JP7013798B2 - 携帯機 - Google Patents

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Description

本開示は、車両に設けられた車両側装置と無線通信を実施することによって、当該車両側装置に車両のドアロックの施開錠に係る制御を実施させる携帯機に関する。
従来、車両に搭載された装置(以降、車両側装置)と、ユーザによって携帯される携帯機とが無線通信を実施することで、車両側装置に車両ドアの施開錠などの所定の制御を実行させる車両用電子キーシステムが知られている。
この種の車両用電子キーシステムで用いられる携帯機は、車両側装置が実行可能な複数種類の車両制御のそれぞれに対応するボタンを備えていることが多い。例えば携帯機は、車両のドアを遠隔で施錠するためのボタンと、開錠するためのボタンを備えていることが一般的である。携帯機は、ユーザによって携帯機に設けられている複数のボタンのうちの何れかが押されると、その押されたボタンにより定まる制御の実行を指示する無線信号を車載機に送信する。なお、押下されたボタンの特定や無線信号の送信制御は、携帯機が備える制御部によって実施される。
また、携帯機としては、特許文献1に開示されているように、電池切れ等の要因によって携帯機が車両側装置と無線通信ができない場合の予備機能として、メカニカルキーを備えているものも多い。そのような構成によれば、ユーザは、車両に設けられているキーシリンダにメカニカルキーを挿入し、回動させることで、ドアのロックを施開錠したり、エンジンを始動させたりできる。
特許第4087655号公報
発明者らは、デザイン性等の観点から、携帯機に配置するボタンの数を削減した構成を検討してみた。しかしながら、携帯機のボタンの数を抑制すると、携帯機に実装できる機能(換言すればユーザが携帯機を操作することで利用可能な機能の数)が減ってしまう。
仮に、例えば長押しやダブルクリック等といった、ボタンの押下パターンに対して機能を割り当てれば、携帯機が備える機能の数を維持したまま、ボタン数を削減することができる。しかしながら、そのような構成ではユーザが、操作パターン毎の機能を覚えておく必要があるとともに、ボタンを長押ししたり複数回押したりするなどの操作が必要となり、ユーザにとっては手間である。
本開示は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、ユーザが携帯機を操作することで利用可能な機能の数を維持しつつ、携帯機に配置するボタンの数を抑制可能な携帯機を提供することにある。
その目的を達成するための本開示の第1の携帯機は、車両に設けられた車両側装置との無線通信により所定の車両制御を車両側装置に実施させる本体部(1)と、車両に設けられた鍵穴に差し込まれるキープレート部を備える機械的な鍵であるメカニカルキー(2)と、を備える携帯機であって、本体部は、メカニカルキーを着脱可能に収容するキー収容部(7)と、キー収容部の側面部分に設けられている受光窓(8)を介して入射する光の量に応じたレベルの電気信号を出力する受光部(16、21)と、受光部の出力レベルの変化に基づいて、メカニカルキーがキー収容部から取り出されたこと及びメカニカルキーがキー収容部収容されたことの少なくとも何れか一方を検出する着脱検出部(F2)と、着脱検出部によってメカニカルキーがキー収容部から取り出されたこと又はメカニカルキーがキー収容部収容されたことが検出された場合に、所定の機能に対応する処理を実行する機能実行部(F1、F3)と、を備え、機能実行部として、着脱検出部によってメカニカルキーがキー収容部から取り出されたことが検出された場合に、車両側装置に所定の車両制御を実行させるための無線信号を送信する処理を実施する送信処理部(S104)を備える。
上記目的を達成するための第2の携帯機は、車両に設けられた車両側装置との無線通信により所定の車両制御を車両側装置に実施させる本体部(1)と、車両に設けられた鍵穴に差し込まれるキープレート部を備える機械的な鍵であるメカニカルキー(2)と、を備える携帯機であって、本体部は、メカニカルキーを着脱可能に収容するキー収容部(7)と、キー収容部の側面部分に設けられている受光窓(8)を介して入射する光の量に応じたレベルの電気信号を出力する受光部(16、21)と、受光部の出力レベルの変化に基づいて、メカニカルキーがキー収容部から取り出されたこと及びメカニカルキーがキー収容部に収容されたことの少なくとも何れか一方を検出する着脱検出部(F2)と、着脱検出部によってメカニカルキーがキー収容部から取り出されたこと又はメカニカルキーがキー収容部に収容されたことが検出された場合に、所定の機能に対応する処理を実行する機能実行部(F1、F3)と、を備え、本体部の所定の位置には、本体部に収容されている電池の残量をユーザに通知するための発光部(9)が配置されており、着脱検出部によってメカニカルキーがキー収容部から取り出されたことが検出された場合に、発光部を電池の残量に応じた所定の発光パターンで発光させる発光制御部(F3)を機能実行部として備える。
上記目的を達成するための第3の携帯機は、車両に設けられた車両側装置との無線通信により所定の車両制御を車両側装置に実施させる本体部(1)と、車両に設けられた鍵穴に差し込まれるキープレート部を備える機械的な鍵であるメカニカルキー(2)と、を備える携帯機であって、本体部は、メカニカルキーを着脱可能に収容するキー収容部(7)と、キー収容部の側面部分に設けられている受光窓(8)を介して入射する光の量に応じたレベルの電気信号を出力する受光部(16、21)と、受光部の出力レベルの変化に基づいて、メカニカルキーがキー収容部から取り出されたこと及びメカニカルキーがキー収容部に収容されたことの少なくとも何れか一方を検出する着脱検出部(F2)と、着脱検出部によってメカニカルキーがキー収容部から取り出されたこと又はメカニカルキーがキー収容部に収容されたことが検出された場合に、所定の機能に対応する処理を実行する機能実行部(F1、F3)と、を備え、機能実行部として、着脱検出部によってメカニカルキーがキー収容部に収容されたことが検出された場合に、車両側装置に所定の車両制御を実行させるための無線信号を送信する処理を実施する送信処理部(S104)を備える。
上記目的を達成するための第4の携帯機は、車両に設けられた車両側装置との無線通信により所定の車両制御を車両側装置に実施させる本体部(1)と、車両に設けられた鍵穴に差し込まれるキープレート部を備える機械的な鍵であるメカニカルキー(2)と、を備える携帯機であって、本体部は、メカニカルキーを着脱可能に収容するキー収容部(7)と、キー収容部の側面部分に設けられている受光窓(8)を介して入射する光の量に応じたレベルの電気信号を出力する受光部(16、21)と、受光部の出力レベルの変化に基づいて、メカニカルキーがキー収容部から取り出されたこと及びメカニカルキーがキー収容部に収容されたことの少なくとも何れか一方を検出する着脱検出部(F2)と、着脱検出部によってメカニカルキーがキー収容部から取り出されたこと又はメカニカルキーがキー収容部に収容されたことが検出された場合に、所定の機能に対応する処理を実行する機能実行部(F1、F3)と、を備え、本体部の所定の位置には、本体部に収容されている電池の残量をユーザに通知するための発光部(9)が配置されており、着脱検出部によってメカニカルキーがキー収容部に収容されたことが検出された場合に、発光部を電池の残量に応じた所定の発光パターンで発光させる発光制御部(F3)を機能実行部として備える。
上記の構成によれば、キー収容部にメカニカルキーが収容されている場合には受光窓がメカニカルキーによって覆われるため、受光部での受光量は0と見なせるほど十分に低いレベルとなる。一方、メカニカルキーがキー収容部から取り出されている場合には受光窓が外部に露出するため、受光部の出力レベルは、メカニカルキーがキー収容部に収容されている場合に比べて高いレベルとなることが期待できる。着脱検出部は、このような受光部の出力レベルの変化に基づいてユーザによるメカニカルキーの本体部への着脱操作を検出する。そして、機能実行部は、着脱検出部によって検出されるユーザによるメカニカルキーの本体部への着脱操作をトリガとして所定の機能に対応する処理を実行する。
