JP7005815B2 - マルチホップネットワークを構成する通信端末、及びマルチホップネットワーク - Google Patents

マルチホップネットワークを構成する通信端末、及びマルチホップネットワーク Download PDF

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Description

本発明は、マルチホップネットワークを構成する通信端末、及びマルチホップネットワークに関する。
マルチホップネットワークは、複数の通信端末を備える。複数の通信端末に含まれる各通信端末は、電力系統から供給された電力を用いて他の通信端末と無線通信を行う。このため、各通信端末は、電力系統の停電が発生した場合には、他の通信端末と無線通信を行うことができなくなる。一方、各通信端末は、当該各通信端末が故障して動作することができなくなった場合にも、他の通信端末と無線通信を行うことができなくなる。このため、各通信端末が他の通信端末と無線通信を行うことができなくなったことの原因が、電力系統の停電が発生したこと、及び各通信端末が故障して動作することができなくなったことのいずれにあるのかを区別することは困難である。
このため、複数の通信端末に含まれる通信端末に、電力系統から供給された電力を供給する通常電源部に加えて、電池、蓄電池等の電力貯蔵器により放電させられる電力を供給する予備電源部を設け、当該通信端末に、予備電源部により供給される電力を用いて停電通知を発報させることが提案されている。
特許文献1に記載された技術においては、広域監視システムが、親局、切替子局及び複数の子局によって構成される(段落0018-0019)。子局は、主電源部、予備電源部、電源切替部、コントローラ部、情報記憶部、無線通信部及び監視制御部によって構成される(段落0027)。主電源部は、系統電源から電力を供給する(段落0028)。予備電源部は、バッテリ、電気二重層コンデンサ等で構成することができ、主電源の出力が低下した、又は出力がなくなった場合に、予備的に用いられる(段落0029)。電源切替部は、主電源の出力電圧がある場合には端末に電力を供給するように電力供給の流れを制御する(段落0030)。主電源の出力が閾値未満の時は、予備電源部からの出力に切換えを行う(段落0030)。コントローラ部は、電源切替部による電源の切換え監視等を実行する(段落0031)。無線通信部は、コントローラ部で生成された信号を電波により発信し、受信した信号をコントローラ部に受け渡す(段落0033)。広域監視システムにおいては、予備電源動作子局の通信回数が抑えられ、その結果、予備電源の消費を抑え、予備電源動作する子局が長時間の通信を維持することができる(段落0145)。
特開2013-89978号公報
通信端末に予備電源部を設けることは、通信端末のコストを増加させ、マルチホップネットワークを構築するのに要する設備投資を増加させる。そして、通信端末に予備電源部を設けることによる通信端末のコストの増加量は、予備電源部に備えられる電力貯蔵器の容量に主に依存する。このため、予備電源部に備えられる電力貯蔵器の容量を減らすことが期待される。
特許文献1に記載された技術によれば、予備電源の消費が抑えられるので(段落0145)、予備電源部を構成するバッテリ、電気二重層コンデンサ等の容量を減らすことができるようにも見える。しかし、特許文献1に記載された技術においては、系統電源の大規模な停電が発生して子局の全部が予備電源動作子局となった場合に、主電源動作子局が行っていた通信を予備電源動作子局が行わなければならず、予備電源動作子局の通信回数を抑えることができなくなる。このことを考慮すると、必ずしも予備電源部を構成するバッテリ、電気二重層コンデンサ等の容量を減らすことができるとは限らない。
本発明は、この問題に鑑みてなされた。本発明が解決しようとする課題は、マルチホップネットワークを構成する通信端末に設けられる予備電源部に備えられる電力貯蔵器の容量を削減することである。
本発明は、マルチホップネットワークを構成する通信端末に向けられる。
通信端末は、通常電源部、予備電源部、無線部、切り替え部及び制御部を備える。
通常電源部は、電力系統から供給される第1の電力を供給する。
予備電源部は、電力貯蔵器を備える。予備電源部は、電力貯蔵器により放電される第2の電力を供給する。
無線部は、マルチホップネットワークを構成する他の通信端末と無線通信を行う。無線部は、無線通信の通信速度を、第1の通信速度と、第1の通信速度より速い第2の通信速度と、の間で切り替える。無線部は、電力系統の停電が発生したことを示す停電通知を無線通信により送信する。
切り替え部は、無線部を動作させる電力を、第1の電力と、第2の電力と、の間で切り替える。
制御部は、電力系統の停電を検出した場合に、切り替え部に、無線部を動作させる電力を、第1の電力から第2の電力に切り替えさせ、無線部に、無線通信の通信速度を、第1の通信速度から第2の通信速度に切り替えさせ、無線部に、停電通知を送信させる。
本発明は、マルチホップネットワークにも向けられる。
本発明によれば、電力系統の停電が発生し電力貯蔵器により放電される第2の電力により無線部が動作する場合に、無線通信の通信速度が第1の通信速度から第2の通信速度に速くなり、無線通信に要する時間を短縮することができる。このため、無線部を動作させるのに必要な電力量を削減することができ、電力貯蔵器の容量を削減することができる。
この発明の目的、特徴、局面、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
実施の形態1の通信端末を備えるマルチホップネットワークを模式的に図示する模式図である。 実施の形態1-3の通信端末の、データを送信する際の動作を図示するフローチャートである。 実施の形態1-3の通信端末を図示するブロック図である。 実施の形態1-3の通信端末の、電力系統の停電時の制御シーケンスを図示するフローチャートである。 実施の形態1-3の通信端末の、電力系統の停電時の制御シーケンスを図示するフローチャートである。 実施の形態1-3の通信端末の、消費電力の時間変化を図示するタイムチャートである。 実施の形態2の通信端末を備えるマルチホップネットワークを構成する複数の通信端末の通常時の通信経路を図示する図である。 実施の形態2の通信端末を備えるマルチホップネットワークを構成する複数の通信端末の電力系統の停電時の通信経路を図示する図である。 実施の形態2の通信端末を備えるマルチホップネットワークに備えられる集約装置又は親局により管理されるテーブルを図示する図である。 実施の形態2の通信端末を備えるマルチホップネットワークにおいて電力系統の停電時に行われる処理のシーケンスを図示するシーケンス図である。 実施の形態2の通信端末を備えるマルチホップネットワークにおいて電力系統の停電時に行われる処理のシーケンスを図示するシーケンス図である。 実施の形態2の通信端末を備えるマルチホップネットワークにおいて電力系統の模擬停電時に行われる処理のシーケンスを図示するシーケンス図である。 実施の形態2の通信端末を備えるマルチホップネットワークにおいて電力系統の模擬停電時に行われる処理のシーケンスを図示するシーケンス図である。 実施の形態2の通信端末を備えるマルチホップネットワークにおいて電力系統の模擬停電時に集約装置に記憶されるテーブルを図示する図である。 実施の形態3の通信端末を備えるマルチホップネットワークに備えられる集約装置又は親局により管理されるテーブルを図示する図である。 実施の形態3の通信端末を備えるマルチホップネットワークを構成する複数の通信端末の電力系統の停電時の通信経路を図示する図である。 実施の形態3の通信端末を備えるマルチホップネットワークにおけるTrankを決定する方法を図示するフローチャートである。
