JP6965530B2 - 切込プリプレグおよび切込プリプレグの製造方法 - Google Patents
切込プリプレグおよび切込プリプレグの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6965530B2 JP6965530B2 JP2017045667A JP2017045667A JP6965530B2 JP 6965530 B2 JP6965530 B2 JP 6965530B2 JP 2017045667 A JP2017045667 A JP 2017045667A JP 2017045667 A JP2017045667 A JP 2017045667A JP 6965530 B2 JP6965530 B2 JP 6965530B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cut
- cuts
- prepreg
- notch
- reinforcing fibers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C70/00—Shaping composites, i.e. plastics material comprising reinforcements, fillers or preformed parts, e.g. inserts
- B29C70/04—Shaping composites, i.e. plastics material comprising reinforcements, fillers or preformed parts, e.g. inserts comprising reinforcements only, e.g. self-reinforcing plastics
- B29C70/06—Fibrous reinforcements only
- B29C70/10—Fibrous reinforcements only characterised by the structure of fibrous reinforcements, e.g. hollow fibres
- B29C70/16—Fibrous reinforcements only characterised by the structure of fibrous reinforcements, e.g. hollow fibres using fibres of substantial or continuous length
- B29C70/20—Fibrous reinforcements only characterised by the structure of fibrous reinforcements, e.g. hollow fibres using fibres of substantial or continuous length oriented in a single direction, e.g. roofing or other parallel fibres
- B29C70/205—Fibrous reinforcements only characterised by the structure of fibrous reinforcements, e.g. hollow fibres using fibres of substantial or continuous length oriented in a single direction, e.g. roofing or other parallel fibres the structure being shaped to form a three-dimensional configuration
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C2793/00—Shaping techniques involving a cutting or machining operation
- B29C2793/0036—Slitting
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Composite Materials (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Description
(1)一方向に配向した強化繊維と樹脂とを含むプリプレグの少なくとも一部の領域に強化繊維を分断する複数の切込を有する切込プリプレグであって、前記領域内から任意に選択される、10個の直径10mmの円形の小領域内に含まれる切込の個数を母集団とした場合に、母集団の平均値が10以上、かつ変動係数が20%以内である切込プリプレグ。
(2)強化繊維と樹脂とを含むプリプレグの少なくとも一部の領域に強化繊維を分断する複数の切込を有する切込プリプレグの製造方法であって、
