JP7014983B1 - 撮像ユニット及び空気処理ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーシング内の霧の影響により画像データが不鮮明となってしまうことを抑制できる撮像ユニットを提供する。【解決手段】空気処理ユニット5は、空気処理装置10のケーシング内の撮像対象Tを撮像し、撮像対象Tの画像データを取得する撮像装置41と、空気処理装置10の状況に基づき、ケーシング内に霧がない、又は霧が少ないことを示す条件下で撮像装置41の撮像を実行させる制御部45とを備えている。【選択図】図1

Description

本開示は、撮像ユニット及び空気処理ユニットに関する。
特許文献1には、撮像装置によってケーシング内の構成部品の画像データを取得する空気処理装置が記載されている。作業者などが、撮像装置で取得した画像データを確認することで、構成部品の状態を把握できる。
特開2019-39658号公報
空気処理装置は、ケーシング内に空気を取り込み、処理した空気を所定の対象空間へ供給する。空気処理装置の状況によっては、ケーシング内で霧が発生する。ケーシング内に霧がある状態で撮像装置により画像データを取得すると、画像データが不鮮明になってしまう。
本開示の目的は、ケーシング内の霧の影響により画像データが不鮮明となってしまうことを抑制できる撮像ユニットを提供することである。
第1の態様は、空気処理装置(10)のケーシング(25)内の撮像対象(T)を撮像し、該撮像対象(T)の画像データを取得する撮像装置(41)と、前記空気処理装置(10)の状況に基づき、前記ケーシング(25)内に霧がない、又は該霧が少ないことを示す条件下で前記撮像装置(41)の撮像を実行させる制御部(45)とを備えている撮像ユニットである。
第1の態様の制御部(45)は、空気処理装置(10)の状況に基づき、ケーシング(25)内に霧がない、又は霧が少ないことを示す条件下で撮像装置(41)の撮像を実行させる。これにより、ケーシング(25)内の霧の影響により画像データが不鮮明となってしまうことを抑制できる。
第2の態様は、第1の態様において、前記条件は、前記空気処理装置(10)のファン(23,71)が運転中であることを含む。
ファン(23,71)が運転中であると、ケーシング(25)内の霧を空気とともにケーシング(25)の外部へ排出できる。第2の態様の制御部(45)は、ファン(23,71)の運転中に撮像装置(41)の撮像を実行するため、霧の影響により画像データが不鮮明となることを抑制できる。
第3の態様は、第1または第2の態様において、前記条件は、前記空気処理装置(10)の空気熱交換器(22)の温度の変化量、または該空気熱交換器(22)を流れる冷媒の温度の変化量が所定時間の間に所定値以下であることを含む。
空気熱交換器(22)の温度の変化量、または空気熱交換器(22)を流れる冷媒の温度の変化量が大きく変化すると、空気熱交換器(22)によってケーシング(25)内の空気が急激に冷されることがある。この場合、空気中の水分が凝縮し、霧が発生してしまう。第3の態様の制御部(45)は、空気熱交換器(22)の温度の変化量、または空気熱交換器(22)を流れる冷媒の温度の変化量が所定時間の間に所定値以下である条件下において、撮像装置(41)の撮像を実行する。このため、霧の影響に起因して画像データが不鮮明となることを抑制できる。
第4の態様は、第1~第3のいずれか1つの態様において、前記条件は、空気処理装置(10)の空気熱交換器(22)の温度、または該空気熱交換器(22)を流れる冷媒の温度が、前記ケーシング(25)内の空気の露点温度よりも高いことを含む。
空気熱交換器(22)の温度、または空気熱交換器(22)を流れる冷媒の温度が、ケーシング(25)内の空気の露点温度以下であると、ケーシング(25)内の空気が空気熱交換器(22)と熱交換することで空気中の水分が凝縮し、霧が発生してしまう可能性がある。第4の態様の制御部(45)は、空気熱交換器(22)の温度、または空気熱交換器(22)を流れる冷媒の温度が、ケーシング(25)内の空気の露点温度よりも高い条件下において、撮像装置(41)の撮像を実行する。このため、霧の影響により画像データが不鮮明となることを抑制できる。
第5の態様は、第1~第4のいずれか1つの態様において、前記条件は、前記ケーシング(25)内の空気の露点温度が所定値以下であることを含む。
ケーシング(25)内の空気の露点温度が低い条件下では、ケーシング(25)内で空気中の水分が凝縮しにくく、霧が発生しにくい。第5の態様の制御部(45)は、露点温度が比較的低い条件下において、撮像装置(41)の撮像を実行する。このため、霧の影響により画像データが不鮮明となることを抑制できる。
第6の態様は、第1~第5のいずれか1つの態様において、前記制御部(45)は、前記空気処理装置(10)を制御する空調制御部(35)と別体であり、且つ前記空調制御部(35)と通信可能である。
第6の態様は、撮像装置(41)を制御する制御部(45)が、空気処理装置(10)を制御する空調制御部(35)と別体に構成される。制御部(45)と空調制御部(35)とは互いに通信可能である。
第7の態様は、ケーシング(25)と、前記ケーシング(25)内にある撮像対象(T)と、第1~第6のいずれか1つの態様の撮像ユニット(40)とを備えた空気処理ユニットである。
第8の態様は、第7の態様において、前記撮像対象(T)は、前記ケーシング(25)内に設けられた構成部品である。
第9の態様は、第8の態様において、前記構成部品は、水を受けるトレー(26)又は加湿エレメント(73a)を含む。
第10の態様は、第7~第9のいずれか1つにおいて、前記ケーシング(25)内の通風路(30)の空気を搬送するファン(23,71)をさらに備え、前記撮像対象(T)は、前記通風路(30)と異なる第1空間(S1)に配置される。
第10の態様では、通風路(30)と異なる第1空間(S1)に撮像対象(T)が配置される。第1空間(S1)は空気が留まりやすい。このため、第1空間(S1)では、霧が発生しやすい、あるいは発生した霧が残りやすい。しかしながら、第9の態様では、霧がない、又は霧が少ない条件下において、制御部(45)が撮像装置(41)を撮像する。このため、霧の影響に起因して画像データが不鮮明となることを抑制できる。
第11の態様は、第7~第9のいずれか1つにおいて、前記ケーシング(25)内の通風路(30)の空気を搬送するファン(23,71)をさらに備え、前記撮像対象(T)は、前記通風路(30)に配置され、前記制御部(45)は、前記ファン(23,71)が運転中であるときに、前記撮像装置(41)の撮像を実行させる。
第11の態様では、撮像対象(T)が通風路(30)に配置される。ファン(23,71)の運転中には、通風路(30)を空気が流れるため、この空気中での霧の発生を抑制できる。制御部(45)は、ファン(23,71)の運転中に撮像装置(41)の撮像を実行するため、霧の影響により画像データが不鮮明となることを抑制できる。
第12の態様は、第7~9、11のいずれか1つにおいて、空気と冷媒とを熱交換させる空気熱交換器(22)をさらに備え、前記撮像対象(T)は、前記ケーシング(25)内であって、前記空気熱交換器(22)が配置される空間と同じ第2空間(S2)に配置される。
