JP6946634B2 - 留置針組立体 - Google Patents

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Description

本発明は、血液透析等を行う際に血管に穿刺されて留置される留置針組立体に関する。
血液透析等を行う際、留置針組立体が用いられ、その一例として特許文献1のような留置針組立体が知られている。特許文献1の留置針組立体は、外針に内針が挿入されており、外針を内針と共に血管に穿刺し、その後、外針から内針を抜いて外針を血管に留置するようになっている。また、特許文献1の留置針組立体では、プロテクタを有しており、内針を外針から抜くと内針の針先がプロテクタ内に収容され、針先が保護される。また、内針の遠位側の外周面には、突起部が形成されており、突起部は、内針を外針から抜いた後、更に近位側に移動させるとプロテクタに係合するようになっている。これにより、針先をプロテクタ内に収めたまま内針を外針等から取外すことができる。
また、外針には、その近位側に外針ハブが設けられ、更に外針ハブを介して外針キャップが取り付けられている。外針キャップには、プロテクタの遠位側端部が挿入されており、外針キャップに対して着脱できるように外針キャップ及びプロテクタは以下のように構成されている。即ち、プロテクタの遠位側端部及び外針キャップには、互いに対応する位置に固定磁石が夫々設けられている。固定磁石は、遠位側端部を外針キャップに挿入した際に互いの固定磁石の位置を合わせることで吸着し合うようになっている。これにより、プロテクタが外針キャップ内にて保持されるようになっている。また、内針を近位側に引き抜く際に固定磁石同士の吸着力より大きな力をプロテクタに作用させることによって、プロテクタを外針キャップから外すことができる。
特許第5880983号公報
特許文献1の留置針組立体で用いられている固定磁石は、小さく且つ安定した吸着力を発揮することができるため、プロテクタを外針キャップから容易に外すことができる。他方、固定磁石の吸着力が小さいので、外針キャップからプロテクタを外す際にプロテクタが外針キャップから外れたという感覚、即ちプロテクタからの節度感が施術者に伝わらないことがある。というのも、節度感は、外針キャップからプロテクタを外す際に施術者がプロテクタを引っ張る力、即ち固定磁石同士の吸引力に依存する。それ故、施術者が求めるような脱出感を得るためには、固定磁石同士の吸引力を調整する(より詳細には、吸引力を大きくする)必要がある。しかし、留置針組立体に組み込み得る固定磁石では固定磁石同士の吸引力が低く、施術者が求めるような節度感を与えることができない。また、固定磁石の場合、磁石同士が少しでもずれて配置されるだけで吸着力が急激に低下する。それ故、固定磁石の設計の自由度も低く、節度感を調整すること自体が難しい。
そこで本発明は、プロテクタをキャップ体から外す際の節度感を調整することができる留置針組立体を提供することを目的としている。
本発明の留置針組立体は、遠位側に鋭利な針先を有する内針と、前記内針の近位側に設けられている内針ハブと、を有する内針ユニットと、前記内針が挿通されている外針と、遠位側開口に前記外針が取り付けられ、且つ近位側開口から前記内針が挿通されている外針ハブと、を有する外針ユニットと、前記針先を突出させている状態で前記内針が針軸方向に移動可能に挿通され、且つ前記内針の前記針先を収納して保護可能に構成されているプロテクタと、前記外針ユニットの近位側に設けられ、且つ針軸方向に相対移動可能に前記プロテクタを収容するキャップ体とを備え、前記プロテクタは、前記針先を収容している状態で前記内針と共に、前記キャップ体に対して近位側に相対移動が可能であり、前記キャップ体の内周部及び前記プロテクタの外周部には、各々の対応する部位に互いに係合する係合部及び被係合部が夫々形成され、前記係合部及び前記被係合部は、互いに係合することで前記プロテクタを前記キャップ体内に保持する一方、前記プロテクタが保持状態から近位側に移動すると節度感を発生させつつ係合を解除して前記キャップ体から前記プロテクタを離脱させるようになっているものである。
本発明に従えば、係合部及び被係合部によってキャップ体とプロテクタとを物理的に結合することができる。これにより、係合部及び被係合部の形状を調整することで、係合部及び被係合部の係合の度合い、即ち係合力を調整することができる。これにより、プロテクタをキャップ体から外す際に施術者に求められる引張り力を調整することができ、プロテクタをキャップ体から外す際の節度感を調整することができる。
本発明によれば、プロテクタをキャップ体から外す際の節度感を調整することができる。
本発明の第1実施形態の留置針組立体における断面斜視図である。 図1の留置針組立体のキャップ体付近を拡大して示す拡大斜視断面図である。 図1の留置針組立体において外針から内針を取外した状態を示す断面図である。 図1の留置針組立体のキャップ体付近を拡大して示す拡大斜視図である。 本発明の第2実施形態の留置針組立体における断面図である。 図5の留置針組立体のキャップ体付近を拡大して示す拡大断面図である。 図5の留置針組立体において外針から内針を取外した状態を示す断面図である。
以下、本発明に係る第1及び第2実施形態の留置針組立体1,1Aについて上述する図面を参照して説明する。なお、以下では、留置針組立体1,1Aを使用する使用者(即ち、施術者)に対して留置針組立体1,1Aの先端側を遠位側とし、留置針組立体1,1Aの基端側を近位側と称している。なお、前述する方向の概念を含め本件明細書における方向の概念は、説明する上で便宜上使用するものであって、発明の構成の向き等をその方向に限定するものではない。また、以下に説明する留置針組立体1,1Aは、本発明の一実施形態に過ぎない。従って、本発明は実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除、変更が可能である。
[第1実施形態]
図1に示す第1実施形態の留置針組立体1は、主に人工透析等の血液浄化療法で用いられる。留置針組立体1は、予め定められる軸線L1に沿う針軸法王に延在するように構成されており、内針ユニット2と、外針ユニット3と、ルアーキャップ4と、プロテクタ5とを備えている。
<内針ユニット>
内針ユニット2は、内針11と、内針ハブ12と、内針キャップ13とを有している。内針11は、例えば金属材料又は硬質の合成樹脂から成る大略円筒状の中空針であり、軸線L1に沿って真直ぐに延在している。内針11は、その近位側端部に鋭利な針先11aを有しており、針先11aは、血管に穿刺できるように鋭利に形成されている。また、内針11の遠位側端部には、内針ハブ12が設けられている。
内針ハブ12は、大略円柱状に形成されており、その中間部分が近位側の部分及び遠位側の部分に比べて絞られている。また、中間部分の内孔には、内針11の近位端側部分が嵌挿されて接着剤等によって固定されている。更に、内針ハブ12の近位端には、近位側開口が形成されている。近位側開口には、内針キャップ13が嵌め込まれており、内針キャップ13によって近位側開口が塞がれている。更に、内針ハブ12の遠位側部分は、残余の部分(即ち、中間部分及び近位側部分)に比べて大径に形成されており、内針ハブ12の遠位側部分内には、後で詳述するルアーキャップ4及びプロテクタ5の各々の一部分が収容されている。このように構成されている内針ユニット2の内針11は、外針ユニット3に挿通されている。
<外針ユニット>
外針ユニット3は、外針15と、外針ハブ16と、封止部材17と、押し子18と、外針キャップ19とを有している。外針15は、可撓性を有する軟質の合成樹脂、例えばエチレン−テトラフルオロエチレン共重合、ポリウレタン、ポリエーテルナイロン、又はポリプロピレン等から成る大略円筒状の細管であり、外針ユニット3の最も遠位側に配置されている。より詳細に説明すると、外針15は、テーパ状に形成されており、遠位端に向かって縮径している。また、外針15の遠位端付近には、その外周面に複数の孔15a,15aが形成されており、透析液等の輸液を効率よく流すことができるようになっている。また、外針15の近位端部は、外針ハブ16の遠位側開口に挿通されて固定されている。
外針ハブ16は、合成樹脂から成る大略円筒状の部材である。外針ハブ16の内孔は、外針15の内孔と繋がっており、外針ハブ16内には内針11が挿通されている。更に詳細に説明すると、外針ハブ16は、筒状体21と、外針チューブ22と、外針コネクタ23とを有している。筒状体21は、大略円筒状に形成されており、その遠位側部分の外周面が円錐台状に形成されており、近位側部分の外周面が大略円柱状に形成されている。このような形状を有する筒状体21は、その遠位側開口に外針15の近位端部が取り付けられ、筒状体21の近位側部分には、外針チューブ22が挿通されて筒状体21の内周面に固定されている。
外針チューブ22は、合成樹脂から成るチューブ状の部材であり、可撓性を有している。外針チューブ22は、その遠位側端部を筒状体21に挿通させて固定されている。他方、外針チューブ22の近位側端部は、外針コネクタ23に挿通させて固定されている。外針コネクタ23は、合成樹脂から成る大略円筒状の部材であり、2つ部材24,25を嵌め合わせることによって構成されている。即ち、外針コネクタ23は、円筒部材24と、コネクタ部材25とを有している。
円筒部材24は、合成樹脂から成る大略円筒状の部材であり、その遠位端部の外周面が遠位側に向かって先細りのテーパ状に形成されている。また、円筒部材24の内周面には、内向きフランジ24aが形成されている。内向きフランジ24aは、円筒部材24の中間部分において周方向全周にわたって形成されており、円筒部材24の内周面から半径方向内方に突出している。外針チューブ22は、その近位端を内向きフランジ24aに突き当てた状態で、遠位側から円筒部材24内に挿入されて固定されている。また、円筒部材24内には、封止部材17が配置されている。
封止部材17は、弾性変形可能であって且つ内針11が貫通可能な材料、例えばポリイソプレン等の合成ゴム又は熱可塑性エラストマから成り、大略円板状に形成されている。また、封止部材17の外径は、円筒部材24の内径と略一致している。このような形状を有する封止部材17は、円筒部材24内に嵌め込まれ、その主面の外周縁部が内向きフランジ24aに当たる位置まで押し込まれている。また、円筒部材24の内孔には、封止部材17を貫通するように内針11が挿通されて、更に内針11を囲むようにしてコネクタ部材25が円筒部材24の内孔に挿通されている。
コネクタ部材25は、合成樹脂から成る大略円筒状の部材であり、その外径が円筒部材24の内径と略同一になっている。このコネクタ部材25は、近位側から円筒部材24に挿通され、コネクタ部材25の遠位端が封止部材17に当たるまで押し込まれている。これにより、封止部材17は、内向きフランジ24aとコネクタ部材25とによって挟持されている。更に、コネクタ部材25の外周面には、その中間部分に複数の係止部25aが形成されている。また、円筒部材24には、係止部25aに対応する位置に窓部24bが形成されている。これにより、近位端が封止部材17に当たるまでコネクタ部材25を円筒部材24に差し込むと係止部25aが窓部24bに入る。そうすることで、コネクタ部材25が円筒部材24に係止され、封止部材17が円筒部材24内で保持される。また、コネクタ部材25内には、押し子18が収容されている。
押し子18は、合成樹脂から成る円筒状の部材であり、その遠位側部分(即ち、封止部材17側の部分)の外周面は、遠位側に向かって先細りのテーパ状に形成されている。また、押し子18の外周面の中間部分には、段差18aが形成されており、段差18aは、押し子18の遠位側の部分に対して押し子18の近位側の部分が半径方向内方に凹むように形成されている。コネクタ部材25には、この段差18aに対応するように内向きフランジ25bが形成されており、内向きフランジ25bが段差18aに当接して押し子18の近位側への移動を規制するようになっている。
このように構成されている押し子18は、内針11が挿通されている状態でコネクタ部材25内に収容されており、内針11と略同一軸線上に配置されている。また、このように配置される押し子18は、封止部材17の孔を押し開いて封止部材17の遠位側及び近位側を連通させるものである。即ち、内針11を引き抜かれた後、封止部材17において内針11が貫通していた孔が封止部材17の弾性復帰により塞がれる。このように塞がれた孔を押し開くべく、押し子18は、遠位側に押し込まれる。そうすると、押し子18の遠位端が封止部材17の塞がれていた孔を押し開く。これにより、押し子18を介して封止部材17より近位側の空間及び遠位側の空間が夫々連通する。このような押し子18を収容するコネクタ部材25内の近位端部分には、外針キャップ19が設けられている。
外針キャップ19は、合成樹脂等から成る大略円筒状の部材である。外針キャップ19は、その中間部分に段差19aを有しており、その段差19aより遠位側部分が近位側部分に比べて小径に形成されている。外針キャップ19の近位側部分には、コネクタ部材25の近位端部分が挿入されて螺合されており、外針キャップ19がコネクタ部材25の近位端部分に着脱可能に設けられている。また、外針キャップ19の内周面には、その中間部分(より詳細には、段差19aに対応する位置)に内向きフランジ19bが形成されている。内向きフランジ19bは、外針キャップ19の内周面において周方向全周にわたって形成され、また内周面から半径方向内方に突出している。また、内向きフランジ19bの内周縁部には、挿入円筒部19cが形成されている。挿入円筒部19cは、大略円筒状に形成されており、内向きフランジ19bの内周縁部から遠位側に突出している。挿入円筒部19cの外径は、コネクタ部材25の内径と略同一となっており、外針キャップ19をコネクタ部材25に螺合させた状態で挿入円筒部19cがコネクタ部材25内に挿通されるようになっている。また、外針キャップ19の内孔は、内向きフランジ19bによって遠位側領域19dと近位側領域19eとに隔てられている。遠位側領域19dには、前述の通りコネクタ部材25の近位端部が挿入されている。他方、近位側領域19eには、ルアーキャップ4の一部が収容されている。
<ルアーキャップ>
ルアーキャップ4は、合成樹脂から成る大略円筒状部材であり、押込み部27と、収容部28とを有している。押込み部27は、収容部28より小径に形成されており、その外径は、外針キャップ19の挿入円筒部19cの内径と略同一となっている。押込み部27は、挿入円筒部19cに挿通され、また押込み部27の遠位端が押し子18の近位端と対向している。このように配置される押込み部27は、針軸方向において挿入円筒部19cより長尺に形成されており、押込み部27の近位側部分には、収容部28が一体的に設けられている。
収容部28は、大略有底筒状に形成されており、その外径は、近位側領域19eの孔径と略同一になっている。このような形状を有する収容部28は、近位側領域19eに収容されており、外針ユニット3の近位側に設けられている。更に詳細に説明すると、押込み部27が挿入円筒部19cより長尺に形成されているため、収容部28は、内向きフランジ19bに対して近位側に離して(即ち、基準位置に)設けられている。それ故、ルアーキャップ4は、この基準位置から更に遠位側に押し込むことができ、押し込むことによって押し子18によって封止部材17の塞がれた孔を押し開いて、外針コネクタ23内を連通させることができる。また、収容部28には、その中心軸回りに貫通孔28aが形成されている。貫通孔28aは、押込み部27の内孔と連通しており、内針11は、貫通孔28a及び押込み部27の内孔に針軸方向に相対移動可能に挿通され、針先11aが外針15の遠位側へと突出している。他方、収容部28の近位端部は、外針キャップ19の近端端から近位側へと突出している。また、外針キャップ19の近位端には、内針ハブ12の遠位端が対向しており、内針ハブ12内に収容部28の近位端部が挿入されている。このように構成されているルアーキャップ4には、その収容部28にプロテクタ5が収容されている。
<プロテクタ>
