JP6965725B2 - 異常検出装置 - Google Patents
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Description
(a)多相回転機が有する複数の多相巻線のうち少なくとも一部の複数の多相巻線に電力供給する複数の電力変換器(601、602)
(b)各電力変換器に設けられる複数のプルアップ抵抗
(c)各電力変換器の各相に設けられ、それぞれのカソードが一つの集合点に接続されるモニタ用ダイオード
図1に、電動パワーステアリング装置90を含むステアリングシステム99の全体構成を示す。なお、図1に示す電動パワーステアリング装置90はコラムアシスト式であるが、ラックアシスト式の電動パワーステアリング装置にも同様に適用可能である。ステアリングシステム99は、ハンドル91、ステアリングシャフト92、操舵トルクセンサ94、ピニオンギア96、ラック軸97、車輪98、及び、電動パワーステアリング装置90等を含む。
第1実施形態について、図2〜図5を参照して説明する。図2に示すように、第1実施形態のECU101は、一組の3相巻線81、82、83を有するモータ801に適用される。なお、3相巻線81、82、83と共に図示された交流電源の記号は、逆起電圧の発生源であることを示す。電動パワーステアリング装置では、モータ801の非駆動時においても、運転者のハンドル操作や転舵輪に加わる外力によってモータ801に逆起電圧が発生する場合がある。
と、各相巻線81、82、83との間に設けられる。例えばモータ801に過大な逆起電圧が生じたとき、モータリレー71、72、73を遮断することで、インバータ60の上下MOS61−66に過電圧が印加されることが防止される。なお、他の実施形態では、モータリレーが設けられなくてもよい。以下、「モータリレー71、72、73」、「3相巻線81、82、83」を適宜「モータリレー71−73」、「3相巻線81−83」というように省略して記載する。
ステップ1は、電源リレー31がON、逆接リレー32及び各相モータリレー71−73がOFF、各相上下MOS61−66がOFF、「IG電圧>閾値A」の前提条件で実施される。本願では図示しないが、IG電圧は、例えば特許文献1の図1に参照されるプリチャージ回路の制御回路に印加される電圧である。対象故障は、リレー後地絡であり、異常判定条件は「Vpig>閾値B」である。正常判定された場合、ステップ2を実施するための適正なプリチャージ電圧が回路に印加される。
ステップ2は、例えば特許5311233号公報に記載の方法等により実施される。
ステップ3は、電源リレー31がON、逆接リレー32及び各相モータリレー71−73がOFF、各相上下MOS61−66がOFF、「Vpig>閾値C」の前提条件で実施される。対象故障は、1相以上のモータリレー71−73のショート、又は、1相以上の上MOS61−63のショートであり、異常判定条件は「Va>Vpig×閾値E」である。
ステップ4A、5Aの欄の「#相」は「U相、V相、W相」を意味する。#相のモニタ用ダイオードを「D#」と記す。ステップ4A、5Aは、相毎に各3回実施される。前提条件の各相上下MOSについて、ある#相の下MOS又は上MOSが「ON」のとき、それ以外のMOSはOFFである。
ステップ5Aは、電源リレー31がON、逆接リレー32及び各相モータリレー71−73がOFF、#相上MOSがON、「Vpig>閾値C」の前提条件で実施される。対象故障は、#相モニタ用ダイオードD#のオープンであり、異常判定条件は「Va<Vpig×閾値G」である。
ステップ6は、電源リレー31がON、逆接リレー32及び各相モータリレー71−73がON、各相上下MOS61−66がOFF、「Vpig>閾値D」の前提条件で実施される。ステップ6のVpigに対する閾値Dがステップ3、4A、5Aに対する閾値Cと違うのは、逆接リレーがOFFであるため、逆接リレーの電圧降下分を考慮した電圧とするためである。対象故障は、全相モータリレー71−73のオープン、又は、1相以上の下MOS64−66のショートであり、異常判定条件は「Va<Vpig×閾値H」である。
Vα1≒Vpig×0.90
Vα2≒Vpig×0.50
Vβ2≒(Vpig−Vf)×0.88
第2実施形態について、図6〜図8を参照して説明する。図6に示すように第2実施形態のECU102は、第1実施形態のECU101に対し正側検出用抵抗Ruが設けられていない点のみが異なる。各相モニタ用ダイオードDu、Dv、Dwのカソード同士の接続点である集合点Aのハイセレクト端子電圧Vaに基づき、インバータMOS61−66等の異常を検出する基本的な構成は、第1実施形態と同様である。第2実施形態では、例えばプルアップ抵抗Rp及び負側検出用抵抗Rdの抵抗値は、いずれも4.7kΩに設定される。
第1実施形態と同様にステップ4B、5Bは、相毎に各3回実施される。前提条件の各相上下MOSについて、ある#相の下MOS又は上MOSが「ON」のとき、それ以外のMOSはOFFである。
ステップ5Bは、電源リレー31がON、逆接リレー32及び各相モータリレー71−73がOFF、#相下MOSがON、「Vpig>閾値C」の前提条件で実施される。対象故障は、#相下MOSのオープンであり、異常判定条件は「Va>Vpig×閾値K」である。
第3実施形態について、図9を参照して説明する。第3実施形態のECU103は、二組の3相巻線81−83を有するモータ802に適用される。ECU103は、各3相巻線81−83に電力供給する二つのインバータ601、602が電源リレー31及び逆接リレー32の後に並列に接続されている。各インバータ601、602には、第1、第2実施形態と同様のプルアップ抵抗Rp及びモニタ用ダイオードDu、Dv、Dwが設けられている。また、各インバータ601、602に各相のモータリレー71−73が設けられている。なお、インバータ601、602の各構成要素は実質的に同一であるため、区別せず同一の符号を付す。また、異常検出部40から各リレー31、32、71−73及びスイッチ素子61−66へのON/OFF信号の図示を省略する。
第4実施形態について、図10を参照して説明する。第4実施形態は、四組の3相巻線81−83を有するモータ804に適用され、図9に示す第3実施形態の並列電力変換ユニットが、一つのバッテリ15に対して更に二並列に接続されている。二つの並列電力変換ユニットの符号を「100」及び「200」と記す。各並列電力変換ユニット100、200内の構成要素の符号は図9と同様であるため省略する。
(a)上記実施形態のイニシャルチェックでは、インバータ上下MOS61−66に加え、電源リレー31、逆接リレー32、モータリレー71−73及びモニタ用ダイオードDu、Dv、Dwのチェックが一連のステップで実施される。ただし、インバータ上下MOS61−66以外のチェックは、例えば、事前に別のプロセスで実施されてもよい。
15 ・・・バッテリ(直流電源)、
40(401、402)・・・異常検出部、
44(441、442)・・・ハイセレクト端子電圧検出部、
60(601、602)・・・インバータ(電力変換器)、
61−66 ・・・MOS(スイッチ素子)、
80(801、802、804)・・・モータ(多相回転機)、
Du、Dv、Dw・・・モニタ用ダイオード、
Rd・・・負側検出用抵抗、 Rp・・・プルアップ抵抗。
Claims (6)
- 直流電源(15)の正側及び負側に配置された複数のスイッチ素子(61−66)がブリッジ接続されて構成され、前記直流電源の電力を変換して多相回転機(80)の各相巻線に供給する電力変換器(60)と、
前記多相回転機の1相以上の巻線と前記直流電源の正側とを接続するプルアップ抵抗(Rp)と、
前記電力変換器において各相の前記直流電源の正側に配置されたスイッチ素子と前記直流電源の負側に配置されたスイッチ素子との接続点であるアーム間接続点(Nu、Nv、Nw)にアノードが接続される複数のモニタ用ダイオード(Du、Dv、Dw)と、
各相の前記モニタ用ダイオードのカソード同士の接続点である集合点(A)と前記直流電源の負側とを接続する負側検出用抵抗(Rd)と、
前記集合点の電圧であるハイセレクト端子電圧(Va)を検出するハイセレクト端子電圧検出部(44)と、
前記直流電源からの入力電圧(Vpig)、前記モニタ用ダイオードによる電圧降下(Vf)、前記プルアップ抵抗の抵抗値、及び、前記負側検出用抵抗の抵抗値に基づいて設定された閾値電圧と、前記ハイセレクト端子電圧とを比較し、少なくとも前記電力変換器の異常を検出する異常検出部(40)と、
を備える異常検出装置。 - 前記集合点と前記直流電源の正側とを接続する正側検出用抵抗(Ru)をさらに備え、
前記異常検出部は、さらに前記正側検出用抵抗の抵抗値に基づいて前記閾値電圧を設定する請求項1に記載の異常検出装置。 - 前記多相回転機が有する複数の多相巻線のうち少なくとも一部の複数の多相巻線に電力供給する複数の前記電力変換器(601、602)と、
各前記電力変換器に設けられる複数の前記プルアップ抵抗と、
各前記電力変換器の各相に設けられ、それぞれのカソードが一つの前記集合点に接続される前記モニタ用ダイオードと、
を含む一群のユニットを並列電力変換ユニット(100、200)と定義すると、
一つ以上の前記並列電力変換ユニットを備え、
一つの前記並列電力変換ユニットに対して、対応する前記検出用抵抗を伴う一つの前記ハイセレクト端子電圧検出部、及び、一つの前記異常検出部が設けられ、
各前記並列電力変換ユニットにおいて前記異常検出部は、前記集合点の電圧に基づき、少なくともその前記並列電力変換ユニットに含まれる各前記電力変換器の異常を検出する請求項1または2に記載の異常検出装置。 - 複数の前記並列電力変換ユニット(100、200)、並びに、複数の前記ハイセレクト端子電圧検出部(441、442)及び複数の前記異常検出部(401、402)を備える請求項3に記載の異常検出装置。
- 対応する前記並列電力変換ユニット内のいずれか一つ以上の前記電力変換器の異常を検出した前記異常検出部は、その前記並列電力変換ユニットの全ての前記電力変換器の各相のスイッチ素子をOFFする請求項4に記載の異常検出装置。
- 車両の電動パワーステアリング装置において、前記多相回転機としての操舵アシストモータの駆動を制御する装置のイニシャルチェックに用いられる請求項1〜5のいずれか一項に記載の異常検出装置。
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