JP7000668B2 - システム、画像形成装置、乾燥状態検出方法、出力制御方法、搬送速度制御方法及び画像形成方法 - Google Patents

システム、画像形成装置、乾燥状態検出方法、出力制御方法、搬送速度制御方法及び画像形成方法 Download PDF

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Description

本発明は、システム、画像形成装置、乾燥状態検出方法、出力制御方法、搬送速度制御方法及び画像形成方法に関する。
特許文献1には、記録媒体に付着された記録材料の乾燥状態を検知する技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示されている光学センサを含む乾燥検出部は、乾燥工程を経た記録媒体の記録材料が付着した箇所に別の物体を接触させて該物体に記録材料が移ったかどうかを光学的に検知するもの、すなわち簡易的なピッキング検査に用いられるものであり、記録媒体の状態を精度良く検出することはできない。
本発明は、所定の面に記録材料が付着した記録媒体の面と反対側の面に対向して位置し、前記記録媒体近傍の雰囲気の状態を検知する少なくとも1つの熱伝導方式の湿度センサと、前記湿度センサの出力に基づいて前記記録媒体の状態を検出する検出部と、を有するセンサ装置と、前記記録材料が付着される位置と前記センサ装置の前記湿度センサに対向する位置とを含む搬送路上で、前記記録媒体を搬送方向に搬送する搬送ローラを有する搬送装置と、前記付着される位置と前記対向する位置との間の前記搬送路上に位置する前記記録媒体上の前記記録材料を乾燥させる乾燥装置と、を備え、前記センサ装置は、前記乾燥装置と前記搬送ローラとの間に位置し、前記乾燥装置と離間した前記搬送ローラの近傍に配置されていることを特徴とするシステムである。

本発明によれば、記録媒体の状態を精度良く検出できる。
一実施形態に係る液滴吐出装置の概略的構成を示す図である。 湿度センサの配置を説明するための図である。 湿度センサの構成を説明するための図である。 テストパターン1を示す図である。 液滴の乾燥不足時の湿度センサの出力の一例を示す図である。 液滴の乾燥不足時に水蒸気が移動する様子を示す図である。 液滴の乾燥過剰時の湿度センサの出力の一例を示す図である。 液滴の乾燥過剰時に水蒸気が移動する様子を示す図である。 液滴の乾燥に過不足がないときの湿度センサの出力の一例を示す図である。 液滴の乾燥状態を数値化する方法を説明するための図である。 液滴吐出装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 一実施形態の画像形成方法を説明するためのフローチャートである。 乾燥出力調整処理1を説明するためのフローチャートである。 図14(a)~図14(d)は、それぞれ湿度センサを複数配置する例(その1~その4)を説明するための図である。 湿度センサの位置を可変とした例を説明するための図である。 テストパターン2を説明するための図である。 テストパターン3を説明するための図である。 変形例1の画像形成方法を説明するためのフローチャートである。 乾燥出力調整処理2を説明するためのフローチャートである。 変形例2の画像形成方法を説明するためのフローチャートである。 変形例3の画像形成方法を説明するためのフローチャートである。 変形例4の液滴吐出装置について説明するための図である。 変形例5の液滴吐出装置について説明するための図である。 乾燥条件と絶対湿度差分(A)-(B)の関係を示すグラフである。 湿度センサの出力、温度センサの出力及び湿度の関係を示す関係図である。 実画像を使用して乾燥状態を数値化する方法を説明するためのフローチャートである。
《実施形態》
以下に、本発明の一実施形態について図1~図13を参照して説明する。図1には、本発明の画像形成装置の一例である一実施形態の液滴吐出装置100の概略的構成が示されている。
液滴吐出装置100は、図1に示されるように、印字部10、搬送部20、乾燥部30、湿度センサ40、主制御部50を含む制御装置150(図11参照)などを備えている。主制御部50は、例えばCPUを有し、液滴吐出装置100の上記各構成部を統括的に制御する。
以下では、図1等に示されるXYZ3次元直交座標系を適宜用いて説明する。
搬送部20は、巻き出し部7、アンワインドローラ対8、ガイドローラ15、ファーストタッチローラ16、リワインドローラ対18及び巻き取り部19を含む。
巻き出し部7は、記録媒体の一例としての長尺のロール紙(記録紙)を下流側(+X側)に送り出し可能に保持する。
アンワインドローラ対8は、巻き出し部7の下流側(+X側)に配置された、Y軸方向を軸方向とし外周面同士が当接してニップ部を形成する駆動ローラ8a及び従動ローラ8bから成り、巻き出し部7にセットされた記録媒体を該ニップ部に挟持しつつ下流側(+X側)に送る。駆動ローラ8aは、主制御部50により制御される。
印字部10は、アンワインドローラ対8の下流側(+X側)に配置され、記録媒体に記録材料を付着させて画像を形成する。印字部10は、一例として記録材料からなる液滴を吐出する液滴吐出ヘッド10aを有している。
なお、「記録材料」としては、例えば水性インク、油性インク、熱溶解インク、染料インク、顔料インク、粉砕トナー、重合トナー、湿式現像用トナーなどが挙げられるが、これらに限定されない。
液滴吐出ヘッド10aは、アンワインドローラ対8からの記録媒体の搬送路の+Z側に配置されている。液滴吐出ヘッド10aには、液滴貯留部から液滴が供給される。液滴吐出ヘッド10aは、主制御部50により制御される。
液滴吐出ヘッド10aとしては、記録媒体の幅方向にスキャンしながら液滴を吐出するキャリッジ搭載型のヘッドでも良いし、記録媒体の幅方向にスキャンせずに液滴を吐出するラインヘッドでも良い。
乾燥部30は、印字部10の下流側(+X側)に配置され、印字部10により画像が形成され液滴で湿潤した記録媒体を乾燥させる。
乾燥部30としては、例えば誘電加熱装置、均一加熱装置及びこれらの組み合わせが用いられる。これらの組み合わせを用いる場合には、記録媒体に対して誘電加熱と均一加熱を異なるタイミングで行うことになる。
誘電加熱装置は、マイクロ波加熱方式、高周波誘電加熱方式(1MHz~100MHz)などに代表される、加熱対象を選択できる選択加熱手段である。すなわち、誘電加熱装置は、水分に対してエネルギを付与することによって、一般的な加熱方式よりも効率よく液滴を乾燥させることが可能である。誘電加熱装置は、誘電体の分子振動の摩擦熱により発熱させているため、発熱特性は物質の物性に依存する。
均一加熱装置は、液滴で湿潤した記録媒体を略均等に加熱する装置であり、一般的な加熱方式で実現できるものが多く、熱風加熱、ヒートドラム、セラミックヒータに代表される広帯域IR輻射加熱などが挙げられる。
ガイドローラ15は、乾燥部30の下流側(+X側)に配置され、乾燥部30で乾燥された記録媒体をファーストタッチローラ16に向けて(-Z側に)案内する。
湿度センサ40は、乾燥部30とガイドローラ15との間の記録媒体の搬送路近傍(図1参照)に配置され、乾燥部30により画像が乾燥された記録媒体の近傍の雰囲気の状態を検知する。
「記録媒体の近傍の雰囲気の状態」は、記録媒体の近傍の空気(気体)の絶対湿度、相対湿度、露点、湿球温度、熱伝導度、熱伝導率などのことをいう。
ここでは、湿度センサ40は、記録媒体の搬送路の幅方向中央に対向して配置されている(図2参照)。湿度センサ40は、主制御部50と共に、記録媒体の状態を検出する「センサ装置」を構成する。
「記録媒体の状態」とは、記録媒体における液滴の乾燥状態を意味し、記録媒体に対する液滴の含侵度、定着度、浸透度、高さ、安定度、着弾性などの指標を用いて検出される。湿度センサ40の詳細は、後述する。
また、湿度センサ40は、図1に示されるように記録媒体における記録材料が付着する面とは反対側の面側に配置されることが好ましいが、これに限らず、例えば、記録媒体の形状、性質等に基づいて適宜設置位置を変更しても良い。
