JP6975198B2 - レーザ加工システム - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ加工システムに関する。
ロボットのアーム先端にレーザ装置とガルバノスキャナを搭載したレーザ加工システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、「ロボットアームの先端に設けた加速度センサで取得した振動の加速度に基づいて振動によるレーザ照射位置のずれを抑制するように指令補正値を算出し、該指令補正値により、ガルバノスキャナ制御部によるガルバノモータへの制御指令を補正する。」と記載されている(段落0026)。
特開2018−39039号公報
特許文献1に例示されているようなレーザ加工システムの普及が進行しつつある中で、レーザ加工システムに対しては、ロボット等の想定外の動作等によってレーザが本来意図しない領域に照射されるような事態が生じないように安全性にいっそう配慮した構成であることが望まれている。
本開示の一態様は、ロボットと、前記ロボットに設けられたレーザ出射部と、前記ロボットの位置の情報を用いて、前記レーザ出射部から出射されるレーザ光の照射経路を算出する照射経路算出部と、算出された前記照射経路が予め設定された許容照射領域を通るか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記照射経路が前記許容照射領域を通らないと判定された場合に、前記照射経路に出射される前記レーザ光の出力を、加工のための第1出力よりも低い第2出力に抑制するレーザ出力抑制部と、を具備し、前記許容照射領域は、複数の領域からなり、前記第2出力は、前記複数の領域のそれぞれに関連付けて互いに異なる値に定められ、前記判定部は、前記照射経路が前記複数の領域のそれぞれを通るか否かを判定し、前記レーザ出力抑制部は、前記判定部により前記照射経路が前記複数の領域のいずれかを通らないと判定された場合に、前記第2出力を、判定された前記領域に関連付けて定めた値に設定する、レーザ加工システムである。
上記構成によれば、ロボット等の想定外の動作等によってレーザが本来意図しない領域に照射されるような事態が発生することを確実に防ぐことができる。
添付図面に示される本発明の典型的な実施形態の詳細な説明から、本発明のこれらの目的、特徴および利点ならびに他の目的、特徴および利点がさらに明確になるであろう。
一実施形態のレーザ加工システムの全体構成を表すブロック図である。 ロボット制御装置内に構成される機能を表す機能ブロック図である。 許容照射領域情報によって表される許容照射領域の例を示す図である。 算出されたレーザ光の照射経路が許容照射領域外を通過すると判定されたことで、レーザ光の照射が停止された状態を表す図である。 照射経路の判定およびレーザ光出力の抑制の処理を表すフローチャートである。 許容照射領域を2つの領域から構成した例を示す図である。
次に、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。参照する図面において、同様の構成部分または機能部分には同様の参照符号が付けられている。理解を容易にするために、これらの図面は縮尺を適宜変更している。また、図面に示される形態は本発明を実施するための一つの例であり、本発明は図示された形態に限定されるものではない。
図1は一実施形態のレーザ加工システム100の全体構成を表すブロック図である。図1に示すようにレーザ加工システム100は、ロボット10と、ロボット10を制御するロボット制御装置50と、ロボット10のアーム13先端部に配置されたレーザ出射部70とを有する。本実施形態においてレーザ出射部70は、アーム13の先端部に取り付けられたレーザ装置20およびガルバノスキャナ40と、レーザ装置20およびガルバノスキャナ40を駆動制御するガルバノスキャナ制御部30とを備える。ロボット10は、例えば、垂直多軸ロボットである。ロボット制御装置50とガルバノスキャナ制御部30は、ネットワーク60を介して接続される。ガルバノスキャナ40は、一例として、2次元方向にレーザ光Lを走査させる2軸式のガルバノスキャナであり、2軸それぞれに対応するモータ、およびそれらのモータ軸にそれぞれ取り付けられるガルバノミラーを有する。ガルバノスキャナ制御部30は、スキャナ動作プログラムに記述された動作指令に従ってガルバノスキャナ40の2軸のモータを同期制御してレーザ光Lによる2次元の走査動作を実行する。なお、ガルバノスキャナ40は、2軸式のものに限られず、1軸式或いは3軸式のものであっても良い。ガルバノスキャナ制御部30はまた、レーザ装置20を制御する機能(レーザ装置20のON/OFF制御、出力を調節する機能等)を有する。レーザ加工システム100は、ロボット10によりレーザ出射部70を搬送しながらレーザ光Lを照射して自動車の車体等のワークWのレーザ加工(溶接等)を実行する。
