JP7012943B2 - 車両用ガラスの成形方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ガラスの成形方法、及び車両用ガラスに関する。
車両用ガラスは、車両のデザイン上、又は機能上の要請により曲げ成形される場合がある。車両用ガラスの曲げ成形方法として、曲げ成形面を有する成形型に、平面状のガラス板を1枚、又は2枚を重ねて載置し、この状態で成形型を加熱炉内に搬入し、加熱炉内を順次移動させながらガラス板をガラス軟化温度付近まで加熱素子で加熱し、ガラス板の自重により成形型に沿って曲げを成形する方法が知られている。
例えば、特許文献1には、ガラス板を所望の形状に曲げ成形するため、加熱炉に複数の加熱素子を配置し、ガラス板の領域毎に温度分布を成形することが開示されている。
特開2001-089172号公報
最近、車両の開発期間短縮の傾向、また複雑な形状の車両用ガラスの要請が強まってきている。そのため、ガラスを製造する事業者には、車両用ガラスの成形試作を迅速に行うこと、複雑な形状の車両用ガラスを成形することが強く望まれている。
しかしながら、従来の車両用ガラスの成形方法では、車両用ガラスの成形試作に迅速に対応すること、また、複雑な形状の車両用ガラスの成形に対応できない問題がある。
本発明は、試作期間の削減が可能な車両用ガラスの成形方法、及び、車両用ガラスを提供することを目的とする。
第1の態様の車両用ガラスの成形方法は、加熱炉の内部で、車両用ガラスの周縁部を曲げ成形型により支持し、車両用ガラスの表面温度を測定し、表面温度と設定された目標温度との差異を求め、差異の結果に基づいて、加熱炉内を移動可能で、かつ加熱及び冷却可能な少なくとも1個の温度調整部により、車両用ガラスの表面温度を目標温度に近づけることを含む。
第2の態様の車両用ガラスは、水平方向の最小曲率半径が200mm以上であり、垂直方向の最小曲率半径が500mm以下であり、主面の面積が1.5m以上である。
本発明によれば、試作期間の削減が可能であり、また、複雑な形状の車両用ガラスを成形することができる。
図1は、車両用ガラスの成形方法のフローチャートである。 図2は、炉前工程を説明するための概略図である。 図3は、曲げ炉工程の設備の概略斜視図である。 図4は、曲げ炉工程を説明するための概略図である。 図5は、切断/面取り工程を説明するための概略図である。 図6は、曲げ成形された車両用ガラスの正面図である。 図7は、曲げ成形された車両用ガラスが装着された状態の車両の斜視図である。
以下、添付図面にしたがって本発明の実施形態について説明する。本発明は以下の実施形態により説明される。但し、本発明の範囲を逸脱すること無く、多くの手法により変更を行うことができ、実施形態以外の他の実施形態を利用することができる。したがって、本発明の範囲内における全ての変更が特許請求の範囲に含まれる。以下、図面を参照して発明を実施するための形態を説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。本明細書中で、数値範囲を“ ~ ”を用いて表す場合は、“ ~ ”で示される上限、下限の数値も数値範囲に含むものとする。
以下、図面を参照して、車両用ガラスの成形方法の好ましい実施形態について説明する。
図1は、車両用ガラスの成形方法の一例を示すフローチャートである。図1に示されるように、車両用ガラスの成形方法は、炉前工程(ステップS1)、曲げ炉工程(ステップS2)、及び切断/面取り工程(ステップS3)を備える。以下、各工程について説明する。
<炉前工程(ステップS1)>
炉前工程は、曲げ成形前の車両用ガラスを準備する工程である。実施形態の炉前工程(ステップS1)では、図2に示されるように、曲げ成形前の車両用ガラス10が準備される。車両用ガラス10として、車両に装着される車両用ガラス10(いわゆる製品)より大きい略矩形のガラス板が準備される。
不透明部12が、車両用ガラス10の表面で、製品となる領域の外周に、印刷される。不透視部12は、車両用ガラス10を車両に固定する接着剤が紫外線によって劣化することを抑制する。有色の不透明部12は、黒色の、いわゆる「黒セラ」と称される遮蔽層であってもよい。不透明部12が黒セラの場合、黒セラ印刷用インクを車両用ガラス10の表面に塗布し、黒セラ印刷用インクを焼き付けることにより成形できる。不透明部12は、例えば、ロボットアームを用いて印刷されてもよい。
