JP7013316B2 - 遠心圧縮機 - Google Patents

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Description

本開示は、遠心圧縮機に関する。
従来の遠心圧縮機の一例として、特許文献1には、軸方向に配列された複数段のインペラと、インペラの外周側に設けられる複数のダイアフラムと、を含む遠心圧縮機が開示されている。
この種の遠心圧縮機は、吐出口に連通するスクロール流路を有する。スクロール流路は、通常、吐出側のダイアフラムの外周面によってスクロール流路の内周壁が形成される一方、該ダイアフラムおよび該ダイアフラムに対して軸方向の隣に位置するダイアフラムとの間に設けられる環状スペーサの内周面によってスクロール流路の外周壁が形成される。
特開2016-180400号公報
ところで、圧縮機における小型化の要請から、圧縮機のケーシングの径が小径化されると、ディフューザの径が小さくなるため、ディフューザの出口での流体の流速が大きくなり、流体の遠心力が大きくなる。また、圧縮機のケーシングの径が小径化されると、スクロール流路の径が小さくなるため、スクロール流路の巻き終わり部の近傍で、流体の遠心力が大きくなる。
そのため、圧縮機の小型化により、スクロール流路の巻き終わり部近傍から流体の圧縮機からの出口にかけて、流路の壁面からの流体の剥離が生じるおそれがある。このような剥離が生じると、圧縮機の性能が低下してしまう。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、圧縮機の小型化による圧縮機の性能低下を抑制することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る遠心圧縮機は、
回転軸の外周に固定されたインペラと、
前記インペラの外周側に設けられるディフューザと、
前記インペラおよび前記ディフューザを収容するケーシングと、
前記ディフューザの出口に接続され、スクロール内周壁および該スクロール内周壁の外周側に位置するスクロール外周壁によって渦巻き状に形成されたスクロール流路と、
前記スクロール流路からの流体を前記ケーシングの外部に導くための吐出流路を形成するように、前記ケーシングに接続された吐出配管と、
を備え、
前記スクロール内周壁は、前記ディフューザの出口よりも径方向内側に位置し、
前記吐出配管は、前記回転軸の軸方向から見たとき、前記吐出配管の内壁面のうち前記スクロール内周壁に連なる内周側領域が、前記ケーシングに対する前記吐出配管の接続位置において、前記回転軸の中心を通過する線分であって前記吐出配管の出口部の中心軸に平行な第1線分よりも、前記スクロール流路の巻き終わり部側に位置する。
上記(1)の構成によれば、吐出配管の内壁面のうちスクロール内周壁に連なる内周側領域が、ケーシングに対する前記吐出配管の接続位置において、回転軸の中心を通過する線分であって吐出配管の出口部の中心軸に平行な第1線分よりも、スクロール流路の巻き終わり部側に位置するので、スクロール流路の巻き終わり部から吐出配管の出口部に至る流体の流路の向きを径方向外側に向けることができる。これにより、巻き終わり部近傍おける流体の遠心力を抑制して該流路の壁面からの流体の剥離を抑制できるので、圧縮機の性能低下を抑制できる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、前記スクロール流路の径方向の幅の中心線を前記巻き終わり部における延在方向に延長した第2線分は、前記吐出配管の出口部の開口を通過する。
上記(2)の構成によれば、スクロール流路の巻き終わり部から吐出配管の出口部に至る流体の流路の曲がりが少なくなり、該流路における圧力損失を抑制できる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)または(2)の構成において、前記内周側領域は、前記吐出配管の入口部から前記出口部の間の前記入口部を含む少なくとも一部の領域で前記入口部側から前記出口部側に向かって直線状に形成された直線状部を有する。
上記(3)の構成によれば、吐出配管の内壁面のうちスクロール内周壁に連なる内周側領域が少なくとも一部の領域で直線状に形成されるので、吐出流路の曲がりが少なくなり、吐出流路における圧力損失を抑制できる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(3)の構成において、前記回転軸の軸方向から見たときの、前記直線状部の前記入口部側から前記出口部側に向かう延在方向と前記第1線分の延在方向との交差角度は、30度以内である。
回転軸の軸方向から見たときの、直線状部の上記延在方向と第1線分の延在方向との交差角度が例えば30度を超えると、スクロール流路の巻き終わり部から吐出配管の出口部に至る流体の流路の向きがより径方向内側に向くことで巻き終わり部近傍における流体の遠心力が大きくなって該流路の壁面からの流体の剥離が生じ易くなる。