ロボット10は、基部11と、アーム13と、複数の軸12a〜12cと、各軸を駆動するサーボモータ(不図示)とを有する。ロボット制御装置50は、ロボット制御装置50の記憶装置に記憶されたロボット動作プログラムに記述された動作指令にしたがってロボット10を制御する。ロボット制御装置50は、例えば、ロボット10の構成情報(アーム長さ等)、アームの両端の各軸に設けられたサーボモータのパルスコーダ(位置速度検出器)からの現在位置情報に基づいてロボット10の位置(例えば、アーム13の先端の位置)を把握することができる。また、ロボット制御装置50は、ワークWの形状や位置を表す情報を有している。レーザ装置20は、レーザ媒質、光共振器、および励起源等を備える各種レーザ光源である。ロボット制御装置50は、CPU、ROM、RAM、記憶装置、ディスプレイ、入出力装置等を備える一般的なコンピュータである。
上記構成を有するレーザ加工システム100は、ガルバノスキャナ40からワークWに向かって照射されるレーザ光Lの照射経路を算出することで、レーザ光Lが所定の許容照射領域の外部に照射されることを防ぐ機能を有する。図2は、このようなレーザ光の抑制機能を達成するため、ロボット制御装置50内に構成される機能を表す機能ブロック図である。図2に示された機能ブロックは、一例として、ロボット制御装置50内のCPU、記憶装置等によって実現される。
レーザ照射経路算出部151は、ガルバノスキャナ40からワークWに向かって照射されるレーザ光Lの照射経路を算出するための2つの算出方法を有している。以下、2つの算出方法について説明する。
(第1の算出方法)
第1の算出方法は、ロボット10の現在位置、ガルバノスキャナ40の現在位置等を用いて、レーザ光Lの照射経路を算出する方法である。レーザ照射経路算出部151には、ロボット構成情報121、レーザ取付位置情報122、ガルバノミラー構成情報123、ロボット10の各軸のパルスコーダからの出力(パルスコーダ出力(ロボット))124)、およびガルバノスキャナ40の各ミラーの駆動軸のパルスコーダからの出力(パルスコーダ出力(ミラー軸)125)が入力されている。
ロボット構成情報121は、ロボット10の軸数、各アームの長さ、各減速機の減速比等のロボット構成情報であり、ロボット制御装置50が予め保有している。レーザ取付位置情報122は、レーザ装置20の取り付け位置を表す情報であり、ロボット制御装置50が予め保有している。レーザ取付位置情報122により、ロボット10の設置位置を基準とする座標系(以下、ロボット座標系とも記す)におけるレーザ装置20の取り付け位置が把握される。ガルバノミラー構成情報123は、ガルバノスキャナ40におけるガルバノミラーの駆動軸の軸数、配置等のガルバノミラーの構成情報である。また、ガルバノミラー構成情報123は、レーザ装置20とガルバノスキャナ40との距離D0を含んでいる。ガルバノミラー構成情報123は、ガルバノスキャナ制御部30からレーザ照射経路算出部151に提供される。パルスコーダ出力(ロボット)124は、ロボット10の各軸のサーボモータに設けられたパルスコーダ(位置速度検出器)からの現在位置情報である。パルスコーダ出力(ミラー軸)125は、ガルバノスキャナ40の各ミラーの駆動軸のモータに設けられたパルスコーダ(位置速度検出器)からの現在位置情報である。パルスコーダ出力(ミラー軸)125は、ガルバノスキャナ40からガルバノスキャナ制御部30を介してレーザ照射経路算出部151に提供される。
レーザ照射経路算出部151は、ロボット構成情報121とパルスコーダ出力(ロボット)124を用いてロボット10の現在位置(例えば、アーム13先端のロボット座標系における位置)を算出する。レーザ照射経路算出部151は、レーザ取付位置情報122を用いて、ロボット座標系におけるレーザ装置20の取り付け位置を取得する。また、レーザ照射経路算出部151は、ガルバノミラー構成情報123とパルスコーダ出力(ミラー軸)125とを用いて、走査動作の現在位置を取得する。レーザ照射経路算出部151は、上述の情報を用いることで、ロボット座標系におけるレーザ光Lの照射経路(例えば、照射開始点、照射方向)を把握することができる。
