JP6952236B2 - 運動変換アダプター及び運動変換アダプター付き電動工具 - Google Patents

運動変換アダプター及び運動変換アダプター付き電動工具 Download PDF

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Description

本発明は、電動工具が発生した回転運動を往復直線運動に変換する運動変換アダプター、及び当該運動変換アダプターを備える運動変換アダプター付き電動工具に関する。
電動ドリルドライバーは、ドリルチャックを備える。電動インパクトドライバーは、スリーブを備える。ドリルチャック及びスリーブは、周方向に回転する。ドリルチャック及びスリーブには、ドリルビッド、ドライバービッド、研磨用ビッド、撹拌用ビッド等の様々な先端工具を着脱することができる。これにより、電動ドリルドライバー及び電動インパクトドライバーは、様々な用途に用いることができる。
電動ドリルドライバー又は電動インパクトドライバーが発生した回転運動を往復直線運動に変換し電動工具の用途を拡大する運動変換アダプターが提案されている。特許文献1に記載された運動変換アダプターは、その例である。
特許文献1に記載された運動変換アダプターにおいては、入力軸がインパクトドライバーのドライバーチャック部に装着される。入力軸の回転運動は、運動変換機構により出退運動に変換される。出力軸は、チャック部を有する。チャック部には、先端工具が装着される(段落0013)。先端工具は、スクレーパー等である(段落0021)。
実用新案登録第3117785号公報
特許文献1に記載された運動変換アダプターに代表される従来の運動変換アダプターにおいては、目的とする往復直線運動以外の振動、及び熱が発生しやすい。このため、作業者が運動変換アダプターを持って作業を行うことに困難になる、装着された先端工具が意図しないものにあたる等の問題が発生しやすい。
本発明は、この問題に鑑みてなされた。本発明が解決しようとする課題は、目的とする往復直線運動以外の振動、及び熱が発生することを抑制することができる運動変換アダプターを提供することである。
本発明は、運動変換アダプター、及び運動変換アダプター付き電動工具に関する。運動変換アダプターは、ケース、回転運動体、往復直線運動体及び装着部を備える。回転運動体は、第1の軸及び第1のクラッチを備える。往復直線運動体は、第2のクラッチ及び第2の軸を備える。
第1のクラッチ及び第2のクラッチは、ケースの孔に収容される。
第1の軸は、電動工具に備えられ周方向に回転する装着部に装着され、周方向に回転する。
第1のクラッチは、第1の軸に接続され、周方向に回転する。第1のクラッチは、軸方向前側を向く第1の対向面を有し、軸方向前側に向かって突出する第1の突出部を第1の対向面に備える。第1のクラッチは、第1のピン孔を有する。
第2のクラッチは、軸方向後側を向き第1の対向面に対向する第2の対向面を有し、軸方向後側に向かって突出する第2の突出部を第2の対向面に備える。第2の突出部は、第1のクラッチが周方向に回転した場合に、第1の突出部に接触する状態及び第1の突出部に接触しない状態に交互になる。第2のクラッチは、軸方向に往復する。第2のクラッチは、第2のピン孔を有する。
第2の軸は、第2のクラッチに接続され、軸方向に往復する。
装着部は、第2の軸に接続され、軸方向に往復する。装着部には、先端工具が装着される。
運動変換アダプターは、第1のばね、クラッチピン、第2のばね及び球体をさらに備える。
第1のばねは、孔に収容され、第2のクラッチを軸方向後側に向かって押す。
クラッチピンは、第1のピン孔及び第2のピン孔にまたがって収容される。
第2のばねは、第1のピン孔に収容され、クラッチピンを軸方向前側に向かって押す。
球体は、第2のピン孔に収容され、クラッチピン及び往復直線運動体に軸方向から挟まれ、クラッチピン及び往復直線運動体に線接触又は点接触する。
本発明においては、クラッチピンが第1のクラッチの第1のピン孔及び第2のクラッチの第2のピン孔にまたがって収容される。このため、第2のクラッチが第1のクラッチに対して径方向に動くことがクラッチピンにより規制される。
また、球体は、クラッチピン及び往復直線運動体に軸方向から挟まれ、クラッチピン及び往復直線運動体に線接触又は点接触する。このため、球体は、クラッチピン及び往復直線運動体の一方からクラッチピン及び往復直線運動体の他方に、軸方向の運動を効率的に伝えることができるが、径方向及び周方向の運動を効率的に伝えることができない。
