JP6957228B2 - 美容方法 - Google Patents

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Description

本発明は皮膚美容方法に関する。また本発明は当該美容方法に使用される皮膚外用組成物に関する。
多くの人、特に女性は、何歳になっても「美しい肌でありたい」という願望をもっており、それを叶えるための製品や方法が複数提案されている。特に加齢によって、しわ、たるみ、しみ、そばかすといった望ましくない症状が多く出てくるため、これを予防ないし改善するための製品及び方法が求められている。また、加齢だけでなく、食事や生活習慣の乱れ、睡眠不足、ストレス等によっても肌は劣化し、なめらかさ(つるつる感)、柔らかさ、ハリ感等が低下して、化粧をしても化粧ノリが悪いという問題が生じる。このため、年齢を問わず、肌のなめらかさ(つるつる感)、ハリ感(肌の弾力や硬さ)、ふっくら感(肌の柔らかさや粘り)、つや感、保湿感などを維持したい若しくは改善したいという要望は根強く存在する。
特願2016−256857号
本発明の目的は、前述する女性の肌への願望であるなめらかな肌(つるつるした肌)、ハリのある肌、ふっくらした肌、つや感のある肌、または保湿性を維持し、またはそれに近づくことを可能にする皮膚美容方法を提供することである。また本発明の目的は、当該美容方法に使用される皮膚外用組成物及び皮膚美容用キットを提供することである。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討を重ねていたところ、従来から石鹸として使用されてきた鹸化物と高級アルコールとを混合して調製した組成物に、角質細胞を肥厚化して皮膚をふっくら柔らかくする作用があることを見出した(特許文献1、後述する参考実験例1及び2)。さらに本発明者らは、その組成物のより有効な使用方法を種々検討していたところ、当該組成物(本発明では、以下「第1の外用組成物」または「第1外用組成物」とも称する)を皮膚に塗布した後に、同皮膚部位にエタノールなどの一価低級アルコールを含有する外用組成物(本発明では「第2の外用組成物」または「第2外用組成物」とも称する)を重ねて塗布することで、第1外用組成物を単独で使用する場合や、第2外用組成物の塗布後に第1外用組成物を重ねて塗布する場合と比較して、肌をよりいっそうふっくら柔らかくし、また肌をなめらかにする効果が得られること、また肌にハリ感、つや感、保湿感(しっとりとした感じ)をもたらすことができることを確認した。
本発明はかかる知見に基づいて完成したものであり、下記の実施形態を有するものである。
(I)美容方法
(I−1)(1)皮膚表面に高級脂肪酸、高級脂肪酸塩、及び高級アルコールを含有する第1の外用組成物を塗布する工程、及び
(2)上記第1の外用組成物が塗布された皮膚表面に一価低級アルコールを含有する第2の外用組成物を適用する工程を有する、美容方法。
(I−2)前記第1の外用組成物が高級脂肪酸を5〜25質量%、高級脂肪酸塩を2〜10質量%、及び高級アルコールを0.5〜8質量%の割合で含有するものであり、前記第2の外用組成物が一価低級アルコールを3質量%以上の割合で含有するものである、(I−1)記載の美容方法。
(I−3)前記第1の外用組成物に含まれる高級脂肪酸及び前記高級脂肪酸塩の高級脂肪酸が、それぞれ同一又は異なって、炭素数14〜18の飽和又は不飽和脂肪酸である(I−1)または(I−2)に記載する美容方法。
(I−4)前記第1の外用組成物に含まれる高級アルコールが炭素数14〜18の飽和または不飽和の一価のアルコールである(I−1)〜(I−3)のいずれかに記載する美容方法。
(I−5)前記第2の外用組成物に含まれる一価低級アルコールがエタノールまたはプロパノールである(I−1)〜(I−4)のいずれかに記載する美容方法。
(I−6)前記第1の外用組成物の鹸化率が20〜40%、好ましくは30%程度である、(I−1)〜(I−5)のいずれかに記載する美容方法。
(I−7)前記第1の外用組成物がさらに液体飽和グリコールを含有するものである(I−1)〜(I−6)のいずれかに記載する美容方法。
(I−8)前記第1の外用組成物の液体飽和グリコールの含有量が0.5〜60質量%である、(I−7)に記載する美容方法。
(I−9)前記液体飽和グリコールがプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、及びポリエチレングリコールからなる群から選択される少なくとも1種である、(I−7)または(I−8)のいずれかに記載する美容方法。
(I−10)前記第1の外用組成物がO/W型乳化組成物であり、好ましくはクリーム剤である、(I−1)〜(I−9)のいずれかに記載する美容方法。
(I−11)前記第2の外用組成物がローション剤(化粧水)である(I−1)〜(I−10)のいずれかに記載する美容方法。
(II)下塗り外用組成物
(II−1)一価低級アルコールを含有する外用組成物(第2の外用組成物)の下塗り外用組成物として使用される、高級脂肪酸、高級脂肪酸塩、及び高級アルコールを含有することを特徴とする外用組成物。
(II−2)前記下塗り外用組成物が高級脂肪酸を5〜25質量%、高級脂肪酸塩を2〜10質量%、及び高級アルコールを0.5〜8質量%の割合で含有するものである、(II−1)記載の外用組成物。
(II−3)前記下塗り外用組成物に含まれる高級脂肪酸及び前記高級脂肪酸塩の高級脂肪酸が、それぞれ同一又は異なって、炭素数14〜18の飽和又は不飽和脂肪酸である(II−1)または(II−2)に記載する外用組成物。
(II−4)前記下塗り外用組成物に含まれる高級アルコールが炭素数14〜18の飽和または不飽和の一価のアルコールである(II−1)〜(II−3)のいずれかに記載する外用組成物。
(II−5)前記第2の外用組成物に含まれる一価低級アルコールがエタノールまたはプロパノールである(II−1)〜(II−4)のいずれかに記載する外用組成物。
(II−6)前記下塗り外用組成物の鹸化率が20〜40%、好ましくは30%程度である、(II−1)〜(II−5)のいずれかに記載する外用組成物。
(II−7)前記下塗り外用組成物がさらに液体飽和グリコールを含有するものである(II−1)〜(II−6)のいずれかに記載する外用組成物。
(II−8)前記下塗り外用組成物の液体飽和グリコールの含有量が0.5〜60質量%である、(II−7)に記載する外用組成物。
(II−9)前記液体飽和グリコールがプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、及びポリエチレングリコールからなる群から選択される少なくとも1種である、(II−7)または(II−8)のいずれかに記載する外用組成物。
(II−10)前記下塗り外用組成物がO/W型乳化組成物であり、好ましくはクリーム剤である(II−1)〜(II−9)のいずれかに記載する外用組成物。
(II−11)前記第2の外用組成物がローション剤(化粧水)である(II−1)〜(II−10)のいずれかに記載する外用組成物。
(III)皮膚美容用キット
(III−1)高級脂肪酸、高級脂肪酸塩、及び高級アルコールを含有する第1の外用組成物と、一価低級アルコールを含有する第2の外用組成物からなる皮膚美容用キット。
(III−2)前記第1の外用組成物が高級脂肪酸を5〜25質量%、高級脂肪酸塩を2〜10質量%、及び高級アルコールを0.5〜8質量%の割合で含有するものであり、前記第2の外用組成物が一価低級アルコールを3質量%以上の割合で含有するものである、(III−1)記載の皮膚美容用キット。
(III−3)前記第1の外用組成物に含まれる高級脂肪酸及び前記高級脂肪酸塩の高級脂肪酸が、それぞれ同一又は異なって、炭素数14〜18の飽和又は不飽和脂肪酸である(III−1)または(III−2)に記載する皮膚美容用キット。
(III−4)前記第1の外用組成物に含まれる高級アルコールが炭素数14〜18の飽和または不飽和の一価のアルコールである(III−1)〜(III−3)のいずれかに記載する皮膚美容用キット。
(III−5)前記第1の外用組成物に含まれる一価低級アルコールがエタノールまたはプロパノールである(III−1)〜(III−4)のいずれかに記載する皮膚美容用キット。
(III−6)前記第1の外用組成物の鹸化率が20〜40%、好ましくは30%程度である、(III−1)〜(III−5)のいずれかに記載する皮膚美容用キット。
(III−7)前記第1の外用組成物がさらに液体飽和グリコールを含有するものである(III−1)〜(III−6)のいずれかに記載する皮膚美容用キット。
(III−8)前記第1の外用組成物の液体飽和グリコールの含有量が0.5〜60質量%である、(III−7)に記載する皮膚美容用キット。
(III−9)前記液体飽和グリコールがプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、及びポリエチレングリコールからなる群から選択される少なくとも1種である、(III−7)または(III−8)のいずれかに記載する皮膚美容用キット。
(III−10)前記下塗り外用組成物がO/W型乳化組成物であり、好ましくはクリーム剤である(III−1)〜(III−9)のいずれかに記載する皮膚美容用キット。
(III−11)前記第2の外用組成物がローション剤(化粧水)である(III−1)〜(III−10)のいずれかに記載する皮膚美容用キット。
本発明の美容方法で使用する第1の外用組成物は、本来、角質細胞に浸透しやすく、浸透することで角質細胞内の成分量(例えば、ケラチンの結合水量)が増加することで、皮膚の柔軟性を高め、皮膚にふっくら感を付与することができる組成物である。本発明の美容方法によれば、当該第1の外用組成物を皮膚に塗布した後に第2の外用組成物を同皮膚に塗布することで、第1の外用組成物を単独で使用する場合や、第2の外用組成物の塗布後に第1の外用組成物を塗布する場合と比較して、より一層、皮膚につるつる感(なめらか感)、ハリ感、ふっくら感、つや感、または保湿感を付与することができる。このため、本発明の美容方法は、制限されないものの、特に加齢などにより、皮膚が硬くなったり、乾燥感がある等の症状を有する皮膚に対して、これらの症状を改善し、皮膚を柔軟にし、ふっくら感を付与することができるとともに、さらに皮膚につるつる感(なめらか感)、ハリ感、つや感、または保湿感を付与することができる。なお、「ふっくら感」は肌の柔らかさや粘りといった感覚、「ハリ感」は肌の弾力や硬さといった感覚を意味する。
またこのことから、上記本発明の美容方法で使用される第1の外用組成物は、一価低級アルコールを含有する第2の外用組成物の下塗り外用組成物として有効に利用することができる。
(I)美容方法
本発明の美容方法は、皮膚の対象部位に第1の外用組成物を塗布する第1の工程と、次いで当該塗布部位に重ねて第2の外用組成物を適用する第2の工程を含むものである。以下に、第1の外用組成物、第2の外用組成物、およびこれらを用いた美容方法について説明する。
(I−1)第1の外用組成物
本発明の美容方法で使用する第1の外用組成物は、高級脂肪酸、高級脂肪酸塩、及び高級アルコールを含有することを特徴とする。なお当該第1の外用組成物は、後述する第2の外用組成物の使用に先だって、当該第2外用組成物のいわゆる下地(下塗り剤)として使用される。このことから、本発明では、当該第1の外用組成物を、第2外用組成物を塗布する前に使用される「下塗り外用組成物」とも称される。
(A)高級脂肪酸
第1の外用組成物において、高級脂肪酸は、制限されないものの、炭素数が14〜18の飽和または不飽和脂肪酸であることが好ましい。かかる脂肪酸としては、ミリスチン酸(14:0)、ペンタデシル酸(15:0)、パルミチン酸(16:0)、パルミトレイン酸(16:1)、マルガリン酸(17:0)、ステアリン酸(18:0)、オレイン酸(18:1)、バクセン酸(18:1)、リノール酸(18:2)、リノレン酸(18:3)、及びエレオステアリン酸(18:3)を挙げることができる。なお、上記化学名の後ろの括弧内の数字は前者が脂肪酸の炭素数、後者が二重結合の数を示す。第1の外用組成物が有する角質細胞肥厚化作用(参考実験例1)に加えて、使用感の良さという観点から、より好ましくは炭素数が14〜18の飽和脂肪酸であり、特に好ましくはミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、マルガリン酸である。
第1の外用組成物におけるこれらの高級脂肪酸の含有割合は、制限されないものの、通常5〜25質量%程度である。好ましくは7〜20質量%、さらに好ましくは7〜18質量%、より好ましくは7〜11質量%である。
(B)高級脂肪酸塩
高級脂肪酸塩は、製造工程において、原料として使用する高級脂肪酸にアルカリが反応することによって生成されるが、これに限らず、別途添加配合されたものであってもよく、その由来は特に制限されるものではない。
高級脂肪酸塩を構成する高級脂肪酸は、制限されないものの、炭素数が14〜18の飽和または不飽和脂肪酸であることが好ましい。かかる脂肪酸としては、上記高級脂肪酸と同様に、ミリスチン酸(14:0)、ペンタデシル酸(15:0)、パルミチン酸(16:0)、パルミトレイン酸(16:1)、マルガリン酸(17:0)、ステアリン酸(18:0)、オレイン酸(18:1)、バクセン酸(18:1)、リノール酸(18:2)、リノレン酸(18:3)、及びエレオステアリン酸(18:3)を挙げることができる。第1の外用組成物が有する角質細胞肥厚化作用(参考実験例1)に加えて、使用感の良さという観点から、より好ましくは炭素数が14〜18の飽和脂肪酸であり、特に好ましくはミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、マルガリン酸である。
高級脂肪酸塩としては、上記高級脂肪酸のアルカリ金属塩(脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム等)、アルカリ土類金属塩(例えば、脂肪酸マグネシウム、脂肪酸カルシウム、脂肪酸バリウム等)、及びアンモニア塩(脂肪酸アンモニウム)の他、上記高級脂肪酸とアミン類、ヒドロキシルアミン類、イミン類、グアニジン類、アミンオキシド類、アルカノールアミン類、アルコキシル化アミン類、および、アルキルアミン類(ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、アミノブタノール、アミノエチルプロパンジオール、アミノメチルプロパノール、アミノメチルプロパンジオール、イソプロピルアミン、メチルエタノールアミン、ジイソプロピルアミン、ジプロピレントリアミン、グルカミン、N−メチルグルカミン、モルフォリン、トロメタミン)、コカミン類、ソイアミン類、オレアミン類、ステアラミン類、クオテルニウム類などの有機アミンとの反応物を例示することができる。好ましくは脂肪酸のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩であり、より好ましくは脂肪酸のアルカリ金属塩である脂肪酸ナトリウム塩、または脂肪酸カリウムである。
第1の外用組成物におけるこれらの高級脂肪酸塩の含有割合は、制限されないものの、通常2〜10質量%程度である。好ましくは2〜9質量%、さらに好ましくは3〜9質量%、より好ましくは3〜5質量%である。
(C)高級アルコール
第1の外用組成物において、高級アルコールは、制限されないものの、炭素数が14〜18の飽和または不飽和の一価のアルコールであることが好ましい。かかる高級アルコールとしては、ミリスチルアルコール、ペンタデシルアルコール、セタノール、セテアリルアルコール、パルミトレイルアルコール、1−ヘプタデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、エライジルアルコール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リシノレイルアルコール等の脂肪アルコールまたは合成アルコールを挙げることができる。第1の外用組成物が有する角質細胞肥厚化作用(参考実験例1)に加えて、使用感の良さという観点から、好ましくは炭素数が14〜18の飽和の一価アルコールであり、特に好ましくはミリスチルアルコール、セタノール、セテアリルアルコール、パルミトレイルアルコール、1−ヘプタデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコールである。
第1の外用組成物におけるこれらの高級アルコールの含有割合は、制限されないものの、通常0.5〜8質量%程度である。好ましくは1〜8質量%、より好ましくは1〜3質量%である。
(D)液体飽和グリコール
第1の外用組成物は、液体飽和グリコールを含有するものであってもよい。当該液体飽和グリコールは、皮膚に対して保湿剤または柔軟剤として作用する。かかる液体飽和グリコールは、すべての炭素が単結合で形成されてなる飽和グリコールであって25℃付近で液状形態を有するものである限りにおいて、特に制限されないが、具体的には、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、及びポリエチレングリコールからなる群から選択される少なくとも1種を挙げることができる。好ましくはプロピレングリコール、ジプロピレングリコール及びポリエチレングリコールであり、より好ましくはプロピレングリコール、ポリエチレングリコールである。第1の外用組成物における液体飽和グリコールの含有割合として、制限されないものの0.5〜60質量%の範囲を挙げることができる。好ましくは1〜60質量%、より好ましくは5〜60質量%を挙げることができる。
(E)その他の成分
第1の外用組成物には、肌をふっくらなめらかにして、柔軟性を高めるという第1の外用組成物が有する効果に加えて、第2の外用組成物を併用した場合における本発明の効果を妨げないことを限度として、上記(A)〜(C)成分、または上記(A)〜(D)成分に加えて、他の成分が含まれていてもよい。かかる成分としては、保湿剤、増粘剤、界面活性剤、油性成分、抗酸化剤、防腐・殺菌剤、粉体成分、香料、顔料、水等を例示することができる。また第1の外用組成物は、その最終pHが6〜8程度になるようにpH調整剤が配合されていてもよい。
保湿剤としては、制限されないものの、例えばグリセリン;ソルビトール、キシリトール、及びトレハロースなどの糖類;ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸菌発酵米、ヒアルロン酸及びその誘導体(例えば分子量数千から数百万のヒアルロン酸又はその塩類、アセチル化ヒアルロン酸、ヒアルロン酸プロピレングリコール、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウムなど)、ムコ多糖類(例えばコンドロイチン及びその誘導体、ヘパリン及びその誘導体など)、エラスチン及びその誘導体、コラーゲン及びその誘導体、加水分解シルク蛋白質、乳酸、尿素、高級脂肪酸オクチルドデシル、フィトステロール、大豆リン脂質、イソステアリン酸コレステリル、海藻抽出物、魚介類由来コラーゲン及びその誘導体、各種アミノ酸及びそれらの誘導体(例えばトリメチルグリシンなど)、ヘチマ抽出物、ビャッキュウ抽出物、豆乳発酵液、納豆エキス、米由来抽出物及びその発酵物などが挙げられる。
増粘剤としては、制限されないものの、例えばアルギン酸、寒天、カラギーナン、フコイダンなどの褐藻、緑藻或いは紅藻由来成分;ビャッキュウ抽出物、ペクチン、ローカストビーンガム、アロエ多糖体などの多糖類;キサンタンガム、トラガントガム、グアーガムなどのガム類;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体;ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸共重合体などの合成高分子類;ポリグルタミン酸及びその誘導体;グルコシルトレハロースと加水分解水添澱粉を主体とする糖化合物などが挙げられる。
界面活性剤としては、制限されないものの、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルなどの非イオン界面活性剤;脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、α−スルホン化脂肪酸アルキルエステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩などのアニオン界面活性剤;第四級アンモニウム塩、第一級〜第三級脂肪族アミン塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、2−アルキル−1−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、N,N−ジアルキルモルフォルニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩などのカチオン界面活性剤;N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニオベタイン、N,N,N−トリアルキル−N−アルキレンアンモニオカルボキシベタイン、N−アシルアミドプロピル−N′,N′−ジメチル−N′−β−ヒドロキシプロピルアンモニオスルホベタインなどの両性界面活性剤などを挙げることができる。また、乳化剤または乳化助剤として、酵素処理ステビアなどのステビア誘導体、レシチン及びその誘導体、乳酸菌発酵米、乳酸菌発酵発芽米、乳酸菌発酵穀類(麦類、豆類、雑穀など)、ビャッキュウ抽出物などを配合することもできる。
油性成分としては、制限されないものの、流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワランなどの炭化水素類;などが挙げられる。
抗酸化剤としては、制限されないが、例えばブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、ビタミンE及びその誘導体、ビタミンC(アスコルビン酸)及びその誘導体、ユビデカキノン(ユビキノン)、ルチン、ルチングルコシド、白芥子抽出物、イネ抽出物、ムラサキシキブ抽出物、シラカバ抽出物、ハマメリス抽出物、ウーロン茶抽出物、黒豆加水分解抽出液、シャクヤク抽出物、ビャッキュウ抽出物、ハゴロモグサ抽出液などが挙げられる。
防腐・殺菌剤としては、制限されないが、例えば尿素、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチルなどのパラオキシ安息香酸エステル類、フェノキシエタノール、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、サリチル酸、エタノール、ウンデシレン酸、フェノール類、ジャマール(イミダゾデイニールウレア)、樹皮乾留物、プロポリスエキス、メチルイソチアゾリノンなどを挙げることができる。
粉体成分としては、制限されないものの、例えばセリサイト、酸化チタン、タルク、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、無水ケイ酸、雲母、6−又は12−ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、シルクパウダー、セルロース系パウダー、穀類(米、麦、トウモロコシ、キビなど)のパウダー、豆類(大豆、小豆など)のパウダーなどがある。
さらに必要に応じて、本発明の効果を妨げない範囲で、他の生理活性成分(線維芽細胞賦活剤、美白剤、皮膚老化防止・皮膚荒れ改善剤など)を配合してもよい。
線維芽細胞賦活剤としては、制限はされないが、例えばビルベリー葉エキス、ポリアミン、アロエエキス、カッコンエキス、クロレラエキス、プラセンタエキス、サトウカエデ樹液、ローヤルゼリー、酵母エキス、ムコ多糖体液、ヒオウギ抽出液、ダイズエキス、ホエイなどを挙げることができる。
美白剤としては、制限されないが、例えばt−シクロアミノ酸誘導体、コウジ酸及びその誘導体、ビタミンC(アスコルビン酸)及びその誘導体、ハイドロキノン又はその誘導体、エラグ酸及びその誘導体、ニコチン酸及びその誘導体、レゾルシノール誘導体、トラネキサム酸及びその誘導体、4−メトキシサリチル酸カリウム塩、マグノリグナン(5,5'−ジプロピル−ビフェニル−2,2’−ジオール)、4−HPB(ロドデノール、4−(4−ヒドロキシフェニル)−4−ブタノール))、ヒドロキシ安息香酸及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、α−ヒドロキシ酸、AMP(アデノシンモノホスフェイト、アデノシン1リン酸)、胎盤抽出液、ソウハクヒ抽出物、ユキノシタ抽出物、米糠抽出物又はその加水分解物、白芥子抽出物又はその加水分解物、白芥子の発酵物、シャクヤク抽出物又はその加水分解物、乳酸菌醗酵米、乳酸菌醗酵発芽米、乳酸菌醗酵穀類(麦類、豆類、雑穀類)、ムラサキシキブ抽出物、ハス種子抽出物又はその加水分解物、ハス種子発酵物、党参抽出物、ハトムギ加水分解物、ハトムギ種子発酵物、ローヤルゼリー発酵物、酒粕発酵物、パンダヌス・アマリリフォリウス(Pandanus amaryllifolius Roxb.)抽出物、アルカンジェリシア・フラバ(Arcangelicia flava Merrilli)抽出物、カミツレ抽出物等を挙げることができる。
皮膚老化防止・肌荒れ改善成分としては、制限されないが、例えばサンゴ草抽出物、イネの葉の抽出物又はその加水分解物、ナス(水ナス、長ナス、賀茂ナス、米ナス等)抽出物又はその加水分解物、カタメンキリンサイ等の海藻の抽出物、アマモ等の海産顕花植物の抽出物、クラゲ水、米抽出物又はその加水分解物、米醗酵エキス、発芽米抽出物又はその加水分解物、発芽米発酵物、黒豆抽出物又はその加水分解物、動物又は魚由来のコラーゲン及びその誘導体、エラスチン及びその誘導体、セラミドなどの細胞間脂質、グリチルリチン酸及びその誘導体(ジカリウム塩等)、t−シクロアミノ酸誘導体、ビタミンA及びその誘導体、t−シクロアミノ酸誘導体、ビタミンA及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体(d,l−α−トコフェリルリン酸ナトリウムなど)、アラントイン、α−ヒドロキシ酸類、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸、コエンザイムQ−10、α−リポ酸、エルゴチオネイン、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸、ゲンチアナ抽出物、甘草抽出物、ニンジン抽出物、アロエ抽出物、ミツイシコンブ抽出物、アナアオサ抽出物、ジュアゼイロ(Zizyphus joazeiro)抽出物、ブナ抽出物、キダチアロエ抽出物、マンネンロウ抽出物、イチョウ抽出物、スギナ抽出物、ベニバナ抽出物、オタネニンジン抽出物、セイヨウニワトコ抽出物、ハゴロモグサ抽出物、レンゲ抽出物、マンゴー抽出物、チェリモヤ抽出物、マンゴスチン抽出物、タベブイア・インペティギノーサ抽出物、酵母抽出物、卵殻膜抽出蛋白質、デオキシリボ核酸カリウム塩、ハス種子発酵液、花粉荷エキスなどが挙げられる。
第1の外用組成物は、原料として少なくとも高級脂肪酸、アルカリ、及び高級アルコールを用いて、これらを混合する工程、及び静置する工程を経て調製することができ、その結果、高級脂肪酸の一部が鹸化された状態で含む。かかる第1の外用組成物の鹸化率としては、制限されないものの20〜40%の範囲を挙げることができる。好ましくは20〜35%であり、より好ましくは25〜35%、特に好ましくは30%程度である。
第1の外用組成物の製造に使用する高級脂肪酸の量としては、調製後の第1の外用組成物中に含まれる高級脂肪酸の割合が前述の量となり、またその場合の鹸化率が前述する割合になればよく、その限りにおいて特に制限されるものではない。製造原料の総量を100質量%とした場合に、使用する高級脂肪酸の割合として通常8〜30質量%を挙げることができる。好ましくは10〜30質量%であり、より好ましくは10〜15質量%である。
第1の外用組成物の製造に使用する高級アルコールの量としては、制限されないものの、製造原料の総量を100質量%とした場合に、通常0.5〜8質量%程度を挙げることができる。好ましくは1〜8質量%、より好ましくは1〜3質量%である。
また第1の外用組成物の製造に使用するアルカリは、水溶液とした場合にpH7以上を示す物質であり、上記高級脂肪酸と反応して鹸化物として、前述する高級脂肪酸塩を生成する物質である。
当該アルカリには、無機アルカリと有機アルカリのいずれもが含まれる。無機アルカリとしては、例えば、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物塩(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等)、アルカリ金属の炭酸塩または重炭酸塩(例えば、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウム)、アルカリ金属のリン酸塩(例えば、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム)、アンモニアの無機塩(例えば水酸化アンモニウム、リン酸アンモニウム、炭酸または重炭酸アンモニウム)等を挙げることができる。有機アルカリとしては、例えばアミン類、ヒドロキシルアミン類、イミン類、グアニジン類、アミンオキシド類、アルカノールアミン類、アルコキシル化アミン類、および、アルキルアミン類(ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、アミノブタノール、アミノエチルプロパンジオール、アミノメチルプロパノール、アミノメチルプロパンジオール、イソプロピルアミン、メチルエタノールアミン、ジイソプロピルアミン、ジプロピレントリアミン、グルカミン、N−メチルグルカミン、モルフォリン、トロメタミン)、コカミン類、ソイアミン類、オレアミン類、ステアラミン類、クオテルニウム類などを例示することができる。好ましくは無機のアルカリである。より好ましくはアルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物塩、アルカリ金属の炭酸塩、重炭酸塩、またはリン酸塩であり、アルカリ金属の水酸化物塩が特に好ましい。
第1の外用組成物の製造に使用するアルカリの量として、制限されないものの、製造原料の総量を100質量%とした場合に、通常0.5〜5質量%程度を挙げることができる。好ましくは0.5〜2質量%であり、より好ましくは0.6〜2質量%である。
また製造原料として使用する前記高級脂肪酸100質量部に対する上記アルカリの割合としては、制限されないものの、鹸化率が前述する量になるような割合を挙げることができる。具体的には例えば0.5〜5質量部、好ましくは0.5〜2質量部、より好ましくは0.6〜2質量部を挙げることができる。
第1の外用組成物の製造方法は、基本的には前述するように上記成分を原料として用いて、これらを配合し混合する工程を有する。混合は、第1の外用組成物の形状(固形状、液状、半固形状)、製剤形態(クリーム、軟膏、硬膏、ローション(液剤)、乳液、エアゾール、パップ、パック[マスク])、並びにその用途(医薬品、医薬部外品、及び化粧品)に応じて、その定法に従って実施することができる。第1の外用組成物の好ましい態様は乳化物、より好ましくはクリーム状、特にO/W型クリームの皮膚外用剤であることから、好ましくは、乳化物、より好ましくはクリーム状、特にO/W型クリームの製造方法に従って、混合による乳化工程を経て調製することができる。
混合工程(乳化工程)は、原料を所定の温度になるように加熱した後に、ホモジナイザー、ホモミキサー、攪拌機等の混合機を用いて所定条件で撹拌し乳化する等、定法に従って実施することができる。より具体的には、予め加温して溶解しておいた高級脂肪酸と高級アルコールの混合物と、同様に予め加温して溶媒に溶解しておいたアルカリとを、例えば上記混合機を用いて撹拌混合する方法を挙げることができ、斯くして所望の乳化物の形態を有する第1の外用組成物を調製することができる。制限されないものの、かかる混合工程は、加温された状態で行われることが好ましい。その温度は特に制限されないものの、好ましくは60〜90℃、好ましくは70〜90℃、より好ましくは75〜85℃を例示することができる。斯くして得られた乳化物は、次いで冷却されることで(好ましくは30〜35℃程度以下)、乳化が安定した乳化組成物を調製することができる。
第1の外用組成物は、乳化調製後、静置工程に供せられる。静置工程は、上記で調製される乳化組成物において角質肥厚化作用、皮膚を柔らかくふっくらした実感を得るうえで重要な工程である。かかる静置工程は前記作用や実感が得られる条件であればよいが、通常、5〜40℃の温度条件で静置することによって実施することができる。好ましくは10〜30℃の温度条件下での静置である。静置する期間は、制限されないものの、好ましくは5〜28日間、より好ましくは7〜21日間である。
第1の外用組成物は、前述するように、所望の形状(固形状、半固形状[ゲル状、クリーム状、軟膏状等]、液体[乳液状、ローション状、エアゾール状等])を有する。好ましくは乳化物、特にO/W型の乳化物であり、より好ましくはクリーム状の外用組成物である。当該外用組成物は、医薬品、医薬部外品、及び化粧品のいずれの範疇に含まれるものであってもよい。好ましくは外用の医薬部外品、及び化粧品であり、より好ましくは化粧品である。化粧品としての形態としては、制限されないものの、例えばスキンケア化粧品として、化粧水(ローション)、美容液、マッサージクリーム、乳液、モイスチャークリーム、バニシングクリーム、クレンジングクリーム、リップクリーム等を挙げることができる。好ましくはマッサージクリーム、乳液、モイスチャークリーム、バニシングクリーム、クレンジングクリーム、リップクリームである。
(I−2)第2の外用組成物
本発明の美容方法で使用する第2の外用組成物は、一価低級アルコールを含有することを特徴とする。
(F)一価低級アルコール
第2の外用組成物において、使用される一価低級アルコールは、皮膚に適用されるものであればよいが、好ましくはエタノール、イソプロピルアルコール、1−プロパノールを挙げることができる。エタノールにメタノール、イソプロピルアルコールまたは1−プロパノール等が微量配合された変性アルコールであってもよい。
第2の外用組成物における一価低級アルコールの含有割合は、制限されないものの、本発明の効果をより発揮するために3質量%以上であることが好ましい。好ましくは5質量%以上である。一価低級アルコールの配合量の上限は本発明の効果を損なわない範囲であればよく、通常20質量%以下を挙げることができる。好ましくは15質量%以下である。
(G)その他の成分
なお、第2の外用組成物は、前述する第1の外用組成物を下塗り外用組成物として併用した場合に得られる本発明の効果を妨げないことを限度として、上記(F)成分に加えて、他の成分が含まれていてもよい。かかる成分としては、前述する第1の外用組成物と同様に保湿剤、増粘剤、界面活性剤、油性成分、抗酸化剤、防腐・殺菌剤、粉体成分、香料、顔料、水等を例示することができる。また第2の外用組成物は、その最終pHが5〜7程度になるようにpH調整剤が配合されていてもよい。
第2の外用組成物の製造方法は、基本的には前述するように上記成分を原料として用いて、これらを配合し混合する工程を有する。混合は、第2の外用組成物の形状(固形状、液状、半固形状)、製剤形態(クリーム、軟膏、硬膏、ローション(液剤)、乳液、エアゾール、パップ、パック[マスク])、並びにその用途(医薬品、医薬部外品、及び化粧品)に応じて、その定法に従って実施することができる。第2の外用組成物の好ましい態様は化粧水形態の皮膚外用剤であることから、好ましくは、ローション(液剤)の製造方法に従って調製することができる。当該第2の外用組成物は、医薬品、医薬部外品、及び化粧品のいずれの範疇に含まれるものであってもよい。好ましくは外用の医薬部外品、及び化粧品であり、より好ましくは化粧品である。化粧品としての形態としては、制限されず、例えばスキンケア化粧品として、化粧水(ローション)、美容液、乳液、モイスチャークリーム、マッサージクリーム、バニシングクリーム、クレンジングクリーム、リップクリーム等を挙げることができる。好ましくは、前述するように化粧水(ローション)を挙げることができる。なお、かかる化粧水(ローション)には、保湿化粧水、美白化粧水、収れん化粧水、拭き取り化粧水、ニキビ用化粧水等が含まれる。なお、当該化粧水等は、不織布や多孔性シート等のシート基材に含浸させて使用されてもよく、化粧水等のローション形状の第2の外用組成物をシート基材に含浸させてなるパック(シートマスクを含む)等のシート状製品も本発明でいう第2の外用組成物に含まれる。
(I−3)美容方法
本発明は、制限されないものの、特に加齢等により皮膚の柔軟性が低下した被験者の皮膚に対して、前述する第1の外用組成物、次いで第2の外用組成物を適用し、当該被験者の皮膚の角質細胞厚を増して皮膚の柔軟性を上げ、ふっくら感を付与する美容方法に関する。但し、皮膚の柔軟性が低下した被験者に限らず、皮膚の柔軟性、皮膚のふっくら感やハリ感を維持し、その低下の予防を希望する被験者に対しても好適に使用することができる。なお、本発明が対象とする方法は、ヒトの皮膚美容方法であり、ヒトに対する治療方法ではない。
本発明の美容方法は、最初に皮膚表面に前述する第1の外用組成物を塗布し、次いで当該第1の外用組成物が塗布された同皮膚表面に前述する第2の外用組成物を適用することを特徴とする。ここで適用する皮膚表面としては、特に制限されず、例えば額、目元、目尻、頬、顎、鼻及びその周辺、唇や口元等の顔面;首及びその周り;手指、手の甲、手のひらなどの手や手首;足指、足の甲、足の裏やかかと、足首;肘、腕、脚、胸、胸元、腹部、背中などを挙げることができる。好ましくは、顔面、首及びその周り、手指や手甲などの手であり、より好ましくは顔面である。
第1の外用組成物は、顔面等の対象とする皮膚表面を覆うようにたっぷり塗ればよく、その量は特に制限されるものではない。第1の外用組成物は、例えばパール一粒大程度の量(約0.5g)を手指で塗り広げながら皮膚にしっかり塗り込んでもよいし、また例えばサクランボ粒大またはマスカット粒大の量(約5g)をパックするように皮膚表面を覆うように塗布してもよい。好ましくは手指で軽く塗り込みながら、一部が皮膚表面を覆うように塗布することが望ましい。
第1の外用組成物の塗布後は、それが肌に馴染むまでそのまま30秒〜数分放置してもよいが、直ちに、その上から第2の外用組成物を適用してもよい。第2の外用組成物の適用方法は、特に制限されず、例えば第1の外用組成物を塗布した皮膚表面に、第2の外用組成物を噴霧する方法、手指で塗り広げる方法、コットンに含浸させてパッティングしながら塗布する方法、シート基材に含浸させて被覆(パック)する方法などを例示することができる。第2の外用組成物の適用量も対象とする皮膚表面を覆うことができる量であれば特に制限されるものではない。第2の外用組成物の適用後は、そのまま放置すればよく、そのまま就寝してもよい。なお、第1の外用組成物を塗布する前、皮膚は予めクレンジングや洗浄料等で洗浄し、清浄にしておくことが必要である。また清浄後は化粧水を塗布して肌を整えておいてもよい。
本発明の美容方法は、1週間に1〜7回、好ましくは2日に1回、より好ましくは毎日行うことが望ましい。皮膚への適用は、1日1回または複数回行ってよく、例えば朝と晩(寝る前)に適用する方法を挙げることができる。斯くして加齢等による皮膚の柔軟性が低下した被験者が有する皮膚の劣化症状の発生を抑制し(予防)、また改善することが可能になる。
対象とする被験者は、特に制限されないものの、好適には加齢による皮膚劣化症状を有する者である。通常、男女ともに30歳を超えると当該該当の被験者になる可能性がある。好ましくは40歳以上、より好ましくは45歳以上、さらに好ましくは50歳以上である。
(II)皮膚美容用キット
本発明の皮膚美容用キットは、前述する高級脂肪酸、高級脂肪酸塩、及び高級アルコールを含有する第1の外用組成物と、前述する一価低級アルコールを含有する第2の外用組成物から構成される。
本発明の皮膚美容用キットは、第1の外用組成物と第2の外用組成物とがそれぞれ別々に肌に適用できるように、それぞれが別個に包装された状態(それぞれ別個の容器に収容された状態)で組み合わされてなるセットである。組み合わせの態様としては、制限されないものの、少なくとも両者が組み合わされた状態で購買者である消費者の目に触れるように市場に流通する態様であればよく、セットの状態で店舗(ネット上等の仮想店舗(オンラインショップ)を含む)に陳列されて販売される場合、が含まれる。ここで本発明の皮膚美容用キットには、それぞれ別個に包装された第1の外用組成物及び第2の外用組成物の他、その使用方法を記載した使用説明書が含まれていてもよく、その他、それぞれ別個に包装されたクレンジング料、洗顔料が含まれていてもよい。
なお、第1の外用組成物及び第2の外用組成物をそれぞれ構成する成分、各成分の配合割合、外用組成物の形状、及び性状については、前記(I)にて説明したとおりであり、同様の記載をここに援用することができる。またこれらの外用組成物の使用方法、つまりこれらを用いた美容方法も、前記(I)にて説明したとおりであり、ここに援用することができる。
以下、本発明を実験例及び実施例に基づいて説明する。但し、当該実験例及び実施例は、本発明の一例であり、本発明はこれらの実験例や実施例に制限されるものではない。
参考実験例1 第1の外用組成物の角質細胞厚に対する効果の評価
表2に示す組成からなるクリーム形状の外用組成物(実施例1〜4)、及び表3に示す組成からなるクリーム形状の外用組成物(比較例1)を、それぞれヒトの皮膚に適用して角質細胞の厚みを測定し、各外用組成物の角質細胞肥厚化作用を評価した。
(1)被験試料(皮膚外用組成物)の調製
表2に記載する組成物(実施例1〜4)を下記のようにして調製した。
1.表1に記載するA相の各成分を、表1記載の割合で混合して80℃に加熱する。
2.次いでB相の各成分を表1記載の割合で混合して80℃に加熱する。
3.次いでA相成分の混合物にB相成分の混合物を加えて80℃条件下で攪拌する。
4.次いでこれを30℃まで冷却(自然放冷)しながら攪拌して、表2に記載の組成からなる乳化組成物(クリーム状)(被験試料)を調製する。
5.調製した各乳化組成物を、25℃の暗所条件下で20日間静置して保存する。
なお、表1及び2の配合量はいずれも質量%を意味する。
一方、比較例1は表3に記載する各成分を当該配合量(質量%)で混合し、クリーム状(W/Oクリーム)の被験試料(皮膚外用組成物)を調製した。具体的には下記の方法に従って調製した。なお、表3中「PCA−Na」は「dl−ピロリドンカルボン酸ナトリウム液」である。また、下記の方法の3〜6の工程は75℃条件下で行った。
1.表3に記載するAに属する各成分を秤り取り、75℃で撹拌しながら混合する(組成A)。
2.同様に表3に記載するB、C及びDにそれぞれ属する成分を秤り取り、75℃で撹拌しながら混合する(組成B〜D)。
3.組成Aが均一になれば、これに組成Bを少しずつ加えて乳化する(組成AB)。
4.斯くして調製した組成ABに、組成Cを撹拌しながら添加し、組成ABCを調製する。
5.斯くして調製した組成ABCを撹拌しながら、組成Dを加えて、組成ABCDを調製する。
6.これをホモミキサーにかけて均一化する。
7.これを撹拌しながら、35℃まで冷却する。
8.調製した乳化組成物を25℃の暗所条件下で20日間静置して保存する。
実施例1〜4及び比較例1の調製は、記載している事項を除いて、すべて室温環境下で行った。
Figure 0006957228
(2)実験方法
下記の手順に従って、ヒトの前腕内側(被験部位)に被験試料(実施例1〜4、比較例1)を塗布し、塗布前後で、皮膚被験部位の角質細胞厚を測定し、上記被験試料の角質細胞に対する肥厚化作用を評価した。
(2−1)塗布方法
(i)ヒト(n=3)の前腕内側(被験部位)を、試験室環境(室温22℃、相対湿度64%)に20分間晒して、室内環境に馴化させる。
(ii)この前腕内側の2cm×2cm画に、被験試料を10mgの割合で塗布する。塗布は皮膚に馴染むように軽く指で3〜4回すり込むことで行う。室内環境下(室温)で30分間自然放置する。
(iii)被験部位を軽くティッシュで押さえて(ティッシュオフ)、皮膚表面に被験試料(クリーム)の残りがないようにし、測定に供する。
(2−2)測定方法
被験部位における角質細胞厚の測定は、被験試料の塗布前後で、室温22℃、相対湿度64%の条件で、in vivo共焦点ラマン分光装置(Model 3510、RiverD International B.V.)(測定波長671nm、出力15.1mW)を用いて実施した。具体的には、測定ステージに被験部位を乗せ、被験部位に対してin vivo共焦点ラマン分光装置からレーザー光を照射し水分量の角層深さ(μm)分布を測定し、角質細胞厚を算出した。角質細胞厚(μm)は、in vivo共焦点ラマン分光装置で測定した皮膚深さ(2〜30μm)(横軸)に対する水分量値(mass%)(縦軸)を、皮膚深さ2μm毎にプロットして、鈴木文献(鈴木博「ハンドクリーム塗布後の肌の内側(角層)の変化をin vivo共焦点ラマン分光装置で解析する」、COSMETICS STAGE, Vol.9, No.6, 2015)の図3や図4で示すように変曲点を求め、当該変曲点における皮膚深さ(μm)として求めることができる。
(3)判定方法
各被験試料の塗布前の測定値(角質細胞厚)と塗布後の測定値(角質細胞厚)とを統計処理して、有意水準5%で有意差の有無を判断する(ステューデントのt検定(Student-t test)。
(4)実験結果
結果を表2及び3に合わせて示す。
塗布後の測定値が測定前の測定値に対して有意差がある場合を○、有意差がない場合を×とした。
Figure 0006957228
Figure 0006957228
表2及び3に示すように、角質細胞厚を高める効果が期待された比較例1のW/Oタイプのクリームはその塗布前後で角質細胞厚に変化は認められなかったのに対し、実施例1〜4の外用組成物は、その塗布により角質細胞厚が有意に厚くなることが認められた。本実験において角質層の層数の変化はなく、角質層に含まれる水分量を指標としていることから、これらの結果は、高級脂肪酸、高級脂肪酸塩、及び高級アルコールを含む外用組成物(本発明における第1の外用組成物)を皮膚に塗布することで角質細胞厚が厚くなること、つまり角質層(角質細胞)に保有される水分量が増加し、角質細胞個々の厚みが増加することを示す。
参考実験例2 皮膚の柔軟性に対する効果の評価
参考実験例1で調製した実施例1及び比較例1の外用組成物0.5gを、それぞれ化粧品評価専門パネラー(n=10)の顔に塗り、塗布から30分後における皮膚の柔らかさ、及びふっくら感を下記指標により、5段階評価した。
[指標]
5:良好
4:やや良い
3:どちらでもない
2:やや悪い
1:悪い。
各パネラーの評価点を合計し、その合計値から下記のように判断した。
○:90点以上
△:80点以上90点未満
×:80点未満
その結果、実施例1は○であり、比較例1は×であった。
実験例1 第1の外用組成物と第2の外用組成物の併用効果
参考実験例1で角質細胞肥厚化作用を評価した実施例1〜4の外用組成物1〜4(第1の外用組成物)(クリーム剤)を、エタノールを含有する外用組成物A〜D(化粧水)またはエタノールを含有しない外用組成物a(化粧水)(第2の外用組成物)と併用して、肌の状態(つるつる感(なめらかさ)、ハリ感、ふっくら感、つや感、保湿感)を評価した。なお、第1の外用組成物1〜4、並びにそれらと組み合わせる第2の外用組成物A〜D及びaの組成と組み合わせ態様を、表4〜6に示す。
Figure 0006957228
Figure 0006957228
Figure 0006957228
(1)被験試料の調製
第1の外用組成物(外用組成物1〜4)は参考実験例1に記載する方法で調製した。
第2の外用組成物A〜D(化粧水)は、ポリエチレングリコール(PG)、グリセリン及び水の混合物に、エタノール、及びイソステアリン酸PEG-20ソルビタンを添加し、よく撹拌して溶解させて調製した。また第2の外用組成物a(化粧水)は、エタノールを添加しないこと以外は、上記外用組成物A〜Dと同様にして調製した。
これらの外用組成物の調製は、記載している事項を除いて、すべて室温環境下で行った。
(2)実験方法
第1の外用組成物のみを肌に塗布した場合(表4)、第2の外用組成物を肌に塗布した後に第1の外用組成物を塗布した場合(表5)、並びに第1の外用組成物を肌に塗布した後に第2の外用組成物を塗布した場合(表6)のそれぞれについて、塗布後の肌状態を評価した。具体的には、下記の手順に従って、評価モニター10名のそれぞれの顔(被験部位)に各被験試料(第1の外用組成物1〜4、第2の外用組成物雌性A〜D及びa)を所定の順番に塗布してもらい、塗布後の肌の状態(つるつる感、ハリ感、ふっくら感、つや感、保湿感)について、Visual Analogue Scale(以下、「VAS」という)によるアンケートを実施し、その結果に基づいて評価した。
1.評価モニター10名に、第1の外用組成物1(基準クリーム)約0.5gを顔に塗布してもらい、塗布直後の上記肌の状態を、下記に示す基準で1〜10点の間で評点化した10段階のVASによるアンケートに回答してもらい、その結果を平均して小数点第一位を四捨五入して評価点とした(表4)。
2.上記と同じ評価モニター10名に、表5の処方に従って、第2の外用組成物A〜Dまたはa(化粧水)約0.5mLを顔に塗布して馴染ませた後、第1の外用組成物1〜4(クリーム)約0.5gを顔に塗布してもらい、塗布直後の上記肌の状態を、上記基準クリームの評価結果を基準として、10段階のVASによるアンケートに回答してもらい、その結果を平均して小数点第一位を四捨五入して評価点とした。
3.上記と同じ評価モニター10名に、表6の処方に従って、第1の外用組成物1〜4(クリーム)約0.5gを顔に塗布して馴染ませた後、第2の外用組成物A〜Dまたはa(化粧水)約0.5mLを顔に塗布してもらい、塗布直後の上記肌の状態を、上記基準クリームの評価結果を基準として、10段階のVASによるアンケートに回答してもらい、その結果を平均して小数点第一位を四捨五入して評価点とした。
<つるつる感(なめらかさ)>
1点:つるつる感(なめらかさ)がない。
10点:つるつる感(なめらかさ)がない。
<ハリ感>
1点:ハリ感がない。
10点:ハリ感がある。
<ふっくら感>
1点:ふっくら感がない。
10点:ふっくら感がある。
<つや感>
1点:つや感がない。
10点:つや感がある。
<保湿感>
1点:保湿感(しっとりとした感じ)がない。
10点:保湿感(しっとりとした感じ)がある。
結果を表4〜6に合わせて示す。
この結果からわかるように、第1の外用組成物を先に塗布し、その上から一価低級アルコールを含む第2の外用組成物を塗布することで(表6)、第1の外用組成物を単独で塗布した場合(表4)、並びに第1と第2の外用組成物の塗布の順番を逆にした場合(表5)と比較して、肌の状態(つるつる感、ハリ感、ふっくら感、つや感、保湿感)はいずれも格段に良好になることが確認された。

Claims (10)

  1. (1)皮膚表面に高級脂肪酸5〜25質量%、高級脂肪酸塩2〜10質量%、及び高級アルコール0.5〜8質量%を含有する、PH6〜8の第1の外用組成物(但し、洗顔料を除く)を塗布する工程、及び
    (2)上記第1の外用組成物が塗布された皮膚表面に一価低級アルコールを3質量%以上の割合で含有する第2の外用組成物を適用する工程
    を有する、美容方法であって、
    前記第1の外用組成物に含まれる高級脂肪酸及び高級脂肪酸塩の高級脂肪酸は、それぞれ同一又は異なって、炭素数14〜18の飽和又は不飽和脂肪酸であり、
    前記第1の外用組成物に含まれる高級アルコールは、炭素数14〜18の飽和または不飽和の一価のアルコールであり、
    前記第2の外用組成物に含まれる一価低級アルコールは、エタノール、イソプロピルアルコール、及び/又は1−プロパノールである
    前記美容方法
  2. 前記第1の外用組成物の鹸化率が20〜40%である、請求項1に記載する美容方法。
  3. 前記第1の外用組成物がさらに液体飽和グリコールを含有するものである、請求項1又は2に記載する美容方法。
  4. 前記液体飽和グリコールの含有量が0.5〜60質量%である、請求項3に記載する美容方法。
  5. 前記第1の外用組成物がO/W型乳化組成物であり、前記第2の外用組成物がローション剤である、請求項1〜4のいずれか一項に記載する美容方法。
  6. 一価低級アルコールを3質量%以上の割合で含有する外用組成物の下塗り外用組成物として使用される、高級脂肪酸5〜25質量%、高級脂肪酸塩2〜10質量%、及び高級アルコール0.5〜8質量%を含有することを特徴とする、pH6〜8の外用組成物(但し、洗顔料を除く)であって、
    前記一価低級アルコールは、エタノール、イソプロピルアルコール、及び/又は1−プロパノールであり、
    前記高級脂肪酸及び高級脂肪酸塩の高級脂肪酸は、それぞれ同一又は異なって、炭素数14〜18の飽和又は不飽和脂肪酸であり、
    前記高級アルコールは、炭素数14〜18の飽和または不飽和の一価のアルコールである、
    前記外用組成物
  7. 前記下塗り外用組成物の鹸化率が20〜40%である、請求項6に記載する外用組成物。
  8. 前記下塗り外用組成物がさらに液体飽和グリコールを含有するものである、請求項6又は7に記載する外用組成物。
  9. 前記下塗り外用組成物の液体飽和グリコールの含有量が0.5〜60質量%である、請求項8に記載する外用組成物。
  10. 前記下塗り外用組成物がO/W型乳化組成物であり、当該外用組成物がローション剤である、請求項6〜9のいずれか一項に記載する外用組成物。
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