<<実施形態1>>
以下、図面を用いて、本発明の実施形態1に係る遊技台(スロットマシン)について説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いてスロットマシン100の全体構成について説明する。図1は、スロットマシン100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
図1に示すスロットマシン100は、本発明の遊技台の一例に相当するものであり、本体101と、本体101の正面に取り付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には(図示省略)、外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110〜112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110〜112が構成されている(図4参照)。リール110〜112上の図柄は、遊技者から見ると、各リール110〜112の手前に設けられた図柄表示窓113から縦方向に概ね三つ表示され、合計九つの図柄が見えるようになっている。
そして、各リール110〜112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組合せが変動することとなる。つまり、各リール110〜112は、複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110乃至112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(インデックスセンサともいう。図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、特別役1または特別役2)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中(図6に示す特別役1・2遊技状態中)であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
ベットボタン130乃至132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
演出ボタン156は、遊技者が操作可能な操作手段である。本実施形態では、遊技者による押下操作が可能なボタンで構成しており、各種演出に使用される。このような演出に用いられる操作手段は、ボタンに限定されず、例えば、レバーやタッチパネル等で構成してもよいし、操作手段を複数備えていてもよい。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130乃至132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。
貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器であり、押し順演出を行うための指示モニタ(詳細は後述)としても利用される。本例では、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および、払出枚数表示器127は、7セグメント(SEG)表示器とした。
スタートレバー135は、リール110乃至112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130乃至132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110乃至112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137乃至139が設けられている。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110乃至112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110乃至112に対応付けられている。なお、各ストップボタン137乃至139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137乃至139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
以下、ストップボタン137乃至139に対する操作を停止操作といい、最初の停止操作を第1停止操作(以下、「1停」や「第1停止」ともいう。)、次の停止操作を第2停止操作(以下、「2停」や「第2停止」ともいう。)、最後の停止操作を第3停止操作(以下、「3停」や「第3停止」ともいう。)という。
また、これらの停止操作に対応して停止されるリールを、順に第1停止リール、第2停止リール、第3停止リールという。さらに、回転中の各リール110乃至112を全て停止させるためにストップボタン137乃至139を停止操作する順序を、操作順序(または、押し順)という。
ストップボタン137〜139の操作順序(押し順)は、左ストップボタン137を「左またはR」、中ストップボタン138を「中またはC」、右ストップボタン139を「右またはR」で表した場合、(1)左→中→右の操作順序(左中右またはLCR),(2)左→右→中の操作順序(左右中またはLRC),(3)中→左→右の操作順序(中左右またはCLR),(4)中→右→左の操作順序(中右左またはCRL),(5)右→左→中の操作順序(右左中またはRLC),(6)右→中→左の操作順序(右中左またはRCL)の6種類である。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受け皿161が設けられている。音孔181はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。
この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能な表示装置であればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
<入賞ラインと演出ライン>
次に、図2を用いて、入賞ラインと演出ラインについて説明する。図2は、スロットマシン100の入賞ラインの一例を示す図である。
図1を用いて説明したように、リール110〜112上の図柄は、遊技者から見ると、各リール110〜112の手前に設けられた図柄表示窓113から縦方向に概ね三つ表示され、合計九つの図柄が見えるようになっている。
具体的には、左リール110の上段(図に示す1の位置;図柄位置1ともいう)に表示される図柄を左リール上段図柄、左リール110の中段(図に示す2の位置;図柄位置2ともいう)に表示される図柄を左リール中段図柄、左リール110の下段(図に示す3の位置;図柄位置3ともいう)に表示される図柄を左リール下段図柄という。
また、中リール111の上段(図に示す4の位置;図柄位置4ともいう)に表示される図柄を中リール上段図柄、中リール111の中段(図に示す5の位置;図柄位置5ともいう)に表示される図柄を中リール中段図柄、中リール111の下段(図に示す6の位置;図柄位置6ともいう)に表示される図柄を中リール下段図柄という。
また、右リール112の上段(図に示す7の位置;図柄位置7ともいう)に表示される図柄を右リール上段図柄、右リール112の中段(図に示す8の位置;図柄位置8ともいう)に表示される図柄を右リール中段図柄、右リール112の下段(図に示す9の位置;図柄位置9ともいう)に表示される図柄を右リール下段図柄という。
本実施形態では、入賞ラインとして、左リール中段図柄(図柄位置2)、中リール中段図柄(図柄位置5)および右リール中段図柄(図柄位置8)で構成される中段入賞ラインL1(以下、単に「入賞ラインL1」という場合がある。)のみが設けられている。
ここで、入賞ラインとは、図柄表示窓113を介して視認可能となる図柄の停止位置に設定されるラインであり、図5を用いて説明する入賞役に対応する図柄組合せが表示されたか否か(揃ったか否か)が判定されるラインのことである。有効となる入賞ライン(以下、単に「有効ライン」と称する場合がある)は、遊技媒体としてベットされたメダルの枚数によって予め定まっている。
本実施形態のスロットマシン100は3枚賭け専用機であり、メダルの投入枚数が3枚未満のときは、どの入賞ラインも有効にはならず、メダルが3枚ベットされたときに入賞ラインL1が有効になる。入賞ラインが有効になると、スタートレバー135を操作して遊技を開始することができるようになる。以下、図柄表示窓113のうち、入賞ラインL1上の図柄位置2、5、8を「入賞位置」、それ以外の図柄位置、つまり図柄位置1、3、4、6、7、9を「非入賞位置」と称する場合がある。すなわち、入賞位置とは、入賞ライン上にあり、かつ入賞役に対応する図柄組合せを構成する図柄が停止する位置をいう。
なお、入賞ラインの数については1ラインに限定されるものではない。例えば、入賞ラインL1に加えて、左リール上段図柄、中リール上段図柄および右リール上段図柄で構成される上段入賞ラインや、左リール下段図柄、中リール下段図柄および右リール下段図柄で構成される下段入賞ラインの計3ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよく、メダルの賭数に応じた数の入賞ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよい。
また、本実施形態では、演出ラインとして、図柄位置1,4,7で構成される上段演出ラインL2と、図柄位置3,6,9で構成される下段演出ラインL3と、図柄位置1,5,9で構成される右下がり演出ラインL4と、図柄位置3,5,7で構成される右上がり演出ラインL5と、図柄位置3,5,9で構成される小山演出ラインL6の計5ラインが設けられている。
ここで、演出ラインとは、入賞ラインとは別に設けられたラインのことであり、図柄を用いた演出に用いられるラインのことである。
また、演出ラインの数については5ラインに限定されるものではなく、例えば、小山演出ラインL6を除いたL2〜L5の計4ラインで構成してもよいし、図柄位置1,5,7で構成される小V演出ラインをさらに加えた計6ラインで構成してもよい。
<制御部>
次に、図3を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、WDT(ウォッチドックタイマ)314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。
この基本回路302のCPU304は、水晶発振器315bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器315bが出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
主制御部300は、水晶発振器315aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を導出する乱数値生成回路316(この回路には2つの乱数値生成回路を内蔵しているものとする)と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を備えており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号が入力された場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
乱数値生成回路316は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路316における乱数値の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数値として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数値の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数値として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数値として導出する。乱数値生成回路316では、各種センサ318からセンサ回路320に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路316は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数値の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
また、主制御部300には、センサ回路320を備えており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、リール110の光学式センサ、リール111の光学式センサ、リール112の光学式センサ、等)の状態を監視している。
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数値生成回路316に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、および、ストップボタン139は、各々のストップボタン137乃至139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、および、ベットボタン132センサは、メダル投入ボタン130乃至132のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
リール110の光学式センサ、リール111の光学式センサ、および、リール112の光学式センサは、各リール110乃至112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。CPU304は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
主制御部300は、リール装置110乃至112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、各種ランプ336(入賞ライン表示ランプ120、告知ランプ123、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129は、遊技開始ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328を備えている。
また、基本回路302には、情報出力回路334(外部集中端子板248)を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300は、電源管理部(図示しない)から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路330を備えており、電圧監視回路330は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM406は、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等を記憶する。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第1副制御部400には、音源IC418を設けており、音源IC418に出力インタフェースを介してスピーカ272、277を設けている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS−ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
また、第1副制御部400には、駆動回路422が設けられ、駆動回路422に入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ、等)が接続されている。
また、第1副制御部400には、シャッタ163のモータを駆動する駆動回路424を設けており、駆動回路424には出力インタフェースを介してシャッタ163を設けている。この駆動回路424は、CPU404からの命令に応じてシャッタ163に設けたステッピングモータ(図示省略)に駆動信号を出力する。
また、第1副制御部400には、センサ回路426を設けており、センサ回路426には、入力インタフェースを介して、シャッタ163の位置を検知可能なシャッタセンサ428と、演出ボタン156の押下操作を検知可能な演出ボタンセンサ430と、を接続している。CPU404は、割り込み時間ごとにシャッタセンサ428と演出ボタンセンサ430の状態を監視している。
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。第2副制御部500は、演出画像表示装置157(以下、「液晶表示装置157」ともいう。)の表示制御を含む演出装置160の各種制御を行う。なお、第2副制御部500は、例えば、液晶表示装置157の表示の制御を行う制御部、各種演出用駆動装置の制御を行う制御部(例えば、シャッタ163のモータ駆動を制御する制御部)とするなど、複数の制御部で構成するようにしてもよい。
第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512と、を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM506は、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等を記憶する。
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU504に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第2副制御部500には、VDP516(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)を設けており、このVDP516には、バスを介してROM506、VRAM518が接続されている。VDP516は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM518のワークエリアを使用して表示画像を生成し、演出画像表示装置157に画像を表示する。
<図柄配列>
次に、図4を用いて、上述の各リール110乃至112に施される図柄配列について説明する。なお、図4は、各リール(左リール110、中リール111、右リール112)に施される図柄の配列を平面的に展開して示した図である。
各リール110乃至112には、同図の右側に示す複数種類(本実施形態では、9種類)の図柄が所定コマ数(本実施形態では、番号0〜19の20コマ)だけ配置されている。また、同図の左端に示した番号0〜19は、各リール110乃至112上の図柄の配置位置を示す番号である。例えば、本実施形態では、左リール110の番号0のコマには「スイカ図柄」、中リール111の番号1のコマには「ベル図柄」、右リール112の番号0のコマには「リプレイ図柄」がそれぞれ配置されている。
<入賞役の種類>
次に、図5を用いて、スロットマシン100の入賞役の種類について説明する。なお、図5は、入賞役(作動役を含む)の種類、条件装置の名称、各入賞役に対応する図柄組合せ、払出数、備考を示す図である。
スロットマシン100の入賞役には、特別役(特別役1、特別役2)と、一般役(再遊技役、小役1〜小役11)がある。なお、入賞役の種類は、これらの役に限定されるものではなく、任意に採用することができる。
本実施形態における入賞役のうち、特別役1および特別役2は、遊技者に所定の利益が付与される特別遊技状態に移行する役である。また、再遊技役は、新たにメダルを投入することなく再遊技が可能となる役(再遊技が付与される役)である。これらの入賞役は「作動役」と呼ばれる場合がある。また、本実施形態における「入賞」には、メダルの配当を伴わない(メダルの払い出しを伴わない)作動役の図柄組合せが入賞ラインL1上に表示される場合も含まれ、例えば、特別役1、特別役2、および再遊技役への入賞が含まれる。
特別役1および特別役2は、入賞により遊技状態が特別役1・2遊技状態(RT1)に移行する入賞役である。なお、特別役1・2遊技状態(RT1)において規定枚数(本例では200枚)を超えるメダルが払い出されると、遊技状態は再遊技低確率状態(RT0)に移行する。
特別役1(BB)に対応する図柄組合せは、「セブン1図柄−セブン1図柄−セブン1図柄」であり、特別役2(RB)に対応する図柄組合せは、「セブン2図柄−セブン2図柄−セブン2図柄」である。
特別役1または特別役2に内部当選すると、この内部当選した役に対応する特別役内部当選フラグがオンに設定される(主制御部300のRAM308の所定のエリア内に記憶される)。このフラグは、その内部当選した役に入賞するまでオンの状態が維持され、次回以降の遊技においてもその内部当選した役に入賞しやすい状態となる。すなわち、特別役1または特別役2に内部当選した遊技においては、その特別役に入賞しなくとも、次回以降の遊技でその特別役に内部当選した状態となり、特別役に対応する図柄組合せが、揃って入賞しやすい状態になる。
再遊技役は、入賞により次回の遊技でメダル(遊技媒体)の投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役(作動役)であり、メダルの払出は行われない。なお、対応する図柄組合せは、「リプレイ図柄−リプレイ図柄−リプレイ図柄」である。なお、再遊技役は、遊技者がメダルを投入することなく、次回の遊技を行うことができる役であればよい。したがって、例えば、再遊技役に入賞すると次回遊技でメダルの投入が自動的に投入(メダル投入枚数記憶領域にメダル投入枚数が再設定)されるものであってもよいし、再遊技役に入賞した遊技で投入されたメダルを、そのまま次回の遊技に持ち越して使用できるものであってもよい。
小役1〜小役11は、入賞により所定数のメダルが払い出される(払出枚数がある)入賞役である。
小役1(チェリー)は、入賞により、「チェリー図柄−ANY−ANY」の図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示され、1枚のメダルが払い出される入賞役である。なお、「チェリー図柄−ANY−ANY」の図柄組合せは、左リール110の図柄が「チェリー図柄」であればよく、中リール111と右リール112の図柄は、どの図柄でもよいことを示している。
小役2(スイカ)は、入賞により、「ベル図柄−スイカ図柄−ベル図柄」の図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示され、1枚のメダルが払い出される入賞役である。小役3(チャンス目)は、入賞により、「ベル図柄−スイカ図柄−スイカ図柄」の図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示され、1枚のメダルが払い出される入賞役である。
小役4(Fr1)は、入賞により、「リプレイ図柄−リプレイ図柄−スイカ図柄」の図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示されるとともに、「ベル図柄−ベル図柄−ベル図柄」の図柄組合せ(以下、単に「ベル揃い図柄組合せ」という場合がある。)が上段演出ラインL2に停止表示され、10枚のメダルが払い出される入賞役であり、以降、単に「上段ベル」という場合がある。
小役5(Fr2)は、入賞により、「リプレイ図柄−ベル図柄−リプレイ図柄」の図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示されるとともに、「ベル図柄−ベル図柄−ベル図柄」の図柄組合せ(ベル揃い図柄組合せ)が右下がり演出ラインL4に停止表示され、10枚のメダルが払い出される入賞役であり、以降、単に「右下がりベル」という場合がある。
小役6(Fr3)は、入賞により、「ベル図柄−ベル図柄−ベル図柄」の図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示され、10枚のメダルが払い出される入賞役であり、以降、単に「中段ベル」という場合がある。
小役7(Fr4)は、入賞により、「スイカ図柄−ベル図柄−スイカ図柄」の図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示されるとともに、「ベル図柄−ベル図柄−ベル図柄」の図柄組合せ(ベル揃い図柄組合せ)が右上がり演出ラインL5に停止表示され、10枚のメダルが払い出される入賞役であり、以降、単に「右上がりベル」という場合がある。
小役8(Fr5)は、入賞により、「スイカ図柄−スイカ図柄−リプレイ図柄」の図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示されるとともに、「ベル図柄−ベル図柄−ベル図柄」の図柄組合せ(ベル揃い図柄組合せ)が下段演出ラインL3に停止表示され、10枚のメダルが払い出される入賞役であり、以降、単に「下段ベル」という場合がある。
小役9(Fr6)は、入賞により、「スイカ図柄−ベル図柄−リプレイ図柄」の図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示されるとともに、「ベル図柄−ベル図柄−ベル図柄」の図柄組合せ(ベル揃い図柄組合せ)が小山演出ラインL6に停止表示され、10枚のメダルが払い出される入賞役であり、以降、単に「小山ベル」という場合がある。
小役10(Fr7)と小役11(Fr8)は、入賞役に対応する図柄組合せではなく、入賞役に対応する図柄組合せが揃わないとき、すなわち、非入賞の場合に入賞ラインL1に停止表示される場合がある図柄組合せ(こぼし目)であり、対応する図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示されると、1枚のメダルが払い出される。
本例では、小役10(Fr7)に対応する図柄組合せは、「リプレイ図柄−リプレイ図柄−セブン1図柄」、「リプレイ図柄−リプレイ図柄−セブン2図柄」、「リプレイ図柄−リプレイ図柄−ブランク1図柄」、「リプレイ図柄−リプレイ図柄−BAR図柄」のいずれかであり、小役11(Fr8)に対応する図柄組合せは、「ベル図柄−ベル図柄−リプレイ図柄」のみである。
<RT系の遊技状態の種類>
次に、図6を用いて、スロットマシン100におけるRT系の遊技状態の種類および変遷について説明する。図6は、スロットマシン100におけるRT系の遊技状態の遷移図である。
スロットマシン100の主制御部300は、大別すると、再遊技低確率状態(RT0)と特別役1・2遊技状態(RT1)を有する。本実施形態では、この2つに大別された遊技状態をRT系の遊技状態という。また、本実施形態では、主制御部300がいわゆるAT(アシストタイム)に関する状態(以下、AT系の遊技状態という)も制御しており、主制御部300が決定したAT系の遊技状態に従って、第1副制御部400は遊技状態を設定するように構成している。なお、主制御部300のAT系の遊技状態については、図7を用いて後述する。
<再遊技低確率状態(RT0)>
再遊技低確率状態(RT0)は、スロットマシン100の電源投入直後等に最初に設定されるデフォルトのRT系の遊技状態(以下、「通常遊技状態」ともいう。)であって、遊技者にとって他の遊技状態よりも相対的に不利な遊技状態である。
図6には、再遊技低確率状態(RT0)において、特別役1または特別役2に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示された場合(特別役1または特別役2に入賞した場合)には、後述する特別役1・2遊技状態(RT1)に移行することが示されている。なお、本例では、特別役1または特別役2に内部当選した場合には、再遊技低確率状態(RT0)を維持する。
<特別役1・2遊技状態(RT1)>
特別役1・2遊技状態(RT1)は、全ての遊技状態中で最も遊技者に有利な遊技状態である。
図6には、特別役1・2遊技状態(RT1)において、規定枚数が払い出された場合に再遊技低確率状態(RT0)に移行することが示されている。本例では、特別役1または特別役2に対応する図柄組合せが停止表示されたことに基づいて特別役1・2遊技状態(RT1)に移行した場合には、200枚以上のメダルの払出しが終了すると再遊技低確率状態(RT0)に移行する。
なお、本実施形態では、規定枚数の払い出しが実行されると特別役1・2遊技状態(RT1)が終了するが、例えば、所定の役(例えばシングルボーナス)に当選した場合に終了するものや、さらには所定の回数(例えば8回)の入賞があった場合、または所定の回数(例えば12回)の遊技が行われた場合に終了するものであってもよい。
<AT系とボーナス系の遊技状態(モード)の種類>
次に、スロットマシン100におけるAT系とボーナス系の遊技状態(モード)の種類および変遷について説明する。図7は、スロットマシン100におけるAT系とボーナス系の遊技状態の遷移図である。
スロットマシン100の主制御部300は、大別すると、通常モード、CZモード、ATモード、特殊ATモード、ボーナスモードを有する。
上述の通り、本実施形態では、主制御部300がいわゆるAT(アシストタイム)に関する状態(AT系の遊技状態)も制御しており、主制御部300が決定したAT系の遊技状態に従って、第1副制御部400は遊技状態を設定するように構成している。以降、図面を適宜参照しながら、スロットマシン100のAT系とボーナス系の遊技状態について説明する。
<通常モード>
通常モードは、スロットマシン100の電源投入直後等に最初に設定されるデフォルトのAT系の遊技状態である。図7には、通常モードにおいて、予め定められた特定条件Aを満たした場合(本例では、CZ権利を獲得した場合)には、CZモードに移行することが示されている。
また、予め定められた特定条件Gを満たした場合(本例では、特別役1(または特別役2)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示された場合)には、後述するボーナスモードに移行する。
<CZモード>
CZモードは、予め定められた遊技数(本例では32G)の遊技が実行可能な遊技状態であって、AT権利を獲得し、ATモードへの移行が可能な遊技状態である。
図7には、予め定められた特定条件Cを満たした場合(本例では、CZモード中にAT権利を獲得した場合)には、ATモードに移行し、予め定められた特定条件Bを満たした場合(本例では、CZモードの残ゲームなしの場合)には、通常モードに移行することが示されている。
また、予め定められた特定条件Gを満たした場合(本例では、特別役1(または特別役2)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示された場合)には、後述するボーナスモードに移行する。
<ATモード>
ATモードは、予め定められた遊技数(本例では1セット30G)のAT遊技が実行可能な遊技状態であって、特殊ATモードへの移行が可能な遊技状態である。
図7には、予め定められた特定条件Eを満たした場合(本例では、ATモードの残ゲームなし&AT権利のストックなし&補填差枚数ありの条件を満たした場合)には、特殊ATモードに移行し、予め定められた特定条件Dを満たした場合(本例では、ATモードの残ゲームなし&AT権利のストックなし&補填差枚数なしの条件を満たした場合)には、CZモードに移行することが示されている。
また、予め定められた特定条件Gを満たした場合(本例では、特別役1(または特別役2)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示された場合)には、後述するボーナスモードに移行する。
<特殊ATモード>
特殊ATモードは、ATモードにおいて獲得できなかったメダル(遊技価値)の少なくとも一部を獲得することが可能な遊技状態である(詳細は後述する)。
図7には、予め定められた特定条件Fを満たした場合(本例では、特殊ATモード中に補填差枚数を獲得した場合)には、CZモードに移行することが示されている。
また、予め定められた特定条件Gを満たした場合(本例では、特別役1(または特別役2)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示された場合)には、後述するボーナスモードに移行する。
<ボーナスモード>
ボーナスモードは、RT系の遊技状態が特別役1・2遊技状態(RT1)に移行し、ボーナス遊技が実行されている状態である。
図7には、予め定められた特定条件Hを満たした場合(本例では、メダルの規定枚数以上の払出しがあった場合)には、ATモードに移行することが示されている。
<条件装置>
次に、図8(a)を用いて、スロットマシン100が備える条件装置について説明する。図8(a)は、条件装置の名称、条件装置を構成する入賞役の組合せ、押し順別表示役を示す図である。
<条件装置/BB1,BB2>
BB1「特別役1」に内部当選した場合には、ストップボタン137〜139による停止操作の操作順序(押し順)に関わらず、操作タイミングに応じて、BB1またはハズレに対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示される。
BB2「特別役2」に内部当選した場合には、ストップボタン137〜139による停止操作の操作順序(押し順)に関わらず、操作タイミングに応じて、BB2またはハズレに対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示される。
<条件装置/リプレイ>
リプレイ「再遊技役」に内部当選した場合には、ストップボタン137〜139による停止操作の操作順序(押し順)や操作タイミングに関わらず、リプレイに対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示される。
<条件装置/チェリー,スイカ,チャンス目>
チェリー「小役1」に内部当選した場合には、ストップボタン137〜139による停止操作の操作順序(押し順)に関わらず、操作タイミングに応じて、チェリーまたはハズレに対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示される。
スイカ「小役2」に内部当選した場合には、ストップボタン137〜139による停止操作の操作順序(押し順)や操作タイミングに関わらず、スイカに対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示される。
チャンス目「小役3」に内部当選した場合には、ストップボタン137〜139による停止操作の操作順序(押し順)や操作タイミングに関わらず、チャンス目に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示される。
<条件装置/共通ベル>
共通ベル「小役4〜9」に内部当選した場合には、ストップボタン137〜139による停止操作の操作順序(押し順)に応じて、小役4(Fr1)〜小役9(Fr6)に対応する図柄組合せのいずれか一つの図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示される。
具体例には、共通ベル「小役4〜9」に内部当選し、LCRの押し順で停止操作がされた場合には、払出数10枚の小役4(Fr1)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが上段演出ラインL2に停止表示される。
共通ベル「小役4〜9」に内部当選し、LRCの押し順で停止操作がされた場合には、払出数10枚の小役5(Fr2)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが右下がり演出ラインL4に停止表示される。
共通ベル「小役4〜9」に内部当選し、CLRの押し順で停止操作がされた場合には、払出数10枚の小役6(Fr3)に対応する図柄組合せ(ベル揃い図柄組合せ)が入賞ラインL1上に停止表示される。
共通ベル「小役4〜9」に内部当選し、CRLの押し順で停止操作がされた場合には、払出数10枚の小役7(Fr4)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが右上がり演出ラインL5に停止表示される。
共通ベル「小役4〜9」に内部当選し、RLCの押し順で停止操作がされた場合には、払出数10枚の小役8(Fr5)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが下段演出ラインL3に停止表示される。
共通ベル「小役4〜9」に内部当選し、RCLの押し順で停止操作がされた場合には、払出数10枚の小役9(Fr6)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが小山演出ラインL6に停止表示される。
<条件装置/押し順ベルLCR>
押し順ベルLCR「小役4、10、11」に内部当選した場合には、ストップボタン137〜139による停止操作の操作順序に応じて、どの図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示されるか否かが決定される。
具体例には、押し順ベルLCR「小役4、10、11」に内部当選し、予め定められた正解操作順序(本例では、LCR)に従って停止操作がされた場合には、払出数10枚の小役4(Fr1)に対応する図柄組合せが停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが上段演出ラインL2に停止表示される。
また、押し順ベルLCR「小役4、10、11」に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、LRC)に従って停止操作がされた場合には、払出数1枚の小役10(Fr7)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示され、押し順ベルLCR「小役4、10、11」に内部当選し、その他の不正解操作順序(本例では、CLR,CRL,RLC,RCL)に従って停止操作がされた場合には、払出数1枚の小役11(Fr8)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示される。
<条件装置/押し順ベルLRC>
押し順ベルLRC「小役5、10、11」に内部当選した場合には、ストップボタン137〜139による停止操作の操作順序に応じて、どの図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示されるか否かが決定される。
具体例には、押し順ベルLRC「小役5、10、11」に内部当選し、予め定められた正解操作順序(本例では、LRC)に従って停止操作がされた場合には、払出数10枚の小役5(Fr2)に対応する図柄組合せが停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが右下がり演出ラインL4に停止表示される。
また、押し順ベルLRC「小役5、10、11」に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、LCR)に従って停止操作がされた場合には、払出数1枚の小役10(Fr7)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示され、押し順ベルLRC「小役5、10、11」に内部当選し、その他の不正解操作順序(本例では、CLR,CRL,RLC,RCL)に従って停止操作がされた場合には、払出数1枚の小役11(Fr8)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示される。
<条件装置/押し順ベルCLR>
押し順ベルCLR「小役6、10、11」に内部当選した場合には、ストップボタン137〜139による停止操作の操作順序に応じて、どの図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示されるか否かが決定される。
具体例には、押し順ベルCLR「小役6、10、11」に内部当選し、予め定められた正解操作順序(本例では、CLR)に従って停止操作がされた場合には、払出数10枚の小役6(Fr3)に対応する図柄組合せ(ベル揃い図柄組合せ)が入賞ラインL1に停止表示される。
また、押し順ベルCLR「小役6、10、11」に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、LCR,LRC)に従って停止操作がされた場合には、払出数1枚の小役10(Fr7)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示され、押し順ベルCLR「小役6、10、11」に内部当選し、その他の不正解操作順序(本例では、CRL,RLC,RCL)に従って停止操作がされた場合には、払出数1枚の小役11(Fr8)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示される。
<条件装置/押し順ベルCRL>
押し順ベルCRL「小役7、10、11」に内部当選した場合には、ストップボタン137〜139による停止操作の操作順序に応じて、どの図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示されるか否かが決定される。
具体例には、押し順ベルCRL「小役7、10、11」に内部当選し、予め定められた正解操作順序(本例では、CRL)に従って停止操作がされた場合には、払出数10枚の小役7(Fr4)に対応する図柄組合せが停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが右上がり演出ラインL5に停止表示される。
また、押し順ベルCRL「小役7、10、11」に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、LCR,LRC)に従って停止操作がされた場合には、払出数1枚の小役10(Fr7)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示され、押し順ベルCRL「小役7、10、11」に内部当選し、その他の不正解操作順序(本例では、CLR,RLC,RCL)に従って停止操作がされた場合には、払出数1枚の小役11(Fr8)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示される。
<条件装置/押し順ベルRLC>
押し順ベルRCL「小役8、10、11」に内部当選した場合には、ストップボタン137〜139による停止操作の操作順序に応じて、どの図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示されるか否かが決定される。
具体例には、押し順ベルRCL「小役8、10、11」に内部当選し、予め定められた正解操作順序(本例では、RLC)に従って停止操作がされた場合には、払出数10枚の小役8(Fr5)に対応する図柄組合せが停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが下段演出ラインL3に停止表示される。
また、押し順ベルRCL「小役8、10、11」に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、LCR,LRC)に従って停止操作がされた場合には、払出数1枚の小役10(Fr7)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示され、押し順ベルRCL「小役8、10、11」に内部当選し、その他の不正解操作順序(本例では、CLR,CRL,RCL)に従って停止操作がされた場合には、払出数1枚の小役11(Fr8)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示される。
<条件装置/押し順ベルRCL>
押し順ベルRCL「小役9、10、11」に内部当選した場合には、ストップボタン137〜139による停止操作の操作順序に応じて、どの図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示されるか否かが決定される。
具体例には、押し順ベルRCL「小役9、10、11」に内部当選し、予め定められた正解操作順序(本例では、RCL)に従って停止操作がされた場合には、払出数10枚の小役9(Fr6)に対応する図柄組合せが停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが小山演出ラインL6に停止表示される。
また、押し順ベルRCL「小役9、10、11」に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、LCR,LRC)に従って停止操作がされた場合には、払出数1枚の小役10(Fr7)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示され、押し順ベルRCL「小役9、10、11」に内部当選し、その他の不正解操作順序(本例では、CLR,CRL,RLC)に従って停止操作がされた場合には、払出数1枚の小役11(Fr8)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示される。
<条件装置/特殊ベルLCR>
特殊ベルLCR「小役5〜10」に内部当選した場合には、ストップボタン137〜139による停止操作の操作順序に応じて、どの図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示されるか否かが決定される。
具体例には、特殊ベルLCR「小役5〜10」に内部当選し、予め定められた正解操作順序(本例では、LCR)に従って停止操作がされた場合には、払出数1枚の小役10(Fr7)に対応する図柄組合せが停止表示される。
また、特殊ベルLCR「小役5〜10」に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、LRC)に従って停止操作がされた場合には、払出数10枚の小役5(Fr2)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが右下がり演出ラインL4に停止表示される。
また、特殊ベルLCR「小役5〜10」に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、CLR)に従って停止操作がされた場合には、払出数10枚の小役6(Fr3)に対応する図柄組合せ(ベル揃い図柄組合せ)が入賞ラインL1上に停止表示される。
また、特殊ベルLCR「小役5〜10」に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、CRL)に従って停止操作がされた場合には、払出数10枚の小役7(Fr4)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが右上がり演出ラインL5に停止表示される。
また、特殊ベルLCR「小役5〜10」に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、RLC)に従って停止操作がされた場合には、払出数10枚の小役8(Fr5)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが下段演出ラインL3に停止表示される。
また、特殊ベルLCR「小役5〜10」に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、RCL)に従って停止操作がされた場合には、払出数10枚の小役9(Fr6)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが小山演出ラインL6に停止表示される。
<条件装置/特殊ベルLRC>
特殊ベルLRC「小役4、6〜10」に内部当選した場合には、ストップボタン137〜139による停止操作の操作順序に応じて、どの図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示されるか否かが決定される。
具体例には、特殊ベルLRC「小役4、6〜10」に内部当選し、予め定められた正解操作順序(本例では、LRC)に従って停止操作がされた場合には、払出数1枚の小役10(Fr7)に対応する図柄組合せが停止表示される。
また、特殊ベルLRC「小役4、6〜10」に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、LCR)に従って停止操作がされた場合には、払出数10枚の小役4(Fr1)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが上段演出ラインL2に停止表示される。
なお、その他の不正解操作順序(本例では、CLR,CRL,RLC,RCL)に従って停止操作がされた場合については、特殊ベルLCR「小役5〜10」と同じであるため、その説明は省略する。
<条件装置/特殊ベルCLR>
特殊ベルCLR「小役4、5、7〜9、11」に内部当選した場合には、ストップボタン137〜139による停止操作の操作順序に応じて、どの図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示されるか否かが決定される。
具体例には、特殊ベルCLR「小役4、5、7〜9、11」に内部当選し、予め定められた正解操作順序(本例では、CLR)に従って停止操作がされた場合には、払出数1枚の小役11(Fr8)に対応する図柄組合せが停止表示される。
また、特殊ベルCLR「小役4、5、7〜9、11」に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、LCR)に従って停止操作がされた場合には、払出数10枚の小役4(Fr1)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが上段演出ラインL2に停止表示される。
また、特殊ベルCLR「小役4、5、7〜9、11」に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、LRC)に従って停止操作がされた場合には、払出数10枚の小役5(Fr2)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが右下がり演出ラインL4に停止表示される。
また、特殊ベルCLR「小役4、5、7〜9、11」に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、CRL)に従って停止操作がされた場合には、払出数10枚の小役7(Fr4)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが右上がり演出ラインL5に停止表示される。
また、特殊ベルCLR「小役4、5、7〜9、11」に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、RLC)に従って停止操作がされた場合には、払出数10枚の小役8(Fr5)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが下段演出ラインL3に停止表示される。
また、特殊ベルCLR「小役4、5、7〜9、11」に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、RCL)に従って停止操作がされた場合には、払出数10枚の小役9(Fr6)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが小山演出ラインL6に停止表示される。
<条件装置/特殊ベルCRL>
特殊ベルCRL「小役4〜6、8、9、11」に内部当選した場合には、ストップボタン137〜139による停止操作の操作順序に応じて、どの図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示されるか否かが決定される。
具体例には、特殊ベルCRL「小役4〜6、8、9、11」に内部当選し、予め定められた正解操作順序(本例では、CRL)に従って停止操作がされた場合には、払出数1枚の小役11(Fr8)に対応する図柄組合せが停止表示される。
また、特殊ベルCRL「小役4〜6、8、9、11」に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、CLR)に従って停止操作がされた場合には、払出数10枚の小役6(Fr3)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示される。
なお、その他の不正解操作順序(本例では、LCR,LRC,RLC,RCL)に従って停止操作がされた場合については、特殊ベルCLR「小役4、5、7〜9,11」と同じであるため、その説明は省略する。
<条件装置/特殊ベルRLC>
特殊ベルRLC「小役4〜7、9、11」に内部当選した場合には、ストップボタン137〜139による停止操作の操作順序に応じて、どの図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示されるか否かが決定される。
具体例には、特殊ベルRLC「小役4〜7、9、11」に内部当選し、予め定められた正解操作順序(本例では、RLC)に従って停止操作がされた場合には、払出数1枚の小役11(Fr8)に対応する図柄組合せが停止表示される。なお、本明細書における「正解操作順序」や「不正解操作順序」とは、説明の都合上の呼称であり、停止操作手段の操作順序の優劣等を限定する趣旨ではない。
また、特殊ベルRLC「小役4〜7、9、11」に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、LCR)に従って停止操作がされた場合には、払出数10枚の小役4(Fr1)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが上段演出ラインL2に停止表示される。
また、特殊ベルRLC「小役4〜7、9、11」に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、LRC)に従って停止操作がされた場合には、払出数10枚の小役5(Fr2)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが右下がり演出ラインL4に停止表示される。
また、特殊ベルRLC「小役4〜7、9、11」に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、CLR)に従って停止操作がされた場合には、払出数10枚の小役6(Fr3)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に表示停止される。
また、特殊ベルRLC「小役4〜7、9、11」に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、CRL)に従って停止操作がされた場合には、払出数10枚の小役7(Fr4)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に表示停止されるとともに、ベル揃い図柄組合せが右上がり演出ラインL5に停止表示される。
また、特殊ベルRLC「小役4〜7、9、11」に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、RCL)に従って停止操作がされた場合には、払出数10枚の小役9(Fr6)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示される。
<条件装置/特殊ベルRCL>
特殊ベルRCL「小役4〜8、11」に内部当選した場合には、ストップボタン137〜139による停止操作の操作順序に応じて、どの図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示されるか否かが決定される。
具体例には、特殊ベルRCL「小役4〜8、11」に内部当選し、予め定められた正解操作順序(本例では、RCL)に従って停止操作がされた場合には、払出数1枚の小役11(Fr8)に対応する図柄組合せが停止表示される。
また、特殊ベルRCL「小役4〜8、11」に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、RLC)に従って停止操作がされた場合には、払出数10枚の小役8(Fr5)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが下段演出ラインL3に停止表示される。
なお、その他の不正解操作順序(本例では、LCR,LRC,CLR,CRL)に従って停止操作がされた場合については、特殊ベルRLC「小役4〜7、9、11」と同じであるため、その説明は省略する。
<条件装置/変形例>
図8(b)は、図8(a)を用いて説明した条件装置の変形例を示した図であって、条件装置の名称、条件装置を構成する入賞役の組合せ、押し順別表示役を示す図である。
図8(a)を用いて説明した条件装置では、特殊ベルとして、特殊ベルLCR,LRC,CLR,CRL,RLC,RCLの6種類を設ける例を示したが、本発明はこれに限定されず、特殊ベルL,C,Rの3種類としてもよい。
本例では、特殊ベルL「小役6〜10」に内部当選した場合には、ストップボタン137〜139による停止操作の操作順序に応じて、どの図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示されるか否かが決定される。
具体例には、予め定められた正解操作順序(本例では、LCRまたはLRC)に従って停止操作がされた場合には、払出数1枚の小役10(Fr7)に対応する図柄組合せが停止表示される。
なお、その他の不正解操作順序(本例では、CLR,CRL,RLC,RCL)に従って停止操作がされた場合については、特殊ベルLCR「小役5〜10」と同じであるため、その説明は省略する。
また、特殊ベルC「小役4、5、8、9、11」に内部当選した場合には、ストップボタン137〜139による停止操作の操作順序に応じて、どの図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示されるか否かが決定される。
具体例には、予め定められた正解操作順序(本例では、CLRまたはCRL)に従って停止操作がされた場合には、払出数1枚の小役11(Fr8)に対応する図柄組合せが停止表示される。
なお、その他の不正解操作順序(本例では、LCR,LRC,RLC,RCL)に従って停止操作がされた場合については、特殊ベルCLR「小役4,5、7〜9、11」と同じであるため、その説明は省略する。
また、特殊ベルR「小役4〜7、11」に内部当選した場合には、ストップボタン137〜139による停止操作の操作順序に応じて、どの図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示されるか否かが決定される。
具体例には、予め定められた正解操作順序(本例では、RLCまたはRCL)に従って停止操作がされた場合には、払出数1枚の小役11(Fr8)に対応する図柄組合せが停止表示される。
なお、その他の不正解操作順序(本例では、LCR,LRC,CLR、CRL)に従って停止操作がされた場合については、特殊ベルRLC「小役4〜7、9、11」と同じであるため、その説明は省略する。
<抽選テーブル>
次に、図9(a),(b)を用いて、抽選テーブルについて説明する。
図9(a)は、再遊技低確率状態(RT0)における入賞役の抽選テーブルを示す図であり、図9(b)は、特別役1・2遊技状態(RT1)における入賞役の抽選テーブルを示す図である。
再遊技低確率状態(RT0)では、図9(a)に示す抽選テーブルを参照して条件装置の内部抽選を行う。再遊技低確率1状態(RT0)において内部当選が可能な条件装置は、同図に示す通りである。
再遊技低確率1状態(RT0)において内部当選が可能な条件装置のうち、BB1、BB2、リプレイ、チェリー、スイカ、チャンス目、共通ベルは、設定値に応じて少なくとも1つの抽選値が異なるように(当選確率が異なるように)構成されている。一方、押し順ベルLCR,LRC,CLR,CRL,RLC,RCLおよび特殊ベルLCR,LRC,CLR,CRL,RLC,RCLは、設定値に関わらず抽選値が同一となるように(当選確率が同一となるように)構成されている。
また、特別役1・2遊技状態(RT1)では、図9(b)に示す抽選テーブルを参照して条件装置の内部抽選を行う。特別役1・2遊技状態(RT1)において内部当選が可能な条件装置は、共通ベルのみである。
各抽選テーブルにおいて、横軸は、設定値(本例では、設定1〜6)を表し、縦軸は、各設定値に対応して条件装置ごとに設けられた抽選値を示す。本例では、設定値として設定1〜設定6が用意され、遊技店の係員等はいずれかの設定値を任意に選択し、設定することができる。なお、本例の抽選値は一例であって、この抽選値に限定されるものではない。
ROM306に用意された抽選データは、予めいくつかの数値範囲に分割され、各数値範囲に各々の条件装置やハズレを対応付けしている入賞役の内部抽選処理を実行した結果、得られた乱数値が、いずれかの条件装置に対応する抽選データに対応する値であるか否かを判定し、内部抽選役を決定する。
条件装置の内部当選確率は、各々の条件装置に対応付けされた抽選データの範囲に該当する抽選値を、内部抽選時に取得される乱数値の範囲の数値(例えば65536)で除した値で求められる。
例えば、再遊技低確率状態(RT0)の設定1においては、リプレイに対応する抽選値が9727であることから、リプレイの内部当選確率は9727/65536×100≒14.8%である。また、特別役1・2遊技状態(RT1)においては、全ての設定値で共通ベルに対応する抽選値が65536であることから、共通ベルの内部当選確率は、設定値に関わらず、65536/65536×100=100%である。
なお、入賞役に当選しなかった場合はハズレとなり、入賞役に対応する図柄組合せは停止表示されない。また、入賞ラインL1に入賞に係る図柄組合せが停止されないことを、「ハズレとなる」、と称する場合がある。また、入賞役に当選しなかったことを「ハズレに当選した」と表現する場合がある。
<AT初当たり抽選テーブル>
次に、図10(a)を用いて、AT初当たり抽選テーブルについて説明する。図10(a)は、AT初当たり抽選テーブルの一例を示した図である。
後述するAT初当たり抽選では、図10(a)に示すAT初当たり抽選テーブルを参照してAT権利を付与するか否かの抽選を行う。AT初当たり抽選の対象となる条件装置は、本例では、小役1(チェリー)、小役2(スイカ)、小役3(チャンス目)であり、これらの条件装置のいずれかに内部当選した遊技において、所定の条件を満たす場合に、AT初当たり抽選が実行される。なお、AT初当たり抽選の対象となる条件装置は、本例に限定されるものではない。
AT初当たり抽選テーブルにおいて、横軸は、設定値(本例では、設定1〜6)を表し、縦軸は、各設定値に対応して条件装置ごとに設けられた抽選値を示す。なお、本例の抽選値は一例であって、この抽選値に限定されるものではない。
ROM306に用意された抽選データは、予めいくつかの数値範囲に分割され、各数値範囲に各々の条件装置やハズレを対応付けしている。AT初当たり抽選を実行した結果、得られた乱数値が、いずれかの条件装置に対応する抽選データに対応する値であるか否かを判定し、AT権利を付与するか否かを決定する。
AT初当たりの当選確率は、各々の条件装置に対応付けされた抽選データの範囲に該当する抽選値を、AT初当たり抽選時に取得される乱数値の範囲の数値(例えば256)で除した値で求められる。例えば、設定1においては、チェリーに対応する抽選値が25であることから、チェリーに内部当選した遊技におけるAT初当たり抽選の当選確率は25/256×100≒9.8%である。
<ATセット上乗せ抽選テーブル>
次に、図10(b)を用いて、ATセット上乗せ抽選テーブルについて説明する。図10(b)は、ATセット上乗せ抽選テーブルの一例を示した図である。
後述するATセット上乗せ抽選では、図10(b)に示すATセット上乗せ抽選テーブルを参照してATセット(本例では1セット=30G)を付与するか否かの抽選を行う。ATセット上乗せ抽選の対象となる条件装置は、本例では、小役1(チェリー)、小役2(スイカ)、小役3(チャンス目)であり、これらの条件装置のいずれかに内部当選した遊技において、所定の条件を満たす場合に、ATセット上乗せ抽選が実行される。なお、ATセット上乗せ抽選の対象となる条件装置は、本例に限定されるものではない。
ATセット上乗せ抽選テーブルにおいて、横軸は、設定値(本例では、設定1〜6)を表し、縦軸は、各設定値に対応して条件装置ごとに設けられた抽選値を示す。なお、本例の抽選値は一例であって、この抽選値に限定されるものではない。
ROM306に用意された抽選データは、予めいくつかの数値範囲に分割され、各数値範囲に各々の条件装置やハズレを対応付けしている。ATセット上乗せ抽選を実行した結果、得られた乱数値が、いずれかの条件装置に対応する抽選データに対応する値であるか否かを判定し、ATセットを付与するか否かを決定する。
ATセット上乗せ抽選の当選確率は、各々の条件装置に対応付けされた抽選データの範囲に該当する抽選値を、ATセット上乗せ抽選時に取得される乱数値の範囲の数値(例えば256)で除した値で求められる。例えば、設定1においては、チェリーに対応する抽選値が102であることから、チェリーに内部当選した遊技におけるATセット上乗せ抽選の当選確率は102/256×100≒39.8%である。
<主制御部の押し順演出(操作条件報知演出)>
次に、図11と図12(a)を用いて、主制御部300の押し順演出(以下、「押し順ナビ」ともいう。)について説明する。
図11は、条件装置、モード、7セグデータ、および備考を示す図であり、図12(a)は、7セグデータと払出枚数表示器127の表示態様(点灯態様)の対応を示す図である。
本実施形態の主制御部300の押し順演出は、7セグメント(SEG)表示器の払出枚数表示器127(以下、「指示モニタ」ともいう。)を用いて行われる。したがって、主制御部300の押し順演出の演出データとは、7セグメント(SEG)表示器の点灯パターンデータ(以下、7セグデータという)である。
<主制御部の押し順演出/共通ベル>
ATモードにおいて、共通ベルに内部当選した場合には、LCRの操作順序を示唆するSEG1、LRCの操作順序を示唆するSEG2、CLRの操作順序を示唆するSEG3、CRLの操作順序を示唆するSEG4、RLCの操作順序を示唆するSEG5、RCLの操作順序を示唆するSEG6のいずれかの7セグデータが、後述する共通ベル押し順振り分け抽選(各々の当選確率が同一の均等抽選)により選択される。
ここで、7セグデータSEG1〜6の払出枚数表示器127における表示態様は、図12(a)に示す通りである。遊技者は払出枚数表示器127の点灯態様から視覚的に正解操作順序を把握することができる。
なお、通常モード、CZモード、特殊ATモードにおいては、共通ベルに対応する押し順演出は実行しない。
<主制御部の押し順演出/押し順ベル>
ATモードまたは特殊ATモードにおいて、押し順ベルLCRに内部当選した場合には、正解操作順序(LCR)を示唆する7セグデータSEG1が選択され、押し順ベルLRCに内部当選した場合には、正解操作順序(LRC)を示唆する7セグデータSEG2が選択される。
また、ATモードまたは特殊ATモードにおいて、押し順ベルCLRに内部当選した場合には、正解操作順序(CLR)を示唆する7セグデータSEG3が選択され、押し順ベルCRLに内部当選した場合には、正解操作順序(CRL)を示唆する7セグデータSEG4が選択される。
また、ATモードまたは特殊ATモードにおいて、押し順ベルRLCに内部当選した場合には、正解操作順序(RLC)を示唆する7セグデータSEG5が選択され、押し順ベルRCLに内部当選した場合には、正解操作順序(RCL)を示唆する7セグデータSEG6が選択される。
なお、通常モード、CZモードにおいては、押し順ベルに対応する押し順演出は実行しない。
<主制御部の押し順演出/特殊ベル>
通常モードまたはCZモードにおいて特殊ベルLCRに内部当選した場合には、正解操作順序(LCR)を示唆する7セグデータSEG1が選択され、ATモードまたは特殊ATモードにおいて、特殊ベルLCRに内部当選した場合には、不正解操作順序(LRC)を示唆するSEG2、不正解操作順序(CLR)を示唆するSEG3、不正解操作順序(CRL)を示唆するSEG4、不正解操作順序(RLC)を示唆するSEG5、不正解操作順序(RCL)を示唆するSEG6のいずれかの7セグデータが、後述する特殊ベル振り分け抽選(各々の当選確率が同一の均等抽選)により選択される。
通常モードまたはCZモードにおいて特殊ベルLRCに内部当選した場合には、正解操作順序(LRC)を示唆する7セグデータSEG2が選択され、ATモードまたは特殊ATモードにおいて、特殊ベルLRCに内部当選した場合には、不正解操作順序(LCR)を示唆するSEG1、不正解操作順序(CLR)を示唆するSEG3、不正解操作順序(CRL)を示唆するSEG4、不正解操作順序(RLC)を示唆するSEG5、不正解操作順序(RCL)を示唆するSEG6のいずれかの7セグデータが、後述する特殊ベル振り分け抽選(各々の当選確率が同一の均等抽選)により選択される。
通常モードまたはCZモードにおいて特殊ベルCLRに内部当選した場合には、正解操作順序(CLR)を示唆する7セグデータSEG3が選択され、ATモードまたは特殊ATモードにおいて、特殊ベルCLRに内部当選した場合には、不正解操作順序(LCR)を示唆するSEG1、不正解操作順序(LRC)を示唆するSEG2、不正解操作順序(CRL)を示唆するSEG4、不正解操作順序(RLC)を示唆するSEG5、不正解操作順序(RCL)を示唆するSEG6のいずれかの7セグデータが、後述する特殊ベル振り分け抽選(各々の当選確率が同一の均等抽選)により選択される。
通常モードまたはCZモードにおいて特殊ベルCRLに内部当選した場合には、正解操作順序(CRL)を示唆する7セグデータSEG4が選択され、ATモードまたは特殊ATモードにおいて、特殊ベルCRLに内部当選した場合には、不正解操作順序(LCR)を示唆するSEG1、不正解操作順序(LRC)を示唆するSEG2、不正解操作順序(CLR)を示唆するSEG3、不正解操作順序(RLC)を示唆するSEG5、不正解操作順序(RCL)を示唆するSEG6のいずれかの7セグデータが、後述する特殊ベル振り分け抽選(各々の当選確率が同一の均等抽選)により選択される。
通常モードまたはCZモードにおいて特殊ベルRLCに内部当選した場合には、正解操作順序(RLC)を示唆する7セグデータSEG5が選択され、ATモードまたは特殊ATモードにおいて、特殊ベルRLCに内部当選した場合には、不正解操作順序(LCR)を示唆するSEG1、不正解操作順序(LRC)を示唆するSEG2、不正解操作順序(CLR)を示唆するSEG3、不正解操作順序(CRL)を示唆するSEG4、不正解操作順序(RCL)を示唆するSEG6のいずれかの7セグデータが、後述する特殊ベル振り分け抽選(各々の当選確率が同一の均等抽選)により選択される。
通常モードまたはCZモードにおいて特殊ベルRCLに内部当選した場合には、正解操作順序(RCL)を示唆する7セグデータSEG6が選択され、ATモードまたは特殊ATモードにおいて、特殊ベルRCLに内部当選した場合には、不正解操作順序(LCR)を示唆するSEG1、不正解操作順序(LRC)を示唆するSEG2、不正解操作順序(CLR)を示唆するSEG3、不正解操作順序(CRL)を示唆するSEG4、不正解操作順序(RLC)を示唆するSEG5のいずれかの7セグデータが、後述する特殊ベル振り分け抽選(各々の当選確率が同一の均等抽選)により選択される。
<主制御部の押し順演出/7セグデータコマンド>
主制御部300は、選択された7セグデータに応じた正解操作順序を含むコマンド(以下、選択された7セグデータに応じた操作順序を含むコマンドを7セグデータコマンドという)を第1副制御部400に送信するようにしている。
例えば、ATモードにおいて共通ベルに内部当選し、7セグデータとして7セグデータSEG2が選択された場合には、7セグデータSEG2選択を示す7セグデータコマンドを送信する。また、ATモードまたは特殊ATモードにおいて押し順ベルLCRに内部当選した場合には、7セグデータSEG1選択を示す7セグデータコマンドを送信する。
また、通常モードまたはCZモードにおいて特殊ベルRLCに内部当選した場合には、7セグデータSEG5選択を示す7セグデータコマンドを送信し、ATモードまたは特殊ATモードにおいて特殊ベルRLCに内部当選し、均等抽選によって7セグデータとして7セグデータSEG4が選択された場合には、7セグデータSEG4選択を示す7セグデータコマンドを送信する。
<副制御部の押し順演出>
次に、図12(b)を用いて、副制御部の押し順演出(以下、「押し順ナビ」ともいう。)について説明する。図12(b)は、7セグデータSEG1〜6選択を示す7セグデータコマンドを受信した場合における副制御部の押し順演出の概要を示す図である。
本実施形態の副制御部の押し順演出では、主制御部300から受信した7セグデータコマンドに基づいて押し順演出の内容を決定している。ここで、副制御部の押し順演出とは、主制御部300からコマンドを受信した第1副制御部400が実行する演出と、第1副制御部400からコマンドを受信した第2副制御部500が実行する演出の両方が含まれ、副制御部には、第1副制御部400と第2副制御部500が含まれる。なお、本実施形態に係る押し順演出を、1つの制御部によって実行してもよいことは言うまでもない。
本例では、7セグデータSEG1選択を示す7セグデータコマンドを受信した場合には、モードに関わらず演出1−2が選択され、7セグデータSEG2選択を示す7セグデータコマンドを受信した場合には、モードに関わらず演出1−3が選択される。
ここで、演出1−2は、液晶表示装置157の表示領域に「123」の文字を表示する等により、正解操作順序が左→中→右(LCR)の操作順序であることを示唆する演出であり、演出1−3は、液晶表示装置157の表示領域に「132」の文字を表示する等により、正解操作順序が左→右→中(LRC)の操作順序であることを示唆する演出である。
また、7セグデータSEG3選択を示す7セグデータコマンドを受信した場合には、モードに関わらず演出2−2が選択され、7セグデータSEG4選択を示す7セグデータコマンドを受信した場合には、モードに関わらず演出2−3が選択される。
ここで、演出2−2は、液晶表示装置157の表示領域に「213」の文字を表示する等により、正解操作順序が中→左→右(CLR)の操作順序であることを示唆する演出であり、演出2−3は、液晶表示装置157の表示領域に「312」の文字を表示する等により、正解操作順序が中→右→左(CRL)の操作順序であることを示唆する演出である。
また、7セグデータSEG5選択を示す7セグデータコマンドを受信した場合には、モードに関わらず演出3−2が選択され、7セグデータSEG6選択を示す7セグデータコマンドを受信した場合には、モードに関わらず演出3−3が選択される。
ここで、演出3−2は、液晶表示装置157の表示領域に「231」の文字を表示する等により、正解操作順序が右→左→中(RLC)の操作順序であることを示唆する演出であり、演出3−3は、液晶表示装置157の表示領域に「321」の文字を表示する等により、正解操作順序が右→中→左(RCL)の操作順序であることを示唆する演出である。
なお、本実施形態では、「123」などの文字を表示して、3つのリール110〜112に対する指示を報知したが、押し順演出の報知態様はこれに限定されない。つまり、押し順演出の報知態様は、数字や図柄を表示する態様を一例としており、押し順演出は、遊技者に特定の操作を行わせることが可能な演出であればよい。
<スロットマシンの動作>
以下、主制御部300、第1副制御部400、及び第2副制御部500の処理について図面を用いて説明する。
<主制御部メイン処理>
まず、図13を用いて、主制御部300のメイン処理について説明する。なお、同図は、主制御部300のメイン処理の流れを示すフローチャートである。
遊技の基本的制御は、主制御部300のCPU304が中心になって行い、電源断等を検知しないかぎり、CPU304が同図の主制御部メイン処理を繰り返し実行する。
電源投入が行われると、まず、ステップS101では、各種の初期設定を行う。この初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定、割込禁止の設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。
ステップS102では、メダル投入・スタート操作受付処理を実行する。ここではメダルの投入の有無をチェックし、メダルの投入に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。また、第1副制御部400に対してメダルが投入されたことを示すメダル投入コマンドを送信する準備を行う。なお、前回の遊技で再遊技役に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行うので、遊技者によるメダルの投入が不要となる。また、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタート操作されたと判断した場合は、投入されたメダル枚数を確定するとともに、有効な入賞ラインを確定し、乱数発生回路316で発生させた乱数を取得する。また、このステップS102では、第1副制御部400に対してスタートレバー135が操作されたことを示すスタートレバー受付コマンドを送信する準備を行う。
ステップS103では、入賞役内部抽選処理を行う。詳細は後述するが、この入賞役内部抽選処理では、入賞役の内部抽選や、第1副制御部400に対して内部抽選の結果を示す内部抽選コマンドを送信する準備等を行う。ステップS104では、リール停止準備処理を行う。このリール停止準備処理では、ステップS103の入賞役内部抽選処理の結果等に基づき、各リール110〜112毎にリール停止データを選択する。
ステップS105では、スタート操作に基づいて、全リール110〜112の回転を開始させるリール回転開始処理を実行する。ステップS106では、全リール110〜112の回転を停止させるリール停止処理を実行する。このリール停止処理では、後述する主制御部タイマ割込処理のリール回転制御処理に基づいて、全リールが停止したか否かを判定する処理等を行う。
ステップS107では、ストップボタン137〜139が押されることによって停止した図柄の入賞判定を行う。ここでは、有効化された入賞ラインL1上に、内部当選した入賞役又はフラグ持越し中の入賞役に対応する図柄組合せが揃った(停止表示された)場合にその入賞役に入賞したと判定する。また、このステップS107では、入賞判定の結果を示す表示判定コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。ステップS108では、メダル払出処理を行う。このメダル払出処理では、払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを払い出す。
ステップS109では、カウンタ更新処理を行う。詳細は後述するが、このカウンタ更新処理では、MYカウンタや補填差枚数カウンタ等の各種カウンタを更新する処理を行う。
ステップS110では、遊技状態制御処理を行う。詳細は後述するが、この遊技状態制御処理では、RT状態、モード等を更新する処理や、遊技状態を示す遊技状態コマンドを第1副制御部400に対して送信する準備等を行う。ステップS111では、有利区間終了処理を行う。詳細は後述するが、この有利区間終了処理では、有利区間が終了した場合に、対応する各種処理を行う。
以上により1ゲームが終了する。以降ステップS102へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。なお、上記各ステップで準備された各種コマンドは、後述する主制御部タイマ割込処理のコマンド設定送信処理において送信される。
<入賞役内部抽選処理>
次に、図14を用いて、主制御部メイン処理における入賞役内部抽選処理(ステップS103)について説明する。なお、図14は、入賞役内部抽選処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS201では、入賞役内部抽選を行う。この入賞役内部抽選では、主制御部メイン処理のステップS102で取得した乱数値と、ROM306に格納されている入賞役抽選テーブル(図9参照)を用いて、入賞役の内部抽選を行う。
ステップS202では、有利区間移行処理を行う。この有利区間移行処理では、有利区間フラグがオフの期間である通常区間において、有利区間移行条件が成立したか否かを判定し、有利区間移行条件が成立した場合(本例では、いずれかの入賞役に内部当選した場合)に、有利区間フラグをオンに設定する処理等を行う。
ステップS203では、CZ移行抽選処理を行う。詳細は後述するが、このCZ移行抽選処理では、ステップ201の入賞役内部抽選の結果等に基づいて、CZ移行抽選に関する処理等を行う。
ステップS204では、AT抽選処理を行う。詳細は後述するが、このAT抽選処理では、ステップ201の入賞役内部抽選の結果等に基づいて、AT初当たり抽選やATセット上乗せ抽選等のAT抽選に関する処理等を行う。
ステップS205では、押し順フラグ設定処理を行う。詳細は後述するが、この押し順フラグ設定処理では、ステップ201の入賞役内部抽選の結果等に基づいて、押し順フラグの設定等を行う。ステップS206では、指示モニタ表示処理を行う。詳細は後述するが、この指示モニタ表示処理では、ステップ205で設定された押し順フラグ等に基づいて、指示モニタ(払出枚数表示器127)を用いた押し順演出に関する処理等を行う。
ステップS207では、内部抽選コマンド送信要求処理を行った後に、入賞役内部抽選処理を終了する。詳細は後述するが、この内部抽選コマンド送信要求処理では、ステップ205で設定された押し順フラグ等に基づいて、第1副制御部400に対して内部抽選の結果を示す内部抽選コマンドを送信する準備等を行う。
<CZ移行抽選処理>
次に、図15を用いて、入賞役内部抽選処理におけるCZ移行抽選処理(ステップS203)について説明する。なお、図15は、CZ移行抽選処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS301では、小役1(チェリー)、小役2(スイカ)、または、小役3(チャンス目)のいずれかに内部当選したか否かを判定し、該当しない場合にはCZ移行抽選処理を終了し、該当する場合には、ステップS302以降の処理を行う。
ステップS302では、有利区間フラグがオンかオフかを判定し、オフの場合にはCZ移行抽選処理を終了し、オンの場合には、ステップS303に進む。ステップS303では、通常モードフラグがオンかオフかを判定し、オフの場合にはCZ移行抽選処理を終了し、オンの場合には、ステップS304に進む。
ステップS304では、乱数値等を用いてCZ移行抽選を行い、次のステップS305では、CZ移行抽選に当選したか否かを判定する。判定の結果、非当選の場合にはCZ移行抽選処理を終了し、当選の場合にはステップS306に進んで、CZモード移行フラグをオンに設定した後にCZ移行抽選処理を終了する。なお、ステップS306においてCZモード移行フラグがオンに設定されると、図7を用いて説明したモード遷移において、特定条件A(CZ権利の獲得)を満たすことになる。
<AT抽選処理>
次に、図16を用いて、入賞役内部抽選処理におけるAT抽選処理(ステップS204)について説明する。なお、図16は、AT抽選処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS401では、小役1(チェリー)、小役2(スイカ)、または、小役3(チャンス目)のいずれかに内部当選したか否かを判定し、該当しない場合にはAT抽選処理を終了し、該当する場合には、ステップS402以降の処理を行う。
ステップS402では、有利区間フラグがオンかオフかを判定し、オフの場合にはAT抽選処理を終了し、オンの場合には、ステップS403に進む。ステップS403では、ATモードフラグがオンかオフかを判定し、オフの場合にはステップS404に進み、オンの場合にはステップS408に進む。
ステップS404では、CZモードフラグがオンかオフかを判定し、オフの場合にはAT抽選処理を終了し、オンの場合にはステップS405に進む。ステップS405では、図10(a)を用いて説明したAT初当たり抽選を行い、次のステップS406では、AT初当たり抽選に当選したか否かを判定する。判定の結果、非当選の場合にはAT抽選処理を終了し、当選の場合にはステップS407に進んで、ATモード移行フラグをオンに設定した後にAT抽選処理を終了する。なお、ステップS407においてATモード移行フラグがオンに設定されると、図7を用いて説明したモード遷移において、特定条件C(AT権利の獲得)を満たすことになる。
ステップS408では、図10(b)を用いて説明したATセット上乗せ抽選を行い、次のステップS409では、ATセット上乗せ抽選に当選したか否かを判定する。判定の結果、非当選の場合にはAT抽選処理を終了し、当選の場合にはステップS410に進む。ステップS410では、ATセットのストック数に1を加算した後にAT抽選処理を終了する。
本例では、特殊ATモード中(ATモードフラグ=オフ&CZモードフラグ=オフ)は、押し順ナビ以外の特典(例えば、AT上乗せ、AT上乗せ高確ゾーン、疑似ボーナス等)を遊技者に付与しないため、特殊ATモード(第二の有利遊技状態)において、報知(ナビ)が示す停止操作条件に従う操作に不慣れな初心者等の遊技価値(出玉)を補填し、初心者等を救済することが可能でありながら、特殊ATモード(第二の有利遊技状態)における射幸性が過度に高くなることを未然に防止することができる。
<押し順フラグ設定処理>
次に、図17を用いて、入賞役内部抽選処理における押し順フラグ設定処理(ステップS205)について説明する。なお、図17は、押し順フラグ設定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS501では、ATモードフラグがオンかオフかを判定し、オフの場合には、ステップS502に進んでATモード押し順フラグ設定処理(詳細は後述)を行った後に押し順フラグ設定処理を終了し、オンの場合には、ステップS503に進む。ステップS503では、特殊ATモードフラグ(詳細は後述)がオンかオフかを判定し、オフの場合には、ステップS504に進んで特殊ATモード押し順フラグ設定処理(詳細は後述)を行った後に押し順フラグ設定処理を終了し、該当しない場合には、ステップS505に進む。
ステップS505では、通常モード・CZモード押し順フラグ設定処理(詳細は後述)を行った後に押し順フラグ設定処理を終了する。
<ATモード押し順フラグ設定処理>
次に、図18を用いて、押し順フラグ設定処理におけるATモード押し順フラグ設定処理(ステップS502)について説明する。なお、図18は、ATモード押し順フラグ設定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS601では、共通ベル(条件装置10)に内部当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS602に進み、該当しない場合にはステップS604に進む。ステップS602では、共通ベル押し順振り分け抽選を行った後にステップS603に進む。この共通ベル押し順振り分け抽選では、図11を用いて説明したように、SEG1〜SEG6の6種類の7セグデータから、均等抽選によって1つの7セグデータを選択する。ステップS603では、抽選結果の7セグデータ(SEGデータ)を選択した後にATモード押し順フラグ設定処理を終了する。
ステップS604では、特殊ベル(条件装置17〜22)に内部当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS605に進み、該当しない場合にはステップS606に進む。ステップS605では、特殊ベル押し順振り分け抽選を行った後にステップS603に進む。この特殊ベル押し順振り分け抽選では、図11を用いて説明したように、特殊ベルの種類に応じて、SEG1〜SEG6のうちの5種類の7セグデータ(SEGデータ)から、均等抽選によって1つの7セグデータ(SEGデータ)を選択する。
ステップS606では、押し順ベル(条件装置11〜16)に内部当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS607に進み、該当しない場合にはATモード押し順フラグ設定処理を終了する。ステップS607では、図11を用いて説明したように、SEG1〜SEG6の6種類の7セグデータ(SEGデータ)から、内部当選した条件装置に対応する7セグデータ(SEGデータ)を選択した後にステップS608に進む。ステップS608では、押し順フラグをオンに設定した後にATモード押し順フラグ設定処理を終了する。
<特殊ATモード押し順フラグ設定処理>
次に、図19を用いて、押し順フラグ設定処理における特殊ATモード押し順フラグ設定処理(ステップS504)について説明する。なお、図19は、特殊ATモード押し順フラグ設定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS701では、共通ベル(条件装置10)に内部当選したか否かを判定し、該当する場合には特殊ATモード押し順フラグ設定処理を終了し、該当しない場合にはステップS702に進む。ステップS702では、特殊ベル(条件装置17〜22)に内部当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS703に進み、該当しない場合にはステップS707に進む。
ステップS703では、押し順実行抽選を行う。この押し順実行抽選では、1/2の当選確率で押し順ナビを実行するか否かの抽選を行う。抽選の結果、非当選の場合には、特殊ATモード押し順フラグ設定処理を終了し、当選の場合には、ステップS705に進む。
ステップS705では、特殊ベル押し順振り分け抽選を行った後にステップS706に進む。この特殊ベル押し順振り分け抽選では、図11を用いて説明したように、特殊ベルの種類に応じて、SEG1〜SEG6のうちの5種類の7セグデータ(SEGデータ)から、均等抽選によって1つの7セグデータ(SEGデータ)を選択する。ステップ706では、抽選結果の7セグデータ(SEGデータ)を選択した後にステップS711に進む。
ステップS707では、押し順ベル(条件装置11〜16)に内部当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS708に進み、該当しない場合には特殊ATモード押し順フラグ設定処理を終了する。次のステップS708では、押し順実行抽選を行う。この押し順実行抽選では、1/2の当選確率で押し順ナビを実行するか否かの抽選を行う。抽選の結果、非当選の場合には、特殊ATモード押し順フラグ設定処理を終了し、当選の場合には、ステップS710に進む。
ステップS710では、図11を用いて説明したように、SEG1〜SEG6の6種類の7セグデータ(SEGデータ)から、内部当選した条件装置に対応する7セグデータ(SEGデータ)を選択した後にステップS711に進む。ステップS711では、押し順フラグをオンに設定した後に特殊ATモード押し順フラグ設定処理を終了する。
本例の特殊ATモード押し順フラグ設定処理では、設定値の推測を困難にするために、共通ベルに内部当選した場合であっても押し順ナビを実行しないことに加えて、押し順ベルや特殊ベルに内部当選した場合には1/2の確率で押し順ナビを実行するように構成している。
従来、停止操作条件によらずに入賞可能な第一の入賞役(本例では、共通ベル)と、停止操作条件に従った操作を行った場合にのみ入賞可能な第二の入賞役(本例では、押し順ベル)を備えた遊技台においては、遊技者が意図的に報知(ナビ)が示す停止操作条件に従わない操作を行った場合に、所定の払出(本例では、10枚)が有ったときは第一の入賞役に内部当選していたことが把握でき、所定の払出が無かったときは第二の入賞役に内部当選していたことが把握できるため、第一の入賞役が設定値に応じて内部当選の確率に差が設けられた入賞役である場合、所定の払出(本例では、10枚)を得ることはできないが、入賞役の種別に基づいて設定値を推測することが可能であった。
しかしながら、本例によれば、押し順ベルのナビ(第一の報知)と共通ベルのナビ(第二の報知)の実行頻度を低下させることで、遊技者が意図的に報知(ナビ)が示す停止操作条件に従わない操作を行って設定値を判別(推測)するような設定判別行為を行った場合であっても、実際の押し順ベルと共通ベルの各々の内部当選の回数と、設定判別行為により把握できた各々の回数とが異なることとなり、所定の払出の有無だけでは押し順ベル(第一の抽選結果)と共通ベル(第二の抽選結果)の見分けが難しくなるため、入賞役の種別に基づいた設定値の判別を困難にすることができる上に、設定判別行為によって所定の払出を得る機会を失う可能性があることから、当該行為を未然に抑止することができ、遊技者の公平性を担保することができる。
特に、押し順ベルのナビ(第一の報知)の実行頻度を第一の頻度(50%)に低下させるとともに、共通ベルのナビ(第二の報知)の実行頻度を該第一の頻度よりも低い第二の頻度(0%)に低下させるため、設定値の判別を困難にしつつ、出玉の減少が過度になることを防止することができる。
<通常モード・CZモード押し順フラグ設定処理>
次に、図20を用いて、押し順フラグ設定処理における通常モード・CZモード押し順フラグ設定処理(ステップS505)について説明する。なお、図20は、通常モード・CZモード押し順フラグ設定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS801では、共通ベル(条件装置10)に内部当選したか否かを判定し、該当する場合には通常モード・CZモード押し順フラグ設定処理を終了し、該当しない場合にはステップS802に進む。ステップS802では、押し順ベル(条件装置11〜16)に内部当選したか否かを判定し、該当する場合には通常モード・CZモード押し順フラグ設定処理を終了し、該当しない場合にはステップS803に進む。
ステップS803では、特殊ベル(条件装置17〜22)に内部当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS804に進み、該当しない場合には通常モード・CZモード押し順フラグ設定処理を終了する。ステップS804では、、図11を用いて説明したように、SEG1〜SEG6の6種類の7セグデータ(SEGデータ)から、内部当選した条件装置に対応する7セグデータ(SEGデータ)を選択した後にステップS805に進む。ステップS805では、押し順フラグをオンに設定した後に通常モード・CZモード押し順フラグ設定処理を終了する。
<指示モニタ表示処理>
次に、図21を用いて、入賞役内部抽選処理における指示モニタ表示処理(ステップS206)について説明する。なお、図21は、指示モニタ表示処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS901では、内部当選役毎に記憶している押し順フラグがオンかオフかを判定し、オフの場合には指示モニタ表示処理を終了し、オンの場合にはステップS902に進む。ステップS902では、指示モニタ表示制御を行った後に指示モニタ表示処理を終了する。
この指示モニタ表示制御では、オンに設定されている押し順フラグに対応する内部当選役と停止データに基づいて7セグデータを選択し、選択した7セグデータを、払出枚数表示器127(指示モニタ)の点灯パターンデータとして設定する。
例えば、共通ベルに対応する押し順フラグがオンに設定され、7セグデータとしてSEG1が記憶されている場合には、LCRの操作順序を示唆する7セグデータSEG1を、払出枚数表示器127(指示モニタ)の点灯パターンデータとして設定する。これにより、払出枚数表示器127(指示モニタ)は、図12(a)においてSEG1で示す表示態様で点灯する。
また、押し順ベルに対応する押し順フラグがオンに設定され、7セグデータとしてSEG3が記憶されている場合には、LCRの操作順序を示唆する7セグデータSEG3を、払出枚数表示器127(指示モニタ)の点灯パターンデータとして設定する。これにより、払出枚数表示器127(指示モニタ)は、図12(a)においてSEG3で示す表示態様で点灯する。
また、特殊ベルに対応する押し順フラグがオンに設定され、7セグデータとしてSEG5が記憶されている場合には、RLCの操作順序を示唆する7セグデータSEG5を、払出枚数表示器127(指示モニタ)の点灯パターンデータとして設定する。これにより、払出枚数表示器127(指示モニタ)は、図12(a)においてSEG5で示す表示態様で点灯する。
<内部抽選コマンド送信要求処理>
次に、図22を用いて、入賞役内部抽選処理における内部抽選コマンド送信要求処理(ステップS207)について説明する。なお、図22は、内部抽選コマンド送信要求処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1001では、押し順フラグがオンかオフを判定し、オンの場合にはステップS1002に進み、オフの場合にはステップS1003に進む。ステップS1002では、押し順情報を含む内部抽選コマンドを第1副制御部400に送信するための送信要求を行った後にステップS1004に進む。
ここで、内部抽選コマンドには、内部当選情報(内部当選役の情報)、AT関連情報(AT初当り抽選やATセット上乗せ抽選の抽選結果等)等が含まれ、押し順フラグがオンの場合には押し順情報(押し順を示す情報)がさらに含まれる。
ステップS1003では、押し順情報を含まない内部抽選コマンドを第1副制御部400に送信するための送信要求を行った後にステップS1004に進む。ステップS1004では、押し順フラグをオフに設定した後に内部抽選コマンド送信要求処理を終了する。
<カウンタ更新処理>
次に、図23を用いて、主制御部メイン処理におけるカウンタ更新処理(ステップS109)について説明する。なお、図23は、カウンタ更新処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1101では、有利区間カウンタ更新処理を行う。この有利区間カウンタ更新処理では、有利区間フラグがオンかオフかを判定し、オンの場合に有利区間カウンタに1を加算する処理を行う。
ステップS1102では、MYカウンタ更新処理を行う。このMYカウンタ更新処理では、有利区間フラグがオンかオフかを判定し、オンの場合に、当該遊技において遊技者が獲得した(遊技者に付与された)メダルの枚数(払出枚数)から、当該遊技において遊技者が投入したメダルの枚数(投入枚数)を減算し、減算後の値がプラスのときに、減算後の値を、現在のMYカウンタ(差枚数カウンタ)のカウンタ値に加算することで、MYカウンタ(差枚数カウンタ)のカウント値を更新する。
ステップS1103では、補填差枚数カウンタ更新処理を行う。詳細は後述するが、この補填差枚数カウンタ更新処理では、ATモードや特殊ATモードにおいて補填差枚数カウンタを更新する処理等を行う。
<補填差枚数カウンタ更新処理>
次に、図24を用いて、カウンタ更新処理における補填差枚数カウンタ更新処理(ステップS1103)について説明する。なお、図24は、補填差枚数カウンタ更新処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1201では、ATモードフラグがオンかオフかを判定し、オンの場合にはステップS1203に進み、オフの場合にはステップS1202に進む。ステップS1202では、特殊ATモードフラグがオンかオフかを判定し、オンの場合にはステップS1203に進み、オフの場合には補填差枚数カウンタ更新処理を終了する。
ステップS1203では、図9(a)等を用いて説明した条件装置11〜22のいずれか、すなわち、押し順ベル(条件装置11〜16)または特殊ベル(条件装置17〜22)に内部当選したか否かを判定し、該当しない場合には補填差枚数カウンタ更新処理を終了し、該当する場合には、ステップS1204に進む。
ステップS1204では、10枚の払い出しが無いかどうか(ナビに従わなかったかどうか)を判定し、該当する場合(ナビに従わない操作を行った場合)にはステップS1205に進み、該当しない場合(ナビに従った操作を行った場合)にはステップS1206に進む。ステップS1205では、補填差枚数に9を加算した後に補填差枚数カウンタ更新処理を終了する。
ここで、本例は、ナビに従った操作を行って小役4〜小役9のいずれかに入賞した場合の払出枚数が10枚、ナビに従わない操作を行って小役7〜小役8のいずれかに入賞した場合の払出枚数が1枚であることから、ナビに従わない操作を行った場合に、遊技者の損失枚数として9枚(=10枚−1枚)を加算するように構成している。
ステップS1206では、特殊ATモードフラグがオンかオフかを判定し、オンの場合にはステップS1207に進み、オフの場合には補填差枚数カウンタ更新処理を終了する。ステップS1207では、補填差枚数カウンタから10を減算するとともに、減算後の補填差枚数カウンタの値が0未満の場合には0を設定した後に、補填差枚数カウンタ更新処理を終了する。
ここで、本例は、ナビに従わない操作を行った場合に、遊技者の損失枚数として9枚(=10枚−1枚)を加算しているが、実際の補填枚数は、損失枚数よりも2枚少ない7枚としており、ステップS1207では、補填差枚数カウンタから10(=投入枚数3枚+損失枚数9枚−2枚)を減算するように構成している。なお、補填枚数は本例に限定されず、損失枚数と同数であってもよいし、損失枚数よりもさらに少ない枚数であってもよい。
また、本例では、初心者の押し順ミスを補填するために、ATモードまたは特殊ATモードにおける押し順フラグや特殊ベルのメダルの取りこぼしを対象とし、通常モードやCZモードにおいて特殊ベルの取りこぼしをした場合であってもメダルを補填しないように構成している。なお、本発明は本例に限定されず、通常モードやCZモードにおける取りこぼしを対象としてもよい。
本例では、ATモード(第一の有利遊技状態)において停止操作手段の操作ミスをし、遊技価値を獲得できなかった場合であっても、獲得できなかった遊技価値の少なくとも一部を、特殊ATモード(第二の有利遊技状態)において獲得可能なため、報知(ナビ)が示す停止操作条件に従う操作に不慣れな初心者等の遊技価値(出玉)を補填し、初心者等を救済することができ、遊技意欲の減退を未然に防止することができる。
特に、ATモード(第一の有利遊技状態)で獲得できなかった遊技価値の全てではなく、遊技価値の少なくとも一部を、特殊ATモード(第二の有利遊技状態)で獲得した場合に、当該特殊ATモード(第二の有利遊技状態)を終了するため、特殊ATモード(第二の有利遊技状態)における救済が過度になることを未然に防止することができ、初心者等に対して、遊技上達の動機付けを与えることができる。
<遊技状態制御処理>
次に、図25を用いて、主制御部メイン処理における遊技状態制御処理(ステップS110)について説明する。なお、図25は、遊技状態制御処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1301では、RT状態更新処理を行う。このRT状態更新処理では、図6を用いて説明したRTの遷移図に基づいて、RT系の遊技状態を更新する処理等を行う。ステップS1302では、モード更新処理を行う。詳細は後述するが、このモード更新処理では、図7を用いて説明したATモードの遷移図に基づいて、AT系の遊技状態を更新する処理等を行う。
ステップS1303では、AT状態更新処理を行う。このAT状態更新処理では、ATゲーム数の更新、具体的には、AT残ゲーム数が0の場合にATセット数が残っている場合には、ATセット数を1つ減算するとともにAT残ゲーム数の初期値として30をセットする処理等を行う。
ステップS1304では、遊技状態コマンドの送信要求を行う。本例に係る遊技状態コマンドは、ステップS1301のRT状態更新処理に基づくRT状態、ステップS1302のモード更新処理に基づくモード状態、ステップS1303のAT状態更新処理に基づくATセット数やAT残ゲーム数等の情報を含む連送コマンドである。
<モード更新処理>
次に、図26を用いて、遊技状態制御処理におけるモード更新処理(ステップS1302)について説明する。なお、図26は、モード更新処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1401では、CZモード更新処理を行う。このCZモード更新処理では、CZモード移行フラグがオンかオフかを判定し、オンの場合にはCZモードフラグをオンに設定した後にCZモード移行フラグをオフに設定する。また、CZモードフラグがオンの場合には、CZ残ゲーム数を更新し、CZモード終了条件が成立した場合(本例では、CZモード移行後に32Gを消化し、CZ残ゲーム数が0になった場合)に、有利区間終了待機フラグをオンに設定した後にCZモードフラグをオフに設定する。
ステップS1402では、ATモード更新処理を行う。詳細は後述するが、このATモード更新処理では、ATモードを特殊ATモードまたはCZモードに移行させる処理等を行った後にモード更新処理を終了する。
ステップS1403では、特殊ATモード更新処理を行う。詳細は後述するが、この特殊ATモード更新処理では、特殊ATモードをCZモードに移行させる処理等を行う。
<ATモード更新処理>
次に、図27を用いて、モード更新処理におけるATモード更新処理(ステップS1402)について説明する。なお、図27は、ATモード更新処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1501では、ATモード移行フラグがオンかオフかを判定し、オンの場合にはステップS1502に進み、オフの場合にはステップS1504に進む。ステップS1502では、ATモードフラグをオンに設定し、次のステップS1503に進んでATモード移行フラグをオフに設定した後にATモード更新処理を終了する。
ステップS1504では、ATモードフラグがオンかオフかを判定し、オンの場合にはステップS1505に進み、オフの場合にはATモード更新処理を終了する。ステップS1505では、ATモード終了条件が成立したか否か(本例では、ATモードの残ゲームなし&AT権利のストックなしの条件を満たしたか否か)を判定し、成立している場合にはステップS1506に進み、成立していない場合にはATモード更新処理を終了する。
ステップS1506では、補填差枚数カウンタの値が0よりも大きいか否かを判定し、該当する場合にはステップS1507に進んで特殊ATモードフラグをオンに設定してステップS1509に進み、オフの場合にはステップS1508に進んでCZモードフラグをオンに設定してステップS1509に進む。
なお、ステップS1507において特殊ATモードフラグがオンに設定されると、図7を用いて説明したモード遷移において、特定条件E(ATモードの残ゲームなし&AT権利のストックなし&補填差枚数あり)を満たすことになる。また、ステップS1508においてCZモードフラグがオンに設定されると、図7を用いて説明したモード遷移において、特定条件D(ATモードの残ゲームなし&AT権利のストックなし&補填差枚数なし)を満たすことになる。
ステップS1509では、ATモードフラグをオフに設定した後にATモード更新処理を終了する。
<特殊ATモード更新処理>
次に、図28を用いて、モード更新処理における特殊ATモード更新処理(ステップS1403)について説明する。なお、図28は、特殊ATモード更新処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1601では、特殊ATモードフラグがオンかオフかを判定し、オンの場合にはステップS1602に進み、オフの場合には特殊ATモード更新処理を終了する。ステップS1602では、補填差枚数カウンタの値が0であるか否かを判定し、0の場合にはステップS1603に進み、0ではない場合には特殊ATモード更新処理を終了する。
ステップS1603では、CZモードフラグをオンに設定し、次のステップS1604では、特殊ATモードフラグをオフに設定した後に、特殊ATモード更新処理を終了する。なお、ステップS1603においてCZモードフラグがオンに設定されると、図7を用いて説明したモード遷移において、特定条件F(特殊ATモード中に補填差枚数を獲得)を満たすことになる。
<有利区間終了処理>
次に、図29を用いて、主制御部メイン処理における有利区間終了処理(ステップS111)について説明する。なお、図29は、有利区間終了処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1701では、有利区間フラグがオンかオフかを判定し、オンの場合にはステップS1702に進み、オフの場合には有利区間終了処理を終了する。ステップS1702では、有利区間終了待機フラグがオンかオフかを判定し、オンの場合にはステップS1703に進んで有利区間終了待機フラグをオフに設定した後にステップS1705に進む。
ステップS1704では、有利区間終了条件が成立したか否か(本例では、有利区間において1500Gを消化したか否か、または、MYカウンタ(差枚数カウンタ)の値が2400に到達したか否か)を判定し、成立した場合(有利区間において1500Gを消化した場合、または、MYカウンタ(差枚数カウンタ)の値が2400に到達した場合)にはステップS1705に進み、成立していない場合には有利区間終了処理を終了する。
ステップS1705では、有利区間フラグをオフに設定し、次のステップS1706では、有利区間カウンタをクリアしてステップS1707に進む。ステップS1707では、MYカウンタ(差枚数カウンタ)をクリアし、次のステップS1708では、AT関連情報をクリアしてステップS1709に進む。
ステップS1709では、通常モードフラグをオンに設定し、次のステップS1710では、有利区間ランプの消灯、有利区間終了を示すコマンドの送信準備等の、その他の有利区間終了処理を実行した後に有利区間終了処理を終了する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図30を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、図30は、主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS1801では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS1802では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS1803では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種センサ318のセンサ回路320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。ステップS1804では、各種遊技処理が実行され、割込みステータスに応じた処理が実行される。ステップS1805では、タイマ更新処理を行う。より具体的には、各種タイマをそれぞれの時間単位により更新する。
ステップS1806では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、まずはステップS1803において信号状態記憶領域に記憶した各種センサ318の信号状態を読み出して、メダル投入異常及びメダル払出異常等に関するエラーの有無を監視し、エラーを検出した場合には(図示省略)エラー処理を実行させる。さらに、現在の遊技状態に応じて、メダルセレクタ170(メダルセレクタ170内に設けたソレノイドが動作するメダルブロッカ)、各種ランプ339、各種の7セグメント(SEG)表示器の設定を行う。ステップS1807では、リール回転制御処理を行う。このリール回転制御処理では、回転制御データに基づいてリール110〜112の回転制御を行う。
ステップS1808では、コマンド設定送信処理を行い、送信準備(送信要求)されていた各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。ステップS1809では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してスロットマシン100とは別体の情報入力回路652に出力する。
ステップS1810では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS1812に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS1811に進む。
ステップS1811では、タイマ割込終了処理を終了する各種処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS1801で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定等行う。その後、主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS1812では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部の処理>
次に、図31を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、図31(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。図31(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。図31(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、図31(a)を用いて、第1副制御部400のメイン処理について説明する。電源投入が行われると、まずステップS2001で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この処理で、内部当選の結果を表す情報である内部当選情報を記憶させるための領域と、遊技状態を表す情報であるRT更新情報を記憶させるための領域が、それぞれRAM408に設けられる。
ステップS2002では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS2003の処理に移行する。ステップS2003では、タイマ変数に0を代入する。ステップS2004では、コマンド処理を行う。このコマンド処理では、主制御部300から受信した各コマンドに対応する処理を行う。
ステップS2005では、演出制御処理を行う。この演出制御処理では、RAM408内に設けられた演出予約領域内にある演出予約情報に従って、演出の準備(予約)を行う。この準備には例えば、演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップS2006では、ステップS2005の処理結果に基づいて音制御処理を行う。例えば、ステップS2005で読み出した演出データの中に音源IC418への命令がある場合には、この命令を音源IC418に出力する。ステップS2007では、ステップS2005の処理結果に基づいてランプ制御処理を行う。例えば、ステップS2005で読み出した演出データの中に各種ランプ420への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS2008では、ステップS2005の処理結果に基づいて第2副制御部500にコマンドを送信する設定を行う情報出力処理を行う。例えば、ステップS2005で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信するコマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS2002へ戻る。
次に、図31(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS2101では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図31(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS2201では、図31(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS2002において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS2002において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS2202では、ステップS2008で設定された第2副制御部500へのコマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<第2副制御部500の処理>
次に、図32を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、図32(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートであり、同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。また、同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートであり、同図(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。
まず、第2副制御部メイン処理のステップS2501では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS2501で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポート初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS2502では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS2503の処理に移行する。ステップS2503では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS2504では、コマンド処理を行う。コマンド処理では第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップS2505では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS2504で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。この処理には、例えば、演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップS2506では、ステップS2505の処理結果に基づいて画像制御処理を行う。例えば、ステップS2505で読み出した演出データの中に画像制御の命令がある場合には、この命令に対応する画像制御を行い、ステップS2502へ戻る。
次に、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS2601では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS2701では、第2副制御部メイン処理におけるステップS2502において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS2502において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS2702では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、第2副制御部500のメイン処理におけるステップS2506の画像制御処理について説明する。ステップS2801では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM518の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が演出画像表示装置157に表示される。
次に、CPU504は、VDP516のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM518の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM518への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP516は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM518に転送する。その後、VDP516は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
