JP7013744B2 - 電池パック - Google Patents

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Description

本明細書に記載の開示は、電池セルを有する電池パックに関するものである。
特許文献1に示されるように、複数の薄型の単電池を有してなる組電池モジュールと、組電池モジュールにおける充放電の制御等を実施する制御基板と、電力の入出力が行われる端子台ユニットと、大電流用のバスバーと、を備える電池ユニットが知られている。
組電池モジュールは、直列接続された5つの単電池を有している。上下2段の単電池と上下3段の単電池とが横に並べて2列に配置されている。以下においてはこの単電池が横に並ぶ方向を横方向と示す。
制御基板には組電池モジュールに対する電力の入出力を制御するためのパワー素子が実装されている。パワー素子にはP-MOSスイッチとP-SMRスイッチが含まれている。制御基板は組電池モジュールの上側に位置している。P-MOSスイッチとP-SMRスイッチは組電池モジュールの上下2段の単電池と上下3段の単電池と同様にして、横方向に沿って配置されている。
端子台ユニットはPb用とISG用の端子台を有する。P-MOSスイッチに端子台が近い側、P-SMRスイッチが端子台に遠い側になるように、端子台、P-MOSスイッチ、および、P-SMRは横方向に沿って配置されている。
バスバーはP-MOSスイッチとP-SMRスイッチの中点と端子台とを接続している。バスバーは中点から端子台に向かって横方向に沿って延びている。このようにバスバーはP-MOSスイッチとP-SMRスイッチ、および、端子台の並ぶ方向に延びている。
特開2015-153676号公報
上記した特許文献1に示される電池パックの場合、バスバーの配線長をP-MOSスイッチとP-SMRスイッチ、および、端子台の横方向の並びに応じて設定することになる。またP-MOSスイッチとP-SMRスイッチは、上下2段の単電池と上下3段の単電池の横方向の並びに応じて、横方向に並んでいる。そのためにバスバーの配線長をこれら単電池の横方向の並びや単電池の横方向の長さに応じて設定することにもなる。これにより、バスバー(導電部材)の配線抵抗の増大、という問題が生じる虞がある。
そこで本明細書に記載の開示物は、導電部材の配線抵抗の増大の抑制された電池パックを提供することを目的とする。
開示の1つは、一面(10a)に電極端子(10b,10c)の形成された電池セル(11~15)と、
外部機器(130)と電気的に接続される外部接続端子(100b)と、
電極端子と外部接続端子とを接続する導電部材(62,63)と、
導電部材に接続され、導電部材を介した電極端子と外部接続端子との電気的な接続を制御する並列スイッチ(32)と、を有し、
並列スイッチは、複数のスイッチ(35,36,38)が並列に配置されてなり、
一面に直交する縦方向に電極端子と外部接続端子とが離れており、
複数のスイッチは、電極端子と外部接続端子との間において、一面に沿う横方向に離れ、なおかつ、横方向において互いに少なくとも一部が対向している。
これによれば導電部材(62,63)の配線長が複数のスイッチ(35,36,38)の並びに依存し難くなる。また導電部材(62,63)の配線長が電池セル(11~15)の大きさに依存しなくなる。これらにより、導電部材(62,63)の配線長の増大が抑制される。この結果、導電部材(62,63)の配線抵抗の増大が抑制される。また導電部材(62,63)の縦方向の長さの増大が抑制されるので、電池パックの縦方向の体格の増大が抑制される。
なお、特許請求の範囲に記載の請求項、および、課題を解決するための手段それぞれに記載の要素に括弧付きで符号をつけている。この括弧付きの符号は実施形態に記載の各構成要素との対応関係を簡易的に示すためのものであり、実施形態に記載の要素そのものを必ずしも示しているわけではない。括弧付きの符号の記載は、いたずらに特許請求の範囲を狭めるものではない。
電源システムを説明するための回路図である。 第1実施形態にかかる電池パックの部分斜視図である。 導電部材と並列スイッチを説明するための上面図である。 第1実施形態の電池パックの変形例を説明するための図表である。 第1実施形態の電池パックの変形例を説明するための図表である。 第1実施形態の電池パックの変形例を説明するための上面図である。 第2実施形態にかかる電池パックの部分斜視図である。 導電部材と並列スイッチを説明するための図表である。 第2実施形態の電池パックの変形例を説明するための図表である。 第2実施形態の電池パックの変形例を説明するための図表である。 第2実施形態の電池パックの変形例を説明するための図表である。 電池パックの変形例を説明するための図表である。 電池パックの変形例を説明するための図表である。 スイッチ素子の変形例を説明するための図表である。 電池パックの変形例を説明するための上面図である。 電池パックの変形例を説明するための図表である。 電池パックの変形例を説明するための図表である。
以下、実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1~図3に基づいて本実施形態にかかる電池パック100、および、それを含む電源システム200を説明する。
<電源システムの概要>
電源システム200は車両に搭載される。電源システム200は車両に搭載された複数の車載機器と電池パック100とによって構成されている。車載機器の1つとして鉛蓄電池110がある。電池パック100は組電池10を有している。電源システム200はこれら鉛蓄電池110と組電池10とによって2電源システムを構築している。
他の車載機器としてエンジン140がある。電源システム200を搭載する車両は、所定の停止条件が満たされるとエンジン140を停止し、所定の始動条件が満たされるとエンジン140を再始動するアイドルストップ機能を有する。
図1に示すように電源システム200は、上記した鉛蓄電池110とエンジン140の他に、スタータモータ120、回転電機130、電気負荷150、上位ECU160、および、MGECU170を有する。鉛蓄電池110、スタータモータ120、および、電気負荷150それぞれは、第1ワイヤハーネス201を介して電池パック100と電気的に接続されている。回転電機130は第2ワイヤハーネス202を介して電池パック100と電気的に接続されている。
上位ECU160とMGECU170は図示しない配線を介して鉛蓄電池110と電池パック100それぞれと電気的に接続されている。同様にして、車両に搭載された他の各種ECUも図示しない配線を介して鉛蓄電池110と電池パック100それぞれと電気的に接続されている。
以上に示したように電源システム200は、鉛蓄電池110と電池パック100(組電池10)の2つを電源とする2電源システムを構築している。
<電源システムの構成要素>
鉛蓄電池110は化学反応によって起電圧を生成する。鉛蓄電池110は組電池10よりも蓄電容量が多い。
スタータモータ120はエンジン140を始動する。スタータモータ120はエンジン140の始動時にエンジン140と機械的に連結される。スタータモータ120の回転によってエンジン140のクランクシャフトが回転される。エンジン140のクランクシャフトの回転数が所定回転数を超えると、燃料噴射弁から燃焼室に霧状の燃料が噴射される。この際に点火プラグで火花が生成される。これにより燃料が爆発し、エンジン140が自律回転し始める。このエンジン140の動力によって車両の推進力が得られる。エンジン140が自律回転し始めると、スタータモータ120とエンジン140との機械的な連結が解除される。
回転電機130は力行と発電を行う。回転電機130には図示しないインバータが接続されている。このインバータが第2ワイヤハーネス202に電気的に接続されている。
インバータは鉛蓄電池110および電池パック100のうちの少なくとも一方から供給された直流電圧を交流電圧に変換する。この交流電圧が回転電機130に供給される。これにより回転電機130は力行する。
回転電機130はエンジン140と連結されている。回転電機130とエンジン140とは、ベルトなどを介して相互に回転エネルギーを伝達可能になっている。回転電機130の力行によって生じた回転エネルギーはエンジン140に伝達される。これによりエンジン140の回転が促進される。この結果、車両走行がアシストされる。上記したように電源システム200を搭載する車両はアイドルストップ機能を有する。回転電機130は車両走行のアシストだけではなく、エンジン140の再始動時においてクランクシャフトを回転させる機能も果たす。
回転電機130はエンジン140の回転エネルギー、および、車両の車輪の回転エネルギーの少なくとも一方によって発電する機能も有する。回転電機130は発電によって交流電圧を生成する。この交流電圧がインバータによって直流電圧に変換される。この直流電圧が、電池パック100、鉛蓄電池110、および、電気負荷150それぞれに供給される。
エンジン140は燃料を燃焼駆動することで車両の推進力を生成する。上記したようにエンジン140の始動時においては、スタータモータ120によってクランクシャフトが回転される。しかしながらアイドルストップによってエンジン140が一度停止した後に再び始動する際に、上記の所定の始動条件が満たされる場合、回転電機130によってクランクシャフトが回転される。