その点、上記(4)の構成によれば、上記の交差角度が30度以内であるので、スクロール流路の巻き終わり部から吐出配管の出口部に至る流体の流路の向きが径方向内側に向くことを緩和してスクロール流路の巻き終わり部近傍における流体の遠心力を抑制して該流路の壁面からの流体の剥離を抑制できる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(4)の構成において、前記回転軸の軸方向から見たときの、前記直線状部の前記入口部側から前記出口部側に向かう延在方向と前記第1線分の延在方向とが一致する。
上記(5)の構成によれば、回転軸の軸方向から見たときの、直線状部の上記延在方向と第1線分の延在方向との交差角度が0度になるので、スクロール流路の巻き終わり部近傍における流体の遠心力をより一層抑制して、スクロール流路の巻き終わり部から吐出配管の出口部に至る流体の流路の壁面からの流体の剥離をより一層抑制できる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(5)の何れかの構成において、前記回転軸の軸方向から見たときの、前記ケーシングに対する前記吐出配管の接続位置における前記内周側領域と、前記第1線分との離間距離は、前記スクロール内周壁の最小曲率半径の0.2倍以上である。
回転軸の軸方向から見たときの、ケーシングに対する吐出配管の接続位置における内周側領域と、第1線分との離間距離がスクロール内周壁の最小曲率半径の0.2倍未満であると、スクロール流路の巻き終わり部から上記接続位置における内周側領域に至る流体の流路の向きがより径方向内側に向くことで巻き終わり部近傍における流体の遠心力が大きくなって該流路の壁面からの流体の剥離が生じ易くなる。
その点、上記(6)の構成によれば、上記接続位置における内周側領域と、第1線分との離間距離がスクロール内周壁の最小曲率半径の0.2倍以上であるので、スクロール流路の巻き終わり部から上記接続位置における内周側領域に至る流体の流路の向きが径方向内側に向くことを緩和して巻き終わり部近傍における流体の遠心力を抑制して該流路の壁面からの流体の剥離を抑制できる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(6)の構成において、前記回転軸の軸方向から見たときの、前記ケーシングに対する前記吐出配管の接続位置における前記内周側領域と、前記第1線分との離間距離は、前記スクロール内周壁の最小曲率半径と等しい。
上記(7)の構成によれば、スクロール流路の巻き終わり部近傍における流体の遠心力をより一層抑制して、スクロール流路の巻き終わり部から上記接続位置における内周側領域に至る流体の流路の壁面からの流体の剥離をより一層抑制できる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(7)の何れかの構成において、前記回転軸の軸方向から見たときの、前記吐出配管の前記出口部の中心軸と、前記第1線分との離間距離は、前記スクロール内周壁の最小曲率半径の0.3倍以上である。
回転軸の軸方向から見たときの、吐出配管の出口部の中心軸と、第1線分との離間距離がスクロール内周壁の最小曲率半径の0.3倍未満であると、スクロール流路の巻き終わり部から吐出配管の出口部に至る流体の流路の向きがより径方向内側に向くことで巻き終わり部近傍における流体の遠心力が大きくなって該流路の壁面からの流体の剥離が生じ易くなる。
その点、上記(8)の構成によれば、吐出配管の出口部の中心軸と、第1線分との離間距離がスクロール内周壁の最小曲率半径の0.3倍以上であるので、スクロール流路の巻き終わり部から吐出配管の出口部に至る流体の流路の向きが径方向内側に向くことを緩和して巻き終わり部近傍における流体の遠心力を抑制して該流路の壁面からの流体の剥離を抑制できる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(8)の何れかの構成において、
前記吐出配管の内壁面は、前記吐出流路の延在方向から見た断面形状が前記吐出配管の入口部で矩形であり、前記出口部で円形であり、前記入口部側から前記出口部側にかけて前記断面形状が矩形から円形へ徐々に変化する変化部を有し、
前記変化部における前記吐出配管の前記内壁面は、前記スクロール内周壁に連なる内側壁面と、前記スクロール外周壁に連なり前記内側壁面に対向する外側壁面と、を有し、
前記内周側領域は、前記内側壁面における領域を含む。
上記(9)の構成によれば、変化部において吐出配管の入口部側から出口部側にかけて断面形状が矩形から円形へ徐々に変化するので、断面形状の急変部がなく、吐出配管における内側壁面からの流体の剥離を抑制できる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(9)の何れかの構成において、前記内周側領域は、前記吐出配管の入口部から前記出口部の間の少なくとも一部の領域で前記吐出流路の内側に向かって突出する突部が形成されている。
上記(10)の構成によれば、吐出流路において流体の剥離が生じ易い領域に上記突部が形成されているので、吐出流路の壁面からの流体の剥離を抑制できる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、圧縮機の小型化による圧縮機の性能低下を抑制できる。
