JP7005951B2 - 超臨界流体分離装置 - Google Patents

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Description

本発明は、超臨界流体を用いて試料から目的成分を分離する装置に関し、特に、そうして分離した成分を含む超臨界流体を移動相として用いる超臨界流体クロマトグラフに関する。
超臨界流体は、臨界点(臨界温度、臨界圧力)を超える温度及び圧力を有する流体であり、多くの物質に対して優れた溶解力を示すことから、農産物から農薬成分を抽出したり血液中から薬物成分を抽出したりするための溶媒として、或いは、超臨界クロマトグラフ(Supercritical Fluid Chromatograph; SFC)の移動相として用いられている。また、超臨界流体を抽出溶媒とする抽出装置と超臨界流体クロマトグラフを組み合わせた装置が提供されている(特許文献1~3参照)。以下では、これらの装置をまとめて超臨界流体分離装置とし、該超臨界流体分離装置において試料から成分を抽出したり成分を分離したりする処理が行われる部分を成分分離部として説明する。
特開2005-172679号公報 特開2010-101875号公報 特開2014-160055号公報
超臨界流体分離装置では、超臨界流体の元となる流体はボンベに貯留されており、該ボンベ内の流体はポンプにより加圧された状態で成分分離部に供給される。成分分離部内において流体を超臨界状態にするため、前記ポンプから成分分離部に至るまでの流路内の圧力が臨界圧力を超える圧力となるような吐出圧力で該ポンプは駆動される。ところが、ボンベ内の流体の残量が低下してボンベ内の圧力が所定値を下回ると、ポンプから成分分離部に至る流路内の圧力が低下したり、成分分離部への流体の供給量が低下したりするため、該成分分離部において試料から成分を分離(又は抽出)する性能が低下してしまう。このため、超臨界流体分離装置では、ボンベ内の流体の残量を把握しておく必要があるところ、通常、こうしたボンベには圧力ゲージ等が設けられていないため、作業者は定期的にボンベの重量を測定して残量を確認する必要があり、不便であった。
本発明が解決しようとする課題は、ボンベに貯留された流体を超臨界状態にし、それにより試料から成分を分離する装置において、ボンベ内の流体の残量の低下を簡単に確認できるようにすることである。
上記課題を解決するために成された本発明は、超臨界流体を用いて試料から成分を分離する超臨界流体分離装置であって、
分分離部と、
ンベに貯留された流体を前記成分分離部に供給するための流路と、
記流路に設けられた、前記成分分離部内を臨界圧力を超える圧力にするための送液ポンプと、
記送液ポンプよりも前記ボンベ側の前記流路を開閉する開閉弁と、
記送液ポンプよりも前記成分分離部側の前記流路に設けられた圧力センサと、
記開閉弁が開放され、且つ前記送液ポンプが停止された状態において、前記圧力センサの検出値が所定の圧力閾値を下回ったことに基づき前記ボンベ内の超臨界流体の残量の低下を検知する残量検知部と
を備えることを特徴とする。
本発明に係る超臨界流体分離装置としては、超臨界流体を抽出溶媒とする抽出装置や超臨界流体クロマトグラフ、抽出装置と超臨界流体クロマトグラフを組み合わせた装置が挙げられる。抽出装置の場合は抽出容器が成分分離部に相当し、超臨界流体クロマトグラフの場合は分離カラムが成分分離部に相当する。また、抽出装置と超臨界流体クロマトグラフを組み合わせた装置の場合は抽出容器から分離カラムに至る部分が成分分離部となる。このような超臨界流体分離装置では、成分分離部内の圧力を臨界圧力を超える圧力に維持する必要があり、そのことを確認するための圧力センサが送液ポンプよりも成分分離部側の流路に設けられている。本発明は、この圧力センサを用いてボンベ内の超臨界流体の残量の低下を検出するようにしたものであり、具体的には、残量検知部は、開閉弁が開放された状態にあり、且つ、送液ポンプが停止した状態にあるときの圧力センサの検出値を所定の圧力閾値と比較して、該検出値が前記圧力閾値を下回ったことを検出する。
圧力センサの検出値が所定の圧力閾値を下回る状態とは、ボンベ内の流体の残量が低下したために、送液ポンプが駆動されたときに該送液ポンプから成分分離部に供給される流体の流量が所定値を下回るか、或いは、成分分離部内が臨界圧力に達しないような状態に相当する。従って、前記所定の圧力閾値は、超臨界流体の種類やボンベから圧力センサまでの流路の長さ等に応じて決定される。前記所定の圧力閾値は、予め設定されていても良いが、ユーザが圧力閾値を設定するようにしても良い。