さらに、湿度センサ40は、記録媒体との間隔を安定させるため、例えば、記録媒体の搬送路近傍の他の構成部材の近傍に設置もしくは他の構成部材と一体的に構成することが好ましい。図1の例では、湿度センサ40は、他の構成部材であるガイドローラ15の近傍に設置されている。
ファーストタッチローラ16は、ガイドローラ15の下流側(+X側かつ-Z側の斜め下方)に配置されている。
リワインドローラ対18は、ファーストタッチローラ16の下流側(+X側かつ+Z側の斜め上方)に配置された、Y軸方向を軸方向とし外周面同士が当接してニップ部を形成する駆動ローラ18a及び従動ローラ18bから成り、乾燥部30によって乾燥された記録媒体を該ニップ部に挟持しつつ下流側に搬送する。駆動ローラ18aは、主制御部50により制御される。
巻き取り部19は、リワインドローラ対18の下流側(+X側)に配置され、リワインドローラ対18から送られる記録媒体を巻き取る。
主制御部50は、上位装置(例えばパソコン)からの印字要求を受けると、2つの駆動ローラ8a、18aを同期駆動して記録媒体を上流側から下流側に送りつつ、液滴吐出ヘッド10aを駆動して記録媒体に画像を形成し、記録媒体の画像が形成された部分に対して乾燥部30による乾燥を行った後、記録媒体の乾燥された部分に対する湿度センサ40の出力変化を取得する。なお、主制御部50は、上位装置(例えばパソコン)からの画像データに基づいて液滴吐出ヘッド10aの駆動信号を生成する。
以下に、湿度センサ40について詳細に説明する。図3には、湿度センサ40のXZ断面図が示されている。湿度センサ40は、熱伝導型の湿度センサであり、近傍の雰囲気の状態を検知する。湿度センサ40は、センサパッケージ51と、センサ装置ケース60と、透湿膜75と、フレキシブル基板81と、蓋82と、湿度検出チップ52と、ワイヤ53とを含む。
フレキシブル基板81とセンサパッケージ51とは互いに接合されている。センサパッケージ51の中は空洞であり、湿度検出チップ52はセンサパッケージ51の上壁の内側に接合されている。
湿度検出チップ52とセンサパッケージ51とは、ワイヤ53によって電気的に接続されている。ワイヤ53は、センサパッケージ51の開口部から出ないように設けられる。
センサパッケージ51は、ワイヤ53とフレキシブル基板81とを電気的に接続する配線を有する。センサパッケージ51の下面には開口部が設けられている。センサパッケージ51は、センサパッケージ51の下面が凹部61の底面60aより下になるように配置される。
センサ装置ケース60は、センサ装置ケース60をガイド板46に固定することができる。透湿膜75は円形状又は楕円形状を有し、センサパッケージ51は正方形形状又は長方形形状を有する。センサパッケージ51は、例えば一辺の長さが3mmの正方形形状を有する。
センサ装置ケース60の上面には凹部61が設けられ、凹部61の中央部にはセンサ装置ケース60の厚み方向に貫通する開口部63が設けられる。開口部63は、正方形の四隅に円形状を有する形状を有する。開口部63の大きさはセンサパッケージ51より大きくなるように設けられ、センサパッケージ51は開口部63の中心に配置される。
蓋82の中央部には開口部83が設けられる。蓋82は、蓋82の左右の端部をセンサ装置ケース60に設けられたポケットに挿入することでセンサ装置ケース60に固定される。
センサ装置ケース60は熱可塑性を有するポリ塩化ビニルで形成され、透湿膜75は伸張性及び多孔性を有するPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)で形成される。透湿膜75は、気体としての水蒸気を透過させる一方、液体の水を透過させない。透湿膜75の厚みは例えば0.3mmである。
透湿膜75は、溶着部70aにおいて、熱溶着法によって凹部61の底面60a(センサ装置ケース60の内部の面であって、開口部63とは反対の内部側の面)に接合されている。また、透湿膜75は、センサパッケージ51の開口部を塞ぐように設けられる。
湿度検出チップ52は、センサパッケージ51内の空気の絶対湿度に対応した信号レベルを有する信号を生成し、ワイヤ53及びセンサパッケージ51内の配線を通じてフレキシブル基板81に出力する。湿度検出チップ52は、例えば、特許第3460749号公報に開示された湿度センサによって実現できる。湿度検出チップ52は、MEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を用いて形成される。
蓋82は、フレキシブル基板81及びセンサパッケージ51をセンサ装置ケース60内に押し込むように配置される。これにより、フレキシブル基板81は、透湿膜75が接合された底面60aに対して透湿膜75を間に挟むように設けられる。また、センサ装置ケース60の高さ及び凹部61の深さは、透湿膜75の下面とセンサ装置ケース60の下面との間に段差がないように設定される。
湿度センサ40は、記録媒体の搬送路の+Z側近傍に配置されたガイド板46に固定されている。湿度検出チップ52は、MEMS技術を用いて製造されるので、数mmの大きさまで小さくでき、この結果、湿度センサ40全体の大きさも小さくできる。よって、湿度センサ40を比較的狭い空間に設置できる。
図3において、ガイド板46は厚さ方向に貫通した開口部を有する。湿度センサ40は、湿度センサ40の下部がガイド板46の開口部内に格納されるようにガイド板46に固定されている。
センサ装置ケース60及びガイド板46は、湿度センサ40がガイド板46に固定されたときに、湿度センサ40の下面とガイド板46の下面との間に段差がないように形成される。このように湿度センサ40をガイド板46に固定することにより、湿度センサ40は搬送される記録媒体の近傍に、記録媒体から一定の距離だけ離隔して配置される。
湿度センサ40は、上述の如く、乾燥部30と、該乾燥部30による液滴乾燥後の記録媒体に最初に触れるローラであるガイドローラ15との間の記録媒体の搬送路近傍に配置される。乾燥部30でエネルギを与えられた記録媒体上の液滴は、乾燥部30から湿度センサ40までの搬送区間を該記録媒体が移動する間にも乾燥が進行する。なお、印字部10で記録媒体に吐出された液滴も、印字部10から乾燥部30までの搬送区間を該記録媒体が移動する間に乾燥が進行する。
以上のように湿度センサ40を記録媒体の近傍に配置することにより、センサパッケージ51内の空気の絶対湿度は記録媒体近傍の空気の絶対湿度と実質的に等しくなるので、湿度センサ40は記録媒体近傍の空気の絶対湿度を検出できる。なお、湿度センサ40を記録媒体に近づけるほど、湿度センサ40は記録媒体近傍の空気の絶対湿度を高精度に検出できる。
なお、透湿膜75の下面がセンサ装置ケース60の下面より下に出ていると、透湿膜75が搬送される記録媒体に幾度も接触することによって、透湿膜75が摩耗する恐れがある。また、透湿膜75の下面がセンサ装置ケース60の下面より上にあると、記録媒体から発生する紙粉等の異物が透湿膜75の下面上に堆積することにより、湿度検出チップ52の出力が低減し、湿度検出チップ52の応答が遅くなる恐れがある。よって、前述のように、湿度センサ40は、透湿膜75の下面とセンサ装置ケース60の下面との間に段差がないように設けられる。
図4は、印字部10で記録媒体に印刷されたテストパターン1(テスト用の画像)の模式図である。このテストパターン1では、記録媒体が移動する方向(搬送方向)に沿って画像部(画像が形成された部分)と非画像部(画像が形成されていない部分)が交互に配列されている。これにより、1つの湿度センサ40で記録媒体の長さ方向(長手方向)の複数箇所の乾燥状態を検知することが可能となる。
図5には、液滴の乾燥不足時における湿度センサ40の出力の一例が示されている。図5において横軸は経過時間であり、縦軸は湿度センサ40の出力(絶対湿度)である。ここでは、テストパターン1として、記録媒体の搬送方向に沿って6つの画像部が形成されたものを用いている。