ステップS2802では、VDP516からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS2803に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS2803では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップS2801でVRAM518に転送した画像データに基づいてVRAM518の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM518の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP516に指示する。VDP516はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS2804では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP516に画像の描画開始を指示する。VDP516は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。ステップS2805では、画像の描画終了に基づくVDP516からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS2806に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS2806では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<ATモードと特殊ATモードにおけるメダルの獲得枚数>
次に、図33を用いて、ATモードと特殊ATモードにおけるメダルの獲得枚数について説明する。
図33(a)は、ATモードから特殊ATモードに移行しない場合のモード遷移の一例を示した図であり、図33(b)は、ATモードから特殊ATモードに移行する場合のモード遷移の一例を示した図である。
図16を用いて説明したように、本例のAT抽選処理では、小役1(チェリー)、小役2(スイカ)、または、小役3(チャンス目)のいずれかに内部当選した場合、ATモード中(有利区間フラグ=オン、ATモードフラグ=オン)においては、図33(a)に示すように、ATセット上乗せ抽選を実行するため、ATセットの上乗せが可能である一方で、特殊ATモード中(有利区間フラグ=オン、ATモードフラグ&CZモードフラグ=オフ)においては、図33(b)に示すように、ATセット上乗せ抽選を実行しないように構成している。なお、本発明は、本例に限定されず、特殊ATモード中にATセット上乗せ抽選を実行するように構成してもよい。
図33(c)は、同図(a)に示す特殊ATモードに移行しない場合のメダルの獲得枚数の変化と、同図(b)に示す特殊ATモードに移行した場合のメダルの獲得枚数の変化を比較した図である。
図33(a)に示すように、ATモードから特殊ATモードに移行させることなく遊技を進行した場合には、ATモードの純増枚数が5.7枚であると仮定すると、メダルの純増枚数は、例えば、同図(c)に示すグラフG1のように変化する。
一方、同図(b)に示すように、ATモードから特殊ATモードに移行させる遊技を進行した場合には、ATモードの純増枚数が5.7枚、特殊ATモードの純増枚数が3.7枚であると仮定すると、メダルの純増枚数は、例えば、同図(c)に示すグラフG2のように変化する。
グラフG1の方がグラフG2よりも傾きが大きいことから、ATモードから特殊ATモードに移行しない場合の方が、ATモードから特殊ATモードに移行した場合よりも単位時間当たりの純増枚数が多く、遊技者にとっては有利であることが分かる。
<特殊ATモードの他の終了条件>
次に、図34を用いて、特殊ATモードの他の終了条件について説明する。なお、図34は、特殊ATモードの他の終了条件を説明するための図である。
図28を用いて説明したように、特殊ATモード更新処理では、特殊ATモード中(特殊ATモードフラグ=オン)において補填差枚数が0枚になった場合に、特殊ATモードを終了してCZモードに移行するが、特殊ATモードは、有利区間終了条件が成立した場合にも終了する。
具体例には、図29を用いて説明したように、有利区間終了処理では、MYカウンタ(差枚数カウンタ)の値が2400に到達した場合、または、有利区間において1500Gを消化した場合に、有利区間終了処理を終了するが、特殊ATモードにおいても、図34(a)に示すように、有利区間において1500Gを消化して有利区間終了条件が成立した場合、または、同図(b)に示すように、有利区間においてMYカウンタ(差枚数カウンタ)の値が2400に到達して有利区間終了条件が成立した場合にも、特殊ATモードを終了し、通常区間(非有利区間)に移行する。
<図柄表示窓(可変表示部)の表示態様>
次に、図35を用いて、図柄表示窓113(可変表示部)の表示態様について説明する。なお、図35は、小役4〜小役9に入賞した場合の表示結果の一例を示した図である。
<図柄表示窓(可変表示部)の表示態様/小役4入賞>
図35(a)に示すように、小役4(Fr1)は、入賞により、「リプレイ図柄−リプレイ図柄−スイカ図柄」の図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが上段演出ラインL2に停止表示される入賞役である。
本例では、共通ベル「小役4〜9」に内部当選し、LCRの押し順で停止操作がされた場合には、小役4(Fr1)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが上段演出ラインL2に停止表示される。
また、押し順ベルLCR「小役4、10、11」に内部当選し、予め定められた正解操作順序(本例では、LCR)に従って停止操作がされた場合には、小役4(Fr1)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが上段演出ラインL2に停止表示される。
また、特殊ベルLRC「小役4、6〜10」、特殊ベルCLR「小役4、5、7〜9、11」、特殊ベルCRL「小役4〜6、8、9、11」、特殊ベルRLC「小役4〜7、9、11」、特殊ベルRCL「小役4〜8、11」のいずれかに内部当選し、予め定められた不正解操作順序(本例では、LCR)に従って停止操作がされた場合には、小役4(Fr1)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが上段演出ラインL2に停止表示される。
<図柄表示窓(可変表示部)の表示態様/小役5入賞>
図35(b)に示すように、小役5(Fr2)は、入賞により、「リプレイ図柄−ベル図柄−リプレイ図柄」の図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが右下がり演出ラインL4に停止表示される入賞役である。
本例では、共通ベル「小役4〜9」に内部当選し、LRCの押し順で停止操作がされた場合には、小役5(Fr2)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが右下がり演出ラインL4に停止表示される。
また、押し順ベルLRC「小役5、10、11」に内部当選し、予め定められた正解操作順序(本例では、LRC)に従って停止操作がされた場合には、小役5(Fr2)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが右下がり演出ラインL4に停止表示される。
また、特殊ベルLCR「小役5〜10」、特殊ベルCLR「小役4、5、7〜9、11」、特殊ベルCRL「小役4〜6、8、9、11」、特殊ベルRLC「小役4〜7、9、11」、特殊ベルRCL「小役4〜8、11」のいずれかに内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、LRC)に従って停止操作がされた場合には、小役5(Fr2)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが右下がり演出ラインL4に停止表示される。
<図柄表示窓(可変表示部)の表示態様/小役6入賞>
図35(c)に示すように、小役6(Fr3)は、入賞により、「ベル図柄−ベル図柄−ベル図柄」の図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示される入賞役である。
共通ベル「小役4〜9」に内部当選し、CLRの押し順で停止操作がされた場合には、小役6(Fr3)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示される。
また、押し順ベルCLR「小役6、10、11」に内部当選し、予め定められた正解操作順序(本例では、CLR)に従って停止操作がされた場合には、小役6(Fr3)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示される。
また、特殊ベルCRL「小役4〜6、8、9、11」、特殊ベルRLC「小役4〜7、9、11」、特殊ベルRCL「小役4〜8、11」、特殊ベルLCR「小役5〜10」、特殊ベルLRC「小役4、6〜10」のいずれかに内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、CLR)に従って停止操作がされた場合には、小役6(Fr3)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示される。
<図柄表示窓(可変表示部)の表示態様小役7入賞>
図35(d)に示すように、小役7(Fr4)は、入賞により、「スイカ図柄−ベル図柄−スイカ図柄」の図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが右上がり演出ラインL5に停止表示される入賞役である。
共通ベル「小役4〜9」に内部当選し、CRLの押し順で停止操作がされた場合には、小役7(Fr4)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが右上がり演出ラインL5に停止表示される。
押し順ベルCRL「小役7、10、11」に内部当選し、予め定められた正解操作順序(本例では、CRL)に従って停止操作がされた場合には、小役7(Fr4)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが右上がり演出ラインL5に停止表示される。
また、特殊ベルCLR「小役4、5、7〜9、11」、特殊ベルRLC「小役4〜7、9、11」、特殊ベルRCL「小役4〜8、11」、特殊ベルLCR「小役5〜10」、特殊ベルLRC「小役4、6〜10」のいずれかに内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、CRL)に従って停止操作がされた場合には、小役7(Fr4)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが右上がり演出ラインL5に停止表示される。
<図柄表示窓(可変表示部)の表示態様/小役8入賞>
図35(e)に示すように、小役8(Fr5)は、入賞により、「スイカ図柄−スイカ図柄−リプレイ図柄」の図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが下段演出ラインL3に停止表示される入賞役である。
共通ベル「小役4〜9」に内部当選し、RLCの押し順で停止操作がされた場合には、小役8(Fr5)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが下段演出ラインL3に停止表示される。
また、押し順ベルRCL「小役8、10、11」に内部当選し、予め定められた正解操作順序(本例では、RLC)に従って停止操作がされた場合には、小役8(Fr5)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが下段演出ラインL3に停止表示される。
また、特殊ベルRCL「小役4〜8、11」、特殊ベルLCR「小役5〜10」、特殊ベルLRC「小役4、6〜10」、特殊ベルCLR「小役4、5、7〜9、11」、特殊ベルCRL「小役4〜6、8、9、11」のいずれかに内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、RLC)に従って停止操作がされた場合には、小役8(Fr5)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが下段演出ラインL3に停止表示される。
<図柄表示窓(可変表示部)の表示態様/小役9入賞>
図35(f)に示すように、小役9(Fr6)は、入賞により、「スイカ図柄−ベル図柄−リプレイ図柄」の図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが小山演出ラインL6に停止表示される入賞役である。
共通ベル「小役4〜9」に内部当選し、RCLの押し順で停止操作がされた場合には、小役9(Fr6)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが小山演出ラインL6に停止表示される。
また、押し順ベルRCL「小役9、10、11」に内部当選し、予め定められた正解操作順序(本例では、RCL)に従って停止操作がされた場合には、小役9(Fr6)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが小山演出ラインL6に停止表示される。
また、特殊ベルRLC「小役4〜7、9、11」、特殊ベルLCR「小役5〜10」、特殊ベルLRC「小役4、6〜10」、特殊ベルCLR「小役4、5、7〜9、11」、特殊ベルCRL「小役4〜6、8、9、11」に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、RCL)に従って停止操作がされた場合には、小役9(Fr6)に対応する図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示されるとともに、ベル揃い図柄組合せが小山演出ラインL6に停止表示される。
本例では、図36(a)〜同図(f)を用いて説明したように、図柄表示窓113(可変表示部)に導出(停止表示)されるベル揃い図柄組合せの停止態様を多彩にすることができる上に、複数種類の設定値に応じて内部当選の確率に差が設けられた共通ベルと、複数種類の設定値の何れでも内部当選の確率が同一とされた押し順ベルの見分けが難しくなるため、設定値の判別を困難にすることができ、遊技者の公平性を担保することができる。
また、入賞ライン(有効ライン)と演出ラインを用いる仕様であっても、図柄表示窓113(可変表示部)に導出(停止表示)されるベル揃い図柄組合せの停止態様を多彩にすることができる上に、第一の抽選結果(例えば、押し順ベルLCR)と第三の抽選結果(共通ベル)、および、第二の抽選結果(例えば、押し順ベルLRC)と第三の抽選結果(共通ベル)の見分けがそれぞれ難しくなるため、設定値の判別を困難にすることができ、遊技者の公平性を担保することができる。
また、複数種類の設定値の何れでも内部当選の確率が同一とされた特殊ベル(第四の抽選結果)がさらに含まれ、特殊ベル(第四の抽選結果)が導出された遊技において第一の停止操作条件(例えば、押し順LCR)または第二の停止操作条件(例えば、押し順LRC)に従って操作された場合に、図柄表示窓113(可変表示部)に第一の表示結果(例えば、入賞ラインL1に払出数10枚の小役に対応する図柄組合せを停止表示)を導出(停止表示)するため、設定値の判別に要する時間が長くなり、遊技台の稼働率が向上するとともに、設定値の判別を困難にすることができ、遊技者の公平性を担保することができる。
また、押し順ベル(第一の抽選結果、第二の抽選結果)および共通ベル(第三の抽選結果)の何れとも異なる特殊ベル(第四の抽選結果)がさらに含まれ、特殊ベル(第四の抽選結果)が導出された遊技において、第一の停止操作条件(例えば、押し順LCR)および第二の停止操作条件(例えば、押し順LRC)の何れとも異なる第三の停止操作条件(例えば、押し順CLR,CRL、RLC、RCL)に従って操作された場合に、図柄表示窓113(可変表示部)に第二の表示結果(例えば、入賞ラインL1に払出数1枚の小役に対応する図柄組合せを停止表示)を導出(停止表示)するため、設定値の判別に要する時間が長くなり、遊技台の稼働率が向上するとともに、設定値の判別を困難にすることができ、遊技者の公平性を担保することができる。
なお、ベル揃い図柄組合せが停止表示される演出ラインは、本例に限定されず、例えば、共通ベルでは、特定の演出ライン(例えば、上段演出ラインL2)にベル揃い図柄組合せが停止表示され、押し順ベルでは、特定の演出ライン(上段演出ラインL2)を少なくとも含む複数種類の演出ラインにベル揃い図柄組合せが停止表示されるように構成してもよい。また、共通ベルでは、複数種類の演出ライン(例えば、上段演出ラインL2と下段演出ラインL3)にベル揃い図柄組合せが停止表示され、押し順ベルでは、複数種類の演出ライン(上段演出ラインL2と下段演出ラインL3)のうちの少なくとも一つの演出ラインを含む複数種類の演出ラインにベル揃い図柄組合せが停止表示されるように構成してもよい。
<押し順演出(押し順ナビ)>
次に、図36を用いて、押し順演出(押し順ナビ)について説明する。図36(a)は、ATモード中の押し順ナビの一例を示した図である。
本例では、ATモードに移行した場合に、残りのATセット数を示唆する表示(本例では、「継続セット数 2」という文字列を含む画像)と、AT残ゲーム数を示唆する表示(本例では、「残 50G」という文字列を含む画像)と、MYカウンタ(差枚数カウンタ)の値を示す表示(本例では、「トータル 340枚」という文字列を含む画像)を表示している。
また、このATモードにおいて、副制御部が、例えば7セグデータSEG2選択を示す7セグデータコマンドを受信した場合には、図12(b)に示す演出1−3を選択し、図36(a)に示すように、液晶表示装置157の表示領域に「132」の文字を表示する等により、正解操作順序が左→右→中(LRC)の操作順序であることを示唆する演出を実行する。
図36(b)は、特殊ATモード中の押し順ナビの一例を示した図である。
本例では、ATモードから特殊ATモードに移行した場合に、特殊ATモード中であることを示唆する特殊ATモード表示SP(本例では、「延長中」の文字列を含む画像)と、MYカウンタ(差枚数カウンタ)の値を示す表示(本例では、「トータル 480枚」という文字表示)を表示している。
また、この特殊ATモード中において、副制御部が、例えば7セグデータSEG3選択を示す7セグデータコマンドを受信した場合には、図12(b)に示す演出2−2を選択し、図36(b)に示すように、液晶表示装置157の表示領域に「213」の文字を表示する等により、正解操作順序が中→左→右(CLR)の操作順序であることを示唆する演出を実行する。
なお、特殊ATモード中であることを示唆する特殊ATモード表示SPは、本例に限定されず、例えば、特殊ATモードだけに使用する専用画像等であってもよいし、特殊ATモードの終了後に移行する予定のモードを示唆する画像(例えば、CZモードを示唆する画像や、通常区間(非有利区間)であることを示唆する画像)等であってもよい。
本実施形態1に係る遊技台によれば、ATモード(第一の有利遊技状態)において停止操作手段の操作ミスをし、遊技価値を獲得できなかった場合であっても、獲得できなかった遊技価値の少なくとも一部を、ATモード(第一の有利遊技状態)の終了後に設定される特殊ATモード(第二の有利遊技状態)において獲得可能なため、報知(ナビ)が示す停止操作条件に従う操作に不慣れな初心者等の遊技価値(出玉)を補填し、初心者等を救済することができ、遊技意欲の減退を未然に防止することができる。
また、特殊ATモード(第二の有利遊技状態)において意図的に報知(ナビ)が示す停止操作条件に従わない操作を行って設定値を判別(推測)するような設定判別行為が懸念されるが、本実施形態1に係る遊技台によれば、押し順ベルのナビ(第一の報知)と共通ベルのナビ(第二の報知)の実行頻度を低下させることで、遊技者が意図的に設定判別行為を行った場合であっても、実際の押し順ベルと共通ベルの各々の内部当選の回数と、設定判別行為により把握できた各々の回数とが異なることとなり、所定の払出(本例ででは10枚)の有無だけでは押し順ベル(第一の抽選結果)と共通ベル(第二の抽選結果)の見分けが難しくなるため、入賞役の種別に基づいた設定値の判別を困難にすることができる上に、設定判別行為によって所定の払出(本例ででは10枚)を得る機会を失う可能性があることから、当該行為を未然に抑止することができ、遊技者の公平性を担保することができる。
<<実施形態2>>
以下、本発明の実施形態2に係る遊技台(スロットマシン)について説明する。なお、重複した説明を回避するために、以降では、上記実施形態1に係るスロットマシン100と異なる構成についてのみ説明する。
<AT系とボーナス系の遊技状態(モード)の種類>
最初に、図37を用いて、実施形態2に係るスロットマシンにおけるAT系とボーナス系の遊技状態(モード)の種類および変遷について説明する。図37は、実施形態2に係るスロットマシンにおけるAT系とボーナス系の遊技状態の遷移図であり、図7を用いて説明したAT系とボーナス系の遊技状態の遷移図の変形例である。
上記実施形態1に係るスロットマシンでは、特殊ATモードからATモードに移行しない例を示したが、本実施形態では、特殊ATモードからATモードに移行(復帰)可能としている。
具体例には、本実施形態では、予め定められた特定条件Eを満たした場合(本例では、ナビ失敗回数3回以上の条件を満たした場合)には、特殊ATモードに移行する。また、本例では、ATモードの残ゲームなし&AT権利のストックなしを、特殊ATモードへの移行条件としていないことから、特殊ATモードにおいて、ATモードにおけるAT残ゲーム数やAT権利のストックを引き継ぐように構成している。
一方、特殊ATモードにおいて、予め定められた特定条件Fを満たした場合(本例では、特殊ATモード中にAT残ゲーム無し&AT権利のストックなしの条件を満たした場合)には、CZモードに移行し、予め定められた特定条件Iを満たした場合(本例では、復帰条件を満たした場合)には、ATモードに移行するように構成している。
ここで、復帰条件とは、特殊ATモードからATモードに移行(復帰)するための条件をいい、本例では、ATモードにおけるナビ失敗回数をカウントする押し順不一致カウンタが1よりも小さい場合、すなわち、特殊ATモードにおいて、ATモードの失敗回数と同じ回数のナビを成功させた場合に成立する条件である(詳細は後述する)。
なお、復帰条件は、本例に限定されず、例えば、特殊ATモードにおいて、ATモードの失敗回数よりも少ない回数のナビを成功させた場合に成立する条件であってもよいし、特殊ATモードにおいて所定回数の遊技を消化した場合に成立する条件等であってもよい
<補填差枚数カウンタ更新処理>
次に、図38を用いて、本実施形態2に係る補填差枚数カウンタ更新処理について説明する。なお、図38は、本実施形態2に係る補填差枚数カウンタ更新処理の流れを示すフローチャートであり、図24を用いて説明した補填差枚数カウンタ更新処理の変形例である。
上記実施形態1に係るスロットマシンでは、ATモードにおいて押し順ベルまたは特殊ベルに内部当選し、10枚の払い出しが無かった場合に、補填差枚数を加算し、特殊ATモードにおいて押し順ベルまたは特殊ベルに内部当選し、10枚の払い出しが有った場合に、補填差枚数を減算する例を示した。
これに対して、本実施形態では、ATモードにおいて押し順ベルまたは特殊ベルに内部当選したときに、押し順が押し順ナビと一致しなかった場合に、押し順不一致カウンタに1を加算し、特殊ATモードにおいて押し順ベルまたは特殊ベルに内部当選したときに、押し順が押し順ナビと一致した場合に、押し順不一致カウンタから1を減算するように構成している。
具体的には、本実施形態2に係る補填差枚数カウンタ更新処理では、図24を用いて説明した補填差枚数カウンタ更新処理のステップS1204,S1205,S1207の処理に代えて、ステップS1210〜S1212の処理を適用している。
ステップS1210では、押し順が7セグデータ(SEGデータ)と一致したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1211に進み、該当しない場合には、ステップS1206に進む。ステップS1211では、押し順不一致カウンタに1を加算した後に補填差枚数カウンタ更新処理を終了する。
また、ステップS1206において特殊ATモードフラグがオンであると判定した場合には、ステップS1212に進んで押し順不一致カウンタから1を減算した後に補填差枚数カウンタ更新処理を終了する。
<ATモード更新処理>
次に、図39を用いて、本実施形態2に係るATモード更新処理について説明する。なお、図39は、本実施形態2に係るATモード更新処理の流れを示すフローチャートであり、図27を用いて説明したATモード更新処理の変形例である。
上記実施形態1に係るスロットマシンでは、ATモードにおいてATモード終了条件が成立し(ATモードの残ゲームなし&AT権利のストックなし)、かつ、補填差枚数ありの場合に、特殊ATモードに移行する例を示した。
これに対して、本実施形態では、ATモードにおいてATモード終了条件が成立していないが、押し順不一致カウンタが2よりも大きい場合(ナビ失敗回数3回以上の条件を満たした場合)に、特殊ATモードに移行するように構成している。
具体的には、本実施形態2に係るATモード更新処理では、図27を用いて説明したATモード更新処理のステップS1506に代えて、ステップS1510〜S1512の処理を適用している。
ステップS1510では、特殊ATモード待機フラグがオンかオフかを判定し、オンの場合にはステップS1511に進み、オフの場合にはステップS1502に進む。ステップS1511では、特殊ATモード移行フラグをオンに設定した後にステップS1503に進む。
ATモード終了条件が成立していない場合に実行するステップS1512では、押し順不一致カウンタの値が2よりも大きいか否か(ナビ失敗回数が3回以上か否か)を判定し、該当する場合(ナビ失敗回数が3回以上の場合)には、ステップS1507に進み、該当しない場合にはATモード更新処理を終了する。
なお、図39に示すATモード更新処理のステップS1507において特殊ATモードフラグがオンに設定されると、図37を用いて説明したモード遷移において、特定条件E(ナビ失敗回数3回以上)を満たすことになる。
本例では、報知(ナビ)に従わない操作が複数回(本例では3回以上)行われた場合に、図37に示す特定条件Eの条件が成立し、特殊ATモードに移行するため、報知(ナビ)が示す停止操作条件に従わない操作が意図的なものではなく、単に操作ミスをした遊技者等を救済することができる。
<特殊ATモード更新処理>
次に、図40を用いて、本実施形態2に係る特殊ATモード更新処理について説明する。なお、図40は、本実施形態2に係る特殊ATモード更新処理の流れを示すフローチャートであり、図28を用いて説明した特殊ATモード更新処理の変形例である。
上記実施形態1に係るスロットマシンでは、特殊ATモードにおいて補填差枚数が0になった場合に、CZモードに移行する例を示した。
これに対して、本実施形態では、特殊ATモードにおいてATモード終了条件が成立していないが、復帰条件が成立した場合(本例では、押し順不一致カウンタが1未満の場合)に、ATモードに移行し、特殊ATモードにおいてATモード終了条件が成立した場合(ATモードの残ゲームなし&AT権利のストックなしの条件を満たした場合)に、CZモードに移行するように構成している。
具体的には、本実施形態2に係る特殊ATモード更新処理では、図28を用いて説明した特殊ATモード更新処理の処理に加えて、ステップS1611〜S1617の処理を適用している。
ステップS1611では、特殊ATモードフラグオンに設定し、次のステップS1612では、特殊ATモード移行フラグをオフに設定した後に特殊ATモード更新処理を終了する。
ステップS1613では、特殊ATモードフラグがオンかオフかを判定し、オフの場合には特殊ATモード更新処理を終了し、オフの場合にはステップS1614に進む。ステップS1614では、特殊ATモード終了条件が成立したか否かを判定し、特殊ATモード終了条件が成立した場合には、ステップS1603に進んでCZモードに移行させるための各種処理を行い、そうでない場合には、ステップS1615に進む。
ステップS1615では、押し順不一致カウンタが1よりも小さいか否かを判定し、該当する場合にはステップS1616に進んでATモードフラグをオンに設定した後にステップS1617に進み、該当しない場合には特殊ATモード更新処理を終了する。ステップS1617では、特殊ATモードフラグをオフに設定した後に特殊ATモード更新処理を終了する。
本例では、復帰条件が成立した場合(本例では、押し順不一致カウンタが1未満の場合)に、ATモードに移行するため、押し順ベルのナビ(第一の報知)と共通ベルのナビ(第二の報知)の実行頻度が元に戻る(本例では100%に戻る)機会を遊技者に与えることで、遊技者の遊技意欲の減退を防ぐことができる。
特に、報知(ナビ)が示す停止操作条件に従った操作が行われた場合にATモードに復帰するため、報知(ナビ)に従った操作を促すことができ、自然な流れで第一の報知と第二の報知の実行頻度を元に戻すことができる。
<ATモードと特殊ATモードにおけるメダルの獲得枚数>
次に、図41を用いて、実施形態2に係るATモードと特殊ATモードにおけるメダルの獲得枚数について説明する。
図41(a)は、ATモードから特殊ATモードに移行しない場合のモード遷移の一例を示した図であり、図33(a)と同一の図である。一方、図41(b)は、ATモードから特殊ATモードに移行した後、ATモードに移行(復帰)する場合のモード遷移の一例を示した図である。
図37〜図40を用いて説明したように、本実施形態では、予め定められた特定条件Eを満たした場合(ナビ失敗回数3回以上の条件を満たした場合)には、特殊ATモードに移行するとともに、特殊ATモードにおいて、ATモードにおけるAT残ゲーム数やAT権利のストックを引き継ぐように構成している。また、特殊ATモードにおいて、予め定められた特定条件Iを満たした場合(復帰条件を満たした場合)には、ATモードに移行するように構成している。
図41(b)において符号T1で示すタイミングでは、ATモードにおいて特定条件Eを満たした(ナビ失敗回数3回以上の条件を満たした)ことから、特殊ATモードに移行し、直近のATモードから引き継いだAT残ゲーム数(例えば、残り5G)やAT権利のストック(例えば、残り2セット)に基づいて、AT残ゲーム数(例えば、残り5G)分の特殊ATモードを実行している。
続いて、符号T2で示すタイミングでは、特殊ATモード移行時にATモードから引き継いだAT権利のストック(例えば、残り2セット)に基づいて、特殊ATモードを継続している。
続いて、符号T3で示すタイミングでは、特殊ATモードにおいて、予め定められた特定条件Iを満たした(復帰条件を満たした)ことから、ATモードに移行(復帰)した後、直近の特殊ATモードから引き継いだAT残ゲーム数(例えば、残り10G)やAT権利のストック(例えば、残り1セット)に基づいて、AT残ゲーム数(例えば、残り10G)分のATモードを実行している。
続いて、符号T4で示すタイミングでは、直近の特殊ATモードから引き継いだAT権利のストック(例えば、残り1セット)に基づいて、AT権利のストックを1つ消化してATモードを継続している。
続いて、符号T5で示すタイミングでは、ATモードにおいて特定条件Eを満たした(ナビ失敗回数3回以上の条件を満たした)ことから、特殊ATモードに移行した後、直近のATモードから引き継いだAT残ゲーム数(例えば、残り10G)やAT権利のストック(例えば、残り0セット)に基づいて、AT残ゲーム数(例えば、残り10G)分の特殊ATモードを実行している。
続いて、符号T6で示すタイミングでは、特殊ATモードにおいて予め定められた特定条件Fを満たした(特殊ATモード中にAT残ゲーム無し&AT権利のストックなしの条件を満たした)ことからCZモードに移行している。
図41(c)は、同図(a)に示す特殊ATモードに移行しない場合のメダルの獲得枚数の変化と、同図(b)に示す特殊ATモードに移行した場合のメダルの獲得枚数の変化を比較した図である。
図41(a)に示すように、ATモードから特殊ATモードに移行させることなく遊技を進行した場合には、ATモードの純増枚数が5.7枚であると仮定すると、メダルの純増枚数は、例えば、同図(c)に示すグラフG3のように変化する。
一方、同図(b)に示すように、ATモードから特殊ATモードに移行させたり、特殊ATモードからATモードに移行(復帰)させたりした場合には、ATモードの純増枚数が5.7枚、特殊ATモードの純増枚数が3.7枚であると仮定すると、メダルの純増枚数は、例えば、同図(c)に示すグラフG4のように変化する。
グラフG3の方がグラフG4よりも傾きが大きいことから、ATモードから特殊ATモードに移行しない場合の方が、ATモードから特殊ATモードに移行した場合よりも単位時間当たりの純増枚数が多く、遊技者にとっては有利であることが分かる。
また、ATモード(第一の有利遊技状態)において意図的に報知(ナビ)が示す停止操作条件に従わない操作を行って設定値を判別(推測)するような設定判別行為が懸念されるが、本実施形態2に係る遊技台によれば、ATモードにおいて当該設定判別行為が生じた場合は、押し順ベルのナビ(第一の報知)と共通ベルのナビ(第二の報知)の実行頻度を低下させる特殊ATモード(第二の有利遊技状態)に移行させることで、入賞役の種別に基づいた設定値の判別を困難にすることができることに加えて、遊技者は特殊ATモードにおいてAT権利を消費することになるため、単位時間当たりの純増枚数を減らすことができ、設定判別行為をより確実に抑止することができ、遊技者の公平性を担保することができる。
また、特殊ATモード中は、押し順ナビ以外の特典(例えば、AT上乗せ、AT上乗せ高確ゾーン、疑似ボーナス等)を遊技者に付与しないため、設定判別行為に対しては、特典を付与しないというペナルティを付与することができ、当該行為を効果的にさらに抑止することができる。
<本願発明1>
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100)は、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部(例えば、図1に示すリール110〜112)と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、図14に示すステップS201の入賞役内部抽選)と、前記可変表示部を停止表示させる停止操作が可能な停止操作手段(例えば、図1に示すストップボタン137〜139)と、前記抽選結果および前記停止操作手段の操作内容に基づいて前記可変表示部の停止制御を行う停止制御手段(例えば、図13に示すステップS106のリール停止処理)と、前記可変表示部に導出された表示結果に基づいて遊技価値(例えば、メダル、再遊技)を付与可能な遊技価値付与手段(例えば、図13に示すステップS108のメダル払出処理)と、通常遊技よりも遊技者に有利な有利遊技(例えば、ATセット)を付与可能な有利遊技付与手段(例えば、図16に示すAT抽選処理)と、前記有利遊技が付与された場合に、複数の遊技に亘って有利遊技状態(例えば、AT状態)を設定可能な遊技状態設定手段(例えば、図25に示す遊技状態制御処理)と、前記有利遊技状態において前記停止操作手段の停止操作条件を示す情報を報知可能な報知手段(例えば、図21に示す指示モニタ表示処理、図1に示す液晶表示装置157)と、を備えた遊技台であって、前記停止制御手段は、第一の抽選結果(例えば、図8(a),図9(a)に示す条件装置11〜16の押し順ベル)が導出された遊技において前記停止操作手段が第一の停止操作条件(例えば、正解操作順序)に従って操作された場合に、前記可変表示部に第一の表示結果(例えば、(1)払出数10枚の小役に対応する図柄組合せを停止表示、(2)通常リプレイに対応する図柄組合せを停止表示、(3)可変表示部の第一のラインにベル揃い図柄組合せを停止表示(遊技媒体の払出の有無は問わない)、など)を導出し、前記第一の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が前記第一の停止操作条件とは異なる停止操作条件(例えば、不正解操作順序)に従って操作された場合に、前記可変表示部に前記第一の表示結果とは異なる第二の表示結果(例えば、(1)払出数1枚の小役に対応する図柄組合せを停止表示、(2)特殊リプレイに対応する図柄組合せを停止表示、(3)可変表示部の第二のラインにベル揃い図柄組合せを停止表示(遊技媒体の払出の有無は問わない)、など)を導出する手段であり、前記報知手段は、前記有利遊技状態において前記第一の抽選結果が導出された場合に、前記第一の停止操作条件を示す報知を所定の報知態様(例えば、図12(a)に示すSEG1〜SEG6の表示、図12(b),図36(a)、(b)に示す押し順演出)にて報知可能な手段であり、前記遊技価値付与手段は、前記第一の抽選結果が導出された遊技において前記可変表示部が前記第一の表示結果となった場合(例えば、払出数10枚)の方が、前記第二の表示結果となった場合(例えば、払出数1枚)よりも多くの前記遊技価値の付与を行う手段であり、前記有利遊技状態には、第一の有利遊技状態(例えば、図7に示すATモード)と、該第一の有利遊技状態とは異なる第二の有利遊技状態(例えば、図7に示す特殊ATモード)と、が含まれ、前記遊技状態設定手段は、前記第一の有利遊技状態において前記報知が示す停止操作条件に従わない操作が行われた場合の少なくとも一部で成立する第二の有利遊技状態設定条件が成立した場合(例えば、報知(ナビ)に従わない操作が行われ、図7に示す特定条件Eに含まれる「補填差枚数あり」の条件が成立した場合)に、前記第二の有利遊技状態を設定可能な手段であり、前記報知が示す停止操作条件に従わない操作が行われたことにより前記第一の有利遊技状態で獲得できなかった遊技価値の少なくとも一部を、前記第二の有利遊技状態において獲得可能に構成されている、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、第一の有利遊技状態において停止操作手段の操作ミスをし、遊技価値を獲得できなかった場合であっても、獲得できなかった遊技価値の少なくとも一部を、第二の有利遊技状態において獲得可能なため、報知(ナビ)が示す停止操作条件に従う操作に不慣れな初心者等の遊技価値(出玉)を補填し、初心者等を救済することができ、遊技意欲の減退を未然に防止することができる。
また、前記第一の有利遊技状態は、前記有利遊技状態に関する遊技者に有利な特典(例えば、AT上乗せ、AT上乗せ高確ゾーン、疑似ボーナス等)の付与を行うための特典付与処理(例えば、図16に示すステップS408のATセット上乗せ抽選)が実行可能な遊技状態であり、前記第二の有利遊技状態は、前記特典付与処理が実行されない遊技状態であってもよい。
このような構成とすれば、第二の有利遊技状態において、報知(ナビ)が示す停止操作条件に従う操作に不慣れな初心者等の遊技価値(出玉)を補填し、初心者等を救済することが可能でありながら、第二の有利遊技状態における射幸性が過度に高くなることを未然に防止することができる。
また、前記報知手段は、前記第一の有利遊技状態において前記第一の抽選結果(例えば、図8(a),図9(a)に示す条件装置11〜16の押し順ベル)が導出された場合における前記報知の実行頻度よりも、前記第二の有利遊技状態において前記第一の抽選結果が導出された場合における前記報知の実行頻度を低下させる手段であってもよい。
このような構成とすれば、初心者等に対して、遊技上達の動機付けを与えることができる。
また、前記遊技状態設定手段は、前記第二の有利遊技状態設定条件が成立した場合に、前記第一の有利遊技状態の継続期間が終了した後に前記第二の有利遊技状態を設定可能な手段であってもよい。
このような構成とすれば、第一の有利遊技状態が途中で終了することがないため、有利遊技状態の遊技期間にメリハリを持たせつつ、報知(ナビ)が示す停止操作条件に従う操作を行った遊技者に不利益を与えることがない。
なお、前記遊技状態設定手段は、前記第二の有利遊技状態設定条件が成立した場合に、前記第一の有利遊技状態を中断して前記第二の有利遊技状態を設定した後、該第二の有利遊技状態が終了した場合に、中断した該第一の有利遊技状態を再開可能な手段であってもよい。
また、前記遊技状態設定手段は、前記第一の有利遊技状態で獲得できなかった遊技価値の少なくとも一部を、前記第一の抽選結果が導出された前記第二の有利遊技状態で獲得した場合に、該第二の有利遊技状態の設定を終了可能な手段であってもよい。
このような構成とすれば、第二の有利遊技状態における救済が過度になることを未然に防止することができ、初心者等に対して、遊技上達の動機付けを与えることができる。
また、遊技者への有利度合いが異なる複数種類の設定値(例えば、図9(a)、(b)に示す設定1〜設定6)からいずれか一つを設定する設定手段を備え、前記抽選手段は、設定された前記設定値に基づいて、前記役の内部当選に関する抽選を行い、前記抽選結果を導出可能な手段であり、前記第一の抽選結果(例えば、図9(a)に示す条件装置11〜16の押し順ベル)は、前記複数種類の設定値のいずれでも内部当選の確率が同一(例えば、5000/65536)とされた抽選結果であり、前記抽選結果には、前記複数種類の設定値に応じて内部当選の確率に差が設けられた第二の抽選結果(例えば、図9(a)に示す条件装置10の共通ベル)が含まれ、前記停止制御手段は、前記第二の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が操作された場合に、該停止操作手段の停止操作条件に関わらず前記可変表示部に前記第一の表示結果(例えば、払出数10枚の小役に対応する図柄組合せを停止表示)を導出する手段であり、前記報知手段は、前記有利遊技状態において前記第二の抽選結果が導出された場合に、前記第一の停止操作条件を示す報知を前記所定の報知態様(例えば、図12(a)に示すSEG1〜SEG6の表示、図12(b)に示す押し順演出)にて報知可能な手段であり、前記報知手段は、前記第一の有利遊技状態において前記第一の抽選結果が導出された場合における前記報知の実行頻度よりも、前記第二の有利遊技状態において前記第一の抽選結果が導出された場合における前記報知の実行頻度を低下させる(例えば、100%から50%に低下させる)とともに、前記第一の有利遊技状態において前記第二の抽選結果が導出された場合における前記報知の実行頻度よりも、前記第二の有利遊技状態において前記第二の抽選結果が導出された場合における前記報知の実行頻度を低下させる(例えば、100%から0%に低下させる)手段であってもよい。
このような構成とすれば、第一の停止操作条件を示す報知の実行頻度を低下させることで第一の抽選結果と第二の抽選結果の見分けが難しくなるため、意図的に報知(ナビ)が示す停止操作条件に従わない操作を行い、設定値の判別を困難にすることができ、遊技者の公平性を担保することができる。
<本願発明2>
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100)は、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部(例えば、図1に示すリール110〜112)と、遊技者への有利度合いが異なる複数種類の設定値(例えば、図9(a)、(b)に示す設定1〜設定6)からいずれか一つを設定する設定手段と、設定された前記設定値に基づいて、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、図14に示すステップS201の入賞役内部抽選)と、前記可変表示部を停止表示させる停止操作が可能な停止操作手段(例えば、図1に示すストップボタン137〜139)と、前記抽選結果および前記停止操作手段の操作内容に基づいて前記可変表示部の停止制御を行う停止制御手段(例えば、図13に示すステップS106のリール停止処理)と、前記可変表示部に導出された表示結果に基づいて遊技価値(例えば、メダル、再遊技)を付与可能な遊技価値付与手段(例えば、図13に示すステップS108のメダル払出処理)と、前記停止操作手段の停止操作条件を示す情報を報知可能な報知手段(例えば、図21に示す指示モニタ表示処理、図1に示す液晶表示装置157)と、を備えた遊技台であって、前記抽選結果には、前記複数種類の設定値のいずれでも内部当選の確率が同一(例えば、5000/65536)とされた第一の抽選結果(例えば、図9(a)に示す条件装置11〜16の押し順ベル)と、前記複数種類の設定値に応じて内部当選の確率に差が設けられた第二の抽選結果(例えば、図9(a)に示す条件装置10の共通ベル)と、が含まれ、前記停止制御手段は、前記第一の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が第一の停止操作条件(例えば、正解操作順序)に従って操作された場合に、前記可変表示部に第一の表示結果(例えば、(1)払出数10枚の小役に対応する図柄組合せを停止表示、(2)通常リプレイに対応する図柄組合せを停止表示、(3)可変表示部の第一のラインにベル揃い図柄組合せを停止表示(遊技媒体の払出の有無は問わない)、など)を導出し、前記第一の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が前記第一の停止操作条件とは異なる第二の停止操作条件(例えば、不正解操作順序)に従って操作された場合に、前記可変表示部に前記第一の表示結果とは異なる第二の表示結果(例えば、(1)払出数1枚の小役に対応する図柄組合せを停止表示、(2)特殊リプレイに対応する図柄組合せを停止表示、(3)可変表示部の第二のラインにベル揃い図柄組合せを停止表示(遊技媒体の払出の有無は問わない)、など)を導出し、前記第二の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が操作された場合に、該停止操作手段の停止操作条件に関わらず前記可変表示部に前記第一の表示結果を導出する手段であり、前記報知手段は、前記第一の抽選結果が導出された場合に、前記第一の停止操作条件を示す第一の報知を所定の報知態様(例えば、図12(a)に示すSEG1〜SEG6の表示、図12(b),図36(a)、(b)に示す押し順演出)にて報知可能で、前記第二の抽選結果が導出された場合に、前記第一の停止操作条件を示す第二の報知を前記所定の報知態様にて報知可能な手段であり、前記報知手段は、該報知手段による報知に従った停止操作が行われていない場合の少なくとも一部で成立する報知実行頻度低下条件が成立した場合(例えば、報知(ナビ)に従わない操作が行われ、図7に示す特定条件Eが成立し、特殊ATモードに移行した場合)に、前記第一の報知の実行頻度を低下させる(例えば、100%から50%に低下させる)とともに、前記第二の報知の実行頻度を低下させる(例えば、100%から0%に低下させる)手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、第一の報知と第二の報知の実行頻度を低下させることで、第一の抽選結果と第二の抽選結果の見分けが難しくなるため、意図的に報知(ナビ)が示す停止操作条件に従わない操作を行い、設定値の判別を困難にすることができ、遊技者の公平性を担保することができる。
また、前記報知手段は、前記報知実行頻度低下条件が成立した場合に、前記第一の報知の実行頻度を第一の頻度(例えば、50%に低下させる)に低下させるとともに、前記第二の報知の実行頻度を該第一の頻度よりも低い第二の頻度(例えば、0%に低下させる)に低下させる手段であってもよい。
このような構成とすれば、設定値の判別を困難にしつつ、出玉の減少が過度になることを防止することができる。
また、前記第二の頻度は、零であってもよい。
このような構成とすれば、第一の抽選結果と第二の抽選結果の見分けを、より一層、難しくすることができ、設定値の判別をさらに困難にすることができる。
また、前記報知実行頻度低下条件は、前記報知手段による報知に従った停止操作が複数回行われていない場合(例えば、報知(ナビ)に従わない操作が3回以上行われ、図37に示す特定条件Eの条件が成立し、特殊ATモードに移行した場合)に成立する条件であってもよい。
このような構成とすれば、報知(ナビ)が示す停止操作条件に従わない操作が意図的なものではなく、単に操作ミスをした遊技者等を救済することができる。
また、前記報知手段は、前記報知実行頻度低下条件が成立した遊技の後の遊技において、所定の復帰条件が成立した場合(例えば、報知(ナビ)に従った操作が行われ、図37に示す特定条件Iの条件が成立し、ATモードに移行(復帰)した場合のほか、報知実行頻度低下条件が成立した遊技の後の遊技(例えば特殊ATモード)において所定の遊技数を消化した場合、報知実行頻度低下条件が成立した遊技の後の遊技(例えば特殊ATモード)において当該遊技のATセットを消化した場合等)は、前記第一の報知および前記第二の報知の各々の実行頻度を元に戻すことが可能な手段であってもよい。
このような構成とすれば、第一の報知と第二の報知の実行頻度が元に戻る機会を遊技者に与えることで、遊技者の遊技意欲の減退を防ぐことができる。
また、前記所定の復帰条件は、前記報知実行頻度低下条件が成立した遊技の後の遊技において、前記報知手段による報知に従った停止操作が行われた場合の少なくとも一部で成立する条件であってもよい。
このような構成とすれば、報知(ナビ)が示す停止操作条件に従った操作を促すことができ、自然な流れで第一の報知と第二の報知の実行頻度を元に戻すことができる。
また、前記遊技価値付与手段は、前記第一の表示結果が導出された場合に、所定量の前記遊技価値(例えば、10枚)を付与し、前記第二の表示結果が導出された場合に、前記所定量の遊技価値を付与しない手段であってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100)は、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部(例えば、図1に示すリール110〜112)と、遊技者への有利度合いが異なる複数種類の設定値(例えば、図9(a)、(b)に示す設定1〜設定6)からいずれか一つを設定する設定手段と、設定された前記設定値に基づいて、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、図14に示すステップS201の入賞役内部抽選)と、前記可変表示部を停止表示させる停止操作が可能な停止操作手段(例えば、図1に示すストップボタン137〜139)と、前記抽選結果および前記停止操作手段の操作内容に基づいて前記可変表示部の停止制御を行う停止制御手段(例えば、図13に示すステップS106のリール停止処理)と、前記可変表示部に導出された表示結果に基づいて遊技価値(例えば、メダル、再遊技)を付与可能な遊技価値付与手段(例えば、図13に示すステップS108のメダル払出処理)と、前記停止操作手段の操作条件を示す情報を報知可能な報知手段(例えば、図21に示す指示モニタ表示処理、図1に示す液晶表示装置157)と、を備えた遊技台であって、前記抽選結果には、記複数種類の設定値のいずれでも内部当選の確率が同一(例えば、5000/65536)とされた、第一の抽選結果(例えば、図8(a),図9(a)に示す条件装置11の押し順ベルLCR)および第二の抽選結果(例えば、図8(a),図9(a)に示す条件装置12の押し順ベルLRC)と、前記複数種類の設定値に応じて内部当選の確率に差が設けられた第三の抽選結果(例えば、図8(a),図9(a)に示す条件装置10の共通ベル)と、が含まれ、前記停止制御手段は、前記第一の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が第一の停止操作条件(例えば、正解押し順LCR)に従って操作された場合に、前記可変表示部に第一の表示結果(例えば、入賞ラインL1に払出数10枚の小役に対応する図柄組合せを停止表示し、上段演出ラインL2にベル揃い図柄組合せを停止表示)を導出し、前記第一の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が第一の停止操作条件とは異なる停止操作条件(例えば、正解押し順LCR以外の不正解押し順)に従って操作された場合に、前記可変表示部に第三の表示結果(例えば、入賞ラインL1に払出数1枚の小役10または小役11に対応する図柄組合せを停止表示)を導出し、前記第二の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が前記第一の停止操作条件とは異なる第二の停止操作条件(例えば、正解押し順LRC)に従って操作された場合に、前記可変表示部に第二の表示結果(例えば、入賞ラインL1に払出数10枚の小役に対応する図柄組合せを停止表示し、右下がり演出ラインL4にベル揃い図柄組合せを停止表示)を導出し、前記第二の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が前記第二の停止操作条件とは異なる停止操作条件(例えば、正解押し順LRC以外の不正解押し順)に従って操作された場合に、前記可変表示部に第四の表示結果(例えば、入賞ラインL1に払出数1枚の小役10または小役11に対応する図柄組合せが停止表示)を導出し、前記第三の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が前記第一の停止操作条件に従って操作された場合に、前記可変表示部に前記第一の表示結果を導出し、前記第三の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が前記第二の停止操作条件に従って操作された場合に、前記可変表示部に前記第二の表示結果を導出する手段であり、前記第一の表示結果は、特定の図柄組合せ(例えば、ベル揃い図柄組合せ)が前記可変表示部の第一のライン(例えば、上段演出ラインL2)に停止する表示結果であり、前記第二の表示結果は、前記特定の図柄組合せが前記可変表示部の前記第一のラインとは異なる第二のライン(例えば、右下がり演出ラインL4)に停止する表示結果であり、前記第三の表示結果および前記第四の表示結果は、前記特定の図柄組合せが前記可変表示部の何れのラインにも停止しない表示結果であり、前記報知手段は、前記第一の抽選結果が導出された場合に、前記第一の停止操作条件を示す第一の報知を所定の報知態様(例えば、図12(a)に示すSEG1〜SEG6の表示、図12(b),図36(a)、(b)に示す押し順演出)にて報知可能で、前記第二の抽選結果が導出された場合に、前記第二の停止操作条件を示す第二の報知を前記所定の報知態様にて報知可能で、前記第三の抽選結果が導出された場合に、前記第一の報知、または前記第二の報知の何れかとなる第三の報知を前記所定の報知態様にて報知可能な手段であり、前記報知手段は、該報知手段による報知に従った停止操作が行われていない場合の少なくとも一部で成立する報知実行頻度低下条件が成立した場合(例えば、報知(ナビ)に従わない操作が行われ、図7に示す特定条件Eが成立し、特殊ATモードに移行した場合)に、前記第一の報知および前記第二の報知の各々の実行頻度を低下させるとともに、前記第三の報知の実行頻度を低下させる手段である、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
本実施形態に係る遊技台によれば、第一、第二、第三の報知のそれぞれの実行頻度を低下させることで、第一の抽選結果と第三の抽選結果、および、第二の抽選結果と第三の抽選結果の見分けがそれぞれ難しくなるため、意図的に報知(ナビ)が示す停止操作条件に従わない操作を行い、設定値の判別を困難にすることができ、遊技者の公平性を担保することができる。
また、前記報知手段は、前記報知実行頻度低下条件が成立した場合に、前記第一の報知および前記第二の報知の各々の実行頻度を第一の頻度に低下させるとともに、前記第三の報知の実行頻度を該第一の頻度よりも低い第二の頻度に低下させる手段であってもよい。
また、前記第二の頻度は、零であってもよい。
このような構成とすれば、第一の抽選結果と第二の抽選結果の見分けを、より一層、難しくすることができ、設定値の判別をさらに困難にすることができる。
また、前記報知実行頻度低下条件は、前記報知手段による報知に従った停止操作が複数回行われていない場合(例えば、報知(ナビ)に従わない操作が3回以上行われ、図37に示す特定条件Eの条件が成立し、特殊ATモードに移行した場合)に成立する条件であってもよい。
このような構成とすれば、報知(ナビ)が示す停止操作条件に従わない操作が意図的なものではなく、単に操作ミスをした遊技者等を救済することができる。
<本願発明3>
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100)は、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部(例えば、図1に示すリール110〜112)と、遊技者への有利度合いが異なる複数種類の設定値(例えば、図9(a)、(b)に示す設定1〜設定6)からいずれか一つを設定する設定手段と、設定された前記設定値に基づいて、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、図14に示すステップS201の入賞役内部抽選)と、前記可変表示部を停止表示させる停止操作が可能な停止操作手段(例えば、図1に示すストップボタン137〜139)と、前記抽選結果および前記停止操作手段の操作内容に基づいて前記可変表示部の停止制御を行う停止制御手段(例えば、図13に示すステップS106のリール停止処理)と、前記可変表示部に導出された表示結果に基づいて遊技価値(例えば、メダル、再遊技)を付与可能な遊技価値付与手段(例えば、図13に示すステップS108のメダル払出処理)と、前記停止操作手段の停止操作条件を示す情報を報知可能な報知手段(例えば、図21に示す指示モニタ表示処理、図1に示す液晶表示装置157)と、を備えた遊技台であって、前記抽選結果には、前記複数種類の設定値の何れでも内部当選の確率が同一(例えば、5000/65536)とされた第一の抽選結果(例えば、図8(a),図9(a)に示す条件装置11の押し順ベルLCR)と、前記複数種類の設定値の何れでも内部当選の確率が同一(例えば、5000/65536)とされた第二の抽選結果(例えば、図8(a),図9(a)に示す条件装置12の押し順ベルLRC)と、前記複数種類の設定値に応じて内部当選の確率に差が設けられた第三の抽選結果(例えば、図8(a),図9(a)に示す条件装置10の共通ベル)と、が含まれ、前記停止制御手段は、前記第一の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が第一の停止操作条件(例えば、押し順LCR)に従って操作された場合に、前記可変表示部の第一のライン(例えば、上段演出ラインL2)に所定の図柄組合せ(例えば、ベル揃い図柄組合せ)が停止する第一の表示結果(例えば、上段ベル揃い)を導出し、前記第一の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が前記第一の停止操作条件とは異なる第二の停止操作条件(例えば、押し順LRC)を含む停止操作条件に従って操作された場合に、前記可変表示部の何れのラインにも前記所定の図柄組合せが停止しない表示結果を導出し、前記第二の抽選結果が導出された遊技において前記第二の停止操作条件に従って操作された場合に、前記可変表示部の前記第一のラインとは異なる第二のライン(例えば、右下がり演出ラインL4)に前記所定の図柄組合せが停止する第二の表示結果(例えば、右下がりベル揃い)を導出し、前記第二の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が前記第一の停止操作条件を含む停止操作条件に従って操作された場合に、前記可変表示部の何れのラインにも前記所定の図柄組合せが停止しない表示結果を導出し、前記第三の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が前記第一の停止操作条件に従って操作された場合に、前記可変表示部の前記第一のラインに前記所定の図柄組合せが停止する前記第一の表示結果を導出し、前記第三の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が前記第二の停止操作条件に従って操作された場合に、前記可変表示部の前記第二のラインに前記所定の図柄組合せが停止する前記第一の表示結果を導出する手段であり、前記報知手段は、前記第一の抽選結果が導出された場合に、前記第一の停止操作条件を示す第一の報知を所定の報知態様にて報知可能で、前記第二の抽選結果が導出された場合に、前記第二の停止操作条件を示す第二の報知を前記所定の報知態様にて報知可能で、前記第三の抽選結果が導出された場合に、前記第一の報知または前記第二の報知を前記所定の報知態様にて報知可能な手段であり、前記抽選結果には、前記複数種類の設定値の何れでも内部当選の確率が同一とされた第四の抽選結果(例えば、図8(a),図9(a)に示す条件装置21の特殊ベルRLC、条件装置22の特殊ベルRCL)がさらに含まれ、前記停止制御手段は、前記第四の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が前記第一の停止操作条件に従って操作された場合に、前記可変表示部の前記第一のラインに前記所定の図柄組合せが停止する前記第一の表示結果を導出し、前記第四の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が前記第二の停止操作条件に従って操作された場合に、前記可変表示部の前記第二のラインに前記所定の図柄組合せが停止する前記第二の表示結果を導出する手段であり、前記報知手段は、前記第四の抽選結果が導出された場合に、前記第一の報知または前記第二の報知を前記所定の報知態様にて報知可能な手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、可変表示部に導出(停止表示)される図柄組合せを多彩にすることができる上に、第一の抽選結果と第三の抽選結果、および、第二の抽選結果と第三の抽選結果の見分けがそれぞれ難しくなるため、設定値の判別を困難にすることができ、遊技者の公平性を担保することができる。また、抽選結果には、複数種類の設定値の何れでも内部当選の確率が同一とされた第四の抽選結果がさらに含まれるため、設定値の判別に要する時間が長くなり、遊技台の稼働率が向上するとともに、設定値の判別を困難にすることができ、遊技者の公平性を担保することができる。
また、前記停止操作手段の操作条件を示す情報を報知可能な報知手段(例えば、図21に示す指示モニタ表示処理、図1に示す液晶表示装置157)を備え、前記報知手段は、前記第一の抽選結果が導出された場合に、前記第一の停止操作条件を示す第一の報知を所定の報知態様(例えば、図12(a)に示すSEG1〜SEG6の表示、図12(b)に,図36(a)、(b)示す押し順演出)にて報知可能で、前記第二の抽選結果が導出された場合に、前記第二の停止操作条件を示す第二の報知を前記所定の報知態様にて報知可能で、前記第三の抽選結果が導出された場合に、前記第一の報知、または前記第二の報知のいずれかを前記所定の報知態様にて報知可能な手段であってもよい。
このような構成とすれば、停止操作手段の操作条件を示す情報を報知可能なため、報知(ナビ)を実行する遊技台に好適である。
また、前記可変表示部には、入賞に用いる有効ライン(例えば、図2に示す入賞ラインL1)と、演出に用いる演出ラインと(例えば、図2に示す演出ラインL1〜L6)、が設定されており、前記演出ラインには、第一の演出ライン(例えば、上段演出ラインL2)と、該第一の演出ラインとは異なる第二の演出ライン(例えば、右下がり演出ラインL4)と、が含まれ、前記停止制御手段は、前記第一の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が前記第一の停止操作条件に従って操作された場合に、前記可変表示部の前記有効ラインに第一の有効図柄組合せ(例えば、払出数10枚の小役4に対応する図柄組合せ「リプレイ図柄−リプレイ図柄−スイカ図柄」)を導出するとともに前記第一の演出ラインに前記所定の図柄組合せを導出し、前記第一の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が前記第一の停止操作条件とは異なる停止操作条件に従って操作された場合に、前記可変表示部の前記有効ラインに前記第一の有効図柄組合せを導出しないとともに何れの前記演出ラインにも前記所定の図柄組合せを導出せず、前記第二の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が前記第二の停止操作条件に従って操作された場合に、前記可変表示部の前記有効ラインに前記第一の有効図柄組合せとは異なる第二の有効図柄組合せ(例えば、払出数10枚の小役5に対応する図柄組合せ「リプレイ図柄−ベル図柄−リプレイ図柄」)を導出するとともに前記第二の演出ラインに前記所定の図柄組合せを導出し、前記第二の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が前記第二の停止操作条件とは異なる停止操作条件に従って操作された場合に、前記可変表示部の前記有効ラインに前記第二の有効図柄組合せを導出しないとともに何れの前記演出ラインにも前記所定の図柄組合せを導出せず、前記第三の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が前記第一の停止操作条件に従って操作された場合に、前記可変表示部の前記有効ラインに前記第一の有効図柄組合せを導出するとともに前記第一の演出ラインに前記所定の図柄組合せを導出し、前記第三の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が前記第二の停止操作条件に従って操作された場合に、前記可変表示部の前記有効ラインに前記第二の有効図柄組合せを導出するとともに前記第二の演出ラインに前記所定の図柄組合せを導出する手段であってもよい。
このような構成とすれば、有効ラインと演出ラインを用いる仕様であっても、可変表示部に導出(停止表示)される図柄組合せを多彩にすることができる上に、第一の抽選結果と第三の抽選結果、および、第二の抽選結果と第三の抽選結果の見分けがそれぞれ難しくなるため、設定値の判別を困難にすることができ、遊技者の公平性を担保することができる。
また、前記遊技価値付与手段は、前記所定の図柄組合せが導出された場合に、所定量の前記遊技価値(例えば、10枚)を付与する手段であってもよいし、前記遊技価値付与手段は、前記所定の図柄組合せが導出された場合に、前記遊技価値として再遊技を付与する手段であってもよい。
<本願発明4>
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100)は、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部(例えば、図1に示すリール110〜112)と、遊技者への有利度合いが異なる複数種類の設定値(例えば、図9(a)、(b)に示す設定1〜設定6)からいずれか一つを設定する設定手段と、設定された前記設定値に基づいて、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、図14に示すステップS201の入賞役内部抽選)と、前記可変表示部を停止表示させる停止操作が可能な停止操作手段(例えば、図1に示すストップボタン137〜139)と、前記抽選結果および前記停止操作手段の操作内容に基づいて前記可変表示部の停止制御を行う停止制御手段(例えば、図13に示すステップS106のリール停止処理)と、前記可変表示部に導出された表示結果に基づいて遊技価値(例えば、メダル、再遊技)を付与可能な遊技価値付与手段(例えば、図13に示すステップS108のメダル払出処理)と、前記停止操作手段の操作条件を示す情報を報知可能な報知手段と、を備えた遊技台であって、前記抽選結果には、前記複数種類の設定値の何れでも内部当選の確率が同一(例えば、5000/65536)とされた第一の抽選結果(例えば、図8(a),図9(a)に示す条件装置11の押し順ベルLCR)と、前記複数種類の設定値の何れでも内部当選の確率が同一(例えば、5000/65536)とされた第二の抽選結果(例えば、図8(a),図9(a)に示す条件装置12の押し順ベルLRC)と、前記複数種類の設定値に応じて内部当選の確率に差が設けられた第三の抽選結果(例えば、図8(a),図9(a)に示す条件装置10の共通ベル)と、が含まれ、前記停止制御手段は、前記第一の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が第一の停止操作条件(例えば、押し順LCR)に従って操作された場合に、前記可変表示部に第一の表示結果(例えば、入賞ラインL1に払出数10枚の小役に対応する図柄組合せを停止表示)を導出し、前記第一の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が前記第一の停止操作条件とは異なる第二の停止操作条件(例えば、押し順LRC)を含む停止操作条件に従って操作された場合に、前記可変表示部に前記第一の表示結果とは異なる第二の表示結果(例えば、入賞ラインL1に払出数1枚の小役に対応する図柄組合せを停止表示)を導出し、前記第二の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が前記第二の停止操作条件(例えば、押し順LRC)に従って操作された場合に、前記可変表示部に前記第一の表示結果を導出し、前記第二の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が前記第一の停止操作条件(例えば、押し順LCR)を含む停止操作条件に従って操作された場合に、前記可変表示部に前記第二の表示結果を導出し、前記第三の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が操作された場合に、該停止操作手段の停止操作条件に関わらず前記可変表示部に前記第一の表示結果を導出する手段であり、前記報知手段は、前記第一の抽選結果が導出された場合に、前記第一の停止操作条件を示す第一の報知を所定の報知態様(例えば、図12(a)に示すSEG1〜SEG6の表示、図12(b),図36(a)、(b)に示す押し順演出)にて報知可能で、前記第二の抽選結果が導出された場合に、前記第二の停止操作条件を示す第二の報知を前記所定の報知態様にて報知可能で、前記第三の抽選結果が導出された場合に、前記第一の報知または前記第二の報知を前記所定の報知態様にて報知可能な手段であり、前記抽選結果には、前記複数種類の設定値の何れでも内部当選の確率が同一とされた第四の抽選結果(例えば、図8(a),図9(a)に示す条件装置21の特殊ベルRLC、条件装置22の特殊ベルRCL)がさらに含まれ、前記停止制御手段は、前記第四の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が前記第一の停止操作条件(例えば、押し順LCR)または前記第二の停止操作条件(例えば、押し順LRC)に従って操作された場合に、前記可変表示部に前記第一の表示結果を導出する手段であり、前記報知手段は、前記第四の抽選結果が導出された場合に、前記第一の報知または前記第二の報知を前記所定の報知態様にて報知可能な手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、設定値の判別に要する時間が長くなるため、遊技台の稼働率が向上するとともに、設定値の判別を困難にすることができ、遊技者の公平性を担保することができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100)は、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部(例えば、図1に示すリール110〜112)と、遊技者への有利度合いが異なる複数種類の設定値(例えば、図9(a)、(b)に示す設定1〜設定6)からいずれか一つを設定する設定手段と、設定された前記設定値に基づいて、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、図14に示すステップS201の入賞役内部抽選)と、前記可変表示部を停止表示させる停止操作が可能な停止操作手段(例えば、図1に示すストップボタン137〜139)と、前記抽選結果および前記停止操作手段の操作内容に基づいて前記可変表示部の停止制御を行う停止制御手段(例えば、図13に示すステップS106のリール停止処理)と、前記可変表示部に導出された表示結果に基づいて遊技価値を付与可能な遊技価値付与手段(例えば、図13に示すステップS108のメダル払出処理)と、前記停止操作手段の操作条件を示す情報を報知可能な報知手段と、を備えた遊技台であって、前記抽選結果には、前記複数種類の設定値の何れでも内部当選の確率が同一(例えば、5000/65536)とされた第一の抽選結果(例えば、図8(a),図9(a)に示す条件装置11の押し順ベルLCR)と、前記複数種類の設定値の何れでも内部当選の確率が同一(例えば、5000/65536)とされた第二の抽選結果(例えば、図8(a),図9(a)に示す条件装置12の押し順ベルLRC)と、前記複数種類の設定値に応じて内部当選の確率に差が設けられた第三の抽選結果(例えば、図8(a),図9(a)に示す条件装置10の共通ベル)と、が含まれ、前記停止制御手段は、前記第一の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が第一の停止操作条件(例えば、押し順LCR)に従って操作された場合に、前記可変表示部に第一の表示結果(例えば、入賞ラインL1に払出数10枚の小役に対応する図柄組合せを停止表示)を導出し、前記第一の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が前記第一の停止操作条件とは異なる第二の停止操作条件(例えば、押し順LRC)を含む停止操作条件に従って操作された場合に、前記可変表示部に前記第一の表示結果とは異なる第二の表示結果(例えば、入賞ラインL1に払出数1枚の小役に対応する図柄組合せを停止表示)を導出し、前記第二の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が前記第二の停止操作条件(例えば、押し順LRC)に従って操作された場合に、前記可変表示部に前記第一の表示結果を導出し、前記第二の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が前記第一の停止操作条件(例えば、押し順LCR)を含む停止操作条件に従って操作された場合に、前記可変表示部に前記第二の表示結果を導出し、前記第三の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が操作された場合に、該停止操作手段の停止操作条件に関わらず前記可変表示部に前記第一の表示結果を導出する手段であり、前記報知手段は、前記第一の抽選結果が導出された場合に、前記第一の停止操作条件を示す第一の報知を所定の報知態様(例えば、図12(a)に示すSEG1〜SEG6の表示、図12(b),図36(a)、(b)に示す押し順演出)にて報知可能で、前記第二の抽選結果が導出された場合に、前記第二の停止操作条件を示す第二の報知を前記所定の報知態様にて報知可能で、前記第三の抽選結果が導出された場合に、前記第一の報知または前記第二の報知を前記所定の報知態様にて報知可能な手段であり、前記抽選結果には、前記第一の抽選結果乃至前記第三の抽選結果の何れとも異なる第四の抽選結果(例えば、図8(a),図9(a)に示す条件装置21の特殊ベルRLC、条件装置22の特殊ベルRCL)がさらに含まれ、前記停止制御手段は、前記第四の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が前記第一の停止操作条件(例えば、押し順LCR)または前記第二の停止操作条件(例えば、押し順LRC)に従って操作された場合に、前記可変表示部に前記第一の表示結果を導出し、前記第四の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が前記第一の停止操作条件および前記第二の停止操作条件の何れとも異なる第三の停止操作条件(例えば、押し順CLR,CRL、RLC、RCL)に従って操作された場合に、前記可変表示部に前記第二の表示結果を導出する手段であり、前記報知手段は、前記第四の抽選結果が導出された場合に、前記第一の報知または前記第二の報知を前記所定の報知態様にて報知可能な手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、設定値の判別に要する時間が長くなるため、遊技台の稼働率が向上するとともに、設定値の判別を困難にすることができ、遊技者の公平性を担保することができる。
また、前記第一の表示結果には、前記可変表示部の第一のライン(例えば、上段演出ラインL2)に所定の図柄組合せ(例えば、ベル揃い図柄組合せ)が導出される第三の表示結果と、前記可変表示部の前記第一のラインとは異なる第二のライン(例えば、右下がり演出ラインL4)に前記所定の図柄組合せが導出される第四の表示結果と、が含まれ、前記停止制御手段は、前記第一の抽選結果(例えば、図8(a),図9(a)に示す条件装置11の押し順ベルLCR)が導出された遊技において前記停止操作手段が前記第一の停止操作条件(例えば、押し順LCR)に従って操作された場合に、前記可変表示部に前記第三の表示結果を導出し、前記第二の抽選結果(例えば、図8(a),図9(a)に示す条件装置12の押し順ベルLRC)が導出された遊技において前記停止操作手段が前記第二の停止操作条件(例えば、押し順LRC)に従って操作された場合に、前記可変表示部に前記第四の表示結果を導出し、前記第四の抽選結果(例えば、図8(a),図9(a)に示す条件装置21の特殊ベルRLC、条件装置22の特殊ベルRCL)が導出された遊技において前記停止操作手段が前記第一の停止操作条件(例えば、押し順LCR)に従って操作された場合に、前記可変表示部に前記第三の表示結果を導出し、前記第四の抽選結果が導出された遊技において前記停止操作手段が前記第二の停止操作条件(例えば、押し順LRC)に従って操作された場合に、前記可変表示部に前記第四の表示結果を導出するものであってもよい。
このような構成とすれば、停止操作条件に応じて、可変表示部に導出(停止表示)される図柄組合せを多彩にすることができる上に、設定値の判別を困難にすることができる。
また、前記第四の抽選結果は、前記複数種類の設定値のいずれでも内部当選の確率が同一とされた抽選結果であってもよい。
このような構成とすれば、設定値に関わらず、設定値の判別の困難の度合いを均一にすることができる。
また、前記遊技価値付与手段は、前記第一の表示結果が導出された場合に、所定量の前記遊技価値を付与し、前記第一の表示結果とは異なる表示結果が導出された場合に、前記所定量の遊技価値を付与しない手段であってもよいし、前記遊技価値付与手段は、前記第一の表示結果または前記第二の表示結果が導出された場合に、前記遊技価値として再遊技を付与する手段であってもよい。
なお、本発明に係る遊技台の構成は、上記実施形態に係る遊技台の構成に限定されるものではない。したがって、例えば、第一の抽選結果や第二の抽選結果の組み合わせは、押し順ベルLCRと押し順ベルLRCに限定されるものではなく、例えば、押し順ベルCLRと押し順ベルCRLや、押し順ベルRLCと押し順ベルRCLであってもよい。
<他の実施形態>
以下、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。
本実施形態のスロットマシンは、所定数の遊技媒体が投入され、かつ、複数種類の図柄がそれぞれ施された複数のリールが所定の回転開始指示操作を受け付けたことで回転を開始するとともに、その回転開始指示操作を受け付けたことに基づいて複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定し、その複数のリールそれぞれが、所定の回転停止指示操作を受け付けることで回転を個別に停止し、その抽選の結果に基づく役およびその複数のリールが停止したときの図柄組み合わせによって決まる条件が所定の払出し条件に、合致していれば遊技媒体を払い出して終了となり、合致していなければ遊技媒体を払い出さずに終了となる一連の遊技を進行する遊技台である。
<全体構成>
まず、図42を用いてスロットマシン100の全体構成について説明する。図42は、スロットマシン100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
なお、図42〜図53に示す符号は、原則として本実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図42〜図53に示す符号を優先する。また、本実施形態の各実施例および他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。
図42に示すスロットマシン100は、本発明の遊技台の一例に相当するものであり、本体101と、本体101の正面に取付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、(図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110〜112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110〜112が構成されている。リール110〜112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110〜112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110〜112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110〜112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110〜112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(インデックスセンサ;図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110〜112を停止させる。入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ライン114を示すランプである。
告知ランプ123は、例えば、後述する入賞役内部抽選において特定の入賞役(具体的には、特別役(ボーナス))に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。本実施形態の告知ランプ123は、ボーナス確定を告知するボーナス告知後、ボーナス遊技が終了するまで点灯する。なお、告知ランプ123は、ボーナス告知前(ボーナス内当時や、ボーナス告知の直前)から点灯するようにしてもよい。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
ベットボタン130〜132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAX(マックス)ベットボタンともいう。また、ベットボタン132は、操作を受け付けた場合に或る演出を開始することが可能な演出用のボタンとしても機能する。以下、ベットボタン132は演出ボタンともいう。
なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130〜132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。
貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。本実施形態においては、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および払出枚数表示器127は7セグメント(SEG)表示器で構成されている。なお、本実施形態の払出枚数表示器127は、停止操作に関する情報(例えば、ストップボタン137〜139の操作順序や操作タイミングなど)を報知する操作ナビ実行装置としても機能する。
スタートレバー135は、リール110〜112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。すなわち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130〜132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110〜112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137〜139が設けられている。ストップボタン137〜139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110〜112を個別に停止させるためのボタン型の押下スイッチであり、各リール110〜112に対応づけてそれぞれ設けられている。より具体的に言えば、左ストップボタン137を操作することによって左リール110を停止させることができ、中ストップボタン138を操作することによって中リール111を停止させることができ、右ストップボタン139を操作することによって右リール112を停止させることができる。
以下、ストップボタン137〜139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作といい、第1停止操作の対象となるリールを第1停止リール、第2停止操作の対象となるリールを第2停止リール、第3停止操作の対象となるリールを第3停止リールという場合がある。
さらに、回転中の各リール110〜112を全て停止させるためのストップボタン137〜139を停止操作する順序を操作順序または押し順という。第1停止リールを左リール110とする停止操作とする操作順序を「順押し操作順序」または単に「順押し」と呼び、第1停止リールを右リール112とする停止操作とする操作順序を「逆押し操作順序」または単に「逆押し」と呼ぶ。なお、各ストップボタン137〜139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137〜139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
高ナビ状態ランプ190は、主制御部300のAT系の遊技状態が後述する高ナビ状態にある場合に点灯するランプである。遊技者は、高ナビ状態ランプ190の点灯態様から高ナビ状態であることを把握することができる。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口155は、メダルを払出すための払出口である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受皿161が設けられている。
音孔181はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(図示省略、演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157(図示省略)の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
本実施形態の液晶表示装置(演出画像表示装置)157は、停止操作に関する情報(例えば、ストップボタン137〜139の操作順序や操作タイミングなど)を報知する操作ナビ実行装置としても機能する。
なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成されている。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
なお、告知ランプ123および高ナビ状態ランプ190は、ランプを発光させることより、所定の情報を報知するようにしたが、その報知態様はランプの発光に限定されるものではない。例えば、液晶表示装置の一部の領域(全面液晶のスロットマシンの場合、リール110〜112の近傍の領域などでもよい)を用いて所定の情報を表示するようにしてもよい。以下、告知ランプ123、又は高ナビ状態ランプ190の点灯と表記する場合には、同一機能を有する他の演出装置(例えば、表示装置など)による報知も含む意である。
<制御部の回路構成>
次に、スロットマシンの制御部の回路構成について説明する。スロットマシンの制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部と、主制御部が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部と、第1副制御部より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部と、によって構成されている。
主制御部は、第1副制御部にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部との通信を可能としている。なお、主制御部と第1副制御部との情報通信は一方向の通信であり、主制御部は第1副制御部にコマンド等の信号を送信できるが、第1副制御部から主制御部にコマンド等の信号を送信できない。
第1副制御部は、主制御部が送信した制御コマンドを、入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部の全体を制御する基本回路を備えている。第1副制御部では、音出力手段(スピーカ、音源IC等)や各種ランプなどの制御を行う。
第2副制御部は、第1副制御部が送信した制御コマンドを、入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部の全体を制御する基本回路を備えている。第2副制御部では、液晶表示装置などの制御を行う。
<入賞ライン>
次に、入賞ラインについて説明する。
左リールの上段に表示される図柄を左リール上段図柄、左リールの中段に表示される図柄を左リール中段図柄、左リールの下段に表示される図柄を左リール下段図柄、中リールの上段に表示される図柄を中リール上段図柄、中リールの中段に表示される図柄を中リール中段図柄、中リールの下段に表示される図柄を中リール下段図柄、右リールの上段に表示される図柄を右リール上段図柄、右リールの中段に表示される図柄を右リール中段図柄、右リールの下段に表示される図柄を右リール下段図柄とそれぞれ呼び、各リールのそれぞれの図柄は、図柄表示窓を通して各リールにそれぞれ縦方向に三つ、合計九つ表示される。
本実施形態では左リール中段図柄、中リール中段図柄および右リール中段図柄で構成される中段入賞ラインの一つの入賞ラインが設けられている。入賞ラインとは、図柄表示窓を介して視認可能となる図柄の停止位置に設定されるラインであり、入賞役に対応する図柄組み合わせが表示されたか否かが判定されるラインのことである。有効となる入賞ライン(以下、単に「有効ライン」と称する場合がある)は、遊技媒体としてベットされたメダルの枚数によって予め定まっている。
本実施形態のスロットマシンは、3枚賭けまたは2枚賭けの遊技が可能であり、メダルの投入枚数が2枚未満のときはどの入賞ラインも有効にはならず、メダルが3枚または2枚ベットされたときに入賞ラインが有効になる。入賞ラインが有効になると、スタートレバーを操作して遊技を開始することができるようになる。
また、入賞ラインの数については1ラインに限定されるものではない。例えば、中段入賞ラインのほか、左リール上段図柄、中リール中段図柄および右リール下段図柄で構成される右下がり入賞ラインや、左リール下段図柄、中リール中段図柄および右リール上段図柄で構成される右上がり入賞ラインの計3ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよく、賭数に応じた数の入賞ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよい。
<入賞役の種類>
次に、図43(a),(b)を用いて、スロットマシン100の入賞役の種類について説明する。なお、同図(a)は、入賞役(作動役を含む)の種類、各入賞役に対応する図柄組み合わせ、各入賞役の払出(付与数)、備考を示す図であり、同図(b)は、通常押順ベルと特典押順ベルの種類、各押順に対応する払出を示す図である。
各リール110〜112には、複数種類の図柄(例えば、図43(a)に示す、リプレイ図柄、スイカ図柄、チェリー図柄、ベル図柄等)が所定コマ数(例えば20コマ)だけ配置されている。
スロットマシン100の入賞役には、図示しない特別役(特別役1、特別役2)と、一般役(再遊技役、小役1〜小役4、通常押順ベル、特典押順ベル)等がある。なお、入賞役の種類は、これらの役に限定されるものではなく、任意に採用することができる。
本実施形態における入賞役のうち、特別役1および特別役2は、遊技者に所定の利益が付与される特別遊技状態に移行する役である。また、再遊技役は、新たにメダルを投入することなく再遊技が可能となる役である。これらの入賞役は「作動役」と呼ばれる場合がある。また、本実施形態における「入賞」には、メダルの配当を伴わない(メダルの払い出しを伴わない)作動役の図柄組み合わせが有効ライン上に表示される場合も含まれ、例えば、特別役1、特別役2、および再遊技役への入賞が含まれる。
特別役1および特別役2は、入賞により特別遊技状態に移行する役(作動役)である。本例では、特別役1は、3枚賭け遊技でのみ入賞可能な役であり、特別役2は、2枚賭け遊技でのみ入賞可能な役である。なお、この役自身に入賞したことよるメダルの払出は行われない。対応する図柄組み合わせは、例えば、特別役1(BB1)が「セブン1−セブン1−セブン2」であり、特別役2(BB2)が「BAR−BAR−セブン1」である。
特別役1または特別役2に内部当選すると、この内部当選した役に対応する特別役内部当選フラグがオンに設定される(主制御部のRAMの所定のエリア内に記憶される)。特別役1の内部当選によってフラグがオンに設定されていると、主制御部は、遊技状態を特別役1内部当選状態(以下、この状態をRT2と称することがある)に移行させる。また、特別役2の内部当選によってフラグがオンに設定されていると、主制御部は、遊技状態を特別役2内部当選状態(以下、この状態をRT3と称することがある)に移行させる。
このフラグは、その内部当選した役に入賞するまでオンの状態が維持され、次回以降の遊技においてもその内部当選した役に入賞しやすい状態となる。すなわち、特別役1または特別役2に内部当選した遊技においてその特別役に入賞しなくとも、次回以降の遊技でその特別役に内部当選した状態となり、特別役に対応する図柄組み合わせ(例えば、特別役1に内部当選した場合は「セブン1−セブン1−セブン2(BB1)」の図柄組み合わせ)が、揃って入賞しやすい状態になる。この特別役1内部当選状態(RT2)および特別役2内部当選状態(RT3)については後述する。
主制御部は、特別役1または特別役2に対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて遊技状態を特別遊技状態(以下、この状態をRT4と称することがある)に移行させる。さらにこの特別遊技状態において、所定の枚数(本例では、BB1による入賞は110枚、BB2による入賞は55枚)の払出しがされると再遊技低確率状態(以下、この状態をRT1と称することがある)に移行させる。
「再遊技役」は、入賞により次回の遊技でメダル(遊技媒体)の投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役(作動役)であり、メダルの払出は行われない。なお、対応する図柄組み合わせは、「リプレイ−リプレイ−リプレイ」である。
「小役(小役1〜小役4)」は、入賞により所定数のメダルが払い出される入賞役で、対応する図柄組み合わせは、小役1(スイカ)が「スイカ−スイカ−スイカ」、小役2(チェリー)が「チェリー−ANY−ANY」等、図43(a)に示す通りである。また、対応する払出枚数も図に示す通りである。
なお、小役1(スイカ)と小役2(チェリー)は、正解タイミングの操作により入賞が可能な役であり、「チェリー−ANY−ANY」の場合、左リール110の図柄が「チェリー」であればよく、中リール111と右リール112の図柄はどの図柄でもよいことを示している。また、詳細は後述するが、小役3と小役4は、正解押順の操作により入賞が可能な役であり、以降、小役3を12枚小役、小役4を1枚小役という場合がある。
<リールの停止制御>
次に、リール110〜112の停止制御について概要を説明する。リールの停止制御は、予め定めた複数種類のリール停止制御データの中から、所定の条件(入賞役の内部抽選処理の結果)に基づいていずれかを選択し、選択したリール停止制御データに基づき行う。
本実施形態ではいわゆる引込制御(コマ滑り制御)を行う。引込制御とは、遊技者による各ストップボタン137〜139の操作があってから一定のコマ数(図柄数)の範囲(引き込み範囲;ここでは最大4コマ)でリール110〜112の停止位置をずらす制御をいう。リール停止データは主制御部のROMに格納されている。各リール停止データは、所定の入賞役の図柄組合せが入賞ライン上に揃って表示されることを許容する許容制御と、いずれの入賞役の図柄組合せも入賞ライン上に揃って表示されない禁止制御と、に大別される。
許容制御が行われる例としては、例えば、ある入賞役に内部当選した場合や、特別役の内部当選中(フラグ持ち越し中)の場合であり、遊技者による各ストップボタン137〜139を操作するタイミングが悪くても上記のコマ数の範囲内で入賞役の図柄組合せが揃って表示されるように制御が行われる。但し、「許容」するだけであるから、各ストップボタン137〜139を操作するタイミング次第で図柄組合せが揃わない場合もある。
例えば、小役1(スイカ)に内部当選した場合には、スイカ図柄は4コマを超えて配置されているので、ストップボタン137〜139を操作するタイミングが好適でないと、スイカ図柄は入賞ラインに停止しない。
尤も、リール110〜112における図柄の配置と引き込みコマ数次第で100%揃う場合もある。例えば、再遊技役に対応する、リプレイ図柄の配置間隔は最大4コマであるため、再遊技役に内部当選すると、そのタイミングに係わらず100%入賞することになる。
一方、禁止制御が行われる例としては、例えば、内部抽選結果がハズレで、特別役の内部当選中(フラグ持ち越し中)ではない場合であり、遊技者による各ストップボタン137〜139を操作するタイミングが良くても上記のコマ数の範囲内で入賞役の図柄組合せが揃って表示されないように制御が行われる。
<押順ベル>
次に、図43(b)を用いて、通常押順ベルと特典押順ベルについて詳細に説明する。
<通常押順ベル>
「通常押順ベル1〜6」のいずれかに内部当選した場合には、複数の小役(本例では、小役3,小役4)に重複当選し、遊技者の操作順序に応じて入賞ラインに表示される図柄組み合わせが決定される。なお、設定値が設定1〜6の何れであっても「通常押順ベル1〜6」に内部当選することが可能である。なお、更なる小役を組合せて重複当選させてもよい。
図43(b)に示すように、「通常押順ベル1〜6」のそれぞれは、「LCR」、「LRC」、「CLR」、「CRL」、「RLC」、および「RCL」の6種類の押順(操作順序)に細分化されて設定されており、本例では、6種類の押順のうちの1種類に12枚小役(小役3)を割り当てるようにしている。なお、6種類の押順のそれぞれに対応付けされた抽選データの範囲は同一である。
例えば、「通常押順ベル1」のうち「通常押順ベル1LCR」に内部当選した場合には、第1停止リールを左リール110、第2停止リールを中リール111、第3停止リールを右リール112とする停止操作が正解の操作(正解押順)であり、それ以外の停止操作は不正解の操作(不正解押順)となる。また、「通常押順ベル4」のうち「通常押順ベル4CRL」に内部当選した場合には、第1停止リールを中リール111、第2停止リールを右リール112、第3停止リールを左リール110とする停止操作が正解の操作(正解押順)であり、それ以外の停止操作は不正解の操作(不正解押順)となる。
12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)に従って停止操作(正解押順操作)がされた場合には、小役3に対応する「ベル−ベル−ベル」が入賞ライン上に表示され、12枚のメダルが払い出される。
これに対して、12枚獲得用ナビに従わない停止操作(不正解押順操作)がされた場合には、1枚小役(小役4)に対応する「ベル−ベル−リプレイ」が入賞ライン上に表示され、1枚のメダルが払い出されるか、小役4を取りこぼした場合には(小役4に対応する図柄組み合わせが入賞ライン上に表示されなかった場合には)、メダルの払出はされない(ハズレとなる)。
また、1枚小役(小役4)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(1枚獲得用ナビ)に従って停止操作(正解押順操作)がされた場合には、小役4に対応する「ベル−ベル−リプレイ」が入賞ライン上に表示され、1枚のメダルが払い出されるか、小役4を取りこぼした場合には(小役4に対応する図柄組み合わせが入賞ライン上に表示されなかった場合には)、メダルの払出はされない(ハズレとなる)。
これに対して、1枚獲得用ナビに従わない停止操作(不正解押順操作)がされた場合には、操作順序によって、小役3に対応する「ベル−ベル−ベル」が入賞ライン上に表示され、12枚のメダルが払い出されるか、小役4に対応する「ベル−ベル−リプレイ」が入賞ライン上に表示され、1枚のメダルが払い出されるか、小役4を取りこぼした場合には(小役4に対応する図柄組み合わせが入賞ライン上に表示されなかった場合には)、メダルの払出はされない(ハズレとなる)。
本例の「通常押順ベル1〜6」では、6種類の押順のうちの1種類に12枚小役(小役3)を割り当てていることから、「通常押順ベル1〜6」のいずれかに内部当選した場合には、1/6の確率で12枚のメダルが払い出されることになる。なお、12枚小役(小役3)の当選確率は、本例に限定されず、1/6より大きくてもよい。
<特典押順ベル>
「特典押順ベル1〜6」のいずれかに内部当選した場合には、複数の小役(本例では、小役3,小役4)に重複当選し、遊技者の操作順序に応じて入賞ラインに表示される図柄組み合わせが決定される。なお、設定値が設定1〜6の何れであっても「特典押順ベル1〜6」に内部当選することが可能である。なお、更なる小役を組合せて重複当選させてもよい。また、小役の組合せが通常押順ベルと特典押順ベルとで異なるようにしてもよい。
図43(b)に示すように、「特典押順ベル1〜6」のそれぞれは、「LCR」、「LRC」、「CLR」、「CRL」、「RLC」、および「RCL」の6種類の押順(操作順序)に細分化されて設定されており、本例では、6種類の押順のうちの1種類に1枚小役(小役4)を割り当て、6種類の押順のうちの5種類に12枚小役(小役3)を割り当てるようにしている。なお、6種類の押順のそれぞれに対応付けされた抽選データの範囲は同一である。
例えば、「特典押順ベル1」のうち「特典押順ベル1LCR」に内部当選した場合には、第1停止リールを左リール110、第2停止リールを中リール111、第3停止リールを右リール112とする停止操作が正解の操作(正解押順)であり、それ以外の停止操作は不正解の操作(不正解押順)となる。また、「特典押順ベル4」のうち「特典押順ベル4CRL」に内部当選した場合には、第1停止リールを中リール111、第2停止リールを右リール112、第3停止リールを左リール110とする停止操作が正解の操作(正解押順)であり、それ以外の停止操作は不正解の操作(不正解押順)となる。
1枚小役(小役4)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(1枚獲得用ナビ)に従って停止操作(正解押順操作)がされた場合には、小役4に対応する「ベル−ベル−リプレイ」が入賞ライン上に表示され、1枚のメダルが払い出される。
これに対して、1枚獲得用ナビに従わない停止操作(不正解押順操作)がされた場合には、12枚小役(小役3)に対応する「ベル−ベル−ベル」が入賞ライン上に表示される。
また、12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)に従って停止操作(正解押順操作)がされた場合には、小役3に対応する「ベル−ベル−ベル」が入賞ライン上に表示され、12枚のメダルが払い出される。
これに対して、12枚獲得用ナビに従わない停止操作(不正解押順操作)がされた場合には、小役4に対応する「ベル−ベル−リプレイ」が入賞ライン上に表示され、1枚のメダルが払い出される。
本例の「特典押順ベル1〜6」では、6種類の押順のうちの5種類に12枚小役(小役3)を割り当てていることから、「特典押順ベル1〜6」のいずれかに内部当選した場合には、5/6の確率で12枚のメダルが払い出されることになる。なお、12枚小役(小役3)の当選確率は、本例に限定されず、5/6より大きくてもよいし、小さくてもよい。なお、特典押順ベル1〜6のいずれに内部当選した場合であっても、取りこぼして払い出しが0枚になることがない。従って、遊技者は特典押順ベルに当選したことに気付き易い。
<有利区間、非有利区間>
次に、図44(a)を用いて、スロットマシン100の有利区間と非有利区間について説明する。図44(a)は、スロットマシン100の有利区間と非有利区間を模式的に示した図である。
スロットマシン100は、非有利区間と、この非有利区間よりも遊技者にとって有利な有利区間と、を有する。電源投入後や設定値の変更後等は、初期状態として非有利区間が設定され、この非有利区間において有利区間移行条件が成立した場合(例えば、或る遊技において再遊技役に当選した場合)に、次回の遊技から有利区間を設定する。
また、この有利区間において非有利区間移行条件が成立した場合(例えば、通常状態からAT状態に移行して当該AT状態が終了した場合や、リミッタに到達した場合等)に、次回の遊技から非有利区間を設定するとともに、ナビ回数カウンタ2を0に初期化する。
ここで、ナビ回数カウンタ2とは、有利区間におけるナビ(特典押順ベルに内部当選ときに実行した1枚獲得用ナビ)の積算回数を示すカウンタであり、有利区間から非有利区間に移行した場合やRAMクリアを実行した場合等に0に初期化され、有利区間においてナビを実行する毎に1が加算される。詳細は後述するが、このナビ回数カウンタ2は、液晶表示装置157の表示領域においてナビ回数カウンタ2の数値表示を行う場合等に使用される。
<遊技状態の種類>
次に、図44(b)を用いて、スロットマシン100の遊技状態および変遷について説明する。図44(b)は、スロットマシン100の遊技状態の遷移の一例を示した図である。
スロットマシン100は、上述の有利区間,非有利区間とは別に、通常状態と、第一のチャンス状態と、第二のチャンス状態と、AT状態を少なくとも含む遊技状態を有する。
<通常状態>
電源投入後や設定値の変更後等は、初期状態として通常状態が設定される。この通常状態において第一のチャンス状態への移行条件が成立した場合(本例ではナビ回数カウンタ1が50に達した場合)に、次回の遊技から第一のチャンス状態に移行する。非有利区間および有利区間を含む状態である。
ここで、ナビ回数カウンタ1とは、特典押順ベルのナビ(1枚獲得用ナビ)の総実行回数を示すカウンタのことであり、第一のチャンス状態から通常状態に移行した場合やRAMクリアを実行した場合等に0に初期化され、特典押順ベルに当選し、かつ、1枚小役(小役4)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(1枚獲得用ナビ)を行う毎に、1が加算される。詳細は後述するが、このナビ回数カウンタ1は、ナビ順守率を算出する場合や、液晶表示装置157の表示領域においてナビ回数カウンタ1の数値表示を行う場合等に使用される。
また、通常状態において第二のチャンス状態への移行条件が成立した場合(本例では、第二のチャンス状態への移行抽選(例えば当選確率1/300の抽選)に当選した場合)に、次回の遊技から第二のチャンス状態に移行する。また、通常状態においてAT状態への移行条件が成立した場合(本例では、ナビ回数カウンタ2が300に達した場合)に、次回の遊技からAT状態に移行する。
<第一のチャンス状態>
第一のチャンス状態は、第二のチャンス状態に移行することが可能な状態であり、通常状態よりも遊技者にとって有利な状態である。本例では、第一のチャンス状態は、5ゲーム(固定)であり、毎遊技、第二のチャンス状態に移行するか否かを決定する抽選(第二のチャンス状態への移行抽選。本例では1/5の当選確率の抽選)を行う。
この第一のチャンス状態において第二のチャンス状態への移行条件が成立した場合(本例では、第二の状態への移行抽選に当選した場合)に、次回の遊技から第二のチャンス状態に移行する。また、第一のチャンス状態において通常遊技への移行条件が成立した場合(本例では、第二のチャンス状態への移行抽選に当選しなかった場合)に、次回の遊技から通常遊技に移行するとともに、ナビ回数カウンタ1を0に初期化する。
<第二のチャンス状態>
第二のチャンス状態は、AT状態に移行するか否かを決定するAT抽選を行う状態であり、通常状態および第一のチャンス状態よりも遊技者にとって有利な状態である。本例では、第二のチャンス状態は、5ゲーム(固定)であり、毎遊技、AT状態に移行するか否かを決定する抽選(AT移行抽選。本例では1/10の当選確率の抽選)を行う。
この第二のチャンス状態においてAT状態への移行条件が成立した場合(本例では、AT移行抽選に当選した場合)に、次回の遊技からAT状態に移行する。また、第二のチャンス状態において通常遊技への移行条件が成立した場合(本例では、AT移行抽選に当選しなかった場合)に、次回の遊技から通常遊技に移行する。
なお、本例では、AT状態から第二のチャンス状態に移行しない構成としたが、移行可能としてもよく、この場合、AT状態を経由した第二のチャンス状態であるため、AT移行抽選の当選確率は、後述するナビ順守率とは無関係に1/2とし、AT状態を経由しない第二のチャンス状態とは異なる遊技性であることが好ましい。
<AT状態>
AT状態は、所定回数(本例では、1セット30ゲーム)のAT遊技が可能な状態であり、他の遊技状態よりも遊技者にとって有利な状態である。
このAT遊技では、AT遊技の開始遊技で、AT遊技を継続するか否かのセット継続抽選(例えば当選確率1/4の抽選)が実行され、このセット継続抽選に当選すると、さらに所定回数(本例では、1セット30ゲーム)のATゲームが付与され、AT状態が延長される。
このAT状態において通常遊技への移行条件が成立した場合(本例では、AT状態における全ての遊技を消化した場合)に、次回の遊技から通常遊技に移行する。
なお、AT状態において遊技者に付与する特典は、ATゲームの付与に限定されず、例えば、AT遊技の期間を延長(例えば30ゲームから40ゲームに延長)してもよいし、AT状態における期間延長抽選の当選確率を上昇(例えば10%から20%に上昇)させてもよいし、AT状態における特化ゾーン(延長決定専用期間)への突入率を上昇(例えば20%から30%に上昇)させてもよいし、AT状態における延長決定率を上昇(例えば平均10ゲーム追加を平均30ゲーム追加に上昇)させてもよいし、AT状態におけるナビ率を上昇(例えば80%から100%に上昇)させてもよい。
<ナビ順守率>
次に、図45を用いて、ナビ順守率について説明する。
本実施形態に係る遊技台では、通常状態において特典押順ベルに当選した場合に、1枚小役(小役4)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(1枚獲得用ナビ)を行うとともに、ナビ回数カウンタ1に1を加算する。そして、遊技者が1枚獲得用ナビに従った操作を行った場合に、正解押順操作を行ったものとして取り扱い、当該正解押順操作の回数を示す正解操作カウンタに1を加算する一方で、1枚獲得用ナビに従わない操作を行った場合に、不正解押順操作を行ったものとして扱い、正解操作カウンタに1を加算しないように構成している。
本例では、前回のAT状態が終了してから次回のAT状態が開始されるまでの期間、ナビ回数カウンタ1と正解操作カウンタを更新し、正解操作カウンタをナビ回数カウンタ1で除することでナビ順守率を算出し、このナビ順守率に基づいて、第一のチャンス状態と第二のチャンス状態における移行抽選の当選確率や、AT状態におけるセット継続抽選の当選確率を変更する。
また、本例では、或る期間において1枚獲得用ナビに従った停止操作を継続した場合と、或る期間において1枚獲得用ナビに従わない停止操作を継続した場合とで、或る期間が長期間に亘る場合には、遊技者の利益がほぼ同じになるように設計している。また、1枚獲得用ナビに従った停止操作を継続した場合には、通常時にメダルの消費量が多くなるが、後の遊技で有利となる一方で、1枚獲得用ナビに従わない停止操作を継続した場合には、通常時にメダルの消費量が少なくなるが、後の遊技で有利となることがない。
このため、遊技者は、自分の予算に応じて1枚獲得用ナビに従った停止操作と1枚獲得用ナビに従わない停止操作を打ち分けることによって、天井前で終了せざるをえなかったり、当りなしで遊技を終えたりするような事態を減らすことが可能となり、遊技者の遊技意欲を減退させることがない。
なお、ナビ順守率は他の方法で算出してもよい。例えば、100遊技毎に遊技者が1枚獲得用ナビに従わない回数を判定し、その回数が0であればリセット(ナビ順守率を100%にする)してもよい。この場合、他の遊技者の遊技履歴の影響を受け難くすることができる場合がある。また、単に、遊技者が1枚獲得用ナビに従わなかった回数をカウントし、カウント値に応じた当選確率の変更を行っても良い。この場合、算出に係わる処理負荷を少なくできる場合がある。これは他の状態においても同様である。
なお、第一のチャンス状態と第二のチャンス状態における移行抽選の当選確率や、AT状態におけるセット継続抽選の当選確率は、ナビ順守率に代えて(または、加えて)他の数値に基づいて変更してもよく、例えば、ナビ順守率が低い場合であっても、操作ミスに回数が少ない場合には、ナビ順守率が高いものとして取り扱ってもよい。
<ナビ順守率と移行抽選(第一のチャンス状態)>
図45(a)は、第一のチャンス状態におけるナビ順守率と移行抽選の当選確率の関係を示した図である。
上述の通り、第一のチャンス状態では、1/5の当選確率の移行抽選に当選した場合に、次回の遊技から第二のチャンス状態に移行するが、ナビ順守率が90%を超える場合には、移行抽選の当選確率を1/5から1/3に上昇させ、ナビ順守率が70〜90%の場合には、移行抽選の当選確率を1/5から1/4に上昇させ、ナビ順守率が70%未満の場合には、移行抽選の当選確率を維持するように構成している。
すなわち、第一のチャンス状態では、或る期間(本例では前回のAT状態が終了してから次回のAT状態が開始されるまでの期間)におけるナビ順守率が高いと、移行抽選の当選確率が高くなり、第二のチャンス状態に移行しやすくなる。
換言すれば、或る期間(本例では前回のAT状態が終了してから次回のAT状態が開始されるまでの期間)において特典押順ベルに当選した場合に、遊技者にとって不利な1枚小役(小役4)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(1枚獲得用ナビ)に従った正解押順操作を行うほど、移行抽選の当選確率が高くなり、第二のチャンス状態に移行しやすくなる。
このような仕様にすれば、遊技者は、第二のチャンス状態への移行確率を上げるために、ナビ順守率を高めようとナビに従った操作を行うこととなるため、遊技台の設計者の意向に沿った出玉率や遊技性を実現することが可能となる。
なお、第一のチャンス状態から第二のチャンス状態への移行のし易さは、ナビ順守率に関わらず同じであってもよい。また、ナビに従って操作した場合(ナビ順守率が高い場合)に、第一のチャンス状態で決定する第二のチャンス状態に関する事項を有利にするように構成してもよく、例えば、第二のチャンス状態の期間の長さを伸ばしたり(結果的にAT状態に移行しやすくしたり)、第二のチャンス状態の抽選の当たりやすさを高くしたりしてもよい(結果的にAT状態に移行しやすくしてもよい)。
<ナビ順守率と移行抽選(第二のチャンス状態)>
図45(b)は、第二のチャンス状態におけるナビ順守率と移行抽選の当選確率の関係を示した図である。
上述の通り、第二のチャンス状態では、1/10の当選確率の移行抽選に当選した場合に、次回の遊技からAT状態に移行するが、ナビ順守率が90%を超える場合には、移行抽選の当選確率を1/10から1/8に上昇させ、ナビ順守率が70〜90%の場合には、移行抽選の当選確率を1/10から1/9に上昇させ、ナビ順守率が70%未満の場合には、移行抽選の当選確率を維持するように構成している。
すなわち、第二のチャンス状態では、或る期間(本例では前回のAT状態が終了してから次回のAT状態が開始されるまでの期間)におけるナビ順守率が高いと、移行抽選の当選確率が高くなり、AT状態に移行しやすくなる。
換言すれば、或る期間(本例では前回のAT状態が終了してから次回のAT状態が開始されるまでの期間)において特典押順ベルに当選した場合に、遊技者にとって不利な1枚小役(小役4)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(1枚獲得用ナビ)に従った正解押順操作を行うほど、移行抽選の当選確率が高くなり、AT状態に移行しやすくなる。
このような仕様にすれば、遊技者は、AT状態への移行確率を上げるために、ナビ順守率を高めようとナビに従った操作を行うこととなるため、遊技台の設計者の意向に沿った出玉率や遊技性を実現することが可能となる。
<ナビ順守率とセット継続抽選(AT状態)>
図45(c)は、AT状態におけるナビ順守率とセット継続抽選の当選確率の関係を示した図である。
上述の通り、AT状態では、1/4の当選確率のセット継続抽選に当選した場合に、1セット30ゲームのATゲームが付与され、AT状態が延長されるが、ナビ順守率が90%を超える場合には、セット継続抽選の当選確率を1/4から1/2に上昇させ、ナビ順守率が70〜90%の場合には、セット継続抽選の当選確率を1/4から1/3に上昇させ、ナビ順守率が70%未満の場合には、セット継続抽選の当選確率を維持するように構成している。
すなわち、AT状態では、或る期間(本例では前回のAT状態が終了してから次回のAT状態が開始されるまでの期間)におけるナビ順守率が高いと、セット継続抽選の当選確率が高くなり、AT状態においてATゲームが付与されやすくなる。
換言すれば、或る期間(本例では前回のAT状態が終了してから次回のAT状態が開始されるまでの期間)において特典押順ベルに当選した場合に、遊技者にとって不利な1枚小役(小役4)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(1枚獲得用ナビ)に従った正解押順操作を行うほど、AT状態においてATゲームが付与されやすくなる。
このような仕様にすれば、遊技者は、セット継続の確率を上げるために、ナビ順守率を高めようとナビに従った操作を行うこととなるため、遊技台の設計者の意向に沿った出玉率や遊技性を実現することが可能となる。
<各種ナビ>
次に、図46を用いて、各種ナビについて説明する。
<各種ナビ/非AT状態>
図46(a)は、非AT状態における各種ナビの一例を示した図である。
本例では、非有利区間(非AT状態)においては、特典押順ベルに当選した場合であっても、1枚小役(小役4)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(1枚獲得用ナビ)、および、12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)のいずれのナビも実行しないように構成している。
この非有利区間(非AT状態)は、設定変更後(遊技店の開店直後)等に滞在する可能性が極めて高く、すぐにはAT状態に移行しにくい期間である。すなわち、有利区間と比べて、遊技者にとっては不利な期間であるため、この非有利区間ではナビを行わないことで、12枚小役(小役3)に入賞しやすいように(5/6の確率で12枚小役(小役3)に入賞するように)している。
一方、有利区間(非AT状態)においては、通常押順ベルに当選した場合には、1枚小役(小役4)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(1枚押順獲得用ナビ)、および、12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)のいずれのナビも実行しないが、特典押順ベルに当選した場合には、一部の例外を除いて、1枚小役(小役4)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(1枚獲得用ナビ)を実行するように構成している。
この有利区間(非AT状態)では、特典押順ベルに当選した場合には、1枚獲得用ナビに従った操作を遊技者に強く促したいことから、AT状態において通常押順ベルが当選した場合に行う12枚獲得用ナビ(例えば、図46(c)を用いて後述するナビ)とは報知態様を異ならせている。
具体的には、AT状態において通常押順ベルが当選した場合に行う12枚獲得用ナビとは異なる効果音(ナビ音)を出力するとともに、操作順序(本例ではRCL)を示唆する表示の周囲をエフェクト画像EFで囲むことで、1枚獲得用ナビに従った操作を遊技者に強く促す注意喚起をしている。
なお、有利区間(非AT状態)において特典押順ベルに当選した場合に行う1枚獲得用ナビの態様は、特に限定されず、例えば、ナビの画像の色を異ならせてもよい(例えば、AT状態において通常押順ベルが当選した場合に行う12枚獲得用ナビの画像が黒の場合には、赤色で表示してもよい)。また、ナビの画像の表示位置を異ならせてもよい(例えば、AT状態において通常押順ベルが当選した場合に行う12枚獲得用ナビの画像の位置が表示領域の下方の場合には、表示領域の中央に表示させてもよい)。他にも、専用ランプを点灯させたり、常時点灯するランプを消灯させたりするなどして、遊技者が気付き易い態様とすることが好ましい。
図46(b)は、有利区間(非AT状態)における各種ナビの一例を示した図である。
上述の通り、有利区間(非AT状態)では、通常押順ベルに当選した場合にナビを行わないため、有利区間(非AT状態)におけるナビの実行頻度は、AT状態と比べて低くなる。このため、有利区間(非AT状態)では、従来機の操作に慣れた遊技者はナビが実行されることのない期間であるとの先入観から、ナビが行われた場合であっても、惰性で順押し操作(不正解押順操作)を行ってしまう可能性がある。
したがって、図46(b)に示すように、特典押順ベル以外の役(例えば再遊技役)に当選した場合に、特典押順ベルに当選した場合と同様に、ナビを行うように構成すれば、ナビの実行頻度を高め、ナビの実行を遊技者に印象付けることで、遊技者の誤操作を低減し、遊技者の満足度高めることが可能となる。再遊技役に当選した場合に毎回ナビを行ってもよいし、適度な回数(例えば、3回に1回程度)でナビを行ってもよい。なお、再遊技役に当選した場合にナビを行う場合であっても、この再遊技役当選時のナビはナビ順守率とは無関係であり、特典押順ベルに当選した場合よりもナビの重要度は低いため、注意喚起のエフェクト画像EFは表示しないように構成してもよい。
また、入賞役に入賞しなかった場合(ハズレの場合)にも、特典押順ベルに当選した場合と同様に、ナビを行うように構成すれば、ナビの実行頻度を高め、ナビの実行を遊技者に印象付けることで、遊技者の誤操作を低減し、遊技者の満足度高めることが可能となる。なお、ハズレの場合に毎回ナビを行ってもよいし、適度な回数(例えば、5回に1回程度)でナビを行ってもよい。
<各種ナビ/有利区間(AT状態)>
図46(c)は、有利区間(AT状態)における各種ナビの一例を示した図である。
有利区間(AT状態)では、通常押順ベルに当選した場合には、一部の例外を除き、12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)を実行するように構成している。
図示は省略するが、遊技者が12枚獲得用ナビに従った操作を行った場合には、メダルを12枚払い出す際に、効果音(払出音)を出力するとともに、12枚の払出を行ったことを示唆する表示(例えば「12枚ゲット」という文字列を含む表示)を行う。
また、有利区間(AT状態)では、特典押順ベルに当選した場合にも、一部の例外を除き、通常押順ベルに当選した場合と同じ態様で、12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)を実行するように構成している。
なお、操作ミス等によって不正解押順操作を行い、12枚小役(小役3)に入賞した場合であっても、正解押順操作を行った場合と同じ態様で、効果音(払出音)を出力するとともに、12枚の払出を行ったことを示唆する表示(例えば「12枚ゲット」という文字列を含む表示)を行う。AT状態は、遊技者に多くのメダルを付与する状態であるため、不正解押順操作を行った場合であっても、遊技者が12枚のメダルを獲得できた場合には、正解押順操作と同じ演出を実行することにより、AT状態において遊技者の興趣が減退することを防止することができる。
なお、本例では、特典押順ベル(例えば、特典押順ベル1)に当選した場合には、12枚獲得用ナビ(例えば、LCRの押順を除く5つの押順のうちの何れか1つ)を実行するように構成したが、複数種類の12枚獲得用ナビのうちから何れか一つを選択する場合に、抽選でナビを選択するようにすれば、押順に偏りが発生することがなく、公平性を担保することができる。
また、複数種類の12枚獲得用ナビのうちから何れか一つを選択する場合に、予め定めたナビを実行してもよく、例えば、特典押順ベル1が当選した場合に、特典押順ベル2が当選したときに実行するナビ(予め定めたナビ)を実行すれば、押順の決定に関わる制御負担を軽減することができる。
また、AT遊技中は、操作条件が少なくなるナビ(例えば、押順の選択肢の数を少なくするナビ、目押し範囲を広くすることで操作の難易度を下げるナビ等)を実行してもよく、例えば、AT遊技以外で特典押順ベル1が当選したとき、LCRの順を指定する所謂6択押順ナビを実行する一方で、AT遊技で特典押順ベル1が当選したとき、「最初に中リールを停止」を指定する所謂3択押順ナビを実行すれば、遊技者はAT遊技中の操作を楽に行うことができ、遊技者の満足度を高めることができる。
また、予め定めたナビを実行する処理や、AT遊技中は操作条件が少なくなるナビを実行する処理等のうちの一つ、複数、または、全ての処理を適用すれば、押順の決定に関わる制御負担を軽減しつつ、AT遊技中の遊技者の操作ミスを低減し、遊技者の満足度を高めることができる。
<ナビ回数カウンタ>
次に、図47を用いて、ナビ回数カウンタについて説明する。図47は、ナビ回数カウンタの表示例を示した図である。
同図(i)に示す状態は、ナビの表示を開始した状態であり、本例では、特典押順ベル6の当選に基づいて、各ストップボタン137〜139を逆押し操作順序(LCR)で操作することを促すナビと、エフェクト画像EFの表示を開始している。
また、同状態では、液晶表示装置157の表示領域の右上に設けたカウンタ1表示領域CT1に、現在のナビ回数カウンタ1の数値を表示するとともに、カウンタ1表示領域CT1の下方に設けたカウンタ2表示領域CT2に、現在のナビ回数カウンタ2の数値を表示している。
なお、カウンタ1の数値とカウンタ2の数値は内部で記憶する数値と一致する数値の表示であるが、内部で記憶する数値と一致しない数値を表示する場合もある。例えば、電源投入直後は、カウンタ1の数値とカウンタ2の数値の両者とも0を表示するため内部で記憶する数値と一致しない場合がある。
上述の通り、ナビ回数カウンタ1は、特典押順ベルのナビの総実行回数を示すカウンタであり、本例では、当該遊技開始時点の特典押順ベルのナビの総実行回数が1であることから、数値の1を表示している。また、ナビ回数カウンタ2は、有利区間におけるナビの積算回数を示すカウンタであり、本例では、当該遊技開始時点の有利区間におけるナビの積算回数が14であることから、数値の14を表示している。
続く同図(ii)に示す状態は、第1停止リールを右リール112とする第1停止操作(ストップボタン139の押下操作)が行われた状態であり、本例では、第1停止操作を受け付けたことから、第1停止操作(右)を促すナビ(本例では1を〇で囲んだ画像)を消去し第2停止操作(中)を促すナビ(本例では2を〇で囲んだ画像)を拡大している。
続く同図(iii)に示す状態は、第2停止リールを中リール111とする第2停止操作(ストップボタン138の押下操作)が行われた状態であり、本例では、第2停止操作を受け付けたことから、第2停止操作(中)を促すナビ(本例では2を〇で囲んだ画像)を消去し第3停止操作(左)を促すナビ(本例では3を〇で囲んだ画像)を拡大している。
続く同図(iv)に示す状態は、第3停止リールを左リール110とする第3停止操作(ストップボタン137の押下操作)が行われた状態であり、本例では、第3停止操作を受け付けたことから、第3停止操作(左)を促すナビ(本例では3を〇で囲んだ画像)とエフェクト画像EFを消去している。
また、同状態では、1枚小役(小役4)に入賞したことから、メダルを1枚払い出す払出処理を実行するとともに、メダルの払出を示唆する表示(本例では、1枚の払出を示唆する「+1」の文字列を含む表示)を開始している。なお、本例では、メダルの払い出しが1枚であり、当該遊技においてはメダルが減少する結果となるため、正解操作順序で停止操作が行われた場合であっても、メダルの払い出しを行う際には払出音(効果音)を出力しないように構成している。このような構成とすれば、遊技者に不快感や違和感を与えないようにすることができる。
また、このメダルを1枚払い出す払出処理により、遊技者がナビに従って正解押順操作を行ったものと判定するとともに、正解押順操作で1枚小役(小役4)に入賞したことを示唆する表示(本例では、「成功」の文字列を含む表示)を開始している。
続く同図(v)に示す状態は、メダルの払い出しが終了した後の状態であり、本例では、メダルの払出を示唆する表示(+1)や正解押順操作で1枚小役(小役4)に入賞したことを示唆する表示(成功)を消去している。
また、当該遊技において特典押順ベルのナビの総実行回数(ナビ回数カウンタ1)が1つ加算されたことから、カウンタ1表示領域CT1に数値の2(=1+1)を表示している。なお、カウンタ1表示領域CT1に表示するナビ回数カウンタ1の値は、操作ミス等によって正解押順操作以外の操作が行われた場合であっても1つ加算されるため、遊技者の遊技意欲を必要以上に減退させてしまうことを未然に防止することができる。
また、当該遊技において有利区間におけるナビの積算回数(ナビ回数カウンタ2)が1つ加算されたことから、カウンタ2表示領域CT2数値の15(=14+1)を表示している。なお、カウンタ2表示領域CT2に表示するナビ回数カウンタ2の値は、特典押順ベル以外の入賞役に入賞した場合であっても1つ加算される場合(例えば、再遊技役の当選に基づいてナビを行う場合等)があるため、ナビ回数カウンタ2の表示の更新頻度を高めることが可能で、適度に演出効果を高めつつ、遊技者はテンポよく遊技を進めることができる。
<ナビの実行期間>
次に、図48を用いて、ナビの実行期間について説明する。図48(a)は、ナビの実行期間と非実行期間の一例を示した図である。
図46(a)を用いて説明したように、有利区間(非AT状態)では、通常押順ベルに当選した場合には、1枚小役(小役4)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(1枚獲得用ナビ)、および、12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)のいずれのナビも実行しないように構成しており、図48(a)に示す期間T2bが、ナビを実行しない期間を示している。
一方、有利区間(非AT状態)では、特典押順ベルに当選した場合には、一部の例外を除いて、1枚小役(小役4)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(1枚獲得用ナビ)を実行するように構成しており、図48(a)に示す期間T1aが、1枚獲得用ナビを実行する期間を示している。
なお、AT状態への移行が確定した状態、すなわち、本例では、第二のチャンス状態においてAT状態への移行条件が成立した場合(本例では、AT移行抽選に当選した場合)、もしくは、通常状態においてAT状態への移行条件が成立した場合(本例では、ナビ回数カウンタ2が300に達した場合)においては、特典押順ベルに当選した場合であっても、1枚獲得用ナビを実行しないように構成しており、図48(a)に示す期間T1bが、1枚獲得用ナビを実行しない期間(AT確定を報知している期間)を示している。
この期間T1b(AT確定を報知している期間)では、同図(b)に示すように、AT確定を報知する確定報知(本例では、「AT確定!」の文字列を含む表示と、AT確定に関する動画の表示)を行う一方で、1枚獲得用ナビを実行しないように構成している。
期間T1b(AT確定を報知している期間)では、AT遊技は開始されていないが、出玉を減らすことは遊技者の不利益に繋がるため、1枚獲得用ナビは実行しないことで、12枚役(小役3)に入賞させやすくする。このような構成とすれば、遊技者に過度な不利益を与えることがなく遊技者の満足度を高めることができる。
なお、遊技者の技量によっては12枚役(小役3)よりも1枚役(小役4)に多く入賞してしまう可能性(AT確定の報知を開始してからAT遊技を開始するまでの期間にメダルを多く減らしてしまう)もあるため、当該期間においては、メダルの払出枚数を管理する処理を行い、払出枚数が少ないと判断した場合には、特典押順ベルの当選時に、12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)を行うように構成してもよい。
このような構成とすれば、遊技者間の不公平感を減らし、遊技者の満足度を高めることができる。この間はさらに、通常押順ベルの当選時に、12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)を実行してもよく、払出枚数が少ないと判断した場合に、早期に払出枚数を増やす可能性を高めることができる。
また、図46(c)を用いて説明したように、有利区間(AT状態)では、一部の例外を除き、通常押順ベルに当選した場合には、12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)を実行するように構成しており、図48(a)に示す期間T2aが、12枚獲得用ナビを実行する期間を示している。
また、有利区間(AT状態)では、一部の例外を除き、特典押順ベルに当選した場合にも、12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)を実行するように構成しており、図48(a)に示す期間T1cや期間T1eが、12枚獲得用ナビを実行する期間を示している。
期間T1cでは、同図(c)に示すように、AT中であることを報知するAT中報知(本例では、AT状態中に関する動画の表示)を行う一方で、12枚獲得用ナビを実行するように構成している。このような構成とすれば、AT中における遊技者の遊技意欲をさらに高めることができる。
また、同様に、期間T1eでは、同図(e)に示すように、ATのエンディング期間であることを報知するエンディング報知(本例では、エンディングに関する動画の表示)を行う一方で、12枚獲得用ナビを実行するように構成している。このような構成とすれば、AT状態の終了が近いエンディング期間であっても、遊技者に気分良く遊技を進行してもらうことができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる。
一方、有利区間(AT状態)における或る期間(本例では、ATの継続ジャッジの期間)では、通常押順ベルに当選した場合、もしくは、特定押順ベルに当選した場合であっても、12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)を実行しないように構成しており、図48(a)に示す期間T2cや期間T1dが、12枚獲得用ナビを実行しない期間を示している。
期間T1dでは、同図(d)に示すように、ATの継続ジャッジ中であることを報知するAT継続ジャッジ演出(本例では、ATセット継続の有無に関する動画の表示。例えば、次のセットを実行するか否かをバトル演出の決着(勝利または敗北)で見せる演出)を行う一方で、12枚獲得用ナビを実行しないように構成している。このような構成とすれば、ナビの表示がAT継続ジャッジ演出の視認性を阻害するようなことがなく、遊技者は演出を存分に楽しむことができる。
なお、遊技者の技量によっては12枚役(小役3)よりも1枚役(小役4)に多く入賞してしまう可能性もあるため、当該期間においては、メダルの払出枚数を管理する処理を行い、払出枚数が少ないと判断した場合には、特典押順ベルの当選時に、12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)を行うように構成してもよい。
このような構成とすれば、遊技者間の不公平感を減らし、遊技者の満足度を高めることができる。この間はさらに、通常押順ベルの当選時に、12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)を実行してもよく、払出枚数が少ないと判断した場合に、早期に払出枚数を増やす可能性を高めることができる。
<変形例>
次に、図49〜図53を用いて、本実施形態に係る遊技台の変形例について説明する。
<通常遊技におけるモード>
図49(a)は、通常状態におけるモードと、各モードに対応するナビ回数カウンタ2のカウント値の一例を示した図であり、同図(b)は、ナビ順守率と、各モードの抽選値の一例を示した図である。
本例では、通常遊技にモード1〜3の3つのモードを設けている。AT状態において通常遊技への移行条件が成立した場合(本例では、AT状態における全ての遊技を消化した場合)に、同図(b)に示す抽選データを参照し、ナビ順守率と抽選データに基づいて、モード1〜3のいずれか一つを抽選で選択し、通常状態に移行した場合に、抽選で選択したモードに移行する。
ここで、モード1は、通常状態においてナビ回数カウンタ2のカウンタ値が500に到達した場合に、AT状態への移行が確定するモードである。また、モード2は、通常状態においてナビ回数カウンタ2のカウンタ値が400に到達した場合に、AT状態への移行が確定するモードである。また、モード3は、通常状態においてナビ回数カウンタ2のカウンタ値が300に到達した場合に、AT状態への移行が確定するモードである。
例えば、AT状態の終了時のナビ順守率が90%を超えている場合には、50/100の確率でモード1を選択し、30/100の確率でモード2を選択し、20/100の確率でモード3を選択する。
また、AT状態の終了時のナビ順守率が70%〜90%の範囲の場合には、70/100の確率でモード1を選択し、20/100の確率でモード2を選択し、10/100の確率でモード3を選択する。
また、AT状態の終了時のナビ順守率が70%未満の場合には、90/100の確率でモード1を選択し、5/100の確率でモード2を選択し、5/100の確率でモード3を選択する。
すなわち、本例では、AT状態の終了時のナビ順守率が高いほど、AT状態に移行しやすいモード(本例ではモード3)が選択されやすくなるように構成している。このような構成とすれば、遊技者は、AT状態に移行しやすくするために、ナビ順守率を高めようとナビに従った操作を行うこととなるため、遊技台の設計者の意向に沿った出玉率や遊技性を実現することが可能となる。
<ナビ回数カウンタの表示の変形例>
図50は、ナビ回数カウンタの表示の変形例を示した図である。
上記実施例では、操作ミス等によって正解操作順序以外の操作が行われた場合であっても、ナビ回数カウンタ1,2に1を加算して、加算後の数値を表示する例を示したが、本例では、操作ミス等によって正解押順操作以外の操作が行われた場合には、ナビ回数カウンタ1,2に1を加算しないように構成している。なお、ナビカウンタ1、2の数値は、内部で記憶する数値と一致する数値の表示である。
具体的には、同図(i)に示す状態は、ナビの表示を開始した状態であり、本例では、特典押順ベル6の当選に基づいて、各ストップボタン137〜139を逆押し操作順序(LCR)で操作することを促すナビと、エフェクト画像EFの表示を開始している。
また、同状態では、当該遊技開始時点の特典押順ベルのナビの総実行回数が1であることから、カウンタ1表示領域CT1に数値の1を表示し、当該遊技開始時点の有利区間におけるナビの積算回数が14であることから、カウンタ1表示領域CT2に数値の14を表示している。
続く同図(ii)に示す状態は、正解押順操作以外の操作で第1停止操作(ストップボタン137の押下操作)が行われた状態であり、本例では、12枚小役(小役3)および1枚小役(小役4)の何れにも入賞しなかったことから、ナビとエフェクト画像EFを消去するとともに、払出処理により、遊技者がナビに従わずに正解押順操作以外の停止操作を行ったものと判定するとともに、ハズレであることを示唆する表示(本例では、「失敗」の文字列を含む表示)を開始している。
続く同図(iii)に示す状態は、入賞判定後の状態であり、ハズレであることを示唆する表示(失敗)を消去している。
また、当該遊技においては正解押順操作以外の操作が行われ、特典押順ベルのナビの総実行回数(ナビ回数カウンタ1)は加算されないことから、カウンタ1表示領域CT1に数値の1を表示し、有利区間におけるナビの積算回数(ナビ回数カウンタ2)も加算されないことから、カウンタ2表示領域CT2数値の14を表示している。
なお、上記実施例では、遊技者が12枚獲得用ナビに従った操作を行った場合には、メダルを12枚払い出す際に、効果音(払出音)を出力する例を示したが、本例では、正解操作順序以外の操作(推奨しない操作)が行われたことから、1枚役(小役4)に入賞した場合であっても、効果音(払出音)を出力しないように構成している。
本例では、正解押順操作以外の操作が行われる結果、出玉を少なくすることができることから、ナビ順守率に基づいて第二のチャンス状態やAT状態への移行確率を変更する処理や、セット継続の確率を変更する処理を行わなくてもよい。このため、遊技台における制御負担を軽減することができる。なお、ナビカウンタ1、2の数値に応じた遊技状態の遷移等を行う遊技性とすれば、他の遊技者の操作ミスの影響を受け難い遊技性とすることができる。
<ナビの実行期間の変形例>
図51は、ナビの実行期間の変形例を示した図である。
上記実施例では、有利区間(AT状態)では、一部の例外を除き、通常押順ベルに当選した場合には、12枚獲得用ナビを実行し、特典押順ベルに当選した場合にも、12枚獲得用ナビを実行する例を示したが、同図(i)に示すように、期間T2a1において通常押順ベルに当選した場合には、12枚獲得用ナビを100%実行し、期間T1c1において特典押順ベルに当選した場合にも、12枚獲得用ナビを100%実行するように構成してもよい。
また、同図(ii)に示すように、有利区間(AT状態)では、期間T2a2において通常押順ベルに当選した場合には、12枚獲得用ナビを100%実行し、期間T1c2において特典押順ベルに当選した場合には、正解操作順序のうちの第1停止操作のみを報知するナビ(例えば、液晶表示装置157の表示領域に「?−1−?」を表示)を100%実行するように構成してもよい。
このような構成とすれば、12枚小役(小役3)に入賞する確率が5/6から1/2となるため、入賞の難易度を上げることができ、正解操作順序を当てるという遊技性を持たせることができ、遊技性を向上させることができる。なお、この場合は第1停止操作を中リールの停止ボタン以外の停止ボタンに行う可能性もあるが、それら操作は不正解の操作と扱う遊技性とすれば問題とはならない。
また、同図(iii)に示すように、有利区間(AT状態)では、期間T2a3において通常押順ベルに当選した場合には、12枚獲得用ナビを100%実行し、期間T1c3において特典押順ベルに当選した場合には、12枚獲得用ナビを実行しないように構成してもよい。
このような構成とすれば、12枚小役(小役3)に入賞する確率が5/6となるため、実質的には12枚獲得ナビを実行する場合と同じであるが、ナビを実行する頻度を低くすることができ、ナビの表示がAT状態中の演出(例えばエンディング演出)の視認性を阻害するようなことがなく、遊技者は演出を存分に楽しむことができる。
<ナビの変形例>
図52は、ナビの変形例を示した図である。
上記実施例では、有利区間(非AT状態)において1枚獲得用ナビを実行することで、出玉の少ない遊技を行わせる例を示したが、本例のように、小役1(スイカ)に当選した場合に、小役1(スイカ)に入賞させないようなナビを実行するように構成してもよい。
具体的には、同図(i)に示す状態は、ナビの表示を開始した状態であり、本例では、小役1(スイカ)の当選に基づいて、当該小役1(スイカ)に対応する図柄組み合わせ(本例では、「スイカ−スイカ−スイカ」)が入賞ライン上に表示されないように停止操作を行うこと(スイカの取りこぼし)を促すナビ(本例では、「注意です」という文字列を含む表示)とエフェクト画像EFを開始している。
続く同図(ii)に示す状態は、第3停止リールを右リール112とする第3停止操作(ストップボタン139の押下操作)が行われた状態であり、本例では、第3停止操作を受け付けたことから、スイカの取りこぼしを促すナビとエフェクト画像EFを消去している。
また、払出処理により、遊技者がナビに従って小役1(スイカ)を取りこぼすように停止操作を行ったものと判定するとともに、スイカを取りこぼしたことを示唆する表示(本例では、「成功」の文字列を含む表示)を開始している。
このような構成とすれば、ナビの表示を制御することで、出玉の少ない遊技を行わせることができ、遊技台の設計者の意向に沿った出玉率や遊技性を実現することが可能となる。
なお、取りこぼし役である小役2(チェリー)においても同様のナビを行っても良いし、小役1(スイカ)と小役2(チェリー)の両者に同様のナビを行っても良い。また、小役1(スイカ)と小役2(チェリー)の両者は、取りこぼしを促すナビがなくとも取りこぼす操作が可能であるため、ナビを行わない遊技性としてもよい。取りこぼしを促すナビがなくとも予め定められた特定の操作態様を毎遊技実行することにより、特定の操作態様を毎遊技実行しなかった場合と比べ取りこぼしが多く生じ得る遊技性となれば、この特定の操作態様が実行されたことを直接的または間接的に判定した結果を利用して有利度の変更を行うことができる。操作態様を毎遊技変更しないで済むため、操作ミスを起こしにくい遊技性とすることができる。さらに、特定の操作態様を行った場合に入賞し得る役の内部当選確率を、他の操作態様を行った場合に入賞し得る役の内部当選確率より低く設定することで、特定の操作態様を毎遊技実行することにより、特定の操作態様を毎遊技実行しなかった場合と比べ入賞する頻度を減らすことができる。
<AT状態の変形例>
図53(a)は、AT状態の変形例を示した図であり、同図(b)は、AT延長期間に表示されるAT終了画面の一例を示した図である。
上記実施例では、AT状態を1セット30ゲームとしたが、本例のように、1セット(30ゲーム)中に押順ミス(正解押順操作以外の操作)があった場合に、当該押順ミスに応じてAT状態のゲーム数を増加させてAT状態を延長するように構成してもよい。
具体的には、同図(a)に示すように、1セット(30ゲーム)中に、X回の押順ミス(12枚役の正解押順操作以外の操作)があり、12枚役を取りこぼした場合に、12枚役がX回入賞するまで、AT状態を延長するように構成してもよい。
なお、押順ミスの回数分(本例ではX回)だけ12枚役が入賞するまでAT状態を延長すると、他の入賞役の入賞等によって、遊技者に付与する利益が過大になる可能性があるため、押順ミスの回数分(本例ではX回)よりも少ない回数だけ12枚役が入賞するまでAT状態を延長してもよい。
また、AT状態を延長する場合には、1セット(30ゲーム)の終了時に表示していた表示(例えば、同図(b)に示すようなAT終了画面)を継続して表示する。AT状態の延長期間は不確定であり、延長の発生頻度も低いため、延長用の特別な表示を用意しないように構成している。なお、メダルの総払出枚数を明確にするため、AT終了画面上に、総払出枚数を示す表示を行ってもよい。
有利区間(非AT状態)においては1枚獲得用ナビに従わない操作を行うことで払出枚数を増加させることが可能となるため、これに気付いた遊技者は、有利区間(AT状態)においてもナビに従わない操作を行う可能性がある。このため、本例のように、押順ミスの回数分だけ12枚役が入賞するまでAT状態を延長するように構成すれば、延長したATT状態において遊技者の利益を確保することができ、遊技者の満足度を高めることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図42に示すスロットマシン100)は、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、図42に示すリール110〜112)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図42に示すストップボタン137〜139)と、それぞれが一以上の役またははずれに対応する複数種類の抽選結果から一の抽選結果を導出する内部抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、前記複数のリールが回転駆動された後、前記内部抽選手段によって導出された抽選結果に基づいて、停止操作が行われた停止ボタンに対応するリールを停止させる停止制御を行う停止制御手段(例えば、リール停止制御の処理)と、前記停止制御手段により停止された前記複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、AT状態において操作情報の報知(例えば、操作ナビ)を行う操作情報報知手段と、遊技の進行を制御し、有利度を変更可能な遊技制御手段(例えば、遊技状態を遷移させる処理)と、を備えた遊技台であって、前記遊技制御手段は、第一の遊技状態(例えば、通常状態)および該第一の遊技状態とは異なる第二の遊技状態(例えば、AT状態)を少なくとも含む複数の遊技状態から一の遊技状態を設定可能で、前記第一の遊技状態を設定している状態で所定の条件が満たされたこと(例えば、AT移行抽選に当選したこと)に基づいて該第一の遊技状態を終了し、前記第二の遊技状態を設定することが可能な手段であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって特定の抽選結果(例えば、特典押順ベル6)が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を第一の操作条件に従った第一の操作(例えば、RCLの停止操作)よりも第二の操作条件に従った第二の操作(例えば、LCR等の停止操作)で行った場合の方が、前記遊技価値(例えば、メダル)を多く獲得可能であり、前記遊技制御手段は、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った回数が少ないほど、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を高い有利度に変化させる場合がある手段であり、前記第二の遊技状態は、前記AT状態である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、特定の抽選結果が導出された場合に停止ボタンの停止操作を第一の操作で行った方がAT状態に関する有利度が高まるため、第一の遊技状態において遊技者に第一の操作を促すことができ、遊技媒体の払出等の遊技価値の付与を適切に制御することが可能となる。
なお、「前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った回数が多いほど、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を低い有利度に変化させる」とは、「前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った回数が多いほど、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を『必ず』低い有利度に変化させる」という内容に限定されるものではなく、「前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った回数が多いほど、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を低い有利度に変化させる『場合がある』」を含む趣旨である(以降に説明する遊技台についても同様)。
したがって、例えば、第二の操作が3回と4回で、第二の遊技状態に関する有利度が同じ有利度に設定される場合があってもよいし、第二の操作で行った回数が4回の方が、他の要因(例えば抽選等)により、結果として、3回よりも第二の遊技状態に関する有利度が高い有利度に設定される場合があってもよいし、さらには、第二の操作で行った回数が0回(例えば、操作ミス0回)であっても、第二の遊技状態に関する有利度が変化しない場合があってもよい。
また、本発明に係る「特定の抽選結果」は、単一の抽選結果(例えば、特典押順ベル1)に限定されず、複数の抽選結果のうちの1つ(例えば、特典押順ベル1〜6のいずれか一つ)であってもよい(以降に説明する遊技台についても同様)。
したがって、例えば、小役X、小役Y、小役Zを特定の小役グループとし、小役X、小役Y、または小役Zが内部当選した場合に、特定の小役グループが内部当選した(本発明に係る「特定の抽選結果」が導出された)とし、小役Xは、左リールを第一停止リールとした場合に入賞する役であり、小役Yは、中リールを第一停止リールとした場合に入賞する役であり、小役Yは、右リールを第一停止リールとした場合に入賞する役であり、小役Xは、小役Yと小役Zに比べると、内部当選確率が低く設定された役であり、小役Xと小役Yと小役Zは、入賞した場合に払い出されるメダル数を同数(例えば8枚)とする役としてもよい。
このような構成とすれば、左リールを第一停止リールとした遊技(第一の操作を行った遊技)を続けた場合、遊技者が得られるメダル払出数は少なくなり、中リールまたは右リールを第一停止リールとした遊技(第二の操作を行った遊技)を続けた場合、遊技者が得られるメダル払出数は多くなるが、左リールを第一停止リールとした遊技を続けた場合に、AT遊技等の遊技を有利に変化させることができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図42に示すスロットマシン100)は、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、図42に示すリール110〜112)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図42に示すストップボタン137〜139)と、それぞれが一以上の役またははずれに対応する複数種類の抽選結果から一の抽選結果を導出する内部抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、前記複数のリールが回転駆動された後、前記内部抽選手段によって導出された抽選結果に基づいて、停止操作が行われた停止ボタンに対応するリールを停止させる停止制御を行う停止制御手段(例えば、リール停止制御の処理)と、前記停止制御手段により停止された前記複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、AT状態において操作情報の報知を行う操作情報報知手段と、遊技の進行を制御し、有利度を変更可能な遊技制御手段(例えば、遊技状態を遷移させる処理)と、を備えた遊技台であって、前記AT状態になる前の状態には、通常状態とチャンス状態とがあり、前記チャンス状態は、前記通常状態よりも前記AT状態に移行しやすい状態であり、前記遊技制御手段は、第一の遊技状態(例えば、通常状態)および該第一の遊技状態とは異なる第二の遊技状態(例えば、第二のチャンス状態)を少なくとも含む複数の遊技状態から一の遊技状態を設定可能で、前記第一の遊技状態を設定している状態で所定の条件が満たされたこと(例えば、AT移行抽選に当選したこと)に基づいて該第一の遊技状態を終了し、前記第二の遊技状態を設定することが可能な手段であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって特定の抽選結果(例えば、特典押順ベル6)が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を第一の操作条件に従った第一の操作(例えば、RCLの停止操作)よりも第二の操作条件に従った第二の操作(例えば、LCR等の停止操作)で行った場合の方が、前記遊技価値(例えば、メダル)を多く獲得可能であり、前記遊技制御手段は、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った回数が少ないほど、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を高い有利度に変化させる場合がある手段であり、前記第二の遊技状態は、前記チャンス状態である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、特定の抽選結果が導出された場合に停止ボタンの停止操作を第一の操作で行った方がチャンス状態に関する有利度が高まるため、第一の遊技状態において遊技者に第一の操作を促すことができ、遊技媒体の払出等の遊技価値の付与を適切に制御することが可能となる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図42に示すスロットマシン100)は、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、図42に示すリール110〜112)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図42に示すストップボタン137〜139)と、それぞれが一以上の役またははずれに対応する複数種類の抽選結果から一の抽選結果を導出する内部抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、前記複数のリールが回転駆動された後、前記内部抽選手段によって導出された抽選結果に基づいて、停止操作が行われた停止ボタンに対応するリールを停止させる停止制御を行う停止制御手段(例えば、リール停止制御の処理)と、前記停止制御手段により停止された前記複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、AT状態において操作情報の報知を行う操作情報報知手段と、遊技の進行を制御し、有利度を変更可能な遊技制御手段(例えば、遊技状態を遷移させる処理)と、を備えた遊技台であって、前記AT状態になる前の状態には、通常状態とチャンス状態とがあり、前記チャンス状態には、第一のチャンス状態と第二のチャンス状態とがあり、前記二のチャンス状態は、前記通常状態よりも前記AT状態に移行しやすい状態であり、前記一のチャンス状態は、前記有利度が高いほど前記第二のチャンス状態に移行しやすくなる状態であり、前記遊技制御手段は、第一の遊技状態(例えば、通常状態)および該第一の遊技状態とは異なる第二の遊技状態(例えば、第一のチャンス状態)を少なくとも含む複数の遊技状態から一の遊技状態を設定可能で、前記第一の遊技状態を設定している状態で所定の条件が満たされたこと(例えば、AT移行抽選に当選したこと)に基づいて該第一の遊技状態を終了し、前記第二の遊技状態を設定することが可能な手段であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって特定の抽選結果(例えば、特典押順ベル6)が導出された場合における遊技者の前記停止ボタンの操作結果に基づいて、前記所定の条件が満たされた後に設定される前記第二の遊技状態に関する前記有利度を変更可能な手段であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を第一の操作条件に従った第一の操作(例えば、RCLの停止操作)よりも第二の操作条件に従った第二の操作(例えば、LCR等の停止操作)で行った場合の方が、前記遊技価値(例えば、メダル)を多く獲得可能であり、前記遊技制御手段は、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った回数が少ないほど、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を高い有利度に変化させる場合がある手段であり、前記第二の遊技状態は、前記第一のチャンス状態に移行するための状態である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、特定の抽選結果が導出された場合に停止ボタンの停止操作を第一の操作で行った方がチャンス状態に移行するための状態に関する有利度が高まるため、第一の遊技状態において遊技者に第一の操作を促すことができ、遊技媒体の払出等の遊技価値の付与を適切に制御することが可能となる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図42に示すスロットマシン100)は、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、図42に示すリール110〜112)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図42に示すストップボタン137〜139)と、それぞれが一以上の役またははずれに対応する複数種類の抽選結果から一の抽選結果を導出する内部抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、前記複数のリールが回転駆動された後、前記内部抽選手段によって導出された抽選結果に基づいて、停止操作が行われた停止ボタンに対応するリールを停止させる停止制御を行う停止制御手段(例えば、リール停止制御の処理)と、前記停止制御手段により停止された前記複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、AT状態において操作情報の報知を行う操作情報報知手段と、遊技の進行を制御し、有利度を変更可能な遊技制御手段(例えば、遊技状態を遷移させる処理)と、を備えた遊技台であって、前記遊技制御手段は、第一の遊技状態(例えば、通常状態)および該第一の遊技状態とは異なる第二の遊技状態(例えば、AT状態)を少なくとも含む複数の遊技状態から一の遊技状態を設定可能で、前記第一の遊技状態を設定している状態で所定の条件が満たされたこと(例えば、AT移行抽選に当選したこと)に基づいて該第一の遊技状態を終了し、前記第二の遊技状態を設定することが可能な手段であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって特定の抽選結果(例えば、特典押順ベル6)が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を第一の操作条件に従った第一の操作(例えば、RCLの停止操作)よりも第二の操作条件に従った第二の操作(例えば、LCR等の停止操作)で行った場合の方が、前記遊技価値(例えば、メダル)を多く獲得可能であり、前記遊技制御手段は、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った回数が多いほど、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を低い有利度に変化させる手段であり、前記第二の遊技状態は、AT状態であり、前記第一の遊技状態には、前記AT状態への移行に関する前記有利度が異なる複数種類のモード(例えば、図49(a),(b)に示すモード1〜3)が含まれ、前記遊技制御手段は、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った回数が少ないほど(例えば、ナビ順守率が高いほど)、前記第一の遊技状態における前記モードを前記AT状態への移行に関する前記有利度が高いモードに変化させる場合がある手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、特定の抽選結果が導出された場合に停止ボタンの停止操作を第一の操作で行った方が第二の有利状態に関する有利度が高まるため、第一の遊技状態において遊技者に第一の操作を促すことができ、遊技媒体の払出等の遊技価値の付与を適切に制御することが可能となる。また、特定の抽選結果が導出された場合に停止ボタンの停止操作を第一の操作で行った方がAT状態に移行しやすいモードになるため、第一の遊技状態において遊技者に第一の操作を促すことができ、遊技媒体の払出等の遊技価値の付与を適切に制御することが可能となる。
また、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第一の操作で行わせるための報知を実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、第一の遊技状態において第一の操作を促す報知を行うことで、遊技者に第一の操作を印象付けることができる。
また、前記第二の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行わせるための報知(例えば、12枚獲得用ナビ)を実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、第二の遊技状態において、遊技者利益が高い第二の操作を促す報知を行うことで、遊技者に第二の操作が有利であることを印象付けることができるとともに、遊技者利益を付与することができる、
また、前記報知を実行した遊技において、該報知の実行回数を示すカウント値を表示可能であってもよい。
このような構成とすれば、報知の実行回数を視覚で把握することができ、遊技者の操作意欲を向上させることができる。
また、前記特定の抽選結果には、第一の抽選結果(例えば、通常押順ベル)と、該第一の抽選結果とは異なる第二の抽選結果(例えば、特典押順ベル)が含まれ、前記内部抽選手段によって前記第一の抽選結果が導出された場合において遊技者が前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った場合よりも、前記第二の抽選結果が導出された場合において遊技者が前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った場合の方が、前記遊技価値を多く獲得可能であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記第二の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第一の操作で行わせるための報知を実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、報知に従わない第二の操作を行った場合であっても遊技者利益を得ることができるため、報知で第一の操作を促したとしても遊技者の不満感を解消することができる。
<ナビのカウント>
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図42に示すスロットマシン100)は、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、図42に示すリール110〜112)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図42に示すストップボタン137〜139)と、それぞれが一以上の役またははずれに対応する複数種類の抽選結果から一の抽選結果を導出する内部抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、前記複数のリールが回転駆動された後、前記内部抽選手段によって導出された抽選結果に基づいて、停止操作が行われた停止ボタンに対応するリールを停止させる停止制御を行う停止制御手段(例えば、リール停止制御の処理)と、前記停止制御手段により停止された前記複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、遊技の進行を制御する遊技制御手段(例えば、遊技状態を遷移させる処理)と、を備えた遊技台であって、前記遊技制御手段は、第一の遊技状態(例えば、通常状態)および該第一の遊技状態とは異なる第二の遊技状態(例えば、AT状態、第二のチャンス状態、第一のチャンス状態)を少なくとも含む複数の遊技状態から一の遊技状態を設定可能で、前記第一の遊技状態を設定している状態で所定の条件が満たされたこと(例えば、AT移行抽選に当選したこと)に基づいて該第一の遊技状態を終了し、前記第二の遊技状態を設定することが可能な手段であり、前記第二の遊技状態は、前記第一の遊技状態より遊技者に有利な状態であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって特定の抽選結果(例えば、特典押順ベル6)が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を第一の操作条件に従った第一の操作(例えば、RCLの停止操作)よりも第二の操作条件に従った第二の操作(例えば、LCR等の停止操作)で行った場合の方が、前記遊技価値(例えば、メダル)を多く獲得可能であり、前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った回数が多いほど、前記所定の条件が満たされるまでの遊技数が多くなり、前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記第一の操作で行った場合に更新される或るカウント値(例えば、図47に示すナビ回数カウンタ1,2の数値)を表示可能である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、特定の抽選結果が導出された場合に停止ボタンの停止操作を第一の操作で行った方がAT状態に関する有利度が高まるため、第一の遊技状態において遊技者に第一の操作を促すことができ、遊技媒体の払出等の遊技価値の付与を適切に制御することが可能となる。また、特定の抽選結果が導出された場合に更新されるカウント値が表示されるため、抽選結果を把握することが可能となり、遊技者の遊技意欲を持続させることができる。
また、前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第一の操作で行わせるための報知(例えば、1枚獲得用ナビ、12枚獲得用ナビ)を実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、停止操作を報知することができ、遊技者の操作意欲を向上させることができる。
また、前記或るカウント値は、前記報知を実行した遊技において、該報知に従って前記停止操作を行った回数を示すカウント値であってもよい。
このような構成とすれば、報知の実行回数を視覚で把握することができ、遊技者の操作意欲を向上させることができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図42に示すスロットマシン100)は、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、図42に示すリール110〜112)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図42に示すストップボタン137〜139)と、それぞれが一以上の役またははずれに対応する複数種類の抽選結果から一の抽選結果を導出する内部抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、前記複数のリールが回転駆動された後、前記内部抽選手段によって導出された抽選結果に基づいて、停止操作が行われた停止ボタンに対応するリールを停止させる停止制御を行う停止制御手段(例えば、リール停止制御の処理)と、前記停止制御手段により停止された前記複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、遊技の進行を制御し、有利度を変更可能な遊技制御手段(例えば、遊技状態を遷移させる処理)と、を備えた遊技台であって、前記遊技制御手段は、第一の遊技状態(例えば、通常状態)および該第一の遊技状態とは異なる第二の遊技状態(例えば、AT状態、第二のチャンス状態、第一のチャンス状態)を少なくとも含む複数の遊技状態から一の遊技状態を設定可能で、前記第一の遊技状態を設定している状態で所定の条件が満たされたこと(例えば、AT移行抽選に当選したこと)に基づいて該第一の遊技状態を終了し、前記第二の遊技状態を設定することが可能な手段であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって特定の抽選結果(例えば、特典押順ベル6)が導出された場合に、遊技者が前記停止ボタンの停止操作を第一の操作条件に従った第一の操作(例えば、RCLの停止操作)よりも第二の操作条件に従った第二の操作(例えば、LCR等の停止操作)で行った場合の方が、前記遊技価値(例えば、メダル)を多く獲得可能であり、前記遊技制御手段は、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った回数が少ないほど、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を高い有利度に変化させる場合がある手段であり、前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第一の操作または前記第二の操作で行わせるための報知(例えば、1枚獲得用ナビ、12枚獲得用ナビ)を実行可能であり、前記報知を実行した遊技において、更新される或るカウント値(例えば、図47に示すナビ回数カウンタ2の数値)を表示可能である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、特定の抽選結果が導出された場合に停止ボタンの停止操作を第一の操作で行った方がAT状態に関する有利度が高まるため、第一の遊技状態において遊技者に第一の操作を促すことができ、遊技媒体の払出等の遊技価値の付与を適切に制御することが可能となる。また、報知の実行回数を示すカウント値が表示されるため、報知の実行回数を視覚で把握することができ、遊技者の操作意欲を向上させることができる。
また、前記遊技制御手段は、前記或るカウント値が大きいほど、遊技における前記有利度を高い有利度に変化させる手段であってもよい。
このような構成とすれば、遊技者にナビに従った操作を促すことができ、遊技媒体の払出等の遊技価値の付与を適切に制御することが可能となる。
また、前記特定の抽選結果には、第一の抽選結果(例えば、通常押順ベル)と、該第一の抽選結果とは異なる第二の抽選結果(例えば、特典押順ベル)が含まれ、前記内部抽選手段によって前記第一の抽選結果が導出された場合において遊技者が前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った場合よりも、前記第二の抽選結果が導出された場合において遊技者が前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った場合の方が、前記遊技価値を多く獲得可能であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって少なくとも前記第二の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第一の操作で行わせるための報知を実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、報知に従わない第二の操作を行った場合であっても遊技者利益を得ることができるため、報知で第一の操作を促したとしても遊技者の不満感を解消することができる。
<ナビの非実行期間>
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図42に示すスロットマシン100)は、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、図42に示すリール110〜112)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図42に示すストップボタン137〜139)と、それぞれが一以上の役またははずれに対応する複数種類の抽選結果から一の抽選結果を導出する内部抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、前記複数のリールが回転駆動された後、前記内部抽選手段によって導出された抽選結果に基づいて、停止操作が行われた停止ボタンに対応するリールを停止させる停止制御を行う停止制御手段(例えば、リール停止制御の処理)と、前記停止制御手段により停止された前記複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、遊技の進行を制御し、有利度を変更可能な遊技制御手段(例えば、遊技状態を遷移させる処理)と、を備えた遊技台であって、前記遊技制御手段は、第一の遊技状態(例えば、通常状態)および該第一の遊技状態とは異なる第二の遊技状態(例えば、AT状態、第二のチャンス状態、第一のチャンス状態)を少なくとも含む複数の遊技状態から一の遊技状態を設定可能で、前記第一の遊技状態を設定している状態で所定の条件が満たされたこと(例えば、AT移行抽選に当選したこと)に基づいて該第一の遊技状態を終了し、前記第二の遊技状態を設定することが可能な手段であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって特定の抽選結果(例えば、特典押順ベル6)が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を第一の操作条件に従った第一の操作(例えば、RCLの停止操作)よりも第二の操作条件に従った第二の操作(例えば、LCR等の停止操作)で行った場合の方が、前記遊技価値(例えば、メダル)を多く獲得可能であり、前記遊技制御手段は、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った回数が少ないほど、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を高い有利度に変化させる場合がある手段であり、前記遊技制御手段は、前記第一の遊技状態における特定の期間(例えば、図46(a)に示す非有利区間)において前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った場合には、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を変化させる回数に含めない手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、特定の抽選結果が導出された場合に停止ボタンの停止操作を第一の操作で行った方がAT状態に関する有利度が高まるため、第一の遊技状態において遊技者に第一の操作を促すことができ、遊技媒体の払出等の遊技価値の付与を適切に制御することが可能となる。また、有利度を変化させない期間があるため、遊技にメリハリを付けることができ、遊技者の遊技意欲を持続させることができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図42に示すスロットマシン100)は、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、図42に示すリール110〜112)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図42に示すストップボタン137〜139)と、それぞれが一以上の役またははずれに対応する複数種類の抽選結果から一の抽選結果を導出する内部抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、前記複数のリールが回転駆動された後、前記内部抽選手段によって導出された抽選結果に基づいて、停止操作が行われた停止ボタンに対応するリールを停止させる停止制御を行う停止制御手段(例えば、リール停止制御の処理)と、前記停止制御手段により停止された前記複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、遊技の進行を制御し、有利度を変更可能な遊技制御手段(例えば、遊技状態を遷移させる処理)と、を備えた遊技台であって、前記遊技制御手段は、第一の遊技状態(例えば、通常状態)および該第一の遊技状態とは異なる第二の遊技状態(例えば、AT状態、第二のチャンス状態、第一のチャンス状態)を少なくとも含む複数の遊技状態から一の遊技状態を設定可能で、前記第一の遊技状態を設定している状態で所定の条件が満たされたこと(例えば、AT移行抽選に当選したこと)に基づいて該第一の遊技状態を終了し、前記第二の遊技状態を設定することが可能で、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって特定の抽選結果(例えば、特典押順ベル6)が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を第一の操作条件に従った第一の操作(例えば、RCLの停止操作)よりも第二の操作条件に従った第二の操作(例えば、LCR等の停止操作)で行った場合の方が、前記遊技価値(例えば、メダル)を多く獲得可能であり、前記遊技制御手段は、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った回数が少ないほど、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を高い有利度に変化させる場合がある手段であり、前記遊技制御手段は、前記第一の遊技状態における特定の期間において前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った場合には、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を変化させる回数に含めない手段であり、前記特定の期間は、特定の演出(例えば、図48(b)に示すAT確定演出)が実行されている期間である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、特定の抽選結果が導出された場合に停止ボタンの停止操作を第一の操作で行った方がAT状態に関する有利度が高まるため、第一の遊技状態において遊技者に第一の操作を促すことができ、遊技媒体の払出等の遊技価値の付与を適切に制御することが可能となる。また、有利度を変化させない期間があるため、遊技にメリハリを付けることができ、遊技者の遊技意欲を持続させることができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図42に示すスロットマシン100)は、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、図42に示すリール110〜112)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図42に示すストップボタン137〜139)と、それぞれが一以上の役またははずれに対応する複数種類の抽選結果から一の抽選結果を導出する内部抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、前記複数のリールが回転駆動された後、前記内部抽選手段によって導出された抽選結果に基づいて、停止操作が行われた停止ボタンに対応するリールを停止させる停止制御を行う停止制御手段(例えば、リール停止制御の処理)と、前記停止制御手段により停止された前記複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、遊技の進行を制御し、該遊技における有利度を変更可能な遊技制御手段(例えば、遊技状態を遷移させる処理)と、を備えた遊技台であって、前記遊技制御手段は、第一の遊技状態(例えば、通常状態)および該第一の遊技状態とは異なる第二の遊技状態(例えば、AT状態、第二のチャンス状態、第一のチャンス状態)を少なくとも含む複数の遊技状態から一の遊技状態を設定可能で、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって特定の抽選結果(例えば、特典押順ベル6)が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を第一の操作条件に従った第一の操作(例えば、RCLの停止操作)よりも第二の操作条件に従った第二の操作(例えば、LCR等の停止操作)で行った場合の方が、前記遊技価値(例えば、メダル)を多く獲得可能であり、前記遊技制御手段は、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った回数が少ないほど、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を高い有利度に変化させる場合がある手段であり、前記遊技制御手段は、前記第二の遊技状態における特定期間(例えば、図48(a)に示す期間T1d。AT状態の継続ジャッジ期間)において前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った場合には、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を変化させる回数に含めない手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、特定の抽選結果が導出された場合に停止ボタンの停止操作を第一の操作で行った方がAT状態に関する有利度が高まるため、第一の遊技状態において遊技者に第一の操作を促すことができ、遊技媒体の払出等の遊技価値の付与を適切に制御することが可能となる。また、有利度を変化させない期間があるため、遊技にメリハリを付けることができ、遊技者の遊技意欲を持続させることができる。
また、前記第二の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行わせるための報知を実行可能であるが、前記第二の遊技状態における或る期間においては該報知を実行しないものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技にメリハリを付けることができ、遊技者の遊技意欲を持続させることができる。
また、前記特定の期間は、該特定の期間以外の期間に比べて遊技者に付与する前記遊技価値の変化が少ない期間であってもよい。
このような構成とすれば、さらに遊技にメリハリを付けることができ、遊技のバリエーションを増やすことができる。
また、前記特定の期間において付与された前記遊技価値の総量が或る量を下回った場合には、前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行わせるための報知を実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に不利益を与えることを回避することができ、遊技者の満足度を高めることができる。
また、前記特定の抽選結果には、第一の抽選結果(例えば、通常押順ベル)と、該第一の抽選結果とは異なる第二の抽選結果(例えば、特典押順ベル)が含まれ、前記内部抽選手段によって前記第一の抽選結果が導出された場合において遊技者が前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った場合よりも、前記第二の抽選結果が導出された場合において遊技者が前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った場合の方が、前記遊技価値を多く獲得可能であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって少なくとも前記第二の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第一の操作で行わせるための報知を実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、報知に従わない第二の操作を行った場合であっても遊技者利益を得ることができるため、報知で第一の操作を促したとしても遊技者の不満感を解消することができる。
<他の入賞役当選時のナビ>
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図42に示すスロットマシン100)は、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、図42に示すリール110〜112)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図42に示すストップボタン137〜139)と、それぞれが一以上の役またははずれに対応する複数種類の抽選結果から一の抽選結果を導出する内部抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、前記複数のリールが回転駆動された後、前記内部抽選手段によって導出された抽選結果に基づいて、停止操作が行われた停止ボタンに対応するリールを停止させる停止制御を行う停止制御手段(例えば、リール停止制御の処理)と、前記停止制御手段により停止された前記複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、遊技の進行を制御し、有利度を変更可能な遊技制御手段(例えば、遊技状態を遷移させる処理)と、を備えた遊技台であって、前記遊技制御手段は、第一の遊技状態(例えば、通常状態)および該第一の遊技状態とは異なる第二の遊技状態(例えば、AT状態、第二のチャンス状態、第一のチャンス状態)を少なくとも含む複数の遊技状態から一の遊技状態を設定可能な手段であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって特定の抽選結果(例えば、特典押順ベル6)が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を第一の操作条件に従った第一の操作(例えば、RCLの停止操作)よりも第二の操作条件に従った第二の操作(例えば、LCR等の停止操作)で行った場合の方が、前記遊技価値(例えば、メダル)を多く獲得可能であり、前記遊技制御手段は、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った回数が少ないほど、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を高い有利度に変化させる場合がある手段であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第一の操作で行わせるための第一の報知(例えば、図46(b)に示す、エフェクト画像EF付きの1枚獲得用ナビ)を実行可能であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果とは異なる抽選結果(例えば、再遊技役、ハズレ)が導出された場合にも、前記停止ボタンの停止操作を前記第一の操作で行わせるための第二の報知(例えば、図46(b)に示す、エフェクト画像EF無しの1枚用獲得ナビ)を実行可能であり、前記第二の報知と前記第一の報知は、少なくとも一部の態様が同じである、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、特定の抽選結果が導出された場合に停止ボタンの停止操作を第一の操作で行った方がAT状態に関する有利度が高まるため、第一の遊技状態において遊技者に第一の操作を促すことができ、遊技媒体の払出等の遊技価値の付与を適切に制御することが可能となる。また、特定の抽選結果とは異なる抽選結果が導出された場合にも報知を行うため、テンポよく遊技者に遊技を行わせることができる。
また、前記第一の報知を実行した遊技において、該第一の報知の実行回数を示すカウント値を表示可能であってもよい。
このような構成とすれば、報知の実行回数を視覚で把握することができ、遊技者の操作意欲を向上させることができる。
また、前記遊技制御手段は、前記カウント値が大きいほど、遊技における前記有利度を高い有利度に変化させる手段であってもよい。
このような構成とすれば、遊技者にナビに従った操作を促すことができ、遊技媒体の払出等の遊技価値の付与を適切に制御することが可能となる。
また、前記特定の抽選結果には、第一の抽選結果(例えば、通常押順ベル)と、該第一の抽選結果とは異なる第二の抽選結果(例えば、特典押順ベル)が含まれ、前記内部抽選手段によって前記第一の抽選結果が導出された場合において遊技者が前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った場合よりも、前記第二の抽選結果が導出された場合において遊技者が前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った場合の方が、前記遊技価値を多く獲得可能であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって少なくとも前記第二の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第一の操作で行わせるための報知を実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、報知に従わない第二の操作を行った場合であっても遊技者利益を得ることができるため、報知で第一の操作を促したとしても遊技者の不満感を解消することができる。
<AT状態におけるナビ>
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図42に示すスロットマシン100)は、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、図42に示すリール110〜112)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図42に示すストップボタン137〜139)と、それぞれが一以上の役またははずれに対応する複数種類の抽選結果から一の抽選結果を導出する内部抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、前記複数のリールが回転駆動された後、前記内部抽選手段によって導出された抽選結果に基づいて、停止操作が行われた停止ボタンに対応するリールを停止させる停止制御を行う停止制御手段(例えば、リール停止制御の処理)と、前記停止制御手段により停止された前記複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、遊技の進行を制御し、有利度を変更可能な遊技制御手段(例えば、遊技状態を遷移させる処理)と、を備えた遊技台であって、前記遊技制御手段は、第一の遊技状態(例えば、通常状態)および該第一の遊技状態とは異なる第二の遊技状態(例えば、AT状態、第二のチャンス状態、第一のチャンス状態)を少なくとも含む複数の遊技状態から一の遊技状態を設定可能で、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって特定の抽選結果(例えば、特典押順ベル6)が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を第一の操作条件に従った第一の操作(例えば、RCLの停止操作)よりも第二の操作条件に従った第二の操作(例えば、LCR等の停止操作)で行った場合の方が、前記遊技価値(例えば、メダル)を多く獲得可能であり、前記遊技制御手段は、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った回数が少ないほど、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を高い有利度に変化させる場合がある手段であり、前記特定の抽選結果には、第一の抽選結果(例えば、通常押順ベル)と、該第一の抽選結果とは異なる第二の抽選結果(例えば、特典押順ベル)が含まれ、前記内部抽選手段によって前記第一の抽選結果が導出された場合において遊技者が前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った場合よりも、前記第二の抽選結果が導出された場合において遊技者が前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った場合の方が、前記遊技価値を多く獲得可能であり、前記第二の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記第一の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第一の操作で行わせるための報知(例えば、12枚獲得用ナビ)を実行可能であり、前記第二の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記第二の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行わせるための報知(例えば、12枚獲得用ナビ)を実行可能である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、特定の抽選結果が導出された場合に停止ボタンの停止操作を第一の操作で行った方がAT状態に関する有利度が高まるため、第一の遊技状態において遊技者に第一の操作を促すことができ、遊技媒体の払出等の遊技価値の付与を適切に制御することが可能となる。また、第二の遊技状態では、第一の抽選結果が導出された場合および第二の抽選結果が導出された場合のいずれの場合も、第二の操作で行わせるための報知を行うため、第二の遊技状態では抽選結果を気にすることなく、遊技価値を容易に獲得することが可能となり、遊技者の満足度を高めることができる。
また、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記第一の抽選結果(例えば、特典押順ベル1)が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第一の操作で行わせるための報知を実行可能であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記第二の抽選結果(例えば、特典押順ベル2)が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行わせるための報知を実行可能であってもよい。
また、前記第二の遊技状態は、AT状態であってもよい。
このような構成とすれば、AT状態では抽選結果を気にすることなく、遊技価値を容易に獲得することが可能となり、遊技者の満足度を高めることができる。
また、前記第二の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記第一の抽選結果が導出された場合に実行される報知と、前記第二の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記第二の抽選結果が導出された場合に実行される前記報知は、報知態様が同じであってもよい。
このような構成とすれば、停止操作を意識することなく、遊技価値を容易に獲得することが可能となり、遊技者の満足度を高めることができる。
なお、本発明に係る遊技台は、上記実施形態に係るスロットマシン100の構成に限定されるものではない。したがって、例えば、本願発明に係る「第一の遊技状態」と「第二の遊技状態」は、異なる遊技状態の組合せであればよく、例えば、通常状態、CZ状態、AT状態、特化ゾーン、ED状態のほか、RT、AT、ART、ボーナス、ATやARTの引戻しゾーン等の遊技状態の組合せであってもよい。
また、本願発明に係る「所定の条件が満たされたこと」は、AT抽選に当選したことに限定されず、例えば、ゲーム数が既定のゲーム数に達したこと、ポイント数が既定のポイント数に達したこと、所定の条件装置に内部当選(または、入賞)したこと、ボーナスの終了条件が成立したこと等が含まれる。
また、本願発明に係る「第一の遊技状態」→「所定の条件が成立」→「第二の遊技状態」の組み合わせは、「通常遊技」→「AT抽選の当選」→「AT状態」に限定されず、例えば、「CZ状態」→「AT抽選の当選」→「AT状態」、「ボーナス」→「AT抽選の当選」→「AT状態」、「通常状態」→「ゲーム数が既定のゲーム数に達した」→「AT状態」、「AT状態」→「ゲーム数が既定のゲーム数に達した」→「特化ゾーン」、「通常遊技」→「ポイント数が既定のポイント数に達した」→「AT状態」、「AT状態」→「ポイント数が既定のポイント数に達した」→「特化ゾーン」、「AT状態」→「ポイント数が既定のポイント数に達した」→「疑似ボーナス」、「通常状態」→「所定の条件装置に内部当選(または、入賞)した」→「AT状態」、「通常状態」→「所定の条件装置に内部当選(または、入賞)した」→「ボーナス」、「ボーナス」→「ボーナスの終了条件が成立した」→「通常状態」、「ボーナス」→「ボーナスの終了条件が成立した」→「AT状態」等であってもよい。
また、本願発明に係る「停止ボタンの操作結果」は、遊技者が左リールを押したタイミングに限定されず、例えば、中リールや右リールを押したタイミング、停止ボタンの押し順(順押し、逆押し)、停止ボタンを操作したことによって停止表示された図柄(または図柄組合せ)も含まれる。
また、本願発明に係る「遊技価値の獲得し易さ」は、ATゲーム数の上乗せのし易さに限定されず、例えば、ATにおける差枚数の上乗せのし易さ、ATセット数の獲得し易さ、特化ゾーンへの突入し易さ、押し順ベルのナビの実行頻度の高低、ART機において良いRTへの移行のし易さ(押し順昇格リプレイのナビ確率の高低)、良いRTへの移行のし易さ、リプレイのナビの実行頻度の高低、遊技価値が獲得しやすい状態(例えば、AT、ART、RT、ボーナス)の継続のし易さ、遊技価値が獲得しやすい状態(AT高確率、AT特化ゾーン)への移行のし易さ等であってもよい。
また、本発明に係る遊技台は、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、リール110〜112)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、ストップボタン137〜139)と、それぞれが一以上の役またははずれに対応する複数種類の抽選結果から一の抽選結果を導出する内部抽選手段(例えば、入賞役内部抽せん)と、前記複数のリールが回転駆動された後、前記内部抽選手段によって導出された抽選結果に基づいて、停止操作が行われた停止ボタンに対応するリールを停止させる停止制御を行う停止制御手段(例えば、リール停止制御)と、前記停止制御手段により停止された前記複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダル払出し)と、遊技の進行を制御し、遊技価値の獲得し易さを変更可能な遊技制御手段(例えば、遊技開始時状態処理や、遊技状態更新処理)と、を備えた遊技台であって、前記遊技制御手段は、第一の遊技状態(例えば、非有利区間)および該第一の遊技状態とは異なる第二の遊技状態(例えば、有利区間)を少なくとも含む複数の遊技状態から一の遊技状態を設定可能で、前記第一の遊技状態を設定している状態で所定の条件が満たされたことに基づいて該第一の遊技状態を終了し、前記第二の遊技状態を設定することが可能で、前記第一の遊技状態における遊技者の前記停止ボタンの操作結果(例えば、遊技者が左リール110を押下したタイミング)に基づいて、前記所定の条件が満たされた後に設定される前記第二の遊技状態における前記遊技価値の獲得し易さ(例えば、ATゲーム数の上乗せのし易さ)を変更可能な手段であり、前記第一の遊技状態において遊技者が前記停止ボタンを第一の操作条件に従った第一の操作よりも第二の操作条件に従った第二の操作をした場合の方が、遊技者利益が獲得し易く、前記遊技制御手段は、前記第一の遊技状態において前記第一の操作よりも前記第二の操作が多くされた場合には、該第二の操作よりも該第一の操作が多くされた場合に比べて、前記所定の条件が満たされた後に設定される前記第二の遊技状態における前記遊技価値の獲得し易さを遊技者にとって不利に変化させる場合がある、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
このような遊技台によれば、第一の遊技状態における遊技者の停止ボタンの操作結果によって、移行後の第二の遊技状態における遊技価値の獲得し易さを変化させることができるため、第一の遊技状態と第二の遊技状態を通じて遊技価値の払出を適切に制御することが可能となる。
以下、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。
本実施形態の遊技台(本例ではスロットマシン)は、所定数の遊技媒体が投入され、かつ、複数種類の図柄がそれぞれ施された複数のリールが所定の回転開始指示操作(例えば、後述するスタートレバーによる操作)を受け付けたことで回転を開始するとともに、その回転開始指示操作(例えば、後述するストップボタンによる操作)を受け付けたことに基づいて複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定し、その複数のリールそれぞれが、所定の回転停止指示操作を受け付けることで回転を個別に停止し、その抽選の結果に基づく役およびその複数のリールが停止したときの図柄組み合わせによって決まる条件が所定の払出し条件に、合致していれば遊技媒体を払い出して終了となり、合致していなければ遊技媒体を払い出さずに終了となる一連の遊技を進行する遊技台である。
次に、図54〜図60を用いて、本実施形態のスロットマシンについて詳細に説明する。なお、図54〜図60に示す符号は、原則として本実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図54〜図60に示す符号を優先する。
また、本実施形態の各実施例および他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。特に、図55に示す入賞役(例えば、通常押順ベル、特典押順ベル)と同じ入賞役を適用し、当該入賞役の押順を示唆する操作ナビを実行する他の実施例と、本実施形態の各実施例を組み合わせることで、さらなる効果を得ることができる場合がある。
図54に示すスロットマシン100は、本発明の遊技台の一例に相当するものであり、本体101と、本体101の正面に取付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、(図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110〜112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110〜112が構成されている。リール110〜112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110〜112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110〜112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110〜112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110〜112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(インデックスセンサ;図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110〜112を停止させる。入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ライン114を示すランプである。
告知ランプ123は、例えば、後述する入賞役内部抽選において特定の入賞役(具体的には、特別役(ボーナス))に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。本実施形態の告知ランプ123は、ボーナス確定を告知するボーナス告知後、ボーナス遊技が終了するまで点灯する。なお、告知ランプ123は、ボーナス告知前(ボーナス内当時や、ボーナス告知の直前)から点灯するようにしてもよい。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
ベットボタン130〜132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAX(マックス)ベットボタンともいう。また、ベットボタン132は、操作を受け付けた場合に或る演出を開始することが可能な演出用のボタンとしても機能する。以下、ベットボタン132は演出ボタンともいう。
なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130〜132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。
貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。本実施形態においては、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および払出枚数表示器127は7セグメント(SEG)表示器で構成されている。なお、本実施形態の払出枚数表示器127は、停止操作に関する情報(例えば、ストップボタン137〜139の操作順序や操作タイミングなど)を報知する操作ナビ実行装置としても機能する。
スタートレバー135は、リール110〜112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。すなわち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130〜132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110〜112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137〜139が設けられている。ストップボタン137〜139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110〜112を個別に停止させるためのボタン型の押下スイッチであり、各リール110〜112に対応づけてそれぞれ設けられている。より具体的に言えば、左ストップボタン137を操作することによって左リール110を停止させることができ、中ストップボタン138を操作することによって中リール111を停止させることができ、右ストップボタン139を操作することによって右リール112を停止させることができる。
以下、ストップボタン137〜139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作といい、第1停止操作の対象となるリールを第1停止リール、第2停止操作の対象となるリールを第2停止リール、第3停止操作の対象となるリールを第3停止リールという場合がある。
さらに、回転中の各リール110〜112を全て停止させるためのストップボタン137〜139を停止操作する順序を操作順序または押し順という。第1停止リールを左リール110とする停止操作とする操作順序を「順押し操作順序」または単に「順押し」と呼び、第1停止リールを右リール112とする停止操作とする操作順序を「逆押し操作順序」または単に「逆押し」と呼ぶ。なお、各ストップボタン137〜139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137〜139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
高ナビ状態ランプ190は、主制御部300のAT系の遊技状態が後述する高ナビ状態にある場合に点灯するランプである。遊技者は、高ナビ状態ランプ190の点灯態様から高ナビ状態であることを把握することができる。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口155は、メダルを払出すための払出口である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受皿161が設けられている。
音孔181はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(図示省略、演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157(図示省略)の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
本実施形態の液晶表示装置(演出画像表示装置)157は、停止操作に関する情報(例えば、ストップボタン137〜139の操作順序や操作タイミングなど)を報知する操作ナビ実行装置としても機能する。
なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成されている。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
なお、告知ランプ123及び高ナビ状態ランプ190は、ランプを発光させることより、所定の情報を報知するようにしたが、その報知態様はランプの発光に限定されるものではない。例えば、液晶表示装置の一部の領域(全面液晶のスロットマシンの場合、リール110〜112の近傍の領域などでもよい)を用いて所定の情報を表示するようにしてもよい。以下、告知ランプ123、又は高ナビ状態ランプ190の点灯と表記する場合には、同一機能を有する他の演出装置(例えば、表示装置など)による報知も含む意である。
<制御部の回路構成>
次に、スロットマシンの制御部の回路構成について説明する。スロットマシンの制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部と、主制御部が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部と、第1副制御部より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部と、によって構成されている。
主制御部は、第1副制御部にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部との通信を可能としている。なお、主制御部と第1副制御部との情報通信は一方向の通信であり、主制御部は第1副制御部にコマンド等の信号を送信できるが、第1副制御部から主制御部にコマンド等の信号を送信できない。
第1副制御部は、主制御部が送信した制御コマンドを、入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部の全体を制御する基本回路を備えている。第1副制御部では、音出力手段(スピーカ、音源IC等)や各種ランプなどの制御を行う。
第2副制御部は、第1副制御部が送信した制御コマンドを、入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部の全体を制御する基本回路を備えている。第2副制御部では、液晶表示装置などの制御を行う。
<入賞ライン>
次に、入賞ラインについて説明する。
左リールの上段に表示される図柄を左リール上段図柄、左リールの中段に表示される図柄を左リール中段図柄、左リールの下段に表示される図柄を左リール下段図柄、中リールの上段に表示される図柄を中リール上段図柄、中リールの中段に表示される図柄を中リール中段図柄、中リールの下段に表示される図柄を中リール下段図柄、右リールの上段に表示される図柄を右リール上段図柄、右リールの中段に表示される図柄を右リール中段図柄、右リールの下段に表示される図柄を右リール下段図柄とそれぞれ呼び、各リールのそれぞれの図柄は、図柄表示窓を通して各リールにそれぞれ縦方向に三つ、合計九つ表示される。
本実施形態では左リール中段図柄、中リール中段図柄および右リール中段図柄で構成される中段入賞ラインの一つの入賞ラインが設けられている。入賞ラインとは、図柄表示窓を介して視認可能となる図柄の停止位置に設定されるラインであり、入賞役に対応する図柄組み合わせが表示されたか否かが判定されるラインのことである。有効となる入賞ライン(以下、単に「有効ライン」と称する場合がある)は、遊技媒体としてベットされたメダルの枚数によって予め定まっている。
本実施形態のスロットマシンは、3枚賭けまたは2枚賭けの遊技が可能であり、メダルの投入枚数が2枚未満のときはどの入賞ラインも有効にはならず、メダルが3枚または2枚ベットされたときに入賞ラインが有効になる。入賞ラインが有効になると、スタートレバーを操作して遊技を開始することができるようになる。
また、入賞ラインの数については1ラインに限定されるものではない。例えば、中段入賞ラインのほか、左リール上段図柄、中リール中段図柄および右リール下段図柄で構成される右下がり入賞ラインや、左リール下段図柄、中リール中段図柄および右リール上段図柄で構成される右上がり入賞ラインの計3ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよく、賭数に応じた数の入賞ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよい。
<入賞役の種類>
次に、図55(a),(b)を用いて、スロットマシン100の入賞役の種類について説明する。なお、同図(a)は、入賞役(作動役を含む)の種類、各入賞役に対応する図柄組み合わせ、各入賞役の払出(付与数)、備考を示す図であり、同図(b)は、通常押順ベルと特典押順ベルの種類、各押順に対応する払出を示す図である。
各リール110〜112には、複数種類の図柄(例えば、図55(a)に示す、リプレイ図柄、スイカ図柄、チェリー図柄、ベル図柄等)が所定コマ数(例えば20コマ)だけ配置されている。
スロットマシン100の入賞役には、図示しない特別役(特別役1、特別役2)と、一般役(再遊技役、小役1〜小役4、通常押順ベル、特典押順ベル)等がある。なお、入賞役の種類は、これらの役に限定されるものではなく、任意に採用することができる。
本実施形態における入賞役のうち、特別役1および特別役2は、遊技者に所定の利益が付与される特別遊技状態に移行する役である。また、再遊技役は、新たにメダルを投入することなく再遊技が可能となる役である。これらの入賞役は「作動役」と呼ばれる場合がある。また、本実施形態における「入賞」には、メダルの配当を伴わない(メダルの払い出しを伴わない)作動役の図柄組み合わせが有効ライン上に表示される場合も含まれ、例えば、特別役1、特別役2、および再遊技役への入賞が含まれる。
特別役1および特別役2は、入賞により特別遊技状態に移行する役(作動役)である。本例では、特別役1は、3枚賭け遊技でのみ入賞可能な役であり、特別役2は、2枚賭け遊技でのみ入賞可能な役である。なお、この役自身に入賞したことよるメダルの払出は行われない。対応する図柄組み合わせは、例えば、特別役1(BB1)が「セブン1−セブン1−セブン2」であり、特別役2(BB2)が「BAR−BAR−セブン1」である。
特別役1または特別役2に内部当選すると、この内部当選した役に対応する特別役内部当選フラグがオンに設定される(主制御部のRAMの所定のエリア内に記憶される)。特別役1の内部当選によってフラグがオンに設定されていると、主制御部は、遊技状態を特別役1内部当選状態(以下、この状態をRT2と称することがある)に移行させる。また、特別役2の内部当選によってフラグがオンに設定されていると、主制御部は、遊技状態を特別役2内部当選状態(以下、この状態をRT3と称することがある)に移行させる。
このフラグは、その内部当選した役に入賞するまでオンの状態が維持され、次回以降の遊技においてもその内部当選した役に入賞しやすい状態となる。すなわち、特別役1または特別役2に内部当選した遊技においてその特別役に入賞しなくとも、次回以降の遊技でその特別役に内部当選した状態となり、特別役に対応する図柄組み合わせ(例えば、特別役1に内部当選した場合は「セブン1−セブン1−セブン2(BB1)」の図柄組み合わせ)が、揃って入賞しやすい状態になる。この特別役1内部当選状態(RT2)および特別役2内部当選状態(RT3)については後述する。
主制御部は、特別役1または特別役2に対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて遊技状態を特別遊技状態(以下、この状態をRT4と称することがある)に移行させる。さらにこの特別遊技状態において、所定の枚数(本例では、BB1による入賞は110枚、BB2による入賞は55枚)の払出しがされると再遊技低確率状態(以下、この状態をRT1と称することがある)に移行させる。
「再遊技役」は、入賞により次回の遊技でメダル(遊技媒体)の投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役(作動役)であり、メダルの払出は行われない。なお、対応する図柄組み合わせは、「リプレイ−リプレイ−リプレイ」である。
「小役(小役1〜小役4)」は、入賞により所定数のメダルが払い出される入賞役で、対応する図柄組み合わせは、小役1(スイカ)が「スイカ−スイカ−スイカ」、小役2(チェリー)が「チェリー−ANY−ANY」等、図55(a)に示す通りである。また、対応する払出枚数も図に示す通りである。
なお、小役1(スイカ)と小役2(チェリー)は、正解タイミングの操作により入賞が可能な役であり、「チェリー−ANY−ANY」の場合、左リール110の図柄が「チェリー」であればよく、中リール111と右リール112の図柄はどの図柄でもよいことを示している。また、詳細は後述するが、小役3と小役4は、正解押順の操作により入賞が可能な役であり、以降、小役3を12枚小役、小役4を1枚小役という場合がある。
<リールの停止制御>
次に、リール110〜112の停止制御について概要を説明する。リールの停止制御は、予め定めた複数種類のリール停止制御データの中から、所定の条件(入賞役の内部抽選処理の結果)に基づいていずれかを選択し、選択したリール停止制御データに基づき行う。
本実施形態ではいわゆる引込制御(コマ滑り制御)を行う。引込制御とは、遊技者による各ストップボタン137〜139の操作があってから一定のコマ数(図柄数)の範囲(引き込み範囲;ここでは最大4コマ)でリール110〜112の停止位置をずらす制御をいう。リール停止データは主制御部のROMに格納されている。各リール停止データは、所定の入賞役の図柄組合せが入賞ライン上に揃って表示されることを許容する許容制御と、いずれの入賞役の図柄組合せも入賞ライン上に揃って表示されない禁止制御と、に大別される。
許容制御が行われる例としては、例えば、ある入賞役に内部当選した場合や、特別役の内部当選中(フラグ持ち越し中)の場合であり、遊技者による各ストップボタン137〜139を操作するタイミングが悪くても上記のコマ数の範囲内で入賞役の図柄組合せが揃って表示されるように制御が行われる。但し、「許容」するだけであるから、各ストップボタン137〜139を操作するタイミング次第で図柄組合せが揃わない場合もある。
例えば、小役1(スイカ)に内部当選した場合には、スイカ図柄は4コマを超えて配置されているので、ストップボタン137〜139を操作するタイミングが好適でないと、スイカ図柄は入賞ラインに停止しない。
尤も、リール110〜112における図柄の配置と引き込みコマ数次第で100%揃う場合もある。例えば、再遊技役に対応する、リプレイ図柄の配置間隔は最大4コマであるため、再遊技役に内部当選すると、そのタイミングに係わらず100%入賞することになる。
一方、禁止制御が行われる例としては、例えば、内部抽選結果がハズレで、特別役の内部当選中(フラグ持ち越し中)ではない場合であり、遊技者による各ストップボタン137〜139を操作するタイミングが良くても上記のコマ数の範囲内で入賞役の図柄組合せが揃って表示されないように制御が行われる。
<押順ベル>
次に、図55(b)を用いて、通常押順ベルと特典押順ベルについて詳細に説明する。
<通常押順ベル>
「通常押順ベル1〜6」のいずれかに内部当選した場合には、複数の小役(本例では、小役3,小役4)に重複当選し、遊技者の操作順序に応じて入賞ラインに表示される図柄組み合わせが決定される。なお、設定値が設定1〜6の何れであっても「通常押順ベル1〜6」に内部当選することが可能である。
図55(b)に示すように、「通常押順ベル1〜6」のそれぞれは、「LCR」、「LRC」、「CLR」、「CRL」、「RLC」、及び「RCL」の6種類の押順(操作順序)に細分化されて設定されており、本例では、6種類の押順のうちの1種類に12枚小役(小役3)を割り当てるようにしている。なお、6種類の押順のそれぞれに対応付けされた抽選データの範囲は同一である。
例えば、「通常押順ベル1」のうち「通常押順ベル1LCR」に内部当選した場合には、第1停止リールを左リール110、第2停止リールを中リール111、第3停止リールを右リール112とする停止操作が正解の操作(正解押順)であり、それ以外の停止操作は不正解の操作(不正解押順)となる。また、「通常押順ベル4」のうち「通常押順ベル4CRL」に内部当選した場合には、第1停止リールを中リール111、第2停止リールを右リール112、第3停止リールを左リール110とする停止操作が正解の操作(正解押順)であり、それ以外の停止操作は不正解の操作(不正解押順)となる。
12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)に従って停止操作(正解押順操作)がされた場合には、小役3に対応する「ベル−ベル−ベル」が入賞ライン上に表示され、12枚のメダルが払い出される。
これに対して、12枚獲得用ナビに従わない停止操作(不正解押順操作)がされた場合には、1枚小役(小役4)に対応する「ベル−ベル−リプレイ」が入賞ライン上に表示され、1枚のメダルが払い出されるか、小役4を取りこぼした場合には(小役4に対応する図柄組み合わせが入賞ライン上に表示されなかった場合には)、メダルの払出はされない(ハズレとなる)。
また、1枚小役(小役4)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(1枚獲得用ナビ)に従って停止操作(正解押順操作)がされた場合には、小役4に対応する「ベル−ベル−リプレイ」が入賞ライン上に表示され、1枚のメダルが払い出されるか、小役4を取りこぼした場合には(小役4に対応する図柄組み合わせが入賞ライン上に表示されなかった場合には)、メダルの払出はされない(ハズレとなる)。
これに対して、1枚獲得用ナビに従わない停止操作(不正解押順操作)がされた場合には、操作順序によって、小役3に対応する「ベル−ベル−ベル」が入賞ライン上に表示され、12枚のメダルが払い出されるか、小役4に対応する「ベル−ベル−リプレイ」が入賞ライン上に表示され、1枚のメダルが払い出されるか、小役4を取りこぼした場合には(小役4に対応する図柄組み合わせが入賞ライン上に表示されなかった場合には)、メダルの払出はされない(ハズレとなる)。
本例の「通常押順ベル1〜6」では、6種類の押順のうちの1種類に12枚小役(小役3)を割り当てていることから、「通常押順ベル1〜6」のいずれかに内部当選した場合には、1/6の確率で12枚のメダルが払い出されることになる。なお、12枚小役(小役3)の当選確率は、本例に限定されず、1/6より大きくてもよい。
<特典押順ベル>
「特典押順ベル1〜6」のいずれかに内部当選した場合には、複数の小役(本例では、小役3,小役4)に重複当選し、遊技者の操作順序に応じて入賞ラインに表示される図柄組み合わせが決定される。なお、設定値が設定1〜6の何れであっても「特典押順ベル1〜6」に内部当選することが可能である。
図55(b)に示すように、「特典押順ベル1〜6」のそれぞれは、「LCR」、「LRC」、「CLR」、「CRL」、「RLC」、及び「RCL」の6種類の押順(操作順序)に細分化されて設定されており、本例では、6種類の押順のうちの1種類に1枚小役(小役4)を割り当て、6種類の押順のうちの5種類に12枚小役(小役3)を割り当てるようにしている。なお、6種類の押順のそれぞれに対応付けされた抽選データの範囲は同一である。
例えば、「特典押順ベル1」のうち「特典押順ベル1LCR」に内部当選した場合には、第1停止リールを左リール110、第2停止リールを中リール111、第3停止リールを右リール112とする停止操作が正解の操作(正解押順)であり、それ以外の停止操作は不正解の操作(不正解押順)となる。また、「特典押順ベル4」のうち「特典押順ベル4CRL」に内部当選した場合には、第1停止リールを中リール111、第2停止リールを右リール112、第3停止リールを左リール110とする停止操作が正解の操作(正解押順)であり、それ以外の停止操作は不正解の操作(不正解押順)となる。
1枚小役(小役4)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(1枚獲得用ナビ)に従って停止操作(正解押順操作)がされた場合には、小役4に対応する「ベル−ベル−リプレイ」が入賞ライン上に表示され、1枚のメダルが払い出される。
これに対して、1枚獲得用ナビに従わない停止操作(不正解押順操作)がされた場合には、12枚小役(小役3)に対応する「ベル−ベル−ベル」が入賞ライン上に表示される。
また、12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)に従って停止操作(正解押順操作)がされた場合には、小役3に対応する「ベル−ベル−ベル」が入賞ライン上に表示され、12枚のメダルが払い出される。
これに対して、12枚獲得用ナビに従わない停止操作(不正解押順操作)がされた場合には、小役4に対応する「ベル−ベル−リプレイ」が入賞ライン上に表示され、1枚のメダルが払い出される。
本例の「特典押順ベル1〜6」では、6種類の押順のうちの5種類に12枚小役(小役3)を割り当てていることから、「特典押順ベル1〜6」のいずれかに内部当選した場合には、5/6の確率で12枚のメダルが払い出されることになる。なお、12枚小役(小役3)の当選確率は、本例に限定されず、5/6より大きくてもよいし、小さくてもよい。
<遊技状態の種類>
次に、スロットマシンの遊技状態の種類および変遷について説明する。
スロットマシンの主制御部は、大別すると、再遊技低確率状態(RT1)、再遊技高確率状態の特別役1内部当選状態(RT2)、再遊技高確率状態の特別役2内部当選状態(RT3)、及び特別遊技状態(RT4)を有する。本実施形態では、この四つに大別された遊技状態をRT系の遊技状態という。また、本実施形態では、主制御部が所謂AT(アシストタイム)に関する状態(以下、AT系の遊技状態という)も制御しており、主制御部が決定したAT系の遊技状態に従って、第1副制御部は遊技状態を設定するようになっている。AT系の遊技状態については、図56(A)を用いて後述する。
なお、再遊技低確率状態(RT1)は、再遊技役に係る条件装置の作動する確率が変動していない状態(デフォルト状態)、特別役1内部当選状態(RT2)、特別役2内部当選状態(RT3)、及び特別遊技状態(RT4)は、再遊技役に係る条件装置の作動する確率が上記デフォルト状態に対して変動している状態でもある。
以降、スロットマシンのRT系の遊技状態について説明する。
<再遊技低確率状態(RT1)>
再遊技低確率状態は、再遊技の内部当選確率が他の遊技状態(例えば特別遊技状態を除く遊技状態)のうち最も低い(遊技者にとって不利な)遊技状態であり、通常遊技状態と称することもある。
特別役1に内部当選した場合には、後述する特別役1内部当選状態(RT2)に移行し、特別役2に内部当選した場合には、後述する特別役2内部当選状態(RT3)に移行する。
<特別役1内部当選状態(RT2),特別役2内部当選状態(RT3)>
特別役内部当選状態(RT2)および特別役2内部当選状態(RT3)(以下、これらを総称して、「特別役内部当選状態」と称する場合がある。)は、再遊技低確率状態(RT1)よりも再遊技役の内部当選確率が高い遊技状態であって、特別役1あるいは特別役2に対応する内部当選フラグがオンに設定された状態であり、遊技者が所定のタイミングで停止操作をすることで、このフラグに対応する特別役に対応する図柄組み合わせを表示させることができる遊技状態である。
特別役内部当選状態において、特別役1または特別役2に対応する図柄組み合わせが表示された場合に、後述する特別遊技状態(RT4)に移行する。
<特別遊技状態(RT4)>
特別遊技状態(RT4)は、全ての遊技状態中で最も遊技者に有利な遊技状態である。
特別遊技状態(RT4)において、規定枚数が払い出された場合に再遊技低確率状態(RT1)に移行する。具体的には、特別役1に対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて特別遊技状態に移行した場合には、110枚を超えるメダルの払出しが行われると再遊技低確率状態(RT1)に移行する。また、特別役2に対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて特別遊技状態に移行した場合には、55枚を超えるメダルの払出しが行われると再遊技低確率状態(RT1)に移行する。
<AT系の遊技状態の遷移>
次に、AT系の遊技状態について説明する。
AT系の遊技状態は、低ナビ状態と高ナビ状態に大別される。低ナビ状態とは、操作ナビが実行される確率が低い状態であり、通常モードともいう。高ナビ状態とは、低ナビ状態よりも操作ナビが実行される確率が高い状態であり、ATモードともいう。
ここで、操作ナビとは、押し順役に内部当選した場合に、正解の操作順序を報知する演出をいう。すなわち、操作ナビとは、メダル獲得のための停止操作の内容、有利な遊技状態に移行したり、有利な遊技状態を維持したりするための停止操作の内容を報知する演出をいう。本実施形態では、払出枚数表示器及び演出画像表示装置を用いて操作ナビを実行する。
なお、本実施形態では、低ナビ状態を、操作ナビの実行確率が低い状態、高ナビ状態を、低ナビ状態よりも操作ナビの実行確率が高い状態としたが、低ナビ状態を、操作ナビを実行しない状態、高ナビ状態を、操作ナビを実行する状態としてもよい。操作ナビの操作内容に従った停止操作を行った場合、遊技者に有利な結果がもたらされるので、高ナビ状態は、低ナビ状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態である。ここで、有利とは、具体的には、所定期間の遊技を行ったときに遊技者が賭け数として遊技台に使用した遊技媒体の総数に対して、遊技台が払い出した遊技媒体の総数の割合、いわゆる払出率(出玉率)のことをいう。
本実施形態では、低ナビ状態において或る条件が成立した場合(例えば、ハズレ以外の入賞役に入賞した場合)に、高ナビ状態のノーマル状態(通常遊技状態)に移行する。その後は、図56(A)に示すように、例えば、AT1状態に移行し、この1周目のAT1状態を複数セット(例えば2セットや10セット)繰り返した後、ノーマル状態(通常遊技状態)に移行するルートや、AT1状態を複数セット(例えば10セット)繰り返した後、AT2状態(エンディング状態)に移行した後に、2周目のAT1状態に移行(復帰)するルートや、引戻し状態を経由して通常遊技状態またはAT2状態に移行するルート等がある。
本実施形態では、AT状態(AT1状態、AT2状態)の移行が決定した場合、ATモードのゲーム数(以下、ATゲーム数という)が所定数(例えば、50ゲームなど)付与される。また、高ナビ状態において或る条件が成立した場合には、LMT(リミット)状態に移行する。
<AT系の状態遷移>
AT系の各遊技状態は、さらに細分化されて管理されており、これを演出状態と呼ぶ。詳しくは、低ナビ状態の演出状態は、通常状態、高ナビ状態の演出状態は、ノーマル状態、確定告知状態、ジャッジ状態、引き戻し状態、AT1状態、AT2状態、LMT(リミット)状態を備えている。なお、AT1状態、AT2状態、およびLMT(リミット)状態が、原則として出玉の増える状態である。
ここで、リミット状態とは、原則、高ナビ状態の残り20ゲーム以下、つまり高ナビ状態の981ゲーム目から1000ゲーム目までの演出状態をいう(高ナビ状態の981ゲーム目から1000ゲーム目までの演出状態がリミット状態でない場合もあり得る)。本実施形態では、高ナビ状態が残り20ゲーム以下になると、高ナビ状態の終了を示唆するエンディング演出(以下、「ED演出」という場合がある。)が実行される。
<演出テーブル>
次に、第1副制御部が備える演出テーブルについて説明する。
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第1副制御部の記憶手段(例えばROM)には、演出状態毎に設けられた演出テーブルが記憶されている。第1副制御部は、主制御部から受信したコマンドに含まれる演出情報(例えば、演出状態、高ナビ状態カウンタ、演出状態カウンタ等)を取得し、演出状態等に対応する演出テーブルを参照し、演出状態カウンタ等に応じた演出を行う。例えば、現在の演出状態がAT1状態の場合には、AT1状態に対応する演出テーブル(AT1状態演出テーブル)を参照し、AT1演出を実行するための演出データをROMから読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
また、現在の演出状態がジャッジ状態の場合には、ジャッジ状態に対応する演出テーブル(ジャッジ状態演出テーブル)を参照し、ジャッジ演出を実行するための演出データをROMから読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
<操作ナビ無視時の有利区間制御(1)/概要>
本実施形態に係る遊技台(例えば、図54に示すスロットマシン100)は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段(例えば、主制御部)と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタンと、を備える。
また、前記抽選結果が第一の抽選結果(例えば、図55(b)に示す特典押順ベル6)の場合に第一の操作態様での操作(例えば、逆押し操作)が行われると複数のリールが第一の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に第二の操作態様での操作(例えば、順押し操作)が行われると前記複数のリールが第二の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合(例えば、1枚の払出)よりも前記第二の停止態様で停止した場合(例えば12枚の払出)の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成されている。
また、前記複数の遊技状態には、通常有利遊技状態(例えば、有利区間の非AT状態)と、該通常有利遊技状態の後に移行可能な第一の特定有利遊技状態(例えば、図56(A)に示すAT1状態や、AT状態に移行するか否かに関するジャッジ状態)と、該第一の特定有利遊技状態の後に移行可能な第二の特定有利遊技状態(例えば、図56(A)に示すAT2状態(エンディング状態))が含まれ、第一の条件が成立した場合に、前記第一の特定有利遊技状態に移行可能に構成され、第二の条件が成立した場合に、前記第二の特定有利遊技状態に移行可能に構成され、前記第一の条件には、第一の要件の充足(例えば、AT1状態への移行抽選に当選した場合)が含まれ、前記第二の条件には、第二の要件の充足(例えば、AT2状態への移行抽選に当選した場合)が含まれ、前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合(前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止された場合)における第一の要件の充足に対する有利度(例えば、図56(B)に示すAT1移行率21)は、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合(該第一の停止態様で停止されなかった場合)における該第一の要件の充足に対する有利度(例えば、図56(B)に示すAT1移行率15%)よりも高く、前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合(前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止された場合)における第二の要件の充足に対する有利度(例えば、図56(B)に示すAT2移行率9%)は、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合(該第一の停止態様で停止されなかった場合)における該第二の要件の充足に対する有利度(例えば、図56(B)に示すAT2移行率11%)よりも低い。
<操作ナビ無視時の有利区間制御(1)/具体例>
図56(B)は、操作ナビ無視時の有利区間制御(1)の具体例を示した図である。
図56(B)(1)に示す状態は、通常状態において、例えば特典押順ベル6に当選し(第一の抽選結果が導出され)、逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビを実行した状態である。
同状態におけるAT1移行率(移行抽選によってAT1状態に移行する当選確率。第一の要件の充足に対する有利度)は20%であり、同状態におけるAT2移行率(移行抽選によってAT2状態に移行する当選確率。第二の要件の充足に対する有利度)は10%である。
続く、図56(B)(2)に示す状態は、遊技者が逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビに従って停止操作を行った状態である。
本例では、遊技者が逆押し操作を促す操作ナビに従って停止操作を行ったことから、複数のリールが第一の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル−ベル−リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、1枚のメダルの払出が行われる。
また、同状態では、複数のリールが第一の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル−ベル−リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止したことから、AT1移行率(第一の要件の充足に対する有利度)は20%から21%に上昇し(有利度が高くなり)、AT2移行率(第二の要件の充足に対する有利度)は10%から9%に低下し(有利度が低くなり)、1ポイントが付与されてポイントptの合計数が20から21に増加している。
一方、図56(B)(3)に示す状態は、遊技者が逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビに従わず、例えば順押し操作(第二の操作態様での操作)で停止操作を行った状態である。
本例では、遊技者が逆押し操作を促す操作ナビに従わずに順押し操作で停止操作を行ったことから、複数のリールが第二の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、12枚のメダルの払出が行われる。
また、同状態では、複数のリールが第二の停止態様(入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止した(第一の停止態様で停止されなかった)ことから、AT1移行率(第一の要件の充足に対する有利度)は20%から15%に低下し(有利度が低くなり)、AT2移行率(第二の要件の充足に対する有利度)は10%から11%に上昇し(有利度が高くなり)、ポイントは付与されていない。
すなわち、本例では、操作ナビに従わずに停止操作を行った場合(操作ナビを無視した場合)には、AT1移行率が低下し、AT1状態に移行し難くなるが、AT2移行率は上昇し、AT2状態に移行しやすくなる。
遊技者が操作ナビに従わなかった場合に、第一の特定有利遊技状態(例えばAT1状態)の後に移行するかどうかも分からない第二の特定有利遊技状態(例えばAT2状態)についてまで不利にするのは酷であるが、本例によれば、遊技者が操作ナビに従わなかった場合であっても、第二の特定有利遊技状態については、操作ナビに従った場合よりも有利にすることができるため、遊技者の操作ミス等を救済して第二の特定有利遊技状態に移行するまで、遊技者の遊技意欲を持続することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図54に示すスロットマシン100)は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段(例えば、主制御部)と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図54に示すストップボタン137〜139)と、を備えた遊技台であって、前記抽選結果には、第一の抽選結果(例えば、図55(b)に示す特典押順ベル6)が含まれ、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に、前記複数の停止ボタンが第一の操作態様で操作(例えば、逆押し操作)が行われると前記複数のリールが第一の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記複数の停止ボタンが第二の操作態様で操作(例えば、順押し操作)が行われると前記複数のリールが第二の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合(例えば、1枚の払出)よりも前記第二の停止態様で停止した場合(例えば12枚の払出)の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成され、前記複数の遊技状態には、通常有利遊技状態(例えば、有利区間の非AT状態)と、該通常有利遊技状態の後に移行可能な第一の特定有利遊技状態(例えば、図56(A)に示すAT1状態や、AT状態に移行するか否かに関するジャッジ状態)と、該第一の特定有利遊技状態の後に移行可能な第二の特定有利遊技状態(例えば、図56(A)に示すAT2状態(エンディング状態))が含まれ、第一の条件が成立した場合に、前記第一の特定有利遊技状態に移行可能に構成され、第二の条件が成立した場合に、前記第二の特定有利遊技状態に移行可能に構成され、前記第一の条件には、第一の要件の充足(例えば、AT1状態への移行抽選に当選した場合)が含まれ、前記第二の条件には、第二の要件の充足(例えば、AT2状態への移行抽選に当選した場合)が含まれ、前記通常有利遊技状態における或る状態(例えば、有利区間移行後1G目等のAT移行が決定していない状態)且つ前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合における前記第一の要件の充足に対する有利度(例えば、図56(B)に示すAT1移行率21%)は、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合における該第一の要件の充足に対する有利度(例えば、図56(B)に示すAT1移行率15%)よりも高く、前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合における前記第二の要件の充足に対する有利度(例えば、図56(B)に示すAT2移行率9%)は、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合における該第二の要件の充足に対する有利度(例えば、図56(B)に示すAT2移行率11%)よりも低くなる、ことを特徴とする遊技台である。
遊技者が操作ナビに従わなかった場合に、第一の特定有利遊技状態(例えばAT1状態)の後に移行するかどうかも分からない第二の特定有利遊技状態(例えばAT2状態)についてまで不利にするのは酷であるが、本実施形態に係る遊技台によれば、遊技者が操作ナビに従わなかった場合であっても、第二の特定有利遊技状態については、操作ナビに従った場合よりも有利にすることができるため、遊技者の操作ミス等を救済して第二の特定有利遊技状態に移行するまで、遊技者の遊技意欲を持続することができる。
なお、「第二の要件の充足」は、AT2状態への移行抽選に当選した場合等に限定されず、例えば、遊技媒体の取得枚数が或る枚数(例えば1840枚)に到達した場合等が含まれる(他の実施例も同様)。
また、報知が可能な報知手段(例えば、液晶表示装置、スピーカ等)を備え、前記報知手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記第一の操作態様での操作を促す第一の操作ナビ(例えば、逆押し操作を促す操作ナビ)を実行可能に構成され、前記報知手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記第二の操作態様での操作を促す第二の操作ナビ(例えば、順押し操作を促す操作ナビ)を実行可能に構成されるものであってもよい。
また、前記第一の要件の充足に関する或るカウンタ(例えば、図57(A)に示す天井残カウンタや、図59(C),(D)に示す第二のカウンタ)を備え、1遊技が行われる毎に、前記或るカウンタのカウント値を更新可能に構成されており、前記報知手段は、前記カウント値を示すカウント表示を開始可能であってもよい。
また、電断復電後に前記カウント表示として0が表示され、電断復電後に前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合には、前記カウント表示が示す数値と前記カウント値が一致する場合があり、電断復電後に前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合には、前記カウント表示が示す数値と前記カウント値が一致する場合がないものであってもよい。
このような構成とすれば、操作ナビに従った操作を行った遊技者の満足度を高めることができるとともに、操作ナビに従った操作を行わなかった遊技者に注意喚起を行うことができる。
また、前記複数の遊技状態には、通常状態(例えば、非有利区間)と、該通常状態よりも操作ナビの表示に関して有利な有利状態(例えば、有利区間)が含まれ、前記有利状態には、前記第一の特定有利遊技状態と前記第二の特定有利遊技状態が含まれ、前記有利状態において、前記第一の特定有利遊技状態の後に前記第二の特定有利遊技状態に移行しない場合があってもよい。
このような構成とすれば、遊技のバリエーションを増やすことができ、遊技者の満足度を高めることができる。
また、前記第一の特定有利遊技状態において前記第二の操作ナビを実行可能に構成され、前記第二の操作ナビに従った操作が行われた場合における前記第二の要件の充足に対する有利度は、該第二の操作ナビに従った操作が行われなかった場合における該第二の要件の充足に対する有利度よりも低くなることがないものであってもよい。
このような構成とすれば、操作ナビに従った操作を行った遊技者の満足度を高めることができる。
また、前記第二の操作ナビに従った操作が行われなかった場合であっても、前記複数のリールが前記第二の停止態様で停止する場合があってもよい。
このような構成とすれば、操作ナビを無視した場合であっても、遊技者に利益を付与することができ、遊技者の満足度を高めることができる。
また、前記第二の操作ナビを実行した場合には、該第二の操作ナビに従った操作が行われた場合と該第二の操作ナビに従った操作が行わなかった場合のいずれの場合であっても、該操作に応じた演出が実行可能であり、前記第一の操作ナビを実行した場合には、該第一の操作ナビに従った最初の操作が行われた場合のみ、該操作に応じた演出が実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、第二の操作ナビに従った操作が行った場合と、第一の操作ナビに従った操作が行った場合との差異を、演出の違いによって分かりやすくすることができる上に、演出を異ならせることで演出効果を高めることができる。
また、前記遊技価値付与手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合には、前記遊技価値を付与しないように構成されていてもよい。
また、本実施形態に係る遊技台は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタンと、備えた遊技台であって、前記抽選結果には、第一の抽選結果が含まれ、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に、前記複数の停止ボタンが第一の操作態様で操作が行われると前記複数のリールが第一の停止態様で停止し、前記複数の停止ボタンが第二の操作態様で操作が行われると前記複数のリールが第二の停止態様で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合よりも前記第二の停止態様で停止した場合の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成され、前記複数の遊技状態には、通常有利遊技状態と、該通常有利遊技状態の後に移行可能な第一の特定有利遊技状態と、該第一の特定有利遊技状態の後に移行可能な第二の特定有利遊技状態が含まれ、第一の条件が成立した場合に、前記第一の特定有利遊技状態に移行可能に構成され、第二の条件が成立した場合に、前記第二の特定有利遊技状態に移行可能に構成され、前記第一の条件には、第一の要件の充足が含まれ、前記第二の条件には、第二の要件の充足が含まれ、前記通常有利遊技状態における或る状態且つ前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止された場合における前記第一の要件の充足に対する有利度は、該複数のリールが前記第二の停止態様で停止された場合における該第一の要件の充足に対する有利度よりも高く、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止された場合における前記第二の要件の充足に対する有利度は、該複数のリールが前記第二の停止態様で停止された場合における該第二の要件の充足に対する有利度よりも低くなる、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段と、前記遊技価値の付与状況(例えば、ベース(いわゆる機械割)、押順のベルの獲得状況、ナビの順守率等)に関連して、複数の遊技価値付与状態のうちから一の状態を設定可能な遊技価値付与状態制御手段と、を備えた遊技台であって、前記複数の遊技状態には、通常有利遊技状態と、該通常有利遊技状態の後に移行可能な第一の特定有利遊技状態と、該第一の特定有利遊技状態の後に移行可能な第二の特定有利遊技状態が含まれ、第一の条件が成立した場合に、前記第一の特定有利遊技状態に移行可能に構成され、第二の条件が成立した場合に、前記第二の特定有利遊技状態に移行可能に構成され、前記第一の条件には、第一の要件の充足が含まれ、前記第二の条件には、第二の要件の充足が含まれ、前記複数の遊技価値付与状態には、少なくとも前記通常有利遊技状態において設定される、第一の遊技価値付与状態(例えば、ベースが60%の状態)と第二の遊技価値付与状態(例えば、ベースが80%mの状態)が含まれ、前記遊技価値付与状態制御手段は、前記遊技価値の付与状況が或る状況(以下、「第一の状況」という。)の場合に前記第一の遊技価値付与状態を設定可能であり、前記遊技価値の付与状況が前記第一の状況とは別の或る状況(以下、「第二の状況」という。)の場合に前記第二の遊技価値付与状態を設定可能であり、前記第一の状況よりも前記第二の状況の方が、前記遊技価値の付与状況に関して遊技者にとって有利な状況であり、前記通常有利遊技状態における或る状態(例えば、通常有利遊技状態の300G目で獲得枚数(MY)が0枚の状態等)において、前記第一の遊技価値付与状態が設定されている場合における前記第一の要件の充足に対する有利度は、前記第二の遊技価値付与状態が設定されている場合における該第一の要件の充足に対する有利度よりも高くなり、前記第一の遊技価値付与状態が設定されている場合における前記第二の要件の充足に対する有利度は、前記第二の遊技価値付与状態が設定されている場合における該第二の要件の充足に対する有利度よりも低くなる、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
<操作ナビ無視時の有利区間制御(2)/概要>
図56(B)を用いて説明した遊技台は、複数の停止ボタンが第一の操作態様で操作が行われた場合(複数のリールが第一の停止態様で停止された場合)における第二の要件の充足に対する有利度は、複数の停止ボタンが第二の操作態様で操作が行われた場合(該第一の停止態様で停止されなかった場合)における該第二の要件の充足に対する有利度よりも低いものであったが、本実施形態に係る遊技台は、複数の停止ボタンが第一の操作態様で操作が行われた場合(複数のリールが第一の停止態様で停止された場合)における第二の要件の充足に対する有利度は、複数の停止ボタンが第二の操作態様で操作が行われた場合(該第一の停止態様で停止されなかった場合)における該第二の要件の充足に対する有利度と同じである。
<操作ナビ無視時の有利区間制御(2)/具体例>
図56(C)は、操作ナビ無視時の有利区間制御(2)の具体例を示した図である。
図56(C)(1)に示す状態は、通常状態において、例えば特典押順ベル6に当選し(第一の抽選結果が導出され)、逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビを実行した状態である。
同状態におけるAT1移行率(移行抽選によってAT1状態に移行する当選確率。第一の要件の充足に対する有利度)は20%であり、同状態におけるAT2移行率(移行抽選によってAT2状態に移行する当選確率。第二の要件の充足に対する有利度)は10%である。
続く図56(C)(2)に示す状態は、遊技者が逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビに従って停止操作を行った状態である。
本例では、遊技者が逆押し操作を促す操作ナビに従って停止操作を行ったことから、複数のリールが第一の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル−ベル−リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、1枚のメダルの払出が行われる。
また、同状態では、複数のリールが第一の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル−ベル−リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止したことから、AT1移行率(第一の要件の充足に対する有利度)は20%から21%に上昇し(有利度が高くなり)、AT2移行率(第二の要件の充足に対する有利度)は10%に維持し(有利度は変化せず)、1ポイントが付与されてポイントptの合計数が20から21に増加している。
一方、図56(C)(3)に示す状態は、遊技者が逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビに従わず、例えば順押し操作(第二の操作態様での操作)で停止操作を行った状態である。
本例では、遊技者が逆押し操作を促す操作ナビに従わずに順押し操作で停止操作を行ったことから、複数のリールが第二の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、12枚のメダルの払出が行われる。
また、同状態では、複数のリールが第二の停止態様(入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止した(第一の停止態様で停止されなかった)ことから、AT1移行率(第一の要件の充足に対する有利度)は20%から15%に低下し(有利度が低くなり)、AT2移行率(第二の要件の充足に対する有利度)は10%に維持し(有利度は変化せず)、ポイントは付与されていない。
すなわち、本例では、操作ナビに従わずに停止操作を行った場合(操作ナビを無視した場合)には、AT1移行率が低下し、AT1状態に移行し難くなるが、AT2移行率は変化しない。
遊技者が操作ナビに従わなかった場合に、第一の特定有利遊技状態(例えばAT1状態)の後に移行するかどうかも分からない第二の特定有利遊技状態(例えばAT2状態)についてまで不利にするのは酷であるが、本例によれば、遊技者が操作ナビに従わなかった場合であっても、第二の特定有利遊技状態については、操作ナビに従った場合と有利度に差異を設けないため、遊技者の操作ミス等を救済しつつ、第二の特定有利遊技状態に移行するまで、遊技者の遊技意欲を持続することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図54に示すスロットマシン100)は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段(例えば、主制御部)と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図54に示すストップボタン137〜139)と、を備えた遊技台であって、前記抽選結果には、第一の抽選結果(例えば、図55(b)に示す特典押順ベル6)が含まれ、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に、前記複数の停止ボタンが第一の操作態様で操作(例えば、逆押し操作)が行われると前記複数のリールが第一の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記複数の停止ボタンが第二の操作態様で操作(例えば、順押し操作)が行われると前記複数のリールが第二の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合(例えば、1枚の払出)よりも前記第二の停止態様で停止した場合(例えば12枚の払出)の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成され、前記複数の遊技状態には、通常有利遊技状態(例えば、有利区間の非AT状態)と、該通常有利遊技状態の後に移行可能な第一の特定有利遊技状態(例えば、図56(A)に示すAT1状態や、AT状態に移行するか否かに関するジャッジ状態)と、該第一の特定有利遊技状態の後に移行可能な第二の特定有利遊技状態(例えば、図56(A)に示すAT2状態(エンディング状態))が含まれ、第一の条件が成立した場合に、前記第一の有利遊技状態に移行可能に構成され、第二の条件が成立した場合に、前記第二の有利遊技状態に移行可能に構成され、前記第一の条件には、第一の要件の充足(例えば、AT1状態への移行抽選に当選した場合)が含まれ、前記第二の条件には、第二の要件の充足(例えば、AT2状態への移行抽選に当選した場合等)が含まれ、前記通常有利遊技状態における或る状態(例えば、有利区間移行後1G目等のAT移行が決定していない状態)且つ前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合における前記第一の要件の充足に対する有利度(例えば、図56(C)に示すAT1移行率21%)は、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合における該第一の要件の充足に対する有利度(例えば、図56(C)に示すAT1移行率15%)よりも高く、前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合における前記第二の要件の充足に対する有利度(例えば、図56(C)に示すAT2移行率10%)は、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合における該第二の要件の充足に対する有利度(例えば、図56(C)に示すAT2移行率10%)と同じである、ことを特徴とする遊技台である。
遊技者が操作ナビに従わなかった場合に、第一の特定有利遊技状態(例えばAT1状態)の後に移行するかどうかも分からない第二の特定有利遊技状態(例えばAT2状態)についてまで不利にするのは酷であるが、本実施形態に係る遊技台によれば、遊技者が操作ナビに従わなかった場合であっても、第二の特定有利遊技状態については、操作ナビに従った場合と有利度に差異を設けないため、遊技者の操作ミス等を救済しつつ、第二の特定有利遊技状態に移行するまで、遊技者の遊技意欲を持続することができる。
また、前記通常有利遊技状態における或る状態且つ前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合における前記第一の特定有利遊技状態での有利度は、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合における該第一の特定有利遊技状態での有利度よりも高いものであってもよい。
また、報知が可能な報知手段(例えば、液晶表示装置、スピーカ等)を備え、前記報知手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記第一の操作態様での操作を促す第一の操作ナビ(例えば、逆押し操作を促す操作ナビ)を実行可能に構成され、前記報知手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記第二の操作態様での操作を促す第二の操作ナビ(例えば、順押し操作を促す操作ナビ)を実行可能に構成されるものであってもよい。
また、前記第一の要件の充足に関する或るカウンタ(例えば、図57(A)に示す天井残カウンタや、図59(C),(D)に示す第二のカウンタ)を備え、1遊技が行われる毎に、前記或るカウンタのカウント値を更新可能に構成されており、前記報知手段は、前記カウント値を示すカウント表示を開始可能であってもよい。
また、電断復電後に前記カウント表示として0が表示され、電断復電後に前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合には、前記カウント表示が示す数値と前記カウント値が一致する場合があり、電断復電後に前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合には、前記カウント表示が示す数値と前記カウント値が一致する場合がないものであってもよい。
このような構成とすれば、操作ナビに従った操作を行った遊技者の満足度を高めることができるとともに、操作ナビに従った操作を行わなかった遊技者に注意喚起を行うことができる。
また、前記複数の遊技状態には、通常状態(例えば、非有利区間)と、該通常状態よりも操作ナビの表示に関して有利な有利状態(例えば、有利区間)が含まれ、前記有利状態には、前記第一の特定有利遊技状態と前記第二の特定有利遊技状態が含まれ、前記有利状態において、前記第一の特定有利遊技状態の後に前記第二の特定有利遊技状態に移行しない場合があってもよい。
このような構成とすれば、遊技のバリエーションを増やすことができ、遊技者の満足度を高めることができる。
また、前記第一の特定有利遊技状態において前記第二の操作ナビを実行可能に構成され、前記第二の操作ナビに従った操作が行われた場合における前記第二の要件の充足に対する有利度は、該第二の操作ナビに従った操作が行われなかった場合における該第二の要件の充足に対する有利度よりも低くなることがないものであってもよい。
このような構成とすれば、操作ナビに従った操作を行った遊技者の満足度を高めることができる。
また、前記第二の操作ナビに従った操作が行われなかった場合であっても、前記複数のリールが前記第二の停止態様で停止する場合があってもよい。
このような構成とすれば、操作ナビを無視した場合であっても、遊技者に利益を付与することができ、遊技者の満足度を高めることができる。
また、前記第二の操作ナビを実行した場合には、該第二の操作ナビに従った操作が行われた場合と該第二の操作ナビに従った操作が行わなかった場合のいずれの場合であっても、該操作に応じた演出が実行可能であり、前記第一の操作ナビを実行した場合には、該第一の操作ナビに従った最初の操作が行われた場合のみ、該操作に応じた演出が実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、第二の操作ナビに従った操作が行った場合と、第一の操作ナビに従った操作が行った場合との差異を、演出の違いによって分かりやすくすることができる上に、演出を異ならせることで演出効果を高めることができる。
また、前記遊技価値付与手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合には、前記遊技価値を付与しないように構成されていてもよい。
また、本実施形態に係る遊技台は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタンと、備えた遊技台であって、前記抽選結果には、第一の抽選結果が含まれ、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に、前記複数の停止ボタンが第一の操作態様で操作が行われると前記複数のリールが第一の停止態様で停止し、前記複数の停止ボタンが第二の操作態様で操作が行われると前記複数のリールが第二の停止態様で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合よりも前記第二の停止態様で停止した場合の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成され、前記複数の遊技状態には、通常有利遊技状態と、該通常有利遊技状態の後に移行可能な第一の特定有利遊技状態と、該第一の特定有利遊技状態の後に移行可能な第二の特定有利遊技状態が含まれ、第一の条件が成立した場合に、前記第一の特定有利遊技状態に移行可能に構成され、第二の条件が成立した場合に、前記第二の特定有利遊技状態に移行可能に構成され、前記第一の条件には、第一の要件の充足が含まれ、前記第二の条件には、第二の要件の充足が含まれ、前記通常有利遊技状態における或る状態且つ前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止された場合における前記第一の要件の充足に対する有利度は、該複数のリールが前記第二の停止態様で停止された場合における該第一の要件の充足に対する有利度よりも高く、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止された場合における前記第二の要件の充足に対する有利度は、該複数のリールが前記第二の停止態様で停止された場合における該第二の要件の充足に対する有利度と同じである、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段と、前記遊技価値の付与状況に関連して、複数の遊技価値付与状態のうちから一の状態を設定可能な遊技価値付与状態制御手段と、を備えた遊技台であって、前記複数の遊技状態には、通常有利遊技状態と、該通常有利遊技状態の後に移行可能な第一の特定有利遊技状態と、該第一の特定有利遊技状態の後に移行可能な第二の特定有利遊技状態が含まれ、第一の条件が成立した場合に、前記第一の特定有利遊技状態に移行可能に構成され、第二の条件が成立した場合に、前記第二の特定有利遊技状態に移行可能に構成され、前記第一の条件には、第一の要件の充足が含まれ、前記第二の条件には、第二の要件の充足が含まれ、前記複数の遊技価値付与状態には、少なくとも前記通常有利遊技状態において設定される、第一の遊技価値付与状態と第二の遊技価値付与状態が含まれ、前記遊技価値付与状態制御手段は、前記遊技価値の付与状況が或る状況(以下、「第一の状況」という。)の場合に前記第一の遊技価値付与状態を設定可能であり、前記遊技価値の付与状況が前記第一の状況とは別の或る状況(以下、「第二の状況」という。)の場合に前記第二の遊技価値付与状態を設定可能であり、前記第一の状況よりも前記第二の状況の方が、前記遊技価値の付与状況に関して遊技者にとって有利な状況であり、前記通常有利遊技状態における或る状態において、前記第一の遊技価値付与状態が設定されている場合における前記第一の要件の充足に対する有利度は、前記第二の遊技価値付与状態が設定されている場合における該第一の要件の充足に対する有利度よりも高くなり、前記第一の遊技価値付与状態が設定されている場合における前記第二の要件の充足に対する有利度は、前記第二の遊技価値付与状態が設定されている場合における該第二の要件の充足に対する有利度と同じである、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
<操作ナビ無視時の有利区間制御(3)/概要>
本実施形態に係る遊技台(例えば、図54に示すスロットマシン100)は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段(例えば、主制御部)と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタンと、を備える。
また、前記抽選結果が第一の抽選結果(例えば、図55(b)に示す特典押順ベル6)の場合に第一の操作態様での操作(例えば、逆押し操作)が行われると複数のリールが第一の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に第二の操作態様での操作(例えば、順押し操作)が行われると前記複数のリールが第二の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合(例えば、1枚の払出)よりも前記第二の停止態様で停止した場合(例えば12枚の払出)の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成されている。
また、前記複数の遊技状態には、通常状態(例えば、図56(A)に示す通常状態)と、該通常状態よりも操作ナビの表示に関して有利な有利状態(例えば、図56(A)に示すAT1状態,AT2状態)が含まれ、前記有利状態に関する第一のカウンタ(例えば、図57(A)に示す高ナビカウンタや、有利区間カウンタ)を備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第一のカウンタのカウント値(第一のカウント値)を更新可能に構成されており、或る利益付与に関する第二のカウンタ(例えば、図57(A)に示す天井残カウンタ)を備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第二のカウンタのカウント値(第二のカウント値)を更新可能に構成されており、前記有利状態且つ前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合(前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止された場合)には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値の両方のカウント値が更新可能であり、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合(前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止されなかった場合)には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値のうちの該第一のカウント値のみが更新可能である。
<操作ナビ無視時の有利区間制御(3)/具体例>
図57(A)は、操作ナビ無視時の有利区間制御(3)の具体例を示した図である。
図57(C)(1)に示す状態は、通常状態において、例えば特典押順ベル6に当選し(第一の抽選結果が導出され)、逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビを実行した状態である。
同状態における高ナビカウンタ(第一のカウンタ)のカウント値(第一のカウント値)は900であり、同状態における天井残カウンタ(第二のカウンタ)のカウント値(第二のカウント値)は550である。ここで、天井残カウンタとは、いわゆる天井に到達するまでの残りのゲーム数を示すカウンタである。
続く図57(A)(2)に示す状態は、遊技者が逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビに従って停止操作を行った状態である。
本例では、遊技者が逆押し操作を促す操作ナビに従って停止操作を行ったことから、複数のリールが第一の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル−ベル−リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、1枚のメダルの払出が行われる。
また、同状態では、複数のリールが第一の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル−ベル−リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止したことから、高ナビカウンタ(第一のカウンタ)のカウント値(第一のカウント値)を1つ減算して899に更新し、天井残カウンタ(第二のカウンタ)のカウント値(第二のカウント値)を1つ減算して549に更新している。
一方、図57(A)(3)に示す状態は、遊技者が逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビに従わず、例えば順押し操作(第二の操作態様での操作)で停止操作を行った状態である。
本例では、遊技者が逆押し操作を促す操作ナビに従わずに順押し操作で停止操作を行ったことから、複数のリールが第二の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、12枚のメダルの払出が行われる。
また、同状態では、複数のリールが第二の停止態様(入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止した(第一の停止態様で停止されなかった)ことから、高ナビカウンタ(第一のカウンタ)のカウント値(第一のカウント値)を1つ減算して899に更新するが、天井残カウンタ(第二のカウンタ)のカウント値(第二のカウント値)は更新していない。
すなわち、本例では、操作ナビに従わずに停止操作を行った場合(操作ナビを無視した場合)には、高ナビカウンタ(第一のカウンタ)のカウント値(第一のカウント値)を更新するが、天井残カウンタ(第二のカウンタ)のカウント値(第二のカウント値)は更新しない。
遊技者が操作ナビに従わなかった場合に、遊技者を不利にするのは酷であるが、本例によれば、遊技者が操作ナビに従った場合にのみ第二のカウント値(例えば天井カウンタ)を更新可能としながらも、遊技者が操作ナビに従わなかった場合であっても、遊技者が操作ナビに従った場合と同様に第一のカウント値(例えば有利区間カウンタ)を更新するため、遊技者の操作に関して公平性を担保することができるとともに、操作ミス等に起因する遊技者の遊技意欲の低下を防止することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図54に示すスロットマシン100)は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段(例えば、主制御部)と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図54に示すストップボタン137〜139)と、を備えた遊技台であって、前記抽選結果には、第一の抽選結果(例えば、図55(b)に示す特典押順ベル6)が含まれ、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に、前記複数の停止ボタンが第一の操作態様で操作(例えば、逆押し操作)が行われると前記複数のリールが第一の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記複数の停止ボタンが第二の操作態様で操作(例えば、順押し操作)が行われると前記複数のリールが第二の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合(例えば、1枚の払出)よりも前記第二の停止態様で停止した場合(例えば12枚の払出)の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成され、前記複数の遊技状態には、通常状態(例えば、図56(A)に示す通常状態)と、該通常状態よりも操作ナビの実行に関して有利な有利状態(例えば、図56(A)に示すAT1状態、AT2状態)が含まれ、前記有利状態に関する第一のカウンタ(例えば、図57(A)に示す高ナビカウンタや、有利区間カウンタ)を備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第一のカウンタのカウント値(以下、「第一のカウント値」という。)を更新可能に構成されており、或る利益付与に関する第二のカウンタ(例えば、図57(A)に示す天井残カウンタ)を備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第二のカウンタのカウント値(以下、「第二のカウント値」という。)を更新可能に構成されており、前記有利状態且つ前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記有利状態において前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値の両方のカウント値が更新可能であり、前記有利状態において前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値のうちの該第一のカウント値のみが更新可能である、ことを特徴とする遊技台である。
遊技者が操作ナビに従わなかった場合に、遊技者を不利にするのは酷であるが、本実施形態に係る遊技台によれば、遊技者が操作ナビに従った場合にのみ第二のカウント値(例えば天井カウンタ)を更新可能としながらも、遊技者が操作ナビに従わなかった場合であっても、遊技者が操作ナビに従った場合と同様に第一のカウント値(例えば有利区間カウンタ)を更新するため、遊技者の操作に関して公平性を担保することができるとともに、操作ミス等に起因する遊技者の遊技意欲の低下を防止することができる。
また、前記有利状態には、通常有利遊技状態と、該通常有利遊技状態の後に移行可能な第一の特定有利遊技状態(例えば、図56(A)に示すAT1状態や、AT状態に移行するか否かに関するジャッジ状態)が含まれ、第一の条件が成立した場合に、前記第一の特定有利遊技状態に移行可能に構成され、前記第一の条件には、第一の要件の充足が含まれ、前記通常有利遊技状態における或る状態(例えば、有利区間移行後1G目等のAT移行が決定していない状態)且つ前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合における前記第一の要件の充足に対する有利度は、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合における該第一の要件の充足に対する有利度よりも高くなるものであってもよい。
また、報知が可能な報知手段(例えば、液晶表示装置、スピーカ等)を備え、前記報知手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記第一の操作態様での操作を促す第一の操作ナビ(例えば、逆押し操作を促す操作ナビ)を実行可能に構成され、前記報知手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記第二の操作態様での操作を促す第二の操作ナビ(例えば、順押し操作を促す操作ナビ)を実行可能に構成されるものであってもよい。
また、前記有利状態には、第一の特定有利遊技状態(例えば、AT1状態)が含まれ、前記第二のカウント値が第二の値に到達した場合に、前記第一の特定有利遊技状態に移行するように構成されていてもよい。
また、前記第一のカウント値が第一の値(例えば、天井値)に到達した場合に、前記第一の特定有利遊技状態に移行するように構成され、前記有利状態において前記第一の操作ナビに従った操作が行われた場合には、前記第一のカウント値が前記第一の値に到達するよりも前に、前記第二のカウント値が前記第二の値に到達するように構成されていてもよい。
また、前記有利状態には、前記第一の特定有利遊技状態の後に移行可能な第二の特定有利遊技状態(例えば、AT2状態)が含まれ、前記第一の特定有利遊技状態において付与可能な前記遊技価値の量は、前記第二の特定有利遊技状態において付与可能な前記遊技価値の量よりも多くてもよい。
また、前記有利状態において前記第一の操作ナビに従った操作が行われた場合には、前記第一のカウント値が前記第一の値に到達するよりも前に、該有利状態が終了する場合があってもよい。
また、前記第一のカウント値を示すカウント表示(例えば、有利区間カウンタ表示)は、前記有利状態の途中から開始可能であり、前記第二のカウント値を示すカウント表示(例えば、天井残カウンタ表示)は、前記第一のカウント値を示すカウント表示が開始される前の或る時点まで表示可能であってもよい。
また、前記遊技価値付与手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合には、前記遊技価値を付与しないように構成されていてもよい。
また、本実施形態に係る遊技台は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタンと、を備えた遊技台であって、前記抽選結果には、第一の抽選結果が含まれ、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に、前記複数の停止ボタンが第一の操作態様で操作が行われると前記複数のリールが第一の停止態様で停止し、前記複数の停止ボタンが第二の操作態様で操作が行われると前記複数のリールが第二の停止態様で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合よりも前記第二の停止態様で停止した場合の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成され、前記複数の遊技状態には、通常状態と、該通常状態よりも操作ナビの表示に関して有利な有利状態が含まれ、前記有利状態に関する第一のカウンタを備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第一のカウンタのカウント値(以下、「第一のカウント値」という。)を更新可能に構成されており、或る利益付与に関する第二のカウンタを備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第二のカウンタのカウント値(以下、「第二のカウント値」という。)を更新可能に構成されており、前記有利状態且つ前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止された場合には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値の両方のカウント値が更新可能であり、前記複数のリールが前記第二の停止態様で停止された場合には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値のうちの該第一のカウント値のみが更新可能である、ことを特徴とする遊技台である。
<操作ナビ無視時のエンディング/概要>
本実施形態に係る遊技台(例えば、図54に示すスロットマシン100)は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段(例えば、主制御部)と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタンと、を備える。
また、前記抽選結果が第一の抽選結果(例えば、図55(b)に示す特典押順ベル6)の場合に第一の操作態様での操作(例えば、逆押し操作)が行われると複数のリールが第一の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に第二の操作態様での操作(例えば、順押し操作)が行われると前記複数のリールが第二の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合(例えば、1枚の払出)よりも前記第二の停止態様で停止した場合(例えば12枚の払出)の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成されている。
また、前記有利状態には、通常有利遊技状態(例えば、図56(A)に示す通常状態)と、該通常有利遊技状態の後に移行可能な第一の種類の特定有利遊技状態(例えば、図56(A)に示すAT1状態)と、該第一の種類の特定有利遊技状態の後に移行可能な第二の種類の特定有利遊技状態(例えば、図56(A)に示すAT2状態)が含まれ、前記通常有利遊技状態よりも前記第一の種類の特定有利遊技状態の方が、前記操作ナビの実行に関して有利な遊技状態であり、前記通常有利遊技状態よりも前記第二の種類の特定有利遊技状態の方が、前記操作ナビの実行に関して有利な遊技状態であり、前記通常有利遊技状態において、前記抽選結果として前記第一の抽選結果が導出された際、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作される遊技のみが行われた場合に、該通常有利遊技状態から前記第一の種類の特定有利遊技状態を経ることなく前記第二の種類の特定有利遊技状態に移行可能である。
<操作ナビ無視時のエンディング/具体例>
図57(B)は、操作ナビ無視時のエンディングの具体例を示した図である。
図57(B)(1)に示す状態は、通常状態において、例えば特典押順ベル6に当選し(第一の抽選結果が導出され)、逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビを実行した状態である。
同状態におけるAT1移行率(移行抽選によってAT1状態に移行する当選確率)は20%である。
続く図57(B)(2)〜同図(B)(3)に示す状態は、遊技者が逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビに従わず、例えば順押し操作(第二の操作態様での操作)で停止操作を行った状態である。
本例では、遊技者が逆押し操作を促す操作ナビに従わずに順押し操作で停止操作を行ったことから、複数のリールが第二の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、12枚のメダルの払出が行われる。
また、同状態では、複数のリールが第二の停止態様(入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止した(第一の停止態様で停止されなかった)ことから、AT1状態(第一の種類の特定有利遊技状態)には移行していない。
続く図57(B)(4)は、通常状態から、おまけエンディングのAT2状態(第二の種類の特定有利遊技状態)に移行した状態である。
図示は省略するが、同図(B)(3)に示す通常状態において、遊技者が逆押し操作を促す操作ナビに従わずに順押し操作で停止操作を行い、複数のリールが第二の停止態様(入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止した(第一の停止態様で停止されなかった)ことから、おまけエンディングのAT2状態(第二の種類の特定有利遊技状態)に移行している。
一方、図57(B)(5)は、同図(B)(2)に示す通常状態から、図示しないAT1状態(第一の種類の特定有利遊技状態)を経由して、普通エンディングのAT2状態(第二の種類の特定有利遊技状態)に移行した状態である。
本例では、遊技者が逆押し操作を促す操作ナビに従って停止操作を行い、複数のリールが第一の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル−ベル−リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止したことから、AT1状態(第一の種類の特定有利遊技状態)を経由して、普通エンディングのAT2状態(第二の種類の特定有利遊技状態)に移行している。
遊技者が操作ナビに従わない操作を行った場合であっても、当該操作はエラーではないため、遊技者に対して注意喚起を行うことが難しく、故意ではなく操作ナビに従わない操作を継続してしまう遊技者がいることが想定されるが、本例によれば、遊技者が操作ナビに従わなかった場合であっても、出玉を獲得することが可能な第二の種類の有利遊技状態に移行可能なため、遊技者の操作ミス等を救済しつつ、第二の種類の有利遊技状態に移行するまで、遊技者の遊技意欲を持続することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図54に示すスロットマシン100)は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段(例えば、主制御部)と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図54に示すストップボタン137〜139)と、を備えた遊技台であって、前記抽選結果には、第一の抽選結果(例えば、図55(b)に示す特典押順ベル6)が含まれ、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に、前記複数の停止ボタンが第一の操作態様で操作(例えば、逆押し操作)が行われると前記複数のリールが第一の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記複数の停止ボタンが第二の操作態様で操作(例えば、順押し操作)が行われると前記複数のリールが第二の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合(例えば、1枚の払出)よりも前記第二の停止態様で停止した場合(例えば12枚の払出)の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成され、前記複数の遊技状態には、通常状態と、該通常状態よりも操作ナビの実行に関して有利な有利状態が含まれ、前記有利状態には、通常有利遊技状態(例えば、図56(A)に示す通常状態)と、該通常有利遊技状態の後に移行可能な第一の種類の特定有利遊技状態(例えば、図56(A)に示すAT1状態)と、該第一の種類の特定有利遊技状態の後に移行可能な第二の種類の特定有利遊技状態(例えば、図56(A)に示すAT2状態)が含まれ、前記通常有利遊技状態よりも前記第一の種類の特定有利遊技状態の方が、前記操作ナビの実行に関して有利な遊技状態であり、前記通常有利遊技状態よりも前記第二の種類の特定有利遊技状態の方が、前記操作ナビの実行に関して有利な遊技状態であり、前記通常有利遊技状態において、前記抽選結果として前記第一の抽選結果が導出された際、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作される遊技のみが行われた場合に、該通常有利遊技状態から前記第一の種類の特定有利遊技状態を経ることなく前記第二の種類の特定有利遊技状態に移行可能である、ことを特徴とする遊技台である。
遊技者が操作ナビに従わない操作を行った場合であっても、当該操作はエラーではないため、遊技者に対して注意喚起を行うことが難しく、故意ではなく操作ナビに従わない操作を継続してしまう遊技者がいることが想定されるが、本実施形態に係る遊技台によれば、遊技者が操作ナビに従わなかった場合であっても、出玉を獲得することが可能な第二の種類の有利遊技状態に移行可能なため、遊技者の操作ミス等を救済しつつ、第二の種類の有利遊技状態に移行するまで、遊技者の遊技意欲を持続することができる。
また、或る条件が成立した場合に、前記第一の種類の特定有利遊技状態に移行可能に構成され、前記或る条件には、或る要件の充足が含まれ、前記通常有利遊技状態における或る状態(例えば、有利区間移行後1G目等のAT移行が決定していない状態)且つ前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合における前記或る要件の充足に対する有利度は、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合における該或る要件の充足に対する有利度よりも高くなるものであってもよい。
また、報知が可能な報知手段(例えば、液晶表示装置、スピーカ等)を備え、前記報知手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記第一の操作態様での操作を促す第一の操作ナビ(例えば、逆押し操作を促す操作ナビ)を実行可能に構成され、前記報知手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記第二の操作態様での操作を促す第二の操作ナビ(例えば、順押し操作を促す操作ナビ)を実行可能に構成されるものであってもよい。
また、前記第二の種類の特定有利遊技状態は、前記有利状態が終了するまで継続可能な有利遊技状態であってもよい。
また、前記第一の種類の特定有利遊技状態に関するカウンタを備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記カウンタのカウント値を更新可能に構成されており、前記有利状態において前記第一の操作ナビに従った操作が行われなかった場合には、前記カウント値を示すカウント表示は更新されないものであってもよい。
また、前記第二の種類の特定有利遊技状態には、少なくとも、第一のエンディング(例えば、図57(B)(5)に示す、普通エンディング)と、該第一のエンディングとは異なる第二のエンディング(例えば、図57(B)(4)に示す、おまけエンディング)があり、前記第一のエンディングにおいて遊技者に付与可能な利益量(例えば、ゲーム数、ナビの頻度(押順ベル当選時の報知の頻度等)、フルナビの実行頻度、メダルの払出量等)は、前記第二のエンディングにおいて遊技者に付与可能な利益量よりも多く、前記有利状態において前記第一の操作ナビに従った操作が行われなかった場合には、前記第二の種類の特定有利遊技状態に移行する際に前記第一のエンディングに移行せずに前記第二のエンディングに移行するものであってもよい。
また、前記第二の種類の特定有利遊技状態では、設定値を示唆する設定値示唆表示(例えば、設定値が偶数(または奇数)であることを示唆する表示、設定値が特定の設定値(設定6等)であることを示唆する表示)が表示可能であり、前記第一のエンディングにおいて前記設定値示唆表示が表示される頻度は、前記第二のエンディングにおいて前記設定値示唆表示が表示される頻度よりも多くてもよい。
また、記第二のエンディングでは、前記設定値示唆表示が表示されないものであってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタンと、
を備えた遊技台であって、前記抽選結果には、第一の抽選結果が含まれ、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に、前記複数の停止ボタンが第一の操作態様で操作が行われると前記複数のリールが第一の停止態様で停止し、前記複数の停止ボタンが第二の操作態様で操作が行われると前記複数のリールが第二の停止態様で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合よりも前記第二の停止態様で停止した場合の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成され、前記有利状態には、通常有利遊技状態と、該通常有利遊技状態の後に移行可能な第一の種類の特定有利遊技状態と、該第一の種類の特定有利遊技状態の後に移行可能な第二の種類の特定有利遊技状態が含まれ、前記通常有利遊技状態よりも前記第一の種類の特定有利遊技状態の方が、前記操作ナビの実行に関して有利な遊技状態であり、前記通常有利遊技状態よりも前記第二の種類の特定有利遊技状態の方が、前記操作ナビの実行に関して有利な遊技状態であり、前記通常有利遊技状態において、前記抽選結果として前記第一の抽選結果が導出された際、前記複数のリールが前記第二の停止態様で停止される遊技のみが行われた場合に、該通常有利遊技状態から前記第一の種類の特定有利遊技状態を経ることなく前記第二の種類の特定有利遊技状態に移行可能である、ことを特徴とする遊技台である。
また、本実施形態に係る遊技台は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタンと、前記遊技価値の付与状況に関連して、複数の遊技価値付与状態のうちから一の状態を設定可能な遊技価値付与状態制御手段と、を備えた遊技台であって、前記有利状態には、通常有利遊技状態と、該通常有利遊技状態の後に移行可能な第一の種類の特定有利遊技状態と、該第一の種類の特定有利遊技状態の後に移行可能な第二の種類の特定有利遊技状態が含まれ、前記通常有利遊技状態よりも前記第一の種類の特定有利遊技状態の方が、前記操作ナビの実行に関して有利な遊技状態であり、前記通常有利遊技状態よりも前記第二の種類の特定有利遊技状態の方が、前記操作ナビの実行に関して有利な遊技状態であり、前記第二の種類の特定有利遊技状態は、エンディングに関する遊技状態であり、前記複数の遊技価値付与状態には、少なくとも前記通常有利遊技状態において設定される、第一の遊技価値付与状態と第二の遊技価値付与状態が含まれ、前記遊技価値付与状態制御手段は、前記遊技価値の付与状況が或る状況(以下、「第一の状況」という。)の場合に前記第一の遊技価値付与状態を設定可能であり、前記遊技価値の付与状況が前記第一の状況とは別の或る状況(以下、「第二の状況」という。)の場合に前記第二の遊技価値付与状態を設定可能であり、前記第一の状況よりも前記第二の状況の方が、前記遊技価値の付与状況に関して遊技者にとって有利な状況であり、前記通常有利遊技状態における或る状態において、前記第二の遊技価値付与状態が設定されている場合には、該通常有利遊技状態から前記第一の種類の特定有利遊技状態を経ることなく前記第二の種類の特定有利遊技状態に移行可能である、ことを特徴とする遊技台である。
<ベル当て演出/概要>
本実施形態に係る遊技台(例えば、図54に示すスロットマシン100)は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段(例えば、主制御部)と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタンと、演出手段(例えば、液晶表示装置)と、を備える。
また、前記抽選結果には、第一の抽選結果(例えば、図55(b)に示す特典押順ベル6)と、該第一の抽選結果とは異なる第二の抽選結果(例えば、図55(b)に示す通常押順ベル1)が含まれ、前記抽選結果が第一の抽選結果の場合に第一の操作態様での操作(例えば、逆押し操作)が行われると複数のリールが第一の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に第二の操作態様での操作(例えば、順押し操作)が行われると前記複数のリールが第二の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合(例えば、1枚の払出)よりも前記第二の停止態様で停止した場合(例えば12枚の払出)の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成されている。
また、前記抽選結果が第二の抽選結果の場合に第三の操作態様での操作(例えば、逆押し操作)が行われると複数のリールが第三の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記抽選結果が前記第二の抽選結果の場合に第四の操作態様での操作(例えば、順押し操作)が行われると前記複数のリールが第四の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記複数のリールが前記第三の停止態様で停止した場合(例えば、1枚の払出)よりも前記第四の停止態様で停止した場合(例えば12枚の払出)の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成されている。
また、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果または前記第二の抽選結果の場合に表示可能な或る演出(例えば、図57(C)に示すベル当て演出)を含み、前記或る演出は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記複数のリールが前記第二の停止態様で停止した場合と、該抽選結果が前記第二の抽選結果の場合に該記複数のリールが前記第四の操作態様で停止した場合に、成功を示唆する演出(例えば、「成功」の文字列を含む表示を行う演出)であり、或る遊技において前記複数のリールが前記第四の停止態様で停止される確率(例えば、1/6)よりも該複数のリールが前記第二の停止態様で停止される確率(例えば、5/6)の方が高い。
<ベル当て演出/具体例>
図57(C)は、ベル当て演出の具体例を示した図である。
図57(C)(1)に示す状態は、AT1状態において、例えば通常押順ベル1に当選し(第二の抽選結果が導出され)、ベル当て演出(或る演出)を促す操作ナビを実行した状態である。
本例のベル当て演出(或る演出)では、液晶表示装置157を用いて、正解押順操作(本例では、12枚のメダルが払い出されるLCRの押順操作)が行われた場合にAT1状態を継続することを示唆する報知(本例では、「押し順正解でAT1継続!!」という文字列を含む表示)と、すべての正解押順を秘匿して遊技者に当てさせる押順当て表示(本例では、「? ? ?」の表示)を行っている。
また、図示は省略するが、遊技者の停止操作が正解押順操作(本例ではLCRの押順操作)と一致した場合(遊技者の停止操作が当たった場合)には、入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」の図柄組み合わせが揃い(第四の停止態様で停止し)、12枚のメダルが払い出されるとともに、成功を示唆する演出(例えば、「成功」の文字列を含む表示を行う演出)が開始される。
なお、本例では、通常押順ベル1に当選した(第二の抽選結果が導出された)場合に、遊技者の停止操作が正解押順操作(LCRの押順操作)と一致する確率は1/6である。
一方、同図(C)(2)に示す状態は、AT1状態において、例えば特典押順ベル6に当選し(第一の抽選結果が導出され)、ベル当て演出(或る演出)を促す操作ナビを実行した状態である。
本例のベル当て演出(或る演出)では、液晶表示装置157を用いて、正解押順操作(本例では、12枚のメダルが払い出されるLCR,LRC,CLR,CRL,RLCのいずれかの押順操作)が行われた場合にAT1状態を継続することを示唆する報知(本例では、「押し順正解でAT1継続!!」という文字列を含む表示)と、すべての正解押順を秘匿して遊技者に当てさせる押順当て表示(本例では、「? ? ?」の表示)を行っている。
また、本例では、遊技者が、通常押順ベル1(第二の抽選結果)に基づくベル当て演出(或る演出)か、特典押順ベル6(第一の抽選結果)に基づくベル当て演出(或る演出)かを判別できるようにするために、特典押順ベル6(第一の抽選結果)に基づくベル当て演出(或る演出)では、押順当て表示態様を異ならせている(本例では、「?」を囲む正方形の線を太くしている)。このような構成とすれば、ベル当て演出(或る演出)の表示態様によって、遊技者にとって有利な第一の抽選結果に当選したことを示唆することができ、遊技者の期待感を高めることができる。
また、図示は省略するが、遊技者の停止操作が正解押順操作(本例ではLCR,LRC,CLR,CRL,RLCのいずれかの押順操作)と一致した場合(遊技者の停止操作が当たった場合)には、入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」の図柄組み合わせが揃い(第二の停止態様で停止し)、12枚のメダルが払い出されるとともに、成功を示唆する演出(例えば、「成功」の文字列を含む表示を行う演出)が開始される。
すなわち、本例では、通常押順ベル1に当選した(第二の抽選結果が導出された)場合に、遊技者の停止操作が正解押順操作(LCRの押順操作)と一致する確率は1/6であり、特典押順ベル6に当選した(第一の抽選結果が導出された)場合に、遊技者の停止操作が正解押順操作(LCR,LRC,CLR,CRL,RLCのいずれかの押順操作)と一致する確率は5/6であることから、或る遊技において複数のリールが第四の停止態様で停止される確率よりも該複数のリールが前記第二の停止態様で停止される確率の方が高い。
本実施形態に係る遊技台は、1枚役が揃う操作ナビを行い、結果として遊技者に12枚役の取りこぼしを強いるものであるため、遊技者に不満を感じさせる恐れがあるが、本例によれば、操作ナビに関連して或る演出を実行することが可能なため、操作ナビに対する嫌悪感を軽減することができ、遊技者の不満を解消することが可能となる。
なお、第二の抽選結果は、通常押順ベルに限定されず、第一の抽選結果以外の押順役がある場合には、当該他の押順役を適用してもよい。
図57(C)(3)は、ベル当て演出の変形例1を示した図であり、同図(C)(4),(5)は、ベル当て演出の変形例2を示した図である。
同図(C)(1),(2)を用いて説明したベル当て演出(或る演出)では、すべての正解押順を秘匿して遊技者に当てさせる押順当て表示(「? ? ?」の表示)を含む演出の例を示したが、変形例1のように、一部の非正解押順を開示し、他の一部の正解押順を秘匿して遊技者に当てさせる押順当て表示(本例では、第一停止操作が左ストップボタンではないことを開示し、第二、第三の停止操作を秘匿することを示唆する「x ? ?」の表示)を含む演出であってもよい。
このような演出を行えば、第一の抽選結果が導出された場合に、遊技者の停止操作が正解押順操作と一致する確率を高めることができ、遊技者の遊技意欲を向上させることができる。
また、変形例2のように、一部の正解押順を開示し、他の一部の正解押順を秘匿して遊技者に当てさせる押順当て表示(本例では、第一停止操作が中ストップボタンであることを開示し、第二、第三の停止操作を秘匿することを示唆する「? 1 ?」の表示)を含む演出であってもよい。
このような演出を行えば、第一の抽選結果または第二の抽選結果が導出された場合に、遊技者の停止操作が正解押順操作と一致する確率を高めることができ、遊技者の遊技意欲を向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図54に示すスロットマシン100)は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段(例えば、主制御部)と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図54に示すストップボタン137〜139)と、演出手段(例えば、液晶表示装置、スピーカ等)と、を備えた遊技台であって、前記抽選結果には、第一の抽選結果(例えば、図55(b)に示す特典押順ベル6)と、該第一の抽選結果とは異なる第二の抽選結果(例えば、図55(b)に示す通常押順ベル1)が含まれ、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に、前記複数の停止ボタンが第一の操作パターンで操作(例えば、逆押し操作)が行われると、前記複数のリールが或る入賞役(以下、「第一の入賞役」という。)の入賞に対応しない第一の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記複数の停止ボタンが第二の操作パターンで操作(例えば、順押し操作)が行われると、前記複数のリールが前記第一の入賞役の入賞に対応する第二の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記抽選結果が前記第二の抽選結果の場合に、前記複数の停止ボタンが第三の操作パターンで操作(例えば、逆押し操作)が行われると、前記複数のリールが或る入賞役(以下、「第二の入賞役」という。)の入賞に対応しない第三の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記複数の停止ボタンが第四の操作パターンで操作(例えば、順押し操作)が行われると、前記複数のリールが前記第二の入賞役の入賞に対応する第四の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記第四の操作パターンとなる操作パターン数よりも、前記第二の操作パターンとなる操作パターン数の方が多く、前記遊技価値付与手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合よりも前記第二の停止態様で停止した場合の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成され、前記抽選結果が前記第二の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第三の停止態様で停止した場合よりも前記第四の停止態様で停止した場合の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成され、前記演出手段は、少なくとも前記抽選結果が前記第一の抽選結果または前記第二の抽選結果の場合に、或る演出(例えば、図57(C)に示すベル当て演出)を実行可能に構成され、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に実行される前記或る演出は、少なくとも前記複数のリールが前記第二の停止態様で停止した場合に成功となる演出(例えば、「成功」の文字列を含む表示を行う演出)であり、前記抽選結果が前記第二の抽選結果の場合に実行される前記或る演出は、少なくとも前記複数のリールが前記第四の停止態様で停止した場合に成功となる演出である、ことを特徴とする遊技台である。
1枚役が揃う操作ナビを行い、結果として遊技者に12枚役の取りこぼしを強いるものであるため、遊技者に不満を感じさせる恐れがあるが、本実施形態に係る遊技台によれば、操作ナビに関連して或る演出を実行することが可能なため、操作ナビに対する嫌悪感を軽減することができ、遊技者の不満を解消することが可能となる。
なお、前記第一の入賞役と前記第二の入賞役は、同じ入賞役であってもよいし、異なる入賞役であってもよい。また、前記操作パターンの違いは、停止ボタンの押順に限定されず、停止ボタンの停止タイミングの違い等であってもよい。したがって、例えば、リール上の特定の図柄(例えば、赤と青の図柄)を狙って停止操作(目押し)を行うものであってもよく、この場合、例えば、赤−青−青が揃った場合に成功となる演出を実行し、赤−赤−青が揃った場合に成功となる演出を実行しないように構成してもよい。
また、前記複数の遊技状態には、通常状態と、該通常状態よりも操作ナビの表示に関して有利な有利状態が含まれ、前記有利状態には、通常有利遊技状態と、該通常有利遊技状態の後に移行可能な第一の種類の特定有利遊技状態が含まれ、或る条件が成立した場合に、前記第一の種類の特定有利遊技状態に移行可能に構成され、前記或る条件には、或る要件の充足が含まれ、記通常有利遊技状態における或る状態且つ前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数の停止ボタンが前記第一の操作パターンで操作が行われた場合における前記或る要件の充足に対する有利度は、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作パターンで操作が行われた場合における該或る要件の充足に対する有利度よりも高くなるものであってもよい。
また、前記或る演出とは、前記複数の停止ボタンの操作が行われるよりも前に開始される演出であって、該複数の停止ボタンの成功操作パターンを遊技者に当てさせる演出のことであるものであってもよい。
また、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に第一の操作態様での操作(例えば、逆押し操作)が行われると前記複数のリールが第一の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に第二の操作態様での操作(例えば、順押し操作)が行われると前記複数のリールが第二の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合(例えば、1枚の払出)よりも前記第二の停止態様で停止した場合(例えば12枚の払出)の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成され、前記抽選結果が前記第二の抽選結果の場合に第三の操作態様での操作(例えば、逆押し操作)が行われると前記複数のリールが第三の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記抽選結果が前記第二の抽選結果の場合に第四の操作態様での操作(例えば、順押し操作)が行われると前記複数のリールが第四の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記複数のリールが前記第三の停止態様で停止した場合(例えば、1枚の払出)よりも前記第四の停止態様で停止した場合(例えば12枚の払出)の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成され、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果または前記第二の抽選結果の場合に表示可能な或る演出(例えば、図57(C)に示すベル当て演出)を含み、前記或る演出は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記複数のリールが前記第二の停止態様で停止した場合と、該抽選結果が前記第二の抽選結果の場合に該記複数のリールが前記第四の操作態様で停止した場合に、成功を示唆する表示(例えば、「成功」の文字列を含む表示を行う演出)を含む演出であり、或る遊技において前記複数のリールが前記第四の停止態様で停止される確率(例えば、1/6)よりも該複数のリールが前記第二の停止態様で停止される確率(例えば、5/6)の方が高くてもよい。
また、報知が可能な報知手段(例えば、液晶表示装置、スピーカ等)を備え、前記報知手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記第一の操作態様での操作を促す第一の操作ナビ(例えば、逆押し操作を促す操作ナビ)を実行可能に構成され、前記報知手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記第二の操作態様での操作を促す第二の操作ナビ(例えば、順押し操作を促す操作ナビ)を実行可能に構成されるものであってもよい。
また、前記複数の遊技状態には、通常状態(例えば、図56(A)に示す通常状態)と、該通常状態よりも操作ナビの表示に関して有利な有利状態(例えば、図56(A)に示すAT1状態、AT2状態)が含まれ、前記有利状態が継続可能な権利を有する場合には、該有利状態において前記或る演出が少なくとも一回実行されるものであってもよい。
また、前記抽選結果には、前記第一の抽選結果および前記第二の抽選結果の両方とは異なる第三の抽選結果(例えば、他の押順役)が含まれ、前記或る演出は、前記抽選結果が前記第三の抽選結果の場合にも実行される場合がある演出であってもよい。
また、前記有利状態には、AT状態が含まれ、前記有利状態であって前記AT状態ではない期間においては、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記第一の操作ナビを実行可能であり、前記有利状態であって前記AT状態である期間においては、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記或る演出の実行を開始するものであってもよい。
また、前記遊技価値付与手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合には、前記遊技価値を付与しないように構成されているものであってもよい。
<操作ナビ無視時の有利区間制御(4)/概要>
本実施形態に係る遊技台(例えば、図54に示すスロットマシン100)は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段(例えば、主制御部)と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタンと、複数種類の演出を実行可能な演出手段(例えば、液晶表示装置、スピーカ等)と、を備える。
また、前記抽選結果が第一の抽選結果(例えば、図55(b)に示す特典押順ベル6)の場合に第一の操作態様での操作(例えば、逆押し操作)が行われると複数のリールが第一の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に第二の操作態様での操作(例えば、順押し操作)が行われると前記複数のリールが第二の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合(例えば、1枚の払出)よりも前記第二の停止態様で停止した場合(例えば12枚の払出)の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成されている。
また、遊技媒体の賭け数が第一の数(例えば、3枚)である第一の遊技(例えば、3枚賭け遊技)と、遊技媒体の賭け数が第二の数(例えば、2枚)である第二の遊技(例えば、2枚賭け遊技)を実行可能に構成され、前記第一の数と前記第二の数は、異なる数であり、前記第二の遊技よりも前記第一の遊技の方が遊技者にとって有利な遊技である。
また、前記複数の遊技状態には、通常状態(例えば、図56(A)に示す通常状態)と、該通常状態よりも操作ナビの表示に関して有利な有利状態(例えば、図56(A)に示すAT1状態、AT2状態)が含まれ、前記有利状態に関する第一のカウンタ(例えば、図57(A)に示す高ナビカウンタや、有利区間カウンタ)を備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第一のカウンタのカウント値(第一のカウント値)を更新可能に構成されており、前記有利状態に関する第二のカウンタ(例えば、図59(C),(D)に示す第二のカウンタ)を備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第二のカウンタのカウント値(第二のカウント値)を更新可能に構成されており、前記有利状態において前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止された場合には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値の両方のカウント値が更新可能であり、前記有利状態において前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止されなかった場合には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値のうちの該第一のカウント値のみが更新可能である。
また、前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第一のシーン(例えば、図58(A)に示すシーン1)および第二のシーン(例えば、図58(A)に示すシーン2)を含む複数のシーンで構成される演出であり、前記第一のシーンの演出が行われた遊技の後に前記第一の遊技の実行が開始された場合には、該第一の遊技において前記第二のシーンの演出の実行が開始可能であり、前記第一のシーンの演出が行われた遊技の後に前記第二の遊技の実行が開始された場合には、該第二の遊技において前記第二のシーンの演出の実行が開始されず、次に前記第一の遊技の実行が開始された場合には、該第一の遊技において前記第二のシーンの演出の実行が開始可能であり、前記第一のシーンの演出が行われた遊技の後の遊技であって、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合であっても(前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止されなかった遊技であっても)、該遊技において前記第二のシーンの演出の実行が開始可能である。
<操作ナビ無視時の有利区間制御(4)/具体例>
図58(A)〜(C)は、操作ナビ無視時の有利区間制御(4)の具体例を示した図であり、同図(A)は、連続演出において3枚掛け遊技を継続した場合の連動演出のシーンの遷移例を示した図である。
ここで、連動演出とは、複数回の遊技に亘って連続(または断続的に)実行される演出のことであり、第一のシーンおよび第二のシーンを含む複数のシーンで構成される。例えば、図58(A)に示す連動演出は、シーン1、シーン2、シーン3の3つのシーンで構成され、シーン2は、さらにシーン2−1、シーン2−2、シーン2−3等を含む複数のシーンで構成されている。
本例では、シーン1(第一のシーン)の演出が行われた遊技の後に3枚賭け遊技(第一の遊技)の実行が開始された場合には、当該遊技においてシーン2(第二のシーン)の演出の実行が開始可能である。また、このシーン2(第一のシーン)の演出が行われた遊技の後に3枚賭け遊技(第一の遊技)の実行が開始された場合には、当該遊技においてシーン3(第二のシーン)の演出の実行が開始可能である。
すなわち、本例では、連動演出の実行中に3枚賭け遊技を継続した場合には、連動演出のシーンが進行するように構成している。
図58(C)は、連続演出において2枚掛け遊技を実行した場合の連動演出のシーンの遷移例を示した図である。
本例では、シーン1(第一のシーン)の演出が行われた遊技の後に2枚賭け遊技(第二の遊技)の実行が開始された場合には、当該遊技においてシーン2(第二のシーン)の演出の実行が開始されず、次に3枚賭け遊技(第一の遊技)の実行が開始された場合には、当該遊技においてシーン2(第二のシーン)の演出の実行が開始可能である。
また、このシーン2(第一のシーン)の演出が行われた遊技の後に3枚賭け遊技(第一の遊技)の実行が開始された場合には、当該遊技においてシーン3(第二のシーン)の演出の実行が開始可能である。
すなわち、本例では、連動演出の実行中に2枚賭け遊技を実行した場合には、連動演出のシーンが進行しないように構成している。なお、連動演出の実行中に2枚賭け遊技を実行した場合に、連動演出の次のシーンが一瞬だけ表示されるように構成してもよい。
図58(B)は、連続演出において操作ナビを実行した場合の連動演出のシーンの遷移例を示した図である。
同図(B)(1)に示す例は、シーン1(第一のシーン)の演出が行われた遊技の後の遊技において3枚賭け遊技(第一の遊技)の実行が開始され、シーン2−1の演出の実行を開始するとともに、例えば特典押順ベル6に当選し(第一の抽選結果が導出され)、逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビを実行し、遊技者が逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビに従って停止操作を行った例である。
本例では、第1停止操作(本例では、右ストップボタンの押下操作)を契機としてシーン2−2の演出の実行を開始し、続いて、第2停止操作(本例では、中ストップボタンの押下操作)を契機としてシーン2−3の演出の実行を開始し、続いて、第3停止操作(本例では、左ストップボタンの押下操作)を契機としてシーン2−4の演出の実行を開始している。
なお、図示は省略するが、本例では、遊技者が逆押し操作を促す操作ナビに従って停止操作を行ったことから、複数のリールが第一の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル−ベル−リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、1枚のメダルの払出が行われる。
一方、同図(B)(2)に示す例は、シーン1(第一のシーン)の演出が行われた遊技の後の遊技において3枚賭け遊技(第一の遊技)の実行が開始され、シーン2−1の演出の実行を開始するとともに、例えば特典押順ベル6に当選し(第一の抽選結果が導出され)、逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビを実行し、遊技者が逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビに従わずに停止操作を行った例である。
本例では、第1停止操作(本例では、左ストップボタンの押下操作)を契機としてシーン2−2の演出の実行を開始し、続いて、第2停止操作(本例では、中ストップボタンの押下操作)を契機としてシーン2−3の演出の実行を開始し、続いて、第3停止操作(本例では、右ストップボタンの押下操作)を契機としてシーン2−4の演出の実行を開始している。また、本例では、シーン2−4の演出の視認性が低下するため、このシーン2−4の演出中においては、第3停止操作後に実行される入賞演出の少なくとも一部を実行しないように構成している。
なお、図示は省略するが、本例では、遊技者が逆押し操作を促す操作ナビに従わずに順押し操作で停止操作を行ったことから、複数のリールが第二の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、12枚のメダルの払出が行われる。
以上説明した通り、本例では、第一のシーン(本例では、シーン1)の演出が行われた遊技の後の遊技であって、抽選結果が第一の抽選結果(本例では、特典押順ベル6)の場合に複数のリールが第一の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル−ベル−リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止されなかった(遊技者が操作ナビに従わずに停止操作を行った)遊技であっても、該遊技において第二のシーン(本例では、シーン2)の演出の実行が開始可能である。
遊技者が操作ナビに従わない操作を行った場合であっても、当該操作はエラーではないため、遊技者に対して注意喚起を行うことが難しく、また、注意喚起を行ったりペナルティとして連続演出を中断したりした場合等には遊技者に恥ずかしい思いをさせてしまうおそれがあるが、本例によれば、遊技者が操作ナビに従わなかった場合であっても、連続演出を進行させることで、遊技者に恥ずかしい思いをさせることがなく、遊技者の遊技意欲を持続することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図54に示すスロットマシン100)は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段(例えば、主制御部)と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図54に示すストップボタン137〜139)と、複数種類の演出を実行可能な演出手段(例えば、液晶表示装置、スピーカ等)と、を備えた遊技台であって、前記抽選結果には、第一の抽選結果(例えば、図55(b)に示す特典押順ベル6)が含まれ、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に、前記複数の停止ボタンが第一の操作態様での操作(例えば、逆押し操作)が行われると前記複数のリールが第一の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記複数の停止ボタンが第二の操作態様での操作(例えば、順押し操作)が行われると前記複数のリールが第二の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合(例えば、1枚の払出)よりも前記第二の停止態様で停止した場合(例えば12枚の払出)の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成され、遊技媒体の賭け数が第一の数(例えば、3枚)である第一の遊技(例えば、3枚賭け遊技)と、遊技媒体の賭け数が第二の数(例えば、2枚)である第二の遊技(例えば、2枚賭け遊技)を実行可能に構成され、前記第一の数と前記第二の数は、異なる数であり、前記第二の遊技よりも前記第一の遊技の方が遊技者にとって有利な遊技であり、前記複数の遊技状態には、通常状態(例えば、図56(A)に示す通常状態)と、該通常状態よりも操作ナビの表示に関して有利な有利状態態(例えば、図56(A)に示すAT1状態、AT2状態)が含まれ、前記有利状態に関する第一のカウンタ(例えば、図57(A)に示す高ナビカウンタや、有利区間カウンタ)を備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第一のカウンタのカウント値(以下、「第一のカウント値」という。)を更新可能に構成されており、前記有利状態に関する第二のカウンタ(例えば、図59(C),(D)に示す第二のカウンタ、AT中のAT残回数をカウントするカウンタ、AT移行のための或るカウント値をカウントするカウンタ)を備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第二のカウンタのカウント値(以下、「第二のカウント値」という。)を更新可能に構成されており、前記有利状態において前記第一の遊技の実行が開始された場合には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値の両方のカウント値が更新可能であり、前記有利状態において前記第二の遊技の実行が開始された場合には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値のうちの該第一のカウント値のみが更新可能であり、前記有利状態には、通常有利遊技状態(例えば、有利区間の非AT状態)と、該通常有利遊技状態の後に移行可能な或る特定有利遊技状態が含まれ、前記通常有利遊技状態よりも前記或る特定有利遊技状態の方が、前記操作ナビの実行に関して有利な遊技状態であり、或る条件が成立した場合に、前記或る特定有利遊技状態に移行可能に構成され、前記或る条件には、第一の要件の充足(例えば、AT1状態やAT2状態への移行抽選に当選した場合)が含まれ、前記通常有利遊技状態における或る状態(例えば、有利区間移行後1G目等のAT移行が決定していない状態)且つ前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合における前記第一の要件の充足に対する有利度は、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合における該第一の要件の充足に対する有利度よりも高くなり、前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第一のシーン(例えば、図58(A)に示すシーン1)および第二のシーン(例えば、図58(A)に示すシーン2)を含む複数のシーンで構成される演出であり、前記第一のシーンの演出が行われた遊技の後に前記第一の遊技の実行が開始された場合には、該第一の遊技において前記第二のシーンの演出の実行が開始可能であり、前記第一のシーンの演出が行われた遊技の後に前記第二の遊技の実行が開始された場合には、該第二の遊技において前記第二のシーンの演出の実行が開始されず、次に前記第一の遊技の実行が開始された場合には、該第一の遊技において該第二のシーンの演出の実行が開始可能であり、前記第一のシーンの演出が行われた遊技の後の遊技であって、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合であっても、該遊技において前記第二のシーンの演出の実行が開始可能である、ことを特徴とする遊技台である。
遊技者が操作ナビに従わない操作を行った場合であっても、当該操作はエラーではないため、遊技者に対して注意喚起を行うことが難しく、また、注意喚起を行ったりペナルティとして連続演出を中断したりした場合等には遊技者に恥ずかしい思いをさせてしまうおそれがあるが、本実施形態に係る遊技台によれば、遊技者が操作ナビに従わなかった場合であっても、連続演出を進行させることで、遊技者に恥ずかしい思いをさせることがなく、遊技者の遊技意欲を持続することができる。
また、報知が可能な報知手段(例えば、液晶表示装置、スピーカ等)を備え、前記報知手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記第一の操作態様での操作を促す第一の操作ナビ(例えば、逆押し操作を促す操作ナビ)を実行可能に構成され、前記報知手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記第二の操作態様での操作を促す第二の操作ナビ(例えば、順押し操作を促す操作ナビ)を実行可能に構成されるものであってもよい。
また、前記有利状態において前記第一の操作ナビに従った操作が行われなかった場合には、前記第一のカウント値を示すカウント表示(例えば、天井残カウンタ表示)のみが更新可能であり、前記第二のカウント値を示すカウント表示は更新されないものであってもよい。
また、前記特定有利遊技状態には、第一の特定有利遊技状態(例えば、AT1状態)が含まれ、前記第一の特定有利遊技状態において前記第二の操作ナビを実行可能に構成され、前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合には、各々の操作に応じた演出が実行可能であり、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合には、各々の操作に応じた演出が実行されないものであってもよい。
また、前記第二の遊技において前記第二の操作ナビに従った操作が行われず、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合(例えば、メダルの払い出しが1枚の場合)であっても、前記有利状態において付与された前記遊技価値の総量を示唆する表示(例えば、「500枚獲得」という文字列を含む画像の表示)が開始可能であってもよい。
<操作ナビ無視時の有利区間制御(5)/概要>
本実施形態に係る遊技台(例えば、図54に示すスロットマシン100)は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段(例えば、主制御部)と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタンと、複数種類の演出を実行可能な表示手段(例えば、液晶表示装置等)と、を備える。
また、前記抽選結果が第一の抽選結果(例えば、図55(b)に示す特典押順ベル6)の場合に第一の操作態様での操作(例えば、逆押し操作)が行われると複数のリールが第一の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に第二の操作態様での操作(例えば、順押し操作)が行われると前記複数のリールが第二の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合(例えば、1枚の払出)よりも前記第二の停止態様で停止した場合(例えば12枚の払出)の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成されている。
また、遊技媒体の賭け数が第一の数(例えば、3枚)である第一の遊技(例えば、3枚賭け遊技)と、遊技媒体の賭け数が第二の数(例えば、2枚)である第二の遊技(例えば、2枚賭け遊技)を実行可能に構成され、前記第一の数と前記第二の数は、異なる数であり、前記第二の遊技よりも前記第一の遊技の方が遊技者にとって有利な遊技である。
また、前記複数の遊技状態には、通常状態(例えば、図56(A)に示す通常状態)と、該通常状態よりも操作ナビの実行に関して有利な有利状態(例えば、図56(A)に示すAT1状態)が含まれ、前記有利状態に関する第一のカウンタ(例えば、図57(A)に示す高ナビカウンタや、有利区間カウンタ)を備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第一のカウンタのカウント値(第一のカウント値)を更新可能に構成されており、前記有利状態に関する第二のカウンタ(例えば、図59(C),(D)に示す第二のカウンタ)を備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第二のカウンタのカウント値(第二のカウント値)を更新可能に構成されており、前記有利状態において前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止された場合には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値の両方のカウント値が更新可能であり、前記有利状態において前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止されなかった場合には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値のうちの該第一のカウント値のみが更新可能である。
また、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、遊技者への注意に関する表示であって演出表示ではない特定表示(例えば、図59(A)に示す注意喚起表示)であり、前記第二の遊技が行われた場合に、前記特定表示が表示され、前記通常有利遊技状態における或る状態且つ前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合であっても、前記特定表示が表示されないように構成されている。
<操作ナビ無視時の有利区間制御(5)/具体例>
図59(A),(B)は、操作ナビ無視時の有利区間制御(5)の具体例を示した図である。
同図(A)に示すように、本例では、3枚賭け遊技(第一の遊技)においては、遊技者に2枚賭け遊技であることを示唆する注意喚起表示(或る表示)を表示しないが、2枚賭け遊技(第二の遊技)においては、注意喚起表示(或る表示)を表示することが可能である。
また、同図(B)に示す例は、シーン1(第一のシーン)の演出が行われた遊技の後の遊技において2枚賭け遊技(第二の遊技)の実行が開始され、例えば特典押順ベル6に当選し(第一の抽選結果が導出され)、逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビを実行し、遊技者が逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビに従わずに停止操作を行った例である。
本例では、第1停止操作(本例では、左ストップボタンの押下操作)を契機として注意喚起表示(或る表示)を表示し、続いて、第2停止操作(本例では、中ストップボタンの押下操作)を契機として注意喚起表示(或る表示)を表示し、続いて、第3停止操作(本例では、右ストップボタンの押下操作)を契機として注意喚起表示(或る表示)を表示している。また、本例では、第3停止操作後に注意喚起表示(或る表示)を消去し、シーン1の演出の実行を開始している。
一方、図示は省略するが、3枚賭け遊技(第一の遊技)の実行が開始され、例えば特典押順ベル6に当選し(第一の抽選結果が導出され)、逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビを実行し、遊技者が逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビに従わずに停止操作を行った場合には、注意喚起表示(或る表示)を表示しないように構成している。
遊技者が操作ナビに従わない操作を行った場合であっても、当該操作はエラーではないため、遊技者に対して注意喚起を行うことが難しく、また、注意喚起を行った場合等には遊技者に恥ずかしい思いをさせてしまうおそれがあるが、本例によれば、注意喚起が必要な第二の遊技(2枚賭け遊技)においては或る表示(注意喚起表示)の表示を可能としながらも、遊技者が操作ナビに従わなかった場合には或る表示(注意喚起表示)を行わないことで、遊技者に恥ずかしい思いをさせることがなく、遊技者の遊技意欲を持続することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図54に示すスロットマシン100)は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段(例えば、主制御部)と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図54に示すストップボタン137〜139)と、複数種類の演出を実行可能な演出手段(例えば、液晶表示装置、スピーカ等)と、を備えた遊技台であって、前記抽選結果には、第一の抽選結果(例えば、図55(b)に示す特典押順ベル6)が含まれ、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に、前記複数の停止ボタンが第一の操作態様で操作(例えば、逆押し操作)が行われると前記複数のリールが第一の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記複数の停止ボタンが第二の操作態様で操作(例えば、順押し操作)が行われると前記複数のリールが第二の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合(例えば、1枚の払出)よりも前記第二の停止態様で停止した場合(例えば12枚の払出)の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成され、遊技媒体の賭け数が第一の数(例えば、3枚)である第一の遊技(例えば、3枚賭け遊技)と、遊技媒体の賭け数が第二の数(例えば、2枚)である第二の遊技(例えば、2枚賭け遊技)を実行可能に構成され、前記第一の数と前記第二の数は、異なる数であり、前記第二の遊技よりも前記第一の遊技の方が遊技者にとって有利な遊技であり、前記複数の遊技状態には、通常状態(例えば、図56(A)に示す通常状態)と、該通常状態よりも操作ナビの実行に関して有利な有利状態態(例えば、図56(A)に示すAT1状態、AT2状態)が含まれ、前記有利状態に関する第一のカウンタ(例えば、図57(A)に示す高ナビカウンタや、有利区間カウンタ)を備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第一のカウンタのカウント値(以下、「第一のカウント値」という。)を更新可能に構成されており、前記有利状態に関する第二のカウンタ(例えば、図59(C),(D)に示す第二のカウンタ、AT中のAT残回数をカウントするカウンタ、AT移行のための或るカウント値をカウントするカウンタ)を備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第二のカウンタのカウント値(以下、「第二のカウント値」という。)を更新可能に構成されており、前記有利状態において前記第一の遊技の実行が開始された場合には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値の両方のカウント値が更新可能であり、前記有利状態において前記第二の遊技の実行が開始された場合には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値のうちの該第一のカウント値のみが更新可能であり、前記有利状態には、通常有利遊技状態(例えば、有利区間の非AT状態)と、該通常有利遊技状態の後に移行可能な或る特定有利遊技状態が含まれ、前記通常有利遊技状態よりも前記或る特定有利遊技状態の方が、前記操作ナビの実行に関して有利な遊技状態であり、或る条件が成立した場合に、前記或る特定有利遊技状態に移行可能に構成され、前記或る条件には、第一の要件の充足(例えば、AT1状態やAT2状態への移行抽選に当選した場合)が含まれ、前記通常有利遊技状態における或る状態且つ前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合における前記第一の要件の充足に対する有利度は、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合における該第一の要件の充足に対する有利度よりも高くなり、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、遊技者への注意に関する表示であって演出表示ではない特定表示(例えば、図59(A)に示す注意喚起表示)であり、前記第二の遊技が行われた場合に、前記特定表示が表示され、前記通常有利遊技状態における或る状態(例えば、有利区間移行後1G目等のAT移行が決定していない状態)且つ前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合であっても、前記特定表示が表示されないように構成されている、ことを特徴とする遊技台である。
遊技者が操作ナビに従わない操作を行った場合であっても、当該操作はエラーではないため、遊技者に対して注意喚起を行うことが難しく、また、注意喚起を行った場合等には遊技者に恥ずかしい思いをさせてしまうおそれがあるが、本実施形態に係る遊技台によれば、注意喚起が必要な第二の遊技(2枚賭け遊技)においては或る表示(注意喚起表示)の表示を可能としながらも、遊技者が操作ナビに従わなかった場合には或る表示(注意喚起表示)を行わないことで、遊技者に恥ずかしい思いをさせることがなく、遊技者の遊技意欲を持続することができる。
また、報知が可能な報知手段(例えば、液晶表示装置、スピーカ等)を備え、前記報知手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記第一の操作態様での操作を促す第一の操作ナビ(例えば、逆押し操作を促す操作ナビ)を実行可能に構成され、前記報知手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記第二の操作態様での操作を促す第二の操作ナビ(例えば、順押し操作を促す操作ナビ)を実行可能に構成されるものであってもよい。
また、複数種類の演出を実行可能な演出手段を備え、前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第一のシーン(例えば、図58(A)に示すシーン1)および第二のシーン(例えば、図58(A)に示すシーン2)を含む複数のシーンで構成される演出であり、前記第一のシーンの演出が行われた遊技の後に前記第一の遊技の実行が開始された場合には、該第一の遊技において前記第二のシーンの演出の実行が開始可能であり、前記第一のシーンの演出が行われた遊技の後に前記第二の遊技の実行が開始された場合には、該第二の遊技において前記第二のシーンの演出の実行が開始されず、次に前記第一の遊技の実行が開始された場合には、該第一の遊技において該第二のシーンの演出の実行が開始可能であり、前記第一のシーンの演出が行われた遊技の後の遊技であって、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合であっても、該遊技において前記第二のシーンの演出の実行が開始可能であってもよい。
このような構成とすれば、遊技者が操作ナビに従わなかった場合であっても、連続演出を進行させることで、遊技者に恥ずかしい思いをさせることがなく、遊技者の遊技意欲を持続することができる。
また、前記特定有利遊技状態には、第一の特定有利遊技状態(例えば、AT1状態)が含まれ、前記第一の特定有利遊技状態において前記第二の操作ナビを実行可能に構成され、前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合には、各々の操作に応じた演出が実行可能であり、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合には、各々の操作に応じた演出が実行されないものであってもよい。
また、前記第二の遊技において前記第二の操作ナビに従った操作が行われず、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合(例えば、メダルの払い出しが1枚の場合)であっても、前記有利状態において付与された前記遊技価値の総量を示唆する表示(例えば、「500枚獲得」という文字列を含む画像の表示)が開始可能であってもよい。
図59(C)は、AT状態において3枚賭け遊技を行った例を時系列で示した図であり、同図(D)は、AT状態において2枚賭け遊技を行った例を時系列で示した図である。
本例では、前記第二の状態(本例では、AT状態)は、有利状態であり、前記有利状態は、前記第一の状態(本例では、通常状態)よりも遊技者に有利な状態であり、前記有利状態に関する第一のカウンタ(例えば、図59(C),(D)に示す第一のカウンタ、有利区間カウンタ)を備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第一のカウンタのカウント値(以下、「第一のカウント値」という。)を更新可能に構成されており、例えば、図59(C)に示すように、前記有利状態において前記第一の遊技(例えば、3枚賭け遊技)の実行が開始された場合には、前記第一のカウント値および前記カウント表示(例えば、天井残カウンタ等)に関するカウント値の両方のカウント値が更新されるように構成され、前記有利状態において前記第二の遊技(例えば、2枚賭け遊技)の実行が開始された場合には、前記第一のカウント値のみが更新され、前記カウント表示に関するカウント値は更新されないように構成される。
また、本例では、前記有利状態において、複数の有利遊技状態のうちのいずれかに移行可能に構成されており、前記複数の有利遊技状態のうちの一の有利遊技状態は、或る有利遊技状態であり、前記或る有利状態に関する第二のカウンタ(例えば、図59(C),(D)に示す第二のカウンタ)を備え、前記第一の有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第二のカウンタのカウント値(以下、「第二のカウント値」という。)を更新可能に構成されており、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、或る値を示す画像を含む表示(以下、「第一の表示」という。例えば、図59(C),(D)に示す第一の表示d1)であり、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記或る値の更新後の値を表す画像を含む表示(以下、「第二の表示」という。例えば、図59(C)に示す第二の表示d2)であり、前記或る値は、前記第二のカウント値に関する値であり、例えば、図59(C)に示すように、前記或る有利状態において前記第一の遊技(例えば、3枚賭け遊技)の実行が開始された場合には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値の両方のカウント値が更新され、該第一の遊技において前記第二の表示が表示可能に構成されており、例えば、図59(D)に示すように、前記或る有利状態において前記第二の遊技(例えば、2枚賭け遊技)の実行が開始された場合には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値のうちの該第一のカウント値のみが更新され、該第二の遊技において前記第二の表示が表示されないように構成される。
<操作ナビ無視時の有利区間制御の変形例>
次に、図60を用いて、操作ナビ無視時の有利区間制御の変形例について説明する。
図60(A)は、操作ナビ無視時の有利区間制御の変形例1を示した図である。
図60(A)(1)に示す状態は、AT1状態において、例えば特典押順ベル5に当選し(第一の抽選結果が導出され)、RLCの停止操作(第二の操作態様での操作)を促す操作ナビを実行した状態である。なお、同状態におけるAT2移行率(移行抽選によってAT2状態に移行する当選確率。第一の要件の充足に対する有利度)は30%である。
続く、図60(A)(2)に示す状態は、遊技者がRLCの停止操作(第二の操作態様での操作)を促す操作ナビに従って停止操作を行った状態である。
本例では、遊技者がRLCの停止操作を促す操作ナビに従って停止操作を行ったことから、複数のリールが第一の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、12枚のメダルの払出が行われる。
また、同状態では、複数のリールが第二の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止したことから、AT2移行率(第一の要件の充足に対する有利度)は30%から31%に上昇している(有利度が高くなっている)。
一方、図60(B)(3)に示す状態は、遊技者がRLCの停止操作(第二の操作態様での操作)を促す操作ナビに従わず、例えば、順押し操作(第一の操作態様での操作)で停止操作を行った状態である。
本例では、遊技者がRLCの停止操作を促す操作ナビに従わずに順押し操作で停止操作を行ったことから、複数のリールが第一の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル−ベル−リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、1枚のメダルの払出が行われる。
また、同状態では、複数のリールが第一の停止態様(入賞ライン上に「ベル−ベル−リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止した(第二の停止態様で停止されなかった)ことから、AT2移行率(第一の要件の充足に対する有利度)は30%から29%に低下している(有利度が低くなっている)。
すなわち、本例では、操作ナビに従った停止操作を行った場合には、AT2移行率が上昇し、AT1状態からAT2状態に移行し易くなるが、操作ナビに従わずに停止操作を行った場合(操作ナビを無視した場合)には、AT2移行率が低下し、AT1状態からAT2状態に移行し難くなる。
なお、同図(A)(4)に示すように、操作ナビに従わずに停止操作を行った場合(操作ナビを無視した場合)には、AT2移行率を維持してもよい(AT2移行率を変化させなくてもよい)。
図60(B)は、操作ナビ無視時の有利区間制御の変形例2を示した図である。
図60(B)(1)に示す例は、例えば特典押順ベル6に当選し(第一の抽選結果が導出され)、逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビを実行し、遊技者が逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビに従って停止操作を行った例である。
本例では、第1停止操作(本例では、右ストップボタンの押下操作)を契機として或る演出(本例では、「Good!」の文字列を含む表示と効果音の出力)を開始するが、続く第2停止操作(本例では、中ストップボタンの押下操作)と第3停止操作(本例では、左ストップボタンの押下操作)を契機としては、何も表示を行わないように構成している。
また、図60(B)(2)に示す例は、例えば特典押順ベル6に当選し(第一の抽選結果が導出され)、逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビを実行し、遊技者が逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビに従わずに停止操作を行った例である。
本例では、第1停止操作(本例では、左ストップボタンの押下操作)、第2停止操作(本例では、中ストップボタンの押下操作)、および、第3停止操作(本例では、右ストップボタンの押下操作)を契機としては、何も表示を行わないように構成している。
図60(B)(3)に示す例は、例えば特典押順ベル5に当選し(第一の抽選結果が導出され)、RLCの停止操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビを実行し、遊技者がRLCの停止操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビに従って停止操作を行った例である。
本例では、第1停止操作(本例では、右ストップボタンの押下操作)を契機として第一の演出(本例では、「よし!」の文字列を含む表示と効果音の出力)を開始し、続いて、第2停止操作(本例では、左ストップボタンの押下操作)を契機として第二の演出(本例では、「いいぞ!」の文字列を含む表示と効果音の出力)を開始し、続いて、第3停止操作(本例では、中ストップボタンの押下操作)を契機と第三の演出(本例では、「よっしゃあ!」の文字列を含む表示と効果音の出力)を開始している。
図60(B)(4)に示す例は、例えば特典押順ベル5に当選し(第一の抽選結果が導出され)、RLCの停止操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビを実行し、遊技者がRLCの停止操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビに従わずに停止操作を行った例である。
本例では、第1停止操作(本例では、右ストップボタンの押下操作)を契機として第一の演出(本例では、「よし!」の文字列を含む表示と効果音の出力)を開始し、続いて、第2停止操作(本例では、中ストップボタンの押下操作)を契機として第二の演出(本例では、「何やってんだ!」の文字列を含む表示と効果音の出力)を開始し、続いて、第3停止操作(本例では、左ストップボタンの押下操作)を契機としては何も表示をしないように構成している。
なお、本発明に係る遊技台は、上記実施形態に係るスロットマシン100の構成に限定されるものではない。したがって、例えば、有利状態は、AT1状態やAT2状態に限定されず、他の遊技状態であってもよい。また、第一の遊技は3枚賭け遊技に限定されず、第二の遊技は2枚賭け遊技に限定されない。また、第一のカウンタは有利区間カウンタに限定されず、有利状態に関する他のカウンタであってもよい。また、注意喚起表示は、文字によるものではなく、他の画像等によるものであってもよい。また、遊技価値は、メダル等の遊技媒体に限定されず、遊技者にとって有利な特典(AT遊技の当選、ATゲームの付与等)であってもよい。
また、上記実施例では、複数の停止ボタンが第一の操作態様で操作が行われると複数のリールが第一の停止態様で停止し、複数の停止ボタンが第二の操作態様で操作が行われると複数のリールが第二の停止態様で停止するように構成したが、複数のリールのうちのいずれか1つ(例えば、左リール)の停止位置によって、複数のリールが第一の停止態様で停止するか、第二の停止態様で停止するか、が決まるように構成してもよい。すなわち、第一の操作態様も第二の操作態様も押順(例えば、左中右)は同じであるが、左リールの停止タイミングが異なるものであってもよい。また、上記実施例では、第一の停止態様と第二の停止態様の2択としたが、第三の停止態様(例えば、ハズレ)になる場合があってもよい。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。ここで、「封入式遊技機」は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用するものである。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。