JP7013286B2 - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Description

この発明は、基板処理装置および基板処理方法に関する。
従来から、複数の基板に対して一括して乾燥処理を施すバッチ式の乾燥ユニットが知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1において、乾燥ユニットの乾燥チャンバには、貯留槽と第1吐出ノズルと第2吐出ノズルと排出部とが設けられている。第1吐出ノズルは貯留槽に対して鉛直上側に配置され、この貯留槽に純水を供給する。第2吐出ノズルは貯留槽に対して鉛直上側に配置され、IPA(イソプロピルアルコール)の蒸気および乾燥用の高温ガスを選択的に吐出する。排出部は、貯留槽の底部に連通接続した排出管と、その排出管内の流路の開閉を切り替える開閉弁とを有している。
この乾燥ユニットにおいて、まず第1吐出ノズルから純水が貯留槽に吐出される。これにより、貯留槽には純水が貯留される。貯留槽に十分な純水が貯留されると、複数の基板をその純水に浸漬させる。複数の基板は起立姿勢で純水に浸漬される。
次に第2吐出ノズルからIPAの蒸気を吐出する。この蒸気が貯留槽内の純水の液面上で液化し、IPAの液膜が形成される。次にIPAの蒸気を吐出したまま、開閉弁を開いて処理液を貯留槽から排出する。これにより、貯留槽内においてIPAの液膜が下降し、基板の表面の純水が順次にIPAに置換される。処理液の排出が終了すると、第2吐出ノズルからIPAの蒸気に替えて高温ガスを吐出する。この高温ガスが複数の基板に沿って流れることにより、複数の基板が乾燥する。
特許文献1では、蒸発しやすいIPAが純水に置き換えられた状態で、複数の基板に高温ガスが供給されるので、ウォーターマークの発生を回避しやすい。
特開2012-199371号公報
第1吐出ノズルからの蒸気が純水の液面の一部により集中的に当たると、純水の液面に揺らぎが生じる上、純水の液面に形成されるIPAの液膜の厚みにばらつきが生じる。これにより、純水の排出時において、基板の主面と液膜との間で生じる表面張力が複数の基板の相互間でばらつく。このばらつきが大きい場合、基板がその隣の基板に倒れ得る。より具体的には、ある基板の一方側の主面に作用する表面張力と他方側の主面に作用する表面張力との差が大きいと、当該基板が大きい方の表面張力に引っ張られて、その隣の基板に倒れ得る。これらの基板が密着すると、その密着箇所で処理液が有機溶剤に置換されにくい。
そこで、本願は、基板と有機溶剤の液膜との間に生じる表面張力の複数の基板間におけるばらつきを低減できる基板処理装置および基板処理方法を提供することを目的とする。
基板処理装置の第1の態様は、複数の基板に対して一括して処理を行う基板処理装置であって、貯留槽と、前記貯留槽に処理液を供給する第1ノズルと、前記貯留槽に対して鉛直上側に配置されており、水平方向よりも鉛直上側に向けて有機溶剤の蒸気を吐出して、前記貯留槽に貯留された処理液の液面に前記有機溶剤の液膜を形成する少なくとも一つの第2吐出ノズルと、前記第2吐出ノズルに対して鉛直上側に配置される板状部材と、前記貯留槽から処理液を排出する排出部とを備え、前記少なくとも一つの第2吐出ノズルは前記板状部材に向けて前記有機溶剤の蒸気を吐出する
基板処理装置の第2の態様は、第1の態様にかかる基板処理装置であって、前記少なくとも一つの第2吐出ノズルは、水平方向において互いに離間した位置に配置された一対の第2吐出ノズルを含み、前記一対の第2吐出ノズルの一方は他方に向けて前記有機溶剤の蒸気を吐出する。
基板処理装置の第3の態様は、第2の態様にかかる基板処理装置であって、前記一対の第2吐出ノズルからの前記有機溶剤の蒸気の吐出方向の水平面に対する角度は互いに相違する。
基板処理装置の第の態様は、第1から第のいずれか一つの態様にかかる基板処理装置であって、前記有機溶剤の蒸気を70℃以上に加熱する加熱部を更に備える。
基板処理装置の第の態様は、第1から第のいずれか一つの態様にかかる基板処理装置であって、鉛直方向において前記貯留槽と前記少なくとも一つの第2吐出ノズルとの間に配置されており、基板乾燥用の気体を前記複数の基板に向けて吐出する第3吐出ノズルを更に備える。
基板処理装置の第の態様は、第1から第のいずれか一つの態様にかかる基板処理装置であって、前記貯留槽の底部から鉛直上側に向かって突起する第1突起支持部および第2突起支持部を更に備え、前記複数の基板は起立姿勢で基板格納容器に格納された状態で、前記貯留槽の処理液に浸漬され、前記複数の基板が収納される前記基板格納容器の内部空間は鉛直上側にも鉛直下側にも開口しており、前記第1突起支持部の先端および前記第2突起支持部の先端は前記基板格納容器の鉛直下側の開口部において前記複数の基板の側面にそれぞれ当接して、前記複数の基板を前記基板格納容器から浮かせて支持する。
基板処理装置の第の態様は、第の態様にかかる基板処理装置であって、前記第1突起支持部および前記第2突起支持部の先端部は鉛直上側に向かうにしたがって先細となる先細形状を有する。
基板処理装置の第の態様は、第の態様にかかる基板処理装置であって、前記第1突起支持部の先端部は第1先端面および第2先端面を有し、前記第2先端面は前記第1先端面に対して前記第2突起支持部側の面であり、前記第2突起支持部の先端部は第3先端面および第4先端面を有し、前記第3先端面は前記第4先端面に対して前記第1突起支持部側の面であり、前記第1先端面は前記第2先端面よりも鉛直方向に沿っており、前記第4先端面は前記第3先端面よりも鉛直方向に沿っている。
基板処理装置の第の態様は、第の態様にかかる基板処理装置であって、前記第1突起支持部の先端部は第1先端面および第2先端面を有し、前記第2先端面は前記第1先端面に対して前記第2突起支持部側の面であり、前記第2突起支持部の先端部は第3先端面および第4先端面を有し、前記第3先端面は前記第4先端面に対して前記第1突起支持部側の面であり、前記第2先端面は前記第1先端面よりも鉛直方向に沿っており、前記第3先端面は前記第4先端面よりも鉛直方向に沿っている。
基板処理装置の第10の態様は、第の態様にかかる基板処理装置であって、前記第1突起支持部および前記第2突起支持部の各々の先端部は二等辺三角形の斜辺に沿う形状を有する。
