JP6949319B2 - フィトケミカル高度含有アブラナ科スプラウト及びその生産方法 - Google Patents
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Description
細胞壁構成成分組成物及び/又はキチン・キトサン組成物を少なくとも一時的に存在させて、前記アブラナ科植物の種子を発芽させてスプラウトとする生育工程、
を備え、
前記生育工程において、前記スプラウト中のフィトケミカル量を増大させる、方法。
(2)前記アブラナ科植物は、前記アブラナ科植物は、アブラナ属もしくはダイコン属に属する植物である、(1)に記載の方法。
(3)前記アブラナ科植物は、ダイコン(Raphanus sativus)、ブロッコリ(Brassica oleracea var. italica)及び赤ラディッシュ(Raphanus sativus var. sativus)から選択される1種又は2種以上である、(1)又は(2)に記載の方法。
(4)前記細胞壁構成成分組成物は、酵母又は真菌の細胞壁構成成分組成物である、(1)〜(3)のいずれかに記載の方法。
(5)前記スプラウト生育工程は、前記細胞壁構成成分及び/又は前記キチン・キトサン組成物を含有する水性媒体を、前記種子に対して供給する、(1)〜(4)のいずれかに記載の方法。
(6)前記スプラウト生育工程は、前記水性媒体を前記種子に対して散布することを含む、(5)記載の方法。
(7)前記スプラウト生育工程は発酵を伴わない工程である、(1)〜(6)のいずれかに記載の方法。
(8)前記スプラウトが、ダイコンのスプラウトであり、前記生育工程は、前記フィトケミカルがグルコシノレートとして50mg/g(乾燥重量)以上とする工程である、(1)〜(7)のいずれかに記載の方法。
(9)前記スプラウトが、ブロッコリのスプラウトであり、前記生育工程は、前記フィトケミカルとしてグルコラファニンを25mg/g(乾燥重量)以上とする工程である、(1)〜(7)のいずれかに記載の方法。
(10)前記スプラウトが、赤ラディッシュ(Raphanus sativus var. sativus)のスプラウトであって、前記フィトケミカルがアントシアニンとして1mg/g(乾燥重量)以上である、(1)〜(7)のいずれかに記載の方法。
(11)アブラナ科植物のスプラウトの鮮度向上方法であって、
細胞壁構成成分組成物及び/又はキチン・キトサン組成物を少なくとも一時的に存在させて、前記アブラナ科植物の種子を発芽させてスプラウトとする生育工程と、
を備え、
前記生育工程において、前記スプラウト中のフィトケミカル量を増大させることにより、前記スプラウトの鮮度を向上させる、方法。
(12)容器詰めされたアブラナ科植物のスプラウト生産方法であって、
細胞壁構成成分組成物及び/又はキチン・キトサン組成物を少なくとも一時的に存在させて、前記アブラナ科植物の種子を発芽させてスプラウトとする生育工程と、
前記スプラウトを加工して容器詰めする容器詰め工程と、
を備え、
前記生育工程において、前記スプラウト中のフィトケミカル量を増大させることにより、容器詰め後の前記スプラウトの鮮度を向上させる、方法。
(13)アブラナ科のスプラウトであって、
前記スプラウトが、ダイコン(Raphanus sativus)のスプラウトであって、前記フィトケミカルがグルコシノレートとして50mg/g(乾燥重量)以上である、スプラウト。
(14)アブラナ科のスプラウトであって、
前記スプラウトが、ブロッコリ(Brassica oleracea var. italica)のスプラウトであって、前記フィトケミカルがグルコラファニンとして25mg/g(乾燥重量)以上である、スプラウト。
(15)アブラナ科のスプラウトであって、
前記スプラウトが、赤ラディッシュ(Raphanus sativus var. sativus)のスプラウトであって、前記フィトケミカルがアントシアニンとして1mg/g(乾燥重量)以上である、スプラウト。
(16)フィトケミカル含有食品の生産方法であって、
細胞壁構成成分組成物及び/又はキチン・キトサン組成物を少なくとも一時的に存在させて、アブラナ科植物の種子を発芽及び生育してスプラウトとするスプラウト生育工程と、
前記スプラウトを加工する工程と、
を備える、方法。
(17)アブラナ科のスプラウトのためのフィトケミカルの生産増強剤であって、
細胞壁構成成分組成物及び/又はキチン・キトサン組成物を含有する、増強剤。
本開示のスプラウトの生産方法は、細胞壁構成成分組成物及び/又はキチン・キトサン組成物(以下、これらを総称してフィトケミカル増強組成物ともいう。)を少なくとも一時的に存在させて、アブラナ科植物の種子を発芽させてスプラウトとする生育工程を備えることができる。本生産方法によれば、本組成物により、スプラウト中のフィトケミカル量を増大させることができる。
本明細書においてフィトケミカルとは、アブラナ科植物が生産するものであれば特に限定されない。典型的には、グルコシノレートやアントシアニンが挙げられる。グルコシノレートとしては、スルフォラファンやその前駆体であるグルコシノレートが挙げられる。やカロテンが挙げられる。例えば、カイワレダイコン中のグルコシノレートとしては、4−メチルチオ−3−ブテニル−グルコシノレートが挙げられる。また、ブロッコリスプラウト中のグルコシノレートとしては、グルコラファニンが挙げられる。
本明細書において、スプラウトとは、人為的に発芽させた新芽である。スプラウトには、暗所育成物と明所育成物とがあり、特に限定するものではない。
アブラナ科植物の種子におけるアブラナ科としては、特に限定するものではなく、任意のアブラナ科植物を用いることができる。例えば、シロイヌナズナ属、ナズナ属、タネツケバナ属、セイヨウワサビ属、ヤマガラシ属、オランダガラシ属、イヌガラシ属、マメグンバイナズナ属、カラクサナズナ属、クジラグサ属、ミヤマナズナ属、イワナズナ属、ニワナズナ属、キハナハタザオ属、アブラナ属、エダウチナズナ属、キバナスズシロ属、ダイコン属、シロガラシ属、ミヤガラシ属、オオアラセイトウ属、タイセイ属、ワサビ属、グンバイナズナ属、ヤマハタザオ属、ムラサキナズナ属、イヌナズナ属、ハクセンナズナ属、タカネグンバイ属、マガリバナ属、トモシリソウ属、ヒメアラセイトウ属、アラセイトウ属、ハナダイコン属、ツノミナズナ属、ゴウダソウ属等が挙げられる。より具体的には、ダイコン属のダイコン(Raphanus sativus)、セイヨウワサビ属のホースラディッシュ(Raphanus sativus var. sativus)、アブラナ属カラシナ(Brassica juncea)、アブラナ属キャベツ(Brassica oleracea var. capitata)、アブラナ属ブロッコリ(Brassica oleracea var. italica)、ワサビ属ワサビ(Wasabia japonica又はEutrema japonicum)等が挙げられる。なかでも、ダイコン、ブロッコリが好ましい。
本生産方法では、フィトケミカル増強組成物(以下、単に本組成物という。)として、細胞壁構成成分組成物及びキチン・キトサン組成物のいずれか又は双方を用いることができる。細胞壁構成成分組成物としては、真核生物の細胞壁構成成分組成物である。真核生物としては、特に限定するものではないが、発酵食品等の製造に用いられているものであってもよい。典型的には、サッカロマイセス・セレビジエ(Saccharomyces cerevisiae)などのビール酵母を含む各種の酵母、アスペスギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)、アスペルギルス・ニガー(A. niger)等やキノコなどの真菌の細胞壁構成成分組成物が挙げられる。細胞壁構成成分組成物は、培養菌体の破砕物等として商業的に入手が可能である。
スプラウトの生育工程を実施することで、アブラナ科植物のスプラウトを得ることができる。本生産方法によって得られるスプラウトは、フィトケミカル増強組成物の存在によって、フィトケミカルの生産量が増強されている。
本開示のアブラナ科植物のスプラウトの鮮度向上方法は、本生産方法における前記生育工程を備えることにより、スプラウトの鮮度を向上させることができる。ここで、スプラウトにおいて鮮度の向上とは、腐敗又は腐敗の開始までの期間が延長されることをいう。こうした生育工程を経て得られたスプラウトは、植物体内にフィトケミカルを備えているため、スプラウトに対する損傷や細菌等の付着ないし侵入に対して抵抗性を示す。このため、腐敗が抑制される。
本開示のアブラナ科植物のスプラウト生産方法(以下、単に、容器詰めスプラウト生産方法という。)は、本生産方法における前記生育工程と、スプラウトを加工して容器詰めする容器詰め工程と、を備えることができる。容器詰めスプラウト生産方法によれば、フィトケミカルが増強されてヒトの身体や健康に対する有用性が高まっているとともに、鮮度も向上された容器詰めスプラウトを得ることができる。
本開示のフィトケミカル含有製品の生産方法は、本生産方法におけるスプラウト生育工程と、スプラウト中のフィトケミカルを利用してフィトケミカル含有製品を生産する工程と、を備えることができる。この方法によれば、高濃度にフィトケミカルを含有するスプラウトを利用して、効率的にフィトケミカル含有食品を得ることができる。
本開示のフィトケミカルの生産方法は、本開示のスプラウトの生産方法におけるスプラウト生育工程を備えることができる。この方法によれば、スプラウトが高濃度にフィトケミカルを含有するために、フィトケミカルを効率的に取得することができる。本方法においては、得られたスプラウトから必要に応じてフィトケミカルを抽出しし、さらには、必要に応じて精製することができる。
本開示のスプラウトにおけるフィトケミカル増強剤は、フィトケミカル増強組成物を含有することができる。上記したように、これらの成分は、スプラウトにおけるフィトケミカルの生成を増強させることができる。本増強剤は、粉末剤、固形剤として供給されるものであってもよいし、また、水などの水性媒体に分散又は溶解した状態であってもよい。
本明細書によれば、アブラナ科のスプラウトのための育成媒体(以下、本育成媒体ともいう。)も提供される。この育成媒体によれば、育成媒体がフィトケミカル増強組成物を保持しているため、育成媒体に浸透した水等を介して、スプラウトにフィトケミカル増強組成物が供給される。
本実施例では、種子として、カイワレ種子及びブロッコリ種子を用いた。
(2)育成条件
(実施例)
(酵母細胞壁構成成分組成物)
(酵母細胞壁構成成分組成物及びキチン・キトサン組成物含有栽培シートによる発芽・育成)
(育成媒体(栽培用シート)添加群)
イワレ種子6gをそれぞれ5cm×12cm状の2種類の栽培用シートA及びBに均一に広げて、3〜6時間おきに17℃〜23℃の散水を5〜20mlシャワー状に散布して発芽させ、7日間育成を行ってスプラウト(カイワレダイコン)を得た。なお、2種類の栽培用シートは、栽培用シートAは、酵母細胞璧を、17質量%を紙に混釈し、シート状に成型したものを用いた。また、栽培用シートBは、酵母細胞璧を、24%質量%を紙に混釈し、シート状に成型したものを用いた。酵母細胞壁はすべてアサヒフードアンドヘルスケア株式会社製のものを使用した。
カイワレ種子6gを5cm×12cmの酵母細胞壁を含まない栽培用シートに均一に広げて、3時間おきに17℃〜23℃の散水5〜20mlをシャワー状に散布して発芽させ、7日間育成を行ってそれぞれスプラウト(カイワレダイコン)を得た。なお、種子に対する散水量約1Lのうち一部の120mlを、酵母細胞璧を、重量比で0.4質量%含有させた水とし、この酵素細胞壁含有液を、栽培4日目から7日目の4日間の生育期間において、1日30mlづつ散布した。
カイワレ種子6gを5cm×12cmの上記栽培用シートBに均一に広げて、3時間おきに17℃〜23℃の散水5〜20mlをシャワー状に散布して発芽させ、7日間育成を行ってそれぞれスプラウト(カイワレダイコン)を得た。なお、散水約1Lのうち一部の120mlに酵母細胞璧を、0.4質量%含有させた酵母細胞壁含有液として、上記と同様にして所定の生育期間中、毎日30mlづつ散布した。
栽培シートに酵母細胞壁を混釈しない以外は、実施例で用いた紙のみにより作られたものを使用して、酵母細胞壁を含まない水を用いて、実施例と同様に栽培、散水して対照例とした。
育成期間後、実施例(細胞壁構成成分組成物)及び対照例の栽培サンプルを凍結乾燥(−60℃で24時間凍結後、常温12時間程度で乾燥)した。得られた乾燥粉末につき、以下の方法で、カイワレスプラウト(カイワレダイコン)、ブロッコリスプラウトのグルコシノレートを定量した。
凍結乾燥粉末0.50gに80%メタノール/水溶液30ml添加し、60分間室温で撹拌した。その後、溶液を綿ろ過し、このろ液について、以下の条件でHPLCを行い、グルコシノレートを定量した。
移動相:アセトニトリル:0.1%ギ酸水溶液混液(10:90)
カラム:Cosmosil 5C18−MS−II、4.6mm内径×150mm
カラム温度:35.0℃
流量:1ml/min
サンプル量:5μl
検出波長:234nm
凍結乾燥粉末0.010gに80%メタノール/水溶液10mlを添加し攪拌後、60分間室温で静置した。その後、溶液を綿ろ過し、得たサンプルを以下のHPLC条件で測定した。
移動相:アセトニトリル:0.1%ギ酸水溶液混液(1:99)
カラム:Develosil ODS−5、内径4.6×250m
カラム温度:35.0℃
流量:1ml/min
サンプル量:10μl
検出波長:234nm
赤ラディッシュ種子5gを5cm×12cmの栽培用シートCに均一に広げて、3時間おきに17〜23℃の散水約1Lをシャワー状に散布して発芽させ、7日間育成を行ってそれぞれスプラウト(赤ラディッシュの新芽)を得た。なお栽培用シートCは、酵母細胞璧を、13質量%を紙に混釈し、シート状に成型したものを用いた。
Claims (10)
- フィトケミカルが増強されたアブラナ科植物のスプラウトの生産方法であって、
酵母の細胞壁構成成分組成物を、前記アブラナ科植物の種子の発芽からスプラウトになるまでの間少なくとも一時的に前記アブラナ科植物に供給することにより、発酵を伴うことなく、前記フィトケミカルの量が増大された前記アブラナ科植物のスプラウトを得るスプラウト生育工程、
を備え、
前記アブラナ科植物は、ダイコン(Raphanus sativus)、ブロッコリ(Brassica oleracea var. italica)及び赤ラディッシュ(Raphanus sativus var. sativus)から選択される1種又は2種以上であり、
前記フィトケミカルは、前記アブラナ科植物がダイコン及びブロッコリのとき、グルコシノレートであり、前記アブラナ科植物が赤ラディッシュについてはアントシアニンであり、
前記スプラウト生育工程は、前記細胞壁構成成分組成物を0.05質量%以上5質量%以下含有する水性媒体を前記種子及び/又はスプラウトに散布又は噴霧することを含む、
方法。 - 前記スプラウト生育工程は、前記水性媒体を、前記種子及び/又はスプラウトに上方から散布又は噴霧することを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記水性媒体における前記細胞壁構成成分組成物の濃度が、0.2質量%以上2質量%以下である、請求項1又は2に記載の方法。
- 前記スプラウト生育工程は、さらに、前記種子及び/又はスプラウトを、前記細胞壁構成成分組成物を総質量の5質量%以上40質量%以下担持させた多孔質体上で生育させることを含む、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
- 前記アブラナ科植物はダイコンであり、
前記スプラウト生育工程は、前記水性媒体を前記種子及び/又はスプラウトに散布又は噴霧することを含み、前記細胞壁構成成分組成物の濃度が、0.4質量%以上1質量%以下である前記水性媒体を用いる工程である、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。 - 前記アブラナ科植物はブロッコリであり、
前記スプラウト生育工程は、前記水性媒体を、前記種子及び/又はスプラウトに散布又は噴霧することのみを含み、前記細胞壁構成成分組成物の濃度が、0.4質量%以上1質量%以下である前記水性媒体を用いる工程である、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。 - フィトケミカルが増強されたアブラナ科植物のスプラウトの生産方法であって、
酵母の細胞壁構成成分組成物を、前記アブラナ科植物の種子の発芽からスプラウトになるまでの間少なくとも一時的に前記アブラナ科植物に供給することにより、発酵を伴うことなく、フィトケミカルの量が増大された前記アブラナ科植物のスプラウトを得るスプラウト生育工程、
を備え、
前記アブラナ科植物は、赤ラディッシュ(Raphanus sativus var. sativus)であり、
前記フィトケミカルはアントシアニンであり、
前記スプラウト生育工程は、前記細胞壁構成成分組成物を5質量%以上40質量%以下含有する吸水性を有する育成媒体上の前記種子及び/又はスプラウトに水性媒体を散布又は噴霧することを含む、方法。 - アブラナ科植物のスプラウトの鮮度向上方法であって、
酵母の細胞壁構成成分組成物を、前記アブラナ科植物の種子の発芽からスプラウトになるまでの間少なくとも一時的に前記アブラナ科植物に供給することにより、発酵を伴うことなく、フィトケミカルの量が増大された前記アブラナ科植物のスプラウトを得るスプラウト生育工程、
を備え、
前記アブラナ科植物は、ダイコン(Raphanus sativus)、ブロッコリ(Brassica oleracea var. italica)及び赤ラディッシュ(Raphanus sativus var. sativus)から選択される1種又は2種以上であり、
前記フィトケミカルは、前記アブラナ科植物がダイコン及びブロッコリのとき、グルコシノレートであり、前記アブラナ科植物が赤ラディッシュについてはアントシアニンであり、
前記スプラウト生育工程は、前記細胞壁構成成分組成物を0.05質量%以上5質量%以下含有する水性媒体を前記種子及び/又はスプラウトに散布又は噴霧することを含む、
方法。 - 容器詰めされたアブラナ科植物のスプラウト生産方法であって、
酵母の細胞壁構成成分組成物を、前記アブラナ科植物の種子の発芽からスプラウトになるまでの間少なくとも一時的に前記アブラナ科植物に供給することにより、発酵を伴うことなく、フィトケミカルの量が増大された前記アブラナ科植物のスプラウトを得るスプラウト生育工程と、
前記スプラウトを容器詰めする工程と、
を備え、
前記アブラナ科植物は、ダイコン(Raphanus sativus)、ブロッコリ(Brassica oleracea var. italica)及び赤ラディッシュ(Raphanus sativus var. sativus)から選択される1種又は2種以上であり、
前記フィトケミカルは、前記アブラナ科植物がダイコン及びブロッコリのとき、グルコシノレートであり、前記アブラナ科植物が赤ラディッシュについてはアントシアニンであり、
前記スプラウト生育工程は、前記細胞壁構成成分を0.05質量%以上5質量%以下含有する水性媒体を前記種子及び/又はスプラウトに散布又は噴霧することを含む、方法。 - フィトケミカル含有食品の生産方法であって、
酵母の細胞壁構成成分組成物を、アブラナ科植物の種子の発芽からスプラウトになるまでの間少なくとも一時的に前記アブラナ科植物に供給することにより、発酵を伴うことなく、フィトケミカルの量が増大された前記アブラナ科植物のスプラウトを得るスプラウト生育工程と、
前記スプラウトを加工する工程と、
を備え、
前記アブラナ科植物は、ダイコン(Raphanus sativus)、ブロッコリ(Brassica oleracea var. italica)及び赤ラディッシュ(Raphanus sativus var. sativus)から選択される1種又は2種以上であり、
前記フィトケミカルは、前記アブラナ科植物がダイコン及びブロッコリのとき、グルコシノレートであり、前記アブラナ科植物が赤ラディッシュについてはアントシアニンであり、
前記スプラウト生育工程は、前記細胞壁構成成分組成物を0.05質量%以上5質量%以下含有する水性媒体を前記種子及び/又はスプラウトに散布又は噴霧することを含む、
方法。
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