このような構成によれば、ユーザはメカニカルキーを本体部から取り出したり収容したりすることで、その操作に応じた処理を携帯機に実行させることができる。よって、本体部には、機能実行部が提供する機能に対応するボタンを配置する必要がない。つまり、ユーザが携帯機を操作することで利用可能な機能の数を維持しつつ、携帯機に配置するボタンの数を抑制することができる。
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
携帯機100の構成を概略的に示す平面図である。 携帯機100の構成を概略的に示す側面図である。 メカニカルキー2を本体部1から取り出した状態における携帯機100の構成を概念的に示す斜視図である。 キー収容部7周辺の拡大図である。 発光部9の設置位置の変形例を示す図である。 本体部1の電気的な構成を示す図である。 携帯機制御部20の概略的な構成を示すブロック図である。 装着状態検出部F2の作動を説明するための図である。 携帯機100の作動を説明するためのフローチャートである。 発光部9の設置位置の変形例を示す図である。 変形例2の本体部1の電気的な構成を示すブロック図である。 変形例2の携帯機制御部20の概略的な構成を示すブロック図である。 変形例2の本体部1における受光窓8の位置について説明するための図である。 変形例3の構成を説明するための図である。 変形例9の装着状態検出部F2の作動を説明するための図である。
本発明の実施形態について図を用いて説明する。図1は実施形態における携帯機100の正面図であり、図2は携帯機100の側面図である。図3は、メカニカルキー2を本体部1から取り出した状態における携帯機100の裏側の外観及び内観を概念的に示す斜視図である。
携帯機100は、車両用電子キーシステムで用いられる携帯型の装置(いわゆる車両用携帯機)である。車両用電子キーシステムとは、ユーザによって携帯される携帯機100と、車両に搭載された車両側装置とが無線通信を実施することによって車両ドアの施錠状態を制御するシステムである。車両用電子キーシステムとしては、キーレスエントリーシステムや、スマートエントリーシステムなどが該当する。
なお、キーレスエントリーシステムは、携帯機100がユーザによって押下されたボタンに対応する無線信号を送信し、車両側装置が当該無線信号に対応する処理(例えばドアの開錠/施錠)を実行するシステムである。また、スマートエントリーシステムは、車両側装置から送信される応答要求信号に対して携帯機100が応答信号を返送することで、車両側装置が所定の車両制御を実行するシステムである。何れのシステムにおいても、携帯機100は、自分自身と対応付けられた車両の鍵として機能する。ここでは一例として携帯機100はキーレスエントリーシステム及びスマートエントリーシステムの両方を提供する携帯機として構成されているものとする。
携帯機100は、車両側装置と所定の周波数帯の電波を用いて無線通信を実施可能に構成されている。ここでは一例として、車両側装置から携帯機100への信号送信にはLF帯の電波が使用され、携帯機100から車両側装置への信号送信にはUHF帯の電波が使用される。LF帯は30kHz~300kHzを指し、UHF帯は300MHz~3GHzを指す。車両側装置から携帯機100への信号送信に使用されるLF帯の電波とは、例えば125kHzや134kHzの電波である。また、携帯機100から車両側装置への信号送信に使用されるUHF帯の電波とは、例えば、315MHzの電波や、920MHzの電波などである。
なお、携帯機100と車両側装置との無線通信は、2.4GHz帯の電波を用いて実施されてもよい。また、携帯機100は、その他の周波数帯の電波を用いて車両側装置と無線通信するように構成されていても良い。
携帯機100は、車両側装置との無線通信を実施するための部品を備える本体部1と、車両のドアに設けられた鍵穴に挿入されることでドアロックの施開錠を機械的に実現するメカニカルキー2を備える。携帯機100がメカニカルキー2を備えることによってユーザは、例えば電池切れの場合などの場合に、メカニカルキー2を本体部1から分離させて、手動で車両のドアを施錠したり開錠したりすることができる。
このメカニカルキー2は車両ドアの鍵穴に差し込まれるキープレート部201と、その一端に設けられた把持部202を備える。キープレート部201は金属製の細長い平板状であり、その表面には例えば長手方向に延びる鍵溝(図示略)や凹凸が形成されている。メカニカルキー2はエマージェンシーキーとも称される構成である。携帯機100は、全体として車両のユーザが衣服のポケットに入れて持ち歩くことができる程度に小型のものである。
図1~図3に示すように、本体部1は全体として扁平形状の略直方体を呈している。なお、図1等では便宜上、携帯機100の角部を直角に設定した構成を示しているが、実際の角部は丸められている。すなわち、携帯機100及び本体部1は、平面視における形状が、長辺と短辺を有する長方形の角部が丸められた形状(いわゆる角丸長方形)となるように形成されている。長辺と短辺を有する長方形とは、正方形以外の長方形に相当する。本体部1には、種々の電子部品が実装された回路基板5や電池6等が収容されている。
以降では便宜上、回路基板5に直交する方向のことを上下方向と記載する。回路基板5から裏側ケース4に向かう方向が下方向であり、回路基板5から表側ケース3に向かう方向が上方向である。また、上下方向に直交する方向であって、本体部1の長辺に平行な方向を長手方向、短辺に平行な方向を短手方向と記載する。図1等の種々の図に示すX軸は短手方向を、Y軸は長手方向を、Z軸は上下方向をそれぞれ表している。これらX軸、Y軸、及びZ軸は右手系の3次元座標系は、携帯機100の構成を説明するための概念である。
本体部1は、樹脂製の表側ケース3と裏側ケース4とが組み合わさって形成されている。表側ケース3と裏側ケース4とが一体となることで形成される嵌合筐体が、本体部1の外観形状を提供する。表側ケース3と裏側ケース4とは、上下方向に重なった状態で互いに嵌合するように構成されている。表側ケース3を裏側ケース4に係止するための構造は、例えばフック式のスナップフィット等、多様な係止構造を採用することができる。なお、フック式のスナップフィットとは、一方のパーツに設けられたフックを、受け側に設けられた係合部(例えば凹部や貫通孔)に引っ掛けて機械的に保持する固定方式に相当する。
なお、表側ケース3と裏側ケース4とが接合する部分(以降、ケース接合部)には、ゴム製のOリングが設けられている。Oリングは、表側ケース3に設けられていても良いし、裏側ケース4に設けられていても良い。Oリングは、表側ケース3と裏側ケース4とが嵌合する力によって圧縮されて、防水、防塵機能を提供する。表側ケース3及び裏側ケース4は、後述する受光窓8や照射窓に相当する部分以外は、不透明な素材(ここでは樹脂)を用いて実現されている。なお、ケースの素材は樹脂に限らず、金属等を用いられていても良い。
また、本体部1には、図3等に示すように、メカニカルキー2を着脱可能に収納するためのキー収容部7が設けられている。携帯機100は、通常の使用状態においては、キー収容部7にメカニカルキー2が挿入されて携帯される。
キー収容部7は、具体的には図4に示すようにキープレート部201を収容するためのプレート収容部71と、把持部202を収容するための把持部収容部72とを備える。図4はキー収容部7付近の拡大図である。プレート収容部71は、細長い平板状のキープレート部201を収容するための必要十分な空間を提供する形状となっている。また、把持部収容部72は概略的には把持部202を収容するための凹部として形成されている。把持部収容部72は、把持部202の形状と合致するように形成されている。また、本実施形態では一例として把持部収容部72は、メカニカルキー2がキー収容部7に収容されることによって、携帯機全体として角部が丸められた扁平形状の略直方体形状を提供するように、把持部202の表面が本体部1の外面と連続的に接続するように構成されている。
このような構成によって、メカニカルキー2は、本体部1内部に対してその長手方向に摺動可能であって、挿入したり引き出したりできる。つまり、メカニカルキー2は、本体部1に対して着脱可能で、かつ本体部1に一体的に収容可能に構成されている。また、メカニカルキー2が本体部1のキー収容部7に収容されている状態においては、メカニカルキー2の把持部202が本体部1の外面と連結することによって、全体として角部が丸められた扁平形状の略直方体形状となる。
なお、本実施形態では一例として、デザイン性や携帯性の観点から本体部1は把持部202も収容可能に構成されているがこれに限らない。キー収容部7は把持部202の一部又は全部が本体部1に対して突出するように形成されていても良い。つまり、キー収容部7は、把持部収容部72を備えていなくともよいし、把持部202の一部が本体部1の外面から突出するように形成されていても良い。
また、把持部収容部72においてキー収容部7にメカニカルキー2が収容されている状態において把持部202によって覆われる部分(以降、把持部被覆部)721には、後述する受光素子16に本体部1外部からの光を導光するための窓である受光窓8が設けられている。受光窓8は透明な樹脂あるいは光を透過できる厚さの不透明な樹脂によって封止されている。受光素子16そのものが防水構造の場合、受光素子16が露出していても良い。なお、把持部被覆部721は、キー収容部7にメカニカルキー2が収容されている状態において把持部202と当接する面に相当する。つまり当該構成は、本体部1においてキー収容部7を提供する面部のうち、把持部202と当接する面に受光窓8を設けた構成に相当する。
上記の構成によれば、キー収容部7にメカニカルキー2が収容されている場合、受光窓8が把持部202で覆われるため、外部からの光は受光窓8に入射しない。よって受光窓8の本体部内側に配置されている受光素子16は光を検出しない。一方、キー収容部7からメカニカルキー2が引き抜かれている場合には、外部からの光が受光窓8を介して受光素子16まで到達しうる。よって、受光素子16の出力信号が、キー収容部7へのメカニカルキー2の装着状態を示す信号をして機能する。
なお、受光窓8は本体部1においてキー収容部7にメカニカルキー2が収容されている場合にメカニカルキー2によって覆われる部分、つまりキー収容部7の側面部分に設けられていればよい。よって、受光窓8はプレート収容部71の側面に設けられていてもよい。ただし、受光窓8はキー収容部7からメカニカルキー2が引き抜かれている状態において、外部からの光が到達しうる位置に設けられていることが好ましい。なお、キー収容部7の側面部分とは、別の観点によれば、本体部1においてキー収容部7として機能する空間を提供する表面部分に相当する。
また、本体部1の表側の面の左下隅部には、発光部9が設けられている。発光部9は、本体部1のケースに設けられた照射窓から後述する発光素子18の光を出力する構成である。照射窓は、発光素子18が発する光を本体部1の外部に射出するための窓であって、受光窓8と同様に透明(半透明)な樹脂等を用いて実現されている。
発光部9は、本体部1が車両側装置にドアを開錠するように指示する信号(以降、開錠指示信号)を無線送信したときに発光する構成である。つまり、発光部9は、UHF信号の送信状態をユーザに通知するインジケータとして構成されている。開錠指示信号は、UHF帯の無線信号である。開錠指示信号を含む無線信号の送信は後述する携帯機制御部20によって制御される。
また、発光部9の近傍には、より好ましい態様として、開錠指示信号を送信している状態を示すイラストImg1が印刷されている。これにより発光部9の発光が、開錠指示信号を送信していることを示す発光であることを、ユーザが認識しやすくなる(換言すれば思い出しやすくなる)。他の態様として、照射窓自体を、開錠指示信号を送信している状態を示すイラスト状に形成することによって、当該イラストImg1自体が光るように構成されていても良い。イラストImg1は必須の要素ではなく、任意の要素である。また、イラストImg1のデザインは、適宜設計されればよい。
なお、本体部1における発光部9の位置は適宜設計されればよく、例えば図5に示すように本体部1の側面に配置されていてもよい。さらに発光部9は、裏側の面に配置されていてもよい。なお、図5は本体部1にメカニカルキー2が収容されている携帯機100を斜め上方からときの外観を示す概念図である。図5では施錠ボタン10等の図示を省略している。
その他、本体部1には、施錠ボタン10が配置されている。施錠ボタン10は、ユーザが車両のドアの施錠を行うためのボタンであって、ユーザの押下に伴って上下方向に動くように構成されている。つまり、施錠ボタン10はプッシュスイッチとして構成されている。施錠ボタン10は、ユーザによって押下された場合に、後述する携帯機制御部20に施錠ボタンが押下されたことを示す電気信号を出力する。施錠ボタン10の表面又はその近傍にはドアの施錠状態を示すイラストが印刷されている。これによりユーザが施錠ボタン10の機能を認識しやくなる。なお、施錠ボタン10の実現態様はプッシュスイッチに限定されない。静電容量の変化を検出するセンサ(いわゆる静電容量センサ)や、感圧センサを用いて、ユーザの操作を検出するように構成されていてもよい。
図6は本体部1の電気的な構成を示すブロック図である。本体部1は、電気的な構成として、施錠ボタン10や電池6の他、送信アンテナ11、送信回路12、受信アンテナ13、受信回路14、電源回路15、受光素子16、受光回路17、発光素子18、駆動回路19、及び携帯機制御部20を備える。
携帯機制御部20は、送信回路12、受信回路14、電源回路15、受光回路17、及び駆動回路19のそれぞれと電気的に接続されている。送信回路12は送信アンテナ11とも電気的に接続されている。受信回路14は受信アンテナ13とも電気的に接続されている。受光回路17は、受光素子16とも電気的に接続されている。駆動回路19は、発光素子18とも電気的に接続されている。電源回路15は電池6と電気的に接続されている。
送信アンテナ11や、送信回路12、受信アンテナ13、受信回路14、電源回路15、受光素子16、受光回路17、駆動回路19、発光素子18、携帯機制御部20は回路基板5上に設けられている。なお、回路基板5は必ずしも1枚である必要はなく、回路基板5は複数に分割されていても良い。
また、上述した全ての構成が回路基板5上に配置されている必要はなく、その一部(例えば受光素子16や発光素子18)は、回路基板5外に配置されていてもよい。回路基板5外に設けられている構成は、ジャンパ線等のケーブルを用いて回路基板5上の所定の回路と電気的に接続されていれば良い。また、回路基板5に電池ケース等を配置することによって、電池6は当該電池ケースを介して回路基板5上に配置してもよい。
送信アンテナ11は、UHF信号を送信するためのアンテナである。送信アンテナ11は送信回路12から入力された電気信号をUHF帯の電波に変換して放射する。送信回路12は携帯機制御部20から入力されたベースバンド帯の信号を変調し、UHF帯の信号として出力する回路である。
受信アンテナ13は、車両側装置から無線送信されるLF帯の電波を受信するためのアンテナである。受信アンテナ13は、LF帯の電波をLF帯の電気信号に変換して受信回路14に出力する。なお、LF帯の無線信号及びLF帯の電気信号のことを区別しない場合にはLF信号とも記載する。
受信回路14は、受信アンテナ13から入力されたLF信号を復調する回路モジュールである。受信回路14は受信したLF信号を復調した信号を携帯機制御部20に出力する。電源回路15は電池6に蓄電された電力を使用し所定の電圧(例えば5V)に変換して携帯機制御部20等の各構成に電源供給する回路モジュールである。
受光素子16は、受光窓8を介して本体部1外部からの光を受光し、その受光した光の強さ(以降、受光強度)に対応する電圧や電流を出力する素子である。つまり、受光素子16の出力信号は、受光窓8を介して受光素子16に入射する光の量を示す。受光素子16としてはフォトダイオード(Photodiode:PD)やフォトトランジスタなどを採用することができる。
この受光素子16は、本体部1内部において、受光窓8から本体部1内部に進入する光を受光可能な位置に配置されている。概略的には受光素子16は受光窓8付近において、受光窓8が存在する方向に受光面が向いた姿勢で配置されている。このような構成によれば、メカニカルキー2がキー収容部7に収容されている場合には受光窓8が把持部202で覆われるため、受光素子16で受光される光の量は0とみなせるほど小さくなる。つまり、受光素子16の出力レベルは、0とみなせるほど十分に低いレベル(以降、ローレベル)となる。
一方、メカニカルキー2がキー収容部7から取り出されている場合には受光窓8が露出するため、受光素子16で受光される光の量はメカニカルキー2がキー収容部7に収容されている場合に比べて高いレベルとなることが期待できる。つまり、受光素子16の出力レベルはメカニカルキー2がキー収容部7から取り出されているか否かの指標として機能する。受光素子16の出力信号は受光回路17に入力される。受光窓8と受光素子16とが受光部を提供する。
受光回路17は、受光素子16から入力された信号を検波および増幅し、携帯機制御部20に提供する構成である。なお、受光回路17は、受光素子16から入力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換部を備えていても良い。つまり、受光回路17の出力信号はアナログ信号であっても良いしデジタル信号であっても良い。仮に受光回路17の出力信号である場合には、当該アナログ信号は携帯機制御部20でデジタル信号に変換されれば良い。
以降において、受光素子16の出力信号と、受光回路17の出力信号とを区別しない場合には、それらを受光強度信号と称する。いずれの信号も、受光素子16での受光強度を示す信号であるためである。なお、受光強度は、任意の単位で表現されれば良い。例えば受光強度はデシベル(dB)で表現されればよい。その他、受光強度は、ボルト(V)やアンペア(A)で表現されてもよい。また、前述の通り受光素子16の出力信号はメカニカルキー2がキー収容部7から取り出されているか否かの指標として機能するため、受光強度信号は、メカニカルキー2がキー収容部7から取り出されているか否かの指標として機能する。
発光素子18は、印加電圧/入力電流に応じた強度の可視光を発する素子である。発光素子18としては、LED(Light Emitting Diode)等の発光ダイオードを採用することができる。発光素子18は駆動回路19によって駆動される。この発光素子18は、本体部1内部において、本体部1のケースに設けられた照射窓から本体部1外部に向けて光を射出可能な位置に配置されている。概略的には発光素子18は照射窓付近に配置されている。照射窓は、発光素子18が発する光を本体部1の外部に射出するための窓である。
本実施形態ではより好ましい態様として、受光素子16の周囲には、発光素子18が発する光が本体部1の内部で反射して受光素子16で受光されないように、発光素子18が発する光を遮る壁(以降、遮光壁)が配置されているものとする。なお、遮光壁は発光素子18の周囲に配置されていても良い。また、受光素子16と発光素子18のそれぞれの周囲に遮光壁が配置されていても良い。遮光癖は光を通さないものであればよく、不透明な樹脂や金属等を用いて実現することができる。遮光壁はケースと一体的に形成されていてもよい。また、遮光壁は受光素子16や発光素子をケースに支持するための部材としての機能を備えていてもよい。
発光素子18と照射窓とが前述の発光部9を提供する。照射窓自体は、可視光の透過率が所定値(例えば50%)以上の透明/半透明な樹脂(例えばアクリル樹脂)を用いて実現されればよい。駆動回路19は、携帯機制御部20からの指示に従って、発光素子18に通電し、光を照射させる(換言すれば発光させる)回路である。
携帯機制御部20は、コンピュータとして構成されている。すなわち、携帯機制御部20は、CPU、RAM、ROM、I/O、及びこれらの構成を接続するバスラインなどを備える。携帯機制御部20が備えるCPUの数は1つでも複数でもよい。また、携帯機制御部20は、CPUの代わりに、GPUやMPUを用いて実現されていても良い。さらにCPUやGPU、MPUを組み合わせて実現されていてもよい。ROMには、通常のコンピュータを携帯機制御部20として機能させるためのプログラム(以降、携帯機用プログラム)等が格納されている。また、ROMには上記プログラムの他、携帯機100には固有の識別番号(以降、携帯機ID)等が格納されている。
携帯機制御部20は、CPUがROMに格納されている携帯機用プログラムを実行することによって、スマートエントリーシステム等を実現するための携帯機の処理を実行する。なお、上述の携帯機用プログラムは、ROMなどの非遷移的実体的記録媒体(non- transitory tangible storage medium)に格納されていればよい。携帯機用プログラムは、ROMに代わってフラッシュメモリに保存されていても良い。CPUが携帯機用プログラムを実行することは、携帯機用プログラムに対応する方法が実行されることに相当する。
携帯機制御部20はCPUが上述の携帯機用プログラムを実行することによって、図7に示す種々の機能ブロックに対応する機能を提供する。すなわち、携帯機制御部20は機能ブロックとして、送信信号生成部F1、装着状態検出部F2、及び発光制御部F3を備える。装着状態検出部F2はより細かい機能として、取出検出部F21及び収容検出部F22を備える。
なお、携帯機制御部20が提供するこれらの機能を実現する手法はソフトウェアに限るものではなく、その一部又は全部の機能は、ハードウェアを用いて実現してもよい。ハードウェアを用いて実現する態様には1つ又はICを用いて実現する態様も含まれる。
送信信号生成部F1は、車両側装置に送信する信号を生成し、送信回路12に出力する。例えば送信信号生成部F1は、受信回路14を介して車両側装置が送信したLF信号を受信した場合には、当該受信信号に対する応答として送信するべき所定の信号を生成し、送信回路12に出力する。
車両側装置から送信される信号とは、例えば、携帯機100に対して携帯機100を認証するためのデータを返送するように要求する信号(以降、認証用信号)である。仮に車両側装置がチャレンジ-レスポンス方式によって携帯機100を認証するように構成されている場合には、車両側装置は所定の認証条件が充足されたタイミングでチャレンジコードを含むLF信号(以降、チャレンジ信号)を認証用信号として送信する。チャレンジコードは、携帯機100を認証するためのコードである。チャレンジコードは、例えば乱数表など用いて生成された乱数である。
例えば受信回路14からチャレンジ信号が入力された場合には、携帯機IDを用いてレスポンスコードを生成し、当該レスポンスコードを含むレスポンス信号を生成する。レスポンスコードは、受信したチャレンジコードを予め登録されている暗号鍵で暗号化したコードである。暗号鍵としては例えば携帯機IDを採用することができる。
また、送信信号生成部F1は、施錠ボタン10から、ユーザによって押下されたことを示す信号が入力された場合には、施錠指示信号を生成して送信回路12に出力する。施錠指示信号は、車両側装置に車両が備える全てのドアを施錠するように指示する信号である。携帯機100が送信した施錠指示信号が車両側装置で受信された場合、車両側装置によって車両のドアは施錠状態に設定される。つまり、施錠指示信号の送信は、遠隔で車両のドアを施錠する機能(以降、遠隔施錠機能)に対応する処理に相当する。