これらにより、本発明においては、目的とする往復直線運動以外の振動、及び熱が発生することを抑制することができる。
この発明の目的、特徴、局面、及び利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
第1実施形態の運動変換アダプターを備える先端工具付き電動工具を模式的に図示する側面図である。 第1実施形態の運動変換アダプターに装着されるスクレーパーを模式的に図示する側面図である。 第1実施形態の運動変換アダプターを模式的に図示する側面図である。 第1実施形態の運動変換アダプターを模式的に図示する側面図である。 第1実施形態の運動変換アダプターを模式的に図示する側面図である。 第1実施形態の運動変換アダプターに備えられる第1のクラッチ及び第2のクラッチを模式的に図示する拡大斜視図である。 第1実施形態の運動変換アダプターに備えられるケース及び第2の軸を模式的に図示する拡大断面図である。 第1実施形態の運動変換アダプターに備えられるクラッチピン、鋼球及び第2の軸を模式的に図示する拡大断面図である。 第1実施形態の第1変形例の運動変換アダプターを備える先端工具付き電動工具を模式的に図示する側面図である。 第1実施形態の第2変形例の運動変換アダプターを備える先端工具付き電動工具を模式的に図示する側面図である。
1 運動変換アダプターの使用方法
図1は、第1実施形態の運動変換アダプターを備える先端工具付き電動工具を模式的に図示する側面図である。
図1に図示される先端工具付き電動工具100は、電動インパクトドライバー110、運動変換アダプター111及び万能型スクレーパー112aを備える。電動インパクトドライバー110及び運動変換アダプター111は、運動変換アダプター付き電動工具115を構成する。
運動変換アダプター111は、電動インパクトドライバー110に装着される。運動変換アダプター111には、万能型スクレーパー112aが装着される。
電動インパクトドライバー110は、スリーブ120を備える。
運動変換アダプター111は、ケース130、第1の軸131、第2の軸132及びチャック133を備える。
以下では、第1の軸131及び第2の軸132の中心軸Cが延びる方向を軸方向D1といい、軸方向D1の位置及び中心軸Cからの距離を維持したまま中心軸Cの周りを周る方向を周方向D2といい、軸方向D1及び周方向D2の位置を維持したまま中心軸Cから離れる又は中心軸Cに近づく方向を径方向D3という。また、軸方向D1の電動インパクトドライバー110側を軸方向D1後側といい、軸方向D1の万能型スクレーパー112a側を軸方向D1前側という。
第1の軸131は、スリーブ120に装着される。チャック133には、万能型スクレーパー112aが装着される。
電動インパクトドライバー110が他の種類の電動工具に置き換えられてもよい。例えば、電動インパクトドライバー110が電動ドリルドライバーに置き換えられてもよい。電動インパクトドライバー110が他の種類の電動工具に置き換えられる場合は、スリーブ120が他の種類の装着部に置き換えられる場合がある。例えば、電動インパクトドライバー110が電動ドリルドライバーに置き換えられる場合は、スリーブ120がドリルチャックに置き換えられる。
チャック133が他の種類の装着部に置き換えられてもよい。例えば、チャック133がスリーブに置き換えられてもよい。
万能型スクレーパー112aが、他の種類の先端工具に置き換えられてもよい。例えば、万能型スクレーパー112aが、他の種類のスクレーパー、削岩用ビッド、打撃用ビッド等に置き換えられてもよい。
運動変換アダプター111は、万能型スクレーパー112aが物体に押し付けられていない場合は運動変換機能を発揮せず、万能型スクレーパー112aが物体に押し付けられている場合は運動変換機能を発揮するプッシュ・ツー・トリガー型の運動変換アダプターである。運動変換アダプター111は、ケース130が軸方向D1後側に引かれている場合も、運動変換機能を発揮する。
運動変換アダプター111が運動変換機能を発揮していない場合は、スリーブ120が周方向D2に回転したときに、第1の軸131がスリーブ120と一体的に周方向D2に回転するが、第1の軸131から第2の軸132に運動が伝達されない。このため、第2の軸132は、軸方向D1に往復しない。また、チャック133及び万能型スクレーパー112aも、軸方向D1に往復しない。
