JP6961476B2 - スライサー - Google Patents

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Description

本発明はスライス物の厚みを調節することができるスライサーに関するものである。
下記の特許文献1にかかるスライサーは、調節板4(昇降体)と操作部6(操作体)とを有する調理台と、その調節板4を上下動可能に収容する収容孔を枠体2(囲繞壁)の内側に設けた本体1(把持台)とを備えている。本体1の表側において、枠体2の上端縁の内側に収容孔の上開口が設けられ、その上開口に隣接して固定板3の上側(スライド面)が設けられている。本体1の枠体2の両側には収容孔に隣接してスリットが形成されている。調節板4の上側にはスライド面が設けられ、そのスライド面の端縁に切り刃5(刃体)が本体1の固定板3の端縁に隣接して取着されている。調節板4の両側にはカム孔が設けられている。コ字形状の棒材である操作部6は、両腕部の基端部間に操作摘みを有しているとともに、両腕部の先端部にカム軸を有している。調節板4を本体1の収容孔に収容した状態では、操作部6において、両腕部が本体1の枠体2の両スリットに挿入され、操作摘みが切り刃5に対する反対側で本体1の収容孔の開放端部に配置され、両カム軸が調節板4の両カム孔に係入される。操作部6を枠体2の両スリットに沿って移動させると、両カム軸が両カム孔に沿って案内されて調節板4が切り刃5とともに上下動し、本体1の固定板3に対する切り刃5の上下動位置を変更することができる。
本体1の固定板3のスライド面に被切断物を載せて調節板4のスライド面との間でスライド方向へ往復移動させると、切り刃5と固定板3のスライド面との間の高さの差に相当する厚みで被切断物がスライス状に切断される。
実開平7−20291号公報
上記の特許文献1にかかるスライサーにおいては、本体1(把持台)内の収容孔や収容孔の開放端部や枠体2(囲繞壁)の両スリットに被切断物やその破片などが入り込んで、調節板4(昇降体)の上下動に支障を来たすおそれがあった。
この発明は、スライス物の厚みを調節することができるスライサーにおいて、把持台に対する調理台の上下動位置を変更する構造を改良して、被切断物やその破片などが把持台内や調理台内に入り込むのを抑制することを目的としている。
後記実施形態の図面(図1〜7)の符号を援用して本発明を説明する。
請求項1の発明にかかるスライサー(1)は、載置体(3)の上側に操作体(4)を移動可能に支持するとともにこの操作体(4)の上側に昇降体(5)を上下動可能に支持してその載置体(3)上で操作体(4)及び昇降体(5)を位置決めし得る調理台(2)と、その調理台(2)を嵌入する収容孔(7)を囲繞壁(8)の内側に設けた把持台(6)とを備えている。この把持台(6)の表側において、囲繞壁(8)の上端縁の内側に収容孔(7)の上開口(9)を設け、その上開口(9)に隣接してスライド面(10)を設けている。前記調理台(2)において、操作体(4)に操作摘み(28)を設け、昇降体(5)の上側にスライド面(21)を設け、把持台(6)の収容孔(7)に対する調理台(2)の嵌入状態で、載置体(3)を把持台(6)の囲繞壁(8)に連結し、収容孔(7)の上開口(9)で把持台(6)のスライド面(10)と囲繞壁(8)とで形取られる内周縁に沿って昇降体(5)のスライド面(21)の外周縁を配置している。前記操作体(4)と昇降体(5)との間には操作摘み(28)による操作体(4)の移動に伴い昇降体(5)を把持台(6)の囲繞壁(8)に沿って上下動させるカム機構(22)を設けている。前記把持台(6)の表側において、収容孔(7)の上開口(9)で昇降体(5)の上下動により把持台(6)のスライド面(10)に対する昇降体(5)のスライド面(21)の上下動位置を変更することができる。互いに隣接する両スライド面(10,21)の端縁のうちいずれか一方の端縁に刃体(11)を設けている。
