JP6994316B2 - 吸収性物品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、使い捨ておむつなどの吸収性物品の製造方法に関する。
使い捨ておむつなどの吸収性物品は、典型的には、表面シート、裏面シート、吸収体などの多数の部品の集合体であり、吸収性物品の製造方法は、各部品の加工や部品どうしを組み合わせる作業などに対応した種々の工程を含む。このような吸収性物品の製造方法の実施中に、何らかのトラブルにより製造が中断される場合があり、その場合は通常、製造ラインの速度を低速にして復旧作業を行い、トラブルの発生源が除去されたら、徐々に製造ラインの速度を加速させて製造を再開する。このようないわゆる製造立ち上げ工程で製造された吸収性物品は、製品とはならない不良品であるから、このような製造立ち上げ工程で発生する不良品を如何に少なくするかが、本技術分野の重要な課題の1つとなっている。
特許文献1には、前記課題の解決を図った吸収性物品の製造方法が開示されている。特許文献1記載の製造方法は、複数の搬送路が組み合わされた製造装置を用いた製造方法における製造立ち上げ工程において、搬送の停止に伴って待機状態にした加工装置の加工状態への復帰遅れ起因で、廃棄すべき不良品の吸収性物品の個数が増加することを防止すると共に、搬送の再開に伴って起こり得るトラブルを回避し易くするために、斯かる製造方法で組み合わされる複数の部品のうち、搬送の再開時に最上流加工装置に位置する部品が所定の合流完了位置に到達するまでの間に、復帰ステップで加工が再開された部品が該合流完了位置を通過するように該復帰ステップを実施する。
特許第6089155号公報
特許文献1記載の吸収性物品の製造方法は、復帰ステップで加工が再開された部品を、搬送の再開時に最上流加工装置に位置する部品が所定の合流完了位置に到達する前に、前倒しで該合流完了位置を通過させるものであるところ、この「復帰ステップで加工が再開された部品」には、復帰後に安定加工が可能な所定の速度になっていない状態で加工された部品、例えば、接着剤の塗布不良や搬送不良が生じている状態で加工されたいわゆる不良品が含まれている可能性があり、製品としての吸収性物品の品質保証の点で問題がある。また、最上流加工装置に位置する部品の個数が非常に多い場合には、該部品が所定の合流完了位置に到達するまでの時間が長くなるため、不良品が混入する可能性が高まり、製造立ち上げ工程で発生する不良品を低減させる効果が著しく低下するおそれがある。
従って本発明の課題は、製品としての吸収性物品に不良品が混入するおそれが低減され、品質保証の点で有用な吸収性物品の製造方法を提供することにある。
本発明は、副搬送路から主搬送路に部品を合流させて、複数の吸収性物品がそれらの搬送方向に連続した吸収性物品連続体を得、該吸収性物品連続体を単位長さに切断して得られた複数の吸収性物品のうち、不良品と判定されたものを、該主搬送路に設けられた不良品排出部から排出する工程を有する、吸収性物品の製造方法であって、前記各搬送路での搬送が停止した製造停止状態から、該各搬送路の搬送速度を所定の目標速度まで加速させる製造立ち上げ工程を有し、前記製造立ち上げ工程において、前記主搬送路の搬送速度が所定の目標速度に到達した時点で、前記不良品排出部からの前記吸収性物品の個数換算による離間距離が最長となる位置を、搬送速度復帰時最上流位置と定義した場合に、前記製造停止状態から、前記搬送速度復帰時最上流位置に存在していた前記部品を含む吸収性物品が前記不良品排出部に到達するまでの時間に、該不良品排出部に到達した吸収性物品を、不良品と判定して該不良品排出部から排出する、吸収性物品の製造方法である。
本発明によれば、製品としての吸収性物品に不良品が混入するおそれが低減され、品質保証の点で有用な吸収性物品の製造方法が提供される。
図1は、本発明の製造方法によって製造される吸収性物品の一実施形態である展開型使い捨ておむつの肌対向面即ち表面シート側を模式的に示す平面図であり、各部の弾性部材を伸長させて平面状に拡げた展開状態における平面図である。 図2は、本発明の吸収性物品の製造方法の実施に使用可能な製造装置の一実施形態を示す図であり、図1に示すおむつを製造する製造装置の概略構成図である。 図3は、図2に示す製造装置の要部(各搬送路の合流部)を模式的に示す斜視図であり、主搬送路の搬送速度が所定の目標速度に達していておむつが安定的に製造されている状態を模式的に示している。 図4は、図3に示す副搬送路でのサイドパネルの加工工程を模式的に示す斜視図である。 図5は、図2に示す製造装置を用いた製造方法の製造立ち上げ工程における各搬送路の搬送速度(当該搬送路での加工速度)と時間との関係を模式的に示すグラフであり、各搬送路の搬送速度を同じにして製造立ち上げ工程を実施した場合のグラフである。 図6は、図2に示す製造装置を用いた製造方法の製造立ち上げ工程における各搬送路の搬送速度(当該搬送路での加工速度)と時間との関係を模式的に示すグラフであり、一部の搬送路(搬送速度復帰時最上流位置が存在する搬送路)の搬送速度を他のそれよりも大きくして製造立ち上げ工程を実施した場合のグラフである。 図7は、図2に示す製造装置と同様の構成を有する製造装置を用いて実際に製造立ち上げ工程を実施した場合において、発生したおむつの不良品と、該おむつの製造方法における各工程(搬送路)との関係を模式的に示したグラフである。 図8は、図2に示す製造装置の要部(各搬送路の合流部)を模式的に示す斜視図であり、一部の搬送路(搬送速度復帰時最上流位置が存在する搬送路)の搬送速度を他のそれよりも大きくして製造立ち上げ工程を実施している状態を模式的に示している。
以下、本発明の吸収性物品の製造方法を、その好ましい実施態様に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、本発明の吸収性物品の製造方法によって製造される吸収性物品の一実施形態である展開型使い捨ておむつ1が示されている。先ず、おむつ1について説明する。
おむつ1は、図1に示すように、着用者の前後方向に対応し、着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる縦方向Xと、これに直交する横方向Yとを有し、また縦方向Xにおいて、着用者の股間部に配される股下部Bと、該股下部Bよりも着用者の腹側(前側)に配される腹側部Aと、該股下部Bよりも着用者の背側(後側)に配される背側部Cとの3つに区分される。おむつ1は、図1に示す如き展開且つ伸長状態の平面視において矩形状をなす吸収性本体2と、背側部Cにおける吸収性本体2の縦方向Xに沿う両側縁から横方向Yの外方に延出する一対の伸縮性のサイドパネル3,3とを具備している。おむつ1は、吸収性本体2を横方向Yに二分して縦方向Xに延びる横中心線CLに対して左右対称に形成されている。
吸収性本体2は、おむつ1の主体をなす部分であり、体液を吸収保持する吸収体22と、該吸収体22の肌対向面側に配され、着用者の肌と接触し得る液透過性の表面シート21と、該吸収体22の非肌対向面側に配された液難透過性の裏面シート23とを具備し、縦方向Xにおいて腹側部A、股下部B及び背側部Cの3つに区分される。吸収性本体2(おむつ1)の長手方向は縦方向Xに一致し、該長手方向に直交する吸収性本体2(おむつ1)の幅方向は横方向Yに一致している。また、吸収性本体2の長手方向は、後述するおむつ1の製造の際の吸収性本体2の搬送方向(いわゆる機械方向MD)に一致している。ここで、「肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材(例えば吸収体22)における、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面、即ち相対的に着用者の肌に近い側であり、「非肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側、即ち相対的に着用者の肌から遠い側に向けられる面である。
吸収性本体2の肌対向面における縦方向Xの両側部には、一対の防漏カフ24,24が設けられている。各防漏カフ24は、おむつ1の縦方向Xの全長にわたって連続する1枚の防漏カフ形成用シート24aと、シート24aに縦方向Xに伸長状態で固定された1本又は複数本の防漏カフ形成用糸状弾性体24bとを含んで構成され、おむつ1の着用時には、縦方向Xに糸状弾性体24bの収縮力が働き、少なくともシート24aの内側縁部が自由端部とされている領域である股下部Bにおいて、シート24aの他の部材との固定部を起点として、該内側縁部側を着用者の肌に向けて起立する。また、吸収性本体2の縦方向Xに沿う両側部の脚廻りに配される部分には、レッグギャザー形成用糸状弾性体25が縦方向Xに伸長状態で固定されている。
表面シート21、裏面シート23としては、それぞれ、この種の吸収性物品において表面シートや裏面シートとして通常用いられるものを特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート21としては、親水性且つ液透過性の不織布等を用いることができ、裏面シート23としては、液不透過性又は撥水性の樹脂フィルムや樹脂フィルムと不織布の積層体等を用いることができる。吸収体22としては、例えば、パルプ繊維等の繊維集合体及び/又は不織布を含んで構成される吸収性コアを用いることができ、該吸収性コアは吸水性ポリマーを含んでいてもよく、また、該吸収性コアの外面(肌対向面及び非肌対向面)が透水性の薄紙や不織布からなるコアラップシートで被覆されていてもよい。
一対のサイドパネル3,3は、それぞれ、図1に示す如き展開且つ伸長状態の平面視において、矩形状をなしている。各サイドパネル3は、2枚のサイドパネル形成用シート31,32と、両シート31,32の間に配された複数の糸状弾性体33とを有している。各サイドパネル3は、同形状同寸法の矩形状の2枚のシート31,32の間に、横方向Yに伸長状態の複数の糸状弾性体33が縦方向Xに間欠配置されて構成されており、各糸状弾性体33は、接着剤や融着等の接合手段によって両シート31,32に固定されている。斯かる構成のサイドパネル3は、自然状態(糸状弾性体33の非伸長状態)において、糸状弾性体33の収縮によって、縦方向Xに延びる凸部3tとなる皺が形成され、表面に凹凸構造を有する凹凸シートとなる。
サイドパネル形成用シート31,32としては、この種の吸収性物品においてパネル部材として通常用いられるものを特に制限なく用いることができ、例えば、不織布、織物、フィルム又はそれらの2種以上を積層した複合シート等を用いることができる。糸状弾性体33としては、天然ゴム、ポリウレタン、ポリスチレン-ポリイソプレン共重合体、ポリスチレン-ポリブタジエン共重合体、アクリル酸エチル-エチレン等のポリエチレン-αオレフィン共重合体等からなる糸状の伸縮性材料を用いることができる。
サイドパネル3には、その横方向Yの外方側の端部にファスニングテープ4が接着剤や融着等の手段により固定されている。また、サイドパネル3は、その横方向Yの内方側の端部が、接着剤や融着等の接合手段によって吸収性本体2を構成する裏面シート23の背側部Cに固定され、背側部Cの横方向Yの外方に連設されている。ファスニングテープ4は、テープ基材4aと、テープ基材4aに接合されて止着部4bを形成する機械的面ファスナーのオス部材とからなる。おむつ1の腹側部Aの外面には、止着部4bを止着させるランディングゾーン4cが設けられており、おむつ1を装着する際には、止着部4bをランディングゾーン4cに押し付けて止着する。ランディングゾーン4cは、裏面シート23に、機械的面ファスナーのメス部材や係合性に富む不織布を接合して形成されている。尚、止着部4bは、テープ基材4aに粘着剤を塗布して形成した粘着部等であってもよい。
次に、本発明の吸収性物品の製造方法の好ましい実施態様を、前述したおむつ1を製造する場合を例にとり図面を参照しながら説明する。図2にはおむつ1の製造方法の実施に使用可能な製造装置5の概略構成、図3には製造装置5の要部が、それぞれ模式的に示されている。おむつ1の製造方法は、図2に示すように、複数(図示の態様では2本)の副搬送路5S1,5S2から主搬送路5Mに部品を合流させて、複数のおむつ1がそれらの搬送方向(おむつ1の縦方向X)に連続した吸収性物品連続体(使い捨ておむつ連続体)10を得、該連続体10を単位長さに切断して得られた複数のおむつ1のうち、不良品1Zと判定されたものを、主搬送路5Mに設けられた不良品排出部58から排出する工程を有する。
副搬送路5S1,5S2から主搬送路5Mに合流される前記「部品」は、おむつ1の構成部材であり、例えば、表面シート21、吸収体22、裏面シート23、防漏カフ24、サイドパネル3などであり、おむつ1の全ての構成部材が前記部品となり得る。本実施態様においては、図2及び図3に示すように、副搬送路5S1にてサイドパネル3を加工しつつ搬送し、また、副搬送路5S2にて吸収体22を加工しつつ搬送する。
主搬送路5Mには、複数の部品を合流させて得られた複合体たる吸収性物品連続体10自体を搬送する複合体用主搬送路5M1の他に、吸収性物品連続体10を構成し、該吸収性物品連続体10から搬送方向上流側に連続的に延びる部品を搬送する部品用主搬送路5M2が包含される。複合体用主搬送路5M1と部品用主搬送路5M2とは連続しており、両主搬送路5M1,5M2の搬送速度V1(図2及び図3参照)は常時同じである。
本実施態様における吸収性物品連続体10は、図2及び図3に示すように、該吸収性物品連続体10から搬送方向上流側に連続的に延びる前記部品として、2枚の連続シート210,230を有している。
連続シート210は、少なくとも表面シート21の連続体(表面シートの原反シート)を含んで構成され、さらに、防漏カフ24などの、おむつ1において表面シート21に固定される部材を含んで構成されていてもよい。
連続シート230は、少なくとも裏面シート23の連続体(裏面シートの原反シート)を含んで構成され、さらに、ランディングゾーン4cなどの、おむつ1において裏面シート23に固定される部材を含んで構成されていてもよい。
おむつ1の製造方法は、図2及び図3に示すように、吸収性物品連続体10を構成し、主搬送路5M(5M1,5M2)を搬送される前記部品としての連続シート210に、副搬送路5S1で加工された他の前記部品としてのサイドパネル3を合流させ、該連続シート210の搬送方向(MD方向)に間欠的に配置する、第1の間欠配置工程を有している。
図4には、副搬送路5S1でのサイドパネル3の加工工程が模式的に示されている。本実施態様のサイドパネル3の加工工程においては、先ず、複数のサイドパネル3が一方向に連続してなる伸縮性シート3Aを製造し、次いで、その連続帯状の伸縮性シート3Aに複数のファスニングテープ4を、該伸縮性シート3Aの搬送方向に間欠配置してサイドパネル連続体30を得、該サイドパネル連続体30をその搬送方向に沿って単位長さに順次切断して複数のサイドパネル3を製造する。
より具体的には図4に示すように、先ず、一対の連続帯状のサイドパネル形成用シート31,32の相対向する面どうしの何れか一方又は双方に、接着剤を塗布しておき、それらを、両者間に伸長状態の糸状弾性体33が挟まれるように合流させ、一対のニップロール51,51で、それらを上下から加圧して一体化させた後、シート31,32の搬送方向(MD方向)に沿う両側縁から該搬送方向と直交する方向(CD方向)の外方に延出する糸状弾性体33を、図示しない切断手段により切断し、伸縮性シート3Aを得る。
次いで、ファスニングテープ配置装置6により、伸縮性シート3Aにファスニングテープ4を間欠的に配置し固定する。具体的には図4に示すように、別途製造した、複数のファスニングテープ4が一方向に連続してなるファスニングテープ連続体4Aを、配置装置6が備えるカットロール61と受けロール62との間に導入し、該連続体4Aをその導入された部分から順次単位長さに切断してファスニングテープ4を得、該ファスニングテープ4を、受けロール62の周面に吸着させつつ、受けロール62の回転により、伸縮性シート3Aにおける所定のファスニングテープ固定位置まで搬送し、該固定位置又はファスニングテープ4に予め塗布された接着剤を介して固定する。このファスニングテープ4と伸縮性シート3Aとの接着剤による固定は、受けロール62とこれに対向配置された加圧ロール63とによる加圧によって安定化が図られる。ファスニングテープ4は、図3に示すように、その止着部4bが、伸縮性シート3Aの搬送方向即ちMD方向に沿う側縁からCD方向の外方に延出するように、伸縮性シート3Aに固定される。
こうして、伸縮性シート3Aにファスニングテープ4を間欠配置した後、図4に示すように、ファスニングテープ4における伸縮性シート3Aの外方への延出部(止着部4bを含む、ファスニングテープ4のCD方向一端側)を、セーラーガイドなどの図示しない公知の折り返し手段によって伸縮性シート3A側に折り返し、その折り返されたファスニングテープ4を一対の加圧ロール64,64間に導入して加圧する。この加圧処理によりファスニングテープ4の折り返し状態が一層安定化され、例えば、おむつ1の未使用状態において、ファスニングテープ4の折り返し状態が意図せずに解除される不都合が効果的に防止され得る。こうして、複数のファスニングテープ4が長手方向(MD方向)に間欠配置された連続帯状のサイドパネル連続体30が得られる。
次いで、サイドパネル連続体30を、図3及び図4に示すように、互いに反対方向に回転するカットロール52とアンビルロール53との間に導入し、該連続体30をその導入された部分から順次単位長さに切断して、複数のファスニングテープ4付きサイドパネル3を得る。
前述した副搬送路5S1でのサイドパネル3の加工速度、即ち副搬送路5S1の搬送速度V2(図2及び図3参照)は、主搬送路5M(5M1,5M2)の搬送速度V1及び他の副搬送路の搬送速度(本実施態様では副搬送路5S2の搬送速度V3)とは独立しており、搬送速度V1,V3とは無関係に、増速又は減速することが可能である。
以上のようにして得られた複数のファスニングテープ4付きサイドパネル3は順次、カットロール52及びアンビルロール53の近傍を通る主搬送路5M21を搬送中の連続シート210における所定のサイドパネル固定位置まで搬送され、該固定位置又はサイドパネル3に予め塗布された接着剤を介して連続シート210に固定される(第1の間欠配置工程)。サイドパネル3は、図3に示すように、それに固定されているファスニングテープ4が、連続シート210の搬送方向即ちMD方向に沿う側縁からCD方向の外方に延出するように、連続シート210に固定される。
また、おむつ1の製造方法は、図2及び図3に示すように、吸収性物品連続体10を構成し、主搬送路5M(5M1,5M2)を搬送される前記部品としての連続シート230に、副搬送路5S2で加工された他の前記部品としての吸収体22を合流させ、該連続シート230の搬送方向(MD方向)に間欠的に配置する、第2の間欠配置工程を有している。この副搬送路5S2での吸収体22の加工速度、即ち副搬送路5S2の搬送速度V3(図2及び図3参照)は、主搬送路5M(5M1,5M2)の搬送速度V1及び他の副搬送路の搬送速度(本実施態様では副搬送路5S1の搬送速度V2)とは独立しており、搬送速度V1,V2とは無関係に、増速又は減速することが可能である。
副搬送路5S2での吸収体22の加工工程は、この種の吸収性物品における吸収体の加工工程と同様に実施される。また、第2の間欠配置工程においては、連続シート230に吸収体22を合流させる前に、連続シート230における吸収体22の固定位置又は吸収体22に予め接着剤を塗布しておき、連続シート230に吸収体22を配置することで、吸収体22が連続シート230に固定されるようになされている。
そして、おむつ1の製造方法においては、図2及び図3に示すように、第1の間欠配置工程で得られた、ファスニングテープ4付きサイドパネル3が搬送方向に間欠配置された連続シート210と、第2の間欠配置工程で得られた、吸収体22が搬送方向に間欠配置された連続シート230とを、両シート210,230それぞれの吸収体22との対向面どうしが相対向するように重ね合わせつつ、一対の加圧ロール54,55間に導入することで合流させる。両シート210,230における相対向する面のいずれか一方又は両方には接着剤が予め塗布されており、一対の加圧ロール54,55間にて合流された両シート210,230どうしは、該接着剤を介して接合され一体化される。本実施態様においては、加圧ロール55の下方にさらに加圧ロール56が対向配置され、加圧ロール54,55間を通過した両シート210,230が加圧ロール55,56間を通過するようになされており、これにより、両シート210,230どうしの接合がより一層安定化され得る。こうして、連続帯状の吸収性物品連続体10が得られる。
連続帯状の吸収性物品連続体10は、図2に示すように、主搬送路5Mにてカッター等の切断手段57に搬送され、その搬送方向(MD方向)に沿って所定の単位長さ(1個のおむつ1の長さ)に順次切断される。こうして、複数のおむつ1が連続的に製造される。
おむつ1の製造方法は、前記のように製造された複数のおむつ1のうち、不良品と判定されたものを、主搬送路5Mに設けられた不良品排出部58から排出する工程を有する。このような不良品排出システムは公知であり、おむつ1の製造方法では公知の不良品排出システムを特に制限なく採用することができる。おむつ1の製造方法に採用可能な不良品排出システムとして、例えば、搬送路5M,5S1,5S2を搬送される部品を撮影する撮影手段を備え、該撮影手段によって取得された撮影データ等の情報に基づいて部品の良不良を判定し、不良と判定された部品を含むおむつ1を、不良品排出部58から選択的に排出するものを例示できる。
前述したおむつ1の製造方法は、主搬送路5M(5M1,5M2)の搬送速度が所定の目標速度に達していておむつ1が安定的に製造されている状態においては、公知の吸収性物品(展開型使い捨ておむつ)の製造方法と基本的に同じである。おむつ1の製造方法の主たる特徴の1つは、各搬送路5M,5S1,5S2での搬送が停止した製造停止状態から、該各搬送路での搬送速度を所定の目標速度まで加速させる製造立ち上げ工程にある。より具体的には、おむつ1の製造方法は、おむつ1の製造を開始する際、あるいは、何らかのトラブルの発生などによりおむつ1の製造が一旦中断された後、その製造を再開する際の、いわゆる製造立ち上げ時に発生する不良品の管理方法の点で特徴付けられる。
図5には、前述した製造装置5を用いた場合の、従来の製造立ち上げ工程における各搬送路5M,5S1,5S2の搬送速度(加工速度)と加工時間(搬送時間)との関係が模式的に示されている。例えば、トラブル発生により製造装置5の稼働が一時的に停止された状態から、製造装置5を再稼働しておむつ1の製造を再開する場合、従来は図5に示すように、先ず、加工速度を比較的遅くした状態でオペレーターが製造装置5の各部を直接操作するなどして必要な作業(いわゆる復旧作業)を行い(低速段階L1)、次に、加工速度を所定の目標速度Vgまで徐々に加速していく(加速段階L2)。そして、加工速度が目標速度Vgに達し、該速度Vgが安定したと判断できる段階(加工速度安定段階L3)で、おむつ1の製造が再開されたこととなり、斯かる段階L3以前に製造されたおむつ1は、不良品として不良品排出部58から排出され、斯かる段階L3より後に製造されたおむつ1は、市場に流通される製品となり得る正規品として扱われ、前述した良不良の判定にかけられる。
しかしながら、前述した従来の製造立ち上げ工程の管理方法では、主に主搬送路においておむつ1が製造された時点の搬送速度で良不良の判断が行われ、製造装置の搬送方向上流側においておむつ1の部品を加工している際の当該部品の搬送速度については何ら考慮されておらず、低速段階L1や加速段階L2、即ち製造装置5における各搬送路5M,5S1,5S2の搬送速度が目標速度Vgに達していない状態で製造された部品を含むおむつ1が、正規品として扱われてしまい、その正規品の中に不良品が含まれる場合があり得るという問題があった。
斯かる問題に鑑み、おむつ1の製造方法では製造立ち上げ工程を改良した。即ち、主搬送路5Mの搬送速度V1(図2及び図3参照)が所定の目標速度Vg(図5参照)に到達した時点で、不良品排出部58からのおむつ1の個数換算による離間距離が最長となる位置を、「搬送速度復帰時最上流位置」と定義した場合に、製造停止状態(製造装置5の各搬送路5M,5S1,5S2の搬送速度がゼロの状態)から、前記搬送速度復帰時最上流位置に存在していた前記部品を含むおむつ1が不良品排出部58に到達するまでの時間に、該不良品排出部58に到達したおむつ1を、不良品と判定して不良品排出部58から排出する。
つまり、おむつ1の製造方法では、製造立ち上げ工程における低速段階L1及び加速段階L2で製造されたおむつ1を確実に不良品として排除するためには、低速段階L1及び加速段階L2で製造されたおむつ1のみならず、加工速度安定段階L3の初期で製造されたおむつ1も不良品として排除するべきとの考えの下、製造立ち上げ工程で発生する不良品であるか否かの時期的な判断の基準となる、前記「加工速度安定段階L3の初期」の判定方法として、製造装置における不良品排出部を起点とする前記「搬送速度復帰時最上流位置」なる概念を導入して、不良品として扱うべきものの範囲を、製造装置5における搬送路上の位置(搬送路の軌跡)で特定することとし、主搬送路5M(5M1,5M2)の搬送速度V1が所定の目標速度に到達した時点で、前記搬送速度復帰時最上流位置から不良品排出部58にわたる被搬送物(おむつ1又はその部品)を、すべて不良品として排出する。
おむつ1の製造方法によれば、製造立ち上げ工程で発生する不良品の管理を前述の如くに実施するため、製品となるおむつ1に該不良品が混入する可能性を、従来に比して大幅に低減することが可能であり、品質保証の一層の徹底を図ることができる。この点、特許文献1記載の吸収性物品の製造方法は、製造立ち上げ工程における低速段階L1や加速段階L2で製造された、不良品の可能性が比較的高いおむつ1が製品に混入するおそれがあり、おむつ1の製造方法に代表される本発明の吸収性物品の製造方法に比して、品質保証の点で劣る。
製造装置5を用いたおむつ1の製造方法において、前記搬送速度復帰時最上流位置は、サイドパネル3の加工が行われる副搬送路5S1に存在し、具体的には、図2中符号5Pで示す部分、即ち副搬送路5S1の略全域である。つまり、副搬送路S51における符号5Pで示す部分における、副搬送路5S1での搬送方向の最下流位置が、「不良品排出部58からのおむつ1の個数換算による離間距離が最長となる位置」の開始点であり、該開始点よりも副搬送路S51の搬送方向上流側は全て、搬送速度復帰時最上流位置5Pである。搬送速度復帰時最上流位置5Pは、不良品排出部58からの搬送路5M,5S1,5S2に沿った離間距離を、製造目的物たるおむつ1の個数で表した場合に、該個数が最も多い位置である。このように、製造装置5における不良品排出部58と搬送路5M,5S1,5S2上の地点との離間距離を、おむつ1の個数で換算する場合、当該搬送路を搬送される被搬送物の種類によって、その離間距離に対応するおむつ1の個数、即ち「離間吸収性物品数」の数え方が異なる。
即ち、前記被搬送物が、おむつ1をそっくり含む吸収性物品連続体10である場合は、主搬送路5M(5M1,5M2)の搬送速度V1が所定の目標速度に到達した時点で、主搬送路5Mを搬送中の吸収性物品連続体10に実際に含まれるおむつ1の個数が、そのまま不良品排出部58からの離間吸収性物品数の一部となる。
また、前記被搬送物がおむつ1をそっくり含むものではなく、その一部である部品のみの場合、例えば表面シート21の連続体である連続シート210である場合は、主搬送路5M(5M1,5M2)の搬送速度V1が所定の目標速度に到達した時点で、主搬送路5M1を搬送中の連続シート210に含まれ且つその搬送方向に連なる、表面シート21の個数が、不良品排出部58からの離間吸収性物品数の一部となる。より具体的には、図2及び図3に示すように主搬送路5M1を搬送中の連続シート210の搬送方向の全長を、1個のおむつ1に使用される表面シート21の同方向の全長(本実施態様では縦方向Xの長さ)で除することで、該連続シート210についての離間吸収性物品数を算出することができる。
また、前記被搬送物がサイドパネル3の場合も、連続シート210の場合と考え方は同じである。即ち、副搬送路5S1を搬送されているのがサイドパネル3(ファスニングテープ4付きサイドパネル3)である場合は、主搬送路5M(5M1,5M2)の搬送速度V1が所定の目標速度に到達した時点で、副搬送路5S1を搬送中のサイドパネル3のその搬送方向に連なる個数が、そのまま不良品排出部58からの離間吸収性物品数の一部となる。本実施態様では図3に示すように、連続シート210における1個のおむつ1に相当する部分に対し、搬送方向に連なる複数のサイドパネル3のうちの1個を配置するため、前記の通り、副搬送路5S1を搬送中のサイドパネル3のその搬送方向に連なる個数が、そのまま不良品排出部58からの離間吸収性物品数の一部となる。また、副搬送路5S1を搬送されているのが、複数のサイドパネル3がその搬送方向に連続してなるサイドパネル連続体30である場合は、図4に示すように副搬送路5S1を搬送中のサイドパネル連続体30の搬送方向の全長を、1個のおむつ1に使用されるサイドパネル3の同方向の全長(本実施態様では縦方向Xの長さ)で除することで、該サイドパネル連続体30についての離間吸収性物品数を算出することができる。
前述した通り、製造立ち上げ工程で発生する不良品として搬送路から排出する被搬送物(おむつ1又はその部品)の範囲を、「主搬送路5M(5M1,5M2)の搬送速度V1が所定の目標速度Vg(図5参照)に到達した時点で、搬送速度復帰時最上流位置5P(図2参照)から不良品排出部58にわたる範囲」とすることで、おむつ1の品質保証が図られるが、斯かる工夫のみでは、製造立ち上げ工程で発生する不良品の削減を図ることは難しい。そこで、おむつ1の製造方法では、製造立ち上げ工程にさらなる改良を施すことで、製造立ち上げ工程で発生する不良品の削減を図っている。
具体的には、製造立ち上げ工程において、搬送速度復帰時最上流位置5Pを含む副搬送路5S1の搬送速度V2を、主搬送路5M(5M1,5M2)の搬送速度V1よりも大きくすることとした。図6には、斯かる搬送速度(加工速度)の大小関係「V2>V1,V3」の具体例が示されている。図6に示す製造立ち上げ工程の態様では、低速段階L1及び加速段階L2のいずれにおいても、副搬送路5S1の搬送速度V2を、主搬送路5Mの搬送速度V1及び副搬送路5S2の搬送速度V3の双方に比して大とし、搬送路5M,5S2よりも短時間で所定の目標速度Vgに到達させている。尚、図6に示す製造立ち上げ工程の態様では、主搬送路5Mの搬送速度V1と副搬送路5S2の搬送速度V3とは、常時同じである。
このように、製造立ち上げ工程で発生する不良品の削減を図るに際し、副搬送路5S1の搬送速度V2を主搬送路5M(5M1,5M2)の搬送速度V1よりも大きくした理由は、以下に説明するように、副搬送路5S1で行われる部品の加工が、その工程に起因して、製造立ち上げ工程における不良品の発生時期が比較的遅いことに関係する。
図7には、製造装置5と同様の構成を有する製造装置を用いて実際に製造立ち上げ工程を実施した場合において、発生したおむつ1の不良品と、おむつ1の製造方法における各工程(搬送路)との関係が示されている。図7中の(1)~(6)は、おむつ1の製造方法が有する複数の工程の一部であり、例えば、1)サイドパネル3の加工工程、2)表面シート21の連続体たる連続シート210に防漏カフ24を固定する工程、3)サイドパネル3を連続シート210に間欠配置する工程、4)吸収体22の加工工程、5)裏面シート23の連続体たる連続シート230にランディングゾーン4cを固定する工程、6)吸収体22を連続シート230に間欠配置する工程である。尚、図7中の工程(1)~(6)と、前記1)~6)の各工程とは必ずしも一致しない。
図7の横軸で示す、「製造立ち上げ工程開始時からの吸収性物品(おむつ1)の製造個数」が比較的少ない段階(図7の左側)で発生する不良品は、比較的早い段階で不良品排出部58に到達するため、そのような初期発生型の不良品ばかりであれば、製造立ち上げ工程で発生する不良品の総量は比較的少量となり得る。これに対し、斯かる製造個数が比較的多い段階(図7の右側)で発生する不良品は、比較的遅い段階で不良品排出部58に到達するため、そのような後期発生型の不良品が1個でも存在すると、おむつ1の品質保証の徹底の観点からこれを排出するとなれば、製造立ち上げ工程で発生する不良品の総量は比較的多量となってしまう。図7に示す工程(1)~(6)のうち、製造立ち上げ工程において不良品の発生時期が最も遅いのは工程(1)であり、従ってこの工程(1)が、製造立ち上げ工程で発生する不良品の総量を決定づける要因となる。特におむつ1の製造方法においては、前述した通り、おむつ1の品質保証の向上の観点から、不良品として扱うべきものの範囲を従来よりも拡大しているところ、工程(1)の如き、製造立ち上げ工程の後期で不良品が発生しやすい工程が存在すると、製造立ち上げ工程で発生する不良品の総量の増加に繋がるおそれがある。
そこで、製造立ち上げ工程で発生する不良品の削減を図るためには、図7に示す工程(1)の加工速度を選択的に速め、製造立ち上げ工程において斯かる工程で比較的遅く発生する不良品を速やかに不良品排出部58に到達させることが有効であるとの考えの下、おむつ1の製造方法では、図7に示す工程(1)の如き、「製造立ち上げ工程において不良品の発生時期が比較的遅い工程」に着目し、該工程の加工速度(該工程で用いられる搬送路の搬送速度)を、他の工程の搬送速度、特に主搬送路の搬送速度よりも大きくすることとしたのである。
そして、本発明者の知見によれば、前記の「製造立ち上げ工程において不良品の発生時期が比較的遅い工程」の特徴は、i)不良品排出部から比較的遠い搬送路で行われる(前記搬送速度復帰時最上流位置を含む副搬送路で行われる)、ii)主搬送路を搬送される連続シートに、副搬送路(前記搬送速度復帰時最上流位置を含む副搬送路)を搬送された複数の部品を該連続シートの搬送方向に間欠配置する工程(間欠配置工程)を有する、などの点にあったことから、おむつ1の製造方法では、前記の搬送速度の大小関係を適用する工程として、搬送速度復帰時最上流位置5Pが存在する副搬送路5S1と主搬送路5M1との合流地点での加工工程、即ち「副搬送路5S1を搬送されたサイドパネル3の、主搬送路5M1を搬送される連続シート210への間欠配置工程」を選択したものである。
即ちおむつ1の製造方法においては、製造立ち上げ工程において、前記間欠配置工程を構成するサイドパネル3の加工工程の加工速度、即ち搬送速度復帰時最上流位置5Pを含む副搬送路5S1の搬送速度V2を、図6に示すように主搬送路5M(5M1,5M2)の搬送速度V1よりも大きくして、サイドパネル3の加工工程で発生し得る不良品をできる限り速やかに不良品排出部58に到達させるようにした。前述した通り、副搬送路5S1で製造され搬送された複数のファスニングテープ4付きサイドパネル3は、該副搬送路5S1の搬送方向下流端部にて、主搬送路5M1を搬送される連続シート210に合流され、該連続シート210の搬送方向に間欠的に配置されており(図2及び図3参照)、おむつ1の製造方法は間欠配置工程を有している。
製造立ち上げ工程において、前記のように「搬送速度V2>搬送速度V1」とするための具体的手段として、例えば、搬送速度復帰時最上流位置5Pを含む副搬送路5S1での製造停止状態(製造装置5の各搬送路5M,5S1,5S2の搬送速度がゼロの状態)からの搬送開始のタイミング(副搬送路5S1の搬送速度V2をゼロから目標速度Vgまで加速させる際の加速開始のタイミング)を、主搬送路5M(5M1,5M2)での該製造停止状態からの搬送開始のタイミング(主搬送路5Mの搬送速度V1をゼロから目標速度Vgまで加速させる際の加速開始のタイミング)よりも早める方法(第1の方法)が挙げられる。
また、前記「搬送速度V2>搬送速度V1」とするための別の具体的手段として、搬送速度復帰時最上流位置5Pを含む副搬送路5S1の搬送速度V2を製造停止状態から加速させる際の加速度(副搬送路5S1の搬送速度V2をゼロから目標速度Vgまで加速させる際の加速度)を、主搬送路5M(5M1,5M2)の搬送速度V1を該製造停止状態から加速させる際の加速度(主搬送路5Mの搬送速度V1をゼロから目標速度Vgまで加速させる際の加速度)よりも大きくする方法(第2の方法)が挙げられる。このような、「副搬送路5S1での加速度>主搬送路5Mでの加速度」とする前記第2の方法であれば、仮に前記第1の方法、即ち副搬送路5S1での搬送開始を主搬送路5Mでの搬送開始に先立って実施する方法を採用せずに、各搬送路での製造停止状態からの搬送開始のタイミングを同時に設定した場合でも、前記「搬送速度V2>搬送速度V1」なる大小関係を成立させることができる。また、前記第1の方法と前記第2の方法とを組み合わせることも可能である。
図8には、副搬送路5S1の搬送速度V2を主搬送路5M(5M1,5M2)の搬送速度V1よりも大きくして製造立ち上げ工程を実施している状態が模式的に示されている。一般に、サイドパネル連続体30の搬送速度V2を大きくすると、カットロール52及びアンビルロール53によるサイドパネル連続体30の切断幅が長くなるため、そうして得られる不良品のファスニングテープ4付きサイドパネル3Zは、図8に示すように、おむつ1を安定的に製造している状態(図3参照)と比較して、その搬送方向(縦方向X)に長いものとなり得る。図8に示す態様では、このサイドパネル3Zを具備する不良品の吸収性物品連続体10Zの製造速度を従来よりも加速させることで、製造立ち上げ工程の後期で発生し得る不良品を従来よりも前倒しで搬送路から排出している。
前述の如き態様のおむつ1の製造方法によれば、製造立ち上げ工程の比較的後期に不良品が発生しやすい工程(搬送速度復帰時最上流位置が存在する副搬送路での加工工程)の加工速度(該副搬送路の搬送速度)を、主搬送路の搬送速度よりも大きくしたので、おむつ1の品質保証の向上と共に、製造立ち上げ工程で発生する不良品の低減が図られる。これらの効果の両立をより一層確実に奏させるようにする観点から、製造立ち上げ工程における副搬送路5S1の搬送速度V2と主搬送路5M(5M1,5M2)の搬送速度V1との比率は、V2/V1として、好ましくは1.5以上、さらに好ましくは2以上、そして、好ましくは5以下である。
以上、本発明の実施態様について説明したが、本発明は前記実施態様に制限されず、適宜変更可能である。
本発明の製造方法が適用可能な吸収性物品は、人体から排出される体液(尿、軟便、経血、汗等)の吸収に用いられる物品を広く包含し、前述したファスニングテープを有する展開型使い捨ておむつの他、パンツ型使い捨ておむつ、生理用ナプキン、生理用ショーツ、失禁パッド等が包含される。
1 吸収性物品(展開型使い捨ておむつ)
2 吸収性本体
21 表面シート
22 吸収体
23 裏面シート
24 防漏カフ
3 サイドパネル
31,32 サイドパネル形成用シート
33 サイドパネル形成用糸状弾性体
4 ファスニングテープ
4a テープ基材
4b 止着部
5 吸収性物品の製造装置
5M,5M1,5M2 主搬送路
5S1,5S2 副搬送路
58 不良品排出部
5P 搬送速度復帰時最上流位置
10 吸収性物品連続体
1Z 不良品の吸収性物品(展開型使い捨ておむつ)
3A 伸縮性シート(連続シート)
30 サイドパネル連続体

Claims (3)

  1. 副搬送路から主搬送路に部品を合流させて、複数の吸収性物品がそれらの搬送方向に連続した吸収性物品連続体を得、該吸収性物品連続体を単位長さに切断して得られた複数の吸収性物品のうち、不良品と判定されたものを、該主搬送路に設けられた不良品排出部から排出する工程を有する、吸収性物品の製造方法であって、
    前記各搬送路での搬送が停止した製造停止状態から、該各搬送路の搬送速度を所定の目標速度まで加速させる製造立ち上げ工程を有し、
    前記製造立ち上げ工程において、前記主搬送路の搬送速度が所定の目標速度に到達した時点で、前記不良品排出部からの前記吸収性物品の個数換算による離間距離が最長となる位置を、搬送速度復帰時最上流位置と定義した場合に、
    前記製造停止状態から、前記搬送速度復帰時最上流位置に存在していた前記部品を含む吸収性物品が前記不良品排出部に到達するまでの時間に、該不良品排出部に到達した吸収性物品を、不良品と判定して該不良品排出部から排出
    前記主搬送路を搬送される前記部品としての連続シートに、前記搬送速度復帰時最上流位置を含む前記副搬送路を搬送された他の前記部品を、該連続シートの搬送方向に間欠的に配置する、間欠配置工程を有し、
    前記製造立ち上げ工程において、前記搬送速度復帰時最上流位置を含む前記副搬送路の搬送速度を、前記主搬送路の搬送速度よりも大きくする、吸収性物品の製造方法。
  2. 前記製造立ち上げ工程において、前記搬送速度復帰時最上流位置を含む前記副搬送路での前記製造停止状態からの搬送開始のタイミングを、前記主搬送路での該製造停止状態からの搬送開始のタイミングよりも早めることで、該副搬送路の搬送速度を該主搬送路の搬送速度よりも大きくする請求項に記載の吸収性物品の製造方法。
  3. 前記製造立ち上げ工程において、前記搬送速度復帰時最上流位置を含む前記副搬送路の搬送速度を前記製造停止状態から加速させる際の加速度を、前記主搬送路の搬送速度を該製造停止状態から加速させる際の加速度よりも大きくすることで、該副搬送路の搬送速度を該主搬送路の搬送速度よりも大きくする請求項に記載の吸収性物品の製造方法。
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