液滴の乾燥不足時に、テストパターン1の画像部が湿度センサ40に対向する位置に差し掛かかると、該画像部の液滴から空気中に拡散した水蒸気が記録媒体を透過し、湿度センサ40近傍の空気の熱伝導度及び湿度が高くなる(図5参照)。この液滴の乾燥不足時に水蒸気が移動する様子が図6に示されている。
そして、該画像部が湿度センサ40に対向する位置を通り過ぎ、該位置に非画像部が差し掛かると、湿度センサ40近傍の空気の熱伝導度及び湿度が低くなる。
図7には、液滴の乾燥過剰時における湿度センサ40の出力の一例が示されている。図7において横軸は経過時間であり、縦軸は湿度センサ40の出力(絶対湿度)である。ここでも、テストパターン1として、記録媒体の搬送方向に沿って6つの画像部が形成されたものを用いている。
過剰なエネルギを加えて乾燥させた液滴は、乾燥のピークを過ぎると近傍の空気から水分を吸収するため、該空気の熱伝導度及び湿度が低くなる。
液滴の乾燥過剰時に、テストパターン1の画像部が湿度センサ40に対向する位置に差し掛かかると、該画像部の液滴が近傍の空気から水分を吸収し、湿度センサ40近傍の空気の熱伝導度及び湿度が低下する。
そして、該画像部が湿度センサ40に対向する位置を通り過ぎ、該位置に非画像部が差し掛かると、湿度センサ40近傍の空気の熱伝導度及び湿度が高くなる。この液滴の乾燥過剰時の水蒸気が移動する様子が図8に示されている。
すなわち、液滴吐出装置100では、乾燥が不十分なときは液滴から水分が拡散し記録媒体を透過して、湿度センサ40近傍の空気の熱伝導度及び湿度が高くなる。逆に、乾燥が過剰なときは液滴が大気から水分を吸収して、湿度センサ40近傍の空気の熱伝導度及び湿度が低くなる。
図9には、液滴の乾燥に過不足がないときの湿度センサ40の出力の一例が示されている。図9において横軸は経過時間であり、縦軸は湿度センサ40の出力(絶対湿度)である。ここでも、テストパターン1として、記録媒体の搬送方向に沿って6つの画像部が形成されたものを用いている。
図9では、図5と図7で見られたような記録媒体に液滴が付着している画像部と液滴が付着していない非画像部の近傍湿度に顕著な差が無いことから過不足なく乾燥できていることが分かる。
ここで、図5、図7および図9の湿度センサ40の出力の例から分かるように、湿度センサ40の出力が、湿度センサ40に画像部が対向しているときの値から元の値(画像部が対向していないときの値)に戻るまでの時間は、画像部が対向している時間の1~1.5倍の長さである。
そこで、図4のテストパターン1では、画像部の搬送方向(搬送路に平行な方向)の長さと非画像部の搬送方向(搬送路に平行な方向)の長さは非画像部の方が画像部よりも長い方が好ましく、テストパターン1全体の搬送方向の長さは極力短い方が好ましい。画像部の搬送方向の長さと非画像部の搬送方向の長さの比を1:(1~1.5)に設定することが好ましい。
以下に、液滴の乾燥状態を数値化する方法を、図10を参照して説明する。なお、図10に示される乾燥不足時を例にとって説明するが、乾燥過剰時であっても同様の説明が成立する。ここでは、テストパターン1として、記録媒体の搬送方向に沿ってn個の画像部が等間隔で形成されたものを用いている。
先ず、テストパターン1における5個の画像部を含む区間の絶対湿度の平均値(A)を求める。次に、基準値となる絶対湿度を求める。具体的には、2番目~5番目の画像部の直前0.6秒間の絶対湿度の平均値を基準値(B)とする。なお、ここでは、(A)及び(B)に平均値を用いる例を説明するが、これに限られない。例えば、上記5個の画像部を含む区間の絶対湿度の総和を(A)としても良いし、上記2番目~5番目の画像部の直前0.6秒間の絶対湿度の総和を(B)としても良い。
上記平均値(A)と基準値(B)の差を乾燥状態の指標とする。乾燥状態の違いを示す例として、図24に乾燥条件と絶対湿度差分(A)-(B)の関係のグラフを示す。絶対湿度差分A-Bが0.5g/mよりも大きいときは乾燥不足である。図24では乾燥条件の記録媒体に付与するエネルギを増加させるにしたがって、絶対湿度差分(A)-(B)の値は小さくなり、0.5g/m3よりも小さいときは十分に乾燥できている。さらに記録媒体に付与するエネルギを増加させると絶対湿度差分(A)-(B)がマイナスになる。これは記録媒体が乾燥部30に対向する位置で水分を放出したあとに、該位置から外れたときに空気中の水分を吸収していることを示している。
図11には、液滴吐出装置100のハードウェア構成を示すブロック図が示されている。
液滴吐出装置100は、上述した印字部10、搬送部20、乾燥部30、湿度センサ40、主制御部50に加えて、図11に示されるように、環境情報測定部65、記憶部70(メモリやハードディスク)、計時部80(タイマ)、画像形成条件制御部90、搬送条件制御部110、乾燥条件制御部120を備えている。
上記各構成部は、バスラインを介して通信可能に接続されている。そして、主制御部50、記憶部70、計時部80、画像形成条件制御部90、搬送条件制御部110、乾燥条件制御部120を含んで、制御装置150が構成されている。
画像形成条件制御部90は、例えば印字部10の液滴吐出ヘッド10aから吐出される液滴の濃度(含水分量)を制御する。具体的には、含水分量が互いに異なる液滴を貯留する複数の液滴貯留部を液滴吐出ヘッド10aに選択的に接続可能に配備すれば良い。また、単に液滴吐出ヘッド10aから吐出される液滴の吐出量を増減させる構成を採用しても良い。
搬送条件制御部110は、例えば搬送部20による記録媒体の搬送速度を制御する。具体的には、駆動ローラ8a、18aの線速を制御する。
乾燥条件制御部120は、乾燥部30の出力である乾燥出力を制御する。具体的には、乾燥部30が有する少なくとも1つの乾燥ユニットに供給する電力を制御する。
ここで、図10で説明した方法によって乾燥状態を求め、その結果をフィードバックして印字部10、搬送部20または乾燥部30の制御に補正をかけることが好ましい。
具体的には、乾燥不足であるときは、乾燥出力を高くしたり、搬送速度を遅くしたり、液滴の含水分量を少なくする。一方、乾燥過剰であるときは、乾燥出力を低くしたり、搬送速度を速くしたり、液滴の含水分量を多くする。
結果として、乾燥不足によるピッキングを抑制でき、さらに、記録媒体を均一に乾燥させることができるためコックリング(波打ち)を低減させることが可能である。
環境情報測定部65は、例えば周囲の温度、湿度、気圧の少なくとも1つを測定する。液滴の乾燥速度は、温度の依存性が強い水蒸気圧の影響が大きい。気圧は気体の熱伝導率を測定する場合には、その変動が誤差となりうるので、熱伝導方式の湿度センサで測定して乾燥条件に補正を掛ける場合には考慮が必要である。具体的には、湿度センサ40の電圧出力に対して、予め求められた湿度センサ40の電圧出力と気圧の関係式より標準気圧条件下の湿度センサ40の出力を求める。標準気圧は1013.25hPaである。さらに、湿度は、図25に示される湿度センサ出力と温度センサ出力と湿度の関係式より算出する。ここで「湿度」とは、絶対湿度[g/m]、相対湿度[%]、露点[℃]または湿球温度[℃]を意味する。
以下に、本実施形態の液滴吐出装置100を用いる画像形成方法について図12を参照して説明する。図12のフローチャートは、主制御部50によって実行される処理アルゴリズムに基づいている。ここでのフローは、上位装置(例えばパソコン)からのジョブ開始要求を主制御部50が受信したときに開始される。
最初のステップS1では、「乾燥出力調整処理1」を行う。乾燥出力調整処理1については、後述する。
次のステップS3では、記録媒体に画像を形成する。具体的には、液滴吐出ヘッド10aを制御して画像情報に基づいて記録媒体に液滴を吐出する。
次のステップS5では、画像を設定された乾燥出力で乾燥させる。具体的には、乾燥出力調整処理1で初期設定もしくは調整された乾燥出力となるように乾燥条件制御部120を介して乾燥部30を制御する。
次のステップS7では、ジョブが終了か否かを判断する。ここでの判断が肯定されるとステップS9に移行し、否定されるとステップS3に戻る。
ステップS9では、記録媒体の搬送を停止させる。ステップS9が実行されると、フローは終了する。
次に、乾燥出力調整処理1について図13を参照して説明する。図13のフローチャートは、主制御部50によって実行される処理アルゴリズムに基づいている。ここでは、当初、乾燥部30の乾燥出力が例えば標準値に設定されている。この「標準値」は、記録媒体に吐出される液滴の含水分量と記録媒体の搬送速度(乾燥時間)に応じて、記録媒体を過不足なく乾燥可能な理論計算値である。
最初のステップT1では、記録媒体の搬送を開始する。具体的には、搬送部20を制御して記録媒体を搬送路の上流側から下流側に送る。
次のステップT3では、記録媒体にテストパターン1(図4参照)を形成する。具体的には、液滴吐出ヘッド10aを制御してテストパターンの画像情報に基づいて記録媒体に液滴を吐出する。なお、テストパターンの画像情報は、予め記憶部70に保存されている。
次のステップT5では、テストパターン1を乾燥させる。具体的には、乾燥出力を元の値(例えば初期設定の標準値)のままで乾燥部30により記録媒体に形成されたテストパターン1を乾燥させる。
次のステップT7では、記録媒体の近傍の雰囲気の状態を検知する。具体的には、テストパターン1が湿度センサ40に対向する位置を通過している間の湿度センサ40の出力信号を取得する。
次のステップT9では、時間t1を算出する。時間t1は、記録媒体をアンワインドローラ対8から印字部10まで送る距離Lを記録媒体の搬送速度Vで割った値と、印字部10での液滴吐出時間t0との和である。
次のステップT11では、t1以降のn個の画像部を含む一定時間の絶対湿度の平均値(A)を求める。
次のステップT13では、基準値となる絶対湿度を求める。具体的には、各画像部の直前(例えば0.6秒間)の平均値を基準値(B)とする。なお、基準値(B)を求めるタイミングは、ステップT13に限られず、ステップT3の前、またはステップT7の後であってもよい。
次のステップT15では、テストパターン1の乾燥状態を求める。具体的には、「上記平均値(A)-上記基準値(B)」を乾燥状態とする。
次のステップT17では、乾燥不足か否かを判断する。具体的には、求められたテストパターン1の乾燥状態が負でその絶対値が閾値Dth以上である場合に乾燥不足であると判断し、それ以外の場合に乾燥不足でないと判断する。ここでの判断が肯定されるとステップT19に移行し、否定されるとステップT21に移行する。
ステップT19では、乾燥出力を上げる。ここでは、予め乾燥出力の変化に対する乾燥状態の変化が取得され、乾燥出力と乾燥状態の対応関係を表すテーブルが記憶部70に保存されている。そこで、主制御部50は、このテーブルを参照して、乾燥状態の絶対値が閾値Dth未満となるように乾燥出力を元の値(例えた標準値)から引き上げる。ステップT19が実行されると、フローは終了する。
ステップT21では、乾燥過剰か否かを判断する。具体的には、求められたテストパターン1の乾燥状態が正でその絶対値が閾値Dth以上である場合に乾燥過剰であると判断し、それ以外の場合に乾燥過剰でないと判断する。ここでの判断が肯定されるとステップT23に移行し、否定されるとフローは終了する。
ステップT23では、乾燥出力を下げる。ここでは、主制御部50は、上記テーブルを参照して、乾燥状態の絶対値が閾値Dth未満となるように乾燥出力を元の値(例えば標準値)から引き下げる。ステップT23が実行されると、フローは終了する。
以上の説明から分かるように、本実施形態では、ジョブ毎にテストパターン1の乾燥状態を求め、該乾燥状態に応じて乾燥出力を調整するため、ジョブ毎に画像を適正に乾燥させることができる。
以上説明した本実施形態のセンサ装置は、液滴が付着し搬送される記録媒体近傍の雰囲気の状態を検知する湿度センサ40(センサ)と、該湿度センサ40の出力に基づいて液滴の乾燥状態を検出する主制御部50(検出部)と、を備えている。この場合、湿度センサ40の出力は、液滴の乾燥状態を忠実に(精度良く)反映する。この結果、記録媒体の状態を精度良く検出できる。
また、記録媒体は、液滴が吐出される位置と湿度センサ40に対向する位置とを含む搬送路上で搬送されるため、記録媒体を搬送しつつ該記録媒体に画像を形成し該画像を乾燥させる画像形成プロセスにおいて、液滴の乾燥状態を精度良く検出できる。
さらに、熱伝導型の湿度センサである湿度センサ40は、他の方式の湿度センサに比べて湿度、正確には空気の熱伝導度を格段に速く測定することができるため、移動する記録媒体が環境に対して湿気ているのか、あるいは乾燥しているのかを迅速に判別することができる。詳述すると、記録媒体に吐出された液滴の乾燥が不十分なときは記録媒体から外気に水蒸気が移動し、乾燥が過剰なときは外気から記録媒体に水蒸気が移動するので、記録媒体に吐出された液滴の乾燥状態を精確に測定することができる。
一方、特許文献1に開示されている光学センサを含む乾燥検出部は、乾燥工程を経た印刷部に別の物体を接触させてインクが物体に移ったかどうかを光学的に検知するもの、すなわち簡易的なピッキング検査に用いられるものであり、記録媒体の状態を精度良く検出することはできない。
また、湿度センサ40は、記録媒体の液滴が吐出された面とは反対側の面に対向するため、記録媒体の記録面を汚したり、傷つけたりするのを抑制できる。
また、センサ装置と、記録媒体を搬送路上で搬送する搬送部20と、液滴が吐出される位置と湿度センサ40に対向する位置との間の搬送路上に位置する記録媒体上の液滴を乾燥させる乾燥部30と、を備える液滴乾燥システムでは、乾燥部30による乾燥後の液滴の乾燥状態を精度良く検出できる。
また、液滴乾燥システムは、センサ装置で求められた乾燥状態に基づいて液滴の乾燥状態を制御する、主制御部50及び乾燥条件制御部120を含む制御手段を更に備えているため、液滴の乾燥状態を精度良く制御することができ、ひいては液滴を過不足なく乾燥させることができる。
また、制御手段は、センサ装置で求められた乾燥状態に基づいて乾燥部30を制御するため、液滴の乾燥状態を精確に制御することができる。
また、液滴乾燥システムと、液滴が吐出される位置に位置する記録媒体に液滴を吐出して画像を形成する印字部10(画像形成部)と、を備える液滴吐出装置100(画像形成装置)では、画像が過不足なく乾燥された記録画像(印刷画像)を得ることができる。
また、印字部10は、液滴の乾燥状態を求めるためのテストパターンを記録媒体に形成するため、液滴の乾燥状態をより精度良く検出できる。
また、本実施形態の乾燥状態検出方法は、液滴が付着し搬送される記録媒体近傍の雰囲気の状態を検知する工程と、該検知する工程での検出結果に基づいて液滴の乾燥状態を検出する工程と、を含む。
この場合、検知する工程での検出結果は、液滴の乾燥状態を忠実に(精度良く)反映する。この結果、液滴の乾燥状態を精度良く検出できる。
また、本実施形態の乾燥出力制御方法は、所定の搬送路上で搬送される記録媒体に吐出された液滴を乾燥させる乾燥部30の出力を制御する乾燥出力制御方法であって、記録媒体に吐出された液滴を乾燥部30で乾燥させる工程と、液滴が乾燥部30で乾燥された記録媒体近傍の雰囲気の状態を検知する工程と、該検知する工程での検知結果に基づいて記録媒体の状態を検出する工程と、該記録媒体の状態に基づいて乾燥部30の出力(乾燥出力)を調整する工程と、を含む。この場合、記録媒体に吐出された液滴を過不足なく乾燥させることができる。
また、本実施形態の画像形成方法は、所定の搬送路上の第1の領域に位置する記録媒体に液滴を吐出して画像を形成する工程と、該画像が形成された記録媒体を第1の領域から搬送路上の第2の領域に搬送する工程と、該第2の領域に位置する記録媒体上の画像を乾燥部30で乾燥させる工程と、画像が乾燥された記録媒体を第2の領域から搬送路上の第3の領域に搬送する工程と、第3の領域に位置する記録媒体近傍の雰囲気の状態を検知する工程と、該検知する工程での検知結果に基づいて記録媒体の状態を検出する工程と、該記録媒体の状態に基づいて乾燥部30の出力を調整する工程と、第1の領域に位置する別の記録媒体に液滴を吐出して画像を形成する工程と、該画像が形成された別の記録媒体を第1の領域から第2の領域に搬送する工程と、該第2の領域に位置する別の記録媒体上の画像を出力が調整された乾燥部30で乾燥させる工程と、を含む。この場合、記録媒体に高品質な画像を形成できる。