1 実施の形態1
1.1 マルチホップネットワーク
図1は、実施の形態1の通信端末を備えるマルチホップネットワークを模式的に図示する模式図である。
図1に図示されるマルチホップネットワーク1は、複数の通信端末11、集約装置12及び親局13を備える。
複数の通信端末11は、4台の通信端末11a,11b,11c及び11dであり、集約装置12は、1台の集約装置であり、親局13は、1台の親局である。しかし、マルチホップネットワーク1が、3台以下又は5台以上の通信端末を備えてもよく、2台以上の集約装置を備えてもよく、2台以上の親局を備えてもよい。
複数の通信端末11は、単一のマルチホップネットワークエリア20をカバーする。
複数の通信端末11に含まれる各通信端末11xは、第1の通信速度及び第2の通信速度で無線通信を行うことができる。第2の通信速度は、第1の通信読度より速い。各通信端末11xが、互いに異なる3個以上の通信速度で無線通信を行うことができてもよい。
各通信端末11xは、電力系統30に電気的に接続される。これにより、各通信端末11xは、電力系統30から供給される第1の電力により動作する。また、各通信端末11xは、下述する予備電源部を備え、下述する予備電源部により供給される第2の電力により動作する。
通常時は、複数の通信端末11は、第1の通信速度で互いに無線通信を行う。また、集約装置12は、複数の通信端末11に含まれる通信端末11dと無線通信を行う。また、親局13は、集約装置12と通信を行う。これにより、集約装置12は、複数の通信端末11によりそれぞれ送信された複数のデータを取得し、取得した複数のデータを集約する。親局13は、集約された複数のデータを取得する。親局13は、マルチホップネットワーク1の全体の管理、各通信端末11xへの制御の振り分け等を行う。
1.2 通信端末の通常時の送信動作
図2は、実施の形態1の通信端末の、データを送信する際の動作を図示するフローチャートである。
複数の通信端末11に含まれる各通信端末11xは、通常時は、図2に図示されるステップS101において、受信状態で待機している。また、各通信端末11xは、通常時は、データを送信する際に、図2に図示されるステップS102からS105までを実行する。また、各通信端末11xは、通常時は、データを送信した後に、図2に図示されるステップS106において、受信状態に戻る。
ステップS102においては、各通信端末11xは、キャリアセンス(CCA)を行い、CCAの結果に基づいて送信モードに移行することができるか否かを判定する。各通信端末11xは、送信モードに移行することができると判定した場合は、ステップS103を実行する。各通信端末11xは、送信モードに移行することができないと判定した場合は、再びステップS102を実行する。これにより、各通信端末11xは、送信モードに移行することができると判定することができるようになるまで、CCAを行いCCAの結果に基づいて送信モードに移行することができるか否かを判定することを繰り返す。
ステップS103においては、各通信端末11xは、送信モードに移行し、データを無線通信により送信する。各通信端末11xは、データを無線通信により送信する際に、第1の通信速度で無線通信を行う。
続くステップS104においては、各通信端末11xは、アクノリッジメント(ACK)応答を待ち、ACK応答を受信したか否かを判定する。ACK応答は、データが正常に送信されたことを示す。各通信端末11xは、ACK応答を受信したと判定した場合は、ステップS105を実行する。各通信端末11xは、ACK応答を受信しなかったと判定した場合は、再びステップS102を実行する。これにより、各通信端末11xは、ACK応答を受信したと判定することができるようになるまで、データを無線通信により送信することを繰り返す。
ステップS105においては、各通信端末11xは、データを送信することを完了する。
各通信端末11xは、電力系統30の停電時も、ステップS101において、受信状態で待機し、データを送信する際に、ステップS102からS105までを実行し、データを送信した後に、ステップS106において、受信状態に戻る。
ただし、各通信端末11xは、電力系統30の停電時は、データを無線通信により送信する際に、第1の通信速度より速い第2の通信速度で無線通信を行う。これにより、各通信端末11xは、電力系統30の停電時は、通常時よりも、データを送信するのに要する時間を短縮することができる。一般的に言って、データを送信する間の各通信端末11xの消費電力は、大きい。このため、データを送信するのに要する時間を短縮することは、データを送信する間の各通信端末11xの消費電力量を削減することに寄与する。したがって、各通信端末11xは、電力系統30の停電時に第1の通信速度より速い第2の通信速度で無線通信を行うことにより、データを送信するのに要する時間を短縮し、データを送信する間の各通信端末11xの消費電力量を削減する。
1.3 通信端末
図3は、実施の形態1の通信端末を図示するブロック図である。
複数の通信端末11に含まれる各通信端末11xは、マルチホップネットワーク1を構成する。
各通信端末11xは、図3に図示されるように、通常電源部101、予備電源部102、切り替え部103、無線部104及び制御部105を備える。
通常電源部101、予備電源部102及び切り替え部103は、無線部104及び制御部105を動作させる電力を供給する電源部111を構成する。
通常電源部101は、電力系統30に電気的に接続される。通常電源部101は、電力系統30から供給される第1の電力を供給する。
予備電源部102は、電力貯蔵器121を備える。予備電源部102は、通常電源部101により供給される第1の電力により電力貯蔵器121を充電する。また、予備電源部102は、電力貯蔵器121により放電される第2の電力を供給する。電力貯蔵器121は、電気二重層キャパシタである。電力貯蔵器121が電気二重層キャパシタ以外の電力貯蔵器であってもよい。例えば、電力貯蔵器121が蓄電池であってもよい。
切り替え部103は、無線部104及び制御部105を動作させる電力を、通常電源部101により供給される第1の電力と、予備電源部102により供給される第2の電力と、の間で切り替える。切り替え部103は、リレー等のスイッチング素子を備えるハードウェアにより実現されてもよいし、ソフトウェア制御により実現されてもよい。
無線部104は、マルチホップネットワーク1を構成する他の通信端末と無線通信を行う。無線部104は、無線通信の通信速度を、第1の通信速度と、第2の通信速度と、の間で切り替えることができる。第2の通信速度は、第1の通信速度より速い。無線部104は、電力系統30の停電が発生したことを示す停電通知を無線通信により送信する。
制御部105は、無線部104及び切り替え部103を制御し、データを記憶する。
制御部105は、通常時及び各通信端末11xの起動時は、切り替え部103に、無線部104及び制御部105を動作させる電力を、通常電源部101により供給される第1の電力に設定させ、無線部104に、無線通信の通信速度を、第1の通信速度に設定させる。また、制御部105は、電力系統30の停電時は、切り替え部103に、無線部104及び制御部105を動作させる電力を、予備電源部102により供給される第2の電力に設定させ、無線部104に、無線通信の通信速度を、第2の通信速度に設定させる。したがって、制御部105は、電力系統30の停電を検出した場合に、切り替え部103に、無線部104及び制御部105を動作させる電力を、第1の電力から第2の電力に切り替えさせ、無線部104に、無線通信の通信速度を、第1の通信速度から第2の通信速度に切り替えさせる。
