JP6979851B2 - コンビネーションカードの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コンビネーションカードの製造方法に関する。
コンビネーションカードは、接触通信手段と非接触通信のための内部接触端子とを備えるICモジュール、及び非接触通信用アンテナの双方を備え、外部機器とのデータのやり取りを接触及び非接触の双方で行うことができるICカードである。
コンビネーションカードの製造方法として、特許文献1には、
少なくとも2層構造のカードの所定層のシート上にループアンテナを形成するアンテナ形成工程と、
前記ループアンテナの端部に端子を形成するアンテナ端子形成工程と、
前記所定層を含む少なくとも2層構造のカードを形成するカード形成工程と、
前記カードの前記端子を形成した面側の所定領域においてハイブリッドモジュールを収容する所定の深さの穴をあける第1の穴あけ工程と、
前記端子の略中心で、且つ該端子の高さ方向の略中心に至るザグリ穴をあける第2の穴あけ工程と、
前記ザグリ穴に導電性接着剤を充填する導電性接着剤充填工程と、
所定のハイブリッドモジュールを前記穴へ挿入するハイブリッドモジュール接合工程とを有する、ハイブリッドカードの製造方法が記載されており、更に、
ループアンテナ端部の端子は、銀ペーストを半球状に設けることにより形成されることが記載されている。
特許文献2には、
アンテナ用カード基材上にアンテナを形成するアンテナ形成工程と、
前記アンテナの接続端子上に印刷により導電性材料印刷層を形成する導電性材料印刷層形成工程と、
前記アンテナが形成されたアンテナ用カード基材の片面若しくは両面をカード素材でラミネートし、少なくとも2層構造のカード基材を形成するカード基材形成工程と、
前記カード基材の所定領域に、前記ICモジュールを収容するための第1の穴を形成する第1の穴あけ工程と、
前記アンテナの接続端子上の位置に、前記導電性材料印刷層に至る第2の穴を形成する第2の穴あけ工程と、
前記第2の穴に導電性接着剤を充填し、前記第1の穴に前記ICモジュールを収容し、接合するICモジュール接合工程とを有する、コンビネーションカードの製造方法が記載されている。
特開平11−149540号公報 特開2007−249780号公報
特許文献2によれば、特許文献1の方法によって製造されたコンビネーションカードでは、アンテナ端子が半球状であるため、導電性接着剤を介するICモジュールとの導通のための接触面積が制限されており、この接触面積を広げたい場合には、導電性接着剤とアンテナ配線との界面近傍までザグリ穴をあける必要があるので、アンテナ配線を破損する可能性が高くなり、製造不良の原因となる。
この点、特許文献2によると、加工性に優れ、歩留まりの高い方法で、アンテナ端子とICモジュールとの確実な接続を行うことが可能となる。しかし、この特許文献2の方法では、アンテナが形成されたアンテナ用カード基材(インレット)上に導電性材料印刷層を形成することを要することから、いくつかの問題が生じ得る。
インレット中のアンテナ用カード基材は通常50μm程度の厚みしかないため、インレット上への印刷に際して適用し得る印刷方法に一定の制限があり、例えば量産性に問題が生ずる場合がある。更に、インレット上に印刷を行う場合、印刷ずれの程度が大きいと、アンテナ回路が形成された後のインレットを丸ごと廃棄する必要があるため、製造コスト上の問題が生ずる場合がある。
本発明は、以上のことに鑑みてなされたものである。本発明の目的は、加工性に優れ、歩留まりの高い方法で、アンテナ端子とICモジュールとの確実な接続を行うことができるとともに、適用可能な印刷方法の選択の自由度が大きく、印刷ずれが起こった場合であっても廃棄によって無駄になるコストが小さい、コンビネーションカードの製造方法を提供することである。
本発明は、以下のとおりである。
[1]ICモジュール及び非接触通信用アンテナを備えているコンビネーションカードの製造方法であって、
前記ICモジュールは、接触通信のための外部接触端子及び非接触通信のための内部接触端子を備えており、
前記非接触通信用アンテナは、前記内部接触端子と電気的に接触しており、且つ
前記方法は、
コアシート基材、及び前記コアシート基材の一部領域上の導電性層を有する第1のコアシートを準備すること、
アンテナ基材、並びにアンテナ基材上のアンテナ回路及びアンテナ端子を有するインレットを準備すること、
前記第1のコアシートと前記インレットとを、前記第1のコアシートの前記導電性層と前記インレットの前記アンテナ端子とが相対するように積層して、多層構造のカード基材を作製すること
を含む、
コンビネーションカードの製造方法。
[2]前記コアシート基材の一部領域上に、導電性ペーストを塗布して前記導電性層を形成すること、
前記コアシート基材の一部領域上に、導電性箔を積層して前記導電性層を形成すること、又は
前記コアシート基材の一部領域上に、蒸着法によって前記導電性層を形成すること
によって前記第1のコアシートを製造する、[1]に記載の方法。
[3]前記コアシート基材上への導電性ペーストの塗布を、印刷によって行う、[2]に記載の方法。
[4]前記カード基材が、コアシート基材を有する第2のコアシートを更に有し、