車両用ガラス10を成形するためのガラス板は、例えばフロート法、フュージョン法により平板形状に成形されたガラス板である。ガラス板は、無機ガラスであってもよい。ガラス板は、ソーダライムガラスでもよいし、アルミノシリケートガラスであってもよいし、無アルカリガラスであってもよい。ガラス板がソーダライムガラスである場合、グリーンガラスであってもよいし、クリアガラスであってもよい。
ガラス板の板厚は、好ましくは、1mm~5mmであり、より好ましくは1.6mm~2.3mmである。ガラス板の上限値および下限値が上記範囲内であると、本発明の曲げ成形によって、特に精度よく成形できる。但し、板厚は特に限定されない。また、ガラス板の大きさも特に限定されない。
実施形態では、車両用ガラス10として製品より大きいガラス板を準備することを例示した。これに限定されず、製品サイズに切断され、さらに面取りされた加工済みガラス板を車両用ガラス10として準備することができる。この場合、不透明部12は、製品サイズの車両用ガラス10の外周に印刷される。
<曲げ炉工程(ステップS2)>
曲げ炉工程は、平板形状の車両用ガラス10を湾曲形状に曲げ成形する工程である。実施形態の曲げ炉工程(ステップS2)では、図3に示されるように、加熱炉30と、ロボットアーム50とが準備される。加熱炉30に開口30Aが成形される。車両用ガラス10が、開口30Aを介して加熱炉30に搬入及び搬出される。ロボットアーム50に、制御装置70が電気的に接続される。図3では、開口30Aを介して車両用ガラス10を搬入及び搬出する場合を例示した。これに限定されず、加熱炉30に、搬入用の開口と、搬出用の開口とを、別々に形成することができる。
曲げ炉工程では、図4に示されるように、車両用ガラス10の周縁部が、加熱炉30の内部空間SP1において、曲げ成形型31に支持される。実施形態では、車両用ガラス10は製品より大きいので、曲げ成形型31により支持される車両用ガラス10の周縁部は、製品外の領域になる。一方、車両用ガラス10が製品の大きさに切断されている場合、曲げ成形型31により支持される車両用ガラス10の周縁部は製品内の領域になる。
加熱炉30は、側面の側にヒーター32を備える。加熱炉30には、ヒーターの隔離手段である仕切板33が設けられ、仕切板33が内部空間SP1とヒーター32の設置空間SP2とを部分的に分離する。仕切板33の上下側には開口34が成形され、開口34により内部空間SP1と設置空間SP2とは連通される。
循環ファン35が、設置空間SP2であって、加熱炉30の上下2箇所に設けられる。循環ファン35が、ヒーター32により加熱された空気を、内部空間SP1と設置空間SP2との間を循環させる。設置空間SP2には、熱電対36が設けられる。熱電対36により、加熱炉30の内部の温度が一定に維持される。排気ダクト37が加熱炉30に設けられる。排気ダクト37と設置空間SP2とが連通される。排気ダクト37は、温度調整部54により車両用ガラス10の表面を局所的に冷却する際の外部エア供給分を相殺して、負圧に保つ。
加熱炉30の上面及び下面、仕切板33の内部空間SP1に対向する面には、低放射膜40が設けられている。低放射膜40は、例えば金属膜(Pt等)である。低放射膜40は、加熱炉30の内部の壁面の放射率を0.2以下にすることができる。壁面の放射率を0.2以下にすることより、温度調整部54による車両用ガラス10の表面の局所的な加熱、及び冷却することが可能となる。加熱炉30の内部空間SP1に対向する面を所定の放射率にするため、図4のように内部空間SP1に低放射率達成の妨げになるヒーターを配置していない構造を採用することが好ましい。
加熱炉30の下面には開口38が形成される。加熱炉30の下面には2個のサーモカメラ41が配置される。サーモカメラ41は、車両用ガラス10からの赤外線エネルギー量を測定することにより、車両用ガラス10の表面温度を非接触で測定する。サーモカメラ41は、4.5μm~5.5μmの波長の赤外線を感知することが好ましい。該上下限の範囲の赤外線はガラスの放射(吸収)がより強い領域であり、ガラス温度が正確に測定可能となる。実施形態では、2個のサーモカメラ41を配置した場合を例示したが、少なくとも1個のサーモカメラ41が配置されていればよい。なお、車両用ガラス10の大きさに応じて適宜、配置すべきサーモカメラ41の数を決定できる。車両用ガラス10の表面温度を測定する手段としてサーモカメラ41を例示したが、非接触で温度を測定できる温度計であれば、サーモカメラ41に限定されない。
ロボットアーム50は、基台51と、複数のアーム部52と、複数の関節部53とを備える。ロボットアーム50は、その先端に、車両用ガラス10の表面を加熱及び冷却可能な温度調整部54を備える。温度調整部54は、ガスバーナー56とエア噴射ノズル57とを備える。ガスバーナー56は電磁弁59を備えるガス供給管58と接続される。ガスバーナー56は車両用ガラス10の表面を加熱できる。エア噴射ノズル57は電磁弁61を備えるエア供給管60と接続される。エア噴射ノズル57は車両用ガラス10の表面を冷却できる。ガスバーナー56に代えて電熱線を適用することができ、エア噴射ノズル57に代えて輻射冷却装置を適用することができる。温度調節部54による加熱と冷却は、曲げ成形の精度の点から短時間かつ局所的に行うことが好ましいため、加熱手段としてはガスバーナーが好ましく、冷却手段としてはエア噴射ノズルが好ましい。温度調整部54は、車両用ガラス10の表面を局所的に加熱、及び冷却することができる。温度調整部54の加熱能力は、20kW/m~50kW/mの加熱量であることが好ましい。温度調整部54の冷却能力は、20kW/m~50kW/mであることが好ましい。これらの範囲にすることにより、温度調整部54は、車両用ガラス10の湾曲量を精度よく制御することができる。
温度調整部54は、ロボットアーム50により、車両用ガラス10の面内全域を移動可能である。温度調整部54の移動範囲は、少なくとも、曲げ成形型31に支持される周縁部に移動できればよい。曲げ成形型31に支持される周縁部には、車両用ガラス10の重力が多く掛かるため、周縁部が特に曲がりやすい状態にある。重力曲げでは曲げ成形型31に支持される周縁部の形状が温度よる影響を受けやすいので、車両用ガラス10の周縁部の表面温度を調整できるよう、温度調整部54が移動できることが好ましい。
温度調整部54は、少なくとも1個あればよい。車両用ガラス10が大きい場合、2個の温度調整部54を配置することが好ましく、2個以上の温度調整部54を配置することがより好ましく、4個以上の温度調整部54を配置することがさらに好ましい。
曲げ炉工程での車両用ガラス10の曲げ成形について説明する。制御装置70は、車両用ガラス10の曲げ成形に必要な面内の目標温度の温度分布のデータを記憶する。車両用ガラス10の目標温度は、例えば、コンピュータによるシミュレーションで取得できる。シミュレーションでは、例えば、曲げ成形により得ようとする車両用ガラス10の形状データ、車両用ガラス10の板厚、ヤング率、ポアソン比等の物性データ、車両用ガラス10の表面温度、自重によって生じる湾曲量等に基づいて算出され、車両用ガラス10の目標温度の温度分布が設定される。
加熱炉30の内部は、例えば、車両用ガラス10の軟化点温度付近の約630℃に加熱される。周縁部を曲げ成形型31により支持された車両用ガラス10が加熱炉30に搬入される。
サーモカメラ41は、現在の車両用ガラス10の表面温度の温度分布を測定する。測定された表面温度の温度分布データが、制御装置70に送信される。制御装置70は、車両用ガラス10の表面温度と設定された目標温度との差異を求める。
制御装置70は、差異の結果に基づいて、ロボットアーム50と温度調整部54の動作を制御し、車両用ガラス10の表面温度を目標温度に近づける。最初に、制御装置70は、車両用ガラス10の表面温度と設定された目標温度との差異がある領域を認識し、その領域に温度調整部54を移動する。認識された領域が目標温度より低い場合、温度調整部54は、ガスバーナー56の炎により車両用ガラス10の表面を加熱し、車両用ガラス10の表面温度を目標温度に近づける。認識された領域が目標温度より高い場合、温度調整部54は、エア噴射ノズル57から約250℃のエアを噴出することにより車両用ガラス10の表面を冷却し、車両用ガラス10の表面温度を目標温度に近づける。
車両用ガラス10の表面温度と設定された目標温度との差異について、許容範囲を設定できる。許容範囲を±0.5℃設定すれば、±0.5℃の差異は目標温度範囲と判断される。目標温度範囲と判断されると、その領域の車両用ガラス10の表面温度を、温度調整部54により温度調整する必要はない。
サーモカメラ41と温度調整部54の位置関係を説明する。実施形態では、図4に示されるように、サーモカメラ41及び温度調整部54が車両用ガラス10に対して下側に配置される。サーモカメラ41及び温度調整部54は車両用ガラス10に対して上側に配置することができる。また、車両用ガラス10を挟んで、サーモカメラ41及び温度調整部54を別の側に配置できる。
温度調整部54が車両用ガラス10に対して上側に配置される場合、温度調整部54は、車両用ガラス10が自重で湾曲してくる側とは、反対の位置になる。車両用ガラス10の湾曲を回避する必要がなく、温度調整部54の移動の自由度が高くなる。温度調整部54は車両用ガラス10の表面に近接できる。
なお、サーモカメラ41及び温度調整部54は、車両用ガラス10に対して同じ側に配置されることが好ましい。温度調整部54により直接温度調整される側の車両用ガラス10の表面温度を測定することは、車両用ガラス10の曲げ成形の精度を高めることを可能にする。
車両用ガラス10が、2枚のガラス板を上下方向に重ねた状態で曲げ成形型31に支持される場合、サーモカメラ41及び温度調整部54は車両用ガラス10に対して下側に配置することが好ましい。上側のガラス板が下側のガラス板に追従する形で曲げ成形されるので、下側のガラス板を精度よく曲げ成形することが重要となる。下側にサーモカメラ41及び温度調整部54に配置することは、下側のガラス板を精度よく曲げ成形することを可能にする。
車両用ガラス10の表面温度が調整され、曲げ成形された車両用ガラス10は加熱炉30から搬出される。さらに、車両用ガラス10を徐冷温度以下にするため徐冷炉に搬入することができる。曲げ炉工程(ステップS2)は、加熱炉30のみの1ゾーンで構成することができ、また加熱炉30と徐冷炉(不図示)の2ゾーンで構成することもできる。
なお、「上」、「下」とは、重力方向に対して用いられ。ある基準に対して重力方向を「下」と定義され、反重力方向を「上」と定義される。
<切断/面取り工程(ステップS3)>
切断/面取り工程とは、曲げ成形された車両用ガラス10を製品の大きさに切断し、車両用ガラス10の切断面を面取りする工程である。図5に示されるように、曲げ成形された車両用ガラス10が位置決めされ、先端に切断工具84を備えるロボットアーム80が準備される。ロボットアーム80に制御装置90が電気的に接続される。
ロボットアーム80は、基台81と、複数のアーム部82と、複数の関節部83とを備える。車両用ガラス10を切断するための切断工具84が、ロボットアーム80の先端に取り付けられる。切断工具84は車両用ガラス10を切断することできる限り、特に限定されない。切断工具84として、カッター、ウォータジェット、レーザー等を適用することができる。
制御装置90は、製品の形状データを有し、この形状データに基づいて切断工具84の動作を制御する。切断工具84は、切断ライン14に沿って、車両用ガラス10を切断する。切断ライン14は、製品の形状を示すため図5に示されているが、実際の切断では、切断ライン14を車両用ガラス10の上に描画する必要はない。
切断された車両用ガラス10は、不図示の面取加工装置に移動される。面取加工装置は車両用ガラス10の切断面を面取り加工する。
図6に示されるように、外周縁に不透明部12を備え、曲げ成形された車両用ガラス10を成形することができる。なお、炉前工程(ステップS1)で、製品の大きさに切断された車両用ガラス10を準備する場合、切断/面取り工程(ステップS3)は不要となる。
上述したように、実施形態の曲げ炉工程では、車両用ガラス10の表面温度を、移動可能な温度調整部54により、短時間で目標温度に近づけるので、曲げ成形された車両用ガラス10を精度よく迅速に成形することができ、試作期間の削減を図ることができる。
実施形態の曲げ炉工程で、車両用ガラスを曲げ成形することにより、主面の面積が大きく、かつ複雑な形状の車両用ガラスを、短期間のうちに得ることができる。図7は、車両100を前方から見た斜視図である。車両100には、車両用ガラス120が装着されている。一体の車両用ガラス120が、車両の前面部122と車両のルーフ部124に位置する。車両用ガラス120はウインドシールドとパノラマルーフ(又はサンルーフ)として機能し、車両の室内に開放感を付与できる。
車両用ガラス120の主面の面積は1.5m以上である。車両用ガラス120の水平方向(矢印H)の最小曲率半径は200mm以上である。したがって、車両用ガラス120の水平方向の湾曲は緩い。水平方向は、車両100における左右方向である。
一方、車両用ガラス120の垂直方向(矢印V)の最小曲率半径は500mm以下である。特に、前面部122とルーフ部124の境界では曲率半径が小さくなる。したがって、車両用ガラス120の垂直方向の湾曲は急となる。垂直方向は、車両100における前後方向である。
垂直方向(矢印V)の最小曲率半径は500mmであっても、実施形態での曲げ炉工程では、局所的に加熱及び冷却することにより、車両用ガラス120が成形できる。さらに、車両用ガラス120が1.5m以上であっても、車両用ガラス120は曲げ成形することができる。
一体の車両用ガラス120が、車両の前面部122と車両のルーフ部124に位置する場合だけでなく、車両の後面部と車両のルーフ部とに位置する場合にも適用できる。その場合、車両用ガラスは、リアガラスとパノラマルーフ(又はサンルーフ)として機能する。
車両用ガラス120の垂直方向の最大長さは1200mm~2000mmであり、車両用ガラス120の水平方向の最大長さは1200mm~1700mmであることが好ましい。
10 車両用ガラス、12 不透明部、14 切断ライン、30 加熱炉、30A 開口、31 曲げ成形型、32 ヒーター、33 仕切板、34 開口、35 循環ファン、36 熱電対、37 排気ダクト、38 開口、40 低放射膜、41 サーモカメラ、50 ロボットアーム、51 基台、52 アーム部、53 関節部、54 温度調整部、56 ガスバーナー、57 エア噴射ノズル、58 ガス供給管、59 電磁弁、60 エア供給管、61 電磁弁、70 制御装置、80 ロボットアーム、81 基台、82 アーム部、83 関節部、84 切断工具、90 制御装置、100 車両、120 車両用ガラス、122 前面部、124 ルーフ部、SP1 内部空間、SP2 設置空間

Claims (14)

  1. 車両用ガラスの成形方法であって、
    加熱炉の内部で、前記車両用ガラスの周縁部を曲げ成形型により支持し、
    前記車両用ガラスの表面温度を測定し、前記表面温度と設定された目標温度との差異を求め、
    前記差異の結果に基づいて、前記加熱炉内を移動可能で、かつ加熱及び冷却可能な少なくとも1個の温度調整部により、前記車両用ガラスの表面温度を前記目標温度に近づけることを含
    前記加熱炉は、加熱手段を有し、前記加熱手段は前記加熱炉の内部空間と隔離手段で隔離される、車両用ガラスの成形方法。
  2. 前記車両用ガラスは、2枚のガラス板を上下方向に重ねた状態で支持される、請求項1に記載の車両用ガラスの成形方法。
  3. 前記曲げ成形型により支持される前記車両用ガラスの周縁部は、製品内の領域、又は製品外の領域である、請求項1又は2に記載の車両用ガラスの成形方法。
  4. 前記少なくとも1個の温度調整部は、2個以上の温度調整部を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用ガラスの成形方法。
  5. 前記温度調整部は、ガスバーナー、及びエア噴射ノズルを含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の車両用ガラスの成形方法。
  6. 前記温度調整部は、ロボットアームに取り付けられる、請求項1から5のいずれか一項に記載の車両用ガラスの成形方法。
  7. 前記車両用ガラスの表面温度はサーモカメラにより測定される、請求項1から6のいずれか一項に記載の車両用ガラスの成形方法。
  8. 前記加熱炉の内部の壁面は、0.2以下の放射率である請求項1から7のいずれか一項に記載の車両用ガラスの成形方法。
  9. 前記温度調整部は、前記車両用ガラスに対して下側に配置される、請求項1からのいずれか一項に記載の車両用ガラスの成形方法。
  10. 前記車両用ガラスの水平方向の最小曲率半径が200mm以上であり、
    垂直方向の最小曲率半径が500mm以下であり、
    主面の面積が1.5m以上である、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の車両用ガラスの成形方法
  11. 前記車両用ガラスの垂直方向の最大長さが1200mm~2000mmである、請求項1から10のいずれか一項に記載の車両用ガラスの成形方法
  12. 前記車両用ガラスの水平方向の最大長さが1200mm~1700mmである、請求項1から11のいずれか一項に記載の車両用ガラスの成形方法
  13. 前記車両用ガラスが車両に装着された際、車両の前面部に位置し、かつ車両のルーフ部に位置する、請求項から12のいずれか一項に記載の車両用ガラスの成形方法
  14. 前記車両用ガラスが車両に装着された際、車両の後面部に位置し、かつ車両のルーフ部に位置する、請求項から12のいずれか一項に記載の車両用ガラスの成形方法
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