JP7005978B2 - 軌跡推定方法及び軌跡推定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、軌跡推定方法及び軌跡推定装置に関する。
先行車の走行軌跡を算出する技術として、例えば特許文献1に記載の先行車走行軌跡算出装置が知られている。先行車走行軌跡算出装置は、自車両に対する先行車の位置を、レーダ又はレーザーセンサを用いて逐次的に検出して保存し、保存された先行車の位置を用いて先行車の走行軌跡を算出する。先行車走行軌跡算出装置は、車速及び横滑り角等を用いて、或いは、GPS装置から得られる自車両の位置情報を用いて自車両の移動距離を算出し、ヨーレートを用いてヨー角変化を算出する。先行車走行軌跡算出装置は、自車両の移動距離とヨー角変化を用いて、先行車の過去の位置の座標値を自車両の移動後の座標系における座標値へ変換する。
特開2016-206976号公報
しかしながら、自車両の移動距離とヨーレートのみを用いて自車両の運動を先行車の走行軌跡に反映させると、2次元平面上の運動しか推定することができない。このため対象物の3次元走行軌跡を得ることができない。
本発明は、対象物の上下動を含んだ軌跡を推定することを目的とする。
本発明の一態様に係る軌跡推定方法は、自車両に搭載された画像センサにより第1時刻及び第1時刻より後の第2時刻において自車両周囲の画像を取得し、第1時刻の画像中の特徴点と、第1時刻の特徴点に対応する第2時刻の画像中の特徴点とを抽出し、第1時刻の画像中の特徴点が表す3次元空間中の3次元座標と、第2時刻の画像中の特徴点が表す3次元空間中の3次元座標とを算出し、画像センサの3軸並進運動及び3軸回転運動を検出し、検出した3軸並進運動及び3軸回転運動に基づき、第1時刻の画像中の特徴点が表す3次元座標と、第1時刻の特徴点に対応する第2時刻の画像中の特徴点が表す3次元座標と、を接続する3次元軌跡を算出し、複数の前記3次元軌跡を接続する。
本発明の一形態によれば、対象物の3次元軌跡を推定できる。
実施形態の軌跡推定装置を備える運転支援装置の概略構成例を示す図である。 周囲の物体の3次元軌跡の説明図である。 第1実施形態の軌跡推定装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 1サイクル前の時刻t-1までに推定された3次元軌跡の説明図である。 現時点tの移動物体の特徴点の3次元座標の説明図である。 現時点tの特徴点と1サイクル前の時刻t-1までの3次元軌跡とを対応付ける処理の説明図である。 1サイクル前の時刻t-1から現時点tまでの画像センサの運動の説明図である。 時刻t-1までの3次元軌跡を現時点tのセンサ座標系上の軌跡へ変換する処理の説明図である。 現時点tの特徴点を時刻t-1までの3次元軌跡へ接続する処理の説明図である。 特徴点のグループ化と、移動物体の3次元モデルへの特徴点の当てはめの説明図である。 実施形態の軌跡推定方法の一例のフローチャートである。 第2実施形態の軌跡推定装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
(構成)
以下において、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下に示す本発明の実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の構成、配置等を下記のものに特定するものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
(構成)
図1を参照する。運転支援装置1は、運転支援装置1を搭載する車両(以下、「自車両」と表記する)の周囲の走行環境に基づいて、自車両を自動的に操舵したり停止させる走行支援制御と、運転者が関与せずに自車両を自動で運転する自動運転制御を行う。
運転支援装置1は、軌跡推定装置10と、車両挙動センサ群20と、車両走行コントローラ30と、車両制御アクチュエータ群31を備える。
軌跡推定装置10は、自車両周囲の画像から移動物体を検出する。軌跡推定装置10は、移動物体毎に移動物体の複数の点の3次元座標の移動軌跡を推定する。例えば、軌跡推定装置10は、自車両前方の先行車や対向車、歩行者などの複数の点の3次元座標の移動軌跡を推定してよい。以下の説明において、3次元座標の移動軌跡を「3次元軌跡」と表記する。尚、本実施形態における3次元座標の原点は、任意に設定されているものであればよく、自車両を原点としてもよく、しなくともよい。自車両を原点とする場合は、自車両の重心位置や、画像センサを取り付けた位置を原点としてもよい。
軌跡推定装置10は、周囲環境センサ群11と、コントローラ12と、ユーザインタフェース装置13を備える。なお、図1、図3及び図12においてユーザインタフェース装置を「ユーザI/F装置」と表記する。
周囲環境センサ群11は、自車両の周囲環境、例えば自車両の周囲の物体を検出するセンサ群である。
例えば周囲環境センサ群11は、ステレオカメラ50と、レーダ51(例えば、レーザレーダ)を備える。
ステレオカメラ50は、自車両周囲のステレオ画像を自車両の周囲環境の情報として生成する。ステレオカメラ50は、ステレオカメラ50の撮影方向と直交する方向に沿って互いの視野が重なるように配置された第1画像センサ52と、第2画像センサ53を備える。例えば、第1画像センサ52はステレオカメラ50の撮影方向を向いたときに左側に配置され、第2画像センサ53は右側に配置されてよい。このステレオカメラ50によって、自車両周囲に存在する物体の有無、自車両と物体との相対位置及び相対距離を、自車両の周囲環境として検出する。また、このステレオカメラ50では、物体の相対位置や相対距離を連続的に検出し、加えて、自車両の挙動(移動距離、移動速度等)を用いることで、物体が移動物体であるか否かを検出することができる。
レーダ51は、自車両周囲に存在する物体の有無、自車両と物体との相対位置及び相対距離を、自車両の周囲環境として検出する。
周囲環境センサ群11は、検出した周囲環境の情報である周囲環境情報をコントローラ12と車両走行コントローラ30へ出力する。
コントローラ12は、ステレオカメラ50が生成したステレオ画像に基づいて移動物体の3次元軌跡を推定する処理を実行する電子制御ユニットである。コントローラ12は、プロセッサ55と、記憶装置56等の周辺部品を含む。プロセッサ55は、例えばCPU(Central Processing Unit)、やMPU(Micro-Processing Unit)であってよい。
なお、汎用の半導体集積回路中に設定される機能的な論理回路でコントローラ12を実現してもよい。例えば、コントローラ12はフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)等のプログラマブル・ロジック・デバイス(PLD:Programmable Logic Device)等を有していてもよい。
