JP7002729B2 - 画像データ生成装置、画像認識装置、画像データ生成プログラム、及び画像認識プログラム - Google Patents

画像データ生成装置、画像認識装置、画像データ生成プログラム、及び画像認識プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像データ生成装置、画像認識装置、画像データ生成プログラム、及び画像認識プログラムに関し、例えば、CNNを用いて歩行者等の各種画像を認識するものに関する。
近年、人工知能を用いた深層学習が盛んに研究され、CNNを用いた2次元画像の画像認識の分野において大きな成果が報告されている。
動画は2次元画像であるフレーム画像を時系列的に並べたものであるため、2次元画像に対する深層学習の技術を動画に適用したいとの要望が高まっている。
このような2次元の画像認識技術を用いて動画を認識する技術として非特許文献1の「3D Convolutional Neural Networks for Human Action Recognition」や非特許文献2の「フレーム連結画像を用いたCNNによるシーン認識」がある。
非特許文献1の技術は、動画データに対して空間2次元と時間1次元から成る畳み込みフィルタを適用して、畳み込み処理を行うものである。
非特許文献2の技術は、対象の動き(発話シーン)を撮影した一連のフレーム画像をタイル状に配置して連結することにより、1枚の2次元の画像で対象の経時変化を表すものである。これをCNNによる画像認識装置に投入してシーンの認識を行う。
しかし、非特許文献1の技術では、動画データに対して3次元の畳み込みフィルタを繰り返し使用するため、計算コストが多くなり、大規模な計算機を要するという問題があった。
非特許文献2記載の技術では、2次元の畳み込みフィルタを用いるため、計算コストを低減することができるが、タイル状に隣接する画像の画素間には情報の関連性がなく、対象の認識精度が低下するという問題があった。
IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence, Vol.35, pp.221-231,2013,「3D Convolutional Neural Networks for Human Action Recognition」 MIRU2016 第19回 画像の認識・理解シンポジウム PS1-27「フレーム連結画像を用いたCNNによるシーン認識」
本発明は、動的な認識対象を画像認識することを目的とする。
(1)請求項1に記載の発明では、空間内での認識対象の位置を時間の経過に従って記録した時系列空間情報を取得する時系列空間情報取得手段と、前記取得した時系列空間情報を所定の方向に走査して当該所定の方向におけるデータ値の列を取得するデータ値取得手段と、前記取得したデータ値の列を、前記時系列空間情報の他の方向に対応して配列して前記認識対象を画像認識するための画像データを生成する画像データ生成手段と、前記生成した画像データを出力する出力手段と、を具備し、前記データ値取得手段は、前記所定の方向におけるデータ値の局所性に対応して屈曲を繰り返す空間充填曲線を走査経路として設定し、当該設定した走査経路に沿って前記データ値の列を取得する、ことを特徴とする画像データ生成装置を提供する。
(2)請求項2に記載の発明では、前記所定の方向は、前記時系列空間情報の空間方向であり、前記他の方向は、前記時系列空間情報の時間方向であることを特徴とする請求項1に記載の画像データ生成装置を提供する。
)請求項に記載の発明では、前記時系列空間情報は、前記認識対象を撮影した動画データであり、前記データ値取得手段は、前記動画データの各フレーム画像データに前記曲線を設定し、前記各フレーム画像データを走査して、画素値の列をデータ値の列として取得し、前記画像データ生成手段は、フレーム画像データごとの画素値の列を時間方向に対応して配列した2次元の前記画像データを生成することを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の画像データ生成装置を提供する。
)請求項に記載の発明では、前記データ値取得手段は、前記フレーム画像データごとに、前記曲線の設定条件を変化させることを特徴とする請求項3に記載の画像データ生成装置を提供する。
)請求項に記載の発明では、前記データ値取得手段は、前記設定条件として、前記曲線の設定範囲を変化させることを特徴とする請求項4に記載の画像データ生成装置を提供する。
)請求項に記載の発明では、前記データ値取得手段は、前記設定条件として、前記フレーム画像データごとに、前記曲線の設定形態を変化させることを特徴とする請求項4に記載の画像データ生成装置を提供する。
)請求項に記載の発明では、前記データ値取得手段は、同一のフレーム画像データに対して前記曲線の設定条件を変化させて、当該設定条件ごとにデータ値を取得することを特徴とする請求項4、請求項5、又は請求項6に記載の画像データ生成装置を提供する。
)請求項に記載の発明では、前記データ値取得手段は、直線状の走査経路に沿って前記データ値の列を取得することを特徴とする請求項2に記載の画像データ生成装置を提供する。
)請求項に記載の発明では、前記時系列空間情報は、前記認識対象を撮影した動画データであり、前記動画データを構成するフレーム画像の少なくとも一部の静止画像データに対して前記走査経路の走査方向を決定する走査方向決定手段を具備し、前記データ値取得手段は、前記決定した走査方向に沿って前記データ値の列を取得し、前記画像データ生成手段は、前記静止画像データごとの画素値の列を時間方向に対応して配列した2次元の前記画像データを生成することを特徴とする請求項8に記載の画像データ生成装置を提供する。
10)請求項10に記載の発明では、前記走査方向決定手段は、前記静止画像データによって形成される画像の短手方向に前記走査方向を決定することを特徴とする請求項9に記載の画像データ生成装置を提供する。
11)請求項11に記載の発明では、空間内での認識対象を撮影した動画データを取得する動画データ取得手段と、前記動画データを構成するフレーム画像の少なくとも一部の静止画像データに対して、前記静止画像データによって形成される画像の短手方向に、直線状の走査経路の走査方向を決定する走査方向決定手段と、前記決定した走査方向に沿って、前記静止画像データの空間方向における画素値の列を取得するデータ値取得手段と、前記静止画像データごとの画素値の列を時間方向に対応して配列して、前記認識対象を画像認識するための2次元の前記画像データを生成する画像データ生成手段と、前記生成した画像データを出力する出力手段と、を具備したことを特徴とする画像データ生成装置を提供する。
12)請求項12に記載の発明では、請求項1から請求項11までのうちの何れか1の請求項に記載の画像データ生成装置と、前記画像データ生成装置が出力した画像データを取得する画像データ取得手段と、認識対象を画像認識するための学習データを取得する学習データ取得手段と、前記取得した学習データを用いて前記取得した画像データに含まれている前記認識対象を認識する認識手段と、を具備したことを特徴とする画像認識装置を提供する。
