以下で、本出願の実施形態における添付の図面を参照しながら、本出願の実施形態における技術的解決策について説明する。
図2は、本出願の実施形態が適用されたモバイル通信システムの概略アーキテクチャ図である。図2に示されているように、モバイル通信システムは、コアネットワークデバイス210、無線アクセスネットワークデバイス220、ならびに少なくとも1つの端末デバイス(たとえば、図2の端末デバイス230および端末デバイス240)を含む。端末デバイスは、ワイヤレス方式で無線アクセスネットワークデバイスに接続され、無線アクセスネットワークデバイスは、ワイヤレスまたはワイヤード方式でコアネットワークデバイスに接続される。コアネットワークデバイスと無線アクセスネットワークデバイスは、互いに無関係な異なる物理デバイスであり得るか、またはコアネットワークデバイスの機能と無線アクセスネットワークデバイスの論理機能は、同じ物理デバイスに一体化され得るか、またはコアネットワークデバイスのいくつかの機能と無線アクセスネットワークデバイスのいくつかの機能は、1つの物理デバイスに一体化され得る。端末デバイスは固定ロケーションにあり得るかまたはモバイルであり得る。図2は概略図にすぎず、通信システムは他のネットワークデバイスをさらに含むことがあり、たとえば、図2に描かれていないワイヤレスリレーデバイスおよびワイヤレスバックホールデバイスをさらに含むことがある。モバイル通信システム中に含まれるコアネットワークデバイス、無線アクセスネットワークデバイス、および端末デバイスの量は、本出願のこの実施形態では限定されない。
無線アクセスネットワークデバイスは、モバイル通信システムにおいてワイヤレス方式で端末デバイスによってアクセスされるアクセスデバイスであり、ノードB(NodeB)、発展型ノードB(eNodeB)、5Gモバイル通信システムまたは新無線(new radio、NR)通信システム中の基地局、将来のモバイル通信システム中の基地局、WiFiシステム中のアクセスノードなどであり得る。無線アクセスネットワークデバイスによって使用される特定の技術および特定のデバイス形態は、本出願のこの実施形態では限定されない。本出願では、無線アクセスネットワークデバイスは、短くネットワークデバイスと呼ばれる。別段に規定されていない限り、本出願では、すべてのネットワークデバイスは無線アクセスネットワークデバイスである。本出願では、5GおよびNRという用語は等価であり得る。
端末デバイスは、端末、ユーザ機器(user equipment、UE)、移動局(mobile station、MS)、モバイル端末(mobile terminal、MT)などと呼ばれることもある。端末デバイスは、モバイルフォン(mobile phone)、タブレットコンピュータ(パッド)、ワイヤレス送信/受信機能をもつコンピュータ、仮想現実(Virtual Reality、VR)端末デバイス、拡張現実(Augmented Reality、AR)端末デバイス、産業用制御(industrial control)におけるワイヤレス端末、自動運転(self driving)におけるワイヤレス端末、遠隔医療手術(remote medical surgery)におけるワイヤレス端末、スマートグリッド(smart grid)におけるワイヤレス端末、運輸安全(transportation safety)におけるワイヤレス端末、スマートシティ(smart city)におけるワイヤレス端末、スマートホーム(smart home)におけるワイヤレス端末などであり得る。
無線アクセスネットワークデバイスおよび端末デバイスはそれぞれ、陸上に展開され、屋内デバイス、屋外デバイス、ハンドヘルドデバイス、もしくは車載デバイスを含み得るか、または水上に展開され得るか、または空中の飛行機、バルーン、もしくは衛星上に展開され得る。無線アクセスネットワークデバイスおよび端末デバイスの適用シナリオは、本出願のこの実施形態では限定されない。
本出願のこの実施形態は、ダウンリンク信号伝送に適用可能であり、アップリンク信号伝送にも適用可能であり、デバイス間(device−to−device、D2D)信号伝送にさらに適用可能である。ダウンリンク信号伝送では、送信デバイスは無線アクセスネットワークデバイスであり、対応する受信デバイスは端末デバイスである。アップリンク信号伝送では、送信デバイスは端末デバイスであり、対応する受信デバイスは無線アクセスネットワークデバイスである。D2D信号伝送では、送信デバイスは端末デバイスであり、対応する受信デバイスも端末デバイスである。信号伝送方向は、本出願のこの実施形態では限定されない。
無線アクセスネットワークデバイスと端末デバイスとの間の通信、および端末デバイス間の通信は、認可スペクトル(licensed spectrum)を使用することによって実施され得るか、または無認可スペクトル(unlicensed spectrum)を使用することによって実施され得るか、または認可スペクトルと無認可スペクトルの両方を使用することによって実施され得る。無線アクセスネットワークデバイスと端末デバイスとの間の通信、および端末デバイス間の通信は、6Gを下回るスペクトルを使用することによって実施され得るか、または6Gを上回るスペクトルを使用することによって実施され得るか、または6Gを下回るスペクトルと6Gを上回るスペクトルの両方を使用することによって実施され得る。無線アクセスネットワークデバイスおよび端末デバイスのために使用されるスペクトルリソースは、本出願のこの実施形態では限定されない。
説明のための以下の例として、ネットワークデバイスである送信デバイスと、端末デバイスである受信デバイスとの間のダウンリンク伝送が使用される。しかしながら、同様の方法はまた、端末デバイスである送信デバイスと、ネットワークデバイスである受信デバイスとの間のアップリンク伝送に適用され、端末デバイスである送信デバイスと、同じく端末デバイスである受信デバイスとの間のD2D伝送に適用され得る。
背景技術において説明されたように、ネットワークデバイスは、プリエンプション方式でURLLCサービスにリソースを割り当て得る。URLLCサービスデータが、eMBBサービスデータを伝送するために使用される時間周波数リソースの部分または全部をプリエンプトしたとき、プリエンプトされた時間周波数リソース上のeMBBサービスデータの伝送電力が0に設定されるか、またはeMBBサービスデータは、プリエンプトされた時間周波数リソース上で送信されない。これは、eMBBサービスデータがパンクチャされること、またはeMBBサービスデータを伝送するために使用される時間周波数リソースがパンクチャされることと理解されてもよい。eMBBサービスデータを受信している端末デバイスが、プリエンプションによって影響を受けるデータについて知らない場合、端末デバイスは、復号およびハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)合成のためにURLLCサービスデータをeMBBサービスデータと見なすことがある。結果的に、eMBBサービスデータの復号およびHARQ合成の性能は著しく影響を受ける。
eMBBサービスデータを伝送するために使用される時間周波数リソースが、URLLCサービスデータによってプリエンプトされるかまたは他の干渉によって影響を受けるとき、ネットワークデバイスは、受信を支援するためのインジケーション情報を端末デバイスに送信し得る。受信を支援するためのインジケーション情報は、プリエンプションまたは干渉によって影響を受ける時間周波数領域を端末デバイスに通知して、データ受信および復号において端末デバイスを支援するために使用される。ネットワークデバイスのために、受信を支援するためのインジケーション情報を受信した後に、端末デバイスは、影響を受ける時間周波数領域中で受信された対応するデータを廃棄してよく、領域中のデータは復号またはHARQ合成に関与せず、それにより、復号成功率を改善し、データ伝送効率を改善する。eMBBサービスデータを伝送するために使用される時間周波数リソースがURLLCサービスデータによってプリエンプトされるとき、受信を支援するためのインジケーション情報は、パンクチャインジケーション(puncturing indication)またはプリエンプションインジケーション(pre−emption indication、PI)と呼ばれることもある。受信を支援するためのインジケーション情報の特定の名前は、本出願では限定されない。
受信を支援するためのインジケーション情報は、eMBBサービスデータを伝送するために使用される時間周波数リソースの部分が、予約済みリソースまたは干渉管理リソースであることを示すためにさらに使用され得る。本明細書での予約済みリソースは、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システムにおける使用のために予約され得る。たとえば、サブフレームの最初の3つの時間ドメインシンボルは、LTEにおける物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)による使用のために予約され得る。本明細書での干渉管理リソースは、基準信号またはゼロ電力基準信号を送信するために使用される時間周波数リソースであり得る。
本出願では、eMBBサービスデータを伝送するために使用される時間周波数リソース中の予約済み時間周波数リソース、eMBBサービスデータを伝送するために使用される時間周波数リソースにおいて干渉管理のために使用される時間周波数リソース、およびeMBBサービスデータを伝送するために使用される時間周波数リソースにおいて他のサービスデータまたは他のシグナリングを伝送するために使用される時間周波数リソースという、いくつかの時間周波数リソースは、すべて短く占有時間周波数リソースと呼ばれる。eMBBサービスデータを伝送するために使用される時間周波数リソースは、2つのタイプの異なる方式で占有され得る。一方のタイプでは、eMBBサービスデータを伝送するために使用される時間周波数リソースはプリエンプション方式で占有され、この事例では、占有時間周波数リソース上のeMBBデータはパンクチャされるか、または占有時間周波数リソース上のeMBBサービスデータの伝送電力が0に設定されることが理解されよう。他方のタイプでは、eMBBサービスデータを伝送するために使用される時間周波数リソースはレートマッチング方式で占有され、eMBBサービスデータは占有時間周波数リソース上で搬送されず、eMBBサービスデータのためのデータマッピングを実施するとき、ネットワークデバイスは、eMBBデータを搬送するための時間周波数リソースとして占有時間周波数リソースを使用しない。
本出願のこの実施形態について説明するために、URLLCサービスデータが、eMBBサービスデータを伝送するために使用される時間周波数リソースをプリエンプトする例が使用される。本出願のこの実施形態は、たとえば、第1の情報が、第2の情報を伝送するために使用される時間周波数リソースをプリエンプトするか、または第1の情報と第2の情報が、同じ時間周波数リソース上で送信され、互いに干渉を引き起こす、別の適用シナリオにも適用され得ることが理解されよう。適用シナリオは本出願では限定されない。本明細書では、データが影響を受けるサービスは、eMBBサービスに加えて、uMTCサービスまたは別のサービスであってよい。第1の情報は、第2の情報を伝送するために使用される時間周波数リソースを2つの方式で占有し得ることが理解されよう。一方の方式は、上記で説明されたプリエンプション方式であり、他方の方式は、上記で説明されたレートマッチング方式である。
上記で説明されたように、データ受信においてeMBB端末デバイスを支援するために、ネットワークデバイスは、eMBB端末デバイスにプリエンプションインジケーション情報を送って、プリエンプトされた時間周波数リソースをeMBB端末デバイスに通知し得る。プリエンプションインジケーションの設計を簡略化するために、プリエンプションインジケーションのためのリソース領域が定義されてよく、PI領域と呼ばれる。プリエンプションインジケーションは、PI領域中の特定のプリエンプトされた時間周波数リソースを示すために使用される。図3は、PI領域と、プリエンプトされた時間周波数リソースとの間の関係の例を提供する。図3に示されているように、時間周波数リソースAはPI領域であり、時間周波数リソースBは、プリエンプトされた時間周波数リソースである。PI領域中の時間周波数リソースがすべてプリエンプトされたとき、時間周波数リソースBは時間周波数リソースAに等しい。PIによって示されるグラニュラリティが十分細かくないという問題により、示されるプリエンプトされた時間周波数リソースBは、プリエンプションが実際に行われる時間周波数リソース領域よりも大きくなり得ることが理解されよう。
PIは、以下の2つの方法を使用することによって送信され得る。
一方の方法では、UE固有PI(UE−specific PI)が使用され、すなわち、各eMBB UEに1つのPIが送信され、PIは、プリエンプトまたはパンクチャされた時間周波数リソースのロケーションを示すために使用され、UE固有ダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)中で搬送される。DCIは、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)を通して、ネットワークデバイスによってUEに送信される。本明細書では、各eMBB UEに1つのPIが送信されることは、データ伝送を現在実施している各eMBB UEにPIが送信されることであり得るか、またはリソースプリエンプションに遭遇する各eMBB UEにPIが送信されることであり得る。この事例では、PI領域は、データ伝送のためにeMBB UEに割り当てられたリソースである。
他方の方法では、グループ共通PI(group common PI)が使用され、すなわち、eMBB UEの1つのグループに1つのPIが送信され、PIは、UEのグループのプリエンプトまたはパンクチャされた時間周波数リソースのロケーションを示すために使用され、UEのグループに送信される共通DCI中で搬送される。共通DCIは、PDCCHを通して、ネットワークデバイスによってUEのグループに送信される。この事例では、PI領域は、複数のeMBB UEのサービスデータを伝送するために使用される時間周波数リソースを含み得る。PIを受信した後に、eMBB UEのグループ中の各UEは、UEのスケジュールされた時間周波数リソースと時間周波数リソースBとの間の交差部(intersection)を判定し、この交差部は、UEのパンクチャされた時間周波数リソースのロケーションである。
PIがグループ共通方式で送信されるとき、いくつかの問題が解決される必要があり得る。
グループ共通PIは、同じグループ中の複数のeMBB UEに送信される必要があり、同じグループ中の異なるUEは、伝送時間インターバル(transmission time interval、TTI)、スケジューリングの1つの時間におけるデータ伝送持続時間、およびサブキャリア間隔など、パラメータのすべてが異なり得る。したがって、グループ中の各UEが、PI領域の範囲およびPI中の情報に基づいて、プリエンプトまたはパンクチャされる時間周波数リソースBを判定し、UEに割り当てられた時間周波数リソースを参照して、UEに割り当てられた時間周波数リソース中のプリエンプトまたはパンクチャされる時間周波数リソースCをさらに判定することを可能にするための、PI領域を判定するための方法が必要とされ、それにより、UEは、時間周波数リソースC上で受信されたデータを特別に処理し、たとえば、時間周波数リソースC上のデータを廃棄し、時間周波数リソースC上のデータは復号またはHARQ合成に関与しない。
PIの設計を簡略化するために、ネットワークデバイスおよびUEは、PIによって示されることが可能な時間周波数リソースグラニュラリティを判定する必要がある。固定の時間周波数リソースグラニュラリティが使用されるとき、プリエンプトされたリソースを示すために使用されるPIによって必要とされるビットの量は、PI領域が変化したときに変化する。
別の可能な実装では、PIのビットの量が固定である。PI領域が変化したとき、対応するPIの各ビットによって示される時間周波数リソースグラニュラリティも変化する。
本出願の実施形態について以下で説明される。別段に規定されていない限り、本出願の実施形態において使用される用語および変数の意味は首尾一貫して保たれ、本出願の実施形態において使用される用語および変数の意味への相互参照が行われ得る。
実施形態1:どのようにPI領域を判定すべきか
PI領域の判定は、PI領域の時間ドメインロケーションの判定、PI領域の周波数ドメインロケーションの判定、およびPI領域のヌメロロジの判定という、3つの部分に分割される。
(I)PI領域の時間ドメインロケーションの判定
可能な設計では、PI送信期間は、T個の第1の時間ユニットである。PIが、N番目の第1の時間ユニット上で送信されるとき、PI領域の時間ドメインロケーションは、(N−X)番目の第1の時間ユニットから(N−Y)番目の第1の時間ユニットであり、TおよびNは正の整数であり、Xは、0よりも大きくてN以下の整数であり、Yは、0以上でN未満の整数であり、XはYよりも大きい。PI領域の時間ドメイン長さは、X−Y+1個の第1の時間ユニットである。可能な設計では、T=X−Y+1であり、すなわち、PI送信期間は、PI領域の時間ドメイン長さに等しい。特に、X=T、およびY=1であるか、またはX=T−1、およびY=0である。たとえば、PI送信期間が4つのスロットであるとき、X=4およびY=1が構成される。この事例では、PIが、5番目のスロット上で送信されるとき、PI領域の時間ドメインロケーションは、1番目のスロットから4番目のスロットである。
別の可能な設計では、PI送信期間は、1つの第1の時間ユニットである。PIが、N番目の第1の時間ユニット上で送信されるとき、PI領域の時間ドメインロケーションは、(N−X)番目の第1の時間ユニットであり、Xは、0以上でN以下の整数である。
図3Aに示されているように、PIを送信するための時間ユニットは、PI領域の時間ドメイン範囲内の時間ユニットであり得るか、または図3Bに示されているように、PIを送信するための時間ユニットは、PI領域の時間ドメイン範囲外の時間ユニットであり得ることが理解されよう。PIを送信するための時間ユニットと、PI領域の時間ドメイン範囲との間の関係は、本出願では限定されない。
本明細書での第1の時間ユニットは、特定のヌメロロジにおける時間ユニットであってよく、特に、ヌメロロジにおける時間ドメインシンボル、ミニスロット(mini−slot)、スロット、サブフレームなどであり得るか、または第1の時間ユニットは、ヌメロロジとは無関係な時間ユニットであってよく、たとえば、1ms、0.5ms、0.25ms、0.125ms、もしくは0.25マイクロ秒(microsecond、μs)であり得る。本明細書でのヌメロロジは、サブキャリア間隔(subcarrier spacing、SCS)およびサイクリックプレフィックス(cyclic prefix、CP)長さを含む。異なるヌメロロジは、SCSおよびCP長さのうちの少なくとも1つが異なる。たとえば、ヌメロロジのタイプにおいて、SCSは15キロヘルツ(kilohertz、kHz)に等しく、CPはノーマルCPであるか、ヌメロロジのタイプにおいて、SCSは60kHzに等しく、CPはノーマルCPであるか、ヌメロロジのタイプにおいて、SCSは15kHzに等しく、CPは拡張CPであるか、またはヌメロロジのタイプにおいて、SCSは60kHzであり、CPは拡張CPである。
PI領域の時間ドメインロケーションが、システムにおいて事前定義され得る。たとえば、異なるシナリオにおけるPI領域の時間ドメインロケーションが、プロトコルにおいて判定される。代替として、PI領域の時間ドメインロケーションは、ネットワークデバイスによって判定され、次いで、シグナリングを使用することによってネットワークデバイスによってUEに通知され得る。本出願におけるシグナリングは、無線リソース制御(radio resource control、RRC)シグナリングまたは物理レイヤシグナリングであり得るか、または媒体アクセス制御(medium access control、MAC)レイヤシグナリングであり得る。別段に規定されていない限り、本出願における制御情報伝送またはシグナリング通知は、RRCシグナリング、物理レイヤシグナリング、またはMACレイヤシグナリングのうちの1つまたは複数を使用することによって実装され得る。物理レイヤシグナリングは、通常、PDCCH中で搬送される。
ネットワークデバイスは、UEのサービス属性に基づいて異なるPI監視期間を構成し得る。たとえば、mMTCサービスでは、比較的長いPI監視期間がUEのために構成される。さらに、ネットワークデバイスは、同じサービスタイプのUEを同じグループに入れることがあり、ネットワークデバイスは、同じグループ中のUEのPI監視期間に基づいてPI送信期間を判定し、PI領域の時間ドメイン長さを判定する。たとえば、可能な実装では、PI領域の時間ドメイン長さは、PI送信期間に等しく、PI監視期間に等しい。
(II)PI領域の周波数ドメインロケーションの判定
帯域幅パート(bandwidth part、BWP)の概念が5Gに導入されている。BWPは、周波数ドメインにおける概念であり、連続的または離散的であり得る周波数ドメイン中のリソースのセグメントである。ネットワークデバイスがUEのためにBWPを構成した後に、UEのすべてのデータ伝送がBWP上で実施される。異なるBWPが、異なるUEのために構成され得る。各UEのために、データ伝送のための各UE固有BWPに加えて、UEのグループのための共通BWPが構成され得る。本明細書では、共通BWPはデフォルトBWP(default BWP)と呼ばれる。
PI領域の周波数ドメインロケーションが、システムにおいて事前定義され得る。たとえば、異なるシナリオにおけるPI領域の周波数ドメインロケーションが、プロトコルにおいて判定される。代替として、PI領域の周波数ドメインロケーションは、ネットワークデバイスによって判定され、次いで、シグナリングを使用することによってネットワークデバイスによってUEに通知され得る。
PI領域の周波数ドメインロケーションは、基準点として事前定義されたパラメータを使用することによって示され得る。事前定義されたパラメータは、同期信号ブロック(synchronization signal block、SS block)、デフォルトBWP、ダウンリンクキャリア中心、および直流(direct current、DC)サブキャリアというパラメータのうちの1つであり得る。NRでは、SSブロックは、1次同期信号、2次同期信号、および物理ブロードキャストチャネル(PBCH)を含み、初期アクセスを実施するためにUEによって使用される。ネットワークデバイスは、周波数ドメイン中に複数のSSブロックを構成してよく、UEは、複数のSSブロックを検出し、アクセスのために複数のSSブロックのうちの1つを選択し得る。ダウンリンクキャリア中心は、ダウンリンクキャリアの中心周波数である。DCサブキャリアは、キャリアの直流成分である。中心周波数は、LTEにおいてDCサブキャリアとして使用されるが、ダウンリンクキャリアの中心周波数は、NRでは使用されないことがある。
UEがアクセスを実施するときに使用されるSSブロックは、PI領域の周波数ドメインロケーションを示すために、以下で基準点として使用される。3つの可能なインジケーション方式が以下に列挙される。
(1)図4に示されているように、SSブロックに対するPI領域の周波数ドメイン開始ロケーションのオフセット、およびPI領域の周波数ドメイン幅が示される。SSブロックは周波数ドメイン中の範囲であるので、SSブロックの周波数ドメイン開始ロケーション、周波数ドメイン終了ロケーション、周波数ドメイン中間点などは、オフセットが示され計算されるとき、基準点として使用され得る。図4では、SSブロックの周波数ドメイン終了ロケーションは、PI領域の周波数ドメイン開始ロケーションのオフセットを計算するために基準点として使用される。
(2)SSブロックに対するPI領域の周波数ドメイン終了ロケーションのオフセット、およびPI領域の周波数ドメイン幅が示される。
(3)SSブロックに対するPI領域の開始ロケーションおよび終了ロケーションのオフセットが示される。
デフォルトBWPとSSブロックは同様であり、両方とも周波数ドメイン中のリソースのセグメントに対応するので、デフォルトBWPに基づいてPI領域の周波数ドメインロケーションを示すための方法は、SSブロックに基づいてPI領域の周波数ドメインロケーションを示すための上記の方法に従って直接取得されることが可能である。詳細について本明細書で説明されない。
基準点としてダウンリンクキャリア中心を使用することによってPI領域の周波数ドメインロケーションを示すための方法は、図4においてSSブロックの周波数ドメイン終了ロケーションが基準として使用されるインジケーション方法を参照することによって直接取得され得る。詳細について本明細書で説明されない。
本明細書では、オフセットおよび周波数ドメイン幅など、PI領域の周波数ドメインロケーションを示すために使用される関係するパラメータは、ヌメロロジを参照することによって提供され得る。たとえば、ヌメロロジにおけるSCSは、オフセットと周波数ドメイン幅の両方のためのユニットとして使用される。
(III)PI領域のヌメロロジの判定
上記の分析に基づいて、PI領域の時間ドメインロケーションと周波数ドメインロケーションの両方は、ヌメロロジを参照することによって示され得ることがわかる。このヌメロロジはPI領域のヌメロロジと呼ばれる。
PI領域中の複数のeMBB UEがヌメロロジにおいて異なり得ることを考慮すれば、グループ共通PIを受信しているUEのグループのために参照ヌメロロジが判定される必要がある。参照ヌメロロジは、プロトコルにおいて事前定義され得るか、またはネットワークデバイスは、参照ヌメロロジを判定し、次いで、シグナリングを使用することによって参照ヌメロロジをUEに通知するか、またはネットワークデバイスとUEの両方は、PI領域のヌメロロジがUEのデータチャネルまたは制御チャネルのヌメロロジと同じであるとデフォルトで考える。
UEがPIを受信した後に、PI領域のヌメロロジが、UEによって使用されるヌメロロジとは異なる場合、PI領域の時間周波数ロケーションと、プリエンプトされた時間周波数リソースについてであり、PIによって示されるロケーションとのいずれも、UEのヌメロロジに基づいて判定されることが不可能である。しかしながら、PI領域の時間周波数範囲は、PI領域のヌメロロジに基づいて判定され得、プリエンプトされた時間周波数リソースの範囲は、PIによって示されるコンテンツを参照してさらに判定され得る。たとえば、PI領域のヌメロロジにおけるSCSは60kHzであり、示されるプリエンプトされた時間周波数ロケーションは、周波数Aから開始している10個の連続リソースブロック(resource block、RB)、および瞬間tから開始している4つの連続シンボルであり、UE1は15kHzのSCSを使用する。この事例では、UE1について、プリエンプトされた時間周波数ロケーションは、周波数Aから開始している40個のRB、および瞬間tから開始している1つのシンボルである。
(IV)PI領域中の不連続な時間周波数リソース
PI領域中の時間周波数リソースは不連続であり得る。たとえば、いくつかの時間周波数リソースは、eMBB制御情報またはサービスデータに専用であり、URLLCサービスデータによってプリエンプトされることが不可能な時間周波数リソースである。この事例では、PI領域は、プリエンプトされることが不可能な時間周波数リソースを含まないことがある。
特に、図4Aに示されているように、7つの時間ドメインシンボルをもつスロットの最初の2つの時間ドメインシンボルは、eMBB制御情報を伝送するために使用され、URLLCサービスデータによってプリエンプトされることが不可能であるeMBB制御領域であり、PI領域の時間ドメイン範囲は2つのスロットである、と仮定される。この事例では、10個の時間ドメインシンボルが、PI領域中で実際にプリエンプトされることが可能であり、これら10個の時間ドメインシンボルは、時間において離散的である。本出願においてプリエンプトされることが不可能なリソースは、代替としてLTEにおける使用のために予約され得るか、または干渉管理リソースであり得ることが理解されよう。
図4Bに示されているように、PI領域の周波数ドメイン範囲内で、いくつかの周波数ドメインリソースは、eMBBデータ伝送のためにのみ使用されるように構成され、URLLCデータ伝送のために使用されることが不可能である。この事例では、PI領域は、それらの周波数ドメインリソースを含まないことがある。
上記の2つの事例は合成され得る。図4Cに示されているように、PI領域は、eMBBデータ伝送のためにのみ使用される領域と、eMBB制御情報による使用のために予約される領域の両方を含む。より一般的には、図4Dに示されているように、プリエンプトされることが不可能な時間周波数リソースは、PI領域の時間周波数領域内で離散的に分配される。
PI領域中にプリエンプトされることが不可能な時間周波数リソースがあるとき、シグナリングまたはシステムにおいて事前定義されたPI領域を使用することによって端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成されるPI領域は、プリエンプトされることが不可能な時間周波数リソースを含む連続的時間周波数リソースのセグメントであり得る。端末デバイスは、システム中の事前定義に基づいて、プリエンプトされることが不可能な時間周波数リソースについて知り得る。端末デバイスは、代替として、ネットワークデバイスによって送信されたシグナリングを使用することによって、プリエンプトされることが不可能な時間周波数リソースを取得し得る。
PI領域の時間周波数領域が、プリエンプトされることが不可能な時間周波数リソースを含むとき、PI領域は、2つの異なる処理方式でサブ領域に分割される。一方の処理方式では、プリエンプトされることが不可能な時間周波数リソースは無視され、PI領域に対応する連続的時間周波数リソースがセグメント化されて、複数のサブ領域が取得される。他方の処理方式では、プリエンプトされることが不可能な時間周波数リソースが除去された後に、PI領域中のプリエンプトされることが可能な時間周波数リソースがセグメント化されて、複数のサブ領域が取得される。たとえば、図4Dでは、PIが、時間周波数リソースがプリエンプトされるかどうかを示すとき、図4D中のプリエンプトされることが可能なリソースおよびプリエンプトされることが不可能なリソースにそれぞれ対応するために9ビットが使用されて、時間周波数リソースがプリエンプトされるかどうかが示され得る。この事例では、3ビットが冗長である。各ビットにおいて、1は「プリエンプトされる」を示し、0は「プリエンプトされない」を示すか、または1は「プリエンプトされない」を示し、0は「プリエンプトされる」を示す。代替として、PIが、時間周波数リソースがプリエンプトされるかどうかを示すとき、図4D中のプリエンプトされることが可能なリソースがプリエンプトされるかどうかをそれぞれ示すために6ビットが使用され得る。端末デバイスは、PI領域中のプリエンプトされることが可能なリソースとプリエンプトされることが不可能なリソースとの分割ステータスに基づいて、PI中のリソースインジケーション部分中に含まれるビットの量を判定し得る。上記の例では、プリエンプトされることが不可能なリソースを含むPIが使用される場合、9ビットが使用されるか、またはプリエンプトされることが不可能なリソースを除外したPIが使用される場合、6ビットが使用される。特に、PIによって使用されるインジケーション方式、および示される時間周波数リソースが、プリエンプトされることが不可能なリソースを含むかどうかは、システムにおいて事前定義され得るか、またはシグナリングを使用することによってネットワークデバイスによって端末デバイスに通知され得る。
本明細書では、プリエンプトされることが不可能な時間周波数リソースは、ダウンリンクデータ伝送のためにプリエンプトされることが不可能な時間周波数リソースである。特に、プリエンプトされることが不可能な時間周波数リソースは、PDCCHを伝送するために使用される時間周波数リソース、時分割複信(time division duplex、TDD)シナリオにおいて構成されたアップリンクシンボル、ダウンリンク伝送からアップリンク伝送に切り替わるためのTDDシナリオにおいて構成されたギャップ(GAP)シンボル、TDDシナリオにおいて構成された未知(unknown)のシンボル、およびシステム中で構成された予約済みリソースという時間周波数リソースのうちの少なくとも1つを含み得る。
TDDシナリオでは、UEは、2つのタイプのシグナリングを使用することによってスロット構成を取得し得る。一方のタイプは、セル固有(cell−specific)シグナリング、たとえば、RRCブロードキャストメッセージおよび/またはセル共通DCIであり、他方のタイプは、UE固有(UE−specific)シグナリング、たとえば、UE固有RRCシグナリングおよび/またはUE固有DCIである。本明細書でのスロット構成は、シンボルがアップリンク伝送のために使用されるかダウンリンク伝送のために使用されるか、またはシンボルがGAPシンボルであるかどうか、またはシンボルが未知のシンボルであるかどうかという、スロット中の各シンボルの構成を含み得る。UE固有シグナリングは、特定のUEによってのみ受信されることが可能である。したがって、PI領域のために、UE固有スロット構成は、PI領域を定義するための参照として使用されることが不可能である。ネットワークデバイスまたは端末デバイスが、PI領域を定義するための参照としてUE固有スロット構成を使用した場合、たとえば、UE固有シグナリング中で構成されたアップリンクシンボルがPI領域から除外された場合、異なるUEは、PI領域について異なる理解を有する。結果的に、ネットワークデバイスは、共通DCIを使用することによって、PI領域中のプリエンプトされたリソースのロケーションを通知することができない。したがって、PI領域のために、セル固有スロット構成のみが、PI領域を定義するための参照として使用されることが可能であり、セル固有シグナリング中で構成されたアップリンクシンボルはPI領域から除外され得るか、またはセル固有シグナリング中で構成されたGAPシンボルはPI領域から除外され得るか、またはセル固有シグナリング中で構成された未知のシンボルはPI領域から除外され得る。
セル固有シグナリング中に以下の構成があると仮定される。スロット中の0から13の番号を付された14個のシンボルにおいて、0から4および7から11の番号を付された10個のシンボルはダウンリンクシンボルであり、5および12の番号を付されたシンボルはGAPシンボルであり、6および13の番号を付されたシンボルはアップリンクシンボルである。この事例では、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、PI領域から6および13の番号を付されたアップリンクシンボルを除外し得、PI領域から5および12の番号を付されたGAPシンボルをさらに除外し得る。
実施形態2:固定ビット長さをもつPIの設計
異なるPI領域サイズのために固定PIビット長さが使用される場合、UEがDCIをブラインド検出する回数の量が低減されることが可能である。PIはDCIを使用することによって搬送されるので、PIのビット長さがPI領域とともに変化するとき、UEは、ネットワークデバイスがPIを送信するかどうかを判定するために、異なる長さを有するDCIを別々にブラインド検出する必要がある。本出願では、PI領域は第1の時間周波数リソースとも呼ばれる。PDCCH上で搬送されるDCIのコンテンツがPIのみを含むとき、PIはPDCCHを使用することによって搬送されることも理解されよう。この事例では、PIとDCIとの間で等価交換が行われ得る。
方法(I)
PIがフィールドAを含む。フィールドAは、プリエンプトされた時間周波数リソースBを示すために使用され、フィールドAの長さは、固定のmビットである。フィールドAがどのように時間周波数リソースBを示すかについて以下で説明される。
(1)PI領域がm個のサブ領域(sub−region)にセグメント化され、フィールドA中のビットは、m個のサブ領域と1対1の対応にあり、サブ領域中の情報伝送が影響を受けるかどうかを示すために使用され、mは正の整数である。フィールドAにおいて、ビットの値が1であるとき、それは、対応するサブ領域がプリエンプトされることを示すか、もしくはビットの値が0であるとき、それは、対応するサブ領域がプリエンプトされないことを示すか、またはビットの値が0であるとき、それは、対応するサブ領域がプリエンプトされることを示すか、もしくはビットの値が1であるとき、それは、対応するサブ領域がプリエンプトされないことを示す。mが1に等しいとき、それは、パンクチャがPI領域中で行われるかどうかを示すために1ビットが使用されることを示す。たとえば、1は、PI領域全体がパンクチャされることを示し、0は、PI領域全体がパンクチャされないことを示すか、または1は、パンクチャがPI領域中で行われることを示し、0は、パンクチャが行われないことを示す。もちろん、0と1の意味は交換されてよい。本明細書では、情報伝送が影響を受けることは、情報伝送のための伝送リソースが他の情報伝送によってプリエンプトされるか、または情報伝送が他の情報伝送によって干渉されることを含む。本出願では、情報伝送が影響を受けることと、情報伝送のための伝送リソースがプリエンプトされることは交換されてよい。本明細書での情報伝送は、データ伝送、シグナリング伝送、基準信号伝送などを含む。
(2)特に、PI領域が、以下のセグメント化方法でm個のサブ領域にセグメント化され得る。
(2.1)セグメント化が時間ドメイン中でのみ実施される
n個の第3の時間ユニットがPI領域中にあり、nは正の整数であり、第3の時間ユニットは、時間ドメインシンボル、ミニスロット、スロット、サブフレーム、または別の時間ドメイン長さをもつ時間ユニットであり得る、と仮定される。PI領域は、時間ドメイン中でmin(n,m)個の第2の時間ユニットに分割され、mビットの各々は、PI領域中の1つの第2の時間ユニット上の情報伝送が影響を受けるかどうかを示すために使用され、min(n,m)は、nおよびmの最小値を選択することを示す。本明細書での第2の時間ユニットはサブ領域である。
特に、nがmよりも小さいとき、PI領域は、n個の第2の時間ユニットに分割され、各第2の時間ユニットは、1つの第3の時間ユニットに対応する。フィールドAにおいて、nビットは、n個の第2の時間ユニットの時間周波数リソースがプリエンプトされるかどうかを示すために使用される。たとえば、フィールドA中の最初のnビットは、n個の第2の時間ユニットの時間周波数リソースがプリエンプトされるかどうかを示すために使用され、フィールドA中の最後のm−nビットは、デフォルト値に設定され、特定の意味を有しない。
n=k*mであるとき、PI領域は、m個の第2の時間ユニットに分割され、各第2の時間ユニットは、k個の第3の時間ユニットに対応し、mビットの各々は、1つの第2の時間ユニットの時間周波数リソースがプリエンプトされるかどうかを示すために使用され、kは正の整数である。
n=k*m+rであり、kおよびrが正の整数であり、rがmよりも小さいとき、PI領域は、m個の第2の時間ユニットに分割され、m−r個の第2の時間ユニットは、k個の第3の時間ユニットに対応し、r個の第2の時間ユニットは、k+1個の第3の時間ユニットに対応する。たとえば、最初のm−r個の第2の時間ユニットは、k個の第3の時間ユニットに対応し、最後のr個の第2の時間ユニットは、k+1個の第3の時間ユニットに対応するか、または最初のr個の第2の時間ユニットは、k+1個の第3の時間ユニットに対応し、最後のm−r個の第2の時間ユニットは、k個の第3の時間ユニットに対応する。mビットの各々は、1つの第2の時間ユニットの時間周波数リソースがプリエンプトされるかどうかを示すために使用される。
(2.2)セグメント化が周波数ドメイン中でのみ実施される
これは、時間ドメイン中でのみセグメント化を実施する解決策と同様であり、詳細について本明細書で説明されない。
(2.3)セグメント化が時間ドメインと周波数ドメインの両方中で実施され、すなわち、PI領域が、時間次元と周波数次元の両方中でm個のサブ領域に分割される。本明細書でのサブ領域は、第2の時間周波数リソースとも呼ばれる。
PI領域は、f個の周波数ドメインユニットおよびn個の第3の時間ユニットを含むと仮定される。本明細書での周波数ドメインユニットは、サブキャリア、RB、RBグループ、または少なくとも2つのRBからなる別の周波数ドメインユニットであってよく、fとnの両方は正の整数である。この事例では、PI領域は、f*n個の時間周波数ユニットを含み、各時間周波数ユニットは、1つの第3の時間ユニット上の周波数ドメインユニットに対応する。PI領域中の時間周波数ユニットは、シーケンスで番号を付されてよい。番号付けは、最初に時間ドメイン中で、次いで周波数ドメイン中で実施され得るか、または最初に周波数ドメイン中で、次いで時間ドメイン中で実施され得る。これは本出願では限定されない。
f*nがmよりも小さいとき、f*n個のサブ領域の各々は、1つの時間周波数ユニットに対応する。たとえば、最初のf*n個のサブ領域の各々は、1つの時間周波数ユニットに対応し、フィールドA中の最初のf*nビットは、f*n個の時間周波数ユニット上の情報伝送が影響を受けるかどうかを示すために使用され、フィールドA中の最後のm−f*nビットは、デフォルト値に設定され、特定の意味を有しない。
f*n=k*mであるとき、m個のサブ領域の各々は、k個の時間周波数ユニットに対応し、kは正の整数である。
f*n=k*m+rであり、kおよびrが正の整数であり、rがmよりも小さいとき、m個のサブ領域中で、m−r個のサブ領域は、k個の時間周波数ユニットに対応し、r個のサブ領域は、k+1個の時間周波数ユニットに対応する。たとえば、m個のサブ領域中の最初のm−r個のサブ領域は、k個の時間周波数ユニットに対応し、m個のサブ領域中の最後のr個のサブ領域は、k+1個の時間周波数ユニットに対応するか、またはm個のサブ領域中の最初のr個のサブ領域は、k+1個の時間周波数ユニットに対応し、m個のサブ領域中の最後のm−r個のサブ領域は、k個の時間周波数ユニットに対応する。
可能な実装では、表1に示されている、PI領域の時間ドメイン長さと、PI領域の時間ドメインセグメント化グラニュラリティとの間のマッピング関係が、システムにおいて事前定義される。本出願におけるシンボルは、時間ドメインシンボルであり、直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing、OFDM)シンボルまたは離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重化(discrete fourier transform spread OFDM、DFT−s−OFDM)シンボルであり得る。
フィールドAおよびPIは固定ビット長さを有するので、固定サイズのPI領域のために、PI領域が周波数ドメイン中で細かく分割された場合、PI領域は時間ドメイン中で粗く分割され、反対に、PI領域が周波数ドメイン中で粗く分割された場合、PI領域は時間ドメイン中で相対的に細かく分割される。
PI領域は、複数の異なるセグメント化方法を使用することによってm個のサブ領域にセグメント化され得るので、ネットワークデバイスおよびUEがセグメント化方法について首尾一貫した理解を有するように、使用されるべきセグメント化方法をさらに判定するためのポリシーが必要とされる。可能なポリシーでは、ネットワークデバイスおよびUEがセグメント化方法について首尾一貫した理解を有するように、セグメント化方法を判定するためのルールAがシステムにおいて事前定義される。別の可能なポリシーでは、ネットワークデバイスおよびUEがセグメント方法について首尾一貫した理解を有するように、ネットワークデバイスは、ルールBに従ってセグメント化方法を判定し、次いで、シグナリングを使用することによってセグメント化方法をUEに通知する。本明細書でのシグナリングは、RRCシグナリング、MACレイヤシグナリング、または物理レイヤシグナリングであり得る。ルールAおよびルールBにおいて考慮されるファクタは、PI領域の周波数ドメイン幅、PI領域の周波数ドメインセグメント化グラニュラリティ(すなわち、上記の周波数ドメインユニット)、PI領域の時間ドメイン長さ、PI領域の時間ドメインセグメント化グラニュラリティ(すなわち、上記の第3の時間ユニット)、およびPI領域の時間周波数領域サイズのうちの少なくとも1つを含み得る。
たとえば、PI領域の時間ドメイン長さがしきい値Aよりも大きいとき、セグメント化が時間ドメイン中でのみ実施されるセグメント化方法が選択されるか、またはPI領域の時間ドメイン長さがしきい値A以下であるとき、セグメント化が時間ドメインと周波数ドメインの両方中で実施されるセグメント化方法が選択される。
別の例では、PI領域の時間周波数領域サイズがしきい値Bよりも小さいとき、セグメント化が時間ドメインと周波数ドメインの両方中で実施される方法が選択され、相対的に小さい時間ドメインセグメント化グラニュラリティBおよび周波数ドメインセグメント化グラニュラリティBが選択されるか、またはPI領域の時間周波数領域サイズがしきい値B以上でしきい値C未満であるとき、セグメント化が時間ドメインと周波数ドメインの両方中で実施される方法が選択され、中間の時間ドメインセグメント化グラニュラリティCおよび周波数ドメインセグメント化グラニュラリティCが選択されるか、またはPI領域の時間周波数領域サイズがしきい値C以上であるとき、セグメント化が時間ドメインと周波数ドメインの両方中で実施される方法が選択され、相対的に大きい時間ドメインセグメント化グラニュラリティDおよび周波数ドメインセグメント化グラニュラリティDが選択される。PI領域の時間周波数領域サイズはPI領域の時間ドメイン長さおよび周波数ドメイン幅に基づいて取得され得るので、セグメント化方法も、PI領域の時間ドメイン長さと周波数ドメイン幅の両方の値に基づいて判定され得る。
表2は、PI領域の周波数ドメイン幅およびPI領域の時間ドメイン長さに基づいてセグメント化方法を選択するための可能な選択ポリシーの表である。表2中の各セルの値は例にすぎず、特定の考慮ファクタおよび選択ポリシーが実際の要件に従って設計されてよく、本出願では限定されない。本出願では、特定の実装中に、表は、表の形態であり得るか、またはプログラミング言語C言語における「if else」、「switch case」などと同様の分岐選択および判断ステートメントを使用することによって実装され得る。実際の要件に従ってセグメント化方法をフレキシブルに選択するこの解決策は、様々な可能なシナリオにフレキシブルに適応して、PIインジケーション効率を最大化し得る。
(2.4)独立したセグメント化が時間ドメインおよび周波数ドメイン中で実施される
PI領域は、f個の周波数ドメインユニットおよびn個の第3の時間ユニットを含むと仮定される。ネットワークデバイスおよび/または端末デバイスは、PI領域中のn個の第3の時間ユニットをm1個の第2の時間ユニットに分割し、m1は正の整数であり、また、PI領域中のf個の周波数ドメインユニットをn1個の第2の周波数ドメインユニットに分割し、n1は正の整数である。PI領域は、m1*n1個の第2の時間周波数ユニットに分割され、各第2の時間周波数ユニットは、1つの第2の時間ユニット上の第2の周波数ドメインユニットに対応する。
たとえば、PI領域は、14個のシンボルおよび100個のRBを含み、PI領域は、時間ドメイン中で7つの第2の時間ユニットに分割され、各第2の時間ユニットは、2つのシンボルに対応し、PI領域は、周波数ドメイン中で2つの第2の周波数ドメインユニットに分割され、各第2の周波数ドメインユニットは、50個のRBに対応する。PI領域は、14個の第2の時間周波数ユニットに分割され、各第2の時間周波数ユニットは、2つのシンボル上の50個のRBに対応する。
特に、ネットワークデバイスおよび/または端末デバイスがどのようにPI領域中のn個の第3の時間ユニットをm1個の第2の時間ユニットに分割するかは、(2.1)における関係する説明を参照することによって直接取得され得る。ネットワークデバイスおよび/または端末デバイスがどのようにPI領域中のf個の周波数ドメインユニットをn1個の第2の周波数ドメインユニットに分割するかは、(2.2)における関係する説明を参照することによって直接取得され得る。
mビットの長さをもつフィールドAは、m1*n1個の第2の時間周波数ユニットがプリエンプトされるかどうかを示すために使用される。特定のインジケーション方法は次の通りである。
m=m1*n1であるとき、フィールドA中の各ビットは、1つの第2の時間周波数ユニットがプリエンプトされるかどうかを示すために使用される。
m<(m1*n1)であるとき、m1*n1=q1*m+q2であることが示され得、q1およびq2は正の整数であり、q2はmよりも小さい。フィールドA中のm−q2ビットのすべては、q1個の第2の時間周波数ユニットがプリエンプトされるかどうかを示すためにそれぞれ使用され、フィールドA中のq2ビットのすべては、q1+1個の第2の時間周波数ユニットがプリエンプトされるかどうかを示すためにそれぞれ使用される。たとえば、フィールドA中の最初のm−q2ビットのすべては、q1個の第2の時間周波数ユニットがプリエンプトされるかどうかを示すためにそれぞれ使用され、フィールドA中の最後のq2ビットのすべては、q1+1個の第2の時間周波数ユニットがプリエンプトされるかどうかを示すためにそれぞれ使用されるか、またはフィールドA中の最後のm−q2ビットのすべては、q1個の第2の時間周波数ユニットがプリエンプトされるかどうかを示すためにそれぞれ使用され、フィールドA中の最初のq2ビットのすべては、q1+1個の第2の時間周波数ユニットがプリエンプトされるかどうかを示すためにそれぞれ使用される。
m>(m1*n1)であるとき、フィールドA中のm1*n1ビットは、m1*n1個の第2の時間周波数ユニットがプリエンプトされるかどうかを示すために使用される。たとえば、フィールドA中の最初のm1*n1ビットの各々は、m1*n1個の第2の時間周波数ユニットのうちの1つがプリエンプトされるかどうかを示すために使用され、フィールドA中の最後のm−(m1*n1)ビットは、デフォルト値に設定され、特定の意味を有しないことがあるか、またはフィールドA中の最後のm1*n1ビットの各々は、m1*n1個の第2の時間周波数ユニットのうちの1つがプリエンプトされるかどうかを示すために使用され、フィールドA中の最初のm−(m1*n1)ビットは、デフォルト値に設定され、特定の意味を有しないことがある。
m1*n1個の第2の時間周波数ユニットは、最初に時間ドメイン中で、次いで周波数ドメイン中で番号を付されるか、または最初に周波数ドメイン中で、次いで時間ドメイン中で番号を付され得る。説明のために、PI領域が時間ドメイン中で7つの第2の時間ユニットに分割され、周波数ドメイン中で2つの第2の周波数ドメインユニットに分割される例が使用される。第2の周波数ドメインユニット、第2の時間ユニット、および第2の時間周波数ユニットの番号は0または1から開始し得る。本明細書では、説明のために、番号付けが0から開始して実施される例が使用される。第2の時間周波数ユニットが、最初に周波数ドメイン中で、次いで時間ドメイン中で番号を付けられたとき、0の番号を付された第2の時間ユニットは、0および1の番号を付された2つの第2の時間周波数ユニットに対応し、1の番号を付された第2の時間ユニットは、2および3の番号を付された2つの第2の時間周波数ユニットに対応し、残りはアナロジーによって推論され得る。0の番号を付された第2の時間周波数ユニットは、大きい周波数値をもつ第2の時間周波数ユニットに対応し得るか、または小さい周波数値をもつ第2の時間周波数ユニットに対応し得る。これは本出願では限定されない。第2の時間周波数ユニットが、最初に時間ドメイン中で、次いで周波数ドメイン中で番号を付されたとき、0の番号を付された第2の周波数ドメインユニットは、0から6の番号を付された7つの第2の時間周波数ユニットに対応し、1の番号を付された第2の周波数ドメインユニットは、7から13の番号を付された7つの第2の時間周波数ユニットに対応する。0の番号を付された第2の周波数ドメインユニットは、大きい周波数値をもつ第2の周波数ドメインユニットに対応し得るか、または小さい周波数値をもつ第2の周波数ドメインユニットに対応し得る。これは本出願では限定されない。
方法(II)
プリエンプションインジケーション精度を改善し、端末デバイスが、低いプリエンプションインジケーション精度により、有用なデータを廃棄する確率を低減するために、プリエンプションが行われるサブ領域は、最初にPI中で示されてよく、次いで、サブ領域はさらにセグメント化されて複数のミニ領域(mini−region)が取得され、サブ領域中のプリエンプトされたミニ領域が示される。
特に、PIは、プリエンプトされたサブ領域を示すために使用される、フィールドBを含む。フィールドBはインジケーションフィールド(indication field)と呼ばれることもある。どのようにPI領域を複数のサブ領域にセグメント化すべきかに関する詳細については、方法(I)における関係する説明を参照されたい。たとえば、PI領域は16個のサブ領域にセグメント化され、6番目のサブ領域中の時間周波数リソースの部分または全部がプリエンプトされる場合、インジケーションフィールドの値は6である。本出願では、様々な番号の値は、特定の番号付け方法に関係することに留意されたい。たとえば、番号は0または1から開始し得る。番号が1から開始する場合、6番目のサブ領域の番号は6であるか、または番号が0から開始する場合、6番目のサブ領域の番号は5である。対応して、6番目のサブ領域中の時間周波数リソースの部分または全部がプリエンプトされるとき、インジケーションフィールドの値は、番号付け方法に特に依存する、5または6であり得る。これは本出願では限定されない。フィールドBによって示されるサブ領域はターゲットサブ領域と呼ばれることもある。
任意選択で、PIは、フィールドCおよびフィールドDをさらに含み得る。フィールドCは、ターゲットサブ領域中のセグメント化方法を示すために使用され、フィールドDは、サブ領域中のプリエンプトされたミニ領域を示すために使用される。フィールドCは任意選択フィールド(option field)と呼ばれることもある。フィールドDは、Lビットの長さをもつビットマップを使用することによって、プリエンプトされたミニ領域を示し得、Lは正の整数である。
図4Eは、本出願の実施形態によるPI領域セグメント化方法を示す。図4Eに示されているように、PI領域は16個のサブ領域に分割され、6番目のサブ領域中の時間周波数リソースの部分または全部がプリエンプトされる。この事例では、PI中のフィールドBは、6番目のサブ領域がプリエンプトされることを示すために使用され、フィールドCは、6番目のサブ領域が2*2方式でセグメント化されて4つのミニ領域が取得されることを示すために使用され、フィールドDは、4ビットを使用することによって、6番目のサブ領域中の4つのミニ領域中のプリエンプトされたミニ領域を示す。本出願では、P*Qセグメント化方式は、セグメント化されるべき領域が、時間ドメイン中でP個の部分に分割され、周波数ドメイン中でQ個の部分に分割されることを意味し、PおよびQは正の整数である。
表2Aは、フィールドB、フィールドC、およびフィールドDのビット長さの例であり、フィールドBおよびフィールドCはそれぞれ2ビットであり、フィールドDは14ビットである。2ビットのフィールドCは、2*7、7*2、3*4、および4*3という、4つのセグメント化方式のうちの1つを示すために使用される。
フィールドDのビット長さLがターゲットサブ領域中のミニ領域の量に等しい、すなわち、L=P*Qであるとき、フィールドD中のビットは、ターゲットサブ領域中のミニ領域と1対1の対応にある。たとえば、フィールドCが、2*7または7*2セグメント化方式が使用されることを示すとき、フィールドD中の14ビットは、ターゲットサブ領域中の14個のミニ領域と1対1の対応にある。
フィールドDのビット長さLがターゲットサブ領域中のミニ領域の量よりも大きい、すなわち、L>P*Qであるとき、フィールドD中の最初のP*Qビットまたは最後のP*Qビットは、ターゲットサブ領域中のP*Q個のミニ領域と1対1の対応にある。たとえば、フィールドCが、3*4または4*3セグメント化方式が使用されることを示すとき、フィールドD中の最初の12ビットまたは最後の12ビットは、ターゲットサブ領域中の12個のミニ領域と1対1の対応にあり、残りの2ビットは予約済みビットとして使用される。
フィールドDのビット長さLがターゲットサブ領域中のミニ領域の量よりも小さい、すなわち、L<P*Qであるとき、P*Q個のミニ領域のうちのいくつかは、インジケーションのためにフィールドD中の1ビットを共有する。特に、P*Q=u*L+vであり、uは正の整数であり、vは0以上の整数である、と仮定される。この事例では、ターゲットサブ領域中のv*(u+1)個のミニ領域中のu+1個ごとのミニ領域が、フィールドD中の1ビットに対応し、残りのミニ領域中のu個ごとのミニ領域が、フィールドD中の1ビットに対応する。たとえば、フィールドCが、3*5または5*3セグメント化方式が使用されることを示すとき、ターゲットサブ領域中の最初の9つのミニ領域は、フィールドD中の1ビットにそれぞれ対応し、ターゲットサブ領域中の最後の6つのミニ領域中の2つごとのミニ領域が、フィールドD中の1ビットに対応する。
フィールドB、フィールドC、およびフィールドDのビット長さはすべて固定であり、したがって、PIを受信した後に、端末デバイスは、パースを介してこれら3つのフィールドの値を別々に取得し得る。いくつかのシナリオでは、フィールドB、フィールドC、およびフィールドDの長さは、代替として、実際の適用シナリオに基づいて動的に変化して、PIインジケーション精度を最大化し、それにより、端末デバイスがPIを受信した後に端末デバイスによって廃棄される有効なデータの量を低減し、データ伝送レートを改善し得る。
任意選択で、PIは、PIフォーマットを示すために使用される、フィールドEをさらに含み得る。PIフォーマットは、フィールドBが存在するかどうか、およびフィールドBのビット長さ、フィールドCが存在するかどうか、およびフィールドCのビット長さ、ならびにフィールドDのビット長さを含み得る。特に、フィールドEは、フィールドB、フィールドC、およびフィールドDのビット長さを動的に示すために使用され得る。フィールドEはフォーマットインジケーションフィールドと呼ばれることもある。端末デバイスがPDCCHをブラインド検出する回数の量を低減するために、フィールドB、フィールドC、フィールドD、およびフィールドEの合計長さは固定値であり得る。表2Bに示されているように、フィールドB、フィールドC、フィールドD、およびフィールドEの合計長さは23ビットであり、フィールドEの長さは2ビットであり、フィールドB、フィールドC、およびフィールドDの長さの和は21ビットである。フィールドEの値が0であるとき、PIは、フィールドDを含むが、フィールドBとフィールドCとのいずれも含まず、この事例では、フィールドDの長さは21ビットであり、フィールドDは、PI領域中のサブ領域中のリソースがプリエンプトされるかどうかを示すために使用される。フィールドEの値が1であるとき、PIは、フィールドBおよびフィールドDを含むが、フィールドCを含まず、フィールドBの長さは2ビットであり、フィールドDの長さは19ビットである。フィールドEの値が2であるとき、PIは、フィールドCおよびフィールドDを含み、フィールドCの長さは2ビットであり、フィールドDの長さは19ビットであり、この事例では、フィールドCは、PI領域をサブ領域にセグメント化するセグメント化方式を示し、フィールドDは、PI領域中のサブ領域中のリソースがプリエンプトされるかどうかを示すために使用される。フィールドEの値が3であるとき、PIは、フィールドB、フィールドC、およびフィールドDを含み、フィールドBの長さは2ビットであり、フィールドCの長さは2ビットであり、フィールドDの長さは17ビットである。
任意選択で、PIフォーマットは、異なる無線ネットワーク一時識別子(radio network temporary identifier、RNTI)を使用することによって区別されてよく、すなわち、DCIのサイクリック冗長コード(cyclic redundancy code、CRC)が、異なるRNTIを使用することによってスクランブルされ、DCIはPIを含む。本方法によれば、インジケーション精度を変更することなしにPIのペイロードが2ビットだけ低減されることが可能であるか、またはプリエンプトされた領域を効果的に示すために使用されるビットの量が2ビットだけ増加されて、PIインジケーション精度が改善される。表2Cに示されているように、RNTI0、RNTI1、RNTI2、およびRNTI3は、異なるフォーマットにおけるPIをそれぞれ示し、すなわち、フィールドB、フィールドC、およびフィールドDの長さの異なる値を示す。
代替として、PIフォーマットは、PIを搬送するための時間周波数ロケーションを使用することによって示され得るか、またはPIフォーマットは、RRCシグナリングによって半静的に示され得ることが理解されよう。
任意選択で、DCIはW個のPIを含んでよく、Wは正の整数である。各PIは、フィールドB、フィールドC、フィールドD、およびフィールドEを含み、フィールドBおよびフィールドCは任意選択である。各PIは、1つの端末デバイスまたは端末デバイスの1つのグループのデータ伝送がプリエンプトされるかどうかを示すために使用される。本明細書では、端末デバイスは、端末デバイスの帯域幅パート(bandwidth part、BWP)に基づいてグループ化され得る。たとえば、同じBWPが構成された端末デバイスは、1つのグループに入れられる。Wの値は、RRCシグナリングを使用することによってネットワークデバイスによって端末デバイスのために構成され得る。
実施形態3:変化するビット長さをもつPIの設計
フィールドA中のビットの量が、PI領域のサイズに基づいて動的に判定された場合、プリエンプトされた時間周波数リソースBはより効果的に示されることが可能である。たとえば、PI領域が比較的小さいとき、比較的小さい量のビットが選択されて、PIオーバーヘッドが低減され得る。PI領域が比較的大きいとき、比較的大きい量のビットが選択され得、したがって、示されるグラニュラリティはより小さくなり、プリエンプトされた時間周波数リソースはより正確に示されて、プリエンプションインジケーションを受信しているUEが、小さい時間周波数リソースのみのプリエンプションにより、大きい時間周波数リソース上のデータを廃棄する事例が回避され、それにより、データ伝送効率が効果的に改善されることが可能である。
特に、PIフォーマットのセットは、A={PI1,PI2,PI3,…,PIj}のように定義されてよく、ネットワークデバイスおよびUEは、現在使用されるPIフォーマットとして、PI領域のサイズに基づいて、セットAからPIフォーマットを動的に選択し得る。より大きいPI領域は、選択されたPI中のフィールドAのより大きいビット長さを示す。異なるPIフォーマットは、異なるDCIフォーマットに対応する。
たとえば、セットA={PI1,PI2}であり、PI1中のフィールドAは7ビットを有し、PI2中のフィールドAは14ビットを有する。PI領域の時間ドメインサイズが1つのスロットであるとき、フォーマットPI1が使用されるか、またはPI領域の時間ドメインサイズが2つのスロットであるとき、フォーマットPI2が使用される。
別の例では、セットA={PI1,PI2,PI3}であり、PI1中のフィールドAは7ビットを有し、PI2中のフィールドAは14ビットを有し、PI3中のフィールドAは21ビットを有する。PI領域中の時間周波数ユニットの量がRB1以下であるとき、フォーマットPI1が使用されるか、またはPI領域中の時間周波数ユニットの量がRB2よりも大きいとき、フォーマットPI3が使用されるか、またはPI領域中の時間周波数ユニットの量がRB1よりも大きくてRB2以下であるとき、フォーマットPI2が使用される。本明細書での時間周波数ユニットの定義については、本出願の実施形態2を参照されたい。RB1とRB2は、両方とも正の整数であり、時間周波数ユニットの量のしきい値であり、RB1はRB2よりも小さい。
ネットワークデバイスおよびUEは、代替として、UEのPI監視期間に基づいてPIフォーマットを判定し得る。たとえば、より長いPI監視期間は、選択されたPI中のフィールドAのより大きいビット長さを示す。
PIフォーマット判定のためのポリシーは次の通りであり得る。システムにおいてルールCが事前定義され、ルールに従ってPIフォーマットが判定される。ネットワークデバイスとUEの両方は、ルールの入力パラメータを取得することができ、したがって、ネットワークデバイスとUEの両方は、ルールCに従ってPIフォーマットを判定して、PIフォーマットについて首尾一貫した理解を有することができる。別の可能なポリシーは次の通りである。ネットワークデバイスおよびUEがPIフォーマットについて首尾一貫した理解を有するように、ネットワークデバイスが、ルールDに従ってPIフォーマットを判定し、次いで、シグナリングを使用することによってPIフォーマットをUEに通知する。本明細書でのシグナリングは、RRCシグナリング、MACレイヤシグナリング、または物理レイヤシグナリングであり得る。ルールCおよびルールDにおいて考慮されるファクタは、PI領域の周波数ドメイン幅、PI領域の周波数ドメインセグメント化グラニュラリティ(すなわち、上記の周波数ドメインユニット)、PI領域の時間ドメイン長さ、PI領域の時間ドメインセグメント化グラニュラリティ(すなわち、上記の第3の時間ユニット)、PI監視期間、PI送信期間、ヌメロロジ、およびPI領域の時間周波数領域サイズのうちの少なくとも1つを含み得る。
表3は、PI領域の周波数ドメイン幅、PI領域の時間ドメイン長さ、およびヌメロロジに基づいてPIフォーマットを選択するための可能な選択ポリシーの表である。表3中の各セルの値は例にすぎず、特定の考慮ファクタおよび選択ポリシーが実際の要件に従って設計されてよく、本出願では限定されない。実際の要件に従ってPIフォーマットをフレキシブルに選択するこの解決策は、様々な可能なシナリオにフレキシブルに適応して、PIインジケーション効率とPIインジケーションオーバーヘッドとの間のより良い折衷に達し得る。
DCIフォーマットのセットは、代替として、B={DCI1,DCI2,DCI3,…DCIk}のように定義されてよく、上記の方法と同様の方法に従ってセットBから、現在使用されるDCIフォーマットが選択されることが理解されよう。詳細について本明細書で説明されない。
PIフォーマットが判定された後に、どのようにPI領域をセグメント化してm個のサブ領域を取得すべきかについては、実施形態2を参照されたい。
実施形態4:周波数ドメイン中で固定グラニュラリティをもつPIの設計
PI領域は、周波数ドメイン中で、固定グラニュラリティに基づいてセグメント化され、たとえば、リソースブロックグループ(resource block group、RBG)のグラニュラリティに基づいてセグメント化される。PIは、周波数ドメイン中で、セグメント化の後に取得された各サブ領域がプリエンプトされるかどうかを示す。任意選択で、PI領域の周波数ドメイン幅に基づいてRBGのサイズが判定され得る。たとえば、PI領域の周波数ドメイン幅が10メガヘルツ(MegaHertz、MHz)よりも小さいとき、RBGは2つのリソースブロック(resource block、RB)であり得るか、またはPI領域の周波数ドメイン幅が10MHzよりも大きくて20MHzよりも小さいとき、RBGは4つのRBであり得る。
RBGはp個のRBを含み、PI領域の周波数ドメイン幅は、N個のRBであり、N=pk+r、およびr<pであり、pおよびNは正の整数であり、rおよびkは、0以上の整数である、と仮定される。PI領域が周波数ドメイン中で分割された後に、PI領域中で、k個のサブ領域はp個のRBを含み、1つのサブ領域はr個のRBを含むか、またはk−1個のサブ領域はp個のRBを含み、1つのサブ領域はp+r個のRBを含む。PI領域は、同様の方式で時間ドメイン中でセグメント化されてもよく、固定時間ドメイングラニュラリティは、x個のシンボルである。特定のセグメント化処理は、周波数ドメイン中の上記のセグメント化処理と同じであり、詳細について本明細書で説明されない。
すべての上記の実施形態において、周波数ドメイン中のPI領域のすべての処理は、参照としてPI領域のヌメロロジを使用することによって実施される。
図5は、本出願の実施形態5による制御情報伝送方法を示す。方法は以下のステップを含む。
S510.ネットワークデバイスは第1のインジケーション情報を判定し、第1のインジケーション情報は、第1の時間周波数リソース上の情報伝送が影響を受けるかどうかを示すために使用される。第1のインジケーション情報のコンテンツは、第1のインジケーション情報が送信される前に取得されるスケジューリング結果に基づいて判定されることが理解されよう。
特に、第1のインジケーション情報は、受信において支援するための上記のインジケーション情報であり、第1の時間周波数リソースは、上記のPI領域である。
任意選択で、第1の時間周波数リソースの時間ドメインロケーションおよび周波数ドメインロケーションは、システムにおいて事前定義されるか、またはプロトコルにおいて事前定義される。
任意選択で、ネットワークデバイスは第1の制御情報を送信し、第1の制御情報は第1の時間周波数リソースの周波数ドメインロケーション情報を含み、第1の時間周波数リソースの時間ドメインロケーションはシステムにおいて事前定義されるか、またはプロトコルにおいて事前定義される。可能な実装において、第1の時間周波数リソースのものであり、第1の制御情報に含まれる周波数ドメインロケーション情報は、eMBB UEとURLLC UEとが共存する周波数ドメインロケーションに基づいて判定される。第1の制御情報は、RRCシグナリング、物理レイヤシグナリング、またはMACレイヤシグナリングのうちの1つまたは複数を使用することによって伝送され得る。
任意選択で、ネットワークデバイスは第1の制御情報を送信し、第1の制御情報は第1の時間周波数リソースの時間ドメインロケーション情報を含み、第1の時間周波数リソースの周波数ドメインロケーション情報はシステムにおいて事前定義されるか、またはプロトコルにおいて事前定義される。
任意選択で、ネットワークデバイスは第1の制御情報を送信し、第1の制御情報は第1の時間周波数リソースの時間ドメインロケーション情報と周波数ドメインロケーション情報とを含む。
任意選択で、第1の時間周波数リソースの周波数ドメインロケーション情報は、開始ロケーションオフセット情報および周波数ドメイン幅情報を含む。第1の時間周波数リソースの周波数ドメインロケーション情報は、周波数ドメインロケーションの基準点情報をさらに含み得る。第1の時間周波数リソースの周波数ドメインロケーションは、周波数ドメインロケーションの基準点、開始ロケーションオフセット、および周波数ドメイン幅のすべてに基づいて判定される。周波数ドメインロケーションの基準点は、システムまたはプロトコルにおいて予め定められてよく、またはネットワークデバイスによって、第1の制御情報を使用することによってUEに送信され得る。
それに対応して、端末デバイスは第1の制御情報を受信する。
特に、第1の時間周波数リソースの時間ドメインロケーション情報を判定する方法については、実施形態1を参照されたい。システム事前定義またはプロトコル事前定義方式に関して、実施形態1での3つの変数X、Y、およびTの値は事前定義されるか、または2つの変数XおよびYの値は事前定義される。シグナリング通知方式に関して、第1の制御情報は3つの変数X、Y、およびTの値情報を含み、または第1の制御情報は2つの変数XおよびYの値情報を含み、または第1の制御情報は変数XまたはYの値情報を含み、X、Y、およびT中のものであるおよび第1の制御情報に含まれない変数の値は、システムにおいて事前定義されるか、またはプロトコルにおいて事前定義される。
特に、第1の時間周波数リソースの周波数ドメインロケーション情報を判定する方法については、実施形態1を参照されたい。システム事前定義またはプロトコル事前定義方式に関して、実施形態1において、周波数ドメインロケーションの基準点、開始ロケーションオフセット、および周波数ドメイン幅は、事前定義され得る。シグナリング通知方式に関して、第1の制御情報は、周波数ドメインロケーションの基準点についての情報、開始オフセット、および周波数ドメイン幅を含み、または第1の制御情報は、周波数ドメインロケーションの基準点情報、開始ロケーションオフセット情報、および周波数ドメイン幅情報の1つまたは2つを含み、第1の制御情報に含まれない情報は、システムにおいて事前定義されるか、またはプロトコルにおいて事前定義される。
eMBBサービスデータを伝送するために使用される時間周波数リソースは、2つのタイプの異なる方式において占有され、一方のタイプはプリエンプション方式であり、他方のタイプはレートマッチング方式である。したがって、ネットワークデバイスは、時間周波数リソース占有方式について端末デバイスに明示的にまたは暗黙的に通知する必要がある。端末デバイスは、異なる時間周波数リソース占有方式に基づいて、異なる処理を行い得る。プリエンプション方式に関して、端末デバイスは、占有された時間周波数リソース上のデータを直接破棄し、破棄されたデータは復号またはHARQ合成には関与せず、およびデータ伝送のために使用される時間周波数リソースに基づいて、時間周波数リソース上の各コードブロック(code block、CB)のロケーションを判定し、さらにレートデマッチングおよび復号処理を行う。レートマッチング方式に関して、端末デバイスは占有された時間周波数リソース上のデータを直接破棄し、破棄されたデータは復号またはHARQ合成には関与せず、および端末デバイスは、占有された時間周波数リソースと、データ伝送のために使用される時間周波数リソースとに基づいて、時間周波数リソース上の各CBのロケーションを判定し、さらにレートデマッチングおよび復号処理を行う。明示的または暗黙のインジケーションに基づいて、ネットワークデバイスおよび端末デバイスがデータを時間周波数リソースにマッピングする方式について首尾一貫した理解を有することを確実にするように、端末デバイスは時間周波数リソース上の各CBのロケーションを正しく判定してよく、それによって受信されたデータが正しく復号されることができることを確実にする。
第1の可能な実装において、第1のインジケーション情報は第1のフィールドを含み、第1のフィールドは、第1の時間周波数リソース上の情報伝送が影響を受ける方式、すなわちプリエンプション方式またはレートマッチング方式かの、第1の時間周波数リソース中の時間周波数リソースが占有される方式を示すために使用される。任意選択で、第1のフィールドの長さは1ビットであってよい。第1のフィールドの値が1であるとき第1のフィールドはプリエンプション方式を示し、または第1のフィールドの値が0であるとき第1のフィールドはレートマッチング方式を示し、または第1のフィールドの値が0であるとき第1のフィールドはプリエンプション方式を示し、または第1のフィールドの値が1であるとき第1のフィールドはレートマッチング方式を示す。
第2の可能な実装において、第1のインジケーション情報は第2のフィールドを含み、第2のフィールドは、第1の時間周波数リソース中の時間周波数リソースを占有するリソースのタイプを示すために使用される。たとえば、0はURLLCサービスを示すために使用されてよく、1は予約済みリソースを示すために使用されてよく、2は干渉管理リソースを示すために使用されてよい。さらに、各リソースタイプは、1つの時間周波数リソース占有方式に対応し得る。たとえば、URLLCサービスはプリエンプション方式に対応し、予約済みリソースおよび干渉管理リソースの両方はレートマッチング方式に対応する。第2のフィールドを取得した後、端末デバイスはリソース占有方式を取得することができる。
第3の可能な実装において、第1のインジケーション情報は第1のフィールドおよび第2のフィールドを含む。この場合、リソースタイプと時間周波数リソース占有方式との間の結合関係はない。
第4の可能な実装において、時間周波数リソース占有方式を暗黙的に通知するために、制御リソースセット(control resource set、CORESET)と、時間周波数リソース占有方式との間の対応が定義される。たとえば、第1のインジケーション情報がCORESET1上で送信される場合、それは時間周波数リソースがプリエンプション方式において占有されることを示し、または第1のインジケーション情報がCORESET2上で送信される場合、それは時間周波数リソースがレートマッチング方式において占有されることを示す。上記のマッピング関係を満足する複数のCORESET1およびCORESET2があり得る。
第5の可能な実装において、時間周波数リソース占有方式を暗黙的に通知するために、無線ネットワーク一時識別子(radio network temporary identifier、RNTI)と、時間周波数リソース占有方式との間の対応が定義される。たとえば、第1のインジケーション情報がRNTI1を使用することによってスクランブルされる場合、それは時間周波数リソースがプリエンプション方式において占有されることを示し、または第1のインジケーション情報がRNTI2を使用することによってスクランブルされる場合、それは時間周波数リソースがレートマッチング方式において占有されることを示す。上記のマッピング関係を満足する複数のRNTI1およびRNTI2があり得る。
第6の可能な実装において、時間周波数リソース占有方式を暗黙的に通知するために、第1のインジケーション情報のペイロードサイズ(payload size)と、時間周波数リソース占有方式との間の対応が定義される。たとえば、第1のインジケーション情報のペイロードサイズがp1である場合、それは時間周波数リソースがプリエンプション方式において占有されることを示し、または第1のインジケーション情報のペイロードサイズがp2である場合、それは時間周波数リソースがレートマッチング方式において占有されることを示す。上記のマッピング関係を満足する複数のタイプのp1およびp2があり得る。
第7の可能な実装において、時間周波数リソース占有方式は、第1のインジケーション情報を送信するための時間ドメインロケーションに基づいて判定される。たとえば、第1のインジケーション情報を送信するための時間ドメインロケーションが第1の時間周波数リソースの前にある場合、それは時間周波数リソースがレートマッチング方式において占有されることを示し得、または第1のインジケーション情報を送信するための時間ドメインロケーションが第1の時間周波数リソースの後にある場合、それは時間周波数リソースがプリエンプション方式において占有されることを示し得、または第1のインジケーション情報を送信するための時間ドメインロケーションが第1の時間周波数リソース内にある場合は、第1のインジケーション情報が最初のn個の時間ドメインシンボル上で送信されるとき、それは時間周波数リソースがレートマッチング方式において占有されることを示し得、または第1のインジケーション情報が最後のm個の時間ドメインシンボル上で送信されるとき、それは時間周波数リソースがプリエンプション方式において占有されることを示し得る。
第8の可能な実装において、異なるリソース領域が予め構成され、時間周波数リソース占有方式は、第1の時間周波数リソース、または第1のインジケーション情報によって示される影響を受ける時間周波数リソースの異なるロケーションに基づいて判定される。たとえば、URLLCおよびeMBBの共存領域はB1として予め構成され、LTEでの使用のために予約される領域はB2として予め構成され、および干渉管理のために使用されるリソース領域はB3として予め構成される。この場合、第1の時間周波数リソースがB1中に位置することを見出したとき、端末デバイスは時間周波数リソースがプリエンプション方式において占有されると見なし、または第1の時間周波数リソースがB2またはB3中に位置することを見出したとき、端末デバイスは時間周波数リソースがレートマッチング方式において占有されると見なす。代替として、第1のインジケーション情報によって示される影響を受ける時間周波数リソースがB1中に位置することを見出したとき、端末デバイスは時間周波数リソースがプリエンプション方式において占有されると見なし、または第1のインジケーション情報によって示される影響を受ける時間周波数リソースがB2またはB3中に位置することを見出したとき、端末デバイスは時間周波数リソースがレートマッチング方式において占有されると見なす。
S520.ネットワークデバイスは、PDCCHを通して第1のインジケーション情報を送信する。任意選択で、ネットワークデバイスは、N番目の第1の時間ユニット上のPDCCHを通して第1のインジケーション情報を送信する。それに対応して、端末デバイスは第1のインジケーション情報を受信する。
本明細書での第1の時間ユニットはヌメロロジにおいて時間ドメイン長さであってよく、およびヌメロロジにおいて時間ドメインシンボル、ミニスロット、スロット、サブフレームなどであってよい。本明細書でのヌメロロジは、データ伝送のために使用されるヌメロロジと同じまたは異なり得る。任意選択で、第1の時間ユニットの長さは、第1の時間周波数リソースの時間ドメイン長さに等しい。
任意選択で、第1のインジケーション情報は、mビットの長さを有する第2のインジケーション情報を含み、mは、1より大きい整数であり、第2のインジケーション情報中の各ビットは、第1の時間周波数リソース中の1つの第2の時間ユニット上の情報伝送が影響を受けるかどうかを示すために使用され、および第2の時間ユニットの時間ドメイン長さは、第1の時間周波数リソースの時間ドメイン長さ以下である。本明細書での第2のインジケーション情報は、実施形態2でのフィールドAに対応する。第2の時間ユニットの詳しい定義については、実施形態2を参照されたい。
任意選択で、第1のインジケーション情報は、mビットの長さを有する第2のインジケーション情報を含み、第2のインジケーション情報中の各ビットは、第1の時間周波数リソース中の1つの第2の時間周波数リソース上の情報伝送が影響を受けるかどうかを示すために使用され、mは、1より大きい整数であり、第2の時間周波数リソースの周波数ドメイン幅は、第1の時間周波数リソースの周波数ドメイン幅以下である。本明細書での第2の時間周波数リソースについては、実施形態2における第2の時間周波数リソースの定義を参照されたい。
ネットワークデバイスは、第1のインジケーション情報の送信オケージョンが到来したとき、第1のインジケーション情報を送信し得ることが理解されよう。送信オケージョンは、送信期間に基づいて判定され得る。たとえば、第1のインジケーション情報の送信期間が4スロットであると仮定すると、ネットワークデバイスは4スロットごとに第1のインジケーション情報を送信し得る。第1のインジケーション情報は、影響を受ける時間周波数リソースがあるかどうかを示すため、および特定の影響を受ける時間周波数リソースを示すために使用される。代替として、第1のインジケーション情報の送信オケージョンが到来したとき、ネットワークデバイスは最初に、PI領域における情報伝送のために使用される影響を受ける時間周波数リソースがあるかどうかを判定し得る。本明細書では、「影響を受ける」は「プリエンプトされる」を含む。PI領域中に影響を受ける時間周波数リソースがある場合、特定の影響を受ける時間周波数リソースを示すために、第1のインジケーション情報が送信される。
ネットワークデバイスによる第1のインジケーション情報を送信する送信オケージョンは、送信期間および送信オフセットの両方に基づいて判定され得ることが理解されよう。たとえば、送信期間はT個の第1の時間ユニットであり、送信オフセットの基準のベースは、無線フレーム、サブフレーム、またはスロットなどの時間ユニットの開始ロケーションであってよく、送信オフセットはK個の第1の時間ユニットであってよい。端末デバイスによる第1のインジケーション情報を受信する受信オケージョンは、ネットワークデバイスによる第1のインジケーション情報を送信する送信オケージョンと同じであり、端末デバイスによる第1のインジケーション情報を受信する受信オケージョンは、監視オケージョンまたは検出オケージョンと呼ばれることもある。
端末デバイスは、第1のインジケーション情報の監視オケージョンが到来したとき、第1のインジケーション情報を監視し得る。監視オケージョンは、監視期間に基づいて判定される。たとえば、第1のインジケーション情報の監視期間が4スロットであると仮定すると、端末デバイスは、ネットワークデバイスが第1のインジケーション情報を送信するかどうかを判定するために、4スロットごとに第1のインジケーション情報を監視し得る。ネットワークデバイスが第1のインジケーション情報を送信する場合、端末デバイスは第1のインジケーション情報を復調および復号する。
代替として、第1のインジケーション情報の監視オケージョンが到来したとき、端末デバイスは、第1のインジケーション情報の監視オケージョンに対応する第1の時間周波数リソース上で端末デバイスに送信されるべきデータまたは制御情報があるかどうかを判定し、およびネットワークデバイスが第1のインジケーション情報を送信するかどうかを判定するために、第1の時間周波数リソース上で端末デバイスに送信されるべきデータまたは制御情報がある場合、第1のインジケーション情報を監視し得る。第1の時間周波数リソースは、プリエンプトされることが不可能な時間周波数リソースを含み得ることを考慮すると、第1のインジケーション情報の監視オケージョンが到来したとき、端末デバイスは、プリエンプトされることが不可能な時間周波数リソースが第1の時間周波数リソースから除去された後に取得された時間周波数リソース上で端末デバイスに送信されるべき、データまたは制御情報があるかどうかを判定し得る。プリエンプトされることが不可能な時間周波数リソースは、予約済み時間周波数リソースであってよい。本明細書では予約済み時間周波数リソースは、上位互換性または下位互換性のために使用され得、またはRSなどを送信するために使用され得る。プリエンプトされることが不可能な時間周波数リソースが第1の時間周波数リソースから除去された後に取得された時間周波数リソース上で端末デバイスに送信されるべきデータまたは制御情報がある場合、端末デバイスは、ネットワークデバイスが第1のインジケーション情報を送信するかどうかを判定するために、第1のインジケーション情報を監視する。ネットワークデバイスが第1のインジケーション情報を送信する場合、端末デバイスは第1のインジケーション情報を復調および復号する。本明細書では制御情報は、基準情報または基準信号を含む。第1のインジケーション情報の監視オケージョンに対応する第1の時間周波数リソースは、実施形態1を参照することによって取得され得る。たとえば、第1のインジケーション情報の監視オケージョンがN番目の第1の時間ユニットであると仮定すると、対応する第1の時間周波数リソースの時間ドメインロケーションは、(N−X)番目の第1の時間ユニットから(N−Y)番目の第1の時間ユニットまでであり、対応する第1の時間周波数リソースの周波数ドメインロケーションは、実施形態1での関係する説明に基づいて取得されてもよい。詳細について本明細書で再び説明されない。この実施形態によれば、端末デバイスは、必要なときのみ第1のインジケーション情報を監視し、したがって、端末デバイスの処理リソースは節約されて、端末デバイスのエネルギー消費が低減されることが可能である。
第1のインジケーション情報を復号することによって、基準信号(reference signal、RS)を受信するために使用される時間周波数リソースはプリエンプトされるまたは影響を受けることを見出したとき、端末デバイスは、端末デバイスによってチャネル状態情報(channel state information、CSI)をフィードバックするための時間シーケンスを調整し得る。本明細書でのRSは、CSI−RSまたは他のRSであってよい。説明のために以下で例としてCSI−RSが使用される。CSI−RSを受信するために端末デバイスによって使用される時間周波数リソースがプリエンプトされるまたは影響を受ける場合、端末デバイスが、プリエンプトされるまたは影響を受ける時間周波数リソース上でCSI−RSの部分に対してCSI測定を行うとき比較的大きな偏移が引き起こされ得る。第1のインジケーション情報に基づいて、CSI−RSを受信するために使用される時間周波数リソースがプリエンプトされるまたは影響を受けることを判定した後、端末デバイスは、CSI測定結果を更新するために、時間周波数リソース上のCSI−RSの部分を除去した後、再びCSI測定を行い得る。CSI測定結果の更新はCSIフィードバック時間シーケンスに影響し得ることを考慮すると、端末デバイスがより正確なCSI測定結果をネットワークデバイスにフィードバックできるように、端末デバイスによってCSIをフィードバックするための時間シーケンスが調整され得る。
図5Aは、本出願の実施形態によるCSIフィードバック時間シーケンスの概略図である。図5Aに示されるように、端末デバイスは瞬間T0においてCSI−RSを受信し、CSI−RSに基づいてCSI測定を行う。T1は、端末デバイスが第1のインジケーション情報を受信する瞬間を示し、T1はT0より大きい。T2は、端末デバイスが、瞬間T0において受信されたCSI−RSに基づいてCSIをフィードバックする瞬間を示す。T3は、端末デバイスが、更新されたCSIをフィードバックする瞬間を示す。T3がT2以下であるとき、CSIは瞬間T2においてフィードバックされてよく、または瞬間T3においてフィードバックされてよい。T3がT2より大きいとき、CSIは瞬間T3においてフィードバックされる。
可能な実装において、端末デバイスが第1のインジケーション情報を監視する必要があるとき、端末デバイスはT2からT3までにCSIフィードバック瞬間を調整する。第1のインジケーション情報が、CSI−RSのための時間周波数リソースの部分または全部は瞬間T0においてプリエンプトされるまたは影響を受けることを示すとき、端末デバイスは、第1のインジケーション情報のコンテンツに基づいて、プリエンプトされるまたは影響を受ける時間周波数リソース上のCSI−RSの部分を除去し、CSI−RSの残りの部分に再びCSI測定を行ってCSI測定結果を更新し、および更新されたCSI測定結果を瞬間T3においてネットワークデバイスにフィードバックし得る。任意選択で、端末デバイスは、ネットワークデバイスから第2のインジケーション情報をさらに受信し、第2のインジケーション情報は端末デバイスが第1のインジケーション情報を監視する必要があるかどうかを示すために使用される。たとえば、eMBB UEによってアクセスされるセルが、eMBB UEとURLLC UEとがその中に共存するセルであるとき、ネットワークデバイスは、UEに第2のインジケーション情報を送信して、eMBB UEのデータ伝送リソースがURLLCによってプリエンプトされるかどうかを判定するために、第1のインジケーション情報を監視するようにUEに指示する。eMBB UEとURLLC UEとがその中に共存するセルに対して、CSIフィードバック瞬間は瞬間T2から瞬間T3までに調整される。
他の可能な実装において、T3がT2以上であり、T2がT1より大きいとき、端末デバイスが第1のインジケーション情報を監視する必要があるが第1のインジケーション情報を検出しない場合、または受信された第1のインジケーション情報がCSI−RSのための時間周波数リソースが瞬間T0においてプリエンプトされないまたは影響を受けないことを示す場合、端末デバイスは、CSI測定結果を瞬間T2においてネットワークデバイスにフィードバックする。
CSIフィードバック時間シーケンスは、プロトコルにおいて事前定義され得る。たとえば、それはT3=T1+Δt1、またはT3=T2+Δt2として、プロトコルにおいて事前定義される。代替としてCSIフィードバック時間シーケンスに関するパラメータはネットワーク側で判定されてよく、次いでRRCシグナリングまたは物理レイヤシグナリングを使用することによって端末デバイスに通知され得る。CSIフィードバック時間シーケンスに関するパラメータは、Δt1、Δt2などを含み得る。
S530.端末デバイスは、第1のインジケーション情報に基づいて、第3の時間周波数リソース上の情報伝送が影響を受けるかどうかを判定し、第3の時間周波数リソースは、端末デバイスとネットワークデバイスとの間のダウンリンク情報伝送のために使用される時間周波数リソースである。
本明細書での第3の時間周波数リソースは、第1の時間周波数リソースと重なり合うことがあり、または重なり合わないことがある。第3の時間周波数リソースが第1の時間周波数リソースと重なり合わないとき、それは端末デバイスの情報伝送は、URLLCサービスまたは他の情報伝送によって影響を受けないことを示す。第3の時間周波数リソースが第1の時間周波数リソースと重なり合うとき、端末デバイスは、第1のインジケーション情報のコンテンツに基づいてさらなる判定を行う必要がある。端末デバイスは最初に、第1のインジケーション情報のコンテンツ、および第1の時間周波数リソースの時間周波数範囲に基づいて、影響を受ける時間周波数リソースBを判定し、次いで時間周波数リソースBが第3の時間周波数リソースと重なり合うかどうかを判定する。時間周波数リソースBが第3の時間周波数リソースと重なり合わない場合、それは端末デバイスの情報伝送は、URLLCサービスまたは他の情報伝送によって影響を受けないことを示す。時間周波数リソースBが、第3の時間周波数リソースとの重なり合う時間周波数リソースCを有する場合、重なり合う時間周波数リソースCは、URLLCサービスデータのプリエンプションによって影響を受ける、または他の情報伝送によって影響を受ける時間周波数リソースである。端末デバイスは時間周波数リソースC上で受信された情報を破棄してよく、時間周波数リソースC上で受信された情報は復号またはHARQ合成に関与しない。
技術的解決策の内部論理に基づいて、新たな実施形態を形成するために、実施形態1から実施形態5は組み合わされてよく、または実施形態1から実施形態5への相互の参照がなされ得る。詳細について本明細書で説明されない。
本出願でもたらされる上記の実施形態において、本出願の実施形態においてもたらされる制御情報伝送方法は、送信デバイスとして使用されるネットワークデバイス、受信デバイスとして使用される端末デバイス、および送信デバイスと受信デバイスとの間の相互作用の観点からそれぞれ述べられる。上記の機能を実装するために、送信デバイスおよび受信デバイスなどのデバイスは、機能を行うために対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことが理解されよう。当業者は、本明細書で開示される実施形態で述べられる例におけるユニットおよび方法ステップと組み合わせて、本出願はハードウェア、またはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせによって実装されることができることを容易に理解するであろう。機能がハードウェアか、またはコンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって行われるかは、技術的解決策の特定の応用例および設計制約条件に依存する。当業者は、各特定の応用例に対して、述べられる機能を実装するために異なる方法を使用してよいが、実装は本出願の範囲を超えるものと見なされるべきではない。
図6および図7は、本出願の実施形態による通信装置の2つの可能な概略構造図である。通信装置は、上記の方法実施形態において送信デバイスとして使用されるネットワークデバイスの機能を実装し、したがってまた上記の方法実施形態での有利な効果を達成することができる。本出願のこの実施形態において、通信装置は、図2に示される無線アクセスネットワークデバイス220であってよい。
図6に示されるように、通信装置600は、処理ユニット610と送信ユニット620とを含む。
処理ユニット610は、第1のインジケーション情報を判定するように構成され、第1のインジケーション情報は、第1の時間周波数リソース上の情報伝送が影響を受けるかどうかを示すために使用される。
送信ユニット620は、物理ダウンリンク制御チャネルを通して第1のインジケーション情報を送信するように構成される。
送信ユニット620は、第1の制御情報を送信するようにさらに構成され、第1の制御情報は、第1の時間周波数リソースの周波数ドメインロケーション情報を含む。
任意選択で、第1の時間周波数リソースの周波数ドメインロケーション情報は、開始ロケーションオフセット情報と、周波数ドメイン幅情報とを含む。
任意選択で、第1のインジケーション情報は、mビットの長さを有する第2のインジケーション情報を含み、mは、1より大きい整数であり、第2のインジケーション情報中の各ビットは、第1の時間周波数リソース中の1つの第2の時間ユニット上の情報伝送が影響を受けるかどうかを示すために使用され、および第2の時間ユニットの時間ドメイン長さは、第1の時間周波数リソースの時間ドメイン長さ以下である。
任意選択で、第1のインジケーション情報は、mビットの長さを有する第2のインジケーション情報を含み、第2のインジケーション情報中の各ビットは、第1の時間周波数リソース中の1つの第2の時間周波数リソース上の情報伝送が影響を受けるかどうかを示すために使用され、mは、1より大きい整数であり、第2の時間周波数リソースの周波数ドメイン幅は、第1の時間周波数リソースの周波数ドメイン幅以下である。
図7に示されるように、通信装置700は、プロセッサ710と、トランシーバ720と、メモリ730とを含む。メモリ730は、プロセッサ710によって実行されるべきコードを記憶するように構成され得る。通信装置700中の構成要素は、内部接続経路を通して互いに通信し、たとえば、バスを通して制御および/またはデータ信号を転送する。
プロセッサ710は、第1のインジケーション情報を判定するように構成され、第1のインジケーション情報は、第1の時間周波数リソース上の情報伝送が影響を受けるかどうかを示すために使用される。
トランシーバ720は、物理ダウンリンク制御チャネルを通して第1のインジケーション情報を送信するように構成される。
トランシーバ720は、第1の制御情報を送信するようにさらに構成され、第1の制御情報は、第1の時間周波数リソースの周波数ドメインロケーション情報を含む。
任意選択で、第1の時間周波数リソースの周波数ドメインロケーション情報は、開始ロケーションオフセット情報と、周波数ドメイン幅情報とを含む。
任意選択で、第1のインジケーション情報は、mビットの長さを有する第2のインジケーション情報を含み、mは、1より大きい整数であり、第2のインジケーション情報中の各ビットは、第1の時間周波数リソース中の1つの第2の時間ユニット上の情報伝送が影響を受けるかどうかを示すために使用され、および第2の時間ユニットの時間ドメイン長さは、第1の時間周波数リソースの時間ドメイン長さ以下である。
任意選択で、第1のインジケーション情報は、mビットの長さを有する第2のインジケーション情報を含み、第2のインジケーション情報中の各ビットは、第1の時間周波数リソース中の1つの第2の時間周波数リソース上の情報伝送が影響を受けるかどうかを示すために使用され、mは、1より大きい整数であり、第2の時間周波数リソースの周波数ドメイン幅は、第1の時間周波数リソースの周波数ドメイン幅以下である。
処理ユニット610、プロセッサ710、送信ユニット620、およびトランシーバ720に関する他の機能的説明は、上記の方法実施形態を参照することによって直接取得され得る。方法実施形態1から方法実施形態5までにおいて、情報送信機能は送信ユニット620およびトランシーバ720によって実装され、他のデータ処理機能はすべて処理ユニット610およびプロセッサ710によって実装される。詳細について本明細書で説明されない。
図8および図9は、本出願の実施形態による通信装置の他の2つの可能な概略構造図である。通信装置は、上記の方法実施形態において受信デバイスとして使用される端末デバイスの機能を実装し、したがってまた上記の方法実施形態での有利な効果を達成することができる。本出願のこの実施形態において、通信装置は、図2に示される端末デバイス230、または端末デバイス240であってよい。
図8に示されるように、通信装置800は受信ユニット810と処理ユニット820とを含む。
受信ユニット810は、物理ダウンリンク制御チャネルを通して第1のインジケーション情報を受信するように構成され、第1のインジケーション情報は、第1の時間周波数リソース上の情報伝送が影響を受けるかどうかを示すために使用される。
処理ユニット820は、第1のインジケーション情報に基づいて、第3の時間周波数リソース上の情報伝送が影響を受けるかどうかを判定するように構成され、第3の時間周波数リソースは、端末デバイスとネットワークデバイスとの間のダウンリンク情報伝送のために使用される時間周波数リソースである。
受信ユニット810は、第1の制御情報を受信するようにさらに構成され、第1の制御情報は、第1の時間周波数リソースの周波数ドメインロケーション情報を含む。
任意選択で、第1の時間周波数リソースの周波数ドメインロケーション情報は、開始ロケーションオフセット情報と、周波数ドメイン幅情報とを含む。
任意選択で、第1のインジケーション情報は、mビットの長さを有する第2のインジケーション情報を含み、mは、1より大きい整数であり、第2のインジケーション情報中の各ビットは、第1の時間周波数リソース中の1つの第2の時間ユニット上の情報伝送が影響を受けるかどうかを示すために使用され、および第2の時間ユニットの時間ドメイン長さは、第1の時間周波数リソースの時間ドメイン長さ以下である。
任意選択で、第1のインジケーション情報は、mビットの長さを有する第2のインジケーション情報を含み、第2のインジケーション情報中の各ビットは、第1の時間周波数リソース中の1つの第2の時間周波数リソース上の情報伝送が影響を受けるかどうかを示すために使用され、mは、1より大きい整数であり、第2の時間周波数リソースの周波数ドメイン幅は、第1の時間周波数リソースの周波数ドメイン幅以下である。
図9に示されるように、通信装置900は、プロセッサ920と、トランシーバ910と、メモリ930とを含む。メモリ930は、プロセッサ920によって実行されるべきコードを記憶するように構成され得る。通信装置900中の構成要素は、内部接続経路を通して互いに通信し、たとえば、バスを通して制御および/またはデータ信号を転送する。
トランシーバ910は、物理ダウンリンク制御チャネルを通して第1のインジケーション情報を受信するように構成され、第1のインジケーション情報は、第1の時間周波数リソース上の情報伝送が影響を受けるかどうかを示すために使用される。
プロセッサ920は、第1のインジケーション情報に基づいて、第3の時間周波数リソース上の情報伝送が影響を受けるかどうかを判定するように構成され、第3の時間周波数リソースは、端末デバイスとネットワークデバイスとの間のダウンリンク情報伝送のために使用される時間周波数リソースである。
トランシーバ910は、第1の制御情報を受信するようにさらに構成され、第1の制御情報は、第1の時間周波数リソースの周波数ドメインロケーション情報を含む。
任意選択で、第1の時間周波数リソースの周波数ドメインロケーション情報は、開始ロケーションオフセット情報と、周波数ドメイン幅情報とを含む。
任意選択で、第1のインジケーション情報は、mビットの長さを有する第2のインジケーション情報を含み、mは、1より大きい整数であり、第2のインジケーション情報中の各ビットは、第1の時間周波数リソース中の1つの第2の時間ユニット上の情報伝送が影響を受けるかどうかを示すために使用され、および第2の時間ユニットの時間ドメイン長さは、第1の時間周波数リソースの時間ドメイン長さ以下である。
任意選択で、第1のインジケーション情報は、mビットの長さを有する第2のインジケーション情報を含み、第2のインジケーション情報中の各ビットは、第1の時間周波数リソース中の1つの第2の時間周波数リソース上の情報伝送が影響を受けるかどうかを示すために使用され、mは、1より大きい整数であり、第2の時間周波数リソースの周波数ドメイン幅は、第1の時間周波数リソースの周波数ドメイン幅以下である。
図7および図9はそれぞれ、単に通信装置の設計を示すことが理解されよう。実際の適用の間、通信装置は、任意の量の受信器と、任意の量のプロセッサとを含んでよく、本出願の実施形態を実装することができるすべての通信装置は、本出願の保護範囲に含まれる。
受信ユニット810、トランシーバ910、処理ユニット820、およびプロセッサ920に関する他の機能的説明は、上記の方法実施形態を参照することによって直接取得され得る。方法実施形態1から方法実施形態5までにおいて、情報受信機能は受信ユニット810およびトランシーバ910によって実装され、他のデータ処理機能はすべて処理ユニット820およびプロセッサ920によって実装される。詳細について本明細書で説明されない。
図6から図9に示される装置実施形態は、上記の方法実施形態のいくつかを参照することによって取得される。本出願の他の方法実施形態に対応する装置実施形態は、それに対応して、本出願の他の方法実施形態、および図6から図9に示される装置実施形態を参照することによって取得され得ることが理解されよう。詳細について本明細書で説明されない。
本出願の実施形態がネットワークデバイスチップに適用されたとき、ネットワークデバイスチップは、上記の方法実施形態におけるネットワークデバイスの機能を実装することが理解されよう。ネットワークデバイスチップは、第1のインジケーション情報および第1の制御情報を、ネットワークデバイス中の他のモジュール(たとえば、無線周波数モジュールまたはアンテナ)に送信する。第1のインジケーション情報および第1の制御情報は、ネットワークデバイス中の他のモジュールを使用することによって、端末デバイスに送信される。
本出願の実施形態が端末デバイスチップに適用されたとき、端末デバイスチップは、上記の方法実施形態における端末デバイスの機能を実装する。端末デバイスは、第1のインジケーション情報および第1の制御情報を、端末デバイス中の他のモジュール(たとえば、無線周波数モジュールまたはアンテナ)から受信する。第1のインジケーション情報および第1の制御情報は、ネットワークデバイスによって、端末デバイスに送信される。
本出願の実施形態においてプロセッサは、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)であってよく、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェア構成要素、またはそれらの任意の組み合わせであってよいことが理解されよう。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサまたは任意の従来のプロセッサであってよい。
本出願の実施形態における方法ステップは、ハードウェアによって実装され得、またはソフトウェア命令を実行することによりプロセッサによって実装され得る。ソフトウェア命令は、対応するソフトウェアモジュールを含み得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ(Read−Only Memory、ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically EPROM、EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルハードディスク、CD−ROM、または当技術分野でよく知られている任意の他の形態の記憶媒体に記憶され得る。例としての記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み出すことができ、記憶媒体に情報を書き込めるように、プロセッサに結合される。もちろん、代替として記憶媒体はプロセッサの構成要素であってよい。プロセッサおよび記憶媒体は、ASIC中に位置し得る。加えて、ASICは送信デバイスまたは受信デバイス中に位置し得る。もちろん、代替としてプロセッサおよび記憶媒体は、個別構成要素として送信デバイスまたは受信デバイス中に存在し得る。
上記の実施形態のすべてまたはいくつかは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせによって実装され得る。実施形態を実装するためにソフトウェアが使用されるとき、実施形態のすべてまたはいくつかは、コンピュータプログラム製品の形態で実装され得る。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上にロードされ、実行されるとき、本出願の実施形態による手順または機能のすべてまたはいくつかが生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラマブル装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得、またはコンピュータ可読記憶媒体を使用することによって伝送され得る。コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから、他のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに、ワイヤード(たとえば、同軸ケーブル、光ファイバ、またはデジタル加入者線(DSL))、またはワイヤレス(たとえば、赤外線、無線、またはマイクロ波)方式で伝送され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータにアクセス可能な任意の使用可能な媒体、または1つまたは複数の使用可能な媒体を統合したサーバまたはデータセンタなどのデータ記憶デバイスであってよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(たとえば、フロッピディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(たとえば、DVD)、半導体媒体(たとえば、ソリッドステートディスク(Solid State Disk、SSD))などであってよい。
本明細書において「複数の」という用語は、「2つ以上」を意味する。本明細書において用語「および/または」は単に、関連付けられた対象を記述するための関連関係を述べ、3つの関係が存在し得ることを表す。たとえば、Aおよび/またはBとは、以下の3つの場合を表す:Aのみが存在する、AおよびBの両方が存在する、ならびにBのみが存在する。加えて、本明細書において文字「/」は一般に、関連付けられた対象の間の「or」関係を示し、数式中の文字「/」は関連付けられた対象の間の「除算」関係を示す。
本出願の実施形態における様々な数字は、単に説明を容易にするように識別するために使用され、本出願の実施形態の範囲を限定するものではないことが理解されよう。
上記のプロセスの順序番号は、本出願の実施形態における実行順序を意味しないことが理解されよう。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部論理に基づいて判定されるべきであり、本出願の実施形態の実装プロセスに対する何らかの限定として解釈されるべきではない。
上記の説明は、単に本出願の実施形態の特定の実装にすぎない。本出願で開示される技術的範囲内において、当業者によって容易に考え出されるいずれの変形または置き換えも、本出願の実施形態の保護範囲に包含されるものとする。