第12の態様の撮像対象(T)は、空気熱交換器(22)が配置される空間である第2空間(S2)に配置される。このため、空気熱交換器(22)の影響により、撮像対象(T)付近で霧が発生しやすい。しかしながら、第11の態様では、霧が発生しない条件下において、制御部(45)が撮像装置(41)を撮像する。このため、霧の影響に起因して画像データが不鮮明となることを抑制できる。
図1は、実施形態1に係る空気処理システムの全体構成を示すブロック図である。 図2は、実施形態1に係る空気調和装置の配管系統図である。 図3は、実施形態1に係る室内ユニットの平面図である。 図4は、実施形態1に係る室内ユニットの内部を前側から見た図である。 図5は、撮像ユニットの動作を示すフローチャートである。 図6は、画像処理装置の基本動作を示すフローチャートである。 図7は、実施形態2に係る室内ユニットの内部を前側から見た図である。 図8は、実施形態3に係る室内ユニットの内部構造を示す縦断面図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《実施形態1》
実施形態1に係る空気処理システム(1)について説明する。
〈空気処理システムの全体構成〉
図1に示すように、実施形態1の空気処理システム(1)は、空気処理ユニット(5)と、サーバ装置(50)とを有する。空気処理ユニット(5)は、空気調和装置(10)と、撮像ユニット(40)とを有する。撮像ユニット(40)とサーバ装置(50)とは、インターネット(N)に接続される。インターネット(N)には、作業者の通信端末(60)が接続される。作業者は、空気調和装置(10)をメンテナンスする人、空気調和装置(10)を管理する人、及び空気調和装置(10)のユーザを含む。通信端末(60)は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末、及び携帯電話を含む。
実施形態1の空気処理システム(1)では、撮像ユニット(40)によって、空気調和装置(10)の撮像対象(T)が撮像される。撮像ユニット(40)が取得した画像データは、インターネット(N)を経由してサーバ装置(50)へ送信される。作業者は、通信端末(60)を用いることで、サーバ装置(50)から出力された画像データを目視により確認できる。
〈空気調和装置の全体構成〉
空気調和装置(10)は、対象空間である室内空間を空調する。空気調和装置(10)は、室内空間の室内空気(RA)の温度を調節する。空気調和装置(10)は、温度を調節した空気を供給空気(SA)として室内へ供給する。空気調和装置(10)は、冷房運転と暖房運転とを行う。
図2に示すように、空気調和装置(10)は、マルチ式である。空気調和装置(10)は、室外ユニット(11)と、複数の室内ユニット(20)とを有する。なお、空気調和装置(10)は、1つの室外ユニット(11)と、1つの室内ユニット(20)を有するペア式であってもよい。室外ユニット(11)は、室外空間に設置される。室内ユニット(20)は、室内空間に設置される。具体的には、室内ユニット(20)は、室内空間に面する天井の裏側の空間に設置される。空気調和装置(10)は、冷媒回路(R)を有する。冷媒回路(R)は、室外ユニット(11)と複数の室内ユニット(20)とが連絡配管(C)で接続されて構成される。
冷媒回路(R)は、冷媒を含む。冷媒回路(R)では、冷媒が循環することで蒸気圧縮式の冷凍サイクルが行われる。冷媒回路(R)は、圧縮機(12)、室外熱交換器(13)、室内膨張弁(21)、及び室内熱交換器(22)を有する。冷媒回路(R)は、四方切換弁(14)及び室外膨張弁(15)を有する。
室外ユニット(11)には、圧縮機(12)、室外熱交換器(13)、四方切換弁(14)、室外膨張弁(15)が設けられる。室外ユニット(11)には、室外ファン(16)が設けられる。圧縮機(12)は、冷媒を圧縮する。圧縮機(12)は、その電動機の回転数が可変である。室外熱交換器(13)は、冷媒と室外空気とを熱交換させる。室外膨張弁(15)は、冷媒を減圧する電子膨張弁である。室外ファン(16)は、室外熱交換器(13)を通過する室外空気を搬送する。
四方切換弁(14)は、図2の実線で示す第1状態と、図2の破線で示す第2状態とに切り換わる。第1状態の四方切換弁(14)は、圧縮機(12)の吐出部と室外熱交換器(13)のガス端とを連通させ、且つ圧縮機(12)の吸入部と室内熱交換器(22)のガス端とを連通させる。第2状態の四方切換弁(14)は、圧縮機(12)の吐出部と室内熱交換器(22)のガス端とを連通させ、且つ圧縮機(12)の吸入部と室外熱交換器(13)のガス端とを連通させる。
室内ユニット(20)には、室内膨張弁(21)及び室内熱交換器(22)が設けられる。室内ユニット(20)には、室内ファン(23)が設けられる。室内膨張弁(21)は、冷媒を減圧する電子膨張弁である。室内ファン(23)は、室内熱交換器(22)を通過する室内空気を搬送する。
〈室内ユニット〉
室内ユニット(20)の構成について、図3及び図4を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、「前」、「後」、「右」、「左」、「上」、「下」に関する用語は、ケーシング(25)の前板(25a)を正面から見た場合を基準とする。
室内ユニット(20)は、ケーシング(25)と、室内ファン(23)と、室内熱交換器(22)と、トレー(26)と、ポンプ(27)とを有する。ケーシング(25)は、天井裏に設置される。室内ファン(23)、室内熱交換器(22)、トレー(26)、及びポンプ(27)は、ケーシング(25)の内部に配置される。
〈ケーシング〉
ケーシング(25)は、直方体の中空箱形に形成されている。ケーシング(25)の右側板(25b)には、吸込口(28)が形成される。吸込口(28)には、吸込ダクト(図示省略)が接続される。吸込ダクトの流入端は、室内空間に連通する。ケーシング(25)の左側板(25c)には、吹出口(29)が形成される。吹出口(29)には、吹出ダクト(図示省略)が接続される。吹出ダクトの流出端は、室内空間に連通する。
ケーシング(25)の内部には、吸込口(28)から吹出口(29)までの間に通風路(30)が形成される。通風路(30)には、室内ファン(23)及び室内熱交換器(22)が配置される。
ケーシング(25)の前板(25a)は、メンテナンス用空間に面している。メンテナンス用空間は、作業用のスペースである。前板(25a)には、点検口(31)が形成される。点検口(31)には、点検蓋(32)が着脱可能に取り付けられる。
点検口(31)の奥側には、トレー(26)及びポンプ(27)が配置される。トレー(26)及びポンプ(27)は、点検口(31)を通じてケーシング(25)の外部に露出する。
〈室内ファン〉
室内ファン(23)は、通風路(30)における室内熱交換器(22)の上流側に配置される。室内ファン(23)は、本開示のファンに対応する。室内ファン(23)は、シロッコファンである。室内ファン(23)は、通風路(30)の空気を搬送する。
〈室内熱交換器〉