記憶装置56は、半導体記憶装置、磁気記憶装置及び光学記憶装置のいずれかを備えてよい。記憶装置56は、レジスタ、キャッシュメモリ、主記憶装置として使用されるROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のメモリを含んでよい。
記憶装置56には、プロセッサ55上で実行されて、移動物体の3次元軌跡を推定する処理をコントローラ12に実行させるためのコンピュータプログラムが記憶される。
コントローラ12は、ステレオカメラ50が生成したステレオ画像から抽出された特徴点の3次元軌跡を推定し、3次元軌跡が類似する特徴点をグループ化して移動物体を検出する。
図2を参照する。コントローラ12は、現時点tのステレオ画像から自車両2の周囲の物体3の特徴点4a0、4b0、4c0及び4d0を抽出する。
また、点4a1、4b1、4c1及び4d1は、現時点tより1サイクル前の時刻t-1に撮像されたステレオ画像から抽出した物体3の特徴点である。1サイクルは、所定の長さの期間であり、例えばコントローラ12による移動物体の軌跡推定処理の処理周期であってよい。
点4a2、4b2、4c2及び4d2は、現時点tより2サイクル前の時刻t-2に撮像されたステレオ画像から抽出した物体3の特徴点である。
点4a3、4b3、4c3及び4d3は、現時点tより3サイクル前の時刻t-3に撮像されたステレオ画像から抽出した物体3の特徴点である。
点4a4、4b4、4c4及び4d4は、現時点tより4サイクル前の時刻t-4に撮像されたステレオ画像から抽出した物体3の特徴点である。
点4a5、4b5、4c5及び4d5は、現時点tより5サイクル前の時刻t-5に撮像されたステレオ画像から抽出した物体3の特徴点である。
点4a6、4b6、4c6及び4d6は、現時点tより6サイクル前の時刻t-6に撮像されたステレオ画像から抽出した物体3の特徴点である。
例えばコントローラ12は、点4a0~点4a6を接続して特徴点4a0の3次元軌跡5aを推定する。
また、コントローラ12は、点4b0~点4b6を接続して特徴点4b0の3次元軌跡5bを推定する。
また、コントローラ12は、点4c0~点4c6を接続して特徴点4c0の3次元軌跡5cを推定する。
また、コントローラ12は、点4d0~点4d6を接続して特徴点4d0の3次元軌跡5dを推定する。
コントローラ12は、移動物体3の複数の点に特徴点4a0~4d0を当てはめることにより移動物体3の複数の点の3次元軌跡を推定する。コントローラ12は、これらの点の3次元軌跡に基づいて移動物体の3次元運動を推定する。例えばコントローラ12は、自車両周囲の画像の先行車の位置の特徴点を抽出し、この先行車の運動として3次元軌跡を算出してよい。特に、コントローラ12は上下方向の変位を含んだ3次元運動を推定することができる。
例えば、コントローラ12は、自車両周囲の移動物体の3次元運動として移動物体の加減速度やヨーレート、ピッチ軸回転角速度を推定してよい。
コントローラ12は、先行車や対向車などの自車両周囲の移動物体のヨー軸回転を検出することにより、移動物体の旋回などの3次元運動を推定してよい。
また例えば、コントローラ12は、先行車などの自車両周囲の移動物体のピッチ軸回転を検出することにより、移動物体の登坂又は降坂などの3次元運動として推定してもよい。
またコントローラ12は、ブレーキングによる先行車などの自車両周囲の移動物体のピッチ軸回転を検出することにより、移動物体の制動動作などの3次元運動を推定してもよい。
またコントローラ12は、先行車などの自車両周囲の移動物体の運動(例えば移動物体の上下動)を検出することにより、路面凹凸やスピードバンプなどの段差に起因する先行車の上下動などの3次元運動を推定してもよい。
さらに、コントローラ12は、自車両の周囲の移動物体の3次元運動に基づいて自車両の周囲状況を推定する。
例えば、コントローラ12は、先行車や対向車などの自車両周囲の移動物体の旋回運動に基づいて自車両前方にカーブ路などの道路形状を推定してよい。
また例えば、コントローラ12は、先行車などの自車両周囲の移動物体の登坂又は降坂に基づいて自車両前方の走行路の勾配変化を推定してよい。
また例えば、コントローラ12は、先行車などの自車両周囲の移動物体の運動(例えば移動物体の上下動)に基づいて自車両前方の路面凹凸やスピードバンプなどの路面状況を推定してよい。
また例えば、コントローラ12は、先行車などの自車両周囲の移動物体の制動動作に基づいて自車両前方の交通状況を推定してもよい。
このように、物体の複数の3次元座標の軌跡を推定することで、物体の向きや角速度を精度良く求めることができる。このため、レーダ等で物体の1点のみを追跡した場合には、対象の微妙な動きや向きの変化を捉えることができなかったり、動きの検出に時間を要していたのに比べて、本発明では、物体の姿勢や微小な運動を精度よくかつ迅速に検出することが可能となる。
図1を参照する。コントローラ12は、推定した移動物体の3次元軌跡の情報(以下、「3次元軌跡情報」と表記することがある)、移動物体の運動の情報(以下、「移動物体運動情報」と表記することがある)、及び自車両の周囲状況の情報(以下、「周囲状況情報」と表記することがある)を、ユーザインタフェース装置13へ出力する。
ユーザインタフェース装置13は、コントローラ12から受信した3次元軌跡情報、移動物体運動情報、周囲状況情報を視覚的に運転者に呈示する視覚信号出力装置や、聴覚的に呈示する発音装置を備えてよい。
例えば、ユーザインタフェース装置13は、移動物体の3次元軌跡を第1画像センサ52の撮像画像に重畳して、ナビ画面等のディスプレイ装置やヘッドアップディスプレイ等に表示してもよい。
また、例えばユーザインタフェース装置13は、周囲状況情報に基づいて「前方にカーブがあります」、「前方に路面凹凸があります」などの周囲状況を知らせる音声信号や視覚的なメッセージを運転者に呈示してもよい。
また、例えばユーザインタフェース装置13は、運転席のシートを振動させるバイブレータを備えていてもよい。ユーザインタフェース装置13は、周囲状況情報に基づいて、運転席のシートを振動させて周囲状況を運転者に知らせ、運転者の注意を促してもよい。例えば、例えば前方に路面凹凸やスピードバンプがある場合に運転席のシートを振動させてよい。
車両挙動センサ群20は、自車両の車両挙動を検出するセンサ群であり、車速センサ21と、加速度センサ22と、ジャイロセンサ23と、操舵角センサ24を備える。
車速センサ21は、自車両の車輪速を検出し、車輪速に基づいて自車両の速度を算出する。加速度センサ22は、自車両の前後方向の加速度、車幅方向の加速度、上下方向の加速度を検出する。すなわち加速度センサ22は、自車両の3軸並進運動方向(すなわちステレオカメラ50の3軸並進運動方向)の加速度を検出する。
ジャイロセンサ23は、ロール軸、ピッチ軸及びヨー軸を含む3軸回りの自車両の回転角度の角速度を検出する。すなわち、ジャイロセンサ23は、自車両の3軸回転運動(すなわちステレオカメラ50の3軸回転運動)の角速度を検出する。