13)請求項13に記載の発明では、コンピュータによって読み取られ実行される画像データ生成プログラムであって、前記コンピュータを、請求項1から請求項11のうちのいずれか1の請求項に記載の画像データ生成装置として機能させることを特徴とする画像データ生成プログラムを提供する。
14)請求項14に記載の発明では、コンピュータによって読み取られ実行される画像認識プログラムであって、前記コンピュータを、請求項12に記載の画像認識装置として機能させることを特徴とする画像認識プログラムを提供する。
本発明によれば、空間的な情報と時間的な情報を併せ持つ時空間画像データを生成することにより、動的な認識対象を画像認識することができる。
画像認識装置の構成を説明するための図である。 ヒルベルトスキャンを説明するための図である。 動画データをクリッピングする方法を説明するための図である。 クリッピングの変形例を説明するための図である。 画像認識装置のハードウェア的な構成の一例を示した図である。 画像認識処理の手順を説明するためのフローチャートである。 実験結果を説明するための図である。 変形例7を説明するための図である。 変形例7の画像認識処理の手順を説明するためのフローチャートである。 変形例8を説明するための図である。
(1)実施形態の概要
画像認識装置1(図1)は、時空間画像データ生成部2によって、動画データ4を構成するフレーム画像データ6をヒルベルトスキャンして1次元空間画像データ7を生成し、更に、1次元空間画像データ7を時間方向に配列して空間的情報と時間的情報を保持した2次元の時空間画像データ8を生成する。
このように、画像認識装置1は、空間的情報と時間的情報を保持しつつ、動画データ4を2次元の時空間画像データ8に画像変換する。
次に、画像認識装置1は、CNN部3によって、時空間画像データ8に対して2次元フィルタを用いた畳み込み処理を行い、認識対象である歩行者の行動を画像認識する。
このように、画像認識装置1は、本来は、空間2次元と時間1次元による3次元の解析を要する歩行者の行動認識を、2次元画像のCNN(深層学習を用いた人工知能の一つ)による画像認識処理によって行い、歩行者の状態を推定することができる。
(2)実施形態の詳細
図1は、本実施の形態に係る画像認識装置1の構成を説明するための図である。
図1(a)に示した画像認識装置1は、車載装置であって、画像認識用の画像データの生成を行う時空間画像データ生成部2と深層学習を用いた人工知能による画像認識処理を行うCNN部3を備えており、車載のカメラが出力した動画データを解析して車外に存在する歩行者の有無と動作状態の分類(右直立、右歩行、左直立、左歩行など)を画像認識する。
なお、これは一例であって、例えば、車両の前方の道路や地形を読み取ったり、あるいは、監視カメラと接続して通行人を認識・追跡したりするなど、動的な認識対象を画像認識する一般的な用途に広く使用することができる。
時空間画像データ生成部2は、画像データ生成装置として機能するモジュールであって、カメラが撮影・生成した動画データ4を時空間画像データ8に変換する。
カメラによって撮影された動画データ4は、時系列的に生成されたフレーム画像データ6a、6b、…から構成されている。
以降、フレーム画像データ6a、6b、…を特に区別しない場合は、単にフレーム画像データ6と記し、後述する他の構成要素についても同様とする。
フレーム画像データ6は、ある瞬間において被写体(認識対象)を撮影した、空間方向の(x、y)成分を有する2次元の静止画像データである。
動画データ4は、フレーム画像データ6を撮影時間に従って時間方向(t軸とする)に時系列に順序づけて並べた静止画像データの集合であり、空間方向の2次元、時間方向の1次元を合計した3次元データとなる。
ここで、動画データ4は、空間内での認識対象の位置を時間の経過に従って記録した時系列空間情報として機能している。
時空間画像データ生成部2は、カメラから逐次送られてくるフレーム画像データ6を時系列的に所定枚数分(Q枚)を読み込む。
このように、時空間画像データ生成部2は、カメラより時系列空間情報を取得する時系列空間情報取得手段を備えている。
ここでは、一例として最初のフレーム画像データ6aから最新のフレーム画像データ6fまでの6枚のフレーム画像データ6を読み込むことにする。
なお、画像認識精度が許容範囲内に保たれる限度まで、フレーム画像データ6を所定枚数ごとに、あるいは、ランダムに読み込んだり、または、コマ落ちが生じてもよい。
なお、フレーム画像データ6を読み込む順番については、この逆も可能である。
すなわち、時空間画像データ生成部2は、カメラから逐次送られてくるフレーム画像データ6のうち、最新のものから過去のものへ時系列的に所定枚数分を読み込むようにしてもよい。この場合の一例としては、最新のフレーム画像データ6fから過去方向のフレーム画像データ6aまでの6枚のフレーム画像データ6を読み込むことになる。
時空間画像データ生成部2は、これらのフレーム画像データ6を読み込むと、まず、フレーム画像データ6aに対して空間方向(x軸とy軸で張られる面の面方向)にヒルベルト曲線(後述)を一筆書き的に設定する。そして、時空間画像データ生成部2は、当該ヒルベルト曲線に沿ってフレーム画像データ6aの画素の画素値をスキャン(走査)して読み取り、これらを1列に展開する。この処理は、ヒルベルトスキャンと呼ばれ、詳細は後述する。
フレーム画像データ6aをヒルベルトスキャンすることにより、フレーム画像データ6aを撮影した時点での、空間的情報を含む空間方向の1次元データである1次元空間画像データ7aが得られる。
時空間画像データ生成部2は、同様にして、フレーム画像データ6b~6fも図示しない1次元空間画像データ7b~7fに変換する。
後述するように、ヒルベルト曲線は屈曲しているため、これに沿ってスキャンすると、画像の局所性を極力保持したまま2次元画像を1次元化することができる。
このように、時空間画像データ生成部2は、時系列空間情報を所定の方向(この例では、空間方向であり、時間方向とすることも可能)に走査して当該所定の方向におけるデータ値(この例では画素値)の列を取得するデータ値取得手段を備えている。
そして、当該データ値取得手段は、走査経路として、当該所定の方向におけるデータ値の局所性に対応して屈曲を繰り返す曲線(この例では、ヒルベルト曲線)を設定し、当該設定した曲線に沿って時系列空間情報を走査して当該所定の方向におけるデータ値(この例では、画素値)の列を取得している。
次いで、時空間画像データ生成部2は、図1(b)に示したように、1次元空間画像データ7a~7fを時間方向に(即ち撮影時間の順番に)時系列的に配列して画像認識用の時空間画像データ8を生成する。
このように、時空間画像データ生成部2は、取得したデータ値の列を、時系列空間情報の他の方向(この例では、時間方向)に対応して配列して認識対象を画像認識するための画像データ(時空間画像データ8)を生成する画像データ生成手段を備えている。
時空間画像データ8は、一辺の方向が空間的情報(空間成分)を表し、これに直交する他方の辺が時間的情報(時間成分)を表す2次元画像データである。
このように、時空間画像データ生成部2は、動画データ4を空間方向にヒルベルトスキャンして展開することにより3次元の時系列空間データである動画データ4を、空間的情報、及び時間的情報を保持しつつ、2次元の画像データである時空間画像データ8に変換する。
なお、ここでは1次元空間画像データ7の配列を時系列順としたが、画像認識が可能な範囲で順序を変更することも可能である。
以上のように、時空間画像データ生成部2は、動画データの各フレーム画像データに曲線を設定し、各フレーム画像データを走査して、画素値の列をデータ値の列として取得し、更に、フレーム画像データごとの画素値の列を時間方向に対応して配列した2次元の画像データを生成している。
図1(a)に戻り、CNN部3は、畳み込みニューラルネットワーク(CNN:Convolutional Neural Network)を用いて2次元画像データの画像認識を行うモジュールである。
CNN部3が用いるアルゴリズムは、2次元画像データの画像認識方法として高い評価を得ており、また、広く利用されているものである。
本実施の形態では、CNN部3は、右直立、右歩行、左直立、左歩行、…など歩行者が取り得る各種の態様を事前学習しており、時空間画像データ生成部2が出力した時空間画像データ8を読み込んで、これから歩行者の態様が何れの分類クラスに属するかを画像認識し、その結果を出力する。
このように、時空間画像データ生成部2は、生成した画像データをCNN部3に出力する出力手段を備えている。
ここで、図1(c)を用いてCNN部3の構成についてより詳細に説明する。
CNN部3は、入力側から、畳み込み層11、プーリング層12、畳み込み層13、プーリング層14、畳み込み層15、プーリング層16、全結合層17の各層を積層して構成されている。
畳み込み層11は、入力された2次元画像データ(ここでは、時空間画像データ8)に対して2次元フィルタを画像上でスライドさせてフィルタリングすることにより画像の特徴的な濃淡構造を抽出する層であり、周波数解析に対応する処理を行う。
プーリング層12は、畳み込み層11によって抽出された特徴を保持しつつデータをダウンサンプリングして縮小する。
歩行者は、動的に動くため、フレーム画像データ6での撮影位置がずれるが、プーリング層12の処理によって歩行者を表す空間的な特徴の位置のずれを吸収することができる。これによって、空間的な位置ずれに対する画像認識精度の頑強性を高めることができる。
畳み込み層13、15と、プーリング層14、16の機能は、それぞれ、畳み込み層11、プーリング層12と同様である。
全結合層17は、一般的なニューラルネットワークであり、2次元特徴マップ(畳み込み層11~プーリング層16を経て得られるデータ)を1次元に展開し、回帰分析のような処理を行う層である。
このように、CNN部3は、画像の特徴の抽出と位置のずれの吸収を3回行った後、回帰分析的な処理を行って、歩行者の態様を画像認識する。
なお、畳み込み層11、13、15の2次元フィルタの値や、全結合層17のパラメータは、学習を通してチューニングされている。
学習は、分類クラスごとに多数の時空間画像データ8を用意し、これを画像認識装置1に入力して、その結果をバックプロパゲーションするなどして行う。
図2は、時空間画像データ生成部2が行うヒルベルトスキャンを説明するための図である。
ヒルベルトスキャンは、フレーム画像データ6に各画素を通過するヒルベルト曲線を設定し、これに沿ってスキャンすることにより、フレーム画像データ6の全体に渡って画素値を一筆書き的に読み取る処理である。
ヒルベルト曲線は、図2(a)に示したようなコの字型の曲線を組み合わせて形成される空間全体を覆う曲線であり、空間充填曲線と呼ばれるものの一種である。空間充填曲線には、この他にペアノ曲線などもある。図に示した矢線は、スキャンの方向を示している。
このように、時空間画像データ生成部2は、屈曲を繰り返す曲線として空間充填曲線を設定している。
図2(b)に示したような、m×m(m=2)個の画素1~4が配置された画像データ20の例では、これらの画素を通過するヒルベルト曲線21を設定し、矢線の方向に画素値をスキャンして読み取った画素値を1列に並べると、画素1~画素4が順に並んだ1次元空間画像データ22が得られる。
図2(c)に示したような、m×m(m=4)個の画素1~Gが配置された画像データ24の例では、これらの画素を通過するヒルベルト曲線25を設定し、矢線の方向に画素値をスキャンして読み取った画素値を1列に並べると、画素1~画素Gが順に並んだ1次元空間画像データ26が得られる。
更に、より画素の多い画像データも同様に、ヒルベルト曲線に従ってスキャンする。
ところで、例えば、図2(c)の画像データ24では、領域27に画素1、2、5、6が局在しているが、これらの画素は1次元空間画像データ26においても領域28に局在している。
同様に、画像データ24で局在している画素3、4、7、8も1次元空間画像データ26で局在してまとまっている。
このようにヒルベルトスキャンを用いると、画素値の局所性をできるだけ保持したまま2次元データを1次元化することができる。
画像認識は、画像の特徴をパターン認識するため、元画像の局所的な特徴をなるべく損なわないようにして時空間画像データ8を生成することが重要となる。
そのため、ヒルベルト曲線は、フレーム画像データ6をスキャンするための走査線として適した曲線である。
なお、これは、フレーム画像データ6をスキャンする曲線をヒルベルト曲線に限定するものではなく、ペアノ曲線などの他の空間充填曲線や、非空間充填曲線を用いることも可能である。
本実施の形態では、ヒルベルト曲線を画素単位で屈曲させるが、例えば、1つおきの画素で屈曲させ、1つおきの画素値を読み取るといったように、読み取りの間隔を粗くすることも可能である。間隔が細かいほど精度は上がるが、計算コストは増大する。そのため、読み取りの間隔は、画像認識に必要とされる局所性の程度に応じて決定すればよい。
このように、時空間画像データ生成部2は、動画による3次元データをスキャンして2次元データ化することができる。このため、CNN部3は、3次元の動画データを2次元フィルタでフィルタリングすることが可能となる。これにより、動画データに3次元フィルタを適用する従来例に比して、計算コストを著しく低減することができる。
図3は、動画データ4をクリッピングする方法を説明するための図である。
上述したように、ヒルベルトスキャンすることによりフレーム画像データ6における画素の局所性をなるべく保持したまま時空間画像データ8を生成することができる。
しかし、局所性の全てが保存されるわけではなく、局在化していた画素が離れてしまう場合もある程度発生する。
例えば、図2(c)で説明した画像データ24の例において、領域27に局在している画素1、2、5、6については、1次元空間画像データ26においても領域28に局在している。
しかし、画像データ24において局在している画素5、6、9、Aからなる領域に注目した場合、1次元空間画像データ26では画素5、6と画素9、Aとが離れてしまい、局所性が低下している。
このため、各フレーム画像データ6に対して同一条件でヒルベルトスキャンをすると、上記の画素5、6と画素9、Aとの間で生じた局所性の低下が、全てのフレーム画像データ6において生じることになり、時系列的に局所性の低下が累積されてしまう。
画素の局所性の低下による画像認識精度の低下を抑制する方法としては、フレーム画像データ6ごとにヒルベルト曲線の設定条件を変化させて、局所性が低下する画素をフレーム画像データ6ごとに異なるように分散することが有効である。
そこで、時空間画像データ生成部2は、次に述べるように、フレーム画像データ6ごとのヒルベルト曲線の設定条件を変化させるためにフレーム画像データ6をランダムにクリッピングする機能を備えている。
図3(a)に示したように、フレーム画像データ6aは、一例として64×32個の画素から構成されているとする。
これに対し、時空間画像データ生成部2は、このサイズより小さい領域をフレーム画像データ6aにランダム(任意)に設定し、フレーム画像データ6aから当該領域で形成されたクリッピング画像9aを抜き出す。クリッピング画像9aのサイズは、一例として60×30とする。
画像にヒルベルト曲線を設定する場合、一辺のサイズが2のn乗(nは自然数)であることが必要である。
そこで、時空間画像データ生成部2は、図3(b)に示したように、クリッピング画像9aの周囲に適当な画素を追加するパディングという処理を行って、64×32のフレーム画像データ6aを復元する
そして、時空間画像データ生成部2は、復元したフレーム画像データ6aにヒルベルト曲線を設定してスキャンし、追加した画素の画素値はメモリに読み込まずにスキップして1次元空間画像データ7aを生成する。
時空間画像データ生成部2は、同様に、フレーム画像データ6b~6fを任意の範囲でクリッピングしてクリッピング画像9b~9fを生成し、これらをパディングしてからヒルベルトスキャンして1次元空間画像データ7b~7fを生成する。
そして、時空間画像データ生成部2は、1次元空間画像データ7a~7fを時系列順に配設して時空間画像データ8を生成する。
以上の例では、クリッピング画像9aをフレーム画像データ6ごとに任意の領域に設定したが、何らかの規則性に従って設定してもよい。
クリッピング後に復元したフレーム画像データ6にヒルベルト曲線を設定することにより、ヒルベルト曲線の開始点や画素を通過する経路がフレーム画像データ6ごとに変化し、画素の非局在化を様々な画素に分散することができる。
このように、時空間画像データ生成部2は、フレーム画像データごとに、曲線の設定範囲を変化させることにより曲線の設定条件を変化させる。
このような、学習画像やフレーム画像データ6から一回り小さい画像をランダムで切り出して、空間的情報の保持を網羅的にする処理は、データオーギュメンテーションと呼ばれている。
データオーギュメンテーションは、事前学習用の動画データと動画データ4の双方について行われる。
図4は、クリッピングの変形例を説明するための図である。
この変形例では、時空間画像データ生成部2は、クリッピング画像9aの上半分から30×30のクリッピング画像を抜き出した後、パディングして32×32のフレーム画像データ31aを生成する。
同様にして、時空間画像データ生成部2は、クリッピング画像9b~9fから図示しないフレーム画像データ31b~31fを生成する。
そして、時空間画像データ生成部2は、ヒルベルトスキャンによってフレーム画像データ31a~31fから1次元空間画像データ7a~7fを生成し、これらを時系列順に配設して時空間画像データ8を生成する。
クリッピング画像9を半分にリサイズすることにより、1次元空間画像データ7や時空間画像データ8のデータ量も半分になり、より小型の画像認識装置1での処理が可能となる。
この例では、クリッピング画像9の上半分を再度クリッピングしたが、下半分や中間部分をクリッピングしてもよい。
また、フレーム画像データ6を直接クリッピングしてクリッピング画像を生成してもよい。
図5は、画像認識装置1のハードウェア的な構成の一例を示した図である。
画像認識装置1は、車載用に構成されているが、航空機や船舶などの他の形態の移動体に搭載したり、あるいは、スマートフォンなどの携帯端末に搭載したり、更には、パーソナルコンピュータなどの据え置き型の装置に搭載したりすることができる。
画像認識装置1は、CPU41、ROM42、RAM43、記憶装置44、カメラ45、入力部46、及び出力部47などがバスラインで接続されて構成されている。
CPU41は、中央処理装置であって、記憶装置44が記憶する画像認識プログラムに従って動作し、上述した歩行者の画像認識を行う。
ROM42は、読み出し専用のメモリであって、CPU41を動作させるための基本的なプログラムやパラメータを記憶している。
RAM43は、読み書きが可能なメモリであって、CPU41が動画データ4から時空間画像データ8を生成したり、更に、時空間画像データ8から歩行者を画像認識する際のワーキングメモリを提供する。
記憶装置44は、ハードディスクなどの大容量の記憶媒体を用いて構成されており、画像認識プログラムを記憶している。
画像認識プログラムは、CPU41に時空間画像データ生成部2やCNN部3としての機能を発揮させるプログラムである。
カメラ45は、車外を動画撮影する車載カメラであって、所定のフレームレートでフレーム画像データ6を出力する。
入力部46は、画像認識装置1を操作するための操作ボタンなどから構成され、出力部47は、画像認識装置1の設定画面などを表示するディスプレイなどから構成されている。
本実施の形態では、画像認識装置1を車載装置とするが、カメラ45を車両に設置し、ネットワーク通信によって動画をサーバに送信し、サーバで画像認識して認識結果を車両に送信するように構成することもできる。
図6は、画像認識装置1が行う画像認識処理の手順を説明するためのフローチャートである。
以下の処理は、CPU41が画像認識プログラムに従って行うものである。また、CPU41の処理に対応する機能部を括弧にて示す。
まず、カメラ45が車外を撮影して動画データ4を逐次的に出力している。
次に、CPU41(時空間画像データ生成部2)は、動画フレームをQ枚読み込む(ステップ5)。すなわち、CPU41は、出力される動画データ4における所定枚数Q枚(例えば、6枚)のフレーム画像データ6を出力順にRAM43に読み込む。
次に、CPU41(時空間画像データ生成部2)は、パラメータiを0にセットしてRAM43に記憶する(ステップ10)。
そして、CPU41(時空間画像データ生成部2)は、RAM43からi番目のフレーム画像データ6を読み出し、これからクリッピング画像9を生成してRAM43に記憶する(ステップ15)。フレーム画像データ6からクリッピング画像9を生成する領域は、乱数を発生させて、これに基づいてランダムに決定する。
なお、i=0番目のフレーム画像データ6は、Q枚のうちの1枚目に対応する。即ち、i番目のフレーム画像データ6は、Q枚の内のi+1枚目に対応する。
次に、CPU41(時空間画像データ生成部2)は、クリッピング画像9をパディングしてフレーム画像データ6を復元し、これをRAM43に記憶する。
そして、CPU41(時空間画像データ生成部2)は、RAM43に記憶した当該フレーム画像データ6にヒルベルト曲線を設定してヒルベルトスキャンを行い(ステップ20)、1次元空間画像データ7を生成する(ステップ25)。
次に、CPU41(時空間画像データ生成部2)は、生成した1次元空間画像データ7をRAM43に記憶して時空間画像データ8を生成する(ステップ30)。
なお、i=0の場合は、まず、最初の1次元空間画像データ7aをRAM43に記憶し、i=1、2、…の場合には、既にRAM43に記憶してある1次元空間画像データ7に時系列的に追加していく。
次に、CPU41(時空間画像データ生成部2)は、RAM43に記憶してあるiに1をインクリメントした後(ステップ35)、iがQ未満か否かを判断する(ステップ40)。
iがQ未満の場合(ステップ40;Y)、CPU41(時空間画像データ生成部2)は、ステップ15に戻り、次のフレーム画像データ6に対して同様の処理を行う。
一方、iがQ未満でない場合(ステップ40;N)、RAM43に時空間画像データ8が完成したため、CPU41(CNN部3)は、RAM43から時空間画像データ8を読み出し、これを画像認識する(ステップ45)。
そして、CPU41(CNN部3)は、画像認識結果を所定の出力先に出力する(ステップ50)。
出力先は、例えば、車両の制御系であり、車両前方に歩行者が存在する場合に車速の制動を行ったりする。
次に、CPU41(CNN部3)は、画像認識処理を終了するか否かを判断する(ステップ55)。
処理を終了しない場合(ステップ55;N)、CPU41(CNN部3)は、ステップ5に戻る。一方、ユーザが終了ボタンを選択するなどして処理を終了する場合(ステップ55;Y)、CPU41(CNN部3)は、処理を終了する。
図7は、実験結果を説明するための図である。
この図は、画像認識装置1の画像認識能力を10分割交差検定という評価方法により評価した結果を表した表である。
10分割交差検定とは、1つのデータセット(例えば時空間画像データ8の1万セット分)を10個(1000セット)に分割した後、9個で学習し、残りの1つで正答率を評価する、という処理を繰り替えし行う評価方法である。
この表の上段は、画像認識装置1を用いた場合を示しており、下段はLSTM(Long Short Term Memory)と呼ばれる従来技術(従来技術の項目で説明したものとは異なる)を用いた場合を示している。
評価項目は、正答率であり、画像認識装置1の場合は77.1%、LSTMの場合は74.0%となっている。
このように、画像認識装置1の正答率は、LSTMを上回っており、画像認識装置1は、従来技術と比較して高い画像認識能力を備えていることが分かる。
(変形例1)
実施の形態では、クリッピングにより離散化する画素を分散させたが、本変形例では、ヒルベルト
スキャンの経路、即ち、ヒルベルト曲線の形態をフレーム画像データ6ごとに変化させることにより離散化する画素の分散を行う。
ヒルベルト曲線の始点から最初の一歩目を右側に進む場合を形態1とし、下側に進む場合を形態2とし、上側に進む場合を形態3とし、左側に進む場合を形態4とする。はじめの一歩目の位置がフレーム画像データ6の外となる場合は、パディングして当該パディング部分に関しては、スキャン時に画素値の読み込みを行わないものとする。
このようにヒルベルト曲線の形態を複数用意し、これらをフレーム画像データ6に適当に割り当てることにより、空間的情報と時間的情報の保持を網羅的にする。
割り当て方は各種考えられ、例えば、フレーム画像データ6aは、形態1のヒルベルト曲線でヒルベルトスキャンし、フレーム画像データ6bは、形態2のヒルベルト曲線でヒルベルトスキャンし、…といったように、形態1から形態4までを順番に割り当ててもよいし、あるいは、形態1~形態4から任意に選んだ形態をフレーム画像データ6aに割り当て、残りの形態から任意に選んだ形態をフレーム画像データ6bに割り当て、…といったように、形態を任意に割り当ててもよい。
また、例えば、フレーム画像データ6aは、ヒルベルト曲線、フレーム画像データ6bは、ペアノ曲線、フレーム画像データ6cは、ヒルベルト曲線、フレーム画像データ6dは、ペアノ曲線、…といったように、種類の異なる空間充填曲線により曲線の形態を変えてもよい。
更に、フレーム画像データ6aは、形態1のヒルベルト曲線、フレーム画像データ6bは、形態1のペアノ曲線、フレーム画像データ6cは、形態2のヒルベルト曲線、フレーム画像データ6dは、形態2のペアノ曲線、…といったように、曲線の種類と曲線の形態の両方を変えてもよい。
このように、この例の時空間画像データ生成部2は、曲線の設定条件として、フレーム画像データごとに、曲線の設定形態を変化させている。
(変形例2)
変形例1では、フレーム画像データ6ごとにヒルベルト曲線の形態を変化させてヒルベルトスキャンしたが、本変形例では、1つのフレーム画像データ6に対して形態の異なる複数のヒルベルト曲線を設定する。
例えば、フレーム画像データ6aを形態1のヒルベルト曲線でスキャンして1次元空間画像データ7a1を生成し、更に、フレーム画像データ6aを形態2のヒルベルト曲線でスキャンして1次元空間画像データ7a2を生成し、…、次に、フレーム画像データ6bを形態1のヒルベルト曲線でスキャンして1次元空間画像データ7b1を生成し、更に、フレーム画像データ6bを形態2のヒルベルト曲線でスキャンして1次元空間画像データ7b2を生成し、…、といったように、フレーム画像データ6fまで、各フレーム画像データ6を形態の異なるヒルベルト曲線で複数回スキャンした後、1次元空間画像データ7a1、7a2、…、7b1、7b2、…、を配列して時空間画像データ8を生成する。
あるいは、1次元空間画像データ7a1、7b1、…から時空間画像データ8aを生成し、1次元空間画像データ7a2、7b2、…から時空間画像データ8bを生成し、といったように、複数の時空間画像データ8a、8b、…を生成し、これらを個別に画像認識して、その結果を総合して判断してもよい。
また、同一のフレーム画像データ6aを任意に複数回クリッピングし、これらをそれぞれパディングした後にヒルベルトスキャンすることにより、複数の1次元空間画像データ7a1、7a2、…を生成することもできる。同様にフレーム画像データ6bから1次元空間画像データ7b1、7b2、…を生成する。
このように、フレーム画像データ6を複数回任意にクリッピングすることにより同一のフレーム画像データ6から複数の1次元空間画像データ7を生成することもできる。
以上に説明したように、変形例2の画像認識装置1は、同一のフレーム画像データに対して曲線の設定条件を変化させて、当該設定条件ごとにデータ値を取得している。
(変形例3)
本変形例では、1つのフレーム画像データ6に複数回ランダムにクリッピング画像9の領域を設定し、1つのフレーム画像データ6から複数枚のクリッピング画像9を生成する。
例えば、フレーム画像データ6aから領域1のクリッピング画像9a1を生成し、同じくフレーム画像データ6aから領域2のクリッピング画像9a2を生成し、…、次に、フレーム画像データ6bから領域1のクリッピング画像9b1を生成し、同じくフレーム画像データ6bから領域2のクリッピング画像9b2を生成し、…、といったように、フレーム画像データ6fまで、各フレーム画像データ6から切り抜き領域の異なるクリッピング画像9を複数個生成する。
そして、時空間画像データ生成部2は、これらのクリッピング画像9のそれぞれをパディングしてフレーム画像データ6を復元する。
これにより、元画像のフレーム画像データ6aから複数枚のフレーム画像データ6a1、6a2、…が復元される。フレーム画像データ6b、6c、…も同様である。
時空間画像データ生成部2は、これらフレーム画像データ6a1、6a2、…、6b1、6b2、…をヒルベルトスキャンして1次元空間画像データ7を生成し、これらを時系列的に配列して時空間画像データ8を生成する。
あるいは、フレーム画像データ6a1、6b1、…から時空間画像データ8aを生成して画像認識し、フレーム画像データ6a2、6b2、…から時空間画像データ8bを生成して画像認識し、これらの画像認識の結果を総合して判断してもよい。
(変形例4)
変形例2と変形例3を組み合わせる。即ち、変形例3で生成したフレーム画像データ6a1、6a2、…、6b1、6b2、…を複数種類の形態の曲線でスキャンする。
例えば、フレーム画像データ6a1は、形態1のヒルベルト曲線でスキャンし、フレーム画像データ6a2は、形態1のペアノ曲線でスキャンし、…、といったようにスキャンする。
(変形例5)
実施の形態では、空間2次元、時間1次元の(x、y、t)成分を持つ3次元の動画データ4を空間方向(x、y方向)にヒルベルトスキャンして(α、t1)、(α、t2)、…の1次元空間画像データ7a、7b、…を生成し、これをt1、t2、…の時間方向の順に配列して(α、t)成分を持つ2次元の時空間画像データ8を生成した。ここで、αは、画素の位置をヒルベルト曲線に沿った長さで表した座標値である。
本変形例では、時間座標(t軸)の方向にヒルベルトスキャンする。
例えば、(y、t)方向にヒルベルトスキャンして(x1、α)、(x2、α)、…の1次元空間画像データ7a、7b、…を生成し、これをx1、x2、…の順に配列して(x、α)成分を持つ2次元の時空間画像データ8を生成することが可能である。同様に(x、t)方向にヒルベルトスキャンして(y、α)成分を持つ時空間画像データ8を生成することも可能である。
また、同一の動画データ4に対して、(α、t)、(x、α)、(y、α)の各成分を持つ3種類の時空間画像データ8を生成し、これらを組み合わせて画像認識処理することも可能である。
例えば、(α、t)成分の時空間画像データ8を画像認識し、(x、α)成分の時空間画像データ8を画像認識し、(y、α)成分の時空間画像データ8を画像認識し、それぞれの結果を全結合層17の出力値で重み付けして加重平均を取ったり、あるいは、(α、t)、(x、α)、(y、α)のそれぞれから生成される3つの時空間画像データ8を配列して1つの時空間画像データ8とし、当該時空間画像データ8を画像認識することが可能である。
時間方向にスキャンすることにより、動画のフレームレートを低減できることが期待される。これにより画像処理の負荷が低減される。
(変形例6)
本変形例では、更に高次の時系列空間情報を画像認識する。
近年、車両前方の地形をライダー(LiDAR)と呼ばれるレーザーレーダーを用いた技術によって地形を読み取り、車両を自動運転する技術が研究されている。
ライダーで得られる時系列空間情報は、空間3次元と時間1次元の(x、y、z、t)成分を有する4次元データである。
この時系列空間情報を空間3次元的な(x、y、z)方向で屈曲するヒルベルト曲線でスキャンすると、(α、t1)、(α、t2)、…といった1次元空間画像データ7が得られる。これをt1、t2、…の時系列順に配列すると2次元の(α、t)成分を有する時空間画像データ8が得られる。これを画像認識することにより、歩行者や地形などを検出することが可能となる。変形例5と同様に時間方向にスキャンすることも可能である。
また、4次元の時系列空間情報をz方向、t方向に固定して(x、y)方向にヒルベルトスキャンすることにより(α、z1、t1)、(α、z2、t1)、(α、z3、t1)、…、(α、z1、t2)、(α、z2、t2)、(α、z3、t2)、…からなる1次元空間画像データ7が得られる。
これをt1を固定してz方向に配列して(α、z、t1)、(α、z、t2)、…の2次元空間画像データが得られる。
更に、これらを時系列的に配列すると(α、z、t)の3次元時空間画像データが得られる。
画像認識装置1の畳み込み用のフィルタとして3次元フィルタを設定し、上記3次元時空間画像データを画像認識することが可能である。
また、変形例5と同様に時間方向にヒルベルトスキャンすることも可能である。
このように、n次元(nは、2以上の整数)をヒルベルトスキャンによってn-1次元以下の時空間画像データに変換することが可能である。
そのため、色情報や各種センサ値など、更に情報を付加して高次元の時系列空間情報を生成し、これを低次元化して画像認識装置1で画像認識することが可能である。
(変形例7)
図8は、変形例7を説明するための図である。本変形例では、ラスタスキャンにて画像データを走査する。
時空間画像データ生成部2は、図8(a)に示したフレーム画像データ6のアスペクト比を検出し、短手方向を走査方向(スキャン方向)に決定する。これは、後述の実験結果で述べるように、長手方向を走査方向とする場合よりも、短手方向を走査方向とした場合の方が認識率が高かったためである。
そして、時空間画像データ生成部2は、短手方向の直線状の走査経路に沿って走査することにより、フレーム画像データ6の全体をラスタスキャンする。
なお、この例では、フレーム画像データ6の全体を走査するが、フレーム画像データ6をクリッピングした画像データや、フレーム画像データ6から興味領域として抽出した画像データ、更には、当該抽出した画像データをクリッピングした画像データを対象とすることもできる。
このように、時空間画像データ生成部2は、直線状の走査経路に沿ってデータ値の列を取得するデータ値取得手段として機能しており、動画データを構成するフレーム画像の少なくとも一部の画像データに対して走査経路の走査方向を決定する走査方向決定手段を備えている。
更に、当該走査方向決定手段は、画像データによって形成される画像の短手方向に走査方向を決定している。
図8(a)のフレーム画像データ6aの場合、x軸方向が短手方向、y軸が長手方向であるため、時空間画像データ生成部2は、x軸方向を走査方向に決定する。
そして、時空間画像データ生成部2は、図に示した実線の矢線に沿って、第1行目の画素1から画素4までx軸方向に順に画素値を読み取っていく。時空間画像データ生成部2は、走査が端部の画素4に達すると、破線の矢線に示したように、第2行目の先頭の画素5に走査開始位置を移動し、x軸方向に端部の画素8まで画素値を順に読み取っていく。
以下、時空間画像データ生成部2は、同様の動作を繰り返してフレーム画像データ6aの全ての画素値を読みとり、これを一列に並べて、1次元空間画像データ7aを生成する。更に、時空間画像データ生成部2は、同様にして1次元空間画像データ7b、7c、・・・も生成する。
そして、時空間画像データ生成部2は、生成した1次元空間画像データ7a、7b、・・・から時空間画像データ8を生成する。これをCNN部3で画像認識する手順は、上述の実施形態と同様である。
以上のラスタスキャン方法は、一例であって、例えば、実線の矢線方向とは逆の、画素4から画素1の方向に走査してもよいし、画素1から画素4まで順に第1行目の画素を読み終わると、第2行目に関しては、画素8から画素5の方向に読み取るというように、蛇行した直線経路でラスタスキャンすることもできる。
短手方向、及び長手方向にラスタスキャンして画素を展開する1次元変換を用いた場合と、ヒルベルトスキャンによる1次元変換を用いた場合を10分割交差検定で正答率を算出する実験を行ったところ、短手方向にラスタスキャンした場合は、82.2%、長手方向にラスタスキャンした場合は、77.7%、ヒルベルトスキャンした場合は、83.6%となった。
このように、短手方向のラスタスキャンは、長手方向のラスタスキャンより正答率が高くなり、ヒルベルトスキャンに近い値を実現することができた。
これは、短手方向のラスタスキャンは、長手方向のラスタスキャンに比べて、画像データの端点で次の行の画素行に移動する際の移動距離が小さいため、画像の局所性の保存状態が長手方向にラスタスキャンする場合よりもよいためではないかと思われる。
図8(b)は、y軸方向が短手方向となる場合を示している。
この場合、時空間画像データ生成部2は、実線の矢線で示したように、画素1から画素Dまで、短手方向、即ち、y方向に画素値を順に読み取っていき、端部の画素Dに達すると、破線の矢線で示したように次の列の先頭画素2に移動して、画素Eまで画素値を読み取っていく。
以下、時空間画像データ生成部2は、同様の動作を繰り返してフレーム画像データ6aの全ての画素値を読みとり、これを一列に並べて、1次元空間画像データ7aを生成する。
以上の例では、時空間画像データ生成部2は、フレーム画像データ6のアスペクト比を判断して短手方向を走査方向に決定したが、画像データの短手方向が予め決まっている場合は、その方向を走査方向に設定しておき、アスペクト比の判断処理を省くことも可能である。
図9は、変形例7の画像認識処理の手順を説明するためのフローチャートである。
上述した実施形態と同じ処理には同じステップ番号を付し、説明を省略する。
この例では、フレーム画像データ6をクリッピングすることによりデータオーギュメンテーションを行っている。
時空間画像データ生成部2は、ステップ15にて、i番目のフレーム画像データをクリッピングすると、クリッピング後のフレーム画像データ6の短手方向を走査方向(スキャン方向)に決定する(ステップ80)。
そして、時空間画像データ生成部2は、決定した走査方向にクリッピング後のフレーム画像データ6をラスタスキャンして(ステップ85)、1次元空間画像データ7を生成する(ステップ25)。他は、上述の実施形態と同様である。
以上では、短手方向にラスタスキャンしたが、例えば、ハードウェア的な要因などから長手方向にラスタスキャンした方が好ましい場合など(精度は低下しても処理速度が速くなるなど)ユーザの事情に応じて長手方向にラスタスキャンしてもよい。
(変形例8)
図10は、変形例8を説明するための図である。
本変形例の時空間画像データ生成部2は、フレーム画像データ6を小領域51に分割し、分割した小領域51ごとにラスタスキャンする。
図10(a)の例では、時空間画像データ生成部2は、フレーム画像データ6を太線で示した正方形の小領域51a1、51a2、・・・に分割する。小領域51内の升目は画素を表している。
時空間画像データ生成部2は、小領域51a1をラスタスキャンして1次元空間画像データ7a1(図示せず)を生成し、次いで小領域51a2をラスタスキャンして1次元空間画像データ7a2を作成し、・・・というように、各小領域51をラスタスキャンする。スキャンの走査方向は、例えば、フレーム画像データ6aの短手方向とする。
そして、時空間画像データ生成部2は、1次元空間画像データ7a1、7a2、・・・を一列に連結してフレーム画像データ6aの1次元空間画像データ7a(図示せず)を生成する。
時空間画像データ生成部2は、同様にして、1次元空間画像データ7b、7c・・・を生成し、これらを時間方向に配列して時空間画像データ8(図示せず)を生成する。
1次元空間画像データ7a1、7a2、・・・を連結する順序は、各種のものが可能であり、例えば、小領域51a1、小領域51a2、・・・をフレーム画像データ6aの短手方向にラスタスキャンする順序であってもよいし、あるいは、小領域51a1、小領域51a2、・・・を結ぶヒルベルト曲線を設定し、当該ヒルベルト曲線で結ばれる順序であってもよい。後者の場合は、ラスタスキャンとヒルベルトスキャンを組み合わせることができる。あるいは、小領域51a1、51a2、・・・内でヒルベルトスキャンして、その結果得られた1次元空間画像データ7a1、7a2、・・・を小領域51a1、51a2、・・・をラスタスキャンする順序で連結することによりラスタスキャンとヒルベルトスキャンを組み合わせることもできる。
図10(b)は、y軸方向が短手方向となるフレーム画像データ6aに対して、x軸方向が短手方向となる小領域51a1、51a2、・・・を設定した例である。
この場合は、小領域51a1、小領域51a2、・・・に関しては、例えば、これら小領域51の短手方向を優先してx軸方向にラスタスキャンするように構成することができる。
小領域51a1、小領域51a2、・・・から生成される1次元空間画像データ7a1、7a2、・・・(図示せず)に関しては、図10(a)の場合と同様に適当な所定の順序で連結する。
以上に説明した実施形態、及び変形例によって次のような効果を得ることができる。
(1)動画データを2次元の画像データで表現することができる。