室内熱交換器(22)は、フィンアンドチューブ式の熱交換器である。室内熱交換器(22)は、通風路(30)の空気と冷媒とを熱交換させる空気熱交換器である。室内熱交換器(22)は、フィンの長手方向が傾斜した状態で配置される(図4を参照)。
室内熱交換器(22)の伝熱管の折り返し部分(図示省略)、及び室内熱交換器(22)に接続する分流器(図示省略)は、詳細は後述する第1空間(S1)に配置される。
〈トレー〉
トレー(26)は、室内熱交換器(22)の下方に配置される。トレー(26)は、上側が開放された皿である。トレー(26)は、室内熱交換器(22)の周囲で発生した凝縮水を受ける。トレー(26)は、ケーシング(25)内の構成部品である。トレー(26)は、カメラ(41)の撮像対象(T)である。トレー(26)は、樹脂材料で構成される。
〈ポンプ〉
ポンプ(27)は、トレー(26)の内部に配置される。ポンプ(27)は、トレー(26)内の水を排出するポンプである。ポンプ(27)の上部には、排水管(27a)が接続される。ポンプ(27)に吸い込まれた水は、排水管(27a)を経由してケーシング(25)の外部へ排出される。ポンプ(27)は、ケーシング(25)内の構成部品である。ポンプ(27)は、カメラ(41)の撮像対象(T)である。
〈仕切部〉
室内ユニット(20)は、前側空間(S1)を形成するための仕切部を有する。図3及び図4に示すように、仕切部は、第1仕切板(25d)、第2仕切板(25e)、及び第3仕切板(25f)を含む。
第1仕切板(25d)は、ケーシング(25)の前板(25a)から室内熱交換器(22)の右側端部に亘って延びている。言い換えると、第1仕切板(25d)は、ケーシング(25)の前板(25a)から通風路(30)に亘って延びている。第1仕切板(25d)は、ケーシング(25)の底板から天板に亘って形成される。
第2仕切板(25e)は、通風路(30)における室内熱交換器(22)の下流側(図4の左側)の空間(下流側通風路(30b))を前側から覆っている。第2仕切板(25e)は、略三角形状に形成される。第2仕切板(25e)は、ケーシング(25)の底板から天板に亘って形成される。第2仕切板(25e)は、室内熱交換器(22)の前側の端部と略面一に形成される。第2仕切板(25e)は、下流側通風路(30b)と前側空間(S1)とを仕切っている。
通風路(30)における室内熱交換器(22)の上流側(図4の右側)の空間(上流側通風路(30a))は、仕切板によって覆われていない。このため、上流側通風路(30a)と前側空間(S1)とは連通する。
第3仕切板(25f)は、ケーシング(25)の左側板(25c)に形成される。第3仕切板(25f)は、吹出口(29)の手前側の部分に形成される。
前側空間(S1)は、第1仕切板(25d)、第2仕切板(25e)、及び第3仕切板(25f)の間に形成される。前側空間(S1)は、通風路(30)と異なる第1空間である。前側空間(S1)は、通風路(30)のうち上流側通風路(30a)と連通し、下流側通風路(30b)と遮断される。前側空間(S1)には、上流側通風路(30a)の空気が流入する。ただし、前側空間(S1)は、通風路(30)と比べると空気が留まりやすい。
〈電装品箱〉
図3に示すように、電装品箱(33)は、ケーシング(25)の前板(25a)寄りに配置される。電装品箱(33)の内部には、空気調和装置(10)に対応する制御基板(34)が収容される。
〈センサ〉
図1に示すように、空気調和装置(10)は、各種のセンサ(S)を含む。
センサ(S)は、ケーシング(25)内の空気の物理量を検出する空気センサを含む。空気センサは、空気の温度を検出する空気温度センサ、空気の湿度を検出する空気湿度センサ、空気の速度を検出する風速センサを含む。これらのセンサ(S)の少なくとも1つは、通風路(30)に配置されてもよい。この場合、センサ(S)は、通風路(30)の吸込口(28)付近に配置される。これらのセンサ(S)の少なくとも1つは、通風路(30)と異なる第1空間(前側空間(S1))に配置されてもよい。
センサ(S)は、室内熱交換器(22)の温度(厳密には、室内熱交換器(22)の表面温度)を検出する熱交換器温度センサを含む。センサ(S)は、室内熱交換器(22)を流れる冷媒の温度を検出する冷媒温度センサを含む。冷媒温度センサは、室内熱交換器(22)の蒸発温度や凝縮温度を検出するセンサを含む。冷媒温度センサは、冷媒の温度を検出するセンサ(例えばサーミスタ)だけではなく、広義には冷媒の圧力を検出する冷媒圧力センサを含む。冷媒圧力センサで検出した冷媒の圧力に相当する飽和温度から、蒸発温度や凝縮温度を求めることができるからである。
〈空調制御部〉
図1に示すうように、室内ユニット(20)は、空調制御部(35)を有する。空調制御部(35)は、制御基板(34)に搭載された、マイクロコンピュータ及びメモリディバイスを含む。メモリディバイスは、マイクロコンピュータを動作させるためのソフトウエアを格納する。空調制御部(35)は、空気調和装置(10)の構成機器を制御する。
〈撮像ユニットの全体構成〉
図1に示すように、撮像ユニット(40)は、カメラ(41)と、撮像制御部(45)とを有する。カメラ(41)は、本開示の撮像装置に対応する。撮像ユニット(40)は、室内ユニット(20)とともに天井裏の空間に設置される。
〈カメラ〉
カメラ(41)は、撮像対象(T)の画像データを取得する。カメラ(41)は、ケーシング(25)の内部に配置される。具体的には、カメラ(41)は、前側空間(S1)に配置される。カメラ(41)は、上面視において点検蓋(32)と室内熱交換器(22)との間に配置される。カメラ(41)は、ステー(44)を介して点検蓋(32)の後面に支持される。図4に示すように、カメラ(41)は、レンズ(42)と光源(43)とを有している。レンズ(42)は、超広角レンズである。カメラ(41)のレンズ(42)は、トレー(26)の底面(26a)を指向するように斜め下を向いている。具体的には、カメラ(41)のレンズは、トレー(26)の底面のうち、ポンプ(27)の吸込部に対応する凹部(26b)を指向している。
光源(43)は、撮像対象(T)を照らす。具体的には、光源(43)は、カメラ(41)が撮像対象(T)を撮像するときに撮像対象(T)を照らす。これにより、撮像対象(T)が光源(43)に照らされたタイミングで、カメラ(41)が撮像対象(T)の画像データを取得できる。光源(43)は、カメラ(41)と別体で構成されてもよい。
〈撮像制御部〉
撮像制御部(45)は、本開示の制御部に対応する。撮像制御部(45)は、空調制御部(35)と別体で構成される。撮像制御部(45)は、空調制御部(35)と有線または無線を介して通信可能である。
撮像制御部(45)は、マイクロコンピュータ及びメモリディバイスを含む。メモリディバイスは、マイクロコンピュータを動作させるためのソフトウエアを格納する。撮像制御部(45)は、カメラ(41)及び光源(43)を制御する。言い換えると、撮像制御部(45)は、カメラ(41)及び光源(43)に、これらを作動させるための電力を供給する。撮像制御部(45)は、受信部(46)と第1通信部(47)とを有する。
受信部(46)は、空調制御部(35)からの第1信号が入力される。第1信号は、空気調和装置(10)の状況を示す信号である。第1信号は、空気調和装置(10)の運転状態を示す信号、空気調和装置(10)の要素機器の運転状態を示す信号、空気調和装置(10)の運転パラメータを示す信号、各種のセンサ(S)の検出信号の少なくとも1つを含む。上記要素機器は、室内ファン(23)及び室内熱交換器(22)を含む。
撮像制御部(45)は、受信部(46)に入力された第1信号に基づいて、ケーシング(25)内に霧がない、又は霧が少ないことを示す条件(以下、第1条件という)において、カメラ(41)の撮像を実行させる。
第1通信部(47)は、有線または無線の通信回線を介してカメラ(41)と接続する。カメラ(41)が取得した画像データは第1通信部(47)に受信される。第1通信部(47)は、携帯高速通信技術(LTE(Long Term Evolution))を用いた通信回線を介してインターネット(N)に接続される。第1通信部(47)は、インターネット(N)を経由して、サーバ装置(50)に画像データを出力する。第1通信部(47)は、たとえば無線ルータを介してインターネット(N)と接続されてもよい。
〈サーバ装置〉
サーバ装置(50)は、インターネット(N)のクラウド上に設けられる。サーバ装置(50)は、マイクロコンピュータ及びメモリディバイスを含む。メモリディバイスは、マイクロコンピュータを動作させるためのソフトウエアを格納する。サーバ装置(50)は、記憶部(52)及び第2通信部(53)を有する。
第2通信部(53)は、撮像ユニット(40)から送信された画像データを受信する受信部を含む。第2通信部(53)は、記憶部(52)に記憶された画像データを通信端末(60)に送信する送信部を含む。
記憶部(52)は、第2通信部(53)に受信された画像データを記憶する。記憶部(52)は、SD(Secure Digital)メモリカード、USB(Universal Seral Bus)フラッシメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、SSD(Solid State Drive)の少なくとも1つを含む。
〈通信端末〉
通信端末(60)は、作業者が操作する端末である。通信端末(60)は、第3通信部(61)、表示部(62)、及び操作部(63)を有する。
第3通信部(61)は、サーバ装置(50)から送信された画像データを受信する受信部を含む。第3通信部(61)は、サーバ装置(50)に画像データを出力させる指令を送信する送信部を含む。
表示部(62)は、例えば液晶モニタで構成される。表示部(62)には、撮像対象(T)の画像データが表示される。厳密には、表示部(62)には、サーバ装置(50)から出力された画像データが表示される。
操作部(63)は、キーボードやタッチパネルである。作業者は、操作部(63)を用いて、通信端末(60)に記憶されたアプリケーションソフトを操作する。このアプリケーションソフトを操作することで、サーバ装置(50)に画像データを出力させる指令を送信したり、表示部(62)に画像データを表示したりできる。
-運転動作-
実施形態1に係る空気調和装置(10)の運転動作を説明する。空気調和装置(10)は、冷房運転と暖房運転とを行う。
〈冷房運転〉
冷房運転では、四方切換弁(14)が第1状態となる。圧縮機(12)で圧縮された冷媒は、室外熱交換器(13)で放熱(凝縮)し、室内膨張弁(21)で減圧される。減圧された冷媒は、室内熱交換器(22)で蒸発し、圧縮機(12)で再び圧縮される。
室内ファン(23)が運転されると、室内空気(RA)が吸込口(28)から通風路(30)に吸い込まれる。通風路(30)の空気は、室内熱交換器(22)を通過する。室内熱交換器(22)では、蒸発する冷媒によって空気が冷却される。冷却された空気は、吹出口(29)を通過した後、供給空気(SA)として室内空間へ供給される。
室内熱交換器(22)で空気が露点温度以下にまで冷却されると、空気中の水分が凝縮する。この凝縮水は、トレー(26)に受け止められる。トレー(26)で受け止められた凝縮水は、ポンプ(27)によってケーシング(25)の外部へ排出される。
冷房運転では、空調制御部(35)が、室内温度を目標温度に近づけるように、室内熱交換器(22)の蒸発温度を制御する。室内温度は、吸込口(28)などに設けた温度センサによって検出される。目標温度は、リモコンなどでユーザが設定した設定温度に基づいて定まる。蒸発温度は、冷媒温度センサや冷媒圧力センサの検出値から求められる。
〈暖房運転〉
暖房運転では、四方切換弁(14)が第2状態となる。圧縮機(12)で圧縮された冷媒は、室内熱交換器(22)で放熱(凝縮)し、室外膨張弁(15)で減圧される。減圧された冷媒は、室外熱交換器(13)で蒸発し、圧縮機(12)で再び圧縮される。
室内ファン(23)が運転されると、室内空気(RA)が吸込口(28)から通風路(30)に吸い込まれる。通風路(30)の空気は、室内熱交換器(22)を通過する。室内熱交換器(22)では、放熱する冷媒によって空気が加熱される。加熱された空気は、吹出口(29)を通過した後、供給空気(SA)として室内空間へ供給される。
暖房運転では、空調制御部(35)が、室内温度を目標温度に近づけるように、室内熱交換器(22)の凝縮温度を制御する。凝縮温度は、冷媒温度センサや冷媒圧力センサの検出値から求められる。
-ケーシング内での霧の発生について-
ケーシング(25)内では、室内ユニット(20)の状況に応じて霧が発生する。以下に、霧が発生する条件を例示する。
1)の条件が成立する具体例としては、
1a)冷房運転の終了直後、1b)冷房運転の開始直後、1c)ユーザが冷房運転の設定温度を急に下げたとき、1d)油戻し運転が実行されたとき、1e)逆サイクルデフロスト運転が実行されたときが挙げられる。
1a)に関し、冷房運転が終了すると、室内ファン(23)が停止する。この状況で、室内空間の空気がケーシング(25)内に入り込むと、この空気が、蒸発器として機能していた室内熱交換器(22)によって露点温度以下まで冷やされることがある。特に、冷房運転の終了時に、ポンプダウン運転を実行すると、空気が室内熱交換器(22)によって露点温度以下まで冷やされやすい。ここで、ポンプダウン運転は、室内熱交換器(22)の内部に溜まった冷媒を引き抜くために圧縮機(12)を所定時間駆動する運転である。ポンプダウン運転に伴い室内熱交換器(22)内の冷媒の圧力が急激に低下する。それに伴い室内熱交換器(22)の温度が下がると、ケーシング(25)内の空気が露点温度以下まで冷やされ易くなる。
1b)に関し、冷房運転の開始直後には、蒸発器として機能する室内熱交換器(22)の温度が急激に低くなる。このため、空気が露点温度以下まで冷やされ易くなる。
1c)に関し、ユーザが設定温度を急に下げると、室内熱交換器(22)の蒸発温度が急に低下する。このため、空気が露点温度以下まで冷やされ易くなる。
1d)に関し、上記油戻し運転は、室内熱交換器(22)に溜まった油を圧縮機(12)に戻すために、圧縮機(12)の回転数を増大させる運転である。圧縮機(12)の回転数が増大すると、室内熱交換器(22)の蒸発温度が下がる。このため、空気が露点温度以下まで冷やされ易くなる。
1e)に関し、上記逆サイクルデフロスト運転は、冬季などにおいて暖房運転の間に行われる。逆サイクロデフロスト運転は、室外熱交換器(13)を除霜する運転である。逆サイクルデフロスト運転では、冷房運転と同様、圧縮機(12)で圧縮された冷媒が、室外熱交換器(13)で放熱・凝縮し、室内熱交換器(22)で蒸発する冷凍サイクルが行われる。暖房運転において、凝縮器であった室内熱交換器(22)が、逆サイクルデフロスト運転において蒸発器になると、空気が露点温度以下まで冷やされ易くなる。
2)ケーシング(25)内の比較的低温の空気が、室内からケーシング(25)に入る比較的高温の空気と混ざるとき。この場合、室内からケーシング(25)内に入った空気が、低温の空気により露点温度以下まで冷やされ、霧が発生する。ケーシング(25)内の空気が、室内熱交換器(22)で冷やされたり、トレー(26)内に溜まった低温の水によって冷やされたりすることで、ケーシング(25)内の空気の温度が低下する。
加えて、上述した1a)、1b)、1c)、1d)、及び1e)の条件が成立すると、室内熱交換器(22)の温度及び/またはトレー(26)内に溜まる水の温度が低下する。このため、ケーシング(25)内の空気の温度が低下しやすくなる。
3)ケーシング(25)内の比較的温度の高い空気が、室内の比較的温度の低い空気によって露点温度以下まで冷却されるとき。この場合、空気中の水分が凝縮し、ケーシング(25)内で霧が発生する。例えば暖房運転中、あるいは暖房運転の終了後には、ケーシング(25)内の空気の温度が比較的高い状況にある。この状態で、比較的温度の低い空気が室内に入り、その温度の低い空気がケーシング(25)内に入ると、3)の条件が成立する。室内ユニット(20)が室内の下部に設置されるタイプ(例えば床置き式)である場合、熱の対流によりケーシング内に冷気が入りやすくなる。
-空気調和システムの制御動作-
上述のようにしてケーシング(25)内で霧が発生すると、カメラ(41)で撮像した画像データが曇ってしまうことがある。特に実施形態1では、カメラ(41)及び撮像対象(T)が、通風路(30)と異なる前側空間(S1)に配置される。前側空間(S1)は、通風路(30)ほど空気が流れないため、霧が残存しやすい。
霧の発生に伴い画像データが不鮮明になると、作業者は、撮像対象(T)を十分に点検することができない。そこで、撮像制御部(45)は、ケーシング(25)内に霧がない、又は霧が少ないことを示す第1条件下で、カメラ(41)の撮像を実行させる。言い換えると、ケーシング(25)内に霧がない、又は霧が少ないことを示す第1条件が成立するタイミングで、カメラ(41)の撮像を実行させる。
〈撮像ユニットの動作〉
図5に示すように、撮像制御部(45)に撮像指令が入力されると(ステップST1のYES)、ステップST2に移行する。ここで、撮像指令は、カメラ(41)の撮像を実行させるための指令である。例えばタイマの設定時間が経過する、あるいは設定時刻に至ると、撮像指令が撮像制御部(45)に入力される。
ステップST2では、空気処理装置(10)の状況を示す第1信号が、受信部(46)に入力される。
ステップST3では、撮像制御部(45)が、空気処理装置(10)の状況に基づき、ケーシング(25)内で霧がない、又は霧が少ないことを示す第1条件が成立するか否かを判定する。第1条件が成立すると(ステップST3のYES)、撮像制御部(45)はカメラ(41)の撮像を実行させる(ステップST4)。第1条件の詳細は後述する。本例では、第1条件が成立するまでの間、カメラ(25)の撮像が禁止される。
ステップST5では、第1通信部(47)が、取得した画像データをサーバ装置(50)へ送信する。
〈サーバ装置の動作〉
図6に示すように、サーバ装置(50)は、撮像ユニット(40)から送信された画像データを受信する(ステップST11)。次いで、サーバ装置(50)は、受信した画像データを記憶部(52)に記憶する(ステップST12)。
その後、サーバ装置(50)に通信端末(60)からの指令が受信されると(ステップST13のYES)、画像データが通信端末(60)へ送信される(ステップST14)。作業者は、表示部(62)を通じて画像データを確認する。これにより、作業者は、通信端末(60)を通じて撮像対象(T)を点検できる。
〈第1条件の詳細〉
まず、ケーシング(25)内の霧がない、又は霧が少ないことを示す第1条件について説明する。
第1条件は、以下の条件A、条件B、条件C、および条件Dを含む。
条件A)室内ファン(23)が運転中であること。
室内ファン(23)が運転中である場合、ケーシング(25)内の空気がファン(23,71)によって搬送される。このため、ケーシング(25)内で霧が発生したとしても、この霧は空気とともに速やかにケーシング(25)の外部へ排出される。したがって、条件Aは、ケーシング(25)内に霧がない、又は霧が少ないことを示す条件となる。
条件B)室内熱交換器(22)の温度の変化量ΔTaが所定時間の間に第1所定値以下である、または室内熱交換器(22)を流れる冷媒の温度の変化量ΔTbが所定時間の間に第2所定値以下であること。
室内熱交換器(22)の温度、または室内熱交換器(22)を流れる冷媒の温度が大きく低下すると、ケーシング(25)内の空気が急激に冷やされる。その結果、空気中の水分が凝縮し、霧が発生しやすくなる。これに対し、変化量ΔTaが所定時間の間に第1所定値以下であれば、空気は急激に冷やされない。あるいは、変化量ΔTbが所定時間の間に第2所定値以下であれば、空気は急激に冷やされない。したがって、条件Bは、ケーシング(25)内に霧がない、又は霧が少ないことを示す条件となる。
例えば変化量ΔTaが所定時間(10分)の間に第1所定値である1℃以下であれば、条件Bが成立する。あるいは、例えば変化量ΔTbが所定時間(10分)の間に第2所定値である1℃以下であれば条件Bが成立する。
条件C)室内熱交換器(22)の温度Ta、または室内熱交換器(22)の冷媒の温度Tbが、ケーシング(25)内の空気の露点温度Tdよりも高いこと。
温度Ta、または温度Tbがケーシング(25)内の空気の露点温度以下である場合、この空気中の水分が凝縮し、霧が発生しやすくなる。これに対し、温度Ta、または温度Tbがケーシング(25)内の空気の露点温度Tdより高ければ、空気中の水分が凝縮せず、霧は発生しない。したがって、条件Cは、ケーシング(25)内に霧がない、又は霧が少ないことを示す条件となる。
条件D)ケーシング(25)内の空気の露点温度Tdが所定値以下であること。
ケーシング(25)内の空気の露点温度Tdが所定値より低ければ、空気が室内熱交換器(22)によって冷やされたとしても空気中の水分が凝縮しにくく、霧が発生しにくくなる。したがって、条件Dは、ケーシング(25)内に霧がない、又は霧が少ないことを示す条件となる。
撮像制御部(45)は、条件A、条件B、条件C、および条件Dの少なくとも1つが成立すると、カメラ(41)の撮像を実行させる。撮像制御部(45)は、これらの4つの条件のうちの2つあるいは3つが成立すると、カメラ(41)の撮像を実行させてもよい。撮像制御部(45)は、これらの条件の全てが成立すると、カメラ(41)の撮像を実行させてもよい。
〈第1条件の判定方法〉
次いで、第1条件の具体的な判定方法について説明する。撮像制御部(45)は、空調制御部(35)から出力された第1信号に基づいて、第1条件が成立するか否かを判定する。
条件A)撮像制御部(45)は、ファン(23,71)の運転状況を示す第1信号に基づいて、条件Aが成立するか否かを判定する。受信部(46)にファン(23,71)が運転中であることを示す第1信号が入力されると、条件Aが成立したと判断できる。
条件B)撮像制御部(45)は、変化量ΔTa、または変化量ΔTbに基づき、条件Bが成立するか否かを判定する。変化量ΔTa、及び変化量ΔTbは、運転パラメータ、またはセンサ(S)の検出値を示す第1信号に基づいて求められる。具体的には、冷媒回路(R)の冷凍サイクルの運転パラメータに基づき、室内熱交換器(22)の温度Ta、あるいは室内熱交換器(22)を流れる冷媒の温度Tbを推定できる。あるいは、上述した熱交換器温度センサ、または冷媒温度センサの検出値に基づき温度Ta、あるいは温度Tbを検出できる。温度Taに基づき変化量ΔTaを求めることができる。温度Tbに基づき変化量ΔTbを求めることができる。変化量ΔTa、または変化量ΔTbに基づき、条件Bが成立するか否かを判定できる。
条件C)撮像制御部(45)は、温度Taまたは温度Tbと、露点温度Tdとに基づき、条件Cが成立するかを判定する。温度Ta及び温度Tbは上述のようにして求めることができる。露点温度Tdは、センサ(S)の検出値を示す第1信号に基づいて求められる。具体的には、上述した空気温度センサで検出した空気温度と、空気湿度センサで検出した空気湿度(相対湿度)とに基づき露点温度Tdを求めることができる。温度Taと露点温度Td、または温度Tbと露点温度Tdとを比較することで、条件Cが成立するか否かを判定できる。
なお、撮像制御部(45)は、気象情報に関するデータに基づいて露点温度Tdを推定してもよい。気象情報に関するデータは、時刻と、その時刻に対応する地域と、その時刻及び地域に対応する外気の温湿度が関連付けられたデータを含む。気象に関するデータは、例えばクラウドのサーバ装置に記憶される。撮像制御部(45)は、インターネットを経由して気象に関するデータを受信する。撮像制御部(45)は、気象に関するデータに基づき、室内ユニット(20)に対応する外気の温湿度を特定する。外気の温湿度は、室内空気に温湿度に相関する。室内空気の温湿度は、室内ユニット(20)のケーシング(25)内の空気の温湿度に相関する。したがって、撮像制御部(45)は、気象に関するデータに基づき、ケーシング(25)内の空気の露点温度Tdを推定できる。
ここで、露点温度Tdは、クラウドのサーバ装置によって推定されてもよい。この場合、サーバ装置から撮像制御部(45)に露点温度が送信される。撮像制御部(45)は、温度Taまたは温度Tbと、受信した露点温度Tdとに基づいて条件Cが成立したかを判定する。
条件D)撮像制御部(45)は、露点温度Tdに基づいて条件Dが成立するかを判定する。ここで、露点温度Tdは、条件Cの判定と同様、空気温度センサで検出した空気温度と、空気湿度センサで検出した空気湿度(相対湿度)とに基づき求めることができる。あるいは、露点温度Tdは、上述した気象に関するデータに基づいて推定されてもよい。
クラウド上のサーバ装置が、気象に関するデータに基づき露点温度Tdを推定してもよい。クラウド上のサーバ装置は、推定した露点温度Tdに基づいて条件Dが成立するかを判定する。サーバ装置により条件Dが成立したと判定されると、サーバ装置から撮像制御部(45)に撮像を実行させるための指令が送信される。この指令を受信した撮像制御部(45)は、撮像装置(41)の撮像を実行させる。この構成では、空気温度センサや空気湿度センサなどを用いずとも、第1条件の成立を判定できる。加えて、この構成では、空気調和装置(10)側の各センサの検出値を撮像制御部(45)に送信せずとも、第1条件の成立を判定できる。
-実施形態1の効果-
撮像制御部(45)は、空気調和装置(10)の状況に基づき、ケーシング(25)内に霧がない、又は霧が少ないことを示す第1条件下でカメラ(41)の撮像を実行させる。このため、ケーシング(25)内に霧がある状態で、カメラ(41)が画像データを取得することを抑制できる。したがって、霧の影響により画像データが不鮮明となってしまうことを抑制できる。作業者は、画像データに基づいて撮像対象(T)を十分に点検できる。
第1条件は、室内ファン(23)が運転中である条件Aを含む。室内ファン(23)の運転中には、ケーシング(25)内の霧をケーシング(25)外へ排出できる。このため、霧の影響により画像データが不鮮明となってしまうことを抑制できる。撮像制御部(45)は、室内ファン(23)の運転状態のみを第1条件の成立の判定に用いる。したがって、第1条件の成立の判断のための処理を簡素化できる。
第1条件は、室内熱交換器(22)の温度の変化量ΔTa、または室内熱交換器(22)を流れる冷媒の温度の変化量ΔTbが所定時間の間に所定範囲内である条件Bを含む。
変化量ΔTaまたは変化量ΔTbが所定時間の間に所定値以下である場合、室内熱交換器(22)が定常状態であり、室内熱交換器(22)により空気が急激に冷やされることがない。したがって、この場合には、ケーシング(25)内で霧が発生しにくい。このタイミングにカメラ(41)の撮像を実行することで、霧の影響により画像データが不鮮明となってしまうことを抑制できる。この場合、室内ファン(23)の停止中、あるいは空気調和装置(10)の停止中においてもカメラ(41)の撮像を実行できる。
例えば以下のような状況下において、室内熱交換器(22)が定常状態となる。
1)運転中の室内ユニット(20)のいずれにおいても、吸込空気(室内空気)の温度と設定温度との差が所定値(例えば3度)以下であるとき。
2)全ての室内ユニット(20)が停止してから、所定時間が経過したとき。
第1条件は、室内熱交換器(22)の温度Ta、または室内熱交換器(22)を流れる冷媒の温度Tbが、ケーシング(25)内の空気の露点温度Tdよりも高い条件Cを含む。この条件Cを満たす場合、基本的には、室内熱交換器(22)と熱交換する空気が露点温度Td以下となることがない。したがって、ケーシング(25)内で霧がない、又は霧が少ない条件下で確実にカメラ(41)の撮像を実行できる。この場合、室内ファン(23)の停止中、あるいは空気調和装置(10)の停止中においてもカメラ(41)の撮像を実行できる。
第1条件は、ケーシング(25)内の空気の露点温度Tdが所定値以下であることを含む。これにより、第1条件が成立したことを簡単な構成により判定できる。
撮像制御部(45)は、空調制御部(35)と別体に構成される。このため、撮像制御部(45)、あるいは撮像ユニット(40)の小型化を図ることができる。加えて、既設の空気調和装置(10)に、撮像制御部(45)を後から付け加えることができる。
撮像対象(T)であるトレー(26)及びポンプ(27)は、通風路(30)と異なる第1空間(S1)に配置される。第1空間(S1)では、空気がさほど流れないため、霧が発生しやすい、あるいは発生した霧が残りやすい。しかしながら、撮像制御部(45)は、第1条件下においてカメラ(41)の撮像を実行するため、霧がない、又は霧が少ない条件下での画像データを確実に取得できる。
《実施形態2》
実施形態2の空気調和装置(10)は、外気処理方式の室内ユニット(20)を有する。室内ユニット(20)は、室外空気(OA)を取り込み、この空気の温度及び湿度を調節する。温度及び湿度が調節された空気は供給空気(SA)として室内へ供給される。室内ユニット(20)は、室内空気(RA)を取り込み、この空気を室外空間に排出する。
図7に示す室内ユニット(20)は、天井裏の空間に設置される。室内ユニット(20)は、ケーシング(25)、給気ファン(71)、排気ファン(図示省略)、室内熱交換器(22)、全熱交換器(72)、加湿器(73)、タンク(74)、及びトレー(26)を備えている。
ケーシング(25)は、直方体の中空箱形に形成されている。ケーシング(25)の右側板(25b)には、給気口(75)と内気口(図示省略)が形成される。ケーシング(25)の左側板(25c)には、外気口(76)と排気口(図示省略)が形成される。ケーシング(25)内には、外気口(76)から給気口(75)に亘って通風路である給気通路(30A)が形成される。ケーシング(25)内には、内気口から排気口に亘って排気通路(30B)が形成される。
給気ファン(71)は、給気通路(30A)の空気を搬送する。給気ファン(71)は、本開示のファンに対応する。排気ファンは、排気通路(30B)の空気を搬送する。
室内熱交換器(22)は、給気通路(30A)に配置される。室内熱交換器(22)は、実施形態1と同様の冷媒回路(R)に接続される。室内熱交換器(22)は、空気と冷媒とを熱交換させる空気熱交換器である。室内熱交換器(22)は、冷房運転時には蒸発器として機能し、暖房運転時には凝縮器(放熱器)として機能する。
全熱交換器(72)は、給気通路(30A)を流れる空気の顕熱及び潜熱と、排気通路(30B)を流れる空気の顕熱及び潜熱とを熱交換させる。
加湿器(73)は、給気通路(30A)に配置される。加湿器(73)は、吸水部材である加湿エレメント(73a)を有する。タンク(74)から加湿エレメント(73a)に水が供給される。空気が加湿器(73)を通過すると、加湿エレメント(73a)の水分が空気に付与される。
実施形態2では、撮像ユニット(40)のカメラ(41)が、給気通路(30A)に配置される。カメラ(41)のレンズ(42)は、加湿エレメント(73a)及びトレー(26)を指向する。カメラ(41)の撮像対象(T)は、加湿エレメント(73a)及びトレー(26)を含む。カメラ(41)で撮像した画像データは、サーバ装置(50)を経由して通信端末(60)へ出力される。
撮像対象(T)である加湿エレメント(73a)及びトレー(26)は、通風路(30)に配置される。さらにいうと、撮像対象(T)である加湿エレメント(73a)及びトレー(26)は、室内熱交換器(22)が配置される空気と同じ第2空間(S2)に配置される。
実施形態2の撮像制御部(45)は、実施形態1の撮像制御部(45)と同様、ケーシング(25)内に霧がない、又は霧が少ない第1条件下において、カメラ(41)の撮像を実行させる。このため、霧の影響により画像データが不鮮明になってしまうことを抑制できる。
実施形態2では、撮像対象(T)が通風路(30)に配置される。室内ファン(23)の運転中には、撮像対象(T)の周囲を空気が流れるため、撮像対象(T)付近の霧を速やかにケーシング(25)外に排出できる。したがって、条件Aが成立するときに、撮像制御部(45)がカメラ(41)の撮像を実行することで、霧の影響により画像データが不鮮明になることを確実に抑制できる。
撮像対象(T)を第2空間(S2)に配置すると、撮像対象(T)付近の空気が室内熱交換器(22)に冷やされることで、撮像対象(T)付近で霧が発生しやすくなる。これに対し、撮像制御部(45)は、ケーシング(25)内に霧がない、又は霧が少ない第1条件下において、カメラ(41)の撮像を実行させる。このため、霧の影響により画像データが不鮮明になってしまうことを抑制できる。
なお、実施形態2においても、撮像制御部(45)は、気象情報に関するデータに基づいて露点温度Tdを推定してもよい。実施形態2では、室外空気(OA)がケーシング(25)内に入る。このため、撮像制御部(45)は、気象情報に関するデータに基づき、露点温度Tdをより高い精度で推定できる。
《実施形態3》
実施形態3に係る空気調和装置(10)は、天井吊り下げ式、あるいは天井埋め込み式の室内ユニット(20)を有する。
図8に示すように、室内ユニット(20)は、天井裏に設置されるケーシング(25)を備えている。ケーシング(25)は、ケーシング本体(80)と、パネル(81)とを備える。ケーシング本体(80)は、下側に開口面が形成される矩形箱状に形成される。パネル(81)は、ケーシング本体(80)の開口面に着脱可能に取り付けられる。パネル(81)は、矩形枠状のパネル本体(81a)と、パネル本体(81a)の中央に設けられる吸込グリル(81b)とを有する。
パネル本体(81a)の中央には1つの吸込口(28)が形成される。吸込グリル(81b)は、吸込口(28)に取り付けられる。パネル本体(81a)の4つの側縁部には、それぞれ吹出口(29)が1つずつ形成される。各吹出口(29)は、4つの側縁部に沿うように延びている。各吹出口(29)の内部には、フラップ(82)がそれぞれ設けられる。ケーシング(25)内には、吸込口(28)から吹出口(29)に亘って通風路(30)が形成される。
ケーシング本体(80)の内部には、ベルマウス(83)と、室内ファン(23)と、室内熱交換器(22)と、トレー(26)とが設けられる。ベルマウス(83)及び室内ファン(23)は、吸込グリル(81b)の上方に配置される。室内熱交換器(22)は、室内ファン(23)の周囲を囲むように通風路(30)に配置される。室内熱交換器(22)は、フィンアンドチューブ式の熱交換器である。トレー(26)は、通風路(30)における室内熱交換器(22)の下方に配置される。
実施形態3のカメラ(41)は、通風路(30)に配置される。カメラ(41)のレンズ(42)は、トレー(26)の底部を指向する。撮像対象(T)は、トレー(26)である。
撮像対象(T)であるトレー(26)は、通風路(30)に配置される。さらにいうと、撮像対象(T)であるトレー(26)は、室内熱交換器(22)が配置される空気と同じ第2空間(S2)に配置される。
実施形態3においても、撮像制御部(45)は、ケーシング(25)内で霧が発生しない第1条件下において、カメラ(41)の撮像を実行させる。このため、霧の影響により画像データが不鮮明になってしまうことを抑制できる。実施形態3においても、実施形態2と同様の作用効果を得ることができる。
《その他の実施形態》
上述した各実施形態、及び各変形例においては、適用可能な範囲において以下の構成としてもよい。
図1に示す空気処理システム(1)では、撮像ユニット(40)で取得した画像データを、サーバ装置(50)を経由して通信端末(60)へ送信している。しかし、撮像ユニット(40)で取得した画像データを、通信端末(60)へ直接送信してもよい。
図1に示す空気処理システム(1)では、空気調和装置(10)の第1信号を撮像ユニット(40)へ直接送信している。しかし、空気調和装置(10)の第1信号を、インターネット(N)を経由して撮像制御部(45)へ送信してもよい。
第1条件が成立することを判定するためのセンサ(S)は、撮像ユニット(40)に設けられてもよい。
上記実施形態の撮像制御部(45)は、撮像制御部(45)と空調制御部(35)とが一体となって本開示の制御部を構成してもよい。この場合、制御部は、撮像ユニット(40)と空気調和装置(10)とに兼用される。
撮像対象(T)は、ケーシング(25)の内部に配置される構成部品であってもよいし、ケーシング(25)の外部に配置される構成部品であってもよい。ケーシング(25)の内部に配置される撮像対象(T)としては、トレー(26)内に設けられるドレンポンプ及びフロートスイッチ、空気熱交換器(室内熱交換器(22))、全熱交換器(72)、ファン(23,71)、空気中の塵埃を捕集するフィルタなどが挙げられる。
撮像装置(41)は、室外ユニット(11)に設けられてもよい。この場合、室外ユニット(11)の構成部品が撮像装置(41)の撮像対象(T)となる。
撮像装置は、カメラ(41)に限定されず、例えば光学センサや電波センサであってもよい。光学センサや電波センサもケーシング内に発生する霧によって検知精度が低下する。
撮像装置(41)で取得する画像データは、静止画だけでなく、動画であってもよい。
空気処理装置は、空気が流れるケーシングを有する装置であれば、他の装置であってもよい。空気処理装置は、調湿装置、換気装置、及び空気清浄機であってもよい。調湿装置は、対象空間の空気の湿度を調節する。換気装置は、対象空間を換気する。空気清浄機は、対象空間の空気を浄化する。
以上、実施形態および変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態、変形例、その他の実施形態は、本開示の対象の機能を損なわない限り、適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。
以上に述べた「第1」、「第2」、「第3」…という記載は、これらの記載が付与された語句を区別するために用いられており、その語句の数や順序までも限定するものではない。
本開示は、撮像ユニット及び空気処理ユニットについて有用である。
5 空気処理ユニット
10 空気調和装置(空気処理装置)
23 室内ファン(ファン)
25 ケーシング
26 トレー(撮像対象)
27 ポンプ(撮像対象)
30 通風路
40 撮像ユニット
41 カメラ(撮像装置)
45 撮像制御部(制御部)
54 推定部
71 給気ファン(ファン)
73a 加湿エレメント(撮像対象)
T 撮像対象
S1 前側空間(第1空間)
S2 第2空間

Claims (11)

  1. 空気処理装置(10)のケーシング(25)内の撮像対象(T)を撮像し、該撮像対象(T)の画像データを取得する撮像装置(41)と、
    前記空気処理装置(10)の状況に基づき、前記ケーシング(25)内に霧がない、又は該霧が少ないことを示す条件下で前記撮像装置(41)の撮像を実行させる制御部(45)とを備え
    前記条件は、前記空気処理装置(10)の空気熱交換器(22)の温度、または該空気熱交換器(22)を流れる冷媒の温度が、前記ケーシング(25)内の空気の露点温度よりも高いことを含む撮像ユニット。
  2. 空気処理装置(10)のケーシング(25)内の撮像対象(T)を撮像し、該撮像対象(T)の画像データを取得する撮像装置(41)と、
    前記空気処理装置(10)の状況に基づき、前記ケーシング(25)内に霧がない、又は該霧が少ないことを示す条件下で前記撮像装置(41)の撮像を実行させる制御部(45)とを備え、
    前記条件は、前記空気処理装置(10)のファン(23,71)が運転中であることを含む
    撮像ユニット。
  3. 空気処理装置(10)のケーシング(25)内の撮像対象(T)を撮像し、該撮像対象(T)の画像データを取得する撮像装置(41)と、
    前記空気処理装置(10)の状況に基づき、前記ケーシング(25)内に霧がない、又は該霧が少ないことを示す条件下で前記撮像装置(41)の撮像を実行させる制御部(45)とを備え、
    前記条件は、前記空気処理装置(10)の空気熱交換器(22)の温度の変化量、または該空気熱交換器(22)を流れる冷媒の温度の変化量が所定時間の間に所定値以下であることを含む撮像ユニット。
  4. 請求項1~のいずれか1つにおいて、
    前記条件は、前記ケーシング(25)内の空気の露点温度が所定値以下である
    ことを含む撮像ユニット。
  5. 請求項1~のいずれか1つにおいて、
    前記制御部(45)は、前記空気処理装置(10)を制御する空調制御部(35)と別体であり、且つ前記空調制御部(35)と通信可能である撮像ユニット。
  6. ケーシング(25)と、
    前記ケーシング(25)内にある撮像対象(T)と、
    請求項1~のいずれか1つに記載の撮像ユニット(40)とを備えた空気処理ユニット。
  7. ケーシング(25)と、
    前記ケーシング(25)内にある撮像対象(T)と、
    撮像ユニット(40)とを備えた空気処理ユニットであって、
    前記撮像ユニット(40)は、
    空気処理装置(10)のケーシング(25)内の撮像対象(T)を撮像し、該撮像対象(T)の画像データを取得する撮像装置(41)と、
    前記空気処理装置(10)の状況に基づき、前記ケーシング(25)内に霧がない、又は該霧が少ないことを示す条件下で前記撮像装置(41)の撮像を実行させる制御部(45)とを備え、
    前記ケーシング(25)内の通風路(30)の空気を搬送するファン(23,71)をさらに備え、
    前記撮像対象(T)は、前記通風路(30)に配置され、
    前記制御部(45)は、前記ファン(23,71)が運転中であるときに、前記撮像装置(41)の撮像を実行させる
    空気処理ユニット。
  8. 請求項6又は7において、
    前記撮像対象(T)は、前記ケーシング(25)内に設けられた構成部品である空気処理ユニット。
  9. 請求項において、
    前記構成部品は、水を受けるトレー(26)又は加湿エレメント(73a)を含む
    空気処理ユニット。
  10. 請求項6、8、9のいずれか1つにおいて、
    前記ケーシング(25)内の通風路(30)の空気を搬送するファン(23,71)をさらに備え、
    前記撮像対象(T)は、前記通風路(30)と異なる第1空間(S1)に配置される空気処理ユニット。
  11. 請求項のいずれか1つにおいて、
    空気と冷媒とを熱交換させる空気熱交換器(22)をさらに備え、
    前記撮像対象(T)は、前記ケーシング(25)内であって、前記空気熱交換器(22)が配置される空間と同じ第2空間(S2)に配置される
    空気処理ユニット。
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