操舵角センサ24は、操舵操作子であるステアリングホイールの現在の回転角度(操舵操作量)である現在操舵角を検出する。
これら車速、加速度、回転角速度、及び操舵角の情報を、総称して「車両挙動情報」と表記することがある。車両挙動センサ群20は、車両挙動情報を車両走行コントローラ30へ出力する。
車両走行コントローラ30は、自車両の自動運転制御又は運転支援制御を行う電子制御ユニットである。車両走行コントローラ30は、プロセッサと、記憶装置等の周辺部品とを含む。車両走行コントローラ30のプロセッサは例えばCPUやMPUであってよい。
なお、汎用の半導体集積回路中に設定される機能的な論理回路で車両走行コントローラ30を実現してもよい。例えば、車両走行コントローラ30は、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ等のプログラマブル・ロジック・デバイス等を有していてもよい。
車両走行コントローラ30の記憶装置は、記憶媒体として半導体記憶装置、磁気記憶装置及び光学記憶装置のいずれかを備えてよい。車両走行コントローラ30の記憶装置は、レジスタ、キャッシュメモリ、主記憶装置として使用されるROM及びRAM等のメモリを含んでよい。
車両走行コントローラ30は、周囲環境センサ群11から出力された周囲環境情報と、車両挙動センサ群20から出力された車両挙動情報とに基づいて車両制御アクチュエータ群31を駆動することにより、自車両の走行支援制御又は自動運転制御を実行する。
尚、本実施形態においては、ステアリングアクチュエータ41、アクセル開度アクチュエータ42は、ブレーキ制御アクチュエータ43、のうち少なくとも一つが自動で制御されている状態を自動運転とし、これらすべてのアクチュエータが手動で制御されている状態を手動運転とする。また、本実施形態においては、自動運転及び手動運転の両方にも適用することが可能である。
車両制御アクチュエータ群31は、車両走行コントローラ30からの制御信号に応じて、自車両のステアリングホイール、アクセル開度、ブレーキ装置、トランスミッションのギアを操作して、自車両の走行を制御する。車両制御アクチュエータ群31は、ステアリングアクチュエータ32と、アクセル開度アクチュエータ33と、ブレーキ制御アクチュエータ34と、シフトアクチュエータ35を備える。
ステアリングアクチュエータ32は、自車両のステアリングの操舵方向及び操舵量を制御する。アクセル開度アクチュエータ33は、自車両のアクセル開度を制御する。ブレーキ制御アクチュエータ34は、自車両のブレーキ装置の制動動作を制御する。シフトアクチュエータ35は、自車両のトランスミッションのギアポジションを制御する。
コントローラ12は、3次元軌跡情報、移動物体運動情報、及び周囲状況情報を車両走行コントローラ30へ出力する。
車両走行コントローラ30は、3次元軌跡情報、移動物体運動情報、及び周囲状況情報に基づいて、自車両の走行支援制御と自動運転制御を行う。
例えば、車両走行コントローラ30は、移動物体運動情報に含まれる先行車の加減速やヨーレートに基づいて、自車の目標加減速度及び目標操舵角を決定し、車両制御アクチュエータ群31を制御して、先行車の軌跡を追従する追従走行を行ってもよい。
例えば、車両走行コントローラ30は、先行車が制動動作を行ったと推定されたとき、車両制御アクチュエータ群31を制御して自動ブレーキをかけてもよい。
また車両走行コントローラ30は、3次元軌跡情報に基づいて対向車が自車両の方向に向かう兆候が推定されたとき、対向車を回避する自動操舵や対向車との衝突を回避するために自動ブレーキをかけてもよい。
また車両走行コントローラ30は、周囲状況情報に基づいて自車両前方の勾配変化が推定されたときに、車両制御アクチュエータ群31を制御してアクセル開度制御、ギア制御、ブレーキ制御を行い、勾配変化に起因する自車両の加減速度変化を抑制してもよい。
例えば、上り勾配が増加すると推定された場合、車両走行コントローラ30は、アクセル開度を増加させギアのシフトポジションを低速側に変更させてよい。上り勾配が減少すると推定された場合、車両走行コントローラ30は、アクセル開度を減少させギアのシフトポジションを高速側に変更させてよい
下り勾配が増加すると推定された場合、車両走行コントローラ30は、アクセル開度を減少させ、ブレーキ量を増加させ、ギアのシフトポジションを高速側に変更させてよい。下り勾配が減少すると推定された場合、車両走行コントローラ30は、ブレーキ量を減少させてよい。
また車両走行コントローラ30は、周囲状況情報に基づいて自車両前方の路面凹凸が推定されたときに、車両制御アクチュエータ群31を制御してアクセル開度制御、ブレーキ制御を行うことにより、自車両の速度を下げ凹凸による乗員の上下動を抑制してもよい。
さらに、運転支援装置1は、シートコントローラ40と、シートアクチュエータ41と、反力コントローラ42と、反力アクチュエータ43と、サスペンションコントローラ44と、アブソーバアクチュエータ45を備える。
シートコントローラ40は、乗員席シートの位置又は姿勢を変更する電子制御ユニットである。シートコントローラ40は、シートアクチュエータ41を駆動することにより乗員席シートの位置又は姿勢を変更する。シートコントローラ40は、例えば乗員によるシートスイッチの操作に応じて乗員席シートの位置又は姿勢を変更する。
コントローラ12は、自車両の周囲状況に基づいて運転席シートの位置又は姿勢を変更させる第1指示信号をシートコントローラ40に出力してもよい。シートコントローラ40は、コントローラ12からの第1指示信号にもとづいて運転席シートの位置又は姿勢を変更する。
例えばコントローラ12は、自動運転制御実行時に前方に路面凹凸やスピードバンプがあると推定された場合に、手動運転への切り替えに備えて運転席シートの背もたれの後方へのリクライニング量を減らしたり、座席位置の後退量を低減させてよい。
反力コントローラ42は、ステアリングホイールへ付与する操舵反力を制御する電子制御ユニットである。反力コントローラ42は、反力アクチュエータ43を駆動することにより操舵反力を制御する。反力コントローラ42は、例えばステアリングホイールの操舵角と車速などに基づいて操舵反力を制御する。
コントローラ12は、自車両の周囲の路面状況に基づいて操舵反力を変更させる第2指示信号を反力コントローラ42に出力する。反力コントローラ42はコントローラ12からの第2指示信号に基づいてステアリングホイールへ付与する操舵反力を制御する。
例えばコントローラ12は、自車両前方の路面状況、例えば路面凹凸やスピードバンプの存在、路面凹凸の大きさ又は多さに基づいて操舵反力を制御してよい。例えば、路面凹凸やスピードバンプがあったり、路面凹凸が大きかったり、多い場合に、これらの凹凸やバンプによりハンドルが取られないように操舵反力を大きくしてもよい。
サスペンションコントローラ44は、自車両のサスペンションのショックアブソーバの減衰力を制御する電子制御ユニットである。サスペンションコントローラ44は、アブソーバアクチュエータ45を駆動することにより、ショックアブソーバの減衰力を変更する。例えばサスペンションコントローラ44は、車両挙動センサ群20から入力される車両挙動情報に基づいてショックアブソーバの減衰力を変更する。
コントローラ12は、自車両の周囲状況に基づいてショックアブソーバの減衰力を変更させる第3指示信号をサスペンションコントローラ44に出力する。サスペンションコントローラ44は、コントローラ12からの第3指示信号に基づいてショックアブソーバの減衰力を変更する。
例えばコントローラ12は、周囲状況情報に基づいて自車両前方の路面凹凸が推定されたときに、ショックアブソーバの減衰力を低減させることにより凹凸による乗員の上下動を抑制してもよい。
次にコントローラ12の機能構成を説明する。図3を参照する。コントローラ12は、画像補正部60及び61と、特徴点抽出部62及び63と、3次元軌跡記憶部64と、3次元座標算出部65と、オプティカルフロー算出部66と、センサ運動検出部67と、3次元軌跡算出部68と、軌跡接続部70と、運動推定部71を備える。3次元軌跡算出部68は、軌跡変換部69を備える。
画像補正部60及び61と、特徴点抽出部62及び63と、3次元座標算出部65と、オプティカルフロー算出部66と、センサ運動検出部67と、3次元軌跡算出部68と、軌跡変換部69と、軌跡接続部70と、運動推定部71の機能は、コントローラ12のプロセッサ55が、記憶装置56に格納されたコンピュータプログラムを実行することによって実現されてよい。
ステレオカメラ50を構成する第1画像センサ52と第2画像センサ53は、自車両の周囲のステレオ画像を所定周期で連続して撮影する。以下、第1画像センサ52の撮像画像を「第1画像」と表記し、第2画像センサ53の撮像画像を「第2画像」と表記することがある。
画像補正部60には第1画像が連続して入力され、画像補正部61には第2画像が連続して入力される。
画像補正部60及び61は、それぞれ第1画像及び第2画像の補正処理を行う。例えば画像補正部60及び61は、第1画像及び第2画像のレンズ歪みを補正してよい。画像補正部60及び61は、第1画像センサ52及び第2画像センサ53の視野にある空間の同一点の像が、第1画像及び第2画像の同一走査線上に位置するように変換する平行化処理(例えば、第1画像及び第2画像のエピポーラ線の平行化処理)を行ってもよい。
特徴点抽出部62及び63は、第1画像及び第2画像それぞれにおいて、他の画素と区別可能な特徴を持つ画素である特徴点を抽出する。特徴点の抽出には、例えば非特許文献「Jianbo Shi and Carlo Tomasi, "Good Features to Track," 1994 IEEE Conference on Computer Vision and Pattern Recognition (CVPR'94), 1994, pp. 593 - 600.」に記載の手法を用いてよい。
3次元軌跡記憶部64には、特徴点の軌跡である3次元軌跡が記憶される。図4は、現時点tより1サイクル前の時刻t-1の後から現時点tより前の期間において3次元軌跡記憶部64に記憶されている3次元軌跡の例を示す。
3次元軌跡5a及び5bが3次元軌跡記憶部64に記憶されている場合を想定する。
3次元軌跡5aは、時刻t-1以前の複数の時刻t-1~時刻t-6のステレオ画像からそれぞれ抽出された特徴点4a1~4a6の軌跡であり、3次元軌跡5bは、時刻t-1~時刻t-6のステレオ画像からそれぞれ抽出された特徴点4b1~4b6の軌跡である。
現時点tは第2時刻の一例であり、1サイクル前の時刻t-1は第1時刻の一例であり、時刻t-1~時刻t-6は第1時刻以前の時刻の一例である。
なお、一点鎖線2は、3次元軌跡5a及び5bに対する自車両の相対位置を示す。時刻t-1の後から現時点tより前の期間に3次元軌跡記憶部64に記憶されている3次元軌跡5a及び5bの位置は、時刻t-1における自車両2の位置に対する相対位置である。
図3を参照する。3次元座標算出部65は、互いに対応する第1画像の特徴点と第2画像の特徴点を探索するステレオ視差算出処理を行う。第1画像及び第2画像には、画像補正部60及び61による平行化処理を施されているため、空間中の同一点の像が第1画像及び第2画像の同一走査線上に位置する。したがって、1次元の探索処理により対応する特徴点を探索できる。
3次元座標算出部65は、対応する特徴点間の視差を算出し、算出した視差と、第1画像センサ52と第2画像センサ53の画角、取り付け位置、光軸方向等のパラメータとに基づいて、特徴点が表す空間中の点の3次元座標を算出する。
図5を参照する。現時点tにおいて特徴点4a0及び4b0の3次元座標が算出された場合を想定する。以下、特徴点が表す空間中の点を単に「特徴点」と表記することがある。
図3を参照する。オプティカルフロー算出部66は、現時点の特徴点と3次元軌跡記憶部64に記憶されている過去の特徴点とを対応付け、互いに対応する特徴点の組み合せをオプティカルフローとして抽出する。オプティカルフローによって、現時点の特徴点と3次元軌跡記憶部64に記憶されている3次元軌跡とが対応付けられる。
図6を参照する。例えばオプティカルフロー算出部66は、互いに対応する現時点tの特徴点4a0と時刻t-1の特徴点4a1とのオプティカルフロー80aを抽出することにより特徴点4a0と3次元軌跡5aとを対応付ける。
また、オプティカルフロー算出部66は、互いに対応する現時点tの特徴点4b0と時刻t-1の特徴点4b1とのオプティカルフロー80bを抽出することにより特徴点4b0と3次元軌跡5bとを対応付ける。
オプティカルフロー算出部66は、過去の特徴点(例えば時刻t-1の特徴点4a1)と現時点tの特徴点(例えば特徴点4a0)とが空間中の同一の点を表す場合(すなわち過去の特徴点と現時点tの特徴点とが空間中の同一の点の像である場合)に、これらの特徴点の組み合わせを対応する特徴点の組み合わせとして検出する。
オプティカルフローの抽出には、例えば非特許文献「Bruce D. Lucas and Takeo Kanade. An Iterative Image Registration Technique with an Application to Stereo Vision. International Joint Conference on Artificial Intelligence, pages 674-679, 1981」に記載の手法を用いてよい。
センサ運動検出部67は、自車両の3軸並進運動及び3軸回転運動(すなわちステレオカメラ50の3軸並進運動及び3軸回転運動)を検出する。3軸並進運動は、自車両の前後方向、車幅方向、上下方向の運動である。3軸回転運動は、ロール軸、ピッチ軸及びヨー軸を含む3軸回りの回転運動である。
例えばセンサ運動検出部67は、第1画像及び第2画像に基づいて自車両の3軸並進運動及び3軸回転運動を検出してよい。
図7を参照する。ここでは、1サイクル前の時刻t-1の位置81から現時点tの位置82へ移動したときの自車両2の運動を検出する。