基板処理装置の第11の態様は、複数の基板に対して一括して処理を行う基板処理装置であって、貯留槽と、前記貯留槽に処理液を供給する第1ノズルと、前記貯留槽に対して鉛直上側に配置されており、水平方向に沿って、または、水平方向よりも鉛直上側に向けて有機溶剤の蒸気を吐出して、前記貯留槽に貯留された処理液の液面に前記有機溶剤の液膜を形成する一対の第2吐出ノズルと、前記貯留槽から処理液を排出する排出部とを備え、前記一対の第2吐出ノズルからの前記有機溶剤の蒸気の吐出方向の水平面に対する角度は互いに相違する。
基板処理方法の第12の態様は、複数の基板に一括して処理を行う基板処理方法であって、貯留槽に貯留された処理液に複数の基板を起立姿勢で浸漬する工程と、吐出ノズルが、水平方向よりも鉛直上側に向けて、かつ、前記吐出ノズルに対して鉛直上側に配置される板状部材に向けて、前記貯留槽の上部空間に有機溶剤の蒸気を吐出して、前記貯留槽に貯留された処理液の液面に前記有機溶剤の液膜を形成する工程と、前記貯留槽から処理液を排出する工程とを備える。
基板処理装置の第1の態様および基板処理方法の第12の態様によれば、複数の基板が起立姿勢で貯留槽内に載置されることで、複数の基板を処理液に浸漬することができる。そして第2吐出ノズルが有機溶剤の蒸気を水平方向よりも鉛直上側に向けて吐出することで、この蒸気はより広がった状態で処理液の液面に接触し、当該液面で液化する。これにより、蒸気をより広い範囲でより均一に処理液の液面に接触させることができる。よって、液面の揺らぎを低減でき、また有機溶剤の液膜の厚みのばらつきを低減することができる。したがって、処理液の排出の際に複数の基板の相互間に作用する表面張力のばらつきを低減できる。しかも、蒸気が板状部材に当って広がることにより、蒸気が層流に近い態様で処理液に接触する。これにより、処理液の液面の揺らぎを更に低減でき、また液膜の厚みのばらつきを更に低減できる。
基板処理装置の第2の態様によれば、複数の基板の搬出入経路を阻害しない位置に一対の第2吐出ノズルを配置しやすく、また蒸気を貯留槽の上部空間で広げやすい。
基板処理装置の第3および第11の態様によれば、一対の第2吐出ノズルからの蒸気が衝突しにくく、乱流が形成されにくい。よって、より層流に近い態様で蒸気を処理液の液面に接触させることができる。したがって、処理液の液面の揺らぎを更に低減でき、また液膜の厚みのばらつきを更に低減できる。
基板処理装置の第の態様によれば、液膜とその上部空間との気液界面における有機溶剤の濃度を増大できるので、基板と液膜との間の表面張力を低減することができる。
基板処理装置の第の態様によれば、第2吐出ノズルは第3吐出ノズルよりも鉛直上側に配置されるので、第2吐出ノズルは貯留槽からより離れた位置で蒸気を吐出できる。したがって、蒸気はより低い圧力で処理液の液面に接触するので、処理液の液面の揺らぎを効果的に低減でき、また液膜の厚みのばらつきをより効果的に低減できる。一方で、第3吐出ノズルはより基板に近い位置で気体を吐出できる。したがって、より高い圧力で気体を基板に接触させることができる。これにより、基板をより効果的に乾燥させることができる。
基板処理装置の第の態様によれば、複数の基板が突起支持部に支持された状態で、基板の側面と基板格納容器の面との間に間隙が生じる。処理液の排出の際には、処理液はこの間隙を流れることができるので、処理液が残留しにくい。よって複数の基板の乾燥が容易になる。
基板処理装置の第の態様によれば、突起支持部と基板の側面との接触面積を低減できるので、処理液が当該接触箇所で残留しにくい。
基板処理装置の第の態様によれば、処理液の排出の際に基板の側面と基板格納容器との間の空間を鉛直下方に沿って流れる処理液は、開口部において第1突起支持部の第1先端面、または、第2突起支持部の第4先端面に向かって流れる。第1先端面および第4先端面はより鉛直方向に沿っているので、これらの先端面に衝突した処理液は鉛直下方に沿って流れやすく、貯留槽から排出されやすい。
基板処理装置の第の態様によれば、基板の中央部に沿って流れる処理液が第1突起支持部と第2突起支持部との間を流れやすい。
基板処理装置の第10の態様によれば、第1突起支持部において、第1先端面と基板の側面とがなす第1角度と、第2先端面と基板の側面とがなす第2角度とを同程度にすることができる。よって、第1角度および第2角度の両方をある程度以上に増大させやすい。したがって、第1突起支持部と基板Wの側面との間で残留する処理液の量を低減することができる。第2突起支持部についても同様である。
第1の実施の形態にかかる基板処理装置の構成の一例を概略的に示す図である。 基板処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 各手順における基板処理装置の様子の一例を概略的に示す図である。 各手順における基板処理装置の様子の一例を概略的に示す図である。 各手順における基板処理装置の様子の一例を概略的に示す図である。 各手順における基板処理装置の様子の一例を概略的に示す図である。 吐出ノズルの吐出方向の一例を概略的に示す図である。 吐出ノズルの吐出方向の他の一例を概略的に示す図である。 第1の実施の形態にかかる基板処理装置の構成の一例を概略的に示す図である。 キャリアの一例を概略的に示す図である。 キャリアの一例を概略的に示す図である。 基板とキャリアと突起支持部との一例を概略的に示す断面図である。 基板とキャリアと突起支持部との一例を概略的に示す断面図である。 基板とキャリアと突起支持部との一例を概略的に示す断面図である。
以下、添付される図面を参照しながら実施の形態について説明する。なお、図面は概略的に示されており、説明の便宜のため、適宜、構成の省略、または、構成の簡略化がなされ得る。また、図面にそれぞれ示される構成などの大きさおよび位置の相互関係は必ずしも正確に記載されるものではなく、適宜変更され得るものである。また各図において、構成要素の位置関係を明確にするため、Z軸方向を鉛直方向とし、XY平面を水平面とするXYZ直交座標系を適宜付している。以下では、Z軸方向の一方側(ここでは上側)を+Z側と呼び、Z軸方向の他方側(ここでは下側)を-Z側とも呼ぶ。X軸およびY軸も同様である。
また、以下に示される説明では、同様の構成要素には同じ符号を付して図示し、それらの名称と機能とについても同様のものとする。したがって、それらについての詳細な説明を、重複を避けるために省略する場合がある。
第1の実施の形態.
