JP6990592B2 - シート剥離装置およびシート剥離方法 - Google Patents
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Description
また、被着体から剥離された後の接着シートの剥離後端部を先剥離接着シートにステープラにて取り付けるので、接着シートが貼付された被着体にダメージを与えることなく、剥離した接着シートの剥離後端部を先に剥離した接着シートに取り付けることができる。
さらに、被着体から剥離された後の接着シートの剥離後端部と、前記先剥離接着シートの剥離後端部との少なくとも一方に接着部材を取り付けるので、接着シートが貼付された被着体にダメージを与えることなく、剥離した接着シートの剥離後端部を先に剥離した接着シートに取り付けることができる。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1中手前方向から観た場合を基準とし、図を指定することなく方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸と平行な図1中手前方向で「後」がその逆方向とする。また、図1(A)以外において、方向を示す矢印を記載していない図は、全て図1(A)と同じ方向から観た図とする。
溶着手段31は、移動プレート22に支持されたリニアモータ31Aと、そのスライダ31Bに支持され、受け部材31Dとで接着シートAS等を挟み込む押圧部材31Cと、押圧部材31Cに超音波を印加し、接着シート同士を溶着可能な図示しない超音波印加手段とを備えている。なお、剥離後端部取付手段30は、接着シートASの剥離後端部ASRを剥離用テープPTに取り付けることも可能となっている。
なお、本動作説明では、以下と同様の剥離動作によって初回の剥離動作が先に行われ、被着体WKから剥離された接着シートASが先剥離接着シートASBとなって剥離用テープPTに支持され、当該シート剥離装置EAの各部材が図1(A)中実線で示す初期位置で待機している。そして、当該シート剥離装置EAの使用者(以下、単に「使用者」という)または駆動機器やコンベア等の図示しない搬送手段が、図1(A)中実線で示すように、接着シートASが貼付された被着体WKを支持テーブル42の支持面42Aに当接させると、被着体支持手段40が図示しない減圧手段を駆動し、支持面42Aでの被着体WKの吸着保持を開始する。
接着シート保持手段10は、接着シート保持部材として、例えば、メカチャックやチャックシリンダ等の把持手段、クーロン力、接着剤(接着シート、接着テープ)、粘着剤(粘着シート、粘着テープ)、磁力、ベルヌーイ吸着、吸引吸着、駆動機器等を採用し、接着シートASの剥離先端部ASFを保持してもよい。
このようなステープラ取付手段32は、受け部材32Bとで接着シートAS等を挟み込み、ステープラSPを取り付けるステープラ取付機器32Aを備え、前記実施形態において、剥離後端部取付手段30がリニアモータ31Aを駆動するタイミングと同じタイミングで、ステープラ取付機器32Aを駆動し、ステープラSPを打ち付けて接着シートASの剥離後端部ASRを先剥離接着シートASBに取り付ける。
このような接着部材取付手段33は、両面接着シートBAを供給する供給手段33Aと、駆動機器であって押圧手段としての直動モータ33Bと、その出力軸33Cに支持され、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段によって供給手段33Aから供給された両面接着シートBAを吸着保持が可能な保持部材33Dと、保持部材33Dとで接着シートAS等を挟み込む受け部材33Eと、ガイドローラ23とで接着シートAS等を圧着する受けローラ33Fとを備えている。なお、保持部材33Dが両面接着シートBAを保持する面には、両面接着シートBAが接着しない不接着処理が施されている。なお、供給手段33Aとしては、例えば特開2016-117520号公報や、特開2011-11890号公報等で開示された公知のシート供給装置が例示できる。
そして、前記実施形態と同様にして、被着体WKから接着シートAS全体が剥離され、剥離用テープPTの弛みを解消すると、剥離後端部取付手段30が供給手段33Aおよび図示しない減圧手段を駆動し、図2(B)[B1]中実線で示すように、両面接着シートBAを供給手段33Aから供給し、当該両面接着シートBAを保持部材33Dで吸着保持する。次いで、接着シート保持手段10および剥離手段20が回動モータ11A、15A、24Aを駆動し、回動モータ24Aとピンチローラ25との挟み込みから接着シートASの剥離後端部ASRを開放し、図2(B)[B1]中実線で示すように、剥離後端部ASRを先剥離接着シートASBから離間させる。この際、剥離後端部ASRを図示しない保持手段で保持し、当該保持手段を図示しない駆動機器で移動させ、剥離後端部ASRを強制的に先剥離接着シートASBから離間させてもよい。その後、剥離後端部取付手段30が直動モータ33Bを駆動し、図2(B)[B1]中二点鎖線で示すように、両面接着シートBAを先剥離接着シートASBに押圧して貼付した後、図示しない減圧手段の駆動を停止して保持部材33Dを初期位置に復帰させる。次に、接着シート保持手段10および剥離手段20が回動モータ11A、15A、24Aを駆動し、支持ローラ11で剥離用テープPTを巻き取り、図2(B)[B2]に示すように、ガイドローラ23と受けローラ33Fとで両面接着シートBAを介して接着シートASの剥離後端部ASRと先剥離接着シートASBとを圧着する。剥離後端部ASRと先剥離接着シートASBとの圧着が完了すると、前記実施形態と同様にして、押圧部材14の上方に未使用の剥離用テープPT部分を配置する。
なお、接着部材取付手段33は、接着部材としての粘着剤、糊またはホットメルト等の液状、ジェル状または半個形状の接着剤を塗布する接着部材塗布手段としてもよいし、先剥離接着シートASBから離間した剥離後端部ASRに接着部材を貼付したり塗布したりしてもよいし、剥離後端部ASRが離間した先剥離接着シートASBと、先剥離接着シートASBから離間した剥離後端部ASRとの両方に接着部材を貼付したり塗布したりしてもよいし、図2(C)に示すように、接着部材としての取付用接着シートAS1を剥離後端部ASRと先剥離接着シートASBとの両方に貼付してもよい。
前記実施形態において、ローラ等の回転部材が採用されている場合、当該回転部材を回転駆動させる駆動機器を備えてもよいし、回転部材の表面や回転部材自体をゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、回転部材の表面や回転部材自体を変形しない部材で構成してもよいし、ローラの代わりに回転するまたは回転しないシャフトやブレード等の他の部材を採用してもよいし、押圧ローラや押圧ヘッド等の押圧手段や押圧部材といった被押圧物を押圧するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、ローラ、丸棒、ブレード材、ゴム、樹脂、スポンジ等の部材を採用したり、大気やガス等の気体の吹き付けにより押圧する構成を採用したりしてもよいし、押圧するものをゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、変形しない部材で構成してもよいし、支持(保持)手段や支持(保持)部材等の被支持部材を支持または保持するものが採用されている場合、メカチャックやチャックシリンダ等の把持手段、クーロン力、接着剤(接着シート、接着テープ)、粘着剤(粘着シート、粘着テープ)、磁力、ベルヌーイ吸着、吸引吸着、駆動機器等で被支持部材を支持(保持)する構成を採用してもよい。
10…接着シート保持手段
20…剥離手段
30…剥離後端部取付手段
31…溶着手段
32…ステープラ取付手段
33…接着部材取付手段
AS…接着シート
ASB…先剥離接着シート
ASF…剥離先端部
ASR…剥離後端部
AS1…取付用接着シート(接着部材)
BA…両面接着シート(接着部材)
PT…剥離用テープ(接着シート保持部材)
SP…ステープラ
WK…被着体
Claims (6)
- 被着体に貼付された接着シートの剥離先端部を接着シート保持部材で保持する接着シート保持手段と、
前記被着体と接着シート保持部材とを相対移動させ、前記接着シートの剥離先端部から剥離後端部に向けて当該接着シートを前記被着体から剥離する剥離手段と、
前記剥離手段で前記被着体から剥離した前記接着シートの剥離後端部を、当該剥離手段で先に剥離して前記接着シート保持部材で保持されている先剥離接着シートに取り付ける剥離後端部取付手段とを備え、
前記剥離後端部取付手段は、前記被着体から剥離された後の接着シートの前記剥離後端部を前記先剥離接着シートに溶着にて取り付ける溶着手段を備えていることを特徴とするシート剥離装置。 - 被着体に貼付された接着シートの剥離先端部を接着シート保持部材で保持する接着シート保持手段と、
前記被着体と接着シート保持部材とを相対移動させ、前記接着シートの剥離先端部から剥離後端部に向けて当該接着シートを前記被着体から剥離する剥離手段と、
前記剥離手段で前記被着体から剥離した前記接着シートの剥離後端部を、当該剥離手段で先に剥離して前記接着シート保持部材で保持されている先剥離接着シートに取り付ける剥離後端部取付手段とを備え、
前記剥離後端部取付手段は、前記被着体から剥離された後の接着シートの前記剥離後端部を前記先剥離接着シートにステープラにて取り付けるステープラ取付手段を備えていることを特徴とするシート剥離装置。 - 被着体に貼付された接着シートの剥離先端部を接着シート保持部材で保持する接着シート保持手段と、
前記被着体と接着シート保持部材とを相対移動させ、前記接着シートの剥離先端部から剥離後端部に向けて当該接着シートを前記被着体から剥離する剥離手段と、
前記剥離手段で前記被着体から剥離した前記接着シートの剥離後端部を、当該剥離手段で先に剥離して前記接着シート保持部材で保持されている先剥離接着シートに取り付ける剥離後端部取付手段とを備え、
前記剥離後端部取付手段は、前記被着体から剥離された後の前記接着シートの剥離後端部と、前記先剥離接着シートとの少なくとも一方に、当該接着シートと当該先剥離接着シートとを接着する接着部材を取り付ける接着部材取付手段を備えていることを特徴とするシート剥離装置。 - 被着体に貼付された接着シートの剥離先端部を接着シート保持部材で保持する接着シート保持工程と、
前記被着体と接着シート保持部材とを相対移動させ、前記接着シートの剥離先端部から剥離後端部に向けて当該接着シートを前記被着体から剥離する剥離工程と、
前記剥離工程で前記被着体から剥離した前記接着シートの剥離後端部を、当該剥離工程の1つ前の剥離工程で先に剥離して前記接着シート保持部材で保持されている先剥離接着シートに取り付ける剥離後端部取付工程とを備え、
前記剥離後端部取付工程は、前記被着体から剥離された後の接着シートの前記剥離後端部を前記先剥離接着シートに溶着にて取り付ける溶着工程を実施することを特徴とするシート剥離方法。 - 被着体に貼付された接着シートの剥離先端部を接着シート保持部材で保持する接着シート保持工程と、
前記被着体と接着シート保持部材とを相対移動させ、前記接着シートの剥離先端部から剥離後端部に向けて当該接着シートを前記被着体から剥離する剥離工程と、
前記剥離工程で前記被着体から剥離した前記接着シートの剥離後端部を、当該剥離工程の1つ前の剥離工程で先に剥離して前記接着シート保持部材で保持されている先剥離接着シートに取り付ける剥離後端部取付工程とを備え、
前記剥離後端部取付工程は、前記被着体から剥離された後の接着シートの前記剥離後端部を前記先剥離接着シートにステープラにて取り付けるステープラ取付工程を実施することを特徴とするシート剥離方法。 - 被着体に貼付された接着シートの剥離先端部を接着シート保持部材で保持する接着シート保持工程と、
前記被着体と接着シート保持部材とを相対移動させ、前記接着シートの剥離先端部から剥離後端部に向けて当該接着シートを前記被着体から剥離する剥離工程と、
前記剥離工程で前記被着体から剥離した前記接着シートの剥離後端部を、当該剥離工程の1つ前の剥離工程で先に剥離して前記接着シート保持部材で保持されている先剥離接着シートに取り付ける剥離後端部取付工程とを備え、
前記剥離後端部取付工程は、前記被着体から剥離された後の前記接着シートの剥離後端部と、前記先剥離接着シートとの少なくとも一方に、当該接着シートと当該先剥離接着シートとを接着する接着部材を取り付ける接着部材取付工程を実施することを特徴とするシート剥離方法。
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WO2017038468A1 (ja) | 2015-08-31 | 2017-03-09 | リンテック株式会社 | シート剥離装置および剥離方法 |
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