JP6993842B2 - ボイラ、蒸気温度調整方法、及びボイラ用耐火物 - Google Patents
ボイラ、蒸気温度調整方法、及びボイラ用耐火物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6993842B2 JP6993842B2 JP2017206871A JP2017206871A JP6993842B2 JP 6993842 B2 JP6993842 B2 JP 6993842B2 JP 2017206871 A JP2017206871 A JP 2017206871A JP 2017206871 A JP2017206871 A JP 2017206871A JP 6993842 B2 JP6993842 B2 JP 6993842B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flow path
- refractory
- exhaust gas
- tubes
- temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Description
火炉から排出された排ガスが流れる排ガス流路を形成する煙道と、
前記排ガス流路に設けられ、蒸気を過熱するための熱交換器と、
前記排ガス流路における前記熱交換器の上流側から分岐して前記熱交換器の下流側に合流するバイパス流路を形成するバイパス煙道と、
前記バイパス流路における少なくとも一部の流路断面を塞ぐように積み上げられた少なくとも一つの耐火物と
を備える。
前記煙道は、鉛直方向に沿って延在する複数のチューブを含み、
前記耐火物は、前記バイパス流路の前記排ガス流路からの分岐箇所において、前記バイパス流路の流れ方向に対して交差する方向に隣接する一対のチューブの間に嵌め込まれる。
前記耐火物は、前記耐火物の両端部において前記一対のチューブの各々の外周面と当接する凹部を有する。
前記耐火物は、前記チューブの軸方向に沿って分割される第1部分および第2部分であって、前記隣接する一対のチューブの内の一方側のチューブと当接する第1部分、および前記隣接する一対のチューブの内の他方側のチューブと当接する第2部分を含み、
前記第1部分には、第1分割面が形成され、
前記第2部分には、前記第1分割面と当接する第2分割面が形成される。
前記第1分割面は、前記第1分割面の少なくとも一部が前記チューブの軸方向に対して交差する方向に延在する第1テーパ面を有し、
前記第2分割面は、前記第2分割面の少なくとも一部が前記チューブの軸方向に対して交差する方向に延在する第2テーパ面であって、前記第1テーパ面と当接する第2テーパ面を有する。
前記第1分割面は、前記第2分割面に向かって突出する凸部を有し、
前記第2分割面は、前記凸部を受け入れ可能な凹部を有する。
前記耐火物はレンガを含む。
前記火炉においてバイオマスを含む燃料が燃焼される。すなわち、本実施形態のボイラは、バイオマスを含む燃料(バイオマス単体、及び微粉炭にバイオマスが混合されたものも含む)を火炉において燃焼させるバイオマス燃焼ボイラとして構成される。
上記(8)の構成によれば、このようなバイオマス燃焼ボイラにおいて、耐火物を積み上げるだけの簡単な方法によって、バイパス流路の流路断面の閉塞具合を変更して熱交換器を通過する排ガスの流量を増減させることで、簡単に蒸気温度を調整することが出来る。
上記(1)~(8)の何れか1項に記載のボイラにおける蒸気温度調整方法であって、
前記熱交換器により過熱された蒸気の温度を測定する温度測定ステップと、
前記温度測定ステップで測定した前記蒸気の実測温度と、あらかじめ定められる計画温度との差分を算出する差分算出ステップと、
前記差分算出ステップで算出された前記差分に基づいて、前記バイパス流路の流路断面を塞ぐように積み上げられた前記少なくとも一つの耐火物の個数を調整する耐火物個数調整ステップと、
を備える。
したがって、上記(9)の構成によれば、実測温度と計画温度との差分が所定値以上に大きい場合において、例えば、実測温度>計画温度の場合には積み上げた耐火物を取り除き、実測温度<計画温度の場合には耐火物を積み上げてバイパス流路の流路断面を塞ぐことで、実測温度を計画温度に近づけることが出来る。
隣接する一対のチューブの間に嵌め込まれるボイラ用耐火物であって、
前記耐火物は、前記耐火物の両端部において前記一対のチューブの各々の外周面と当接する(円弧状の)凹部を有するとともに、
前記耐火物は、前記チューブの軸方向に沿って分割される第1部分および第2部分であって、前記一対のチューブの内の一方側のチューブと当接する第1部分、および前記隣接する一対のチューブの内の他方側のチューブと当接する第2部分を含む。
ここで、積み上げるとは、煙道35やバイパス煙道41における任意の設置面上に、所望の高さとなるまで少なくとも一つの耐火物50を載置すること(耐火物50が複数段にわたって順次積み重ねることも含む)を意味する。
図3の(A)は図2におけるA-A′断面を真上から見た図を示している。A-A′断面では、チューブ21B,21Dは曲げられていないため、複数のチューブ21(21A~21E)がシールフィン23によって連結される形状をなしている。図3の(B)は、図2におけるB-B′断面図である。B-B′断面では、チューブ21Bとチューブ21Dとがバイパス流路40の流れ方向下流側に向って曲げられる。曲げられた部分におけるシールフィン23を取り除くことで、A-A′断面のようにもともとチューブ21とシールフィン23によって塞がれていた部分を、B-B′断面のように開けることが出来、排ガスが通るスペース(排ガス連通部25)を形成可能である。
以上のようにして、幾つかの実施形態では、軸方向に沿って延在するチューブ(21A,21C,21E)と、軸方向の一部がバイパス流路40の流れ方向下流側に曲げられたチューブ(21B,21D)とが交互に並び、鉄格子状に排ガス連通部25を形成する。
一方で、図3の(B)のB-B′断面のように、軸方向において排ガス連通部25が形成される領域では、「隣接する一対のチューブ」とは例えばチューブ21A及びチューブ21Cや、チューブ21D及びチューブ21E等を指すことに注意されたい。
幾つかの実施形態では、図3の(B)及び図4に示すように、耐火物50は、バイパス流路40の排ガス流路30からの分岐箇所(分岐部31,合流部33)において、バイパス流路40の流れ方向に対して交差する方向に隣接する一対のチューブ21の間に嵌め込まれる。