<基板処理装置>
図1は、基板処理装置10の構成の一例を概略的に示す図である。この基板処理装置10は、複数の基板Wを一括で処理するバッチ式の処理装置である。より具体的な一例として、基板処理装置10は、複数の基板Wに対して一括して乾燥処理を行う乾燥処理装置である。
処理対象となる基板Wは平板状の形状を有しており、図1の例では、平面視において略円形状を有している。基板Wは例えば半導体基板(例えばパワートランジスタ用の半導体基板)である。半導体基板はシリコンの他、GaAs(ガリウムヒ素)またはSiC(シリコンカーバイド)等の半導体基板も含む。
複数の基板Wの直径は例えば数十[mm]~数百[mm]程度である。基板Wの厚みは数百[μm]程度であり、例えば200[μm]~350[μm]程度である。より具体的な一例として、基板Wの直径はSEMI(Semiconductor Equipment and Materials International)規格における8インチ(あるいは6インチ)の直径と同程度であり、その厚みは8インチ(あるいは6インチ)の厚みの半分程度である。このように厚みの薄い基板Wを採用すれば、同じサイズでより多くの基板Wを後述のキャリア(基板格納容器)Cに格納することができる。つまり、一度に処理できる基板Wの枚数を増大できる。よって基板処理装置10の処理能力を向上できる。なお基板Wは必ずしも半導体基板に限らず、他の任意の基板であってもよい。また上述のサイズは一例であって、これに限定されるものではない。
複数の基板WはキャリアCに格納された状態で基板処理装置10内に搬送される。このキャリアCは少なくとも+Z側および-Z側に開口する内部空間を有しており、この内部空間内に複数の基板Wが格納される。複数の基板WはキャリアCの内部空間において、起立姿勢をとっており、またY軸方向に沿って並んで格納される。起立姿勢とは、基板Wの法線方向がY軸方向に沿う姿勢である。キャリアCに格納される基板Wの枚数は特に限定される必要は無いものの、例えば数十枚(例えば50枚)程度である。
ここでは、複数の基板Wは基板処理装置10への搬送前において、適宜に、薬液を用いた処理、または、洗浄液を用いた処理等が施されており、基板処理装置10は当該複数の基板Wに対して乾燥処理を施す。
この基板処理装置10はチャンバ1と貯留槽2と処理液供給部3と排出部4と有機溶剤ガス供給部5と高温ガス供給部6と制御部7とを備えている。
チャンバ1は、基板Wに対する処理が実行される処理室を形成する。チャンバ1は筐体11と蓋12とを有している。蓋12は筐体11の上面部に取り付けられており、蓋12が開くことで、筐体11の上面部に開口部が形成され、蓋12が閉じることで当該開口部が閉じる。蓋12の開閉は制御部7によって制御される。
チャンバ1(筐体11)の内部には、貯留槽2が配置されている。貯留槽2は+Z側に開口する開口部を有しており、この開口部から貯留槽2の内部に処理液が供給される。貯留槽2は、供給された処理液を貯留する。図1の例では、貯留槽2は筐体11の底部から離間した状態で固定部材21を介して筐体11に固定されている。
複数の基板WはキャリアCに格納された状態で、不図示の搬送機構によってチャンバ1内に搬送される。具体的には、キャリアCは蓋12が開いたときの筐体11の開口部を通過して、貯留槽2の底部の上に載置される。
処理液供給部3は貯留槽2に処理液を供給する。処理液供給部3は吐出ノズル31と供給管32と開閉弁33とを備えている。吐出ノズル31は筐体11の内部において貯留槽2よりも+Z側に配置されており、例えば筐体11の内側面に固定されている。また吐出ノズル31は供給管32を介して処理液供給源34に連通接続されている。つまり、供給管32の一端は吐出ノズル31に連通接続され、他端は処理液供給源34に連通接続される。開閉弁33は供給管32の途中に設けられており、供給管32内の流路の開閉を切り替える。開閉弁33が開くことにより、処理液が処理液供給源34から供給管32の内部を流れ、吐出ノズル31から貯留槽2へと吐出される。開閉弁33が閉じることで、吐出ノズル31からの処理液の吐出が終了する。処理液は例えば純水である。
排出部4は貯留槽2内の処理液をチャンバ1の外部へと排出する。排出部4は排出管41,42と開閉弁43,44とを備えている。排出管41は貯留槽2に貯留された処理液を貯留槽2の外部に排出するための配管である。図1の例では、排出管41の一端は貯留槽2の底部と連通接続されており、他端は筐体11内に開口している。開閉弁43は排出管41の途中に設けられており、排出管41内の流路の開閉を切り替える。開閉弁43が開くことにより、貯留槽2の内部の処理液が排出管41の内部を通って、排出管41の他端から筐体11の底部へと流れ出る。開閉弁43が閉じることにより、貯留槽2からの処理液の排出が終了する。
排出管42は、筐体11の底部に溜まった処理液をチャンバ1の外部に排出する。排出管42の一端は筐体11の底部に連通接続されており、他端は排出ドレイン45に連通接続されている。開閉弁44は排出管42の途中に設けられており、排出管42内の流路の開閉を切り替える。開閉弁44が開くことにより、筐体11内の処理液が排出管42の内部を通って排出ドレイン45へと排出される。開閉弁44が閉じることにより、筐体11からの処理液の排出が終了する。
有機溶剤ガス供給部5は貯留槽2に対して+Z側の空間(以下、上部空間とも呼ぶ)に有機溶剤の蒸気を供給する。有機溶剤ガス供給部5は吐出ノズル51と供給管52a~52cと開閉弁53と加熱部54とを備えている。吐出ノズル51はチャンバ1(筐体11)の内部において、貯留槽2に対して+Z側に配置されている。図1の例では、吐出ノズル51として一対の吐出ノズル51a,51bが配置されている。吐出ノズル51a,51bは例えばX軸方向において互いに離間している。吐出ノズル51aは-X側に配置され、吐出ノズル51bは+X側に配置されている。また図1の例では、吐出ノズル51a,51bはZ軸方向において同程度の高さ位置に配置されている。吐出ノズル51a,51bは例えば筐体11の内側面に固定される。吐出ノズル51a,51bの各々は例えばY軸方向に沿って延在していてもよく、Y軸方向に沿って並ぶ複数の吐出口を有していてもよい。
吐出ノズル51aは供給管52a,52cを介して有機溶剤ガス供給源55に連通接続される。具体的には、供給管52aの一端は吐出ノズル51aに連通接続され、供給管52aの他端は供給管52cの一端に連通接続され、供給管52cの他端は有機溶剤ガス供給源55に連通接続される。吐出ノズル51bは供給管52b,52cを介して有機溶剤ガス供給源55に連通接続される。具体的には、供給管52bの一端は吐出ノズル51bに連通接続され、供給管52bの他端は供給管52cの一端に連通接続される。
有機溶剤ガス供給源55は有機溶剤の蒸気を供給管52cの他端に供給する。有機溶剤は処理液よりも表面張力が小さい溶剤である。またここでは基板処理装置10は基板Wを乾燥する乾燥処理を行うので、その乾燥のために処理液よりも蒸発潜熱が小さい有機溶剤が採用されるとよい。具体的な一例として、例えばIPA(イソプロピルアルコール)が採用される。なお有機溶剤ガス供給源55はキャリアガスとして、基板Wと化学反応を起こしにくい気体(例えば、ヘリウムおよびアルゴンのような希ガス)、または、化学反応性の低いガス(例えば窒素ガス)も供給管52cの他端に供給する。