電気負荷150は一般負荷151と保護負荷152を有する。一般負荷151には、シートヒータ、送風ファン、電動コンプレッサ、ルームライト、および、ヘッドライトなどの供給電力が一定でなくともよい車載機器が含まれる。保護負荷152には、電動シフトポジション、電動パワーステアリング(EPS)、ブレーキ(ABS)、ドアロック、ナビゲーションシステム、および、オーディオなどの供給電力が一定であることが求められる車載機器が含まれる。ここに例示した保護負荷152は供給電圧がリセット閾値を下回るとオン状態からオフ状態へと切り換わる性質を有する。保護負荷152には一般負荷151よりも車両走行に関連性の高い車載機器が含まれる。
上位ECU160とMGECU170は車両に搭載された各種ECUのうちの1つである。これら各種ECUはバス配線161を介して互いに電気的に接続され、車載ネットワークを構築している。各種ECUが協調制御することで、エンジン140の燃焼や回転電機130の発電と力行などが制御される。上位ECU160は電池パック100を制御し、MGECU170は回転電機130を制御する。
また図示しないが、電源システム200は、上記した各車載機器の他に、各種電圧や電流などの物理量、および、アクセルペダルの踏み込み量やスロットルバルブ開度などの車両情報を測定するためのセンサを有している。これら各種センサの検出した検出信号は、各種ECUに入力される。
<電池パックの概要>
次に電池パック100を説明する。図1に示すように電池パック100は二重丸で示す外部接続端子を有している。外部接続端子としては、第1外部接続端子100a、第2外部接続端子100b、第3外部接続端子100c、および、第4外部接続端子100dがある。
第1外部接続端子100aと第4外部接続端子100dは第1ワイヤハーネス201を介して鉛蓄電池110、スタータモータ120、および、電気負荷150それぞれと電気的に接続されている。第2外部接続端子100bは第2ワイヤハーネス202を介して回転電機130と電気的に接続されている。第3外部接続端子100cは車両のボディにボルト止めされている。この第3外部接続端子100cに挿入されるボルトが、電池パック100と車両のボディとを接続する機能を果たす。これにより電池パック100はボディアースされている。回転電機130が外部機器に相当する。
なお図1に示すように第1ワイヤハーネス201は、鉛蓄電池110、スタータモータ120、および、一般負荷151を接続するものと、保護負荷152を接続するものとに分けられている。この鉛蓄電池110、スタータモータ120、および、一般負荷151を接続する第1ワイヤハーネス201は第1外部接続端子100aと接続される。保護負荷152を接続する第1ワイヤハーネス201は第4外部接続端子100dと接続される。
図1に示すように電池パック100は、組電池10、配線基板20、スイッチ30、センサ部40、BMU50、および、導電部材60を有する。また図2に示すように電池パック100は筐体70を有する。
配線基板20にスイッチ30の一部とBMU50が搭載されている。そして残りのスイッチ30が絶縁性のフィルムを介して筐体70に搭載されている。この筐体70に搭載されたスイッチ30の制御端子が配線基板20と電気的に接続されている。これにより電気回路が構成されている。この電気回路にセンサ部40が電気的に接続されている。
この電気回路は導電部材60を介して第1外部接続端子100a、第2外部接続端子100b、組電池10、および、第4外部接続端子100dそれぞれと電気的に接続されている。これにより電池パック100の電気回路は、鉛蓄電池110、スタータモータ120、回転電機130、組電池10、および、電気負荷150それぞれと電気的に接続されている。また、電気回路は第3外部接続端子100cに挿入されるボルトを介して車両のボディと接続されている。
電池パック100の筐体70はアルミダイカストによって生成される。図2に示すように筐体70は底壁71と、底壁71から延びた環状の側壁72と、を有する。この底壁71と側壁72とによって構成される筐体70の収納空間に組電池10、配線基板20、スイッチ30、センサ部40、BMU50、および、導電部材60それぞれが収納される。筐体70は組電池10や配線基板20にて生じた熱を放熱する機能も果たす。なお筐体70は鉄やステンレスをプレス加工することで製造してもよい。
なお図2では筐体70の一部を示している。特に側壁72についてはその一部を示しているために環状を成していない。そして図2では筐体70の他に、組電池10と、スイッチ30および導電部材60それぞれの一部と、を示している。配線基板20やBMU50などは省略している。
底壁71には図示しない孔が形成されている。この孔が上記の第3外部接続端子100cに相当する。そして筐体70の側壁72によって開口部が構成されている。この開口部は樹脂製若しくは金属製の図示しないカバーで覆われる。これにより電気回路と組電池10は防水されている。
本実施形態の筐体70(電池パック100)は車両の座席下方に設けられる。しかしながら電池パック100の配置としてはこれに限定されない。電池パック100は、例えば後部座席とトランクルームとの間の空間、および、運転席と助手席の間の空間などに配置することもできる。
<電池パックの構成要素>
組電池10は鉛蓄電池110よりも体格が小さく、重量も軽くなっている。組電池10は鉛蓄電池110よりもエネルギー密度が高い性質を有する。
組電池10は複数の直列接続された電池セルを有する。電池セルはリチウムイオン電池である。リチウムイオン電池は化学反応によって起電圧を生成する。起電圧の生成により電池セルに電流が流れる。これにより電池セルは発熱してガスを発生する。電池セルは膨張する。なお電池セルの具体例としては上記例に限定されない。例えば電池セルとしては、ニッケル水素二次電池、有機ラジカル電池などの二次電池を採用することができる。
配線基板20は絶縁基板の表面および内部の少なくとも一方に銅やアルミニウムなどの導電材料からなる配線パターンの形成されたプリント基板である。この配線パターンとしては、第1負荷供給配線21と第2負荷供給配線22がある。
配線基板20には配線パターンと電気的に接続される端子が形成されている。この端子としては、第1内部端子23a、第2内部端子23b、および、第3内部端子23cがある。これら配線パターンと内部端子との電気的な接続の説明は、後の電池パック100の回路構成の説明の際に行う。
スイッチ30は、第1スイッチ31、第2スイッチ32、第3スイッチ33、および、第4スイッチ34を有する。第1スイッチ31と第2スイッチ32は筐体70に搭載される。第3スイッチ33と第4スイッチ34は配線基板20に搭載される。
第1スイッチ31~第4スイッチ34それぞれは半導体スイッチを有する。この半導体スイッチは具体的にはNチャネル型MOSFETである。
第1スイッチ31~第4スイッチ34それぞれは2つのMOSFETが直列接続されてなる開閉部を少なくとも1つ有する。2つのMOSFETはソース電極同士が連結されている。2つのMOSFETのゲート電極は電気的に独立している。MOSFETは寄生ダイオードを有する。2つのMOSFETの寄生ダイオードは互いにアノード電極同士が連結されている。
第1スイッチ31と第2スイッチ32は複数の開閉部を有する。複数の開閉部は並列接続されている。複数の開閉部それぞれのソース電極は互いに電気的に接続されている。
第3スイッチ33は1つの開閉部を有する。第4スイッチ34は複数の開閉部を有する。第4スイッチ34の有する複数の開閉部は直列接続されている。
図1では第1スイッチ31と第2スイッチ32それぞれの並列接続された開閉部を2つ示している。第4スイッチ34の直列接続された開閉部を2つ示している。これら開閉部の数は電流量や冗長性などに応じて設定することができる。ただし開閉部の数は特に限定されない。第2スイッチ32の有する2つの開閉部については後述する。
上記したように電気回路にセンサ部40が電気的に接続されている。このセンサ部40は、組電池10とスイッチ30それぞれの状態を検出するセンサ素子を有する。センサ部40はセンサ素子として、温度センサ、電流センサ、および、電圧センサを有する。
センサ部40は組電池10の温度、電流、および、電圧を検出する。センサ部40はそれを組電池10の状態信号としてBMU50に出力する。またセンサ部40はスイッチ30の温度、電流、および、電圧を検出する。センサ部40はそれをスイッチ30の状態信号としてBMU50に出力する。
センサ部40は上記の温度センサ、電流センサ、および、電圧センサの他に水没センサを有する。この水没センサは2つの対向電極を有する。2つの対向電極の間に水などの流体があると、2つの対向電極間で電流が流動する。これにより2つの対向電極間の抵抗値が変化する。この抵抗値の変化が状態信号としてBMU50に入力される。BMU50は抵抗値の変化が所定時間継続されるか否かに基づいて、電池パック100の水没を検出する。
BMU50はセンサ部40の状態信号、および、上位ECU160からの指令信号の少なくとも一方に基づいてスイッチ30を制御する。BMUはbattery management unitの略である。
BMU50はセンサ部40の状態信号に基づいて組電池10の充電状態(SOC)やスイッチ30の異常を判定する。SOCはstate of chargeの略である。BMU50はこれらSOCや異常を判定した信号(判定情報)を上位ECU160に出力する。