幾つかの実施形態に係る遠心圧縮機の回転軸の軸方向に沿った断面図である。 一実施形態に係る遠心圧縮機の吐出口における径方向に沿った断面図である。 図1に示す遠心圧縮機の断面の第1ダイアフラム及び第2ダイアフラムの周辺の拡大図である。 他の実施形態に係る遠心圧縮機の吐出口における径方向に沿った、すなわち軸方向から見た断面図である。 さらに他の実施形態に係る遠心圧縮機の吐出口における径方向に沿った断面図である。 さらに他の実施形態に係る遠心圧縮機の吐出口における径方向に沿った断面図である。 図2に示す実施形態に係る変化部における断面形状の変化の様子を説明するための図である。 図4に示す実施形態に係る変化部における断面形状の変化の様子を説明するための図である。 従来の遠心圧縮機の吐出口における径方向に沿った断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
以下においては、遠心圧縮機の一例として、複数段のインペラを備えた多段式の遠心圧縮機を例に挙げて説明する。
図1は、幾つかの実施形態に係る遠心圧縮機の回転軸の軸方向に沿った断面図である。図2は、一実施形態に係る遠心圧縮機の吐出口における径方向に沿った断面図である。
図1に示すように、遠心圧縮機1は、ケーシング2と、ケーシング2内で回転自在に支持されるロータ7を備えている。ロータ7は、回転軸(シャフト)4と、シャフト4の外面に固定されている複数段のインペラ8と、を有する。
ケーシング2の内部には、軸方向に配列される複数のダイアフラム10が収容されている。複数のダイアフラム10は、インペラ8を外周側から囲うように設けられている。また、ケーシング2の内周側において、複数のダイアフラム10の軸方向における両側には、ケーシングヘッド5,6が設けられている。
ロータ7は、ラジアル軸受20,22及びスラスト軸受24より回転可能に支持されており、中心Oの周りを回転するようになっている。
ケーシング2の一端部には、外部からの流体が流入する吸込口16が設けられているとともに、ケーシング2の他端部には、遠心圧縮機1で圧縮された流体を外部に排出するための吐出口18が設けられている。ケーシング2の内部には、複数段のインペラ8間を繋ぐように形成された流路9が形成されており、吸込口16と吐出口18とは、複数のインペラ8及び流路9を介して連通している。
吐出口18には、ケーシング2に接続された吐出配管50の一端50aが接続されている。
吐出配管50は、スクロール流路30からの流体をケーシング2の外部に導くための吐出流路51が内部に形成されている。吐出流路51における一端50a側の入口部55は、ケーシング2に形成された出口流路19と連通している。吐出流路51における他端50b側の出口部52の外周側には、例えば外部の配管と接続するためのフランジ部53が形成されている。
なお、図示する実施形態において、ケーシング2内部の流路9は、複数のダイアフラム10によって少なくとも部分的に形成されている。
図1及び図2に示すように、複数段のインペラ8のうち最も下流側に設けられる最終段インペラ8Aと、ケーシング2の吐出口18との間には、周方向に沿って流路断面積が変化するように設けられた環状流路であるスクロール流路30が形成されている。また、スクロール流路30と吐出口18とは、ケーシング2の出口流路19を介して接続されている。
吸込口16を介して遠心圧縮機1に流入した流体は、複数段のインペラ8及び流路9を通って上流から下流へと流れ、複数段のインペラ8を通過する際に、インペラ8の遠心力が付与されることにより段階的に圧縮される。複数段のインペラ8のうち最下流側に設けられる最終段インペラ8Aを通過した圧縮流体は、スクロール流路30及び吐出口18を介してケーシング2の外部に導かれ、吐出配管50を介して吐出流路51の出口部52から排出されるようになっている。
なお、ケーシングヘッド5,6のシャフト4による貫通部には、この貫通部を介した流体の漏れを防止するための軸封装置が設けられていてもよい。図1に示す実施形態では、吸込口16側のケーシングヘッド6に軸封装置26が設けられている。
図1に示すように、複数のダイアフラム10は、スクロール流路30を形成する表面を有する第1ダイアフラム12と、軸方向において第1ダイアフラム12の隣に配置される第2ダイアフラム14と、を含む。
図3は、図1に示す遠心圧縮機1の断面の第1ダイアフラム12及び第2ダイアフラム14の周辺の拡大図である。
図1~図3に示す実施形態では、第1ダイアフラム12と第2ダイアフラム14とは、ボルト34によって締結されることにより連結されている。第1ダイアフラム12及び第2ダイアフラム14には、それぞれ、雌ネジが形成されたボルト孔41,42(図3参照)を有しており、ボルト34がボルト孔41,42にねじ込まれることにより、第1ダイアフラム12と第2ダイアフラム14とが締結される。