運動変換アダプター111が運動変換機能を発揮している場合は、スリーブ120が周方向D2に回転したときに、第1の軸131がスリーブ120と一体的に周方向D2に回転し、第1の軸131から第2の軸132に運動が伝達される。運動が伝達される際には、第1の軸131の回転運動が第2の軸132の往復直線運動に変換される。このため、第2の軸132は、軸方向D1に繰り返し往復する。また、チャック133は、第2の軸132と一体的に軸方向D1に繰り返し往復する。また、万能型スクレーパー112aは、チャック133と一体的に軸方向D1に繰り返し往復する。万能型スクレーパー112aは、押し当てられた物体を構成する本体と当該物体を構成する付着物との界面の付近に衝撃を繰り返し与え、付着物を本体から剥離させる。
2 スクレーパーの例
図2は、第1実施形態の運動変換アダプターに装着されるスクレーパーを模式的に図示する側面図である。図2(a)は、万能型スクレーパーを図示する。図2(b)は、細幅型スクレーパーを図示する。図2(c)は、広幅型スクレーパーを図示する。
チャック133には、図2(a)に図示される万能型スクレーパー112a、図2(b)に図示される細幅型スクレーパー112b、図2(c)に図示される広幅型スクレーパー112c等を装着することができる。万能型スクレーパー112a及び広幅型スクレーパー112cの先端には、刃が形成されている。
3 運動変換アダプターの構造及び動作
図3、図4及び図5の各図は、第1実施形態の運動変換アダプターを模式的に図示する側面図である。各図には、第1実施形態の運動変換アダプターに備えられるケース、第1のクラッチ、第2のクラッチ、軸受、ロックねじ及び止め輪の断面が図示される。図3は、運動変換アダプターが運動変換機能を発揮していない状態を図示する。図4は、運動変換アダプターが運動変換機能を発揮しており、チャックが軸方向前側にある状態を図示する。図5は、運動変換アダプターが運動変換機能を発揮しており、チャックが軸方向後側にある状態を図示する。
運動変換アダプター111は、図3、図4及び図5に図示されるように、上述したケース130及びチャック133を備え、回転運動体140、往復直線運動体141、第1のばね142、クラッチピン143、第2のばね144、鋼球145、軸受146、ロックねじ147及び止め輪148を備える。運動変換アダプター111がこれらの要素以外の要素を備えてもよい。これらの要素以外の一部が省略される場合もある。
運動変換アダプター111が運動変換機能を発揮していない場合は、回転運動体140が回転運動を行ったときに往復直線運動体141が往復直線運動を行わず、図3に図示されるように、チャック133の前端が軸方向D1の位置P1にある。運動変換アダプター111が運動変換機能を発揮している場合は、回転運動体140が回転運動を行ったときに往復直線運動体141が往復直線運動を行い、図4及び図5に図示されるように、チャック133の先端が軸方向D1の位置P2と軸方向D1の位置P3との間を往復する。以下では、このような動作を可能ならしめる運動変換アダプター111の構造が説明される。
ケース130は、有底円筒状の形状を有し、円筒状部150及び底部151を備える。ケース130がこれらの要素以外の要素を備えてもよい。円筒状部150は、軸方向D1と垂直をなす断面において環状の断面形状を有し、軸方向D1に延び、後端部160及び前端部161を有する。後端部160は、軸方向D1後側にある。前端部161は、軸方向D1前側にある。底部151は、前端部161に接続される。ケース130は、孔170を有する。孔170は、軸方向D1と垂直をなす断面において円形状の断面形状を有し、軸方向D1に延びる。
回転運動体140は、回転運動を行う構造物であり、上述した第1の軸131を備え、第1のクラッチ180を備える。回転運動体140がこれらの要素以外の要素を備えてもよい。
第1の軸131は、棒状の形状を有し、軸方向D1に延び、後端部190及び前端部191を備える。後端部190は、軸方向D1後側にあり、ケース130の外部にあり、スリーブ120に装着される。これにより、第1の軸131は、スリーブ120に装着され、スリーブ120と一体的に周方向D2に回転する。前端部191は、孔170に収容される。
図6は、第1実施形態の運動変換アダプターに備えられる第1のクラッチ及び第2のクラッチを模式的に図示する拡大斜視図である。
第1のクラッチ180は、図3、図4、図5及び図6に図示されるように、有底円筒状の形状を有し、円筒状部200及び底部201を備える。円筒状部200は、軸方向D1と垂直をなす断面において環状の形状を有し、軸方向D1に延び、後端部210及び前端部211を有する。後端部210は、軸方向D1後側にある。前端部211は、軸方向D1前側にある。底部201は、後端部210に接続される。
第1のクラッチ180は、孔170に収容される。円筒状部200は、軸方向D1と垂直をなす断面において、孔170の断面形状に適合する断面形状を有する。これにより、第1のクラッチ180は、周方向D2に摺動することができる。また、底部201は、第1の軸131の前端部191に接続される。これにより、第1のクラッチ180は、第1の軸131に接続される。これらにより、第1のクラッチ180は、第1の軸131と一体的に周方向D2に回転する。
第1のクラッチ180は、第1の対向面220を有する。第1の対向面220は、円筒状部200の前端部211にあり、軸方向D1前側を向く。第1のクラッチ180は、第1の突出部230を第1の対向面220に備える。第1の突出部230は、軸方向D1前側に向かって突出し、周方向D2に分散して配置され、中心軸Cから離されている。第1の突出部230が中心軸Cから離されていることにより、第1の突出部230は、第1のクラッチ180が周方向D2に回転した場合に、周方向D2に移動する。3個の第1の突出部230が2個以下又は4個以上の第1の突出部に置き換えられてもよい。
第1のクラッチ180は、第1のピン孔240を有する。第1のピン孔240は、軸方向D1と垂直をなす断面において円形状の断面形状を有し、軸方向D1に延びる。
往復直線運動体141は、往復直線運動を行う構造物であり、上述した第2の軸132を備え、第2のクラッチ250を備える。
第2のクラッチ250は、円筒状の形状を有し、軸方向D1と垂直をなす断面において環状の断面形状を有し、軸方向D1に延び、後端部260及び前端部261を有する。後端部260は、軸方向D1後側にある。前端部261は、軸方向D1前側にある。
第2のクラッチ250は、孔170に収容される。第2のクラッチ250は、孔170の断面形状に適合する断面形状を有する。また、孔170は、軸方向D1の位置によらず一定の断面形状を有する区間を有する。これにより、第2のクラッチ250は、当該区間において軸方向D1に摺動することができる。
第2のクラッチ250は、第2の対向面270を有する。第2の対向面270は、軸方向D1後側を向き、第1の対向面220に対向する。第2のクラッチ250は、第2の突出部280を第2の対向面270に備える。第2の突出部280は、軸方向D1後側に向かって突出し、周方向D2に分散して配置され、中心軸Cから離されている。3個の第2の突出部280が2個以下又は4個以上の第2の突出部に置き換えられてもよい。
第2の対向面270は、運動変換アダプター111が運動変換機能を発揮していない場合は、図3に図示されるように、第1の対向面220から離れている。第2の対向面270は、運動変換アダプター111が運動変換機能を発揮している場合は、図4及び図5に図示されるように、第1の対向面220に接触している。
第2の突出部280は、第1の突出部230が配置される径方向D3の位置と同様の径方向D3の位置に配置される。このため、運動変換アダプター111が運動変換機能を発揮している場合は、第2の突出部280は、第1のクラッチ180が周方向D2に回転し第1の突出部230が周方向D2に移動したときに、図4に図示される第1の突出部230に接触する状態及び図5に図示される第1の突出部230に接触しない状態に交互になる。第2の突出部280は、第1の突出部230に接触する状態においては、図4に図示されるように、軸方向D1前側の位置に配置される。第2の突出部280は、第1の突出部230に接触しない状態においては、図5に図示されるように、軸方向D1後側の位置に配置される。これにより、第2のクラッチ250は、軸方向D1前側の位置と軸方向D1後側の位置との間を軸方向D1に往復する。
第1の突出部230は、軸方向D1前側に進むにつれて細くなるテーパー状の形状を有する。また、第2の突出部280は、軸方向D1後側に進むにつれて細くなるテーパー状の形状を有する。これにより、第2の突出部280が第1の突出部230に接触した場合に、第2の突出部280が軸方向D1後側の位置から軸方向D1前側の位置に容易に移動することができる。
第1の突出部230の周方向側面290が軸方向D1と垂直をなす断面となす角θ1(図6参照)は、周方向D2外側から見て、60°である。第2の突出部280の周方向側面300が軸方向D1と垂直をなす断面となす角θ2(図6参照)も、約60°である。θ1及びθ2が60°程度の大きな角度にされた場合は、強力な往復直線運動が発生する。ただし、この場合は、目的とする往復直線運動以外の振動がやや発生しやすい。
第2のクラッチ250は、第2のピン孔310を有する。第2のピン孔310は、軸方向D1と垂直をなす断面において円形状の断面形状を有し、軸方向D1に延びる。
第2の軸132は、図3、図4及び図5に図示されるように、棒状の形状を有し、軸方向D1と垂直をなす断面において六角形状の断面形状を有し、軸方向D1に延び、後端部320及び前端部321を有する。後端部320は、軸方向D1後側にあり、孔170の内部にあり、第2のクラッチ250の前端部261に接続される。これにより、第2の軸132は、第2のクラッチ250に接続され、第2のクラッチ250と一体的に軸方向D1に往復する。前端部321は、軸方向D1前側にあり、ケース130の外部にある。
図7は、第1実施形態の運動変換アダプターに備えられるケース及び第2の軸を模式的に図示する拡大断面図である。図7は、軸方向と垂直をなす断面を図示する。
底部151は、図3、図4、図5及び図7に図示されるように、貫通孔330を有する。貫通孔330は、底部151を厚さ方向すなわち軸方向D1に貫通する。第2の軸132は、貫通孔330を通過する。貫通孔330は、軸方向D1と垂直をなす断面において六角形状の断面形状を有する。第2の軸132は、軸方向D1と垂直をなす断面において、貫通孔330の断面形状に適合する断面形状を有する。このため、第2の軸132は、軸方向D1に移動することができるが、周方向D2に回転することができない。また、第2の軸132が結合される第2のクラッチ250も、軸方向D1に移動することができるが、周方向D2に回転することができない。したがって、往復直線運動体141も、軸方向D1に移動することができるが、周方向D2に回転することができない。このように往復直線運動体141の周方向D2の回転を規制する構造が運動変換アダプター111に備えられることにより、第2のクラッチ250が第1のクラッチ180に追随して周方向D2に回転することが抑制される。往復直線運動体141の周方向D2の回転を規制する構造が変更されてもよい。例えば、六角形状の断面形状が、他の断面形状に変更されてもよい。具体的には、六角形状の断面形状が、三角形状の断面形状、四角形状の断面形状等の非円形状の断面形状に変更されてもよい。
チャック133は、図3、図4及び図5に図示されるように、第2の軸132の前端部321に接続される。これにより、チャック133は、第2の軸132に接続され、第2の軸132と一体的に軸方向D1に往復する。
第1のばね142は、自然長より縮められた状態で孔170に収容され、第2のクラッチ250及び底部151に軸方向D1から挟まれる。このため、第1のばね142は、第2のクラッチ250を軸方向D1後側に向かって押す。第1のばね142が第2のクラッチ250を押す力は、第2の突出部280が第1の突出部230に接触する状態から第1の突出部230に接触しない状態になった場合に第2のクラッチ250を軸方向D1前側の位置から軸方向D1後側の位置に復帰させる力となる。
クラッチピン143は、棒状の形状を有し、軸方向D1と垂直をなす断面において円形状の断面形状を有し、軸方向D1に延び、第1のピン孔240及び第2のピン孔310にまたがって収容される。クラッチピン143は、軸方向D1と垂直をなす断面において、第1のピン孔240及び第2のピン孔310の断面形状に適合する断面形状を有する。また、第1のピン孔240及び第2のピン孔310は、軸方向D1の位置によらず一定の断面形状を有する区間を有する。このため、クラッチピン143は、当該区間において軸方向D1に摺動する。
第2のばね144は、自然長より縮められた状態で第1のピン孔240に収容され、底部201及びクラッチピン143に軸方向D1から挟まれる。このため、第2のばね144は、クラッチピン143を軸方向D1前側に向かって押し、クラッチピン143及び鋼球145を介して往復直線運動体141を軸方向D1前側に押す。これにより、チャック133に装着された先端工具が物体に押し付けられていない状態においては、図3に図示されるように、第2のクラッチ250が第1のクラッチ180から離され、運動変換アダプター111が運動変換機能を発揮しない状態になる。
鋼球145は、第2のピン孔310に収容され、クラッチピン143及び第2の軸132に軸方向D1から挟まれる。これにより、鋼球145は、クラッチピン143及び往復直線運動体141に軸方向D1から挟まれる。第2のクラッチ250が円筒状部の前端に接続される底部を備え、鋼球145がクラッチピン143及び当該底部に軸方向D1から挟まれてもよい。
図8は、第1実施形態の運動変換アダプターに備えられるクラッチピン、鋼球及び第2の軸を模式的に図示する拡大断面図である。図8は、中心軸を含む断面を図示する。
図8に図示されるように、クラッチピン143は、前端340を有する。前端340は、軸方向D1前側にあり、軸方向D1前側を向く。クラッチピン143は、前端340に孔350を有する。孔350は、円錐状の形状を有する。第2の軸132は、後端360を有する。第2の軸132は、後端360に孔370を有する。孔370は、円錐状の形状を有する。鋼球145は、孔350及び孔370にはまっている。このため、鋼球145は、円周状の形状を有する接触線380を形成するようにクラッチピン143に線接触し、円周状の形状を有する接触線390を形成するように往復直線運動体141に線接触する。円錐状の形状が他の形状に変更されてもよい。円錐状の形状が他の形状に変更された場合は、円周状の形状を有する接触線380及び接触線390が他の形状を有する接触線に変化する場合がある。鋼球145がクラッチピン143及び往復直線運動体141に点接触してもよい。
鋼からなる球体である鋼球145が、鋼以外の材質からなる球体に置き換えられてもよい。
軸受146は、図3、図4及び図5に図示されるように、孔170に収容され、第1の軸131が周方向D2に回転することができるように第1の軸131を支持する。ロックねじ147は、軸受146をケース130に固定する。止め輪148は、ロックねじ147が軸方向D1後側に緩むことを抑制する。
運動変換アダプター111においては、チャック133に装着された先端工具が物体に押し付けられていない場合は、往復直線運動体141がクラッチピン143及び鋼球145を介して第2のばね144により軸方向D1前側に向かって押され、第2の対向面270が第1の対向面220から離れる。このため、スリーブ120及び回転運動体140が周方向D2に回転した場合であっても、回転運動体140から往復直線運動体141に運動が伝えられない。したがって、運動変換アダプター111が運動変換機能を発揮しない。
これに対して、チャック133に装着された先端工具が物体に押し付けられている場合は、往復直線運動体141がチャック133により第2のばね144がクラッチピン143を押す力に抗して軸方向D1後側に向かって押され、第2の対向面270が第1の対向面220に接触する。このため、スリーブ120及び回転運動体140が周方向D2に回転した場合は、回転運動体140から往復直線運動体141に運動が伝えられる。したがって、運動変換アダプター111が運動変換機能を発揮する。ケース130が軸方向D1後側に引かれた場合も同様である。
運動変換アダプター111が運動変換機能を発揮している場合は、スリーブ120が周方向D2に回転した場合に、第1の軸131及び第1のクラッチ180がスリーブ120と一体的に中心軸Cを中心として周方向D2に回転し、第1の突出部230が周方向D2に移動する。これにより、第2の突出部280が、第1の突出部230に接触する状態及び第1の突出部230に接触しない状態に交互になり、軸方向D1前側の位置と軸方向D1後側の位置との間を往復する。また、第2のクラッチ250が軸方向D1に往復し、第2の軸132及びチャック133が第2のクラッチ250と一体的に軸方向D1に往復する。
運動変換アダプター111においては、クラッチピン143が第1のピン孔240及び第2のピン孔310にまたがって収容される。このため、第2のクラッチ250が第1のクラッチ180に対して径方向D3に動くことがクラッチピン143により規制される。
また、運動変換アダプター111においては、鋼球145が、クラッチピン143及び往復直線運動体141に軸方向D1から挟まれ、クラッチピン143及び往復直線運動体141に線接触又は点接触するので、クラッチピン143及び往復直線運動体141の一方からクラッチピン143及び往復直線運動体141の他方に、軸方向D1の運動を効率的に伝えることができるが、周方向D2及び径方向D3の動きを効率的に伝えることができない。
これらにより、運動変換アダプター111においては、目的とする往復直線運動以外の振動、及び熱が発生することを抑制することができる。
4 ハンドルの付加
図9は、第1実施形態の第1変形例の運動変換アダプターを備える先端工具付き電動工具を模式的に図示する側面図である。図10は、第1実施形態の第2変形例の運動変換アダプターを備える先端工具付き電動工具を模式的に図示する側面図である。
第1実施形態の第1変形例においては、運動変換アダプター111が、上述した要素に加えて、ケース130に結合され、径方向D3外側に向かって伸びるハンドル400を備える。第1実施形態の第2変形例においては、運動変換アダプター111が、上述した要素に加えて、チャック133に結合され、径方向D3外側に向かって伸びるハンドル410を備える。これらにより、ケース130が回転運動体140に追随して回転することを抑制することが容易になり、目的とする往復直線運動以外の振動を抑制することが容易になる。ハンドル400及び410は、角度θ1及びθ2が大きい場合に特に有用である。
この発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
100 先端工具付き電動工具
110 電動インパクトドライバー
111 運動変換アダプター
112a 万能型スクレーパー
120 スリーブ
130 ケース
131 第1の軸
132 第2の軸
133 チャック
140 回転運動体
141 往復直線運動体
142 第1のばね
143 クラッチピン
144 第2のばね
145 鋼球
180 第1のクラッチ
250 第2のクラッチ
400 ハンドル
410 ハンドル

Claims (3)

  1. 孔を有するケースと、
    第1の軸及び第1のクラッチを備え、前記第1の軸が、電動工具に備えられ周方向に回転する装着部に装着され、周方向に回転し、前記第1のクラッチが、前記孔に収容され、前記第1の軸に接続され、周方向に回転し、軸方向前側を向く第1の対向面を有し、軸方向前側に向かって突出する第1の突出部を前記第1の対向面に備え、第1のピン孔を有する、回転運動体と、
    第2のクラッチ及び第2の軸を備え、前記第2のクラッチが、前記孔に収容され、軸方向後側を向き前記第1の対向面に対向する第2の対向面を有し、軸方向後側に向かって突出し前記第1のクラッチが周方向に回転した場合に前記第1の突出部に接触する状態及び前記第1の突出部に接触しない状態に交互になる第2の突出部を前記第2の対向面に備え、軸方向に往復し、第2のピン孔を有し、前記第2の軸が、前記第2のクラッチに接続され、軸方向に往復する、往復直線運動体と、
    前記第2の軸に接続され、軸方向に往復し、先端工具が装着される装着部と、
    前記孔に収容され、前記第2のクラッチを軸方向後側に向かって押す第1のばねと、
    前記第1のピン孔及び前記第2のピン孔にまたがって収容されるクラッチピンと、
    前記第1のピン孔に収容され、前記クラッチピンを軸方向前側に向かって押す第2のばねと、
    前記第2のピン孔に収容され、前記クラッチピン及び前記往復直線運動体に軸方向から挟まれ、前記クラッチピン及び前記往復直線運動体に線接触又は点接触する球体と、
    を備える運動変換アダプター。
  2. 前記ケース、又は前記先端工具が装着される装着部に結合され、径方向外側に向かって伸びるハンドル
    をさらに備える請求項1の運動変換アダプター。
  3. 請求項1又は2の運動変換アダプターと、
    前記電動工具と、
    を備える運動変換アダプター付き電動工具。
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