プリプレグに対して複数の切込1を挿入する工程1、及び、プリプレグに対して、切込1と重ならない複数の切込2を挿入する工程2とを含む、切込プリプレグの製造方法。
“トレカ”(商標登録)プリプレグシートP3052S−15(強化繊維:T700S、樹脂組成物樹脂:2500、強化繊維の体積含有率:56%、片面離型紙を積層)を準備し、刃を設けたシートを巻きつけたロール(回転刃ロール)にプリプレグシートを押し付けることで、切込を挿入した。いずれの実施例においても切込領域はプリプレグ全体とし、全ての切込が同一長さ、切込によって分断される強化繊維の長さも同一となる切込パターンとした。プリプレグシートはシート基材Aである離型紙で担持されており、離型紙と反対側の面にはポリエチレンフィルムが密着している。切込挿入時にはポリエチレンフィルムを貫通し、離型紙にも厚さの50%程度まで切込を挿入した。
切込プリプレグに意図通り切込が挿入できているかどうかを確認するために、切込挿入後に、切込プリプレグの表面をデジタルマイクロスコープで撮影し、デジタルマイクロスコープの測定ソフトウェアを用いて、切込分布、切込の長さ、切込によって分断された強化繊維の長さ、強化繊維の配向方向と切込とのなす角(切込角)、切込を強化繊維の配向方向に直角な平面に投影した投影長さWs、最近接する切込同士の距離、切込の延長線上に存在する切込同士の間隔を測定した。撮影した画像を複数枚連結させて50mm×50mmの領域として、測定を行った。
切込プリプレグの強化繊維の配向方向を0°とし、[+45/0/−45/90]2sに積層された150mm×150mmの積層体を準備し、図7に示す形状の金型でプレス成形を行った。成形温度は150℃、プレス圧は3MPaとした。成形品の表面品位を以下の3段階で評価した。
B:切込の開口は少ないものの切込の存在が認識されるもの
C:切込が開口が大きく開口し、切込開口が目立つもの。
切込プリプレグから300mm×300mm、積層構成が[+45/−45/0/90]2sの切込プリプレグの積層体を作製した。積層時は、ポリエチレンフィルムを剥がした面が上に来るように積層した。その後、切込プリプレグの積層体を350mm×350mmの型を用いてプレス機により3MPaの面圧の下でプレス成形し、350mm×350mmの繊維強化プラスチックを成形した。プレス時の温度は130℃、プレス後に90分保持してから脱型し、室温に放置して冷却した。強化繊維の0度方向が長手方向となるように、25mm×250mmの試験片を切り出し、ASTM D3039(2008)に規定された方法で引張試験を行った。測定した試験片の数は各水準5本とし、引張弾性率および引張強度の平均値を代表値として算出した。
切込プリプレグの切込パターンを図8(a)のような切込パターンとした。切込挿入により分断された強化繊維の長さは8mm、切込を強化繊維の配向方向に直角な平面に投影した投影長さWsは1mm、強化繊維の配向方向と切込とがなす角は90°であった。切込によって分断された強化繊維束は、隣接する強化繊維束に対して、強化繊維長さLの1/3ずれて配置されていた。
切込プリプレグの切込パターンを図8(b)のような切込パターンとした。切込挿入により分断された強化繊維の長さは12mm、切込を強化繊維の配向方向に直角な平面に投影した投影長さWsは0.64mm、強化繊維の配向方向と切込とがなす角は40°であった。切込は実質的に同一の長さY=1mmであり、最近接する切込同士の距離は1.7mmでYの0.5倍よりも長い。切込によって分断された強化繊維束は、隣接する強化繊維束に対して、強化繊維長さLの1/6ずれて配置されていた。
切込プリプレグの切込パターンを、図8(c)のような切込パターンとした。切込挿入後に確認したところ、任意の切込と、当該切込に最近接する別の切込とは、同一の強化繊維を分断していなかった。切込は実質的に同一の長さY=1mmであり、最近接する切込同士の距離は1mmでYと同等であった。分断された強化繊維の長さは20mm、切込を強化繊維の配向方向に直角な平面に投影した投影長さWsは0.34mm、強化繊維の配向方向と切込とがなす角は20°であった。複数の切込により断続的な直線が形成されていた。
切込プリプレグの切込パターンを、図8(d)のような切込パターンとした。切込挿入後に確認したところ、任意の切込と、当該切込に最近接する別の切込とは、同一の強化繊維を分断していなかった。切込は実質的に同一の長さY=1mmであり、最近接する切込同士の距離は1.5mmでYの1.5倍であった。分断された強化繊維の長さは20mm、切込を強化繊維の配向方向に直角な平面に投影した投影長さWsは0.34mmであった。強化繊維の配向方向と切込とがなす角は20°であった。切込によって分断された強化繊維束は、隣接する強化繊維束に対して、強化繊維長さLの2/5ずれて配置されていた。
切込プリプレグの切込パターンを、図8(e)のような切込パターンとした。切込挿入後に確認したところ、切込は実質的に同一の長さY=1mmであり、最近接する切込同士の距離は1.4mmでYの1.4倍であった。分断された強化繊維の長さは12mm、切込を強化繊維の配向方向に直角な平面に投影した投影長さWsは0.64mmであった。強化繊維の配向方向と切込とがなす角θの絶対値は40°でありθが正である正切込とθが負である負切込を略同数含んでいた。
切込プリプレグの切込パターンを、図8(f)のような切込パターンとした。切込挿入後に確認したところ、任意の切込と、当該切込に最近接する別の切込とは、同一の強化繊維を分断していなかった。切込は実質的に同一の長さY=1mmであり、最近接する切込同士の距離は1.5mmでYの1.5倍であった。分断された強化繊維の長さは20mm、切込を強化繊維の配向方向に直角な平面に投影した投影長さWsは0.34mmであった。強化繊維の配向方向と切込とがなす角θの絶対値は20°でありθが正である正切込とθが負である負切込を略同数含む。さらに、切込の延長線上に存在する切込同士の間隔が、正切込(3.4mm)と負切込(24.5mm)とで異なった。
切込プリプレグの切込パターンを、図8(f)のような切込パターンとした。切込挿入後に確認したところ、任意の切込と、当該切込に最近接する別の切込とは、同一の強化繊維を分断していなかった。切込は実質的に同一の長さY=1mmであり、最近接する切込同士の距離は1.8mmでYの1.8倍であった。分断された強化繊維の長さは24mm、切込を強化繊維の配向方向に直角な平面に投影した投影長さWsは0.34mmであった。強化繊維の配向方向と切込とがなす角θの絶対値は20°でありθが正である正切込とθが負である負切込を略同数含んでいた。さらに、切込の延長線上に存在する切込同士の間隔が、正切込(33.3mm)と負切込(44.7mm)とで異なった。
切込プリプレグの切込パターンを、図9(a)のような切込パターンとした。切込と、当該切込に最近接する別の切込とは、同一の強化繊維を分断している可能性があり、最近接する切込同士の距離が、切込の長さの0.5倍よりも短い箇所があった。分断された強化繊維の長さが20mm以下、切込を強化繊維の配向方向に直角な平面に投影した投影長さWsは1〜2mm、強化繊維の配向方向と切込とがなす角θは90°の範囲でランダムに挿入されていた。
切込プリプレグの切込パターンを、図9(b)のような切込パターンとした。切込と、当該切込に最近接する別の切込とは、同一の強化繊維を分断している可能性があった。分断された強化繊維の長さは20mm、切込を強化繊維の配向方向に直角な平面に投影した投影長さWsは5mmであった。強化繊維の配向方向と切込とがなす角θは40°であった。
切込プリプレグの切込パターンを、図9(c)のような切込パターンとした。切込と、当該切込に最近接する別の切込とは、同一の強化繊維を分断している可能性がある。分断された強化繊維の長さは20mm、切込を強化繊維の配向方向に直角な平面に投影した投影長さWsは5mmであった。強化繊維の配向方向と切込とがなす角θの絶対値は40°でありθが正である正切込とθが負である負切込を略同数含む。
切込プリプレグの切込パターンを、図9(d)のような切込パターンとした。連続的な切込が挿入されており、分断された強化繊維の長さは20mm、切込と強化繊維の配向方向とがなす角θは20°であった。
切込プリプレグの切込パターンを、図9(e)のような切込パターンとした。切込は実質的に同一の長さY=1mmであり、分断された強化繊維の長さは24mm、切込を強化繊維の配向方向に直角な平面に投影した投影長さWsは0.34mmであった。強化繊維の配向方向と切込とがなす角θの絶対値は20°であった。小領域の位置を変えた場合、変動係数が80%を超えるパターンも存在していた。
2:切込
3:強化繊維を分断する複数の切込を有する領域(切込領域)
4:直径10mmの円形の小領域
5:切込Aと切込Bの間の強化繊維
6:最近接する切込同士の距離
7:正切込
8:負切込
9:正切込が乗る直線
10:負切込が乗る直線
11:同一直線状に隣接する正切込間距離
12:同一直線状に隣接する負切込間距離
Claims (9)
- 一方向に配向した強化繊維と樹脂とを含むプリプレグの少なくとも一部の領域に強化繊維を分断する複数の切込を有する切込プリプレグであって、
前記領域内から任意に選択される、10個の直径10mmの円形の小領域内に含まれる切込の個数を母集団とした場合に、母集団の平均値が10以上、かつ変動係数が20%以内である切込プリプレグ。 - 任意の切込と、当該切込に最近接する別の切込とは、同一の強化繊維を分断していない、請求項1に記載の切込プリプレグ。
- 切込は、実質的に同一の長さYであり、最近接する切込同士の距離は、Yの0.5倍よりも長い、請求項1または2に記載の切込プリプレグ。
- 切込が、強化繊維の配向方向に対して、斜めに挿入されている、請求項1〜3のいずれかに記載の切込プリプレグ。
- 切込と強化繊維の配向方向とのなす角度θの絶対値が、実質的に同一であり、さらにθが正である切込(正切込という)とθが負である切込(負切込という)を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の切込プリプレグ。
- 正切込と負切込を略同数含む、請求項5に記載の切込プリプレグ。
- 任意の切込と、当該切込の延長線上に存在する最近接する別の切込との間隔について、正切込同士の間隔と負切込同士の間隔とで長さが異なる、請求項5または6に記載の切込プリプレグ。
- 強化繊維と樹脂とを含むプリプレグの少なくとも一部の領域に強化繊維を分断する複数の切込を有する切込プリプレグの製造方法であって、
プリプレグに対して複数の切込1を挿入する工程1、及び、プリプレグに対して切込1と重ならない複数の切込2を挿入する工程2とを含む、切込プリプレグの製造方法。 - 切込1と強化繊維とのなす角度θ1が正又は負であり、切込2と強化繊維とのなす角度θ2が、前記なす角度θ1とは正負が異なる、請求項8に記載の切込プリプレグの製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016051891 | 2016-03-16 | ||
JP2016051891 | 2016-03-16 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017171894A JP2017171894A (ja) | 2017-09-28 |
JP6965530B2 true JP6965530B2 (ja) | 2021-11-10 |
Family
ID=59971712
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017045667A Active JP6965530B2 (ja) | 2016-03-16 | 2017-03-10 | 切込プリプレグおよび切込プリプレグの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6965530B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008279753A (ja) * | 2007-04-13 | 2008-11-20 | Toray Ind Inc | 繊維強化プラスチックの製造方法 |
WO2014142061A1 (ja) * | 2013-03-11 | 2014-09-18 | 三菱レイヨン株式会社 | 積層基材およびその製造方法 |
KR101787627B1 (ko) * | 2013-09-10 | 2017-10-18 | 미쯔비시 케미컬 주식회사 | 열가소성 프리프레그 및 적층체 |
-
2017
- 2017-03-10 JP JP2017045667A patent/JP6965530B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017171894A (ja) | 2017-09-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6962191B2 (ja) | 繊維強化プラスチックの製造方法および繊維強化プラスチック | |
JP6597309B2 (ja) | 切込プリプレグおよび切込プリプレグシート | |
WO2017073460A1 (ja) | 切込プリプレグ、クロスプライ積層体、および切込プリプレグの製造方法 | |
JP6907503B2 (ja) | クロスプライ積層体および繊維強化プラスチックの製造方法 | |
JP5678483B2 (ja) | 湾曲形状を有する繊維強化プラスチック成形品 | |
TWI793144B (zh) | 預浸漬積層體及使用預浸漬積層體之纖維強化塑料的製造方法 | |
JP6965530B2 (ja) | 切込プリプレグおよび切込プリプレグの製造方法 | |
CN110612196B (zh) | 纤维强化塑料 | |
JP6947163B2 (ja) | 繊維強化プラスチックの製造方法 | |
TWI846062B (zh) | 有切痕之預浸材 | |
JP2004346190A (ja) | プリプレグ及び繊維強化樹脂複合材料 | |
US20240059031A1 (en) | Prepreg laminate, composite structure, and method for manufacturing composite structure |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200115 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210202 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210203 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210921 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211004 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6965530 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |