JP6947380B2 - 射出成形装置 - Google Patents
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Description
これに対して、我々は先に特許文献2として、小型化されると共に簡単な制御で所望の精度の成形品を製造でき、エンドユーザーの元への設置も可能とする射出成形装置を提案した。
この装置は低圧で射出できることから、鋳肌が綺麗であり、この点からの評価も高く、更に、改良して成形品の多様化、特にサイズの大型化へ対応できれば、汎用性が増すことになる。
而して、成形品が大きくなれば、金型も大きくなり、そこに供給する樹脂量も多くなるが、金型はともかくも、樹脂の供給機構側を安易に大きく設計するのでは、この装置の第一の特徴である小型化の利点が損なわれることになる。
図1、図2において符号3は矩形板状のベース部を示し、このベース部3の長手方向右端から左方向に向かって2/3程度の長さまでの部分は、長手方向縁から立ち上がった一対の支持壁5、5によって矩形板状の載置部7が持ち上げ支持されて載置台9になっている。
符号13は射出筒を示し、この射出筒13は円筒状になっており、図3に示すように、内周面と外周面は同軸状になっている。また、内周面、外周面とも軸方向に対していずれの断面でもほぼ同径になっている。射出筒13の内部が樹脂原料となる成形材料の搬送空間15となっている。射出筒13の軸方向先端には射出ノズル17が同軸状に取り付けられており、射出筒13の搬送空間15と射出ノズル17のノズル孔は連通している。一方、軸方向基端側は全面的に開口して成形材料の受入れ口19になっている。
符号25は押し込みシャフトを示し、この押し込みシャフト25は同軸同径の細長い円柱状をしており、先端面は軸方向に垂直な押当て面27になっている。押し込みシャフト25の外径は射出筒13の内径より僅かに小さく、射出筒13の搬送空間15に同軸状に差し込まれるとスムーズな進退移動が可能になっている。
従って、押し込みシャフト25が進行するときには、挿通口45、45を通り抜けて射出筒13の搬送空間15に入り込み、引込み時にはストックガイド部37の手前まで後退する。すなわち、押し込みシャフト25の進退ストロークの途中に2つの挿通口45、45が配置されている。
主部49はストックガイド部37のストック空間41より僅かに小さく設定されており、係止部51側を上にすると、主部49がストック空間41にスライド昇降可能に差し込めるようになっている。但し、係止部51が補給口39の口縁面に係止されてそれ以上の下降は規制されるので、この係止部51を持ち上げることで、補給口39から容易に取り外すことができる。
この射出成形装置1では、専用のスティック状成形材料Sを原料として使用する。
スティック状成形材料Sはほぼ円柱状をしており、その外周面には軸線方向に延びる多数の凹溝tが形成されている。スティック状成形材料Sは最終的な成形品ではなく、形状が単純で寸法精度もさほど要求されていないので、安価に大量生産が可能となっている。
図4に示すように、スティック状成形材料Sの直径は射出筒13の搬送空間15の直径より僅かに小さくなっており、搬送空間15内では固体状態でもスムーズな摺動が可能になっている。また、射出筒13の全長は、スティック状成形材料Sの複数個分の全長に相当しており、その内部では複数のスティック状成形材料S、S、…は、長手方向に一列に整列した状態で収まる。
そのとき、ストックガイド部37の挿通口45、45は最下段に位置するスティック状成形材料Sの軸方向両端面に対向している。従って、最下段のスティック状成形材料Sが、射出筒13の搬送空間15に収められたスティック状成形材料S、S、…の列の後続に連なる状態になっている。
この金型装置53の金型は上側型55と下側型57とで構成されている。上側型55が固定側に、下側型57が可動側になっており、それぞれの対向面側には成形品の形状に対応して凹凸に型取られて凹凸部が形成されている。下側型57が上昇して上側型55と共に型閉めされたときに、凹面と凸面との間にキャビティとキャビティに連なるゲート、ランナー、スプルーが形成される。射出ノズル17は上側型55に形成された取付け口に差し込まれて取り付けられており、射出ノズル17から射出された溶融状態の成形材料がスプルー等を介してキャビティに注入される。
射出ノズル17のノズルタッチを介して、ヒーター21の熱がキャビティ等の部位に効率良く伝達されるので、キャビティ内へは溶融した成形材料がスムーズ且つ十分に流れ込み、十分に流れ込んだ後には速やかに冷却するようになっている。
図3、図4は押し込み作業が既に進行した状態を示しており、既に押し込み動作により、スティック状成形材料S1、S2、…、S6が搬送空間15内に一列で整列されている。また、ストックガイド部37には下段側からスティック状成形材料S7、S8、S9、S10が積み重ねられており、最下段のスティック状成形材料S7に対して、押し込みシャフト25の押当て面27が当たった状態を示している。
また、溶解したスティック状成形材料Sからはエアが出てくるがこのエアはスティック状成形材料Sの凹溝tを通って速やかに上方に抜けていくので、成形品におけるボイドの発生が有意的に低減される。
この最下段にきたスティック状成形材料S8も同じ要領で射出筒13の搬送空間15に押し込まれる。
ストックガイド部37の高さを増やすことで積み重ねられる段数を増やすことは構造的に容易なので、スティック状成形材料Sが移動中にも速やかに溶融が進行する場合には、射出筒13の搬送空間には最低の個数のスティック状成形材料Sを収めるだけで済み、その全長を抑えることができる。
例えば、実施の形態では、載置台9に成形材料の供給・射出機構11が搭載されているが、フレーム部材を組み立てて直方体状の骨格を形成し、その内部に供給・射出機構11を配設するような構成にすることもできる。この場合には、装置をコンパクト化できる。
9…載置台 11…供給・射出機構 13…射出筒 15…搬送空間
17…射出ノズル 19…受入れ口 21…ヒーター 23…保持ブロック
25…押し込みシャフト 27…押当て面 29…エアシリンダー
31…ピストンロッド 33…連結部材 35…投入部
37…ストックガイド部 39…補給口 41…ストック空間
43…テーパ面 45…挿通口 47…錘部 49…主部
51…係止部 53…金型装置 55…上側型 57…下側型
59…ハンドル 61…駆動機構
S…スティック状成形材料 t…(成形材料の)凹溝
Claims (4)
- 下側型と前記下側型と共にキャビティを形成する上側型とから成る金型と、先端がノズルになって前記キャビティと内部が連通する横型射出筒と、前記射出筒の内部に基端側から前記ノズルに向かって温度が上がる温度勾配を発生させる加熱手段と、前記射出筒の内部に基端側から入り込んで軸方向に進退移動可能な押し込みシャフトを有する押し込み手段と、前記射出筒の基端側に隣接した投入部を備え、
前記射出筒の内部は、前記投入部から投入された複数のスティック状成形材料が長手方向に一列に整列した状態に収められるよう設定され、
前記投入部は、前記スティック状成形材料を複数横倒し状態で多段に積み重ねてストックするストックガイド部と、最下段に位置するスティック状成形材料の長手方向両側に対向してそれぞれ設けられた挿通口とで構成され、前記押し込みシャフトの進退ストロークの途中に前記挿通口が配置されており、
前記ストックガイド部は上方が開口して補給口になっており、その補給口に着脱自在に差し込まれ、積み重ねられたスティック状成形材料の下降に追従して下降する錘部を付属品として備えたことを特徴とする射出成形装置。 - 請求項1に記載した射出成形装置において、
錘部には補給口の口縁に係止してそれ以上の下降が規制される係止部が設けられていることを特徴とする射出成形装置。 - 請求項1または2に記載した射出成形装置において、
投入部は射出筒と別体で構成されていることを特徴とする射出成形装置。 - 請求項1から3のいずれかに記載した射出成形装置において、
金型のキャビティの容量は、押し込みシャフトの押し込みによる一回当たりの成形材料の射出量よりも大きく設定されていることを特徴とする射出成形装置。
Priority Applications (1)
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JP2017100694A JP6947380B2 (ja) | 2017-05-22 | 2017-05-22 | 射出成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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ID=64571357
Family Applications (1)
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- 2017-05-22 JP JP2017100694A patent/JP6947380B2/ja active Active
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