開閉弁53は供給管52cの途中に設けられ、供給管52c内の流路の開閉を切り替える。加熱部54はヒータであり、供給管52cに設けられている。加熱部54は供給管52cの内部を流れる蒸気を、例えば70℃以上に加熱する。
開閉弁53が開くことにより、有機溶剤の蒸気が有機溶剤ガス供給源55から供給管52a~52cの内部を流れ、吐出ノズル51a,51bから貯留槽2の上部空間に吐出される。この蒸気は上部空間で広がり、その一部が貯留槽2に貯留された処理液の液面で液化して液膜を形成する。
吐出ノズル51a,51bは水平方向に沿って有機溶剤の蒸気を吐出する。つまり、吐出ノズル51a,51bからの有機溶剤の蒸気の吐出方向は水平方向(例えばX軸方向)である。具体的には、吐出ノズル51aは吐出ノズル51bへ向かってX軸方向に沿って蒸気を吐出し、吐出ノズル51bは吐出ノズル51aへ向かってX軸方向に沿って蒸気を吐出する。なお、この吐出方向は、吐出ノズル51に形成された吐出孔の形状に応じて定まり得る。吐出孔は、吐出ノズル51の内部と吐出口とを連通する孔であり、例えば、吐出口付近の当該吐出孔の延在方向(つまり吐出口の開口軸)が蒸気の吐出方向であると定義することができる。
高温ガス供給部6は基板乾燥用の気体(高温ガス)を複数の基板Wに供給する。高温ガス供給部6は吐出ノズル61と供給管62a~62cと開閉弁63と加熱部64とを備えている。吐出ノズル61はチャンバ1(筐体11)の内部において、貯留槽2よりも+Z側に配置されている。図1の例では、吐出ノズル61として、一対の吐出ノズル61a,61bが配置されている。吐出ノズル61a,61bは例えばX軸方向において互いに離間している。吐出ノズル61aは-X側に配置されており、吐出ノズル61bは+X側に配置されている。また図1の例では、吐出ノズル61a,61bは互いに同程度の高さ位置に配置されており、それぞれ吐出ノズル51a,51bよりも-Z側に配置される。言い換えれば、吐出ノズル61aはZ軸方向において貯留槽2と吐出ノズル51aとの間に配置され、吐出ノズル61bはZ軸方向において貯留槽2と吐出ノズル51bとの間に配置される。吐出ノズル61a,61bは例えばY軸方向に沿って延在しており、Y軸方向に沿って並ぶ複数の吐出口を有していてもよい。
吐出ノズル61aは供給管62a,62cを介してガス供給源65に連通接続される。具体的には、供給管62aの一端は吐出ノズル61aに連通接続され、供給管62aの他端は供給管62cの一端に連通接続され、供給管62cの他端はガス供給源65に連通接続される。吐出ノズル61bは供給管62b,62cを介してガス供給源65に連通接続される。具体的には、供給管62bの一端は吐出ノズル61bに連通接続され、供給管62bの他端は供給管62cの一端に連通接続される。
ガス供給源65は、基板Wと化学反応を起こしにくい気体(例えば、ヘリウムおよびアルゴンのような希ガス)、または、化学反応性の低い気体(例えば窒素ガス)を、供給管62cの他端に供給する。
開閉弁63は供給管62cの途中に設けられ、供給管62c内の流路の開閉を切り替える。加熱部64は例えばヒータであり、供給管62cに設けられている。加熱部64は供給管62cの内部を流れる気体を、例えば100℃から200℃の範囲に加熱する。
開閉弁63が開くことにより、気体がガス供給源65から供給管62a~62cの内部を流れ、吐出ノズル61a,61bから複数の基板Wに向けて、高温ガスとして吐出される。
制御部7は基板処理装置10を統括的に制御する。具体的には、制御部7は蓋12の開閉制御、開閉弁33,43,44,53,63の開閉制御、および、加熱部54,64の加熱制御を実行する。また制御部7は不図示の搬送機構も制御してもよい。この搬送機構は複数の基板Wを格納したキャリアCを外部からチャンバ1内へ搬入したり、あるいは、チャンバ1から外部へ搬出したりする。
この制御部7は電子回路機器であって、例えばデータ処理装置および記憶媒体を有していてもよい。データ処理装置は例えばCPU(Central Processor Unit)などの演算処理装置であってもよい。記憶部は非一時的な記憶媒体(例えばROM(Read Only Memory)またはハードディスク)および一時的な記憶媒体(例えばRAM(Random Access Memory))を有していてもよい。非一時的な記憶媒体には、例えば制御部7が実行する処理を規定するプログラムが記憶されていてもよい。処理装置がこのプログラムを実行することにより、制御部7が、プログラムに規定された処理を実行することができる。もちろん、制御部7が実行する処理の一部または全部がハードウェアによって実行されてもよい。
<乾燥処理の動作>
図2は、基板処理装置10の動作(乾燥処理)の一例を示すフローチャートであり、図3~図6は、各手順における基板処理装置10内の様子の一例を概略的に示す図である。この一連の手順の実行前において、開閉弁33,43,44,53,63は閉じている。まずステップS1にて、制御部7は開閉弁33を開いて処理液を貯留槽2に供給する。これにより、図3に示すように、貯留槽2に処理液が貯留される。貯留槽2に十分な処理液が貯留されると、ステップS2にて、制御部7は搬送機構を制御して複数の基板Wを基板処理装置10内に搬入させる。具体的には、制御部7は蓋12を開き、その状態で搬送機構にキャリアCをチャンバ1内に搬入させて貯留槽2の底部に載置させる。これにより、キャリアC内に格納された複数の基板Wが処理液に浸漬される。そして、制御部7は搬送機構の一部(ハンド)をチャンバ1から引き抜いたうえで、蓋12を閉じて開閉弁33を閉じる。開閉弁33が閉じることにより、処理液の供給が終了する。
次にステップS3にて、制御部7は有機溶剤ガス供給部5に有機溶剤の蒸気をチャンバ1内に供給させる。具体的には、制御部7は開閉弁53を開き、加熱部54に有機溶剤の蒸気を例えば70℃以上に加熱させる。これにより、図4に示すように、吐出ノズル51a,51bからチャンバ1内の貯留槽2の上部空間に有機溶剤の蒸気が吐出される。図4では、蒸気の吐出を破線の矢印で模式的に示している。吐出ノズル51a,51bからの蒸気の吐出方向は水平方向に沿っているので、この蒸気は上部空間で広がりやすい。この蒸気の一部は、貯留槽2に貯留された処理液の液面で液化して有機溶剤の液膜F1を形成する。
次にステップS4にて、制御部7は排出部4に処理液を排出させる。具体的には、制御部7は開閉弁43,44を開く。これにより、図5に示すように、貯留槽2内の処理液が排出される。図5では、処理液の排出を排出管41,42付近の破線の矢印で模式的に示している。この処理液の排出によって液膜F1が時間の経過とともに下降する。液膜F1が各基板Wの主面と接触することで、各基板Wの主面に付着した処理液が有機溶剤に順次に置換される。
ここでは、処理液が貯留槽2から排出されている期間においても、チャンバ1内に有機溶剤の蒸気が供給され続ける。これにより、各基板Wに付着した処理液が有機溶剤に置換されることによる液膜F1の厚みの減少分を補充することできる。したがって、各基板Wにおいて純水を有機溶剤に置換する処理がより確実に実行される。
処理液が十分に排出されると、つまり基板Wに付着した処理液が十分に有機溶剤に置換されると、ステップS5にて、制御部7は高温ガスを複数の基板Wに供給する。具体的には、制御部7は開閉弁33,43,44を閉じ、開閉弁63を開く。開閉弁33,43,44を閉じることにより、有機溶剤の蒸気の吐出および処理液の排出が終了する。また開閉弁63が開くことにより、ガス供給源65からのガスが供給管62cの内部を流れる。制御部7は加熱部64にガスを例えば100℃から200℃の範囲に加熱させる。これにより、図6に示すように、吐出ノズル61a,61bから複数の基板Wに向けて高温ガスが吐出される。図6では、高温ガスの吐出が破線の矢印で模式的に示されている。高温ガスが複数の基板Wに接触することにより、蒸発潜熱の低い有機溶剤が容易に蒸発して複数の基板Wが乾燥する。
次にステップS6にて、基板Wを搬出する。より具体的には、制御部7が蓋12を開いたうえで、搬送機構がキャリアCを基板処理装置10の外部へと搬出する。
以上のように、本基板処理装置10では、複数の基板Wに付着した処理液を、蒸発潜熱の低い有機溶剤に置換させてから、基板Wを乾燥させている。よって、ウォーターマークが発生する可能性を低減できる。
しかも本基板処理装置10においては、吐出ノズル51からの有機溶剤の蒸気の吐出方向が水平方向である。よって、吐出ノズル51から吐出された有機溶剤の蒸気は貯留槽2の上部空間で広がりやすく、貯留槽2に貯留された処理液の液面に対して、より広い範囲でより均一に接触する。したがって、貯留槽2に貯留された処理液の液面に揺らぎが生じにくく、また液膜F1の厚みのばらつきを低減することができる。これにより、この処理液の排出の際に基板Wと液膜F1との間で生じる表面張力の、複数の基板W間のばらつきを低減することができる。
例えばある基板Wの-Y側の主面と液膜F1との間に生じる表面張力が、当該基板Wの+Y側の主面と液膜F1との間に生じる表面張力よりも大きい場合について考慮する。本実施の形態とは異なって、これらの表面張力の差が大きい場合には、当該基板Wが-Y側に倒れ得る。このような倒れは、基板Wの自重が軽いほど、また、基板Wが薄いほど生じやすい。また基板Wが薄いほど、衝突による破損が生じやすいので、薄い基板Wがその隣の基板Wと衝突すると破損することもあり得る。しかるに本基板処理装置10では上述のように表面張力の差(ばらつき)を低減できるので、基板Wが倒れにくい。ひいては、基板Wが破損する可能性を低減できる。
また基板Wが薄い場合、表面張力の差に起因して基板Wが撓んで、その隣の基板Wと密着することもあり得る。このように基板Wが密着すると、その密着部分で純水が有機溶剤に置換されにくく、乾燥が困難となる。しかるに本基板処理装置10では、表面張力の差を低減できるので、そのような不具合も生じにくい。
なお吐出ノズル51a,51bからの有機溶剤の蒸気の吐出方向は、必ずしも水平方向に沿っている必要はない。例えば吐出ノズル51a,51bは水平方向よりも+Z側に向けて有機溶剤の蒸気を吐出してもよい。つまり吐出方向は水平方向よりも+Z側に向く方向であってもよい。これによっても、吐出ノズル51a,51bから吐出された有機溶剤の蒸気は上部空間で広がりやすく、処理液の液面に対してより広い範囲でより均一に接触する。よって、液膜F1と基板Wとの間の表面張力のばらつきを低減できる。
また上述の例では、吐出ノズル51a,51bはそれぞれ吐出ノズル61a,61bに対して+Z側に配置されている。よって、吐出ノズル51a,51bは貯留槽2からより離れた位置で蒸気を吐出できる。これによれば、蒸気は貯留槽2内の処理液の液面に接触するまでにより広い範囲で広がりやすい。よって、処理液の液面の揺らぎを効果的に低減でき、また液膜F1の厚みのばらつきをより効果的に低減できる。一方で、吐出ノズル61a,61bはより基板Wに近い位置で高温ガスを吐出できる。したがって、より高い圧力かつより高い温度で高温ガスを基板Wに接触させることができる。これにより、基板Wをより効果的に乾燥できる。
また上述の例では、加熱部54は有機溶剤の蒸気を70度以上に加熱している。これにより、液膜F1とその上部空間との間の気液界面の有機溶剤の濃度が高くなり、基板Wに作用する表面張力を低減することができる。
また図1の例では、吐出ノズル51a,51bの一方は他方に向かって有機溶剤の蒸気を吐出している。つまり吐出ノズル51a,51bは互いに向けて蒸気を吐出している。これによれば、複数の基板Wの搬出入経路(つまり貯留槽2の上部空間)を阻害しない位置に一対の吐出ノズル51a,51bを配置しやすく、また蒸気をX軸方向の両側から吐出しているので上部空間で広げやすい。
<有機溶剤の蒸気の吐出方向>
<非対称>
図1の例では、吐出ノズル51a,51bの吐出方向はYZ平面に対して互いに略対称となっている。しかしながら、吐出ノズル51a,51bの吐出方向は非対称であってもよい。図7は、一対の吐出ノズル51a,51bの吐出方向の一例を示す図である。図7の例では、吐出ノズル51aの吐出方向と水平面との間の角度θ1(0度以上90度以下)は吐出ノズル51bの吐出方向と水平面との間の角度θ2(0度以上90度以下)と異なっている。つまり、一対の吐出ノズル51a,51bは互いに非対称となる吐出方向で有機溶剤の蒸気を吐出する。
これよれば、吐出ノズル51aから吐出された有機溶剤の蒸気と吐出ノズル51bから吐出された有機溶剤の蒸気とが衝突しにくく、乱流を形成しにくい。つまり、より層流に近い態様で蒸気を貯留槽2の上部空間を流すことができる。ひいては、より層流に近い態様で蒸気を貯留槽2内の処理液と接触させることができる。これによれば、蒸気はより均一に処理液の液面と接触するので、貯留槽2内の処理液の液面の揺らぎを更に低減でき、また液膜F1の厚みのばらつきを更に低減できる。
<天板>
吐出ノズル51a,51bは、チャンバ1の天板(ここでは蓋12)に向けて有機溶剤の蒸気を吐出してもよい。言い換えれば、角度θ1,θ2はいずれも45度以上90度以下であってもよい。ここでは蓋12は例えば板状の形状を有しており、その下面は水平面に沿って延在している。図8は、一対の吐出ノズル51a,51bの吐出方向の一例を示す図である。図8に例示するように、吐出ノズル51aから吐出された有機溶剤の蒸気は蓋12の下面12aに衝突し、下面12aに沿って+X側に広がりつつ-Z側に向かって流れる。同様に、吐出ノズル51bから吐出された有機溶剤の蒸気は蓋12の下面12aに衝突し、-X側に広がりつつ-Z側に向かって流れる。言い換えれば、蒸気が蓋12の下面12aに衝突するように、蓋12と吐出ノズル51a,51bの各々との間の距離、および、吐出ノズル51a,51bからの蒸気の吐出圧力が設定される。
有機溶剤の蒸気は蓋12の下面12aに一旦衝突して流れるので、衝突後の蒸気は層流に近い態様で流れることになる。よって、蒸気は層流に近い態様で貯留槽2の上部空間を流れ、ひいては層流に近い態様で貯留槽2内の処理液に接触する。したがって、貯留槽2内の処理液の液面の揺らぎを更に低減でき、また液膜F1の厚みのばらつきを更に低減することができる。
なお上述の例では、チャンバ1の蓋12を利用しているものの、必ずしもこれに限らない。吐出ノズル51a,51bよりも+Z側に配置されて、これらとZ軸方向で対向する板状部材が設けられてもよい。この板状部材は、その厚み方向がZ軸に沿う姿勢で配置される。蓋12もこの板状部材の一種であるといえる。
第2の実施の形態.
図9は、基板処理装置10Aの構成の一例を概略的に示す図である。基板処理装置10Aは突起支持部8の有無という点で基板処理装置10と相違する。
<キャリアC>
突起支持部8の説明に先立って、まずキャリアCの形状の一例について詳述する。図10および図11は、キャリアCの構成の一例を概略的に示す図である。図10は、Y軸方向に沿って見たキャリアCを示しており、図11は、キャリアCのXY断面における構成を示している。
キャリアCは一対の側部91と一対の連結部92と複数の仕切部93と脚部94とを備えている。一対の側部91はX軸方向において互いに向かい合っている。一対の連結部92はそれぞれ一対の側部91を連結する。具体的には、一対の連結部92の一方は一対の側部91の-Y側の端部同士を連結し、一対の連結部92の他方は一対の側部91の+Y側の端部同士を連結する。つまりZ軸方向に沿って見て、一対の側部91および一対の連結部92によって囲まれる空間がキャリアCの内部空間となる。複数の基板Wは当該内部空間に格納される。
基板WがキャリアCに格納された状態で、一対の側部91は複数の基板Wの側面と対向する。図10の例では、一対の側部91はY軸方向に沿って見て、それぞれ基板Wの側面に沿った弧状の形状を有しており、一対の側部91間の間隔は-Z側から+Z側に向かうにしたがって広がっている。一対の側部91の間隔は+Z側において基板Wの直径よりも広く、-Z側において基板Wの直径よりも狭い。基板Wは+Z側からキャリアCの内部空間に挿入される。そして各側部91の内面の一部が基板Wの側面の一部と接触することにより、キャリアCが基板Wを支持する。具体的には、基板Wの側面のうち-Z側の一部が各側部91の内面の一部に接触しており、これにより、一対の側部91が基板WのキャリアC内におけるX軸方向およびZ軸方向の位置を実質的に固定する。以下では、基板Wの側面と向かい合う側部91の内面を対向面911と呼ぶ。
複数の仕切部93は複数の基板Wの相互間において側部91の対向面911から突出している。よって、各仕切部93は2つの基板Wの間に位置する。仕切部93は基板Wが起立姿勢で格納されるように、基板WのY軸方向における位置を規制する。
脚部94はキャリアCを載置するための部材であって、例えば側部91の-Z側の端部から-Z側に向かって突起している。脚部94の-Z側の端部が貯留槽2の底部に接触することで、キャリアCが貯留槽2内に載置される。
このキャリアCにおいて、一対の側部91はX軸方向において互いに離れており、一対の連結部92はY軸方向において互いに離れている。よってキャリアCの内部空間は+Z側の空間にも連通しており、また-Z側の空間にも連通している。つまり、キャリアCはその上部において、+Z側に開口する開口部9aが形成され、その下部において-Z側に開口する開口部9bが形成されている。複数の基板Wは開口部9aを介してキャリアCの内部に挿入される。複数の基板WがキャリアCに格納された状態において、各基板Wの-Z側の一部が開口部9bにおいてキャリアCから露出している。つまり-Z側から見て、基板Wの側面の一部が開口部9bから視認可能である。
<突起支持部>
図12は、突起支持部8、キャリアCおよび基板Wの位置関係を説明するための図である。図12は、一つの基板Wを通る位置でのZX断面が示されている。図9および図12を参照して、突起支持部8は貯留槽2の底部から+Z側に突出している。突起支持部8は例えば石英または樹脂等によって形成され得る。この突起支持部8は、キャリアCが貯留槽2の内部に載置された状態で、Z軸方向において開口部9bと対向する領域内に配置される。突起支持部8の先端(+Z側の端部)はキャリアCの開口部9bにおいて複数の基板Wの側面に当接し、複数の基板WをキャリアCに対して浮かした状態で支持する。つまり、複数の基板Wが突起支持部8に支持された状態においては、基板Wは側部91の対向面911から離間しており、キャリアCはもはや複数の基板WをZ軸方向において支持していない。ただし、基板Wの起立姿勢を維持できるように、この状態でも各仕切部93は2つの基板Wの間に位置している。このような支持は、突起支持部8のZ軸方向における高さを調整することで実現できる。
図9および図12の例では、突起支持部8として一対の突起支持部8a,8bが設けられている。突起支持部8a,8bは、基板WのX軸方向における中心を挟む位置に配置されている。突起支持部8aの先端は基板Wの中心よりも-X側にずれた位置で複数の基板Wの側面に当接し、突起支持部8bの先端は基板Wの中心よりも+X側にずれた位置で複数の基板Wの側面に当接する。これにより、突起支持部8a,8bは基板WのX軸方向およびZ軸方向における位置を固定することができる。突起支持部8a,8bは、突起支持部8aおよび基板Wの接触位置と、突起支持部8bおよび基板Wの接触位置との間の距離が数十[mm]程度(例えば40[mm])となる位置に配置される。
また突起支持部8aは一対の側部91のいずれともX軸方向において離間しており、突起支持部8bは一対の側部91のいずれともX軸方向において離間している。つまり、突起支持部8aと-X側の側部91(以下、側部91aとも呼ぶ)との間には間隙が形成されており、突起支持部8bと+X側の側部91(以下、側部91bとも呼ぶ)との間にも間隙が形成されている。
この基板処理装置10Aにおいて、基板Wの側面と対向面911との間の空間はZX平面においてキャリアCの+Z側の開口部9aに連通しつつ、-Z側の開口部9bにも連通している。言い換えれば、当該空間は開口部9a,9bを繋げる。
基板処理装置10Aの動作は第1の実施の形態と同様であり、その具体的なフローチャートは図2と同一である。ただしステップS2において、キャリアCが貯留槽2の内部へと+Z側から挿入されると、キャリアCが貯留槽2の底部に載置される前に、突起支持部8の先端が複数の基板Wの側面に当接する。キャリアCは引き続き-Z側へと移動する一方で、複数の基板Wは突起支持部8に支持されるので-Z側には移動しない。よって、複数の基板WはキャリアCに対して浮いた状態で支持される。
この状態では、基板Wの側面と側部91の対向面911との間の空間がZX平面においてキャリアCの開口部9a,9bを繋げる(図12参照)。よって、ステップS4における処理液の排出時において、基板Wの側面と側部91の対向面911との間の空間内の処理液は-Z側に流れやすく、開口部9bを介して貯留槽2の底部から外部へと搬出しやすい。言い換えれば、基板Wの側面と側部91の対向面911との間の空間において処理液の残留が生じにくい。
比較のために、基板Wの側面の一部が側部91の対向面911と接している場合(図10参照)について説明する。この場合、処理液の排出時には、基板Wの側面と対向面911との間の処理液が基板Wの側面と対向面911との接触箇所において残留しやすく、その処理液は適切に排出されにくい。このように基板Wの側面に処理液が残留すると、基板Wの乾燥に要する時間が長くなる。
またこの処理液の残留は仕切部93と基板Wの主面との間の隙間D(図11参照)が狭いほど生じやすい。例えば基板WのY軸方向における相互間の間隔は、基板Wの枚数にも依存する。キャリアCのY軸方向における幅を増大させずに、基板Wの枚数を増大させると、基板Wの相互間の間隔を狭くする必要があり、これに伴って基板Wと仕切部93との間の隙間Dも狭くなる。
本基板処理装置10Aによれば、基板WをキャリアCに対して相対的に+Z側に移動させた状態(浮かせた状態)で支持できるので、基板Wの側面と対向面911との間の空間が開口部9a,9bを繋げる。これにより、当該空間内の処理液を開口部9b側に流しやすく、処理液の残留が生じにくい。したがって、ステップS5の乾燥時間を短縮することができる。発明者は、基板処理装置10Aを採用することにより乾燥時間を約2/3にできることを確認した。
<突起支持部の形状>
図9および図12の例では、突起支持部8は+Z側に向かうにしたがって先細となる先細形状を有している。これよれば、突起支持部8と基板Wの側面との接触面積を小さくすることができるので、この接触箇所における処理液の残留量も低減できる。この観点によれば、突起支持部8はZX平面において点接触で基板Wと接触することが望ましい。また突起支持部8はY軸方向に沿って一様に延在しているとよい。これによれば、全ての基板Wの側面との接触面積を低減できる。
以下では、突起支持部8aの先端部を形成する-X側の面および+X側の面をそれぞれ先端面81,82と呼び、突起支持部8bの先端部を形成する-X側の面および+X側の面をそれぞれ先端面83,84と呼ぶ。先端面81,82は例えば平面であって、その+Z側の端部において互いに連結されており、突起支持部8aの先細形状を形成する。先端面83,84は例えば平面であって、その+Z側の端部において互いに連結されており、突起支持部8bの先細形状を形成する。
図12の例では、基板Wの中心よりも-X側に位置する突起支持部8aにおいて、-X側の先端面81は+X側の先端面82よりもZ軸方向に沿っている。逆に言えば、突起支持部8aにおいて先端面82の傾斜は先端面81の傾斜よりも緩やかである。
一方で、基板Wの中心に対して+X側に位置する突起支持部8bにおいては、+X側の先端面84が-X側の先端面83よりもZ軸方向に沿っている。逆に言えば、突起支持部8bにおいて先端面83の傾斜は先端面84の傾斜よりも緩やかである。
より具体的には、一対の突起支持部8の先端はZX平面においてカッター刃と同様の形状を有しており、その頂点がX軸方向において両端に位置している。つまり、-X側の突起支持部8aは、その頂点が-X側にずれたカッター刃形状を有しており、+X側の突起支持部8bはその頂点が+X側にずれたカッター刃形状を有している。
側部91aの対向面911と基板Wの側面との間の空間を通って流れる処理液は開口部9bにおいて突起支持部8aへ向かって流れる。そして当該処理液は突起支持部8aの先端面81に当る。この突起支持部8aの先端面81はZ軸方向に沿っているので、処理液は先端面81に沿って-Z側に流れやすい。したがって、当該処理液を排出しやすい。
同様に、側部91bの対向面911と基板Wとの間の空間を通って流れる処理液は開口部9bにおいて突起支持部8bへ向かって流れる。この処理液は突起支持部8bの先端面84に当る。この突起支持部8bの先端面84はZ軸方向に沿っているので、処理液は先端面84に沿って-Z側へと流れやすい。したがって、当該処理液を排出しやすい。
<第1変形例>
図13は、突起支持部8の形状の他の一例を示す図である。図13の例示では、基板Wの中心よりも-X側に位置する突起支持部8aにおいて、+X側の先端面82が-X側の先端面81よりもZ軸方向に沿っている。逆に言えば、突起支持部8aにおいて先端面81の傾斜が先端面82の傾斜よりも緩やかである。同様に、基板Wの中心よりも+X側に位置する突起支持部8bにおいて、-X側の先端面83が+X側の先端面84よりもZ軸方向に沿っている。逆に言えば、突起支持部8bにおいて先端面84の傾斜が先端面83の傾斜よりも緩やかである。
これによれば、基板Wの中央部を下降する処理液が先端面82及び先端面83に沿って開口部9bに流れやすい。突起支持部8a,8b間の距離が同一であれば、基板Wの径が小さくなると、開口部9bの全体から流出する処理液に対して、基板Wの中央部を下降する処理液の割合が大きくなるので、基板Wの径が小さくなるとこのような形状が有効である。
突起支持部8aと基板Wの側面とがなす角度として、先端面81と基板Wの側面とがなす第1角度、および、先端面82と基板Wの側面とがなす第2角度が存在する。第1角度および第2角度のうち一方の角度が小さくなりすぎると、その角度に対応する領域に処理液が残留しやすくなる。図12の例では、第2角度が第1角度よりも小さくなっており、この第2角度が小さくなりすぎると、先端面82と基板Wとの間の領域で処理液が残留しやすくなる。同様に、突起支持部8bと基板Wの側面とがなす角度として、先端面83と基板Wの側面とがなす第3角度、および、先端面84と基板Wの側面とがなす第4角度が存在する。図12の例では、第3角度が第4角度よりも小さくなっており、この第3角度が小さくなりすぎると、先端面83と基板Wとの間の領域で処理液が残留しやすくなる。
図12の構造において一対の突起支持部8の形状および位置を固定して考えると、先端面82と基板Wの側面との間の第2角度は基板Wの径が小さいほど小さくなる。基板Wの径が小さいほど、先端面82との接触位置における基板Wの接線が先端面82に沿うからである。第2角度が小さくなると、基板Wの側面と先端面82との間の領域において処理液が残留しやすくなる。同様に先端面83と基板Wの側面との間の第3角度も基板Wの径が小さいほど小さくなる。この第3角度が小さくなると、基板Wの側面と先端面83との間の領域において処理液が残留しやすくなる。もちろん、先端面82,83の傾斜をより急峻とすれば、これらの角度を増大できるものの、突起支持部8は鋭角になるほど摩耗しやすい。
そこで、基板Wの径が小さい(例えば4インチ程度以下)場合には、突起支持部8a,8bは図13の形状を有するとよい。この場合、第1角度から第4角度のいずれもある程度の大きさを有しているので、基板Wの側面と突起支持部8との間の領域に残留する処理液の量を効果的に低減することができる。
<第2変形例>
図14は、突起支持部8の形状の他の一例を示す図である。図14の例示では、突起支持部8a,8bの各々の先端部はZX平面において二等辺三角形の斜辺に沿う形状を有している。つまり、突起支持部8aにおいて先端面81,82はYZ平面に関して互いに対称であり、突起支持部8bにおいて先端面83,84はYZ平面に関して互いに対称である。
基板Wの径によっては、突起支持部8の形状をこのような二等辺三角形の形状にすることにより処理液が先端面の両側に均等に流れる場合があり有効である。
また基板Wの径が大きいとき(例えば12インチ以上)には、第1角度と第2角度とを互いに同程度に増大することができ、基板Wの側面と突起支持部8aとの間の領域に残留する処理液の量を効果的に低減することができる。同様に、第3角度と第4角度とを互いに同程度に増大することができ、基板Wの側面と突起支持部8bとの間の領域に残留する処理液の量を効果的に低減することができる。
なお基板処理装置10Aにおいて、吐出ノズル51は必ずしも水平方向に沿って、または、水平方向よりも+Z側に向けて蒸気を吐出する必要は無い。例えば吐出ノズル51は水平方向よりも-Z側に向けて蒸気を吐出してもよい。この場合でも、突起支持部8による上記効果を毀損しないからである。
上述した各種の態様は相互の組み合わせることができる。
2 貯留槽
4 排出部
8a 第1突起支持部(突起支持部)
8b 第2突起支持部(突起支持部)
10,10A 基板処理装置
31 第1吐出ノズル(吐出ノズル)
51,51a,51b 第2吐出ノズル(吐出ノズル)
61,61a,61b 第3吐出ノズル(吐出ノズル)
81 第1先端面(先端面)
82 第2先端面(先端面)
83 第3先端面(先端面)
84 第4先端面(先端面)
C 基板格納容器(キャリア)
W 基板

Claims (12)

  1. 複数の基板に対して一括して処理を行う基板処理装置であって、
    貯留槽と、
    前記貯留槽に処理液を供給する第1ノズルと、
    前記貯留槽に対して鉛直上側に配置されており、水平方向よりも鉛直上側に向けて有機溶剤の蒸気を吐出して、前記貯留槽に貯留された処理液の液面に前記有機溶剤の液膜を形成する少なくとも一つの第2吐出ノズルと、
    前記第2吐出ノズルに対して鉛直上側に配置される板状部材と、
    前記貯留槽から処理液を排出する排出部と
    を備え
    前記少なくとも一つの第2吐出ノズルは前記板状部材に向けて前記有機溶剤の蒸気を吐出する、基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記少なくとも一つの第2吐出ノズルは、水平方向において互いに離間した位置に配置された一対の第2吐出ノズルを含み、
    前記一対の第2吐出ノズルの一方は他方に向けて前記有機溶剤の蒸気を吐出する、基板処理装置。
  3. 請求項2に記載の基板処理装置であって、
    前記一対の第2吐出ノズルからの前記有機溶剤の蒸気の吐出方向の水平面に対する角度は互いに相違する、基板処理装置。
  4. 請求項1から請求項のいずれか一つに記載の基板処理装置であって、
    前記有機溶剤の蒸気を70℃以上に加熱する加熱部を更に備える、基板処理装置。
  5. 請求項1から請求項のいずれか一つに記載の基板処理装置であって、
    鉛直方向において前記貯留槽と前記少なくとも一つの第2吐出ノズルとの間に配置されており、基板乾燥用の気体を前記複数の基板に向けて吐出する第3吐出ノズルを更に備える、基板処理装置。
  6. 請求項1から請求項のいずれか一つに記載の基板処理装置であって、
    前記貯留槽の底部から鉛直上側に向かって突起する第1突起支持部および第2突起支持部を更に備え、
    前記複数の基板は起立姿勢で基板格納容器に格納された状態で、前記貯留槽の処理液に浸漬され、
    前記複数の基板が収納される前記基板格納容器の内部空間は鉛直上側にも鉛直下側にも開口しており、
    前記第1突起支持部の先端および前記第2突起支持部の先端は前記基板格納容器の鉛直下側の開口部において前記複数の基板の側面にそれぞれ当接して、前記複数の基板を前記基板格納容器から浮かせて支持する、基板処理装置。
  7. 請求項に記載の基板処理装置であって、
    前記第1突起支持部および前記第2突起支持部の先端部は鉛直上側に向かうにしたがって先細となる先細形状を有する、基板処理装置。
  8. 請求項に記載の基板処理装置であって、
    前記第1突起支持部の先端部は第1先端面および第2先端面を有し、
    前記第2先端面は前記第1先端面に対して前記第2突起支持部側の面であり、
    前記第2突起支持部の先端部は第3先端面および第4先端面を有し、
    前記第3先端面は前記第4先端面に対して前記第1突起支持部側の面であり、
    前記第1先端面は前記第2先端面よりも鉛直方向に沿っており、
    前記第4先端面は前記第3先端面よりも鉛直方向に沿っている、基板処理装置。
  9. 請求項に記載の基板処理装置であって、
    前記第1突起支持部の先端部は第1先端面および第2先端面を有し、
    前記第2先端面は前記第1先端面に対して前記第2突起支持部側の面であり、
    前記第2突起支持部の先端部は第3先端面および第4先端面を有し、
    前記第3先端面は前記第4先端面に対して前記第1突起支持部側の面であり、
    前記第2先端面は前記第1先端面よりも鉛直方向に沿っており、
    前記第3先端面は前記第4先端面よりも鉛直方向に沿っている、基板処理装置。
  10. 請求項に記載の基板処理装置であって、
    前記第1突起支持部および前記第2突起支持部の各々の先端部は二等辺三角形の斜辺に沿う形状を有する、基板処理装置。
  11. 複数の基板に対して一括して処理を行う基板処理装置であって、
    貯留槽と、
    前記貯留槽に処理液を供給する第1ノズルと、
    前記貯留槽に対して鉛直上側に配置されており、水平方向に沿って、または、水平方向よりも鉛直上側に向けて有機溶剤の蒸気を吐出して、前記貯留槽に貯留された処理液の液面に前記有機溶剤の液膜を形成する一対の第2吐出ノズルと、
    前記貯留槽から処理液を排出する排出部と
    を備え、
    前記一対の第2吐出ノズルからの前記有機溶剤の蒸気の吐出方向の水平面に対する角度は互いに相違する、基板処理装置。
  12. 複数の基板に一括して処理を行う基板処理方法であって、
    貯留槽に貯留された処理液に複数の基板を起立姿勢で浸漬する工程と、
    吐出ノズルが、水平方向よりも鉛直上側に向けて、かつ、前記吐出ノズルに対して鉛直上側に配置される板状部材に向けて、前記貯留槽の上部空間に有機溶剤の蒸気を吐出して、前記貯留槽に貯留された処理液の液面に前記有機溶剤の液膜を形成する工程と、
    前記貯留槽から処理液を排出する工程と
    を備える、基板処理方法。
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