JP7002762B2 - 着床式洋上風力発電装置とこの洋上風力発電装置のタワー部の交換方法、及び着床式洋上風力発電装置の製造方法 - Google Patents
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Description
浮体式の架台システムを備える洋上風力発電装置は、所定の深さ以上、例えば100m以上の水深を有する海域で設置可能であり、海面に浮かせた状態で使用するため、風力発電装置を同じ規格として多量生産が可能である。ただ、浮体式の風力発電装置の場合、架台システム自体も大型化する必要があって、個々の製造単価が高くなるため、採算が悪くなる問題点があった。また、浮体式の風力発電装置の場合、水深100m以下の海域に設置することは難しい。
この風力発電装置は、タワーとして、海底に固定された基礎ブロックの上に複数の分割ブロックを積み上げて海面上に突出させており、これらの分割ブロックと基礎ブロックとを連結具で連結してタワーを立設させる構造としている。この構造のタワーは、短期間での建設を可能とするが、海面上に突出するブロックが海面近くにおいて波の影響を強く受ける欠点がある。このため、台風等の波浪や強風により、安定した姿勢を維持できない問題点がある。また、海底から海面上まで積み重ねられた複数のブロックを、中心を上下に貫通する連結具で連結する必要があるので、水深が深い海域においては、連結具の製造コストや設置コストが高くなるばかりか、複数のブロックを強く締結するための手段も複雑になり、安全に、しかも安定してタワーを立設された状態に保持するのが難しくなる。
また、粒状錘をスラグとする構造においては、廃棄物として多量に発生するスラグを有効利用しながら、製造コストを低減できる。
また、以上の着床式洋上風力発電装置は、タワー部の下端を海面下5m~15mに配置するので、設置海域の水深に左右されることなく、タワー部を特定の高さとして多量生産できるので、生産性を向上して製造コストを低減できる。
図1は実施形態1に係る洋上風力発電装置100の設置状態を示す垂直断面図であり、図2は図1に示す洋上風力発電装置100の概略分解斜視図である。これらの図に示す洋上発電装置100は、海底面50に設置されて、上面が水平面状に整地された基礎部3と、外形を柱状とする形状にコンクリートで形成されると共に、基礎部3の上面に載置されて海面下に配置される土台部1と、複数の鉄骨23を組み立ててタワー状に構築されて、下端部を海面下に配置して土台部1の上に載置し、上端部を海面上に配置して上端にプラットホーム21を設けてなるタワー部2と、プラットホーム21に設置されて風力発電を行う風力発電機4とを備えている。土台部1は、その上端部に、所定の高さを有する筒状の収容壁5を設けており、この収容壁5の内側に、上方開口された有底の収容部6を備えている。タワー部2は、鉄骨23で形成されたタワー本体20の下端部を埋設してなるコンクリートブロック22を備えており、このコンクリートブロック22は、土台部1の収容壁5の内側に収まる外形を有している。洋上風力発電装置100は、収容部6の底部に配置されたコンクリートブロック22の上に粒状錘7が積載されて収容部6に充填され、土台部1の上方に立設されるタワー部2を鉛直姿勢に保持している。
基礎部3は、海底面50の任意の領域であって、洋上風力発電装置100を設置する領域に施工される。基礎部3は、土台部1が設置される海底の表面状態を良好にして、その上面に土台部3を安定して載置するために海底面50に形成される。基礎部3は、土台部1を水平姿勢で載置できるように、上面を水平面状に整地している。図の基礎部1は、海底面50に対して全体を所定の高さに形成しており、中央部の上面を水平面状として土台部1を水平姿勢で設置可能とすると共に、外周部を外側に向かって下り勾配となる傾斜面として、潮流や津波に対して崩れにくくしている。図1に示す基礎部3は、水平面状に形成される中央部の外形が、土台部1の底面よりもひと回り大きな外形となるように形成している。基礎部3は、例えば、中央部の外形を土台部1の外形よりも1~10m、好ましくは3~5m大きくすると共に、外周部に形成される傾斜面の幅を2m~10m、好ましくは3~5mとし、傾斜面の勾配を5度~30度としている。