残量検知部により圧力センサの検出値が所定の圧力閾値を下回ったことが検出されると、超臨界流体分離装置(の制御部)はボンベ内の流体の残量が低下している旨を音声メッセージや警告音等で報知するように構成すると良い。これにより、ユーザはボンベを交換する必要があることを認識することができる。
また、前記流路に複数のボンベを選択的に接続する接続手段を備え、残量検知部により圧力センサの検出値が所定の圧力閾値を下回ったことが検出されると、前記接続手段は、流路に接続されるボンベを自動的に切り替えるようにしても良い。
本発明においては、さらに、前記残量検知部に、前記圧力センサの検出値が所定の圧力閾値を下回ったことを検出させるための指示部を備えることが好ましい。また、前記残量検知部に、前記圧力センサの検出値が所定の圧力閾値を下回ったことを検出させるタイミングをユーザに設定させるためのタイミング設定部を備えることが好ましい。これらの構成では、必要な時期にのみ、前記残量検知部に、前記圧力センサの検出値が所定の圧力閾値を下回ったことを検出させることができる。
また、前記残量検知部は、前記送液ポンプを停止してから所定時間が経過してから、前記圧力センサの検出値が所定の圧力閾値を下回ったことを検出することが好ましい。この構成では、流路内の圧力が安定した状態で、前記ボンベ内の流体の残量が低下したか否かを検出することができる。
本発明の超臨界流体分離装置によれば、既存の設備である圧力センサを用いてボンベ内の超臨界流体の残量の低下を簡単に検出することができる。
本発明の一実施例に係る超臨界流体分離装置の全体構成図。 供給装置の概略構成図。 事前設定に関する操作及び処理のフローチャート。 圧力監視のための制御及び処理のフローチャート。
本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る超臨界流体分離装置(以下、分離装置という。)の概略構成図である。この分離装置100は、成分抽出部10、クロマトグラフ部26、フラクションコレクタ27を備えている。この分離装置100においては、成分抽出部10、クロマトグラフ部26、及びこれらを繋ぐ流路が、本発明の成分分離部に相当する。
成分抽出部10は、4個の試料容器11を収納可能な容器ラック12と、該容器ラック12の上部に配置された、流出ニードル15を左右及び上下方向に移動させるニードル移動機構16と、容器ラック12が載置されるラック載置台17と、ラック載置台17内の下部に配置された加熱ブロック171と、を備えている。試料容器11は、円筒状の本体111と、その上端部に固定された蓋部112から構成されており、試料容器11の下端部中央、及び上端部中央にはそれぞれ流入口及び流出口が形成されている。
ラック載置台17には、容器ラック12に収納された試料容器11の流入口に挿入される4個の流入ニードル13が保持されている。これら4個の流入ニードル13は、流路切換バルブ19の4個のポートにそれぞれ接続されている。流路切換バルブ19の1個のポートには、二酸化炭素ボンベ20と、そこから流出する二酸化炭素を加圧して流入ニードル13に供給する供給装置21、並びにモディファイア(修飾剤)を供給するモディファイアポンプ22が接続されている。供給装置21の詳細な構成は後述する。
ニードル移動機構16には、流路切換バルブ25を介してクロマトグラフ部26、フラクションコレクタ27が接続されている。クロマトグラフ部26は、分離カラム261、検出器262、背圧調整弁263から構成される。検出器262は例えば紫外可視分光光度計から成る。検出器262からの検出信号は、抽出制御部39が備える記憶部40に記憶される。フラクションコレクタ27は複数の分取容器271と流路切替弁である電磁弁272を備える。電磁弁272は抽出制御部39からの制御信号に従って動作しクロマトグラフ部26からの流路を分取容器271とドレイン(図示せず)のいずれかに接続する。
流路切換バルブ25にはまた、溶出用ポンプ29を介して溶出用溶媒容器31が接続されている。さらに、流路切換バルブ25とクロマトグラフ部26を繋ぐ流路には、流路切換バルブ19の1個のポートに一端が接続された流路の他端が接続されている。
成分抽出部10には、ニードル外周洗浄ポート35及びニードル内面洗浄ポート45が配置されている。ニードル外周洗浄ポート35にはリンスポンプ36を介してリンス液容器37が接続されている。ニードル内面洗浄ポート45は流路切換バルブ19の1個のポートに接続されている。