前記カード基材の作製を、前記第1のコアシート、前記インレット、及び前記第2のコアシートをこの順に積層することによって行う、[1]〜[3]のいずれか一項に記載の方法。
[5]前記第1のコアシートを構成する前記コアシート基材が多層構造である、[1]〜[4]のいずれか一項に記載の方法。
[6]前記第2のコアシートを構成する前記コアシート基材が多層構造である、[4]に記載の方法。
[7]前記多層構造のカード基材を作製した後に、
前記カード基材に、前記ICモジュールを収容するための、前記第1のコアシートを貫通する第1の穴を形成すること、
前記カード基材のうちの前記アンテナ端子と前記導電性層とが積層している位置に、前記第1のコアシートのコアシート基材を貫通して少なくとも前記導電性層に至る第2の穴を形成すること、
前記第2の穴に導電性材料を充填すること、並びに
前記第1の穴に前記ICモジュールを収容するとともに、前記ICモジュールの前記内部接触端子と前記アンテナ端子とを、少なくとも前記第2の穴に充填された前記導電性材料を介して電気的に接触させること
を更に含む、
[1]〜[6]のいずか一項に記載の方法。
[8]前記第2の穴へ前記導電性材料の充填を、
前記第2の穴に導電性ペーストを充填すること、又は
前記第2の穴にハンダを充填すること
によって行う、[7]に記載の方法。
[9]前記第2の穴の形成を、前記第1のコアシートのコアシート基材及び前記導電性層を貫通して前記インレットの前記アンテナ端子に至るように行う、[7]又は[8]に記載の方法。
[10][1]〜[9]のいずれか一項に記載のコンビネーションカードの製造方法における第1のコアシートとして使用されるためのコアシートであって、
前記コアシートは、コアシート基材及び前記コアシート基材の一部領域上の導電性層を有する、
コアシート。
本発明によると、加工性に優れ、歩留まりの高い方法で、アンテナ端子とICモジュールとの確実な接続を行うことができるとともに、適用可能な印刷方法の選択の自由度が大きく、更に、印刷ずれが起こった場合であっても廃棄によって無駄になるコストが小さい、コンビネーションカードの製造方法が提供される。
図1は、本発明のコンビネーションカードの製造方法を示す工程説明図である。 図2は、本発明におけるインレットの構成を、ICモジュールの収納予定領域及び導電性層の形成予定領域とともに示した概略平面図である。 図3は、図1(h)の領域Aのある態様の拡大断面図である。 図4は、図1(h)の領域Aの別の態様の拡大断面図である。 図5は、実施例で製造したコンビネーションカードにおけるカード基材の層構成を説明するための概略断面図である。
本発明は、
ICモジュール及び非接触通信用アンテナを備えているコンビネーションカードの製造方法であって、
前記ICモジュールは、接触通信のための外部接触端子及び非接触通信のための内部接触端子を備えており、
前記非接触通信用アンテナは、前記内部接触端子と電気的に接触しており、且つ
前記方法は、
コアシート基材、及び前記コアシート基材の一部領域上の導電性層を有する第1のコアシートを準備すること(コアシート準備工程)、
アンテナ基材、並びにアンテナ基材上のアンテナ回路及びアンテナ端子を有するインレットを準備すること(インレット準備工程)
前記第1のコアシートと前記インレットとを、前記第1のコアシートの前記導電性層と前記インレットの前記アンテナ端子とが相対するように積層して、多層構造のカード基材を作製すること(カード基材作製工程)
を含む、
コンビネーションカードの製造方法に関する。
本発明のコンビネーションカードの製造方法は、
前記カード基材作製工程の後に、
前記カード基材に、前記ICモジュールを収容するための、前記第1のコアシートを貫通する第1の穴を形成すること(第1の穴形成工程)、
前記カード基材のうちの前記アンテナ端子と前記導電性層とが積層している位置に、前記第1のコアシートのコアシート基材を貫通して少なくとも前記導電性層に至る第2の穴を形成すること(第2の穴形成工程)、
前記第2の穴に導電性材料を充填すること(導電性材料充填工程)、並びに
前記第1の穴に前記ICモジュールを収容するとともに、前記ICモジュールの前記内部接触端子と前記アンテナ端子とを、少なくとも前記第2の穴に充填された前記導電性材料を介して電気的に接触させること(ICモジュール実装工程)
を更に含んでいてよい。
本実施形態において、第1の穴形成工程と第2の穴形成工程とは、順不同で行われてよい。
本発明の方法によると、特許文献2の技術とは異なり、インレット上に導電性層を印刷する必要がない。通常、インレットは、厚みが50μm程度と薄く、印刷の際のシート搬送が困難であって、印刷時にインレットにカール、しわ等が発生する場合があり、導電性層形成工程の歩留まりを向上させることが容易ではない。
これに対して本発明の方法では、インレットに導電性層を印刷することに起因する困難性が排除されているから、汎用の印刷方法により、高い歩留まりで導電性層を形成することができる。
<コンビネーションカードの製造方法>
図1に、本実施形態のコンビネーションカードの製造方法の工程説明図を示した。
[コアシート準備工程]
コアシート準備工程では、コアシート基材11、及びコアシート基材11の一部領域上の導電性層12を有する第1のコアシート10を準備する(図1(a))。
第1のコアシート10は、例えば、以下のいずれかの方法により製造されたものであってよい。
(1)コアシート基材11の一部領域上に、導電性ペーストを塗布して導電性層12を形成すること、
(2)コアシート基材11の一部領域上に、導電性箔を積層して導電性層12を形成すること、
(3)コアシート基材11の一部領域上に、蒸着法によって導電性層12を形成すること、等。
コアシート基材11の厚みは、印刷による導電性層12の形成を容易とすべき観点から、100μm以上であってよく、例えば、120μm以上、140μm以上、160μm以上、180μm以上、又は200μm以上であってよい。一方で、得られるコンビネーションカードの合計の厚みを過度に厚くしないとの観点から、コアシート基材11の厚みは、例えば、300μm以下、280μm以下、260μm以下、240μm以下、220μm以下、又は200μm以下であってよい。
コアシート基材11は、単層であっても多層構造であってもよい。コアシート基材11が多層構造である場合の層数は、例えば、2層以上、3層以上、又は4層以上であってよく、例えば、6層以下、5層以下、又は4層以下であってよい。
コアシート基材が多層構造である場合、多層の積層体のうちの最内層となるコアシート基材の一部領域上に導電性層を形成して導電性層付きコアシート基材を得た後に、この導電性層付きコアシート基材に他の層を更に積層することにより、多層構造のコアシート基材を含むコアシートを作製してよい。
更には、コアシート基材を構成する多層のうちの一部の層を用いて導電性層付きコアシート基材を得たうえで、この導電性層付きコアシート基材を、他のコアシート基材、インレット等と積層してカード基材を構成してもよい。この場合には、得られたカード基材中の、導電性層付きコアシート基材と他のコアシート基材との積層部分が第1のコアシートを構成することになる。
第1のコアシートが多層構造である場合、この第1のコアシートを構成するコアシート基材それぞれの厚みは、例えば、80μm以上、90μm以上、100μm以上、又は120μm以上であってよく、例えば、250μm以下、230μm以下、又は200μm以下であってよい。
コアシート基材11を構成する材料は、例えば、PVC(ポリ塩化ビニル)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PET−G(テレフタル酸−エチレングリコール−シクロヘキサンジメタノール コポリエステル)、PET−GとPCとのポリマーアロイ等であってよい。
コアシート準備工程において、導電性層を形成するために使用される導電性ペーストは、例えば、金属粒子、導電性炭素材料粒子等が、例えば、樹脂中に分散されて成るペースト等であってよい。金属粒子は、例えば、金、銀、銅、白金、ニッケル等を含む粒子であってよい。導電性炭素材料粒子は、例えば、カーボンブラック、グラファイト等を含む粒子であってよい。樹脂は、例えば、エポキシ樹脂等であってよい。好ましくは、銅粒子がエポキシ樹脂中に分散されているペーストである。
コアシート基材11の一部領域上への導電性ペーストの塗布は、公知の適宜の方法によって行われてよく、例えば、印刷によって行われてよい。印刷は、例えば、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷(シルク印刷)等であってよい。
コアシート準備工程に使用される導電性箔は、例えば金属箔であってよく、具体的には例えば、金、銀、銅、白金、ニッケル等を含む箔であってよい。
コアシート準備工程における蒸着法は、物理蒸着法(PVD)及び化学蒸着法(CVD)のいずれであってもよい。
コアシート基材11の一部領域上の導電性層12は、略均一の厚みで有意の面積を有する層であってよい。導電性層12が有意の面積を有する層であることにより、後述の第2の穴を例えばミリングによって形成する際、加工誤差が生じたとしても広い接触面積を確保することができるから、ICモジュールとアンテナ端子との接続不良を抑制することができる。
一方で、導電性層12の形成範囲は、アンテナの機能を最大限に発揮させて良好な通信特性を得るために、得られるコンビネーションカード面に垂直な方向から見たときに、アンテナ端子2aを除くアンテナ回路と重複しない範囲としてよい。
導電性層12の形成範囲は、良好な通信特性を得るとの観点から、得られるコンビネーションカード面に垂直な方向から見たときに、アンテナ端子2aとICモジュールの内部接触端子との導通領域を含んでよく、これよりも少し大きい範囲としてよい。
導電性層12の厚みは、例えば、2μm以上又は10μm以上としてよく、例えば、50μm以下又は60μm以下としてよい。
[インレット準備工程]
インレット準備工程では、アンテナ基材21、並びにアンテナ基材21上のアンテナ回路(図示せず)及びアンテナ端子2aを有するインレット20を準備する(図1(b))。
本実施形態の方法によると、アンテナ回路及びアンテナ端子を有するインレットに印刷を行う必要がないから、本工程で使用されるアンテナ基材の厚みは、比較的薄くてよい。アンテナ基材の厚みは、例えば、150μm以下、130μm以下、110μm以下、90μm以下、又は70μm以下であってよい。一方で、後工程の加工に耐える厚みは確保する必要があるから、アンテナ基材の厚みは、例えば、40μm以上、45μm以上、又は50μm以上であってよい。
アンテナ基材21を構成する材料は、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PET−G(テレフタル酸−エチレングリコール−シクロヘキサンジメタノール コポリエステル)、PEN(ポリエチレンナフタレート)等であってよい。
アンテナ回路及びアンテナ端子は、それぞれ、同種又は異種の導電性材料から構成されていてよい。アンテナ回路及びアンテナ端子を構成する導電性材料は、例えば金属であってよく、具体的には例えば、銅、アルミニウム等であってよい。
インレット20は、例えば、以下のいずれかの方法によって作製されたものであってよい。
(1)アンテナ基材21上に導電性材料から成る箔を積層し、この箔の一部をエッチングにより除去して、エッチングアンテナを形成する方法、
(2)アンテナ基材21上に、導電性材料を所定パターンにて印刷する方法、
(3)導電性材料から成る細線ワイヤーを所定のアンテナ形状に巻いた巻線アンテナをアンテナ基材21上に配置する方法、
(4)導電性材料から成る箔を予め所定のパターン形状に成形したうえで、アンテナ基材21上に転写する方法、等。
[カード基材作製工程]
カード基材作製工程では、
第1のコアシート10とインレット20とを、第1のコアシート10の導電性層12とインレット20のアンテナ端子2aとが相対するように積層して(図1(c))、多層構造のカード基材50を作製する(図1(d))。
カード基材50は、コアシート10とインレット20との積層体であってよく、或いは図1(c)に示したように、コアシート基材から成る第2のコアシート30を更に有し、第1のコアシート10、インレット20、及び第2のコアシート30をこの順に有する積層体であってよい。
任意的に使用される第2のコアシート30は、コアシート基材を有する。このコアシート基材は、導電性層を有さない他は、第1のコアシート10におけるコアシート基材について上記に例示した構成から、適宜に選択されてよい。従って第2のコアシート30を構成するコアシート基材は、単層であっても多層構造であってもよい。このコアシート基材が多層構造である場合の層数は、例えば、2層以上、3層以上、又は4層以上であってよく、例えば、6層以下、5層以下、又は4層以下であってよい。
第2のコアシート30におけるコアシート基材は、第1のコアシート10におけるコアシート基材と同じであってもよいし、相違していてもよい。
カード基材には、第1のコアシートの外側、及び存在する場合には第2のコアシートの外側のうちの、少なくとも一方、典型的には双方に、オーバーレイ基材を更に配置してもよい。
オーバーレイ基材を構成する材料は、例えば、PVC、PET、PET−G、PET−GとPCとのポリマーアロイ等であってよい。
オーバーレイ基材の厚みは、例えば、40μm以上、45μm以上、50μm以上、又は55μm以上であってよく、例えば、75μm以下、70μm以下、65μm以下、又は60μm以下であってよい。
図1(c)に示したように、カード基材50は、インレット20の側面を取り囲むように適当なスペーサー40を配置した構成であってもよい。
任意的に使用されるスペーサー40を構成する材料は、第1及び第2のコアシートにおけるコアシート基材と同じ材料から構成されていてよい。スペーサー40の厚みは、インレット20を構成するアンテナ基材21の厚みと略同じであってよい。
カード基材作製工程における積層は、例えば、各層を重ねた状態で熱圧着する方法等によって行われてよい。
カード基材作製工程では、カード基材を構成する層をそれぞれ単層で重ねた状態で熱圧着してよく、又は、カード基材を構成する層のうちの一部の複数層を予め熱圧着しておき、得られた熱圧着物を残りの層と重ねた状態で熱圧着してもよい。
導電性層付きコアシート基材、インレット、及び第2のコアシートを重ねた状態で熱圧着してインレット積層体を得たうえで、このインレット積層体と他の層とを重ねた状態で再度熱圧着を行って多層構成のカード基材を得ることも、本実施形態における好ましい態様である。より具体的には例えば、導電性層付きコアシート基材、インレット、及び第2のコアシートを重ねた状態で熱圧着してインレット積層体を得て、オーバーレイ基材、第1のコアシート、インレット積層体、及び1層又は2層の第2のコアシートを重ねた状態で再度熱圧着を行って多層構成のカード基材を得る場合が挙げられる。
[第1の穴形成工程及び第2の穴形成工程]
本実施形態のコンビネーションカードの製造方法において、第1の穴形成工程及び第2の穴形成工程は順不同で行われてよい。以下では、第1の穴を形成した後に、第2の穴を形成する場合について説明する。
第1の穴形成工程では、カード基材50に、ICモジュールを収容するための、第1のコアシート10を貫通する第1の穴h1を形成する(図1(e))。第1の穴h1は、ICモジュールが実装される場所に形成される。
第1の穴h1は、実装されるICモジュールの外形に対応する形状及び深さを有している。一例として、図1(e)の場合には、基板部及び封止部を有するICモジュールを実装するための、断面形状が「T」字型の穴を形成している。ここで、第1の穴h1のうちの、「T」字の縦棒に相当する部分は、第1のコアシート10を貫通している。カード基材が第2のコアシートを含む場合には、図1(e)に示したように、第1の穴h1のうちの「T」字の縦棒に相当する部分は、更に、インレット20を貫通し、第2のコアシートに至っていてもよい。第1の穴h1のうちの「T」字の横棒に相当する部分は、第1のコアシートのコアシート基材の部分にとどまる深さであってよい。
第1の穴は、公知の方法、例えばミリングによって形成されてよい。
第2の穴形成工程では、カード基材50のうちのアンテナ端子2aと導電性層12とが積層している位置に、第1のコアシート10のコアシート基材11を貫通して少なくとも導電性層12に至る第2の穴h2を形成する(図1(f))。第2の穴h2は、第1のコアシート10のコアシート基材11の他、導電性層12も貫通して、インレット20のアンテナ端子2aに至るものであってもよい。
第2の穴h2は、公知の方法、例えばミリングによって形成されてよい。
[導電性材料充填工程]
導電性材料充填工程では、第2の穴h2に導電性材料9を充填する(図1(g))。
第2の穴h2への導電性材料9の充填は、例えば、以下の方法によって行われてよい。
(1)第2の穴に導電性ペーストを充填する方法、
(2)第2の穴にハンダを充填する方法、等。
本工程に使用される導電性ペーストは、例えば、金属粒子、導電性炭素材料粒子等が、例えば、樹脂中に分散されて成るペースト等であってよい。金属粒子は、例えば、金、銀、銅、白金、ニッケル等から成る粒子であってよい。導電性炭素材料粒子は、例えば、カーボンブラック、グラファイト等であってよい。樹脂は、例えば、エポキシ樹脂等であってよい。
本工程に使用されるハンダは、公知のハンダ合金から構成されていてよい。
[ICモジュール実装工程]
ICモジュール実装工程では、第1の穴h1にICモジュール60を収容するとともに、ICモジュール60の内部接触端子60aとアンテナ端子2aとを、少なくとも第2の穴h2に充填された導電性材料9を介して電気的に接触させる(図1(h))。
ICモジュール60と、カード基材50とを接着させるために、ICモジュール60に熱可塑性又は熱硬化性の接着テープを貼着したうえで、第1の穴h1にICモジュール60を収容することも、本工程の好ましい態様である。このとき、接着テープは、ICモジュール60の内部接触端子60aが突出している面上に、内部接触端子60aを避けるようにして貼着されてよい。
ICモジュール60は、基板部及び封止部を有するものであってよい。基板部を上側に、封止部を下側に配置した状態で、ICモジュールを鉛直面で切断した断面において、ICモジュール60は、基板部が封止部よりも大きい略T字型の形状を示してよい。
ICモジュールの基板部は、例えば、モジュール基板と、外部接触端子と、内部接触端子を有していてよい。外部接触端子は、モジュール基板のうちの封止部とは反対側の面に存在し、接触通信を行うための接触通信手段として機能する。内部接触端子は、モジュール基板のうちの封止部と同じ面側に存在し、インレットのアンテナ端子と接続され、非接触通信に資する。
ICモジュールの封止部は、基板部の外部接触端子及び内部接触端子と接続されたICチップと、このICチップを封止する封止樹脂とを有していてよい。
ICモジュール60の内部接触端子60aとアンテナ端子2aとを、導電性材料9を介して電気的に接触させるには、例えば、第2の穴h2に導電性ペーストを充填したうえで、第1の穴h1にICモジュール60を収容することによって行われてよい。第1の穴h1に、ICモジュール60を収納した後に、導電性ペーストを所定の温度で加熱して、ペーストを硬化することも、本実施形態の好ましい態様である。
[導電性層、第1の穴、及び第2の穴の位置について]
次に、本実施態様における、導電性層、第1の穴、及び第2の穴の位置について説明する。
図2に、本発明のある実施形態におけるインレット20の構成を、ICモジュールの収納位置及び導電性層の位置とともに示した。図2のインレット20は、アンテナ基材21上に、アンテナ端子2aを有するアンテナ回路2を有する。得られるコンビネーションカードにおいて、ICモジュールの基板部は符号6に相当する領域内に収納され、ICモジュールの封止部は符号6aに相当する領域内に収納される。
第1のコアシート10において導電性層12が占める範囲は、図2の符号4で囲んだ領域であってよい。導電性層12がこの領域に一定の面積を占めて存在することにより、アンテナ端子2aとICモジュール60の内部接触端子60aとの導電性材料9を介する電気的な接触を確実に行うことができる。また、導電性層12の存在範囲をこの領域内にとどめることにより、導電性層12を例えば印刷によって形成するときに多少の印刷ずれが生じた場合でも、導電性層12とアンテナ回路2との重複を避けることができ、アンテナの機能を損なうことがない。
図2において、第1の穴のうち、ICモジュールの封止部が収納される符号6aの領域内は、第1のコアシートを貫通する。従ってこの領域内では、第1のコアシートを構成するコアシート基材及び導電性層が除去されている。ここで、図2において、導電性層の存在範囲を示す符号4の領域が、第1の穴のうちの符号6aの領域によって、2つに分断され、両者間の導通が切断されている。導電性層と第1の穴とをこのような相対位置とすることにより、2つのアンテナ端子2aが導電性層による導通を避けることができ、アンテナの機能を損なうことがない。
図2における符号6bの領域は、第2の穴の位置を示す。上述のとおり、第2の穴は、アンテナ端子2aと導電性層とが積層している位置に形成される。図2中の符号6bの領域は、アンテナ端子2aと、導電性層の存在範囲を示す符号4の領域とが積層している領域の一部を占めている。
<コンビネーションカード>
本発明の別の観点によると、本発明のコンビネーションカードの製造方法によって製造されたコンビネーションカードが提供される。
本実施形体のコンビネーションカードは、
ICモジュール及び非接触通信用アンテナを備えているコンビネーションカードであって、
前記ICモジュールは、接触通信のための外部接触端子及び非接触通信のための内部接触端子を備えており、且つカード基材中に実装されており、
前記カード基材は、少なくとも、コアシート基材、導電性層、及びインレットがこの順に積層された多層構造のカード基材であり、
前記導電性層は、前記コアシート基材の一部の領域上に積層されており、
前記インレットは、アンテナ基材並びにアンテナ基材上のアンテナ回路及びアンテナ端子を有し、
前記導電性層及び前記インレットは、前記導電性層と前記インレットの前記アンテナ端子とが電気的に接触するように積層されており、
前記カード基材は、
前記ICモジュールを収容するための、前記コアシート基材を貫通する第1の穴と、
前記カード基材のうちの前記アンテナ端子と前記導電性層とが積層している位置に、前記コアシート基材を貫通して少なくとも前記導電性層に至る第2の穴と
を有し、
前記第2の穴内に導電性材料を有し、且つ
前記第1の穴内に前記ICモジュールを有するとともに、前記ICモジュールの前記内部接触端子が、少なくとも前記第2の穴中の前記導電性材料を介して前記アンテナ端子と電気的に接触している、
コンビネーションカードである。
本実施形体のコンビネーションカードにおいて、ICモジュールの内部接触端子と、インレットのアンテナ端子との電気的接触の態様としては、例えば、以下の2つの態様が例示される。
即ち、第2の穴が、コアシート基材を貫通して導電性層に至るが、導電性層を貫通しておらず、且つ
ICモジュールの内部接触端子が、第2の穴中の導電性材料及び導電性層を介してアンテナ端子と電気的に接触している第1の態様、並びに
前記第2の穴が、コアシート基材及び導電性層を貫通してアンテナ端子まで至っており、且つ
ICモジュールの内部接触端子が、第2の穴に充填された導電性層を介してアンテナ端子と電気的に接触している第2の態様である。
図3に、本実施形態のコンビネーションカードの第1の態様について、図1(h)に破線で示した領域Aの拡大断面図を示した。
図3には、第1の穴に収納されたICモジュール60の内部接触端子60aが、第2の穴中の導電性材料9、及び導電性層12の双方を介して、インレット20を構成するアンテナ基材21上のアンテナ端子2aと電気的に接触している形態が図示されている。
図4に、本実施形態のコンビネーションカードの第2の態様について、図1(h)に破線で示した領域Aの拡大断面図を示した。
図4には、第1の穴に収納されたICモジュール60の内部接触端子60aが、第2の穴中の導電性材料9を介して、インレット20を構成するアンテナ基材21上のアンテナ端子2aと電気的に接触している形態が図示されている。ここで、導電性材料9は、導電性層12とも電気的に接触している。この導電性層12は、アンテナ端子2aと電気的に接触しているので、内部接触端子60aとアンテナ端子2aとの電気的な接触に寄与する総面積は拡大されている。このような第2の態様は、コンビネーションカードの耐折り曲げ性を向上する観点から好ましい。
本発明のコンビネーションカードでは、任意の層間に絵柄印刷層が設けられていてもよい。その場合の例としては、第1のコアシートの外側に配置されたオーバーレイ基材と第1のコアシートとの間、及び第2のコアシートの外側に配置されたオーバーレイ基材と第2のコアシートとの間のうちの、少なくとも一方、典型的には双方に、絵柄印刷層が設けられている態様が挙げられる。
<コアシート>
本発明の更に別の観点によると、本発明のコンビネーションカードの製造方法に使用されるコアシートが提供される。
本実施形態のコアシートは、
本発明のコンビネーションカードの製造方法における第1のコアシートとして使用されるためのコアシートであって、
コアシート基材及び前記コアシート基材の一部領域上の導電性層を有する。
<実施例1>
図5に示した多層構成のカード基材を下記のようにして作製し、これを用いてコンビネーションカードを作製して、評価した。
(1)カード基材の作製
図2に示した構成のインレットを準備した。実施例1のインレット20は、厚み50μmのPET製のアンテナ基材21上に、アンテナ端子2aを有するアンテナ回路2をエッチングによって形成したものである。図2において、破線で囲んだ符号6の範囲は、後の工程でICモジュールの基板部が収納される領域であり、符号6aの範囲は、ICモジュールの封止部が収納される領域を示す。
厚み200μmのPET−Gから成るコアシート基材の片面上の、アンテナ端子2aとの接触が予定されている領域、即ち、図2における符号4の領域との接触が予定されている領域に、導電性層として、厚み25μmの銅ペースト層をシルクスクリーン印刷によって形成し、導電性層付きコアシートを得た。このときのシルクスクリーン印刷では、コアシート基材の搬送性が良好であり、基材に損傷を与えずに、問題なく行うことができた。
上記の導電性層付きコアシート、インレット、及び厚み150μmのPET−Gから成るコアシート基材を、この順に、且つ導電性層付きコアシートの導電性層と、インレット上のアンテナ端子2aとが接触するように積層した状態で熱圧着を行って、インレット積層体を得た。このとき、インレットの周囲に、PET−Gから成る厚み50μmのスペーサーを配置したうえで、熱圧着を行った。
上記で得られたインレット積層体の両面に、それぞれ、厚み150μmのPET−Gから成るコアシート基材、及び厚み50μmのPET−Gから成るオーバーレイ基材をこの順に積層して挟み込み、全層を熱プレスによって貼り合わせた後、型抜きして、多層構成のカード基材を得た。
(2)第1の穴及び第2の穴の形成
次いで、COT(Chip on Tape)型のICモジュール60を実装するための第1の穴を、表側(即ち、導電性層付きコアシート側の最外層)からの掘削により形成した。このとき、図2の符号6に相当する領域はICモジュールの基板部を収納可能な深さまで掘削し、符号6aに相当する領域はICモジュール封止部を収納可能な深さまで掘削した。次いで、図2の符号6bに相当する領域に第2の穴を掘削により形成した。第2の穴の掘削は、導電性層付きコアシートのコアシート基材及び銅ペースト層を貫通して、アンテナ端子2aに達するまで行った。
(3)コンビネーションカードの作製
第2の穴に導電性材料9として銀ペーストを充填した。ニトリルゴム及びフェノール樹脂を含有する熱可塑性溶着フィルムを、ICモジュール60の内部接触端子60aが突出している面上に、内部接触端子60aを避けるようにして貼着させた。ICモジュール60の内部接触端子60aとアンテナ端子2aとが銀ペーストを介して接合し、且つ、ICモジュール60とカード基材とが熱可塑性溶着フィルムを介して接触するように、ICモジュール60を収納した。その後、全体を加熱して、銀ペーストを硬化するとともに、熱可塑性溶着フィルムを溶融させてICモジュール60とカード基材とを接着させることにより、コンビネーションカードを作製した。
(4)動的曲げ強さ試験
上記で製造したコンビネーションカードについて、JIS X6305−1:2010 5.8に準拠して、長辺方向の最小たわみ2.00mm及び最大たわみ20.00mm、短辺方向の最小たわみ1.00mm及び最大たわみ10.00mmのストロークで、動的曲げ強さ試験を行った。試験は、長辺方向におもて側が凸となる曲げ、長辺方向に裏側が凸となる曲げ、短辺方向におもて側が凸となる曲げ、及び短辺方向に裏側が凸となる曲げの順に、各250回ずつを繰り返す方法で行い、1,000回の曲げ(上記の繰り返し1サイクルの曲げ)を行うごとに、カードの通信機能の有無を調べた。
その結果、実施例1のコンビネーションカードでは、曲げ回数8,000回で通信機能に障害が生じ、曲げ回数7,000回までは通信機能が損なわれないことが確認された。
<実施例2>
コアシート基材上に形成する導電性層の厚みを50μmとした他は、実施例1と同様にしてコンビネーションカードを作製し、その動的曲げ強さ試験を行った。
その結果、実施例2のコンビネーションカードでは、曲げ回数11,000回で通信機能に障害が生じ、曲げ回数10,000回までは通信機能が損なわれないことが確認された。
<比較例1>
コアシート基材上に導電性層を形成しなかった他は、実施例1と同様にしてコンビネーションカードを作製し、その動的曲げ強さ試験を行った。
その結果、比較例1のコンビネーションカードでは、曲げ回数3,000回で通信機能に障害が生じた。
以上の結果から、コアシート基材上に導電性層を形成して作製した実施例1及び2のコンビネーションカードは、コアシート基材上に導電性層を形成しなかった比較例1のカードと比較して、曲げ耐性が高いことが確認された。これは、ICモジュールの端子とアンテナ端子との電気的な接触が、第1のコアシート上の導電性層によって改良された結果であると推察される。
<比較例2>
コアシート基材上に導電性層を形成せず、その代わりに、実施例1と同様なインレットのアンテナ回路上の、図2において一点鎖線で囲んだ符号4に相当する領域に、導電性層としての銅ペースト層をオフセット印刷によって形成しようと試みた。しかし、このインレットに用いたアンテナ基材の厚み50μmでは、薄すぎて搬送ができなかったため、オフセット印刷を行えなかった。
<比較例3>
コアシート基材上に導電性層を形成せず、その代わりに、実施例1と同様なインレットのアンテナ回路上の、図2の一点鎖線で囲んだ符号4に相当する領域に、導電性層としての銅ペースト層をシルクスクリーン印刷によって形成した。しかし、印刷後のアンテナ基材には、カール、しわ等が発生しており、カード作製に使用できるインレットを得ることはできなかった。このアンテナ基材の厚み50μmでは、印刷法を適用するには薄すぎたことによると考えられる。
<比較例4>
コアシート基材上に導電性層を形成せず、その代わりに、厚み200μmのPET−G製のアンテナ基材上に銅の巻線アンテナを設けたインレットの巻線アンテナ上の、図2の一点鎖線で囲んだ符号4に相当する領域に、導電性層としての銅ペースト層をオフセット印刷によって形成した。しかし、印刷の際にアンテナの損傷が発生し、正常な通信が行えない試料が多数発生したため、有効な動的曲げ強さ試験を行えるカードの作製ができなかった。
2 アンテナ回路
2a アンテナ端子
4 導電性材料層の形成範囲
6 ICモジュール基板部の収納領域
6a ICモジュール封止部の収納領域
6b 第2の穴の形成領域
9 導電性材料
10 第1のコアシート
11 コアシート基材
12 導電性層
20 インレット
21 アンテナ基材
30 第2のコアシート
40 スペーサー
50 カード基材
60 ICモジュール
60a ICモジュールの内部接触端子
h1 第1の穴
h2 第2の穴

Claims (9)

  1. ICモジュール及び非接触通信用アンテナを備えているコンビネーションカードの製造方法であって、
    前記ICモジュールは、接触通信のための外部接触端子及び非接触通信のための内部接触端子を備えており、
    前記非接触通信用アンテナは、前記内部接触端子と電気的に接触しており、且つ
    前記方法は、
    コアシート基材、及び前記コアシート基材の一部領域上の導電性層を有する第1のコアシートを準備すること、
    アンテナ基材、並びにアンテナ基材上のアンテナ回路及びアンテナ端子を有するインレットを準備すること、
    前記第1のコアシートと前記インレットとを、前記第1のコアシートの前記導電性層と前記インレットの前記アンテナ端子とが相対するように積層して、多層構造のカード基材を作製すること
    前記カード基材に、前記ICモジュールを収容するための、前記第1のコアシートを貫通する第1の穴を形成すること、
    前記カード基材のうちの前記アンテナ端子と前記導電性層とが積層している位置に、前記第1のコアシートのコアシート基材を貫通して少なくとも前記導電性層に至る第2の穴を形成すること、
    前記第2の穴に導電性材料を充填すること、並びに
    前記第1の穴に前記ICモジュールを収容するとともに、前記ICモジュールの前記内部接触端子と前記アンテナ端子とを、少なくとも前記第2の穴に充填された前記導電性材料を介して電気的に接触させること
    を含む、
    コンビネーションカードの製造方法。
  2. 前記コアシート基材の一部領域上に、導電性ペーストを塗布して前記導電性層を形成すること、
    前記コアシート基材の一部領域上に、導電性箔を積層して前記導電性層を形成すること、又は
    前記コアシート基材の一部領域上に、蒸着法によって前記導電性層を形成すること
    によって前記第1のコアシートを製造する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記コアシート基材上への導電性ペーストの塗布を、印刷によって行う、請求項2に記載の方法。
  4. 前記カード基材が、コアシート基材を有する第2のコアシートを更に有し、
    前記カード基材の作製を、前記第1のコアシート、前記インレット、及び前記第2のコアシートをこの順に積層することによって行う、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記第1のコアシートを構成する前記コアシート基材が多層構造である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記第2のコアシートを構成する前記コアシート基材が多層構造である、請求項4に記載の方法。
  7. 前記第2の穴へ前記導電性材料の充填を、
    前記第2の穴に導電性ペーストを充填すること、又は
    前記第2の穴にハンダを充填すること
    によって行う、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記第2の穴の形成を、前記第1のコアシートのコアシート基材及び前記導電性層を貫通して前記インレットの前記アンテナ端子に至るように行う、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 請求項1〜のいずれか一項に記載のコンビネーションカードの製造方法における第1のコアシートとして使用されるためのコアシートであって、
    前記コアシートは、コアシート基材及び前記コアシート基材の一部領域上の導電性層を有する、
    コアシート。
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