土台部1は、洋上に配置される風力発電機4を支持するタワー部2を載せる土台として海中に設置される。土台部1は、海底面50に設置された基礎部3の上に載置されて、その上にタワー部2が鉛直姿勢で立設される。土台部1は、外形を柱状とする形状にコンクリートで形成されている。コンクリート製の土台部1は、後述するタワー部2を安定して立設された状態に支持できる大きさと重量となるように設計される。とくに、土台部1は、津波による押し波や引き波で横ずれしないように、浮力を差し引いた全体の重量が2000t以上、好ましくは3000t以上となるように設計される。なお、土台部は、詳細には後述するが、水深の深い海底に設置する際には、高さが高くなるように設計されるので、その高さや横幅に応じてさらに大きく、例えば浮力を差し引いた全体の重量が5000t以上に設計されることもある。
以上の構造の土台部1は、好ましくは、コンクリートケーソン10で構成される。コンクリートケーソン10は、外周面を形成する筒状の周壁部11と、周壁部11の下端開口部を閉塞する底板部12とを備える箱形であって、全体をコンクリートで製作している。さらに、図1と図2に示すコンクリートケーソン10は、周壁部11の下端に外周方向に突出するフランジ部13を一体成形して設けている。コンクリートケーソン10は、事前に工場で製作されると共に、設置現場となる海域に運搬されて、自重により海中に沈降させて海底に設置される。このため、土台部1をコンクリートケーソン10で構成する構造は、製造コストと設置コストの両方を低減できる特長がある。
収容部7に配置されたコンクリートブロック22の上に積載されて、収容部に充填される粒状錘7は、所定の大きさの粒状に形成された錘であって、例えば、砂、砂利、砕石、スラグ等が使用できる。とくに、粒状錘をスラグとする場合、廃棄物として多量に発生するスラグを有効利用しながら、製造コストを低減できる。
タワー部2は、鉄骨23を組み立ててタワー状に構築されており、下端が海面下に配置されて、上端が洋上に突出して配置される。図1~図4に示すタワー部2は、複数の鉄骨23を組み立てた鉄塔であるタワー本体20と、このタワー本体20の上端に設けられたプラットホーム21と、タワー本体20の下端に設けられたコンクリートブロック22とを備えている。海面下から海洋上に延長して配置されるタワー部2は、海中に配置される浸水部分の下端にコンクリートブロック22を固定しており、海面上に突出する突出部の上端にプラットホーム21を固定している。
タワー本体20は、高さが約30mであって、その上端に水平面状のプラットホーム21を備えると共に、下端にはコンクリートブロック22を埋設して固定している。コンクリートブロック22は、板状であって、タワー本体20の下端部を埋設する状態で形成されている。タワー本体20の下端は、図示しないが、鉄骨23の一部をアンカーロッドとして、コンクリートブロック22にインサートして一体的に製造される。タワー本体20は、例えば、下端に水平姿勢に連結されたアンカーロッドをコンクリートブロック22にインサート成形することで、コンクリートブロック22に対して倒れないように強固に固定される。
コンクリートブロック22は、鉄骨23で形成されたタワー本体20の下端部を埋設する状態で、タワー本体20に一体成形されている。コンクリートブロック22は、平らな板状に成形されており、土台部1の収容壁5の内側に収まる外形を有している。図2に示す収容壁5は、平面視を正方形状としているので、コンクリートブロック22の外形を正方形状としている。また、図4に示す収容壁5は、平面視を円形状としているので、コンクリートブロック22の外形を円形状としている。さらに、コンクリートブロック22は、収容壁5の内側に沿って収容できる大きさとしている。すなわち、コンクリートブロック22は、周壁の内径よりも多少小さな外径となるように成形して、収容壁5の内側に沿って収容できるようにしている。これらのコンクリートブロック22は、その厚さを、数十cm~数m、好ましくは、1m~2mとすることができ、コンクリートブロック22自体の重量によっても、タワー本体20を支持できる構造としている。また、コンクリートブロック22を厚くすることで、上に積載される粒状錘7の荷重に耐える強度を実現している。
プラットホーム21は、風力発電機4を洋上の所定の位置に配置するための設置台であって、上端部を洋上に突出させるように配置されたタワー部2の上端に水平な姿勢で固定されている。水平姿勢で配置されるプラットホーム21は、上面に風力発電機4が設置される。さらに、プラットホームは、風力発電機30に加えて、各種監視装置や各種観測装置を設置することもできる。このような装置として、例えば、バードレーダーや監視カメラ、気象観測用の気象レーダ、あるいは風向計、風量計、風力計等の風況観測機が挙げられる。
