JP6945577B2 - 衣料 - Google Patents

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Description

本発明は、表地と裏地の間に空気を通すことで身体の熱を外に逃がすことができる送風機付きの衣料に関するものである。
熱中症等の対策として、現場作業時、運動時、スポーツ観戦時等に着用する送風機付きの衣服が開発されている。例えば、特許文献1には表布と裏布との間の通気ダクトに該当する箇所に介在して通気ダクトの通気可能状態を維持するスペーサー手段が設けられている衣服が開示されている。
特開2015−212447号公報
しかし、従来の送風機付きの衣料は、身体を曲げたり捻ったりする等、着用者の動きや姿勢によっては空気の流れが悪化して部分的に冷却できないおそれがあったり、衣料全体が膨らむことで太って見えることがあった。また、着用者の頭部や首を冷却しにくいという問題もあった。
そこで、本発明は、着用者の胴体だけでなく頭部や首も冷却しつつ、スリムなシルエットも得られる送風機付きの衣料を提供することを目的とする。
前記課題を解決することができた本発明の衣料の一実施態様は、表地と、該表地よりも着用者の肌側に配置されている裏地と、表地の縁部と裏地を互いに止着している第1止着部と、第1止着部から離間している位置において表地と裏地とを互いに止着している第2止着部と、表地に取り付けられており、外部の空気を表地と裏地の間にある第1空間に取り込む送風機と、裏地に形成されており、第1空間の空気を着用者側に排出する第1排気口と、立襟部と、該立襟部に形成されており、立襟部の内部に形成されている第2空間の空気を排出する第2排気口と、を有しており、第1空間と第2空間とは互いに連通していることを特徴とする。本発明によれば、第2止着部が設けられていることにより第1空間の空気の流れを適度に分岐させることができるとともに、スリムなシルエットを得ることもできる。また、送風機から第1空間に取り込まれた空気が第1排気口から排出されることで着用者の少なくとも胴体を冷却することができる。さらに、第1空間と第2空間が互いに連通していることにより第1空間から第2空間に空気が移動し、この空気が立襟部に形成されている第2排気口から排出されることで着用者の頭部や首を冷却することができる。
第2排気口は、立襟部における身長方向の上端部に設けられていることが好ましい。これにより、第2排気口からの空気が身長方向の上方に排出されやすくなるため、着用者の頭部や首を冷却しやすくなる。
第2排気口は、空気を着用者の頭部方向に排出するものであることが好ましい。これにより、着用者の頭部や首を冷却しやすくなる。
第2排気口は、空気を着用者の耳部方向に排出するものであることが好ましい。耳部には多数の毛細血管が通っているため、耳部を冷却することにより、着用者は涼しさを感じやすくなる。
立襟部は、第1空間から第2空間に流れる空気の量を増減させる調節部を有していることが好ましい。これにより、着用者の好みに合わせて第2排気口から排出される空気の量を調節することができる。
第2止着部が複数存在しており、該複数の第2止着部は身幅方向の一方側と他方側のそれぞれにおいて身長方向に離間して配置されていることが好ましい。このように第2止着部を設けていることにより衣料の膨らみを抑制することができるため、スリムなシルエットが得られやすくなる。
立襟部を着用者の前後方向において前側立襟部と後側立襟部に二等分割したときに、後側立襟部の身長方向の上端が前側立襟部の身長方向の上端よりも上方に位置していることが好ましい。このように後側立襟部を前側立襟部よりも高く形成することにより、第2排気口からの空気を後頭部に向かって排出しやすくなる。また、着用者が帽子を被っている場合には、着用者の頭と帽子の隙間に空気を送り込みやすくなる。
第2排気口は、立襟部における身長方向の上端よりも下方であって立襟部の肌側面に形成されていてもよい。このように第2排気口を形成することにより、立襟部を膨らませたときに第2排気口が身長方向の上端に位置しやすくなる。このため、第2排気口からの空気が身長方向の上方に排出されやすくなり、着用者の頭部や首を冷却しやすくなる。
本発明の衣料によれば、第2止着部が設けられていることにより第1空間の空気の流れを適度に分岐させることができるとともに、スリムなシルエットを得ることもできる。また、送風機から第1空間に取り込まれた空気が第1排気口から排出されることで着用者の少なくとも胴体を冷却することができる。さらに、第1空間と第2空間が互いに連通していることにより第1空間から第2空間に空気が移動し、この空気が立襟部に形成されている第2排気口から排出されることで着用者の頭部や首を冷却することができる。
本発明の実施の形態に係る衣料の正面図を表し、留め具を係合した状態を示している。 図1の衣料の背面図を表す。 図1の衣料の留め具の係合を解除し、衣料を表側から見た図を表す。 図1の衣料の留め具の係合を解除し、衣料を裏側から見た図を表す。 図1のV−V断面図を表し、第1空間と第2空間の連通状態を示している。
以下、本発明に係る衣料に関して、図面を参照しつつ具体的に説明するが、本発明はもとより図示例に限定される訳ではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
本発明において衣料とは身に着けるものであり、コート・ジャケット・ジャンパー等の上衣、ワンピース・つなぎ等の上衣と下衣が一体化したつなぎ服を含む。また、本発明の衣料は、防暑用、スポーツ用、アウトドア用として好適に用いられる。衣料は、ジップファスナー、面ファスナー、スナップボタン等の留め具によって左前身頃と右前身頃の係合解除が行われることが好ましい。
本発明において衣料の裏側とは、衣料を着用した際の着用者の肌に向く側を意味し、衣料の表側とは、衣料を着用した際の着用者とは反対側を意味する。また、本発明において身幅方向とは着用者の左右方向を意味し、身長方向とは着用者の身長方向であって上下方向を意味する。
図1〜図5を用いて衣料の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る衣料1の正面図を表し、留め具4を係合した状態を示している。図2は図1の衣料1の背面図を表す。図3、図4は、それぞれ図1の衣料1の留め具4の係合を解除して衣料1の表側または裏側から見た図を表す。図5は、図1のV−V断面図を表し、第1空間15と第2空間16の連通状態を示す模式図を表す。図1〜図4において、衣料1は上衣2であり、着用者が腕を通すための開口部5を有している。図1〜図4では、衣料1が袖を有していないベストである例を用いて説明するが、衣料1の態様はこれに限定されるものではなく、袖付きのものであってもよい。袖部は、裏地7がなく、表地6一枚で構成されていてもよい。
本発明の衣料1の一実施態様は、表地6と、該表地6よりも着用者の肌側に配置されている裏地7と、表地6の縁部と裏地7を互いに止着している第1止着部21と、第1止着部21から離間している位置において表地6と裏地7とを互いに止着している第2止着部22と、表地6に取り付けられており、外部の空気を表地6と裏地7の間にある第1空間15に取り込む送風機10と、裏地7に形成されており、第1空間15の空気を着用者側に排出する第1排気口11と、立襟部3と、該立襟部3に形成されており、立襟部3の内部に形成されている第2空間16の空気を排出する第2排気口12と、を有しており、第1空間15と第2空間16とは互いに連通している。第2止着部22が設けられていることにより第1空間15の空気の流れを適度に分岐させることができるとともに、スリムなシルエットを得ることもできる。また、送風機10から第1空間15に取り込まれた空気が第1排気口11から排出されることで着用者の少なくとも胴体を冷却することができる。さらに、第1空間15と第2空間16が互いに連通していることにより第1空間15から第2空間16に空気が移動し、この空気が立襟部3に形成されている第2排気口12から排出されることで着用者の頭部や首を冷却することができる。
表地6と裏地7は、それぞれ1枚の生地から構成されていてもよく、複数の生地を積層することにより構成されていてもよい。第1排気口11とは別に裏地7から着用者側に空気を排出することで冷却効果を一層高めるために、裏地7は表地6よりも高い通気性を有していてもよい。
表地6や裏地7を構成する生地の材料は、衣料に一般に使用されるものであれば特に限定されず、例えば、布地(織布、編布、不織布等)、樹脂が積層されている布地、樹脂フィルム、これらを組み合わせた材料等を用いることができる。布地を構成する繊維としては、例えば、綿・絹等の天然繊維、ポリエステル・ポリエチレン・ナイロン等の合成繊維が挙げられる。生地同士は、縫合、接着剤による接着、熱融着、超音波融着等により接合することができる。
表地6は裏地7に比べて通気度(フラジール通気度:JIS L 1096)の低い生地で構成されていてもよい。これにより、表地6から外部に空気が抜けることに起因する空気の取り込み効率が落ちることがなく、また裏地7から全体的に身体に空気を与えることができる。表地6の通気度は低いほど好ましく、例えばフラジール通気度をゼロ(測定限界以下)とすることができる。
第1止着部21は、表地6の縁部と裏地7を互いに止着している部分である。第1止着部21により表地6と裏地7の間に空気を通す流路である第1空間15のベースとなる部分を形成することができる。このように第1止着部21を形成することにより、衣料1にポケットが設けられていてもよい。表地6の縁部6aは、表地6の縁から5cm以内の範囲であり、好ましくは3cm以内、さらに好ましくは1cm以内の範囲である。
第1止着部21において、表地6の縁部6aと裏地7の縁部が互いに止着されていてもよい。第1止着部21において、表地6の周縁部と裏地7の周縁部が互いに止着されていてもよい。第1止着部21の数は特に限定されず、複数設けられていてもよい。
第2止着部22は、第1止着部21から離間している位置において表地6と裏地7とを互いに止着している部分である。第2止着部22が設けられていることにより第1空間15の空気の流れを適度に分岐させることができるとともに、スリムなシルエットを得ることもできる。
第2止着部22は複数設けられていてもよい。これにより衣料1の膨らみをより一層抑制することができるため、スリムなシルエットが得られやすくなる。
第2止着部22が複数存在しており、該複数の第2止着部22は身幅方向xの一方側x1と他方側x2のそれぞれにおいて身長方向yに離間して配置されていることが好ましい。このように第2止着部22を設けていることにより衣料1の膨らみを抑制することができるため、スリムなシルエットが得られやすくなる。
第2止着部22は、衣料1の身長方向yの全体にわたって設けられていてもよく、身長方向yの一部に設けられていてもよい。
第2止着部22は、身長方向yに延在するように配置されていることが好ましい。これにより、空気を身長方向yに沿って流れやすくすることができるため、空気の流速が高められ、衣料1を素早く冷却することができる。
第2止着部22は、身幅方向xに対して傾斜していてもよい。例えば、第2止着部22は、身幅方向xに対して45度以上傾斜していることが好ましく、60度以上傾斜していることがより好ましく、70度以上傾斜していることがさらに好ましく、また135度以下傾斜していることが好ましく、120度以下傾斜していることがより好ましく、110度以下傾斜していることがさらに好ましい。これにより、衣料1全体としては空気がおおよそ身長方向yに流れるようになる。
以下では、身幅方向xに対して45度以上135度以下傾斜した方向または身長方向yに延在している第2止着部22を第2−1止着部22Aと称する。
複数の第2−1止着部22Aは、身幅方向xの一方側x1と他方側x2のそれぞれにおいて身長方向yに離間して配置されていることが好ましい。このように第2−1止着部22Aが設けられていることにより表地6と裏地7の間の空気の流れをより多数に分岐させることができる。
空気流通性の向上の観点から、第1止着部21と第2−1止着部22Aの離間距離は、1cm以上であることが好ましく、3cm以上であることがより好ましく、5cm以上であることがさらに好ましい。また、衣料1の膨らみ抑制の観点から、第1止着部21と第2−1止着部22Aの離間距離は、30cm以下であることが好ましく、25cm以下であることがより好ましく、20cm以下であることがさらに好ましい。
第2−1止着部22Aは、第1止着部21よりも身幅方向xの内方に配置されていることが好ましい。これにより、特に膨らみやすい位置での膨張抑制効果を高めることができる。
第2−1止着部22Aの数は特に限定されないが、第2−1止着部22Aは、身幅方向xの一方側x1と他方側x2のそれぞれにおいて、少なくとも3つずつ配置されていることが好ましく、少なくとも4つずつ配置されていることがより好ましい。また、第2−1止着部22Aの身幅方向xの一方側x1と他方側x2のそれぞれにおいて、15以下配置されていることが好ましく、12以下配置されていることがより好ましい。これにより、表地6と裏地7の間の空気の流れをより多数に分岐させることができるようになる。
複数の第2−1止着部22Aは、身幅方向xの一方側x1と他方側x2のそれぞれにおいて、身幅方向xにも離間して配置されていることが好ましい。これにより、空気の流れをより多数に分岐させることができる。
第2−1止着部22Aが、身幅方向xの一方側x1と他方側x2のそれぞれにおいて少なくとも3つずつ配置されており、身幅方向xの一方側x1と他方側x2のそれぞれにおいて、隣り合う第2−1止着部22A間の身長方向yの距離は、空気の流れ方向の下流側ほど小さいことが好ましい。これにより下流側での空気の流れ方向を制御しやすくなり、衣料1全体を好適に冷却することができる。ここで、隣り合う第2−1止着部22A間の身長方向yの距離は、身長方向yにおいて、上側に位置する第2−1止着部22Aの下方端と、下側に位置する第2−1止着部22Aの上方端との最短距離を意味する。
一の第2−1止着部22Aが身幅方向xに隣り合う他の第2−1止着部22Aとの距離は、一の第2−1止着部22Aが身長方向yに隣り合うさらに他の第2−1止着部22Aとの距離よりも大きいことが好ましい。これにより、空気を身幅方向xよりも身長方向yに優先的に流れやすくすることができる。ここで、一の第2−1止着部22Aが身幅方向xに隣り合う他の第2−1止着部22Aとの距離(すなわち、身幅方向xにおいて隣り合う第2−1止着部22A間の距離)は、身幅方向xにおいて、左側に位置する第2−1止着部22Aの右方端と、右側に位置する第2−1止着部22Aの左方端との最短距離を意味する。
隣り合う第2−1止着部22A間の身幅方向xの距離は、身長方向yにおいて一定であってもよい。これにより空気の流れ方向を制御しやすくなり、衣料1の大量生産にも適している。
隣り合う第2−1止着部22A間の身幅方向xの距離は、空気の流れ方向の下流側ほど小さくなっていてもよい。これにより下流側での空気の流れ方向を制御しやすくなり、衣料1全体を好適に冷却することができる。
第2−1止着部22Aは、身長方向yの上方から下方に向かって身幅方向xの内方から外方に延在するように配置されていてもよい。このように第2−1止着部22Aを延在させることによって空気の流れ方向を制御することができるとともに、衣料1のシルエットの微調整が可能になる。
第2−1止着部22Aは、身長方向yの上方から下方に向かって身幅方向xの外方から内方に延在するように配置されていることが好ましい。このように第2−1止着部22Aを延在させることによっても空気の流れ方向を制御することができるとともに、衣料1のシルエットの微調整が可能になる。
複数の第2−1止着部22Aの延在方向は同じであることが好ましい。これにより空気の流れ方向を制御しやすくなり、衣料1の大量生産にも適している。
複数の第2−1止着部22Aの延在方向が異なっていてもよい。様々な向きに第2−1止着部22Aを配置することによって、衣料1全体に空気が行き渡りやすくなり、衣料1全体を冷却する効果が高められる。例えば、身幅方向xの一方側x1において身長方向yに離間している一の第2−1止着部22Aと他の第2−1止着部22Aが設けられている場合、一の第2−1止着部22Aが身長方向yの上方から下方に向かって身幅方向xの外方から内方に延在するように配置されており、他の第2−1止着部22Aが身長方向yの上方から下方に向かって身幅方向xの内方から外方に延在するように配置されていてもよい。
身幅方向xの一方側x1と他方側x2の少なくともいずれか一方において、身幅方向xに隣り合う第2−1止着部22Aの延在方向は、同じであることが好ましい。このように第2−1止着部22Aの延在方向を設定することにより、身長方向yにおける空気の流れを身幅方向x全体で均一にしやすくなる。
身幅方向xの一方側x1と他方側x2の少なくともいずれか一方において、身長方向yに隣り合う第2−1止着部22Aの延在方向が異なっていることが好ましい。このように第2−1止着部22Aの延在方向を設定することにより、空気の流れ方向を複雑にすることができるため、衣料1全体に空気が行き渡りやすくなり、衣料1全体を冷却する効果が高められる。
第2−1止着部22Aの延在方向は、左右対称であることが好ましい。これにより、左右均等に冷却効果が得られるとともに、衣料1のいびつな膨張を抑制することができる。
第2−1止着部22Aの形状は特に限定されないが、第2−1止着部22Aは、帯状または線状に形成されていることが好ましい。第2−1止着部22Aをこのような形状とすることにより、空気の流れ方向の制御や衣料1のシルエットの調整が行いやすくなる。なお、第2−1止着部22Aは、連続的または断続的な帯状または線状に形成されていてもよい。
複数の第2−1止着部22Aの長さは、同じでもよく、異なっていてもよい。第2−1止着部22Aの長さは特に限定されないが、例えば、1cm以上であることが好ましく、3cm以上であることがより好ましく、5cm以上であることがさらに好ましく、また、15cm以下であることが好ましく、12cm以下であることがより好ましく、10cm以下であることがさらに好ましい。第2−1止着部22Aの長さをこのような範囲に設定することによって、適度に空気の流れを確保しながら、衣料1の膨らみを抑制することができる。
下流側での空気の流れ方向を制御しやすくするためには、第2−1止着部22Aの長さは、空気の流れ方向の下流側ほど長いことが好ましい。
身幅方向xの一方側x1と他方側x2の少なくともいずれか一方において、身幅方向xに隣り合う第2−1止着部22Aの長さは、同じであることが好ましい。このように第2−1止着部22Aの長さを設定することにより、身長方向yにおける空気の流れを身幅方向x全体で均一にしやすくなる。
第2−1止着部22Aが、身幅方向xの一方側x1と他方側x2のそれぞれにおいて少なくとも2つずつ配置されており、身幅方向xの一方側x1と他方側x2のそれぞれにおいて、第2−1止着部22Aの長さは、空気の流れ方向の下流側ほど長いことが好ましい。これにより下流側での空気の流れ方向を制御しやすくなり、衣料1全体を好適に冷却することができる。
第1止着部21と第2−1止着部22Aがそれぞれ帯状または線状に形成されている場合、すべての第2−1止着部22Aの合計長さが、すべての第1止着部21の合計長さよりも短いことが好ましい。これにより、空気の流れを低下させない程度に適度に分岐させることができるため、空気が衣料1全体に行き渡りやすくなり、衣料1全体を冷却することができる。
複数の第2−1止着部22Aの幅は、同じでもよく、異なっていてもよい。第2−1止着部22Aの幅は、例えば0.5mm以上、1mm以上、3mm以上、または20mm以下、15mm以下、10mm以下とすることができる。第2−1止着部22Aの幅をこのような範囲に設定することによって、適度に空気の流れを確保しながら、衣料1の膨らみを抑制することができる。
第2−1止着部22Aは、左右対称な形状に形成されていることが好ましい。これにより、衣料1の左右均等に冷却効果が得られるとともに、衣料1のいびつな膨張を抑制することができる。
送風機10は、外部の空気を表地6と裏地7の間にある第1空間15に取り込む。送風機10は、衣料1を着用したときに邪魔にならない位置に配置されていればよい。例えば衣料1が上衣2の場合、送風機10は前身頃と後身頃の少なくともいずれか一方に形成されていることが好ましく、後身頃に形成されていることがより好ましい。具体的には、送風機10は、身長方向yにおいて肩甲骨よりも下方に配置されていることが好ましく、着用者の腰に対応する位置に配置されていることがより好ましく、また、袖には形成されていないことが好ましい。
衣料1は、前身頃と後身頃を有する上衣2であり、送風機10は後身頃に取り付けられており、複数の第2−1止着部22Aは、前身頃の身幅方向xの一方側x1と他方側x2と、後身頃の身幅方向xの一方側x1と他方側x2にそれぞれ配置されていることが好ましい。これにより送風機10を衣料1を着用したときに邪魔にならない位置に配置しつつ、第2−1止着部22Aによって前身頃と後身頃の両方で空気の流れ方向が制御されるため、衣料1全体を効率よく冷却することができる。
送風機10の数は特に限定されないが、送風機10は、身幅方向xの一方側x1と他方側x2にそれぞれ取り付けられていることが好ましく、後身頃の左側と右側にそれぞれ取り付けられていることがより好ましい。送風機10は、身幅方向xに離間して配置されていてもよい。なお、本発明において身幅方向xの一方側x1と他方側x2は、それぞれ衣料1に設けられている留め具4を係合した状態での身幅方向xの中央線Cの右側と左側を意味する。
送風機10は、身幅方向xの一方側x1と他方側x2にそれぞれ取り付けられており、身幅方向xにおいて、第2−1止着部22Aは、2つの送風機10の内方端よりも内方に配置されていることが好ましい。これにより、送風機10からの空気をスムーズに第2−1止着部22Aに誘導しながら、身幅方向xの内方側の膨らみを抑制することができるため、スリムなシルエットを得ることができる。同様の理由から、身幅方向xの一方側x1と他方側x2のそれぞれにおいて、さらに身幅方向xを内方側と外方側に二等分割したときの内方側に第2−1止着部22Aが配置されており、外方側に送風機10が配置されていてもよい。
身長方向yにおいて、送風機10の中心部は、最も下方側に配置されている第2−1止着部22Aの上方端よりも上方に配置されていることが好ましく実施し得る。これにより、送風機10からの空気は、最も下方側に並んで配置されている2つの第2−1止着部22A間を上方から下方に向かっても通りやすくなるため、空気が上下様々な方向に流れやすくなって衣料1全体に行き渡りやすくなる。
身長方向yにおいて、送風機10の中心部は、最も下方側に配置されている第2−1止着部22Aの下方端よりも下方に配置されていてもよい。これにより、送風機10からの空気は、身幅方向xに並んで配置されている2つの第2−1止着部22A間を下方から上方に向かって通り、身長方向yに沿って流れやすくなる。
送風機10よりも身長方向yの上方に配置されている第2−1止着部22Aが、身長方向yの上方から下方に向かって身幅方向xの内方から外方に延在するように配置されていることが好ましい。これにより、空気の流れ方向の下流側では身幅方向xの内方に向かって空気が流れやすくなる。身体の身幅方向xの内方を集中的に冷やすことで、着用者の体温を効率的に下げることができる。
送風機10よりも身長方向yの上方に配置されている第2−1止着部22Aが、身長方向yの上方から下方に向かって身幅方向xの外方から内方に延在するように配置されていてもよい。これにより、空気の流れ方向の下流側では身幅方向xの外方に向かって空気が流れやすくなり、衣料1全体に空気が行き渡りやすくなるため、衣料1全体を冷却する効果が高められる。
第2止着部22は、身幅方向xに延在するように配置されていてもよい。これにより、身長方向yにおける空気の流れがせき止められるため、空気が流れる方向を制御することができる。
身長方向yにおける空気の流れをせき止めるために設けられる第2止着部22は、身幅方向xに対して3度以上、5度以上、あるいは10度以上傾斜していてもよく、また、30度以下、25度以下、あるいは20度以下傾斜していてもよい。
以下では、身幅方向xに対して3度以上20度以下傾斜した方向または身幅方向xに延在している第2止着部22を第2−2止着部22Bと称する。空気をせき止める効果を高めるため、第2−2止着部22Bは、複数設けられていることが好ましい。なお、第2−2止着部22Bの延在方向は、第2−1止着部22Aの延在方向と異なっていることが好ましい。
送風機10は、第2−2止着部22Bよりも身長方向yの上方に取り付けられていることが好ましい。このように第2−2止着部22Bが配置されていることにより表地6と裏地7の間の空気の流れをさらに多数に分岐することができる。また、複数の第2−2止着部22Bによって空気の流れがせき止められ、送風機10からの空気を、第2−2止着部22Bよりも身長方向yの上側に優先的に流すことができるため、裾部が膨らみにくくなり腰回りをすっきりとしたデザインにすることができる。
複数の第2−2止着部22Bは、身幅方向xの一方側x1と他方側x2のそれぞれにおいて、身幅方向xに離間して配置されていることが好ましい。このように第2−2止着部22Bが配置されていることにより表地6と裏地7の間の空気の流れをさらに多数に分岐することができる。
身長方向yにおいて、複数の第2−2止着部22Bは、複数の第2−1止着部22Aよりも下方に配置されていることが好ましい。複数の第2−2止着部22Bによって空気の流れがせき止められ、送風機10からの空気を、空気の流れを適度に分岐させることができる第2−1止着部22Aに優先的に流すことができるため、衣料1全体の冷却効果を一層高めることができる。同様の理由から、身長方向yにおいて、第2−2止着部22Bは、送風機10よりも下方に配置されていることが好ましい。
第2−2止着部22Bは、身幅方向xの中心線Cと交差するように配置されていてもよい。これにより、表地6と裏地7の間の空気の流れをより多数に分岐させることができるようになる。
第2−2止着部22Bの形状は特に限定されないが、第2−1止着部22Aと同様に帯状または線状に形成することができる。複数の第2−2止着部22Bの長さや幅は、同じでもよく、異なっていてもよい。第2−2止着部22Bの長さや幅は、第2−1止着部22Aと同様に設定することができる。
第2−2止着部22Bの数は特に限定されないが、第2−2止着部22Bは、4つ以上配置されていることが好ましく、5つ以上配置されていることがより好ましく、また、8つ以下配置されていることが好ましく、7つ以下配置されていることがより好ましい。また、第2−2止着部22Bは、身幅方向xの一方側x1と他方側x2のそれぞれにおいて、2つ以上配置されていればよく、4つ以下配置されていてもよい。
身幅方向xにおいて、隣り合う第2−2止着部22B間の距離は、一定であることが好ましい。これにより空気の流れ方向を制御しやすくなり、衣料1の大量生産にも適している。ここで、隣り合う第2−2止着部22B間の距離は、身幅方向xにおいて左側に位置する第2−2止着部22Bの右方端と、右側に位置する第2−2止着部22Bの左方端との最短距離を意味する。
身幅方向xにおいて、隣り合う第2−2止着部22B間の距離は、第2−2止着部22Bの長さよりも短いことが好ましい。これにより、複数の第2−2止着部22Bによって空気の流れがせき止められやすくなるため、送風機10からの空気を第2−1止着部22Aに優先的に流すことができる。同様の理由から、身幅方向xにおいて、隣り合う第2−2止着部22B間の最大距離は、身長方向yにおいて隣り合う第2−1止着部22A間の最小距離よりも小さいことが好ましい。
第1止着部21および第2止着部22において表地6と裏地7は、縫合、接着剤の塗布、ヒートシールや熱音波融着等の熱融着、鋲止め、またはこれらの組み合わせにより止着することができる。
第1排気口11は、裏地7に形成されており、第1空間15の空気を着用者側に排出する。送風機10から第1空間15に取り込まれた空気が第1排気口11から排出されることで着用者の少なくとも胴体を冷却することができる。第1排気口11は、裏地7の表面側から裏面側へと貫通するように形成される。第1排気口11は、汗をかきやすい所に形成されていることが好ましく、着用者の脇の下、胸、左右の肩甲骨の間、または膝の裏に対応する位置に形成されていることが好ましい。図4では、第1排気口11が前身頃および後身頃の脇の下に対応する位置、後身頃の左右の肩甲骨の間に対応する位置(特に図4では身幅方向xの中央線Cに重なる位置)、前身頃の胸部に対応する位置に形成されている。
第1排気口11の数は特に限定されず、一または複数とすることができる。効率よく冷却するために、第1排気口11は、身幅方向xの一方側x1と他方側x2にそれぞれ形成されていることが好ましく、後身頃の左側と右側にそれぞれ形成されていることがより好ましい。また、複数の第1排気口11は、身幅方向xの一方側x1と他方側x2にそれぞれにおいて身長方向yに離間して配置されていてもよい。
第1排気口11が、身幅方向xの一方側x1と他方側x2のそれぞれにおいて少なくとも2つずつ配置されており、身幅方向xの一方側x1と他方側x2のそれぞれにおいて、第1排気口11の開口面積は、空気の流れ方向の下流側ほど大きいことが好ましい。これにより空気の流れ方向の下流側で空気を積極的に排出しやすくなるため、空気の流速が高められ、衣料1を素早く冷却することができる。
身長方向yにおいて衣料1を上側y1と下側y2に二等分割したときに、上側y1に複数の第1排気口11が配置されており、下側y2に送風機10が配置されていることが好ましい。これにより、送風機10を衣料1を着用したときに邪魔にならない位置に配置しつつ、身長方向yの下方から上方に向かって空気を流すことで衣料1全体を効率よく冷却することができる。
身幅方向xの一方側x1と他方側x2のそれぞれにおいて、身幅方向xに並んでいる一の第2−1止着部22Aと他の第2−1止着部22Aの間に複数の第1排気口11が配置されていることが好ましい。これにより身幅方向xに並んでいる第2−1止着部22A間に誘導された空気を効率よく第1排気口11から排出することができるため、衣料1の冷却効果を高めることができる。
身長方向yにおいて、最も上方に配置されている第1排気口11の上方端は、最も上方に配置されている第2−1止着部22Aの上方端よりも下方に配置されていることが好ましい。また、身長方向yにおいて、最も下方に配置されている第1排気口11の下方端は、最も下方に配置されている第2−1止着部22Aの下方端よりも上方に配置されていることが好ましい。これにより第2−1止着部22Aで空気の流れ方向を制御しながら、空気を効率よく第1排気口11から排出することができる。
立襟部3は、折り返さずに身長方向yに延びて立つように形成されている襟部分であり、着用者の首周りに配される。立襟部3の内部には第2空間16が形成される。
立襟部3は、着用者の前側から後側に向かって高く形成されていてもよく、着用者の前後方向において高さが一定であってもよい。
立襟部3は、帯状の立襟用布地8を用いて次のように形成することができる。帯状の立襟用布地8を短手方向の略中央で折り返し、一の短辺において対向する端縁どうし、他の短辺において対向する端縁どうしをそれぞれ接合し、袋状に形成する。あるいは、2枚の帯状の立襟用布地8を積層して、一の長辺において対向する端縁どうし、一の短辺において対向する端縁どうし、他の短辺において対向する端縁どうしをそれぞれ接合し、袋状に形成する。袋状の立襟用布地8の内部に形成される空間が第2空間16に相当する。そして、袋状に形成された立襟用布地8のうち、長手方向に延在している一の開口端縁を上衣2の表地6に、該一の開口端縁と対向している他の開口端縁を上衣2の裏地7に接合することで、図5に示すように第1空間15と第2空間16を連通させることができる。
立襟用布地8としては、表地6または裏地7と同様の生地を用いることができ、一枚の生地から構成されていてもよく、複数の生地から構成されていてもよい。
第2排気口12は、立襟部3に形成されており、立襟部3の内部に形成されている第2空間16の空気を排出する。第2排気口12は好ましくは立襟部3に形成される。図5に示すように第1空間15と第2空間16が互いに連通していることにより第1空間15から第2空間16に空気が移動し、この空気が第2排気口12から排出されることで着用者の頭部や首を冷却することができる。
立襟部3は、着用者の肌側面と、該肌側面と反対側の外側面を有している。その場合、第2排気口12は立襟部3の肌側面に形成されていることが好ましい。これにより、第2排気口12からの空気を着用者に向かって排出しやすくなる。
第2排気口12の数は特に限定されず、一または複数とすることができる。複数の第2排気口12は、首周りに沿って互いに離間して配置されていることが好ましい。複数の第2排気口12は、身長方向yに互いに離間して配置されていてもよい。第2排気口12は、身幅方向xの一方側x1と他方側x2にそれぞれ形成されていることが好ましい。このように第2排気口12を複数設けることにより、着用者の頭部や首の冷却効果を高めることができる。
第2排気口12は、着用者の頭部または首に対応する位置に設けられていることが好ましい。第2排気口12は、後頭部、側頭部または襟首に対応する位置に設けられていてもよい。図4では、第2排気口12が襟首に対応する位置に2つ設けられている。
第2排気口12は、空気を着用者の頭部方向に排出するものであることが好ましい。これにより、着用者の頭部や首を冷却しやすくなる。
着用者の前後方向に離間して配置されている複数の第2排気口12は、前側に位置する第2排気口12よりも後側に位置する第2排気口12が身長方向yの上方に配置されていることが好ましい。また、複数の第2排気口12は、着用者の前後方向の後側ほど身長方向yの上方に配置されていることが好ましい。このように、着用者の前側に対応する位置に配される第2排気口12からは首の前側や横側に向かって空気を排出しやすくなり、着用者の後側に対応する位置に配される第2排気口12からは頭部方向に空気を排出しやすくなる。
複数の第2排気口12が着用者の前後方向に離間して配置されている場合、後側に位置する第2排気口12の中心から立襟部3の上端までの身長方向yの距離は、前側に位置する第2排気口12の中心から立襟部3の上端までの身長方向yの距離よりも長いことが好ましい。また、第2排気口の中心から立襟部3の上端までの身長方向yの距離は、着用者の前後方向の後側ほど長いことが好ましい。このように前側に位置する第2排気口12と立襟部3の上端までの身長方向yの距離を短くすることにより、着用者が下や横を向くように首を曲げても立襟部3が邪魔になりにくくなる。また、後側に位置する第2排気口12と立襟部3の上端までの身長方向yの距離を長くすることにより、第2排気口12からの空気を後頭部に向かって排出しやすくなる。さらに、着用者が帽子やヘルメットを被っている場合には、着用者の頭と帽子やヘルメットとの隙間に空気を送り込みやすくなる。
第2排気口12は、立襟部3を着用者の前後方向において前側立襟部3Aと後側立襟部3Bに二等分割したときに、前側立襟部3Aと後側立襟部3Bにそれぞれ配置されていることがより好ましい。これにより、着用者の頭部や首の冷却効果を高めることができる。
前側立襟部3Aに形成されている第2排気口12と後側立襟部3Bに形成されている第2排気口12の数は同じであっても互いに異なっていてもよい。
第2排気口12は、後側立襟部3Bであって身幅方向xの中心線Cと重なるように配置されていてもよい。これにより、第2排気口12からの空気を着用者の後頭部方向に排出しやすくなる。
第2排気口12は、空気を着用者の耳部方向に排出するものであることが好ましい。耳部には多数の毛細血管が通っているため、耳部を冷却することにより、着用者は涼しさを感じやすくなる。
第2排気口12は、立襟部3における身長方向yの上端部に設けられていることが好ましい。これにより、第2排気口12からの空気が身長方向yの上方に排出されやすくなるため、着用者の頭部や首を冷却しやすくなる。なお、立襟部3における身長方向yの上端部は、立襟部3における身長方向yの上端から2cm以内の範囲であり、好ましくは1.5cm以内、さらに好ましくは1cm以内の範囲である。
第2排気口12は、立襟部3における身長方向yの上端よりも下方であって立襟部3の肌側面に形成されていてもよい。このように第2排気口12を形成することにより、立襟部3を膨らませたときに第2排気口12が身長方向yの上端に位置しやすくなる。このため、第2排気口12からの空気が身長方向yの上方に排出されやすくなり、着用者の頭部や首を冷却しやすくなる。
第2排気口12は、立襟部3における身長方向yの下端部であって立襟部3の肌側面に設けられていてもよい。これにより、第2排気口12からの空気が着用者の首の付け根の方向に排出されやすくなる。なお、立襟部3における身長方向yの下端部は、立襟部3における身長方向yの下端から2cm以内の範囲であり、好ましくは1.5cm以内、さらに好ましくは1cm以内の範囲である。
立襟部3を着用者の前後方向において前側立襟部3Aと後側立襟部3Bに二等分割したときに、後側立襟部3Bの身長方向yの上端が前側立襟部3Aの身長方向yの上端よりも上方に位置していることが好ましい。このように後側立襟部3Bを前側立襟部3Aよりも高く形成することにより、第2排気口12からの空気を後頭部に向かって排出しやすくなる。また、着用者が帽子やヘルメットを被っている場合には、着用者の頭と帽子やヘルメットとの隙間に空気を送り込みやすくなる。
立襟部3は、第1空間15から第2空間16に流れる空気の量を増減させる調節部を有していることが好ましい。これにより、着用者の好みに合わせて第2排気口12から排出される空気の量を調節することができる。
調節部は、第2空間16の入り口を広くまたは狭くすることができる構成を有していればよく、例えば、第2空間16を挟んで互いに対向している立襟用布地8の一方側と他方側を部分的に接合または解除するための面ファスナー、線ファスナー、スナップボタン等の締結具が挙げられる。締結具の係合または解除により、第2空間16の入り口の大きさを調整することができる。このような締結具は、首周りに沿って延在して配置されているか、または複数の締結具が首周りに沿って離間して配置されていることが好ましい。
調節部は、立襟部3に配設された紐であってもよい。例えば、紐は、一部が立襟部3の内部に挿通され、他部が立襟部3の外に露出するように配される。好ましくは、紐の少なくとも一方端部と他方端部が立襟部3の外に露出し、紐の中途部が立襟部3の内部に挿通される。紐は、首周りに沿って延在して配置されていることが好ましい。紐を縛るまたは緩めて立襟部3の内部に挿通されている紐の長さを調節することで、第2空間16の入り口の大きさを調整することができる。紐の構成材料は特に限定されず、繊維、金属またはプラスチックでもよい。
第1排気口11または第2排気口12は、左右対称に配置されていてもよく、左右非対称に配置されていてもよい。
第1排気口11または第2排気口12の開口面積は特に限定されないが、例えば10mm2以上であることが好ましく、20mm2以上であることがより好ましく、30mm2以上であることがさらに好ましく、また、300mm2以下であることが好ましく、280mm2以下であることがより好ましく、250mm2以下であることがさらに好ましい。第1排気口11または第2排気口12が円形である場合、その直径は、5mm以上、好ましくは7mm以上とすることができ、20mm以下、好ましくは15mm以下の範囲としてもよい。
1:衣料
2:上衣
3:立襟部
4:留め具
5:開口部
6:表地
7:裏地
8:立襟用布地
10:送風機
11:第1排気口
12:第2排気口
15:第1空間
16:第2空間
21:第1止着部
22:第2止着部
22A:第2−1止着部
22B:第2−2止着部
x:身幅方向
x1:身幅方向の一方側
x2:身幅方向の他方側
y:身長方向
y1:身長方向の上側
y2:身長方向の下側

Claims (7)

  1. 表地と、
    該表地よりも着用者の肌側に配置されている裏地と、
    前記表地の縁部と前記裏地を互いに止着している第1止着部と、
    前記第1止着部から離間している位置において前記表地と前記裏地とを互いに止着している第2止着部と、
    前記表地に取り付けられており、外部の空気を前記表地と前記裏地の間にある第1空間に取り込む送風機と、
    前記裏地に形成されており、前記第1空間の空気を着用者側に排出する第1排気口と、
    立襟部と、
    該立襟部に形成されており、前記立襟部の内部に形成されている第2空間の空気を着用者側に排出する第2排気口と、を有している衣料であり、
    前記第1空間と前記第2空間とは互いに連通しており、
    前記第1排気口は、着用者の脇の下、胸、左右の肩甲骨の間の少なくともいずれか1つに対応する位置のみに形成されており、
    着用者が前記衣料を着用し、かつ前記立襟部を膨らませる前の状態で、前記第2排気口は、前記立襟部における身長方向の上端よりも下方であって前記立襟部の肌側面のみに形成されており、
    前記立襟部の身長方向の上端が閉じられており、
    前記第1排気口および前記第2排気口のみから空気が着用者側に排出されることを特徴とする衣料。
  2. 前記第2排気口は、空気を着用者の頭部方向に排出するものである請求項1に記載の衣料。
  3. 前記第2排気口は、空気を着用者の耳部方向に排出するものである請求項1に記載の衣料。
  4. 前記立襟部は、前記第1空間から前記第2空間に流れる空気の量を増減させる調節部を有している請求項1〜3のいずれか一項に記載の衣料。
  5. 前記第2止着部が複数存在しており、該複数の第2止着部は身幅方向の一方側と他方側のそれぞれにおいて身長方向に離間して配置されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の衣料。
  6. 着用者が前記衣料を着用した状態で、前記立襟部を着用者の前後方向において前側立襟部と後側立襟部に二等分割したときに、前記後側立襟部の身長方向の上端は、前記前側立襟部の身長方向の上端よりも上方に位置している請求項1〜5のいずれか一項に記載の衣料。
  7. 複数の前記第2排気口が設けられており、
    着用者が前記衣料を着用した状態で、前記複数の第2排気口が着用者の前後方向に離間して配置されており、後側に位置する前記第2排気口の中心から前記立襟部の上端までの身長方向の距離は、前側に位置する前記第2排気口の中心から前記立襟部の上端までの身長方向の距離よりも長い請求項1〜6のいずれか一項に記載の衣料。
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