なお、図1~図3に示す実施形態では、第1ダイアフラム12と第2ダイアフラム14との間に位置する軸方向スペーサ32は、雌ネジが形成されたボルト挿通孔33(図3参照)を含む。そして、上述のボルト34は、ボルト孔41,42及びボルト挿通孔33にねじ込まれることにより、第1ダイアフラム12と第2ダイアフラム14との間に軸方向スペーサ32が配置された状態で、第1ダイアフラム12と第2ダイアフラム14とが締結されるようになっている。軸方向スペーサ32が設けられることで、第2ダイアフラム14に対する第1ダイアフラム12の軸方向における位置決めを行うことができる。
幾つかの実施形態では、第1ダイアフラム12と第2ダイアフラム14とは、溶接によって連結されていてもよい。
なお、第1ダイアフラム12と第2ダイアフラム14との間以外のダイアフラム10間の接続は、溶接によって行われていてもよい。
第1ダイアフラム12は、軸方向における両端面である第1端面37及び第2端面38を有する。第1端面37は、吐出口18側に位置するケーシングヘッド5側の端面であり、第2端面38は、第2ダイアフラム14側の端面である。また、第1端面37と第2端面38との間の軸方向の位置範囲において、第1ダイアフラム12の外周面11よりも径方向内側に凹んだ凹部31が形成されており、該凹部31は、径方向に沿った一対の側面15,17と、周方向に沿った底面13を有する。すなわち、底面13は、外周面11よりも径方向内側に位置する表面である。
図2及び図3に示すように、スクロール流路30は、内周側の壁面であるスクロール内周壁30aと、該スクロール内周壁30aの外周側に位置する、外周側の壁面であるスクロール外周壁30bと、によって渦巻き状に形成される。そして、スクロール内周壁30aは第1ダイアフラム12の上述の凹部31の底面13(外周面11よりも径方向内側に位置する第1ダイアフラムの表面)によって形成されるとともに、スクロール外周壁30bは、軸方向スペーサ32の内周面(スペーサ内周面35)によって形成されている。
図2及び図3に示すように、第1ダイアフラム12の凹部31の一対の側面15,17は、それぞれ、スクロール流路30の径方向に沿った壁面を形成している。
すなわち、スクロール流路30は、スクロール流路30の延在方向、すなわち周方向から見た断面の形状が矩形である。以下の説明では、スクロール流路30における、周方向から見た該断面の図心を通る、周方向に沿った仮想的な曲線をスクロール流路30の中心線ax1とする。
なお、図示はしていないが、軸方向スペーサ32は、最終段インペラ8Aの外周側に設けられるディフューザ36に配置されていてもよい。すなわち、軸方向スペーサ32は、第1ダイアフラム12と第2ダイアフラム14の互いに向き合う端面(すなわち、第1ダイアフラム12の第2端面38と、第2ダイアフラム14の端面39)の間に設けられていてもよい。この場合、スクロール外周壁30bは、ケーシング2の内周面3によって形成される。
スクロール流路30は、ディフューザ36の出口43に接続されている。
スクロール外周壁30bを形成するケーシング2の内周面3は、遠心圧縮機1の回転中心(回転軸4の中心O)を中心とする円筒形であってもよい。
このように、スクロール外周壁30bを形成するケーシング2の内周面3が遠心圧縮機1の回転中心を中心とする円筒形である場合、該円筒形の内周面3を利用して、スクロール流路30を容易に形成することができる。
すなわち、スクロール内周壁30aを第1ダイアフラム12の凹部31の底面13(表面)によって形成する一方、単純な円筒形状を有するケーシング2の内周面3によってスクロール外周壁30bを形成することができる。したがって、複雑な流路形状をケーシング2に加工して形成することなく、スクロール流路30を比較的容易に形成することができる。
また、スクロール外周壁30bを形成するケーシング2の内周面3が中心Oを中心とする円筒形であり、ロータ7と同心であるので、遠心圧縮機1の構造を簡素化することができる。
ところで、圧縮機における小型化の要請から、遠心圧縮機1のケーシング2の径が小径化されると、ディフューザ36の径が小さくなるため、ディフューザ36の出口43での流体の流速が大きくなり、流体の遠心力が大きくなる。また、遠心圧縮機1のケーシング2の径が小径化されると、スクロール流路30の径が小さくなるため、スクロール流路30の巻き終わり部45の近傍で、流体の遠心力が大きくなる。
そのため、遠心圧縮機1の小型化により、スクロール流路30の巻き終わり部45の近傍から流体の遠心圧縮機1からの出口に至る流路の壁面からの流体の剥離が生じるおそれがある。このような剥離が生じると、遠心圧縮機1の性能が低下してしまう。なお、図2及び後述する図4における2点鎖線で囲んだ領域Eは、上記のような剥離が生じ易い領域である。
そこで、幾つかの実施形態に係る遠心圧縮機1では、次のようにして、上述した剥離を抑制するようにしている。
なお、幾つかの実施形態において、スクロール流路30の巻き終わり部45は、最終段インペラ8Aの回転方向に沿って徐々に曲率半径が小さくなるスクロール内周壁30aにおいて、スクロール内周壁30aが軸方向から見てスクロール内周壁30aよりも径方向内側に曲率の中心を有し、且つ、中心Oからの距離が最も短い位置75に対応するスクロール流路30の位置を指すものとする。