風力発電機4は、図2に示すように、風力を受けて回転する複数のブレード41と、回転するブレード41の運動エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機42と、発電機42を収納しているナセル43と、ナセル43を所定の高さに配置するためのタワー44とを備えている。風力発電機4は、タワー44の基部がプラットホーム21の上面に固定されて、洋上において所定の姿勢で配置される。
[土台部製造工程]
この工程では、タワー部2を支える土台となる土台部1を製造する。土台部1は、外形を柱状とする形状にコンクリートで形成される。土台部1は、その上端部に筒状の収容壁5が設けられて、収容壁5の内側に上方開口された有底の収容部6が形成される。
コンクリートケーソン10で構成される土台部1においては、陸上において、所定の形状と大きさのコンクリートケーソン10を製造する。製造されたコンクリートケーソン10は、設置海域まで船で搬送された後、海底に設置される。
この工程では、タワー本体20とプラットホーム21とコンクリートブロック22とを備えるタワー部2を製造する。タワー本体20は、複数の鉄骨を組み立てて所定の形状に構築される。プラットホーム21は、タワー本体20の上端に形成される。コンクリートブロック22は、タワー本体20の下端部を埋設する状態であって、好ましくは、タワー本体20の下端に水平姿勢で連結されたアンカーロッドを埋設する状態で一体成形される。コンクリートブロック22は、平らな板状であって、好ましくは、土台部1の収容壁5の内側に沿う外形を有し、収容壁5の内径よりも多少小さな外径であって、所定の厚さとなるように製造される。以上のタワー部2は、工場で製造された後、設置海域まで船で搬送されて、クレーンで吊り下げられて洋上に設置される。
図6の(A)で示すように、海底面50の任意の領域であって、洋上風力発電装置を設置する領域に、多数の捨石32を敷き詰めて所定の高さの基礎捨石層31を形成する。基礎捨石層31は、中央部の上面を水平面状に均すと共に、外周部を外側に向かって下り勾配に傾斜させる。その後、図6の(B)で示すように、基礎捨石層31の上面に被覆部材33としてアスファルトマット33Aを敷設し、基礎捨石層31の上面全体を被覆する。
基礎部形成工程で形成された基礎部3の上面に、土台部1を載置して海面下に配置する。まず、図6の(C)で示すように、基礎部の上面に下段のコンクリートケーソン10Bを載置する。その後、コンクリートケーソン10Bに設けた複数の垂直壁14の上面であって周壁部11の内側に、天板としてコンクリート板18を配置する。さらに、図7の(D)で示すように、コンクリート板18の上面にアスファルトマット37を敷設する。
土台部設置工程で海面下に設置された土台部1の上に、タワー部2を載置する。この工程では、まず、図8の(F)に示すように、タワー部2をクレーン(図示せず)で吊り下げて、タワー部2の下部を海中に沈めて土台部1の収容部6に収容し、タワー部2の下端に設けたコンクリートブロック22を収容部6の底部に配置する。
タワー部設置工程で海面上に配置されたプラットホーム21に、図1に示すように風力発電機4を設置して固定する。
[除去工程]
この工程では、交換するタワー部2が固定された土台部1の収容部6に充填されている粒状錘7を除去する。この除去工程においては、図10の(A)で示すように、サクションや水中サンドポンプ等の吸引装置38を使用することで、粒状錘7を水搬工法によりスラリー輸送して容易に吸引して除去することができる。
除去工程によって、土台部1の収容部6から粒状錘7が除去されると、図10の(B)で示すように、収容部6からタワー部を取り出す。タワー部2は、クレーンで吊り上げて収容部6から取り出される。
さらに、古いタワー部が取り外された土台部1の上に、新しいタワー部2を設置する。図11の(C)に示すように、新しいタワー部2をクレーン(図示せず)で吊り下げて、タワー部2の下部を海中に沈めて土台部1の収容部6に収容し、タワー部2の下端に設けたコンクリートブロック22を収容部6の底部に配置する。さらに、図11の(D)に示すように、収容部6の底部に配置されたコンクリートブロック22の上に粒状錘7を積載する。粒状錘7は、所定の大きさの砕石、スラグまたは砂利や砂であって、収容部6の上端開口から流し込むようにして収容部6に充填する。
1…土台部
2…タワー部
3…基礎部
4…風力発電機
5…収容壁
6…収容部
7…粒状錘
10、10A、10B、10C…コンクリートケーソン
11…周壁部
12…底板部
13…フランジ部
14…垂直壁
15…区画室
16…開口窓
17…開口窓
18…コンクリート板
19…補強リブ
20…タワー本体
21…プラットホーム
22…コンクリートブロック
23…鉄骨
31…基礎捨石層
32…捨石
33…被覆部材
33A…アスファルトマット
35…重り部
36…中間プレート
37…アスファルトマット
38…吸引装置
41…ブレード
42…発電機
43…ナセル
44…タワー
50…海底面
Claims (15)
- 風力発電機を洋上に設置してなる着床式洋上風力発電装置であって、
海底面に設置されて、上面が水平面状に整地された基礎部と、
外形を柱状とする形状にコンクリートで形成されてなり、前記基礎部の上面に載置されて海面下に配置される土台部と、
複数の鉄骨を組み立ててタワー状に構築されてなり、下端部を海面下に配置して前記土台部の上に載置し、上端部を海面上に配置して上端にプラットホームを設けてなるタワー部と、
前記プラットホームに設置されて、風力発電を行う風力発電機と、
を備え、
前記土台部は、
その上端部に、所定の高さを有する筒状の収容壁を設けて、前記収容壁の内側に、上方開口された有底の収容部を備えており、
前記タワー部は、
前記鉄骨で形成されたタワー本体の下端部を埋設してなるコンクリートブロックを備えており、
前記コンクリートブロックは、前記土台部の前記収容壁の内側に収まる外形を有しており、
さらに、前記収容部の底部に配置された前記コンクリートブロックの上に粒状錘が積載されて該収容部に充填され、前記土台部の上方に立設される前記タワー部を鉛直姿勢に保持してなることを特徴とする着床式洋上風力発電装置。 - 請求項1に記載される着床式洋上風力発電装置であって、
前記粒状錘が、砂、砂利、砕石、スラグのいずれかである着床式洋上風力発電装置。 - 請求項2に記載される着床式洋上風力発電装置であって、
前記収容部に充填される前記粒状錘の上面位置が、海面下5m~15mである着床式洋上風力発電装置。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載される着床式洋上風力発電装置であって、
前記土台部が、外周方向に突出するフランジ部を下端に有しており、前記フランジ部の下面を前記基礎部の上面に対して面接触状態で配置してなる着床式洋上風力発電装置。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載される着床式洋上風力発電装置であって、
前記土台部が、上下に積載された複数のコンクリートケーソンを備えており、
最上段に配置される前記コンクリートケーソンが、
外周面を形成する筒状の周壁部と、
前記周壁部の下端開口部を閉塞する底板部とを備え、
前記周壁部を前記収容壁として該周壁部の内側を前記収容部とし、該収容部に前記タワー部の下端部を配置して該タワー部を前記土台部の定位置に立設してなる着床式洋上風力発電装置。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載される着床式洋上風力発電装置であって、
前記土台部が、上下に積載された複数のコンクリートケーソンを備えており、
下段に配置される前記コンクリートケーソンが、
外周面を形成する筒状の周壁部と、
前記周壁部の下端開口部を閉塞する底板部と
前記周壁部の内側に設けられて、前記コンクリートケーソンの内部空間を複数の区画室に区画する複数の垂直壁とを備えており、
複数の前記垂直壁の上であって、前記周壁部の内側に位置して、上段に配置されるコンクリートケーソンを載置してなる着床式洋上風力発電装置。 - 請求項1から6のいずれか一項に記載される着床式洋上風力発電装置であって、
前記土台部が、上下に積載された複数のコンクリートケーソンを備えており、
下段に配置される前記コンクリートケーソンが、
外周面を形成する筒状の周壁部と、
前記周壁部の下端開口部を閉塞する底板部と
を備えて内部に中空部を設けており、
前記周壁部が、開口窓を有すると共に、前記開口窓を介して前記コンクリートケーソンの内部空間を外部に連通してなる着床式洋上風力発電装置。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載される着床式洋上風力発電装置であって、
前記土台部が、
外周面を形成する筒状の周壁部と、
前記周壁部の下端開口部を閉塞する底板部と
を備えるコンクリートケーソンで構成されており、
前記コンクリートケーソンが、
前記周壁部の内側の下端部を中実として重り部を形成すると共に、
前記周壁部の上部を前記収容壁として該周壁部の内側の上部を前記収容部とし、該収容部に前記タワー部の下端部を配置して該タワー部を前記土台部の定位置に立設してなる着床式洋上風力発電装置。 - 請求項5から8のいずれか一項に記載される着床式洋上風力発電装置であって、
前記土台部の前記周壁部の平面視における外形が方形状である着床式洋上風力発電装置。 - 請求項5から8のいずれか一項に記載される着床式洋上風力発電装置であって、
前記土台部の前記周壁部の平面視における外形が円形状である着床式洋上風力発電装置。 - 請求項1ないし10のいずれか一項に記載される着床式洋上風力発電装置であって、
前記基礎部が、
海底面に多数の捨石が敷設されて、上面が平面状に均らされた基礎捨石層と、
前記基礎捨石層の上面に配置された被覆部材とを備えることを特徴とする着床式洋上風力発電装置。 - 請求項1から11のいずれか一項に記載される着床式洋上風力発電装置のタワー部の交換方法であって、
前記土台部の前記収容部に充填された粒状錘を除去する除去工程と、
前記粒状錘が除去された前記収容部からタワー部を取り出すタワー部取り出し工程と、
前記タワー部取り出し工程で前記タワー部が取り出された前記収容部に、新たに設置されるタワー部の下端部に設けたコンクリートブロックを配置すると共に、前記収容部の底部に配置された前記コンクリートブロックの上に粒状錘を積載して該収容壁部の内側に充填するタワー部設置工程と
を含むことを特徴とする着床式洋上風力発電装置のタワー部の交換方法。 - 請求項12に記載される着床式洋上風力発電装置のタワー部の交換方法であって、
前記粒状錘が、砂、砂利、砕石、スラグのいずれかであって、
前記除去工程において、
吸引装置を使用して、前記粒状錘を前記収容壁部の内側から吸い出して除去することを特徴とする着床式洋上風力発電装置のタワー部の交換方法。 - 風力発電機を洋上に設置してなる着床式洋上風力発電装置の製造方法であって、
外形を柱状とする形状にコンクリートで形成されると共に、その上端部に筒状の収容壁を設けて、前記収容壁の内側に上方開口された有底の収容部を備える土台部を製造する土台部製造工程と、
複数の鉄骨を組み立てて構築されたタワー本体と、前記タワー本体の上端に設けられたプラットホームと、該タワー本体の下端部を埋設して、前記収容壁に収まる外形に形成されたコンクリートブロックとを備えるタワー部を製造するタワー部製造工程と、
海底面に、上面が水平面状に整地された基礎部を形成する基礎部形成工程と、
前記基礎部形成工程で形成された前記基礎部の上面に、前記土台部を載置して海面下に配置する土台部設置工程と、
前記土台部設置工程で海面下に設置された前記土台部の上に、前記タワー部を載置して、前記タワー部の上部を海面上に配置するタワー部設置工程と、
タワー部設置工程で海面上に配置された前記プラットホームに風力発電機を設置する発電機設置工程と
を含み、
前記タワー部設置工程において、
前記タワー部の下端部に設けた前記コンクリートブロックを、前記土台部の前記収容部の底部に配置すると共に、前記収容部に配置された前記コンクリートブロックの上に粒状錘を積載して該収容部の内側に充填して、前記土台部の上方に立設される前記タワー部を鉛直姿勢に保持することを特徴とする着床式洋上風力発電装置の製造方法。 - 請求項14に記載される着床式洋上風力発電装置の製造方法であって、
前記土台部が、平面視を多角形状としており、
前記土台部設置工程において、
前記土台部が設置される海域における津波の到達側に対して、前記土台部の平面視における頂点が対向するように前記土台部を配置して、前記土台部の側面を津波の進行方向に対して交差姿勢で配置することを特徴とする着床式洋上風力発電装置の製造方法。
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