図3の(B)に示す例では、耐火物50は排ガス連通部25が形成される領域において、軸直交方向に隣接する一対のチューブ21(21A及び21Cと、21C及び21E)の間に嵌め込まれている。しかし、本実施形態はこれに限らず、耐火物50が嵌め込まれる一対のチューブ21はバイパス流路40の流れ方向に対して交差して位置すればよい。すなわち、例えば、チューブ21Bとチューブ21Cとの間、チューブ21Aとチューブ21Dとの間、チューブ21Dとチューブ21Eとの間などに耐火物50を嵌め込んでもよい。このように、バイパス流路40の流れ方向に対して交差する方向に隣接する一対のチューブ21の間に耐火物50を嵌め込むことで、バイパス流路40の流路断面を耐火物50によって塞ぐことが出来る。
このような実施形態によれば、耐火物50を複数段にわたって積み上げる際の作業性が向上するとともに、上下方向に積み上げた耐火物50間におけるずれや分離を抑制し、積み上げた耐火物50をチューブ21間から脱落しづらくすることが出来る。
本発明の幾つかの実施形態は、上述したボイラ100における蒸気温度調整方法であって、図8に示すように、熱交換器5により過熱された蒸気の温度を測定する温度測定ステップS3と、温度測定ステップS3で測定した蒸気の実測温度Tmと、あらかじめ定められる計画温度Tpとの差分ΔTを算出する差分算出ステップS4と、差分算出ステップS4で算出された差分ΔTに基づいて、バイパス流路40の流路断面を塞ぐように積み上げられた少なくとも一つの耐火物50の個数を調整する耐火物個数調整ステップS7と、を備える。
したがって、上述した実施形態によれば、実測温度Tmと計画温度Tpとの差分が所定値以上に大きい場合において、例えば、実測温度Tm>計画温度Tpの場合には積み上げた耐火物50を取り除き、実測温度Tm<計画温度Tpの場合には耐火物50を積み上げてバイパス流路40の流路断面を塞ぐことで、実測温度Tmを計画温度Tpに近づけることが出来る。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
また、本明細書において、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
また、本明細書において、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
5 熱交換器
7 蒸気ドラム
9,11 蒸気ライン
10 火炉
13 過熱低減器
21 チューブ
23 シールフィン
25 排ガス連通部
27 受け部
30 排ガス流路
31 分岐部
33 合流部
35 煙道
40 バイパス流路
41 バイパス煙道
50 耐火物
51 第1部分
52 第2部分
54 凹部
56 凸部
58 凹部
61 第1分割面
62 第2分割面
64 上面
65 下面
71 第1テーパ面
72 第2テーパ面
100 ボイラ
F 燃料
W 水
S 蒸気
G 排ガス
f 押し付け力
M マップ
Claims (5)
- 火炉から排出された排ガスが流れる排ガス流路を形成する煙道と、
前記排ガス流路に設けられ、蒸気を過熱するための熱交換器と、
前記排ガス流路における前記熱交換器の上流側から分岐して前記熱交換器の下流側に合流するバイパス流路を形成するバイパス煙道と、
前記バイパス流路における少なくとも一部の流路断面を塞ぐように積み上げられた少なくとも一つの耐火物と、
を備え、
前記煙道は、鉛直方向に沿って延在する複数のチューブを含み、
前記耐火物は、前記バイパス流路の前記排ガス流路からの分岐箇所において、前記バイパス流路における前記排ガスの流れ方向に対して交差する方向に隣接する一対のチューブの間に嵌め込まれ、
前記耐火物は、前記耐火物の両端部において前記一対のチューブの各々の外周面と当接する凹部を有し、
前記耐火物は、前記チューブの軸方向に沿って分割される第1部分および第2部分であって、前記隣接する一対のチューブの内の一方側のチューブと当接する第1部分、および前記隣接する一対のチューブの内の他方側のチューブと当接する第2部分を含み、
前記第1部分には、第1分割面が形成され、
前記第2部分には、前記第1分割面と当接する第2分割面が形成され、
前記第1分割面は、前記第1分割面の少なくとも一部が前記チューブの軸方向に対して交差する方向に延在する第1テーパ面を有し、
前記第2分割面は、前記第2分割面の少なくとも一部が前記チューブの軸方向に対して交差する方向に延在する第2テーパ面であって、前記第1テーパ面と当接する第2テーパ面を有する
ボイラ。 - 前記第1分割面は、前記第2分割面に向かって突出する凸部を有し、
前記第2分割面は、前記凸部を受け入れ可能な凹部を有する請求項1に記載のボイラ。 - 前記耐火物はレンガを含む請求項1又は2に記載のボイラ。
- 前記火炉においてバイオマスを含む燃料が燃焼される、請求項1乃至3の何れか一項に記載のボイラ。
- 請求項1乃至4の何れか1項に記載のボイラにおける蒸気温度調整方法であって、
前記熱交換器により過熱された蒸気の温度を測定する温度測定ステップと、
前記温度測定ステップで測定した前記蒸気の実測温度と、あらかじめ定められる計画温度との差分を算出する差分算出ステップと、
前記差分算出ステップで算出された前記差分に基づいて、前記バイパス流路の流路断面を塞ぐように積み上げられた前記少なくとも一つの耐火物の個数を調整する耐火物個数調整ステップと、
を備える蒸気温度調整方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017206871A JP6993842B2 (ja) | 2017-10-26 | 2017-10-26 | ボイラ、蒸気温度調整方法、及びボイラ用耐火物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017206871A JP6993842B2 (ja) | 2017-10-26 | 2017-10-26 | ボイラ、蒸気温度調整方法、及びボイラ用耐火物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019078500A JP2019078500A (ja) | 2019-05-23 |
JP6993842B2 true JP6993842B2 (ja) | 2022-01-14 |
Family