記憶部152には、ワークW表面のレーザ光Lの通過を許容する領域の情報である許容照射領域情報152aが記憶されている。図3は、一例として、許容照射領域情報152aによって表される四角形の許容照射領域161を示している。許容照射領域161が、図3のように四角形の領域である場合には、許容照射領域情報152aは、ロボット座標系における許容照射領域161の対角位置の座標(x1,y1,z1)、(x2,y2,z2)であっても良い。なお、許容照射領域が多角形である場合には、許容照射領域情報は多角形の各頂点の座標であっても良い。また、許容照射領域が円形である場合には、許容照射領域情報は円の中心座標および半径であっても良い。なお、一例として、許容照射領域161としては、加工点を含み、この範囲内であればレーザ光が通っても安全上特に問題ないと考えられる領域を設定しても良い。
通過領域判定部153は、レーザ照射経路算出部151から提供されるレーザ光Lの照射経路と、記憶部152に記憶されている許容照射領域情報152aとに基づいて、レーザ光Lが許容照射領域161を通るか否かを判定する。通過領域判定部153は、レーザ光Lが許容照射領域161を外れると判定した場合、レーザ出力抑制部154に信号を出力し、レーザ装置20のレーザ出力を抑制する。例えば、レーザ光Lが許容照射領域161を外れると判定された場合、レーザ出力抑制部154は、レーザ装置20のレーザ出力を加工のための出力レベルから安全上問題ないレベルに低下させる(或いはレーザ出力を停止させる)。図4には、算出されたレーザ光の照射経路P0が許容照射領域161外を通ると判定されたことで、レーザ光の照射が停止された状態が示されている。なお、レーザ光の照射を停止した場合には、ロボット10の動作も停止するようにしても良い。
上記第1の算出方法によれば、ロボット10の現在位置およびガルバノスキャナ40の現在の走査動作の位置を実測してレーザ光Lの照射経路が把握されるため、ロボット10が意図しない動作をする場合、不測の状態にある場合等にレーザ光Lが許容照射領域外に照射されることを確実に防止することができる。
(第2の算出方法)
第2の算出方法は、ロボット動作プログラムおよびガルバノスキャナのスキャナ動作プログラムを先読みすることでレーザ光Lの照射経路を算出する方法である。図2に示される通り、レーザ照射経路算出部151は、ロボット制御装置50が保有するロボット動作プログラムを取得する。これにより、レーザ照射経路算出部151は、ロボット動作プログラムに記述された動作指令からロボット10の現在よりも先の時刻における位置を把握する。また、レーザ照射経路算出部151は、ガルバノスキャナ制御部30が保有しているスキャナ動作プログラムを取得する。レーザ照射経路算出部151は、取得したスキャナ動作プログラムに記述された動作指令から現在よりも先の時刻におけるガルバノスキャナ40の走査動作の位置を取得する。これらの情報と併せて、ロボット構成情報121、レーザ取付位置情報122およびガルバノミラー構成情報123を用いることで、レーザ照射経路算出部151は現在よりも先の時刻におけるレーザ光Lの照射経路を算出することができる。
上述の第1の算出方法の場合と同様に、通過領域判定部153は、第2の算出方法により算出されたレーザ光Lの照射経路と、記憶部152に記憶されている許容照射領域情報152aとに基づいて、レーザ光Lが許容照射領域161を通るか否かを判定する。通過領域判定部153は、レーザ光Lが許容照射領域161を外れると判定した場合、レーザ出力抑制部154に信号を出力し、レーザ装置20のレーザ出力を抑制する。例えば、レーザ光Lが許容照射領域161を外れると判定された場合、レーザ出力抑制部154は、レーザ装置20のレーザ出力を停止或いは安全上問題ないレベルに低下させる。
上記第2の算出方法によれば、ロボット動作プログラム等を先読みすることで現在よりも先の時刻の照射経路を把握して、レーザ光Lが許容照射領域外を通ることが分かった場合にレーザ光Lの照射を停止等させることができる。ロボットを生産現場に導入する場合、現場で教示点の修正を行う場面が想定される。このような現場で教示点を修正するような状況ではシミュレーションによる動作検証を行うことは難しい場合が多い。この点、上記第2の算出方法によれば、現場での教示点の修正に仮にミスがあった場合でも、レーザ光が許容照射領域外を通ることを確実に防止することができる。
レーザ照射経路算出部151は、上記第1の算出方法および第2の算出方法の両方の算出方法による照射経路の算出を行い、算出結果を通過領域判定部153に提供しても良い。この場合には、上記第1の算出方法および第2の算出方法のいずれかの算出方法により算出された照射経路が許容照射領域を外れる場合にレーザ光の照射を停止等することができる。図5は、このような場合の動作を表すフローチャートである。図5の処理は、ロボット制御装置50のCPUによる制御の下でロボット10の加工動作と並行して実行される。はじめに、上記第1の算出方法によりレーザ光の照射経路が算出される(ステップS11)。次に、第1の算出方法により算出された照射経路が許容照射領域内であるか否かが判定される(ステップS12)。ここで、レーザ光の照射経路が許容照射領域外となると判定された場合(S12:NO)、レーザ光の出力が抑制(停止等)される(ステップS15)。
ステップ12においてレーザ光の照射経路が許容照射領域内であると判定された場合(S12:YES)、処理はステップS13に進み、上記第2の算出方法によりレーザ光の照射経路が算出される(ステップS13)。次に、ステップS14では、第2の算出方法により算出された照射経路が許容照射領域内であるか否かが判定される。ここで、レーザ光の照射経路が許容照射領域外となると判定された場合(S14:NO)、レーザ光の出力が抑制(停止等)される(ステップS15)。ステップ14においてレーザ光の照射経路が許容照射領域内であると判定された場合(S14:YES)、処理はステップS11に戻る。
上記図5の動作の変形例として、第2の算出方法による照射経路の算出および判定の処理(ステップS13、S14)は、ロボット動作プログラムの修正がなされた場合に一度だけ実行されるようにしても良い。レーザ照射経路算出部151は、上記第1の算出方法、第2の算出方法のいずれか一方のみの算出方法による照射経路の算出を行い、算出結果を通過領域判定部153に提供するように構成されていても良い。
以上説明したように本実施形態によれば、ロボット等の想定外の動作等によってレーザが本来意図しない領域に照射されるような事態が発生することを確実に防ぐことができる。ロボット動作プログラム等のシミュレーション段階での検証の精度が高くない場合でも、レーザが本来意図しない領域に照射されることを防ぐことができる。
以上、典型的な実施形態を用いて本発明を説明したが、当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなしに、上述の各実施形態に変更及び種々の他の変更、省略、追加を行うことができるのを理解できるであろう。
なお、本実施形態では、レーザ照射経路算出部151、記憶部(許容照射領域情報)152、及び通過領域判定部153はロボット制御装置50に設けられているが、これらの機能はロボット制御装置50とネットワークを介して接続されたコンピュータ(以下、このようなコンピュータを通過領域判定用コンピュータと記す)に搭載されていても良い。この構成では、ロボット制御装置50は、レーザ光の照射経路を算出するための各種情報(パルスコーダ出力(ロボット)124等)をネットワークを介して通過領域判定用コンピュータに送信するように構成される。この構成によれば、複数のロボットが通過領域判定用コンピュータにネットワーク接続された構成において、レーザ照射経路算出部151、記憶部(許容照射領域情報)152、及び通過領域判定部153により実現される機能(ソフトウェア)を、ロボット(ロボット制御装置)毎に追加する必要がなくなるというメリットが得られる。ここで、複数のロボットが通過領域判定用コンピュータにネットワークを介して接続され、1台のレーザ出力装置からの出力を、出力先を切り替えることができるセレクタ装置で切り替えて個々のロボットのレーザ出射部から出力するようにしたシステムを考える。セレクタ装置はネットワークを介して通過領域判定用コンピュータから制御可能であるものとする。このようなシステムにおいて、通過領域判定用コンピュータにおいてレーザ照射経路がNG(許容領域外)と判定されたロボットに対しては、レーザ光の供給か行われないようにセレクタ装置における切替動作を制御する。このような構成であれば、例えば、1台のロボットが故障した場合、故障しているロボットへのレーザ光の供給を停止し、他の正常なロボットへのレーザ光の供給を継続することを、通過領域判定用コンピュータからセレクタ装置を制御するというシンプルな方式で実現することができる。
上述の実施形態で示したレーザ加工システムの構成は一例であり、本発明は、様々なレーザ加工システムに適用することができる。例えば、上述の実施形態は、レーザ出射部70がガルバノスキャナ40を有する場合の構成例であったが、レーザ出射部70がガルバノスキャナ40を有しない構成にも本発明を適用することができることは言うまでもない。この場合には、レーザ照射経路算出部151は、ロボット構成情報121、レーザ取付位置情報122、パルスコーダ出力(ロボット)124を用いて、レーザ光の照射経路を算出することができる。
また、本発明は、ロボット10とは別体のレーザ装置から光ファイバによってロボットのアーム先端部のレーザ出射部までレーザ光を導くタイプのレーザ加工システムにも適用することができる。
図1に示したレーザ加工システムの構成例では、ガルバノスキャナ40を制御するガルバノスキャナ制御部と、ロボット10を制御するロボット制御装置50が別々に設けられているが、ガルバノスキャナ40とロボット10とは一つの制御装置で制御される構成であっても良い。
図3に示した例では、許容照射領域を1箇所のみ設定しているが、許容照射領域は複数設定しても良い。この場合、照射経路が領域を外れる場合のレーザ出力の抑制値は、領域ごとに異なる値に設定しても良い。例えば、第1の許容照射領域については照射経路が当該領域を外れる場合にはレーザ光の出力を安全上問題ないレベルに低下させ、第2の許容照射領域については照射経路が当該領域を外れる場合にはレーザ光の出力を停止するように設定しても良い。
或いは、図6に示すように、許容照射領域は、許容照射領域Aと、許容照射領域Aを内部に含む許容照射領域Bとにより構成されていてもよい。図6の例では、許容照射領域A、Bはいずれも矩形の領域であり、許容照射領域Aは対角位置座標(x21,y21,z21)、(x22,y22,z22)を有し、許容照射領域Bは対角位置座標(x11,y11,z11)、(x12,y12,z12)を有する。この場合、以下のような動作を実現することができる。
(1)レーザ光の照射領域が許容照射領域Aを外れるが許容照射領域B内である場合にはレーザ光の出力を安全上問題ないレベルまで低下させ、照射経路が許容照射領域A内に復帰した場合には加工のための出力でのレーザ光の照射を直ちに再開する。
(2)レーザ光の照射領域が許容照射領域Bをも外れる場合にレーザ光の出力を停止する。
また、本開示の課題を解決するために、以下のような各種の態様とその効果を提供することができる。なお、以下の態様の説明文における括弧内の番号は本開示の図面の参照符号に対応する。
例えば、本開示の第一態様は、ロボット(10)と、前記ロボット(10)に設けられたレーザ出射部(70)と、前記ロボット(10)の位置の情報を用いて、前記レーザ出射部(70)から出射されるレーザ光の照射経路を算出する照射経路算出部(151)と、算出された前記照射経路が予め設定された許容照射領域を通るか否かを判定する判定部(153)と、前記判定部(153)により前記照射経路が前記許容照射領域を通らないと判定された場合に、前記照射経路に出射される前記レーザ光の出力を、加工のための第1出力よりも低い第2出力に抑制するレーザ出力抑制部(154)と、を具備するレーザ加工システム(100)である。
上記第一態様によれば、ロボット等の想定外の動作等によってレーザが本来意図しない領域に照射されるような事態が発生することを確実に防ぐことができる。
また、本開示の第二態様は、上記第一態様のレーザ加工システム(100)であって、前記レーザ出射部(70)は、走査動作を行うスキャナ(40)を備え、前記照射経路算出部(151)は、前記スキャナ(40)の走査動作の位置の情報をさらに用いて前記照射経路を算出する。
また、本開示の第三態様は、上記第二態様のレーザ加工システム(100)であって、前記スキャナ(40)は、前記走査動作を実行するミラーと該ミラーを駆動するモータとを備え、前記走査動作の位置の情報は、前記モータの現在位置の情報を含む。
また、本開示の第四態様は、上記第一態様から第三態様のいずれかのレーザ加工システム(100)であって、前記ロボット(10)は多軸ロボットであり、前記ロボット(10)の位置の情報は、前記多軸ロボットの軸間のアームの長さと該アームの両端の軸に設けたモータの現在位置の情報とを含む。