上位ECU160はBMU50から入力された判定情報、および、他の各種ECUから入力された車両情報に基づいてスイッチ30の制御を決定する。そして上位ECU160はその決定したスイッチ30の制御を含む指令信号をBMU50に出力する。
BMU50は上位ECU160からの指令信号に基づいてスイッチ30を制御する。なお、BMU50は水没センサの状態信号により電池パック100が水没したと判断した場合、スイッチ30への制御信号の出力の停止を独断で実行する。これにより組電池10の電気的な接続が遮断される。
本実施形態の導電部材60は銅などの金属材料から成るバスバーである。このバスバーは例えば以下に列挙する方法で製造することができる。バスバーは1枚の平板を屈曲加工することで製造することができる。バスバーは複数の平板が一体的に連結されることで製造することができる。バスバーは複数の平板を溶接することで製造することができる。バスバーは鋳型に溶融状態の導電材料を流し込むことで製造することができる。
以上に列挙した製造方法とは異なる製造方法によってもバスバーを製造することができる。バスバー(導電部材60)の製造方法としては特に限定されない。また、導電部材60としては上記のバスバーに限定されず、例えば絶縁電線などを採用することもできる。
電池パック100は導電部材60として、第1導電部材61、第2導電部材62、第3導電部材63、および、第4導電部材64を有する。これら複数の導電部材によって電気回路と組電池10、および、電気回路と外部接続端子とが電気的に接続されている。図1ではこれら導電部材60それぞれを配線基板20の負荷供給配線よりも太くして図示している。
<電池パックの回路構成>
以下、電池パック100の回路構成を図1に基づいて説明する。第1外部接続端子100aと第1スイッチ31の一端とが第1導電部材61を介して電気的に接続されている。この第1導電部材61における第1外部接続端子100aと第1スイッチ31の一端とを接続する部位から一部が分岐している。この第1導電部材61の分岐部位61aが配線基板20の第1内部端子23aとろう接されている。この分岐部位61aは第1導電部材61と別体でも一体でもよい。
第2スイッチ32の一端と第2外部接続端子100bとが第2導電部材62を介して電気的に接続されている。この第2導電部材62における第2スイッチ32の一端と第2外部接続端子100bとを接続する部位から一部が分岐している。この第2導電部材62の分岐部位62aが第1スイッチ31の他端と接続されている。この分岐部位62aは第2導電部材62と別体でも一体でもよい。
組電池10の正極と第2スイッチ32の他端とが第3導電部材63を介して電気的に接続されている。この第3導電部材63における組電池10の正極と第2スイッチ32の他端とを接続する部位から一部が分岐している。この第3導電部材63の分岐部位63aが配線基板20の第2内部端子23bとろう接されている。なお組電池10の負極は接地端子65を介して第3外部接続端子100cと電気的に接続されている。
配線基板20の第1内部端子23aと第2内部端子23bとは第1負荷供給配線21を介して電気的に接続されている。この第1負荷供給配線21に、第1内部端子23aから第2内部端子23bに向かって順に第3スイッチ33と第4スイッチ34とが直列接続されている。
第1負荷供給配線21における第3スイッチ33と第4スイッチ34との間の部位と第3内部端子23cとが第2負荷供給配線22を介して電気的に接続されている。そして第3内部端子23cは第4導電部材64を介して第4外部接続端子100dと電気的に接続されている。第3内部端子23cと第4導電部材64とはろう接されている。
以上の電気的な接続構成により、第1スイッチ31、第2スイッチ32、第4スイッチ34、および、第3スイッチ33が順に環状に接続されている。第1スイッチ31と第2スイッチ32との中点が第2外部接続端子100bに接続されている。第2スイッチ32と第4スイッチ34との中点が組電池10に接続されている。第4スイッチ34と第3スイッチ33との中点が第4外部接続端子100dに接続されている。第3スイッチ33と第1スイッチ31との中点が第1外部接続端子100aに接続されている。
したがって、第1スイッチ31を開閉制御することで第1外部接続端子100aと第2外部接続端子100bとの電気的な接続が制御される。換言すれば、第1スイッチ31を開閉制御することで鉛蓄電池110と回転電機130との電気的な接続が制御される。
第2スイッチ32を開閉制御することで第2外部接続端子100bと組電池10との電気的な接続が制御される。換言すれば、第2スイッチ32を開閉制御することで回転電機130と組電池10との電気的な接続が制御される。
第4スイッチ34を開閉制御することで第2内部端子23bと第3内部端子23cとの電気的な接続が制御される。換言すれば、第4スイッチ34を開閉制御することで組電池10と保護負荷152との電気的な接続が制御される。
第3スイッチ33を開閉制御することで第1内部端子23aと第3内部端子23cとの電気的な接続が制御される。換言すれば、第3スイッチ33を開閉制御することで鉛蓄電池110と保護負荷152との電気的な接続が制御される。
なお図1では図示していないが、駐停車時の鉛蓄電池110と保護負荷152とを電気的に接続するリレー回路を電池パック100は有している。このリレー回路はノーマリ―クローズ式のリレーを有している。リレー回路は鉛蓄電池110と第3内部端子23cとを接続している。BMU50は常時リレーに制御信号を出力することでリレーを開状態にしている。しかしながら上記したように例えば駐停車時においてBMU50はリレーへの制御信号の出力を停止する。これによりリレーは閉状態になる。この際、BMU50は上記した4つのスイッチそれぞれへの制御信号の出力も停止する。したがってこの際、リレー回路を介して鉛蓄電池110から保護負荷152に電力供給が行われる。
<電池パックの構造>
次に、電池パック100の構造を説明する。以下においては互いに直交の関係にある3方向を、横方向、縦方向、および、高さ方向と示す。また、高さ方向における筐体70の底壁71側を下側、筐体70の開口部を覆うカバー側を上側と示す。本実施形態では縦方向は車両の進退方向に沿っている。横方向は車両の左右方向に沿っている。高さ方向は車両の天地方向に沿っている。
図2に示すように、本実施形態の組電池10は、電池セルとして第1電池セル11~第5電池セル15を有する。これら第1電池セル11~第5電池セル15は図示しないケースに収納されている。
電池セルは四角柱形状を成す。そのために電池セルは6面を有する。電池セルは高さ方向に面する2つの主面を有する。電池セルは横方向に面する2つの側面を有する。電池セルは縦方向に面する上端面10aを有する。また電池セルは縦方向に面する下端面を有する。これら6面のうち2つの主面は他面よりも面積が大きくなっている。電池セルは2つの主面の間の長さ(厚さ)の薄い扁平形状を成している。
電池セルの上端面10aに電極端子としての正極端子10bと負極端子10cが形成されている。正極端子10bと負極端子10cは横方向に離間して並んでいる。正極端子10bは2つの側面のうちの一方側に位置している。負極端子10cは2つの側面のうちの他方側に位置している。上端面10aが一面に相当する。
図2に示すように高さ方向において下側から上側に向かって順に第1電池セル11、第4電池セル14、および、第5電池セル15が順に並んで配置されて第1電池スタック10dが構成されている。第1電池セル11と第4電池セル14は2つの主面のうちの一方が高さ方向で互いに対向している。第4電池セル14と第5電池セル15は2つの主面のうちの他方が高さ方向で互いに対向している。これにより正極端子10bと負極端子10cが高さ方向で交互に並んでいる。
同様にして高さ方向において下側から上側に向かって順に第2電池セル12と第3電池セル13が並んで配置されて第2電池スタック10eが構成されている。第2電池セル12と第3電池セル13は2つの主面のうちの一方が高さ方向で互いに対向している。これにより正極端子10bと負極端子10cが高さ方向で交互に並んでいる。なお図2では図示していないが、配線基板20は第2電池スタック10eよりも上側に設けられている。
これら第1電池スタック10dと第2電池スタック10eは横方向に並んでいる。第1電池セル11の正極端子10bと第2電池セル12の負極端子10cが横方向に並んでいる。第4電池セル14の負極端子10cと第3電池セル13の正極端子10bが横方向に並んでいる。
以上の5つの電池セルの配置において、第1電池セル11~第5電池セル15が図示しない直列端子を介して電気的に接続されている。すなわち、第1電池セル11の正極端子10bと第2電池セル12の負極端子10cとが横方向に延びる直列端子を介して電気的に接続されている。第2電池セル12の正極端子10bと第3電池セル13の負極端子10cとが高さ方向に延びる直列端子を介して電気的に接続されている。第3電池セル13の正極端子10bと第4電池セル14の負極端子10cとが横方向に延びる直列端子を介して電気的に接続されている。第4電池セル14の正極端子10bと第5電池セル15の負極端子10cとが高さ方向に延びる直列端子を介して電気的に接続されている。これにより5つの電池セルが電気的に直列接続されている。
第1電池セル11の負極端子10cには図1に示す接地端子65が接続されている。この接地端子65が組電池10の負極に相当する。また第5電池セル15の正極端子10bには図2に示す出力端子66が接続されている。この出力端子66が組電池10の正極に相当する。この出力端子66に第3導電部材63が機械的および電気的に接続される。
図2および図3に4つの導電部材の代表として第2導電部材62と第3導電部材63を示す。ただし図2および図3では、第3導電部材63の分岐部位63aと第2導電部材62の分岐部位62aそれぞれを省略している。分岐部位63aは後述の第1スイッチモジュール35の本体部67から分岐している。分岐部位62aは後述の第2スイッチモジュール36の本体部67から分岐している。
図2に示すように組電池10の出力端子66と第2外部接続端子100bは縦方向に並んでいる。これに応じて、出力端子66と第2外部接続端子100bの間に、第3導電部材63、第2スイッチ32、および、第2導電部材62が位置している。別の表現をすれば、組電池10の有する電池セルの上端面10aと第2外部接続端子100bとの間に、第3導電部材63、第2スイッチ32、および、第2導電部材62が位置している。第3導電部材63、第2スイッチ32、および、第2導電部材62それぞれは縦方向において組電池10(電池セル)から離れている。第3導電部材63が第1接続部材に相当する。第2導電部材62が第2接続部材に相当する。
上記したように第2スイッチ32は2つの開閉部を有する。第2スイッチ32はこれら2つの開閉部の含まれる第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36を有する。図2および図3に示すように第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36は同一形状を成している。
図3に、出力端子66と第2外部接続端子100bとを通り、なおかつ、高さ方向に沿う仮想平面IPを一点鎖線で示す。この仮想平面IPによって2つに分けられる一方の第1配置空間CS1に第1スイッチモジュール35が設けられている。他方の第2配置空間CS2に第2スイッチモジュール36が設けられている。
第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36は仮想平面IPを介して横方向で対向して並んでいる。より詳しく言えば、第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36は仮想平面IPを介して鏡像対称になっている。横方向で第1スイッチモジュール35の全てと第2スイッチモジュール36の全てとが互いに対向している。
第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36それぞれは、2つの直列接続されたMOSFET(開閉部)と、2つのMOSFETを被覆する樹脂部37と、を有する。この樹脂部37にはMOSFETの電流や温度を検出するセンサ素子も内包されている。
上記したように第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36は仮想平面IPを介して鏡像対称になっている。そのために第1スイッチモジュール35の有する2つのMOSFETと第2スイッチモジュール36の有する2つのMOSFETも横方向で対向して並んでいる。この2つのスイッチモジュールに含まれるMOSFETが並列スイッチに相当する。そして第1スイッチモジュール35が第1並列スイッチに相当する。第2スイッチモジュール36が第2並列スイッチに相当する。なお、各スイッチモジュールに含まれるMOSFETの数としては上記例に限定されず、1つでも3つ以上でもよい。
図2および図3に示すように樹脂部37は直方体形状を成している。樹脂部37の最も面積の広い2つの主面は高さ方向に面している。樹脂部37はこの2つの主面の間の長さ(厚さ)の薄い扁平形状を成している。樹脂部37には、この2つの主面を貫通するボルト孔が形成されている。
図3に示すように筐体70は第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36それぞれを個別に搭載する第1放熱部73と第2放熱部74を有する。第1放熱部73と第2放熱部74それぞれは底壁71から上側に局所的に突起して成る。第1放熱部73と第2放熱部74は横方向に離れて対向配置されている。第1放熱部73と第2放熱部74は仮想平面IPを介して鏡像対称になっている。これら放熱部はスイッチモジュールで発生した熱を放熱する機能を果たす。
この第1放熱部73の高さ方向に面する上面73aに、第1スイッチモジュール35の樹脂部37のボルト孔に対応する取付孔が開口している。このボルト孔と取付孔にボルトが締結されることで、第1スイッチモジュール35が第1放熱部73に取り付け固定される。第1スイッチモジュール35の樹脂部37の2つの主面のうちの一方が絶縁フィルムを介して上面73aと熱的に連結される。
同様にして、第2放熱部74の高さ方向に面する上面74aに第2スイッチモジュール36の樹脂部37のボルト孔に対応する取付孔が開口している。このボルト孔と取付孔にボルトが締結されることで第2スイッチモジュール36が第2放熱部74に取り付け固定される。第2スイッチモジュール36の樹脂部37の2つの主面のうちの一方が絶縁フィルムを介して上面74aと熱的に連結される。
以上に示したように第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36は筐体70に取り付け固定された状態で、横方向に離れて対向配置されている。なお上記の絶縁フィルムはなくともよい。その場合、スイッチモジュールと放熱部とが直接接触することで、互いに熱的に接続される。
樹脂部37の横方向に面する2つの端面のうちの一方の第1端面37aからは、2つのMOSFETのうちの一方のドレイン端子と他方のドレイン端子それぞれが外に飛び出している。これら2つのドレイン端子は縦方向に並んでいる。
図2に示すように、第1スイッチモジュール35の第1端面37aと第2スイッチモジュール36の第1端面37aとは横方向に離間して対向している。そして2つの端面のうちの他方の第2端面37bからは、制御端子としてのMOSFETのゲート端子やセンサ素子の検出端子が外に飛び出している。これらゲート端子や検出端子は配線基板20にろう接される。なお、樹脂部37の縦方向に面する2つの側面のうちの一方は組電池10と縦方向で離間して対向している。
以下においては、第1スイッチモジュール35の2つのドレイン端子を第1入出力端子35aおよび第2入出力端子35bと示す。第2スイッチモジュール36の2つのドレイン端子を第3入出力端子36aおよび第4入出力端子36bと示す。第3入出力端子36aは第2並列スイッチの第1入出力端子に相当する。第4入出力端子36bは第2並列スイッチの第2入出力端子に相当する。
図2および図3に示すように、第1入出力端子35aと第3入出力端子36aは組電池10側に位置している。第1入出力端子35aと第3入出力端子36aは横方向に離れて対向配置されている。この第1入出力端子35aと第3入出力端子36aとの間に第3導電部材63の一部が設けられている。
第2入出力端子35bと第4入出力端子36bは第2外部接続端子100b側に位置している。第2入出力端子35bと第4入出力端子36bは横方向に離れて対向配置されている。この第2入出力端子35bと第4入出力端子36bとの間に第2導電部材62の一部が設けられている。
次に、第3導電部材63と第2導電部材62を説明する。第3導電部材63と第2導電部材62は同一材料から成る。そして図3に示すように第3導電部材63と第2導電部材62は同一形状を成している。そのために第3導電部材63と第2導電部材62は抵抗が同一になっている。
第3導電部材63と第2導電部材62それぞれは仮想平面IPを介して鏡像対称の形状となっている。そして第3導電部材63と第2導電部材62は、両者の中間点に位置し、なおかつ、縦方向に面する鏡面MPを介して鏡像対称となっている。図3では鏡面MPを一点鎖線で示している。
第3導電部材63と第2導電部材62はそれぞれ縦方向に延びた本体部67と、本体部67の先端から横方向において互いに離れるように延びた第1接続端部68および第2接続端部69と、を有する。第1接続端部68と第2接続端部69の横方向の長さは同一である。図3に示すように第3導電部材63と第2導電部材62それぞれは横方向と縦方向とによって規定される規定平面においてT字形状を成している。
上記構成により、当然ではあるが、第3導電部材63の第1接続端部68と第2接続端部69の配線長の合計値と、第2導電部材62の第1接続端部68と第2接続端部69の配線長の合計値とが相等しくなっている。第3導電部材63と第2導電部材62は同一材料から成るので、第3導電部材63の第1接続端部68と第2接続端部69の合成抵抗と、第2導電部材62の第1接続端部68と第2接続端部69の合成抵抗とが相等しくなっている。そのために第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36に分かれて流れ込む電流の比(分流比)が同一になっている。
本体部67は図2に示すように2カ所で屈曲されている。本体部67は、規定平面に沿う端部67aと、規定平面に沿い第1接続端部68と第2接続端部69が一体的に連結された先端部67bと、端部67aと先端部67bとを連結する高さ方向に延びた連結部67cと、を有する。先端部67bは端部67aよりも高さ方向において上側に位置している。これにより本体部67は横方向から見た形状がクランク形状を成している。なお図3においては、導電部材の屈曲部位を細い破線で示している。
第3導電部材63と第2導電部材62それぞれの本体部67の端部67aには縦方向に貫通する貫通孔67dが形成されている。これに対して出力端子66には、第3導電部材63の貫通孔67dに対応する貫通孔が形成されている。これら2つの貫通孔がボルトによって連結される。これにより第3導電部材63と出力端子66とが電気的に接続される。
第2外部接続端子100bは、樹脂にボルトがインサート成形されて成る。第2外部接続端子100bの樹脂の部分が筐体70に固定されている。この第2外部接続端子100bの筐体70への固定状態で、第2外部接続端子100bのボルトが上側に突起している。このボルトに第2導電部材62の貫通孔67dが通される。この挿通状態でナットがボルトに締結される。これにより第2導電部材62と第2外部接続端子100bとが機械的および電気的に接続される。次に第2ワイヤハーネス202の端部もボルトに通される。この挿通状態でナットがボルトに締結される。これにより第2導電部材62と第2ワイヤハーネス202とが機械的および電気的に接続される。
なお図示しないが、他の第1外部接続端子100aと第4外部接続端子100dも第2外部接続端子100bと同等の形状を成している。そして第1外部接続端子100aと第4外部接続端子100dそれぞれは第2外部接続端子100bと同様にして縦方向で組電池10と並んでいる。
これら3つの外部接続端子は横方向で並んでいる。第1外部接続端子100aと接続される第1導電部材61や第4外部接続端子100dと接続される第4導電部材64も縦方向に延びた形状を成している。ただし第1導電部材61と第4導電部材64の一部は上側に屈曲し、その屈曲部位が配線基板20とろう接されている。
図3に示すように第3導電部材63の先端部67bは第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36との間に位置している。より詳しく言えば、第3導電部材63の先端部67bの一部は第1スイッチモジュール35の第1入出力端子35aと第2スイッチモジュール36の第3入出力端子36aとの間に位置している。この第3導電部材63の先端部67bから第1入出力端子35aに向かって、第1接続端部68が横方向に沿って延びている。同様にして、第3導電部材63の先端部67bから第3入出力端子36aに向かって第2接続端部69が横方向に沿って延びている。これら第3導電部材63の第1接続端部68と第2接続端部69、および、第1入出力端子35aと第3入出力端子36aそれぞれの先端は上側に向かって屈曲している。第1接続端部68と第1入出力端子35aそれぞれの上側に屈曲した部位が横方向で互いに対向し、その対向面同士がレーザなどによって溶接接合されている。同様にして、第2接続端部69と第3入出力端子36aそれぞれの上側に屈曲した部位が横方向で互いに対向し、その対向面同士がレーザなどによって溶接接合されている。
第2導電部材62の先端部67bは第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36との間に位置している。より詳しく言えば、第2導電部材62の先端部67bの一部は第1スイッチモジュール35の第2入出力端子35bと第2スイッチモジュール36の第4入出力端子36bとの間に位置している。この第2導電部材62の先端部67bから第2入出力端子35bに向かって、第1接続端部68が横方向に沿って延びている。同様にして、第2導電部材62の先端部67bから第4入出力端子36bに向かって第2接続端部69が横方向に沿って延びている。これら第2導電部材62の第1接続端部68と第2接続端部69、および、第2入出力端子35bと第4入出力端子36bそれぞれの先端は上側に向かって屈曲している。第1接続端部68と第2入出力端子35bそれぞれの上側に屈曲した部位が横方向で互いに対向し、その対向面同士がレーザなどによって溶接接合されている。同様にして、第2接続端部69と第4入出力端子36bそれぞれの上側に屈曲した部位が横方向で互いに対向し、その対向面同士がレーザなどによって溶接接合されている。
これら接続端部と入出力端子の溶接接合部位は、レーザによる溶接を容易とするために樹脂部37よりも上側に位置している。レーザの照射方向は横方向からでも上側から下側に向かってでも採用することができる。
以上に示した接続構成により、第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36は出力端子66と第2外部接続端子100bとの間で並列接続されている。そして第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36は出力端子66と第2外部接続端子100bとの間に位置し、横方向で対向して並んでいる。
<作用効果>
上記したように組電池10の正極に相当する出力端子66と、回転電機130と電気的に接続される第2外部接続端子100bとが縦方向に並んでいる。この出力端子66と第2外部接続端子100bとの間に、第3導電部材63、第2スイッチ32、および、第2導電部材62それぞれが位置している。第3導電部材63、第2スイッチ32、および、第2導電部材62それぞれは縦方向において組電池10(電池セル)から離れている。
そして第2スイッチ32は第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36によって構成されている。この第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36は横方向で対向して並んでいる。第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36は第3導電部材63を介して出力端子66と電気的に接続されている。第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36は第2導電部材62を介して第2外部接続端子100bと電気的に接続されている。
これによれば第3導電部材63と第2導電部材62の配線長が第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36の縦方向の並びに依存し難くなる。また第3導電部材63と第2導電部材62の配線長が組電池10の大きさや電池スタックの横方向の並びに依存しなくなる。換言すれば、第3導電部材63と第2導電部材62の配線長が電池セルの大きさや電池セルの横方向の並びに依存しなくなる。これにより、第3導電部材63と第2導電部材62の配線長の増大が抑制される。この結果、第3導電部材63と第2導電部材62の配線抵抗の増大が抑制される。また電池パック100の縦方向の体格の増大が抑制される。
出力端子66と第2外部接続端子100bを通り、なおかつ、高さ方向に沿う仮想平面IPによって分けられる第1配置空間CS1に第1スイッチモジュール35が設けられ、第2配置空間CS2に第2スイッチモジュール36が設けられている。
これによれば、例えば第1配置空間に第1スイッチモジュールと第2スイッチモジュールの両方が横方向に並んで設けられる構成と比べて、各スイッチモジュールと出力端子66との離間距離が増大することが抑制される。各スイッチモジュールと第2外部接続端子100bとの離間距離が増大することが抑制される。そのために第3導電部材63と第2導電部材62の配線長が増大することが抑制される。また電池パック100の横方向の体格の増大が抑制される。
第1スイッチモジュール35の第1入出力端子35aと第2スイッチモジュール36の第3入出力端子36aは組電池10側に位置している。この第1入出力端子35aと第3入出力端子36aが第3導電部材63を介して出力端子66と電気的に接続されている。また第1スイッチモジュール35の第2入出力端子35bと第2スイッチモジュール36の第4入出力端子36bは第2外部接続端子100b側に位置している。この第2入出力端子35bと第4入出力端子36bが第2導電部材62を介して第2外部接続端子100bと電気的に接続されている。
これによれば、例えば第1入出力端子と第4入出力端子が組電池側に位置し、第2入出力端子と第3入出力端子が第2外部接続端子側に位置する構成と比べて、第3導電部材63と第2導電部材62の配線長の増大が抑制される。これにより第3導電部材63と第2導電部材62の配線抵抗の増大が抑制される。
第3導電部材63と第2導電部材62それぞれの先端部67bは第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36との間に位置している。
これによれば、第1スイッチモジュールと第2スイッチモジュールとの間以外に第3導電部材と第2導電部材が配回される構成と比べて、第1接続端部68と第2接続端部69それぞれの配線長の増大が抑制される。
特に本実施形態では、第3導電部材63の先端部67bの一部は第1スイッチモジュール35の第1入出力端子35aと第2スイッチモジュール36の第3入出力端子36aとの間に位置している。そしてこの先端部67bの入出力端子との対向部位から第1接続端部68と第2接続端部69が横方向に沿って延びている。同様にして第2導電部材62の先端部67bの一部は第1スイッチモジュール35の第2入出力端子35bと第2スイッチモジュール36の第4入出力端子36bとの間に位置している。この先端部67bの入出力端子との対向部位から第1接続端部68と第2接続端部69が横方向に沿って延びている。
これにより第1接続端部68と第2接続端部69の横方向の配線長が最短となっている。そのために第3導電部材63と第2導電部材62の配線抵抗の増大が効果的に抑制される。
第3導電部材63の第1接続端部68と第2接続端部69の合成抵抗と、第2導電部材62の第1接続端部68と第2接続端部69の合成抵抗とが相等しくなっている。そのために第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36の分流比が同一になっている。これによれば第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36とで発熱量や寿命にバラツキが生じることが抑制される。
第3導電部材63と第2導電部材62は同一材料から成る。そして第3導電部材63と第2導電部材62は同一形状を成している。これによれば部品点数の増大が抑制される。
第1スイッチモジュール35は第1放熱部73に取り付け固定されている。第2スイッチモジュール36は第2放熱部74に取り付け固定されている。これによれば第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36とで放熱量に差が生じることが抑制される。この結果、第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36とで寿命にバラツキが生じることが抑制される。
(第1の変形例)
本実施形態では、第1スイッチモジュール35が第1放熱部73に取り付け固定され、第2スイッチモジュール36が第2放熱部74に取り付け固定される例を示した。しかしながら例えば図4に示すように筐体70が共通放熱部75を有し、この共通放熱部75に第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36それぞれが固定された構成を採用することもできる。これにより筐体70の体格の増大が抑制される。この結果、電池パック100の体格の増大が抑制される。
この変形例の場合、第1スイッチモジュール35は共通放熱部75の横方向に面する2つの面のうちの一方の第1側面75aに取り付け固定される。これに対して第2スイッチモジュール36は共通放熱部75の横方向に面する2つの面のうちの他方の第2側面75bに取り付け固定される。これにより第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36は共通放熱部75を介して横方向で対向配置されている。
なおこの共通放熱部75へのスイッチモジュールの取り付け固定のため、スイッチモジュールと導電部材は高さ方向で対向している。すなわち、第1スイッチモジュール35の第1入出力端子35aと第2スイッチモジュール36の第3入出力端子36aそれぞれが第3導電部材63と高さ方向で対向している。この両者の対向部位がレーザなどによって溶接接合されている。同様にして、第1スイッチモジュール35の第2入出力端子35bと第2スイッチモジュール36の第4入出力端子36bそれぞれが第2導電部材62と高さ方向で対向し、対向部位がレーザなどによって溶接接合されている。図4の(b)欄ではこの対向部位にハッチングを入れている。
(第2の変形例)
本実施形態では、第1スイッチモジュール35が第1放熱部73の上面73aに取り付け固定され、第2スイッチモジュール36が第2放熱部74の上面74aに取り付け固定される例を示した。しかしながら例えば図5に示すように第1スイッチモジュール35が第1放熱部73の縦方向に面する2つの面のうちの一方の内端面73bに取り付け固定された構成を採用することもできる。第2スイッチモジュール36が第2放熱部74の縦方向に面する2つの面のうちの一方の内端面74bに取り付け固定された構成を採用することもできる。第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36は空間を介して横方向で対向配置されている。上記の内端面は組電池10側の端面である。
この変形例の場合、第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36それぞれの入出力端子が横方向に並んでいる。そのために電池パック100の縦方向の体格の増大が抑制される。
またこの変形例の場合、図5に示すように各スイッチモジュールの主面が放熱部の内端面と縦方向で対向配置される。そのために各スイッチモジュールは、縦方向よりも横方向の長さが長くなっている。これにより電池パック100の縦方向の体格の増大が抑制される。
なおこの変形例の場合、第1の変形例と同様にしてスイッチモジュールと導電部材は高さ方向で対向している。また、第3導電部材63と第2導電部材62の形状が異なっている。第3導電部材63の第1接続端部68と第2接続端部69は横方向に沿って互いに離れるように延びている。これに対して第2導電部材62の第1接続端部68は、先端部67bから第2入出力端子35bに向かって横方向に沿って延びた後に縦方向に沿って延びている。第2導電部材62の第2接続端部69は、先端部67bから第4入出力端子36bに向かって横方向に沿って延びた後に縦方向に沿って延びている。このように第2導電部材62の第1接続端部68と第2接続端部69それぞれは規定平面においてL字形状を成している。
(第3の変形例)
本実施形態では、第2スイッチ32が2つのスイッチモジュールを有する例を示した。しかしながら第2スイッチ32が有するスイッチモジュールの数としては複数であればよく、特に2つに限定されない。例えば図6に示すように第2スイッチ32は3つのスイッチモジュールを有する構成を採用することもできる。
この変形例の場合、筐体70は第3スイッチモジュール38に対応する第3放熱部76を有する。第2の変形例と同様にして、各スイッチモジュールは対応する放熱部の内端面に連結されている。
またこの変形例の場合、3つのスイッチモジュールは横方向で空間を介して並んでいる。この3つのスイッチモジュールの隣接間隔は等しくなっている。
3つのスイッチモジュールそれぞれは第3導電部材63に接続される入出力端子と第2導電部材62に接続される入出力端子の2種類を有する。3つのスイッチモジュールにおけるこの2種類の入出力端子の並びは横方向で同一になっている。図6で言えば、紙面左方から右方に向かって、第3導電部材63に接続される入出力端子と第2導電部材62に接続される入出力端子が順に並んでいる。
以上のスイッチモジュールの配置と入出力端子の並びに対応して、第3導電部材63と第2導電部材62の形状は決定されている。第3導電部材63と第2導電部材62は同一形状であり、高さ方向の表裏面が反転されて電池パック100に設けられている。第3導電部材63と第2導電部材62は、縦方向における両者の中点を介して点対称となっている。
図6に示す変形例では、第3導電部材63と第2導電部材62それぞれは本体部67の他に3つの接続端部を有する。これら3つの接続端部のうちの2つの第1接続端部68と第2接続端部69が本体部67から横方向に延びた後に縦方向に延びた形状を成している。残り1つの補助接続端部80が縦方向に延びた形状を成している。この第3導電部材63の補助接続端部80が第3スイッチモジュール38の第5入出力端子38aに接続されている。第2導電部材62の補助接続端部80が第3スイッチモジュール38の第6入出力端子38bに接続されている。なおもちろんではあるが、3つ全ての接続端部それぞれが横方向に延びた後に縦方向に延びることで、規定平面上でL字形状を成す構成を採用することもできる。
図示しないが、上記の複数のスイッチモジュールの横方向での等間隔の配置と入出力端子の並びを採用することで、例えスイッチモジュールの数を2つにしたり、4つ以上にしたりしても、第3導電部材63と第2導電部材62を同一形状とすることができる。これにより部品点数の増大が抑制される。
この変形例の場合、第1スイッチモジュール35が第1並列スイッチに相当する。第2スイッチモジュール36と第3スイッチモジュール38が第2並列モジュールに相当する。なお対応関係としては特に上記に限定されず、例えば第1スイッチモジュール35と第3スイッチモジュール38が第1並列スイッチに相当し、第2スイッチモジュール36が第2並列モジュールに相当してもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図7および図8に基づいて説明する。以下に示す各実施形態にかかる電池パックは上記した実施形態によるものと共通点が多い。そのため以下においては共通部分の説明を省略し、異なる部分を重点的に説明する。また以下においては上記した実施形態で示した要素と同一の要素には同一の符号を付与する。
第1実施形態では横方向で第1スイッチモジュール35の全てと第2スイッチモジュール36の全てとが互いに対向する例を示した。しかしながら横方向で第1スイッチモジュール35の一部と第2スイッチモジュール36の一部とが互いに対向する構成を採用することもできる。これによっても、第3導電部材63と第2導電部材62の配線長が第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36の縦方向の並びに依存し難くなる。そのため、第3導電部材63と第2導電部材62の配線長の増大が抑制される。したがって第1実施形態と同様にして、第3導電部材63と第2導電部材62の配線抵抗の増大が抑制されるとともに、電池パック100の縦方向の体格の増大が抑制される。
本実施形態では、第1放熱部73と第2放熱部74は縦方向に離れ、なおかつ、その一部が互いに横方向で対向している。これに応じて第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36が横方向で一部対向している。詳しく言えば、第1スイッチモジュール35の第2入出力端子35b側と第2スイッチモジュール36の第3入出力端子36a側とが横方向で対向している。縦方向において順に、第1入出力端子35a、第2入出力端子35b、第3入出力端子36a、および、第4入出力端子36bが並んでいる。
このように入出力端子の並びが第1実施形態とは異なる。そのために本実施形態の第3導電部材63と第2導電部材62それぞれは、第1実施形態の第3導電部材63と第2導電部材62それぞれとは異なる形状となっている。
第1実施形態では第3導電部材63と第2導電部材62それぞれの本体部67が2カ所で屈曲されて、横方向から見た形状がクランク形状を成している例を示した。これに対して第3導電部材63の本体部67は1カ所で屈曲されて、縦方向から見た形状がL字形状を成している。第2導電部材62の本体部67は第2外部接続端子100bとの接続に合わせて、2カ所で屈曲されている。
第3導電部材63の本体部67は、規定平面に沿う端部67aと、横方向に面し、なおかつ縦方向に沿って延びる延長部67eと、を有する。この延長部67eは端部67aから第1放熱部73と第2放熱部74との間に向かって延びている。延長部67eの高さ方向における上側の側辺から第1接続端部68と第2接続端部69が上側に延びている。
第2導電部材62の本体部67は、上記の端部67aと、延長部67eの他に、端部67aと延長部67eを連結する屈曲連結部67fを有する。この屈曲連結部67fは横方向に面し、なおかつ高さ方向に沿って延びている。第2導電部材62の延長部67eは屈曲連結部67fから第1放熱部73と第2放熱部74との間に向かって延びている。延長部67eの上側の側辺から第1接続端部68と第2接続端部69が上側に延びている。
第3導電部材63の第1接続端部68は上側に延びた後、第1入出力端子35aに向かって横方向に屈曲している。第3導電部材63の第2接続端部69は上側に延びた後、第3入出力端子36aに向かって横方向に屈曲している。これら第1接続端部68と第2接続端部69、および、第1入出力端子35aと第3入出力端子36aそれぞれの先端は上側に向かって屈曲し、その屈曲した部位が横方向で互いに対向している。この対向面同士がレーザなどによって溶接接合されている。
第2導電部材62の第1接続端部68は上側に延びた後、第2入出力端子35bに向かって横方向に屈曲している。第2導電部材62の第2接続端部69は上側に延びた後、第4入出力端子36bに向かって横方向に屈曲している。これら第1接続端部68と第2接続端部69、および、第2入出力端子35bと第4入出力端子36bそれぞれの先端は上側に向かって屈曲し、その屈曲した部位が横方向で互いに対向している。この対向面同士がレーザなどによって溶接接合されている。
なお、図8に明示するように、第3導電部材63の延長部67eと第2導電部材62の延長部67eとは横方向で一部が互いに対向して並んでいる。そして第3導電部材63の第2接続端部69と第2導電部材62の延長部67eとが高さ方向で一部対向している。第2導電部材62の第1接続端部68と第3導電部材63の延長部67eとが高さ方向で一部対向している。
(第4の変形例)
本実施形態では、各スイッチモジュールが放熱部の上面に取り付け固定される例を示した。しかしながら例えば図9に示すように第1スイッチモジュール35が第1放熱部73の横方向に面する2つの側面のうちの一方の内側面73cに取り付け固定された構成を採用することもできる。第2スイッチモジュール36が第2放熱部74の横方向に面する2つの面のうちの一方の内側面74cに取り付け固定された構成を採用することもできる。第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36は空間を介して横方向で互いの一部が対向配置されている。
(第5の変形例)
第1の変形例で説明したように、共通放熱部75に第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36それぞれが固定された構成を採用することもできる。図10に示す変形例の場合、第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36は縦方向に配置位置がズレる態様で共通放熱部75に取り付け固定されている。第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36は共通放熱部75を介して横方向で互いの一部が対向配置されている。第3導電部材63の第2接続端部69と第2導電部材62の第2接続端部69それぞれは第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36の縦方向の配置ズレに応じて一部が縦方向に延びた形状を成している。
(第6の変形例)
第2の変形例で説明したように、第1スイッチモジュール35が第1放熱部73の内端面73bに取り付け固定され、第2スイッチモジュール36が第2放熱部74の内端面74bに取り付け固定された構成を採用することもできる。図11に示す変形例の場合、第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36は縦方向に配置位置がズレる態様で第1放熱部73と第2放熱部74に取り付け固定されている。第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36は空間を介して横方向で互いの一部が対向配置されている。第3導電部材63と第2導電部材62それぞれの第1接続端部68と第2接続端部69は第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36の縦方向の配置ズレに応じて縦方向の長さが相異なっている。
以上、本開示物の好ましい実施形態について説明したが、本開示物は上記した実施形態になんら制限されることなく、本開示物の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
(第7の変形例)
各実施形態では、出力端子66と第2外部接続端子100bが縦方向で対向しつつ並んでいる例を示した。しかしながら例えば図12の(a)欄に示すように、出力端子66と第2外部接続端子100bが横方向に離間しつつ、縦方向に並ぶ構成を採用することもできる。
(第8の変形例)
各実施形態では、仮想平面IPによって2つに分けられる一方の第1配置空間CS1に第1スイッチモジュール35の全てが設けられ、他方の第2配置空間CS2に第2スイッチモジュール36の全てが設けられる例を示した。しかしながら図12の(a)欄および(b)欄に示すように、例えば第1配置空間CS1に第1スイッチモジュール35の全てと、第2スイッチモジュール36の一部が設けられた構成を採用することもできる。また図13の(a)欄に示すように、第1配置空間CS1に第1スイッチモジュール35の全てと、第2スイッチモジュール36の全てとが設けられた構成を採用することもできる。
さらに言えば、図示しないが、例えば第1配置空間CS1に第1スイッチモジュール35の全てが設けられ、第2配置空間CS2に第2スイッチモジュール36と第3スイッチモジュール38の全てが設けられた構成を採用することもできる。また、例えば第1配置空間CS1に第1スイッチモジュール35の全てと第2スイッチモジュール36の一部が設けられ、第2配置空間CS2に第2スイッチモジュール36の一部と第3スイッチモジュール38の全てが設けられる構成を採用することもできる。そして、例えば第1配置空間CS1に第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36の全てが設けられ、第2配置空間CS2に第3スイッチモジュール38の全てが設けられる構成を採用することもできる。
なおもちろんではあるが、上記に例示した構成とは異なり、第2配置空間CSに第1スイッチモジュール35の一部が設けられた構成を採用することもできる。
(第9の変形例)
図13の(b)欄に示すように第3導電部材63と第2導電部材62の縦方向の長さが異なる構成を採用することもできる。
(第10の変形例)
各実施形態では、樹脂部37の第1端面37aから2つのMOSFETそれぞれのドレイン端子(入出力端子)が外に飛び出している例を示した。しかしながら図14の(a)欄から(d)欄に示すように、2つの入出力端子の樹脂部37から外に飛び出す構成は特に限定されない。入出力端子は、樹脂部37の端面、側面、主面のいずれから外に飛び出してもよい。
