JP6960285B2 - 位置ずれ検出方法、位置ずれ補正方法、及び位置ずれ検出装置、位置ずれ補正装置 - Google Patents
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Description
(1)まず、図10に示すように、廃材等からなる位置ずれ確認用鋼板W100を準備して、マーキングトーチを用いて四角形のマーキング線L100をけがく。
(2)次に、マーキング線L100の外側を切断トーチが等間隔をあけて移動するように設定し、マーキング線L100の外側に四角形の切溝C100を形成する(外側を除去する。
(3)次いで、確認用鋼板W100に形成した切溝(切断線)C100と、マーキング線L100の各辺との間隔X101、X102、Y101、Y102を測定して、切断トーチに対するマーキングトーチのオフセット量を確認する。
X軸方向、Y軸方向のオフセット量は、それぞれX軸方向のオフセット量ΔX=((X101−X102)/2)、Y軸方向のオフセット量ΔY=((Y101−Y102)/2)で表わされる。
そして、X軸方向、Y軸方向の位置ずれ量は、X軸方向、Y軸方向のオフセット量ΔX、ΔYと等しい。なお、オフセット量ΔX=0、ΔY=0の場合は位置ずれが生じていないこととなる。
(4)そして、オフセット量ΔX、ΔYに基づいて位置ずれ補正量を算出して、切断トーチに対するマーキングトーチの位置ずれ補正を実施する。
また、ずれ量の測定や算出においては、切断面を用いて測定するために、測定誤差や計算ミスが発生しやすいという問題がある。また、算出した補正値を設定する際に、補正値を間違えて入力する虞がある。
また、クロスラインレーザやレーザポインタの定期点検や位置調整をする場合に、いずれかの工具(例えば、切断トーチ)に対して基準となる位置に配置されたかどうかを調整する際に長い時間がかかるという問題がある。
請求項1に記載の発明は、XY方向に延在する被加工材の加工面に沿って前記被加工材と相対移動する加工ヘッドと、前記加工ヘッドに配置され予め設定した互いの相対位置を維持するために形成された複数の工具取付位置に取り付けられる複数の工具と、を備え、前記複数の工具のうち少なくとも一つが前記被加工材を切断する切断トーチとされた切断装置において、前記複数の工具から選択した第1工具によって形成した基準点と前記複数の工具から選択した第2工具によって形成した加工点の前記XY方向における位置を位置検出手段によって検出し、前記基準点と前記加工点の前記XY方向における位置から算出したオフセット量に基づいて、前記第1工具と前記第2工具との位置ずれ量を検出し、前記第1工具が前記切断トーチとされ、前記基準点が前記切断トーチによって形成した第1基準溝及び前記第1基準溝と交差する方向に形成した第2基準溝をそれぞれ延長して構成される交点とされ、前記基準点と前記第2工具が形成した加工点との前記XY方向におけるオフセット量に基づいて、前記切断トーチと前記第2工具との位置ずれ量を検出することを特徴とする。
その結果、切断装置において加工ヘッドに取付けられた工具又は工具同士の位置ずれ量を効率的かつ正確に把握することができる。
また、この発明に係る位置ずれ検出方法、位置ずれ検出装置によれば、切断トーチ(第1工具)によって形成した第1基準溝及び第2基準溝をそれぞれ延長して構成される基準点と、第2工具によって形成された加工点のXY方向における位置を位置検出手段により特定して、基準点と加工点のXY方向におけるオフセット量に基づいて、切断トーチと第2工具との位置ずれ量を検出するので、切断トーチと第2工具との位置ずれ量を効率的かつ正確に把握することができる。
この発明に係る位置ずれ補正方法、位置ずれ補正装置によれば、切断装置において加工ヘッドに取付けられた工具又は工具同士の相対位置を効率的かつ正確に補正することができる。
以下、図1〜図4を参照し、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るレーザ切断装置の概略構成の一例を説明する概略構成図であり、図2は第1実施形態に係るレーザ切断装置の制御部の概略構成の一例を説明するブロック図である。符号100はレーザ切断装置(切断装置)を、符号10は加工ヘッドを、符号20はレーザトーチ(切断トーチ、第1工具)を、符号30はマーキングトーチ(第2工具)を、符号40はクロスラインレーザ(位置検出手段)を、符号50はモニタ用カメラ(位置検出手段)を、符号60は制御部(位置ずれ検出装置、位置ずれ補正装置)を、符号Wは被加工材を示している。
また、マーキングトーチ30は、例えば、ねじ構造によって加工ヘッド10に着脱可能に取り付けられている。
また、この実施形態において、クロスラインレーザ40は取付ステー41を介して加工ヘッド10に堅固に固定されて、加工ヘッド10との相対位置及び向きが変わらないようになっている。
また、この実施形態において、モニタ用カメラ50は取付ステー41を介して加工ヘッド10に堅固に固定されて、加工ヘッド10との相対位置及び撮像用レンズの向きが変わらないようになっている。
また、モニタ用カメラ50は、加工ヘッド10を移動させてクロス中心を加工点又は基準点に合致させ、合致したときの加工ヘッド10のXY座標によって加工点又は基準点の位置を検出可能とされている。
位置ずれ検出部62は、算出したX軸方向、Y軸方向のオフセット量(位置ずれ量)を位置ずれ補正部63に出力するようになっている。
また、位置ずれ補正部63は補正指示部63Aと接続されていて、補正指示部63Aの指示に基づいて補正量を駆動制御部に出力するようになっている。
また、駆動制御部64は、位置検出センサ65と接続されていて、位置検出センサ65から加工ヘッド10のX軸方向、Y軸方向位置が入力され、加工ヘッド10が所定位置に達したら走行台車11及び横行台車12を停止するようになっている。
また、駆動制御部64は、位置ずれ補正部63が位置ずれ補正指示を出力している場合は、位置ずれ補正部63から入力された位置ずれ補正データに基づいて補正した後の信号を加工ヘッド10に出力するようになっている。
X軸方向マーキング線MXの形成は、加工ヘッドをY軸方向に移動させてマーキングトーチのY軸方向位置をレーザトーチのY軸方向位置と対応(例えば、一致)させて、加工ヘッドをX軸方向に移動させながらマーキングトーチによってX軸方向マーキング線MXを形成する。なお、マーキングトーチをレーザトーチと対応させる際に、予め設定した量だけオフセットさせてもよい。
(2)Y軸方向マーキング線の形成(S12)
Y軸方向マーキング線MYの形成の形成は、加工ヘッドをX軸方向に移動させてマーキングトーチのX軸方向位置をレーザトーチのX軸方向位置と対応(例えば、一致)させて、加工ヘッドをY軸方向に移動させながらマーキングトーチによってY軸方向マーキング線MYを形成する。
(3)第1基準溝の形成(S13)
第1基準溝CXは、加工ヘッドをX軸方向に移動させながらレーザトーチからレーザビームを照射して形成する。
(4)第2基準溝の形成(S14)
第2基準溝CYは、加工ヘッドをY軸方向に移動させながらレーザトーチからレーザビームを照射して形成する。
(5)モニタ用カメラのクロス中心を基準点に移動(S15)
クロス中心操作部61Aを操作して、図4(A)に示すように、モニタ用カメラのクロス中心P50が、第1基準溝CXと第2基準溝CYを延長して得られる交点で構成される基準点PCと合致するようにクロス中心P50を移動させる。
(6)基準点のXY座標位置を特定(S16)
基準点PCのXY座標位置の特定は、図4(B)に示すように、モニタ用カメラのクロス中心P50が基準点PCと合致したら、記憶指示部62Aを操作して、合致した時の基準点PCのXY座標(例えば、X11、Y11)を記憶装置(不図示)に記憶させる。
(7)モニタ用カメラのクロス中心を加工点に移動(S17)
クロス中心操作部61Aを操作して、モニタ用カメラのクロス中心P50が、X軸方向マーキング線とY軸方向マーキング線の交点で構成される基準点PMと合致するようにクロス中心P50を移動させる。
(8)加工点のXY座標位置特定(S18)
加工点PMのXY座標位置の特定は、図4(C)に示すように、モニタ用カメラのクロス中心P50が加工点PMと合致したら、記憶指示部62Aを操作して、合致した時の加工点PMのXY座標(例えば、X12、Y12)を記憶装置(不図示)に記憶させる。
(9)位置ずれ量の算出(S19)
