JP6956843B2 - 取引装置および操作ガイド方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、取引装置および操作ガイド方法に関する。
従来、客自身がオペレータとなって商品の売上登録を行うセルフチェックアウト端末(以降では、セルフPOSと称する)等の取引装置がある。また、オペレータである客が入出金処理等を行うATM(Automated Teller Machine)等の取引装置がある。これら取引装置においては、出金口やカード挿入口等にLED(Light Emitting Diode)等の発光手段が設けられていることが多い。そして、取引装置は出金時やカード差し戻しのタイミングに合わせて発光手段を点滅発光し、貨幣やカード等の取り忘れが無いよう、オペレータに注意を喚起することが行われている。
しかしながら現状では、客によってはこのように点滅発光による注意喚起を行っても、その発光に気づきにくい場合があったり、貨幣やカード類を取り忘れたりする等の事例があった。一方で、オペレータの注意を引き易くするために、発光強度をむやみに上げすぎたり、点滅周期を速くしすぎたりすると、オペレータに不快感を与え、場合によっては気分が悪くなる等の不調を生じることにもつながりかねない。
本発明が解決しようとする課題は、オペレータの注意を引き易い点滅発光を行うとともに、不快感を与えないようにすることができる取引装置および操作ガイド方法を提供することである。
実施形態の取引装置は、第1の発光手段と、第2の発光手段と、発光制御手段とを備える。前記第1の発光手段は、オペレータとして客が正対した場合に中心視となる操作箇所に設けられるとともに、黄色に発光する前記第2の発光手段は、前記客が前記第1の発光手段と正対した場合に周辺視となる操作箇所に設けられるとともに、黄色に発光する。前記発光制御手段は、前記第1の発光手段および前記第2の発光手段の双方を発光させる周期を0.3秒以上1.0秒以下とし、前記周期における発光時間の割合を示したデューティ比を0.3以上0.7以下とした点滅パターンで発光させ、取引時間が長引くことに伴い前記周期を0.5秒にユーザが変更する
図1は、本実施形態に係るセルフPOSの外観斜視図である。 図2は、セルフPOSの機能的構成を示すブロック図である。 図3は、実証試験における被験者と発光手段との位置関係を示した模式図である。 図4は、周辺視における点滅光の認識し易さを、点滅光の色別に調査した結果を示すグラフである。 図5は、周辺視における点滅光の認識し易さを、点滅光の周期別に調査した結果を示すグラフである。 図6は、周辺視における点滅光の認識し易さを、点滅光のデューティ比別に調査した結果を示すグラフである。 図7は、中心視における点滅光に対する不快さを、点滅光の色別に調査した結果を示すグラフである。 図8は、中心視における点滅光に対する不快さを、点滅光の周期別に調査した結果を示すグラフである。 図9は、中心視における点滅光に対する不快さを、点滅光のデューティ比別に調査した結果を示すグラフである。 図10は、図4〜図9に示した試験結果をまとめた表である。 図11は、点滅色が黄色で、デューティ比が0.5である場合における、周辺視における点滅光の認識し易さを、点滅光の周期別に調査した結果を示すグラフである。 図12は、点滅色が黄色で、デューティ比が0.5である場合における、中心視における点滅光に対する不快さを、点滅光の周期別に調査した結果を示すグラフである。 図13は、図11及び図12に示した試験結果をまとめた表である。
本実施形態に係るセルフチェックアウト装置(セルフPOS)は、例えばスーパーマーケット等の店舗に設置されて用いられる。図1は、本実施形態に係るセルフPOS1の外観斜視図である。セルフPOS1の本体2は、ディスプレイ3b、スキャナ4(本体2のスキャナ4)およびハンドスキャナ5を備えている。ディスプレイ3bの表面には、タッチパネル3aが配設されている。
ディスプレイ3bとしては例えば液晶表示器が用いられる。ディスプレイ3bは、客にセルフPOS1の操作方法を知らせるための案内画面を表示する。また、ディスプレイ3bは、コードシンボルが付されていない商品の商品情報を入力するための入力画面を表示する。また、ディスプレイ3bは、スキャナ4やハンドスキャナ5で読み込んだ商品情報を表示する登録画面を表示する。また、ディスプレイ3bは、商品の合計金額や預かり金額、釣銭額等を表示し、支払い方法の選択をする会計画面等を表示する。
スキャナ4およびハンドスキャナ5は、商品に付されたバーコードや二次元コード等のコードシンボルを読み取る。また、スキャナ4またはハンドスキャナ5は、客の携帯型電子機器のディスプレイに表示されたコードシンボルを読み取る。スキャナ4は、光学的撮像素子を備え、読取窓手前の撮像領域を撮影する。客は商品に付されたコードシンボルや携帯型電子機器のディスプレイをスキャナ4の読取窓にかざすことで、スキャナ4にコードシンボルを読み取らせる。ダンボール箱や長尺の商品などの大型の商品に関しては、商品に付されたコードシンボルをスキャナ4の読取窓にかざすことは難しい。このような場合、客はハンドスキャナ5によりコードシンボルをスキャンすればよい。
本体2の右側にはかごに入った未清算の商品を置くための商品載置台6が設けられている。また、本体2の左側には精算済みの商品を置くための商品載置台7が設けられている。また、精算済みの商品を入れる袋を掛けるための袋掛けフック8や、精算済みの商品を袋に入れる前に一時的に置いておくための一時置き台9が設けられている。商品載置台6および7には計量器が備えられており、精算の前後で商品の重量が同じであることを確認する機能を有している。
また、セルフPOS1の本体2には、精算時に客のポイントカードやクレジットカードを挿入するためのカード挿入口10が設けられている。また、本体2にはレシートを発行するためのレシート発行口11が設けられている。さらに本体2には、精算用の紙幣の入金や釣り紙幣の受け取りを行うための紙幣入出金口12が設けられている。加えて本体2には、精算時に硬貨を投入するための硬貨投入口13、釣り硬貨を受け取るための硬貨取出口14等が設けられている。さらに、本体2の上面にはポールが備えられている。ポールの上部には、セルフPOS1での操作に異常があった場合や店員を呼び出す場合等に点灯する警告灯15が設けられている。
また、スキャナ4、商品載置台6および7、カード挿入口10、レシート発行口11、紙幣入出金口12、硬貨投入口13、硬貨取出口14には、それぞれガイド用のLED(LED4a、6a、7a、10a、11a、12a、13a、14a。いずれも図2参照)が設けられている。各LEDは、当該LEDが設けられている箇所においてオペレータの操作が必要となった際に点滅発光して、操作箇所をオペレータに通知する。
尚、LEDを設ける箇所は、上述した箇所に限定されない。他にも、オペレータの操作を要する箇所、または注意を促したい箇所等にLEDを設けて、操作が必要となったタイミングで当該LEDを点滅発光させてもよい。また、1か所に設けられるLEDの数は特に限定されない。例えば複数個のLEDを1列に並べて配置してもよいし、上述した箇所を囲むように配置してもよい。また、LEDの配置パターンは単純な列としてもよいし、操作箇所を指し示すような矢印のパターン配列としてもよいし、操作箇所を囲むように四辺形や丸型、楕円形のパターン配置にしてもよい。
ここで、本実施形態にかかるLEDの発光色は、黄色とする。これは、後述する実施例において黄色の発光が、幅広い年齢層のオペレータのいずれに対しても周辺視における視認性が良く、且つ、直視時の不快感を軽減できた、という結果を踏まえての選択である。
次に、セルフPOS1の機能的構成について説明する。図2は、セルフPOS1の機能的構成を示すブロック図である。セルフPOS1は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)等から構成されるコンピュータ構成の制御部50を備えている。ROMは、CPUが実行する各種プログラムや各種データを記憶する。RAMは、CPUが各種プログラムを実行する際に一時的にデータやプログラムを記憶する。また、RAMは、商品の販売記録を示す販売データや、ディスプレイ3bに表示する各種の画面表示データを記憶する。
制御部50は、I/O(Input/Output)機器制御部39およびバス38を介して、タッチパネル3a、ディスプレイ3b、スキャナ4、ハンドスキャナ5、警告灯15、カードリーダ30、レシートプリンタ31、紙幣入出金ユニット32、硬貨投入ユニット33、硬貨排出ユニット34、LEDコントローラ35等のI/O機器を制御し、セルフPOS1のシステム全体を制御する。
制御部50は、通信I/F37を介してLAN(Local Area Network)等のネットワークNTで接続されたストアサーバ(不図示)や、セルフチェックの各処理を補助する店員(アテンダント)用のアテンダント端末(不図示)と相互に通信を行うことができる。
カードリーダ30は、カード挿入口10(図1参照)から挿入された客のポイントカードやクレジットカードの情報を読み込む。レシートプリンタ31は、会計処理後にレシートを印刷して、これをレシート発行口11(図1参照)から発行する。紙幣入出金ユニット32は、紙幣入出金口12(図1参照)から入金または出金される紙幣を処理する。また、硬貨投入ユニット33は、硬貨投入口13(図1参照)から投入される硬貨を処理する。硬貨排出ユニット34は、硬貨取出口14(図1参照)に排出する硬貨を処理する。
LEDコントローラ35は、上述したLED4a、6a、7a、10a、11a、12a、13a、14aとそれぞれ接続されている。LEDコントローラ35は、制御部50の制御信号に応じて、各LEDの点滅発光をそれぞれ制御する。
ここで、本実施形態にかかるLEDコントローラ35は、各LEDの発光パターンを、予め設定された周期およびデューティ比の点滅パターンで点滅発光させる。尚、デューティ比とは、点滅発光の発光周期における、発光時間の割合を示した比率のことである。
例えば好適な周期として、0.3秒以上1.0秒以下の範囲内の周期を用いる。また、好適なデューティ比として、0.3以上0.7以下の範囲内のデューティ比を用いる。
より好適な周期としては、0.5秒以上1.0秒以下の範囲内とするとよい。また、より好適なデューティ比としては、0.4以上0.6以下の範囲内とするとよい。さらに好適には、周期1秒、デューティ比0.5とすることが好ましい。
例えば、LEDコントローラ35は、制御部50から発光箇所として指示された箇所のLEDに対して、駆動電圧として、周期1秒、デューティ比0.5のパルス電圧を印加する。これにより、駆動電圧を印加されたLEDは、周期1秒、デューティ比0.5の点滅パターンで周期的に発光する。
上述した点滅発光パターンにかかる好適な設定値は、後述する実施例において、幅広い年齢層のいずれに対しても周辺視における視認性が良く、且つ、直視時の不快感を軽減できた、という結果を踏まえて選択されたパラメータである。
次に、本実施形態のセルフPOS1で実行されるプログラムについて説明する。なお、本実施形態のセルフPOS1で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。本実施形態のセルフPOS1で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、本実施形態のセルフPOS1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態のセルフPOS1で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
本実施形態のセルフPOS1で実行されるプログラムは、図2に示すように、表示制御部51、受付部52、登録部53、発光制御部54を含むモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMから本実施形態のプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされる。その結果、表示制御部51、受付部52、登録部53、発光制御部54が主記憶装置上に生成されるようになっている。
表示制御部51は、I/O機器制御部39を介してディスプレイ3bにおける表示処理を制御する。
受付部52は、タッチパネル3a、スキャナ4、ハンドスキャナ5、カードリーダ30、レシートプリンタ31等の入力装置に対する入力操作および入力データを受付ける。
登録部53は、商品の販売登録をする。即ち登録部53は、受付部52の受付内容に応じて、客が購入する商品の商品情報を売上ファイルに登録する。
発光制御部54は、オペレータの操作を要する箇所のLEDを点滅発光させる旨の発光指示をLEDコントローラ35に出力し、当該LEDの点滅発光動作を制御する。一例として、発光制御部54は、カード挿入口10にカード(会員カードあるいはクレジットカード等)を挿入させるタイミングにおいて、カード挿入口10に設けられたLED10aの点滅発光動作を行う旨の発光指示をLEDコントローラ35に出力する。LEDコントローラ35は、発光指示を受付けると、LED10aを上述した点滅パターンにより点滅発光させる。これによりLED10aは、周期1秒、デューティ比0.5の点滅パターンで黄色に点滅発光する。カードが挿入されると、発光制御部54は、LED10aの点滅発光を停止し、カードを差し戻すタイミングとなると再びLED10aを上述と同様の点滅パターンで点滅発光させる。そして、オペレータがカード挿入口10からカードを引き抜くと、発光制御部54はLED10aの点滅発光を停止する。
このようにして、発光制御部54は、各箇所に設けられたLED4a〜14aの点滅発光動作を制御して、オペレータ(客)がその箇所に目を向けるよう、注意を促す。
以上説明したように、上記実施形態のセルフPOS1において、操作箇所、または注意を要すべき箇所のLEDを予め設定された周期およびデューティ比の点滅パターンで発光させる。例えばセルフPOS1は、操作箇所、または注意を要すべき箇所のLEDを周期1秒、デューティ比0.5の点滅パターンで黄色に発光させる。これにより、本実施形態のセルフPOS1は、幅広い年齢層のオペレータのいずれに対しても視認性を向上させることができ、且つ、直視時の不快感を軽減させることができる。
以下の実施例では、上記実施形態で示した好適な発光色および点滅パターンを選択するに至った実証試験の結果を示す。
(1)実験方法
図3は、実証試験における被験者と発光手段との位置関係を示した模式図である。実証試験では、発光手段として、液晶ディスプレイ100(100a、100b、100b’)を用いた。そして、液晶ディスプレイ100内に円形状のパターンを点滅表示することにより、LEDの点滅発光を被験者Pに疑似体験させた。尚、上述した円形パターンのサイズ、パターンの輝度(即ちパターンと背景との輝度の差)等のパラメータは、パターンの目立ち易さに対する影響が既知であるため、本実施例における試験では一定とした。そして、液晶ディスプレイ100と接続されたPC(Personal Computer)によって、色、周期、デューティ比を変えて、上記円形パターンを点滅表示させた。
(1.1)中心視に対する反応
図3に示すように、被験者Pに正対する位置Aには、中心視に対する反応を試験するための液晶ディスプレイ100aを設置した。そして、中心視において点滅発光があった場合に被験者Pが感じた不快さについて調査した。
(1.2)周辺視に対する反応
また、位置Aから右側に80°の位置B、および、位置Aから左側に80°の位置B’にはそれぞれ、周辺視に対する反応を試験するための液晶ディスプレイ100b、100b’を設置した。そして、周辺視の中でも外側に位置し、単純な視覚情報のみを検出できる範囲である補助視野において点滅発光があった場合に、被験者Pがその点滅光を視認し易かったか否かについて調査した。
(1.3)色
液晶ディスプレイ100において点滅表示させる色は、白色、青色、黄色の3色について試験した。一般的に、人は色知覚のために、明るさ、青・黄レベル、赤・緑レベルの3つのチャンネルを有するが、本実施例では、以下の理由から赤・緑を試験対象から外した。
・色を感じる範囲である色視野は、白、青、赤、緑の順に狭まり、赤、緑は色視野の範囲が狭く、気づきにくい色であるため。(参考文献/Committee on Colorimetry: Optical Society of America,1963)
・気付かれにくい条件の場合、赤緑成分はその気づきに有効に働かないため。(参考文献/志田敬介、中嶋良介、康秀徳、市毛貴博、目視検査における欠点色が周辺視野での欠点検出に及ぼす影響に関する研究、The Japanese journal of ergonomics,49(3),115-125,2013)
・赤色の点滅光は発作の誘発効果が他の色より大きいとする報告があるため。(参考文献/高橋、光感受性発作の脳波診断と防止策、VISION,17(1),49-55,2005)
尚、試験において用いた黄色は、CIE1976UCS色度図において、(u’,v’)=(0.196,0.558)の色度とした。
(1.4)周期
点滅光の周期に関しては、以下のような関連情報がある。
・映像、光の点滅において人体に害を及ぼす危険な周波数は10〜30Hzであり、映像、光の点滅はガイドラインにより、原則として3Hzを超えないよう規制されている。(参考文献/NHK、民放連、アニメーション等の映像手法に関するガイドライン、1998)
・周波数が3Hz以下で通常点灯よりも視野が拡大する結果が得られ、1Hzで最大となった。尚、当該文献では、1Hz未満に関する実験結果が無かったため、1Hz未満の点滅光に関する視野の傾向については不明である。(参考文献/上條正義、金井博幸、佐渡山亜兵、小林正自、点滅刺激色光と誘目性、照明学会全国大会講演論文集,36,127,2003)
・周波数3〜5Hzでストレスを感じている様子がみられた。尚、当該文献において、実験条件の最大周波数は5Hzである。(参考文献/川原理恵、金井博幸、上條正義、佐渡山亜兵、小林正自、123.色彩の点滅パターン刺激が自律神経活動に与える影響、照明学会全国大会講演論文集,36,174,2003)
これら関連情報を踏まえ、点滅光の周期としては、1秒(即ち1Hz)近傍の周期とし、0.5秒、1.0秒、1.4秒の3条件について試験を行った。
(1.5)デューティ比
点滅光のデューティ比については、0.3、0.5、0.7の3条件について試験した。
(1.6)被験者
被験者Pとしては、20歳代、40歳代以上の2グループについて試験を行った。各グループの被験者数はそれぞれ5名ずつとした。
(1.7)統計的手法
(1.1)中心視および(1.2)周辺視に対する被験者Pの反応を、点滅光の(1.3)色、(1.4)周期、(1.5)デューティ比の各条件ごとに調査し、(1.6)被験者のグループごとにその結果をまとめた。統計的検定は一元配置分散分析にて行い、水準値p<0.05のときに有意差有りとした。以下、図4ないし図13に実験結果を示す。
(2)実験結果
(2.1)周辺視に対する実験結果
まず、周辺視においていずれの色、周期、デューティ比が視認し易いかを、各パラメータを変化させつつ網羅的に調査した実験結果について、図4ないし図6とともに説明する。
図4は、周辺視における点滅光の認識し易さを、点滅光の色別に調査した結果を示すグラフである。図4において、縦軸は被験者Pの主観的な評価を示しており、100が非常に目立つという評価、0は全く目立たないという評価を示している。当該縦軸は、以降の図5〜図9、図11及び図12において同様である。
図4において、丸印は20歳代の被験者グループから得られた評価の平均値を示している。一方、四角印は40歳代以上の被験者グループから得られた評価の平均値を示している。丸印、四角印にはそれぞれ標準偏差を示すエラーバーを示している。尚、エラーバーが重なって見づらくなることを避けるため、丸印については上側のエラーバーのみを表示し、四角印については下側のエラーバーのみを表示している。
図4に示した試験結果によれば、20歳代、40歳代以上ともに、周辺視においては黄色が他の色よりも有意(p<0.05)に視認し易いという結果が得られた。従来の取引装置では、白色LEDや青色LEDをガイド光として用いているものもある。しかしながら図4に示した結果は、これらの点滅色よりも黄色の点滅光の方がオペレータにとって気づきやすい色であるということを示している。
図5は、周辺視における点滅光の認識し易さを、点滅光の周期別に調査した結果を示すグラフである。図5においても図4と同様に、丸印(20歳代)については上側のエラーバーのみを表示し、四角印(40歳代以上)については下側のエラーバーのみを表示している。
図5に示した試験結果によれば、20歳代、40歳代以上ともに、周辺視においては周期0.5秒の点滅光が、他の2つの周期(1秒、1.4秒)の点滅光よりも有意に視認しやすいということが確認できた。尚、20歳代の結果については、周期0.5秒と周期1秒との間、周期0.5秒と周期1.4秒との間でそれぞれ有意差(p<0.05)が確認された。40歳代以上では、周期0.5秒と周期1.4秒との間で有意差(p<0.05)が確認された。
図6は、周辺視における点滅光の認識し易さを、点滅光のデューティ比別に調査した結果を示すグラフである。図6においても図4と同様に、丸印(20歳代)については上側のエラーバーのみを表示し、四角印(40歳代以上)については下側のエラーバーのみを表示している。図6に示した試験結果によれば、20歳代、40歳代以上ともに、周辺視における点滅光の目立ち易さに対するデューティ比の影響は小さいことが確認できた。
(2.2)中心視に対する実験結果
次に、中心視においていずれの色、周期、デューティ比が不快感を与えにくいかについて、各パラメータを変化させつつ網羅的に調査した結果について、図7ないし図9とともに説明する。
図7は、中心視における点滅光に対する不快さを、点滅光の色別に調査した結果を示すグラフである。図7においても図4と同様に、丸印(20歳代)については上側のエラーバーのみを表示し、四角印(40歳代以上)については下側のエラーバーのみを表示している。図7に示した試験結果によれば、20歳代、40歳代以上ともに、中心視における点滅光に対する不快さに対する色の影響は小さいことが確認できた。
図8は、中心視における点滅光に対する不快さを、点滅光の周期別に調査した結果を示すグラフである。図8では、図4〜図7とは逆に、丸印(20歳代)については下側のエラーバーのみを示し、四角印(40歳代以上)については上側のエラーバーのみを表示している。図8に示した試験結果によれば、20歳代については、周期1秒としたときの中心視における不快さが、他の周期(0.5秒、1.5秒)としたときの不快さよりも小さいことが確認できた。尚、周期1秒と周期0.5秒との間では、有意差(p<0.05)が確認できた。一方、40歳代以上については、中心視における点滅光に対する不快さに対する周期の影響は小さいことが確認できた。
図9は、中心視における点滅光に対する不快さを、点滅光のデューティ比別に調査した結果を示すグラフである。図9においても、図8と同様に、丸印(20歳代)については下側のエラーバーのみを示し、四角印(40歳代以上)については上側のエラーバーのみを表示している。図9に示した試験結果によれば、20歳代については、デューティ比0.5としたときの中心視における不快さが、他のデューティ比(0.3、0.7)としたときの不快さよりも小さいことが確認できた。尚、デューティ比0.5とデューティ比0.3との間では、有意差(p<0.05)が確認できた。一方、40歳代以上については、中心視における点滅光に対する不快さに対するデューティ比の影響は小さいことが確認できた。
ここで、以上示した試験結果を一度まとめてみると、図10に示すような傾向が得られた。
図10は、図4〜図9に示した試験結果をまとめた表である。周辺視、すなわち、視野外側で視認し易かった(目立った)のは、20歳代、40歳代ともに、黄色の点滅光であり、また、周期0.5秒の点滅光であった。また、デューティ比は、周辺視での目立ち易さに与える影響が小さいことが分かった。
一方、中心視における不快さについては、40歳代以上についてはいずれのパラメータ(色、周期、デューティ比)も影響が小さかったため、20歳代の試験結果が反映されている。図10に示したように、中心視における不快さが小さかったのは、周期1秒の点滅光であり、また、デューティ比0.5の点滅光だった。
また、周期を短くすると、周辺視で視認し易くなるが(図5参照)、中心視では不快に感じ易くなる(図8参照)というトレードオフの関係となっていることが分かった。そこで次に、色、デューティ比については条件を固定し、周期のみを変化させることで再度、周辺視での視認し易さと、中心視での不快さとについて調査を行った。つまり、点滅色は周辺視で最も視認し易かった黄色に固定し、デューティ比は中心視で不快感が最も軽減された0.5に固定し、周期のみを変化させ、それ以外の条件は同様として、上述と同様に被験者の反応を調査した。
(2.3)黄色、デューティ比0.5の点滅光において、周期のみを変化させた際の実験結果
図11は、点滅色が黄色で、デューティ比が0.5である場合における、周辺視における点滅光の認識し易さを、点滅光の周期別に調査した結果を示すグラフである。図11においても図4と同様に、丸印(20歳代)については上側のエラーバーのみを表示し、四角印(40歳代以上)については下側のエラーバーのみを表示している。
図11に示した試験結果によれば、周辺視における点滅光の認識し易さについては、周期0.5秒と周期1.0秒との間に明確な有意差は確認できなかった。図5における結果では周期0.5秒の方が認識し易いという結果が得られたが、これは他のパラメータの交互作用による影響であり、点滅色を黄色に固定すると、周期0.5秒でも周期1.0秒でも認識し易さに大差はないことが分かった。
図12は、点滅色が黄色で、デューティ比が0.5である場合における、中心視における点滅光に対する不快さを、点滅光の周期別に調査した結果を示すグラフである。図12では、図11とは逆に、丸印(20歳代)については下側のエラーバーのみを示し、四角印(40歳代以上)については上側のエラーバーのみを表示している。
図12に示した試験結果によれば、20歳代の中心視における点滅光に対する不快さは、図8の20歳代に見られた傾向と同様に、周期1秒のときに最も軽減されることが確認できた。図7〜図9の結果から40歳代以上の被験者は20歳代の被験者に比べ、いずれの条件においても不快さを感じにくい傾向が見られたので、ここでは20歳代の不快感が低減されるような周期を選定することとする。
(2.4)まとめ
図13は、図11及び図12に示した試験結果をまとめた表である。図5及び図10では、周辺視での視認し易さ(視野外側での目立ち易さ)については、周期0.5秒の点滅光に有意差が見られた。しかしながら点滅色を黄色、デューティ比を0.5に固定してみると、図11で示したように、周期0.5秒の点滅光が他の周期より有意に視認し易いという結果は得られなかった。
一方、中心視で最も不快感を与えない周期については、図10で示した結果と同様、周期1秒の点滅光であった。以上により、点滅光を黄色とし、点滅パターンの周期を1秒、デューティ比を0.5とした際に、周辺視で最も認識し易く、かつ、中心視で最も不快感を与えにくい点滅光となることが確認できた。
尚、黄色の色度、周期の値、デューティ比の値は、実施例で上述した好適値に一意に限定されるものではない。黄色の色度については、その他の色度を持つ黄色を用いてもよい。周期については、20歳代の中心視における不快さよりも、20歳代の周辺視における認識し易さを重視して、周期1秒ではなく周期0.5秒の点滅光を用いてもよい。また、これらの間の値をとって、周期は0.5秒以上1.0秒以下におけるいずれかの値としてもよい。上述したように、周期については周辺視での認識し易さと、中心視での不快さがトレードオフの関係となるからであり、いずれを重視するかは、取引装置の管理者が選択すればよいからである。
また、取引装置(セルフPOS、ATM等)において、点滅光の周期をユーザが変更可能に構成してもよい。そして、取引装置の管理者が実際の利用状況等を見て、取引時間が長引いているようならば周期を0.5秒寄りに変更し、取引時間的には問題が無いがまぶしい等の苦情があったならば周期を1.0秒寄りに変更するなどすればよい。
従来は一般的に、ガイド用の点滅光をできるだけ目立たせるため、輝度を高めたり、視覚的刺激を強くしたりする等といった事項に関心を持たれることが多かった。また、LEDの色については、目立ち易さ等やデザイン等が重視されたり、LEDの流行色(例えば、青色LEDや白色LED)が採用されたりするなど、直視時の不快感という観点での製品設計はそれほど見受けられなかった。これに対して上記実施形態にかかる取引装置は、色、周期、デューティ比について実験に基づく好適な条件を採用しているので、周辺視での認識し易さだけでなく、中心視での不快感低減という点でも、オペレータに快適な使い心地を提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…セルフPOS、4…スキャナ、6、7…商品載置台、10…カード挿入口、11…レシート発行口、12…紙幣入出金口、13…硬貨投入口、14…硬貨取出口、35…LEDコントローラ、4a、6a、7a、10a、11a、12a、13a、14a…LED、50…制御部、54…発光制御部。
特開2013−246797号公報

Claims (3)

  1. オペレータとして客が正対した場合に中心視となる操作箇所に設けられるとともに、黄色に発光する第1の発光手段と、
    前記客が前記第1の発光手段と正対した場合に周辺視となる操作箇所に設けられるとともに、黄色に発光する第2の発光手段と、
    前記第1の発光手段および前記第2の発光手段の双方を発光させる周期を0.3秒以上1.0秒以下とし、前記周期における発光時間の割合を示したデューティ比を0.3以上0.7以下とした点滅パターンで発光させ、取引時間が長引くことに伴い前記周期を0.5秒にユーザが変更する発光制御手段と、
    を備えた取引装置。
  2. 前記発光制御手段は、前記周期を0.5秒以上1.0秒以下とし、前記デューティ比を0.4以上0.6以下とした点滅パターンで前記第1の発光手段および前記第2の発光手段を発光させる、
    求項1に記載の取引装置。
  3. 前記第1の発光手段および前記第2の発光手段はLED(Light Emitting Diode)である、
    求項1または2に記載の取引装置。
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