請求項1の発明では、スライス物の厚みを調節することができるスライサー(1)において、把持台(6)に連結した載置体(3)上で操作体(4)と昇降体(5)とを順次支持した調理台(2)を把持台(6)内の収容孔(7)に嵌入した状態で、収容孔(7)の上開口(9)で把持台(6)のスライド面(10)と囲繞壁(8)とで形取られる内周縁に沿って昇降体(5)のスライド面(21)の外周縁を配置するばかりではなく、収容孔(7)内の調理台(2)を把持台(6)の囲繞壁(8)で囲むので、被切断物やその破片などが把持台(6)内や調理台(2)内に入り込むのを抑制することができる。
請求項1の発明を前提とする請求項2の発明において、刃体(11)は把持台(6)のスライド面(10)の端縁に設けられ、昇降体(5)のスライド面(21)の外周縁は収容孔(7)の上開口(9)で囲繞壁(8)と刃体(11)の刃先(11a)とで形取られる内周縁に沿って配置される。請求項2の発明では、刃体(11)を把持台(6)のスライド面(10)の端縁に設けたので、刃体(11)の刃先(11a)が位置決めされて、刃先(11a)に対する昇降体(5)のスライド面(21)の上下動位置を見易い。
請求項1または請求項2の発明を前提とする請求項3の発明にかかる把持台(6)の裏側において、囲繞壁(8)の下端縁の内側に収容孔(7)の下開口(13)を設け、把持台(6)の収容孔(7)に対する調理台(2)の嵌入状態で載置体(3)の下側及び操作体(4)の操作摘み(28)をその下開口(13)で露出させている。請求項3の発明では、収容孔(7)の下開口(13)で操作体(4)の操作摘み(28)を容易に操作することができる。
請求項1〜3のうちいずれか一つの請求項の発明を前提とする請求項4の発明にかかる把持台(6)において、囲繞壁(8)は収容孔(7)及びスライド面(10)を囲む環状に形成され、その囲繞壁(8)の内側にはスライド面(10)の下方で収容孔(7)に連続する空室(12)を設けている。請求項4の発明では、把持台(6)においてスライド面(10)の下方で生じる空室(12)も収容孔(7)とともに囲繞壁(8)で囲むので、被切断物やその破片などが把持台(6)内や調理台(2)内に入り込むのを抑制することができる。
請求項1〜4のうちいずれか一つの請求項の発明を前提とする請求項5の発明にかかる調理台(2)において、載置体(3)は操作摘み(28)が露出する載置板(31)を有し、昇降体(5)はスライド面(21)を有する昇降板(19)を有し、操作体(4)はこの載置板(31)と昇降板(19)との間に挟持されて載置板(31)及び昇降板(19)の外周に設けた周壁(32,20)で囲まれている。請求項5の発明では、載置板(31)及び昇降板(19)の周壁(32,20)により、被切断物やその破片などが調理台(2)内に入り込むのを抑制することができる。
請求項1〜5のうちいずれか一つの請求項の発明を前提とする請求項6の発明において、前記カム機構(22)は、操作体(4)と昇降体(5)とのうち、いずれか一方に設けたカム軸(30)と、他方に設けたカム孔(24)とを有し、そのカム軸(30)がカム孔(24)に沿って案内されて昇降体(5)が把持台(6)の囲繞壁(8)に沿って上下動する。請求項6の発明では、カム機構(22)を容易に設けることができる。
請求項6の発明を前提とする請求項7の発明において、前記操作体(4)のカム軸(30)は、前記昇降体(5)のカム孔(24)に挿入されるとともに、把持台(6)の囲繞壁(8)に形成した凹所(17)に係入され、この操作体(4)及び昇降体(5)は、把持台(6)の囲繞壁(8)から上方へ離脱するのをこの凹所(17)に対するカム軸(30)の係入により阻止されるとともに、把持台(6)の囲繞壁(8)から下方へ離脱するのを載置体(3)により阻止される。請求項7の発明では、操作体(4)及び昇降体(5)を把持台(6)と載置体(3)との間で位置決めしてそれらの離脱を阻止することができる。