レーザトーチとマーキングトーチのX軸方向のオフセット量は、S16で記憶した基準点PCのXY座標(X11、Y11)と、S18で記憶した加工点PMのXY座標(X12、Y12)に基づいて次の数式によって算出する。レーザトーチとマーキングトーチのX軸方向のオフセット量(位置ずれ量)ΔX1(=X11−X12)、Y軸方向のオフセット量(位置ずれ量)ΔY1(=Y11−Y12)。
そして、X軸方向の位置ずれ量ΔX1、Y軸方向の位置ずれ量ΔYの少なくともいずれかがゼロでない場合は位置ずれがあるものと判断する。
(10)位置ずれ補正量算出(S20)
X軸方向及びY軸方向の位置ずれ補正量は、例えば、レーザトーチに対するマーキングトーチのX軸方向の位置ずれ量ΔX、Y軸方向の位置ずれ量ΔY1に基づいて、これらが許容値以下となるように補正量を算出する。
(11)位置ずれ補正の実行(S21)
次いで、例えば、補正指示部63AをONにして、X軸方向及びY軸方向の補正量に基づいて、マーキングトーチのX軸方向及びY軸方向の基準位置を補正する。
以下、図5〜図7を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態が第1実施形態と異なるのは、第1実施形態ではモニタ用カメラ50の視野内でX軸方向、Y軸方向に移動させるクロス中心P50により位置検出していたのに対して、第2実施形態では視野の中で固定した状態のクロス中心P50Aを用いて、加工ヘッド10をX軸方向、Y軸方向に移動することで、クロス中心P50Aを基準点PC及び加工点PMに合致させる点である。また、第2実施形態に係るレーザ切断装置は、制御部60に代えて制御部60Aを備えている。
なお、第2実施形態において、モニタ用カメラ50のクロス点P50Aに代えて、クロスラインレーザ40が形成するクロス点P40により基準点PC、加工点PMを位置検出してもよい。
制御部(位置ずれ検出装置、位置ずれ補正装置)60Aは、図5に示すように、例えば、位置ずれ検出部62と、位置ずれ補正部63と、加工ヘッド10をX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向に移動する駆動制御部64と、を備えている。
制御部60Aは、制御部60におけるクロス中心駆動部61、クロス中心駆動部61へのクロス中心操作部61A、モニタ用カメラ50との接続を有さず、位置ずれ検出部62が位置検出センサ65と接続されていて、位置検出センサ65から加工ヘッド10のX軸方向、Y軸方向位置が入力されるように構成されている。
また、位置ずれ検出部62は、算出したX軸方向、Y軸方向のオフセット量(位置ずれ量)を位置ずれ補正部63に出力するようになっている。
その他は、第1実施形態に係る制御部60と同様であるので同じ符号を付して説明を省略する。
(2)Y軸方向マーキング線の形成(S32)
(3)第1基準溝の形成(S33)
(4)第2基準溝の形成(S34)
S31〜S34は、第1実施形態のS11〜S14と同様であるので説明を省略する。
(5)モニタ用カメラのクロス中心を加工ヘッドにより基準点に移動(S35)
加工ヘッド操作部64Aを操作して、図7(A)に示すように、モニタ用カメラのクロス中心P50Aが、第1基準溝CXと第2基準溝CYを延長して得られる交点で構成される基準点PCと合致するように加工ヘッドを移動する。
(6)基準点のXY座標位置を特定(S36)
基準点PCのXY座標位置の特定は、図7(B)に示すように、モニタ用カメラのクロス中心P50Aが基準点PCと合致したら、記憶指示部62Aを操作して、合致した時の基準点PCのXY座標(例えば、X11、Y11)を記憶装置(不図示)に記憶させる。
(7)モニタ用カメラのクロス中心を加工ヘッドにより加工点に移動(S37)
加工ヘッド操作部64Aを操作して、モニタ用カメラのクロス中心P50Aが、X軸方向マーキング線とY軸方向マーキング線の交点で構成される基準点PMと合致するように加工ヘッドを移動する。
(8)加工点のXY座標位置特定(S38)
加工点PMのXY座標位置の特定は、図7(C)に示すように、クロス中心P50Aが加工点PMと合致したら、記憶指示部62Aを操作して、合致した時の加工点PMのXY座標(例えば、X12、Y12)を記憶装置(不図示)に記憶させる。
(9)位置ずれ量の算出(S39)