また、制御部105は、電力系統30の停電を検出した場合に、無線部104に、停電通知を送信させる。
また、制御部105は、通常時及び各通信端末11xの起動時は、各通信端末11xを通常動作モードにする。また、制御部105は、電力系統30の停電時は、各通信端末11xを低消費電力モードにする。したがって、制御部105は、電力系統30の停電を検出した場合に、各通信端末11xを、通常動作モードから低消費電力モードに移行させる。通常動作モードは、各通信端末11xの機能が制限されない第1のモードである。低消費電力モードは、各通信端末11xの機能が最小限に制限され、通常動作モードの消費電力より低い消費電力を有する第2のモードである。各通信端末11xの機能を最小限に制限することは、例えば、無線通信以外の通信を行う外部インターフェースを遮断することを含む。
1.4 電力系統の停電時の通信端末の制御シーケンス
図4及び図5は、実施の形態1の通信端末の、電力系統の停電時の制御シーケンスを図示するフローチャートである。
図4に図示されるステップS111からS115までは、電力系統30の停電に対する準備を行う停電準備ステップである。図4に図示されるステップS116からS120までは、電力系統30の停電が発生したことを通知する停電通知ステップである。図5に図示されるステップS121からS124までは、電力系統30の復電に対する準備を行う復電準備ステップである。
ステップS111においては、制御部105が、電力系統30の停電を検出する。
続くステップS112においては、制御部105が、切り替え部103を制御する。切り替え部103は、制御部105による制御にしたがって、無線部104及び制御部105を動作させる電力を、通常電源部101により供給される第1の電力から予備電源部102により供給される第2の電力に切り替える。
続くステップS113においては、制御部105が、無線部104を制御する。無線部104は、制御部105による制御にしたがって、無線通信の通信速度を、第1の通信速度から第2の通信速度に切り替える。これにより、停電通知ステップにおいては、第2の通信速度で無線通信が行われる。
続くステップS114においては、制御部105が、リセットタイマをセットする。これにより、無線部104及び制御部105を動作させる電力が通常電源部101により供給される第1の電力から予備電源部102により供給される第2の電力に切り替えられてから経過した時間Tの計測が開始される。また、経過した時間Tが設定された時間Tsに達した場合に、各通信端末11xの自己リセットが発生する。設定される時間Tsは、各通信端末11xの納入先が要求する仕様に応じて決定される固定値である。
ステップS113及びS114が実行される順序が変更されてもよい。
続くステップS115においては、制御部105が、各通信端末11xを、通常動作モードから低消費電力モードに移行させる。
続くステップS116においては、制御部105が、無線部104を制御する。無線部104は、制御部105による制御にしたがって、CCAを行う。また、制御部105は、CCAの結果に基づいて、送信モードに移行することができるか否かを判定する。送信モードに移行することができると判定された場合は、ステップS117が実行される。送信モードに移行することができないと判定された場合は、再びステップS116が実行される。
ステップS117においては、制御部105が、無線部104を制御する。無線部104は、制御部105による制御にしたがって、送信モードに移行し、停電通知を無線通信により送信する。送信される停電通知は、電力系統30の停電が発生したことを示す。
続くステップS118においては、制御部105が、無線部104を制御する。無線部104は、制御部105による制御にしたがって、受信モードに移行する。
続くステップS119においては、制御部105が、無線部104を制御する。無線部104は、制御部105による制御にしたがって、ACK応答を待つ。また、制御部105は、ACK応答が受信されたか否かを判定する。ACK応答が受信されたと判定された場合は、ステップS120が実行される。ACK応答が受信されなかったと判定された場合は、再びステップS116が実行される。
続くステップS120においては、制御部105が、各通信端末11xを、低消費電力モードに移行させる。
続くステップS121においては、経過した時間Tが設定された時間Tsに達し、各通信端末11xの自己リセットが発生する。制御部105は、その際に、切り替え部103を制御する。切り替え部103は、制御部105による制御にしたがって、無線部104及び制御部105を動作させる電力を、予備電源部102により供給される第2の電力から通常電源部101により供給される第1の電力に切り替える。
続くステップS122以降は、電力系統30が復電しているか否かに応じて各通信端末11xの状態が変化する。電力系統30が復電している場合は、ステップS123において、各通信端末11xが起動する。電力系統30が復電していない場合は、ステップS124において、各通信端末11xの電源がオフのまま維持される。
1.5 通信端末の消費電力の時間変化
図6は、実施の形態1の通信端末の、消費電力の時間変化を図示するタイムチャートである。図6(a)は、第1の通信速度で無線通信が行われる場合のタイムチャートである。図6(b)は、第2の通信速度で無線通信が行われる場合のタイムチャートである。
図6(a)及び図6(b)は、各通信端末11xが停電通知を1回送信する場合の各通信端末11xの、消費電力の時間変化を図示する。
図6(a)及び図6(b)に図示されるように、各通信端末11xが通常動作モードに設定されている期間131における各通信端末11xの消費電力は、P[W]である。また、各通信端末11xが低消費電力モードに設定されている期間132における各通信端末11xの消費電力は、P[W]である。また、無線部104がCCAを行う期間133における各通信端末11xの消費電力は、P[W]である。また、無線部104が停電通知を送信する期間134における各通信端末11xの消費電力は、P[W]である。また、無線部104がACK応答を受信する期間135における各通信端末11xの消費電力は、P[W]である。消費電力P,P,P,P及びPは、P>P>P>P>P>0という関係を満たす。
また、図6(a)及び図6(b)に図示されるように、第1の通信速度で無線通信が行われる場合、及び第2の通信速度で無線通信が行われる場合のいずれにおいても、期間132,133,134及び135の長さの合計は、T[sec]である。また、第1の通信速度で無線通信が行われる場合は、期間133の長さは、TCCA[sec]であり、期間134及び135の長さは、それぞれ、TTx及びTRx[sec]である。また、第2の通信速度で無線通信が行われる場合は、期間133の長さは、TCCA[sec]であるが、期間134及び135の長さは、それぞれ、TTx及びTRx[sec]より短い。したがって、無線通信の速度を第1の通信速度から第2の通信速度に切り替えることにより、無線通信が行われる期間134及び135の長さの合計を短縮することができる。例えば、第1の通信速度が100kbpsであり、第2の通信速度が200kbpsである場合は、無線通信が行われる期間134及び135の長さの合計を、(TTx+TRx)[sec]から(TTx+TRx)/2[sec]に短縮することができる。より一般的には、第2の通信速度が第1の通信速度のN倍である場合は、無線通信が行われる期間134及び135の長さの合計を、(TTx+TRx)[sec]から(TTx+TRx)/N[sec]に短縮することができる。これにより、無線通信に用いられる電力量を削減することができる。
1.6 電力貯蔵器の静電容量の削減量
電力貯蔵器121の静電容量Cは、電荷Q、電力貯蔵器121の電圧降下V、消費電流I、動作時間T及び消費電力Pを用いて、式(1)により表される。式(1)は、電荷の式及びオームの法則から得られる。
Figure 0007005815000001
電力貯蔵器121の電圧降下Vは、通常電源電圧Vin[V]及び各通信端末11xの最低動作電圧Vlow[V]を用いて、式(2)により表される。
Figure 0007005815000002
電力貯蔵器121の静電容量Cの削減量C’[F]は、第1の通信速度で無線通信が行われる場合の無線通信が行われる期間134及び135における各通信端末11xの消費電力量を賄うのに必要な静電容量から、第2の通信速度で無線通信が行われる場合の無線通信が行われる期間134及び135における各通信端末11xの消費電力量を賄うのに必要な静電容量、及び各通信端末11xが低消費電力モードにされている場合の無線通信が行われる期間134及び135の長さの短縮量に一致する長さを有する期間における各通信端末11xの消費電力量を賄うのに必要な静電容量を減ずることにより得られる。したがって、電力貯蔵器121の静電容量Cの削減量C’は、式(3)により表される。
Figure 0007005815000003
第2の通信速度が第1の通信速度のN倍である場合は、第2の通信読度で無線通信が行われる場合の期間134及び135の長さは、それぞれ、第1の通信速度で無線通信が行われる場合の期間134及び135の長さのN分の1となる。このため、第2の通信読度で無線通信が行われる場合の期間134及び135における各通信端末11xの消費電力量は、第1の通信読度で無線通信が行われる場合の期間134及び135における各通信端末11xの消費電力量のN分の1となる。これらのことから、式(3)により表される電力貯蔵器121の静電容量Cの削減量C’は、正の値をとる。
1.7 実施の形態1の発明の効果
実施の形態1の発明によれば、電力系統30の停電が発生し電力貯蔵器121により放電される第2の電力により無線部104が動作する場合に、無線通信の通信速度が第1の通信速度から第2の通信速度に速くなり、無線通信に要する時間を短縮することができる。このため、無線部104を動作させるために必要な電力量を削減することができ、電力貯蔵器121の容量を削減することができる。
2 実施の形態2
2.1 はじめに
図2は、実施の形態2の通信端末の、データを送信する際の動作を図示するフローチャートでもある。図3は、実施の形態2の通信端末を図示するブロック図でもある。図4及び図5は、実施の形態2の通信端末の、電力系統の停電時の制御シーケンスを図示するフローチャートでもある。図6は、実施の形態2の通信端末の、消費電力の時間変化を図示するタイムチャートでもある。
実施の形態2は、実施の形態1と主に下述する点で相違する。下述されない点については、実施の形態1において採用される構成と同様の構成が実施の形態2においても採用される。
2.2 通信端末
図7は、実施の形態2の通信端末を備えるマルチホップネットワークを構成する複数の通信端末の通常時の通信経路を図示する図である。図8は、実施の形態2の通信端末を備えるマルチホップネットワークを構成する複数の通信端末の電力系統の停電時の通信経路を図示する図である。
複数の通信端末11は、図7及び図8に図示されるように、通信端末CT1-CT10を備える。
2.3 通信経路の切り替え
通信端末CT1-CT10に含まれる各通信端末CTxに備えられる制御部105は、マルチホップネットワーク1を構成する通信端末CT1-CT10の通信経路を定義する設定値を記憶する。また、制御部105は、電力系統30の停電を検出した場合に、当該設定値を、通常時の設定値から電力系統30の停電時の設定値に切り替える。通常時の設定値は、通信端末CT1-CT10の通信経路を、図7に図示される通常時の通信経路に設定する第1の設定値である。電力系統30の停電時の設定値は、通信端末CT1-CT10の通信経路を、図8に図示される電力系統30の停電時の通信経路に設定する第2の設定値である。図8に図示される電力系統30の停電時の通信経路は、図7に図示される通常時の通信経路と異なる。
通信端末CT1-CT10の通信経路が図8に図示される電力系統30の停電時の通信経路である場合は、通信端末CT1-CT10の通信経路が図7に図示される通常時の通信経路である場合と比較して、無線通信の通信距離が短縮される。これにより、無線通信の通信速度が第1の通信速度から第2の通信速度に切り替えられることにより無線通信の通信可能距離が短縮された場合であっても、無線通信が可能でなくなることを抑制することができる。また、CCAに失敗することを抑制することができ、CCAに要する時間を短縮することができる。このため、各通信端末11xの消費電力量をさらに削減することができる。
各通信端末11xが記憶する設定値は、各通信端末11xから集約装置12までデータを送信するのに要するホップ数を示す数値である。以下では、当該数値をrankという。各通信端末11xは、通常時は、各通信端末11xが記憶するrankより上位のrankを記憶する通信端末にデータを無線通信により送信する。
2.4 通常時の通信経路
図9は、実施の形態2の通信端末を備えるマルチホップネットワークに備えられる集約装置又は親局により管理されるテーブルを図示する図である。
図9に図示されるテーブル141は、集約装置12又は親局13により管理される。テーブル141は、通信端末CT1-CT10にそれぞれ付与された端末番号151、通信端末CT1-CT10にそれぞれ付与されたアドレス152、通信端末CT1-CT10にそれぞれ付与されたrank153、及び終点となる通信端末CT1及びCT2以外の通信端末CT3-CT10にそれぞれ付与された宛先アドレス154を含む。集約装置12又は親局13は、テーブル141を参照することにより、通常時の通信経路を把握する。
アドレス152及び宛先アドレス154は、各通信端末11xが、各通信端末11xに付与された宛先アドレスに一致するアドレスが付与された通信端末にデータを送信するように付与される。rank153は、各通信端末11xが、各通信端末11xに付与されたrankより高位のrankが付与された通信端末にデータを送信するように設定される。
図9に図示されるテーブル141によれば、端末番号「1」及び「2」がそれぞれ付与された通信端末CT1及びCT2に、rank「1」が付与されている。また、端末番号「3」,「4」及び「5」がそれぞれ付与された通信端末CT3,CT4及びCT5に、rank「2」が付与されている。また、端末番号「6」,「7」,「8」及び「9」がそれぞれ付与された通信端末CT6,CT7,CT8及びCT9に、rank「3」が付与されている。また、端末番号「10」が付与された通信端末CT10に、rank「4」が付与されている。
また、図9に図示されるテーブル141によれば、端末番号「3」が付与された通信端末CT3に、端末番号「1」が付与された通信端末CT1に付与されたアドレス「xx.xxx.xxx.xa」に一致する宛先アドレス「xx.xxx.xxx.xa」が付与されている。また、端末番号「4」及び「5」がそれぞれ付与された通信端末CT4及びCT5に、端末番号「2」が付与された通信端末CT2に付与されたアドレス「xx.xxx.xxx.xb」に一致する宛先アドレス「xx.xxx.xxx.xb」が付与されている。また、端末番号「6」が付与された通信端末CT6に、端末番号「3」が付与された通信端末CT3に付与されたアドレス「xx.xxx.xxx.xc」に一致する宛先アドレス「xx.xxx.xxx.xc」が付与されている。また、端末番号「7」が付与された通信端末CT7に、端末番号「4」が付与された通信端末CT4に付与されたアドレス「xx.xxx.xxx.xd」に一致する宛先アドレス「xx.xxx.xxx.xd」が付与されている。また、端末番号「8」及び「9」がそれぞれ付与された通信端末CT8及びCT9に、端末番号「5」が付与された通信端末CT5に付与されたアドレス「xx.xxx.xxx.xe」に一致する宛先アドレス「xx.xxx.xxx.xe」が付与されている。また、端末番号「10」が付与された通信端末CT10に、端末番号「6」が付与された通信端末CT6に付与されたアドレス「xx.xxx.xxx.xf」に一致する宛先アドレス「xx.xxx.xxx.xf」が付与されている。
その結果として、図7に図示されるように、通常時は、端末番号「10」が付与された通信端末CT10が、端末番号「6」が付与された通信端末CT6にデータを送信する。また、端末番号「8」及び「9」がそれぞれ付与された通信端末CT8及びCT9が、端末番号「5」が付与された通信端末CT5にデータを送信する。また、端末番号「7」が付与された通信端末CT7が、端末番号「4」が付与された通信端末CT4にデータを送信する。また、端末番号「6」が付与された通信端末CT6が、端末番号「3」が付与された通信端末CT3にデータを送信する。また、端末番号「4」及び「5」がそれぞれ付与された通信端末CT4及びCT5が、端末番号「2」が付与された通信端末CT2にデータを送信する。また、端末番号「3」が付与された通信端末CT3が、端末番号「1」が付与された通信端末CT1にデータを送信する。また、端末番号「1」及び「2」がそれぞれ付与された通信端末CT1及びCT2が、集約装置12にデータを送信する。これにより、通常時の通信経路は、枝分かれを有しツリー状である第1の通信経路となる。
2.5 電力系統の停電時の通信経路
図8に図示されるように、電力系統30の停電時は、端末番号「10」が付与された通信端末CT10が、端末番号「6」が付与された通信端末CT6にデータを送信する。また、端末番号「6」が付与された通信端末CT6が、端末番号「7」が付与された通信端末CT7にデータを送信する。また、端末番号「7」が付与された通信端末CT7が、端末番号「8」が付与された通信端末CT8にデータを送信する。また、端末番号「8」が付与された通信端末CT8が、端末番号「9」が付与された通信端末CT9にデータを送信する。また、端末番号「9」が付与された通信端末CT9が、端末番号「5」が付与された通信端末CT5にデータを送信する。また、端末番号「5」が付与された通信端末CT5が、端末番号「4」が付与された通信端末CT4にデータを送信する。また、端末番号「4」が付与された通信端末CT4が、端末番号「3」が付与された通信端末CT3にデータを送信する。また、端末番号「3」が付与された通信端末CT3が、端末番号「1」が付与された通信端末CT1にデータを送信する。また、端末番号「1」が付与された通信端末CT1が、端末番号「2」が付与された通信端末CT2にデータを送信する。また、端末番号「2」が付与された通信端末CT2が、集約装置12にデータを送信する。これにより、電力系統30の停電時の通信経路は、枝分かれを有さず数珠つなぎ状である第2の通信経路となる。電力系統30の停電時の通信経路の始点となる通信端末は、最下位のrankを有する通信端末である。例えば、始点となる通信端末は、rank「4」が付与された通信端末CT10である。
2.6 電力系統の停電時の処理のシーケンス
図10及び図11は、実施の形態2の通信端末を備えるマルチホップネットワークにおいて電力系統の停電時に行われる処理のシーケンスを図示するシーケンス図である。
電力系統30の停電が発生した際には、複数の通信端末CT1-CT10の通信経路が、図8に図示される電力系統30の停電時の通信経路にされる。
また、始点となる通信端末CT10に備えられる無線部104が、図11に図示されるように、電力系統30の停電が発生したことを示す停電通知BN10を次の通信端末CT6に無線通信により送信する。また、始点となる通信端末CT10及び終点となる通信端末CT2以外の中継器となる各通信端末CTjに備えられる無線部104が、図10に図示されるように、停電通知BNiが前の通信端末CTiから送信されてくることを受信状態で待ち、受信状態で待つ間に停電通知BNiを前の通信端末CTiから無線通信により受信する。また、中継器となる各通信端末CTjに備えられる無線部104が、停電通知BNiを前の通信端末CTiから無線通信により受信した後に、停電通知BNjを次の通信端末CTkに無線通信により送信する。また、終点となる通信端末CT2に備えられる無線部104が、停電通知BN1が前の通信端末CT1から送信されてくることを受信状態で待ち、受信状態で待つ間に停電通知BN1を前の通信端末CT1から無線通信により受信する。また、終点となる通信端末CT2に備えられる無線部104が、停電通知BN1を前の通信端末CT1から無線通信により受信した後に、停電通知BN2を集約装置12に無線通信により送信する。
中継器となる各通信端末CTjに備えられる制御部105は、電力系統30の停電が発生した時刻Tpから設定された待ち時間Wjが経過した時点に、無線部104に、受信状態で待つことを開始させ、停電通知BNiが前の通信端末CTiから受信された後に、無線部104に、受信状態で待つことを停止させる。また、終点となる通信端末CT2に備えられる制御部105は、電力系統30の停電が発生した時刻から設定された待ち時間W2が経過した時点に、無線部104に、受信状態で待つことを開始させ、停電通知BN1が前の通信端末CT1から受信された後に、無線部104に、受信状態で待つことを停止させる。
中継器となる各通信端末CTjに備えられる無線部104は、前の通信端末CTiから受信した停電通知BNiに含まれるデータを、次の通信端末CTkに送信する停電通知BNjに含める。
2.7 待ち時間の決定
図12及び図13は、実施の形態2の通信端末を備えるマルチホップネットワークにおいて電力系統の模擬停電時に行われる処理のシーケンスを図示するシーケンス図である。
マルチホップネットワーク1においては、待ち時間W1-W9を決定するために、通常時に電力系統30の模擬停電が発生させられる。発生させられる電力系統30の模擬停電は、電力系統30の実際の停電を伴わない。
電力系統30の模擬停電が発生させられる際には、電力系統30の停電が発生した場合と同様に、複数の通信端末CT1-CT10の通信経路が、図8に図示される電力系統30の停電時の通信経路にされる。