なお、図14(a)に示されるように、湿度センサ40を、記録媒体の搬送方向に直交する方向(Y軸方向)に複数配列しても良い。図14(a)の例では、記録媒体の幅方向両端部に対応(対向)する2つの位置と、幅方向中央に対応(対向)する1つの位置の合計3つの位置に湿度センサ40が1つずつ配置されている。
この場合、記録媒体の乾燥状態をY軸方向に関して広範囲に求めることができる。そこで、記録媒体の多くの箇所の乾燥状態を求めるために、湿度センサ40を図14(a)の例よりもY軸方向に更に多く(4つ以上)配列しても良い。なお、複数の湿度センサ40の配列方向は、Y軸方向に限らず、要は、記録媒体の搬送方向に非平行な方向であれば良い。
図14(b)の例では複数(例えば2つ)の湿度センサ40の位置は、それぞれ記録媒体のY軸方向の一側部及び他側部に対応する位置である。乾燥部30で記録媒体に付与されるエネルギが記録媒体の中央部は十分であり、各側部が不十分であると推測される場合は記録媒体の中央部に対応する湿度センサ40は省略して、各側部に対応する湿度センサ40を1つずつ設けるだけでよい。
図14(c)の例では複数(例えば2つ)の湿度センサ40の位置は、それぞれ記録媒体のY軸方向の中央部及び一側部に対応する位置である。記録媒体の中央部と一側部の乾燥状態が均一になるように乾燥部30の条件を補正する場合は記録媒体の他側部に対応する湿度センサ40は省略してもよい。
さらに、図14(d)の例では複数(例えば3つの)の湿度センサ40が記録媒体の搬送方向(以下では単に「搬送方向」とも呼ぶ)に完全に直交する方向ではなく、隣り合う2つの湿度センサ40が搬送方向(X軸方向)にずれた状態で配置されている。これは、例えば液滴吐出ヘッドが搬送方向に直交する方向(Y軸方向)に可動なシリアルヘッドの場合には、記録材料が記録媒体に付着してから各湿度センサ40に対向する位置を通過するまでの時間を一定にするためである。よって、隣り合う2つの湿度センサ40の記録媒体の搬送方向(X軸方向)のずれ量を、液滴吐出ヘッド(シリアルヘッド)の搬送方向に直交する方向(Y軸方向)の動作速度に対する記録媒体の搬送速度の比率と、当該隣り合う2つの湿度センサ40の搬送方向に直交する方向(Y軸方向)の間隔とを掛け合わせた値とすればよい。
また、図15に示されるように、湿度センサ40の位置を、記録媒体の搬送方向に非平行な方向(例えばY軸方向)に少なくとも該記録媒体に対向する範囲で可変としても良い。この場合、テストパターンや本番の画像に合わせて、湿度センサ40の位置を調整することができる。具体的には、湿度センサ40を記録媒体の搬送方向に非平行な方向(例えばY軸方向)に移動させる駆動部(例えばリニアアクチュエータ)を設けることができる。リニアアクチュエータとしては、例えばリニアモータ、ラック&ピニオン機構、送りねじ機構、ソレノイド機構等を含むものが挙げられる。
図14、図15の例のように、Y軸方向に広範囲に計測可能な構成を採用する場合には、例えば図16に示されるように、記録媒体の搬送方向に直交する方向(Y軸方向)に延び、記録媒体の幅と同等の長さの帯状パターン(画像部)が該搬送方向に複数並ぶテストパターン2を用いても良いし、図17に示されるように、記録媒体の搬送方向及び該搬送方向に直交する方向にマトリクス状に配置された複数のパターンから成るテストパターン3を用いても良い。テストパターン2、3では、画像部の総面積が大きく実際の印刷画像と大きく異なることがないので実使用に近い画像の乾燥状態を検出することができる。なお、テストパターンは、テストパターン1~3以外のものであっても良く、例えば複数の画像部が千鳥状に配列されたものでも良い。
以上説明したように、上記実施形態では、乾燥の状態を検出するために専用のテストパターンを使用する例を示した。これは、例えば、決められた時間毎(例えば定期的に)や、決められた頻度(所定部数や所定ジョブ数)毎に乾燥状態を確認するのに有効である。また、本実施形態における画像処理プロセスは、当該液滴吐出装置の電源がONになったことを検知して開始してもよく、または別途当該液滴吐出装置への外部入力を検知して開始するように、ユーザの指示を待って行う構成であってもよい。
一方、短い期間の環境変化に対応して安定した画像を補償すること、または環境変化に対応して無駄なエネルギをなくして省エネを図るためには、画像を使用して連続的に乾燥状態を監視することが好ましい。
また、専用のテストパターンではなく、実画像(液滴吐出装置100によって実際に形成される画像)を使用して乾燥状態を数値化する方法を、図26を用いて説明する。図26のフローチャートは、主制御部50によって実行される処理アルゴリズムに基づいている。ここでの処理は、上述した専用のテストパターンを使用する例を踏襲している。
専用のテストパターンではなく実画像を使用する場合、実画像の画像データを受信した(ステップQ1)後、実画像の画像データにおける記録材料の密度の高い部分を上述したテストパターンにおける画像部として選定し(ステップQ3)、実画像の画像データにおける記録材料の密度の低い部分を該テストパターンにおける非画像部として選定して(ステップQ5)、記録媒体に対して印字を行う(ステップQ7)。
そして、記録媒体近傍の雰囲気の状態を検知し(ステップQ9)、上記(A)の値を求め(ステップQ11)、上記(B)の値を求めて(ステップQ13)、乾燥状態を表す絶対湿度差分(A)-(B)を求める(ステップQ15)。
以上のようにして、主制御部50は、印字部10によって記録媒体に形成された画像としての実画像に対する湿度センサ40の出力に基づいて、記録媒体の状態を検出する。
なお、図15に示されるように湿度センサ40の搬送方向に直交する方向(Y軸方向)の位置を可変とする構成の場合は、記録媒体上の実画像における記録材料の密度の差が大きい部分に湿度センサ40を移動させてもよい。
一方、湿度センサ40をY軸方向に移動させることができない場合は、湿度センサ40のY軸方向の位置において、記録媒体上の実画像における搬送方向(X軸方向)の記録材料の密度の差が大きい部分を選択して、そのX軸方向の位置情報を記録する。そして、記録された位置情報に対応する湿度センサ40の出力より上記(A)と上記(B)を求めて、乾燥状態を表す絶対湿度差分(A)-(B)を算出する。
《変形例1》
以下に、変形例1の画像形成方法について図18を参照して説明する。図18のフローチャートは、主制御部50によって実行される処理アルゴリズムに基づいている。ここでのフローは、上位装置(例えばパソコン)からのジョブ開始要求を主制御部50が受信したときに開始される。
最初のステップU1では、「乾燥出力調整処理1」(図13参照)を行う。
次のステップU3では、記録媒体に画像を形成する。具体的には、液滴吐出ヘッド10aを制御して画像情報に基づいて記録媒体に液滴を吐出する。
次のステップU5では、画像を乾燥させる。具体的には、乾燥出力調整処理1で初期設定もしくは調整された乾燥出力となるように乾燥条件制御部120を介して乾燥部30を制御する。
次のステップU7では、ジョブが終了か否かを判断する。ここでの判断が肯定されるとステップU9に移行し、否定されるとステップU11に移行する。
ステップU9では、記録媒体の搬送を停止させる。ステップU9が実行されると、フローは終了する。
ステップU11では、「乾燥出力調整処理2」を行う。乾燥出力調整処理2については、後述する。
次に、乾燥出力調整処理2について、図19を参照して説明する。図19のフローチャートは、主制御部50によって実行される処理アルゴリズムに基づいている。
最初のステップV1では、記録媒体の近傍の雰囲気の状態を検知する。具体的には、記録媒体に形成された本番の画像が湿度センサ40に対向する位置を通過している間の湿度センサ40の出力信号を取得する。
なお、ステップV1において、湿度センサ40の位置を可変とし、例えば記録媒体に形成された画像の記録材料密度が多い部分の近傍空気を測定するようにしても良い。