さらに、送信信号生成部F1は後述する取出検出部F21によって、キー収容部7からメカニカルキー2が取り出されたことが検出された場合には、開錠指示信号を生成して送信回路12に出力する。携帯機100が送信した開錠指示信号が車両側装置で受信された場合、車両側装置によって車両のドアは開錠状態に設定される。つまり、開錠指示信号の送信は、遠隔で車両のドアを開錠する機能(以降、遠隔開錠機能)に対応する処理に相当する。送信信号生成部F1が、機能実行部(より具体的には送信処理部)に相当する。
なお、送信信号生成部F1は、収容検出部F22によってメカニカルキー2がキー収容部7に収容されたことを検出されるまで、所定の送信周期(例えば2秒毎に)で定期的に開錠指示信号を繰り返し送信するように構成されているものとする。ただし、一定回数(例えば4回)以上送信した場合には、開錠指示信号の繰り返し送信を停止するものとする。このように送信回数に上限値を設定しておくことで、電池6の消費を抑制することができる。
装着状態検出部F2は、受光回路17から入力される受光強度信号に基づいてキー収容部7にメカニカルキー2の装着状態(収容されているか否か)を検出する構成である。装着状態検出部F2が着脱検出部に相当する。
取出検出部F21は、受光回路17から入力される受光強度信号に基づいてキー収容部7からメカニカルキー2が取り出されたことを検出する構成である。取出検出部F21は、図8に示すように受光強度信号が示す受光強度が所定の収容判定値Th1未満である状態から収容判定値Th1以上となった場合に、キー収容部7からメカニカルキー2が取り出されたと判定する。図8中の時刻T11は、受光強度信号が示す受光強度が所定の収容判定値Th1未満である状態から収容判定値Th1以上となったタイミングを示している。なお、キー収容部7からメカニカルキー2が取り出されたと判定することはキー収容部7からメカニカルキー2が取り出されたことを検出することに相当する。収容判定値Th1以下の領域が前述のローレベルに相当する。
収容判定値Th1は、メカニカルキー2がキー収容部7に収容されていると判定するための閾値である。収容判定値Th1は、メカニカルキー2がキー収容部7に収容されている場合に受光回路17が出力しうる受光強度信号を試験することによって決定されれば良い。例えば収容判定値Th1は、メカニカルキー2がキー収容部7に収容されている場合に受光回路17が出力しうる受光強度信号の最大値に所定の余裕を加えた値とすればよい。
収容検出部F22は、受光回路17から入力される受光強度信号に基づいてキー収容部7にメカニカルキー2が収容されたことを検出する構成である。収容検出部F22は、図8に示すように受光強度信号が示す受光強度が、収容判定値Th1以上である状態から収容判定値Th1未満となった場合に、キー収容部7にメカニカルキー2が収容されたと判定する。図8中の時刻T12は、受光強度信号が示す受光強度が収容判定値Th1以上である状態から収容判定値Th1未満となったタイミングを示している。なお、キー収容部7にメカニカルキー2が収容されたと判定することはキー収容部7にメカニカルキー2が収容されたことを検出することに相当する。取出検出部F21の検出結果や、収容検出部F22の検出結果は送信信号生成部F1や発光制御部F3に提供される。
以降では便宜上、ユーザがキー収容部7からメカニカルキー2を取り出す(例えば引き抜く)操作のことをメカキー取出操作と称するとともに、ユーザがキー収容部7にメカニカルキー2を収容する(例えば挿し込む)操作のことをメカキー収容操作と称する。加えて、メカキー取出操作とメカキー収容操作とを区別しない場合には、メカキー着脱操作と称する。取出検出部F21はメカキー取出操作を検出する構成に相当し、収容検出部F22はメカキー収容操作を検出する構成に相当する。
発光制御部F3は、発光素子18の発光を制御する構成である。発光制御部F3は、取出検出部F21によるメカキー取出操作の検出がトリガとなって送信信号生成部F1が開錠指示信号を送信した場合に、発光素子18を発光させるための電気的な制御信号を駆動回路19に出力する。駆動回路19は携帯機制御部20からの制御信号に基づいて、発光素子18に通電し、発光させる。
一回の開錠指示信号の送信に伴う発光素子18の発光パターンは適宜設計されれば良い。例えば複数回点滅させたり、一定時間連続的に点灯させたりする。発光パターンを構成する要素としては、光の色や、点滅の有無などがある。発光素子18を点滅させる場合には、点滅の間隔や、点灯時間と消灯時間の比率なども発光パターンを構成する要素として採用することができる。
図9は、ユーザのメカキー取出操作に伴う携帯機100の作動をまとめたフローチャートである。便宜上、ユーザのメカキー取出操作に起因して携帯機100が実施する処理をメカキー取出対応処理と称する。メカキー取出対応処理は図9に示すように、ステップS101~S109を備える。図9に示す処理は、例えば所定の周期で(例えば100ミリ秒毎に)実施すればよい。
まずステップS101では以降の処理で用いるパラメータである制御実行回数kを0に設定して(つまり初期化して)ステップS102に移る。制御実行回数kは、開錠指示信号の送信や発光素子18の発光などといった制御を実行した回数を保持するための変数である。制御実行回数kは0以上の整数が設定される。
ステップS102では装着状態検出部F2が、受光回路17と連携して受光強度を取得する。取得した受光強度はRAMに一時保存される。なお、逐次取得する受光強度のデータは、例えば、最新のデータが先頭となるように時系列順にソートされて保存されれば良い。また、保存されてから一定時間経過したデータは順次破棄されていけば良い。
ステップS103では取出検出部F21が、RAMに保存されている受光強度の時系列データ(換言すれば受光強度の経時変化)に基づいて、メカキー取出操作が行われた否かを判定する。メカキー取出操作が行われたと判定した場合、すなわち、メカキー取出操作を検出した場合には、ステップS103を実行する。一方、メカキー取出操作が行われたと判定しなかった場合、すなわちメカキー取出操作を検出しなかった場合には、本フローを終了する。
ステップS104では送信信号生成部F1と送信回路12とが連携して開錠指示信号を車両側装置に送信する。具体的には送信信号生成部F1が開錠指示信号を生成し、送信回路12に出力する。送信回路12は送信信号生成部F1としての携帯機制御部20から入力された開錠指示信号を変調して送信アンテナ11に出力し、UHF帯の電波として放射する。ステップS104での処理が完了すると、ステップS105を実行する。なお、ステップS104とステップS105の処理は並列的に実行されても良い。ステップS104が所定の機能(ここでは遠隔開錠機能)に対応する処理に相当する。
ステップS105では発光制御部F3が駆動回路19と連携して発光部9(実体的には発光素子18)を発光させる。すなわち、発光制御部F3が駆動回路19に制御信号を出力し、駆動回路19が、予め定められた発光パターンで発光素子18を発光させる。ステップS105での処理が完了するとステップS106を実行する。ステップS106では制御実行回数の値を1つ増加させて(つまりインクリメントして)ステップS107に移る。
ステップS107ではステップS102と同様に、装着状態検出部F2が、受光回路17と連携して受光強度を取得し、ステップS108に移る。ステップS108では収容検出部F22が、RAMに保存されている受光強度の時系列データ(換言すれば受光強度の経時変化)に基づいて、メカキー収容操作が行われた否かを判定する。メカキー収容操作が行われたと判定した場合、すなわち、メカキー収容操作を検出した場合には、本フローを終了する。一方、メカキー収容操作が行われたと判定しなかった場合、すなわちメカキー収容操作を検出しなかった場合にはステップS109に移る。
ステップS109では本フローにおいて制御実行回数kが所定の実行上限値N未満であるか否かを判定する。k≧Nである場合には本フローを終了する。一方、k<Nである場合にはステップS104以降の処理を再び実行する。実行上限値Nは適宜設計されればよい。ここでは一例としてN=4に設定されている。もちろん、実行上限値Nは1や2、6、10などであってもよい。
<実施形態のまとめ>
上記の構成によれば、ユーザはメカニカルキー2を取り出すことによって、無線で車両のドアを開錠することができる。このような態様によれば携帯機100に、開錠指示信号を送信するためのボタンを配置する必要がない。つまり、ユーザが携帯機100を操作することで利用可能な機能の数を維持しつつ、携帯機100に配置するボタンの数を抑制することができる。
また、上述した実施形態では受光窓8を、キー収容部7にメカニカルキー2が収容されている状態において、把持部202によって覆われる位置に設けている。換言すれば、受光窓8は、キー収容部7からメカニカルキー2が取り出されている状態においては、外部に露出する部分に配置されている。このような態様によれば、受光窓8をプレート収容部71の側面に配置した態様よりも、メカニカルキー2の着脱に由来する受光量の変化が大きくなる。その結果、メカニカルキー2の着脱を誤検出する恐れを低減することができる。
以上、本開示の実施形態を説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されるものではなく、以降で述べる種々の変形例も本開示の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。例えば下記の種々の変形例は、技術的な矛盾が生じない範囲において適宜組み合わせて実施することができる。
なお、前述の実施形態で述べた部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、構成の一部のみに言及している場合、他の部分については先に説明した実施形態の構成を適用することができる。
[変形例1]
発光部9は、図10に示すように把持部被覆部721に配置されていても良い。図10に示す態様によれば、メカニカルキー2をキー収容部7に収容している状態においてはイラストImg1が隠れた状態となり、デザインの自由度やデザイン性そのものを高めることができる。また、メカキー取出操作に伴って発光部9が発光する場合には、メカニカルキー2はキー収容部7には収容されていないため、ユーザは発光部9の発光を視認することができる。その結果、上述した実施形態と同様の効果を提供することができる。
[変形例2]
上述した実施形態や変形例1では受光素子16と発光素子18をそれぞれ配置する態様を開示したがこれに限らない。発光素子18を受光素子として兼用してもよい。換言すれば、受光素子16を発光素子として利用してもよい。以降では、1つの素子(例えばLED)を用いる受光と発光を行う構成の一例を変形例2として述べる。
本変形例2における携帯機100は電気的な構成として図11に示すように、施錠ボタン10や電池6の他、送信アンテナ11、送信回路12、受信アンテナ13、受信回路14、電源回路15、受光回路17、駆動回路19、携帯機制御部20、受発光素子21、及び切替回路22を備える。受発光素子21は、発光と受光の両方に用いられる素子である。受発光素子21としては例えば発光ダイオード(つまりLED)を用いることができる。受発光素子21は切替回路22と接続されている。受光回路17及び駆動回路19はそれぞれ切替回路22と接続されている。つまり受光回路17及び駆動回路19はそれぞれ切替回路22を介して受発光素子21と接続されている。
切替回路22は、受光回路17と駆動回路19の何れか一方のみが受発光素子21と接続するように構成されている。そのため、受発光素子21が受光回路17と接続されている場合には、駆動回路19は受発光素子21から電気的に切り離された状態となる。また、受発光素子21が駆動回路19と接続されている場合には、受光回路17は受発光素子21から電気的に切り離された状態となる。この切替回路22は例えばリレースイッチ等の周知のスイッチング素子を用いて実現することができる。
切替回路22は携帯機制御部20と接続されており、切替回路22の接続状態は携帯機制御部20によって制御される(つまり切り替えられる)。以降では便宜上、切替回路22の状態として、受光回路17と受発光素子21とを電気的に接続する状態を受光接続状態と称するとともに、駆動回路19と受発光素子21とを電気的に接続する状態である発光接続状態と称する。
本変形例の携帯機制御部20は、図12に示すように機能ブロックとして、前述の種々の機能ブロックに加えて、接続制御部F4を備える。接続制御部F4は、所定の制御信号を切替回路22に出力することで、切替回路22の接続状態を制御する構成である。この接続制御部F4は、通常時においては切替回路22の接続状態を受光接続状態に設定する。そして、受発光素子21を発光させる必要がある場合に、切替回路22の接続状態を一時的に発光接続状態に設定する。受発光素子21を所定の発光パターンで発光させる処理が完了すると、切替回路22の接続状態を受光接続状態に再設定する(つまり切り戻す)。
なお、受発光素子21を発光させる必要がある場合とは、取出検出部F21によってメカキー取出操作が検出された場合に相当する。つまり、接続制御部F4は、取出検出部F21によってメカキー取出操作が検出された場合に切替回路22の接続状態を一時的に発光接続状態に設定する構成に相当する。
このような構成によれば、受光と発光が1つの素子で実現されるため、上述した実施形態に比べて携帯機100の構成を簡素化することができる。また、受発光素子21が駆動回路19と接続されている場合には、受光回路17は受発光素子21から電気的に切り離された状態となるため、受発光素子21の発光が受光強度として観測される恐れがない。つまり、内部反射光によって装着状態検出部F2がメカニカルキー2の装着状態を誤判定する恐れを低減することができる。また、遮光壁等を形成する必要がなくなる。
なお、本変形例では受光窓8と受発光素子21を組み合わせてなる構成が、受光部として機能する。また、受光窓8と受発光素子21を組み合わせてなる構成は、発光部9としても機能する。換言すれば受光窓8は照射窓としての役割を担う。本変形例における受光窓8は、図4や図13に示すようにキー収容部7にメカニカルキー2が収容されている状態において、メカニカルキー2によって覆われる部分のうち、受発光素子21が発する光が視認可能な位置に配置されていることが好ましい。つまり把持部被覆部721に配置されていることが好ましい。
[変形例3]
上述した実施形態や種々の変形例(以降、実施形態等)の携帯機制御部20は、メカキー取出操作をトリガとして開錠指示信号を無線送信するように構成されているものとしたが、これに限らない。メカキー取出操作をトリガとして実施する処理の内容は適宜設計されればよい。換言すればメカキー取出操作に割り当てる機能は適宜設計されればよい。
例えば携帯機100は、メカキー取出操作をトリガとして、施錠指示信号を送信するように構成されていても良い。そのような構成は、メカキー取出操作に遠隔施錠機能を割り当てた構成に相当する。なお、当該構成においては、施錠ボタン10に代わって、ユーザが車両のドアの開錠を行うためのボタン(以降、開錠ボタン)が設けられていることが好ましい。
また、携帯機100は、メカキー取出操作をトリガとして、トランクドアを開錠/施錠するための指示信号を無線送信するように構成されていてもよい。さらには、携帯機100は、メカキー取出操作をトリガとして、車両に設けられた車室外用の照明を点灯させるための指示信号(以降、点灯指示信号)を無線送信するように構成されていても良い。つまり、携帯機100は、メカキー取出操作をトリガとして送信する指示信号の内容は、任意のものを設定可能である。
なお、携帯機100が送信した点灯指示信号が車両側装置で受信された場合、車両側装置によって車両の車室外用の照明(以降、車室外照明)は点灯状態に設定される。つまり、点灯指示信号の送信は、遠隔で車室外照明を点灯させる機能(以降、遠隔点灯機能)に対応する処理に相当する。故に、メカキー取出操作をトリガとして点灯指示信号を送信する構成は、メカキー取出操作に遠隔施錠機能を割り当てた構成に相当する。車両ドアの開錠/施錠、車室外照明の点灯/消灯などが車両制御に相当する。
また、携帯機100がメカキー取出操作をトリガとして実施する処理は、無線信号の送信を伴うものに限らない。例えば、携帯機100は、メカキー取出操作をトリガとして、電池6の残量に応じた発光パターンで発光素子18(又は受発光素子21)を発光させるように構成されていても良い。例えば、発光制御部F3は、電池残量が少ないほど点滅間隔を短くする(つまり点滅の速度を大きくする)など、電池残量に応じた点滅間隔で発光素子18を発光させる。また、仮に発光部9が、赤色と緑色の2色で発光可能に構成されている場合には、電池残量が所定の閾値以上である場合には緑で発光させるとともに、電池残量が所定の閾値未満である場合には赤色で発光させるなど、発光色によって電池残量を通知するように構成されていても良い。発光部9の発光によって電池残量を表現する構成においては、発光の意図をユーザが認識しやすいように、図14に示すように発光部9の近傍に電池のイラストImg2が印刷されていることが好ましい。電池6の残量自体は、例えば電池6の出力電圧等によって特定されれば良い。
発光部9を発光させることによってユーザに通知する情報の種類は適宜設計されればよい。発光部9は、例えばLF帯のノイズの有無を通知するものであってもよい。電池6の残量や、LF帯のノイズの有無等が本体部の状態に係る所定の情報に該当する。便宜上、発光部9の発光によって電池残量を表現する処理を、電池残量通知のための発光処理とも称する。
さらに上述した実施形態等では、メカキー取出操作をトリガとして指示信号を送信する際にはそれと連動させて発光部9を発光させる態様を開示したがこれに限らない。メカキー取出操作をトリガとして指示信号を送信する場合であっても発光部9を発光させなくともよい。メカキー取出/収容操作をトリガとして指示信号の送信/発光部9の発光の少なくとも何れか一方を実施するように構成されていればよく、発光部9は備えていなくともよい。
[変形例4]
以上では、携帯機制御部20はメカキー取出操作をトリガとして所定の処理を実行するように構成されている態様を開示したがこれに限らない。他の態様として、メカキー収容操作をトリガとして所定の機能に対応する処理を実行するように構成されている態様を開示したがこれに限らない。なお、所定の制御とは、指示信号の送信や、発光部9の発光、それらの両方などである。
例えば携帯機100は、メカキー収容操作をトリガとして開錠指示信号などの指示信号を無線送信するように構成されていても良い。また、メカキー収容操作をトリガとして、電池残量通知のための発光処理を実施するように構成されていても良い。
[変形例5]
さらに、メカキー取出操作とメカキー収容操作のそれぞれをトリガとして、異なる機能に対応する処理を実行するように構成されていてもよい。例えばメカキー取出操作をトリガとして開錠指示信号を送信するとともに、メカキー収容操作をトリガとして施錠指示信号を送信するように構成されていて良い。そのような構成は、メカキー取出操作に遠隔開錠機能を割り当てるとともに、メカキー収容操作に遠隔施錠機能を割り当てた構成に相当する。
また、メカキー取出操作をトリガとして点灯指示信号を送信するとともに、メカキー収容操作をトリガとして車両に設けられた車室外用の照明を消灯させる指示信号(以降、消灯指示信号)を送信するように構成されていても良い。そのような構成は、メカキー取出操作に遠隔点灯機能を割り当てるとともに、メカキー収容操作に遠隔消灯機能を割り当てた構成に相当する。遠隔消灯機能は、遠隔で車室外照明を消灯させる機能である。
メカキー取出操作をトリガとして実行する処理が提供する機能が第1の機能に対応し、メカキー収容操作をトリガとして実行する処理が提供する機能が第2の機能に対応する。メカキー取出操作とメカキー収容操作のそれぞれに割り当てる機能は適宜設計されれば良い。
[変形例6]
上述した実施形態等では、操作ボタンが1つだけ設けられている携帯機100において、携帯機100が備える操作ボタンを施錠ボタンとする構成を開示したが、これに限らない。操作ボタンが1つだけ設けられている携帯機100において携帯機100が備える操作ボタンは開錠ボタンであってもよい。また、携帯機100が備える唯一の操作ボタンは、トランクドアを開錠/施錠するためのボタンであっても良い。携帯機100が備える唯一の操作ボタンに割り当てられる機能は、上述したもの以外の機能であってもよい。つまり、携帯機100が備える唯一の操作ボタンに割り当てられる機能は、適宜設計されれば良い。
[変形例7]
上述した実施形態等では、携帯機100には操作ボタンが1つだけ設けられている態様を開示したがこれに限らない。携帯機100には複数のボタンが設けられていても良い。その場合、メカニカルキー2の取出/収容操作には、各種ボタンには割り当てられていない機能を割り当ててれば良い。
[変形例8]
上述した実施形態等では、携帯機100には操作ボタンが設けられている態様を開示したがこれに限らない。携帯機100にはボタンが1つも設けられていなくとも良い。例えば、通常、財布等に収容可能なカードタイプの携帯機100は、薄型化のために操作ボタンを備えないことが多い。本開示の構成はこのようなカードタイプの携帯機100にも適用可能である。加えて、従来のカードタイプの携帯機ではユーザは携帯機を操作することによって遠隔開錠機能等を利用することはできなかった。対して、本開示の構成によればメカニカルキー2の取出/収容操作によって所定の機能(例えば遠隔開錠機能)を利用することができる。故に、本開示の構成は、カードタイプの携帯機100に好適であるといえる。
[変形例9]
上述した実施形態では取出検出部F21は、メカニカルキー2がキー収容部7から取り出されたことを検出するための閾値として収容判定値Th1のみを用いる構成を開示したがこれに限らない。取出検出部F21は、収容判定値Th1と所定の取出判定値Th2の2つの閾値を用いてメカニカルキー2の取出操作を検出するように構成されていても良い。
取出判定値Th2は、メカニカルキー2がキー収容部7から取り出されたと判定するための閾値である。取出判定値Th2は収容判定値Th1よりも大きい値に設定されていれば良い。また、取出判定値Th2は、メカニカルキー2がキー収容部7に収容されている場合には観測され得ないほど十分に大きい値に設定されることが好ましい。例えば取出判定値Th2は収容判定値Th1の3倍の値に設定されているものとする。もちろん取出判定値Th2は収容判定値Th1を2倍した値や4倍した値に設定されていてもよい。
なお、取出判定値Th2の具体的な値は、メカニカルキー2がキー収容部7から取り出されている場合に受光回路17が出力しうる受光強度信号を所定の試験環境下で試験することによって決定されることが好ましい。試験環境下としては、例えば曇天時の昼間の屋外や、夜間の街灯付近などといった、晴天時の昼間ほどは光量が強くない環境を採用することが好ましい。そのような構成によれば実際の使用環境下においてもユーザによるメカニカルキー2の着脱操作を誤検出する恐れを低減することができる。
図15は本変形例における装着状態検出部F2によるメカニカルキー2の収容状態の判定結果を示す図である。図15中の時刻T21は、受光強度が取出判定値Th2以上となったタイミングを示しており、時刻T22は、受光強度が収容判定値Th1未満となったタイミングを示している。このように2つの閾値を用いてメカニカルキー2の収容状態を判定する構成によれば、装着状態検出部F2がメカニカルキー2の収容状態を誤判定する恐れを低減することができる。
100 携帯機、1 本体部、2 メカニカルキー、7 キー収容部、8 受光窓、9 発光部、16 受光素子(受光部)、21 受発光素子(発光ダイオード)、F1 送信信号生成部(送信処理部、機能実行部)、F2 装着状態検出部(着脱検出部)、F3 発光制御部(機能実行部)

Claims (10)

  1. 車両に設けられた車両側装置との無線通信により所定の車両制御を前記車両側装置に実施させる本体部(1)と、前記車両に設けられた鍵穴に差し込まれるキープレート部を備える機械的な鍵であるメカニカルキー(2)と、を備える携帯機であって、
    前記本体部は、
    前記メカニカルキーを着脱可能に収容するキー収容部(7)と、
    前記キー収容部の側面部分に設けられている受光窓(8)を介して入射する光の量に応じたレベルの電気信号を出力する受光部(16、21)と、
    前記受光部の出力レベルの変化に基づいて、前記メカニカルキーが前記キー収容部から取り出されたこと及び前記メカニカルキーが前記キー収容部収容されたことの少なくとも何れか一方を検出する着脱検出部(F2)と、
    前記着脱検出部によって前記メカニカルキーが前記キー収容部から取り出されたこと又は前記メカニカルキーが前記キー収容部収容されたことが検出された場合に、所定の機能に対応する処理を実行する機能実行部(F1、F3)と、を備え、
    前記機能実行部として、前記着脱検出部によって前記メカニカルキーが前記キー収容部から取り出されたことが検出された場合に、前記車両側装置に所定の車両制御を実行させるための無線信号を送信する処理を実施する送信処理部(S104)を備える携帯機。
  2. 請求項に記載の携帯機であって、
    前記機能実行部としての前記送信処理部は、前記着脱検出部によって前記メカニカルキーが前記キー収容部から取り出されたことが検出された場合、前記車両のドアを開錠するための前記無線信号である開錠指示信号、前記車両のドアを施錠するための前記無線信号である施錠指示信号、及び、前記車両に設けられている照明を点灯するための前記無線信号である点灯指示信号の何れかを送信する処理を実施するように構成されている携帯機。
  3. 請求項又はに記載の携帯機であって、
    前記送信処理部は、前記メカニカルキーが前記キー収容部から取り出されている状態においては、前記無線信号を定期的に送信するように構成されている携帯機。
  4. 請求項からの何れか1項に記載の携帯機であって、
    前記本体部の所定の位置には光を発する発光部(9)が設けられており、
    前記機能実行部として、前記送信処理部によって前記メカニカルキーが前記キー収容部から取り出されたことに基づく信号送信が実施されている場合に前記発光部を発光させる発光制御部(F3)を備えている携帯機。
  5. 車両に設けられた車両側装置との無線通信により所定の車両制御を前記車両側装置に実施させる本体部(1)と、前記車両に設けられた鍵穴に差し込まれるキープレート部を備える機械的な鍵であるメカニカルキー(2)と、を備える携帯機であって、
    前記本体部は、
    前記メカニカルキーを着脱可能に収容するキー収容部(7)と、
    前記キー収容部の側面部分に設けられている受光窓(8)を介して入射する光の量に応じたレベルの電気信号を出力する受光部(16、21)と、
    前記受光部の出力レベルの変化に基づいて、前記メカニカルキーが前記キー収容部から取り出されたこと及び前記メカニカルキーが前記キー収容部収容されたことの少なくとも何れか一方を検出する着脱検出部(F2)と、
    前記着脱検出部によって前記メカニカルキーが前記キー収容部から取り出されたこと又は前記メカニカルキーが前記キー収容部収容されたことが検出された場合に、所定の機能に対応する処理を実行する機能実行部(F1、F3)と、を備え
    前記本体部の所定の位置には、前記本体部に収容されている電池の残量をユーザに通知するための発光部(9)が配置されており、
    前記着脱検出部によって前記メカニカルキーが前記キー収容部から取り出されたことが検出された場合に、前記発光部を前記電池の残量に応じた所定の発光パターンで発光させる発光制御部(F3)を前記機能実行部として備える携帯機。
  6. 請求項4又は5に記載の携帯機であって、
    前記受光部において光を受光する素子と、前記発光部において光を発するための素子は、1つの発光ダイオードを兼用して実現されている携帯機。
  7. 請求項1からの何れか1項に記載の携帯機であって、
    前記機能実行部は、
    前記着脱検出部によって前記メカニカルキーが前記キー収容部から取り出されたことが検出された場合には所定の第1の機能に対応する処理を実行するとともに、
    前記着脱検出部によって前記メカニカルキーが前記キー収容部に収容されたことが検出された場合には、前記第1の機能とは異なる所定の第2の機能に対応する処理を実行するように構成されている携帯機。
  8. 請求項1から7の何れか1項に記載の携帯機であって、
    前記メカニカルキーは、ユーザによって把持されるための把持部(202)を備え、
    前記受光窓は、前記キー収容部の側面部分のうち、前記メカニカルキーが前記キー収容部に収容されている状態において前記把持部によって覆われる部分に配置されている携帯機。
  9. 車両に設けられた車両側装置との無線通信により所定の車両制御を前記車両側装置に実施させる本体部(1)と、前記車両に設けられた鍵穴に差し込まれるキープレート部を備える機械的な鍵であるメカニカルキー(2)と、を備える携帯機であって、
    前記本体部は、
    前記メカニカルキーを着脱可能に収容するキー収容部(7)と、
    前記キー収容部の側面部分に設けられている受光窓(8)を介して入射する光の量に応じたレベルの電気信号を出力する受光部(16、21)と、
    前記受光部の出力レベルの変化に基づいて、前記メカニカルキーが前記キー収容部から取り出されたこと及び前記メカニカルキーが前記キー収容部収容されたことの少なくとも何れか一方を検出する着脱検出部(F2)と、
    前記着脱検出部によって前記メカニカルキーが前記キー収容部から取り出されたこと又は前記メカニカルキーが前記キー収容部収容されたことが検出された場合に、所定の機能に対応する処理を実行する機能実行部(F1、F3)と、を備え、
    前記機能実行部として、前記着脱検出部によって前記メカニカルキーが前記キー収容部に収容されたことが検出された場合に、前記車両側装置に所定の車両制御を実行させるための無線信号を送信する処理を実施する送信処理部(S104)を備える携帯機。
  10. 車両に設けられた車両側装置との無線通信により所定の車両制御を前記車両側装置に実施させる本体部(1)と、前記車両に設けられた鍵穴に差し込まれるキープレート部を備える機械的な鍵であるメカニカルキー(2)と、を備える携帯機であって、
    前記本体部は、
    前記メカニカルキーを着脱可能に収容するキー収容部(7)と、
    前記キー収容部の側面部分に設けられている受光窓(8)を介して入射する光の量に応じたレベルの電気信号を出力する受光部(16、21)と、
    前記受光部の出力レベルの変化に基づいて、前記メカニカルキーが前記キー収容部から取り出されたこと及び前記メカニカルキーが前記キー収容部収容されたことの少なくとも何れか一方を検出する着脱検出部(F2)と、
    前記着脱検出部によって前記メカニカルキーが前記キー収容部から取り出されたこと又は前記メカニカルキーが前記キー収容部収容されたことが検出された場合に、所定の機能に対応する処理を実行する機能実行部(F1、F3)と、を備え
    前記本体部の所定の位置には、前記本体部に収容されている電池の残量をユーザに通知するための発光部(9)が配置されており、
    前記着脱検出部によって前記メカニカルキーが前記キー収容部に収容されたことが検出された場合に、前記発光部を前記電池の残量に応じた所定の発光パターンで発光させる発光制御部(F3)を前記機能実行部として備える携帯機。
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