ID=66627687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017206871A Active JP6993842B2 (ja) | 2017-10-26 | 2017-10-26 | ボイラ、蒸気温度調整方法、及びボイラ用耐火物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6993842B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017106652A (ja) | 2015-12-08 | 2017-06-15 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | ボイラシステム及びその制御方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6016806Y2 (ja) * | 1978-10-04 | 1985-05-24 | 三菱重工業株式会社 | コンポジツトボイラ |
JPS5858230A (ja) * | 1981-10-03 | 1983-04-06 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 均熱炉 |
JPS6055810U (ja) * | 1983-09-27 | 1985-04-19 | 三菱重工業株式会社 | ボイラ |
-
2017
- 2017-10-26 JP JP2017206871A patent/JP6993842B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017106652A (ja) | 2015-12-08 | 2017-06-15 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | ボイラシステム及びその制御方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019078500A (ja) | 2019-05-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8635976B2 (en) | Economizer arrangement for steam generator | |
AU2006324058B2 (en) | Steam generator pipe, associated production method and continuous steam generator | |
WO2008125881A2 (en) | Heat exchanger | |
JPH0313482B2 (ja) | ||
US20080156236A1 (en) | Pulverized coal combustion boiler | |
JP6993842B2 (ja) | ボイラ、蒸気温度調整方法、及びボイラ用耐火物 | |
JP2011144980A (ja) | 熱交換器及びこれを用いた給湯機 | |
CN102132095B (zh) | 再热锅炉 | |
JP2016109349A (ja) | 固体燃料バーナ及び固体燃料バーナを備えたボイラ | |
JP4458552B2 (ja) | スパイラル状に配置された蒸発器管を備えた貫流ボイラ | |
JP7130569B2 (ja) | 熱交換器及びボイラ並びに熱交換器の吸熱量調整方法 | |
WO2014013559A1 (ja) | 石炭火力発電プラント | |
KR102583907B1 (ko) | 열교환관 및 이를 포함하는 보일러 | |
US10955201B2 (en) | Heat exchanger, boiler, and setting method for heat exchanger | |
JP7046579B2 (ja) | 燃焼バーナ及びこれを備えたボイラ | |
US11047596B1 (en) | High temperature fluid generator | |
CN112594665B (zh) | 一种余热锅炉扰流装置 | |
WO2017033957A1 (ja) | 伝熱管の保護プロテクタ、これを備えた熱交換器およびボイラ | |
JP7316388B2 (ja) | ボイラの伝熱パネル構造 | |
RU116971U1 (ru) | Колосниковая решетка (варианты) | |
JP7272817B2 (ja) | 灰付着性評価装置および灰付着性評価算定方法 | |
JP5144447B2 (ja) | ボイラ装置 | |
JP2012117794A (ja) | ボイラ | |
CN105927971A (zh) | 低速循环流化床锅炉膜式壁炉膛结构 | |
RU2625887C1 (ru) | Топка парогенератора |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A625 | Written request for application examination (by other person) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625 Effective date: 20201014 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210825 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210831 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211029 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211130 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211210 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6993842 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |