JP6987484B1 - 足場資材簡易計算システム及び足場資材簡易計算方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯端末に数字を入力するだけで、仮設足場の組み立てに必要な情報の計算ができ、また複数の計算結果が携帯端末に画面一面に視覚的に理解しやすいように表示される足場資材簡易計算システムを提供する。【解決手段】足場資材計算制御部と足場資材データベースを備える足場資材計算装置と、情報入力部、記憶部、制御部、表示部及び通信手段を備える携帯端末とが、通信回線を介して接続され、携帯端末は、制御部によって実行されるアプリケーションソフトウエアが記憶部に記憶され、アプリケーションソフトウエアは、携帯端末の表示部に、建物高さと最上作業床又は最低作業床の情報を入力可能に表示する機能及び足場資材計算制御部から送信される計算結果を表示する機能を備え、足場資材計算制御部は、足場資材データベースの情報を参照し、格納手段に格納される複数の計算ロジックによって演算処理をする演算手段を備えてなる。【選択図】 図1

Description

本発明は、建物の周囲に構築される仮設足場にかかる資材の数量計算を行う足場資材簡易計算システムであって、特に、簡単に足場資材の組み立てに必要となる情報の計算が可能で、その計算結果を視覚的に理解しやすいように携帯端末等に表示する足場資材簡易計算システム及びその計算方法に関する。
一般に建物を建設、改築、修繕、解体等する場合、建物の周囲に仮設足場が構築される。仮設足場は、建地となる支柱を構成する単管、作業場所を確保するために水平方向に配置される足場板(踏板ともいう。)、手摺り、支柱となる単管に、平行、垂直、斜めに単管同士を繋ぐクランプ、単管と単管を繋ぎ、繋ぎ目の強度を補強する継ぎ手、固定ベース、ジャッキベース、根がらみなど、たくさんの資材が用いられる。
そして、作業者が安全に作業できるように、建物ごとにその建物に応じた資材の組み合わせを考えて組み立てられる。
通常、建物に応じた資材の組み合わせを算出するための割付計算は以下の手順で行われる。以下は平面割付(地面と水平方向)計算の場合である。
1) 建物の施工範囲(縦(Y)横(X))を出す
2) 「建物の長さ+理想の外柱とのはなれ」を出す
3) 足場資材の最も長い1,800mmの手摺り(又は足場板)が何本必要か調べる
4) 余り(端数)の長さを調べる
5) 余り(端数)の長さに一番近い手すりを選ぶ
6) 端数を見て、はなれが予想より狭くなるか広くなるか考える
7) 敷地に余裕があるかないかを把握して、余裕があれば最適なはなれになるよう計算
また、建物の高さ方向(地面と垂直方向)に対しては以下のような計算が必要となる。
1) 建物の高さをだす
2) 最上作業床、最低作業床の位置情報をだす
3) 支柱の上部仕様を決める
4) 段数を算出する
5) 根がらみ支柱の有無を決める
6) 開始コマを計算する
7) 外柱コマを計算する
8) 内柱コマを計算する
9) 外柱に必要となる3600mmの柱本数を計算する
10) 内柱に必要となる3600mmの柱本数を計算する
建物の形状は千差万別であり、建物によって、足場資材の割付範囲、支柱上部の仕様等が異なるため、必要な各足場資材の数量も現場によって異なる。
例えば、支柱と言っても、ジャッキベースと単管、そして必要に応じて根がらみ支柱を組み合わせて構成されるので、現場の状況、目的ごとにそれぞれ数値を調整する必要がある。
上記の手順で行われる各種計算は、その手順を覚えるのが大変であり、また一般に手作業で行われており、毎日現場を施工する限られた時間の中で計算をしなければいけないという実情から、計算ミスの発生を防ぎきることができない。
また、複数の足場資材の組み合わせパターンが考えられる場合でも、他の組み合わせの選択肢の見落としをしてしまうことも少なくない。
しかし、あらかじめ、各種計算をして数量等を算出して現場作業にはいらないと、足場を組む職人だけでなく、その足場を使う使用業者にも不利益が生じる。
例えば、はなれが狭いあるいは広すぎると作業性が悪く、安全性が損なわれ危険が伴うことになり、その足場を使う使用業者の作業者に不利益が生じる。
また、一つの現場における各資材の数量は膨大な数であり、現場で足場を組む職人にとって、足場資材選びに悩む時間が増え、また不足分が生じれば資材を取りに戻らなければならず、さらには余分な資材が生じてしまった場合には、それを回収する必要が生じ、時間的ロスは見過ごすことのできるレベルではなく、様々な支障が生じることとなる。一般的な家屋であれば、仮設足場の組み立て作業に割り当てられる時間は非常に短く、作業中に不足資材を取りに保管場所に戻るというような時間的なロスは、現場の工期に影響を与えてしまうこともあり、足場職人だけでなく、現場全体からみても不利益は大きい。
必要な資材の割付や数量の計算のミスや、大雑把な概算であっても、経験を積んだ足場職人は、現場で対応できる場合もあるが、場当たり的な対応により、使用業者から足場が狭い、高さが合っていなくて作業しにくい、危険である等のクレームが発生したり、足場職人の作業時間の圧迫や残業・長時間労働の発生が生じるという問題も発生している。
そのため、仮設足場の各部材の割付や数量の計算は、丁寧にかつ慎重に行わなくてはならず、また、建物ごとに状況が異なっているため、時間がかかる煩雑な作業となっていて、これを手作業で行う精神的負担は大きく、業界全体の問題となっている。
このような問題に対して、様々な対応手段が開示されている。
例えば、特許文献1には、足場立面図を基に簡単且つ正確に足場資材の数量を算出することができる仮設足場立面図作成装置が開示されている。
この仮設足場立面図作成装置は、仮設足場を構築するための一又は複数の足場資材で構成される複数の3次元の構成ユニットをそれぞれ個別に2次元の単位立面図形として表示する複数の図形情報を少なくとも格納する格納手段と、該格納手段に格納された前記図形情報を基に、当該図形情報を表示装置に表示しながら組み合わせて足場立面図を作成する足場立面図作成手段と、該足場立面図作成手段で作図に使用された全ての図形情報のうちの一部又は全部の各々について当該図形情報で表される前記構成ユニットを構成する前記足場資材の数量を求め、求めた足場資材の数量を累積して各足場資材の数量を算出する足場資材数量算出手段と、該足場資材数量算出手段で算出した各足場資材の数量を出力する出力手段とを備える。
この装置によれば、足場資材の数量をCAD装置等で作成した仮設足場立面図から得られる図形情報に基づいて算出するので正確な足場資材の数量が得られ、手作業で行う時のような勘違いや計算ミスをすることなく足場資材の数量を算出できる。
また、特許文献2には、足場図面を簡単に作成できる足場図面作成用物差しが開示されている。
この物差しは、互いに直交する測長線をそれぞれ異なった単位長に基づいて複数線刻し、一方の測長線を足場用支柱の立設位置をプロットするために用い、他方の測長線を足場用踏板の取り付け位置をプロットするために用いるようにしたものである。
使用にあたっては、この物差しは、単位長を踏板のサイズをベースにし、他方の単位長を支柱のサイズ(コマの間隔)をベースにしているので、図面に物差しの目盛の位置をプロットするだけでよい。また、この物差しには、足場図面の作成には関係しない目盛がないので、数え間違いなどミスが生じる要素がなく経験の浅い人でも、正確かつ確実に短時間で足場図面を作図できる。
特開平9−114872号公報 実用新案登録第3215262号公報
特許文献1に記載の仮設足場立面図作成装置は、CAD装置等により得られる図面に基づいて必要な足場資材を自動的に算出するものである。そのため、CAD装置等を使わずに手作業で必要な足場資材を割付する場合には使うことができない。新築の建物であれば、CAD図面が用意されるが、一般家屋の補修の場合など、古い既存の建物では図面が用意されないことは少なくなく、しかし、仮設足場の構築のためにわざわざ既存建物の図面を改めて作成することはなく、そのような場合には前記仮設足場立面図作成装置は機能しない。
またCAD装置を使った自動割付は、現場ごとの細かい状況を考慮することができない。
例えば、図14の支柱と根がらみ支柱の説明図に示すように、仮設足場の支柱は、単管の下にジャッキベースを配置し支柱の高さを調整する(図14(a))。
しかし、ジャッキベースの高さに応じて許容支持力が変化するため、現場によってジャッキレベル(ジャッキベースの高さ)の許容が定められている場合があり、単にジャッキベースで高さ調整すればよいというわけではない。
また、市販のジャッキベースはレベルの許容範囲が長かったり、ジャッキレベルを調整するために根がらみ支柱(図14(b))を使う場合もあり、現場に合わせた許容範囲内でジャッキレベルを調整する必要がある。
さらに、ジャッキレベルの設定を確認して、支柱の上部仕様を決める必要があり、このようにそれぞれ必要な高さや数量を計算し、その算出した結果を利用して別の資材の計算をする場合があり、それぞれあらかじめ足場資材に必要な情報を算出して丁寧に計画を立てておかなければ、現場での資材の調整や組み立ての調整に時間がかかり、作業効率が非常によくないという問題が生じる。
一方、特許文献2に記載の足場図面作成用物差しであれば、CAD図面や専用ソフトを必要とはしないが、出力された設計図に基づいて物差しを使って必要な足場資材の算出をするものであり、前述のような既存建物など設計図がない場合には使えない。
また、細かい目盛りを読みながら、手作業で支柱の配置位置や踏板の取付け間隔を設定するので、目盛りの読み違いが生じたり、客観的な足場資材の選択、見直しをしたりすることはできない。
仮設足場における資材の割付や数量の算出は、ある特定の1つのパターンが正解というものではなく、選択する資材のサイズや、はなれの距離の調整等により、複数のパターンが考えられる。
また、仮設足場を組み立てる環境、例えば、隣家との距離が非常に狭い、屋根の形状が複雑、家屋の近くに屋根付きの車庫がある等、図面だけから読み取ることができない様々な現場の環境の違いを考慮して足場資材の割付をしなければならず、それにより複数の割付パターンが考えられ、その中から最も適していると考えられる割付パターンを採用し、足場資材の数量を算出し、調整する必要がある。さらに、地盤の起伏や正確な屋根の構造、植木の配置、カーポートの屋根形状等、設計図からでは読めず、現場で再検討が必要となる場合が生じてしまい、円滑な作業を行えず工期の遅延を招いている。
このことからも、単にカウントしやすい目盛りの物差しで最適な足場資材の数量計算ができるものではない。
本願発明者は、上記のような問題を解決し、携帯端末に数字を入力するだけで、仮設足場の組み立てに必要な情報の算出ができ、また算出された計算結果を携帯端末の表示部に視覚的に理解しやすく表示され、調整がしやすい足場資材簡易計算システム及びその計算方法を提供する。
本願発明者は、鋭意検討の結果、上記課題を下記の手段により解決した。
[1] 足場資材計算制御部と足場資材データベースを備える足場資材計算装置と、情報入力部、記憶部、制御部、表示部及び通信手段を備える携帯端末とが、通信回線を介して接続され、携帯端末は、制御部によって実行されるアプリケーションソフトウエアが記憶部に記憶され、アプリケーションソフトウエアは、携帯端末の表示部に、建物高さと最上作業床の情報又は最低作業床の情報を入力可能に表示する機能及び足場資材計算制御部から送信される計算結果を表示する機能を備え、足場資材計算装置の足場資材計算制御部は、携帯端末のアプリケーションソフトウエアの表示部で入力された建物高さと最上作業床の情報又は最低作業床の情報を受信する受信手段と、足場資材計算ロジックが複数格納される格納手段、受信手段で受信した情報について、足場資材データベースの情報を参照し、格納手段に格納される足場資材計算ロジックによって演算処理をする演算手段、そして、足場資材計算ロジックにより算出された計算結果を保存する保存手段、計算結果を携帯端末へ送信する送信手段を備え、最上作業床は、足場資材における最も高い位置に配置される足場板を表し、最上作業床の情報は、最上作業床と建物の最も高い位置との間の長さである最上作業床高さを含み、最低作業床は、足場資材における最も低い位置に配置される足場を表し、最低作業床の情報は、地面から最低作業床の位置までの長さである最低作業床高さを含み、足場資材計算制御部の格納手段に格納される足場資材計算ロジックが、作業床計算ロジックを含み、演算手段は、携帯端末のアプリケーションソフトウエアの表示部で入力された建物の高さと最上作業床の情報又は最低作業床の情報とを受け付けると、足場資材計算ロジックを実行し、最上作業床高さ又は最低作業床高さの計算結果を算出することを特徴とする足場資材簡易計算システム。
[2]場資材計算ロジックにより算出された計算結果が保存手段に保存され送信手段により携帯端末に送信され、携帯端末の制御部は、通信手段により受信した計算結果を用い、携帯端末の表示部に、地面、最上作業床、最低作業床、および建物を表したと、建物の高さ、最上作業床の情報、および最低作業床の情報と、を表示するよう制御し、表示部は、図と、建物の高さ、最上作業床の情報、および最低作業床の情報と、を表示してなる、[1]に記載の足場資材簡易計算システム。
[3] アプリケーションソフトウエアは、携帯端末の表示部に、更に、仮設足場の建地の外柱と内柱の高さ関係及び転落防止手摺りの有無を含む上部仕様のタイプを選択する画面、建物に対して作業床が組まれる位置を表す作業床の高さの種類を選択する画面、および根がらみ支柱の有無を選択する画面を表示する機能を備え、足場資材計算制御部の格納手段に格納される足場資材計算ロジックが、更に、天井上高計算ロジック、段数計算ロジック、開始コマ計算ロジック、外柱コマ計算ロジック、内柱コマ計算ロジック、ジャッキレベル計算ロジックを含み保存手段には、更に、選択された上部仕様のタイプ別に外柱コマ定数、内柱コマ定数、および最上作業床以上の高さ定数が保存されており、演算手段は、携帯端末のアプリケーションソフトウエアの表示部で入力された建物高さ並びに最上作業床の情報又は最低作業床の情報に加えて、更に、上部仕様の情報、作業床の高さの種類の情報、および根がらみ支柱の有無の情報の少なくとも1種の中から選択された情報を受け付けると、足場資材計算ロジックを実行し、実行の際、必要に応じて、保存手段に保存されている外柱コマ定数、内柱コマ定数、および最上作業床以上の高さ定数の少なくとも1種を読み出し、少なくとも最上作業床高さ、最低作業床高さ、天井上高さ、段数、開始コマ数、ジャッキベースの高さのうち、2以上の計算結果を算出する、[1]又は[2]に記載の足場資材簡易計算システム。
[4] 足場資材計算制御部と足場資材データベースを備える足場資材計算装置と、情報入力部、記憶部、制御部、表示部及び通信手段を備える携帯端末とが、通信回線を介して接続された足場資材簡易計算システムによる足場資材簡易計算方法であって、
(1)携帯端末の記憶部に記憶されるアプリケーションソフトウエアが、携帯端末の制御部によって実行され、情報入力可能に表示部が表示される工程、
(2)アプリケーションソフトウエアの建物高さと最上作業床の情報又は最低作業床の情報を入力可能に表示する機能により携帯端末の表示部に、建物高さと最上作業床の情報又は最低作業床の情報を入力する工程、
(3)入力された建物高さと最上作業床の情報又は最低作業床の情報が、足場資材計算装置の受信手段で受信される工程、
(4)足場資材計算制御部が、受信手段で受信された情報について、演算手段により、足場資材データベースの情報を参照し、格納手段に格納される足場資材計算ロジックで演算処理をする工程、
(5)足場資材計算ロジックにより算出された計算結果を保存手段により保存する工程、
(6)計算結果を送信手段により携帯端末へ送信する工程、
(7)携帯端末が通信手段により受信した計算結果を用い、携帯端末の制御部により、計算結果を携帯端末の表示部に、地面、最上作業床、最低作業床、および建物を表したと、建物の高さ、最上作業床の情報、および最低作業床の情報と、を表示するよう制御する工程、
(8)表示部が、図と、建物の高さ、最上作業床の情報、および最低作業床の情報と、を表示する工程
からなり、最上作業床は、足場資材における最も高い位置に配置される足場板を表し、最上作業床の情報は、最上作業床と建物の最も高い位置との間の長さである最上作業床高さを含み、最低作業床は、足場資材における最も低い位置に配置される足場を表し、最低作業床の情報は、地面から最低作業床の位置までの長さである最低作業床高さを含み、足場資材計算制御部の格納手段に格納される足場資材計算ロジックが、作業床計算ロジックを含み、演算手段は、携帯端末のアプリケーションソフトウエアの表示部で入力された建物高さと最上作業床の情報又は最低作業床の情報とを受け付けると、足場資材計算ロジックを実行し、最上作業床の情報又は最低作業床の情報を算出すること特徴とする足場資材簡易計算方法。
[5] アプリケーションソフトウエアは、携帯端末の表示部に、更に、仮設足場の建地の外柱と内柱の高さ関係及び転落防止手摺りの有無を含む上部仕様のタイプを選択する画面、建物に対して作業床が組まれる位置を表す作業床の高さの種類を選択する画面、および根がらみ支柱の有無を選択する画面を表示する機能を備え、足場資材計算制御部の格納手段に格納される足場資材計算ロジックが、更に、天井上高計算ロジック、段数計算ロジック、開始コマ計算ロジック、外柱コマ計算ロジック、内柱コマ計算ロジック、ジャッキレベル計算ロジックを含み、保存手段には、更に、選択された上部仕様のタイプ別に外柱コマ定数、内柱コマ定数、および最上作業床以上の高さ定数が保存されており、演算手段は、携帯端末のアプリケーションソフトウエアの表示部で入力された建物の高さ並びに最上作業床の情報又は最低作業床の情報に加えて、更に、上部仕様の情報、作業床の高さの種類の情報、および根がらみ支柱の有無の情報の少なくとも1種を受け付けると、足場資材計算ロジックを実行し、実行の際、必要に応じて、保存手段に保存されている外柱コマ定数、内柱コマ定数、および最上作業床以上の高さ定数の少なくとも1種を読み出し、少なくとも最上作業床高さ、最低作業床高さ、天井上高さ、段数、開始コマ数、ジャッキベースの高さのうち、2以上の計算結果を算出する、[4]に記載の足場資材簡易計算方法。
本発明に係る足場資材簡易計算システムによれば、足場資材の計算制御部と、足場資材データベースとを備える足場資材計算装置と、情報入力部、記憶部、制御部、表示部及び通信手段を備える携帯端末とが、通信回線を介して接続され、携帯端末は、制御部によって実行されるアプリケーションソフトウエアが記憶部に記憶され、アプリケーションソフトウエアは、携帯端末の表示部に、建物高さと最上作業床高さ又は最低作業床高さを入力可能に表示する機能及び足場資材計算制御部から送信される計算結果を表示する機能を備え、足場資材計算装置の足場資材計算制御部は、携帯端末のアプリケーションソフトウエアの表示部で入力された建物高さと最上作業床高さ又は最低作業床高さの情報を受信する受信手段と、足場資材計算ロジックが複数格納される格納手段、受信手段で受信した情報について、足場資材データベースの情報を参照し、格納手段に格納される足場資材計算ロジックによって演算処理をする演算手段、そして、足場資材計算ロジックにより算出された計算結果を保存する保存手段、計算結果を携帯端末へ送信する送信手段を備えてなるので、携帯端末を使って簡単に現場の状況に応じた最適な仮設足場の組み立てに必要な情報について計算をすることができ、手作業で煩雑な足場資材の各種計算をする必要がなくなり、経験が浅くても簡単に必要な足場資材の計算をすることができる。
また、複数の足場資材計算ロジックにより算出された複数の計算結果が保存手段に保存され携帯端末に送信され、携帯端末の制御部は、通信手段により受信した複数の計算結果を、携帯端末の表示部の画面一面に視覚的に理解しやすいように図表化して表示するよう図表化制御し、表示部は図表化制御により画面一面に計算結果を表示してなるので、慌ただしい現場作業中や、限られた時間内で作業する場合でも、必要な情報が図表化されて携帯画面上に表示され、見やすく読み間違いや勘違い等が生じにくく、簡単で使いやすい足場資材の計算システムを提供することができる。
さらに本発明に係る足場資材簡易計算システムは、足場資材の計算に必要となる複数の足場資材計算ロジックを実行して、その計算結果を表示する構成なので、作業床の高さや、天井上高、段数、開始コマ、外柱・内柱の本数、ジャッキレベル等、現場に適合した数値を視覚で簡単に確認することができ、大幅に手作業を省力化でき、計算ミスを防止することができる。
図1は、本発明に係る足場資材簡易計算システムの実施例における機能的構成を説明するブロック図である。 図2は、本発明に係る足場資材簡易計算システムにおける携帯端末の表示部に表示される「建物高さ」と「最上作業床」高さ又は「最低作業床」高さの入力画面の例を示す図である。 図3は、現場における仮設足場の組立例を示す説明図である。 図4は、本発明に係る足場資材簡易計算システムにおける選択可能な計算条件を図表化した例を示す図である。 図5は、本発明に係る足場資材簡易計算システムにおける携帯端末に表示される表示部の入力画面の一例を示す図である。 図6は、本発明に係る足場資材簡易計算システムにおける携帯端末に表示される表示部の計算結果を表示した一例を示す図である。 図7は、本発明に係る足場資材簡易計算システムによる足場資材計算の流れを示すフローチャートである。 図8は、本発明に係る足場資材簡易計算システムの足場資材計算ロジックを説明するフローチャートであり、最上作業床の情報を算出する場合に実行されるフローチャートである。 図9は、本発明に係る足場資材簡易計算システムの足場資材計算ロジックを説明するフローチャートであり、最低作業床の情報を算出する場合に実行されるフローチャートである。 図10は、本発明に係る足場資材簡易計算システムの足場資材計算ロジックを説明するフローチャートであり、天井上高計算ロジック及びジャッキレベル計算ロジックを実行する場合のフローチャートである。 図11は、本発明に係る足場資材簡易計算システムの足場資材計算ロジックを説明するフローチャートであり、段数、開始コマ、外柱コマ、内柱コマ、3600の柱本数の各計算ロジックを実行する場合のフローチャートである。 図12は、本発明に係る足場資材簡易計算システムの足場資材計算ロジックを説明するフローチャートであり、足場種類を変更して算出する時に実行される足場種類変更時ロジックを実行する場合のフローチャートである。 図13は、足場種類のタイプ別コマ定数を示す一覧表である。 図14は、支柱と根がらみ支柱の説明図である。 図15は、本発明に係る足場資材簡易計算システムにおける携帯端末に表示される表示部の計算結果を表示した他の例を示す図である。
本発明に係る足場資材簡易計算システムを実施するための形態を、実施例の図に基づいて説明する。
なお、以下の発明の実施形態については、形状、数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、この発明の構成の範囲を逸脱せずにこの発明の効果を達成できる多くの変更を行うことができる。
〔機能的構成〕
図1は本発明に係る足場資材簡易計算システムの実施例における機能的構成を説明するブロック図である。
図中、1は足場資材簡易計算システム、2は携帯端末、21は情報入力部、22は記憶部、23は制御部、24は表示部、25は通信手段である。また、3は足場資材の計算装置であり、30は足場資材の計算制御部、31は格納手段、32は演算手段、33は保存手段、34は受信手段、35は送信手段、36は足場資材データベースである。また、4は管理者用端末であり、100は通信回線である。
本発明に係る足場資材簡易計算システム1は、図1に示すように、格納手段31、演算手段32、保存手段33、受信手段34、送信手段35からなる足場資材計算制御部30と、足場資材データベース36とを備える足場資材計算装置3(以下計算装置3ともいう。)と、情報入力部21、記憶部22、制御部23、表示部24及び通信手段25を備える携帯端末2とが、通信回線100を介して接続されて構成される。
図1に示す構成は一実施例であり、足場資材計算装置3は、クラウド上のサーバ装置であっても、別途設置されたサーバ機器であってもよい。
足場資材計算装置3は、足場資材計算制御部30と、足場資材データベース36を備え、足場資材計算制御部30は、少なくとも格納手段31、演算手段32、保存手段33、受信手段34、送信手段35を備える。
足場資材計算制御部30は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサを含み、格納手段31に格納された足場資材計算ロジックのプログラムを実行し、演算手段32により演算処理が行われる。そして、足場資材計算ロジックにより演算手段32で演算処理され算出された計算結果は保存手段33に保存される。
足場資材データベース36は、各種足場資材の情報や各資材の使用条件等が保存され、計算装置3による計算の演算処理をする際に参照される。足場資材データベース36の情報更新は、管理者用端末4から手作業で行ってもよく、また通信により自動で他のデータベースから情報更新可能な構成であってもよく、その機能を備えるものであれば、その構成自体は任意に変更可能である。
通信回線100は、携帯端末2と計算装置3との間で情報を相互に送受信可能な有線、無線を問わない通信回線であり、インターネット回線、イントラネット回線、LAN等特に限定はされない。
携帯端末2は、通信回線100に接続可能な通信インタフェースの通信手段25を備えた利用者が操作する電子端末であり、スマートフォンやタブレット端末、コンピュータ装置などで、少なくとも情報入力部21、記憶部22、制御部23、表示部24及び通信手段25を備える。
情報入力部21は、表示部とタッチパネルが一体となったタッチスクリーンであっても、キーボードからの入力、ペンによる入力であってもよく、後述する建物高さと最上作業床又は最低作業床の情報の数値を入力できる手段であれば、音声によるものであってもよい。
携帯端末2の記憶部22は、OSやアプリケーションプログラム等を格納するROMや作業領域となるRAM、各種情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などにより構成される。本実施例では、足場資材の計算を行うアプリケーションソフトウエアが記憶部22に記憶され、制御部23により実行処理が行われる。
表示部24は、利用者が情報を視覚的に認識するためのインタフェースであり、アプリケーションソフトウエアのメニューを表示し、また、計算装置3により計算された計算結果を表示するものであり、携帯端末2がスマートフォンであれば、情報入力部21としても機能する表示画面であり、コンピュータ装置であればディスプレイである。
このように、携帯端末2は、情報入力を促し、情報を受け付け、その情報を計算装置3に送信するとともに、計算装置3の演算手段32により算出された計算結果を受信し、その表示部24上に表示できるものである。
携帯端末2は、制御部23によって実行されるアプリケーションソフトウエアを記憶部22に記憶しておくことで、利用者の操作性を高めている。アプリケーションソフトウエアは、携帯端末2の機能により動作するものであっても、ネットワーク上に提供されるウェブサイトのアプリケーションを利用するものであってもよい。なお、携帯端末2の記憶部22に計算装置3の機能を組み込み、通信回線100を使えないようなオフラインの環境で計算可能な構成とすることも可能である。事前に設計図面上ではわからない建物の周囲の状況に対し、現場で状況を見ながら携帯端末2を操作して、最適な足場組み立てに必要な各種の計算が行えるように構成される。
〔携帯端末で入力する情報〕
本発明に係る足場資材簡易計算システム1は、携帯端末2の記憶部22にアプリケーションソフトウエアが記憶され、アプリケーションソフトウエアは制御部23によって実行される。
アプリケーションソフトウエアは、少なくとも携帯端末2の表示部24に、「建物高さ」と「最上作業床」又は「最低作業床」の情報を入力可能に表示する機能及び足場資材計算制御部30から送信される計算結果を表示する機能を備える。
アプリケーションソフトウエアの表示部24には、「建物高さ」と「最上作業床」又は「最低作業床」の情報を入力するための入力欄が、情報入力部21により入力可能に表示される。
図2は、本発明に係る足場資材簡易計算システムにおける携帯端末の表示部に表示される「建物高さ」と「最上作業床」又は「最低作業床」の情報の入力画面の例を示す図、図3は、現場における仮設足場の組立例を示す説明図である。
図中、50は建物、51は最上作業床、52は最低作業床、53はジャッキベース、54は外柱、55は内柱、56は根がらみ支柱、57は天井上高さを示す。
仮設足場の建地を構成する外柱54と内柱55は、ジャッキベース53の上に配置される。例えば、図14の支柱と根がらみ支柱の説明図において(a)に示すように、固定ベース上に配置されたジャッキベース53に、支柱となる単管が配置される。
根がらみ支柱56を利用する場合は、図14(b)に示すように、ジャッキベース53に根がらみ支柱56が配置され、その上に図示しない外柱54、内柱55となる単管が配置される。なお、根がらみ支柱56は、低い位置に手摺りを付けやすくしたり、作業しやすくするために高さを調整する目的で使用される足場資材である。
また、最上作業床51は、仮設足場の建地における最も高い位置に配置される足場板であり、最低作業床52は、最も低い位置に配置される足場板である。
本発明において、携帯端末2の表示部24には、「建物高さ」を入力する建物高さ入力部50a、「最上作業床」と建物の最も高い位置との間の長さを入力する最上作業床入力部51a、地面から「最低作業床」の位置までの長さを入力する最低作業床入力部52aが入力欄として表示される。
本発明に係る足場資材簡易計算システムにおける大きな特徴は、入力が必要な情報は、建物高さ入力部50aに入力する建物の高さの他、最上作業床入力部51a又は最低作業床入力部52aのいずれかに該当する数値を入力するだけでよいことである。すなわち、建物高さと最上作業床、あるいは建物高さと最低作業床の情報を携帯端末2の表示部24の入力欄に情報入力部21から入力するだけで、それに基づいて必要な情報が計算され、その計算結果が携帯端末2の表示部24に表示される構成となっている。
したがって、最上作業床か最低作業床の位置を決めておけば、あとは自動的に計算される構成となっている。
図4は、本発明に係る足場資材簡易計算システムにおける選択可能な計算条件を図表化した例を示す図である。
本発明に係る足場資材簡易計算システム1は、建物の形状や現場の状況に合わせて仮設足場の組み立てに必要な情報を算出することができるものであり、「建物高さ」及び「最上作業床」又は「最低作業床」の情報の数値入力の他、各種の計算条件を選択して入力することで、より使いやすい計算結果を算出できるように構成される。
例えば、図4(1)は、仮設足場の建地の外柱54と内柱55の上部仕様の種類、(2)は作業床の高さの種類、(3)は根がらみ支柱の有無、について一目で理解して選択できるようにアイコンのように図表化したものである。
図4(1)の上部仕様の種類については、例えば、転落防止手摺りの有無、外柱と内柱の高さ関係等の任意の上部仕様を図表化された図を見るだけで選択できるように構成される。
また、図4(2)の作業床の高さの種類としては、作業床が、建物より下に位置するように組むか、上に位置するように組むかの選択が可能である。さらに図4(3)では根がらみ支柱があるか否か、選択可能となっている。
そして、それぞれ選択候補を図表化することで、選択する内容が一目で区別することができ、かつ利用者が迷うことがない。利用者は、それぞれ計算条件を選択して、携帯端末2の表示部24で建物高さと、最上作業床又は最低作業床の情報とともに計算するよう指示して送るだけで、詳細な計算条件を考慮した計算結果を得ることができる。
携帯端末2の表示部24には、算出された計算結果がどの計算条件の下に算出されたものであるか、一目で確認できるよう構成される。
また、一度表示された計算結果について、さらに別の条件での計算を希望する場合には、該当する計算条件のみ変更して、再度計算指示を送れば、他の情報を再入力することなく、変更後の計算結果を表示することができる。
図5は、本発明に係る足場資材簡易計算システムにおける携帯端末に表示される表示部の入力画面の一例を示す図である。
表示部24には、「上部仕様」「床の設定」「根がらみ支柱」について計算条件を選択できる計算条件選択部24c、建物高さを入力する建物高さ入力部50a、最上作業床の情報を入力する最上作業床入力部51a、最低作業床の情報を入力する最低作業床入力部52aが、建物及び建地の支柱を模して図表化された画面内に、一目で入力部がわかるように表示される。計算条件選択部24cで選択をし、建物高さ入力部50a、最上作業床入力部51a又は最低作業床入力部52aに数値を入力し、「計算」ボタンを選択するだけで、各情報が通信手段25により足場資材計算装置3に送信される構成となっている。
〔計算結果の表示〕
図6は、本発明に係る足場資材簡易計算システムにおける携帯端末に表示される表示部の計算結果を表示した一例を示す図である。
携帯端末2の表示部24には、計算前に選択した「上部仕様」「床の設定」「根がらみ支柱」について選択した計算条件が表示される。
そして、入力した「建物高さ」が建物高さ入力部50aに表示される。
最上作業床と最低作業床の情報は、どちらか一方だけ入力すればよいことから、入力した方は入力した情報が、入力しなかった方は、計算装置3から受信した計算結果が表示される。
図6の例では、図5で最低作業床の情報を入力したので入力した情報はそのままで、入力されなかった最上作業床の情報が計算結果として図表化されて表示される。
そして、その他の情報として計算されたジャッキレベル53a、天井上高さ57が、図表化された該当位置に表示される。
そして、前述のように図表化されたものとは別に、計算結果表示部24aに、計算結果として、「ジャッキレベル」「開始コマ」「段数」「柱(外)の根がらみ支柱のコマ数、その他のコマ数」「柱(内)の根がらみ支柱のコマ数、その他のコマ数」が表のごとく整然と表示される。
なお、コマ数を8コマで割りたい時は、別途「8コマ割り」ボタンで指示をする。コマ数を8コマで割りたい時というのは、3600mmの柱(8コマの柱)を使う場合の本数を確認したい時である。その場合は、「8コマ割り」で指示すると、計算装置3の足場資材計算制御部30が、格納手段31の足場資材計算ロジックの中から「3600の柱本数計算ロジック」(図11参照)を選択し演算処理し、携帯端末2へ計算結果を送信し、携帯端末2は、その制御部23により、図15に示すように「3.6m柱」のコマ数について表示部24に表示させる。すると、計算装置3の足場資材計算制御部30が、格納手段31の足場資材計算ロジックの中から該当するロジックを選択し演算処理し、携帯端末2へ計算結果を送信し、携帯端末2は、その制御部23により表示部24に表示させる。
このように本発明に係る足場資材簡易計算システムは、図表化された画面内に、計算結果が一目でわかるように当てはめて表示され、誰でも理解しやすく使いやすいものとなっている。
〔足場資材計算方法(流れ)〕
図7は、本発明に係る足場資材簡易計算システムによる足場資材計算の流れを示すフローチャートである。
本発明に係る足場資材簡易計算システム1による足場資材計算方法は、まず、(1)携帯端末2の記憶部22に記憶されるアプリケーションソフトウエアが、携帯端末2の制御部23によって実行され、情報入力可能に表示部24が表示される(ステップ1)。
そして、(2)アプリケーションソフトウエアの建物高さと最上作業床又は最低作業床の情報を入力可能に表示する機能により携帯端末2の表示部24に、建物高さと最上作業床又は最低作業床の情報を入力する(ステップ2)。
その際、建物高さと最上作業床又は最低作業床の情報を入力するとともに、計算条件選択部24cで、任意の条件を選択することもできる。(図5)。
図5に示す実施例では、「上部仕様」は「対象高さまで/内柱上まで」を選択している。また、「作業床」は、建物よりも上となる場合を選択している。そして、「根がらみ支柱」がある場合という条件が設定されている。
(3)入力された建物高さと最上作業床又は最低作業床の情報が、足場資材計算装置3の受信手段34で受信される(ステップ3)。
そして、(4)足場資材計算装置3の足場資材計算制御部30は、受信手段34で受信した情報について、演算手段32により、足場資材データベース36の情報を参照し、格納手段31に格納される割付計算ロジックで割付計算の演算処理をする(ステップ4)。
その後、(5)足場資材計算ロジックにより算出された計算結果を保存手段33により保存し(ステップ5)、(6)計算結果を送信手段35により携帯端末2へ送信する(ステップ6)。
(7)携帯端末2が通信手段25により受信した複数の計算結果を、携帯端末2の制御部23により、携帯端末2の表示部24の画面一面に視覚的に理解しやすいように図表化して表示するよう図表化制御する(ステップ7:図6)。
(8)表示部24が、図表化制御により表示部24画面の一面に計算結果を表示する(ステップ8)。
図5に示す実施例では、携帯端末2の表示部24には、建物高さ入力部50aに、9000mm、最低作業床入力部52aに1000mmが入力されている。この状態で計算指示をして情報を計算装置3へ送信する。そして計算装置3の足場資材計算制御部30により作業床計算ロジック31aで演算処理がなされ、計算結果が携帯端末2へ送信される。
計算結果を受信した携帯端末2は、制御部23により図表化制御を実行し、表示部24の画面一面に計算結果を表示する(図6)。
あわせて、天井上高さ計算ロジック31bで演算処理された計算結果として天井上高さ、段数計算ロジック31cで演算処理された計算結果が段数、開始コマ算出ロジック31dで演算処理された計算結果が開始コマ、外柱コマ計算ロジック31eで演算処理された計算結果が外柱コマ、内柱コマ計算ロジック31fで演算処理された計算結果が内柱コマ、ジャッキレベル計算ロジック31gで演算処理される。
図6に示す実施例では、上記計算結果として、ジャッキレベルが470mm、開始コマは2コマ、段数は6段、外柱は根がらみ支柱が2コマ、他は24コマ、内柱は、根がらみ支柱が2コマ、他は24コマが算出されている。
そして、携帯端末2の表示部24は、画面一面に、計算結果の建物高さ、最上作業床情報、最低作業床情報、天井上高さ、ジャッキレベル、外柱コマ、内柱コマが、模式化された図の中に当てはめられて表示される。
〔計算手順:作業床計算ロジック〕
図8〜12は、本発明に係る足場資材簡易計算システムの足場資材計算ロジックを説明するフローチャートである。
なお、「足場資材の計算」は、正確には足場組み立てのために必要な足場資材の割付計算、資材の数量算出、支柱長さ(高さ)計算、コマ数のカウント、ジャッキレベルの計算、GLの計算等全般を含む。
足場資材計算装置3は、携帯端末2から送信された情報を受信手段34で受け付けると、情報が、建物高さと、最上作業床の情報あるいは最低作業床の情報であるか検討し、不足の情報については計算ロジックで算出する。
図8は、携帯端末2の表示部24で、最低作業床の情報のみ入力され、計算装置3に最上作業床の情報が送信されなかった場合に、最上作業床の情報を算出する場合に実行されるフローチャートである。
まず最上作業床の高さ情報が不足していると、演算手段32は、格納手段31の作業床計算ロジック31aで最上作業床の高さを計算する。
まず、送信された建物高さと最低作業床の情報から、最低作業床の高さが、建物高さより小さいかどうか検討する(ステップ201)。
最低作業床の高さが、建物高さより大きい場合、建物高さが不足しているとしてエラー表示となる(ステップ202)。
最低作業床の高さが、建物高さより小さい場合、最上作業床の高さを算出する。最上作業床は、(建物高さ−最低作業床)÷1800の余りと等しいので、最上作業床計算ロジックは、
最上作業床=(建物高さ−最低作業床)÷1800の余り
となる(ステップ203)。
そして、最上作業床=0でない場合は、ステップ203で算出された計算結果が最上作業床の高さとなる(ステップ204)。
一方、最上作業床=0の場合には、1800を足して最上作業床の高さを算出する(ステップ205)。この場合、
最上作業床=1800
となり、最上作業床の高さが算出される。
図9は、携帯端末2の表示部24で、最上作業床の情報のみ入力され、計算装置3に最低作業床の情報が送信されなかった場合に、最低作業床の情報を算出する場合に実行されるフローチャートである。
最低作業床の高さ情報が不足していると、演算手段32は、格納手段31の作業床計算ロジック31aで最低作業床の高さを計算する。
最低作業床の高さは、(建物高さ−最上作業床)÷1800の余りと等しいので、最低作業床計算ロジックは、
最低作業床=(建物高さ−最上作業床)÷1800の余り
となる(ステップ301)。
そして根がらみ支柱がある場合(ステップ302)、最低作業床が140より小さいか検討(ステップ303)し、根がらみ支柱がない場合(ステップ302)、最低作業床が300より小さいか検討(ステップ304)する。
根がらみ支柱があって最低作業床が140より小さい場合(ステップ303)、根がらみ支柱がなくて最低作業床が300より小さい場合(ステップ304)、
最低作業床に1800を足して最低作業床を算出する(ステップ305)。この場合、
最低作業床=1800
となる。
そして、建物高さが、最低作業床と最上作業床の合計より小さい場合(ステップ306)には、建物高さが足りていないとしエラー表示する(ステップ307)。
一方、建物高さが、最低作業床と最上作業床の合計より大きい場合(ステップ306)、最低作業床として保存される。
〔計算手順:天井上高計算ロジック〕
最上作業床及び最低作業床の高さが算出された後、天井上の高さを算出する。
図10は、天井上高計算ロジック及びジャッキレベル計算ロジックを実行する場合のフローチャートである。
天井上高さ計算ロジック31bは、作業床計算ロジック31aにより算出された最上作業床及び最低作業床の情報のうち、最上作業床の情報を使う。
天井上の高さ=「最上作業床以上の高さ定数」−「最上作業床」(ステップ501)
「最上作業床以上の高さ定数」は、格納手段31に「タイプ別コマ定数」情報として格納されている。天井上高は、「最上作業床以上の高さ定数」を参照し、演算手段32により算出される(図13参照)。
〔計算手順:ジャッキレベル計算ロジック〕
ジャッキレベル計算ロジック31gは、作業床計算ロジック31aにより算出された最上作業床及び最低作業床の情報のうち、最低作業床の情報を使う。
根がらみ支柱がある場合(ステップ502)、
JL(ジャッキレベル)=(最低作業床÷450の余り)−80(ステップ503)
で算出する。マイナスする「80」は、根がらみ支柱の最下端から最初のコマ(緊結部)までの長さ80mmである。
一方、根がらみ支柱がない場合(ステップ502)、
JL=(最低作業床÷450の余り)−240(ステップ504)
で算出する。マイナスする「240」は、支柱の最下端から最初のコマまでの長さ240mmである。
次に、算出されたJLが60より小さいか検討する(ステップ505)。
JLが60より小さい場合、ステップ503、504で算出されたJLに450を足して最終ジャッキレベル(JLa)を算出して、その計算結果を保存する(ステップ506)。
算出されたJLが60以上の場合は、そのまま最終ジャッキレベル(JL)として計算結果を保存する。
そして、最終ジャッキレベル(JL、JLa)として算出された数値が、
480<JL<510(ステップ507)又は480<JLa<510(ステップ507a)を満たすか検討する。
満たす場合には、GL−ジャッキベース上端の数値が不正としてエラー表示される(ステップ508)。この場合、根がらみ支柱の設定変更を推奨することになる。
480<JL<510(ステップ507)又は480<JLa<510(ステップ507a)を満たさない場合、
JLorJLa>最低作業床
であるか確認する(ステップ509)。
JLorJLa>最低作業床ではない場合には、ジャッキレベルの計算は終了し、保存手段33に計算結果が最終ジャッキレベルとして保存される。
JLorJLa>最低作業床の場合には、GL−ジャッキベース上端の数値が不正としてエラー表示される(ステップ510)。
なお、フローチャートにおいて、エラー表示された場合は、条件を変更して再計算をすればよい。
図11は、本発明に係る足場資材簡易計算システムの足場資材計算ロジックを説明するフローチャートであり、段数、開始コマ、外柱コマ、内柱コマ、3600の柱本数の各計算ロジックを実行する場合のフローチャートである。
〔計算手順:段数計算ロジック〕
計算装置3の足場資材計算制御部30は、受信手段34により受信した情報を受け付けると、未入力値の有無を検討する(ステップ101)。未入力値がある場合には、エラー表示となる(ステップ102)。
未入力値がない場合、最低作業床と最上作業床を合わせた長さが、建物高さより少ないか検討する(ステップ103)。最低作業床と最上作業床を合わせた長さが、建物高さより多い場合は、建物高さが足りないということであり、エラー表示となる(ステップ104)。
最低作業床と最上作業床を合わせた長さより、建物高さが長い場合は、建物高さは足りていて初期の計算条件を満たす。そこで、足場資材計算制御部30は、格納手段31の段数計算ロジック31cを実行して演算し、段数を計算する(ステップ105)。
段数とは、建地の高さ方向に一定の間隔毎に配置される作業床の数である。作業床は、作業エリアとなる足場板のことであり、建地の支柱に一定間隔ごとに設置される。一般的には、支柱のコマに足場板を固定して各段が形成される。作業床が配置される支柱の高さ方向の間隔は、1スパン=1,800mmである。したがって、段差の算出ロジックは
段数={(建物高さ−最低作業床−最上作業床)/1800の商}+1
となり、建物高さから最低作用床以上最上作業床以下の範囲で計算する。
例えば、建物高さが9000mm、最低作業床1000mm、最上作業床800mmとすると、
(9000−1000−800)/1800=4
段数=4+1=5段
である。
〔計算手順:開始コマ計算ロジック〕
まず、根がらみ支柱があるか検討する(ステップ106)。
根がらみ支柱の有無を検討した後に、開始コマを計算する(ステップ107、108)。
開始コマは、ジャッキレベルとジョイント部の高さを取り除き、またスタートの1段目を考慮し、商に+1をする。
そうすると、「根がらみ支柱」がある場合に、開始コマ算出ロジック31dは、
開始コマ={(最低作業床−JL−80/450の商}+1(ステップ107)
根がらみ支柱のない場合、
開始コマ={(最低作業床−JL−240/450の商}+1(ステップ108)
である。
取り除くジョイント部は、根がらみ支柱がある場合、根がらみ支柱の最下端から最初のコマ(緊結部)までの長さは80mmである。
一方、根がらみ支柱がない場合、ジョイント部は、支柱の最下端から最初のコマまでの長さは240mmである。
上記開始コマ算出ロジック31dの実行により、根がらみ支柱のある場合、根がらみ支柱コマは2となり(ステップ109)、根がらみ支柱のない場合、根がらみ支柱コマは0となる(ステップ110)。
〔計算手順:外柱コマ計算ロジック〕
外柱コマは、外柱コマ計算ロジック31eにより求める。
外柱コマ計算ロジック31eは、
(開始コマ+(段数−1)×4+足場種類別の上部コマ数)
であり、外柱コマは、
外柱コマ=(開始コマ+(段数−1)×4+外柱タイプ別コマ定数)
となる(ステップ111)。
足場種類別の上部コマ数は、図13に示すようにあらかじめ設定される。
図13は、足場種類(上部仕様)のタイプ別コマ定数の一覧表である。足場の上部仕様のタイプによって、外柱コマ定数、内柱コマ定数、最上作業床以上の高さ定数が、計算装置3の保存手段33に格納され、各計算ロジックの実行中に参照して計算する。
本実施例では、タイプCが選択されているため、外柱コマ定数は4となる。
内柱コマは、内柱コマ計算ロジック31fにより求める。
内柱コマ計算ロジック31fは、外柱に対して、足場種類別の外と内の差分を差し引いてもめる。
したがって、内柱コマは、
内柱コマ=外柱コマ−(外柱タイプ別コマ定数−内柱タイプ別コマ定数)
となる(ステップ112)。
〔計算手順:3600mmの柱本数を求める計算ロジック〕
外柱及び内柱について、3600mmの柱本数が何本になるのか求めることもできる(ステップ113、114)。
外柱の場合、3600mmの柱本数は
外柱本数=(外柱コマ−根がらみ支柱コマ)÷8の商であり、
外柱余りコマ=(外柱コマ−根がらみ支柱コマ)÷8の余り
となる(ステップ113)。
内柱の場合、3600mmの柱本数は
内柱本数=(内柱コマ−根がらみ支柱コマ)÷8の商であり、
内柱余りコマ=(内柱コマ−根がらみ支柱コマ)÷8の余り
となる(ステップ114)。
図12は、足場種類を変更して算出する時に実行される足場種類変更時ロジックを実行する場合のフローチャートである。
足場種類変更時ロジック31zは、足場種類の変更時に実行され、計算可能であれば自動的に数値を計算する。
足場種類の変更指示があると、「建物高さ」又は「最低作業床」が0であるか検討する(ステップ401)。
「建物高さ」又は「最低作業床」が0の場合には、建物高さを除くすべての値をリセットし処理を終了する(ステップ402)。
「建物高さ」又は「最低作業床」が0でない場合は、最低作業床を求める計算ロジック(図9参照)を実行する。
このように本発明に係る足場資材簡易計算システムは、足場資材の足場資材計算制御部30の格納手段31に格納される足場資材計算ロジックが、複数格納されてなり、複数の足場資材計算ロジックにより算出された複数の計算結果が保存手段に保存され携帯端末2に送信され、携帯端末2の制御部23は、通信手段25により受信した複数の計算結果を表示部24に表示するよう制御する構成となっている。
そして、携帯端末2の制御部23は、通信手段により受信した複数の計算結果を、携帯端末2の表示部24の画面一面に視覚的に理解しやすいように図表化して表示するよう図表化制御し、表示部24は図表化制御により画面一面に計算結果を表示する。
これにより、利用者は、複数の計算結果を携帯端末2の表示部24で簡単に確認することができ、現場の状況にあわせて、最適な足場資材の選択ができる。また、このような仕様とすることで、足場資材の選択ミスを防ぎ、より最適な計算が可能となり省力化を図ることができる。
本発明に係る足場資材割付計算システムは、建物高さと「最上作業床」又は「最低作業床」の情報を数値で入力するだけで、仮設足場の組み立てに必要な複数の計算を行い、その結果をわかりやすく画面一面で表示するものであり、事前の準備段階はもちろん、現場で必要な時に適宜計算しなおすこともできるものであり、本実施例においては携帯端末としてスマートフォンを例にしたが、タブレットやノートパソコンはもちろん、本発明の機能を備えた小型専用端末としたり、数字入力可能な腕時計などに組み込むこともできる。
1 足場資材簡易計算システム
2 携帯端末
21 情報入力部
22 記憶部
23 制御部
24 表示部
24a 計算結果表示部
24c 計算条件選択部
25 通信手段
3 足場資材計算装置
30 足場資材計算制御部
31 格納手段
32 演算手段
33 保存手段
34 受信手段
35 送信手段
36 足場資材データベース
4 管理者用端末
100 通信回線

Claims (5)

  1. 足場資材計算制御部と足場資材データベースを備える足場資材計算装置と、
    情報入力部、記憶部、制御部、表示部及び通信手段を備える携帯端末とが、通信回線を介して接続され、
    前記携帯端末は、制御部によって実行されるアプリケーションソフトウエアが記憶部に記憶され、
    前記アプリケーションソフトウエアは、前記携帯端末の表示部に、建物高さと最上作業床の情報又は最低作業床の情報を入力可能に表示する機能及び足場資材計算制御部から送信される計算結果を表示する機能を備え、
    前記足場資材計算装置の足場資材計算制御部は、前記携帯端末のアプリケーションソフトウエアの表示部で入力された前記建物高さと前記最上作業床の情報又は前記最低作業床の情報を受信する受信手段と、足場資材計算ロジックが複数格納される格納手段、前記受信手段で受信した情報について、足場資材データベースの情報を参照し、前記格納手段に格納される足場資材計算ロジックによって演算処理をする演算手段、そして、前記足場資材計算ロジックにより算出された計算結果を保存する保存手段、前記計算結果を前記携帯端末へ送信する送信手段を備え
    前記最上作業床は、足場資材における最も高い位置に配置される足場板を表し、前記最上作業床の情報は、前記最上作業床と前記建物の最も高い位置との間の長さである最上作業床高さを含み、前記最低作業床は、前記足場資材における最も低い位置に配置される足場を表し、前記最低作業床の情報は、地面から前記最低作業床の位置までの長さである最低作業床高さを含み、
    前記足場資材計算制御部の格納手段に格納される足場資材計算ロジックが、作業床計算ロジックを含み、
    前記演算手段は、前記携帯端末のアプリケーションソフトウエアの表示部で入力された前記建物の高さと前記最上作業床の情報又は最低作業床の情報とを受け付けると、前記足場資材計算ロジックを実行し、前記最上作業床高さ又は前記最低作業床高さの計算結果を算出する
    ことを特徴とする足場資材簡易計算システム。
  2. 記足場資材計算ロジックにより算出された計算結果が保存手段に保存され送信手段により携帯端末に送信され、
    前記携帯端末の制御部は、通信手段により受信した計算結果を用い前記携帯端末の表示部に、前記地面、前記最上作業床、前記最低作業床、および前記建物を表したと、前記建物の高さ、前記最上作業床の情報、および前記最低作業床の情報と、を表示するよう制御し、前記表示部は、前記図と、前記建物の高さ、前記最上作業床の情報、および前記最低作業床の情報と、を表示してなる、請求項1に記載の足場資材簡易計算システム。
  3. 前記アプリケーションソフトウエアは、前記携帯端末の表示部に、更に、仮設足場の建地の外柱と内柱の高さ関係及び転落防止手摺りの有無を含む上部仕様のタイプを選択する画面、前記建物に対して作業床が組まれる位置を表す作業床の高さの種類を選択する画面、および根がらみ支柱の有無を選択する画面を表示する機能を備え、
    前記足場資材計算制御部の格納手段に格納される足場資材計算ロジックが、更に、天井上高計算ロジック、段数計算ロジック、開始コマ計算ロジック、外柱コマ計算ロジック、内柱コマ計算ロジック、ジャッキレベル計算ロジックを含み
    前記保存手段には、更に、選択された前記上部仕様のタイプ別に外柱コマ定数、内柱コマ定数、および最上作業床以上の高さ定数が保存されており、
    前記演算手段は、前記携帯端末のアプリケーションソフトウエアの表示部で入力された前記建物高さ並びに前記最上作業床の情報又は前記最低作業床の情報に加えて、更に、前記上部仕様の情報、前記作業床の高さの種類の情報、および前記根がらみ支柱の有無の情報の少なくとも1種の中から選択された情報を受け付けると、前記足場資材計算ロジックを実行し、前記実行の際、必要に応じて、前記保存手段に保存されている外柱コマ定数、内柱コマ定数、および最上作業床以上の高さ定数の少なくとも1種を読み出し、少なくとも最上作業床高さ、最低作業床高さ、天井上高さ、段数、開始コマ数、ジャッキベースの高さのうち、2以上の計算結果を算出する、請求項1又は2に記載の足場資材簡易計算システム。
  4. 足場資材計算制御部と足場資材データベースを備える足場資材計算装置と、情報入力部、記憶部、制御部、表示部及び通信手段を備える携帯端末とが、通信回線を介して接続された足場資材簡易計算システムによる足場資材簡易計算方法であって、
    (1)前記携帯端末の記憶部に記憶されるアプリケーションソフトウエアが、前記携帯端末の制御部によって実行され、情報入力可能に表示部が表示される工程、
    (2)前記アプリケーションソフトウエアの建物高さと最上作業床の情報又は最低作業床の情報を入力可能に表示する機能により携帯端末の表示部に、前記建物高さと前記最上作業床の情報又は前記最低作業床の情報を入力する工程、
    (3)前記入力された前記建物高さと前記最上作業床の情報又は前記最低作業床の情報が、足場資材計算装置の受信手段で受信される工程、
    (4)足場資材計算制御部が、前記受信手段で受信された情報について、演算手段により、足場資材データベースの情報を参照し、格納手段に格納される足場資材計算ロジックで演算処理をする工程、
    (5)前記足場資材計算ロジックにより算出された計算結果を保存手段により保存する工程、
    (6)前記計算結果を送信手段により前記携帯端末へ送信する工程、
    (7)前記携帯端末が通信手段により受信した計算結果を用い、前記携帯端末の制御部により、前記計算結果を携帯端末の表示部に、地面、前記最上作業床、前記最低作業床、および前記建物を表したと、前記建物の高さ、前記最上作業床の情報、および前記最低作業床の情報と、を表示するよう制御する工程、
    (8)前記表示部が、前記図と、前記建物の高さ、前記最上作業床の情報、および前記最低作業床の情報と、を表示する工程
    からなり、
    前記最上作業床は、足場資材における最も高い位置に配置される足場板を表し、前記最上作業床の情報は、前記最上作業床と前記建物の最も高い位置との間の長さである最上作業床高さを含み、前記最低作業床は、前記足場資材における最も低い位置に配置される足場を表し、前記最低作業床の情報は、前記地面から前記最低作業床の位置までの長さである最低作業床高さを含み、
    前記足場資材計算制御部の格納手段に格納される足場資材計算ロジックが、作業床計算ロジックを含み、
    前記演算手段は、携帯端末のアプリケーションソフトウエアの表示部で入力された前記建物高さと前記最上作業床の情報又は前記最低作業床の情報とを受け付けると、前記足場資材計算ロジックを実行し、前記最上作業床の情報又は前記最低作業床の情報を算出す
    こと特徴とする足場資材簡易計算方法。
  5. 前記アプリケーションソフトウエアは、前記携帯端末の表示部に、更に、仮設足場の建地の外柱と内柱の高さ関係及び転落防止手摺りの有無を含む上部仕様のタイプを選択する画面、前記建物に対して作業床が組まれる位置を表す作業床の高さの種類を選択する画面、および根がらみ支柱の有無を選択する画面を表示する機能を備え、
    前記足場資材計算制御部の格納手段に格納される足場資材計算ロジックが、更に、天井上高計算ロジック、段数計算ロジック、開始コマ計算ロジック、外柱コマ計算ロジック、内柱コマ計算ロジック、ジャッキレベル計算ロジックを含み、
    前記保存手段には、更に、選択された前記上部仕様のタイプ別に外柱コマ定数、内柱コマ定数、および最上作業床以上の高さ定数が保存されており、
    前記演算手段は、前記携帯端末のアプリケーションソフトウエアの表示部で入力された前記建物の高さ並びに前記最上作業床の情報又は前記最低作業床の情報に加えて、更に、前記上部仕様の情報、前記作業床の高さの種類の情報、および前記根がらみ支柱の有無の情報の少なくとも1種の中から選択された情報を受け付けると、前記足場資材計算ロジックを実行し、前記実行の際、必要に応じて、前記保存手段に保存されている外柱コマ定数、内柱コマ定数、および最上作業床以上の高さ定数の少なくとも1種を読み出し、少なくとも最上作業床高さ、最低作業床高さ、天井上高さ、段数、開始コマ数、ジャッキベースの高さのうち、2以上の計算結果を算出する、請求項4に記載の足場資材簡易計算方法。
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