レーザトーチとマーキングトーチのX軸方向のオフセット量は、S36で記憶した基準点PCのXY座標(X11、Y11)と、S38で記憶した加工点PMのXY座標(X12、Y12)に基づいて第1実施形態と同様の数式によって算出する。
(10)位置ずれ補正量算出(S40)
(11)位置ずれ補正の実行(S41)
S40、S41は、第1実施形態のS20、S21と同様であるので説明を省略する。
次に、図8、図9を参照して、第3実施形態に係る位置ずれ検出方法の概略を説明する。図8は、第3実施形態に係るクロスラインレーザ(位置検出手段)40によるマーキングトーチ(工具)30の位置ずれ検出方法の概略を説明するフローチャートであり、図9は第3実施形態に係るクロスラインレーザ40によるマーキングトーチ30の位置ずれ量検出の概略を説明する概念図である。
なお、第3実施形態において、クロスラインレーザ40が形成するクロス点P40に代えて、モニタ用カメラ50のクロス中心P50Aにより加工点PMを位置検出してもよい。
(2)Y軸方向マーキング線の形成(S52)
S51、S52は、第1実施形態のS11、S12と同様であるので説明を省略する。
(3)クロスラインレーザのクロス点を加工ヘッドにより加工点に移動(S53)
図9(A)は、マーキングトーチ(工具)30が加工点PMに位置されている状態における加工点PMとクロスラインレーザのクロス点P40の位置関係を示す図である。この状態で、記憶指示部62を操作して、クロス点P40のXY座標(X21、Y21)を記憶装置(不図示)に記憶させる。
クロス点P40のXY座標(X21、Y21)を記憶させたら、加工ヘッド操作部64Aを操作して、クロスラインレーザのクロス点P40が加工点PMと合致するように加工ヘッドを移動する。
(4)加工点のXY座標位置を特定(S54)
加工点PMのXY座標位置の特定は、図9(B)に示すように、クロス点P4が加工点PMと合致したら、記憶指示部62Aを操作して、合致した時の加工点PMのXY座標(例えば、X22、Y22)を記憶装置(不図示)に記憶させる。
(5)位置ずれ量の算出(S55)
クロスラインレーザ40とマーキングトーチ30のX軸方向のオフセット量は、S53で記憶したクロス点P40のXY座標(X21、Y21)と、S54で記憶した加工点PMのXY座標(X22、Y22)に基づいて次の数式によって算出する。クロスラインレーザとマーキングトーチのX軸方向のオフセット量(位置ずれ量)ΔX2(=X21−X22)、Y軸方向のオフセット量(位置ずれ量)ΔY2(=Y21−Y22)。
そして、X軸方向の位置ずれ量ΔX2、Y軸方向の位置ずれ量ΔY2の少なくともいずれかがゼロでない場合は位置ずれがあるものと判断する。
(6)位置ずれ補正量算出(S56)
X軸方向及びY軸方向の位置ずれ補正量は、例えば、クロスラインレーザに対するマーキングトーチのX軸方向の位置ずれ量ΔX2、Y軸方向の位置ずれ量ΔY2に基づいて、これらが許容値以下となるように補正量を算出する。
(7)位置ずれ補正の実行(S57)
次いで、例えば、補正指示部63AをONにして、X軸方向及びY軸方向の補正量に基づいて、マーキングトーチのX軸方向及びY軸方向の基準位置を補正する。
例えば、上記実施形態においては、切断トーチがレーザトーチである場合について説明したが、レーザトーチに代えて、プラズマトーチやガストーチに適用してもよい。
また、モニタ用カメラ50のクロス中心P50A、クロスラインレーザ40のクロス点P40を適用する場合についても同様である。
また、加工点PM構成する際のX軸方向マーキング線MXとY軸方向マーキング線MY、及び基準点PCを構成する際の第1準溝CXと第2基準溝CYを形成する順序については、X軸方向とY軸方向のいずれを先に形成するかは任意に設定することが可能である。
CY 第2基準溝
PC 基準点
PM 加工点
P40 クロス点
P50、P50A クロス中心
W 被加工材
10 加工ヘッド
20 レーザトーチ(切断トーチ、第1工具)
30 マーキングトーチ(第2工具)
40 クロスラインレーザ(位置検出手段)
50 モニタ用カメラ(位置検出手段)
60、60A 制御部(位置ずれ検出装置、位置ずれ補正装置)
100 レーザ切断装置(切断装置)
Claims (8)
- XY方向に延在する被加工材の加工面に沿って前記被加工材と相対移動する加工ヘッドと、前記加工ヘッドに配置され予め設定した互いの相対位置を維持するために形成された複数の工具取付位置に取り付けられる複数の工具と、を備え、前記複数の工具のうち少なくとも一つが前記被加工材を切断する切断トーチとされた切断装置において、前記複数の工具から選択した第1工具によって形成した基準点と前記複数の工具から選択した第2工具によって形成した加工点の前記XY方向における位置を位置検出手段によって検出し、前記基準点と前記加工点の前記XY方向における位置から算出したオフセット量に基づいて、前記第1工具と前記第2工具との位置ずれ量を検出し、前記第1工具が前記切断トーチとされ、前記基準点が前記切断トーチによって形成した第1基準溝及び前記第1基準溝と交差する方向に形成した第2基準溝をそれぞれ延長して構成される交点とされ、前記基準点と前記第2工具が形成した加工点との前記XY方向におけるオフセット量に基づいて、前記切断トーチと前記第2工具との位置ずれ量を検出することを特徴とする位置ずれ検出方法。
- XY方向に延在する被加工材の加工面に沿って前記被加工材と相対移動する加工ヘッドと、前記加工ヘッドに配置され予め設定した互いの相対位置を維持するために形成された複数の工具取付位置に取り付けられる複数の工具と、を備え、前記複数の工具のうち少なくとも一つが前記被加工材を切断する切断トーチとされた切断装置において、前記複数の工具から選択した第1工具によって形成した基準点と前記複数の工具から選択した第2工具によって形成した加工点の前記XY方向における位置を位置検出手段によって検出し、前記基準点と前記加工点の前記XY方向における位置から算出したオフセット量に基づいて、前記第1工具と前記第2工具との位置ずれ量を検出し、前記基準点は、前記加工ヘッドをX軸方向に移動させながら前記第1工具によって前記被加工材に形成された第1基準溝と、前記加工ヘッドをY軸方向に移動させながら前記第1工具によって前記被加工材に形成された第2基準溝と、が交差して形成される十字形の交点、または前記第1基準溝及び前記第2基準溝をそれぞれ延長して構成される交点とされ、前記基準点と前記第2工具が形成した加工点との前記XY方向におけるオフセット量に基づいて、前記切断トーチと前記第2工具との位置ずれ量を検出することを特徴とする位置ずれ検出方法。
- XY方向に延在する被加工材の加工面に沿って前記被加工材と相対移動する加工ヘッドと、前記加工ヘッドに配置され予め設定した互いの相対位置を維持するために設定された複数の工具取付位置に取り付けられる複数の工具と、前記加工ヘッドに対して相対位置および向きが変わらないように固定されており十字形に直交して伸びる可視光レーザを照射することによって前記被加工材上にクロス点を形成し前記加工ヘッドの移動時のXY座標によって前記被加工材上の前記クロス点の位置を検出可能な位置検出手段であるクロスラインレーザと、を備え、前記複数の工具のうち少なくとも一つが前記被加工材を切断する切断トーチとされた切断装置において、前記加工ヘッドを前記XY方向に移動することにより、前記複数の工具から選択したいずれかの第1工具によって形成した加工点に前記クロス点を一致させて前記XY方向における前記加工点の位置を検出し、前記位置と、前記第1工具を前記加工点を形成した位置に配置したときに前記クロスラインレーザおよび前記加工ヘッドの相対位置に基づく前記被加工材上の前記クロス点の位置と、の差から算出したオフセット量に基づいて、前記加工点を形成した前記第1工具の位置ずれ量を検出することを特徴とする位置ずれ検出方法。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の位置ずれ検出方法によって検出された前記オフセット量に基づいて前記位置ずれ量を補正することを特徴とする位置ずれ補正方法。
- XY方向に延在する被加工材の加工面に沿って前記被加工材と相対移動する加工ヘッドと、前記加工ヘッドに配置され予め設定した互いの相対位置を維持するために形成された複数の工具取付位置に取り付けられる複数の工具と、を備え、前記複数の工具のうち少なくとも一つが前記被加工材を切断する切断トーチとされた切断装置に適用される位置ずれ検出装置であって、
位置検出手段と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
位置検出手段により検出した前記複数の工具から選択した第1工具によって形成した基準点と前記複数の工具から選択した第2工具によって形成した加工点の前記XY方向における位置から前記第1工具と前記第2工具との前記XY方向におけるオフセット量を算出し、前記オフセット量に基づいて前記第1工具と前記第2工具との位置ずれ量を検出するように構成され、
前記第1工具が前記切断トーチとされ、
前記制御部は、
前記切断トーチによって形成した第1基準溝及び前記第1基準溝と交差する方向に形成した第2基準溝をそれぞれ延長して構成される交点を前記基準点とし、前記基準点と前記第2工具が形成した加工点との前記XY方向におけるオフセット量に基づいて、前記切断トーチと前記第2工具との位置ずれ量を検出するように構成されていることを特徴とする位置ずれ検出装置。 - XY方向に延在する被加工材の加工面に沿って前記被加工材と相対移動する加工ヘッドと、前記加工ヘッドに配置され予め設定した互いの相対位置を維持するために形成された複数の工具取付位置に取り付けられる複数の工具と、を備え、前記複数の工具のうち少なくとも一つが前記被加工材を切断する切断トーチとされた切断装置に適用される位置ずれ検出装置であって、
位置検出手段と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
位置検出手段により検出した前記複数の工具から選択した第1工具によって形成した基準点と前記複数の工具から選択した第2工具によって形成した加工点の前記XY方向における位置から前記第1工具と前記第2工具との前記XY方向におけるオフセット量を算出し、前記オフセット量に基づいて前記第1工具と前記第2工具との位置ずれ量を検出するように構成され、
前記基準点は、前記加工ヘッドをX軸方向に移動させながら前記第1工具によって前記被加工材に形成された第1基準溝と、前記加工ヘッドをY軸方向に移動させながら前記第1工具によって前記被加工材に形成された第2基準溝と、が交差して形成される十字形の交点、または前記第1基準溝及び前記第2基準溝をそれぞれ延長して構成される交点を前記基準点とし、前記基準点と前記第2工具が形成した加工点との前記XY方向におけるオフセット量に基づいて、前記切断トーチと前記第2工具との位置ずれ量を検出するように構成されていることを特徴とする位置ずれ検出装置。 - XY方向に延在する被加工材の加工面に沿って前記被加工材と相対移動する加工ヘッドと、前記加工ヘッドに配置され予め設定した互いの相対位置を維持するために形成された複数の工具取付位置に取り付けられる複数の工具と、前記加工ヘッドに対して相対位置および向きが変わらないように固定されており十字形に直交して伸びる可視光レーザを照射することによって前記被加工材上にクロス点を形成し前記加工ヘッドの移動時のXY座標によって前記被加工材上の前記クロス点の位置を検出可能な位置検出手段であるクロスラインレーザと、を備え、前記複数の工具のうち少なくとも一つが前記被加工材を切断する切断トーチとされた切断装置に適用される位置ずれ検出装置であって、
位置検出手段と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記加工ヘッドを前記XY方向に移動することにより、前記位置検出手段が検出した前記複数の工具から選択したいずれかの第1工具の工具取付位置と、前記第1工具によって形成した加工点に前記クロス点を一致させて前記XY方向における前記加工点の位置を検出し、前記位置と、前記第1工具を前記加工点を形成した位置に配置したときに前記クロスラインレーザおよび前記加工ヘッドの相対位置に基づく前記被加工材上の前記クロス点の位置と、の差から算出したオフセット量に基づいて、前記加工点を形成した前記第1工具の位置ずれ量を検出するように構成されていることを特徴とする位置ずれ検出装置。 - 請求項5〜7のいずれか1項に記載の位置ずれ検出装置を備え、
前記位置ずれ検出装置が検出したオフセット量に基づいて前記位置ずれ量を補正するように構成されていることを特徴とする位置ずれ補正装置。
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