例えば図15に示すように、樹脂部37の端面から1つの入出力端子が外に飛び出し、側面からもう1つの入出力端子が外に飛び出した構成を採用することもできる。図15に示す構成の場合、2つの入出力端子の高さ方向の位置が異なる。したがって例えば出力端子66と第2外部接続端子100bの高さ方向の位置が異なる場合、この構成を採用することで、第3導電部材63と第2導電部材62の配線長の増大を抑制することができる。図15ではスイッチモジュールの代表として第1スイッチモジュール35を図示している。
(第11の変形例)
なお、導電部材とスイッチモジュールの配置構成については図16の(a)欄から(d)欄に示す構成を考えられることができる。図16の(a)欄と(b)欄に示す構成では、高さ方向で第3導電部材63と第2導電部材62とが高さ方向で対向して離間している。図16の(c)欄と(d)欄に示す構成では、第1スイッチモジュール35と第2スイッチモジュール36が高さ方向で対向して離間している。図16の(a)欄から(d)欄では主要カ所のみに符号を付している。
(第12の変形例)
図17に示すように1つの出力端子に対して2つの第2外部接続端子100bが接続された構成を考えることもできる。図17に示す構成では、第2スイッチ32が4つのスイッチモジュールを有する。すなわち第2スイッチ32は第1スイッチモジュール35、第2スイッチモジュール36、第3スイッチモジュール38、および、第4スイッチモジュール39を有する。これら4つのスイッチモジュールのうちの2つが第3導電部材63と接続される。そして4つのスイッチモジュールそれぞれが第2導電部材62と電気的に接続される。第2導電部材62は別体の2つの導電部材を有する。この2つの導電部材のうちの一方が第3導電部材63と接続された2つのスイッチモジュールと電気的に接続される。そして2つの導電部材それぞれが残りの2つのスイッチモジュールと電気的に接続される。第3導電部材63と第2導電部材62の有する2つの導電部材それぞれは横方向で並んでいる。図17の(a)欄と(b)欄では主要カ所のみに符号を付している。
(第13の変形例)
本実施形態では組電池10が5つの電池セルを有する例を示した。しかしながら組電池10が有する電池セルとしては、特に上記例に限定されない。また電池スタックの数としても、2つではなく1つ若しくは3つ以上を採用することもできる。
(第14の変形例)
本実施形態では電源システム200を搭載する車両がアイドルストップ機能を有する例を示した。しかしながら電源システム200を搭載する車両としては上記例に限定されない。例えばハイブリッド自動車や電気自動車を採用することができる。この場合、本実施形態で示したスタータモータ120や回転電機130は、モータジェネレータに代わる。
10…組電池、10a…上端面、10b…正極端子、10c…負極端子、11…第1電池セル、12…第2電池セル、13…第3電池セル、14…第4電池セル、15…第5電池セル、32…第2スイッチ、35…第1スイッチモジュール、35a…第1入出力端子、35b…第2入出力端子、36…第2スイッチモジュール、36a…第3入出力端子、36b…第4入出力端子、38…第3スイッチモジュール、62…第2導電部材、63…第3導電部材、67…本体部、68…第1接続端部、69…第2接続端部、73…第1放熱部、74…第2放熱部、75…共通放熱部、76…第3放熱部、100…電池パック、100b…第2外部接続端子、110…鉛蓄電池、120…スタータモータ、130…回転電機、140…エンジン、150…電気負荷、151…一般負荷、152…保護負荷、200…電源システム、CS1…第1配置空間、CS2…第2配置空間、IP…仮想平面

Claims (12)

  1. 一面(10a)に電極端子(10b,10c)の形成された電池セル(11~15)と、
    外部機器(130)と電気的に接続される外部接続端子(100b)と、
    前記電極端子と前記外部接続端子とを接続する導電部材(62,63)と、
    前記導電部材に接続され、前記導電部材を介した前記電極端子と前記外部接続端子との電気的な接続を制御する並列スイッチ(32)と、を有し、
    前記並列スイッチは、複数のスイッチ(35,36,38)が並列に配置されてなり、
    前記一面に直交する縦方向に前記電極端子と前記外部接続端子とが離れており、
    複数の前記スイッチは、前記電極端子と前記外部接続端子との間において、前記一面に沿う横方向に離れ、なおかつ、前記横方向において互いに少なくとも一部が対向している電池パック。
  2. 前記電極端子と前記外部接続端子とを通り、なおかつ、前記縦方向と前記横方向それぞれに直交する高さ方向に沿う仮想平面(IP)によって2つに分けられる一方の空間を第1配置空間(CS1)、他方の空間を第2配置空間(CS2)とし、
    前記並列スイッチを構成する複数の前記スイッチのうちの一部を第1並列スイッチ(35)、複数の前記並列スイッチのうちの残りを第2並列スイッチ(36)とすると、
    前記第1並列スイッチの少なくとも一部が前記第1配置空間に設けられ、前記第2並列スイッチの少なくとも一部が前記第2配置空間に設けられている請求項1に記載の電池パック。
  3. 前記導電部材の一部が前記第1並列スイッチと前記第2並列スイッチとの間に設けられる請求項2に記載の電池パック。
  4. 前記第1並列スイッチと前記第2並列スイッチそれぞれは、第1入出力端子(35a,36a)と第2入出力端子(35b,36b)を有し、
    前記第1並列スイッチと前記第2並列スイッチそれぞれの前記第1入出力端子と前記第2入出力端子は前記縦方向に沿って前記電極端子から前記外部接続端子に向かって順に並んでおり、
    前記導電部材は、前記第1並列スイッチと前記第2並列スイッチそれぞれの前記第1入出力端子と前記電極端子とを接続する第1接続部材(63)と、前記第1並列スイッチと前記第2並列スイッチそれぞれの前記第2入出力端子と前記外部接続端子とを接続する第2接続部材(62)と、を有する請求項2または請求項3に記載の電池パック。
  5. 前記第1並列スイッチと前記第2並列スイッチそれぞれは、第1入出力端子(35a,36a)と第2入出力端子(35b,36b)を有し、
    前記第1並列スイッチと前記第2並列スイッチそれぞれの前記第1入出力端子と前記第2入出力端子は前記横方向に沿って並んでおり、
    前記導電部材は、前記第1並列スイッチと前記第2並列スイッチそれぞれの前記第1入出力端子と前記電極端子とを接続する第1接続部材(63)と、前記第1並列スイッチと前記第2並列スイッチそれぞれの前記第2入出力端子と前記外部接続端子とを接続する第2接続部材(62)と、を有する請求項2または請求項3に記載の電池パック。
  6. 前記第1接続部材と前記第2接続部材それぞれは、本体部(67)と、前記本体部から延びた第1接続端部(68)および第2接続端部(69)と、を有し、
    前記第1接続部材の前記本体部は前記電極端子から延び、
    前記第1接続部材の前記第1接続端部は前記第1並列スイッチの前記第1入出力端子(35a)に向かって延び、
    前記第1接続部材の前記第2接続端部は前記第2並列スイッチの前記第1入出力端子(36a)に向かって延び、
    前記第2接続部材の前記本体部は前記外部接続端子から延び、
    前記第2接続部材の前記第1接続端部は前記第1並列スイッチの前記第2入出力端子(35b)に向かって延び、
    前記第2接続部材の前記第2接続端部は前記第2並列スイッチの前記第2入出力端子(36b)に向かって延び、
    前記第1接続部材の前記第1接続端部と前記第2接続端部の配線長の合計値と、前記第2接続部材の前記第1接続端部と前記第2接続端部の配線長の合計値とが相等しく、前記第1接続部材の前記第1接続端部と前記第2接続端部の合成抵抗と、前記第2接続部材の前記第1接続端部と前記第2接続端部の合成抵抗とが相等しい請求項4または請求項5に記載の電池パック。
  7. 前記第1接続部材と前記第2接続部材とは同一形状を成している請求項6に記載の電池パック。
  8. 前記第1並列スイッチを搭載しつつ、前記第1並列スイッチで発生する熱を放熱する第1放熱部(73)と、
    前記第2並列スイッチを搭載しつつ、前記第2並列スイッチで発生する熱を放熱する第2放熱部(74)と、を有する請求項2~7いずれか1項に記載の電池パック。
  9. 前記第1並列スイッチと前記第2並列スイッチを搭載しつつ、前記第1並列スイッチと前記第2並列スイッチそれぞれで発生する熱を放熱する共通放熱部(75)を有する請求項2~7いずれか1項に記載の電池パック。
  10. 前記並列スイッチは、前記縦方向よりも前記横方向の長さが長い形状を成している請求項1~9いずれか1項に記載の電池パック。
  11. 前記電池セルは前記電極端子として正極端子(10b)と負極端子(10c)とを有し、
    前記横方向は、前記一面に沿い、なおかつ、前記正極端子と前記負極端子の並ぶ方向である請求項1~10いずれか1項に記載の電池パック。
  12. 前記電池セルを複数有し、
    複数の前記電池セルは前記横方向に並んでいる請求項11に記載の電池パック。
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