次に、請求項以外の技術的思想について実施形態の図面の符号を援用して説明する。
請求項6または請求項7の発明を前提とする第8の発明において、前記操作体(4)は本体(26)以外に本体(26)に対し分離して設けたカム軸(30)を有し、前記昇降体(5)はカム孔(24)を有し、この本体(26)と昇降体(5)とを互いに組み付けた状態でこのカム軸(30)をこのカム孔(24)に挿入する。第8の発明では、操作体(4)において本体(26)とカム軸(30)とを互いに分離して設けたため、操作体(4)の本体(26)と昇降体(5)とを操作体(4)のカム軸(30)に邪魔されずに互いに組み付けることができ、それらの組付け後にカム軸(30)をカム孔(24)に容易に挿入することができる。従って、昇降体(5)と操作体(4)とを容易に組み付けることができる。
請求項1〜7のうちいずれか一つの請求項の発明、または、第8の発明を前提とする第9の発明において、前記載置体(3)と操作体(4)とには載置体(3)に対する操作体(4)の位置を決める位置決め部(29,35,36)を設けている。第9の発明では、操作体(4)を載置体(3)に位置決めするとともに昇降体(5)を操作体(4)に位置決めして、昇降体(5)の不用意な上下動を阻止することができる。
第9の発明を前提とする第10の発明において、前記載置体(3)は操作体(4)の操作摘み(28)が露出する案内孔(34)を有し、前記位置決め部(29,35,36)は案内孔(34)の外周で載置体(3)の上側に設けられているとともに操作摘み(28)に設けられている。第10の発明では、位置決め部(29,35,36)を容易に設けることができる。
第9の発明または第10の発明を前提とする第11の発明において、前記把持台(6)のスライド面(10)の端縁に刃体(11)を設け、前記位置決め部(29,35,36)は、昇降体(5)のスライド面(21)が刃体(11)の刃先(11a)より下方に位置する切断可能状態(P)以外に、刃体(11)の刃先(11a)より上方に位置する切断不能状態(Q)を取り得る。第11の発明では、切断可能状態(P)で昇降体(5)のスライド面(21)に載せた被切断物を把持台(6)のスライド面(10)との間でスライド方向(X)へ往復移動させて刃先(11a)により切断することができるばかりでなく、切断不能状態(Q)では昇降体(5)のスライド面(21)に載せた手指が刃先(11a)に不用意に当たらないとともに、保管時に刃先(11a)が損傷しにくい。
請求項1〜7のうちいずれか一つの請求項の発明、または、第8〜11の発明のうちいずれか一つの発明を前提とする第12の発明にかかる把持台(6)のスライド面(10)の端縁に設けた刃体(11)において、把持台(6)のスライド面(10)側と昇降体(5)のスライド面(21)側とを結ぶスライド方向(X)に対し直交する幅方向(Y)の両側に配置された刃先(11a)は、両刃先(11a)の間隔が昇降体(5)のスライド面(21)側から把持台(6)のスライド面(10)側に向かうに従い狭まるように互いに交差するV状に形成されている。第12の発明では、V状に配置された両刃先(11a)がスライド方向(X)に対し傾斜するため、昇降体(5)のスライド面(21)に載せた被切断物を把持台(6)のスライド面(10)との間でスライド方向(X)へ往復移動させる際に、被切断物が両刃先(11a)により引き切りされて容易に切断される。
請求項1〜7のうちいずれか一つの請求項の発明、または、第8〜12の発明のうちいずれか一つの発明を前提とする第13の発明において、前記把持台(6)のスライド面(10)と昇降体(5)のスライド面(21)とは互いに平行に設けられている。第13の発明では、昇降体(5)のスライド面(21)に載せた被切断物を把持台(6)のスライド面(10)との間でスライド方向(X)へ安定して往復移動させることができる。また、後記実施形態で示すV状の両刃先(11a)のように、スライス方向(X)に対し刃先(11a)が直交していない場合でも、スライス物の厚みを均一にすることができる。