図2に示すように、供給装置21は、二酸化炭素ボンベ20と流路切換バルブ19を繋ぐ流路211、該流路211に設けられた送液ポンプ212、送液ポンプ212よりもボンベ20側の流路211に設けられた開閉弁213、送液ポンプ212と開閉弁213の間の流路211に設置された冷却装置214、送液ポンプ212よりも流路切換バルブ19側の流路211に設けられた圧力センサ215を有している。開閉弁213は、分離装置100の電源がオフのときに閉鎖状態となるノーマリークローズのシャットオフバルブ(密閉バルブ)から成る。送液ポンプ212は、所定の吐出・吸引圧力で吸引・吐出動作を行う。所定の吐出・吸引圧力とは、二酸化炭素ボンベ20内に所定量の流体が貯留されているときに、送液ポンプ212から試料容器11を経て分離カラム261に至る部分の圧力が臨界圧力を超えるような値をいう。これにより、送液ポンプ212による吸引・吐出動作に伴い二酸化炭素ボンベ20からの液化二酸化炭素は気化することなく試料容器11に供給される。圧力センサ215からの検出信号は抽出制御部39に入力される。
冷却装置214は、内部を流路211が貫通する冷却ブロック220と、該冷却ブロック220を冷却するためのペルチェ素子221及びクロスフローファン222と、該冷却ブロック220と送液ポンプ212のポンプヘッドにまたがって設けられたクーラント液の流通路223、及びクーラント液を流通させるためのダイヤフラムポンプ224を含む。冷却ブロック220には、流路211のうち開閉弁213から送液ポンプ212に至る部分が埋め込まれている。クーラント液は例えば30%のエタノール水溶液から成り、交換可能な容器225に収容されている。クーラント液を流通路223に流すことにより、流路211の一部、及び送液ポンプ212のポンプヘッドが冷却され、以て、送液ポンプ212内での液化二酸化炭素の気化が防止される。
成分抽出部10、クロマトグラフ部26、フラクションコレクタ27の各部の動作は抽出制御部39により制御されるが、本実施例の分離装置100では、特徴的な機能ブロックとして、圧力監視部41、残量判定部42を備える。また、抽出制御部39には、音声アナウンスやブザー音などを出力する報知部43が接続されている。
中央制御部50には、キーボートやマウス等のポインティングデバイスを含む入力部51や表示部52が接続され、入出力制御や分離装置100の基本的な制御を担う。なお、抽出制御部39及び中央制御部50は、パーソナルコンピュータをハードウェア資源とし、該パーソナルコンピュータにインストールされた専用の制御/処理ソフトウェアをパーソナルコンピュータ上で実行することにより具現化されるものとすることができる。また、中央制御部50は抽出制御部39と電気的に接続されており、入力部51の操作により中央制御部50を通じて抽出制御部39を動作させることができるようになっている。
本実施例に係る分離装置100の動作を、試料に含まれる1乃至複数の成分を分離カラム261により分離し、各分取容器271に採取する場合を例に挙げて説明する。
まず、試料を入れた試料容器11を容器ラック12に収納し、該容器ラック12をラック載置台17にセットする。これにより、試料容器11の流入口にニードル13が挿入される。また、移動機構16を駆動してニードル15を試料容器11の流出口に挿入する。続いて、第1流路切替バルブ19及び第2流路切替バルブ25のポートを、図1に示す接続状態とする。
次に、送液ポンプ212により加圧しつつ液化二酸化炭素(超臨界流体)を二酸化炭素ボンベ20から引き出す。また、モディファイアポンプ22により極性溶媒(メタノール、エタノールなど)である修飾剤(モディファイア)を溶媒容器から引き出す。これらは共に第1流路切替バルブ19を経由して、加熱ブロック171により温度が調整された試料容器11に送られる。送液ポンプ212及び背圧調整弁263により、送液ポンプ212から分離カラム261に至る部分の圧力を、二酸化炭素の臨界圧力(7.4MPa)を超える圧力にし、且つ、加熱ブロック171により試料容器11を二酸化炭素の臨界温度(31℃)を超える温度にすると、試料容器11内で二酸化炭素(超臨界流体)は、超臨界状態となる。超臨界状態の二酸化炭素はその温度及び圧力に応じた溶解力を有しており、この溶解力に応じて試料容器11内の試料が溶解され、試料中の目的成分が抽出される。
試料容器11内の抽出物を含む超臨界流体は、ニードル15から第2流路切替バルブ25を経由して、クロマトグラフ部26に至る。クロマトグラフ部26では、図示しないカラムオーブンにより臨界温度を超える温度に分離カラム261が加熱されており、試料からの抽出物を含む超臨界流体は、分離カラム261を通過する際にそれぞれの成分に分離された後、検出器262にて各成分が検出される。検出器262の検出信号は抽出制御部39に出力されて一旦、記憶部40に記憶された後、中央制御部50に入力される。それに基づき中央制御部50はクロマトグラムを作成して表示部52に表示する。
また、中央制御部50は、検出器262からの検出信号の変化率を計算する。そして、検出信号の値の変化率の絶対値が所定値を超えた時点を目的成分の溶出開始時と判定する。そして、その時点から所定の遅れ時間だけ後の時点でフラクションコレクタ27の電磁弁272を動作させて、目的成分を分取容器271に採取する。ここで、所定の遅れ時間とは、検出器262から電磁弁272までの流路の長さや移動相の流速等に基づき求められた値であり、中央制御部50に予め記憶されている。なお、クロマトグラフ部26の流路を流れる超臨界流体は、背圧調整弁263を通過することで超臨界状態でなくなった後、フラクションコレクタ27の分取容器271に回収される。
また、中央制御部50は、出力信号の値の変化率の絶対値が所定の値よりも小さくなった時点を目的成分の溶出終了時と判定する。そして、その時点から、上述の遅れ時間だけ後の時点で、フラクションコレクタ27の電磁弁272を動作させて目的成分の採取を終了する。
上記のような目的成分の分取処理の実行中に二酸化炭素ボンベ20の二酸化炭素残量が低下すると、送液ポンプ212から分離カラム261に至る部分の圧力が二酸化炭素の臨界圧力を下回り、試料容器11内、及び分離カラム261内における二酸化炭素が超臨界状態に達しなくなる。そうすると、試料容器11内及び分離カラムにおいて所期の抽出性能及び分離性能が得られなくなる。そこで、本実施例では、二酸化炭素ボンベ20の残量を監視する機能を有している。以下、二酸化炭素ボンベ20の残量の監視機能について、図3のフローチャートを参照して説明する。
装置の使用に先立ち、ユーザは二酸化炭素ボンベ20の残量の低下を判定するための事前設定を行う。すなわち、ユーザは入力部51により所定の操作を行うことで、残量監視機能を使用するか否かを選択し(ステップS1)、残量監視機能を使用する設定がなされた場合(ステップS2でYesの場合)は、さらに入力部51を操作して、二酸化炭素ボンベ20の圧力の判定閾値、及び残量監視機能の実行タイミングを選択又は入力する(ステップS3及びS4)。残量監視機能は送液ポンプ212を停止した状態で行う必要があるため、残量監視機能の実行タイミングとしては、例えば二酸化炭素及びモディファイアを導入する試料容器11を切り替えるために流路切替弁19の切換動作を行っているとき、或いは、容器ラック12に収納された試料容器11の試料から成分を分離する処理が全て終了して容器ラック12を交換するとき、等が考えられる。なお、ステップS2で残量監視機能を使用しない設定がなされた場合(ステップS2にてNoの場合)には、それ以降の設定は不要であるので、事前設定処理を終了する。
ステップS3及びS4における設定情報は全て抽出制御部39の記憶部40に格納される。残量監視機能を使用する設定がなされている場合には、S4で設定されたタイミングにおいて、図4に示したような一連の制御及び処理が実行される。
すなわち、抽出制御部39において、圧力監視部41は内部タイマをリセットし、経時を開始する(ステップS11)。続いて、ステップS3で設定され記憶部40に格納されている圧力閾値を読み出す(ステップS12)。次に、抽出制御部39は開閉弁213を開放するとともに送液ポンプ212の駆動を停止し(ステップS13)、圧力監視部41は、圧力センサ215の検出値を取得する(ステップS14)。そして、残量判定部42は、圧力監視部41が取得した検出値を圧力閾値と比較し(ステップS15)。そして、圧力センサ215の検出値が圧力閾値よりも小さい場合には二酸化炭素ボンベ20の残量が不足しており、十分な流量を確保できない可能性があると判断する(ステップS15にてYesの場合)。一方、圧力センサ215の検出値が圧力閾値を超えている場合(ステップS15にてNoの場合)には、何ら問題がないのでステップS11に戻る。
なお、圧力監視部41は、開閉弁213が開放されるとともに送液ポンプ212が停止されると、直ちに圧力センサ215の検出値を取得しても良いが、開閉弁213の開放及び送液ポンプ212の停止から待ち時間が経過した時点で圧力センサ215の検出値を取得しても良い。また、圧力監視部41は、前記停止から待ち時間が経過するまで圧力センサ215の検出値の取得を続け、その平均値を流路内の圧力値としても良い。
二酸化炭素ボンベ20の残量が不足している可能性があると判断された場合、抽出制御部39は報知部43に、ユーザにその旨を知らせるための警告報知を実行させる(ステップS16)。これにより、ユーザは二酸化炭素ボンベ20の残量が低下していることを認識し、二酸化炭素ボンベ20を交換することができる。二酸化炭素ボンベ20の交換が終わると、ユーザは入力部51により残量監視機能の実行前の状態への復帰を指示する。
なお、上記実施の形態は本発明の一例にすぎず、本発明の趣旨の範囲で適宜変更、修正、追加を行っても本願特許請求の範囲に含有されることは明らかである。
上記実施例では、超臨界流体を用いて試料中の成分を抽出し、これを分離カラムに導入して分離する装置を用いて説明したが、本発明は、超臨界流体を用いて試料中の成分を抽出する装置や、超臨界流体クロマトグラフにも適用可能である。
また、二酸化炭素ボンベ20の残量が不足している可能性があると判断された場合に警告報知するようにしたが、
上記実施例では、検出器としては、PDA(Photo Diode Attay)を用いた多波長検出器、旋光度検出器、円二色性検出器、蛍光検出器、屈折率検出器、及び蒸発光散乱検出器等の光学的検出器を用いても良く、また、質量分析装置を検出器として用いても良い。
100…超臨界流体分離装置
10…成分抽出部
11…試料容器
12…容器ラック
121…保持部
122…把持部
124…円筒状部材(試料容器保持部)
125…キャップ
13…流入ニードル
15…流出ニードル
16…ニードル移動機構
17…ラック載置台
171…加熱ブロック
175…ヒータ
176…温度センサ
19、25…流路切換バルブ
21…供給装置
211…流路
212…送液ポンプ
213…開閉弁
214…冷却装置
215…圧力センサ
220…冷却ブロック
221…ペルチェ素子
222クロスフローファン
223…容器
224…ダイヤフラムポンプ
39…抽出制御部
40…記憶部
41…圧力監視部
42…残量判定部
50…中央制御部
51…入力部
52…報知部
53…表示部

Claims (5)

  1. 超臨界流体を用いて試料から成分を分離する超臨界流体分離装置であって、
    成分分離部と、
    ボンベに貯留された流体を前記成分分離部に供給するための流路と、
    前記流路に設けられた、前記成分分離部内を臨界圧力を超える圧力にするための送液ポンプと、
    前記送液ポンプよりも前記ボンベ側の前記流路を開閉する開閉弁と、
    前記送液ポンプよりも前記成分分離部側の前記流路に設けられた圧力センサと、
    前記開閉弁が開放され、且つ前記送液ポンプが停止された状態において、前記圧力センサの検出値が所定の圧力閾値を下回ったことに基づき前記ボンベ内の超臨界流体の残量の低下を検知する残量検知部と
    を備え、
    前記開閉弁が開放され、且つ前記送液ポンプが動作する状態において、前記圧力センサにより前記成分分離部内の圧力が臨界圧力を超える圧力であるか否かを確認することを特徴とする超臨界流体分離装置。
  2. 請求項1に記載の超臨界流体分離装置において、さらに、
    前記残量検知部により前記ボンベ内の超臨界流体の残量の低下が検出されたときにそのことを報知する報知部を備えることを特徴とする超臨界流体分離装置。
  3. 請求項1又は2に記載の超臨界流体分離装置において、さらに、
    前記残量検知部に、前記圧力センサの検出値が所定の圧力閾値を下回ったことを検出させるための指示部を備えることを特徴とする超臨界流体分離装置。
  4. 請求項1又は2に記載の超臨界流体分離装置において、さらに、
    前記残量検知部に、前記圧力センサの検出値が所定の圧力閾値を下回ったことを検出させるタイミングをユーザに設定させるためのタイミング設定部を備えることを特徴とする超臨界流体分離装置。
  5. 請求項1~4のいずれかに記載の超臨界流体分離装置において、
    前記残量検知部が、前記送液ポンプを停止してから所定時間が経過した後の前記圧力センサの検出値に基づいて前記ボンベ内の超臨界流体の残量の低下を検出することを特徴とする超臨界流体分離装置。
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