また、集約装置12が、図12及び図13に図示されるように、終点となる通信端末CT2、並びに中継器となる通信端末CT1,CT3,CT4,CT5,CT9,CT8,CT7及びCT6を順次に経由して、始点となる通信端末CT10に模擬停電発生通知SBSNを無線通信により送信する。また、始点となる通信端末CT10に備えられる無線部104が、模擬停電発生通知SBSNを無線通信により受信する。また、始点となる通信端末CT10に備えられる無線部104が、図13に図示されるように、模擬停電発生通知SBSNを集約装置12から無線通信により受信した後に、電力系統30の模擬停電が発生させられたことを示す模擬停電通知SBN10を次の通信端末CT6に無線通信により送信する。また、中継器となる各通信端末CTjに備えられる無線部104が、図12に図示されるように、模擬停電通知SBNiを前の通信端末CTiから無線通信により受信する。また、中継器となる各通信端末CTjに備えられる無線部104が、模擬停電通知SBNiを前の通信端末CTiから無線通信により受信した後に、模擬停電通知SBNjを次の通信端末CTkに無線通信により送信する。また、終点となる通信端末CT2が、前の通信端末CT1から模擬停電通知SBN1を無線通信により受信する。また、終点となる通信端末CT2が、前の通信端末CT1から模擬停電通知SBN1を無線通信により受信した後に、模擬停電通知SBN2を集約装置12に無線通信により送信する。
始点となる通信端末CT10は、模擬停電通知SBN10を次の通信端末CT6に送信する際に、模擬停電が発生させられた停電発生時刻Tpを模擬停電通知SBN10に含める。停電発生時刻Tpは、始点となる通信端末CT10が模擬停電発生通知SBSNを受信した時刻である。
中継器となる各通信端末CTjは、模擬停電通知SBNiを前の通信端末CTiから受信した停電通知受信時刻Tiを、次の通信端末CTkに送信する模擬停電通知SBNjに含め、前の通信端末CTiから受信した模擬停電通知SBNiに含まれる停電発生時刻Tp及び停電通知受信時刻Th,・・・,T10を、次の通信端末CTkに送信する模擬停電通知SBNjに含める。終点となる通信端末CT2は、模擬停電通知SBN1を前の通信端末CT1から受信した停電通知受信時刻T1を、集約装置12に送信する模擬停電通知SBN2に含め、前の通信端末CT1から受信した模擬停電通知SBN1に含まれる停電発生時刻Tp、並びに停電通知受信時刻T3,T4,T5,T9,T8,T7,T6及びT10を、集約装置12に送信する模擬停電通知SBN2に含める。
これらにより、集約装置12は、停電発生時刻Tp、並びに停電通知受信時刻T10,T6,T7,T8,T9,T5,T4,T3及びT1を含む模擬停電通知SBN2を受信する。また、集約装置12は、受信した模擬停電通知SBN2に含まれる停電発生時刻Tp、並びに停電通知受信時刻T10,T6,T7,T8,T9,T5,T4,T3及びT1を集計し、停電発生時刻Tpと停電通知受信時刻T10,T6,T7,T8,T9,T5,T4,T3及びT1との時刻差をそれぞれ示す受信開始時刻差ΔT6=Tp-T10,ΔT7=Tp-T6,ΔT8=Tp-T7,ΔT9=Tp-T8,ΔT5=Tp-T9,ΔT4=Tp-T5,ΔT3=Tp-T4,ΔT1=Tp-T3及びΔT2=Tp-T1を求める。
図14は、実施の形態2の通信端末を備えるマルチホップネットワークにおいて電力系統の模擬停電時に集約装置に記憶されるテーブルを図示する図である。
図14に図示されるテーブル171は、集約装置12に記憶される。テーブル171は、通信端末CT10,CT6,CT7,CT8,CT9,CT5,CT4,CT3,CT1及びCT2にそれぞれ付与された端末番号181、始点となる通信端末CT10について得られた停電発生時刻182、始点となる通信端末CT10以外の通信端末CT6,CT7,CT8,CT9,CT5,CT4,CT3,CT1及びCT2についてそれぞれ得られた停電通知受信時刻183、並びに始点となる通信端末CT10以外の通信端末CT6,CT7,CT8,CT9,CT5,CT4,CT3,CT1及びCT2についてそれぞれ得られた受信開始時刻差184を含む。
テーブル171に含まれる停電発生時刻182は、上述した停電発生時刻Tpである。テーブル171に含まれる停電通知受信時刻183は、上述した停電通知受信時刻T10,T6,T7,T8,T9,T5,T4,T3及びT1である。テーブル171に含まれる受信開始時刻差184は、上述した受信開始時刻差ΔT6=Tp-T10,ΔT7=Tp-T6,ΔT8=Tp-T7,ΔT9=Tp-T8,ΔT5=Tp-T9,ΔT4=Tp-T5,ΔT3=Tp-T4,ΔT1=Tp-T3及びΔT2=Tp-T1である。
集約装置12は、図12に図示されるように、待ち時間情報WI2を終点となる通信端末CT2に無線通信により信する。また、終点となる通信端末CT2は、待ち時間情報WI2を集約装置12から無線通信により信する。また、終点となる通信端末CT2及び始点となる通信端末CT10以外の中継器となる各通信端末CTjは、待ち時間情報WIjを前の通信端末CTkから無線通信により受信する。また、中継器となる各通信端末CTjは、待ち時間情報WIiを次の通信端末CTiに無線通信により送信する。


待ち時間情報WI2は、受信開始時刻差ΔT6,ΔT7,ΔT8,ΔT9,ΔT5,ΔT4,ΔT3,ΔT1及びΔT2を含む。待ち時間情報WIjは、受信開始時刻差ΔTj,・・・,ΔT2を含む。これにより、中継器となる各通信端末CTjは、受信開始時刻差ΔTjを得る。待ち時間Wjは、受信開始時刻差ΔTjから得られる。電力系統30の模擬停電が1回だけ発生させられる場合は、待ち時間Wjは、受信開始時刻差ΔTjそのものである。電力系統30の模擬停電が複数回発生させられる場合は、待ち時間Wjは、複数の受信開始時刻差ΔTjの最小値と最大値との間の時間である。これらにより、待ち時間Wjを必要最小限とすることができ、電力貯蔵器121の容量を削減することができる。待ち時間Wjが受信開始時刻差ΔTjを補正することにより得られてもよい。電力系統30の模擬停電が複数回発生させられる場合は、電力系統30の模擬停電が1日に1回発生させられてもよいし、新たな通信端末がマルチホップネットワーク1に追加され通信経路が変更されるごとに電力系統30の模擬停電が発生させられてもよい。中継器となる各通信端末CTjは、電力系統30の模擬停電が発生させられてから待ち時間Wjが経過した時点に停電通知BNiを受信することを受信状態で待つことを開始する。例えば、通信端末CT6は、電力系統30の模擬停電が発生させられてから待ち時間W6が経過した時点に停電通知BN10を受信することを受信状態で待つことを開始する。
望ましくは、集約装置12又は親局13は、通信端末CT1-CT10が有する時刻情報を同期させる時刻同期情報を通信端末CT1-CT10に送信する。例えば、集約装置12又は親局13は、1日に1回0時に時刻同期情報を通信端末CT1-CT10に送信する。これにより、通信端末CT1-CT10が有する時刻情報が同期し、受信開始時刻差ΔT6,ΔT7,ΔT8,ΔT9,ΔT5,ΔT4,ΔT3,ΔT1及びΔT2に含まれる誤差を抑制することができる。この際に、親局13又は集約装置12から通信端末CT1-CT10まで時刻同期情報が伝送されるのに要する時間の誤差は、マイクロ秒オーダーであり、通信端末CT1-CT10が有する時刻情報の誤差は、秒オーダーであるので、前者の誤差を考慮する必要は事実上ない。
2.8 電力貯蔵器の静電容量の削減量
停電通知の送信回数がn回である場合の電力貯蔵器121の静電容量Cは、式(4)で表される。式(4)は、図6に図示されるタイムチャートから導くことができる。
Figure 0007005815000004
また、停電通知の送信回数が1回である場合の電力貯蔵器121の静電容量Cは、式(5)で表される。式(5)は、式(4)から導くことができる。
Figure 0007005815000005
したがって、停電通知の送信回数がn回から1回に削減されることによる電力貯蔵器121の静電容量の削減量C”は、式(6)で表される。式(6)は、式(4)及び式(5)から導くことができる。
Figure 0007005815000006
2.9 実施の形態2の発明の効果
実施の形態2の発明によれば、実施の形態1の発明と同様に、電力系統30の停電が発生し電力貯蔵器121により放電される第2の電力により無線部104が動作する場合に、無線通信の通信速度が第1の通信速度から第2の通信速度に速くなり、無線通信に要する時間を短縮することができる。このため、無線部104を動作させるために必要な電力量を削減することができ、電力貯蔵器121の容量を削減することができる。
加えて、実施の形態2の発明によれば、電力系統30の停電が発生した際に、通信端末CT1-CT10の通信経路が数珠つなぎ状の通信経路にされた状態で各通信端末が停電通知を送信する。このため、各通信端末が停電通知を送信する回数は、1回のみである。また、2個以上の通信端末が同時に停電通知を送信することがない。このため、CCAに失敗することを抑制することができ、停電通知を短時間で送信することができる。
3 実施の形態3
3.1 はじめに
図2は、実施の形態3の通信端末の、データを送信する際の動作を図示するフローチャートでもある。図3は、実施の形態3の通信端末を図示するブロック図でもある。図4及び図5は、実施の形態3の通信端末の、電力系統の停電時の制御シーケンスを図示するフローチャートでもある。図6は、実施の形態3の通信端末の、消費電力の時間変化を図示するタイムチャートでもある。
実施の形態3は、実施の形態2と主に下述する点で相違する。下述されない点については、実施の形態2において採用される構成と同様の構成が実施の形態3においても採用される。
3.2 電力系統の停電時の通信経路
実施の形態2においては、電力系統30の停電が発生した場合に、通信端末CT1-CT10の全部の通信経路が、通常時の通信経路から電力系統30の停電時の通信経路に切り替えられる。これに対して、実施の形態3においては、電力系統30の停電が発生した場合に、通信端末CT1-CT10の一部の通信経路が、通常時の通信経路から電力系統30の停電時の通信経路に切り替えられる。通信端末CT1-CT10の一部は、小さな容量しか有しない電力貯蔵器121、又は劣化した電力貯蔵器121を備える通信端末である。これにより、通信端末CT1-CT10の全部の通信経路を変更することが困難である場合でも、電力系統30の停電が発生した場合に通信端末CT1-CT10が消費する電力量を削減することができる。
図15は、実施の形態3の通信端末を備えるマルチホップネットワークに備えられる集約装置又は親局により管理されるテーブルを図示する図である。図16は、実施の形態3の通信端末を備えるマルチホップネットワークを構成する複数の通信端末の電力系統の停電時の通信経路を図示する図である。
図15に図示されるテーブル201は、集約装置12又は親局13により管理される。テーブル201は、通信端末CT1-CT10にそれぞれ付与された端末番号211、通信端末CT1-CT10にそれぞれ付与されたアドレス212、通信端末CT1-CT10にそれぞれ付与されたrank213、及び終点となる通信端末CT1及びCT2以外の通信端末CT3-CT10にそれぞれ付与された宛先アドレス214を含む。テーブル201は、さらに、通信端末CT1-CT10についてそれぞれ得られた予備電源容量215、通信端末CT1-CT10にそれぞれ付与されたTrank216、及び終点となる通信端末CT1及びCT2以外の通信端末CT3-CT10にそれぞれ付与された停電時宛先アドレス217を含む。
通信端末CTjについて得られる予備電源容量は、通信端末CTjに備えられる電力貯蔵器121の容量を示す。電力貯蔵器121の容量は、どのように検出されてもよい。電力貯蔵器121の容量の具体値も、どのようなものであってもよい。アドレス212及び停電時宛先アドレス217は、電力系統30の停電が発生した場合に、各通信端末11xが、各通信端末11xに付与された停電時宛先アドレスに一致するアドレスを有する通信端末にデータを送信するように付与される。また、Trank216は、電力系統30の停電が発生した場合に、各通信端末11xが、各通信端末11xに付与されたTrankより低位のTrankが付与された通信端末にデータを送信するように付与される。
図15に図示されるテーブル201によれば、端末番号「1」及び「2」がそれぞれ付与された通信端末CT1及びCT2に、Trank「1」が付与されている。また、端末番号「3」及び「5」がそれぞれ付与された通信端末CT3及びCT5に、Trank「2」が付与されている。また、端末番号「4」,「7」及び「8」がそれぞれ付与された通信端末CT4,CT7及びCT8に、Trank「3」が付与されている。また、端末番号「6」,「9」及び「10」がそれぞれ付与された通信端末CT6,CT9及びCT10に、Trank「4」が付与されている。
また、図15に図示されるテーブル201によれば、端末番号「3」が付与された通信端末CT3に、端末番号「1」が付与された通信端末CT1に付与されたアドレス「xx.xxx.xxx.xa」に一致する停電時宛先アドレス「xx.xxx.xxx.xa」が付与されている。また、端末番号「5」が付与された通信端末CT5に、端末番号「2」が付与された通信端末CT2に付与されたアドレス「xx.xxx.xxx.xb」に一致する停電時宛先アドレス「xx.xxx.xxx.xb」が付与されている。また、端末番号「7」が付与された通信端末CT7に、端末番号「3」が付与された通信端末CT3に付与されたアドレス「xx.xxx.xxx.xc」に一致する停電時宛先アドレス「xx.xxx.xxx.xc」が付与されている。また、端末番号「4」及び「8」がそれぞれ付与された通信端末CT4及びCT8に、端末番号「5」が付与された通信端末CT5に付与されたアドレス「xx.xxx.xxx.xe」に一致する停電時宛先アドレス「xx.xxx.xxx.xe」が付与されている。また、端末番号「6」及び「10」がそれぞれ付与された通信端末CT6及びCT10に、端末番号「7」が付与された通信端末CT7に付与されたアドレス「xx.xxx.xxx.xg」に一致する停電時宛先アドレス「xx.xxx.xxx.xg」が付与されている。また、端末番号「9」が付与された通信端末CT9に、端末番号「8」が付与された通信端末CT8に付与されたアドレス「xx.xxx.xxx.xh」に一致する停電時宛先アドレス「xx.xxx.xxx.xh」が付与されている。
その結果として、図16に図示されるように、電力系統30の停電時は、端末番号「6」及び「10」がそれぞれ付与された通信端末CT6及びCT10が、端末番号「7」が付与された通信端末CT7にデータを送信する。また、端末番号「9」が付与された通信端末CT9が、端末番号「8」が付与された通信端末CT8にデータを送信する。また、端末番号「4」及び「8」がそれぞれ付与された通信端末CT4及びCT8が、端末番号「5」が付与された通信端末CT5にデータを送信する。また、端末番号「7」が付与された通信端末CT7が、端末番号「3」が付与された通信端末CT3にデータを送信する。また、端末番号「5」が付与された通信端末CT5が、端末番号「2」が付与された通信端末CT2にデータを送信する。また、端末番号「3」が付与された通信端末CT3が、端末番号「1」が付与された通信端末CT1にデータを送信する。また、端末番号「1」及び「2」がそれぞれ付与された通信端末CT1及びCT2が、集約装置12にデータを送信する。