次のステップV3では、時間t1を算出する。時間t1は、記録媒体をアンワインドローラ対8から印字部10まで送る距離Lを記録媒体の搬送速度Vで割った値と、印字部10での液滴吐出時間t0との和である。
次のステップV5では、t1以降のn個の画像部を含む一定時間の絶対湿度の平均値(A)を求める。
次のステップV7では、基準値となる絶対湿度を求める。具体的には、各画像部の直前(例えば0.6秒間)の平均値を基準値(B)とする。
次のステップV9では、画像の乾燥状態を求める。具体的には、「上記平均値(A)-上記基準値(B)」を乾燥状態とする。
次のステップV11では、乾燥不足か否かを判断する。具体的には、求められた画像の乾燥状態が負でその絶対値が閾値Dth以上である場合に乾燥不足であると判断し、それ以外の場合に乾燥不足でないと判断する。ここでの判断が肯定されるとステップV13に移行し、否定されるとステップV15に移行する。
ステップV13では、乾燥出力を上げる。ここでは、予め乾燥出力の変化に対する乾燥状態の変化が取得され、乾燥出力と乾燥状態の対応関係を表すテーブルが記憶部70に保存されている。そこで、主制御部50は、このテーブルを参照して、乾燥状態の絶対値が閾値Dth未満となるように乾燥出力を元の値から引き上げる。ステップV13が実行されると、フローは終了する。
ステップV15では、乾燥過剰か否かを判断する。具体的には、求められた画像の乾燥状態が正でその絶対値が閾値Dth以上である場合に乾燥過剰であると判断し、それ以外の場合に乾燥過剰でないと判断する。ここでの判断が肯定されるとステップV17に移行し、否定されるとフローは終了する。
ステップV17では、乾燥出力を下げる。ここでは、主制御部50は、上記テーブルを参照して、乾燥状態の絶対値が閾値Dth未満となるように乾燥出力を元の値から引き下げる。ステップV17が実行されると、フローは終了する。
以上の説明から分かるように、変形例1の画像形成方法では、最初にテストパターン1の乾燥状態を求め必要に応じて乾燥出力を調整した後、画像を形成する度に該画像の乾燥状態を求め必要に応じて乾燥出力を調整するため、周辺環境の変化(例えば温度変化、湿度変化、気圧変化等)に関わらず、一のジョブにおける最初の画像から最後の画像までの全ての画像を適正な乾燥出力で乾燥させることができる(記録媒体を過不足なく乾燥させることができる)。
《変形例2》
以下に、変形例2の画像形成方法について図20を参照して説明する。図20のフローチャートは、主制御部50によって実行される処理アルゴリズムに基づいている。ここでのフローは、上位装置(例えばパソコン)からのジョブ開始要求を主制御部50が受信したときに開始される。当初、乾燥出力は、上記標準値に設定されている。
最初のステップW1では、記録媒体の搬送を開始する。具体的には、搬送部20を制御して記録媒体を搬送路の上流側から下流側に送る。
次のステップW3では、記録媒体に画像を形成する。具体的には、液滴吐出ヘッド10aを制御して画像情報に基づいて記録媒体に液滴を吐出する。
次のステップW5では、画像を設定された乾燥出力で乾燥させる。具体的には、乾燥出力調整処理1で初期設定もしくは調整された乾燥出力となるように乾燥条件制御部120を介して乾燥部30を制御する。
次のステップW7では、ジョブが終了か否かを判断する。ここでの判断が肯定されるとステップW9に移行し、否定されるとステップW11に移行する。
ステップW9では、記録媒体の搬送を停止させる。ステップW9が実行されると、フローは終了する。
ステップW11では、「乾燥出力調整処理2」(図19参照)を行う。
以上の説明から分かるように、変形例2では、最初の画像に対しては、乾燥出力を初期設定された標準値として乾燥を行うが、後続の画像に対しては、より適正な乾燥出力で乾燥を行うことができる。この場合、テストパターンを用意する必要がない。
《変形例3》
以下に、変形例3の画像形成方法について図21を参照して説明する。図21のフローチャートは、主制御部50によって実行される処理アルゴリズムに基づいている。ここでのフローは、上位装置(例えばパソコン)からのジョブ開始要求を主制御部50が受信したときに開始される。当初、乾燥出力は、上記標準値に設定されている。
最初のステップY1では、「乾燥出力調整処理1」(図13参照)を行う。
次のステップY3では、記録媒体に画像を形成する。具体的には、液滴吐出ヘッド10aを制御して画像情報に基づいて記録媒体に液滴を吐出する。
次のステップY5では、画像を乾燥させる。具体的には、乾燥出力調整処理1で初期設定もしくは調整された乾燥出力となるように乾燥条件制御部120を介して乾燥部30を制御する。
次のステップY7では、ジョブが終了か否かを判断する。ここでの判断が肯定されるとステップY9に移行し、否定されるとステップY11に移行する。
ステップY9では、記録媒体の搬送を停止させる。ステップY9が実行されると、フローは終了する。
ステップY11では、乾燥出力を初期設定もしくは前回調整したときから所定時間(例えば数分~数時間)経過したか否かを判断する。ここでの計時は、計時部80により行う。ここでの判断が肯定されるとステップY1に戻り、否定されると同じ判断を再び行う。
以上の説明から分かるように、変形例3では、最初に乾燥出力調整処理1を行った後、所定時間置きに乾燥出力調整処理1を行うため、周囲の環境の温度変化、湿度変化、気圧変化等が生じても、乾燥出力を適正な値に制御することができる。
なお、上記変形例3のステップY11おいては、乾燥出力を初期設定もしくは前回調整したときから所定部数の印刷が終了したか否かを判断しても良い。
《変形例4》
図22には、変形例4の液滴吐出装置200の概略的構成が示されている。液滴吐出装置200は、記録媒体としての枚葉紙に対応する構成を有している。
液滴吐出装置200は、図22に示されるように、記録媒体(枚葉紙)が積載される給紙トレイと、該給紙トレイから記録媒体を一枚ずつ取り出す給紙ローラ群と、該給紙ローラ群の下流側に配置されたレジストローラ群と、該レジストローラ群の下流側に配置された印字部10と、該印字部10の下流側に配置された乾燥部と、該乾燥部の下流側に配置された湿度センサ40と、該湿度センサ40の下流側に配置された折り返しローラと、該折り返しローラの下流側に配置された排紙ローラ対と、該排紙ローラ対の下流側に配置された排紙トレイと、を備えている。
変形例4では、乾燥部は、選択加熱手段と、該選択加熱手段の下流側に配置された均一加熱手段とを含む。印字部10は、レジストローラ群の下流側(+X側)かつ液滴吐出ヘッド10aの-Z側に(液滴吐出ヘッド10aに対向して)配置され、給紙ローラ群からの記録媒体を下流側に送る送り機構10bを有している。送り機構10bは、一例として、Y軸方向を軸方向とする複数のローラと、該複数のローラに掛けられたプラテンベルト(無端ベルト)と、記録媒体をプラテンベルト上に吸着保持するための例えば吸着ファン等の吸引部とを有する。
変形例4の液滴吐出装置200においても、上記実施形態及び各変形例の液滴吐出装置と同様にして、制御装置が液滴の乾燥状態を求め、該乾燥状態に基づいて乾燥出力の調整及び調整後の乾燥出力での画像の乾燥を行うことが可能である。
なお、変形例4においては、迅速化及び省資源化の観点から、できるだけ小サイズの記録媒体に極力小さいテストパターン(例えばベタパターン)を形成するのが好ましい。
また、変形例4において、テストパターンに代えて実画像を用いて図26のフローチャートの手順で記録媒体の状態を検知しても良い。
《変形例5》
図23には、変形例5の液滴吐出装置300の概略的構成が示されている。液滴吐出装置300は、上記実施形態の液滴吐出装置100に対して、変形例4でも説明した送り機構10bを増設し、かつ乾燥部を選択加熱手段と均一加熱手段の組み合わせとしたものである。
なお、上記実施形態及び各変形例において、湿度センサ40の出力変化に基づいて、乾燥出力を調整しているが、これに代えて、搬送部20による記録媒体の搬送速度を調整しても良い。具体的には、より乾燥させたいときは搬送速度を遅くする。対して、乾燥が過剰なときは搬送速度を速くする。例えば、図13のフローチャートにおいて、ステップT19を「搬送速度を遅くする」に変更し、ステップT23を「搬送速度を速くする」に変更しても良い。また、例えば、図19のフローチャートにおいて、ステップV13を「搬送速度を遅くする」に変更し、ステップV17を「搬送速度を速くする」に変更しても良い。
この場合、以下に説明する変形例6の搬送速度制御方法や、変形例7、8の画像形成方法を行うことができる。
変形例6の搬送速度制御方法は、所定の搬送路上を搬送され、該搬送路上の第1の領域で液滴が吐出され搬送路上の第2の領域で乾燥処理される記録媒体の搬送速度を制御する搬送速度制御方法であって、第2の領域で乾燥処理された記録媒体が搬送路上の第3の領域にあるときに該記録媒体近傍の雰囲気の状態を検知する工程と、該検知する工程での検知結果に基づいて記録媒体の状態を検出する工程と、該記録媒体の状態に基づいて、第1及び第2の領域間の搬送速度、並びに第2及び第3の領域間の搬送速度の少なくとも一方を調整する工程と、を含む。
変形例7の画像形成方法は、所定の搬送路上の第1の領域に位置する記録媒体に液滴を吐出して画像を形成する工程と、画像が形成された記録媒体を搬送部20により第1の領域から搬送路上の第2の領域に搬送する工程と、第2の領域に位置する記録媒体上の画像を乾燥部30で乾燥させる工程と、画像が乾燥された記録媒体を搬送部20により第2の領域から搬送路上の第3の領域に搬送する工程と、第3の領域に位置する記録媒体近傍の雰囲気の状態を検知する工程と、該検知する工程での検知結果に基づいて記録媒体の状態を検出する工程と、該記録媒体の状態に基づいて、搬送部20による第1及び第2の領域間での記録媒体の搬送速度を調整する工程と、第1の領域に位置する別の記録媒体に液滴を吐出して画像を形成する工程と、画像が形成された別の記録媒体を搬送部20により第1の領域から第2の領域に調整後の搬送速度で搬送する工程と、該第2の領域に位置する別の記録媒体上の画像を乾燥させる工程と、を含む。
変形例8の画像形成方法は、所定の搬送路上の第1の領域に位置する記録媒体に液滴を吐出して画像を形成する工程と、該画像が形成された記録媒体を搬送部20により第1の領域から搬送路上の第2の領域に搬送する工程と、第2の領域に位置する記録媒体上の画像を乾燥させる工程と、画像が乾燥された記録媒体を搬送部20により第2の領域から搬送路上の第3の領域に搬送する工程と、第3の領域に位置する記録媒体近傍の雰囲気の状態を検知する工程と、該検知する工程での検知結果に基づいて記録媒体の状態を検出する工程と、該記録媒体の状態に基づいて、搬送部20による第2及び第3の領域間での記録媒体の搬送速度を調整する工程と、第1の領域に位置する別の記録媒体に液滴を吐出して画像を形成する工程と、該画像が形成された別の記録媒体を搬送部20により第1の領域から第2の領域に搬送する工程と、該第2の領域に位置する別の記録媒体上の画像を乾燥させる工程と、該画像が乾燥された記録媒体を搬送部20により第2の領域から第3の領域に調整後の搬送速度で搬送する工程と、を含む。
また、上記テストパターンは、例えば記録媒体の搬送方向に細長い単一のベタパターンであっても良い。この場合、ベタパターンにおける記録媒体の搬送方向の異なる複数箇所を上記複数のベタパターンに見立てて乾燥状態を求め、乾燥出力の調整を行えば良い。
また、上記実施形態及び各変形例の液滴吐出装置では、パソコン等からの画像データに基づいて画像を形成しているが、これに加えて、原稿画像を読み取るスキャナを備え、該スキャナで読み取られた画像データに基づいて画像を形成しても良い。
また、上記実施形態及び各変形例では、液滴吐出装置100の制御装置150が液滴の乾燥状態を検出しているが、処理装置を別途設け、該処理装置が湿度センサ40の出力に基づいて液滴の乾燥状態を検出しても良い。
また、上記実施形態及び各変形例では、液滴が吐出される記録媒体として、シート状の記録媒体(例えば記録紙)が用いられているが、記録媒体の材質や形状はこれに限られない。例えば、記録媒体の材料としては、紙、プラスチック、金属、合金、セラミック、布、木材などが挙げられる。また、記録媒体は、シート状や板状等の平坦なものの他、例えば繊維状に毛羽立ったものや、立体形状を有するものであっても良い。
また、例えば記録媒体としての基板に対して吐出装置から記録材料である配線材料や半導体材料を吐出することにより、回路装置を製造しても良い。この場合、基板近傍の雰囲気の状態として該雰囲気の熱伝導率を用いることが好ましい。この雰囲気中の記録材料の濃度、具体的には記録材料の溶媒の濃度によって該雰囲気の熱伝導率が変わるため、該熱伝導率を測定することにより記録材料の濃度(記録材料の状態)を検知することができる。
また、上記実施形態及び各変形例では、湿度センサは、記録紙の液滴が吐出される面とは反対の面に対向して配置されているが、記録紙の液滴が吐出される面に対向して配置されても良い。また、湿度センサの構成は、適宜変更可能である。
本発明の画像形成装置は、上記実施形態及び各変形例の液滴吐出装置に限らず、要は、画像形成装置であれば良い。例えば、記録材料を記録媒体に塗り付ける塗布装置により本発明の画像形成装置を構成しても良い。
また、上記実施形態及び各変形例の液滴吐出装置は、乾燥部30を有しているが、有していなくても良い。例えば高速搬送を要求されない家庭用の液滴吐出装置等に本発明を適用する場合には、乾燥部を有していなくても良い。この場合、例えば記録媒体に吐出された液滴の自然乾燥による乾燥状態を、湿度センサ40を含むセンサ装置で検出し、該検出結果に基づいて記録媒体の搬送速度を制御することで液滴の乾燥状態を制御しても良い。
さらに、上記実施形態のセンサ装置は、上記実施形態及び各変形例での使用用途に限られず、例えば、記録装置、機器の検査装置、または食品の成分検査等の用途で使用することも可能である。
10…印字部(画像形成部)、20…搬送部(搬送装置)、30…乾燥部(乾燥装置)、40…湿度センサ、50…主制御部(検出部)、100…液滴吐出装置(画像形成装置)、110…搬送条件制御部(制御手段の一部)、120…乾燥条件制御部(制御手段の一部)。
特開2015-66821号公報

Claims (20)

  1. 所定の面に記録材料が付着した記録媒体の面と反対側の面に対向して位置し、前記記録媒体近傍の雰囲気の状態を検知する少なくとも1つの熱伝導方式の湿度センサと、前記湿度センサの出力に基づいて前記記録媒体の状態を検出する検出部と、を有するセンサ装置と、
    記記録材料が付着される位置と前記センサ装置の前記湿度センサに対向する位置とを含む搬送路上で、前記記録媒体を搬送方向に搬送する搬送ローラを有する搬送装置と、
    前記付着される位置と前記対向する位置との間の前記搬送路上に位置する前記記録媒体上の前記記録材料を乾燥させる乾燥装置と、を備え、
    前記センサ装置は、前記乾燥装置と前記搬送ローラとの間に位置し、前記乾燥装置と離間した前記搬送ローラの近傍に配置されていることを特徴とするシステム。
  2. 前記湿度センサは、前記記録媒体の前記記録材料が付着された面とは反対側の面に対向することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  3. 前記少なくとも1つの湿度センサは、前記所定の面と平行な面上であって、前記搬送方向に非平行な方向に並ぶ複数の湿度センサであることを特徴とする請求項1又は2に記載のシステム。
  4. 前記湿度センサを、前記所定の面と平行な面上であって、前記搬送方向に非平行な方向に移動させる駆動部を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のシステム。
  5. 前記センサ装置で検出された前記記録媒体の状態に基づいて前記記録材料の乾燥状態を制御する制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のシステム。
  6. 前記制御手段は、前記記録媒体の状態に基づいて前記乾燥装置を制御することを特徴とする請求項5に記載のシステム。
  7. 前記制御手段は、前記記録媒体の状態に基づいて前記搬送装置を制御することを特徴とする請求項5に記載のシステム。
  8. 請求項1~7のいずれか一項に記載のシステムと、
    前記付着される位置に位置する記録媒体に記録材料を付着させて画像を形成する画像形成部と、を備える画像形成装置。
  9. 前記画像形成部は、前記記録媒体の状態を検出するための、前記画像としてのテストパターンを記録媒体に形成することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記テストパターンは、前記搬送路に平行な方向に並ぶ複数のパターンを含むことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記テストパターンの画像部の前記搬送路に平行な方向の長さL1と非画像部の前記搬送路に平行な方向の長さL2との関係は、L1<L2であることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. L2≦1.5L1であることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記テストパターンは、前記所定の面と平行な面上であって、前記搬送方向に非平行な方向に並ぶ複数のパターンを含むことを特徴とする請求項9~12のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  14. 前記テストパターンは、前記所定の面と平行な面上であって、前記搬送方向に非平行な方向に延びるパターンを含むことを特徴とする請求項9~13のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  15. 前記検出部は、前記画像形成部によって前記記録媒体に形成された前記画像としての実画像に対する前記湿度センサの出力に基づいて、前記記録媒体の状態を検出することを特徴とす
    る請求項8に記載の画像形成装置。
  16. 所定の搬送路上で搬送される記録媒体の所定の面に付着された記録材料を乾燥させる乾燥装置の出力を制御する出力制御方法であって、
    前記記録媒体に付着された前記記録材料を前記乾燥装置で乾燥させる工程と、
    前記記録材料が前記乾燥装置で乾燥された前記記録媒体近傍の雰囲気の状態を、前記記録材料を付着された前記記録媒体の面の反対側の対向する位置で、前記乾燥装置と、前記乾燥装置と離間した位置にある搬送ローラとの間に位置し、前記搬送ローラの近傍に備わる熱伝導方式の湿度センサで検知する工程と、
    前記検知する工程での検知結果に基づいて前記記録媒体の状態を検出する工程と、
    前記記録媒体の状態に基づいて前記乾燥装置の出力を調整する工程と、を含む出力制御方法。
  17. 所定の搬送路上で搬送され、該搬送路上の第1の領域で記録材料が所定の面に付着され前記搬送路上の第2の領域で乾燥装置により乾燥処理される記録媒体の搬送速度を制御する搬送速度制御方法であって、
    前記乾燥処理され前記搬送路上の第3の領域に位置する前記記録媒体近傍の雰囲気の状態を、前記記録材料を付着された前記記録媒体の面の反対側の対向する位置で、前記乾燥装置と、前記乾燥装置と離間した位置にある搬送ローラとの間に位置し、前記搬送ローラの近傍に備わる熱伝導方式の湿度センサで検知する工程と、
    前記検知する工程での検知結果に基づいて前記記録媒体の状態を検出する工程と、
    前記記録媒体の状態に基づいて、前記第1及び第2の領域間の前記搬送速度、並びに前記第2及び第3の領域間の前記搬送速度の少なくとも一方を調整する工程と、を含む搬送速度制御方法。
  18. 所定の搬送路上の第1の領域に位置する記録媒体の所定の面に記録材料を付着させて画像を形成する工程と、
    前記画像が形成された前記記録媒体を前記第1の領域から前記搬送路上の第2の領域に搬送する工程と、
    前記第2の領域に位置する前記記録媒体上の前記画像を乾燥装置で乾燥させる工程と、
    前記画像が乾燥された前記記録媒体を前記第2の領域から前記搬送路上の第3の領域に搬送する工程と、
    前記第3の領域に位置する前記記録媒体近傍の雰囲気の状態を、前記記録材料を付着された前記記録媒体の面の反対側の対向する位置で、前記乾燥装置と、前記乾燥装置と離間した位置にある搬送ローラとの間に位置し、前記搬送ローラの近傍に備わる熱伝導方式の湿度センサで検知する工程と、
    前記検知する工程での検知結果に基づいて前記記録媒体の状態を検出する工程と、
    前記記録媒体の状態に基づいて前記乾燥装置の出力を調整する工程と、
    前記第1の領域に位置する別の記録媒体の所定の面に記録材料を付着させて画像を形成する工程と、
    前記画像が形成された前記別の記録媒体を前記第1の領域から前記第2の領域に搬送する工程と、
    前記第2の領域に位置する前記別の記録媒体上の前記画像を前記出力が調整された前記乾燥装置で乾燥させる工程と、を含む画像形成方法。
  19. 所定の搬送路上の第1の領域に位置する記録媒体の所定の面に記録材料を付着させて画像を形成する工程と、
    前記画像が形成された前記記録媒体を搬送装置により前記第1の領域から前記搬送路上の第2の領域に搬送する工程と、
    前記第2の領域に位置する前記記録媒体上の前記画像を乾燥装置で乾燥させる工程と、
    前記画像が乾燥された前記記録媒体を前記搬送装置により前記第2の領域から前記搬送路上の第3の領域に搬送する工程と、
    前記第3の領域に位置する前記記録媒体近傍の雰囲気の状態を、前記記録材料を付着された前記記録媒体の面の反対側の対向する位置で、前記乾燥装置と、前記乾燥装置と離間した位置にある搬送ローラとの間に位置し、前記搬送ローラの近傍に備わる熱伝導方式の湿度センサで検知する工程と、
    前記検知する工程での検知結果に基づいて前記記録媒体の状態を検出する工程と、
    前記記録媒体の状態に基づいて、前記搬送装置による前記第1及び第2の領域間での記録媒体の搬送速度を調整する工程と、
    前記第1の領域に位置する別の記録媒体の所定の面に記録材料を付着させて画像を形成する工程と、
    前記画像が形成された前記別の記録媒体を前記第1の領域から第2の領域に前記調整後の搬送速度で搬送する工程と、
    前記第2の領域に位置する前記別の記録媒体上の前記画像を乾燥させる工程と、を含む画像形成方法。
  20. 所定の搬送路上の第1の領域に位置する記録媒体の所定の面に記録材料を付着させて画像を形成する工程と、
    前記画像が形成された前記記録媒体を搬送装置により前記第1の領域から前記搬送路上の第2の領域に搬送する工程と、
    前記第2の領域に位置する前記記録媒体上の前記画像を乾燥装置で乾燥させる工程と、
    前記画像が乾燥された前記記録媒体を前記搬送装置により前記第2の領域から前記搬送路上の第3の領域に搬送する工程と、
    前記第3の領域に位置する前記記録媒体近傍の雰囲気の状態を、前記記録材料を付着された前記記録媒体の面の反対側の対向する位置で、前記乾燥装置と、前記乾燥装置と離間した位置にある搬送ローラとの間に位置し、前記搬送ローラの近傍に備わる熱伝導方式の湿度センサで検知する工程と、
    前記検知する工程での検知結果に基づいて前記記録媒体の状態を求める工程と、
    前記記録媒体の状態に基づいて、前記搬送装置による前記第2及び第3の領域間での記録媒体の搬送速度を調整する工程と、
    前記第1の領域に位置する別の記録媒体の所定の面に記録材料を付着させて画像を形成する工程と、
    前記画像が形成された前記別の記録媒体を前記搬送装置により前記第1の領域から第2の領域に搬送する工程と、
    前記第2の領域に位置する前記別の記録媒体上の前記画像を乾燥させる工程と、
    前記画像が乾燥された前記別の記録媒体を前記搬送装置により前記第2の領域から前記第3の領域に前記調整後の搬送速度で搬送する工程と、を含む画像形成方法。
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