JP7015008B2 - 水洗大便器 - Google Patents
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Description
このような従来の水洗大便器においては、局部洗浄装置が便器本体におけるボウル部よりも後方の上面に配置されており、貯水タンクが局部洗浄装置の後方に配置されることにより、洗浄水タンク及び局部洗浄装置のそれぞれが便器本体の後方に組み込まれている。
よって、いかに便器のローシルエット化を実現しつつ、便器洗浄を可能にする適切なタンク容量を確保するかが課題となる。
また、水洗大便器の貯水タンクの周辺には、貯水タンクや局部洗浄装置に給水する給水系の機能部やその関連機器、及びこれらを制御するコントローラ等の電子機器が設けられているものもある。
よって、貯水タンクを便器本体の後方に設置して便器のローシルエット化を実現しようとした場合、便器本体後方の貯水タンクや局部洗浄装置、並びに、それらの周辺機器の設置スペースが、その後方の外部壁面(便器設置場所の壁面)との間で限られたスペースとなっている。
したがって、このような便器本体の後方の限られた設置スペースを有効活用しながら、いかにタンク容量を確保するかが重要な課題の1つとなっている。
また、特に、貯水タンクや局部洗浄装置に給水する給水系の機能部を制御するコントローラについては、電子部品が内蔵されているため、例えば、外部からの過大な重量負荷等に対する耐久性が低く、また、貯水タンク側又は便器本体側からの漏水等による被水に対する耐水性が低いという問題がある。
よって、これらの過大な重量負荷や被水等による外的負荷に対して、いかにコントローラの信頼性を確保するかについても重要な課題の1つとなっている。
このように構成された本発明においては、コントローラが便器本体の後方の貯水タンクの外側上面且つポンプよりも後方に配置されているため、便器本体の後方且つ貯水タンクの上方の限られたスペース(設置スペース又はデッドスペース等)を有効活用することができる。
したがって、タンク装置の貯水タンクの容量を確保しつつ、水洗大便器全体について前後方向及び左右方向の寸法を抑制することができ、小型化することができる。
また、貯水タンクの上方を閉塞している貯水タンクの外側上面且つポンプよりも後方にコントローラが配置されているため、コントローラが貯水タンク内の洗浄水によって被水することを防ぐことができる。
さらに、コントローラが貯水タンクの外側上面且つポンプよりも後方に配置されていることにより、コントローラがタンク装置全体に対しても相対的に上方に配置されることになるため、タンク装置全体の過大な重量負荷がコントローラに作用することを抑制することもできる。
これらの結果、コントローラの信頼性を確保することができる。
また、タンク装置のメンテナンス時等において、貯水タンク上方且つポンプよりも後方のコントローラに対して上方からアクセスし易くなるため、作業性を向上させることもできる。
このように構成された本発明においては、コントローラの上面が便器本体のリム部の上面よりも上方に位置しているため、万一、便器本体のボウル部からリム部の上面に洗浄水が飛び出したとしても、この飛び出した洗浄水によってコントローラ全体が被水するリスクを低減することができる。よって、コントローラの信頼性をさらに向上させることができる。
また、メンテナンス時等において、貯水タンク上方のコントローラに対して上方からさらにアクセスし易いため、作業性をさらに向上させることもできる。
このように構成された本発明においては、局部洗浄装置を保持する保持部材の後方側ベース部におけるコントローラの周囲を覆う部分が前方側ベース部のベース面よりも上方に突出しているため、便器本体の後方且つ貯水タンクの上方の限られたデッドスペースを有効活用しながら、コントローラをタンク側収容領域内に収容することができる。
また、コントローラの周囲を保持部材の後方側ベース部で覆うことができるため、貯水タンクの外側上面に配置されたコントローラが保持部材の前方側ベース部のベース面よりも上方に突出していても、コントローラが便器本体や局部洗浄装置側からの漏水等によって被水することを保持部材の後方側ベース部により効果的に防ぐことができる。
また、コントローラが貯水タンクの上方に設けられている共に保持部材の後方側ベース部により保護されているため、コントローラへの被水や外部からの過大な重量負荷等の外的負荷から保護することができ、コントローラの信頼性をさらにより向上させることができる。
このように構成された本発明においては、貯水タンクが排水トラップ部の上部に対して左右両側及び後方側から取り囲むように配置されているため、便器本体の後方の限られたスペースを有効活用して、貯水タンクを配置することができる。
したがって、タンク容量をより大きく確保しつつ、水洗大便器全体を小型化することができる。
このように構成された本発明においては、貯水タンクを大タンク部と小タンク部とによる左右非対称の形状にすることにより、便器本体の後方の限られたスペースを有効活用して、タンク容量をより大きく確保することができる貯水タンクを配置することができる。
このように構成された本発明においては、貯水タンクについて、大タンク部の後方側大タンク部、前方側大タンク部及び下方側大タンク部、並びに、小タンク部の後方側小タンク部及び前方側小タンク部による左右非対称の形状にすることにより、便器本体の後方の限られたスペースを有効活用して、タンク容量をより大きく確保することができると共に、水洗大便器全体を小型化することができる。
また、コントローラが貯水タンクの後方側大タンク部の外側上面及び/又は後方側小タンク部の外側上面に設けられているため、コントローラ全体が被水するリスクを低減することもできる。
さらに、メンテナンス時等において、貯水タンクの後方側大タンク部の外側上面及び/又は後方側小タンク部の外側上面のコントローラに対して上方からアクセスし易いため、作業性をさらに向上させることもできる。
このように構成された本発明においては、コントローラの制御により、給水部から貯水タンクへの給水中にポンプを駆動して、貯水タンクから便器本体に洗浄水を圧送することができ、給水部から貯水タンクへの給水とポンプから便器本体への洗浄水の供給を同時に行うことができる。
これにより、貯水タンクが便器本体の後方の限られたスペースに配置されていることによりタンク容量が制限されていても、給水中に貯水タンクの水位が急上昇してオーバーフローに至るリスクを低減することができる。
まず、図1は、本発明の一実施形態による水洗大便器を斜め後方且つ上方から見た概略斜視図である。また、図2は、本発明の一実施形態による水洗大便器の全体構成図である。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態による水洗大便器1は、陶器製の便器本体2と、その後方側に設けられたタンク装置4と、を備えている。
また、便器本体2は、汚物を受けるボウル部2aと、このボウル部2aの底部から延びてボウル部2a内の汚物を排出する排水トラップ部(排水トラップ管2b)と、ボウル部2aの上縁に形成されるリム部2cと、を備えている。
給水管6の上流側は、水道等の外部の給水源(図示せず)に接続されている。一方、給水管6の下流側は、タンク装置4の貯水タンク10(詳細は後述する)に接続されている。これらにより、給水管6から貯水タンク10に洗浄水が供給されるようになっている。
また、給水管6には、上流側から下流側に向かって、止水栓12、バルブユニット14がそれぞれ設けられている。
さらに、バルブユニット14は、給水管6に設けられた定流量弁16、並びに、この定流量弁16の下流側に設けられた開閉弁(ダイヤフラム弁17)を開閉する電磁弁18をそれぞれ含む。
バルブユニット14において、給水管6内の洗浄水が定流量弁16により流量が一定に調整されるようになっている。
その後、電磁弁18が電磁的に開弁し、開閉弁(ダイヤフラム弁17)により給水管6の流路が開放されると、給水管6内の洗浄水が連結ユニット20を経てタンクユニット22に供給されるようになっている。
すなわち、バルブユニット14全体は、給水管6と共に、水道等の給水源から供給された洗浄水を貯水タンク10に給水する給水部として機能するようになっている。
また、水受けハウジング24は、その下方開口部24aがタンクユニット22の貯水タンク10の上方開口部10aに着脱可能に接続されている。
吐水管8は、その上流側がタンク装置4のポンプ30に接続された接続管(洗浄水供給管)であり、その下流側が便器本体2のリム部2cの内部のリム導水路2dに接続されている。
さらに、逆止弁28は、オーバーフロー口24bに設けられており、水受けハウジング24内の洗浄水がオーバーフロー口24bからオーバーフロー管26に流入することを可能にする一方、オーバーフロー管26内の洗浄水が水受けハウジング24内へ逆流することを妨げることができるようになっている。