したがって、後述する図4のように、スクロール内周壁30aのうち、位置75よりも吐出口18側で、軸方向から見て直線状に形成されている領域において中心Oからの距離が最も短い位置76は、巻き終わり部45に対応する位置ではない。
図4は、他の実施形態に係る遠心圧縮機の吐出口における径方向に沿った、すなわち軸方向から見た断面図である。図5は、さらに他の実施形態に係る遠心圧縮機の吐出口における径方向に沿った断面図である。図6は、さらに他の実施形態に係る遠心圧縮機の吐出口における径方向に沿った断面図である。以下、図2、及び図4~図6を主に参照して説明する。
幾つかの実施形態に係る遠心圧縮機1は、上述したように、回転軸4の外周に固定されたインペラ8と、インペラ8(図1参照)の外周側に設けられるディフューザ36(図3参照)と、インペラ8およびディフューザ36を収容するケーシング2とを備える。幾つかの実施形態に係る遠心圧縮機1は、上述したように、ディフューザ36の出口43に接続され、スクロール内周壁30aおよび該スクロール内周壁30aの外周側に位置するスクロール外周壁30bによって渦巻き状に形成されたスクロール流路30と、スクロール流路30からの流体をケーシング2の外部に導くための吐出流路51を形成するように、ケーシング2に接続された吐出配管50とを備える。幾つかの実施形態に係る遠心圧縮機1では、上述したように、スクロール内周壁30aは、ディフューザ36の出口43よりも径方向内側に位置する。
幾つかの実施形態に係る遠心圧縮機1では、図2、及び図4~図6に示すように、吐出配管50は、回転軸4の軸方向から見たとき、吐出配管50の内壁面60のうちスクロール内周壁30aに連なる内周側領域61が、ケーシング2に対する吐出配管50の接続位置54において、回転軸4の中心Oを通過する線分であって吐出配管50の出口部52の中心軸52aに平行な第1線分71よりも、スクロール流路30の巻き終わり部45側に位置する。
したがって、スクロール流路30の巻き終わり部45から吐出配管50の出口部52に至る流体の流路の向きを全体的に径方向外側に向けることができる。これにより、巻き終わり部45近傍おける流体の遠心力を抑制して該流路の壁面からの流体の剥離を抑制できるので、遠心圧縮機1の性能低下を抑制できる。
幾つかの実施形態に係る遠心圧縮機1では、図2及び図4に示すように、スクロール流路30の径方向の幅の中心線(中心線ax1)を巻き終わり部45における延在方向に延長した第2線分72は、吐出配管50の出口部52の開口を通過する。図5及び図6に示す実施形態においても同様である。
これにより、スクロール流路30の巻き終わり部45から吐出配管50の出口部52に至る流体の流路の曲がりが少なくなり、該流路における圧力損失を抑制できる。
各流路30,19,51について、より具体的に説明する。
図2、図5及び図6に示す実施形態に係るスクロール内周壁30aでは、中心Oからの距離が最も短い位置75から吐出口18側の領域81は、中心Oからの距離が最も短い位置75におけるスクロール内周壁30aの接線の延在方向と同じ方向に直線状に延在している。
図4に示す実施形態に係るスクロール内周壁30aでは、中心Oからの距離が最も短い位置75から吐出口18側の領域81は、中心Oからの距離が最も短い位置75におけるスクロール内周壁30aの接線77よりも径方向の内側を通過するように、すなわち、該接線77よりも図4における左側の領域で直線状に延在している。
これにより、位置75よりも吐出口18側の領域81が、吐出口18側に向かうにつれて周方向にさらに回り込むような形状とされている場合と比べて、領域81における流体の剥離を抑制できる。
図2及び図4に示す実施形態では、ケーシング2に形成された出口流路19においてスクロール内周壁30aの領域81に連なる領域19a、及び、吐出配管50の内壁面60のうち、上記領域19aを介してスクロール内周壁30aの領域81に連なる内周側領域61は、スクロール内周壁30aの領域81の延在方向と同じ方向に直線状に延在している。すなわち、図2及び図4に示す実施形態では、スクロール内周壁30aの領域81、出口流路19の領域19a、及び、吐出配管50の内周側領域61は、回転軸4の軸方向から見たときに、同一の直線上に配置されている。
図5に示す実施形態では、内周側領域61のうち、後述する突部85よりも他端50b側の領域は、スクロール内周壁30aの領域81の延在方向と同じ方向に直線状に延在している。すなわち、図5に示す実施形態では、スクロール内周壁30aの領域81、及び、内周側領域61のうち突部85よりも他端50b側の領域は、回転軸4の軸方向から見たときに、同一の直線上に配置されている。
このように、図2、図4及び図5に示す実施形態では、内周側領域61は、吐出配管50の入口部55から出口部52の間の入口部55を含む少なくとも一部の領域で入口部55側から出口部52側に向かって直線状に形成された直線状部63を有する。
これにより、吐出配管50の内壁面60のうちスクロール内周壁30aに連なる内周側領域61が少なくとも一部の領域で直線状に形成されるので、吐出流路51の曲がりが少なくなり、吐出流路51における圧力損失を抑制できる。
図5に示す実施形態に係る突部85は、出口流路19の領域19aの全体、及び、吐出配管50の内周側領域61のうち一端50a側の領域において、出口流路19及び吐出流路51の内側に向かって突出する。
なお、図6に示す実施形態では、突部86は、出口流路19の領域19aの全体、及び、吐出配管50の内周側領域61のうち一端50aから他端50bにかけて、出口流路19及び吐出流路51の内側に向かって突出する。
突部85,86は、回転軸4の軸方向から見たときに、それぞれ内周側領域61よりも第1線分71側に曲率中心を持つ。
図2、図4及び図5に示す実施形態では、回転軸4の軸方向から見たときの、直線状部63における、入口部55側から出口部52側に向かう延在方向と第1線分71の延在方向との交差角度θ(図4参照)は、30度以内である。
回転軸4の軸方向から見たときの、直線状部63の上記延在方向と第1線分71の延在方向との交差角度θが例えば30度を超えると、スクロール流路30の巻き終わり部45から吐出配管50の出口部52に至る流体の流路の向きがより径方向内側に向くことで巻き終わり部45近傍における流体の遠心力が大きくなって該流路の壁面からの流体の剥離が生じ易くなる。
その点、図2、図4及び図5に示す実施形態では、上記の交差角度θが30度以内であるので、スクロール流路30の巻き終わり部45から吐出配管50の出口部52に至る流体の流路の向きが径方向内側に向くことを緩和して巻き終わり部45近傍における流体の遠心力を抑制して該流路の壁面からの流体の剥離を抑制できる。
図2及び図5に示す実施形態では、回転軸4の軸方向から見たときの、直線状部63における入口部55側から出口部52側に向かう延在方向と第1線分71の延在方向とが一致する。
すなわち、図2及び図5に示す実施形態では、回転軸4の軸方向から見たときの、直線状部63の上記延在方向と第1線分71の延在方向との交差角度θが0度になるので、巻き終わり部45近傍における流体の遠心力をより一層抑制して、スクロール流路30の巻き終わり部45から吐出配管50の出口部52に至る流体の流路の壁面からの流体の剥離をより一層抑制できる。
図2及び図4~図6に示す実施形態では、回転軸4の軸方向から見たときの、接続位置54における内周側領域61(すなわち位置54a)と、第1線分71との離間距離d1は、スクロール内周壁30aの最小曲率半径Rminの0.2倍以上である。
回転軸4の軸方向から見たときの、位置54aと第1線分71との離間距離d1が、例えばスクロール内周壁の最小曲率半径Rminの0.2倍未満であると、スクロール流路30の巻き終わり部45から上記の位置54aに至る流体の流路の向きがより径方向内側に向くことで巻き終わり部45近傍における流体の遠心力が大きくなって該流路の壁面からの流体の剥離が生じ易くなる。
その点、図2及び図4~図6に示す実施形態では、上記離間距離d1がスクロール内周壁30aの最小曲率半径Rminの0.2倍以上であるので、巻き終わり部45から上記の位置54aに至る流体の流路の向きが径方向内側に向くことを緩和して巻き終わり部45近傍における流体の遠心力を抑制して該流路の壁面からの流体の剥離を抑制できる。
図2に示す実施形態では、回転軸4の軸方向から見たときの、上記の離間距離d1は、スクロール内周壁30aの最小曲率半径Rminと等しい。
これにより、巻き終わり部45近傍における流体の遠心力をより一層抑制して、巻き終わり部45から上記の位置54aに至る流体の流路の壁面からの流体の剥離をより一層抑制できる。
図2及び図4~図6に示す実施形態では、回転軸4の軸方向から見たときの、吐出配管50の出口部52の中心軸52aと、第1線分71との離間距離d2は、スクロール内周壁30aの最小曲率半径Rminの0.3倍以上である。
回転軸の軸方向から見たときの、吐出配管50の出口部52の中心軸52aと、第1線分71との離間距離d2が、例えばスクロール内周壁30aの最小曲率半径Rminの0.3倍未満であると、巻き終わり部45から吐出配管50の出口部52に至る流体の流路の向きがより径方向内側に向くことで巻き終わり部45近傍における流体の遠心力が大きくなって該流路の壁面からの流体の剥離が生じ易くなる。
その点、図2及び図4~図6に示す実施形態では、上記の離間距離d2がスクロール内周壁30aの最小曲率半径Rminの0.3倍以上であるので、巻き終わり部45から吐出配管50の出口部52に至る流体の流路の向きが径方向内側に向くことを緩和して巻き終わり部45近傍における流体の遠心力を抑制して該流路の壁面からの流体の剥離を抑制できる。
図2及び図4~図6に示す実施形態では、吐出配管50の出口部52のフランジ部53の側面からの遠心圧縮機1の最大幅d3は、ケーシング外形Dの1.2倍以内である。
図2及び図4~図6に示す実施形態では、スクロール流路30の巻き終わり部45近傍おける流体の遠心力を抑制するために、上述したように、内周側領域61が上記の接続位置54において第1線分71よりもスクロール流路30の巻き終わり部45側に位置するように遠心圧縮機1を構成した。その結果、吐出配管50の出口部52が従来の遠心圧縮機と比べて幅方向、すなわち出口部52の中心軸52aと直交する方向に位置することとなるため、フランジ部53の側面がケーシング2の幅からはみ出す場合がある。
その点、図2及び図4~図6に示す実施形態では、吐出配管50の出口部52のフランジ部53の側面からの遠心圧縮機1の最大幅d3は、ケーシング外形Dの1.2倍以内であるので、吐出配管50を含めた遠心圧縮機1の幅が大きくなることを抑制できる。
なお、図9は、従来の遠心圧縮機1Aの吐出口における径方向に沿った断面図である。
図2及び図4に示す実施形態では、出口流路19においてスクロール外周壁30bに連なる領域19b、及び、吐出配管50の内壁面60のうち、上記領域19bを介してスクロール外周壁30bに連なる外周側領域62は、回転軸4の軸方向から見たときに同一の直線上に配置されている。そして、図2及び図4に示す実施形態では、領域19b及び外周側領域62は、吐出配管50の他端50b側に向かうにつれて、回転軸4の軸方向から見たときの出口流路19及び吐出流路51の流路の幅が広くなるように配置されている。
図5及び図6に示す実施形態では、回転軸4の軸方向から見たときの領域19b及び外周側領域62の形状は、図2及び図4に示す実施形態の領域19b及び外周側領域62の形状と同じである。
すなわち、図5及び図6に示す実施形態では、出口流路19及び吐出流路51の流路の形状は、突部85又は突部86の有無を除いて、図2に示す実施形態の出口流路19及び吐出流路51の流路の形状と同じである。
なお、図2及び図4に示す実施形態では、出口流路19は、出口流路19の延在方向、すなわち出口流路19を通過する流体の主たる流れの方向に沿って見た断面の形状が矩形である。以下の説明では、出口流路19における、該断面の図心を通る仮想的な線を出口流路19の中心線ax2とする。
また、図2及び図4に示す実施形態では、吐出流路51は、吐出流路51の延在方向、すなわち吐出流路51を通過する流体の主たる流れの方向に沿って見た断面の形状が一端50a側では矩形であり、他端50b側では円形である。以下の説明では、吐出流路51における、該断面の図心を通る仮想的な線を吐出流路51の中心線ax3とする。
吐出配管50の内壁面60は、入口部55側から出口部52側にかけて断面形状が矩形から円形へ徐々に変化する変化部56を有する。
図7は、図2に示す実施形態に係る変化部56における断面形状の変化の様子を説明するための図であり、中心線ax1,ax2、中心軸52aに垂直な断面の形状を示している。図8は、図4に示す実施形態に係る変化部56における断面形状の変化の様子を説明するための図であり、中心線ax1,ax2、中心軸52aに垂直な断面の形状を示している。
図7には、第1位置101におけるスクロール流路30の断面111の形状と、第2位置102における出口流路19の断面112の形状と、第3位置103~第5位置105における吐出流路51の断面113~115の形状とを示している。
第1位置101は、巻き終わり部45からわずかに出口流路19側に寄った位置であり、第2位置102は、出口流路19内の位置である。第3位置103~第5位置105は、それぞれ吐出流路51内の位置であり、第3位置103から第5位置105にかけて順に一端50a側から他端50b側に向かって並んでいる。
図7に示すように、第1位置101におけるスクロール流路30の断面111の形状、及び、第2位置102における出口流路19の断面112の形状は、略矩形である。第3位置103~第5位置105における吐出流路51の断面113~115の形状は、入口部55側から出口部52側にかけて矩形から円形へ徐々に変化する。
図8には、第1位置121におけるスクロール流路30の断面131の形状と、第2位置122における出口流路19の断面132の形状と、第3位置123~第5位置125における吐出流路51の断面133~135の形状とを示している。
第1位置121は、巻き終わり部45から出口流路19側に寄った位置であり、第2位置122は、出口流路19内の位置である。第3位置123~第5位置125は、それぞれ吐出流路51内の位置であり、第3位置123から第5位置125にかけて順に一端50a側から他端50b側に向かって並んでいる。
図8に示すように、第1位置121におけるスクロール流路30の断面131の形状、及び、第2位置122における出口流路19の断面132の形状は、略矩形である。第3位置123~第5位置125における吐出流路51の断面133~135の形状は、入口部55側から出口部52側にかけて矩形から円形へ徐々に変化する。
なお、変化部56における吐出配管50の内壁面60は、スクロール内周壁30aに連なる内側壁面141と、スクロール外周壁30Bに連なり内側壁面141に対向する外側壁面142と、を有する。そして、内周側領域61は、内側壁面141における領域を含む。
これにより、変化部56において吐出配管50の入口部55側から出口部52側にかけて断面形状が矩形から円形へ徐々に変化するので、断面形状の急変部がなく、吐出配管50における内側壁面141からの流体の剥離を抑制できる。