図17は、実施の形態3の通信端末を備えるマルチホップネットワークにおけるTrankを決定する方法を図示するフローチャートである。
図17に図示されるステップS131においては、電力系統30の停電時の通信経路の作成が開始される。
ステップS132においては、着目する通信端末に付与されているrankの値が1であるか否かが判定される。rankの値が1であると判定された場合は、ステップS133が実行される。rankの値が1でないと判定された場合は、ステップS134が実行される。
ステップS133においては、着目する通信端末に付与されるTrankの値が着目する通信端末に付与されているrankの値と同じ値に設定されて記憶される。
ステップS134においては、着目する通信端末に備えられる電力貯蔵器121の容量を示す予備電源容量が閾値未満であるか否かが判定される。予備電源容量が閾値未満である場合は、ステップS135が実行される。予備電源容量が閾値以上である場合は、ステップS133が実行され、着目する通信端末に付与されるTrankの値がrankの値と同じ値に設定されて記憶される。ステップS135においては、着目する通信端末に付与されるTrankの値が着目する通信端末に付与されているrankの値より低位の値に設定されて記憶される。例えば、着目する通信端末に付与されているrankの値が3である場合は、着目する通信端末に付与されるTrankの値が4に設定されて記憶される。これらにより、着目する通信端末に付与されているrankの値が1である場合は、予備電源容量が閾値未満であるか否かにかかわらず、Trankの値は1に設定される。これにより、rank「1」が付与された通信端末が集約装置12にデータを送信することができなくなることを抑制することができる。また、着目する通信端末に付与されているrankの値が2であるか又は2より低位であり、予備電源容量が閾値以上である場合は、Trankの値はrankの値に一致させられる。また、着目する通信端末に付与されているrankの値が2であるか又は2より低位であり、予備電源容量が閾値未満である場合は、Trankの値はrankの値より低位の値に設定される。
各通信端末11xは、各通信端末11xに付与されたTrankより高位のTrankが付与された通信端末にデータを送信する。このため、例えば、端末番号「4」が付与された通信端末CT4にrank「2」及びそれより低位のTrank「3」が付与されている場合は、通信端末CT4の周囲の通信端末は、通信端末CT4に付与されたTrank「3」と同じTrank、又は高位のTrankを有するため、電力系統30の停電を検出した場合に、通信端末CT4により送信されたデータを中継することがなくなる。これにより、電力系統30の停電が発生している間に送信される停電通知の送信回数が1回ですむ。これにより、小さな予備電源容量を有する通信端末が電力系統30の停電が発生している間に消費する電力量を削減することができる。
実施の形態3の発明によれば、実施の形態1の発明と同様に、電力系統30の停電が発生し電力貯蔵器121により放電される第2の電力により無線部104が動作する場合に、無線通信の通信速度が第1の通信速度から第2の通信速度に速くなり、無線通信に要する時間を短縮することができる。このため、無線部104を動作させるために必要な電力量を削減することができ、電力貯蔵器121の容量を削減することができる。
加えて、実施の形態3の発明によれば、通常時の通信経路を定義するrank213に代えて用いられる、電力系統30の停電時の通信経路を定義する複数のTrank216が設定される、このため、マルチホップネットワーク1の既存のマルチホップネットワークルールにしたがいながら通信端末CT1-CT10の消費電力量を削減することができ、電力貯蔵器121の容量を削減することができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
この発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1 マルチホップネットワーク、11 複数の通信端末、11a,11b,11c,11d,CT1,CT2,CT3,CT4,CT5,CT6,CT7,CT8,CT9,CT10 通信端末、12 集約装置、13 親局、30 電力系統、101 通常電源部、102 予備電源部、103 切り替え部、104 無線部、105 制御部、121 電力貯蔵器。

Claims (6)

  1. 電力系統から供給される第1の電力を供給する通常電源部と、
    電力貯蔵器を備え、前記電力貯蔵器により放電される第2の電力を供給する予備電源部と、
    マルチホップネットワークを構成する他の通信端末と無線通信を行い、前記無線通信の通信速度を第1の通信速度と前記第1の通信速度より速い第2の通信速度との間で切り替え、前記電力系統の停電が発生したことを示す停電通知を前記無線通信により送信する無線部と、
    前記無線部を動作させる電力を前記第1の電力と前記第2の電力との間で切り替える切り替え部と、
    前記電力系統の停電を検出した場合に、前記切り替え部に、前記無線部を動作させる電力を前記第1の電力から前記第2の電力に切り替えさせ、前記無線部に、前記無線通信の通信速度を前記第1の通信速度から前記第2の通信速度に切り替えさせ、前記無線部に、前記停電通知を送信させる制御部と、
    を備えるマルチホップネットワークを構成する通信端末。
  2. 前記制御部は、
    前記マルチホップネットワークを構成する複数の通信端末の通信経路を定義する設定値を記憶し、
    前記電力系統の停電を検出した場合に、前記設定値を、前記通信経路を第1の通信経路にする第1の設定値から前記通信経路を前記第1の通信経路と異なる第2の通信経路にする第2の設定値に切り替える
    請求項1のマルチホップネットワークを構成する通信端末。
  3. 前記第2の通信経路は、数珠つなぎ状である
    請求項2のマルチホップネットワークを構成する通信端末。
  4. 前記無線部は、
    前記電力系統の模擬停電が発生させられたことを示し前記電力系統の模擬停電が発生させられた停電発生時刻を含む模擬停電通知を前記無線通信により受信し、前記停電通知が送信されてくることを受信状態で待ち、前記受信状態で待つ間に前記停電通知を前記無線通信により受信し、
    前記制御部は、
    前記停電発生時刻と前記模擬停電通知が受信された停電通知受信時刻との時刻差から得られる待ち時間を得、
    前記電力系統の停電が発生した時刻から前記待ち時間が経過した時点に、前記無線部に、前記受信状態で待つことを開始させる
    請求項1から3までのいずれかのマルチホップネットワークを構成する通信端末。
  5. 前記制御部は、
    前記電力系統の停電を検出した場合に、前記マルチホップネットワークを構成する通信端末を、第1のモードから前記第1のモードの消費電力より低い消費電力を有する第2のモードに移行させ、
    前記無線部を動作させる電力が前記第1の電力から前記第2の電力に切り替えられてから経過した時間が設定された時間に達した場合に、前記切り替え部に、前記無線部を動作させる電力を、前記第2の電力から前記第1の電力に切り替えさせる
    請求項1から3までのいずれかのマルチホップネットワークを構成する通信端末。
  6. 請求項1から3までのいずれかのマルチホップネットワークを構成する通信端末を含むマルチホップネットワーク。
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