例えば、センサ運動検出部67は、複数の現時点tの第1画像中の特徴点と、これらの特徴点にそれぞれ対応する過去の特徴点(例えば1サイクル前の時刻t-1の特徴点)の3次元座標と、に基づいて3軸並進運動及び3軸回転運動を検出してよい。
具体的には、センサ運動検出部67は、オプティカルフローにより1サイクル前の時刻t-1の複数の特徴点にそれぞれ対応付けられた現時点tの第1画像中の特徴点を特定することにより、1サイクル前の時刻t-1の複数の特徴点の3次元座標にそれぞれ対応する現時点tの画像上の位置を求める。
センサ運動検出部67は、1サイクル前の時刻t-1の複数の特徴点の3次元座標のそれぞれが、1サイクル経過後に現時点tの画像上のそれぞれの位置に投影された場合に、画像上の位置誤差が最小になる自車両の3軸並進運動及び3軸回転運動を推定する。このような推定方法としては、例えば非特許文献「Geiger, Andreas, Julius Ziegler, and Christoph Stiller. "Stereoscan: Dense 3d reconstruction in real-time." Intelligent Vehicles Symposium (IV), 2011 IEEE. Ieee, 2011.」に記載の方法を用いてよい。
このようにステレオ画像からステレオカメラ50の運動を推定することで、2次元平面上で動く車両だけでなく、3次元的な運動を行うプラットフォームに搭載した場合でも、本発明を適用することができる。
また、車速やヨーレートなどの車両センサから得られる情報だけでなく、ロール、ピッチ、横滑りを含む6軸運動の情報が得られる。
また、外部の車両センサを用いずに自車両の運動を検出できるので、画像センサと外部の車両センサとの間の同期が不要になる。
また、遠方の移動物体の移動を検出しやすくなる。自車両が回転運動すると遠方の特徴点が大きく動く。このため、従来、遠方の移動物体自体の移動と自車両の回転運動に伴う遠方の特徴点の移動との区別が難しかった。画像からセンサ運動を求めると、自車両の回転時に遠方の特徴点が大きく動くので、自車両の回転運動の検出精度が高くなる。このため、自車両の回転運動に伴う遠方の特徴点の移動を精度良く取り除くことができるので、遠方の移動物体の移動を検出しやすくなる。例えば右折時や左折時において検出しやすくなる。
図3を参照する。3次元軌跡算出部68は、センサ運動検出部67が検出した3軸並進運動及び3軸回転運動に基づき、1サイクル前の時刻t-1の画像中の特徴点と、この特徴点に対応する現時点tの画像中の特徴点と、の間の3次元軌跡を算出する。
具体的には、軌跡変換部69は、センサ運動検出部67が検出した自車両の運動(ステレオカメラ50の運動)に基づいて、3次元軌跡記憶部64に記憶されている3次元軌跡5a及び5bの3次元座標を、現時点tの第1画像センサ52の位置を基準とするセンサ座標系上の座標へ変換する。すなわち、3次元軌跡記憶部64に記憶されている3次元軌跡5a及び5bを、現時点tのセンサ座標系上の3次元軌跡へ変換する。
図8を参照する。軌跡変換部69は、1サイクル前の時刻t-1の位置81から現時点tの位置82へ移動したときの自車両2の運動と反対に3次元軌跡5a及び5bを移動させることにより、3次元軌跡5a及び5bを、現時点tのセンサ座標系上の3次元軌跡へ変換する。
これにより、1サイクル前の時刻t-1の特徴点4a1と特徴点4b1が、現時点tのセンサ座標系上のどの座標にあるのかが求まるので、1サイクル前の時刻t-1の特徴点4a1と現時点tの特徴点4a0との間の3次元軌跡5x、1サイクル前の時刻t-1の特徴点4b1と現時点tの特徴点4b0との間の3次元軌跡5yを算出できる。
図3を参照する。軌跡接続部70は、軌跡変換部69により現時点tのセンサ座標系上の軌跡に変換された3次元軌跡へ、オプティカルフローによってこの軌跡に対応付けられる現時点tの特徴点の3次元座標を接続することにより、3次元軌跡記憶部64に記憶されている3次元軌跡を更新する。軌跡接続部70は、更新した3次元軌跡を3次元軌跡記憶部64に記憶する。
図9を参照する。軌跡接続部70は、軌跡変換部69によりセンサ座標系上の軌跡に変換された3次元軌跡5aへ、オプティカルフローにより3次元軌跡5aに対応付けられている現時点tの特徴点4a0の3次元座標を接続する。具体的には、3次元軌跡5aの1サイクル前の時刻t-1の特徴点4a1に特徴点4a0を接続する。同様に、軌跡接続部70は、センサ座標系上の軌跡に変換された3次元軌跡5bへ、オプティカルフローにより3次元軌跡5bに対応付けられている現時点tの特徴点4b0の3次元座標を接続する。
ここで、前回のサイクルでは、現時点tより2サイクル前の時刻t-2の特徴点4a2、4b2と、1サイクル前の時刻t-1の特徴点4a1、4b1との3次元軌跡が算出されている。今回のサイクルで1サイクル前の時刻t-1の特徴点4a1に特徴点4a0を接続することにより、特徴点4a2と特徴点4a1との間の3次元軌跡と、特徴点4a1と特徴点4a0との間の3次元軌跡が接続される。また、特徴点4b1に特徴点4b0を接続することにより、特徴点4b2と特徴点4b1との間の3次元軌跡と、特徴点4b1と特徴点4b0との間の3次元軌跡が接続される。
同様に、前々回のサイクルでは、現時点tより3サイクル前の時刻t-3の特徴点4a3、4b3と、2サイクル前の時刻t-2の特徴点4a2、4b2との3次元軌跡が算出されている。前回のサイクルで2サイクル前の時刻t-2の特徴点4a2に1サイクル前の時刻t-1の特徴点4a1を接続することにより、特徴点4a3と特徴点4a2との間の3次元軌跡と、特徴点4a2と特徴点4a1との間の3次元軌跡が接続される。また、特徴点4b2に特徴点4b1を接続することにより、特徴点4b3と特徴点4b2との間の3次元軌跡と、特徴点4b2と特徴点4b1との間の3次元軌跡が接続される。
このように軌跡接続部70は、異なるサイクルで算出された複数の3次元軌跡を接続する。
図3を参照する。運動推定部71は、3次元軌跡が類似する特徴点をグループ化することで移動物体を検出する。すなわち、運動推定部71は、同様の軌跡を持つ3次元軌跡をまとめるクラスタリング処理を行うことで、同一の移動物体上の点の軌跡を移動物体候補として抽出する。
図10を参照する。運動推定部71は、互いに類似する3次元軌跡5a~5dの特徴点をグループ化し、移動物体3について予め想定した3次元モデル83上の点に3次元軌跡5a~5dの特徴点4a0~4d0を当てはめる。運動推定部71は、グループ化された特徴点の3次元軌跡5a~5dに基づいて、移動物体3の3次元運動を推定する。運動推定部71は、3次元運動として、移動物体3の3軸並進運動及び3軸回転運動を検出してよい。
このように同一の移動物体3に属する複数の3次元軌跡5a~5dをグループ化することで、この移動物体3の姿勢や微小な運動変化を精度よく且つ迅速に検知することが可能となる。
図3を参照する。運動推定部71は、移動物体の3次元運動に基づいて自車両の周囲状況を推定する。移動物体の3次元運動に基づいて自車両の周囲状況を推定する。