ポンプ30は、吐水管8の上流側に接続されている通水管36の一部(途中)に設けられている。この通水管36の上流端36aは、貯水タンク10内に設けられた吸引管38の下流端38aに接続されている。
これにより、貯水タンク10からポンプ30により吐水管8に供給された洗浄水のうちのすべてがリム導水路2dの入口2eからリム導水路2d内に供給されるようになっている。
そして、リム導水路2d内の洗浄水はリム導水路2dの下流端のリム吐水口2fからボウル部2a内に吐水され、便器洗浄(いわゆる、リム吐水100%による便器洗浄)が行われるようになっている。
すなわち、これらの通水管36及び吐水管8のそれぞれは、貯水タンク10からポンプ30によって圧送された洗浄水を便器本体2に供給する洗浄水供給管として機能するようになっている。
また、ポンプ30の作動についても、フロートスイッチ32が検知した貯水タンク10内の水位に基づいてコントローラCにより制御されるようになっている。
例えば、フロートスイッチ32が検知した貯水タンク10内の水位が所定以下である場合には、電磁弁18が開弁して給水管6が開放され、ポンプ30が作動されるようになっている。
そして、貯水タンク10内の水位が所定水位まで到達すると、電磁弁18が閉弁して給水管6が閉鎖され、ポンプ30が停止されるようになっている。
さらに、コントローラCの制御により、給水管6から貯水タンク10への給水中にポンプ30を駆動して、貯水タンク10から便器本体2に洗浄水を圧送することができ、給水管6から貯水タンク10への給水とポンプ30から便器本体2への洗浄水の供給を同時に行うことができる。
なお、タンク装置4におけるコントローラCの配置の詳細については後述する。
図3は、本発明の一実施形態による水洗大便器のタンクユニットの部分を拡大した部分拡大平面図である。また、図4は、図3のIV-IV線に沿った断面図である。
まず、図3及び図4に示すように、タンクユニット22の貯水タンク10は、単一のタンク本体40と、このタンク本体40の外側を覆う防露材42とを備えている。
つぎに、図5は、本発明の一実施形態による水洗大便器の貯水タンクを斜め後方且つ上方から見た斜視図である。また、図6は、本発明の一実施形態による水洗大便器の貯水タンクの背面図である。
図3~図6に示すように、タンクユニット22の貯水タンク10を左右中央で二分割する仮想の鉛直面を「鉛直面A1」とすると、貯水タンク10の単一のタンク本体40及びその外側の防露材42は、鉛直面A1に対して左右に大タンク部44及び小タンク部46をそれぞれ備えており、鉛直面A1によって、大タンク部44と小タンク部46とに左右に二分割されている。
すなわち、図6に示すように、大タンク部44は、タンク本体40及び防露材42を背面側から見て鉛直面A1の左側に配置され、小タンク部46は、タンク本体40及び防露材42を背面側から見て鉛直面A1の右側に配置されており、大タンク部44の容積V1は、小タンク部46の容積V2よりも大きく設定(V1>V2)されている。
これにより、貯水タンク10は、大タンク部44と小タンク部46とにより左右非対称の形状(平面視において概ねC字形又はU字形の異形状)となっている。
そして、図3~図6に示すように、貯水タンク10の大タンク部44は、排水トラップ管2bの後方側に配置される後方側大タンク部44aと、この後方側大タンク部44aから前方に延びて排水トラップ管2bの左右一方側(便器本体2の正面側から見て右側)に配置された前方側大タンク部44bと、後方側大タンク部44aから下方に延びる下方側大タンク部44cと、を備えている。
つぎに、図3~図6に示すように、貯水タンク10の小タンク部46は、排水トラップ管2bの後方側に配置される後方側小タンク部46aと、この後方側小タンク部46aから前方に延びて排水トラップ管2bの左右他方側(便器本体2の正面側から見て左側)に配置された前方側小タンク部46bと、を備えている。
すなわち、図1、図3及び図4に示すように、貯水タンク10は、排水トラップ管2bの上部に対して左右両側及び後方側から取り囲むように配置されている。
すなわち、大タンク収容部S1は、便器本体2のボウル部2aよりも後方側の領域において、左右中央で二分割した鉛直面A1に対して左右一方側(便器本体2を正面側から見て鉛直面A1の右側)に形成されている。
一方、小タンク収容部S2は、便器本体2のボウル部2aよりも後方側の領域において、鉛直面A1に対して左右他方側(便器本体2を正面側から見て鉛直面A1の左側)に形成されている。
さらに、図4~図6に示すように、大タンク部44及び小タンク部46のそれぞれが大タンク収容部S1及び小タンク収容部S2のそれぞれに設置された状態では、大タンク部44の上面の最高位置(前方側大タンク部44bの上面44eの最高位置P3)が、小タンク部46の後方側小タンク部46a及び前方側小タンク部46bの上面46dの最高位置P4よりも上方に位置し、かつ、便器本体2のリム部2cの上面2iよりも下方に位置している。
また、図3~図6に示すように、前方側大タンク部44bの前端44fの位置P5は、前方側小タンク部46bの前端46eの位置P6よりも前方に位置している。
また、図3に示すように、ポンプ30から下流側(上方)に延びる通水管36の下流端には、吐水管8の上流端が接続されており、吐水管8の下流端(出口部8a)は、便器本体2の鉛直面A1に対して左右他方側(便器本体2を正面側から見て鉛直面A1よりも左側)のリム導水路2dの入口2eに接続されている。
同様に、小タンク部46は、その鉛直面A1側(左右中央側)の側壁面46fが小タンク収容部S2内における排水トラップ管2bの外側(排水トラップ管2bを正面側から見て左側)に配置されている。
また、図4及び図5に示すように、排水トラップ管2bは、便器本体2の左右中央に設けられており、通水管36の上流端36aは、大タンク部44の左右側面のうちの排水トラップ管2b側の側壁面44gに接続されている。
また、ポンプ30は、後方側大タンク部44a及び後方側小タンク部46aよりも前方側に配置されており、かつ、前方側大タンク部44bと前方側小タンク部46bとの間の左右方向のスペースに配置されている。
これにより、ポンプ30は、通水管36の上流端36a及び吐水管8の下流端(出口部8a)よりも便器本体2の左右中央側に設けられている。
図7に示すように、本実施形態による水洗大便器1の局部洗浄装置48は、使用者の局部を洗浄可能にするものであり、便器本体2におけるボウル部2aよりも後方側の上面2iにおいて保持部材(保持プレート50)を介して配置されている。
また、図3及び図7に示すように、コントローラCは、貯水タンク10の外側上面10b(貯水タンク10の防露材42の外側上面42a)に配置されている。
さらに、図3及び図7に示すように、コントローラCの上面52(位置P7)は、便器本体2のリム部2cの上面2i(位置P8)よりも上方に位置している。
なお、図3に示すように、本実施形態では、コントローラCが貯水タンク10の後方側小タンク部46aの外側上面のみに設けられている形態について説明するが、このような形態に限られず、コントローラCが貯水タンク10の後方側小タンク部46aの外側上面及び後方側大タンク部44aの外側上面の双方に亘って設けられていてもよい。或いは、コントローラCが貯水タンク10の後方側大タンク部44aの外側上面のみに設けられていてもよい。
また、図7に示すように、保持プレート50は、前方側ベース部54及びその後方側のベース部(後方側ベース部56)をそれぞれ備えている
さらに、図7に示すように、前方側ベース部54の上方には、局部洗浄装置48の機能部48aが収容される局部洗浄側収容領域C1が形成されている。
一方、図7に示すように、後方側ベース部56の下方には、タンク装置4の貯水タンク10やポンプ30等が収容されるタンク側収容領域C2が形成されている。
また、図7に示すように、後方側ベース部56は、コントローラCがタンク側収容領域C2内に収容されるように、コントローラCの周囲を覆うカバー部分(カバー部58)が前方側ベース部54のベース面54aよりも上方(局部洗浄側収容領域側C1)に突出している。
本実施形態による水洗大便器1によれば、コントローラCが便器本体2の後方の貯水タンク10の外側上面10bに配置されている。これにより、便器本体2の後方且つ貯水タンク10の上方の限られたスペース(設置スペース又はデッドスペース等)を有効活用することができる。
したがって、タンク装置4の貯水タンク10のタンク本体40の容量を確保しつつ、水洗大便器1全体について前後方向及び左右方向の寸法を抑制することができ、小型化することができる。
また、貯水タンク10の上方を閉塞している貯水タンク10の外側上面10b(防露材42の外側上面42a)にコントローラCが配置されているため、コントローラCが貯水タンク10のタンク本体40内の洗浄水によって被水することを防ぐことができる。
さらに、コントローラCが貯水タンク10の外側上面10bに配置されていることにより、コントローラCがタンク装置4全体に対しても相対的に上方に配置されることになる。これにより、タンク装置4全体の過大な重量負荷がコントローラCに作用することを抑制することもできる。
これらの結果、コントローラCの信頼性を確保することができる。
また、タンク装置4のメンテナンス時等において、貯水タンク10の上方のコントローラCに対して上方からアクセスし易くなるため、作業性を向上させることもできる。
これにより、万一、便器本体2のボウル部2aからリム部2cの上面に洗浄水が飛び出したとしても、この飛び出した洗浄水によってコントローラC全体が被水するリスクを低減することができる。よって、コントローラCの信頼性をさらに向上させることができる。
これにより、便器本体2の後方且つ貯水タンク10の上方の限られたデッドスペースを有効活用しながら、コントローラCをタンク側収容領域C2内に収容することができる。
また、コントローラCの周囲を保持プレート50の後方側ベース部56のカバー部58で覆うことができる。
これにより、貯水タンク10の外側上面10bに配置されたコントローラCが保持プレート50の前方側ベース部54のベース面54aよりも上方(局部洗浄側収容領域C1側)に突出していても、コントローラCが便器本体2や局部洗浄装置48側からの漏水等によって被水することを保持プレート50の後方側ベース部56のカバー部58により効果的に防ぐことができる。
また、コントローラCが貯水タンク10の上方に設けられている共に保持プレート50の後方側ベース部56のカバー部58により保護されている。
これにより、コントローラCへの被水や外部からの過大な重量負荷等の外的負荷から保護することができ、コントローラCの信頼性をさらにより向上させることができる。
これにより、便器本体2の後方の限られたスペースを有効活用して、貯水タンク10を配置することができる。
したがって、貯水タンク10のタンク本体40のタンク容量をより大きく確保しつつ、水洗大便器1全体を小型化することができる。
また、コントローラCが貯水タンク10の後方側大タンク部44aの外側上面及び/又は後方側小タンク部46aの外側上面に設けられているため、コントローラC全体が被水されるリスクを低減することもできる。
さらに、メンテナンス時等において、貯水タンク10の後方側大タンク部44aの外側上面及び/又は後方側小タンク部46aの外側上面のコントローラCに対して上方からアクセスし易いため、作業性をさらに向上させることもできる。
これにより、貯水タンク10が便器本体2の後方の限られたスペースに配置されていることによりタンク容量が制限されていても、給水中に貯水タンク10のタンク本体40内の水位が急上昇してオーバーフローに至るリスクを低減することができる。
2 便器本体
2a ボウル部
2b 排水トラップ管(排水トラップ部)
2c リム部
2d リム導水路
2e リム導水路の入口
2f リム吐水口
2g 排水トラップ管の入口部
2h 排水トラップ管の出口部
2i リム部の上面
4 タンク装置
6 給水管(給水部)
8 吐水管
8a 吐水管の出口部
10 貯水タンク
10a 上方開口部
10b 貯水タンクの外側上面
12 止水栓
14 バルブユニット(給水部)
16 定流量弁
17 ダイヤフラム弁
18 電磁弁
20 連結ユニット
22 タンクユニット
24 水受けハウジング
24a 下方開口部
24b オーバーフロー口
26 オーバーフロー管
28 逆止弁
30 ポンプ
32 フロートスイッチ
34 水抜き栓
36 通水管
36a 通水管の上流端
38 吸引管
38a 吸引管の下流端
40 タンク本体
40a タンク本体の底面
42 防露材
42a 防露材の外側上面
44 大タンク部
44a 後方側大タンク部
44b 前方側大タンク部
44c 下方側大タンク部
44d 下方側大タンク部の底面
44e 前方側大タンク部の上面
44f 前方側大タンク部の前端
44g 大タンク部の側壁面
46 小タンク部
46a 後方側小タンク部
46b 前方側小タンク部
46c 後方側小タンク部及び前方側小タンク部の底面
46d 後方側小タンク部及び前方側小タンク部の上面
46e 前方側小タンク部の前端
46f 小タンク部の側壁面
48 局部洗浄装置
48a 機能部
50 保持プレート(保持部材)
52 コントローラの上面
54 保持プレートの前方側ベース部
54a 保持プレートの前方側ベース部のベース面
56 保持プレートの後方側ベース部
58 保持プレートの後方側ベース部のカバー部
A1 貯水タンクを左右中央で二分割する鉛直面
C コントローラ
C1 局部洗浄側収容領域
C2 タンク側収容領域
P1 大タンク部(下方側大タンク部)の底面の最低位置
P2 小タンク部(後方側小タンク部及び前方側小タンク部)の底面の最低位置
P3 大タンク部(前方側大タンク部)の上面の最高位置
P4 小タンク部(後方側小タンク部)の上面の最高位置
P5 前方側大タンク部の前端位置
P6 前方側小タンク部の前端位置
P7 コントローラの上面位置
P8 リム部の上面位置
S1 便器本体の大タンク収容部
S2 便器本体の小タンク収容部
V1 大タンク部の容積
V2 小タンク部の容積
Claims (7)
- 洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、
汚物を受けるボウル部と、このボウル部の上縁に形成されたリム部と、上記ボウル部内の汚物を排出する排水トラップ部と、を備えた便器本体と、
上記便器本体の後方に設けられて上記便器本体に洗浄水を供給するタンク装置と、
上記便器本体におけるボウル部よりも後方側の上面に設けられて使用者の局部を洗浄可能にする局部洗浄装置と、を有し、
上記タンク装置は、給水源から供給された洗浄水を給水する給水部と、上記局部洗浄装置の後方側且つ床面よりも上方に設けられて上記給水部から給水された洗浄水を貯水する貯水タンクと、この貯水タンク内の洗浄水を上記便器本体に圧送するポンプと、上記給水部及び上記ポンプの動作を制御するコントローラと、を備えており、
上記コントローラは、上記貯水タンクの外側上面且つ上記ポンプよりも後方に配置されていることを特徴とする水洗大便器。 - 上記コントローラの上面は、上記便器本体のリム部の上面よりも上方に位置している請求項1記載の水洗大便器。
- さらに、上記便器本体における上記ボウル部よりも後方側の上面に配置されて上記局部洗浄装置を保持する保持部材を有し、
上記保持部材は、上記局部洗浄装置の機能部が収容される局部洗浄側収容領域を上方に形成する前方側ベース部と、この前方側ベース部の後方側に設けられて上記貯水タンクが収容されるタンク側収容領域を下方に形成する後方側ベース部と、を備えており、
上記後方側ベース部における上記コントローラの周囲を覆う部分は、上記前方側ベース部のベース面よりも上方に突出している請求項1記載の水洗大便器。 - 上記排水トラップ部は、平面視において、上記ボウル部に接続される入口部から上記ボウル部よりも後方の出口部に向かって前後方向に延びており、
上記貯水タンクは、上記排水トラップ部の上部に対して左右両側及び後方側から取り囲むように配置されている請求項1乃至3の何れか1項に記載の水洗大便器。 - 上記貯水タンクは、これを左右中央で二分割したときに容積が大きい側である大タンク部と、上記貯水タンクを左右中央で二分割したときに容積が小さい側である小タンク部と、を備えている左右非対称の形状である請求項1乃至4の何れか1項に記載の水洗大便器。
- 上記大タンク部は、上記排水トラップ部の後方側に配置される後方側大タンク部と、この後方側大タンク部から前方に延びて上記排水トラップ部の左右一方側に配置された前方側大タンク部と、上記後方側大タンク部から下方に延びる下方側大タンク部と、を備えており、
上記小タンク部は、上記排水トラップ部の後方側に配置される後方側小タンク部と、この後方側小タンク部から前方に延びて上記排水トラップ部の左右他方側に配置された前方側小タンク部と、を備えており、
上記前方側大タンク部の前端は、上記前方側小タンク部の前端よりも前方に配置されており、
上記下方側大タンク部の底面は、上記後方側小タンク部及び上記前方側小タンク部のそれぞれの底面よりも下方に位置しており、
上記コントローラは、上記後方側大タンク部の外側上面及び/又は上記後方側小タンク部の外側上面に設けられている請求項5記載の水洗大便器。 - 上記コントローラは、上記給水部から上記貯水タンクへの給水中に上記ポンプを駆動するように制御する請求項1乃至6の何れか1項に記載の水洗大便器。
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