図5及び図6に示す実施形態では、内周側領域61は、吐出配管50の入口部55から出口部52の間の少なくとも一部の領域で吐出流路51の内側に向かって突出する突部85,86が形成されている。
これにより、吐出流路51において流体の剥離が生じ易い領域に上記の突部85,86が形成されているので、吐出流路51の壁面からの流体の剥離を抑制できる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、上述した幾つかの実施形態では、遠心圧縮機1が複数段のインペラを備えた多段式の遠心圧縮機であったが、遠心圧縮機1は、1段のインペラを備えた単段式の遠心圧縮機であってもよい。
1 遠心圧縮機
2 ケーシング
4 回転軸(シャフト)
8 インペラ
19 出口流路
30 スクロール流路
30a スクロール内周壁
30b スクロール外周壁
36 ディフューザ
43 出口
45 巻き終わり部
50 吐出配管
51 吐出流路
52 出口部
54 接続位置
55 入口部
56 変化部
60 内壁面
61 内周側領域
63 直線状部
71 第1線分
72 第2線分
85,86 突部

Claims (10)

  1. 回転軸の外周に固定されたインペラと、
    前記インペラの外周側に設けられるディフューザと、
    前記インペラおよび前記ディフューザを収容するケーシングと、
    前記ディフューザの出口に接続され、スクロール内周壁および該スクロール内周壁の外周側に位置するスクロール外周壁によって渦巻き状に形成されたスクロール流路と、
    前記スクロール流路からの流体を前記ケーシングの外部に導くための吐出流路を形成するように、前記ケーシングに接続された吐出配管と、
    を備え、
    前記スクロール内周壁は、前記ディフューザの出口よりも径方向内側に位置し、
    前記吐出配管は、前記回転軸の軸方向から見たとき、前記吐出配管の内壁面のうち前記スクロール内周壁に連なる内周側領域が、前記ケーシングに対する前記吐出配管の接続位置において、前記回転軸の中心を通過する線分であって前記吐出配管の出口部の中心軸に平行な第1線分よりも、前記スクロール流路の巻き終わり部側に位置し、
    前記吐出流路の中心線は、前記スクロール流路の径方向の幅の中心線を前記巻き終わり部における延在方向に延長した第2線分に対して、前記吐出配管の入口部から出口部に向かうにつれて径方向外側に離れ、
    前記第2線分は、前記吐出配管の入口部から出口部に向かうにつれて前記第1線分に近づく
    遠心圧縮機。
  2. 記第2線分は、前記吐出配管の出口部の開口を通過する
    請求項1に記載の遠心圧縮機。
  3. 前記内周側領域は、前記吐出配管の入口部から前記出口部の間の前記入口部を含む少なくとも一部の領域で前記入口部側から前記出口部側に向かって直線状に形成された直線状部を有する
    請求項1または2に記載の遠心圧縮機。
  4. 前記回転軸の軸方向から見たときの、前記直線状部の前記入口部側から前記出口部側に向かう延在方向と前記第1線分の延在方向との交差角度は、30度以内である
    請求項3に記載の遠心圧縮機。
  5. 前記回転軸の軸方向から見たときの、前記直線状部の前記入口部側から前記出口部側に向かう延在方向と前記第1線分の延在方向とが一致する
    請求項4に記載の遠心圧縮機。
  6. 前記回転軸の軸方向から見たときの、前記ケーシングに対する前記吐出配管の接続位置における前記内周側領域と、前記第1線分との離間距離は、前記スクロール内周壁の最小曲率半径の0.2倍以上である
    請求項1乃至5の何れか一項に記載の遠心圧縮機。
  7. 前記回転軸の軸方向から見たときの、前記ケーシングに対する前記吐出配管の接続位置における前記内周側領域と、前記第1線分との離間距離は、前記スクロール内周壁の最小曲率半径と等しい
    請求項6に記載の遠心圧縮機。
  8. 前記回転軸の軸方向から見たときの、前記吐出配管の前記出口部の中心軸と、前記第1線分との離間距離は、前記スクロール内周壁の最小曲率半径の0.3倍以上である
    請求項1乃至7の何れか一項に記載の遠心圧縮機。
  9. 前記吐出配管の内壁面は、前記吐出流路の延在方向から見た断面形状が前記吐出配管の入口部で矩形であり、前記出口部で円形であり、前記入口部側から前記出口部側にかけて前記断面形状が矩形から円形へ徐々に変化する変化部を有し、
    前記変化部における前記吐出配管の前記内壁面は、前記スクロール内周壁に連なる内側壁面と、前記スクロール外周壁に連なり前記内側壁面に対向する外側壁面と、を有し、
    前記内周側領域は、前記内側壁面における領域を含む
    請求項1乃至8の何れか一項に記載の遠心圧縮機。
  10. 前記内周側領域は、前記吐出配管の入口部から前記出口部の間の少なくとも一部の領域で前記吐出流路の内側に向かって突出する突部が形成されている
    請求項1乃至9の何れか一項に記載の遠心圧縮機。
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