請求項1〜7のうちいずれか一つの請求項の発明、または、第8〜13の発明のうちいずれか一つの発明を前提とする第14の発明において、前記把持台(6)はその囲繞壁(8)から外側へ突出する把持部(14)を有している。第14の発明では、把持部(14)を把持してスライサー(1)を容易に使用することができる。
本発明は、スライス物の厚みを調節することができるスライサー(1)において、被切断物やその破片などが把持台(6)内の収容孔(7)や調理台(2)内に入り込むのを抑制して、載置体(3)に対する操作体(4)の移動や昇降体(5)の上下動を円滑に行うことができる。
(a)は把持台と調理台とを互いに組み付けたスライサーを表側から見た組付斜視図であり、(b)は把持台と調理台の載置体、操作体及び昇降体とを互いに分解して表側から見た分解斜視図である。 (a)は把持台と調理台とを互いに組み付けたスライサーを裏側から見た組付斜視図であり、(b)は把持台と調理台の載置体、操作体及び昇降体とを互いに分解して裏側から見た分解斜視図である。 (a)は調理台において操作体の本体と昇降体とを互いに組み合わせるとともにそれらから操作体のカム部材を分離して裏側から見た斜視図であり、(b)(c)は調理台において操作体の本体及びカム部材と昇降体とを互いに組み合わせて裏側から見た斜視図である。 (a)は調理台において載置体と操作体と昇降体とを互いに組み合わせて表側から見た斜視図であり、(b)は調理台において載置体と操作体と昇降体とを互いに組み合わせて裏側から見た斜視図である。 (a)はスライサーの一部切欠平面図であり、(b)はスライサーの一部切欠正面図であり、(c)はスライサーの一部切欠底面図である。 (a)はスライサーの切断可能状態を正面から見た一部切欠断面図であり、(b)は同じく平面から見た一部切欠断面図であり、(c)は同じく平面から見た一部切欠断面図である。 (a)はスライサーの切断不能状態を正面から見た一部切欠断面図であり、(b)は同じく平面から見た一部切欠断面図であり、(c)は同じく平面から見た一部切欠断面図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すスライサー1は、互いに組み合わされる載置体3と操作体4と昇降体5とを有する調理台2と、調理台2を嵌入する収容孔7を囲繞壁8の内側に有する把持台6とを備えている。
把持台6の表側においては、囲繞壁8の上端縁の内側で収容孔7が上開口9により上方へ開放され、上開口9に対し前方で隣接するスライド面10が上方に向けて形成され、囲繞壁8が収容孔7及びスライド面10を囲む環状に形成されている。スライド面10の後端縁に刃体11が収容孔7に隣接して取着され、収容孔7側とスライド面10側とを結ぶスライド方向X(前後方向)に対し直交する幅方向Y(左右方向)の両側に配置された刃先11aは、両刃先11aの間隔が収容孔7側からスライド面10側に向かうに従い次第に狭まるように互いに交差するV状に形成されている。把持台6内において環状の囲繞壁8の内側でスライド面10及び刃体11の下方には空室12が収容孔7に対し前方で連続して設けられている。把持台6の裏側においては、囲繞壁8の下端縁の内側で収容孔7及び空室12が下開口13により下方へ開放されている。把持台6は収容孔7側で囲繞壁8の後端部からスライド方向Xに沿って外側へ突出する把持部14を有している。把持部14の基端部付近における囲繞壁8の内側には、幅方向Yの両側で三つの縦突条15が横突条16から下方へ延設されて互いに隣接する両縦突条15間で下方へ開放された凹所17がスライド方向Xへ並設されているとともに、後側にある一つの縦突条15に隣接して一つの案内溝18が上下方向Zへ延設されて開放されている。
調理台2の昇降体5においては、昇降板19の外周全体に周壁20が形成されているとともに、昇降板19の上側にはスライド面21が上方に向けて形成され、把持台6における収容孔7の上開口9でスライド面10の後端縁及び刃体11の刃先11aと囲繞壁8とで形取られる内周縁に合わせた形態にスライド面21の外周縁が形成されている。昇降体5の周壁20の左右両側に形成されたカム板23の前後両側にはカム機構22のカム孔24が前側から後側に向かうに従い上方へ次第に傾斜するように延設されている。左右両カム板23の若干後側でスライド面21の外周縁には案内突起25が形成されている。
調理台2の操作体4は本体26と一対のカム部材27とを有している。本体26は昇降板19のスライド面21の外周縁に合わせた外周縁を有している。本体26の外周縁の左右両側には連結孔26aが形成されている。本体26の下側には上下方向Zの弾性を有する片持ち梁状の操作摘み28が形成されている。操作摘み28の左右両側には位置決め軸29(位置決め部)が形成されている。左右両カム部材27の前後両側には、カム機構22のカム軸30が突設されているとともに、弾性を有する係止爪部27aが形成されている。本体26に左右両カム部材27を組み付ける際には、まず、図3(a)に示すように本体26の上側を昇降板19の下側に重ねた後、図3(b)に示すように左右両カム部材27を本体26内の左右両側に挿入する。さらに、図3(c)及び図6(b)に示すように、左右両カム部材27を本体26の左右両連結孔26aに挿入すると、カム部材27の前後両係止爪部27aがその弾性を利用して連結孔26aに対し着脱不能に挿着される。その際、カム部材27の前後両カム軸30は昇降体5の前後両カム孔24に挿入され、操作体4の本体26及び左右両カム部材27が昇降体5の周壁20に囲まれた組付状態となる。
調理台2の載置体3において、載置板31は昇降板19のスライド面21の外周縁に合わせた外周縁を有し、載置板31の外周の左右両側に周壁32が形成されているとともに、左右両側の周壁32の前後両側には切込み33が形成されている。載置板31の左右方向Yの中央部に案内孔34が前後方向Xへ延設され、案内孔34の左右両側で載置板31の上側には複数の位置決め凹部35(位置決め部)が前後方向Xへ並設されているとともに、それらの位置決め凹部35から若干前方へ離れた位置で一つの位置決め凹部36(位置決め部)が形成されている。昇降体5に対し図3(c)に示すように組み合わされた操作体4においてカム部材27の前後両カム軸30を昇降体5の前後両カム孔24に挿入した状態で、操作体4の本体26の下側を載置板31の上側に重ねると、図4(a)(b)に示す調理台2として組み合わされる。調理台2においては、操作体4の操作摘み28が案内孔34を通って載置板31の下側に露出するとともに、操作摘み28の左右両位置決め軸29が載置板31の左右両側の各位置決め凹部35,36のうちいずれかのものに係入されて操作体4が載置板31に位置決めされる。操作体4は載置板31と昇降板19との間に挟持され、昇降体5の周壁20が操作体4を囲んで並ぶとともに、載置体3の周壁32が昇降体5の周壁20に並ぶ。
図4(a)(b)に示すように組み合わされた調理台2を把持台6の収容孔7に下開口13から嵌入した状態では、図5〜7に示すように、昇降板19の左右両案内突起25が把持台6の囲繞壁8の左右両案内溝18に対し上下動可能に挿入されるとともに、把持台6の囲繞壁8の各縦突条15が載置体3の周壁32の各切込み33に押し込まれて載置体3が把持台6に連結される。すなわち、各縦突条15の下端部には係止凸部が形成され、各切込み33の内底部には係止凹部が形成され、各縦突条15が各切込み33に押し込まれた際に、それらの係止凸部と係止凹部とが互いに係合されて載置体3が把持台6に連結される。昇降体5の各カム孔24に挿入された操作体4の各カム軸30は、把持台6の囲繞壁8の各凹所17に係入される。操作体4及び昇降体5は、各凹所17の横突条16に対するカム軸30の当接により、把持台6の囲繞壁8から上方へ離脱するのを阻止されるとともに、載置体3に対する操作体4の当接により、把持台6の囲繞壁8から下方へ離脱するのを阻止される。収容孔7の上開口9に配置された昇降板19においてスライド面21の外周縁は、収容孔7の上開口9で囲繞壁8と刃体11の刃先11aとで形取られる内周縁に沿って極僅かな隙間をあけて配置される。載置板31及び操作摘み28は収容孔7の下開口13に配置される。昇降体5のスライド面21は把持台6のスライド面10に対し平行に配置される。
操作摘み28を操作して操作体4を載置体3に対し案内孔34に沿ってスライド方向Xへ移動させて操作摘み28の位置決め軸29を載置体3の各位置決め凹部35,36のうちいずれかのものに係入して位置決めすると、操作体4のカム軸30がカム孔24に沿って案内されて昇降体5が把持台6の囲繞壁8に沿って上下方向Zへ移動する。そのため、把持台6の表側において、収容孔7の上開口9で昇降体5の上下動により把持台6のスライド面10及び刃体11の刃先11aに対する昇降体5のスライド面21の上下動位置を変更することができる。
次に、スライサー1の使用法について述べる。
図5,6に示すように、操作摘み28の位置決め軸29が載置体3の各位置決め凹部35のうちいずれかのものに係入されて位置決めされた場合には、昇降体5のスライド面21が刃体11の刃先11aより下方に位置する切断可能状態Pを取る。その切断可能状態Pでは、刃体11の刃先11aが昇降体5のスライド面21より上方位置にあるため、昇降体5のスライド面21に被切断物を載せて把持台6のスライド面10との間でスライド方向Xへ往復移動させると、刃先11aとスライド面21との間の高さの差に相当する厚みで被切断物がスライス状に切断される。
図7に示すように、操作摘み28の位置決め軸29が載置体3の位置決め凹部36に係入されて位置決めされた場合には、昇降体5のスライド面21が刃体11の刃先11aより上方に位置する切断不能状態Qを取る。その切断不能状態Qでは、刃体11の刃先11aが昇降体5のスライド面21より下方位置にあるため、昇降体5のスライド面21に被切断物を載せて把持台6のスライド面10との間でスライド方向Xへ往復移動させても、被切断物が刃先11aに当たらず切断されない。また、保管時に刃先11aが損傷しにくい。
本実施形態は下記の効果を有する。
(1) スライス物の厚みを調節することができるスライサー1において、調理台2を把持台6内の収容孔7に嵌入した状態で、収容孔7内の調理台2を把持台6の囲繞壁8で囲むとともに、把持台6のスライド面10の下方で生じる空室12も収容孔7とともに囲繞壁8で囲む。従って、被切断物やその破片などが把持台6内や調理台2内に入り込むのをその囲繞壁8により防止して、調理台2において載置体3に対する操作体4の移動や昇降体5の上下動を円滑に行うことができる。
(2) スライス物の厚みを調節することができるスライサー1において、把持台6内の収容孔7の上開口9で、把持台6のスライド面10の後端縁や刃体11の刃先11aと把持台6の囲繞壁8とで形取られる内周縁に沿って昇降体5のスライド面21の外周縁を配置する。従って、被切断物やその破片などがその内周縁と外周縁との間から把持台6内や調理台2内に入り込むのを防止して、調理台2において載置体3に対する操作体4の移動や昇降体5の上下動を円滑に行うことができる。
(3) スライス物の厚みを調節することができるスライサー1において、把持台6に連結した載置体3上で操作体4と昇降体5とを順次支持した調理台2で、載置板31及び昇降板19に周壁20,32を設けた。従って、被切断物やその破片などが調理台2内に入り込むのをその周壁20,32により防止して、調理台2において載置体3に対する操作体4の移動や昇降体5の上下動を円滑に行うことができる。
(4) 把持台6において囲繞壁8の下端縁の内側に設けた収容孔7の下開口13で載置体3の下側及び操作体4の操作摘み28を露出させている。従って、収容孔7の下開口13で操作体4の操作摘み28を容易に操作することができる。
(5) 操作体4のカム軸30は、昇降体5のカム孔24に挿入されるとともに、把持台6の囲繞壁8に形成した凹所17に係入され、操作体4及び昇降体5は、囲繞壁8から上方へ離脱するのを凹所17に対するカム軸30の係入により阻止されるとともに、囲繞壁8から下方へ離脱するのを載置体3により阻止される。従って、操作体4及び昇降体5を把持台6と載置体3との間で位置決めしてそれらの離脱を阻止することができる。
(6) 図4(a)(b)に示すように把持台6の外側で組み合わされた調理台2を把持台6の収容孔7に下開口13から嵌入して把持台6に連結したり、昇降体5と操作体4と載置体3とを順次把持台6の収容孔7に下開口13から嵌入して収容孔7で組み合わされた調理台2を把持台6に連結したりすることができる。従って、把持台6と昇降体5と操作体4と載置体3とを容易に組み付けることができる。
前記実施形態以外にも例えば下記のように構成してもよい。
・ 図示しないが、把持台6のスライド面10の後端縁に取着した刃体11に代えて、昇降体5のスライド面21の前端縁に刃体11を取着する。その場合には下記のように変更する。
把持台6において幅方向Y(左右方向)の両側に配置された刃先11aは、両刃先11aの間隔がスライド面10側から収容孔7側に向かうに従い次第に狭まるように互いに交差するV状に形成されている。昇降体5の左右両カム板23の前後両側にはカム機構22のカム孔24が前側から後側に向かうに従い下方へ次第に傾斜するように延設されている。載置板31の案内孔34の左右両側で載置板31の上側には複数の位置決め凹部35(位置決め部)が前後方向Xへ並設されているとともに、それらの位置決め凹部35から若干後方へ離れた位置で一つの位置決め凹部36(位置決め部)が形成されている。把持台6はスライド面10側で囲繞壁8の前端部からスライド方向Xに沿って外側へ突出する把持部14を有している。
操作摘み28の位置決め軸29が載置体3の各位置決め凹部35のうちいずれかのものに係入されて位置決めされた場合には、把持台6のスライド面10が刃体11の刃先11aより下方に位置する切断可能状態Pを取る。その切断可能状態Pでは、刃体11の刃先11aが把持台6のスライド面10より上方位置にあるため、把持台6のスライド面10に被切断物を載せて昇降体5のスライド面21との間でスライド方向Xへ往復移動させると、刃先11aとスライド面10との間の高さの差に相当する厚みで被切断物がスライス状に切断される。
操作摘み28の位置決め軸29が載置体3の位置決め凹部36に係入されて位置決めされた場合には、把持台6のスライド面10が刃体11の刃先11aより上方に位置する切断不能状態Qを取る。その切断不能状態Qでは、刃体11の刃先11aが把持台6のスライド面10より下方位置にあるため、把持台6のスライド面10に被切断物を載せて昇降体5のスライド面21との間でスライド方向Xへ往復移動させても、被切断物が刃先11aに当たらず切断されない。
・ 前記実施形態では把持台6内で収容孔7と空室12とが互いに連通されているが、把持台6内で収容孔7と空室12との間に囲繞壁としての隔壁を設けてもよい。
・ 刃体11の刃先11aについては、V状以外に、スライド方向Xに対し直交または傾斜する直線状に形成してもよい。
・ 前記実施形態のカム機構22では操作体4にカム軸30を設けるとともに昇降体5にカム孔24を設けているが、逆に、操作体4にカム孔24を設けるとともに昇降体5にカム軸30を設けてもよい。
・ 前記実施形態では、昇降体5の左右両カム板23が操作体4の左右両カム部材27の外側に配置されているとともに、左右両カム部材27の前後両カム軸30が外側に向けて延設されて左右両カム板23の前後両カム孔24に挿入されているが、左右両カム板23を左右両カム部材27の内側に配置するとともに、前後両カム軸30を内側に向けて延設して前後両カム孔24に挿入してもよい。
・ 把持台6において、把持部14を省略してもよい。
・ 把持台6の下側にはスライド面10,21から落下したスライス物を受ける容器を把持台6に対し着脱可能に取り付けてもよい。
1…スライサー、2…調理台、3…調理台の載置体、4…調理台の操作体、5…調理台の昇降体、6…把持台、7…把持台の収容孔、8…把持台の囲繞壁、9…収容孔の上開口、10…把持台のスライド面、11…刃体、11a…刃先、12…把持台の空室、13…収容孔の下開口、17…囲繞壁の凹所、19…昇降体の昇降板、20…昇降体の周壁、21…昇降体のスライド面、22…カム機構、24…昇降体のカム孔、28…操作体の操作摘み、30…操作体のカム軸、31…操作体の載置板、32…載置体の周壁。

Claims (7)

  1. 載置体の上側に操作体を移動可能に支持するとともにこの操作体の上側に昇降体を上下動可能に支持してその載置体上で操作体及び昇降体を位置決めし得る調理台と、その調理台を嵌入する収容孔を囲繞壁の内側に設けた把持台とを備え、
    この把持台の表側において、囲繞壁の上端縁の内側に収容孔の上開口を設け、その上開口に隣接してスライド面を設け、
    前記調理台において、操作体に操作摘みを設け、昇降体の上側にスライド面を設け、把持台の収容孔に対する調理台の嵌入状態で、載置体を把持台の囲繞壁に連結し、収容孔の上開口で把持台のスライド面と囲繞壁とで形取られる内周縁に沿って昇降体のスライド面の外周縁を配置し、
    前記操作体と昇降体との間には操作摘みによる操作体の移動に伴い昇降体を把持台の囲繞壁に沿って上下動させるカム機構を設け、
    前記把持台の表側において、収容孔の上開口で昇降体の上下動により把持台のスライド面に対する昇降体のスライド面の上下動位置を変更することができ、互いに隣接する両スライド面の端縁のうちいずれか一方の端縁に刃体を設けた
    ことを特徴とするスライサー。
  2. 前記刃体は把持台のスライド面の端縁に設けられ、昇降体のスライド面の外周縁は収容孔の上開口で囲繞壁と刃体の刃先とで形取られる内周縁に沿って配置されることを特徴とする請求項1に記載のスライサー。
  3. 前記把持台の裏側において囲繞壁の下端縁の内側に収容孔の下開口を設け、把持台の収容孔に対する調理台の嵌入状態で載置体の下側及び操作体の操作摘みをその下開口で露出させたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスライサー。
  4. 前記把持台において、囲繞壁は収容孔及びスライド面を囲む環状に形成され、その囲繞壁の内側にはスライド面の下方で収容孔に連続する空室を設けたことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一つの請求項に記載のスライサー。
  5. 前記調理台において、載置体は操作摘みが露出する載置板を有し、昇降体はスライド面を有する昇降板を有し、操作体はこの載置板と昇降板との間に挟持されて載置板及び昇降板の外周に設けた周壁で囲まれていることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一つの請求項に記載のスライサー。
  6. 前記カム機構は、操作体と昇降体とのうち、いずれか一方に設けたカム軸と、他方に設けたカム孔とを有し、そのカム軸がカム孔に沿って案内されて昇降体が把持台の囲繞壁に沿って上下動することを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一つの請求項に記載のスライサー。
  7. 前記操作体のカム軸は、前記昇降体のカム孔に挿入されるとともに、把持台の囲繞壁に形成した凹所に係入され、この操作体及び昇降体は、把持台の囲繞壁から上方へ離脱するのをこの凹所に対するカム軸の係入により阻止されるとともに、把持台の囲繞壁から下方へ離脱するのを載置体により阻止されることを特徴とする請求項6に記載のスライサー。
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