また、本開示の第五態様は、上記第一態様から第三態様のいずれかのレーザ加工システム(100)であって、前記ロボット(10)の位置の情報は、ロボット動作プログラムに記述された指令を含む。
また、本開示の第六態様は、上記第二態様のレーザ加工システム(100)であって、前記走査動作の位置の情報は、スキャナ動作プログラムに記述された指令を含む。
また、本開示の第七態様は、上記第一態様から第六態様のいずれかのレーザ加工システム(100)であって、前記レーザ出力抑制部(154)は、前記第2出力を零に設定する。
また、本開示の第八態様は、上記第一態様から第七態様のいずれかのレーザ加工システム(100)であって、前記許容照射領域は、複数の領域からなり、前記第2出力は、前記複数の領域のそれぞれに関連付けて互いに異なる値に定められ、前記判定部(153)は、前記照射経路が前記複数の領域のそれぞれを通るか否かを判定し、前記レーザ出力抑制部(154)は、前記判定部(153)により前記照射経路が前記複数の領域のいずれかを通らないと判定された場合に、前記第2出力を、判定された前記領域に関連付けて定めた値に設定する。
10 ロボット
12a〜12c 軸
20 レーザ装置
30 ガルバノスキャナ制御部
40 ガルバノスキャナ
50 ロボット制御装置
60 ネットワーク
70 レーザ出射部
100 レーザ加工システム
121 ロボット構成情報
122 レーザ取付位置情報
123 ガルバノミラー構成情報
124 パルスコーダ出力(ロボット)
125 パルスコーダ出力(ミラー軸)
131 ロボット動作プログラム
133 スキャナ動作プログラム
152 記憶部
152a 許容照射領域情報
153 通過領域判定部
154 レーザ出力抑制部
161 許容照射領域

Claims (7)

  1. ロボットと、
    前記ロボットに設けられたレーザ出射部と、
    前記ロボットの位置の情報を用いて、前記レーザ出射部から出射されるレーザ光の照射経路を算出する照射経路算出部と、
    算出された前記照射経路が予め設定された許容照射領域を通るか否かを判定する判定部と、
    前記判定部により前記照射経路が前記許容照射領域を通らないと判定された場合に、前記照射経路に出射される前記レーザ光の出力を、加工のための第1出力よりも低い第2出力に抑制するレーザ出力抑制部と、を具備し、
    前記許容照射領域は、複数の領域からなり、前記第2出力は、前記複数の領域のそれぞれに関連付けて互いに異なる値に定められ、
    前記判定部は、前記照射経路が前記複数の領域のそれぞれを通るか否かを判定し、
    前記レーザ出力抑制部は、前記判定部により前記照射経路が前記複数の領域のいずれかを通らないと判定された場合に、前記第2出力を、判定された前記領域に関連付けて定めた値に設定する、レーザ加工システム。
  2. 前記レーザ出射部は、走査動作を行うスキャナを備え、
    前記照射経路算出部は、前記スキャナの走査動作の位置の情報をさらに用いて前記照射経路を算出する、
    請求項1に記載のレーザ加工システム。
  3. 前記スキャナは、前記走査動作を実行するミラーと該ミラーを駆動するモータとを備え、前記走査動作の位置の情報は、前記モータの現在位置の情報を含む、請求項2に記載のレーザ加工システム。
  4. 前記ロボットは多軸ロボットであり、
    前記ロボットの位置の情報は、前記多軸ロボットの軸間のアームの長さと該アームの両端の軸に設けたモータの現在位置の情報とを含む、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のレーザ加工システム。
  5. 前記ロボットの位置の情報は、ロボット動作プログラムに記述された指令を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のレーザ加工システム。
  6. 前記走査動作の位置の情報は、スキャナ動作プログラムに記述された指令を含む、請求項2に記載のレーザ加工システム。
  7. 前記レーザ出力抑制部は、前記第2出力を零に設定する、請求項1から6のいずれか一項に記載のレーザ加工システム。
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