が一つになるため、磁場が連通路に印加し易くなり、剛性をより効果的に変化させることができる。
このように本発明によれば、可変剛性ブッシュにおいて、磁性流体の流路をコイルの内部に設けることなく、磁性流体の流路に磁場を印加することができる。
以下、図面を参照して、本発明の可変剛性ブッシュを自動車のサスペンションに設けた実施形態について詳細に説明する。
サスペンション1は左後車輪2を支持するものであり、独立懸架式、より詳細にはダブルウィッシュボーン式のリアサスペンションである。図1に示すように、サスペンション1は、トレーリングアーム3と、アッパアーム4と、第1ロアアーム5と、第2ロアアーム6と、ばね7と、ダンパ8とを有している。
トレーリングアーム3は前後方向に延在する部材であり、その前端部において、車体に対してブッシュ9を介して揺動可能に支持されている。トレーリングアーム3の後部には、左後車輪2が回転可能に支持されている。
第1ロアアーム5は略車幅方向に延在する板金部材であり、車外側の端部においてトレーリングアーム3に支持されている。本実施形態では、トレーリングアーム3には前後に対をなす板状の支持部10が設けられ、支持部10には略前後方向に貫通する貫通孔が設けられている。第1ロアアーム5の車外側の端部には円筒状のカラー11(図2参照)が設けられ、そのカラー11に円筒状の可変剛性ブッシュ12Aが同軸に嵌め込まれている。可変剛性ブッシュ12にはその軸線Xに沿って貫通するボルト孔13(図2参照)が設けられている。図1に示すように、ボルト孔13にはボルト14が通され、ボルト14が支持部10の貫通孔に締結されている。これにより、第1ロアアーム5は車外側の端部において可変剛性ブッシュ12Aを介してトレーリングアーム3に枢支されている。第1ロアアーム5は車内側の端部においても同様に、可変剛性ブッシュ12Bを介して車体に枢支されている。
第2ロアアーム6は、略車幅方向に延在する部材であり、車外側の端部においてトレーリングアーム3に枢支され、車内側の端部において車体に枢支されている。第2ロアアーム6の上方には車体の一部が配置され、ばね7は車体と第2ロアアーム6との間に介装されている。ダンパ8もまた、下端において第2ロアアーム6に支持され、上端において車体に支持されている。ばね、及びダンパ8はそれぞれ、路面から車体に伝わる振動を吸収するショックアブソーバとして機能する。
アッパアーム4は、第1ロアアーム5と同様に略車幅方向に延在する部材であり、車外側の端部において第1ロアアーム5と同様に可変剛性ブッシュ12Cを介してトレーリングアーム3に枢支され、車内側の端部が車体に可変剛性ブッシュ12Dを介して枢支されている。
可変剛性ブッシュ12A~12Dは概ね同様の構造を有している。以下では、第1ロアアーム5に設けられた可変剛性ブッシュ12Aを可変剛性ブッシュ12と記載して、可変剛性ブッシュ12の3つ実施形態について説明する。以下では、可変剛性ブッシュ12の軸線方向を上下として説明を行うが、この方向の記載によって可変剛性ブッシュ12の配置は限定されない。
<<第1実施形態>>
第1実施形態に係る可変剛性ブッシュ12は、図2に示すように、ボルト孔13を画定する筒状の内筒部材21と、内筒部材21と同軸をなし、隙間を介して内筒部材21を外囲する筒状の外筒部材23と、内筒部材21と外筒部材23との間に介装され、内筒部材21及び外筒部材23を連結する弾性部材24とを有している。
第1実施形態に係る可変剛性ブッシュ12は、図2に示すように、ボルト孔13を画定する筒状の内筒部材21と、内筒部材21と同軸をなし、隙間を介して内筒部材21を外囲する筒状の外筒部材23と、内筒部材21と外筒部材23との間に介装され、内筒部材21及び外筒部材23を連結する弾性部材24とを有している。
図2に示すように、内筒部材21は上下に延びる軸線Xに沿って配置された円筒状をなしている。図3に示すように、内筒部材21は軸線Xに沿って配置された円筒状の内側ヨーク25と、内側ヨーク25の外周に同軸的に巻回されたコイル26と、一端側において内側ヨーク25の上端及び下端にそれぞれ結合され、他端側において互いに近接する方向に延びる一対の外側ヨーク27と、外側ヨーク27の他端それぞれに当接し、コイル26を外囲する円筒状の中間筒29(図4参照)とを含んでいる。
内側ヨーク25は透磁率の高い金属によって構成された部材であり、より具体的には内側ヨーク25は鉄、コバルト等の強磁性を示す金属を含んでいるとよい。本実施形態では内側ヨーク25は鉄によって形成されている。
コイル26は被覆銅線を内側ヨーク25の外周の軸線方向略中央部に巻き回すことによって形成されている。図5に示すように、内側ヨーク25の上端及び下端にはそれぞれ径外方向に円板状に延出する鍔部31が設けられている。鍔部31の外周面はコイル26の外周面に面一をなしている。本実施形態では図3に示すように、鍔部31の少なくとも一方には径内方向に凹む引出部33が設けられ、コイル26を構成する銅線の端部が引出部33を介して内筒部材21の外方に引き出されている。
図3に示すように、外側ヨーク27はそれぞれ軸線Xに沿って延びる円筒状をなしている。図5に示すように、外側ヨーク27はそれぞれ一端側において内側ヨーク25の上端又は下端、すなわちコイル26から互いに離反する側の端部にそれぞれ結合し、他端側においてそれぞれ互いに対向する方向に延びて、内側ヨーク25の上下方向略中央部において互いに対峙している。以下では、内側ヨーク25の上部に結合された外側ヨーク27を上外側ヨーク27A、内側ヨーク25の下部に結合された外側ヨーク27を下外側ヨーク27Bと記載する。
上外側ヨーク27Aは上側の鍔部31及びコイル26の外径と実質的に同一な内径を有している。上外側ヨーク27Aの内孔には内側ヨーク25の上部及びコイル26の上部が受容されている。上側の鍔部31の外周面、及びコイル26の上部外周面はそれぞれ上外側ヨーク27Aの内周面に当接し、両者の間の隙間が封じられている。
下外側ヨーク27Bは下側の鍔部31及びコイル26の外径と実質的に同一な内径を有している。下外側ヨーク27Bの内孔には内側ヨーク25の下部及びコイル26の下部が受容されている。下側の鍔部31の外周面、及びコイル26の下部外周面はそれぞれ下外側ヨーク27Bの内周面に当接し、両者の間の隙間が封じられている。下外側ヨーク27Bの外径は上外側ヨーク27Aの外径に実質的に等しい。
上外側ヨーク27A及び下外側ヨーク27Bはそれぞれ透磁率の高い金属によって構成された部材であり、より具体的には上外側ヨーク27A及び下外側ヨーク27Bはそれぞれ鉄、コバルト等の強磁性を示す金属を含んでいるとよい。本実施形態では上外側ヨーク27A及び下外側ヨーク27Bはそれぞれ内側ヨーク25と同様の鉄によって形成されている。
図5に示すように、下外側ヨーク27Bの上端部には軸線Xに沿って上方に突出し、他の部分よりも小径な円筒状の小径部32が設けられている。下外側ヨーク27Bの小径部32の下端の周方向外方には、上方を向く円環状の円環面35が形成されている。小径部32の上端は上外側ヨーク27Aの下端よりも下方に位置し、中間筒29は小径部32と上外側ヨーク27Aとの間の隙間に嵌め込まれている。
中間筒29は内側ヨーク25を構成する金属よりも透磁率の低い非磁性体の金属によって構成された部材であり、より具体的にはアルミニウムによって形成されているとよい。
中間筒29は円筒状をなす中間筒本体37を備えている。中間筒本体37の内径は小径部32の外径と実質的に等しい。中間筒本体37の内孔には小径部32が嵌め込まれている。中間筒本体37は下端において円環面35に当接し、円環面35と中間筒本体37の下端面との間の隙間が封じられている。
中間筒本体37の内周面は下部において全周に渡って小径部32の外周面に当接し、中間筒本体37の内周面と小径部32の外周面との間が封じられている。中間筒本体37の上部は小径部32の上端よりも上方に突出し、中間筒本体37の上部はコイル26を所定の隙間をおいて外囲している。中間筒本体37の上端は上外側ヨーク27Aの下面に当接し、中間筒本体37の上端と上外側ヨーク27Aとの間の隙間は封じられている。これにより、内筒部材21には、中間筒本体37の上部内周面、コイル26の外周面、上外側ヨーク27Aの下面、及び下外側ヨーク27Bの小径部32の上面によって画定される円環状の隙間Sが形成されている。上外側ヨーク27Aと下外側ヨーク27Bとはその隙間Sを介して、上下に対峙している。中間筒本体37の外径は上外側ヨーク27Aの外径及び下外側ヨーク27Bの外径と実質的に等しく、面一をなしている。
図3に示すように、外筒部材23は内側上部を構成する円筒状の上外筒部材23A、及び内側下部を構成する円筒状の下外筒部材23Bと、上外筒部材23A及び下外筒部材23Bとを外囲し、外筒部材23の外側を構成する円筒状のホルダ部材23Cとを含む。上外筒部材23A及び下外筒部材23Bはそれぞれ略同形をなし、軸線Xに沿って配置されている。図5に示すように、上外筒部材23Aの下端及び下外筒部材23Bの上端は互いに当接し、ホルダ部材23Cの内孔に嵌入されて一体となっている。
外筒部材23の内径、すなわち、上外筒部材23Aの内径及び下外筒部材23Bの内径はそれぞれ中間筒29の外径、下外側ヨーク27Bの外径、及び上外側ヨーク27Aの外径のいずれよりも大きい。これにより、外筒部材23は中間筒29、下外側ヨーク27B、及び上外側ヨーク27Aを外囲し、外筒部材23と内筒部材21との間には隙間が形成されている。
弾性部材24はゴムやエラストマー等の弾性材料で形成された部材であり、図2に示すように内筒部材21と外筒部材23との間の隙間に嵌め込まれている。より詳細には、図3に示すように、弾性部材24は上部を構成する上弾性部材24A、及び下部を構成する下弾性部材24Bからなる。上弾性部材24Aは円筒状をなす部材であり、その内周面において上外側ヨーク27Aの外周面に当接して、外周面において上外筒部材23Aの内周面に当接している。図6に示すように、上弾性部材24Aの下面には軸線Xを中心に互いに対向する位置において上方に凹む上側凹部38Aが一対形成されている。
下弾性部材24Bは上弾性部材24Aと同様に円筒状をなす部材であり、その内周面において下外側ヨーク27Bの外周面及び中間筒29の外周面に当接し、外周面において下外筒部材23Bの内周面に当接している。下弾性部材24Bの上面には軸線Xを中心に互いに対向する位置であり、上側凹部38Aに整合する位置においてそれぞれ下方に凹む下側凹部38Bが一対形成されている。
上弾性部材24Aの下面と下弾性部材24Bの上面とは互いに接合し、上側凹部38A及び下側凹部38Bによって2つの液室40が画定されている。すなわち、外筒部材23と内筒部材21との間の隙間は弾性部材24が設けられることによって一対の液室40(以下、一方を第1液室40A、他方を第2液室40B)に区画されている。図5に示すように、第1液室40A及び第2液室40Bは軸線Xを介して互いに対向する位置にある。
本実施形態では、第1液室40A及び第2液室40Bはそれぞれ可変剛性ブッシュ12が設けられるアーム(第1ロアアーム5又はアッパアーム4)の延在方向、すなわち車幅方向に沿って対向している。
図4に示すように、中間筒本体37の上縁には第1液室40Aの径内側、及び第2液室40Bの径内側においてそれぞれ下方に凹む開口41が2つ形成されている。2つの開口41は互いに周方向に離間した位置にあり、上下方向に同じ高さに位置している。図4に示すように上面視で軸線Xとそれぞれの開口41の中央とを結ぶ2直線のなす角度θは180度未満の値に設定されている。角度θは30度以上170度以下に設定されるとよい。
中間筒本体37の2つの開口41の間には径方向内側に突出する突出部42が設けられている。突出部42は上面視で円弧状(より詳細には扇面状)をなし、2つの開口41を周方向に接続している。本実施形態では突出部42は、2つの開口41を上面視で軸線Xを軸線とする円筒の外周面に沿って周方向に繋ぐ2つの経路のうち、短い方の経路に沿って形成されている。
図5に示すように、突出部42は上外側ヨーク27Aと下外側ヨーク27Bの間の隙間Sに突入している。突出部42は上縁において上外側ヨーク27Aに当接し、突出部42の上面と上外側ヨーク27Aの下面との間が封じられている。突出部42は下面において下外側ヨーク27Bの上端面、より詳細には小径部32の上端面に当接し、突出部42の下面と小径部32の上端面との間が封じられている。これにより、内筒部材21には、コイル26の外周面、中間筒本体37の内周面、上外側ヨーク27Aの下端面、下外側ヨーク27Bの小径部32の上端面、及び突出部42の径方向両端面によって画定された円弧状の通路(以下、周方向通路43)が形成される。上外側ヨーク27A及び下外側ヨーク27Bは周方向通路43を介して上下に対峙している。
図4に示すように、弾性部材24には第1液室40A及び第2液室40Bからそれぞれ対応する開口41に貫通する接続路44が設けられている。これにより、第1液室40A及び第2液室40Bは接続路44、開口41、及び周方向通路43を含む連通路45を介して、互いに接続されている。
図6に示すように、周方向通路43の軸方向長は液室40の軸方向長よりも実質的に小さく、且つ周方向通路43の径方向の断面積は液室40の径方向の断面積よりも十分小さい。周方向通路43の軸方向長は液室40の軸方向長の0.1倍以上、0.5倍以下であることが好ましく、本実施形態では周方向通路43の軸方向長は液室40の軸方向長の約0.2倍に設定されている。
図4に示すように、第1液室40A、第2液室40B、及び連通路45には磁性流体50が封入されている。磁性流体50は油などの溶媒中に分散した鉄微粒子を含む非圧縮性の流体であって、印加磁場に応じて粘弾性、特に粘性が変化する磁気粘弾性流体(Magneto Rheological Fluid、MRF)や磁気粘弾性コンパウンド(Magneto Rheological Compound、MRC)であるとよい。本実施形態では、磁性流体50としてMRCが用いられている。磁性流体50に磁場が印加されると、鉄微粒子が磁場の方向に沿って鎖状に配列し、鎖状のクラスタを形成する。これにより、溶媒の磁場に垂直な方向の流動が鎖状のクラスタによって妨げられ、磁性流体50の粘性が高まり、磁性流体50が半固体化する。
次に、本実施形態に係る可変剛性ブッシュ12の動作について説明する。車両の操舵によって、第1ロアアーム5、及びアッパアーム4には一端側を他端側に対して近接・離反させる方向に荷重(以下、操舵荷重)が加わる。操舵荷重が第1ロアアーム5(アッパアーム4)に入力されると、内筒部材21には第1ロアアーム5(アッパアーム4)の延在方向に沿って外筒部材23に対して移動させる荷重が加わる。これによって、一方側の液室40の容量が増加し、他方側の液室40の容量が減少するように、弾性部材24が変形する。この弾性部材24の変形によって、他方側の液室40に封入された磁性流体50が連通路45を介して一方側の液室40に移動する。このとき、連通路45内を流動する磁性流体50には抵抗が加わり、可変剛性ブッシュ12に加わる振動が減衰する。
銅線の端部に電圧を印加すると、コイル26を流れる電流によってコイル26の周囲に磁場が発生する。図6にはコイル26に発生した磁場に対応する磁力線が示されている。図6に示すように、磁力線は内筒部材21、上外側ヨーク27A、及び下外側ヨーク27Bを順に通過するループ状をなすように形成される。これにより、内筒部材21、上外側ヨーク27A、及び下外側ヨーク27Bによって、上外側ヨーク27A及び下外側ヨーク27Bの間の連通路45に磁場を集中させる磁気回路48が構成されている。
連通路45内の磁性流体50の粘性は磁場の印加によって増加する。これにより、連通路45内を流動する磁性流体50に加わる抵抗が増大するため、内筒部材21が外筒部材23に対して移動し難くなり、可変剛性ブッシュ12の剛性が増大する。このように、コイル26に加える電圧を制御することによって、可変剛性ブッシュ12の剛性を制御することができる。
次に、可変剛性ブッシュ12の効果について説明する。サスペンション1のアッパアーム4及びロアアーム5、6に設けられる可変剛性ブッシュ12の剛性を変化させると、エンジンから車室内に伝わる騒音強度が変化する。図7には、剛性を高めた場合(実線)と剛性を低めた場合(破線)の車室内に伝わる騒音強度(デシベル単位)のエンジンの回転数依存性が示されている。図7に示すように、可変剛性ブッシュ12の剛性を低下させると、路面から車体に伝わる振動が可変剛性ブッシュ12によって吸収されて、車室内の振動騒音を低減することができる。
しかし、可変剛性ブッシュ12の剛性を小さくすると、操舵されるときや路面から外乱となる荷重が加わったときに、車輪が車体に対して変位し易くなり、ハンドリング性能が低下する。本実施形態に係る可変剛性ブッシュ12においては、ハンドリング性能を向上させるべきときに可変剛性ブッシュ12の剛性を高めることができ、振動騒音を低減すべきときに可変剛性ブッシュ12の剛性を低下させることができる。これにより、ハンドリング性能を向上させつつ、振動騒音を低減することが可能となる。
本実施形態の可変剛性ブッシュ12では、コイル26に電流を流すことで、磁性流体50の粘性を変化させることで、その剛性を変化させることができる。磁場の発生源となるコイル26において発生した磁場が磁性流体50の流路に集中することが望ましい。
上外側ヨーク27A及び下外側ヨーク27Bはそれぞれ内筒部材21の端部それぞれに結合し、連通路45を介して対峙している。内筒部材21、上外側ヨーク27A及び下外側ヨーク27Bはそれぞれ透磁率の高い金属によって構成され、コイル26において発生した磁場による磁力線は内筒部材21及び上外側ヨーク27A、又は内筒部材21及び下外側ヨーク27Bを通ってコイル26の外側に位置する連通路45に達する。すなわち、内筒部材21、上外側ヨーク27A、及び下外側ヨーク27Bによって、コイル26において発生する磁束が漏れることを抑え、連通路45に磁場を集中させる磁気回路48が形成されている。これにより、可変剛性ブッシュ12の剛性をコイル26に流す電流に対して効果的に変化させることができる。
可変剛性ブッシュ12の剛性を変化し易くするためには、連通路45の径方向の断面積を減らし、連通路45の周方向の長さを増やすとよい。本実施形態では、第1液室40A及び第2液室40Bが周方向に離間した位置に設けられるため、それらを接続する連通路45を周方向に長くすることができる。これにより、連通路45に磁場が印加し易くなるとともに、連通路45に磁場が印加されることにより2つの液室40の間の磁性液体の移動が妨げられ易くなる。これにより、可変剛性ブッシュ12の剛性が変化し易くなる。
2つの開口41が円弧状の周方向通路43によって接続されている。一方、2つの開口41が周方向に繋ぐ二つの経路によって接続された場合に比べて、2つの液室40を繋ぐ経路の断面積を小さくすることができるため、可変剛性ブッシュ12の剛性をより効果的に変化させることができる。
更に、2つの液室40を周方向に繋ぐ2つの経路のうち、周方向に長さの短い方の経路が突出部42によって封止され、連通路45は周方向の長さが長い方の経路によって形成されている。これにより、連通路45の周方向の長さが長くなるため、磁場に対して可変剛性ブッシュ12の剛性が変化し易くなる。
<<第2実施形態>>
第2実施形態に係る可変剛性ブッシュ112は、第1実施形態に比べて、内筒部材121の外側ヨーク127及び中間筒129と、弾性部材124との形状のみが異なるため、他の部分については第1実施形態と同じ符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態に係る可変剛性ブッシュ112は、第1実施形態に比べて、内筒部材121の外側ヨーク127及び中間筒129と、弾性部材124との形状のみが異なるため、他の部分については第1実施形態と同じ符号を付し、説明を省略する。
図8に示すように、外側ヨーク127は第1実施形態と同様に、それぞれ円筒状をなし、一端側内周面において内側ヨーク25の上下端部に設けられた鍔部31の外周面にそれぞれ当接し、他端において互いに近接する方向に延びて互いに対峙する上外側ヨーク127A及び下外側ヨーク127Bとを含む。下外側ヨーク127Bは第1実施形態に係る下外側ヨーク127Bと略同形をなしている。上外側ヨーク127Aは下外側ヨーク127Bと略同形をなしている。上外側ヨーク127Aは下外側ヨーク127Bに対して上下反転対称をなすように配置されている。上外側ヨーク127Aの下端、及び下外側ヨーク127Bの上端にはそれぞれ第1実施形態の下外側ヨーク127Bと同様に、軸線Xに沿って互いに対向する方向に突出する小径部132が設けられている。
中間筒129は軸線Xに沿って配置された略円筒形をなし、第1実施形態と同様に、上外側ヨーク127Aと下外側ヨーク127Bとの間に配置されている。本実施形態では、中間筒129は軸線Xを中心とする円環状の中央部129C(図9(B)参照)と、中央部129Cの上面に当接し、軸線Xに沿って上方に延びる略円筒状の上側中間筒129Aと、中央部129Cの下面に密接し、軸線Xに沿って下方に延びる略円筒状の下側中間筒129Bとを備える。
中央部129Cは金属製の部材であり、透磁率の高い金属によって形成されていることが好ましい。中央部129Cは上外側ヨーク127Aの外径及び下外側ヨーク127Bの外径と実質的に等しい外径を有している。中央部129Cはコイル26の外径と実質的に等しい内径とを有し、中央部129Cの内周面はコイル26の外周面に当接して、中央部129Cの内周面とコイル26の外周面との間が封じられている。
下側中間筒129Bは透磁率の低い非磁性体の金属、例えばアルミニウムによって構成され、第1実施形態の中間筒29と同形をなしている。下側中間筒129Bは第1実施形態と同様に、円筒状の下側中間筒本体137Bを有し、下側中間筒本体137Bの内孔下部には下外側ヨーク127Bの上端に設けられた小径部132が嵌め込まれている。これにより、下外側ヨーク127Bと中央部129Cとは下側中間筒129Bを介して対峙し(図8参照)、下外側ヨーク127Bの小径部132の突端面、下側中間筒本体137Bの内周面、コイル26の外周面、及び中央部129Cの下面によって円環状の隙間SBが画定されている(図9(C)参照)。
上側中間筒129Aもまた透磁率の低い非磁性体の金属、例えばアルミニウムによって構成され、第1実施形態に係る中間筒29と同形をなしている。上側中間筒129Aは下側中間筒129Bに対して上下対称をなすように配置された後、図9(A)に示すように、軸線Xに対して上面視で右回りに略90度回転された位置にある。上側中間筒129Aは下側中間筒129Bと同様に円筒状の上側中間筒本体137Aを有し、その内孔に上外側ヨーク127Aの下端に設けられた小径部132が嵌め込まれている。これにより、上外側ヨーク127Aと中央部129Cとは上側中間筒129Aを介して対峙し(図8参照)、上外側ヨーク127Aの小径部132の突端面、上側中間筒本体137Aの内周面、コイル26の外周面、及び中央部129Cの上面によって、円環状の隙間SAが画定されている(図9(A)参照)。
図8に示すように、第1実施形態と同様に、内筒部材121と外筒部材23との間には隙間が形成され、その隙間にはゴム等の弾性を有する材料によって形成された弾性部材124が設けられている。弾性部材124は内周面において内筒部材21の外周面に結合し、外周面において外筒部材23の内周面に結合している。これにより、内筒部材21及び外筒部材23は弾性部材124を介して互いに結合している。
第1実施形態と同様に、弾性部材124は上部を構成する円筒状の上弾性部材124Aと、下部を構成する円筒状の下弾性部材124Bとを含む。図8及び図9(A)に示すように、上弾性部材124Aには下面から上方に凹んだ上側凹部138Aが4つ形成されている。4つの上側凹部138Aは周方向に等間隔に配置されている。すなわち、4つの上側凹部138Aのうち2つの上側凹部138Aは軸線Xを中心として第1の方向Yに互いに対向し、他の2つの上側凹部138Aは軸線Xを中心として第1の方向Yと直交する第2の方向Zに互いに対向している。本実施形態では、可変剛性ブッシュ112はアームの延在方向と第1の方向Yとが等しくなるようにアームに取付けられている。
図8及び図9(C)に示すように、下弾性部材124Bには第1実施形態と同様の上面から下方に凹んだ下側凹部138Bが4つ形成されている。4つの下側凹部38Bは周方向に等間隔に配置され、それぞれ対応する上側凹部138Aの下方に位置している。
図9(A)に示すように、上弾性部材124Aの下面と下弾性部材124Bの上面とは互いに接合され、上側凹部38A及び下側凹部38Bによって4つの液室140が画定されている。より詳細には、4つの液室140は軸線Xを介して第1の方向Yに互いに対向する2つの第1液室140A、140B(以下、第1液室対141A)、及び軸線Xを介して第2の方向Zに互いに対向する2つの第2液室140C、140D(以下、第2液室対141B)とからなる。すなわち、弾性部材124が設けられることで、図8(B)に示すように、内筒部材121と外筒部材23との間の隙間が第1の方向Yに並設された第1液室対141A、及び第1の方向Yに並設された第2液室対141Bの4つの液室140に区画されている。
上側中間筒129Aには第1実施形態の中間筒29と同様に内周面から径方向内側に突出する突出部142Aが設けられている。突出部142Aは第2液室対141Bの一方の第2液室140Cの径内側に設けられ、上側中間筒129Aの内周面から第2の方向Zに沿って径内側、すなわち他方の第2液室140Dに向かって(図9(A)参照)に突出し、内端においてコイル26の外周面に当接している。これにより、円環状の隙間SAが周方向の所定の範囲において突出部142Aによって封じられて、内筒部材121に円弧状の第1周方向通路144Aが形成されている。
第1実施形態の中間筒29と同様に、上側中間筒129Aには突出部142Aの周方向両端において径方向に貫通する2つの開口(以下、第1開口対143A)が設けられている。更に、上弾性部材124Aには第1液室対141Aから対応する第1開口対143Aの開口に至る接続路145Aが形成され、第1液室対141Aは第1開口対143A、及び第1周方向通路144A、第1開口対143A、及び接続路145Aを含む第1連通路146Aによって互いに接続されている。
下側中間筒129Bには上側中間筒129Aと同様に、突出部142Bが設けられている。下側中間筒129Bの突出部142Bは上側中間筒129Aの突出部142Aに対して上面視で90度、左に回転された位置にあり、第1液室対141Aの一方の第1液室140Aの径内側に設けられている。下側中間筒129Bの突出部142Bは下側中間筒129Bの内周面から第1の方向Yに沿って径内側、すなわち他方の第1液室140Bに向かって(図9(C)参照)に突出し、内端においてコイル26の外周面に当接している。これにより、円環状の隙間SBが周方向の所定の範囲において突出部142Bによって封じられて、内筒部材121に円弧状の第2周方向通路144Bが形成されている。
下側中間筒29Bには上側中間筒129Aと同様に、突出部142Bの周方向両端において径方向に貫通する2つの開口(以下、第2開口対143B)が設けられている。更に、下弾性部材124Bには第2液室対141Bから対応する第2開口対143Bの開口に至る接続路145Bが形成され、第2液室対141Bは第2開口対143B、及び第2周方向通路144B、第2開口対143B、及び接続路145Bを含む第2連通路146Bによって互いに接続されている。
第1実施形態と同様に、第1液室対141A、第2液室対141B、第1連通路146A、及び第2連通路146Bにはそれぞれ磁性流体50が封入されている。
次に第2実施形態に係る可変剛性ブッシュ112の効果について説明する。コイル26に電流を流すと、図8に示すようにコイル26で発生した磁場による磁力線が内側ヨーク25、上外側ヨーク127A、中央部129C及び下外側ヨーク127Bを通過するループ状に形成される。このとき、磁力線は上外側ヨーク127A、中央部129C及び下外側ヨーク127Bを上下に通過している。よって、内側ヨーク25、上外側ヨーク127A、及び下外側ヨーク127Bによって、上外側ヨーク127A、及び下外側ヨーク127Bの間を通過する隙間SA及び隙間SBに磁場を集中させる磁気回路148が形成される。これにより、隙間SA及び隙間SBを通過する第1連通路146A及び第2連通路146Bの内部に封入された磁性流体50の粘度が高められる。
第1の方向Yに平行な方向の荷重が内筒部材121に加わると、内筒部材121が外筒部材23に対して第1の方向Yに移動する。これにより、第1液室対141Aの液室140の一方の容積が増加し、他方の容積が減少する(すなわち、相反するように)変化し、第1液室対141Aの間で磁性流体50が移動する。コイル26に電流を流すと第1連通路146Aの内部の磁性流体50の粘性が高められるため、第1液室対141Aの間での磁気流体の移動が妨げられる。これにより、内筒部材121にコイル26に電流を流す前に比べてより強い抵抗力が加わり、可変剛性ブッシュ112の第1の方向Yの剛性が高められる。同様に、コイル26に電流を流すと第2連通路146Bの内部の磁性流体50の粘性が高められて、第2液室対141Bの間での磁性流体50の移動が妨げられる。これにより、可変剛性ブッシュ112の第2の方向Zの剛性が高められる。このように、可変剛性ブッシュ112では、第1の方向Y、及び第2の方向Zの軸線Xに直交する2つの方向の剛性を変化させることができる。
<<第3実施形態>>
第3実施形態に係る可変剛性ブッシュ212は、第1実施形態の可変剛性ブッシュ12に比べて、中間筒229の突出部242の形状(図10参照)と、内側ヨーク225に上下一対のコイル226が巻き回されている点(図11の(A)及び(B)参照)と、とが異なる。図11(A)及び(B)に示すように、上側のコイル226(以下、上コイル226A)及び下側のコイル226(以下、下コイル226B)は上下に隙間SCをおいて対峙している。上コイル226A及び下コイル226Bは上面視で逆方向に巻き回されている。
第3実施形態に係る可変剛性ブッシュ212は、第1実施形態の可変剛性ブッシュ12に比べて、中間筒229の突出部242の形状(図10参照)と、内側ヨーク225に上下一対のコイル226が巻き回されている点(図11の(A)及び(B)参照)と、とが異なる。図11(A)及び(B)に示すように、上側のコイル226(以下、上コイル226A)及び下側のコイル226(以下、下コイル226B)は上下に隙間SCをおいて対峙している。上コイル226A及び下コイル226Bは上面視で逆方向に巻き回されている。
図11(A)に示すように、上コイル226Aの下端は上外側ヨーク27Aの下端と上下に揃う位置にあり、下コイル226Bの上端は下外側ヨーク27Bの上端と上下に揃う位置にある。これにより、2つのコイル226の間に設けられた隙間SCは上外側ヨーク27A及び下外側ヨーク27Bの間に形成された隙間SDに上下に整合する位置にある。2つのコイル226の間の隙間SCは図10に示すように、中間筒本体37によって外囲され、上外側ヨーク27A及び下外側ヨーク27Bの間に形成された隙間SDは中間筒本体37によって径外側から覆われている。
図9に示すように、第1実施形態と同様に内筒部材21及び外筒部材23の間の隙間が弾性部材24によって区画されることによって、中間筒29の径方向外側に2つの液室40である第1液室40A、及び第2液室40Bが設けられている。
中間筒29には第1実施形態と同様に、円筒状の中間筒本体237を備えている。中間筒本体237には第1液室40A及び第2液室40Bに整合する位置にそれぞれ径方向に貫通する2つの開口41と、2つの開口41の間において径内側に突出する突出部242とが設けられている。本実施形態では、図11(A)に示すように、突出部242は上下方向を向く主面を有する板状をなして、中間筒本体237の上端内周面から径内側に突出している。図10に示すように、突出部242は上面視で円弧状(扇面状)をなしている。図11(A)に示すように、突出部242は、隙間SCを通過して、内周面において内側ヨーク25の外周面に当接している。突出部242の内周面と内側ヨーク25の外周面との間は封じられ、第1実施形態と同様に、突出部242と上外側ヨーク27Aとの間、及び、突出部242と下外側ヨーク27Bとの間がそれぞれ封じられている。これにより、図10及び図11(A)に示すように、内筒部材21には内側ヨーク25の外面、上コイル226Aの下面、下コイル226Bの上面、上外側ヨーク27Aの下端面、下外側ヨーク27Bの上端面、及び中間筒229の内面、及び突出部242の周方向両端面によって円弧状の周方向通路243が画定されている。図10に示すように、弾性部材24には2つの開口41と対応する液室40を接続する接続路44が設けられ、接続路44、周方向通路243、及び開口41を含む連通路245によって、第1液室40A及び第2液室40Bは互いに接続されている。図10及び図11(A)に示すように、連通路245は上コイル226A及び下コイル226Bの隙間SCを通過している。
第1液室40A、第2液室40B及び、連通路245にはそれぞれ第1実施形態と同様に磁性流体50が封入されている。図11(A)に示すように、上コイル226A及び下コイル226Bには可変電圧源260に接続されている。可変電圧源260は上コイル226A及び下コイル226Bにそれぞれ電圧を印加し、互いに逆方向、且つ同じ大きさの磁場を発生させる。可変電圧源260は所定の操作、又は信号に基づいて出力する電圧の大きさを変化させる。
次に、このように構成した可変剛性ブッシュ212の動作について説明する。可変電圧源260から上コイル226A及び下コイル226Bに電圧が印加されると、図11(B)に示すように、上コイル226A及び下コイル226Bは互いに対向し、且つ同じ大きさの磁場を発生させる。図11(B)には、上コイル226Aによって発生した磁場による磁力線270A及び下コイル226Bによって発生した磁場による磁力線270Bがそれぞれ矢印とともに図示されている。図11(B)に示すように、上コイル226Aが発生する磁場によって形成された磁力線270Aと下コイル226Bによって形成された磁力線270Bとは上コイル226A及び下コイル226Bとの間において互いに反発するように形成される。これにより、図10の矢印に示すように、磁力線270A及び270Bは軸線Xに対して径方向に延び、連通路245には径方向に向く磁場が印加される。この磁場によって、連通路245に位置する磁性流体50の粘性が高まり、第1液室40A及び第2液室40Bの間において磁性流体50の移動が妨げられる。これによって、可変剛性ブッシュ212の剛性が高まる。
次に、このように構成した可変剛性ブッシュ212の効果について説明する。上コイル226A及び下コイル226Bに印加する電圧を変えることによって、可変剛性ブッシュ212の剛性を変化させることができる。本実施形態では、上コイル226A及び下コイル226Bの間に設けられた連通路245に磁場が印加されることによって可変剛性ブッシュ212の剛性が変化する。また、上コイル226A及び下コイル226Bに互いに対向する方向に磁場を発生させることで、図10に示すように、磁力線が軸線Xから延びるように形成されるため、軸線Xに沿う方向視でコイル226の内孔から径方向外側に位置する連通路245に磁性流体50の粘性を十分に変化させることのできる大きさの磁場を連通路245に印加させることができ、可変剛性ブッシュ212の剛性を可変にすることができる。
更に、連通路45の内部には磁場に沿って径外方向に延びるように鎖状クラスタが形成される。これにより、周方向通路243における磁性流体50の移動がより阻害され易くなり、可変剛性ブッシュ212の剛性がより変化し易くなる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、各部材や部位の具体的構成や配置、数量、材料など、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。一方、上記実施形態に示した各構成要素は必ずしも全てが必須ではなく、適宜選択することができる。
上記第3実施形態において、連通路245は上コイル226A及び下コイル226Bの隙間SCを通過するように形成されていたが、この態様には限定されず、連通路245は隙間SCの径外側を通過する部分のみを含んでいてもよい。図10に示すように磁力線が軸線Xから径外側に延びるように形成されるため、連通路245が隙間SCの径外側を通過する部分のみを含んでいる場合であっても、連通路245に十分な大きさの磁場を印加することができる。
12 :可変剛性ブッシュ
21 :内筒部材
23 :外筒部材
24 :弾性部材
25 :内側ヨーク
26 :コイル
29 :中間筒
40 :液室
41 :開口
42 :突出部
50 :磁性流体
112 :第2実施形態に係る可変剛性ブッシュ
121 :内筒部材
124 :弾性部材
127 :外側ヨーク
140A、140B :第1液室
140C、140D :第2液室
141A :第1液室対
141B :第2液室対
146A :第1連通路
146B :第2連通路
212 :第3実施形態に係る可変剛性ブッシュ
225 :内側ヨーク
226 :コイル
X :軸線
Y :第1の方向
Z :第2の方向
21 :内筒部材
23 :外筒部材
24 :弾性部材
25 :内側ヨーク
26 :コイル
29 :中間筒
40 :液室
41 :開口
42 :突出部
50 :磁性流体
112 :第2実施形態に係る可変剛性ブッシュ
121 :内筒部材
124 :弾性部材
127 :外側ヨーク
140A、140B :第1液室
140C、140D :第2液室
141A :第1液室対
141B :第2液室対
146A :第1連通路
146B :第2連通路
212 :第3実施形態に係る可変剛性ブッシュ
225 :内側ヨーク
226 :コイル
X :軸線
Y :第1の方向
Z :第2の方向
Claims (7)
- 可変剛性ブッシュであって、
筒状をなす内筒部材と、
前記内筒部材と同軸をなし、隙間を介して前記内筒部材を外囲する筒状の外筒部材と、
前記内筒部材及び前記外筒部材を連結する弾性部材とを有し、
前記内筒部材は円筒状をなす内側ヨークと、前記内側ヨークの外周に同軸的に巻回されたコイルと、それぞれ円筒状をなし、一端において前記コイルから互いに離反する側において前記内側ヨークに結合され、他端において互いに近接する方向に延び、互いに対峙する一対の外側ヨークとを含み、
前記弾性部材は前記内筒部材と前記外筒部材との間の隙間を一対の液室に区画し、
前記液室は一対の前記外側ヨークの間を通過する連通路によって接続され、
一対の前記液室及び前記連通路には磁場によって粘性が変化する磁性流体が封入されていることを特徴とする可変剛性ブッシュ。 - 一対の前記液室が前記内筒部材の軸線を中心に対向していることを特徴とする請求項1に記載の可変剛性ブッシュ。
- 前記内筒部材は2つの前記外側ヨークの前記他端それぞれに当接し、前記コイルを外囲する非磁性体によって形成された筒状の中間筒を含み、
前記液室はそれぞれ前記中間筒の径方向外側に設けられ、
前記中間筒は前記液室のそれぞれに対応する位置に径方向に貫通する一対の開口と、2つの前記開口の間において径内側に突出して前記コイルに当接する突出部とを有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の可変剛性ブッシュ。 - 可変剛性ブッシュであって、
筒状をなす内筒部材と、
前記内筒部材と同軸をなし、隙間を介して前記内筒部材を外囲する筒状の外筒部材と、
前記内筒部材と前記外筒部材との間に設けられ、前記内筒部材と前記外筒部材との間の隙間を、軸線を介して互いに対向する2つの第1液室からなる第1液室対と、軸線を介して互いに対向する2つの第2液室からなる第2液室対とに区画する弾性部材とを有し、
前記内筒部材は円筒状をなす内側ヨークと、前記内側ヨークの外周に同軸的に巻回されたコイルと、それぞれ円筒状をなし、一端において前記コイルの互いに離反する側において前記内側ヨークに結合され、他端において互いに近接する方向に延びて互いに対峙する一対の外側ヨークとを含み、
前記第1液室対は一対の前記外側ヨークの間を通過する第1連通路によって接続され、
前記第2液室対は一対の前記外側ヨークの間を通過する第2連通路によって接続され、
前記第1液室対、前記第2液室対、前記第1連通路、及び前記第2連通路にはそれぞれ磁場によって粘性の変化する磁性流体が封入されていることを特徴とする可変剛性ブッシュ。 - 2つの前記第1液室は第1の方向に沿って並設され、
2つの前記第2液室は、前記第1の方向に直交する第2の方向に沿って並設されていることを特徴とする請求項4に記載の可変剛性ブッシュ。 - 可変剛性ブッシュであって、
筒状をなす内筒部材と、
前記内筒部材と同軸をなし、隙間を介して前記内筒部材を外囲する筒状の外筒部材と、
前記内筒部材と前記外筒部材との間に設けられ、前記内筒部材と前記外筒部材との間の隙間を一対の液室に区画する弾性部材とを有し、
前記内筒部材は円筒状をなすヨークと、前記ヨークの外周にそれぞれ同軸的に巻回され、互いに対向する方向に磁場を発生し、隙間をおいて対峙する2つのコイルとを含み、
前記液室は2つの前記コイルの前記隙間又は前記隙間の径方向外側を通過する連通路を介して接続され、
一対の前記液室及び前記連通路にはそれぞれ磁場によって粘性の変化する磁性流体が封入されていることを特徴とする可変剛性ブッシュ。 - 前記内筒部材は2つの前記コイルの隙間を外囲する円筒状の中間筒を含み、
前記液室は前記中間筒の径方向外側に設けられ、
前記中間筒には前記液室のそれぞれの径内側において径方向に貫通する一対の開口と、2つの前記開口の間において径内側に突出して前記隙間を封じる突出部とを有し、
前記連通路の少なくとも一部は、2つの前記コイル、前記中間筒と前記ヨークとによって画定されていることを特徴とする請求項6に記載の可変剛性ブッシュ。
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- 2020-02-11 US US16/787,717 patent/US20200263730A1/en not_active Abandoned
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