(2)空間充填曲線を用いたヒルベルトスキャンや、ラスタスキャンを用いてフレーム画像データ6を画像変換することにより、空間的情報と時間的情報を保持したまま動画データ4(時系列画像データ)から2次元の時空間画像データ8を生成することができる。
(3)時空間画像データ8を入力データとすることにより、2次元フィルタを用いたCNNで動画データを画像認識することができる。
(4)時空間画像データ8において隣接する画素間の情報に関係性を持たせることができるので画像認識精度の向上が見込める。
(5)一般的な2次元フィルタを用いたCNNを用いることができるため、CNNの導入に要するコストやCNNの実行に要する計算コストを低減することができる上、認識精度の向上も見込める。
(6)一般に、車載カメラや車載コンピュータには、高価なハードウェアが搭載されないため、使用メモリが少なく計算コストが低い画像認識装置1が実装に適している。
(7)データオーギュメンテーションなど、スキャンする曲線の設定条件を変化させることにより、時空間画像データ8の空間的情報の保持を網羅的にすることができる。
(8)事前学習フェーズや画像認識フェーズなどにおいて、一回り小さい画像をランダムで切り出すデータオーギュメンテーションを行うことにより空間情報と時間情報の保持を網羅的にすることができる。
1 画像認識装置
2 時空間画像データ生成部
3 CNN部
4 動画データ
6、31 フレーム画像データ
7 1次元空間画像データ
8 時空間画像データ
9、 クリッピング画像
11、13、15 畳み込み層
12、14、16 プーリング層
17 全結合層
20、24 画像データ
21、25 ヒルベルト曲線
22、26 1次元空間画像データ
27、28 領域
41 CPU
42 ROM
43 RAM
44 記憶装置
45 カメラ
46 入力部
47 出力部
51 小領域

Claims (14)

  1. 空間内での認識対象の位置を時間の経過に従って記録した時系列空間情報を取得する時系列空間情報取得手段と、
    前記取得した時系列空間情報を所定の方向に走査して当該所定の方向におけるデータ値の列を取得するデータ値取得手段と、
    前記取得したデータ値の列を、前記時系列空間情報の他の方向に対応して配列して前記認識対象を画像認識するための画像データを生成する画像データ生成手段と、
    前記生成した画像データを出力する出力手段と、
    を具備し
    前記データ値取得手段は、前記所定の方向におけるデータ値の局所性に対応して屈曲を繰り返す空間充填曲線を走査経路として設定し、当該設定した走査経路に沿って前記データ値の列を取得する、
    ことを特徴とする画像データ生成装置。
  2. 前記所定の方向は、前記時系列空間情報の空間方向であり、前記他の方向は、前記時系列空間情報の時間方向であることを特徴とする請求項1に記載の画像データ生成装置。
  3. 前記時系列空間情報は、前記認識対象を撮影した動画データであり、
    前記データ値取得手段は、前記動画データの各フレーム画像データに前記曲線を設定し、前記各フレーム画像データを走査して、画素値の列をデータ値の列として取得し、
    前記画像データ生成手段は、フレーム画像データごとの画素値の列を時間方向に対応して配列した2次元の前記画像データを生成することを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の画像データ生成装置。
  4. 前記データ値取得手段は、前記フレーム画像データごとに、前記曲線の設定条件を変化させることを特徴とする請求項3に記載の画像データ生成装置。
  5. 前記データ値取得手段は、前記設定条件として、前記曲線の設定範囲を変化させることを特徴とする請求項4に記載の画像データ生成装置。
  6. 前記データ値取得手段は、前記設定条件として、前記フレーム画像データごとに、前記曲線の設定形態を変化させることを特徴とする請求項4に記載の画像データ生成装置。
  7. 前記データ値取得手段は、同一のフレーム画像データに対して前記曲線の設定条件を変化させて、当該設定条件ごとにデータ値を取得することを特徴とする請求項4、請求項5、又は請求項6に記載の画像データ生成装置。
  8. 前記データ値取得手段は、直線状の走査経路に沿って前記データ値の列を取得することを特徴とする請求項2に記載の画像データ生成装置。
  9. 前記時系列空間情報は、前記認識対象を撮影した動画データであり、
    前記動画データを構成するフレーム画像の少なくとも一部の静止画像データに対して前記走査経路の走査方向を決定する走査方向決定手段を具備し、
    前記データ値取得手段は、前記決定した走査方向に沿って前記データ値の列を取得し、
    前記画像データ生成手段は、前記静止画像データごとの画素値の列を時間方向に対応して配列した2次元の前記画像データを生成することを特徴とする請求項8に記載の画像データ生成装置。
  10. 前記走査方向決定手段は、前記静止画像データによって形成される画像の短手方向に前記走査方向を決定することを特徴とする請求項9に記載の画像データ生成装置。
  11. 空間内での認識対象を撮影した動画データを取得する動画データ取得手段と、
    前記動画データを構成するフレーム画像の少なくとも一部の静止画像データに対して、前記静止画像データによって形成される画像の短手方向に、直線状の走査経路の走査方向を決定する走査方向決定手段と、
    前記決定した走査方向に沿って、前記静止画像データの空間方向における画素値の列を取得するデータ値取得手段と、
    前記静止画像データごとの画素値の列を時間方向に対応して配列して、前記認識対象を画像認識するための2次元の前記画像データを生成する画像データ生成手段と、
    前記生成した画像データを出力する出力手段と、
    を具備したことを特徴とする画像データ生成装置。
  12. 請求項1から請求項11までのうちの何れか1の請求項に記載の画像データ生成装置と、
    前記画像データ生成装置が出力した画像データを取得する画像データ取得手段と、
    認識対象を画像認識するための学習データを取得する学習データ取得手段と、
    前記取得した学習データを用いて前記取得した画像データに含まれている前記認識対象を認識する認識手段と、
    を具備したことを特徴とする画像認識装置。
  13. コンピュータによって読み取られ実行される画像データ生成プログラムであって、
    前記コンピュータを、請求項1から請求項11のうちのいずれか1の請求項に記載の画像データ生成装置として機能させることを特徴とする画像データ生成プログラム。
  14. コンピュータによって読み取られ実行される画像認識プログラムであって、
    前記コンピュータを、請求項12に記載の画像認識装置として機能させることを特徴とする画像認識プログラム。
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