図2に示すように、プロテクタ5は、内針11の針先11aを収納して保護するためのものであり、ケーシング31と、シャッター機構32とを有している。ケーシング31は、合成樹脂から成る大略中空円柱状の部材である。ケーシング31は、その中間部分にテーパ部分31aを有しており、テーパ部分31aは、遠位側に進むにつれて拡径するようにテーパ状に形成されている。これにより、ケーシング31では、前記テーパ部分31aを含む大径部31bが遠位側に形成され、近位側に小径部31cが形成されている。また、ケーシング31には、針先11aを突出させている状態で内針11が相対移動可能に挿通されている。即ち、ケーシング31の遠位端部及び近位端部には、各々の軸線(即ち、軸線L1)回りに挿通孔部31d,31eが夫々形成されており、それらには内針11が挿通されている。また、ケーシング31内であって近位端部には、円環状のリング部材33が設けられており、このリング部材33にも内針11が挿通されている。
内針11の外周面には、針先11a寄りに2つの突起部11b(図4参照)が形成されている。2つの突起部11bは、内針11の外周面から半径方向外方であって相反する方向に互いに突出している。2つの突起部11bは、遠位側にある第1挿通孔部31dを挿通可能に構成されているが、リング部材33と係合するように構成されている。それ故、プロテクタ5に対して内針11を相対移動させる(即ち、プロテクタ5から内針11を引き抜く)際、2つの突起部11bは、遠位側にある第1挿通孔部31dを通ってプロテクタ5内に収まり、その後、リング部材33に係合してプロテクタ5に留まるようになっている。また、内針11では、突起部11bの位置が調整されており、突起部11bがリング部材33に係合した際に針先11aがプロテクタ5内に収まるようにいる。このようにプロテクタ5内には、そこに収まった針先11aがプロテクタ5から出ないように、大径部31b内であって第1挿通孔部31d付近にシャッター機構32が収容されている。
シャッター機構32は、2つの磁石32a,32bによって構成されている。即ち、2つの磁石は、半径方向に対向させて配置されている。一方の磁石である固定磁石32aは、ケーシング31に固定され、他方の磁石である可動磁石32bは、固定磁石32aの方に向かって移動可能にケーシング31内に設けられている。より詳細に説明すると、2つの磁石32a,32bの間には、図1及び2に示すような使用前の状態において内針11が挿通されており、これによって2つの磁石32a、32bが間をあけて配置されている。他方、内針11がプロテクタ5に対して近位側に引き抜かれ、その針先11aがケーシング31に収まると、以下のように作動する。即ち、可動磁石32bが固定磁石32aによって吸引され、固定磁石32aに吸着される。これにより、可動磁石32bが、ケーシング31内において軸線L1上、即ち針先11aと第1挿通孔部31dとの間に配置され、第1挿通孔部31dが閉められる。このように第1挿通孔部31dが閉じられることで、針先11aがプロテクタ5内に脱出不能に収まり、針先11aがプロテクタ5によって保護される。このように針先11aが収まった状態で内針11を更に近位側に動かすと、プロテクタ5は、内針11と共にルアーキャップ4に対して近位側に相対移動する。他方、ルアーキャップ4は、その中にプロテクタ5を収容すべく以下のように構成されている。
<係合構造>
ルアーキャップ4の収容部28は、複数の可撓片34,34(本実施形態では、一対の可撓片34,34)を有しており、一対の可撓片34,34の各々は周方向に略等間隔(即ち、約180度の間隔)をあけて配置されている。また、各可撓片34は、一対の切欠き溝35,35によって夫々形成されている。即ち、収容部28の外周面には、一対の切欠き溝35,35が周方向に間隔をあけて形成されている。また、一対の切欠き溝35,35は、収容部28を半径方向に貫通しており、針軸方向において収容部28の近位端から中間部分まで延在している。一対の切欠き溝35,35はこのように形成され、その結果それらの間に板状の可撓片34が形成される。このように形成される可撓片34は、半径方向外側に撓むことができるようになっており、可撓片34の内周面(即ち、収容部28の内周面)には、凸状係合部分36が形成されている。即ち、ルアーキャップ4の収容部28は、一対の凸状係合部分36,36を有しており、一対の凸状係合部分36,36によって係合部37が構成されている。また、一対の凸状係合部分36,36は、互いに半径方向に対向するよう配置されている。
凸状係合部分36は、可撓片34の内周面から半径方向内方に突出しており、周方向において可撓片34の一端から他端にわたって延在している。更に、凸状係合部分36は、図2に示すように軸線L1を含む仮想平面で切断して見て断面山形状に形成されている。このような形状を有する凸状係合部分36は、プロテクタ5がルアーキャップ4に収納されている状態で、プロテクタ5のケーシング31のテーパ部分31aに対応するように(即ち、ケーシング31のテーパ部分31aの半径方向外方に)位置している。これにより、凸状係合部分36は、被係合部である大径部31b(より詳細には、テーパ部分31a)に係合し、プロテクタ5をルアーキャップ4内に収めておくことができる。
また、このように収まるプロテクタ5は、ケーシング31の小径部31cをルアーキャップ4内から内針ハブ12内へと突出させており、ケーシング31の小径部31cの近位側部分が内針ハブ12内に収容されている。内針ハブ12は、その中間部分が絞られて天井12aが形成されており、この天井12aにケーシング31の近位端が当てられている。これにより、プロテクタ5が天井12aと収容部28の底面とによって挟持され、プロテクタ5の動きが規制されている。他方、内針ハブ12を近位側に動かしてルアーキャップ4から離すことで、プロテクタ5をルアーキャップ4から引き抜くことができるようになる。
即ち、内針ハブ12を動かしてプロテクタ5をルアーキャップ4から抜く際には、凸状係合部分36が断面山形状になっているので、大径部31bによって凸状係合部分36が半径方向外側に押される。それに伴って一対の可撓片34,34が半径方向外側に撓み、一対の凸状係合部分36の間隔を大きくすることができる。これにより、一対の凸状係合部分36と大径部31bとの間の係合が解除され、プロテクタ5がルアーキャップ4から離脱させる(即ち、抜く)ことができる。また、凸状係合部分36が断面山形状になっているので、プロテクタ5をルアーキャップ4に入れる際も、大径部31bによって凸状係合部分36が半径方向外側に押されて一対の可撓片34,34が半径方向外側に撓む。これにより、一対の凸状係合部分36における半径方向の間隔が大きくなり、プロテクタ5を円滑にルアーキャップ4に入れることができる。
このように構成されているルアーキャップ4は、凸状係合部分36の形状に応じた係合力によってプロテクタ5と係合し、この係合力より大きな力でプロテクタ5を引くことによってプロテクタ5をルアーキャップ4から外すことができるようになっている。ルアーキャップ4では、凸状係合部分36の形状、本実施形態において例えば半径方向内方への突出量、周方向の長さ、及び斜面の傾斜角度等を変えることによって係合力を調整することができ、それによってルアーキャップ4からプロテクタ5を引き抜く際に必要な力を調整することができる。使用者がルアーキャップ4からプロテクタ5を外す際、プロテクタ5が外れたという感覚、即ちプロテクタ5の節度感は、前述する係合力に依存する。それ故、凸状係合部分36の形状を変えてルアーキャップ4及びプロテクタ5の係合力を調整することによって、プロテクタ5の節度感を調整することができる。
また、ルアーキャップ4は、前述の通り外針キャップ19内に収容されている。外針キャップ19の外周面には、一対の可撓片34,34の各々に夫々対応する位置に切欠き19fが形成されている。切欠き19fは、基準位置に位置するルアーキャップ4の一対の可撓片34,34より更に遠位側まで延びている。これにより、一対の可撓片34,34を外針キャップ19に当てることなく撓ませることができ、ルアーキャップ4からプロテクタ5を円滑に着脱させることができる。
他方、使用時等において、ルアーキャップ4の近位端部は、内針ハブ12に挿入されて覆われている。即ち、一対の可撓片34,34が内針ハブ12によって半径方向外側から覆われている。これにより、一対の可撓片34,34が半径方向外側に撓んで押し広げられることを抑制している。
<留置針組立体の使用形態>
このように構成されている留置針組立体1では、図1に示すように、内針11がプロテクタ5、ルアーキャップ4及び外針ユニット3に挿通され、針先11aが外針15から突出しており、この状態で人工透析等の血液浄化療法で使用される。更に詳細にすると、留置針組立体1は、針先11aの刃面を上側に向けた状態で患者の血管に穿刺され、外針15の遠位側部分が患者の血管に入るまで押し込まれる。その後、透析液等の輸液を血管に流し込むべく内針ユニット2が外針ユニット3から抜かれる。即ち、使用者は、内針ハブ12を把持し、それを外針ユニット3に対して近位側に相対移動させる。そうすると、内針11の針先11aは、やがて外針15の中に収まり、更に外針15、外針ハブ16、封止部材17、押し子18、及びルアーキャップ4を通ってプロテクタ5に達する。そうすることで、針先11aがプロテクタ5内に収まり、収まることでシャッター機構32によって第1挿通孔部31dが塞がれて針先11aがプロテクタ5によって保護される。
保護される共に、内針11の突起部11bは、プロテクタ5内のリング部材33に係合され、プロテクタ5は、内針ユニット2と一体的に動くようになっている。他方、プロテクタ5は、ルアーキャップ4と係合されており、プロテクタ5の近位側の動きが規制されている。内針ユニット2を更に近位側に所定の荷重で引っ張ることによってプロテクタ5によって一対の凸状係合部分36,36が押されて一対の可撓片34,34が開かれる。これにより、係合が解除され、プロテクタ5がルアーキャップ4から外される(図4参照)。係合が解除される際、一対の凸状係合部分36,36がプロテクタ5の大径部31bのテーパ部分31aを除いた部分に乗り上げ、プロテクタ5が近位側の方へと自由に移動することが可能になる。即ち、係合が解除される前後においてプロテクタ5を近位側に動かすために必要な引張り力が急激に変化するようになっており、この急激な変化がプロテクタ5の節度感として使用者に与えられる。この変化の割合が大きい、即ち係合力が大きい程、使用者に節度感をより好適に伝えることができる。他方、係合力を大きくすると、ルアーキャップ4をプロテクタ5から抜くことが困難になる。留置針組立体1では、前述の通り、一対の凸状係合部分36,36と大径部31bとを係合させてルアーキャップ4とプロテクタ5とを物理的に連結させているので、凸状係合部分36の形状、及び大径部31bの形状を変えることによって、使用者に節度感をより好適に伝えることができ且つ適度に係合力を有するように係合力を調整することができる。凸状係合部分36の軸と交差する方向の長さは0.1〜3mmであることが好ましい。
このように適度な係合力によって係合されたプロテクタ5をルアーキャップ4から外すと、外針ユニット3が患者の血管に留置される。この状態で、ルアーキャップ4を遠位側に押すと、それに伴って押し子18が封止部材17に押し付けられ、封止部材17が押し開けられる。これにより、外針ユニット3が外針15の先端から外針コネクタ23まで連通する。その後、外針コネクタ23から外針キャップ19が外され、外針コネクタ23に人工透析装置等のコネクタ(図示せず)が取り付けられる。
このように構成されている留置針組立体1では、凸状係合部分36が可撓片34に形成されている。可撓片34は、その針軸方向の長さを変えることによって、撓み量及び撓ませる際に必要な荷重を調整することができる。即ち、可撓片34の針軸方向の長さを変えることによってもルアーキャップ4とプロテクタ5との係合力を調整することができる、特にプロテクタ5をルアーキャップ4から容易に外せるように係合力を調整することができる。また、外針キャップ19に切欠き19fを形成することによって、外針キャップ19内にルアーキャップ4を収容しつつ可撓片34の撓ませることできる。これにより、係合力の調整を可能にしつつ留置針組立体1が針軸方向に長くなることを抑制することができる。
更に、留置針組立体1では、一対の凸状係合部分36,36をプロテクタ5の大径部31bに係合させてプロテクタ5がルアーキャップ4内に保持されるようにしている。従って、プロテクタ5に新たな部材等を設けることなくプロテクタ5がルアーキャップ4を物理的に連結させることができる。これにより、留置針組立体1の部品点数が増加することを抑制することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態の留置針組立体1Aは、第1実施形態の留置針組立体1と構成が類似している。以下では、第2実施形態の留置針組立体1Aの構成について第1実施形態の留置針組立体1と異なる点について主に説明し、同一の構成については同一の符号を付して図示及び説明を省略する。
図5に示すように、内針ユニット2と、外針ユニット3Aと、ルアーキャップ4Aと、プロテクタ5Aとを備えている。外針ユニット3Aは、外針15と、外針ハブ16Aと、外針キャップ19A、封止部材17Aとを有している。外針ハブ16Aは、合成樹脂から成る大略円筒状の部材であり、筒状体21と、外針チューブ22と、外針コネクタ23Aとを有している。外針コネクタ23Aは、大略円筒状に形成されており、その遠位側部分に外針チューブ22が挿通され、近位側部分の内周面にメスルアーテーパ23aが形成されている。また、外針コネクタ23Aの遠位端部には、その外周面に外針キャップ19Aが螺合されている。
外針キャップ19Aは、合成樹脂等から成る大略円筒状の部材である。また、外針キャップ19Aの内周面の中間部分には、内向きフランジ19bが形成され、更に内向きフランジ19bの内周縁部には、挿入円筒部19cが形成されている。挿入円筒部19cは、外針キャップ19Aを外針コネクタ23Aに螺合させた状態で外針コネクタ23Aに挿通されるようになっている。また、外針キャップ19の内孔は、内向きフランジ19bによって遠位側領域19dと近位側領域19eとに隔てられており、遠位側領域19dに前述の通りコネクタ部材25の近位端部が挿入されて螺合されている。他方、近位側領域19eには、封止部材17Aが嵌合されており、挿入円筒部19cの開口が封止部材17Aによって塞がれている。封止部材17Aは、弾性変形可能であって且つ内針11が貫通可能な材料、例えばポリイソプレン等の合成ゴム又は熱可塑性エラストマから成り、大略円柱状に形成されている。また、外針キャップ19Aの外周面には、中間部分に段差19gが形成されている。即ち、前記外周面の近位側部分が遠位側部分に比べて小径になっており、この近位側部分にルアーキャップ4Aが外装されている。
図6に示すように、ルアーキャップ4Aは、合成樹脂から成る大略円筒状の部材であり、その内周面の中間部分には、内向きフランジ4aが形成されている。内向きフランジ4aは、ルアーキャップ4Aの内周面から半径方向内方に突出し、且つルアーキャップ4Aの内周面において周方向全周にわたって形成されている。ルアーキャップ4の内孔は、この内向きフランジ4aによって遠位側領域4b及び近位側領域4cに分けられており、遠位側領域4bに外針キャップ19Aが嵌合されている。更に詳細に説明すると、ルアーキャップ4Aの内周面には、遠位側領域4b側において周方向全周にわたって係合凸部4dが形成され、外針キャップ19Aの外周面には、その係合凸部4dに対応する位置に係合凹部19hが形成されている。係合凸部4dと係合凹部19hとが係合することによって、外針キャップ19Aとルアーキャップ4Aとが容易に外れなくなっている。また、外針キャップ19Aは、その近位端を内向きフランジ4aに当接させており、封止部材17Aが2つの内向きフランジ4a,19bによって挟持されている。封止部材17Aには、内針11が貫通されており、内針11は、封止部材17Aから内向きフランジ4a内を通って近位側領域4cに延在している。また、この近位側領域4cには、プロテクタ5Aの一部分が収容されている。
プロテクタ5Aは、内針11の針先11aを収納して保護するためのものであり、ケーシング31Aと、シャッター機構32、係合リング部材40とを有している。ケーシング31Aは、合成樹脂から成る大略中空円柱状の部材であり、ケーシング本体41と蓋体42とを有している。ケーシング本体41は、大略有底円筒状に形成されている。更に詳細に説明すると、ケーシング本体41は、その中間部分にテーパ部分41aを有しており、テーパ部分41aは、遠位側に進むにつれて拡径するようにテーパ状に形成されている。これにより、ケーシング本体41では、前記テーパ部分41aを含む大径部41bが遠位側に形成され、近位側に小径部41cが形成されている。また、大径部41bの外周面には、テーパ部分41aより遠位側において外向きフランジ41dが形成されている。外向きフランジ41dは、外周面において周方向全周にわたって形成されており、外周面から半径方向外方に突出している。
また、ケーシング本体41の底である近位端部には、挿通孔部41eが形成されており、挿通孔部41eには、内針11が挿通されている。また、ケーシング本体41内であって近位端部には、円環状のリング部材33が設けられており、このリング部材33にも内針11が挿通されている。内針11は、ケーシング本体41内を通り、ケーシング本体41の遠位側の開口から内向きフランジ4aの内孔及び封止部材17Aに向かって突出している。また、ケーシング本体41の遠位側の開口には、蓋体42が挿入されており、蓋体42によって開口が塞がれている。
蓋体42は、大略円筒状に形成されており、ケーシング本体41の大径部41b内に収容されている。また、蓋体42内には、内針11が挿通され、また収容空間42aが形成されている。この収容空間42aには、シャッター機構32が収容されている。シャッター機構32は、内針11が挿通されている状態で可動磁石32bと固定磁石32a(図6では図示せず)とが互いに半径方向に離れており、内針11が近位側に引き抜かれて針先11aが2つの磁石32a,32bより近位側に位置することによって蓋体42の内孔を閉じるようになっている。それ故、ケーシング本体41における小径部41cの針軸方向の長さは、内針11の突起部11bがリング部材33と係合した際にその針先11aが可動磁石32bにより近位側に位置するように設定されている(図7参照)。
このように構成されているプロテクタ5Aでは、更にケーシング本体41の大径部41bの外周面に係合リング部材40が外嵌されている。被係合部を構成する係合リング部材40は、合成樹脂等から成る大略円環状に部材であり外向きフランジ41dの近位側であってテーパ部分41aの遠位側に外嵌されている。このように構成されるプロテクタ5Aは、ルアーキャップ4Aの近位側領域4cに収容されており、プロテクタ5Aを保持すべくルアーキャップ4Aの近位側部分は、以下のように構成されている。
即ち、ルアーキャップ4Aの近位側部分の外周面には、一対の切欠き溝35,35が周方向に略等間隔(即ち、約180度の間隔)をあけて形成されており、一対の切欠き溝35,35の間に可撓片34が形成されている。即ち、ルアーキャップ4Aの近位側部分の外周面には、一対の可撓片34,34が周方向に等間隔をあけて形成されている。また、各可撓片34の内周面(即ち、ルアーキャップ4Aの内周面)には、凸状係合部分36が形成されている。即ち、ルアーキャップ4Aの内周面には、一対の凸状係合部分36が形成されおり、一対の凸状係合部分36によって係合部37が構成されている。なお、可撓片34の軸方向長さは0.5〜20mmであることが好ましい。可撓片34の軸方向長さが0.5mm以下であると可撓片34が撓みにくく、ケーシング31の着脱が難しくなる。他方、20mm以上であると、可撓片34が簡単に撓んでしまいケーシング31が外れやすくなる可能性がある。
このように配置されている一対の凸状係合部分36,36は、可撓片34の近位端に配置されており、ルアーキャップ4A内に収容されるプロテクタ5Aと係合するようになっている。より詳細に説明すると、一対の凸状係合部分36,36は、プロテクタ5Aの係合リング部材40と係合するようになっており、係合することによってプロテクタ5Aをルアーキャップ4A内に保持するようになっている。他方、プロテクタ5Aを引き抜くと係合リング部材40は、一対の凸状係合部分36,36を乗り越えようと、一対の可撓片34,34を半径方向外側に押し開く。これにより、プロテクタ5Aをルアーキャップ4Aから脱出させることができる。また、一対の凸状係合部分36,36の各々は、係合する際、係合リング部材40の近位側の外周縁部と当接しており、この外周縁部がR面取りされて円弧状に形成されている。これにより、係合リング部材40が一対の凸状係合部分36,36上で引っ掛かって止まることを抑制することができ、プロテクタ5Aの抜けを良好にすることができる。
このように構成されている留置針組立体1Aは、第1実施形態の留置針組立体1と同様の方法で使用される。即ち、針先11aの刃面を上側に向けた状態で患者の血管に穿刺され、外針15の遠位側部分が患者の血管に入るまで押し込まれる。その後、透析液等の輸液を血管に流し込むべく内針ユニット2Aが外針ユニット3から抜かれる。抜いていくと、やがて針先11aがプロテクタ5A内に収まり、収まることでシャッター機構32によって蓋体42の内孔が塞がれて針先11aがプロテクタ5Aによって保護される。更に、相対移動させると、内針11の突起部11bがプロテクタ5A内のリング部材33に係合し、プロテクタ5Aを内針ユニット2と一体的に動かすことができるようになる。
その後も内針ユニット2を近位側に所定の荷重で引っ張ることによってプロテクタ5Aによって一対の凸状係合部分36,36が押し開かれて係合が解除され、プロテクタ5Aがルアーキャップ4から外される(図7参照)。係合が解除される際、一対の凸状係合部分36,36が係合リング部材40に乗り上げ、プロテクタ5Aが近位側の方へと自由に移動することが可能になる。即ち、係合が解除される前後においてプロテクタ5を近位側に動かすために必要な引張り力が急激に変化するようになっており、この急激な変化がプロテクタ5の節度感として使用者に与えることができる。この節度感は、凸状係合部分36の形状や係合リング部材40の形状、特に係合リング部材40の外径寸法を変えることによって係合力を調整することができる。このようにプロテクタ5Aがルアーキャップ4Aから外されると、外針ユニット3が患者の血管に留置される。この状態で、外針チューブ22を摘まんで止血し、外針コネクタ23Aから外針キャップ19Aを外す。その後、外針コネクタ23に人工透析装置等のコネクタ(図示せず)が取り付けられる。
このように構成されている留置針組立体1Aでは、前述の通り、係合リング部材40の外径寸法を変えることによって、係合力を調整することができる。それ故、外形寸法の異なる係合リング部材40を差し替えることによってルアーキャップ4Aとプロテクタ5Aとの係合力を好みに合わせることができるので、係合力の調整が容易である。
その他、留置針組立体1Aは、第1実施形態の留置針組立体1と同様の作用効果を奏する。
[その他の実施形態]
第1及び第2実施形態の留置針組立体1,1Aでは、ルアーキャップ4,4Aが2つの凸状係合部分36,36を有しているが、2つに限定されず3つ以上であってもよい。3つ以上の場合には、凸状係合部分36毎に可撓片34が形成されることが好ましい。また、凸状係合部分36,36の形状も断面山形状に限定されず、断面半円形又は円弧状であってもよく、その形状は問わない。
1,1A 留置針組立体
2,2A 内針ユニット
3,3A 外針ユニット
4,4A ルアーキャップ
5,5A プロテクタ
11 内針
11a 針先
12 内針ハブ
15 外針
16,16A 外針ハブ
17,17A 封止部材
19,19A 外針キャップ
31,31A ケーシング
31b 大径部(被係合部)
32 シャッター機構
34 可撓片
36 凸状係合部
37 係合部
40 係合リング部材
41b 大径部

Claims (4)

  1. 遠位側に鋭利な針先を有する内針と、前記内針の近位側に設けられている内針ハブと、
    を有する内針ユニットと、
    前記内針が挿通されている外針と、遠位側開口に前記外針が取り付けられ、且つ近位側開口から前記内針が挿通されている外針ハブと、を有する外針ユニットと、
    前記針先を突出させている状態で前記内針が針軸方向に移動可能に挿通され、且つ前記内針の前記針先を収納して保護可能に構成されているプロテクタと、
    前記外針ユニットの近位側に設けられ、且つ針軸方向に相対移動可能に前記プロテクタを収容すると共に、前記外針ハブから分離可能なキャップ体とを備え、
    前記プロテクタは、前記針先を収容している状態で前記内針と共に、前記キャップ体に対して近位側に相対移動が可能であり、
    前記キャップ体は、周方向に間隔をあけて設けられた一対の空隙の間に形成されて径方向に撓む少なくとも1つの可撓片を有し、
    前記キャップ体の前記可撓片の内周部には係合部として凸状係合部分が形成されると共に、前記プロテクタの外周部には前記係合部に係合する被係合部が形成され、
    前記係合部及び前記被係合部は、互いに係合することで前記プロテクタを前記キャップ体内に保持する一方、前記プロテクタが保持状態から近位側に移動すると節度感を発生させつつ係合を解除して前記キャップ体から前記プロテクタを離脱させるようになっている、留置針組立体。
  2. 前記外針ユニットは、前記外針ハブの近位側に設けられ、前記キャップ体を収容する外針キャップを更に有し、
    前記複数の可撓片は、互いに間隔をあけて夫々配置されており、
    前記外針キャップには、前記複数の可撓片の各々に対応する位置に切欠きが形成されている、請求項に記載の留置針組立体。
  3. 前記プロテクタは、その近位側の部分に比べて大径に形成される大径部を前記プロテクタの遠位側に有し、
    前記大径部内には、前記針先を収容する収容空間が形成されると共に、前記収容空間を閉じるシャッター機構が設けられ、
    前記キャップ体は、前記可撓片の内周部に前記係合部を有し、
    前記大径部は、前記被係合部として前記キャップ体の前記係合部と係合するようになっている、請求項1または2に記載の留置針組立体。
  4. 前記プロテクタは、近位側の部分に比べて大径に形成される大径部を前記プロテクタの遠位側に有し、
    前記大径部には、前記針先を収容する収容空間が形成されると共に、前記収容空間を閉じるシャッター機構が設けられ、
    前記大径部には、前記被係合部である係合リング部材が外装されており、
    前記係合部は、前記係合リング部材と係合するようになっている、請求項1または2に記載の留置針組立体。
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