運動推定部71は、移動物体の3次元軌跡情報、移動物体運動情報及び周囲状況情報を、ユーザインタフェース装置13及び車両走行コントローラ30へ出力する。
また、運動推定部71は、自車両の周囲状況に基づいて運転席シートの位置又は姿勢を変更させる第1指示信号、自車両の周囲状況に基づいて操舵反力を変更させる第2指示信号、自車両の周囲状況に基づいてショックアブソーバの減衰力を変更させる第3指示信号を生成する。運動推定部71は、第1指示信号、第2指示信号、及び第3指示信号を、それぞれシートコントローラ40、反力コントローラ42、及びサスペンションコントローラ44へ出力する。
また、コントローラ12は、図10に示すような移動物体3の3次元軌跡5a~5dを、第1画像センサ52の撮像画像に重畳して、ユーザインタフェース装置13のディスプレイ装置やヘッドアップディスプレイ等に表示する。
このとき、例えばコントローラ12は、異なるサイクルで算出された特徴点間の複数の3次元軌跡が連続的に接続されることにより生成された3次元軌跡5a~5dのそれぞれの座標を、第1画像センサ52の画角、取り付け位置、光軸方向等のパラメータに基づいて第1画像センサ52の撮像画像上の座標へ変換することにより、これら3次元軌跡5a~5dを第1画像センサ52の撮像画像上の2次元座標系に投影してよい。コントローラ12は、2次元座標系に投影した3次元軌跡5a~5dを第1画像センサ52の撮像画像に重畳する。
(動作)
次に、軌跡推定装置10の動作を説明する。図11は、軌跡推定処理の1処理周期(すなわち1サイクル)における処理のフローを示す。軌跡推定装置10は、図11のフローを所定の処理周期で反復する。
ステップS1においてステレオカメラ50は、自車両周囲のステレオ画像を所定の周期で取得する。
ステップS2において画像補正部60及び61は、ステレオ画像に含まれる第1画像及び第2画像の補正処理をそれぞれ行う。
ステップS3において特徴点抽出部62及び63は、第1画像及び第2画像それぞれにおいて特徴点を抽出する。
ステップS4において3次元座標算出部65は、互いに対応する第1画像の特徴点と第2画像の特徴点を探索するステレオ視差算出処理により特徴点の3次元座標を算出する。
ステップS5においてオプティカルフロー算出部66は、互いに対応する現時点の特徴点と過去の特徴点との組み合せをオプティカルフローとして抽出する。オプティカルフローにより現時点の特徴点と3次元軌跡記憶部64に記憶されている3次元軌跡とが対応付けられる。
なお、ステップS4の3次元座標の算出より先にステップS5のオプティカルフローの算出を行ってもよく、ステップS4の3次元座標の算出と並列に(同時に)ステップS5のオプティカルフローの算出を行ってもよい。
ステップS6においてセンサ運動検出部67は、自車両の3軸並進運動及び3軸回転運動(すなわちステレオカメラ50の3軸並進運動及び3軸回転運動)を検出する。
ステップS7において軌跡変換部69は、3次元軌跡記憶部64に記憶されている3次元軌跡のそれぞれを、現時点tの第1画像センサ52の位置を基準とするセンサ座標系上の軌跡へ変換する。
ステップS8において軌跡接続部70は、センサ座標系上の軌跡へ変換された3次元軌跡のそれぞれについて、オプティカルフロー算出部66が算出したオプティカルフローにより対応付けできる現時点tの特徴点があるか否かを判定する。3次元軌跡に対応付けできる現時点tの特徴点がある場合(ステップS8:Y)に処理はステップS9に進む。3次元軌跡に対応付けできる現時点tの特徴点がない場合(ステップS8:N)に処理はステップS10に進む。
ステップS9において軌跡接続部70は、センサ座標系上の軌跡へ変換された3次元軌跡へ、この軌跡に対応付けられた現時点tの特徴点を接続することにより、3次元軌跡を更新する。軌跡接続部70は、更新した3次元軌跡を3次元軌跡記憶部64に記憶する。その後に処理は終了する。
ステップS10において軌跡接続部70は、オプティカルフローにより現時点tの特徴点に対応付けできない3次元軌跡について、所定サイクル以上にわたって現時点tの特徴点に対応付けられないか否かを判定する。
所定サイクル以上、現時点tの特徴点に対応付けられない場合(ステップS10:Y)に処理はステップS11に進む。所定サイクル内に再び現時点tの特徴点に対応付けられた場合(ステップS10:N)に処理は終了する。
ステップS11において軌跡接続部70は、所定サイクル以上にわたって現時点tの特徴点に対応付けられない3次元軌跡を3次元軌跡記憶部64から削除する。その後に処理は終了する。
(第1実施形態の効果)
(1)自車両に搭載されたステレオカメラ50は、自車両周囲の第1画像と第2画像を取得する。特徴点抽出部62及び63は、第1画像中の特徴点と第2画像中の特徴点とを抽出する。
3次元座標算出部65は、特徴点の3次元座標を取得する。オプティカルフロー算出部66は、第1時刻の画像から抽出した特徴点と、第2時刻より前の第1時刻以前の画像から抽出した特徴点の3次元軌跡とを対応付ける。
センサ運動検出部67は、ステレオカメラ50の3軸並進運動及び3軸回転運動を検出する。軌跡変換部69は、3軸並進運動及び前記3軸回転運動に基づき、3次元軌跡を、第1時刻の第1画像センサ52の位置を基準とするセンサ座標系上の軌跡へ変換する。
軌跡接続部70は、センサ座標系上の軌跡に変換された3次元軌跡へ、この軌跡に対応付けられた第2時刻の画像から抽出した特徴点の3次元座標を接続することにより、3次元軌跡を更新する。
これにより、移動物体の3次元軌跡を生成することができるようになる。すなわち移動動物体の上下動を含んだ軌跡を推定できる。このため、移動物体の挙動を正確に検出できるようになる。移動物体の詳細な挙動を検出し、移動物体の詳細な挙動に基づいて路面状況を検出できるようになるため、それに合わせて正確な運転支援を実行できる。
(2)運動推定部71は、3次元軌跡が類似する特徴点をグループ化することで移動物体を検出し、移動物体の3次元モデルに特徴点を当てはめ、グループ化された特徴点の3次元軌跡に基づいて移動物体の運動を推定する。
これにより、類似した軌跡を持つ特徴点を統合することで、これらの特徴点が属する車両などの移動物体を抽出することができる。対象の大きさなどにより対象の種別を判断することで、種別に応じた3次元運動モデルを仮定して複数の特徴点を追跡することで、移動物体の運動をより正確に推定することができる。
(3)特徴点抽出部62及び63は、自車両周囲の画像の先行車の位置より特徴点を抽出し、三次元軌跡算出部68は、先行車の運動として、3次元軌跡を算出し、車両走行コントローラ30は、3次元軌跡に基づいてアクチュエータを制御して自車両の自動運転又は走行支援を行う。
このとき、運動推定部71は、3次元軌跡に基づいて先行車の運動を推定してもよい。車両走行コントローラ30は、先行車の運動に基づいて車両制御アクチュエータ群31を制御して自車両の自動運転又は走行支援を行う。
これにより、先行車の詳細な3次元軌跡を利用して自動運転又は走行支援を実行できるので、乗員の違和感を抑制する走行支援を実行できる。
(4)センサ運動検出部67は、複数の第1時刻の画像から抽出した特徴点の3次元座標と、複数の第1時刻の画像から抽出した特徴点にそれぞれ対応する第2時刻の画像から抽出した特徴点の座標に基づいて、ステレオカメラ50の3軸並進運動及び3軸回転運動を算出する。
これにより、2次元平面上で動く車両だけでなく、3次元的な運動を行うプラットフォームに搭載した場合でも、本発明を適用することができる。
車速やヨーレートなどの車両センサから得られる情報だけでなく、ロール、ピッチ、横滑りを含む6軸運動の情報が得られる。
また、外部の車両センサを用いずに自車両の運動を検出できるので、画像センサと外部の車両センサとの間の同期が不要になる。
さらに、従来、遠方の移動物体自体の移動と、自車両の回転運動に伴う遠方の特徴点の移動との区別が難しかったところ、画像からセンサ運動を求めると自車両の回転時に遠方の特徴点が大きく動くので、自車両の回転運動の検出精度がよい。このため、自車両の回転運動に伴う遠方の特徴点の移動を精度良く取り除くことができるので、遠方の移動物体の移動を検出しやすくなる。例えば右折時や左折時において移動物体の移動を検出しやすくなる。
(5)ユーザインタフェース装置13は、接続された複数の3次元軌跡をカメラで撮影した画像の前記特徴点の位置に重畳して表示する。例えばユーザインタフェース装置13は、3次元軌跡として得られる先行車の走行軌跡を、第1画像センサ52で撮影した画像に重畳して表示する。これにより悪視界時における運転者の付加を軽減させることができる。
(6)運動推定部71は、3次元軌跡から自車両の周囲の移動物体の運動を推定し、移動物体の運動に基づいて自車両の周囲状況を推定する。ユーザインタフェース装置13は、周囲状況を乗員に報知する。
これにより、自車両周囲を視認するだけでは知覚が難しい自車両の周囲状況の変化を乗員に知らせることが可能となる。
(7)運動推定部71は、3次元軌跡から自車両の周囲の移動物体の運動を推定し、移動物体の運動に基づいて自車両の周囲状況を推定し、周囲状況に応じて運転席シートの位置又は姿勢を変化させる。これにより、自動運転制御実行時に周囲状況に応じて手動運転への切り替えに備えて転席シートの位置又は姿勢を変化させることができる。
(8)運動推定部71は、3次元軌跡として得られる自車両の周囲の移動物体の運動より自車両の前方の走行路の勾配変化を推定する。
例えば、3次元軌跡として得られる先行車の走行軌跡の上下動から自車両の前方の走行路の勾配変化を推定する。車両走行コントローラ30は、推定した勾配変化に基づいて車両制御アクチュエータ群31を制御して自車両の加減速度変化を抑制する。これにより、周囲の移動物体の詳細な3次元軌跡を利用して自車両の加減速度変化を抑制できるので、乗員の違和感を抑制する運転支援を実行できる。
(9)運動推定部71は、3次元軌跡として得られる自車両の周囲の移動物体の運動より自車両の前方の走行路の凹凸を推定する。例えば3次元軌跡として得られる先行車の走行軌跡の上下動から自車両の前方の走行路の凹凸を検出する。車両走行コントローラ30は検出した凹凸に基づいて車両制御アクチュエータ群31を制御して凹凸による乗員の上下動を抑制する。運動推定部71及びサスペンションコントローラ44は、検出した凹凸に基づいてアブソーバアクチュエータ45を制御して凹凸による乗員の上下動を抑制する。これにより、乗員に伝達される振動を抑制して快適な乗り心地を提供できる。
(10)運動推定部71は、3次元軌跡として得られる自車両の周囲の移動物体の運動より、自車両の周囲の路面状況を検出する。例えば、3次元軌跡として得られる先行車の走行軌跡の上下動から自車両の周囲の路面状況を検出する。運動推定部71及び反力コントローラ42は、検出した路面状況に基づいて反力アクチュエータ43を制御することにより、ステアリングホイールに付与する操舵反力を変更する。これにより、路面状況に応じた操舵反力を付与することが可能になり、快適な操舵フィーリングを提供できる。
(第1実施形態の変形例)
(1)自車両の車速信号と、自車両に搭載された加速度センサ22及びジャイロセンサ23の出力信号とに基づいて、ステレオカメラ50の3軸並進運動及び3軸回転運動を算出してもよい。
これにより、特徴点が検出しにくい場面でも自車両の運動(すなわちステレオカメラ50の運動)を検出できるため、軌跡推定装置10の利用シーンを拡大できる。
(2)また、特徴点までの距離をレーダ51で検出して特徴点の3次元座標を取得してもよい。この場合、ステレオカメラ50に代えて単眼カメラで自車両周囲の画像を取得してもよい。
(第2実施形態)
次に第2実施形態について説明する。第2実施形態では、特徴点の位置と自車両の速度を状態量とする時系列フィルタを用いて3次元軌跡を生成する。
図12を参照する。図3に示す構成要素と同一の構成要素には同じ参照符号を付して、説明を省略する。
第2実施形態の軌跡推定装置10は、3次元軌跡の生成に用いる時系列フィルタとして拡張カルマンフィルタ90を備える。
拡張カルマンフィルタは時系列フィルタの一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。軌跡推定装置10は、拡張カルマンフィルタの代わりにカルマンフィルタやパーティクルフィルタなどの他の時系列フィルタを用いて3次元軌跡を推定してもよい。
また軌跡推定装置10は、拡張カルマンフィルタ90を生成するフィルタ生成部91を備える。フィルタ生成部91は、3次元軌跡ごとに1つずつ拡張カルマンフィルタ90を生成する。
拡張カルマンフィルタ90は、予測部92と、計測部93とを備える。
予測部92は、センサ運動検出部67が推定したステレオカメラ50の運動に基づいて、1サイクル前の時刻t-1までの3次元軌跡を現時点t0のセンサ座標系上の3次元軌跡へ変換する。
また予測部92は、1サイクル前の時刻t-1の特徴点の位置及び自車両の速度に基づいて現時点tの特徴点の3次元座標を推定する。その際に予測部92は、推定した特徴点の座標の平均値だけでなくその座標の誤差共分散行列も推定する。
計測部93は、推定した現時点tの特徴点の3次元座標と、誤差共分散行列と、3次元座標算出部65が算出した現時点tの特徴点の3次元座標の観測量とに基づき、現時点tの特徴点の3次元座標を算出する。
計測部93は、予測部92によりセンサ座標系上の軌跡に変換された3次元軌跡へ、オプティカルフローによってこの軌跡に対応付けられる現時点t0の特徴点の3次元座標を接続することにより、3次元軌跡を更新する。
フィルタ生成部91は、以前に生成済の3次元軌跡に対応付けられない現時点tの特徴点を検出すると、その現時点tを含んだ新規の3次元軌跡を記録し、新規の3次元軌跡のための新たな拡張カルマンフィルタ90を生成する。
(第2実施形態の効果)
軌跡推定装置10は、時系列フィルタを用いて3次元軌跡を生成する。これにより、特徴点の位置や自車両の速度の誤差を推定することができるので、観測された運動が誤差によるものか移動物体の運動によるものかを統計的に判断できる。
1…運転支援装置、2…自車両、3…移動物体、10…軌跡推定装置、11…周囲環境センサ群、12…コントローラ、13…ユーザインタフェース装置、20…車両挙動センサ群、21…車速センサ、22…加速度センサ、23…ジャイロセンサ、24…操舵角センサ、30…車両走行コントローラ、31…車両制御アクチュエータ群、32…ステアリングアクチュエータ、33…アクセル開度アクチュエータ、34…ブレーキ制御アクチュエータ、35…シフトアクチュエータ、40…シートコントローラ、41…シートアクチュエータ、42…反力コントローラ、43…反力アクチュエータ、44…サスペンションコントローラ、45…アブソーバアクチュエータ、50…ステレオカメラ、51…レーダ、52…第1画像センサ、53…第2画像センサ、55…プロセッサ、56…記憶装置、60、61…画像補正部、62、63…特徴点抽出部、64…次元軌跡記憶部、65…次元座標算出部、66…オプティカルフロー算出部、67…センサ運動検出部、68…3次元軌跡算出部、69…軌跡変換部、70…軌跡接続部、71…運動推定部、90…拡張カルマンフィルタ、91…フィルタ生成部、92…予測部、93…計測部

Claims (12)

  1. 自車両に搭載された画像センサにより第1時刻及び前記第1時刻より後の第2時刻において自車両周囲の画像を取得し、
    前記第1時刻の画像中の特徴点と、前記第1時刻の特徴点に対応する前記第2時刻の画像中の特徴点とを抽出し、
    前記第1時刻の画像中の特徴点が表す3次元空間中の3次元座標と、前記第2時刻の画像中の特徴点が表す3次元空間中の3次元座標とを算出し、
    前記画像センサの3軸並進運動及び3軸回転運動を検出し、
    検出した前記3軸並進運動及び前記3軸回転運動に基づき、前記第1時刻の画像中の特徴点が表す3次元座標と、前記第1時刻の特徴点に対応する前記第2時刻の画像中の特徴点が表す3次元座標と、を接続する3次元軌跡を算出し、
    複数の前記3次元軌跡を接続する、ことを特徴とする軌跡推定方法。
  2. 時系列フィルタを用いて前記3次元軌跡を生成することを特徴とする請求項1に記載の軌跡推定方法。
  3. 前記3次元軌跡が類似する特徴点をグループ化することで移動物体を検出し、
    前記移動物体の3次元モデルに前記特徴点を当てはめ、グループ化された前記特徴点の3次元軌跡に基づいて前記移動物体の運動を推定する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の軌跡推定方法。
  4. 前記自車両周囲の画像の先行車の位置より、前記特徴点を抽出し、
    前記先行車の運動として、前記3次元軌跡を算出し、
    前記3次元軌跡に基づいてアクチュエータを制御して前記自車両の自動運転又は走行支援を行う、
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の軌跡推定方法。
  5. 前記第1時刻の画像から抽出した特徴点の3次元座標と、前記第1時刻の画像から抽出した特徴点に対応する前記第2時刻の画像から抽出した特徴点の座標と、に基づいて、前記3軸並進運動及び前記3軸回転運動を算出することを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の軌跡推定方法。
  6. 接続した前記複数の3次元軌跡をカメラで撮影した画像の前記特徴点の位置に重畳して表示することを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の軌跡推定方法。
  7. 前記3次元軌跡から前記自車両の周囲の移動物体の運動を推定し、
    前記移動物体の運動に基づいて前記自車両の周囲状況を推定し、前記周囲状況を乗員に報知することを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の軌跡推定方法。
  8. 前記3次元軌跡から前記自車両の周囲の移動物体の運動を推定し、
    前記移動物体の運動に基づいて前記自車両の周囲状況を推定し、前記周囲状況に応じて運転席シートの位置又は姿勢を変化させることを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の軌跡推定方法。
  9. 前記3次元軌跡として得られる前記自車両の周囲の移動物体の運動より前記自車両の前方の走行路の勾配変化を推定し、
    推定した前記勾配変化に基づいてアクチュエータを制御して前記自車両の加減速度変化を抑制することを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の軌跡推定方法。
  10. 自車両に搭載された画像センサにより第1時刻及び前記第1時刻より後の第2時刻において自車両周囲の画像を取得し、
    前記第1時刻の画像中の特徴点と、前記第1時刻の特徴点に対応する前記第2時刻の画像中の特徴点とを抽出し、
    前記画像センサの3軸並進運動及び3軸回転運動を検出し、
    検出した前記3軸並進運動及び前記3軸回転運動に基づき、前記第1時刻の画像中の特徴点と、前記第1時刻の特徴点に対応する前記第2時刻の画像中の特徴点と、の3次元軌跡を算出し、
    複数の前記3次元軌跡を接続し、
    前記3次元軌跡として得られる前記自車両の周囲の移動物体の運動より前記自車両の前方の走行路の凹凸を推定し、
    検出した前記凹凸に基づいてアクチュエータを制御して前記凹凸による乗員の上下動を抑制することを特徴とする軌跡推定方法。
  11. 前記3次元軌跡として得られる前記自車両の周囲の移動物体の運動より、前記自車両の周囲の路面状況を検出し、検出した前記路面状況に基づいてステアリングホイールに付与する操舵反力を変更することを特徴とする請求項1~10のいずれか一項に記載の軌跡推定方法。
  12. 第1時刻及び前記第1時刻より後の第2時刻において自車両周囲の画像を取得する画像センサと、
    前記第1時刻の画像中の特徴点と、前記第1時刻の特徴点に対応する前記第2時刻の画像中の特徴点とを抽出する特徴点抽出部と、
    前記第1時刻の画像中の特徴点が表す3次元空間中の3次元座標と、前記第2時刻の画像中の特徴点が表す3次元空間中の3次元座標とを算出する3次元座標算出部と、
    前記画像センサの3軸並進運動及び3軸回転運動を検出するセンサ運動検出部と、
    検出した前記3軸並進運動及び前記3軸回転運動に基づき、前記第1時刻の画像中の特徴点が表す3次元座標と、前記第1時刻の特徴点に対応する前記第2時刻の画像中の特徴点が表す3次元座標と、を接続する3次元軌跡を算出する3次元軌跡算出部と、
    複数の前記3次元軌跡を接続する軌跡接続部と、
    を備えることを特徴とする軌跡推定装置
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