JP6955148B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートに係り、特にサイドエアバッグ装置を備える乗物用シートに関する。
車両の側面衝突時に車両用シートの側部に設けられたエアバッグを膨出展開させて、乗員を保護するサイドエアバッグ装置を備えた車両用シートが知られている(例えば、下記の特許文献1参照)。
特開2015−20457号公報
上記の従来技術では、表皮にファスナーが設けられており、ファスナーにより表皮の一部を開閉可能となっている。
しかしながら、ファスナーを開けた状態のままエアバッグ装置が作動すると、表皮に張力が掛からずに、表皮の破断部が破断しない虞がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ファスナーを開けた状態でも、エアバッグの動作時に表皮の破断部を破断することができる乗物用シートを提供することにある。
上記課題は、本発明に係る乗物用シートによれば、シートフレームの側部を構成するサイドフレームと、前記サイドフレームの外側に配されるシートパッドと、前記シートパッドを覆う表皮と、エアバッグを具備し、前記シートパッドと前記サイドフレームの間に配されるエアバッグモジュールと、を備え、前記表皮は、第1表皮部及び第2表皮部と、前記第1表皮部と前記第2表皮部を切り離し可能に設けられたファスナーと、を有し、前記第1表皮部は、前記エアバッグの展開時に破断部となる第1端部と、前記サイドフレームに係止される第2端部と、を有し、前記ファスナーは、前記第1端部と前記第2端部の間に設けられ、前記第2端部は、フックを有し、前記サイドフレームには、前記エアバッグモジュールが取り付けられる支持部材が設けられ、前記支持部材は前記エアバッグモジュールの前記エアバッグの展開方向を案内する前方延出部を有し、前記フックは前記前方延出部と上下方向で同じ位置になるように設けられることにより解決される。
上記の乗物用シートによれば、ファスナーが開いている場合にエアバッグが作動しても、第1表皮部に張力が掛かるため破断部を破断させることができる。
これにより、表皮のファスナーが開いている場合にも、シートに設けた破断部からエアバッグを膨出させることができる。
上記の乗物用シートにおいて、前記第2端部に設けられた前記フック記サイドフレームの後端部に係止されると好適である。
こうすることで、表皮をサイドフレームに組み付ける作業の作業性を向上できる。
上記の乗物用シートにおいて、前記第2端部は、複数の前記フックを有すると好適である。
こうすることで、表皮のサイドフレームへの取り付けの安定性を向上できる。
上記の乗物用シートにおいて、前記フックは、Jフックであると好適である。
こうすることで、表皮の第2端部をサイドフレームの後端部に取り付けやすくなり、作業性が向上する。
上記の乗物用シートにおいて、前記ファスナーは、シート後部に配されると好適である。
こうすることで、シートのメンテナンス性を向上できる。
上記の乗物用シートにおいて、前記ファスナーは、前記サイドフレームの後方に配されると好適である。
こうすることで、表皮の第2端部をサイドフレームの後端部に取り付けやすくなり、作業性が向上する。
上記の乗物用シートにおいて、前記サイドフレームは、平板状の側板を具備する板状フレームを有し、前記後端部は、シート内側に屈曲していると好適である。
こうすることで、エアバッグが作動した際に、表皮の破断部が左右に開裂しやすくなる。
また、上記の乗物用シートにおいて、着座部分となるシートクッションと、背もたれ部分となるシートバックと、前記シートバックの上部に配され乗員の頭部を支持するヘッドレストと、前記サイドフレームを有し、前記シートバックの骨格となるシートバックフレームと、をさらに備えると好適である。
本発明によれば、表皮のファスナーが開いている場合にも、シートに設けた破断部からエアバッグを膨出させることができる。
本発明によれば、表皮をサイドフレームに組み付ける作業の作業性を向上できる。
本発明によれば、表皮のサイドフレームへの取り付けの安定性を向上できる。
本発明によれば、シートのメンテナンス性を向上できる。
本発明によれば、エアバッグが作動した際に、表皮の破断部が左右に開裂しやすくなる。
車両用シートの斜視図である。 シートバックフレームの斜視図である。 左側のサイドフレームの外側面図である。 左側のサイドフレームの内側面図である。 図4のV-V断面図である。 シートバックのファスナーを開けた状態を示す図である。 側部表皮の第2端部の部分拡大図である。 図6のVIII-VIII断面図である。
以下、図1乃至図8を参照しながら、本発明の実施の形態(以下、本実施形態)に係る乗物用シートとしての車両用シートSについて説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
以下の説明中、「前後方向」とは、車両用シートの着座者から見たときの前後方向を意味し、車両の走行方向と一致する方向である。「シート幅方向」とは、車両用シートの横幅方向を意味し、車両用シートの着座者から見たときの左右方向と一致する。また、「高さ方向」とは、車両用シートの高さ方向を意味し、車両用シートを正面から見たときの上下方向と一致している。
まず、図1乃至図8の各図の概要について説明する。
図1は、車両用シートSの斜視図である。
図2は、シートバックフレーム10の斜視図である。
図3は、左側のサイドフレーム13の外側面図である。
図4は、左側のサイドフレーム13の内側面図である。
図5は、図4のV-V断面図である。
図6は、シートバックS1のファスナー52を開けた状態を示す図である。
図7は、側部表皮50Aの第2端部58の部分拡大図である。
図8は、図6のVIII-VIII断面図である。
図1に示すように、車両用シートSは、背もたれ部分となるシートバックS1と、着座部分となるシートクッションS2と、シートバックS1の上部に配され乗員の頭部を支持するヘッドレストS3を備える。
シートバックS1は、図2に示す骨格となるシートバックフレーム10に、シートパッド40を被せ、さらにシートパッド40を表皮50により被覆して構成したものである。
そして、シートバックS1の左側部の内側には、エアバッグモジュール20が設けられている。具体的には、図5に示されるように、エアバッグモジュール20は、シートパッド40(第1パッド部40A)と、サイドフレーム13(パイプフレーム11と板状フレーム12の連結部)との間に配される。
[エアバッグモジュール20の説明]
エアバッグモジュール20は、車両の衝突時の衝撃を吸収し乗員を保護する装置である。エアバッグモジュール20は、モジュールケースを有しないケースレスエアバッグモジュールとしてもよいし、モジュールケースを有していてもよく、特に限定されない。
本実施形態では、エアバッグモジュール20は、エアバッグ21と、インフレータ22とを備えており、エアバッグ21とインフレータ22とは共にラップ材に包まれて保持されている。
ここで、インフレータ22は、図示しないハーネスからの入力信号に応じてガスを発生する装置である。具体的には、車両に設けられたセンサが衝突を検知した場合に、ハーネスを介してインフレータ22に作動信号が入力され、これにより、インフレータ22はガスを発生させてエアバッグ21にガスを注入する。こうして、車両の衝突時に、エアバッグ21が膨出展開するようになっている。
[シートバックフレーム10の説明]
次に、エアバッグモジュール20が取り付けられるシートバックフレーム10の構成について説明する。なお、シートバックフレーム10は、車両用シートSの骨格をなすシートフレームのうち、シートバックS1部分の骨格部分である。すなわち、シートバックフレーム10は、シートフレームの一部である。
図2に示されるように、シートバックフレーム10は、逆さU字形のパイプフレーム11と、それぞれシート幅方向端部をなす一対の板状フレーム12と、一対の板状フレーム12の下端部の間に架設される下部フレーム15と、を備える。
パイプフレーム11の上部は、シートバックフレーム10の上部フレーム11Aを構成する。そして、上部フレーム11Aには、ヘッドレストホルダ16が二箇所形成される。このヘッドレストホルダ16に、ヘッドレストS3が取り付けられる。
パイプフレーム11の側部11Bと、板状フレーム12の上端部はそれぞれ上下方向で重なるように配置されており、パイプフレーム11の側部11Bと、板状フレーム12の上端部は溶接により接合されている。
なお、本実施形態では、パイプフレーム11の側部11Bと、板状フレーム12とにより構成されるシートバックフレーム10の側部をサイドフレーム13とする。
シートバックフレーム10には、パイプフレーム11の上部を架設するクロスメンバーフレーム14が設けられている。ここで、上記の「パイプフレーム11の上部」とは、パイプフレーム11において板状フレーム12よりも上部とする。換言すれば、上記の「パイプフレーム11の上部」とは、パイプフレーム11において上部フレーム11Aに向けて屈曲した部分である。
左側のサイドフレーム13には、支持部材30を介してエアバッグモジュール20が取り付けられる。以下、支持部材30について説明する。
[支持部材30の説明]
支持部材30は、車両に加わる外力からシート幅方向において乗員を支持する。また、支持部材30は、エアバッグモジュール20を支持するとともに、エアバッグモジュール20のエアバッグ21の展開方向を案内する機能も兼ねる。すなわち、本実施形態では、一般にエアバッグの展開方向を案内するために設けられる力布の代わりに、支持部材30が力布としての機能を果たす。
なお、支持部材30は、例えばTPO(Thermo Polyolefin)、TPU(Thermoplastic Polyurethane)等の樹脂を材料として形成されることとしてよい。
以下、支持部材30の構成の詳細について説明する。
支持部材30は、図2〜図5、図8に示すように、外側板31、上壁部32、後壁部33、前方延出部34、内側板35及びリブ39を有する。
外側板31は、サイドフレーム13のシート幅方向外側に配される。具体的には、外側板31は、板状フレーム12の側板12Aに面した状態で、サイドフレーム13に取り付けられる。
また、図2及び図3に示されるように、外側板31の下部には、第1穴31A及び第2穴31Bが形成される。この第1穴31Aと第2穴31Bは、板状フレーム12に形成されるエアバッグモジュール20の取付穴と対向する位置に設けられる。
図2に示されるように、第1穴31Aと第2穴31Bにはそれぞれ、エアバッグモジュール20のインフレータ22から延出したスタッドボルト22Aが挿通される。
そして、エアバッグモジュール20のスタッドボルト22Aが、支持部材30の第1穴31A及び第2穴31Bと、板状フレーム12の取付穴に通されて、ナット等の締結具を用いて固定される。これにより、エアバッグモジュール20が外側板31に面した状態で、サイドフレーム13に対して固定されることとなる。
上壁部32は、外側板31の上端部に設けられたフランジ部である。この上壁部32は、外側板31の上端からシート外側に向けて延出している。
この上壁部32は、エアバッグモジュール20の上部の位置を規制する。これにより、エアバッグモジュール20の上方への位置ずれを防止することができる。
後壁部33は、外側板31の後端部に設けられたフランジ部である。この後壁部33は、外側板31の後端からシート外側に向けて延出している。なお、後壁部33と上壁部32とは、外側板31の後方上側の角部において接続している。
後壁部33は、エアバッグモジュール20の後方に配され、エアバッグモジュール20の後部の位置を規制する。これにより、支持部材30は、エアバッグモジュール20の後部への位置ずれを防止することができる。
また、後壁部33を設けることにより、車両用シートSの後部の形状を規定することも可能となっている。
前方延出部34は、外側板31と内側板35の連結部から前方に延出した部分である。前方延出部34は、シート外側に延出する部分からシート前方に屈曲した部分を有する。
ここで、図5に示されるように、前方延出部34は、シートパッド40に設けられた脆弱部41に向けて延出し、脆弱部41に少なくとも一部が配置される。具体的には、前方延出部34の先端部が、シートパッド40の脆弱部41に差し込まれた状態で配置される。
なお、図5及び図8に示されるように、シートパッド40は、第1パッド部40A及び第2パッド部40Bを有する。
第1パッド部40Aは、シート幅方向の外側に配され、第2パッド部40Bは、シート前部に配される。そして、第1パッド部40Aと第2パッド部40Bとは、シート前方の端部、すなわち脆弱部41において連結している。
脆弱部41は、上下方向に形成され、第1パッド部40Aや第2パッド部40Bに比べて強度が弱い部分である。
例えば、脆弱部41は、第1パッド部40Aと第2パッド部40Bの接続部に1以上のスリットを形成することにより構成される。
また、脆弱部41は、スリットに限らず、第1パッド部40Aと第2パッド部40Bの接続部を周囲よりも強度の弱い部材により形成することで構成してもよい。
そして、脆弱部41の前方には、表皮50の破断部51が設けられる。すなわち、脆弱部41は、表皮50の破断部51に近接して設けられる。
表皮50は、シートパッド40を被覆する部材であり、例えば革やクロスである。そして、表皮50は、第1パッド部40Aを被覆する側部表皮50Aと、第2パッド部40Bを被覆する前部表皮50Bとを有する。
ここで、側部表皮50Aと前部表皮50Bとは、破断部51において縫合されている。この破断部51は、上下方向に形成され、エアバッグモジュール20のエアバッグ21がシート内部から膨出する際の出口となっている。
そして、車両に一定以上の衝撃が加わった場合に、エアバッグモジュール20のインフレータ22が作動して、エアバッグ21にガスを注入して、エアバッグ21を急膨張させる。これにより、エアバッグ21は、支持部材30をシート内側に押し付ける。
このとき、図8に示されるように、支持部材30の外側板31は、板状フレーム12の側板12Aに当接し、支持されているため、外側板31の位置は略変わらない。
一方で、支持部材30の前方延出部34は、エアバッグ21によりシート内側に押し付けられてシートパッド40の脆弱部41を押し広げるように作用する。
そして、前方延出部34が脆弱部41を押し広げることで、エアバッグ21が脆弱部41から破断部51に向けて展開し、その膨張の勢いで脆弱部41及び破断部51を破断しながらシート外側に膨出する。
このように、支持部材30は、前方延出部34を設けたことにより、エアバッグモジュール20のエアバッグ21の展開方向を案内することができる。なお、上記の展開方向とは、膨張前のエアバッグ21から破断部51に向かう方向である。
ここで、図6及び図7を参照しながら、シートバックS1の表皮50の構成について説明する。
図6及び図7に示されるように、シートバックS1の表皮50は、側部表皮50A、前部表皮50B及び後部表皮50Cを有する。
側部表皮50Aは、第1パッド部40Aを被覆する表皮である。側部表皮50Aは、第1表皮部に相当する。
前部表皮50Bは、第2パッド部40Bを被覆する表皮である。
後部表皮50Cは、シートバックS1の後面を構成する表皮である。後部表皮50Cは、第2表皮部に相当する。
図8に示されるように、側部表皮50Aの第1端部57は、前部表皮50Bの端部と縫合され、破断部51を構成する。なお、第1端部57は、側部表皮50Aの前方端部である。
また、側部表皮50Aと後部表皮50Cとの接続部には、ファスナー52が形成される。すなわち、ファスナー52はシート後部に配される。具体的には、ファスナー52は、サイドフレーム13の後方に配される。
図6に示されるように、ファスナー52は、第1ファスナーエレメント52A、第2ファスナーエレメント52B及びスライダー52Cを備える。
スライダー52Cは、第1ファスナーエレメント52Aと第2ファスナーエレメント52Bに取り付けられており、スライダー52Cがスライドすることにより、第1ファスナーエレメント52Aと第2ファスナーエレメント52Bが係合し、また係合が解除される。すなわち、スライダー52Cを操作することで、第1ファスナーエレメント52Aと第2ファスナーエレメント52Bが連結されたり、また切り離されたりすることとなる。
図6及び図8に示されるように、側部表皮50Aには第1ファスナーエレメント52Aが形成され、後部表皮50Cには第2ファスナーエレメント52Bが形成される。そして、スライダー52Cをスライドさせることにより、第1ファスナーエレメント52Aと第2ファスナーエレメント52Bが切り離されたり、連結したりする。
すなわち、ファスナー52により側部表皮50Aと後部表皮50Cとは切り離し可能となっている。
そして、図6及び図8に示されるように、側部表皮50Aには、ファスナー52よりも内側に延出した内側延出部53が設けられ、内側延出部53の端部を第2端部58とする。換言すれば、第2端部58は、側部表皮50Aの後方端部である。
なお、ファスナー52(第1ファスナーエレメント52A)は、側部表皮50Aにおいて、第1端部57と第2端部58の間に設けられている。
ここで、図7に示されるように、側部表皮50Aの第2端部58には、フック取付部54が設けられ、フック取付部54にはフック55が取り付けられている。具体的には、フック取付部54に、樹脂製のフック55を縫合部56において縫合することで、フック取付部54にフック55が取り付けられている。
フック55は、Jフックであり、図8に示されるように、フック55は、板状フレーム12の後端部12Cに係止される。また、第2端部58には、複数のフック55が設けられる。これにより、第2端部58を板状フレーム12の後端部12Cへの取り付けが強固となる。
このように、側部表皮50Aは、ファスナー52の開閉状態によらず、第1端部57が前部表皮50Bと縫合されることで固定され、第2端部58が板状フレーム12の後端部12Cに係止されることで固定されている。
そのため、ファスナー52が開いた状態であっても、インフレータ22が作動し、エアバッグ21が膨張すると、表皮50の破断部51は左右に引っ張られる力が加えられるため、開裂可能となる。すなわち、ファスナー52が開いた状態であっても、エアバッグ21を、表皮50の破断部51からシート外側に膨出させることができる。
次に、支持部材30の内側板35について説明する。内側板35は、支持部材30のうちシート幅方向内側に配される板状部である。また、図8に示されるように、内側板35は、前後において段差を有する段差構造をなし、前方に対し後方において外側板31との間隔が広がる形状となっている。
図4及び図5に示されるように、内側板35の後方端部には、2つの固定部36が設けられている。
固定部36は、ビス貫通孔と、ビス貫通孔の周囲の肉厚部とから構成される。ビス貫通孔は、ビス等の締結具37が挿通される孔である。このように、固定部36には、ビス貫通孔の周囲に肉厚部を設けていることにより、固定部36の剛性を向上させている。
そして、図5に示されるように、内側板35と外側板31の間にパイプフレーム11及び板状フレーム12の連結部が配される。そして、パイプフレーム11において固定部36と対向する位置には、例えばビス取り付け穴が設けられており、締結具37により固定部36とパイプフレーム11を締結する。このようにして、支持部材30は、パイプフレーム11と板状フレーム12の連結部分に固定される。
なお、固定部36は、締結具を用いた固定に限らず、溶接によりパイプフレーム11に対して接合されてもよい。
このように、支持部材30の上部は、シート内側に配される内側板35において、パイプフレーム11に対して固定されている。
また、図4に示されるように、支持部材30の下部は、内側板35の下部に設けられた係止部38により、板状フレーム12の前端部12Bに係止されている。そして、係止部38は、固定部36よりも下方に設けられる。
具体的には、本実施形態では、内側板35の下部には、複数のJフック形状の係止部38が形成されている。なお、係止部38の形状は、図示した形状に限られるものではなく、上下に延出した1つのJフックとしてもよい。
なお、係止部38は、板状フレーム12の前端部12Bに係止されるものとしたが、板状フレーム12の後端部12Cに係止されるものとしてもよい。
また、支持部材30は、板状フレーム12の前端部12Bに係止される係止部38と、板状フレーム12の後端部12Cに係止される係止部38を有していてもよい。
一方で、支持部材30において、シート外側に配される外側板31については、板状フレーム12の側板12Aと当接してはいるものの締結されておらず、自由端となっている。
このように、支持部材30の内側を固定し、外側を自由端としたことにより、支持部材30に対し、外側からの荷重が加わった場合には、固定部36及び係止部38が固定端となって外側板31の動き及び変形を促し、荷重を逃がすことができる。
すなわち、支持部材30の内側を固定端とし、外側を自由端としたことにより、外側からの衝撃吸収性を向上させている。その一方で、シート内側からの荷重に対しては、シート内側が固定端となっていることで、乗員を支持することができる。
また、上述したように、本実施形態では、エアバッグモジュール20のエアバッグ21が膨張した際に、板状フレーム12の前端部12Bに係止された係止部38を支点として、前方延出部34が作用点として脆弱部41を押し広げることができる。これにより、エアバッグ21が脆弱部41及び破断部51を開裂させながらシート外側に膨出するように、エアバッグ21の展開方向を案内することができる。
また、支持部材30において、内側板35と外側板31との間には1以上のリブ39が設けられる。
図8に示されるように、リブ39は、シート前後方向に延出し、内側板35及び外側板31を連結している。リブ39は、複数設けられていることとしてよい。こうした場合、各々のリブ39は、内側板35と外側板31との間において、上端近傍から下端近傍にかけて略等間隔で配置することとしてよい。
また、リブ39のシート前後方向の長さは、内側板35及び外側板31よりも短くなっており、リブ39よりもシート後方において、内側板35と外側板31との間には空間が形成される。そして、かかる空間に、パイプフレーム11と板状フレーム12の連結部分が配置されることとなる。
なお、図5に示されるように、リブ39と板状フレーム12は少なくとも一部が当接していることとしてよい。
このように、リブ39が設けられていることで、内側板35と外側板31の剛性を高め、乗員のホールド性を高めるとともに、衝撃吸収性を高めることができる。なお、リブ39の形状は、図示する形状に限定されるものではなく、例えば上下に延在する平板状のものであってもよい。
[その他の実施形態]
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
例えば、支持部材30に替えて力布を設けるようにしてもよい。この場合に、力布の取り付けは例えば以下のように行う。
まず、板状フレーム12の前端部12Bにクリップ等の取付部材を設けて、取付部材にインナー力布を取り付ける。また、板状フレーム12の後端部12Cにクリップ等の取付部材を設けて、取付部材にアウター力布を取り付ける。そして、インナー力布とアウター力布を、破断部51で側部表皮50Aと前部表皮50Bとともに縫合するようにする。
また、支持部材30において、上壁部32や後壁部33を設けないようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、車両用シートを乗物用シートの一例として説明したが、本発明は、飛行機用シート、船舶用シート等に対しても適用可能である。
また、上記の実施形態では、車両用シートSの左側に支持部材30及びエアバッグモジュール20が取り付けられる構成について説明したが、車両用シートSの右側、又は左右の両方に支持部材30及びエアバッグモジュール20を取り付けるようにしてもよい。
[車両用シートSにより奏される効果]
車両用シートSによれば、ファスナー52が開いている場合にエアバッグモジュール20が作動しても、側部表皮50A(第1表皮部)に張力が掛かるため破断部51を破断させることができる。
これにより、表皮50のファスナー52が開いている場合にも、車両用シートSに設けた破断部51からエアバッグ21を膨出させることができる。
車両用シートSでは、側部表皮50Aの第2端部58は、フック55を有し、フック55がサイドフレーム13の後端部12Cに係止される。
こうすることで、表皮50をサイドフレーム13に組み付ける作業の作業性を向上できる。
車両用シートSでは、第2端部58は、複数のフック55を有する。
こうすることで、表皮50のサイドフレーム13への取り付けの安定性を向上できる。
車両用シートSでは、フック55は、Jフックである。
こうすることで、表皮50の第2端部58をサイドフレーム13の後端部12Cに取り付けやすくなり、作業性が向上する。
車両用シートSでは、ファスナー52は、シート後部に配される。
こうすることで、車両用シートSのメンテナンス性を向上できる。
車両用シートSでは、ファスナー52は、サイドフレーム13の後方に配される。
こうすることで、表皮50の第2端部58をサイドフレーム13の後端部12Cに取り付けやすくなり、作業性が向上する。
車両用シートSでは、サイドフレーム13は、平板状の側板を具備する板状フレーム12を有し、後端部12Cは、シート内側に屈曲している。
こうすることで、エアバッグモジュール20が作動した際に、表皮50の破断部51が左右に開裂しやすくなる。
S 車両用シート(乗物用シート)
S1 シートバック
S2 シートクッション
S3 ヘッドレスト
10 シートバックフレーム(シートフレーム)
11 パイプフレーム
11A 上部フレーム
11B 側部
12 板状フレーム
12A 側板
12B 前端部
12C 後端部
13 サイドフレーム
14 クロスメンバーフレーム
15 下部フレーム
16 ヘッドレストホルダ
20 エアバッグモジュール
21 エアバッグ
22 インフレータ
22A スタッドボルト
30 支持部材
31 外側板
31A 第1穴
31B 第2穴
32 上壁部
33 後壁部
34 前方延出部
35 内側板
36 固定部
37 締結具
38 係止部
39 リブ
40 シートパッド
40A 第1パッド部
40B 第2パッド部
41 脆弱部
50 表皮
50A 側部表皮(第1表皮部)
50B 前部表皮
50C 後部表皮(第2表皮部)
51 破断部
52 ファスナー
52A 第1ファスナーエレメント
52B 第2ファスナーエレメント
52C スライダー
53 内側延出部
54 フック取付部
55 フック
56 縫合部
57 第1端部
58 第2端部


Claims (8)

  1. シートフレームの側部を構成するサイドフレームと、
    前記サイドフレームの外側に配されるシートパッドと、
    前記シートパッドを覆う表皮と、
    エアバッグを具備し、前記シートパッドと前記サイドフレームの間に配されるエアバッグモジュールと、を備え、
    前記表皮は、
    第1表皮部及び第2表皮部と、
    前記第1表皮部と前記第2表皮部を切り離し可能に設けられたファスナーと、を有し、
    前記第1表皮部は、
    前記エアバッグの展開時に破断部となる第1端部と、
    前記サイドフレームに係止される第2端部と、を有し、
    前記ファスナーは、前記第1端部と前記第2端部の間に設けられ
    前記第2端部は、フックを有し、
    前記サイドフレームには、前記エアバッグモジュールが取り付けられる支持部材が設けられ、
    前記支持部材は前記エアバッグモジュールの前記エアバッグの展開方向を案内する前方延出部を有し、
    前記フックは前記前方延出部と上下方向で同じ位置になるように設けられることを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記第2端部に設けられた前記フック
    記サイドフレームの後端部に係止されることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記第2端部は、複数の前記フックを有することを特徴とする請求項2に記載の乗物用シート。
  4. 前記フックは、Jフックであることを特徴とする請求項2に記載の乗物用シート。
  5. 前記ファスナーは、シート後部に配されることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  6. 前記ファスナーは、前記サイドフレームの後方に配されることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  7. 前記サイドフレームは、平板状の側板を具備する板状フレームを有し、
    前記後端部は、シート内側に屈曲していることを特徴とする請求項2に記載の乗物用シート。
  8. 着座部分となるシートクッションと、
    背もたれ部分となるシートバックと、
    前記シートバックの上部に配され乗員の頭部を支持するヘッドレストと、
    前記サイドフレームを有し、前記シートバックの骨格となるシートバックフレームと、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の乗物用シート。
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